JP5359997B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷暖房空調装置や冷蔵庫等の冷却装置、あるいはヒートポンプ式の給湯装置等に用いられるスクロール圧縮機に関する。
従来、この種のスクロール圧縮機は、多くの製造業者等から同様の圧縮機に関するさまざまな出願がなされていると共に、家庭用ルームエアコン用や冷蔵庫用の圧縮機として種々の圧縮機が実際に利用されている。また、最近は自動車用空気調和装置の圧縮機としても利用され始めている。
また、これら圧縮機の圧縮機構部などの潤滑を行うために、例えば特許文献1で開示されているように、旋回スクロール内部に形成された背圧室給油経路に絞り部を設置することにより常時所定の制限の基に給油を行う方法がある。
特開2008−14283号公報
しかしながら、従来の構成では、背圧室給油経路の絞り部を介して高圧領域から背圧室へ常時給油を行うため、圧縮機の停止後も圧力差により高圧領域から背圧室へ給油され、さらに圧縮室給油経路を介して背圧室から圧縮室へと給油されることにより、貯液部の潤滑油が減少し、圧縮室に潤滑油が充満し、再起動時の起動不良および信頼性が低下するという課題を有していた。
本発明は、従来の課題を解決するもので、安定した再起動を実現し再起動後の信頼性の向上を図ることを目的とする。
第1の発明によるスクロール圧縮機は、容器内にモータと圧縮機構部とを収納し、前記圧縮機構部を、鏡板に渦巻状のラップを直立して形成した旋回スクロールと、前記旋回スクロールと組み合わされ鏡板に渦巻状のラップを直立して形成した固定スクロールと、前記固定スクロールとの間に前記旋回スクロールを配置するとともにシール部材を保持する主軸受部材と、前記旋回スクロールと前記固定スクロールとの間に圧縮室が形成され、前記旋回スクロールの背面に前記シール部材によって区画形成される高圧領域及び背圧室と、前記高圧領域から前記背圧室に潤滑油を供給する背圧室給油経路と、前記背圧室から前記圧縮室に潤滑油を供給する圧縮室給油経路とを備え、前記圧縮室給油経路が、前記旋回スクロールの内部に形成された通路と、前記固定スクロールの前記鏡板に形成された凹部とから構成され、前記通路の一方の開口が前記旋回スクロールの旋回運動にあわせて周期的に前記凹部に重なることで、前記背圧室と前記圧縮室が間欠的に連通するとともに、前記背圧室給油経路の一方の開口が前記シール部材を往来することで、前記高圧領域と前記背圧室が間欠的に連通するスクロール圧縮機であって、前記高圧領域から前記背圧室への連通と前記背圧室から前記圧縮室への連通が同時に起こらない位置関係に前記背圧室給油経路および前記圧縮室給油経路を配置した構成としてある。
第2の発明は、第1の発明によるスクロール圧縮機において、前記圧縮室給油経路の圧
縮室側開口が連通する圧縮室は、作動流体を閉じこんだ後の圧縮室となるように構成してある。
本発明のスクロール圧縮機は、高圧領域から背圧室へ連通給油する位相と背圧室から圧縮室へ連通給油する位相をずらすことにより、圧縮機の停止後に潤滑油が高圧領域から背圧室を経て圧縮室まで連通給油されることを防止することができ、安定した再起動が可能となり再起動後の信頼性が向上する。
本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の断面図 (a)(b)同スクロール圧縮機の圧縮機構部における動作を示す要部拡大断面図 (a)〜(d)同スクロール圧縮機の旋回スクロールと固定スクロールとを組み合わせた状態を示す要部断面図 (a)〜(d)同スクロール圧縮機の旋回スクロールの背面を示す要部平面図 同スクロール圧縮機の背圧室給油経路と圧縮室給油経路の連通状態を示す図
第1の発明によるスクロール圧縮機は、高圧領域から背圧室に潤滑油を供給する背圧室給油経路と、背圧室から圧縮室に潤滑油を供給する圧縮室給油経路を備え、背圧室給油経路の一方の開口がシール部材を往来することで、高圧領域と背圧室が間欠的に連通し、圧縮室給油経路が、旋回スクロールの内部に形成された通路と、固定スクロールの鏡板に形成された凹部とから構成され、通路の一方の開口が旋回スクロールの旋回運動にあわせて周期的に凹部に重なることで、背圧室と圧縮室が間欠的に連通するものである。この構成によれば、高圧領域から背圧室への連通と背圧室から圧縮室への連通が同時に起こらない位置関係に背圧室給油経路および圧縮室給油経路を配置することができるため、圧縮機の停止後に潤滑油が高圧領域から背圧室を経て圧縮室まで連通給油されることを防止することができ、貯液部の潤滑油が減少することがなく、また圧縮室に潤滑油が充満することもないため、安定した再起動が可能となり再起動後の信頼性が向上する。
第2の発明では、特に、第1の発明によるスクロール圧縮機において、圧縮室給油経路を介して背圧室が連通する圧縮室を、作動流体を閉じ込んだ後の圧縮室としたものである。この構成によれば、旋回スクロールが固定スクロールから離れることで能力が低下してしまう、いわゆるチルティング現象を防止することができる。また仮にチルティングが発生しても、圧縮室の圧力を背圧室へと導くことが可能であるため、正常運転への早期復帰が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態におけるスクロール圧縮機の断面図、図2(a)(b)は図1の圧縮機構部の要部拡大断面図、図3(a)〜(d)は同スクロール圧縮機の旋回スクロールと固定スクロールとを組み合わせた状態を示す要部断面図、図4(a)〜(d)は同スクロール圧縮機の旋回スクロールの背面を示す要部平面図、図5は背圧室給油経路と圧縮室給油経路の連通状態を示す図である。
図1は、スクロール圧縮機1の胴部の周りにある取付け脚2によって横向きに設置され
る横型のスクロール圧縮機を示している。スクロール圧縮機1は、その本体ケーシング3内に圧縮機構部4およびこれを駆動するモータ5を内蔵し、潤滑油7を貯留する貯液部6を備えている。モータ5は図示しないモータ駆動回路部によって駆動される。取り扱う作動流体はガス冷媒であり、潤滑油7は各摺動部の潤滑を行うとともに圧縮機構部4の摺動部のシールとして用いられ、冷媒に対して相溶性のあるものを用いる。しかし、本発明はこれらに限られることはない。基本的には、作動流体の吸入、圧縮および吐出を行う圧縮機構部4と、この圧縮機構部4を駆動するモータ5と、圧縮機構部4を含む各摺動部の潤滑に供する液を貯留する貯液部6を本体ケーシング3に内蔵し、モータ5をモータ駆動回路部により駆動するスクロール圧縮機1であればよく、以下の説明に限定されるものではない。
圧縮機構部4は、鏡板12aに渦巻状のラップ12bを直立して形成した旋回スクロール12と、旋回スクロール12と組み合わされ鏡板11aに渦巻状のラップ11bを直立して形成した固定スクロール11と、固定スクロール11との間に旋回スクロール12を配置するとともにシール部材24を保持する主軸受部材51とにより構成される。
固定スクロール11は、鏡板11aの外周部に吸入口16を、鏡板11aの中央部に吐出口31を形成している。旋回スクロール12は、背面に筒型ボス部12cを形成している。
駆動軸14の一端には偏心軸14aが一体に形成され、偏心軸14aは、偏心転がり軸受43を介して筒型ボス部12cで支持されている。なお、偏心軸14aはブッシュ30を装着している。そして、偏心転がり軸受43の内輪43aは、ブッシュ30に嵌合されており、偏心転がり軸受43の外輪43bは、筒型ボス部12cにわずかな隙間をもってルーズに嵌合されている。また駆動軸14の一端側は、主転がり軸受42を介して主軸受部材51で支持されている。
シール部材24は、旋回スクロール12の鏡板12aの背面に配置される。旋回スクロール12の鏡板12aの背面は、シール部材24の内側が高圧領域21、シール部材24の外側が背圧室22を形成するようにシール部材24によって区画されている。
高圧領域21は、筒型ボス部12c内部と偏心転がり軸受43とによって囲まれる第1の高圧領域21aと、主軸受部材51、筒型ボス部12c外部、偏心転がり軸受43、及び主転がり軸受42によって囲まれる第2の高圧領域21bからなる。第2の高圧領域21bの下部は油溜まりを構成する。
旋回スクロール12の鏡板12aには、高圧領域21から背圧室22に潤滑油7を供給する背圧室給油経路25が形成されている。背圧室給油経路25は、第1の高圧領域21aに連通する第1の背圧室給油経路25aと、一方の開口25cがシール部材24を往来する第2の背圧室給油経路25bとから構成され、第1の背圧室給油経路25aと第2の背圧室給油経路25bとは連通している。
圧縮室給油経路26は、旋回スクロール12の内部に形成された通路26aと、固定スクロール11の鏡板11aのラップ底面に形成された凹部26bとから構成され、背圧室22から圧縮室10に潤滑油7を供給する。通路26aの圧縮室側開口26cは旋回スクロール12の渦巻状のラップ12b歯先に形成されており、旋回スクロール12の旋回運動にあわせて周期的に凹部26bに重なることで、背圧室22と圧縮室10が間欠的に連通する。
圧縮室10は、固定スクロール11の渦巻状のラップ11bと旋回スクロール12の渦
巻状のラップ12bを噛み合わせて形成され、旋回スクロール12を固定スクロール11に対し旋回運動をさせたときに、移動を伴い容積を変化させる。外部サイクルから帰還する冷媒ガスは、吸入口16から圧縮室10に吸入され、圧縮室10で圧縮された冷媒ガスは、吐出口31から吐出室62に吐出される。
本体ケーシング3には圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出口9が設けられ、サブケーシング80には圧縮する冷媒ガスを吸入する吸入口8が設けられている。本体ケーシング3とサブケーシング80によって容器が構成される。
さらに、スクロール圧縮機1は、本体ケーシング3内の軸線方向の一方の端部壁3a側から順に、ポンプ13、副転がり軸受41、モータ5、主転がり軸受42を持った主軸受部材51を配置してある。ポンプ13は端部壁3aの外面から収容され、蓋体52で嵌め付け固定される。また、蓋体52の内側にはポンプ室53を形成し、ポンプ室53は吸上げ通路54を介して貯液部6に通じている。副転がり軸受41は、端部壁3aにて支持され、駆動軸14のポンプ13に連結している側を軸支してある。モータ5は、固定子5aと回転子5bから構成され、駆動軸14を回転駆動する。固定子5aは本体ケーシング3の内周に焼き嵌めなどにより固定され、回転子5bは駆動軸14に固定されている。
主軸受部材51はサブケーシング80の内周にボルト17などにて固定され、駆動軸14の圧縮機構部4側を主転がり軸受42により軸受している。主軸受部材51の外面には、固定スクロール11を図示しないボルトなどによって取付け、旋回スクロール12は主軸受部材51と固定スクロール11との間に挟み込まれている。主軸受部材51と旋回スクロール12との間には、旋回スクロール12の自転を防止して旋回運動させるためのオルダムリング57が設けられている。
圧縮機構部4のサブケーシング80からの露出部分は、本体ケーシング3により覆われる。サブケーシング80は、端部壁3aと軸線方向の反対側に端部壁80aを形成している。本体ケーシング3とサブケーシング80とはそれぞれの開口同志を突き合わせてボルト18にて固定される。圧縮機構部4はサブケーシング80の吸入口8と本体ケーシング3の吐出口9との間に位置し、固定スクロール11の吸入口16がサブケーシング80の吸入口8と接続され、固定スクロール11の吐出口31がリード弁31aを介して吐出室62と接続されている。吐出室62は固定スクロール11および主軸受部材51に形成した連絡通路63によってモータ5側の空間に通じている。連絡通路63は、固定スクロール11および主軸受部材51と本体ケーシング3との間に形成してもよい。
モータ5は、モータ駆動回路部によって駆動され、駆動軸14を介して圧縮機構部4を旋回運動させるとともに、ポンプ13を駆動する。このとき圧縮機構部4はポンプ13により貯液部6の潤滑油7が供給されて潤滑およびシール作用を受ける。吐出室62に吐出された冷媒ガスは、連絡通路63からモータ5を通過し、モータ5を冷却しながら本体ケーシング3の吐出口9から吐出される。容器内において冷媒ガスに含まれる潤滑油7は、衝突や絞り作用によって冷媒ガスから分離し、副転がり軸受41の潤滑を行う。
本体ケーシング3の貯液部6に貯留されている潤滑油7は、駆動軸14にてポンプ13を駆動することで、駆動軸14内に形成した給油路15に供給される。給油路15の出口は偏心軸14aの端部に形成されている。なお、給油路15への潤滑油7の供給は、ポンプ13の駆動に代えて本体ケーシング3内の差圧を利用してもよい。
ここで、図2を用いて圧縮機構部4における潤滑油7の流れを説明する。
旋回スクロール12の旋回駆動に伴い、給油路15からの潤滑油7は第1の高圧領域2
1aに供給される。
図2(a)の状態では、背圧室給油経路25の一方の開口25cがシール部材24に対して高圧領域21側に位置し、潤滑油7は背圧室22に供給されない。
この状態では、第1の高圧領域21aに供給された潤滑油7の一部は、偏心転がり軸受43を経て第2の高圧領域21bに供給される。また、第1の高圧領域21aに供給された潤滑油7の別の一部は、第2の背圧室給油経路25bの一方の開口25cがシール部材24の内側に位置することにより、第1の高圧領域21aから第2の高圧領域21bに供給される。このようにして第2の高圧領域21bに供給された潤滑油7は、主転がり軸受42を経てモータ5側空間に流出し、貯液部6へと回収される。
図2(b)の状態では、背圧室給油経路25の一方の開口25cがシール部材24の外側に位置することにより、第1の高圧領域21aに供給された潤滑油7の一部が背圧室22に供給され、旋回スクロール12の背圧をバックアップする。
さらに、図2(a)の状態で、背圧室22に供給された潤滑油7は、背圧室22から圧縮室給油経路26の圧縮室側開口26cと固定スクロール11の鏡板11aのラップ底面に形成された凹部26bとの連通によって圧縮室23に供給され、固定スクロール11と旋回スクロール12との間のシールおよび潤滑を図る。なお、図2(b)に示すように、圧縮室側開口26cと凹部26bとが連通しない位置の時には圧縮室23に潤滑油7は供給されない。
図3(a)、(b)、(c)、(d)は、固定スクロール11に対する旋回スクロール12の位相を90度ずつずらした状態を示している。
なお、図に示すように、凹部26bは、作動流体である冷媒ガスを閉じ込んだ後の圧縮室10aに設け、冷媒ガスを閉じ込む前の状態の圧縮室10bには設けない。すなわち、圧縮室給油経路26を介して背圧室22が連通する圧縮室10を、作動流体を閉じ込んだ後の圧縮室10aとすることで、旋回スクロール12が固定スクロール11から離れることで能力が低下してしまう、いわゆるチルティング現象を防止することができる。また仮にチルティングが発生しても、圧縮室10の圧力を背圧室22へと導くことが可能であるため、正常運転への早期復帰が可能となる。
図3に示すよう構成の場合、図3(d)の状態で、圧縮室側開口26cが凹部26bに重なることで、潤滑油7は、圧縮室給油経路26を通って、背圧室22から圧縮室10に供給される。
これに対し図3(a)、(b)、(c)の状態では、圧縮室側開口26cが凹部26bに重ならないため、背圧室22から圧縮室10に潤滑油7が供給されることはない。
図4(a)、(b)、(c)、(d)は、図3と同様に位相を90度ずつずらした状態を示している。
図4に示すように、シール部材24で、旋回スクロール12の背面を、内側の高圧領域21と外側の背圧室22に仕切っている。
図4(b)の状態で、開口25cがシール部材24の外側である背圧室22に開口しているため、潤滑油7が高圧領域21から背圧室22へ供給される。
これに対し図4(a)、(c)、(d)の状態では、開口25cはシール部材24の内側である高圧領域21に開口しているため、潤滑油7が高圧領域21から背圧室22へ供給されることはない。
ここで、本実施の形態では、高圧領域21から背圧室22に潤滑油7を供給する背圧室給油経路25と、背圧室22から圧縮室10に潤滑油7を供給する圧縮室給油経路26を備え、背圧室給油経路25の一方の開口25cがシール部材24を往来することで、高圧領域21と背圧室22が間欠的に連通し、圧縮室給油経路26が、旋回スクロール12の内部に形成された通路26aと、固定スクロール11の鏡板11aのラップ底面に形成された凹部26bから構成され、通路26aの圧縮室側開口26cが旋回スクロールの旋回運動にあわせて周期的に凹部26bに開口することで、背圧室22と圧縮室10が間欠的に連通するものである。この構成によれば、図4(b)に示すように背圧室給油経路25が高圧領域21から背圧室22へ連通する位相と図3(d)に示すように圧縮室給油経路26が背圧室22から圧縮室10へ連通する位相が重ならない位置に背圧室給油経路25および圧縮室給油経路26を配置することができるため、図5に示すように背圧室給油経路25と圧縮室給油経路26が同時に連通することがない。よって、圧縮機の停止後に潤滑油7が高圧領域21から背圧室22を経て圧縮室10まで連通給油されることを防止することができ、貯液部6の潤滑油7が減少することがなく、また圧縮室10に潤滑油7が充満することもないため、安定した再起動が可能となり再起動後の信頼性が向上する。
また、本実施の形態の圧縮室給油経路26の圧縮室側開口26cが連通する圧縮室10を、作動流体を閉じこんだ後の圧縮室10aとしたことにより、旋回スクロール12が固定スクロール11から離れることで能力が低下してしまう、いわゆるチルティング現象を防止することができる。また仮にチルティングが発生しても、圧縮室10の圧力を背圧室22へと導くことが可能であるため、正常運転への早期復帰が可能となる。
以上のように、本発明にかかるスクロール圧縮機は、高圧領域から背圧室に潤滑油を供給する背圧室給油経路と、背圧室から圧縮室に潤滑油を供給する圧縮室給油経路を備え、背圧室給油経路の一方の開口がシール部材を往来することで、高圧領域と背圧室が間欠的に連通し、圧縮室給油経路が、旋回スクロールの内部に形成された通路と、固定スクロールの鏡板に形成された凹部とから構成され、通路の一方の開口が旋回スクロールの旋回運動にあわせて周期的に凹部に重なることで、背圧室と圧縮室が間欠的に連通するものである。この構成によれば、高圧領域から背圧室への連通と背圧室から圧縮室への連通が同時に起こらない位置関係に背圧室給油経路および圧縮室給油経路を配置することができるため、圧縮機の停止後に潤滑油が高圧領域から背圧室を経て圧縮室まで連通給油されることを防止することができ、貯液部の潤滑油が減少することがなく、また圧縮室に潤滑油が充満することもないため、安定した再起動が可能となり再起動後の信頼性の向上が図れるので、作動流体を冷媒と限ることなく、空気スクロール圧縮機、真空ポンプ、スクロール型膨張機等のスクロール流体機械の用途にも適用できる。
1 スクロール圧縮機
3 本体ケーシング
4 圧縮機構部
5 モータ
6 貯液部
7 潤滑油
10 圧縮室
11 固定スクロール
11a 鏡板
11b 渦巻状のラップ
12 旋回スクロール
12a 鏡板
12b 渦巻状のラップ
12c 筒型ボス部
13 ポンプ
14 駆動軸
15 給油路
15a 駆動軸給油経路
21 高圧領域
21a 第1の高圧領域
21b 第2の高圧領域
22 背圧室
23 圧縮室
24 シール部材
25 背圧室給油経路
25a 第1の背圧室給油経路
25b 第2の背圧室給油経路
25c 開口
26 圧縮室給油経路
26a 通路
26b 凹部
26c 圧縮室側開口

Claims (2)

  1. 容器内にモータと圧縮機構部とを収納し、前記圧縮機構部を、鏡板に渦巻状のラップを直立して形成した旋回スクロールと、前記旋回スクロールと組み合わされ鏡板に渦巻状のラップを直立して形成した固定スクロールと、前記固定スクロールとの間に前記旋回スクロールを配置するとともにシール部材を保持する主軸受部材と、前記旋回スクロールと前記固定スクロールとの間に圧縮室が形成され、前記旋回スクロールの背面に前記シール部材によって区画形成される高圧領域及び背圧室と、前記高圧領域から前記背圧室に潤滑油を供給する背圧室給油経路と、前記背圧室から前記圧縮室に潤滑油を供給する圧縮室給油経路とを備え、前記圧縮室給油経路が、前記旋回スクロールの内部に形成された通路と、前記固定スクロールの前記鏡板に形成された凹部とから構成され、前記通路の一方の開口が前記旋回スクロールの旋回運動にあわせて周期的に前記凹部に重なることで、前記背圧室と前記圧縮室が間欠的に連通するとともに、前記背圧室給油経路の一方の開口が前記シール部材を往来することで、前記高圧領域と前記背圧室が間欠的に連通するスクロール圧縮機であって、前記高圧領域から前記背圧室への連通と前記背圧室から前記圧縮室への連通が同時に起こらない位置関係に前記背圧室給油経路および前記圧縮室給油経路を配置したことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記圧縮室給油経路の圧縮室側開口が連通する圧縮室は、作動流体を閉じこんだ後の圧縮室であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
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