JP5304285B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば冷暖房空調装置や冷蔵庫等の冷却装置、あるいはヒートポンプ式の給湯装置等において冷媒ガスを圧縮するためのスクロール圧縮機に関する。
従来、冷凍空調機や冷凍機に用いられるスクロール圧縮機は、一般に、鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、旋回スクロールを自転拘束機構による自転の拘束のもとに円軌道に沿って旋回させたとき、圧縮室が容積を変えながら移動することで作動流体の吸入、圧縮、吐出を行うものである。
作動流体は旋回スクロールの旋回運動に伴い徐々に圧縮され、中心部に向かうに従い高圧状態となるため、旋回スクロールには固定スクロールから引き離される方向に離反力が働く。その結果、旋回スクロールと固定スクロールには隙間が生じるため、圧縮途中の漏れが発生し、性能悪化を引き起こしてしまう。この対策として、旋回スクロールの背面に設けた背圧室に中間圧力を印加させ、固定スクロールからの離反を防止している。
さらに、背圧室に開口する背圧室側開口端から圧縮室に開口する圧縮室側開口端へ連通する経路を備え、旋回スクロールの端板に設けられた圧縮室側開口端が旋回スクロールの旋回運動に伴い、固定スクロールのスラスト面と吸入口に連通する圧縮室を周期的に移動することで、吸入口に連通せず、かつ旋回スクロールの外側に形成される圧縮室に間欠的に給油可能であり、給油されたオイルがこの圧縮室のシールの役割を果たし、作動流体の漏れが抑えられ、圧縮効率の低下を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−270697号公報
しかし、上記従来技術では、背圧室と圧縮室を連通させる経路の圧縮室側開口端を、旋回スクロールの内側に形成される圧縮室には開口させていなかったため、この圧縮室には十分なシールオイルが供給されにくく、作動流体の漏れによる圧縮効率の低下が発生する場合があった。
特に、上記従来技術に示すような、旋回スクロールの渦巻き状のラップの外壁側に形成される外側圧縮室と内壁側に形成される内側圧縮室の吸入容積が異なる渦巻き状のラップを有するスクロール圧縮機(以後、非対称スクロール圧縮機と称する)においては、渦巻きラップ側面を介した漏れに関して言えば、内側圧縮室から一つ低圧側の内側圧縮室への漏れは、外側圧縮室から一つ低圧側の外側圧縮室への漏れよりも多くなる。
外側圧縮室の吸入容積が内側圧縮室の吸入容積よりも大きい非対称スクロール圧縮機では、吸入容積の小さい内側圧縮室の方がその吸入容積差によってクランク回転角に対する圧力上昇速度が大きい特徴を有する。一方、外側および内側圧縮室のいずれにおいても各圧縮室閉じ込み完了時から旋回スクロールが一回転した時点において次の圧縮室を形成することは、対称スクロールと同様である。
以上の説明をさらに、図面を用いて説明する。図18および図19において、第2の圧縮室15b−1とその後に形成された第2の圧縮室15b−2を仕切る渦巻きラップ側面隙間D2、第1の圧縮室15a−1とその後に形成される第1の圧縮室15a−2を仕切
る渦巻きラップ側面隙間D1が存在する。図19において、第1の圧縮室15aと第2の圧縮室15bの圧力上昇速度を比較した場合、吸入容積の小さい第2圧縮室15bの方が圧力変化が大きくなる。よって、第2の圧縮室15b間を仕切る渦巻きラップ側面隙間D2では、第1の圧縮室15b間を仕切る渦巻きラップ側面隙間D1よりも漏れが発生しやすくなる。渦巻きラップ側面を介した漏れは冷媒の再圧縮を引き起こすため、結果として無駄な仕事による圧縮性能低下を生じていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、非対称スクロール圧縮機の圧縮室圧力分布と漏れ経路を考慮した給油経路と給油量制御により、圧縮機効率の向上を実現するスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のスクロール圧縮機は、鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール、及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を備え、圧縮室は旋回スクロールのラップ外側に形成される外側圧縮室と旋回スクロールの内側に形成される内側圧縮室を有し、外側圧縮室の吸入容積が内側圧縮室の吸入容積より大きく、旋回スクロールの背面には高圧領域と背圧室を形成し、旋回スクロールが円軌道に沿って所定の旋回半径で旋回することで、圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、固定スクロールに形成された吸入口から作動流体を吸入し、圧縮室に閉じ込めた後、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機であって、高圧領域と背圧室を結ぶ第1の経路と、背圧室と吸入口に連通しない圧縮室を結ぶ第2の経路を設け、第2の経路の圧縮室側開口端が、外側圧縮室と、内側圧縮室に間欠的に開口し、内側圧縮室への総給油量が外側圧縮室への総給油量より多くするものである。
本発明のスクロール圧縮機は、吸入口に連通しない内側圧縮室、および外側圧縮室へオイルを給油しつつ、外側圧縮室への総給油量より内側圧縮室への総給油量を多くすることにより、同じ圧縮室間における渦巻き状のラップ側面隙間からの作動流体の漏れを効果的に抑制でき、圧縮効率を向上できる。同時に、これらの圧縮室へ間欠的に給油を行うことで、給油量を絞る方向へ給油量制御の幅を広げることができ、給油量過多による粘性損失の増大を抑制できるため、高効率なスクロール圧縮機を提供できる。
第1の発明は、鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール、及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を備え、圧縮室は旋回スクロールのラップ外側に形成される外側圧縮室と旋回スクロールの内側に形成される内側圧縮室を有し、外側圧縮室の吸入容積が内側圧縮室の吸入容積より大きく、旋回スクロールの背面には高圧領域と背圧室を形成し、旋回スクロールが円軌道に沿って所定の旋回半径で旋回することで、圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、固定スクロールに形成された吸入口から作動流体を吸入し、圧縮室に閉じ込めた後、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機であって、高圧領域と背圧室を結ぶ第1の経路と、背圧室と吸入口に連通しない圧縮室を結ぶ第2の経路を設け、第2の経路の圧縮室側開口端が、外側圧縮室と、内側圧縮室に間欠的に開口し、内側圧縮室への総給油量が外側圧縮室への総給油量より多くするものである。この構成によれば、内側圧縮室においても、外側圧縮室においても、ひとつ前に作動流体を閉じ込んだ圧縮室と次に作動流体を閉じ込んだ圧縮室間の、渦巻き状のラップ側面隙間からの作動流体の漏れを効果的に抑制でき、かつ給油量過多による粘性損失の増大を抑制できる。
第2の発明は、特に第1の発明のスクロール圧縮機において、第2の経路の圧縮室側開口端を旋回スクロールのラップ上面に設け、開口端が、旋回スクロールの旋回運動に伴い
、固定スクロールのラップ鏡板面に設けた凹部に、間欠的に開口するものである。この構成によれば、第2の経路の径や長さや、凹部の形状によって、オイル供給量を連通時間で制御できるため、圧縮室内へのオイル供給量の調整範囲や、背圧室の圧力調整範囲が広がり、圧縮機の効率と背圧の安定性を更に向上できる。
第3の発明は、特に第1の発明のスクロール圧縮機において、第2の経路の圧縮室側開口端を旋回スクロールのラップ鏡板面に複数設け、旋回スクロールの旋回運動に伴い、開口端が、圧縮室と固定スクロールのラップ上面、及び圧縮室と固定スクロールのスラスト面を周期的に移動することで、前記圧縮室に間欠的に開口するものである。この構成によれば、発明2の効果に加えて、鏡板への孔加工のみで第2の経路が形成できるため、加工工数が低減できる。
第4の発明は、特に第1から第3のいずれか1つの発明のスクロール圧縮機において、第1の経路の背圧室側開口端が、旋回スクロールの背面に設けられた高圧領域と背圧室を仕切るシール部材を往来するものである。この構成によれば、圧縮室への給油量を更に絞ることが出来るため、圧縮室内へのオイル供給量の調整範囲や、背圧室の圧力調整範囲がより広がり、圧縮機の効率と背圧の安定性を更に向上できる。また、第2の経路が背圧室と圧縮室を連通しない場合がクランク軸1回転中に存在しても、第1の経路を間欠的に連通させることで、過剰な背圧上昇を抑制できる。さらに、高圧領域から背圧室へ流入するオイル量を連通時間で制御できるため、第1の経路に油量調節のための絞り部を設ける必要がなくなり、絞り部に異物が噛み込むトラブルを回避でき、信頼性も向上できる。
第5の発明は、特に第1から第4のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機において、背圧室と吸入口に連通する圧縮室を結ぶ第3の経路を設けたものである。この構成によれば、背圧室から供給されるオイルが、吸入に連通する圧縮室のシールの役割を果たし、吸入行程における作動流体の漏れを抑制でき、体積効率を向上でき、圧縮機の効率をさらに向上できる。
第6の発明は、特に第1から第4のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機において、高圧領域と吸入口に連通する圧縮室を結ぶ第4の経路を設けたものである。この構成によれば、高圧のオイルが吸入に連通する圧縮室に供給されるため、差圧の大きい高負荷運転時の潤滑性能が向上し、ラップの異常磨耗が抑制でき、信頼性を向上できる。
第7の発明は、特に第5から第6のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機において、第3、及び第4の経路の圧縮室側開口端を、旋回スクロールのラップ上面に設けたものである。この構成によれば、給油経路の開閉によるウォーターハンマ現象が発生せず、作動流体に起因する騒音を低減できる。
第8の発明は、特に第5または第6に記載のスクロール圧縮機において、第3、及び第4の経路の圧縮室側開口端を前記旋回スクロールのラップ上面に設け、開口端が、旋回スクロールの旋回運動に伴い、固定スクロールのラップ鏡板面に設けた凹部に、間欠的に開口するものである。この構成によれば、第3、および第4の経路の径や長さや、凹部の形状によって、オイル供給量を連通時間で制御できるため、圧縮室内へのオイル供給量の調整範囲が広がり、吸入加熱による体積効率の悪化を抑制でき、圧縮機の効率を向上できる。
第9の発明は、特に第5または第6に記載のスクロール圧縮機において、第3、及び第4の経路の圧縮室側開口端を旋回スクロールのラップ鏡板面に複数設け、旋回スクロールの旋回運動に伴い、開口端が、圧縮室と固定スクロールのラップ上面、及び圧縮室と固定スクロールのスラスト面を周期的に移動することで、圧縮室に間欠的に開口するものであ
る。この構成によれば、発明8の効果に加えて、鏡板への孔加工のみで第3、および第4の経路が形成できるため、加工工数が低減できる。
第10の発明は、特に第1から第9のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機において、作動流体を高圧流体、例えば二酸化炭素とするものである。この構成によれば、作動流体の作動圧力が高い場合においても、圧縮室間の渦巻き状のラップ側面隙間からの作動流体の漏れの漏れを効果的に抑制しつつ、安定した背圧を印加することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。図2と図3は、図1の圧縮機構部の要部拡大断面図であり、図2は内連通を示し、図3は外連通を示す。
以下、本実施の形態1のスクロール圧縮機について、その構成、動作、作用を説明する。
図1に示すように本発明のスクロール圧縮機は、密閉容器1と、その内部に圧縮機構2、モータ部3、貯油部20を備えて構成されている。図2と図3を用いて圧縮機構部の詳細を説明すると、密閉容器1内に溶接や焼き嵌めなどして固定したシャフト4の主軸受部材11と、この主軸受部材11上にボルト止めした固定スクロール12との間に、固定スクロール12と噛み合う旋回スクロール13を挟み込んでスクロール式の圧縮機構2を構成している。旋回スクロール13と主軸受部材11との間には、旋回スクロール13の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転拘束機構14を設け、シャフト4の上端にある偏心軸部4aにて旋回スクロール13を偏心駆動することにより、旋回スクロール13を円軌道運動させる。これにより固定スクロール12と旋回スクロール13との間に形成している圧縮室15が、外周側から中央部に向かって容積を縮めながら移動することを利用して、密閉容器1外に通じた吸入パイプ16及び固定スクロール12の外周部の吸入口17から作動流体を吸入して、圧縮室15に閉じ込んだのち圧縮を行う。所定の圧力に到達した作動流体は、固定スクロール12の中央部の吐出口18からリード弁19を押し開いて、密閉容器1内に吐出される。
またシャフト4の一端にはポンプ25が設けられ、ポンプ25の吸い込み口が貯油部20内に存在するように配置する。ポンプ25はスクロール圧縮機と同時に駆動されるため、ポンプ25は密閉容器1の底部に設けられた貯油部20にあるオイル6を、圧力条件や運転速度に関係なく、確実に吸い上げることができ、オイル切れの心配も解消される。ポンプ25で吸い上げたオイル6は、シャフト4内を通縦しているオイル供給穴26を通じて圧縮機構2に供給される。なお、オイル6をポンプ25で吸い上げる前、もしくは吸い上げた後に、オイルフィルタ等でオイル6から異物を除去すると、圧縮機構2への異物混入が防止でき、更なる信頼性向上を図ることができる。
圧縮機構2に導かれたオイル6は、スクロール圧縮機の吐出圧力とほぼ同等であり、旋回スクロール13に対する背圧源ともなる。これにより、旋回スクロール13は固定スクロール12から離れたり片当たりしたりするようなことはなく、所定の圧縮機能を安定して発揮する。さらにオイル6の一部は、供給圧や自重によって、逃げ場を求めるようにして偏心軸部4aと旋回スクロール13との嵌合部、シャフト4と主軸受部材11との間の軸受部66に進入してそれぞれの部分を潤滑した後落下し、貯油部20へ戻る。
固定スクロール12と旋回スクロール13により形成される圧縮室15には、旋回スクロール13のラップ外壁側に形成される外側圧縮室15aと、ラップ内壁側に形成される内側圧縮室15bがあり、外側圧縮室15aの吸入容積の方が、内側圧縮室15bの吸入容積より大きい。このことにより、図19に示したように、クランク回転角に対する内側圧縮室15bの圧力上昇速度は外側圧縮室15aの圧力上昇速度よりも速くなり、結果として、図18に示した渦巻きラップ側面D2で仕切られる内側圧縮室15b−1と低圧側に形成される内側圧縮室15b−2の圧力差が大きくなることから、外側圧縮室15aと比較し内側圧縮室15bの渦巻きラップ側面D2を介して作動流体が漏れやすいことになる。
そこで、本実施の形態のスクロール圧縮機では、貯油部20から内側圧縮室15bに導く給油量制御経路55を第1の経路55−1と第2の経路55−2で構成し、内側圧縮室連通凹部84の断面積を外側圧縮室連通凹部85の断面積より大きく設定することによって、圧力上昇速度の大きい外側圧縮室15bへ積極的にオイル供給することで、1つ前に形成された内側圧縮室15b−1から、次に形成された内側圧縮室15b−2への作動流体の漏れを抑制することができる。
オイル供給穴26から流出したオイル6は、第1の経路55−1の高圧領域側開口端55−1aから第1の経路55−1に流入し、第1の経路55−1の背圧室側開口端55−1bから流出する。また、高圧領域30と背圧室29は、シール部材78によって密接に区画されているため、高圧領域30と背圧室29の間のオイル6の漏れ出しは無い。
図2に示すクランク角(図4(A)のクランク角)においては、第1の経路55−1の背圧室側開口端55−1bが高圧領域30に開口している。よって、第1の経路55−1の高圧領域側開口端55−1aと背圧室側開口端55−1bの圧力差がなくなるので、第1の経路55−1内でのオイル6の移動はない。
対して、図3に示すクランク角(図4(B)、(C)、(D)のクランク角)においては、第1の経路55−1の背圧室側開口端55−1bがシール部材78を跨いで背圧室29に開口している。よって、高圧室30より圧力の低い(=背圧室29は、高圧と吸入圧の中間の圧力に保たれている)背圧室29に圧力差によってオイル6が流出される。
すなわち、クランク角によって、第1の経路55−1の背圧室側開口端55−1bが、シール部材78を往来することにより、高圧領域30と背圧室29の非連通状態と連通状態を繰り返す。よって、背圧室29、ひいては内側圧縮室15bへのオイル6の給油量を絞ることが出来るため、内側圧縮室15b内へのオイル供給量の調整範囲を広げることが可能となるため、内側圧縮室15b内への過剰なオイル6の供給による粘性損失の増大を抑制でき、圧縮機の効率を向上できる。また、背圧室29に流入するオイル6の調整範囲も広がり、背圧を下げることが出来るため、旋回スクロール13の固定スクロール12への押付力を緩和でき、旋回スクロール13のスラスト面13dや旋回スクロール13のラップ先端13cでの摺動損失を緩和でき、圧縮機の効率を向上できる。また、第2の経路55−2が背圧室29と内側圧縮室15bを連通しない場合がクランク軸1回転中に存在しても、第1の経路55−1を間欠的に連通させることで、過剰な背圧上昇を抑制でき、圧縮機構2の信頼性が向上できる。さらに、高圧領域30から背圧室29へ流入するオイル量を連通時間で制御できるため、第1の経路55−1に油量調節のための絞り部を設ける必要がなくなり、絞り部に異物が噛み込むトラブルを回避でき、圧縮機構2の信頼性が向上できる。
次に、背圧室29に流入したオイル6は、第2の経路55−2の背圧室側開口端55−2aから第2の経路55−2を経て第2の経路55−2の圧縮室側開口端55−2bに至
る。さらに、固定スクロール12に設けられた内側圧縮室連通凹部84と外側圧縮室連通凹部85を経て、内側圧縮室15bと外側圧縮室15aに振り分けられて流入する。
図2に示すクランク角(図5(C)のクランク角)においては、第2の経路55−2の圧縮室側開口端55−2bが内側圧縮室連通凹部84と連通状態であり、内側圧縮室15bにオイル6が供給されている。
対して、図3に示すクランク角(図5(A)のクランク角)においては、第2の経路55−2の圧縮室側開口端55−2bが外側圧縮室連通凹部85と連通状態にあり、外側圧縮室15aにオイル6が供給されている。
内側圧縮室連通凹部84の断面積は、外側圧縮室連通凹部85の断面積より大きいため、旋回スクロール13の旋回に伴う、第2の経路55−2の圧縮室側開口端55−2bと内側圧縮室連通凹部84の開口時間は、外側圧縮室連通凹部85との開口時間より長くなる。よって、内側圧縮室15bへの給油量が外側圧縮室15aへの給油量より多くなり、圧力上昇速度の大きい外側圧縮室15bへ積極的にオイルが供給でき、1つ前に形成された内側圧縮室15b−1から、次に形成された内側圧縮室15b−2への作動流体の漏れを抑制することができる。
よって、内側圧縮室15bにおいても、外側圧縮室15aにおいても、ひとつ前に作動流体を閉じ込んだ圧縮室15と次に作動流体を閉じ込んだ圧縮室15間の、渦巻き状のラップ側面隙間D2からの作動流体の漏れを効果的に抑制でき、再圧縮による圧縮効率の低下を抑制できる。
高圧領域30から背圧室29への給油量は、第1の経路55−1の背圧室側開口端55−1bの断面積や開口位置を変化させて制御可能であるし、背圧室29から内側圧縮室15b、および外側圧縮室15aへの給油量は、第2の経路55−2の断面積や、第2の経路55−2の圧縮室側開口端55−2bの断面積を変化させて制御可能である。
また、図5(B)、(D)に示すクランク角では、第2の経路55−2の圧縮室側開口端55−2bは内側圧縮室連通凹部84とも外側圧縮室連通凹部85とも連通していないため、内側圧縮室15bへも外側圧縮室15aへも給油されない。よって、給油量過多による粘性損失の増大を抑制できるため、圧縮機の効率を向上できる。
なお、内側圧縮室15bと外側圧縮室15aの給油量の大小を、内側圧縮室連通凹部84と外側圧縮室連通凹部85の断面積の大小により制御していたが、内側圧縮室連通凹部84と外側圧縮室連通凹部85の深さや、位置を変化させて給油量の大小を制御しても良い。
(実施の形態2)
図6と図7は、本発明の第2の実施の形態に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の拡大断面図である。なお、図6は内連通を示し、図7は外連通を示す。図6と図7において、圧縮室15へのオイル供給について、第2の経路55−2の圧縮室側開口端以外は前記実施の形態1と同様なので、図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、第2の経路55−2の圧縮室側開口端に関する説明のみを行い、他は省略する。
図6に示すように、本実施の形態では、第2の経路55−2の圧縮室側開口端が、内側圧縮室側開口端55−2cと外側圧縮室側開口端55−2dから構成されている。背圧室29に流入したオイル6は、第2の経路55−2の背圧室側開口端55−2aから第2の経路55−2を経て第2の経路55−2の内側圧縮室側開口端55−2cと外側圧縮室側
開口端55−2dに振り分けられる。
図6に示すクランク角(図8(C)のクランク角)においては、第2の経路55−2の内側圧縮室側開口端55−2cが内側圧縮室15bと連通状態であり、内側圧縮室15bにオイル6が供給されている。
対して、図7示すクランク角(図8(A)のクランク角)においては、第2の経路55−2の外側圧縮室側開口端55−2dが外側圧縮室15aと連通状態にあり、外側圧縮室15aにオイル6が供給されている。
内側圧縮室側開口端55−2cの断面積は、外側圧縮室側開口端55−2dの断面積より大きいため、内側圧縮室15bへの給油量が外側圧縮室15aへの給油量より多くなり、圧力上昇速度の大きい外側圧縮室15bへ積極的にオイルが供給でき、1つ前に形成された内側圧縮室15b−1から、次に形成された内側圧縮室15b−2への作動流体の漏れを抑制することができる。
よって、内側圧縮室15bにおいても、外側圧縮室15aにおいても、ひとつ前に作動流体を閉じ込んだ圧縮室15と次に作動流体を閉じ込んだ圧縮室15間の、渦巻き状のラップ側面隙間D2からの作動流体の漏れを効果的に抑制でき、再圧縮による圧縮効率の低下を抑制できる。
背圧室29から内側圧縮室15b、および外側圧縮室15aへの給油量は、第2の経路55−2の断面積や、第2の経路55−2の内側圧縮室側開口端55−2cや外側圧縮室側開口端55−2dの断面積を変化させて制御可能である。
また、図8(B)、(D)に示すクランク角では、第2の経路55−2の内側圧縮室側開口端55−2cや外側圧縮室側開口端55−2dが固定スクロール12のラップ先端によって閉塞されているため、内側圧縮室15bへも外側圧縮室15aへも連通していないので、内側圧縮室15bへも外側圧縮室15aへも給油されない。よって、給油量過多による粘性損失の増大を抑制できるため、圧縮機の効率を向上できる。
(実施の形態3)
図9と図10は、本発明の第3の実施の形態に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の拡大断面図であり、図9は内連通を示し、図10は外連通を示す。図9と図10において、吸入室86へのオイル供給について、第3の経路55−3以外は前記実施の形態1と同様なので、図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、第3の経路55−3に関する説明のみを行い、他は省略する。
図9に示すように、本実施の形態では、第3の経路55−3を設けている。第3の経路55−3の一方の端は、背圧室側開口端55−3aであり、背圧室29に常時臨んでいる。他方の端は吸入室側開口端55−3bであり、旋回スクロール13のラップ上面に設けられており、ザグリ87を通じて常時吸入室86に臨んでいる。
背圧室29に流入したオイル6は、第3の経路55−3の背圧室側開口端55−3aから第3の経路55−3を経て、第3の経路55−3の吸入室側開口端55−3bから、ザグリ87を経て吸入室86に流入する。
図9と図10においても、すなわち図11(A)から(D)に示す全てのクランク角において、第3の経路55−3の吸入室側開口端55−3bは吸入室86と常時連通状態であり、常時吸入室86にオイル6が供給されている。よって、吸入室86に常時オイル6
が供給されることにより、オイル6がシールの役割を果たし、吸入に連通する圧縮室(=吸入室86)の吸入行程における作動流体の漏れが低減でき、体積効率を向上できるため、圧縮機の効率向上が可能である。
背圧室29から吸入室86への給油量は、第3の経路55−3の断面積や、背圧室側開口端55−3aの断面積、吸入室側開口端55−3bの断面積や開口位置、ザグリ87の断面積や深さを変化させることで制御可能である。なお、ザグリ87をなくしても良い。
さらに、図12および図13に示すように、第3の経路の吸入室側開口端55−3bを外側吸入室連通凹部88−2と内側吸入室連通凹部88−1を経て、吸入室86に開口させる構成としても良い。この場合、吸入室側開口端55−3bが、外側吸入室連通凹部88−2か内側吸入室連通凹部88−1に臨んでいるクランク角においてのみ外側吸入室86−2もしくは内側吸入室86−1にオイル6が給油されるので、間欠的な給油が可能となる。
よって、第3の経路55−3の径や長さや、吸入室側開口端55−3bの断面積や開口位置、外側吸入室連通凹部88−2や内側吸入室連通凹部88−1凹部の形状によって、吸入室86へのオイル供給量を連通時間で制御できるため、吸入室86内へのオイル6の供給量の調整範囲が広がり、吸入加熱による体積効率の悪化を抑制でき、圧縮機の効率を向上できる。
なお、間欠的な給油経路は図6から図8を用いて説明した実施の形態2に示す方法で構成してもよい。
(実施の形態4)
図14と図15は、本発明の第4の実施の形態に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部の拡大断面図であり、図14は内連通を示し、図15は外連通を示す。図14と図15において、吸入室86へのオイル供給について、第4の経路55−4以外は前記実施の形態1と同様なので、図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、第4の経路55−4に関する説明のみを行い、他は省略する。
図14に示すように、本実施の形態では、第4の経路55−4を設けている。第4の経路55−4の一方の端は、高圧領域側開口端55−4aであり、高圧領域30に常時臨んでいる。他方の端は吸入室側開口端55−4bであり、旋回スクロール13のラップ上面に設けられており、ザグリ87を通じて常時吸入室86に臨んでいる。
高圧領域30に流入したオイル6は、第4の経路55−4の高圧領域側開口端55−4aから第4の経路55−4を経て、第4の経路55−4の吸入室側開口端55−4bから、ザグリ87を経て吸入室86に流入する。
図14と図15においても、すなわち図11(A)から(D)に示す全てのクランク角において、第4の経路55−4の吸入室側開口端55−4bは吸入室86と常時連通状態であり、常時吸入室86に高圧のオイル6が供給される。
よって、吸入室86に常時高圧のオイル6が供給されることにより、差圧の大きい高負荷運転時の潤滑性能が向上し、旋回スクロール13や固定スクロール12のラップ上面や側面の異常磨耗が抑制でき、圧縮機の信頼性が向上できる。
高圧領域30から吸入室86への給油量は、第4の経路55−4の断面積や、高圧領域側開口端55−4aの断面積、吸入室側開口端55−4bの断面積や開口位置、ザグリ8
7の断面積や深さを変化させることで制御可能である。なお、ザグリ87をなくしても良い。
さらに、図16および図17に示すように、第4の経路の吸入室側開口端55−4bを外側吸入室連通凹部88−2と内側吸入室連通凹部88−1を経て、吸入室86に開口させる構成としても良い。この場合、吸入室側開口端55−4bが、外側吸入室連通凹部88−2か内側吸入室連通凹部88−1に臨んでいるクランク角においてのみ外側吸入室86−2もしくは内側吸入室86−1にオイル6が給油されるので、間欠的な給油が可能となる。
よって、第4の経路55−4の径や長さや、吸入室側開口端55−4bの断面積や開口位置、外側吸入室連通凹部88−2や内側吸入室連通凹部88−1凹部の形状によって、吸入室86へのオイル供給量を連通時間で制御できるため、吸入室86内へのオイル6の供給量の調整範囲が広がり、吸入加熱による体積効率の悪化を抑制でき、圧縮機の効率を向上できる。
なお、間欠的な給油経路は図6から図8を用いて説明した実施の形態2に示す方法で構成してもよい。
最後に作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素とした場合、特に動作圧力が高いため、運転時の差圧も大きくなり、渦巻き状ラップの側面隙間から作動流体がより漏れやすくなる。すなわち本発明の効果が顕著に現れ、高効率かつ高信頼性を実現するスクロール圧縮機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかるスクロール圧縮機は、圧縮室間の漏れ経路を考慮して、渦巻きラップ側面およびラップ先端それぞれの漏れ経路に対し、効果的かつ必要最低限のオイル供給を行うことで、シール性を確保しつつ、オイル噛み込みを抑制した高効率運転を可能とするもので、作動流体を冷媒と限ることなく、空気スクロール圧縮機、真空ポンプ、スクロール型膨張機等のスクロール流体機械の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の固定スクロールと旋回スクロールを噛み合わせた状態での断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の固定スクロールと旋回スクロールを噛み合わせた状態での断面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の固定スクロールと旋回スクロールを噛み合わせた状態での断面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の固定スクロールと旋回スクロールを噛み合わせた状態での断面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態4におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態4におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態4におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 本発明の実施の形態4におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図 従来の非対称渦巻きラップで形成される圧縮室の断面図 従来の非対称渦巻きラップで形成される圧縮室の圧力上昇を示す特性図
1 密閉容器
2 圧縮機構
3 モータ部
4 シャフト
4a 偏心軸部
6 オイル
11 主軸受部材
12 固定スクロール
13 旋回スクロール
13c 旋回スクロールのラップ先端
13d 旋回スクロールのスラスト面
13e 旋回スクロール背面
14 自転拘束機構
15 圧縮室
15a 外側圧縮室
15b 内側圧縮室
16 吸入パイプ
17 吸入口
18 吐出口
19 リード弁
20 貯油部
25 ポンプ
26 オイル供給穴
29 背圧室
30 高圧領域
55−1 第1の経路
55−1a 第1の経路の高圧領域側開口端
55−1b 第1の経路の背圧室側開口端
55−2 第2の経路
55−2a 第2の経路の背圧室側開口端
55−2b 第2の経路の圧縮室側開口端
55−2c 内側圧縮室側開口端
55−2d 外側圧縮室側開口端
55−3 第3の経路
55−3a 背圧室側開口端
55−3b 吸入室側開口端
55−4 第4の経路
55−4a 高圧領域側開口端
55−4b 吸入室側開口端
66 軸受部
78 シール部材
84 内側圧縮室連通凹部
85 外側圧縮室連通凹部
86 吸入室
87 ザグリ
88−1 内側吸入室連通凹部
88−2 外側吸入室連通凹部

Claims (10)

  1. 鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール、及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を備え、前記圧縮室は前記旋回スクロールのラップ外側に形成される外側圧縮室と前記旋回スクロールの内側に形成される内側圧縮室を有し、前記外側圧縮室の吸入容積が前記内側圧縮室の吸入容積より大きく、前記旋回スクロールの背面には高圧領域と背圧室を形成し、前記旋回スクロールが円軌道に沿って所定の旋回半径で旋回することで、前記圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、前記固定スクロールに形成された吸入口から作動流体を吸入し、前記圧縮室に閉じ込めた後、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機であって、前記高圧領域と前記背圧室を結ぶ第1の経路と、前記背圧室と前記吸入口に連通しない圧縮室を結ぶ第2の経路を設け、前記第2の経路の圧縮室側開口端が、前記外側圧縮室と、前記内側圧縮室に間欠的に開口し、前記内側圧縮室への総給油量が前記外側圧縮室への総給油量より多くしてなるスクロール圧縮機。
  2. 第2の経路の圧縮室側開口端を旋回スクロールのラップ上面に設け、前記圧縮室側開口端が、前記旋回スクロールの旋回運動に伴い、固定スクロールのラップ鏡板面に設けた凹部に、間欠的に開口してなる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 第2の経路の圧縮室側開口端を旋回スクロールのラップ鏡板面に複数設け、前記旋回スクロールの旋回運動に伴い、前記圧縮室側開口端が、圧縮室と固定スクロールのラップ上面、及び前記圧縮室と前記固定スクロールのスラスト面を周期的に移動することで、前記圧縮室に間欠的に開口してなる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  4. 第1の経路の背圧室側開口端が、旋回スクロールの背面に設けられた高圧領域と背圧室を仕切るシール部材を往来してなる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  5. 背圧室と吸入口に連通する圧縮室を結ぶ第3の経路を設けてなる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  6. 高圧領域と吸入口に連通する圧縮室を結ぶ第4の経路を設けてなる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  7. 第3、及び第4の経路の圧縮室側開口端を、旋回スクロールのラップ上面に設けてなる請求項5または請求項6に記載のスクロール圧縮機。
  8. 第3、及び第4の経路の圧縮室側開口端を旋回スクロールのラップ上面に設け、前記圧縮室側開口端が、前記旋回スクロールの旋回運動に伴い、固定スクロールのラップ鏡板面に設けた凹部に、間欠的に開口してなる請求項5または請求項6に記載のスクロール圧縮機。
  9. 第3、及び第4の経路の圧縮室側開口端を旋回スクロールのラップ鏡板面に複数設け、前記旋回スクロールの旋回運動に伴い、前記圧縮室側開口端が、圧縮室と固定スクロールのラップ上面、及び前記圧縮室と前記固定スクロールのスラスト面を周期的に移動することで、前記圧縮室に間欠的に開口してなる請求項5または請求項6に記載のスクロール圧縮機。
  10. 作動流体を高圧流体、例えば二酸化炭素としてなる請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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