JP5273500B2 - 転写装置、転写ユニット、及び画像形成装置 - Google Patents

転写装置、転写ユニット、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、転写装置、転写ユニット、及び画像形成装置に関する。
トナー像担持体と共に被転写材を挟持する転写ローラによって、前記トナー像担持体に静電的に担持されたトナー像を前記被転写材に対して静電的に転写する転写装置において、前記転写ローラは、少なくとも外周面が導電性および弾性を有する円筒形の弾性ローラと、この弾性ローラの外周面の周長よりも長い内周面周長を有するとともに外周面がトナーに対する離型性および平滑性を有し、内部空間に前記弾性ローラが挿通された筒状体とを具備して構成されている転写装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平6−67554号公報
本発明の目的は、ベルトと転写ロールと間に生じる放電によって生じる画像の乱れを生じにくくすることができる転写装置、転写ユニット、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、バイアス印加手段によりバイアスが印加される転写ロールと、この転写ロールの外周長よりも大きな内周長を有し、導電性であり、且つ可撓性を有し、前記転写ロールの周囲に配置された無端状シートと、を有し、前記転写ロールは、像保持体がベルトに接触する第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側の第2の位置で、前記無端状シートを介して前記ベルトに接触し、前記無端状シートは、前記ベルトの前記像保持体が接触する側の面と逆側の面に接触し、前記ベルトに静電的に引き寄せられ、前記第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側に配置されている転写装置である。
請求項2に係る本発明は、前記無端状シートの半径をR、前記転写ロールの半径をr、前記第1の位置と前記第2の位置との距離をLとした場合に、(2πR−πr)/2<Lである請求項1記載の転写装置である
請求項3に係る本発明は、前記無端状シートが前記第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側に配置されるように、前記無端状シートの位置を規制する規制部材をさらに有する請求項1記載の転写装置である
請求項4に係る本発明は、移動するベルトと、このベルトに第1の位置で接触する像保持体が保持する現像剤像を、前記ベルト又は前記ベルトにより搬送される記録媒体に転写する転写装置と、前記ベルト及び前記転写装置が装着され、画像形成装置本体内に着脱可能な転写ユニット本体と、を有し、前記転写装置は、バイアス印加手段によりバイアスが印加される転写ロールと、この転写ロールの外周長よりも大きな内周長を有し、導電性であり、且つ可撓性を有し、前記転写ロールの周囲に配置された無端状シートと、を有し、前記転写ロールは、前記像保持体が前記ベルトに接触する第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側の第2の位置で、前記無端状シートを介して前記ベルトに接触し、前記無端状シートは、前記ベルトの前記像保持体が接触する側の面と逆側の面に接触し、前記ベルトに静電的に引き寄せられ、前記第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側に配置されている転写ユニットである。
請求項5に係る本発明は、移動するベルトと、前記ベルトに第1の位置で接触する像保持体と、前記像保持体が保持する現像剤像を、前記ベルト又は前記ベルトにより搬送される記録媒体に転写する転写装置と、を有し、前記転写装置は、バイアス印加手段によりバイアスが印加される転写ロールと、この転写ロールの外周長よりも大きな内周長を有し、導電性であり、且つ可撓性を有し、前記転写ロールの周囲に配置された無端状シートと、を有し、前記転写ロールは、前記像保持体がベルトに接触する第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側の第2の位置で、前記無端状シートを介して前記ベルトに接触し、前記無端状シートは、前記ベルトの前記像保持体が接触する側の面と逆側の面に接触し、前記ベルトに静電的に引き寄せられ、前記第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側に配置されている画像形成装置である

本発明によれば、ベルトと転写ロールと間に生じる放電によって生じる画像の乱れを生じにくくすることができる転写装置、転写ユニット、及び画像形成装置を提供することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12内に、ベルトとして用いられる中間転写ベルト14を備えた転写ユニット15と、例えば4つの像形成部16Y、16M、16C、16Bとが配設されている。
像形成部16Y、16M、16C、16Bは、像形成ユニット48Y、48M、48C、48Bをそれぞれ有し、像形成ユニット48Y、48M、48C、48Bは、画像形成装置本体12に対してそれぞれが着脱可能であり、例えば中間転写ベルト14に対して一度下方に移動させた後、図1中における手前方向に引き出すことができるようになっている。
像形成ユニット48Y、48M、48C、48Bは、図1における右上から左下に並列配置されており、画像形成装置10はいわゆるタンデム方式となっている。像形成ユニット48Y、48M、48C、48Bは、それぞれが像保持体として用いられる感光体52Y、52M、52C、52Bを有し、感光体52Y、52M、52C、52Bが、中間転写ベルト14の第1の面として用いられる表面14aに、第1の位置P1、P1、P1、P1で、それぞれ接触可能となっている。
また、像形成ユニット48Y、48M、48C、48Bのうち、像形成ユニット48Y、48M、48Cは、図1に矢印で示すように、画像形成装置本体12内で左右に移動可能となっていて、図1に示す感光体52Y、52M、52Cが中間転写ベルト14の表面14aに接触する位置と、図1に示す位置から右側に移動した中間転写ベルト14の表面14aから離間した位置との間で移動することができる。カラー画像を形成する場合には、像形成ユニット48Y、48M、48Cが左側に移動し、感光体52Y、52M、52Cが感光体52Bと同様に中間転写ベルト14の表面14aに接触した状態となり、感光体52Y、52M、52C、52Bにそれぞれ形成されたイエローのトナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像、ブラックのトナー像が、中間転写ベルト14の表面14aに転写される。
一方、ブラック単色の画像形成をする場合には、像形成ユニット48Y、48M、48Cが右側に移動し、感光体52Y、52M、52Cが中間転写ベルト14の表面14aから離間した状態となり、感光体52Bに形成されたブラックのトナー像だけが中間転写ベルト14の表面14aに転写される。像形成ユニット48Y、48M、48Cの移動は、図示を省略する移動機構を、図示を省略する制御機構が制御することによりなされる。
画像形成装置本体12の下部には用紙供給装置18が設けられている。用紙供給装置18は、記録媒体として用いられ、例えば普通紙等からなる用紙が積載される用紙供給カセット20と、用紙供給カセット20に積載された用紙を引き出すピックアップロール22と、用紙を捌きながら送り出すフィードロール24及びリタードロール26とを有する。用紙供給カセット20は、例えば図中手前方向に引き出すことができるように画像形成装置本体12に対して着脱可能に設けられており、普通紙、OHPシート等の用紙が積載収納されている。
画像形成装置本体12の一端付近(図中左端付近)には、用紙供給路28が略鉛直方向に沿って設けられている。用紙供給路28の周辺には、用紙供給路28に沿って搬送ロール29、レジストロール30、2次転写ロール32、定着装置34及び排出ロール36が設けられている。レジストロール30は、用紙供給路28へ送り出された用紙を一時的に停止させ、タイミングをとって2次転写ロール32の方向へ送り出す。定着装置34は、加熱ロール34aと加圧ロール34bとからなり、加熱ロール34aと加圧ロール34bとの間を通過する用紙に熱と圧力を加えることにより用紙にトナー像を定着する。
画像形成装置本体12の上部には、排出トレイ部38が設けられている。前述した排出ロール36により排出トレイ部38へトナー像が定着された用紙が排出され、排出トレイ部38に積層される。したがって、用紙供給カセット20の用紙は、順次C字状のパスを通って排出トレイ部38に排出される。
画像形成装置本体12の他端側(図1中右端側)には、現像剤収納手段として用いられる例えば4つのトナーボトル40Y、40M、40C、40Bが設けられている。トナーボトル40Yにはイエロートナーが、トナーボトル40Mにはマゼンダトナーが、トナーボトル40Cにはシアントナーが、トナーボトル40Bにはブラックトナーが、それぞれ収納されている。トナーボトル40Yは像形成部16Yに、トナーボトル40Mは像形成部16Mに、トナーボトル40Cは像形成部16Cに、トナーボトル40Bは像形成部16Bに、それぞれパイプ等により形成される供給路(不図示)を介してトナーを供給するようになっている。
転写ユニット15は、画像形成装置本体12に対して着脱可能であり、例えば、図1における手前方向に引き出すことができるようになっている。また、転写ユニット15は、先述のように中間転写ベルト14を有するとともに、中間転写ベルト14を回転可能に支持する支持部材として用いられる支持ロール41、42、43を有する。支持ロール41、42、43は、中間転写ベルト14の第2の面として用いられる裏面14bから、中間転写ベルト14を回転駆動することができるように支持している。支持ロール41、42、43の内の少なくとも1つは、中間転写ベルト14に駆動を伝達する駆動ロールとして用いられている。例えば、支持ロール41が駆動ロールとして用いられている場合、支持ロール41から中間転写ベルト14に駆動伝達がなされる。
支持ロール41、42、43のうち少なくとも1つが、中間転写ベルト14にテンション(張力)を付与するテンションロールとして用いられている。例えば支持ロール43がテンションロールとして用いられている場合、支持ロール43に、付勢部材として用いられる弾性体46が連結され、弾性体46により中間転写ベルト14にテンションが付与される。中間転写ベルト14は、テンションを付与された状態で駆動伝達がなされ、図1に示す矢印方向に回転駆動する。
また、転写ユニット15は、感光体52Y、50M、50C、50Bのぞれぞれが保持する現像剤像を、中間転写ベルト14の表面14aに転写する転写装置50、50、50、50を有する。転写装置50は、それぞれが、中間転写ベルト14の裏面14b側に、中間転写ベルト14を介して、像形成ユニット48、48、48、48に対向するように配置されている。
また、転写ユニット15は、中間転写ベルト14の表面14aを清掃する清掃手段として用いられる清掃装置44を有する。清掃装置44は、支持ロール43によってバックアップされた状態で中間転写ベルト14に接触する、例えばブレードからなる清掃部材45を有し、清掃部材45で掻き落とすようにして中間転写ベルト14の表面を清掃する。
2次転写ロール32は2次転写ユニット33としてユニット化されている。2次転写ユニットは、画像形成装置本体12に対して着脱可能であり、例えば、図1における手前方向に引き出すことができるようになっている。
図2には、像形成部16及び転写装置50の詳細が示されている。像形成部16Y、16M、16C、16Bは、用いる現像剤の色が異なるものの同一構成であるため像形成部16としてまとめて説明する。また、4個の転写装置50は同一構成である。像形成部16は、先述のように像形成ユニット48と、感光体52とを有するとともに、感光体52を帯電するための例えばロールから構成された帯電装置54と、例えばLED(light emitting diode:発光ダイオード)を備え、感光体52上に潜像を形成する露光装置56と、露光装置56により形成された感光体52上の潜像をトナーにより現像する現像装置58と、転写後に感光体52上に残ったトナーを清掃する清掃装置60とを有する。
像形成ユニット48は、分離可能な感光体ユニット62と現像ユニット64とが結合されて構成されている。感光体ユニット62は、第1の筐体66に感光体52、帯電装置54、露光装置56及び清掃装置60が収納されている。現像ユニット64は、第2の筐体68に現像装置58が収納されている。そして、第1の筐体66と第2の筐体68とが分離可能に結合されて像形成ユニット48が構成されている。
感光体52の長手方向における両端部には、感光体52を回動自在に支持するベアリング53が装着されている。このベアリング53の一部は、感光体52の一部と共に第1の筺体66及び第2の筺体68から露出している。
現像装置58は、例えば2成分方式であり、トナーとキャリアとが現像に用いられ、例えば水平方向に平行に配置された2本のオーガ70、72と、排出側オーガ72の斜め上部に配置された現像ロール74と有し、トナーとキャリアとをオーガ70、72により攪拌して現像ロール74に供給する。現像ロール74では、キャリアによる磁気ブラシが形成され、この磁気ブラシによりキャリアに付着したトナーを搬送し、感光体52上の潜像をトナーにより現像する。この実施形態のように、2成分方式の現像装置58にあって、オーガ70、72より上方に現像ロール74が配置されているので、トナー及びキャリアが溜まるのを防止し、トナー及びキャリアを均一に攪拌することができ、現像性能を維持することができる。現像装置58には、先述のトナーボトル40からトナーが供給される。
清掃装置60は、例えばブレードからなるトナー掻き落とし部76と、トナー掻き落とし部76で掻き落とされたトナーを回収する回収部78とから構成されている。
転写装置50は、転写ロール86と、転写ロール86の周に配置された無端状シート84とを有する。また、転写ロール86には、転写バイアスを印加する転写バイアス印加装置88が接続されている。
無端状シート84は、可撓性を有する半導電性のフイルム状部材からなり、無端移動可能な周面を有し、中空部84aを有するように筒形状をしていて、中間転写ベルト14の裏面14bに対して、中間転写ベルト14の移動方向において第1の位置よりも下流側に位置する第2の位置P2で接触している。無端状シート84の内周長は転写ロール86の外周長よりも長く、中間転写ベルト14の回転駆動と連れ回りするようにして、周方向に回転するように移動可能である。
無端状シート84の材料としては、例えば、厚さが30〜200μm程度のポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリカーボネイト、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリフッ化ビニリデンなどを用いることができる。また、無端状シート84の材料として、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリカーボネイト、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリフッ化ビニリデンなどのフイルムの中にカーボンブラックなどの導電性粒子を混入した材料を用いても良い。また、無端状シート84に用いられる材料としては、体積抵抗率が、例えば、10〜1010Ω・cmの範囲にあるものが用いられる。また、無端状シート84に用いられる材料としては、引張弾性率が、例えば、10〜280Kg/mmの範囲にあるものが用いられる。
転写ロール86は、無端状シート84の中空部84aに挿入されていて、無端状シート84を介して中間転写ベルト14の裏面14bに対して、第2の位置P2で接触している。
また、転写ロール86は、少なくとも周面部分が導電性材料からなり、具体的な材料としては、例えばアルミニウム、SUSなどの金属が用いられる。転写ロール86の材料としては、金属に替えて、例えば、導電性高分子材料を用いても良い。
図3には、転写ユニット15が示されている。転写ユニット15は、転写ユニット本体92を有する。転写ユニット本体92は、例えば、図3における手前側と奥側とにそれぞれ側板を有し、これらの側板が連結されるようにして構成されていて、転写ユニット本体92には、先述の中間転写ベルト14、転写装置50、50、50、50、及び支持ロール41、42、43が装着され、これらの部材と共に、一体として画像形成装置本体12(図1参照)内に着脱可能となっている。尚、清掃装置44(図1参照)を転写ユニット本体92に装着して、転写ユニット本体92と清掃装置44とを画像形成装置本体12内に一体として着脱するようにしても良い。
以上のように構成された画像形成装置10では、カラー画像が形成される場合には、感光体52Y、52M、52C、52Bの表面が帯電装置54により、それぞれ均一に帯電され、均一に帯電された感光体52Y、52M、52C、52Bの表面に露光装置56によってそれぞれ潜像が書き込まれ、これらの潜像がそれぞれ現像装置58で現像されて、感光体52Y、52M、52C、52Bの表面に、イエローの現像剤像、マゼンタの現像剤像、シアンの現像剤像、ブラックの現像剤像が形成され、これらの現像剤像が転写装置50によって、それぞれ中間転写ベルト14の表面14aに転写され、中間転写ベルト14の表面14aで重ね合わされる。そして、2次転写ロール32によって、中間転写ベルト14の表面14aで重ね合わされた現像剤像が用紙へと転写され、用紙へと転写された現像剤像が定着装置34により用紙へと定着される。そして、トナー像が定着された用紙が排出ロール36により排出トレイ部38に排出される。
それぞれの感光体52から中間転写ベルト14へ現像剤像の転写がなされる際には、転写バイアス印加装置88によって転写バイアスが印加される。転写ロール86として、例えば表面がゴムからなる転写ロール等を用い、無端状シート84を設けていないとすると、転写ロール86と中間転写ベルト14の裏面14bとの接触状態が不安定となることがある。特に中間転写ベルト14の回転駆動する速度が高い場合には、例えば振動によって、転写ロール86と中間転写ベルト14とが離間しやすくなり、この離間を原因として、中間転写ベルト14への現像剤像の転写が良好になされなくなることがある。
これに対して、この実施形態では、可撓性を有する無端状シート84が中間転写ベルト14に静電的に引き寄せられて、中間転写ベルト14の裏面に14bに付着するように変形する。このため、中間転写ベルト14の裏面14bと無端状シート84とが接触する幅(ニップ幅)が広くなり、中間転写ベルト14と無端状シート84とが接触する面積が大きくなる。また、例えば、振動によって中間転写ベルト14が、無端状シート84から離れる方向に局部的に移動したとしても、可撓性を有する無端状シート84が、中間転写ベルト14に静電的に吸着された状態で中間転写ベルト14の変形にならって変形する。このため、中間転写ベルト14と無端状シート84とが離間しにくい。
転写ロール86は、無端状シート84を介して、中間転写ベルト14との間で無端状シート84を挟み込むように中間転写ベルト14の裏面14bに対して接触している。このため、無端状シート84の弾性だけで無端状シート84が中間転写ベルト14に押圧される場合と比較して、無端状シート84と中間転写ベルト14と接触圧が離間しにくくなり、この離間を原因とする転写不良が生じにくい。
また、転写ロール86が、無端状シート84を介して、中間転写ベルト14との間で無端状シート84を挟み込むように中間転写ベルト14の裏面14bに対して接触しているため、中間転写ベルト14が感光体52側に押し込まれるような状態となり、無端状シート84の弾性だけで無端状シート84が中間転写ベルト14に押圧される場合と比較して、中間転写ベルト14と感光体52との接触圧が高くなる。このため、中間転写ベルト14と感光体52との接触圧が不十分であることを理由とする転写不良が生じにくい。
図4には、無端状シート84が変形する様子が示されている。画像形成がなされていない状態、すなわち、中間転写ベルト14が停止していて、転写電圧が印加されていない状態においては、図4(a)に示すように、無端状シート84は変形をせずに、断面が略円形の略円筒形状をしている。この状態における無端状シート84の半径をRとし、転写ロール86の半径をrとする。
画像形成がなされている状態、すなわち、中間転写ベルト14が回転駆動をするともに、転写バイアスが印加された状態においては、図4(b)に示されるように、無端状シート84が中間転写ベルト14に静電的に引き寄せられ、中間転写ベルト14に吸着されて、中間転写ベルト14に吸着された部分が、中間転写ベルト14の移動と共に中間転写ベルト14の移動方向における下流側に移動するように変形する。このため、中間転写ベルト14と感光体52とが接触する位置であり、感光体52から用紙への転写がなされる位置である第1の位置P1よりも中間転写ベルト14の移動方向における下流側に、無端状シート84が配置される状態となる。このため、第1の位置P1よりも上流側に転写電界が生じにくく、第1の位置P1よりも上流側に生じる転写電界によって感光体52に形成された現像剤が飛び散り、用紙に付着することを原因とする画質の低下が生じにくい。
これに対して、第1の位置P1で中間転写ベルト14に接触するように、転写ロール86を配置し、無端状シート84を設けない場合や、無端状シート84を設けても、無端状シート84の少なくとも一部分が第1の位置P1よりも上流側に位置する場合は、第1の位置P1よりも上流側に転写電界が回り込みやすくなる。このため、回り込んだ転写電界によって感光体52に形成された現像剤が飛び散り、用紙へと付着しやすくなり、用紙に形成される画像の画質低下が生じやすい。
また、この実施形態においては、たとえ、図4(c)に示すように無端状シート84が中間転写ベルト14の移動方向下流側に向けて変形したとしても、無端状シート84の最も上流側に位置する端部84bが、第1の位置P1よりも下流側に位置した状態となるように、第1の位置P1と第2の位置P2との距離L、無端状シート84の半径R(図4(a)参照)、転写ロール86の半径r(図4(a)参照)定められている。
図5には、図4(c)に示すように無端状シート84が中間転写ベルト14の移動方向における上流側に変形した状態が示されている。ここで、無端状シート84の周長l1は、変形前の無端状シート84の半径がRであることから2πRである。また、無端状シート84の下流側の部分にあたる転写ロール86巻き付いた部分の長さl2は、転写ロール86の周長の半分の長さであり、転写ロール86の半径がrであることから、2πr/2となる。このため、無端状シート84の転写ロール86から下流側に突出した部分の半分の長さl3は、式(1)に示される長さとなる。
l3=(2πR−πr)/2 ・・・(式1)
そして、無端状シート84の端部84bが、第1の位置P1よりも下流側に位置する状態とするためには、少なくともl3がL(図4(c)参照)よりも短ければ良い。すなわち、(式2)で示す関係を満たすように、半径R、半径r、及び距離Lの関係を定めれば良い。
l3<L ・・・(式2)
そこで、この実施形態では、無端状シート84の端部84bが、第1の位置P1よりも下流側に位置する状態となるように、(式3)で示す関係を満たすように半径R、半径r、及び距離Lの関係を定めている。
(2πR−πr)/2<L ・・・(式3)
図6には、本発明の第2の実施形態に用いられる無端状シート84と、無端状シート84の周辺が拡大して示されている。先述の第1の実施形態では、無端状シート84の中空部84a内に転写ロール86が挿入されていた。これに対して、この第2の実施形態においては、中空部84a内に、転写ロール86と併せて、無端状シート84の位置を規制する規制部材96が挿入されている。
規制部材96は、例えば略円柱形状であり、転写ロール86よりも中間転写ベルト14の移動方向において下流側に配置されていて、無端状シート84が第1の位置P1よりも下流側に配置された状態となるように無端状シート84の位置を規制している。すなわち、規制部材96は、無端状シート84の上流側の端部84bが、第1の位置P1よりも下流側に位置する状態となるように無端状シート84の位置を規制している。
無端状シート84は、転写ロール86と規制部材96とに掛け渡された状態で、中間転写ベルト14に連れ回りするようにして回転するように周方向に移動する。尚、第1の実施形態と同一部分については、図6に同一番号を付して説明を省略する。また、図6に示されていない部分の構成は、第1の実施形態と同一である。
以上で説明をした第1及び第2の実施形態においては、ベルトとして中間転写ベルトが用いられているが、ベルトとして、普通紙、OHPシート等からなる記録媒体を搬送する搬送ベルトを用いる場合であっても本発明を適用することができる。すなわち、本発明は、搬送ベルトが搬送する転写媒体に転写をする転写装置、転写媒体を搬送する搬送ベルトを有する転写ユニット、及び転写媒体を搬送する搬送ベルトを有する画像形成装置に適用することができる。
以上述べたように、本発明は、例えば感光体等が保持する現像剤を中間転写ベルト等に転写する転写装置、転写ユニット、及び画像形成装置に適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置に用いられる像形成ユニットの構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る転写ユニットを示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置に用いられる無端状シートの変形について説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置に用いられる無端状シートが配置される位置について説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置に用いられる無端状シート及び無端状シート周辺の構成を示す正面図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 画像形成装置本体
14 中間転写ベルト
15 転写ユニット
50 転写装置
52 感光体
84 無端状シート
84a 中空部
84b 端部
86 転写ロール
92 転写ユニット本体
96 規制部材
P1 第1の位置
P2 第2の位置
L 距離
l1 周長
R 半径
r 半径

Claims (5)

  1. バイアス印加手段によりバイアスが印加される転写ロールと、
    この転写ロールの外周長よりも大きな内周長を有し、導電性であり、且つ可撓性を有し、前記転写ロールの周囲に配置された無端状シートと、
    を有し、
    前記転写ロールは、像保持体がベルトに接触する第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側の第2の位置で、前記無端状シートを介して前記ベルトに接触し、
    前記無端状シートは、
    前記ベルトの前記像保持体が接触する側の面と逆側の面に接触し、
    前記ベルトに静電的に引き寄せられ、
    前記第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側に配置されている
    転写装置。
  2. 前記無端状シートの半径をR、前記転写ロールの半径をr、前記第1の位置と前記第2の位置との距離をLとした場合に、
    (2πR−πr)/2<L
    である請求項1記載の転写装置。
  3. 前記無端状シートが前記第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側に配置されるように、前記無端状シートの位置を規制する規制部材をさらに有する請求項1記載の転写装置。
  4. 移動するベルトと、
    このベルトに第1の位置で接触する像保持体が保持する現像剤像を、前記ベルト又は前記ベルトにより搬送される記録媒体に転写する転写装置と、
    前記ベルト及び前記転写装置が装着され、画像形成装置本体内に着脱可能な転写ユニット本体と、
    を有し、
    前記転写装置は、
    バイアス印加手段によりバイアスが印加される転写ロールと、
    この転写ロールの外周長よりも大きな内周長を有し、導電性であり、且つ可撓性を有し、前記転写ロールの周囲に配置された無端状シートと、
    を有し、
    前記転写ロールは、前記像保持体が前記ベルトに接触する第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側の第2の位置で、前記無端状シートを介して前記ベルトに接触し、
    前記無端状シートは、
    前記ベルトの前記像保持体が接触する側の面と逆側の面に接触し、
    前記ベルトに静電的に引き寄せられ、
    前記第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側に配置されている
    転写ユニット。
  5. 移動するベルトと、
    前記ベルトに第1の位置で接触する像保持体と、
    前記像保持体が保持する現像剤像を、前記ベルト又は前記ベルトにより搬送される記録媒体に転写する転写装置と、
    を有し、
    前記転写装置は、
    バイアス印加手段によりバイアスが印加される転写ロールと、
    この転写ロールの外周長よりも大きな内周長を有し、導電性であり、且つ可撓性を有し、前記転写ロールの周囲に配置された無端状シートと、
    を有し、
    前記転写ロールは、前記像保持体がベルトに接触する第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側の第2の位置で、前記無端状シートを介して前記ベルトに接触し、
    前記無端状シートは、
    前記ベルトの前記像保持体が接触する側の面と逆側の面に接触し、
    前記ベルトに静電的に引き寄せられ、
    前記第1の位置よりも前記ベルトの移動方向下流側に配置されている
    画像形成装置。
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