JP5198370B2 - 低複屈折性アクリル系共重合体の熱安定化された樹脂組成物 - Google Patents
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Description
近年では、液晶表示装置やプラズマディスプレイ、有機EL表示装置などのフラットパネルディスプレイや、赤外線センサー、光導波路などの進歩に伴い、透明性に優れるだけでなく光学材料としての光学特性(いわゆる低複屈折性)を有する材料が求められようになってきている。(特許文献3)
一方、例えば、自動車用部品としてのテールランプでは、ランプ自体の大型化、照度アップからくる発熱の増加、およびコスト低減に伴う薄肉化の両面から、従来の材料に比較して、より高い耐熱性を有する材料が要求されている。また、自動車、二輪者(オートバイ)のメーターカバー、太陽熱エネルギー利用の温水器カバー等直射日光下で温度が非常に上昇する部品などでも耐熱性の材料が求められている。(特許文献5)
熱変色という課題に対し、種々検討が行われ、熱可塑性樹脂の熱着色、熱劣化防止剤として汎用のフェノール系化合物、アミン系化合物、金属せっけん、亜リン酸エステル系化合物、リン酸エステル系化合物、含硫黄化合物を配合しても熱安定性に顕著な効果は得られず、まだこれら化合物の併用も熱着色に充分な効果が得られないこと、唯一、フォスフォフェナンスレン化合物が、熱安定性の改良に効果があることが開示されている。(特許文献6)
本発明は、低複屈折性アクリル系共重合体の熱安定化された樹脂組成物を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
[1]下記アクリル系共重合体100重量部に対して、下記一般式(A)で表されるフォスファフェナンスレン系化合物の少なくとも1種0.01〜2.0重量部を添加混合してなる熱安定化された樹脂組成物。
アクリル系共重合体:
下記式(1)で表されるメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:10〜70重量%、下記式(2)で表されるビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位:5〜40重量%、及び下記式(3)又は下記式(4)で表される環状酸無水物繰り返し単位:20〜50重量%を含有し、さらに、下記式(5)で表される芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:0.1〜5重量%を含有する共重合体であって、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位の含有量(A)と環状酸無水物繰り返し単位の含有量(B)のモル比(B/A)が、1より大きく、10以下の範囲にあり、且つ、該共重合体100重量部に対して残存する単量体の合計が0.5重量部以下であるアクリル系共重合体。
フォスファフェナンスレン系化合物:
アクリル系共重合体:
下記式(1)で表されるメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:10〜70重量%、下記式(2)で表されるビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位:5〜40重量%、及び下記式(3)又は下記式(4)で表される環状酸無水物繰り返し単位:20〜50重量%を含有し、さらに、下記式(5)で表される芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:0.1〜5重量%を含有する共重合体であって、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位の含有量(A)と環状酸無水物繰り返し単位の含有量(B)のモル比(B/A)が、1より大きく、10以下の範囲にあり、且つ、該共重合体100重量部に対して残存する単量体の合計が0.5重量部以下であるアクリル系共重合体。
フォスファフェナンスレン系化合物:
[4]アクリル系共重合体が、メタクリレート単量体由来の繰り返し単位がメタクリル酸メチル、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位がスチレン、環状酸無水物繰り返し単位が無水マレイン酸、芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位がメタクリル酸ベンジルからそれぞれ誘導されるアクリル系共重合体よりなることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の熱安定化された樹脂組成物。
に関する。
本発明のアクリル系共重合体は、下記式(1)で表されるメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:10〜70重量%、下記式(2)で表されるビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位:5〜40重量%、及び下記式(3)又は下記式(4)で表される環状酸無水物繰り返し単位:20〜50重量%を含有する共重合体であって、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位の含有量(A)と環状酸無水物繰り返し単位の含有量(B)のモル比(B/A)が、1より大きく、10以下の範囲にあり、且つ、該共重合体100重量部に対して残存する単量体の合計が0.5重量部以下であるアクリル系共重合体である。
これらメタクリル酸エステルのうち、アルキル基の炭素数が1〜7であるメタクリル酸アルキルエステルが好ましく、得られたアクリル系共重合体の耐熱性や透明性が優れることから、メタクリル酸メチルが特に好ましい。
式(2)で表される繰り返し単位は、芳香族ビニル単量体から誘導される。使用される単量体としては、例えば、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、2−メチル−4−クロロスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、α―メチルスチレン、cis−β−メチルスチレン、trans−β−メチルスチレン、4−メチル−α−メチルスチレン、4−フルオロ−α−メチルスチレン、4−クロロ−α−メチルスチレン、4−ブロモ−α−メチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、2−フルオロスチレン、3−フルオロスチレン、4−フルオロスチレン、2,4−ジフルオロスチレン、2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、2−ブロモスチレン、3−ブロモスチレン、4−ブロモスチレン、2,4−ジブロモスチレン、α−ブロモスチレン、β−ブロモスチレン、2−ヒドロキシスチレン、4−ヒドロキシスチレンなどが挙げられる。これらの芳香族ビニル単量体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
これらの単量体のうち、共重合が容易なことから、スチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
式(3)で表される環状酸無水物繰り返し単位は、無置換及び/又は置換無水マレイン酸から誘導される。使用される単量体としては、例えば、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、ジメチル無水マレイン酸、ジクロロ無水マレイン酸、ブロモ無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸、フェニル無水マレイン酸、ジフェニル無水マレイン酸などが挙げられる。これらの単量体のうち、共重合が容易なことから、無水マレイン酸が好ましい。
また、式(4)で表される環状酸無水物繰り返し単位は、後述する繰り返し単位間での縮合環化反応により誘導され、例えば、無水グルタル酸などが挙げられる。
ここで、加水分解率(モル%)は、{1−(加水分解後の環状酸無水物量(モル))/加水分解前の環状酸無水物量(モル)}×100で求められる。
式(5)で表される繰り返し単位は、芳香族基を有するメタクリレート単量体から誘導される。使用される単量体としては、例えば、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸1−フェニルエチルなどが挙げられる。これらの単量体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの単量体のうち、メタクリル酸ベンジルが特に好ましい。
式(5)で示される繰り返し単位の含有割合は、本発明の効果である光学的特性(特に、光弾性係数を極小化する)を発現させる上で、0.1〜5質量%、好ましくは0.1〜4質量%、より好ましくは0.1〜3質量%である。
本発明のアクリル系共重合体のGPC測定法によるPMMA換算の重量平均分子量(Mw)は、10,000〜400,000、好ましくは40,000〜300,000、より好ましくは70,000〜200,000であり、その分子量分布(Mw/Mn)は1.8〜3.0、好ましくは1.8〜2.7、より好ましくは1.8〜2.5の範囲である。
本発明のアクリル系共重合体のガラス転移温度(Tg)は、樹脂組成で任意に制御できるが、産業上の応用性の観点から、好ましくは120℃以上に制御される。より好ましくは130℃以上、さらに好ましくは135℃以上に制御される。
また、本発明のアクリル系共重合体は、本発明の目的を損なわない範囲で、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、スチレン/アクリロニトリル共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/メタアクリル酸共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメタアクリル酸エステル系樹脂、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、環状オレフィン系樹脂、ノルボルネン系樹脂等の熱可塑性樹脂、およびフェノール樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂などの少なくとも1種以上を混合することができる。
本発明のフォスファフェナンスレン系化合物は、下記一般式(A)表わされる。
フォスファフェナンスレン系化合物が、0.01重量部未満では熱安定化効果は認められず、また2.0重量部を越えた時は着色防止効果は良好であるが熱変形温度が低下し好ましくない。
また本発明は前記アクリル系共重合体100重量部に対して、一般式(A)で表わされるフォスファフェナンスレン系化合物の少なくとも1種0.01〜2.0重量部と、ヒンダードフェノール系化合物、チオジプロピオン酸系化合物および亜リン酸エステル系化合物のうち少なくとも1種0.01〜1.0重量部を添加混合してなる熱安定化されたメタクリル共重合体樹脂組成物である。
一方、ヒンダードフェノール系化合物、チオジプロピオン酸系化合物あるいは亜リン酸エステル系化合物単独では全く効果がみられない。
ヒンダードフェノール系化合物の具体例としては2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリ−t−ブチルフェノール、2,2‘−メチレンビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,1−ビス−(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)3,5,5−トリメチルヘキサン、テトラキス−〔メチレン−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシハイドロシンナメート)、メタン、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオネート、4,4’−メチレンビス−(2−t−ブチル−6−メチルフェノール)、4,4‘−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−メチル−5−t−ブチルフェノール)などが挙げられる。
また、亜リン酸エステル系化合物の具体例としては、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリステアリルホスファイト、ジフェニルノニルフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイトなどが挙げられる。
これらのヒンダードフェノール系化合物、チオジプロピオン酸系化合物および亜リン酸エステル系化合物はフォスファフェナンスレン系化合物と併用することで効果を発現する。
また、限定されることはないがフォスファフェナンスレン系化合物の併添加量は、ヒンダードフェノール系化合物、チオジプロピオン酸系化合物あるいは亜リン酸エステル系化合物の添加量より多い方が好ましい。
また本発明の組成物を得る方法は特に限定されることなく、例えばヘンシェルミキサーでアクリル系共重合体と添加剤を混合し、押出機を用いて溶融混練してペレットとする方法、あるいは展着剤等を用いてアクリル系共重合体のペレットに添加剤をまぶす方法等如何なる方法によっても混合することが可能である。
本願発明に用いられる各測定値の測定方法は次のとおりである。
(a)アクリル系共重合体の解析
(1)繰り返し単位
1H−NMR測定より、(i)メタクリレート単量体由来の繰り返し単位、(ii)ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位、(iii)芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位、及び(iv)酸無水物繰り返し単位を同定し、その存在量を算出した。
測定機器:ブルーカー株式会社製 DPX−400
測定溶媒:CDCl3、又はd6−DMSO
測定温度:40℃
ガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量計(パーキンエルマージャパン(株)製 Diamond DSC)を用いて、窒素ガス雰囲気下、α−アルミナをリファレンスとし、JIS−K−7121に準拠して、試料約10mgを常温から200℃まで昇温速度10℃/minで昇温して得られたDSC曲線から中点法で算出した。
(3)分子量
重量平均分子量、及び数平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ(東ソー(株)製 HLC−8220)を用いて、溶媒はテトラヒドロフラン、設定温度40℃で、市販標準PMMA換算により求めた。
(1)光学フィルムサンプルの作製
(a)プレスフィルムの成型
真空圧縮成型機((株)神藤金属工業所製 SFV−30型)を用いて、大気圧下、260℃、で25分間予熱後、真空下(約10kPa)、260℃、約10MPaで5分間圧縮してプレスフィルムを成型した。
(b)延伸フィルムの成型
インストロン社製5t引張り試験機を用いて、延伸温度(Tg+20)℃、延伸速度(500mm/分)で一軸フリー延伸して延伸フィルムを成形した。延伸倍率は、100%、200%、及び300%で延伸した。
(2)複屈折の測定
大塚電子製RETS-100を用いて、回転検光子法により測定を行った。複屈折の値は、波長550nm光の値である。複屈折(Δn)は、以下の式により計算した。
Δn=nx-ny
(Δn:複屈折、nx:伸張方向の屈折率、ny:伸張方向と垂直な屈折率)
複屈折(Δn)の絶対値(|Δn|)は、以下のように求めた。
|Δn|=|nx-ny|
<面内の位相差>
大塚電子(株)製RETS-100を用いて、回転検光子法により波長400〜800nmの範囲について測定を行った。
複屈折の絶対値(|Δn|)と位相差(Re)は以下の関係にある。
Re=|Δn|×d
(|Δn|:複屈折の絶対値、Re:位相差、d:サンプルの厚み)
また、複屈折の絶対値(|Δn|)は以下に示す値である。
|Δn|=|nx-ny|
(nx:延伸方向の屈折率、ny:面内で延伸方向と垂直な屈折率)
王子計測機器(株)製位相差測定装置(KOBRA−21ADH)を用いて、波長589nmにおける位相差を測定し、得られた値をフィルムの厚さ100μmに換算して測定値とした。
複屈折の絶対値(|Δn|)と位相差(Rth)は以下の関係にある。
Rth=|Δn|×d
(|Δn|:複屈折の絶対値、Rth:位相差、d:サンプルの厚み)
また、複屈折の絶対値(|Δn|)は以下に示す値である。
|Δn|=|(nx+ny)/2-nz|
(nx:延伸方向の屈折率、ny:面内で延伸方向と垂直な屈折率、nz:面外で延伸方向と垂直な厚み方向の屈折率)
(理想となる、3次元方向について完全等方的等方性であるフィルムでは、面内位相差(Re)、厚み方向位相差(Rth)ともに0となる。)
Polymer Engineering and Science1999,39,2349−2357に詳細について記載のある複屈折測定装置を用いた。レーザー光の経路にフィルムの引張り装置を配置し、23℃で伸張応力をかけながら複屈折を測定した。伸張時の歪速度は50%/分(チャック間:50mm、チャック移動速度:5mm/分)、試験片幅は6mmで測定を行った。複屈折の絶対値(|Δn|)と伸張応力(σR)の関係から、最小二乗近似によりその直線の傾きを求め光弾性係数(CR)を計算した。計算には伸張応力が2.5MPa≦σR≦10MPaの間のデータを用いた。
CR=|Δn|/σR
|Δn|=|nx-ny|
(CR:光弾性係数、σR:伸張応力、|Δn|:複屈折の絶対値、nx:伸張方向の屈折率、ny:伸張方向の垂直な屈折率)
(1)熱着色の尺度
ハンターの測色色差計により測定したb値を用いた。
(2)全光線透過率およびヘイズ
ASTMD1003準拠
(3)熱変形温度
ASTMD648準拠
(4)メルトフローインデックス
ASTMD1238準拠
[低複屈折性アクリル系共重合体]
メタクリル酸メチル/スチレン/無水マレイン酸
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素ガス導入ノズル、原料溶液導入ノズル、開始剤溶液導入ノズル、及び重合溶液排出ノズルとを備えたジャケット付ガラス反応器(容量1L)を用いた。重合反応器の圧力は、微加圧、反応温度は100℃に制御した。
メタクリル酸メチル(MMA)518g、スチレン(St)48g、無水マレイン酸(MAH)384g、メチルイソブチルケトン240g、n−オクチルメルカプタン1.2gを混合した後、窒素ガスで置換して原料溶液を調製した。2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)を0.364gをメチルイソブチルケトン12.96gに溶解した後、窒素ガスで置換して開始剤溶液を調整した。
原料溶液はポンプを用いて6.98ml/minで原料溶液導入ノズルから導入した。また、開始剤溶液はポンプを用いて0.08ml/minで開始剤溶液導入ノズルから導入した。30分後、重合溶液排出ノズルから抜き出しポンプを用いて425ml/hrの一定流量でポリマー溶液を排出した。
組成:MMA/St/MAH=61/11/27wt%
分子量:Mw=19.5×104;Mw/Mn=2.23
Tg:141℃
メタクリル酸メチル/スチレン/無水マレイン酸/メタクリル酸ベンジル
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素ガス導入ノズル、原料溶液導入ノズル、開始剤溶液導入ノズル、及び重合溶液排出ノズルとを備えたジャケット付ガラス反応器(容量1L)を用いた。重合反応器の圧力は、微加圧、反応温度は100℃に制御した。
メタクリル酸メチル(MMA)518g、スチレン(St)48g、メタクリル酸ベンジル(BzMA)9.6g、無水マレイン酸(MAH)384g、メチルイソブチルケトン240g、n−オクチルメルカプタン1.2gを混合した後、窒素ガスで置換して原料溶液を調製した。2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)を0.364gをメチルイソブチルケトン12.96gに溶解した後、窒素ガスで置換して開始剤溶液を調整した。
原料溶液はポンプを用いて6.98ml/minで原料溶液導入ノズルから導入した。また、開始剤溶液はポンプを用いて0.08ml/minで開始剤溶液導入ノズルから導入した。30分後、重合溶液排出ノズルから抜き出しポンプを用いて425ml/hrの一定流量でポリマー溶液を排出した。
組成:MMA/St/BzMA/MAH=61/12/1/27wt%
分子量:Mw=18.8×104;Mw/Mn=2.08
Tg:142℃
合成例2において、メタクリル酸メチル499g、スチレン42g、メタクリル酸ベンジル48g、無水マレイン酸371gに変更した以外は、合成例2と同様の操作を行ってアクリル系共重合体を得た。
組成:MMA/St/BzMA/MAH=60/11/5/24wt%
分子量:Mw=20.2×104;Mw/Mn=2.36
Tg:138℃
メタクリル酸メチル/スチレン/メタクリル酸/無水グルタル酸
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素ガス導入ノズル、原料溶液導入ノズル、開始剤溶液導入ノズル、及び重合溶液排出ノズルとを備えたジャケット付ガラス反応器(容量1L)を用いた。重合反応器の圧力は、微加圧、反応温度は100℃に制御した。
メタクリル酸メチル900g、スチレン36g、メタクリル酸ベンジル48g、メタクリル酸(MAA)216g、メチルイソブチルケトン240g、n−オクチルメルカプタン1.2gを混合した後、窒素ガスで置換して原料溶液を調製した。2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)を0.364gをメチルイソブチルケトン12.96gに溶解した後、窒素ガスで置換して開始剤溶液を調整した。
原料溶液はポンプを用いて6.98ml/minで原料溶液導入ノズルから導入した。また、開始剤溶液はポンプを用いて0.08ml/minで開始剤溶液導入ノズルから導入した。30分後、重合溶液排出ノズルから抜き出しポンプを用いて425ml/hrの一定流量でポリマー溶液を排出した。
組成:MMA/St/BzMA/MAA/無水グルタル酸
=70/5/4/4/21wt%
分子量:Mw=11.4×104;Mw/Mn=2.40
Tg:128℃
これらの重合結果を表1に示す。
合成例1において、メタクリル酸メチル960gを用いた以外は、合成例1と同様の操作を行って熱可塑性樹脂を得た。
組成:MMA=100wt%
分子量:Mw=10×104;Mw/Mn=1.89
Tg:121℃
合成例1において、メタクリル酸ベンジルを用いることなく、メタクリル酸メチル768g、スチレン144g、無水マレイン酸48gに変更した以外は、合成例1と同様の操作を行って熱可塑性樹脂を得た。
組成:MMA/St/MAH=76/17/7wt%
分子量:Mw=13.4×104;Mw/Mn=2.01
Tg:128℃
これらの重合結果を表1に示す。
合成例1〜4、及び比較合成例1、2で得られたアクリル系共重合体を用いて、前述の方法に従いプレスフィルムを成型した。該プレスフィルムから前述の方法に従い100%延伸フィルムを成型し、その光学特性を評価した。測定結果を表2に示す。
本発明の低複屈折性アクリル系共重合体は、従来のメタクリル酸メチル/スチレン/無水マレイン酸共重合体(比較合成例2)と異なり、複屈折値が極小化されており、耐熱性も高いことが判る。
[樹脂組成物]
低複屈折性アクリル系京重合体と特定の有機リン化合物との樹脂組成物の熱安定性を評価した。
アクリル系共重合体(合成例1)100部および(A−1)で表わされるフォスファフェナンスレン系化合物0.5部をヘンシェルミキサーで混合した後、40φの押出機を用いシリンダー温度230℃で溶融混練しペレットを得た。次いで、射出成形機を用いシリンダー温度230℃で射出成形した。
フォスファフェナンスレン系化合部(A−1)を除いた以外、実施例1と全く同様にしてアクリル系共重合体(合成例1)を射出成形した。
アクリル系共重合体(合成例2)100部および(A−4)で表わされるフォスファフェナンスレン系化合物1.0部をヘンシェルミキサーで混合した後、40φの押出機を用いシリンダー温度230℃で溶融混合しペレットを得た。次いで、射出成形機を用いシリンダー温度230℃で射出成形した。
フォスファフェナンスレン系化合部(A−4)を除いた以外、実施例2と全く同様にしてアクリル系共重合体(合成例2)を射出成形した。
アクリル系共重合体(合成例3)100部および(A−8)で表わされるフォスファフェナンスレン系化合物0.2部をヘンシェルミキサーで混合した後、40φの押出機を用いシリンダー温度230℃で溶融混練しペレットを得た。次いで、射出成形機を用いシリンダー温度230℃で射出成形した。
フォスファフェナンスレン系化合部(A−8)を除いた以外、実施例3と全く同様にしてアクリル系共重合体(合成例3)を射出成形した。
アクリル系共重合体(合成例4)100部および(A−8)で表わされるフォスファフェナンスレン系化合物0.2部をヘンシェルミキサーで混合した後、40φの押出機を用いシリンダー温度230℃で溶融混練しペレットを得た。次いで、射出成形機を用いシリンダー温度230℃で射出成形した。
フォスファフェナンスレン系化合部(A−8)を除いた以外、実施例4と全く同様にしてアクリル系共重合体(合成例4)を射出成形した。
これらの熱安定性評価結果を表3に示す。
合成例1と同一のアクリル系共重合体100重量部に対して、フォスファフェナンスレン系化合物の種類、添加量、ならびにヒンダードフェノール系化合物、チオジプロピオン酸系化合物、および亜リン酸エステル系化合物の種類、添加量を種々変化させてヘンシェルミキサーで混合した後、実施例1と同様の方法によりペレット化、射出成形を行ない成形片を得た。
これらの熱安定性評価結果を表4に示す。
合成例1と同一のメタクリル共重合体100部に対して、ヒンダードフェノール系化合物、チオジプロピオン酸系化合物、亜リン酸エステル系化合物およびその他熱可塑性樹脂の熱安定剤として汎用の添加剤を用い、実施例1と同様の方法によりペレット化、射出成形して成形片を得た。
これらの熱安定性評価結果を表5に示す。
成形品の外観がよいものを○、外観が悪いものを×で表している。本発明の低複屈折性アクリル系共重合体と特定の有機リン化合物との樹脂組成物が熱安定性に優れていることが判る。
(B−1) 2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール
(B−2) 2,2‘−メチレンビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)
(B−3) テトラキス−〔メチレン−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシハイドロシンナメート)〕メタン
(B−4) 4,4‘−チオビス−(2−t−ブチル−6−メチルフェノール)
(C−1) ジラルリルチオジプロピオネート
(C−2) ジステアリルチオジプロピオネート
(D−1) トリフェニルホスファイト
(D−2) ジフェニルイソデシルホスファイト
(E−1) ジ−t−ドデシルジスルフィド
(E−2) ジオクチルスズジラウレート
(E−3) ステアリン酸カルシウム
Claims (4)
- 下記アクリル系共重合体100重量部に対して、下記一般式(A)で表されるフォスファフェナンスレン系化合物の少なくとも1種0.01〜2.0重量部を添加混合してなる熱安定化された樹脂組成物。
アクリル系共重合体:
下記式(1)で表されるメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:10〜70重量%、下記式(2)で表されるビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位:5〜40重量%、及び下記式(3)又は下記式(4)で表される環状酸無水物繰り返し単位:20〜50重量%を含有し、さらに、下記式(5)で表される芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:0.1〜5重量%を含有する共重合体であって、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位の含有量(A)と環状酸無水物繰り返し単位の含有量(B)のモル比(B/A)が、1より大きく、10以下の範囲にあり、且つ、該共重合体100重量部に対して残存する単量体の合計が0.5重量部以下であるアクリル系共重合体。
フォスファフェナンスレン系化合物:
- 下記アクリル系共重合体100重量部に対して、下記一般式(A)で表わされるフォスファフェナンスレン系化合物の少なくとも1種0.01〜2.0重量部と、ヒンダードフェノール系化合物、チオジプロピオン酸系化合物および亜リン酸エステル系化合物のうち少なくとも1種0.01〜1.0重量部を添加混合してなる熱安定化された樹脂組成物。
アクリル系共重合体:
下記式(1)で表されるメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:10〜70重量%、下記式(2)で表されるビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位:5〜40重量%、及び下記式(3)又は下記式(4)で表される環状酸無水物繰り返し単位:20〜50重量%を含有し、さらに、下記式(5)で表される芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:0.1〜5重量%を含有する共重合体であって、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位の含有量(A)と環状酸無水物繰り返し単位の含有量(B)のモル比(B/A)が、1より大きく、10以下の範囲にあり、且つ、該共重合体100重量部に対して残存する単量体の合計が0.5重量部以下であるアクリル系共重合体。
(式中:R2、R3は、それぞれ同一でも、異なっていても良く、水素、ハロゲン、水酸基、アルコキシ基、ニトロ基、直鎖状または分岐状の炭素数1〜12のアルキル基を表す。lは1〜3の整数を示す。)
フォスファフェナンスレン系化合物:
- アクリル系共重合体が、GPC測定法による重量平均分子量で10,000〜400,000、分子量分布で1.8〜3.0の範囲にあることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の熱安定化された樹脂組成物。
- アクリル系共重合体が、メタクリレート単量体由来の繰り返し単位がメタクリル酸メチル、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位がスチレン、環状酸無水物繰り返し単位が無水マレイン酸、芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位がメタクリル酸ベンジルからそれぞれ誘導されるアクリル系共重合体よりなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱安定化された樹脂組成物。
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