JP5141178B2 - 画像読取装置および画像検査方法 - Google Patents
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Description
が並列配置されたレンチキュラーレンズを具備するレンズシートの記録層に、印刷画像(
検査用画像を含む)を印刷するものがある。かかる印刷技術では、レンズシートの記録層
に、凸レンズのピッチに対応させたストライプ状の細分化画像を多数並べて記録する。そ
して、細分化画像の種類に応じて、視認される画像が立体視されたり、見る角度を変えて
動く写真(アニメーション)とすることが可能となる。
れている技術内容がある。また、特許文献2は、レンズシートを読み込むものではないが
、印刷シートにテスト画像を印刷し、そのテスト画像をスキャナで読み込ませ、その読み
込んだ画像データの端のラインと印刷シートの端のラインとを元に、搬送角度の精度を算
出している。
る際に、レンチキュラーレンズの長手方向とスキャナのキャリッジ(ヘッド)の走査方向
とが平行とならず、走査方向に対して所定の角度だけ傾斜する場合がある。そのような傾
斜が生じる場合、特許文献1においては、傾斜角度の計算や回転処理を行うようにしてい
る。しかしながら、かかる傾斜角度の計算や回転処理は、処理負荷が大きい。
を行っているが、特許文献1と同様に、処理負荷が大きいという問題が生じる。そのため
、画像読取装置において、傾斜角度の計算や回転処理が不要な手法(構成)が望まれてい
る。
斜角度の計算や回転処理が不要である画像読取装置を提供しよう、とするものである。
ズシートを原稿台に載置して、当該レンズシートの読み取りを行う画像読取装置であって
、原稿台におけるレンズシートの位置ずれを防止すべく、レンズに係合する係合部を備え
るシートガイドを具備するものである。
るのを確実に防止することが可能となる。また、レンズシートが移動するのを阻止するこ
とができ、レンズシートの読み取り性を向上させることが可能となる。また、係合部とレ
ンズとの係合により、レンズシートがずれないので、読み取り画像における係合部の角度
配置を予め調整するか、または既知としておくことが可能となる。そのため、レンズシー
トの読み取り画像に対する傾斜角度の算出や、回転処理が不要となり、その処理負荷を大
幅に軽減することが可能となる。
稿カバーの回動の付け根の部分から離間する側に設けられているものである。
、レンズと係合部とが係合して、レンズシートに盛り上がる部位等が生じても、レンズシ
ートを原稿カバーで支障なく覆うことが可能となる。
られている凸条を有していて、この凸条は、レンズが配置されているピッチと同一ピッチ
で配置されているものである。
いることが可能となる。また、凸条の長手方向とレンズの長手方向とを一致させる状態で
係合させれば、レンズシートが傾斜するのを確実に防止することが可能となり、レンズシ
ートの読み取り性を向上させることが可能となる。また、読み取り画像における凸条の角
度配置を予め調整するか、または既知としておくことが可能となる。そのため、レンズシ
ートの読み取り画像に対する傾斜角度の算出や、回転処理が不要となり、その処理負荷を
大幅に軽減することが可能となる。
れている凹条を有していて、この凹条は、レンズが配置されているピッチと同一ピッチで
配置されているものである。
合させれば、レンズシートが傾斜するのを確実に防止可能となり、レンズシートの読み取
り性を向上させることが可能となる。また、読み取り画像における凹条の角度配置を予め
調整するか、または既知としておくことが可能となる。さらに、凹条に凸レンズ等のレン
ズが入り込む等の場合には、凸条を用いる場合と比較して、レンズシートのうち係合部と
係合している部分の高さを低くすることが可能となる。そのため、係合部においては、レ
ンズシートの盛り上がりの寸法を大幅に低減させることが可能となる。
りが為されない部位である原稿台の周縁に設けられているものである。
いない。そのため、ガラス板におけるレンズシートの読み取り面積は減少せずに済み、十
分な面積を確保することが可能である。
共に光を透過可能な透明部を有していて、この透明部を介してレンズシートの読み取りが
為されるものである。
ける必要がない。すなわち、シートガイドを、既存の原稿読取装置に対して、アタッチメ
ントとして用いることが可能である。また、レンズシートの解像度を変更する場合であっ
ても、そのレンズシートの解像度に対応するシートガイドを用いるだけで済む。そのため
、既存の複合装置やスキャナ装置等において設計変更等が生じることがなく、本発明の効
果の発揮を安価に実現可能となる。加えて、種々のレンズシートの解像度にも対応可能と
なる。
接着層を介して固定されるものである。このように構成する場合、透明部を備えるシート
ガイドの位置ずれを確実に防止することが可能となる。
上部に、押さえ部材を配置するものである。このように構成する場合、レンズシートのう
ち係合部との対向部分に撓みが生じようとしても、その撓みの発生を防止することが可能
となる。それにより、レンズと係合部との間の係合が良好となる。また、レンズシートの
位置ずれを一層確実に防止することが可能となる。
以下に、本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置について、図1から図6を参照
しながら説明する。
最初に、読み取り対象となるレンズシートLについて説明する。図1に示すように、レ
ンズシートLは、表面に位置するレンチキュラーレンズL1と、このレンチキュラーレン
ズL1の裏面と接するインク吸収層L2と、該レンズシートLの裏面に位置するインク透
過層L3とを具備している。これらのうち、レンチキュラーレンズL1は、一方向を長手
とする複数のシリンドリカル凸レンズ(凸レンズL11)が、一定のピッチで並列配置さ
れた構成となっている。レンチキュラーレンズL1においては、それぞれの凸レンズL1
1を進行する光の焦点が、レンチキュラーレンズL1の裏面に位置するように、凸レンズ
L11の曲率が形成されるのが好ましい。
部分であり、該付着したインクが透過していく部分である。このインク透過層L3は、例
えば酸化チタン、シリカゲル、PMMA(メタクリル樹脂)等の微粒子、硫酸バリウム、
ガラスファイバ、プラスチックファイバ等を材質として形成されている。また、インク吸
収層L2は、インク透過層L3を透過したインクを吸収および/または固着させる部位で
ある。このインク吸収層L2は、例えばPVA(ポリビニルアルコール)等の親水性ポリ
マー樹脂、カチオン化合物、シリカ等の微粒子等を材質として形成されている。また、レ
ンチキュラーレンズL1は、PET、PETG、APET、PP、PS、PVC、アクリ
ル、UV樹脂等を材質として形成されている。
しながら、インク吸収層L2が白色であっても良く、またインク透過層L3が透明であっ
ても良く、さらにインク透過層L3とインク吸収層L2の両方が透明であっても良い。ま
た、本実施の形態では、インク透過層L3が存在することにより、印刷後であっても、レ
ンズシートLを直ぐに触ることが可能となっている。しかしながら、レンズシートLは、
インク透過層L3を具備しない構成を採用しても良い。
を為していると共に、該矩形状の外観を構成するレンズシートLの縁部が、凸レンズL1
1の長手方向と平行となっている。
図2は、画像読取装置を構成する、コンピュータPCと複合装置10の外観を示す斜視
図である。複合装置10は、スキャナ機能部10Aの他、プリンタ機能部10Bを備え、
さらにスキャナ機能部10Aとプリンタ機能部10Bとが相俟ることにより、コピー機能
をも備えるいわゆる複合機として構成されている。複合装置10には、パーソナルコンピ
ュータPCが接続され、このコンピュータPCにおいて、複合装置10より読み込んだ画
像の処理を行う等の種々の処理を行うことができるようになっている。
備えるスキャナ機能部10Aと、原稿台30に載置された読み取り対象物(レンズシート
L等)を覆う原稿カバー60とを備えている。また、スキャナ機能部10Aには、キャリ
ッジ70等の後述する種々の内部機構が備えられている。
、印刷媒体(普通紙やレンズシートL等)を供給する給紙装置21から、印刷媒体が供給
され、プリンタ機能部10Bにおいて印刷された印刷媒体は、排出口22から排出される
ようになっている。この複合装置10は、上述したように、プリンタ機能部10Bを備え
ることにより、画像を読み取る機能の他、印刷媒体に画像を形成することも可能となって
いる。なお、複合装置10には、複数の操作ボタン23が備えられ、この操作ボタン23
により、複合装置10の機能の選択や種々の動作の指令等を行うことができる。
30は、天面20aに矩形に開口した開口部32に、透明なガラス板31を嵌め込むこと
により構成されている。また、ガラス板31のうち、手前側(原稿カバー60の回動の付
け根の部分から離間する側)には、後述するシートガイド40Aが設けられている。読み
取り対象物は、その読み取り面を、原稿台30(ガラス板31)に向けた状態で、原稿台
30(ガラス板31)に載置される。したがって、LEDアレイ72から照射された照明
光は、ガラス板31を透過して原稿面を照明し、この反射光は、再びガラス板31を透過
してイメージセンサ71に入射される。
略を示す図である。図3に示すように、複合装置10は、画像読取手段としてのイメージ
センサ71およびLEDアレイ72を備えるキャリッジ70と、キャリッジ70を移動さ
せるためのキャリッジ移動機構80と、制御部120等を備える。イメージセンサ71は
、複数の受光素子が線状に配列された一次元のイメージセンサであり、LEDアレイ72
は、イメージセンサ71の受光素子の配列方向に沿って複数のLED素子が配列されてい
る。なお、制御部120は、プリンタ機能部10Bおよびスキャナ機能部10Aの制御を
行い、スキャナ機能の他、プリンタ機能やコピー機能を実行する制御部としても構成され
ている。
1と、DCモータ81の出力軸81aに接合されたウォームギア82と、ウォームギア8
2と噛み合い所定の減速比で回転する平歯車83と、平歯車83に接合されたプーリ84
aと、プーリ84aに対して原稿台30を挟んで配置されるプーリ84bと、プーリ84
aとプーリ84bとの間に張設されるタイミングベルト85と、このタイミングベルト8
5の張設方向に沿って配設されるガイドレール86等を備える。
てタイミングベルト85が回転する。タイミングベルト85は、その一部が、キャリッジ
70に固定されている。また、キャリッジ70は、ガイドレール86に対して摺動可能に
連結されている。そのため、タイミングベルト85が回転することにより、キャリッジ7
0は、ガイドレール86に沿って移動する。
0と共に移動する。また、イメージセンサ71の受光素子は、キャリッジ70の走査方向
と直交する方向に配列されている。したがって、キャリッジ70の走査方向への移動に併
せ、イメージセンサ71が読み取り対象物の原稿台30側を、走査方向とは直交する方向
でライン状に読み取ることにより、イメージセンサ71は、読み取り対象物の原稿台30
側の画像の読み取りを行う。LEDアレイ72から読み取り対象物の原稿台30側に対し
て照明光が照射され、この照明光の原稿面からの反射光がイメージセンサ71に入射し、
読み取り対象物の原稿台30側の画像に応じた電荷がイメージセンサ71に蓄積する。こ
の電荷を電気信号の形で画像データとしてコンピュータPCに出力する。
の他、排紙ローラ101、給紙用モータ102、キャリッジ110、印刷ヘッド111、
キャリッジ軸112、キャリッジ用モータ113、ベルト114、カートリッジ115等
を具備しているが、それらの各構成要素の説明は省略する。
次に、制御部120について説明する。図4に示す制御部120は、主制御部120C
を有している。主制御部120Cは、CPU121、ROM122、RAM123、PR
OM124等を有していて、これらおよびプリンタASIC105、スキャナASIC2
00等が、バス等の伝送路を介して交互にデータを送受信可能に接続されている。
づいて、印刷ヘッド111および各種モータを駆動させるための専用のICである。また
、スキャナASIC200は、DCモータ81/イメージセンサ71等の作動を制御する
部分であり、イメージセンサ71で読み取られた読み取りデータを、RAM123のスキ
ャナ領域(符号省略)に記憶させる。
続いて、原稿台30に設けられている、シートガイド40Aの構成について、図2、図
5および図6に基づいて説明する。
手前側に設けられている。また、図5および図6に示すように、シートガイド40Aは、
基板41と、この基板41の上部に位置していて、凸形状かつ長尺状に設けられている凸
条42とを備えていて、複数の凸条42の全体(集合)により、係合部43Aが構成され
ている。
る部分であり、一体的に設けられている。しかしながら、基板41と凸条42とを別体的
に設ける構成を採用しても良い。別体的な構成を採用する場合、基板41の上面側に、レ
ンチキュラーレンズL1と同一の凸条42が貼付される。
が、基板41を、レンチキュラーレンズL1のものよりも、薄肉化する(例えば図6で二
点鎖線の部位まで薄肉化する)ように構成しても良い。基板41を薄肉化する場合、レン
ズシートLのうち係合部43Aに載置した部分は、ガラス板31に載置した部分よりも上
方へ向かう盛り上がりが小さくなる。そのため、レンズシートLの読み取り面の読み取り
性が向上する。
一形状に形成されている。すなわち、レンチキュラーレンズL1を形成する各凸レンズL
11と同一形状の凸条42が、レンチキュラーレンズL1の配設ピッチと同一ピッチで設
けられている。なお、ガラス板31では、レンズシートLの読み取りを行うために、係合
部43Aは、必要最小限の幅寸法(短手方向の寸法)を有するように設けられている。ま
た、係合部43Aの長手方向は、ガラス板31の長手方向の全体に亘って設けられている
。しかしながら、ガラス板31の長手方向の全体に亘って、係合部43Aを設ける構成を
採用しなくても良い。
、基板41を樹脂成形により作成する場合には、成形金型に予め係合部43Aに対応する
型面を形成して、係合部43A(凸条42)を基板41と一体に成形するようにしても良
い。また、基板41を金属板により形成してもよい。この場合には、金属板を切削加工す
ることにより係合部43A(凸条42)を形成することができる。
前側を係合部43Aに係合させる。このとき、レンズシートLは、レンチキュラーレンズ
L1の側を、係合部43Aに載置する。それにより、レンズシートLの凸レンズL11と
凸条42とが互いに噛み合い、レンズシートLは係合部43Aにより、原稿台30の短手
方向(キャリッジ70の走査方向と直交する方向)の位置決めが行われる。また、凸条4
2の長手方向は、原稿台30の長手方向に沿うように設けられている。
以上のような構成によれば、係合部43AにレンチキュラーレンズL1が係合する(す
なわち、凸レンズL11と凸条42とが係合する)ことにより、レンズシートLの凸レン
ズL11を凸条42の長手方向に沿わせることが可能となり、凸レンズL11が傾斜する
のを確実に防止することが可能となる。また、レンズシートLが、凸レンズL11の長手
と直交する方向(短手方向)に移動するのを阻止することができ、レンズシートLの読み
取り時に、レンズシートLが短手方向に移動するのを防止することが可能となる。
る凸レンズL11の角度配置が固定的となり、凸条42の角度配置を予め調整するか、ま
たは既知としておくことが可能となる。そのため、凸レンズL11の読み取り画像に対す
る傾斜角度の算出や、回転処理が不要となり、その処理負荷を大幅に軽減することが可能
となる。
以下、本発明の第2の実施の形態について、図7に基づいて説明する。なお、上述の第
1の実施の形態で用いたのと同様の構成については、同一の符号を用いて説明する。
押圧するための押さえ台M(押さえ部材に対応)を設けている。すなわち、レンズシート
LのレンチキュラーレンズL1側が係合部43Aに載置されても、シートガイド40Aの
高さ寸法等の影響で、レンチキュラーレンズL1の全体が係合部43Aに接触せずに、一
部が浮き上がった状態となることがある。そこで、図7に示すように、レンチキュラーレ
ンズL1側を係合部43Aに係合させた後に、レンズシートLのうち係合部43Aと係合
している部分に、押さえ台Mを載せるようにする。
にはさほど大きな寸法を有しないものが好ましい。そのため、図7に示す押さえ台Mは、
所定の厚みを有する扁平状(板状)に設けられている。
良好にするものであれば、どのような重さであっても良い。押さえ台Mの重さの一例とし
ては、当該押さえ台Mを150g以上とする場合がある。
以上のような構成によれば、押さえ台MをレンズシートLの上方に載せることにより、
レンズシートLのうち係合部43Aとの対向部分に撓みが生じようとしても、その撓みの
発生を防止することが可能となる。それにより、レンチキュラーレンズL1と係合部43
Aとの間の係合が良好となり、凸条42を凸レンズL11の長手に一層確実に沿わせるこ
とが可能となる。また、レンズシートLの位置ずれ(回転方向におけるずれ)を一層確実
に防止することが可能となる。
以下、本発明の第3の実施の形態について、図8に基づいて説明する。なお、上述の第
1の実施の形態で用いたのと同様の構成については、同一の符号を用いて説明する。
8に示すようなシートガイド40Cを用いている。図5に示す(第1の実施の形態の)シ
ートガイド40Aは、凸条42を有する構成となっているのに対して、図8に示す(本実
施の形態の)シートガイド40Cは、凹形状かつ長尺状に設けられている凹条44を備え
ている。そして、複数の凹条44の全体(集合)により、係合部43Cが構成されている
。
チキュラーレンズL1と同様の形状の金型に所定の樹脂(レンチキュラーレンズL1と同
材質のもの)を流し込むことにより形成される。
曲面のうち、かなりの部分が入り込むように構成されている。しかしながら、凹条44は
、レンチキュラーレンズL1の円弧状の曲面のうち、突出の先端側(図8における上方側
)のみが入り込むような、浅溝状に設けられていても良い。その場合、隣り合う凹条44
同士の境界部分は、図8に示すような直線状を為すものではなく、細長い平面を為したり
、または所定の曲面形状を為す状態となる。
、薄肉化が為されている。
以上の構成によれば、上述の第1の実施の形態等のような、凸条42から構成される係
合部43と同様の効果を得ることが可能となる。すなわち、係合部43Cにレンチキュラ
ーレンズL1が係合する(すなわち、凸レンズL11と凹条44とが係合する)ことによ
り、レンズシートLの凸レンズL11を凹条44の長手方向に沿わせることが可能となり
、凸レンズL11が傾斜するのを確実に防止することが可能となる。また、レンズシート
Lが、凸レンズL11の長手と直交する方向(短手方向)に移動するのを阻止することが
でき、レンズシートLの読み取り時に、レンズシートLが短手方向に移動するのを防止す
ることが可能となる。
の形態における凸条42を用いる場合と比較して、レンズシートLのうち係合部43Cと
係合している部分の高さ(盛り上がり)を低くすることが可能となる。すなわち、第1の
実施の形態等では、隣り合う凸条42の境界部分に、凸レンズL11が入り込むが、凸レ
ンズL11のうちインク吸収層L2から離間する突出の先端側は、凸条42の突出の中腹
に位置する状態となっている。しかしながら、本実施の形態では、凸レンズL11のうち
インク吸収層L2から離間する突出の先端側は、凹条44の窪みの最も深い部分に入り込
む。そのため、レンズシートLのうち係合部43Cと係合している部分の高さを低くする
ことが可能となっている。
以下、本発明の第4の実施の形態について、図9に基づいて説明する。なお、上述の第
1の実施の形態で用いたのと同様の構成については、同一の符号を用いて説明する。
ている。しかしながら、本実施の形態では、ガラス板31側にシートガイドを設けずに、
当該ガラス板31と隣接する天面20aに、シートガイド40Dを設けている。
型等の手法により設けられている。また、このシートガイド40Dと、第1の実施の形態
におけるシートガイド40Aとを比較すると、設けられる部位が異なるのみであり、シー
トガイド40Dの構成は、上述の第1の実施の形態におけるシートガイド40Aと同様で
ある。すなわち、基板41(図9において図示省略)と凸条42とを有していて、複数の
凸条42の全体(集合)により、係合部43Dが構成されている。
以上の構成によれば、本実施の形態におけるシートガイド40Dは、上述の第1の実施
の形態におけるシートガイド40Aと同様の効果を生じさせることが可能である。それに
加えて、シートガイド40Dは天面20a(原稿台30の周縁に対応)に存在していて、
ガラス板31に存在していない。そのため、ガラス板31においては、レンズシートLや
その他の読み取り対象物の読み取り面積は減少せずに済み、読み取りのために十分な面積
を確保可能となる。
以下、本発明の第5の実施の形態について、図10に基づいて説明する。なお、上述の
第1の実施の形態で用いたのと同様の構成については、同一の符号を用いて説明する。
る構成となっている。このシートガイド40Eは、ガラス板31の略全体面を覆うように
設けられている。
している。係合部43Eは、上述の第1の実施の形態における係合部43Aと同様の構成
となっており、基板41(図10において図示省略)および凸条42から構成されている
。また、透明部45は、透明かつ厚み寸法が小さな透明フィルム等を材質として形成され
ている。透明部45は、LEDアレイ72から照射された光が透過すると共に、レンズシ
ートLで反射された後に再び光が透過可能に設けられている。また、透明部45には、レ
ンズシートLの読み取り部位が載置される。すなわち、レンズシートLの手前側の部位は
、係合部43Eに係合させられるが、レンズシートLのその他の部分は、透明部45の上
部に位置する状態となる。
。この接着層46は、例えば両面テープや所定の接着剤(一例として、スプレーのり等)
から構成されている。また、透明部45の裏側(係合部43Eが設けられていない側)に
は、接着層47が設けられている。この接着層47は、接着層46よりも低粘着性の材質
から構成されている。すなわち、接着層47は、ガラス板31から剥がし易い材質から構
成されている。
以上のような構成によれば、ガラス板31の大部分を覆うようにシートガイド40Eを
セットするが、そのとき、シートガイド40Eの縁部を原稿台30(開口部32)の縁部
に沿わせるようにする。それにより、レンズシートLの凸レンズL11を凸条42の長手
方向に沿わせることが可能となり、凸レンズL11が傾斜するのを確実に防止することが
可能となる。また、レンズシートLが、凸レンズL11の長手と直交する方向(短手方向
)に移動するのを阻止することができ、レンズシートLの読み取り時に、レンズシートL
が短手方向に移動するのを防止することが可能となる。
部位に、予めシートガイドを設ける必要がない。すなわち、本実施の形態におけるシート
ガイド40Eは、既存の複合装置やスキャナ装置等に、アタッチメントとして用いること
が可能である。また、レンズシートLの解像度を変更する場合であっても、そのレンズシ
ートLの解像度に対応するシートガイド40Eを用いるだけで済む。
、上述の第1の実施の形態の係合部43A等と同等の効果を安価に実現することが可能と
なる。加えて、種々のレンズシートLの解像度にも対応可能となる。
ンズシートLのうち係合部43Eと係合している部分と、透明部45に存在している部分
との間で、撓み(高さ寸法の変化)が生じないよう、換言すればレンズシートLが面一と
なるように、透明部45の高さ寸法を設定するようにしても良い。
以上、本発明の各実施の形態について述べたが、本発明は種々変形可能である。以下、
それについて述べる。
ように構成しても良い。このように構成する場合、レンチキュラーレンズL1の解像度の
変化に対応可能となる。
ッジ70の走査方向に沿うように配置されている。しかしながら、レンズシートLが、当
該レンズシートLの縁部に対して凸レンズL11の長手が傾斜しているタイプ(斜めレン
ズシート)を用いる等の場合には、上記のキャリッジ70の走査方向に対して、凸条42
または凹条44の長手方向が傾斜するように配置しても良い。
える複合装置10を用いる場合について説明しているが、スキャナ機能のみを備えるスキ
ャナ装置に本発明を適用することは勿論可能である。また、画像読取装置は、複合装置1
0とコンピュータPCから構成されている場合について説明しているが、複合装置10の
みから画像読取装置が構成されるようにしても良い。
、複数設けられている場合について説明している。しかしながら、凸条42または凹条4
4は、1本のみ設ける構成を採用しても良い。また、係合部43は、キャリッジ70の走
査方向の全体に亘って設ける必要はなく、例えばガラス板31のうちキャリッジ70の走
査方向の両端側の部位にのみ設ける、または所定の間隔ごとに間欠的に配置する等しても
良い(天面20aおよび図10のシートガイド40Eにおいても同様)。
1と同一ピッチで配置されることが好ましいが、必ずしも同一ピッチで配置されるものに
は限られない。例えば、凸レンズL11に対して整数倍を有する状態で配置されるように
構成しても良い。
となっているが、原稿カバー60自体に、同様の機能を持たせるように構成しても良い。
また、上述の第2の実施の形態の構成(押さえ台M)を、第3〜第5の実施の形態に組み
合わせるようにしても良い。また、上述の第3の実施の形態の係合部43Cを、上述の第
4の実施の形態の場合のように天面20aに設けるように構成しても良い。
0a…天面(原稿台の周縁に対応)、30…原稿台、31…ガラス板、40A,40C,
40D,40E…シートガイド、41…基板、42…凸条、43A,43C,43D,4
3E…係合部、44…凹条、45…透明部、60…原稿カバー、70…キャリッジ、12
0…制御部、PC…コンピュータ、L…レンズシート、L1…レンチキュラーレンズ、L
11…凸レンズ、M…押さえ台(押さえ部材に対応)
Claims (8)
- 一方向を長手とする複数のレンズを有するレンズシートを原稿台に載置して、当該レン
ズシートの読み取りを行う画像読取装置であって、
上記原稿台におけるレンズシートの位置ずれを防止すべく、上記レンズに係合する係合
部を備えるシートガイドを具備することを特徴とする画像読取装置。 - 前記係合部は、前記原稿台のガラス板のうち、前記原稿カバーの回動の付け根の部分か
ら離間する側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 前記係合部は、長尺状かつ凸形状に設けられている凸条を有していて、この凸条は、前
記レンズが配置されているピッチと同一ピッチで配置されていることを特徴とする請求項
1または2記載の画像読取装置。 - 前記係合部は、長尺状かつ凹形状に設けられている凹条を有していて、この凹条は、前
記レンズが配置されているピッチと同一ピッチで配置されていることを特徴とする請求項
1または2記載の画像読取装置。 - 前記係合部は、前記レンズシートの読み取りが為されない部位である前記原稿台の周縁
に設けられていることを特徴とする請求項3または4記載の画像読取装置。 - 前記シートガイドは、前記係合部と連続すると共に光を透過可能な透明部を有していて
、この透明部を介して前記レンズシートの読み取りが為されることを特徴とする請求項1
から4のいずれか1項に記載の画像読取装置。 - 前記シートガイドは、前記ガラス板に対して、接着層を介して固定されることを特徴と
する請求項6記載の画像読取装置。 - 前記レンズが前記係合部に係合している部位の上部に、押さえ部材を配置することを特
徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
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JP2007270984A JP5141178B2 (ja) | 2007-10-18 | 2007-10-18 | 画像読取装置および画像検査方法 |
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