JP5141432B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷暖房空調装置や冷蔵庫等の冷却装置、あるいはヒートポンプ式の給湯装置等に用いられるスクロール圧縮機に関するものである。
従来、冷凍空調機や冷凍機に用いられるスクロール圧縮機は、一般に、鏡板から渦巻きラップが立ち上がる固定スクロールおよび旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、旋回スクロールを自転拘束機構による自転の拘束のもとに円軌道に沿って旋回させたとき、圧縮室が容積を変えながら移動することで吸入、圧縮、吐出を行うものである。運転中、旋回スクロールにはその背面の背圧室に圧力が印加されており、固定スクロールに張り付いた状態となっており、軸方向の密封を保っている。その背圧室に圧力を印加するため、背圧室と圧縮室を連絡する通路を設ける構成をとっていた(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来のスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図である。図6において、旋回スクロール13の端板13aに設け、圧縮室15側に開口する圧縮室側開口部22cから背圧室29に開口する背圧室側開口部22bへ連通する連絡通路22を備え、旋回スクロール13の旋回運動に伴い、圧縮室側開口部22cが固定スクロール12の端板12aで開閉されることで連絡通路22の連通及び閉塞が行われる。
この構成により背圧室29と圧縮室15との間を流出入する流体の流動抵抗をより小さくして、かつ旋回スクロール13背面の背圧室29を所定の圧力に維持し、圧縮効率及び信頼性を向上するものである。
特開2007−270697号公報
しかしながら、前記従来の構成では、背圧室への給油が明記されておらず、給油方式によっては背圧室の圧力が過大になる恐れがある。すなわち、旋回スクロールの背面に過剰な圧力が印加することで固定スクロールとの軸方向の摺動面(スラスト面)には過大な押し付け力が発生するため、摺動損失増大による性能悪化やかじりや異常磨耗等の信頼性悪化を引き起こすことになる。また、圧縮室への給油については、背圧室から圧縮室を連結する連絡通路により、片方の圧縮室に給油されるが、背圧室への給油方式によっては、多量のオイルが圧縮室へ流入してしまい、流入したオイルによる粘性動力により性能悪化を引き起こしてしまう。さらに、背圧室から圧縮室への連絡通路のみでは、もう片方の圧縮室にはオイルが供給されにくいためシールオイル不足による性能悪化を引き起こすことになる。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するもので、吐出圧力雰囲気の高圧領域と背圧室、背圧室と圧縮室のそれぞれを間欠的に連通することで、安定した背圧の印加を実現できるとともに、適量のシールオイルを片方の圧縮室に供給し、さらに、高圧領域ともう片方の圧縮室を連通することで、適量のシールオイルをもう片方の圧縮室にも供給することにより、高効率で高信頼性を実現するスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のスクロール圧縮機は、高圧領域と背圧室を間欠的に連通させる第1の経路と、背圧室と圧縮室を間欠的に連通させる第2の経路と、
圧縮室と高圧領域を連通させる第3の経路とを設けたものである。
この構成により、安定した背圧の印加を実現できるとともに、双方間に形成される圧縮室に適量のシールオイルを供給することにより、高効率で高信頼性なスクロール圧縮機を実現することができる。
本発明のスクロール圧縮機は、旋回スクロールの背面に形成される背圧室において安定した圧力を印加できるともに、双方間に形成される圧縮室に適量のシールオイルを供給できるため、高効率で高信頼性なスクロール圧縮機を実現することができる。
第1の発明は、スクロール圧縮機において、鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて、固定スクロールのラップ外壁と旋回スクロールのラップ内壁に第1の圧縮室と、固定スクロールのラップ内壁と旋回スクロールのラップ外壁に第2の圧縮室を形成し、旋回スクロール背面に吐出圧力雰囲気の高圧領域と背圧室を形成し、自転拘束機構による規制により旋回スクロールが円軌道に沿って所定の旋回半径で旋回することで、圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、吸入、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機において、高圧領域と背圧室を間欠的に連通させる第1の経路と、背圧室と圧縮室を間欠的に連通させる第2の経路と、高圧領域と圧縮室を連通させる第3の経路とを設けたものである。
これによって、高圧領域と背圧室、背圧室と圧縮室のそれぞれを間欠的に連通することで、安定した背圧の印加を実現できるとともに、適量のシールオイルを片方の圧縮室に供給し、さらに、高圧領域と圧縮室を連通することで、適量のシールオイルをもう片方の圧縮室にも供給することにより、高効率で高信頼性なスクロール圧縮機を実現できる。
第2の発明は、特に第1の発明で、第2の経路を第1の圧縮室と連通させるとともに、第3の経路を第2の圧縮室に連通させ、または、第2の経路を第2の圧縮室へ連通させるとともに、第3の経路を前記第1の圧縮室へ連通させたものである。
これによって、第1の圧縮室および第2の圧縮室のそれぞれに別経路でオイルを供給することができるため、それぞれの圧縮室に最適量のオイルを供給することができ、高効率で高信頼性なスクロール圧縮機を実現できる。
第3の発明は、特に第1から2の発明で、第3の経路を旋回スクロールの内部に設け、第3の経路の圧縮室側の開口部を旋回スクロールのラップ先端部に設けたものである。
第3の経路の圧縮室側の開口部を旋回スクロールのラップ先端部に設けているため、開口部の設置位置や開口部の形状を調整することが容易であり、圧縮室へ最適な位置に最適量のオイルを供給することができ、高効率なスクロール圧縮機を実現できる。
第4の発明は、特に第3の発明で、第3の経路の圧縮室側の開口部に連通し、第1の圧縮室あるいは、第2の圧縮室に臨むように凹部を旋回スクロールのラップ先端部に設けたものである。
旋回スクロールのラップ先端部に設けた凹部の位置を調整することにより、第3の経路を経由したオイルを第1の圧縮室あるいは第2の圧縮室のいずれか片方の圧縮室に供給することができる。また、凹部の形状や深さを調整することにより、圧縮室へのオイル供給量を容易に調整することができ、高効率なスクロール圧縮機を実現できる。
第5の発明は、特に第1〜3の発明で、第3の経路が、高圧領域と圧縮室を間欠的に連通させたものである。高圧領域のオイルを間欠的に圧縮室へ連通させることによって、容易に圧縮室へ適量のオイルを供給することができ、高効率なスクロール圧縮機を実現できる。
第6の発明は、特に第5の発明で、第3の経路の圧縮室側の開口部が、旋回スクロールの旋回運動によって、間欠的に開口するように固定スクロールのラップ溝底面に凹部を設けたものである。これによって、固定スクロールのラップ溝底面に設けた凹部の形状を調整することによって、第3の経路の圧縮室側の開口部が圧縮室へ臨む開口時間を容易に制御することができるため、適量のオイルを圧縮室に供給することができ、高効率なスクロール圧縮機を実現できる。
第7の発明は、特に第1、2あるいは5の発明で、第3の経路を旋回スクロールの内部に設け、第3の経路の圧縮室側の開口部を旋回スクロールのラップ底面部に設けたものである。これによって、旋回スクロールのラップ部を加工しないため、加工を単純化することができるとともに、旋回スクロールのラップ部の剛性低下を抑制することができる。
第8の発明は、特に第1から7の発明で、第1の経路の高圧領域側の開口部と第3の経路の高圧領域側の開口部を同一位置としたものである。これによって、加工を単純化できるとともに、それぞれの経路に必要な部品を統一でき、部品点数を減少させることができる。また、加工箇所が減少するため、加工することによる旋回スクロールの剛性低下を抑制することができる。
第9の発明は、特に第1から8の発明で、作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としたものである。二酸化炭素冷媒を使用する場合、圧縮機の吐出圧力と吸入圧力の圧力差は、フロンを冷媒とする従来の冷凍サイクルの圧力差の約7〜10倍以上高い。そのため、高圧領域から背圧室および高圧領域から圧縮室の差圧も大きいため、多量のオイルが流入しやすいが、第1から第8の発明により、差圧が大きな場合でも適量のオイルを供給することができ、高効率で高信頼性なスクロール圧縮機を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるスクロール圧縮機の縦断面図、図2は図1の圧縮機構部の断面図、図3は圧縮機構部の平面図である。図のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
図1に示すように、本発明のスクロール圧縮機は、密閉容器1内に溶接や焼き嵌めなどして固定したクランク軸4の主軸受部材11と、この主軸受部材11上にボルト止めした固定スクロール12との間に、固定スクロール12と噛み合う旋回スクロール13を挟み込んでスクロール式の圧縮機構2を構成し、旋回スクロール13と主軸受部材11との間に旋回スクロール13の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転規制機構14を設けて、クランク軸4の上端にある偏心軸部4aにて旋回スクロール13を偏心駆動することにより旋回スクロール13を円軌道運動させ、これにより固定スクロール12と旋回スクロール13との間に、固定スクロール12のラップ12b外壁と旋回スクロール13のラップ13bの内壁に第1の圧縮室15aと固定スクロール12のラップ12b内壁と旋回スクロール13のラップ13bの外壁に第2の圧縮室15bを形成し、その第1の圧縮室15aと第2の圧縮室15bのそれぞれが外周側から中
央部に移動しながら小さくなるのを利用して、密閉容器1外に通じた吸入パイプ16および固定スクロール12の外周部の吸入口17から冷媒ガスを吸入して圧縮していき、所定圧以上になった冷媒ガスは固定スクロール12の中央部の吐出口18からリード弁19を押し開いて密閉容器1内に吐出させることを繰り返す。
旋回スクロール13の背面部分には、主軸受部材11に配置されている摺動仕切り環78があり、旋回運動を行いながら摺動仕切り環78により、摺動仕切り環78の内側領域である吐出圧力雰囲気の高圧領域30と、外側領域である高圧と低圧の中間圧に設定された背圧室29とに仕切られている。この背面の圧力付加により旋回スクロール13は固定スクロール12に安定的に押しつけられ、漏れを低減するとともに安定して円軌道運動を行うことができる。
圧縮機運転中は、クランク軸4の下向きの他端にはポンプ25が設けられ、スクロール圧縮機と同時に駆動される。これによりポンプ25は密閉容器1の底部に設けられたオイル溜め20にあるオイル6を吸い上げてクランク軸4内を通縦しているオイル供給穴26を通じて圧縮機構2に供給する。このときの供給圧は、スクロール圧縮機の吐出圧力とほぼ同等であり、旋回スクロール13に対する背圧源ともなる。これにより、旋回スクロール13は固定スクロール12から離れたり片当たりしたりするようなことはなく、所定の圧縮機能を安定して発揮する。
このように供給されたオイル6の一部は、供給圧や自重によって、逃げ場を求めるようにして偏心軸部4aと旋回スクロール13との嵌合部、クランク軸4と主軸受部材11との間の軸受部66に進入してそれぞれの部分を潤滑した後落下し、オイル溜め20へ戻る。
旋回スクロール13の鏡板13aの背面の高圧領域30に供給されたオイル6の別の一部を、旋回スクロール13の旋回運動によって摺動仕切り環78をまたいで、間欠的に背圧室29へ給油する第1の経路81を旋回スクロール13に設けている。
図2のように、旋回スクロール13は、旋回運動に伴い、図2の(a)、(b)の状態を繰り返す。この時、旋回スクロール13の鏡板13aの背面において、環状仕切り環78の内側が高圧領域30を形成し、その外周部は背圧室29を形成している。したがって、第1の経路81の背圧室側の開口部が環状仕切り環78の外周部に位置する場合のみ高圧領域30と背圧室29が連通され、高圧のオイル6が背圧室29に供給される。図においては、オイル6が供給可能となるのは(a)の状態である。
上記構成により、背圧室29への高圧のオイル6の供給が間欠的になされ、連通時間を調整することにより背圧室29へ適量のオイルを供給することが可能となり、自転規制機構14の摺動部を潤滑するのに併せ、背圧室29にて旋回スクロール13の背圧を印加する。
また、背圧室29と圧縮室15を連通するように、第2の経路82を旋回スクロール13に設けるとともに、旋回スクロール13の旋回運動によって、第2の経路82の圧縮室15側の開口部82bが間欠的に開口するように、固定スクロール12のラップ溝底面12cに凹部84を設けている。
図2(a)の状態の時、第2の経路82の圧縮室15側の開口部82bが固定スクロール12のラップ溝底面12cに設けられた凹部84に開口し、凹部84は、圧縮室15bと連通しているため、背圧室29と圧縮室15bが連通し、背圧室29のオイルは圧縮室15bへ供給され、圧縮室15間の漏れ防止と摺動部の潤滑に寄与している。一方、図2
(b)の状態の時、背圧室29は、圧縮室15bに開口しない状態である。
上記構成により、背圧室29と圧縮室15bが短い時間で間欠的に連通できるため、背圧室29の圧力を、変動の少ない所定の圧力に維持することが容易となる。また、双方に形成される圧縮室15の片方の圧縮室15bにのみ背圧室29と開口しているため、背圧室29の圧力が圧縮室15の圧力より常に高い状態となるため、圧縮室15から背圧室29への逆流を防止できるので、高効率化を実現できる。
さらに、高圧領域30と、第2の経路82が連通する圧縮室15bとは違うもう片方の圧縮室15aが連通するように、第3の経路83を旋回スクロール13に設けるとともに、第3の経路83の圧縮室15側の開口部83bと圧縮室15aが連通するように旋回スクロール13のラップ先端部13dに凹部85を設けている。
これにより、第2の経路82により片方の圧縮室15bに適量のシールオイルを供給し、さらに、高圧領域30ともう片方の圧縮室15aを連通することで、適量のシールオイルをもう片方の圧縮室15aにも供給することにより、高効率で高信頼性なスクロール圧縮機を実現できる。また、凹部85の設置位置や形状、あるいは凹部85の深さを調整することにより、最適量のオイルを供給することが可能である。
また、上記記述では、第2の経路82が圧縮室15b、第3の経路83が圧縮室15aと連通しているが、第2の経路82が圧縮室15a、第3の経路83が圧縮室15bに連通しても、同様の効果があることは言うまでもない。
(実施の形態2)
図4を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図を示す。図4に示すように、高圧領域30と、第2の経路82が連通する圧縮室15bとは違うもう片方の圧縮室15aが連通するように、第3の経路83を旋回スクロール13に設けるとともに、第3の経路83の圧縮室15側の開口部83bと圧縮室15aが間欠的に連通するように固定スクロール12のラップ溝底面12cに凹部86を設けている。
図4(a)の状態の時、第3の経路83の圧縮室15側の開口部83bが固定スクロール12のラップ溝底面12cに設けられた凹部86に開口し、凹部86は、圧縮室15aと連通しているため、高圧領域30と圧縮室15aが連通し、高圧領域のオイルは圧縮室15aへ供給され、圧縮室15間の漏れ防止と摺動部の潤滑に寄与している。一方、図4(b)の状態の時、高圧領域30は、圧縮室15aに開口しない状態である。
この構成により、第2の経路82により片方の圧縮室15bに適量のシールオイルを供給するとともに、第3の経路83によって、高圧領域30ともう片方の圧縮室15aにもシールオイルを供給するが、固定スクロール12のラップ溝底面12cに設けた凹部86の形状、位置、深さを調整することによって、第3の経路83の圧縮室15側の開口部83bが圧縮室15aへ臨む開口時間や流路抵抗を制御することができるため、適量のオイルを容易に制御して圧縮室15aに供給することができ、高効率なスクロール圧縮機を実現できる。
(実施の形態3)
図5を用いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図を示す。図5に示すように、高圧領域30と、第2の経路82が連通する圧縮室15bとは違うもう片方の圧縮室15aが連通するように、第3の経路83の圧縮室15側の開口部83bを旋回スクロール12
のラップ底面部12cに設けている。
図5(a)状態の時、第3の経路83の圧縮室15側の開口部83bが圧縮室15aと連通しているため、高圧領域30と圧縮室15aが連通し、高圧領域のオイルは圧縮室15aへ供給され、圧縮室15間の漏れ防止と摺動部の潤滑に寄与している。一方、図5(b)の状態の時、第3の経路83の圧縮室15側の開口部83bが固定スクロール12のラップ先端部12dあるいは鏡板12aにより閉塞し、高圧領域30は、圧縮室15aに開口しない状態である。
この構成により、第2の経路82により片方の圧縮室15bに適量のシールオイルを供給し、第3の経路83によって、間欠的に高圧領域30ともう片方の圧縮室15aにもシールオイルを供給するため高効率なスクロール圧縮機を実現できる。
また、旋回スクロール13のラップ部13bを加工しないため、加工を単純化することができるとともに、旋回スクロール13のラップ部13bの剛性低下を抑制することができる。
また、第1の経路81の高圧領域30側の開口部81aと第3の経路83の高圧領域30側の開口部83aを同一位置としている。これによって、加工を単純化できるとともに、それぞれの経路に必要な部品を統一でき、部品点数を減少させることができる。また、加工箇所が減少するため、加工することによる旋回スクロール13の剛性低下を抑制することができる。
最後に、作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素とした場合、吐出圧力と吸入圧力の差圧が大きいため、高圧領域から背圧室および高圧領域から圧縮室の差圧も大きいため、多量のオイルが流入しやすく、また、背圧室29の圧力によっては、旋回スクロール13が固定スクロール12に過大な押し付け荷重が発生するので、本発明の実施の形態の効果が顕著に現れ、高効率、高信頼性を実現するスクロール圧縮機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかるスクロール圧縮機は、あらゆる運転条件下においても、高効率、高信頼性を実現することがき、作動流体を冷媒と限ることなく、空気スクロール圧縮機、真空ポンプ、スクロール型膨張機等のスクロール流体機械の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の平面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 従来のスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図
符号の説明
6 オイル
11 主軸受部材
12 固定スクロール
12a 鏡板
12b ラップ
12c ラップ溝底面
12d ラップ先端部
13 旋回スクロール
13a 鏡板
13b ラップ
13c ラップ底面
14 自転規制機構
15、15a、15b 圧縮室
29 背圧室
30 高圧領域
81 第1の経路
81a 高圧領域側開口部
81b 背圧室側開口部
82 第2の経路
82a 背圧室側開口部
82b 圧縮室側開口部
83 第3の経路
83a 高圧領域側開口部
83b 圧縮室側開口部
84 凹部
85 凹部
86 凹部

Claims (9)

  1. 鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて、前記固定スクロールのラップ外壁と前記旋回スクロールのラップ内壁に第1の圧縮室と、前記固定スクロールのラップ内壁と前記旋回スクロールのラップ外壁に第2の圧縮室を形成し、前記旋回スクロール背面に吐出圧力雰囲気の高圧領域と背圧室を形成し、自転拘束機構による規制により前記旋回スクロールが円軌道に沿って所定の旋回半径で旋回することで、前記圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、吸入、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機において、前記高圧領域と前記背圧室を間欠的に連通させる第1の経路と、前記背圧室と前記圧縮室を間欠的に連通させる第2の経路と、前記高圧領域と前記圧縮室を連通させる第3の経路とを設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 第2の経路を第1の圧縮室と連通させるとともに、第3の経路を第2の圧縮室に連通させ、または、前記第2の経路を前記第2の圧縮室へ連通させるとともに、前記第3の経路を前記第1の圧縮室へ連通させることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 第3の経路を旋回スクロールの内部に設け、前記第3の経路の圧縮室側の開口部を前記旋回スクロールのラップ先端部に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 第3の経路の圧縮室側の開口部に連通し、第1の圧縮室あるいは、第2の圧縮室に臨むように凹部を前記旋回スクロールのラップ先端部に設けたことを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 第3の経路が、高圧領域と圧縮室を間欠的に連通させたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  6. 第3の経路の圧縮室側の開口部が、旋回スクロールの旋回運動によって、間欠的に開口するように固定スクロールのラップ溝底面に凹部を設けたことを特徴とする請求項5に記載のスクロール圧縮機。
  7. 第3の経路を旋回スクロールの内部に設け、前記第3の経路の圧縮室側の開口部を前記旋回スクロールのラップ底面部に設けたことを特徴とする請求項1または2あるいは5に記載のスクロール圧縮機。
  8. 第1の経路の高圧領域側の開口部と第3の経路の高圧領域側の開口部を同一位置としたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  9. 作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としてなる請求項1から8のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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