JP5130863B2 - 画像検査装置、画像検査方法および検査用画像作成方法 - Google Patents

画像検査装置、画像検査方法および検査用画像作成方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像検査装置、画像検査方法および検査用画像作成方法に関する。
各種の印刷技術の中には、多数のシリンドリカル凸レンズ(以下、凸レンズとする。)
が並列配置されたレンチキュラーレンズを具備するレンズシートの記録層に、印刷画像(
検査用画像を含む)を印刷するものがある。かかる印刷技術では、レンズシートの記録層
に、凸レンズのピッチに対応させたストライプ状の細分化画像を多数並べて記録する。そ
して、細分化画像の種類に応じて、視認される画像が立体視されたり、見る角度を変えて
動く写真(アニメーション)とすることが可能となる。
ところで、レンズシートへダイレクト印刷を行うプリンタでは、細長い凸レンズの長手
方向が、搬送方向に対して曲がっていると、ある凸レンズに印刷されるべき画像が、それ
とは隣接する凸レンズに跨って印刷されてしまう等、正確に印刷が為されない事態が生じ
る。そのため、印刷ずれの生じない角度に対する角度的なずれである、搬送角度を算出す
る必要があるが、そのような技術としては、特許文献1に開示のものがある。特許文献1
には、印刷シートにテスト画像を印刷し、そのテスト画像をスキャナで読み込ませ、その
読み込んだ画像データの端のラインと印刷シートの端のラインとを元に、搬送角度の精度
を算出している。
実用新案登録第3080053号公報
ところで、レンズシートは、裁断によってA4サイズ等に形成されるのが一般的である
が、そのような裁断された端部の方向が、凸レンズの長手方向と一致していない場合があ
る。特に、裁断時においては、裁断歯の磨耗等の影響で、凸レンズの長手方向に一致しな
い態様で切断されることがある。そのため、上述の特許文献1のように、印刷シートの端
を基準として搬送角度を算出する場合、算出された搬送角度が凸レンズの長手方向と一致
しないことがある。
そのため、搬送角度を一層容易に求める手法が可能な方法が望まれている。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、搬送角度を
容易に求めることが可能な画像検査装置、画像検査方法および検査用画像作成方法を提供
しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、一方向を長手とする複数のレンズを有するレン
ズシートに、搬送角度を算出するための検査用画像を印刷する画像検査装置であって、特
定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデ
ータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基
準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配
置するラインデータ配置手段と、ラインデータ配置手段で定められた各ラインデータを有
する検査用画像データに基づいて、レンズシートに対する印刷を実行させ、検査用画像を
作成する印刷実行手段と、を具備するものである。
このように構成する場合、検査用画像データをレンズシートに印刷させて、当該レンズ
シートには、検査用画像が形成される。ここで、検査用画像のラインに、隣り合うレンチ
キュラーレンズに跨る部分と、レンチキュラーレンズに沿う部分とが生じると、レンチキ
ュラーレンズの集光/拡散により、ラインには空白が生じる。そのため、空白がほとんど
ないラインを検出すれば、そのラインと対応付けられている搬送角度(基準ラインデータ
に対する、当該ラインの元となるラインデータの離間具合)が、求めるべき搬送角度の基
準値となる。そのため、容易に搬送角度を求めることが可能となる。
また、他の発明は、一方向を長手とする複数のレンズを有するレンズシートに印刷され
ている検査用画像を用いて搬送角度を算出する画像検査装置であって、検査用画像は、特
定のラインを基準ラインとし、この基準ラインから一方側および他方側のそれぞれに向か
って離間するラインごとに、当該基準ラインに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大する
ように、各ラインが配置されていて、この検査用画像が印刷されているレンズシートに光
を照射し、このレンズシートから反射される光を読み取って、該レンズシートに対応する
読み取り画像を出力するスキャナ手段と、読み取り画像から、レンズシートの搬送角度を
算出する算出手段と、を具備するものである。
このように構成する場合、レンズシートに印刷された検査用画像は、スキャナ手段によ
って読み取られ、読み取り画像が得られる。そして、算出手段では、この読み取り画像か
ら、レンズシートの搬送角度を算出する。そのため、自動的に搬送角度を算出すことが可
能となり、検査用画像が印刷されたレンズシートを用いて、ユーザが搬送角度を求める必
要がなくなる。それによって、ユーザの負担を軽減することが可能となる。
さらに、他の発明は、一方向を長手とする複数のレンズを有するレンズシートの搬送角度を算出するための画像検査装置であって、特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するラインデータ配置手段と、ラインデータ配置手段で定められた各ラインデータを有する検査用画像データに基づいて、レンズシートに対する印刷を実行させ、検査用画像を作成する印刷実行手段と、検査用画像が印刷されたレンズシートに光を照射し、このレンズシートから反射される光を読み取って、該レンズシートに対応する読み取り画像を出力するスキャナ手段と、前記読み取り画像における前記ラインデータに対応する濃淡ラインを構成する画素の濃淡レベルが所定のしきい値を超える画素のみが連続している連続画素が最も長い濃淡ラインを最長ラインとして特定し、前記最長ラインが存在する濃淡ラインの前記基準ラインに対する傾斜角度を搬送角度の算定の基準値として、前記読み取り画像から、前記レンズシートの搬送角度を算出する算出手段と、を具備し、前記算出手段は、前記最長ラインに対して空白の位置が逆転している隣接濃淡ラインを反転ラインとして特定し、前記最長ラインの搬送角度と前記特定された反転ラインの搬送角度との間の大小関係を比較した比較結果に基づいて、前記基準値に所定の角度差を加算または減算し、当該所定の角度差は、予め調査して決めておいた正解ラインと所定の濃淡ラインとの一致率と各ラインの角度差との関係を示すテーブルから、前記最長ラインに対応する角度差として取得されること特徴とするものである。
このように構成する場合、検査用画像データをレンズシートに印刷させて、当該レンズ
シートには、検査用画像が形成される。そして、レンズシートに印刷された検査用画像は
、スキャナ手段によって読み取られ、読み取り画像が得られる。そして、算出手段では、
この読み取り画像から、レンズシートの搬送角度を算出する。そのため、自動的に搬送角
度を算出すことが可能となり、検査用画像が印刷されたレンズシートを用いて、ユーザが
搬送角度を求める必要がなくなる。それによって、ユーザの負担を軽減することが可能と
なる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、それぞれのラインデータの終端部分には
、当該ラインデータを印刷した際のラインの幅寸法よりも、印刷した際に大きな直径とな
る終端記号データが配置されているものである。
このように構成する場合、検査用画像データに基づいて、レンズシートに対する印刷を
実行させると、検査用画像データの印刷イメージに対する、読み取り画像の傾きが、終端
記号データに基づく印刷結果である終端記号に基づいて容易に算出可能となる。すなわち
、終端記号がない場合、濃淡ラインの終端部に空白が差し掛かっても、終端部を示す目印
がないので、濃淡ラインの終端部を誤認識し、結果として搬送角度を誤認識する場合が生
じかねない。しかしながら、終端記号が設けられることにより、読み取り画像の印刷イメ
ージに対する傾きを容易に算出することができ、結果として搬送角度を精度良く算出可能
となる。
さらに、他の発明は、それぞれのラインの終端部分には、当該ラインの幅寸法よりも大
きな直径となる終端記号が配置されていて、算出手段は、検査用画像を作成するための検
査用画像データの印刷イメージに対しての読み取り画像の傾きを、当該読み取り画像中に
おける終端記号の読み取り結果に基づいて算出し、この傾き分だけ読み取り画像を回転さ
せる処理を行うものである。
このように構成する場合、検査用画像データの印刷イメージに対する、読み取り画像の
傾きが、終端記号に基づいて容易に算出可能となる。すなわち、終端記号がない場合、濃
淡ラインの終端部に空白が差し掛かっても、終端部を示す目印がないので、濃淡ラインの
終端部を誤認識し、結果として搬送角度を誤認識する場合が生じかねない。しかしながら
、終端記号が設けられることにより、読み取り画像の印刷イメージに対する傾きを容易に
算出することができ、結果として搬送角度を精度良く算出可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、それぞれのラインデータの終端部分には
、当該ラインデータを印刷した際のラインの幅寸法よりも、印刷した際に大きな直径とな
る終端記号データが配置されていて、算出手段は、検査用画像データの印刷イメージに対
しての読み取り画像の傾きを、読み取り画像中における終端記号データを読み取った終端
記号に基づいて算出し、この傾き分だけ読み取り画像を回転させる処理を行うものである
このように構成する場合、検査用画像データの印刷イメージに対する、読み取り画像の
傾きが、終端記号に基づいて容易に算出可能となる。すなわち、終端記号がない場合、濃
淡ラインの終端部に空白が差し掛かっても、終端部を示す目印がないので、濃淡ラインの
終端部を誤認識し、結果として搬送角度を誤認識する場合が生じかねない。しかしながら
、終端記号が設けられることにより、読み取り画像の印刷イメージに対する傾きを容易に
算出することができ、結果として搬送角度を精度良く算出可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、算出手段は、読み取り画像における
濃淡ラインに関して、その濃淡ラインを構成する画素の濃淡レベルが所定のしきい値を超
えるか否かを判断し、所定のしきい値を超える画素のみが連続している画素連続について
、最も長いものを特定し、これを最長ラインと判断し、この最長ラインが存在する濃淡ラ
インの基準ラインに対する傾斜角度を搬送角度の算定の基準値とするものである。
このように構成する場合、濃淡レベルが所定のしきい値を超える画素のみの連続である
画素連続に基づいて最長ラインであるか否かが判断される。ここで、最長ラインは、隣り
合うレンチキュラーレンズに対して跨る部分が最も少ない濃淡ラインに存在する。そのた
め、最長ラインが存在する濃淡ラインの、基準ラインに対する傾斜角度が搬送角度となり
、以後の処理における基準値とすることができる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、算出手段は、最長ラインに対して空白
の位置が濃淡ラインの方向において対称となるもののうち最も長いものである反転ライン
を特定し、濃淡ラインに対する最長ラインの割合である一致率を算出し、予め求められて
いる一致率と最長ラインに対する角度差との関係から、この角度差を基準値に加減するも
のである。
このように構成する場合、最長ラインに対しては、すぐ近傍に反比例(双曲線)の漸近
線が存在している。そのため、最長ラインと、この反比例(双曲線)の漸近線を挟んだ位
置(最長ラインに対して隣り合う位置)に存在する反転ラインとの間に、漸近線、すなわ
ち求めるべき搬送角度のラインが存在する。ここで、濃淡ラインに対する最長ラインの割
合である一致率を求め、さらに、一致率と最長ラインに対する角度差の関係を予め求めて
おけば、最長ラインに対応する傾斜角度に角度差を加減するだけで、より正確な搬送角度
を求めることが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、一方向を長手とする複数のレンズを有するレンズシートの搬送角度を算出するための画像検査方法であって、特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するラインデータ配置工程と、ラインデータ配置工程で定められた各ラインデータを有する検査用画像データに基づいて、レンズシートに対する印刷を実行させ、検査用画像を作成する印刷実行工程と、印刷実行工程により検査用画像が印刷されたレンズシートに光を照射し、このレンズシートから反射される光を読み取って、該レンズシートに対応する読み取り画像を出力する画像出力工程と、前記読み取り画像における前記ラインデータに対応する濃淡ラインを構成する画素の濃淡レベルが所定のしきい値を超える画素のみが連続している連続画素が最も長い濃淡ラインを最長ラインとして特定し、前記最長ラインが存在する濃淡ラインの前記基準ラインに対する傾斜角度を搬送角度の算定の基準値として、前記画像出力工程で得られた前記読み取り画像から、前記レンズシートの搬送角度を算出する算出工程と、を具備し、前記算出工程は、前記最長ラインに対して空白の位置が逆転している隣接濃淡ラインを反転ラインとして特定し、前記最長ラインの搬送角度と前記特定された反転ラインの搬送角度との間の大小関係を比較した比較結果に基づいて、前記基準値に所定の角度差を加算または減算し、当該所定の角度差は、予め調査して決めておいた正解ラインと所定の濃淡ラインとの一致率と各ラインの角度差との関係を示すテーブルから、前記最長ラインに対応する角度差として取得されることを特徴とするものである。
このように構成する場合、検査用画像データをレンズシートに印刷させて、当該レンズ
シートには、検査用画像が形成される。そして、レンズシートに印刷された検査用画像は
、スキャナ手段によって読み取られ、読み取り画像が得られる。そして、算出工程では、
この読み取り画像から、レンズシートの搬送角度を算出する。そのため、自動的に搬送角
度を算出すことが可能となり、検査用画像が印刷されたレンズシートを用いて、ユーザが
搬送角度を求める必要がなくなる。それによって、ユーザの負担を軽減することが可能と
なる。
また、他の発明は、一方向を長手とする複数のレンズを有するレンズシートに、搬送角
度を算出するための検査用画像を作成する検査用画像作成方法であって、特定のラインデ
ータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方
側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデー
タに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するライン
データ配置工程と、ラインデータ配置工程で定められた各ラインデータを有する検査用画
像データに基づいて、レンズシートに対する印刷を実行させ、検査用画像を作成する印刷
実行工程と、を具備するものである。
このように構成する場合、検査用画像データをレンズシートに印刷させて、当該レンズ
シートには、検査用画像が形成される。ここで、検査用画像のラインに、隣り合うレンチ
キュラーレンズに跨る部分と、レンチキュラーレンズに沿う部分とが生じると、レンチキ
ュラーレンズの集光/拡散により、ラインには空白が生じる。そのため、空白がほとんど
ないラインを検出すれば、そのラインと対応付けられている搬送角度(基準ラインデータ
に対する、当該ラインの元となるラインデータの離間具合)が、求めるべき搬送角度の基
準値となる。そのため、容易に搬送角度を求めることが可能となる。
<第1の実施の形態>
以下に、本発明の第1の実施の形態に係る、検査用画像作成装置1について、図1から
図11を参照しながら説明する。なお、検査用画像作成装置1は、プリンタ10(印刷実
行手段に対応)とコンピュータ130とから構成されている。
<レンズシートについて>
最初に、印刷媒体であるレンズシートLについて説明する。図1に示すように、レンズ
シートLは、表面に位置するレンチキュラーレンズL1と、このレンチキュラーレンズL
1の裏面と接するインク吸収層L2と、該レンズシートLの裏面に位置するインク透過層
L3とを具備している。これらのうち、レンチキュラーレンズL1は、一方向を長手とす
る複数のシリンドリカル凸レンズ(凸レンズL11)が、一定のピッチで並列配置された
構成となっている。レンチキュラーレンズL1においては、それぞれの凸レンズL11を
進行する光の焦点が、レンチキュラーレンズL1の裏面に位置するように、凸レンズL1
1の曲率が形成されるのが好ましい。
また、インク透過層L3は、不図示のノズルから吐出されたインク滴が最初に付着する
部分であり、該付着したインクが透過していく部分である。このインク透過層L3は、例
えば酸化チタン、シリカゲル、PMMA(メタクリル樹脂)等の微粒子、硫酸バリウム、
ガラスファイバ、プラスチックファイバ等を材質として形成されている。また、インク吸
収層L2は、インク透過層L3を透過したインクを吸収および/または固着させる部位で
ある。このインク吸収層L2は、例えばPVA(ポリビニルアルコール)等の親水性ポリ
マー樹脂、カチオン化合物、シリカ等の微粒子等を材質として形成されている。また、レ
ンチキュラーレンズL1は、PET、PETG、APET、PP、PS、PVC、アクリ
ル、UV樹脂等を材質として形成されている。
なお、インク吸収層L2は透明であると共に、インク透過層L3は、白色である。しか
しながら、インク吸収層L2が白色であっても良く、またインク透過層L3が透明であっ
ても良く、さらにインク透過層L3とインク吸収層L2の両方が透明であっても良い。ま
た、本実施の形態では、インク透過層L3が存在することにより、印刷後であっても、レ
ンズシートLを直ぐに触ることが可能となっている。しかしながら、レンズシートLは、
インク透過層L3を具備しない構成を採用しても良い。
また、図1に示すように、本実施の形態におけるレンズシートLは、その外観が矩形状
を為していると共に、該矩形状の外観を構成するレンズシートLの縁部が、凸レンズL1
1の長手方向と平行となっている。
<プリンタ10の全体構成について>
図2は、プリンタ10の概略の構成を示す概略構成図であり、プリンタ10を後方から
見た斜視図である。なお、図2において、印刷媒体としてのレンズシートLが進行する方
向である矢印Xの方向を前方(前側)とし、この反対方向を後方(後側)とする。また、
後方から前方に向かって右手方向となる矢印Yの方向を右方(右側)とし、この反対方向
である左手方向を左方(左側)とする。そして、矢印Zの方向を上方(上側)とし、この
反対方向を下方(下側)として、以下の説明を行うこととする。
プリンタ10は、外装体である筐体20と、レンズシートLを下側から支持するシート
ガイド30と、シートガイド30上に載置されたレンズシートLを後方から前方に向けて
搬送する給紙ローラ40および排紙ローラ41と、レンズシートLに対して記録を行う印
刷ヘッド51等を有する。
筐体20の後側の側面には、レンズシートLを筐体20内に供給するための給紙開口部
21が形成され、また、前側の側面には、給紙開口部21の側から供給されたレンズシー
トLを排出する排紙開口部22が形成されている。給紙開口部21からプリンタ10に供
給されたレンズシートLは、給紙ローラ40および排紙ローラ41により前方に向かって
搬送されると共に、印刷ヘッド51により記録が行われた後、排紙開口部22からプリン
タ10の外部に排出される。
シートガイド30は、給紙ローラ40と排紙ローラ41の下方に配設され、全体として
矩形の板状体を呈している。このシートガイド30は、前後方向が、給紙開口部21の後
方に突出した位置から排紙開口部22と排紙ローラ41との間の位置に亘って備えられて
いる。また、左右の幅方向については、載置されるレンズシートLの全幅に亘って支持で
きる幅となっている。シートガイド30は、筐体20、または内部のフレーム等の構造体
に対して図示を省略する構成により取り付けられている。
シートガイド30は、基板31と係合部32とを備えている。基板31は、樹脂等から
形成される板状体の部位であり、その上面31Aに、レンチキュラーレンズL1と同一部
材が貼付される。そして、この貼付により、係合部32が形成される。係合部32は、本
実施の形態では、レンズシートLのレンチキュラーレンズL1と同一形状に形成されてい
る。すなわち、レンチキュラーレンズL1を形成する各凸レンズL11と同一形状の凸条
33が、レンチキュラーレンズL1の配設ピッチと同一ピッチ、かつレンズシートLの幅
よりも広い幅に亘って並設されている。また、凸条33の長手方向は、レンズシートLの
所定の搬送方向、すなわち給紙ローラ40および排紙ローラ41に直交する方向に沿って
形成されている。
なお、係合部32は、レンチキュラーレンズL1と同一部材により形成しているが、基
板31を樹脂成形により作成する場合には、成形金型に予め係合部32に対応する型面を
形成して、係合部32を基板31と一体に成形するようにしても良い。また、基板31に
係合部32を一体に樹脂成形する場合には、基板31を形成する樹脂材をフッ素樹脂等の
低摩擦の樹脂材とすることで、レンズシートLと係合部32との摩擦を小さくすることが
でき、レンズシートLの搬送をスムーズに行うことができる。また、基板31を金属板に
より形成してもよい。この場合には、金属板を切削加工することにより係合部32を形成
することができる。
印刷ヘッド51の前後には、給紙ローラ40と排紙ローラ41が配設されている。給紙
ローラ40と排紙ローラ41は、それぞれ給紙用モータ42と排紙用モータ43により回
転駆動され、シートガイド30の上に載置されているレンズシートLを後方から前方に向
けて搬送する。
印刷ヘッド51は、キャリッジ50の下面に取り付けられ、本実施の形態では、インク
を吐出するインクジェット型の記録ヘッドとして構成されている。キャリッジ50は、左
右方向に延設されるキャリッジ軸52に移動可能に支持され、また、キャリッジ用モータ
53により駆動されるタイミングベルト54に取り付けられている。このため、キャリッ
ジ用モータ53によりタイミングベルト54を左右方向に回転駆動すると、印刷ヘッド5
1は、キャリッジ軸52に沿って左右方向に移動する。
また、キャリッジ50には、インクカートリッジ55a,55bが着脱可能に搭載され
ている。これらのうち、インクカートリッジ55aは、C(シアン)、M(マゼンタ)、
Y(イエロー)の3色のインク貯留部が一体的に設けられているタイプである。また、イ
ンクカートリッジ55bは、K(ブラック)の単色分のインク貯留部のみを有するタイプ
である。また、インクカートリッジ55a,55bのぞれぞれには、回路基板551が取
り付けられている。この回路基板551は、例えばICチップ等であり、インクに関する
情報を書き込み可能に保存するメモリ552(記憶素子)を有している。かかるインクに
関する情報としては、例えばインクカートリッジ55a,55bに貯留されているインク
の色種データ、顔料/染料系のインクの種別データ、インクの残量を示す残量データ、シ
リアル番号データ、有効期限データ、インクカートリッジ55a,55bを用いることが
できる対象機種データ等がある。
以上の構成により、レンズシートLに対して記録を行う場合には、レンズシートLを、
レンチキュラーレンズL1の側を、シートガイド30の係合部32に載置する。それによ
り、レンズシートLの凸レンズL11と凸条33とが互いに噛み合い、レンズシートLは
係合部32により左右方向(主走査方向)の位置決めが行われる。また、凸条33の長手
方向がレンズシートLの搬送方向(副走査方向)に沿うように形成されている。したがっ
て、レンズシートLが搬送される際には、当該レンズシートLは、係合部32により副走
査方向にガイドされる。このように、搬送方向が一定に維持された状態でレンズシートL
は搬送される。
また、給紙ローラ40とシートガイド30との間隔、および排紙ローラ41とシートガ
イド30との間隔は、これらのローラからレンズシートLに対して適度な押圧力を作用さ
せることができる間隔となっている。つまり、レンズシートLをシートガイド30に対し
て押圧することで、係合部32とレンチキュラーレンズL1の係合を確実なものとするこ
とができ、レンズシートLを搬送する際の左右方向の搬送精度、すなわちレンズシートL
の搬送の直進性を向上させることができる。
また、例えば、レンズシートLが上下方向に湾曲している場合、レンチキュラーレンズ
L1と係合部32との係合が外れ易い。そこで、給紙ローラ40および排紙ローラ41に
よりレンズシートLをシートガイド30に対して押圧することで、湾曲しているレンチキ
ュラーレンズL1と係合部32との係合状態を保持することができる。一方、レンズシー
トLをシートガイド30に対して強い力で押圧すると、レンズシートLとシートガイド3
0との間の摩擦等の搬送負荷が大きくなる。そこで、スムーズにレンズシートLを搬送で
きる搬送負荷を考慮しながら、確実にレンチキュラーレンズL1と係合部32との係合状
態を維持できるような適度な押圧力が作用するよう、給紙ローラ40、排紙ローラ41と
シートガイド30との間隔等が設定されている。
例えば、給紙ローラ40および排紙ローラ41の周囲を、弾性を有する肉厚のゴム材に
より被覆することで給紙ローラ40および排紙ローラ41の表面を弾性変形可能に構成す
ると共に、給紙ローラ40とシートガイド30との間の間隔および排紙ローラ41とシー
トガイド30との間の間隔を、レンズシートLの厚さより狭く構成することで、給紙ロー
ラ40および排紙ローラ41がレンズシートLをシートガイド30に押圧する状態とする
。この構成とする場合、レンズシートLが給紙ローラ40および排紙ローラ41とシート
ガイド30との間を通過する際に、給紙ローラ40および排紙ローラ41のレンズシート
Lとの接触部の表面が平らに弾性変形する。そのため、ゴム材の弾性や肉厚、さらに給紙
ローラ40とシートガイド30との間の間隔および排紙ローラ41とシートガイド30と
の間の間隔を適切に設定することで、レンズシートLをスムーズに搬送可能となると共に
、レンチキュラーレンズL1を係合部32に適度な押圧力で押圧可能となる。
なお、上述のように給紙ローラ40および排紙ローラ41の表面を弾性変形可能に構成
した場合には、給紙ローラ40および排紙ローラ41とシートガイド30との間の間隔を
、いわゆるコピー用紙等の紙媒体を搬送することができる間隔に設定しながら、レンズシ
ートLについては、上述の押圧力を作用させながら搬送させることができる。
コピー用紙等の紙媒体の厚さが0.1mm程度であるのに対し、レンズシートLは、厚
さが0.5mm程度と厚いものとなっている。したがって、該間隔を、紙媒体を搬送でき
る狭い間隔に設定しておくことで、搬送対象が紙媒体であるときはこの紙媒体を搬送する
ことができる。一方、搬送対象が厚いレンズシートLであるときは、給紙ローラ40およ
び排紙ローラ41のレンズシートLとの接触部が弾性変形し、レンズシートLをシートガ
イド30にゴム材の弾性変形の反力で押圧した状態で搬送することができる。
なお、給紙ローラ40および排紙ローラ41は、レンズシートLの幅よりも長く設けら
れていて、レンズシートLを広い範囲に亘り均一に係合部32に押圧可能となっており、
レンチキュラーレンズL1と係合部32との係合状態をより確実化させることができる。
<制御部の構成>
図4に示すように、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、R
OM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、EEPRO
M(Electronically Erasable and Programmable ROM)104、ASIC(Application
Specific Integrated Circuit)105、カートリッジコントローラ106、通信I/F
107、ヘッドドライバ108、モータドライバ109等を備えている。そして、これら
が相互にデータを送受信可能に接続されている。
これらのうち、CPU101は、ROM102やEEPROM104に格納されている
プログラムに従って各種演算処理を実行し、プリンタ10の各部を制御する部分である。
ROM102には、プリンタ10を制御するための制御プログラムおよび処理に必要なデ
ータ等が記憶されている。RAM53は、CPU101が実行途中のプログラムあるいは
、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。また、EEPROM104は、
プリンタ10の電源を切った後も、保持しておくことが必要な各種データを記憶するため
のメモリである。なお、ROM102やEEPROM104にも、後述するプリンタドラ
イバプログラム134cと同様のプログラムが存在する。
ASIC105は、不図示の各種のセンサからの信号に基づいて、印刷ヘッド51およ
び各種モータを駆動させるための専用のICである。カートリッジコントローラ106は
、CPU101からの指令に基づいて、カートリッジ55a,55bに存在するメモリ5
52へのアクセスを制御するための部分である。具体的には、カートリッジコントローラ
106は、メモリ552から、インクの色種データ、顔料/染料系のインクの種別データ
、インクの残量を示す残量データ、シリアル番号データ、有効期限データ、インクカート
リッジ55a,55bを用いることができる対象機種データ等を読み出す。また、カート
リッジコントローラ106は、印刷ヘッド51が駆動されて、インク滴が吐出されると、
その吐出量に応じてインク残量データを更新する。
また、通信I/F107は、不図示のコネクタを介してコンピュータ130と接続され
、通信を行う。それにより、プリンタ10がコンピュータ130側から印刷信号PSを受
け取ると、その印刷信号PSに基づいて、プリンタ10で印刷のための処理が開始される
。また、通信I/F107を介して、プリンタ10側からコンピュータ130が各カート
リッジ55a,55bのインクに関する情報を受け取る。それにより、コンピュータ13
0側では、後述する表示ウィンドウが画面に表示可能となる。
また、ヘッドドライバ108は、ASIC105からの指令に応じて所定の電圧を生成
し、その電圧を印刷ヘッド51内のピエゾ素子に印加する。モータドライバ109は、A
SIC105からの指令に応じて所定の電圧を生成し、その電圧を各モータ42,43,
53に印加する。
<コンピュータの概略構成>
図5に示すように、プリンタ10は、通信I/F107を介して、コンピュータ130
に接続されている。このコンピュータ130は、CPU131、ROM132、RAM1
33、HDD(Hard Disk Drive)134、ビデオ回路135、インター
フェース136、表示装置137等を具備している。このうち、HDD134には、レン
ズシートLの印刷に対応させて画像を加工するための画像加工プログラム134a(請求
項のプログラムに対応)等が記憶されている。そして、この画像加工プログラム134a
が読み込まれて、コンピュータ130で実行されると、各手順が実行される。
ここで、画像加工プログラム134aでは、図6に示すような印刷イメージとなる、検
査用画像データを作成する。そして、画像加工プログラム134aでは、検査用画像デー
タのレンズシートLに対する印刷イメージを、画像加工プログラム134aの表示ウィン
ドウに表示させる。このとき、表示ウィンドウに表示されるものは、搬送角度のずれのな
い、理想的なものである。また、この搬送角度検出のための印刷においては、検査用画像
データを形成するために、例えばA4サイズ等のような、レンズシートLのサイズの指定
を行う。なお、図6に表示される印刷イメージをレンズシートLに印刷させると、図7に
示す状態となる。
ところで、表示ウィンドウに表示される印刷イメージは、ラインデータLnから構成さ
れている。これら複数のラインデータLnのうち、印刷イメージの幅方向の中心には、当
該印刷イメージの長手方向に対して、データ上では正確に沿う基準ラインデータLAが配
置される。そして、この基準ラインデータLAの左右に、それぞれ均等な本数のラインデ
ータLnが配置されている。ところで、中心の基準ラインデータLAよりも左側では、当
該基準ラインデータLAから1本ずつ離間するにつれて、搬送方向に対して時計回りに、
例えば0.01度刻みで順次傾斜角度が増す状態で、それぞれのラインデータLnが配置
されている。逆に、基準ラインデータLAよりも右側では、当該基準ラインデータLAか
ら1本ずつ離間するにつれて、搬送方向に対して反時計回りに、例えば0.01度刻みで
順次傾斜角度が増す状態で、それぞれのラインデータLnが配置されている。
なお、このラインデータLnの配置においては、代表的なものとして、次の2つがある
。その1つ目は、それぞれのラインデータLnの一端(図6では上端)のラインデータL
n同士の間隔が等しい状態として、下方に向かうにつれてラインデータLn同士の間隔が
広がるように配置するものである。この配置では、ラインデータLnの他端(図6では下
端)のラインデータLn同士の間隔は等しくならない。また、ラインデータLnの配置の
2つ目は、各ラインデータLnの全てが図8に示す仮想中心点を通るように配置される場
合である。この場合、隣り合うラインデータLn同士は、例えば0.01度だけ角度が異
なる配置となる。そのため、仮想中心点を中心とする円弧上においては、隣り合うライン
データLn同士の間隔は等しいものの、図6に示す印刷イメージでは、一端(図6では上
端)および他端(図6では下端)のいずれにおいても、隣り合うラインデータLnの間隔
は一定ではなく、場所によって変化する。
以上のような、ラインデータLnの配置のうちいずれかとなるように、CPU131で
演算を行い、その演算結果に基づいて、ラインデータLnの軌跡が、印刷イメージに描か
れる。なお、ラインデータLnの配置は、上述の2つの場合以外のものであっても良い。
また、画像加工プログラム134aでは、上述のように配置される、ラインデータLn
のそれぞれの色を決定する。ここでいう色とは、インクカートリッジ55aの残量を考慮
した色である。このラインデータLnの色の決定は、それぞれのラインデータLn毎とな
っており、例えば左側から右側に向かって色が変化するように、ラインデータLnの色が
決定される。
なお、表示ウィンドウでは、RGB系でラインデータLnが表示されるのに対して、プ
リンタ10では、CMYK系で印刷が為される。このため、RGBの256階調で表示ウ
ィンドウが表示される場合、シアンは(R,G,B)=(0,255,255)、マゼン
タは(R,G,B)=(255,0,255)、イエローは(R,G,B)=(255,
255,0)、ブラックは、(R,G,B)=(0,0,0)で表示されることになる。
その他、コンピュータ130のHDD134には、ビデオ回路135を駆動させるため
のビデオドライバプログラム134b、プリンタドライバプログラム134cが記憶され
ている。ビデオドライバプログラム134bは、ビデオ回路135を駆動するためのプロ
グラムであり、例えば、画像加工プログラム134aから供給された検査用画像データに
対してガンマ処理やホワイトバランスの調整等を行った後、映像信号を生成して表示装置
137に供給して表示させる際に実行される。
また、プリンタドライバプログラム134cは、所定のオペレーティングシステム(O
S)の下で動作し、画像加工プログラム134aで作成された検査用画像データに対して
、解像度変換処理、RGB表色系の検査用画像データを、CMYK(Cyan, Magenta, Yel
low, Black)表色系の印刷データに変換する色変換処理、さらにCMYK表色系によって
表されている印刷データに対するハーフトーン処理、およびラスタライズ処理の各処理を
行い、プリンタ10側に印刷信号PSを出力する。
<印刷動作について>
以上のような構成を有する検査用画像作成装置1を用いて、レンズシートLに印刷を行
う場合について、図9のフローに基づいて説明する。
図6に示すような印刷イメージで示される、搬送角度を検出するための検査用画像デー
タに基づいてレンズシートLに検査用画像を印刷させる場合、その印刷に先立って、ユー
ザは、画像加工プログラム134aを起動させる。画像加工プログラム134aが起動さ
れると、ユーザは、印刷を始めるのに先立って、レンズシートLのサイズ指定を行う。そ
して、ユーザは、検出用画像データに基づく印刷を実行させる処理を開始させる。
すると、画像加工プログラム134aでは、上述したような、ラインデータLnの配置
処理を開始させる。それにより、図6の印刷イメージで示されるような、ラインデータL
nの配置が為された検査用画像データが作成される(S10;ラインデータ配置手順およ
びラインデータ配置工程に対応)。なお、この画像データの作成と共に、CPU131は
、作成された検査用画像データにおけるライン数の初期値を設定する(S11)。
続いて、カートリッジコントローラ106は、コンピュータ130およびCPU101
からの指令に基づいて、インクカートリッジ55a(3色一体型)のメモリ552から、
インク残量に関するインク残量データを読み出す。そして、読み出されたデータのうち、
インク残量データは、プリンタ10からコンピュータ130に向けて送信される。このイ
ンク残量データが、コンピュータ130の表示装置137に表示されると、図10に示す
状態となる。そして、コンピュータ130では、C、M、Y、Kの各色のインク残量を確
認する(S12;インク残量検出手順およびインク残量検出工程に対応)。
この確認の後に、まずラインデータLnの残りライン数が0よりも大きいか否かを判断
する(S13;判断手順および判断工程に対応)。この判断において、残りライン数が0
よりも大きいと判断される場合(Yesの場合)、インク残量に基づいて、いずれかの色
を選択する(S14;色選択手順の一部および色選択工程の一部に対応)。ここで、イン
ク残量に基づく選択の一例を、図10に示す。図10に示すように、シアンのインク残量
が1029、マゼンタのインク残量が1060、イエローのインク残量が1011である
場合、最もインク残量の多いマゼンタを選択する。このように、S14では、最もインク
残量の多い色を選択する処理を行う。また、色の選択結果は、RAM133やCPU13
1のレジスタ等の記憶部位に、選択色と選択回数とが対応付けられて、記憶させられる。
S14において、いずれかの色が選択された場合、続いて、ライン数の残数を1だけ減
じて更新する(S15;色選択手順の一部および色選択工程の一部に対応)。なお、更新
されたライン数は、RAM133やCPU131のレジスタ等に記憶させられる。また、
このライン数の更新が終了すると、再びS13の判断に戻る。
また、S13の判断において、残りライン数が0となる場合(Noの場合)、インク残
量に基づく、色の選択は終了したと判断される。そのため、次の処理として、図6に示す
印刷イメージにおいて、各ラインデータLnの色を変更する(S16;色決定手順および
色決定工程に対応)。この各ラインデータLnの色の変更は、例えば左側のラインデータ
Lnから順に、シアン、マゼンタ、イエローと定めても良い。また、色の多い順に従って
、中央に位置する基準ラインデータLAの色を定め、その基準ラインデータLAの左の色
を定め、続いて基準ラインデータLAの右の色を定める、といったように、基準ラインデ
ータLAを挟んで交互にラインデータLnの色を定めるようにしても良い。
ここで、ライン数の初期値が10である状態で、図9のフローを繰り返してライン数が
0となるまで繰り返した場合の、選択色とインク残量との関係を、図11に示す。図11
においては、最初の状態では、マゼンタのインク残量が1060と最も多いので、選択さ
れる色は、マゼンタとなる。また、この例では、シアン、マゼンタ、イエローの1ライン
当たりのインク消費量は15であり、色が決定された後には、インク消費量の15が、対
応する色のインク残量から減じられている。そして、残りのライン数が0となると、図9
のフローを終了させる。
そして、S16の処理によって、各ラインデータLnの色が定められた(変更された)
後に印刷を実行すると、図7に示すような検査用画像がレンズシートLに形成される。
<傾斜角度の測定>
また、上記の検査用画像に基づく傾斜角の測定の測定は次のようにして行うことができ
る。プリンタ10により、図7に示すように、レンズシートLに記録された検査用画像を
レンチキュラーレンズL1の側から見ると、ラインデータLnの中でレンチキュラーレン
ズL1の凸レンズL11の母線(稜線)に沿って記録されている基準ラインLBについて
は、連続した1本のラインとして視認することができる。他方、凸レンズL11の母線に
沿って記録されていないラインについては複数の凸レンズL11にまたがって記録される
ため、例えば、ラインLC等のように不連続な(分断された)ラインとなる。
したがって、ラインの中で、レンチキュラーレンズL1を介して1本のラインで見るこ
とができる基準ラインLBに対応するラインLCの傾斜角を、係合部32のガイド方向と
所定の搬送方向との傾斜角として測定できる。そして、この測定された傾斜角に基づいて
検査用画像データを回転させる処理(補正処理)を行う。レンズシートLへの画像の記録
をこの補正処理後の画像データに基づいて行うことで、レンズシートLが斜行して搬送さ
れる場合も所定位置に画像を記録することができる。
なお、上述の測定では、0.01度刻みの傾斜角でラインが形成された1種類の検査用
画像を用いているが、傾斜角の変化量が違う2種類の検査用画像を用いて、傾斜角を測定
してもよい。例えば、0.05度刻みの傾斜角でラインが形成された第1の検査用画像を
レンズシートLに記録し、この検査用画像をレンチキュラーレンズL1を介して見たとき
に最も1ラインの長さが長いラインを特定する。次いで、別のレンズシートLにこのライ
ンの傾斜角を中心にして左右に0.01度刻みの傾斜角でラインが形成される第2の検査
用画像を記録する。そして、第2の検査用画像をレンチキュラーレンズL1を介して見た
ときに最も1ラインの長さが長いラインを特定する。このラインの傾斜角を、係合部32
のガイド方向と所定の搬送方向との傾斜角として測定することができる。
<本発明の適用による効果>
以上のような構成によれば、S12でインク残量が検出され、S14では、検出された
インク残量のうち、最もインク残量の多い色のインクを選択する(色の選択に対応)。そ
して、かかる色の選択が、S13の判断でライン数がゼロとなるまで繰り返されるので、
インクカートリッジ55aのインク貯留部間における、インク残量の偏りを確実になくす
ることが可能となる。
そのため、インクカートリッジ55aのような、シアン、マゼンタ、イエローが一体と
なっているタイプ(3色一体型)においては、特定の色のインクの消費のみが多くなる、
といった不具合が生じるのを防止でき、インクカートリッジ55aの全色を使い切ること
が可能となる。そのため、ユーザにとって経済的なものとなり、その利便性が向上する。
また、基準ラインデータLAに対して、傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、ラ
インデータLnを配置されている検査用画像データに基づいてレンズシートLに印刷がな
されて検査用画像が形成されるため、その検査用画像を用いることで、レンズシートLの
搬送方向に対する凸レンズL11の傾斜角度を算出することが可能となる。
さらに、S16における処理では、ラインデータLnの並びの一方側(例えば図6の左
側)から他方側(例えば図6の右側)に向かって、順次、ラインデータLnの色を定める
要にしても良い。このように構成する場合、ラインデータLnの色を容易に定めることが
可能となる。
また、S16における処理では、S14における処理で選択される色の多い順に、順次
、ラインデータLnの色を定めるようにしても良い。このように構成する場合、ラインデ
ータLnの色の並びを、容易に定めることが可能となる。
さらに、ラインデータLnは、隣り合うラインデータLnとの間で、一端側(例えば図
6の上端側)の間隔を等しい状態として配置しても良い。その場合、ラインデータLnの
一端側においては、全てのラインデータLnの間隔が等しいので、この間隔をレンズピッ
チに対応させる等により、搬送角度を容易に求めることが可能となる。
また、全てのラインデータLnが、図8に示す仮想中心点を通る状態で配置しても良い
。その場合、各ラインデータLnは、等しい角度だけ離間する状態となる。それにより、
等しい角度毎に配置されながらも、ラインデータLnの一端側(例えば上端側)ではライ
ンデータLnの間隔が、若干狭まるので、より多くのラインデータLnの配置に対応させ
ることが可能となる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について、図12から図20に基づいて説明する。な
お、この第2の実施の形態においては、上述の第1の実施の形態で述べたのと同様の構成
については、その説明を省略すると共に、同一の符号を用いて説明する。
本実施の形態における画像検査装置2は、上述の第1の実施の形態で述べた検査用画像
作成装置1でレンズシートLに検査用画像を形成した後に、この検査用画像を後述するス
キャナ機能部11Bで読み取り、レンズシートLの搬送角度(印刷イメージにおけるレン
チキュラーレンズL1の長手方向に沿う特定の線を、レンズシートLへ印刷した場合、そ
の特定の線の印刷画像が特定のレンチキュラーレンズL1の長手に対して為す角度)を算
出するものである。
図12に示すように、画像検査装置2は、複合装置11とコンピュータ130とから構
成されていて、それらのうち複合装置11は、プリンタ機能部11Aと、スキャナ手段の
一部を構成するスキャナ機能部11Bとを備える、いわゆる複合機的な複数の機能を有す
るプリンタである。これらのうち、プリンタ機能部11Aは、プリンタASIC(第1の
実施の形態におけるASIC105)他、上述の第1の実施の形態における構成と同様で
ある。そのため、これらプリンタ機能部11Aの各構成要素の説明については、省略する
また、本実施の形態における複合装置11は、主制御部11Cを有している。主制御部
11Cは、上述の第1の実施の形態における制御部100のうち、CPU101、ROM
102、RAM103、PROM104等を有していて、これらおよびプリンタASIC
105、スキャナASIC等が、バス等の伝送路を介して交互にデータを送受信可能に接
続されている。この主制御部11Cは、コンピュータ130と共に、算出手段として機能
する部分である。しかしながら、主制御部11Cのみで、後述する図15のフローに示す
処理を行える場合には、この主制御部11Cが算出手段として機能する。
また、スキャナ機能部11Bは、主制御部11Cと相俟ることにより、スキャナ手段と
して機能する。このスキャナ機能部11Bは、スキャナASIC200と、スキャナ機構
部210と、走査部220と、発光部230と、光学ユニット240と、受光部250と
、を有している。これらのうち、スキャナASIC200は、走査部220/受光部25
0等の作動を制御する部分であり、受光部250で読み取られた読み取りデータを、RA
M103のスキャナ領域103bに記憶させる。
また、スキャナ機構部210は、走査部220等を内包/支持する筐体212、および
この筐体212の上部側に支持されると共に、レンズシートLを載置するガラス面212
aを具備している。このガラス面212aは、読み取られるレンズシートLのサイズより
も大きく設けられている。また、走査部220は、上述のプリンタ機能部11Aと同様の
構成を有しており、キャリッジ221と、このキャリッジ221の移動を案内するための
ガイドレール222と、キャリッジ221に一部が固着されている無端のベルト223と
、該ベルト223を介してキャリッジ221を移動させるための駆動力を与えるモータ2
24等を備えている。
また、図13に示すように、キャリッジ221の上面には、長尺状の発光部230が設
けられている。キャリッジ221の上面には、例えば長尺状のスリット221aが設けら
れていて、レンズシートLに照射された光は、このスリット221aを介して、キャリッ
ジ221の内部に導かれる。また、キャリッジ221の内部には、光学ユニット240が
設けられている。光学ユニット240は、複数のミラー241およびレンズユニット24
2から構成されている。この光学ユニット240を経て、レンズユニット242から出射
される光は、受光部250に集光される。
また、受光部250は、複数のCCD(Charge Coupled Device)が副走査方向に長く
なるように、ライン状に並べられて構成されるラインCCDである。このライン状のCC
Dが、受光される光の量に応じてアナログ電流を発生させ、このアナログ電流が不図示の
AD変換器を介してデジタル化され、読み取りイメージに対応するデジタルデータを出力
する。この場合、デジタルデータをCCDの画素数分(各色のフィルタを備えるカラーC
CDの場合には、それぞれRGBの画素数分)、および主走査方向に積算することにより
、読み取り対象のイメージに相当する、画像データとしての読み取り画像が作成される。
また、主制御部11Cのうち、ROM102には、画像変換プログラム102aが記憶
されている。画像変換プログラム102aは、RAM102に記憶されている、レンズシ
ートLを読み取った読み取り画像において、例えば所定の走査方向に存在する画素データ
、または全ての画素データにおける濃淡レベルに関する濃淡レベル情報を算出し、この濃
淡レベル情報において、濃淡レベルが規定のしきい値を超えるか否かを判断し、特定の画
素データの濃淡レベルが規定のしきい値を超えるか否かに応じて、その画素データを、濃
淡のいずれかの2階調の画素データにする処理(2値化処理)を行う。なお、濃淡レベル
情報は、例えばスペクトル分布等を算出し、かかるスペクトル分布に基づいて行うように
しても良い。
そして、全ての画素データに対して2値化処理を行い、読み取り画像を2階調のデータ
に変換する処理を行う。そして、この2階調の読み取り画像に基づいて、次述する角度算
出プログラム102bによる処理が為される。
また、ROM102には、角度算出プログラム102bおよび角度算出データ102c
(図19に示すテーブル等)が記憶されている。これら角度算出プログラム102bおよ
び角度算出データ102cに基づいて、図15のフローに示すような処理が実行され、レ
ンズシートLを読み取った読み取り画像から、レンズシートLの搬送方向に対する凸レン
ズL11の傾斜角度が算出される。
また、本実施の形態では、読み取り対象であるレンズシートLに印刷されている検査用
画像(スキャナ機能部11Bで読み込んだ読み取り画像も同様)は、図14に示すように
、搬送角度に対応する角度数値Ldと、終端記号Leとが設けられている。角度数値Ld
は、上述の第1の実施の形態における印刷イメージの長手方向に対して、データ上では正
確に沿う基準ラインLBが0.00となり、この基準ラインLBよりも左側では、当該基
準ラインLBから1本ずつ離間するにつれて、例えば0.01度刻みで順次、角度数値の
絶対値がマイナス方向に増し、逆に基準ラインLBよりも右側では、当該基準ラインLB
から1本ずつ離間するにつれて、例えば0.01度刻みで順次、角度数値の絶対値がプラ
ス方向に増す状態で、それぞれの角度数値が配置されている。
また、終端記号Leは、それぞれのラインデータLnにおける終端を示す記号である。
すなわち、検査用画像を読み取ると、隣り合う凸レンズL11にまたがるラインLCは、
空白が生じて不連続となるものが多い。ここで、空白がラインLCの終端に差し掛かると
、後述するS22の処理において、ラインLCの終端位置が不明瞭となり、画像回転を行
うことが難しくなる。そのため、ラインLCの終端位置を明瞭とすべく、ラインLCの終
端に終端記号Leを設けている。この終端記号Leとしては、スキャナ機能部11Bでの
認識性を高めるために、例えばラインデータLnの幅寸法よりも直径が十分に大きな黒丸
印を用いるようにしても良い(図14参照)。なお、図14に示す終端記号Leには、上
端側の終端記号Le1と、下端側の終端記号Le2とがある。
<搬送角度を算出する処理について>
以下、図15に基づいて、レンズシートLの搬送方向に対する凸レンズL11の傾斜角
度を自動的に算出する処理フローについて説明する。
なお、検査用画像は、レンズシートLに印刷されたものであり、後述する空白が存在し
ないものである。しかしながら、スキャナ機能部11Bで検査用画像を読み取った読み取
り画像は、検査用画像の各ラインLCに空白が生じている状態となっている。これは、各
画素の濃淡のレベル差により、空白状に見えることによる。このため、以下の説明では、
読み取った読み取り画像における、空白が生じているライン状の部分(検査用画像のライ
ンLCに対応)は、濃淡ラインLFとして説明する。
まず、ガラス面212aにレンズシートLを載置して、当該レンズシートLを読み取る
スキャン動作を実行する(S20)。それにより、読み取り画像が得られ、当該読み取り
画像は、RAM102のスキャナ領域に記憶させられる。また、読み取り後、読み取り画
像について2値化処理を行い、2階調の読み取り画像を作成する処理を行う(S21)。
続いて、2階調の読み取り画像につき、角度算出プログラム102bにより、画像回転
の処理を行う(S22)。このS22では、読み取り画像の配置の角度を、印刷イメージ
と同じ傾きに戻す。ここで、この傾きには、レンズシートLを搬送している状態での印刷
の角度的なずれと、スキャナーセット時のレンズシートLの傾斜の両方が含まれる。この
S22では、具体的には、各終端記号Leが、印刷イメージ内の水平方向と平行になるよ
うにする。
ここで、読み取り画像における傾斜角度は、図14における終端記号Le1を通過する
と共に点Pと点Qを通る線A1と、点Pから上記の水平方向に沿って延伸する線A2とを
用いて算出することができる。すなわち、線A1から線A2に向けて垂線を引くことで、
直角三角形PQRが形成され、この直角三角形PQRから、位置ずれ角度はθ=ATAN
(QRの長さ/PRの長さ)×180/π等の式により、求めることができる。そして、
求められたθだけ、読み取り画像を回転させる(図16参照)。なお、この図16におい
ては、マス目が表示されているが、このマス目は、読み取り画像の読み取りの結果として
は表示されない。
続いて、角度算出プログラム102bにより、読み取った濃淡ラインLFと、その濃淡
ラインLFが示す搬送角度との対応関係を把握する(S23)。ここで、角度算出プログ
ラム102bは、この対応関係の把握のために、読み取った読み取り画像に基づいて、角
度算出プログラム102bが有するOCR処理その他の手法により、角度数値Ldの数字
を認識する。また、その角度数値Ldに対応する濃淡ラインLFのX座標の値も認識する
。なお、このX座標の値は、例えば終端記号Le1のX座標値とするのが好ましい。そし
て、角度数値Ldの数字と、濃淡ラインLFのX座標値とから、図17に示すようなテー
ブルとして、RAM102またはPROM104に記憶させる。
次に、図18に示すテーブルに基づいて、最長ラインLGを検出する(S24)。この
検出では、最長ラインLGの特定に先立って、終端記号Le1から終端記号Le2に向け
て、調査用の調査ラインLH(図14参照)を作成する。そして、この調査ラインLH上
に、濃淡ラインLFを構成する、2値化された画素のうちの有色の(濃度の濃い)画素を
数える。同時に、有色の(濃度の濃い)画素の連続したものを1つの線とみなした場合に
、何本の線が存在するのか(すなわち、濃淡ラインLFは、何本の画素の連続(以下、画
素連続LIとする。)から構成されているのか)を検出する。また、この検出と共に、終
端記号Le1と終端記号Le2のうち、いずれか一方または両方と画素連続LIとが繋が
っているかも検出する。
なお、これらの検出結果は、図18に示すようなテーブルとして、RAM102または
PROM104に記憶させられる。そして、図18に示すテーブルの中から、1本の画素
連続LIのみから構成されていると共に、その画素連続LIが最も長いものが、最長ライ
ンLGであると特定される。また、図18に示す場合においては、搬送角度が0.00で
ある、No.6のものが最長ラインLGであると求められる。
続いて、S24で特定された最長ラインLGについて、正解ラインLJの長さと同じで
あるか否かを判定する(S25)。ここで、正解ラインLJとは、終端記号Le1から終
端記号Le2まで、全く空白のないライン(すなわち、調査ラインLHと同じ長さのライ
ン)を指す。図18においては、最長ラインLGは、搬送角度が0.00であり、585
画素と特定されるので、仮に正解ラインLJが254mmで650画素だとすると、最長
ラインLGの長さは、228.6mm(254mm×585画素/650画素)となる。
以上から、図18においては、最長ラインLGと正解ラインLJとは、同じとならないた
め、この場合は、Noを選択し、S26へ進行する。また、S25の判断において、最長
ラインLGと正解ラインLJとが、同じとなると判断される場合、後述するS28へ進行
する。
また、S25の判断において、Noと判断される場合、続いて、最長ラインLGと上下
の見え方が逆転している濃淡ラインLF(以下、反転ラインLK)を検出する(S26)
。ここで、一般に、濃淡ラインLFを横切る空白(画素の濃度が薄い部分;2値化された
画素のうちの無色の画素)が描く軌跡は、双曲線に近似する曲線(反比例をなすような曲
線)を描く状態となっている。しかも、空白の位置から考慮すると、その漸近線は、最長
ラインLGと、どちらかの隣の濃淡ラインLFとの間に存在する。そこで、S26の検出
においては、最長ラインLGのうち、どちらの隣の濃淡ラインLFが、上下の見え方が逆
転している反転ラインLKであるかを判断する。なお、図16および図18のテーブルで
は、0.05度の濃淡ラインLFが、反転ラインLKとなる。
続いて、搬送角度の推定を行う(S27)。ここで、最長ラインLGは、濃淡ラインL
Fの中で、最も空白の占める割合が少ない画素連続LIであり、反転ラインLKは、空白
の位置が上下逆になっているものの、最長ラインLGに準じて空白の占める割合が少ない
画素連続LIである。そして、最長ラインLGを横切る空白が描く軌跡、および反転ライ
ンLKを横切る空白が描く軌跡の漸近線は、双曲線に近似する曲線(反比例をなすような
曲線)であり、それらの漸近線は正解ラインLJであって、最長ラインLGと反転ライン
LKの間に存在する、と考えられる。
そこで、この正解ラインLJの推定は、図19に示すようなテーブルおよび図20に基
づいて行う。図20は、図19に示すテーブルをイメージ化し、反転の状態を表したもの
である。図19は、最長ラインLGと正解ラインLJの間の角度差を示している。S24
で求めた最長ラインLGに、この角度差を加減算することにより、搬送角度が求められる
。ここで、角度差を加算するか、または減算するかの判断は、最長ラインLGの搬送角度
と反転ラインLKの搬送角度の間の大小関係を比較することにより行う。例えば、最長ラ
インLGの搬送角度>反転ラインLKの搬送角度である場合には、搬送角度=最長ライン
LGの角度−角度差で求められる。また、最長ラインLGの搬送角度<反転ラインLKの
搬送角度である場合には、搬送角度=最長ラインLGの角度+角度差で求められる。
ここで、空白は概ね一定の長さ寸法を有しているが、図7、図20等に示すように、正
解ラインLJ(漸近線)のごく近傍では、その空白の長さ寸法の全体が、濃淡ラインLF
を横切ることはできず、一部のみが横切る状態となる。しかも、空白が横切る割合が低く
なるほど、正解ラインLJ(漸近線)に近づいている状態に対応する。
そこで、正解ラインLJの長さに対して空白が占める割合と、搬送角度との関係を、予
め調査しておいて図19に示すようにテーブル化しておき、このテーブルに基づいて、S
24で検出された最長ラインLGが対応する搬送角度を求める。図18の例では、S24
において、最長ラインLGの長さは、228.6mmと求められている。そこで、図19
のテーブルから228.6mmに対応する搬送角度を求めると、0.015度となる。
なお、図19に示すテーブルの各値は、搬送角度に対する濃淡ラインLFの長さを定規
で測ったり、画像処理によって測る等して求めるようにしても良い。また、図19に示す
テーブルを作成する際の負荷を軽減するために、搬送角度と長さからなる座標点を元にし
て近似曲線を求め、他の搬送角度に対する長さを近似的に算出するようにしても良い。ま
た、図19に示すテーブルのように、「正解ラインLJとの一致率」等の項目を設け、最
長ラインLGの正解ラインLJに対する割合を、各位置ずれ角度ごとに求めておけば、正
解ラインLJの長さ寸法が変化しても、対応を取ることが可能となる。
S27の処理を経た場合、およびS24でYesと判断された場合、求めた搬送角度を
、RAM102やPROM104等の記憶部位に記憶させる(S28)。
そして、求められた搬送角度に基づき、レンズシートLに印刷させる画像データを、当
該搬送角度の分だけ回転させる。すると、レンズシートLに印刷される印刷画像において
は、搬送角度の影響を打ち消すことができる。
<本発明の適用による効果>
以上説明したような、第2の実施の形態における画像検査装置2によれば、レンズシー
トLに印刷された検査用画像は、スキャナ機能部11Bで読み取られ、読み取り画像が得
られる。そして、この読み取り画像から、レンズシートLの搬送角度が算出される。その
ため、自動的に搬送角度を算出すことが可能となり、検査用画像が印刷されたレンズシー
トLを用いて、ユーザが搬送角度を求める必要がなくなる。それによって、ユーザの負担
を軽減することが可能となる。
また、検査用画像データの印刷イメージに対する、読み取り画像の傾きが、終端記号L
eに基づいて容易に算出可能となる。すなわち、終端記号Leがない場合、濃淡ラインの
終端部に空白が差し掛かっても、終端部を示す目印がないので、濃淡ラインの終端部を誤
認識し、結果として搬送角度を誤認識する場合が生じかねない。しかしながら、終端記号
が設けられることにより、読み取り画像の印刷イメージに対する傾きを容易に算出するこ
とができ、結果として搬送角度を精度良く算出可能となる。
さらに、濃淡レベルが所定のしきい値を超える画素のみの連続である画素連続LIに基
づいて最長ラインLGであるか否かが判断される。ここで、最長ラインLGは、隣り合う
レンチキュラーレンズL1に対して跨る部分が最も少ない濃淡ラインLFに存在するため
、最長ラインLGが存在する濃淡ラインLFの、基準ラインLBに対する傾斜角度が搬送
角度となり、以後の処理における基準値とすることができる。
また、本実施の形態では、反転ラインLKを特定し、濃淡ラインLFに対する最長ライ
ンLGの割合である一致率を算出し、予め求められている一致率と最長ラインLGに対す
る角度差との関係から、基準値に該当する角度差を加減している。そのため、濃淡ライン
LFに対する最長ラインLGの割合である一致率を求め、さらに、一致率と最長ラインL
Gに対する角度差の関係を予め求めておけば、最長ラインLGに対応する傾斜角度に角度
差を加減するだけで、より正確な搬送角度を求めることが可能となる。
また、スキャナ機能部11Bでの読み取り解像度は、さほど高くしなくても良い。すな
わち、レンチキュラーレンズL1を基準として搬送角度を調べる場合、当該レンチキュラ
ーレンズL1の筋が見える程度の解像度が必要とされる。例えば、60lpiのレンチキ
ュラーレンズL1の筋を判別するためには、少なくとも2400dpi以上の解像度が必
要とされる。しかしながら、本発明では、レンチキュラーレンズL1の筋を判別する必要
がないため、例えば50dpi等のような、低解像度に設定してスキャナ機能部11Bを
用いることが可能である。それにより、読み取り画像のファイルサイズも大きくならずに
済み、処理の高速化を図ることが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の第1および第2の実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可
能である。以下、それについて述べる。
上述の第2の実施の形態のように、スキャナ機能部11Bを用いて、自動的に搬送角度
を算出する構成としても良いが、検査用画像が印刷されたレンズシートLを用いて、ユー
ザの目視によって、搬送角度を算出するようにしても良い。ここで、ユーザの目視による
場合、検査用画像のラインに、隣り合うレンチキュラーレンズL1に跨る部分と、レンチ
キュラーレンズL1に沿う部分とが生じると、レンチキュラーレンズL1の集光/拡散に
より、ラインには空白が生じる。そのため、空白がほとんどないラインを検出すれば、そ
のラインと対応付けられている搬送角度(基準ラインデータに対する、当該ラインの元と
なるラインデータの離間具合)が、求めるべき搬送角度の基準値となる。そのため、目視
によっても、容易に搬送角度を求めることが可能となる。
上述の第1の実施の形態においては、インクカートリッジ55aは、3色分のインク貯
留部が一体化された、3色一体型のタイプとなっている。しかしながら、インクカートリ
ッジの種類は、かかるタイプには限られず、4色分以上のインク貯留部が一体化された構
成となっていても良い。
上述のような、3色以上が一体化されている一体型ではなく、単色のインク貯留部のみ
を有する独立型のインクカートリッジを用いるようにしても良い。また、独立型のインク
カートリッジを用いる場合、インクカートリッジの色数は、4色には限られず、6色、7
色または8色等、何色分であっても良い。例えば、6色の場合、上記の4色のインクカー
トリッジ以外に、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)のインクカートリッジ
が用いられることになる。また、独立型、3色一体型を問わず、インクカートリッジに充
填されるインクは、染料系インク、顔料系インク等、どのような種類のインクであっても
良い。
また、上述の第1の実施の形態では、各ラインデータLnについては、1つのインク貯
留部に貯留されているインク滴を単独で用いて、印刷を行うようにしている。しかしなが
ら、各ラインデータLnに基づいて印刷を実行する場合、複数のインク貯留部に貯留され
ているインク滴を用いて、各ラインデータLnの印刷を実行するようにしても良い。例え
ば、レンズシートLに対して検査用画像を形成した後に、各インクカートリッジ55の残
量の差が均一化させるべく、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの中間色で、ライン
データLnを形成するようにしても良い。
また、独立型のインクカートリッジを用いる場合において、他のインクカートリッジと
比較して、いずれか1色のインクカートリッジのインク残量が大幅に少なくなっている場
合、当該少なくなっているインクカートリッジは、まもなく交換されると考えられる。こ
こで、インクカートリッジの交換の前後においては、インク残量がなくなっている状態か
ら、満タンの状態へと極端に変化する。そこで、インク残量のしきい値を設定し、インク
残量が、設定されたしきい値を超える程大幅に少なくなっている場合には、このインクカ
ートリッジを早く交換させる(インクカートリッジを交換後の状態へと早く移行させる)
べく、集中的に使うように制御しても良い。
また、上述の第1の実施の形態では、3色一体型のインクカートリッジ55aを用いる
場合において、ブラックのインクが貯留されているインクカートリッジ55bは、用いら
れていない。しかしながら、インクカートリッジ55aの各色のインクとインクカートリ
ッジ55bの両方のインク残量を考慮して、両者の間でインク残量の偏りをなくするよう
に制御しても良い。
また、上述の第1の実施の形態では、インクカートリッジ55aにおいて、シアン、マ
ゼンタ、イエローの3色のインクの消費量の偏りをなくするべく、これら3色の色のいず
れかでラインデータLnに基づく印刷(ラインの形成)を実行している。しかしながら、
形成されるラインに、イエローの着色が為されている場合、目視し難い状態となる。その
ため、シアンとマゼンタのみで、印刷を実行するようにしても良い。
また、上述の第1の実施の形態では、検査用画像作成装置1につき、プリンタ10とコ
ンピュータ130と空構成される場合について説明しているが、プリンタ10のみで検査
用画像作成装置を構成するようにしても良い。
また、上述の第2の実施の形態では、プリンタ機能部11Aとスキャナ機能部11Bと
を備える複合装置11を用いる場合について説明しているが、プリンタ機能部11Aとス
キャナ機能部11Bとが独立した装置となっている構成としても良い。また、上述の第2
の実施の形態では、画像検査装置2は、複合装置11とコンピュータ130とから構成さ
れているが、画像検査装置は、複合装置11のみからなる構成を採用しても良い。
本発明のシートガイドおよびレンズシートの構成を示す断面図である。 プリンタを後方から見た状態を示す斜視図である。 プリンタの構成を示す概略図である。 制御部の概略構成を示すブロック図である。 コンピュータの概略構成を示す図である。 検査用画像データに基づく印刷イメージを示す図である。 レンズシートに検査用画像が印刷された状態を示す図である。 ラインデータが仮想中心点を通るイメージを示す図である。 検査用画像データにおける色を変更する手順を示す処理フローである。 各インクカートリッジのインク残量を示す図である。 図9のフロー実行の際のインク残量と選択色の関係を示す図である。 第2の実施の形態に係るプリンタの概略構成を示すブロック図である。 スキャナ機能部のキャリッジ内部の構成を示す図である。 検査用画像を読み取った読み取り画像である。 搬送角度を算出するための処理フローである。 読み取り画像を回転させた状態を示す図である。 各ラインが為す角度とX座標との関係を示すテーブルである。 各ラインが為す角度と画素連続等の関係を示すテーブルである。 正解ラインとの一致率と角度差との関係を示すテーブルである。 図19に示すテーブルをイメージ化したものを表す図である。
符号の説明
1…検査用画像作成装置、2…画像検査装置、10…プリンタ(印刷実行手段に対応)
、11…複合装置、11A…プリンタ機能部、11B…スキャナ機能部、11C…主制御
部(算出手段の一部に対応)、30…シートガイド、32…係合部、50…キャリッジ、
51…印刷ヘッド、55a,55b…インクカートリッジ、100…制御部、130…コ
ンピュータ(算出手段の一部に対応)、134a…画像加工プログラム(プログラムに対
応)、200…スキャナASIC、L…レンズシート、LF…濃淡ライン、LG…最長ラ
イン

Claims (3)

  1. 一方向を長手とする複数のレンズを有するレンズシートの搬送角度を算出するための画像検査装置であって、
    特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するラインデータ配置手段と、
    前記ラインデータ配置手段で定められた各ラインデータを有する前記検査用画像データに基づいて、前記レンズシートに対する印刷を実行させ、前記検査用画像を作成する印刷実行手段と、
    前記検査用画像が印刷された前記レンズシートに光を照射し、このレンズシートから反射される光を読み取って、該レンズシートに対応する読み取り画像を出力するスキャナ手段と、
    前記読み取り画像における前記ラインデータに対応する濃淡ラインを構成する画素の濃淡レベルが所定のしきい値を超える画素のみが連続している連続画素が最も長い濃淡ラインを最長ラインとして特定し、前記最長ラインが存在する濃淡ラインの前記基準ラインに対する傾斜角度を搬送角度の算定の基準値として、前記読み取り画像から、前記レンズシートの搬送角度を算出する算出手段と、
    を具備し、
    前記算出手段は、前記最長ラインに対して空白の位置が逆転している隣接濃淡ラインを反転ラインとして特定し、前記最長ラインの搬送角度と前記特定された反転ラインの搬送角度との間の大小関係を比較した比較結果に基づいて、前記基準値に所定の角度差を加算または減算し、当該所定の角度差は、予め調査して決めておいた正解ラインと所定の濃淡ラインとの一致率と各ラインの角度差との関係を示すテーブルから、前記最長ラインに対応する角度差として取得されることを特徴とする画像検査装置。
  2. それぞれの前記ラインデータの終端部分には、当該ラインデータを印刷した際のラインの幅寸法よりも、印刷した際に大きな直径となる終端記号データが配置されていて、
    前記算出手段は、前記検査用画像データの印刷イメージに対しての前記読み取り画像の傾きを、前記読み取り画像中における前記終端記号データを読み取った終端記号に基づいて算出し、この傾き分だけ前記読み取り画像を回転させる処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像検査装置。
  3. 一方向を長手とする複数のレンズを有するレンズシートの搬送角度を算出するための画像検査方法であって、
    特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するラインデータ配置工程と、
    前記ラインデータ配置工程で定められた各ラインデータを有する前記検査用画像データに基づいて、前記レンズシートに対する印刷を実行させ、前記検査用画像を作成する印刷実行工程と、
    前記印刷実行工程により前記検査用画像が印刷された前記レンズシートに光を照射し、このレンズシートから反射される光を読み取って、該レンズシートに対応する読み取り画像を出力する画像出力工程と、
    前記読み取り画像における前記ラインデータに対応する濃淡ラインを構成する画素の濃淡レベルが所定のしきい値を超える画素のみが連続している連続画素が最も長い濃淡ラインを最長ラインとして特定し、前記最長ラインが存在する濃淡ラインの前記基準ラインに対する傾斜角度を搬送角度の算定の基準値として、前記画像出力工程で得られた前記読み取り画像から、前記レンズシートの搬送角度を算出する算出工程と、
    を具備し、
    前記算出工程は、前記最長ラインに対して空白の位置が逆転している隣接濃淡ラインを反転ラインとして特定し、前記最長ラインの搬送角度と前記特定された反転ラインの搬送角度との間の大小関係を比較した比較結果に基づいて、前記基準値に所定の角度差を加算または減算し、当該所定の角度差は、予め調査して決めておいた正解ラインと所定の濃淡ラインとの一致率と各ラインの角度差との関係を示すテーブルから、前記最長ラインに対応する角度差として取得されることを特徴とする画像検査方法。
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