JP2007098830A - 印刷装置および印刷方法ならびに印刷用プログラム - Google Patents

印刷装置および印刷方法ならびに印刷用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷作業を容易化し、効率化すること。
【解決手段】この印刷装置は、レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備えるレンズシートおよび第1の面とは反対側の面に対向配置される印刷用の媒体(以下、「分離型用媒体」という。)などを搬送する搬送手段と、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、制御を行う制御手段とを有している。そして、制御手段は、たとえば、媒体の種類によって複数のユーザーインターフェース(たとえば、ステップS311〜S314やステップS320〜S324)からその媒体に合うものに切り替えている。
【選択図】図13

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法ならびに印刷用プログラムに関する。
各種の印刷技術の中には、多数のシリンドリカル凸レンズ(以下、凸レンズとする。)が並列配置されたレンチキュラーレンズを具備するレンズシートの記録層に、印刷画像を印刷するものがある(特許文献1参照)。かかる印刷技術では、レンズシートの記録層に、凸レンズのピッチに対応させたストライプ状の細分化画像を多数並べて記録する。そして、細分化画像の種類に応じて、視認される画像が立体視されたり、見る角度により変化する画像(アニメーション)が表示されたりすることが可能となる。なお、かかる方式は、レンズシートに直接印刷を行うため、直描型と呼ばれている。
また、レンチキュラーレンズに対し、印刷物を別途貼り合わせ、立体視またはアニメーションとして見るための方式も存在する(特許文献2参照)。このように、レンチキュラーレンズに印刷物を貼り合わせる方式は、分離型と呼ばれている。なお、直描型の場合も、分離型の場合も、レンチキュラーレンズを通して見るものは、目の視差を利用するものであるため、印刷されるものは、視差型印刷と呼ばれる。
図19は、レンズシートを用いて立体的な画像(以下、立体画像とする。)を表示する方法を示している。この図に示すように、複数の凸レンズ2を有するレンズシート1の裏面には、1枚の画像を複数の短冊状の画像に分割して形成された複数の細分化画像3a1〜3a7と、当該画像とは異なる角度から撮影された他の画像を同様に複数の短冊状の画像に分割して形成された複数の細分化画像3b1〜3b7とが配置または印刷されている。
このようなレンズシート1を観察した場合、右目ERには細分化画像3a1〜3a7からの光画像が入射され、左目ELには細分化画像3b1〜3b7からの光画像が入射される。この結果、右目ERと左目ELには角度が異なる2枚の画像が提示されるため、画像を立体的に見ることが可能となる。
なお、アニメーション画像(以下、変化画像とする。)の場合には、凸レンズの長手方向が水平方向となるようにレンズシートを把持し、凸レンズの長手方向が軸となるようにしてレンズシートを回転させることにより、角度に応じていずれかの細分化画像が選択されて右目と左目に同時に細分化画像が入射される。この結果、角度に応じて画像が変化する。
特開平8−137034号公報(段落番号0066〜0076、図1、図5、図8、図9等参照) 特開2001−42462号公報(要約、段落番号0033他参照)
ところで、特許文献1に示す技術では、透明なレンズシート1の底面(裏面)に画像等を印刷することが予め分かっているため、印刷装置のユーザーインターフェースは直描型のみとなる。このため、特許文献1に示す技術では、特許文献2に示す印刷、すなわち、分離型の印刷への対応はできず、印刷作業は時間のかかるものとなり、非効率となっている。また、特許文献1においては、印刷される画像等のデータは、印刷用データを予め鏡像反転させた状態で保存されたデータとなる。この結果、印刷装置やその印刷装置につながるコンピュータは、通常のデータから鏡像反転させたデータをわざわざ作成し、保存することとなり、この面でも、印刷の効率化につながらない。
また、特許文献2に示す技術でも、分離型の記録紙に画像等を印刷することが予め分かっているため、印刷装置のユーザーインターフェースは分離型のみとなる。このため、特許文献2に示す技術では、特許文献1に示す印刷、すなわち、直描型の印刷への対応はできず、印刷作業の容易化や効率化は達成されない。また、特許文献2では、保存するデータは鏡像反転させたものとする必要はないが、分離型用の特殊なデータであって容量が大きくなりがちなデータを保存する必要が生じる。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、印刷作業が容易化され、効率化される印刷装置および印刷方法ならびに印刷用プログラムを提供しよう、とするものである。
上述の目的を達成するため、本発明の印刷装置は、レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備えるレンズシート(以下、「直描型用媒体」という。)および第1の面とは反対側の面に対向配置される印刷用の媒体(以下、「分離型用媒体」という。)を搬送する搬送手段と、第2の面上および分離型用媒体の面上を各媒体の搬送方向と直交する方向に走査し、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、搬送手段によって搬送される媒体の種類によってユーザーインターフェースを切り替えると共に、直描型用媒体が搬送手段によって搬送されるときは、印刷手段によって印刷されるデータを、分離型用媒体に印刷する印刷用データを利用し、かつ、そのデータに対して鏡像反転させ、さらに印刷開始のデータを分離型用媒体の印刷時とは走査方向で反対側に配置されるものとする制御を行う制御手段と、を有している。
この印刷装置によれば、直描型用媒体への直接印刷と、分離型用媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、印刷用の媒体の種類に合ったユーザーインターフェースに切り替えられるので、印刷が容易かつ効率化される。また、1つの元データによって、直描型用媒体(レンズシート)への直接印刷と分離型用媒体への印刷が可能になる。しかも印刷開始データを異ならせているので、印刷装置としては常に同じ方向からの印刷となり制御がしやすいものとなる。なお、ユーザーインターフェースとは、ユーザに対する情報の表示様式や、ユーザのデータ入力方式を規定する、コンピュータシステムの「操作感」をいう。ユーザーインターフェースには、大きく分けて、文字ベースのCUI(Character-based User Interface)とグラフィックベースのGUI(Graphical User Interface)がある。
また、他の発明の印刷装置は、レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備える直描型用媒体および第1の面とは反対側の面に対向配置される分離型用媒体を搬送する搬送手段と、第2の面上および分離型用媒体の面上を各媒体の搬送方向と直交する方向に走査し、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、印刷手段によって印刷されるデータを、直描型用媒体と分離型用媒体について、元が同一で、一方を他方に対し少なくとも鏡像反転させることで異ならせるものとした制御を行う制御手段と、を有している。
この印刷装置によれば、直描型用媒体への直接印刷と、分離型用媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、1つの元データによって、直描型用媒体への直接印刷と分離型用媒体への印刷が可能になるため、データ共用による印刷作業の容易化、効率化が達成される。
他の発明の印刷装置は、上述の発明に加え、制御手段は、搬送手段によって搬送される媒体の種類によってユーザーインターフェースを切り替える制御を行っている。
この印刷装置によれば、直描型用媒体への直接印刷と、分離型用媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、印刷用の媒体の種類に合ったユーザーインターフェースに切り替えられるので、印刷作業が容易化され、効率化される。また、1つの元データによって、直描型用媒体への直接印刷と分離型用媒体への印刷が可能になる。
さらに、他の発明の印刷装置は、レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備える直描型用媒体および第1の面とは反対側の面に対向配置される分離型用媒体を搬送する搬送手段と、第2の面上および分離型用媒体の面上を各媒体の搬送方向と直交する方向に走査し、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、媒体が搬送手段に配置されたとき、その媒体の種類を検知する検知手段と、検知手段の検知結果に基づき、印刷手段によって印刷されるデータを、直描型用媒体と分離型用媒体について、元が同一で、一方を他方に対し少なくとも鏡像反転させることで異ならせるものとした制御を行う制御手段と、を有している。
この印刷装置によれば、直描型用媒体への直接印刷と、分離型用媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、検知手段の検知結果に基づき、印刷用の媒体の種類に合ったデータが選択されるので、印刷作業が容易化され、効率化される。また、1つの元データによって、直描型用媒体(レンズシート)への直接印刷と分離型用媒体への印刷が可能になる。
さらに、他の発明は、上述の発明の印刷装置に加え、制御手段は、少なくとも、直描型用媒体に対するユーザーインターフェースと、分離型用媒体に対するユーザーインターフェースと、直描型用媒体と分離型用媒体の各媒体以外の媒体に対するユーザーインターフェースと、を有し、検知手段によって検知された媒体の種類および印刷形態に合わせて、各ユーザーインターフェースを切り替える制御を行うものとしている。この構成によれば、媒体の種類を検知し、それぞれの媒体に合ったユーザーインターフェースを使用できるので、印刷作業が効率化され、使用勝手の良い印刷装置となる。
また、他の発明の印刷装置は、レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備える直描型用媒体および第1の面とは反対側の面に対向配置される分離型用媒体ならびにその他の印刷用の媒体を搬送する搬送手段と、各媒体の搬送方向と直交する方向に走査し、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、直描型用媒体が搬送手段に配置されたか否かを検知する検知手段と、検知手段が直描型用媒体を検知したときには、印刷手段によって印刷されるデータを、分離型用媒体に対する印刷用データに対して鏡像反転したデータとし、検知手段が直描型用媒体以外の媒体を検知したときには、分離型用媒体に対する印刷か否かを判定し、肯定的と判定したときは鏡像反転したデータの基となる鏡像反転しないデータを印刷用データとする制御を行う制御手段と、を有している。
この印刷装置によれば、直描型用媒体への直接印刷と、分離型用媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、検知手段の検知結果に基づき、印刷用の媒体の種類に合ったデータが選択されるので、印刷作業が容易化、効率化される。また、1つの元データによって、直描型用媒体(レンズシート)への直接印刷と分離型用媒体への印刷が可能になる。さらには、直描型用媒体と分離型用媒体の各媒体以外への対応も可能となる。
さらに、他の発明の印刷装置は、レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備える直描型用媒体およびその他の媒体を搬送する搬送手段と、第2の面上およびその他の媒体の面上を各媒体の搬送方向と直交する方向に走査し、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、印刷される媒体が搬送手段の媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知手段と、検知手段の検知により媒体の検査を開始し、複数のユーザーインターフェースの中から検査で特定された媒体に合ったユーザーインターフェースを選択する制御を行う制御手段と、を有している。
この印刷装置によれば、直描型用媒体への直接印刷と、その他の印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、印刷用の媒体の種類に合ったユーザーインターフェースに切り替えられるので、印刷作業が容易化、効率化される。
さらに、他の発明の印刷装置は、複数種類の印刷用の媒体であって紙以外の媒体も搬送可能な搬送手段と、媒体の面上に文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、印刷される媒体が搬送手段の媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知手段と、検知手段の検知により媒体の検査を開始し、複数のユーザーインターフェースの中から検査で特定された媒体に合ったユーザーインターフェースを選択する制御を行う制御手段と、を有している。
この印刷装置によれば、直描型用媒体(レンズシート)等の特殊物への印刷や通常媒体への印刷を、その媒体の種類に合ったユーザーインターフェースによって行うことが可能となり、印刷作業が容易化、効率化される。
また、他の発明は、上述の発明の印刷装置に加え、媒体の検査は、検知手段が印刷手段とともに移動するすることで行われるものとしている。この構成によれば、媒体の挿入検知の検知手段を媒体の種類を検査するものとしても利用しているので、省スペース化されるとともに、検査の高速化が可能となる。
また、他の発明は、上述の発明の印刷装置に加え、検知手段は、媒体の一方の面側に発光部が、他方の面側に受光部が配置される光学式センサとされ、媒体が一方の面に多数のレンズを有するレンズシートであるときは光が通過することで、制御手段がその媒体をレンズシートとして特定している。この構成によれば、媒体の検知と検査、特にレンズシートの検知、検査が容易となる。
さらに、他の発明は、上述の発明の印刷装置に加え、印刷用の媒体には、一方の面に多数のレンズを有するレンズシートが含まれ、制御手段は、レンズシートが搬送手段によって搬送されるときは、印刷手段によって印刷されるデータを、レンズシートの他方の面に対向配置される媒体用の印刷用データを利用し、かつ、そのデータに対して鏡像反転させ、さらに印刷開始のデータを、対向配置される媒体の印刷時とは主走査方向で反対側に配置されるものとする制御を行う。この構成によれば、1つの元データによって、直描型用媒体(レンズシート)への直接印刷と分離型用媒体への印刷が可能になる。しかも印刷開始データを異ならせているので、印刷装置としては常に同じ方向からの印刷となり制御がしやすいものとなる。
本発明の印刷方法は、一方の面にレンズを複数形成したレンズシートを搬送手段によって搬送することができる第1の搬送工程と、レンズシートの他方の面側に配置されるレンズシート用媒体を搬送手段によって搬送することができる第2の搬送工程と、レンズシート用媒体の印刷用データに対して鏡像反転させたデータを、第1の搬送工程において、レンズシートの他方の面に印刷することができる第1の印刷工程と、鏡像反転させたデータの基となる鏡像反転しないデータを、第2の搬送工程において、レンズシート用媒体に印刷することができる第2の印刷工程と、が実行可能にされ、第1の印刷工程と第2の印刷工程のいずれか、または両印刷工程とそれら以外の他の印刷工程の中から1つの印刷工程を選択して実行する印刷実行工程、を有している。
この印刷方法によれば、直描型用媒体(レンズシート)への直接印刷と、分離型用媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、印刷用の媒体の種類に合った印刷工程を選択できるので、印刷が容易かつ効率化される。また、1つの元データによって、直描型用媒体(レンズシート)への直接印刷と分離型用媒体への印刷が可能になる。
また、他の発明の印刷方法は、一方の面にレンズを複数形成したレンズシートが搬送手段によって搬送される第1の搬送工程と、レンズシート以外のその他の印刷用の媒体が搬送手段によって搬送される第2の搬送工程と、搬送手段によって搬送される印刷用の媒体の種類によってユーザーインターフェースを切り替える切り替え工程と、各媒体に印刷されるデータを、レンズシートとそれ以外で、元は同一でありながら一方を他方に対し、少なくとも鏡像反転させたものとすることができる反転工程と、を有している。
この印刷方法によれば、レンズシート(直描型用媒体)への直接印刷と、その他の印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、印刷用の媒体の種類に合ったユーザーインターフェースに切り替えられるので、印刷作業が容易化、効率化される。また、1つの元データによって、直描型用媒体(レンズシート)への直接印刷と分離型用媒体への印刷が可能になる。
また、他の発明の印刷方法は、一方の面にレンズを複数形成したレンズシートが搬送手段によって搬送される第1の搬送工程と、レンズシート以外のその他の印刷用の媒体が搬送手段によって搬送される第2の搬送工程と、印刷用の媒体が搬送手段に配置されたとき、その媒体の種類を検知する検知工程と、各媒体に印刷されるデータを、検知工程の検知結果に基づき、レンズシートとそれ以外で、元は同一でありながら一方を他方に対し、少なくとも鏡像反転させたものとすることができる反転工程と、を有している。
この印刷方法によれば、レンズシート(直描型用媒体)への直接印刷と、その他の印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、検知工程での検知結果に基づき、印刷用の媒体の種類に合ったデータが選択されるので、印刷作業が容易化され、効率化される。また、1つの元データによって、レンズシートへの直接印刷と分離型用媒体への印刷が可能になる。
また、搬送手段によって搬送される印刷用の媒体の種類によってユーザーインターフェースを切り替える切り替え工程をさらに有するものとし、ユーザーインターフェースの切り替えによって反転工程での鏡像反転が実行されるか否かが自動的に決定されるようにするのが好ましい。この方法を採用すると、それぞれの媒体の種類に合ったユーザーインターフェースを使用できるので、印刷作業が効率化され、使用勝手の良い印刷方法となる。
また、他の発明の印刷方法は、複数種類の印刷用の媒体のいずれか1つが搬送手段によって搬送される第1の搬送工程と、第1の搬送工程にて搬送される媒体とは異なる種類の媒体であって複数種類の印刷用の媒体の中の媒体が搬送手段によって搬送される第2の搬送工程と、第1および第2の搬送工程において搬送される被搬送媒体が搬送手段の媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知工程と、検知工程での検知により被搬送媒体の検査を開始し、その被搬送媒体の種類を検知する検査工程と、検査工程での検査結果に基づき、複数のユーザーインターフェースの中からその媒体の種類に合ったユーザーインターフェースを自動的に選択する工程と、を有している。
この印刷方法によれば、複数種類の媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、印刷用の媒体を検査し、その種類に合ったユーザーインターフェースが自動的に選択されるので、印刷作業が容易化、効率化される。
本発明の印刷用プログラムは、コンピュータに、一方の面にレンズを複数形成したレンズシートを搬送手段によって搬送することができる第1の搬送手順と、レンズシートの他方の面側に配置されるレンズシート用媒体を上記搬送手段によって搬送することができる第2の搬送手順と、レンズシート用媒体の印刷用データに対して鏡像反転させたデータを、第1の搬送手順においてレンズシートの他方の面に印刷することができる第1の印刷手順と、鏡像反転させたデータの基となる鏡像反転しないデータを、第2の印刷手順において、レンズシート用媒体に印刷することができる第2の印刷手順と、が実行可能にされ、第1の印刷手順と第2の印刷手順のいずれか、または両印刷手順とそれら以外の他の印刷手順の中から1つの印刷手順を選択して実行する印刷実行手順、を実行させるものである。
この印刷用プログラムによれば、コンピュータに実行させることで、印刷に際し、直描型用媒体への直接印刷と、分離型用媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができることとなる。また、1つの元データによって、直描型用媒体(レンズシート)への直接印刷と分離型用媒体への印刷とを可能にすることができる。
また、他の発明の印刷用プログラムは、コンピュータに、一方の面にレンズを複数形成したレンズシートが搬送手段によって搬送される第1の搬送手順と、レンズシート以外のその他の印刷用の媒体が搬送手段によって搬送される第2の搬送手順と、搬送手段によって搬送される印刷用の媒体の種類によってユーザーインターフェースを切り替える切り替え手順と、各媒体に印刷されるデータを、レンズシートとそれ以外で、元は同一でありながら一方を他方に対し、少なくとも鏡像反転させたものとすることができる反転手順と、を実行させるものである。
この印刷用プログラムによれば、コンピュータに実行させることで、印刷に際し、直描型用媒体への直接印刷と、その他の媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができることとなる。すなわち、印刷用の媒体の種類に合ったユーザーインターフェースに切り替えられるので、印刷作業が容易化、効率化される。また、1つの元データによって、直描型用媒体(レンズシート)への直接印刷とその他の媒体への印刷とを可能にすることができる。
また、他の発明の印刷用プログラムは、コンピュータに、一方の面にレンズを複数形成したレンズシートが搬送手段によって搬送される第1の搬送手順と、レンズシート以外のその他の印刷用の媒体が搬送手段によって搬送される第2の搬送手順と、印刷用の媒体が搬送手段に配置されたとき、その媒体の種類を検知する検知手順と、各媒体に印刷されるデータを、レンズシートとそれ以外で、元は同一でありながら一方を他方に対し、少なくとも鏡像反転させたものとすることができる反転手順と、を実行させるものである。
この印刷用プログラムによれば、コンピュータに実行させることで、印刷に際し、直描型用媒体への直接印刷と、その他の媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができることとなる。すなわち、1つの元データによって、直描型用媒体への直接印刷と分離型用媒体など他の媒体への印刷が可能になるため、データ共用による印刷作業の容易化、効率化が達成可能となる。
さらに、他の発明の印刷用プログラムは、コンピュータに、複数種類の印刷用の媒体であって紙以外の媒体も搬送可能とする搬送手順と、媒体の面上に文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手順と、印刷される媒体が搬送手段の媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知手順と、検知手順における検知により媒体の検査を開始し、複数のユーザーインターフェースの中から検査で特定された媒体に合ったユーザーインターフェースを選択する選択手順と、を実行させるものである。
この印刷用プログラムによれば、コンピュータに実行させることで、印刷に際し、複数種類の媒体への印刷を容易かつ効率よく行うことができる。すなわち、印刷用の媒体を検査し、その種類に合ったユーザーインターフェースが選択されるので、印刷作業が容易化、効率化される。
この発明によれば、印刷作業が容易化され、効率化される。
以下、本発明の印刷装置および印刷方法の実施の形態について、図1から図18に基づいて説明する。なお、本実施の形態では図1に示すプリンタ60と、後述するホストコンピュータ200とが接続され、これらが協働することによって、印刷装置が実現される。また、以下の実施の形態では、プリンタ60は、インクジェット式のプリンタであるが、かかるインクジェット式プリンタは、インクを吐出して印刷可能な装置であれば、いかなる吐出方法を採用した装置でも良い。また、初めに、第1の実施の形態について、図1から図15を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るプリンタ60の概略構成を示す斜視図である。なお、以下の説明においては、下方側とは、プリンタが設置される側を指し、上方側とは、設置される側から離間する側を指す。また、後述するキャリッジ31が移動する方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向であってレンズシート10が搬送される方向を副走査方向とする。また、レンズシート10が供給される側を給紙側(後端側)、レンズシート10が排出される側を排紙側(手前側)として説明する。
この図1に示すように、プリンタ60は、プラテン20を有し、このプラテン20対してキャリッジ31が往復移動自在に構成されている。キャリッジ31は、シアン、マゼンタ、イエロー、および、ブラックインクが内部に貯留されたインクカートリッジ30を保持している。キャリッジ31の下方側には、レンズシート10に対向するように、記録ヘッド32が設けられており、インクカートリッジ30に貯留されているインクを吸引し、微小なインク滴として吐出可能としている。なお、搭載されるインクカートリッジ30は、4色に限られるものではなく、6色、7色および8色等、何色分であっても良い。また、インクカートリッジ30に充填されるインクは、染料系インクには限られず、顔料系インク等、他の種類のインクを搭載しても良い。
キャリッジ31には、タイミングベルト35の一部が固着されている。タイミングベルト35は、プーリ33,34を連接するように架張されている。プーリ33には、キャリッジモータ36の駆動軸が接続されている。したがって、キャリッジモータ36が回転されると、キャリッジ31が図1中に矢印で示すX方向(主走査方向)に往復動作する。
キャリッジ31の一部(この図の例では左側)には、後述するシリンドリカル凸レンズ(以下、凸レンズとする。)を検出するための光学センサ40が設けられている。なお、検査装置の一部を構成する、この光学センサ40の詳細については、後述する。
キャリッジ31が往復動作する経路上には、リニアエンコーダを構成するスケール37が配置されている。キャリッジ31のスケール37に対向する面には、後述する光学センサ38が配置されており、当該光学センサ38によってスケール37に印刷されたパターンを検出することにより、キャリッジ31の主走査経路上における位置を特定する。
プラテン20の上流側(紙面の奥側)には、円柱形状を有する紙送りローラ50が設けられている。紙送りローラ50には、紙送りモータ(PFモータ)51の駆動力が伝達される。したがって、紙送りモータ51が回転されると、紙送りローラ50が回転され、レンズシート10がプラテン20上を、Y方向(図中矢印で示す方向)の排紙側に向けて搬送される。
レンズシート10は、後述するように、一方の面には、例えば、凸形状を有する複数の凸レンズ(レンズ)が形成されている。また、他方の面は印刷面とされている。図1の例では、凸レンズの長手方向(レンズの伸びている方向)と、Y方向(副走査方向)とが一致するように、レンズシート10が配置される。また、この例では、Y方向に長い短冊状の画像が、各凸レンズの短手方向の幅内に収まるように複数印刷される。なお、レンズとしては、図に示す凸形状のみならず、例えば、凹形状を有するものを使用することも可能である。
プラテン20は、その上側面に、検査装置の一部を構成する発光部22を有している。プラテン20は、例えば、樹脂によって構成され、レンズシート10を保持してスムーズに搬送されるようにするとともに、記録ヘッド32と、レンズシート10との間の距離が一定になるようにする。
発光部22は、レンズシート10に対して光を照射し、当該レンズシート10を透過した光を光学センサ40に入射させる。発光部22は、例えば、複数のLED(Light Emitting Diode)が主走査経路に沿って配置され、その上部に光を拡散させるための拡散板(例えば、オパール、パール、擦りガラス)が配置されて構成されている。なお、拡散板は、発光部22から照射される光が均一光となるようにするためのものである。また、発光部22は、例えば、矩形形状を有しており、長手方向はレンズシート10のX方向よりも広い幅を有しており、短手方向は光学センサ40の受光部の副走査方向の幅よりも広い幅を有している。
なお、図1では、全体の形状をわかりやすくするために、発光部22をプラテン20の下流側の端部付近に設けているが、実際には上流側の光学センサ40に対向する位置に設けられている。これらの詳細な位置関係については、図6を参照して後述する。
図2は、キャリッジ31の裏面(レンズシート10に対向する面)を示す図である。この図に示すように、キャリッジ31の裏面には、複数のノズルが列方向に配置されたノズル列32aを複数有する記録ヘッド32が設けられている。なお、各ノズル列32aは、例えば、180個のノズルによって構成されている。また、それぞれのノズル列32aは、同一の色のインクを吐出するノズル群によって構成される。
キャリッジ31の裏面の右上端部には、光学センサ40が設けられている。なお、この例では、光学センサ40は、各ノズル列32aの最上端(図の上端)に形成されたノズルよりも上流側(レンズシート10の搬送方向の上流側)に設けられているので、レンズシート10が記録ヘッド32の最初のノズル(最上端のノズル)に到達する前に、光学センサ40によって凸レンズ11を検出することができる。
図3は、図2に示す光学センサ40とレンズシート10との位置関係を示す図である。この図に示すように、光学センサ40は、保持体41および受光部43を有している。ここで、保持体41には、受光部43が配置される凹部42が形成されている。凹部42の底面部には受光部43が配置されている。
受光部43は、例えば、フォトダイオードによって構成され、レンズシート10を透過した光を受光し、その光の強度に対応するレベルを有する電気信号に変換して出力する。なお、受光部43としては、例えば、フォトトランジスタ、フォトダイオード、フォトIC等のような、受光した光を電気信号に変換することが可能な素子を用いることができる。
発光部22は、複数のLED等の発光素子22a、パール板等の拡散板22bを有している。ここで、発光素子22aは、例えば、赤色光、青色光、緑色光、赤外光等のような、所定の色の光を発することが可能な発光ダイオードを用いることができる。また、例えば可視光または赤外光のようなレーザ光を生じさせることが可能なLED、ランプ、EL(Electro Luminescence)等を発光部としても良い。また、複数の発光素子を配置する代わりに、例えば、少なくともひとつ冷陰極管を用いることができる。あるいは、導光板をプラテン20上に配置し、その端部に冷陰極管またはLED等を配置するようにしてもよい。
拡散板22bは、例えば、パール板等によって構成され、複数の発光素子22aから照射された光を拡散して均一光にし、レンズシート10に入射する。なお、パール板の代わりに、例えば、表面に凹凸構造を有するその他の板を使用することも可能である。また、冷陰極管または導光板等を用いる場合には、それらから照射される光は十分に均一であるので、拡散板22bは設けなくてもよい。
レンズシート10は、凸レンズ11、インク吸収層12、および、インク透過層13を有している。ここで、レンズとしての凸レンズ11は、例えば、透明な樹脂によって構成され、かまぼこ形状を有するレンズが所定の間隔(ピッチ)で複数連結されて構成される。なお、レンズシート10の種類は、レンズの間隔によって示され、例えば、45LPI(Lens Per Inch)、60LPI、90LPI等がある。なお、これ以外のピッチ(例えば、100LPI等)のレンズを使用することも可能である。凸レンズ11は、PET(Polyethylene Terephthalate)、PETG(Polyethylene Terephthalate Glycol)、APET(Amorphous Polyethylene Terephthalate)、PP(Polypropylene)、PS(Polystyrene)、PVC(Polyvinyl chloride)、アクリル、UV(Ultraviolet)硬化樹脂等によって構成される。
インク吸収層12は、インクを吸収する材料によって構成され、インク透過層13を透過したインクを定着させる。なお、インク吸収層12は、例えば、PVA(Poly Vinyl Alcohol)等親水性ポリマ、カチオン化合物、シリカ等微粒子によって構成されている。また、インク透過層13は、インクを透過する材料によって構成され、インク吸収層に定着されたインクを保護する。なお、インク透過層13は、酸化チタン、シリカゲル、PMMA(Polymethylmethacrylate)等微粒子、バインダ樹脂等によって構成されている。なお、インク吸収層12およびインク透過層13のいずれか一方は、非透明な材料によって構成される。また、インク透過層13は、あってもなくてもよい。さらに、インク吸収層12およびインク透過層13以外にも、例えば、透明フィルム層または接着層等があってもよい。
発光部22から射出され、凸レンズ11、インク吸収層12、および、インク透過層13を透過した光は、受光部43によって受光され、透過光の強度に応じた電気信号に変換されて出力される。
図4は、図1に示すプリンタ60の制御系の構成例を示すブロック図である。この図に示すように、プリンタ60の制御系としては、キャリッジモータ36、紙送りモータ51、制御手段としての制御部100、および、インターフェース112を有している。ここで、インターフェース112は、制御部100とホストコンピュータ200とを電気的に接続し、これらの間で情報の授受を可能とするために信号の表現形式等を変換する機能を有する。制御部100は、ホストコンピュータ200から送信されてきた印刷データに基づいてレンズシート10に画像を印刷するための制御を行う。なお、制御部100の詳細については後述する。
キャリッジモータ36は、制御部100によって制御され、キャリッジ31を主走査方向に往復動作させる。なお、キャリッジ31の一部には光学センサ38が設けられており、この光学センサ38とスケール37によってリニアエンコーダが構成されている。制御部100は、このリニアエンコーダによってキャリッジ31の現在の位置を知ることができる。紙送りモータ51は、紙送りローラ50に駆動力を与えることにより、レンズシート10を副走査方向に移動させる。
ホストコンピュータ200は、HDD(Hard Disk Drive)204を有しており、このHDD204には、レンズシート10の印刷に対応させて画像を加工するための画像処理プログラム等が記憶されている。なお、ホストコンピュータ200の機能を制御部100に持たせたり、ホストコンピュータ200の機能をインターネットなどの回線で接続されるサーバなどに持たせるようにしても良い。
図5は、図4に示すプリンタ60を図の右側から眺めた図である。この図に示すように、キャリッジ31は、プラテン20に対向する状態で設けられている。また、キャリッジ31の下部には、記録ヘッド32が設けられている。図2に示すように、記録ヘッド32には、複数のノズルがレンズシート10の搬送方向(副走査方向)に配置されてノズル列32aを形成している。なお、前述のように、本実施の形態では、各ノズル列32aは、例えば180個のノズルから構成されており、このうち、180番目のノズルが給紙側、1番目のノズルが排紙側に位置している。
また、キャリッジ31の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列32aには、ノズル毎に、ピエゾ素子(不図示)が配置されている。このピエゾ素子の作動により、インク通路の端部にあるノズルからインク滴を吐出することが可能となっている。なお、記録ヘッド32は、ピエゾ素子を用いたピエゾ駆動方式に限られず、その他の方式を用いても良い。その他の方式としては、例えば、インクをヒータで加熱し、発生する泡の力を利用するヒータ方式、磁歪素子を用いる磁歪方式、静電気力を利用した静電方式、ミストを電界で制御するミスト方式等が、主な方式として挙げられる。
搬送手段となる用紙搬送機構80は、レンズシート10等の印刷対象物を搬送する駆動力を与える紙送りモータ(不図示)、および、普通紙等の給紙に対応する給紙ローラ82を具備している。また、この給紙ローラ82よりも排紙側には、レンズシート10を搬送するための紙送りローラ50が設けられている。また、紙送りローラ50よりも排紙側には、プラテン20および上述の記録ヘッド32が上下に対向するように配設されている。プラテン20は、紙送りローラ50によって印刷ヘッド32の下へ搬送されてくるレンズシート10を、下方側から支持する。さらに、紙送りローラ50の図5で右側(給紙側)に、印刷用の媒体が媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知手段となる揺動センサが設けられている。ここで、媒体挿入口とは、紙送りローラ50が位置する部分のことをいう。
また、プラテン20よりも排紙側には、上述の紙送りローラ50と同様の、排紙ローラ52が設けられている。この排紙ローラ52は、紙送りモータ51からの駆動力が伝達されて、回転する。なお、紙送りモータ51は、その駆動力を紙送りローラ50と排紙ローラ52とに分配させる構成を採用している。しかしながら、紙送りモータ51以外に、別途のモータを設け、そのモータによって排紙ローラ52を駆動させる構成を採用しても良い。
また、排紙側とは逆の後端側かつ給紙ローラ82の下方側には、開口部87が設けられている。開口部87は、レンズシート10等の折り曲げ困難な印刷対象物を通過させるための、開口部分である。そのため、開口部87は、レンズシート10を通過させるのに十分な、主走査方向における幅を有している。なお、レンズシート10は、それ単体で開口部87を通過するようにしても良く、また厚みのあるトレイ等に載置された状態で通過するようにしても良い。
図6は、プラテン20の側断面図の一例である。図6に示すように、プラテン20には、該プラテン20の基準平面21aから上方に向かい、レンズシート10等が接触する複数のリブ21bが突出している。また、プラテン20のうち、給紙側の端部側には、発光部22が設けられている(図1および図7参照)。発光部22は、レンズシート10に対して光を照射するための部位である。
レンズシート10は、紙送りローラ50および従動ローラ50aによって挟持されつつ駆動力を与えられて副走査方向に移動される。また、レンズシート10は、印刷が終了すると、排紙ローラ52および従動ローラ52aによって挟持されつつ駆動力を与えられて排紙される。
図7は、制御部100の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、制御部100は、CPU101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、ASIC(Application Specified Integrated Circuit)104、DC(Direct Current)ユニット105、信号処理部106、PFモータドライバ107、CRモータドライバ108、ヘッドドライバ109、不揮発性メモリ110、レンズ信号二値化回路111、および、インターフェース112を有している。なお、制御部100には、紙幅検出のためのPW(Paper Width)センサ(不図示)、光学センサ40、ギャップ検出センサ(不図示)、光学センサ38、および、ロータリエンコーダ113等が接続され、これらのセンサから入力された信号に基づいて、記録ヘッド32、紙送りモータ51、および、キャリッジモータ36等を制御する。
ここで、CPU101は、ROM102や不揮発性メモリ110等に記憶されている制御プログラムを実行するための演算処理や、その他の必要な演算処理を行う。また、ROM102には、プリンタ60を制御するための制御プログラムおよび処理に必要なデータ等が記憶されている。また、ASIC104は、パラレルインターフェース回路を内蔵しており、インターフェース112を介してホストコンピュータ200から供給される印刷信号を受け取ることができる。
RAM103は、CPU101が実行途中のプログラム/演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。また、不揮発性メモリ110は、プリンタ60の電源切断後も、保持の必要な各種データを記憶するためのメモリである。
なお、光学センサ113およびスケール113aによって構成されるロータリエンコーダは、上述のリニアエンコーダとは異なり、スケール113aが円盤状に設けられている。しかしながら、それ以外の構成は、リニアエンコーダと同様となっている。また、本実施の形態では、ロータリエンコーダのスケール113aに設けられている複数のスリットのスリット間隔は、1/180インチとなっているとともに、紙送りモータ51が1スリット分だけ回転すると、1/1440インチだけ、レンズシート10が搬送されるように構成されている。しかしながら、スリット間隔および搬送ピッチは、これには限られず、種々設定することが可能である。
また、DCユニット105は、DCモータであるキャリッジモータ36、紙送りモータ51の速度制御を行うための制御回路である。DCユニット105は、CPU101から送られてくる制御命令、後述する信号処理部106からの出力信号等に基づいて、紙送りモータ51およびキャリッジモータ36の速度制御を行うための各種演算を行い、その演算結果に基づいて、紙送りモータドライバ107およびキャリッジモータドライバ108へ、モータ制御信号を送信する。
また、信号処理部106は、後述するレンズ信号二値化回路111から出力される2値化信号、および、光学センサ38から出力されるエンコーダ信号が入力される。信号処理部106では、かかる2値化信号およびエンコーダ信号に基づき、レンズピッチの情報を有する2値化信号を反映させた、モータ駆動信号およびPTS(Print Timing Signal)信号を生成し、キャリッジモータ36および記録ヘッド32にそれぞれ出力する。それにより、キャリッジモータ36においては、検出されたレンズピッチに応じた駆動速度で駆動され、また、レンズピッチに応じた位置に画像が印刷される。
PFモータドライバ107は、DCユニット105から供給されたモータ制御信号に応じて、紙送りモータ51を駆動する駆動回路である。CRモータドライバ108は、DCユニット105から供給されたモータ制御信号に応じて、キャリッジモータ36を駆動する駆動回路である。ヘッドドライバ109は、ASIC104から供給された印刷信号に応じて記録ヘッド32に内蔵されているピエゾ素子を駆動し、印刷信号に対応したインク滴を発生して、レンズシート10に所望の画像を印刷する。
また、上述の制御部100における各構成は、バス100aによって接続され、各構成の間でデータの授受を可能としている。
また、プリンタ60は、インターフェース112を具備している。このインターフェース112を介して、ホストコンピュータ200が接続されている。なお、このホストコンピュータ200は、前述のように、HDD204を具備しており、このHDD204には、レンズシート10の印刷に対応させて画像を加工するための画像処理プログラムおよびプリンタドライバプログラムが記憶されている。
この画像処理プログラムおよびプリンタドライバプログラムは、選択された複数の画像データのうち、該画像データの個数Nに応じて画像データを縦方向または横方向のいずれかの方向のみに1/Nに圧縮する圧縮処理と、この圧縮処理に前後して凸レンズ11のレンズピッチに応じて画像を分割する画像細分化処理と、圧縮処理および画像分割処理が為された細分化画像データを、それぞれの凸レンズ11において適正な部位に配置して合成する合成処理と、また、適切なタイミングにおいてハーフトーン処理と、を行うものである。画像処理プログラムおよびプリンタドライバプログラムにおいては、凸レンズ11の幅(LPI)、画像データの分割方向等、所定の事項を指定可能となっている。また、画像細分化処理および圧縮処理を経過すると、細分化画像が形成される。なお、処理の詳細については後述する。
図8は、図7に示すレンズ信号二値化回路111の詳細を示すブロック図である。この図に示すように、レンズ信号二値化回路111は、バンドパスフィルタ111a、増幅回路111b、および、二値化回路111cを主要な構成要素としている。
ここで、バンドパスフィルタ111aは、受光部43から出力されるアナログ信号から凸レンズ11の周期に対応する信号を選択的に通過させるフィルタである。例えば、100LPIのピッチを有するレンズシート10を用いた場合に、受光部43から出力される信号をフーリエ変換した場合、受光部43から出力される信号には、2kHz付近の信号と、14.4kHz付近の信号の2種類が含まれる。ここで、14.4kHz付近の信号は、プリンタ60の駆動周波数(例えば、キャリッジモータ36の駆動周波数)が14.4kHz付近であるため、その影響を受けて出力される信号である。一方、2kHz付近の信号は、キャリッジ31が走査された際に、凸レンズ11によって周期的に透過された光に対応する信号である。したがって、この例では、バンドパスフィルタ111aとしては、2kHz付近の信号を選択的に通過させるフィルタ(2kHzを通過帯域とするフィルタ)を用いればよい。具体的には、2kHzを中心とし、1.8kHzから2.2kHzまでを通過帯域とするバンドパスフィルタを用いる。
なお、凸レンズ11の種類(レンズピッチ)が変化した場合には、受光部43から出力される信号の周波数も変化する。具体的には、解像度が低くなった場合(LPI(Lens Per Inch)が低い場合)は周波数が低くなり、解像度が高くなった場合には周波数が高くなる。したがって、レンズシート10として様々な種類の解像度のものを使用する可能性がある場合には、例えば、最大の解像度と最小の解像度における周波数を予め測定しておき、これらを最大および最小とする帯域を通過帯域に有するバンドパスフィルタ111aを用いることにより、この範囲であればどのような解像度のレンズシート10が選択された場合でもレンズ信号を確実に抽出できる。具体例としては、100LPIの場合には、前述のように、2kHzを中心とし、1.8kHzから2.2kHzまでを通過帯域とするバンドパスフィルタ111aを用いる。また、60LPIの場合には、1.2kHzを中心とし、1.0kHzから1.4kHzまでを通過帯域とするバンドパスフィルタ111aを用いる。したがって、これらの2種類を使用する可能性がある場合には、1.0kHzから2.2kHzまでの通過帯域を有するバンドパスフィルタを用いる。
これ以外にも、例えば、バンドパスフィルタ111aとして、スイッチトキャパシタフィルタを用い、当該フィルタの駆動周波数(スイッチング周波数)を変化させることにより、使用されているレンズシート10の解像度に応じて最適な通過帯域を設定できるようにしてもよい。すなわち、スイッチトキャパシタフィルタでは、その伝達関数は、キャパシタの容量値の比と、スイッチング周期によって決定される。使用されているキャパシタの容量値は固定であるので、スイッチング周期を変更することにより、例えば、バンドパスフィルタの通過帯域を簡単に変更することができる。
増幅回路111bは、バンドパスフィルタ111aを通過した2kHz付近の信号を、所定のゲイン(例えば、40倍)に増幅し、出力する。二値化回路111cは、例えば、シュミットトリガ回路等によって構成され、増幅回路111bの出力信号が所定の閾値を超えた場合には、ハイの状態の信号を出力し、それ以外の場合にはローの状態の信号を出力する。その結果、二値化回路111cからは、ハイまたはローの二値を有するディジタル信号が出力される。
図9は、図7に示すDCユニット105および信号処理部106のENC信号およびレンズ信号に係る部分の詳細な構成例を示す図である。なお、ENC信号(エンコーダ信号)とは、キャリッジ31の位置を光学的に検出するエンコーダからの信号である。レンズ信号は、レンズシート10に光を照射して得られる信号であり、凸レンズ11の凹凸に応じてその光の強度が変化する信号である。
この図9に示すように、信号処理部106等のENC信号およびレンズ信号に係る部分は、切り替え制御回路150、駆動制御回路151、および吐出制御回路152を主要な構成要素としている。切り替え制御回路150は、CPU101の制御に基づいて、光学センサ38から出力されるENC信号およびレンズ信号二値化回路111から出力されるレンズ信号のいずれかを一方を選択して出力する。駆動制御回路151は、光学センサ38から出力されるENC信号に基づいてキャリッジモータ36を制御する。吐出制御回路152は、切り替え制御回路150から出力された信号(ENC信号またはレンズ信号)に基づいて、記録ヘッド32のインクの吐出タイミングを示すPTS(Print Timing Signal)信号を生成し、ヘッドドライバ109に供給する。CRモータドライバ108は、駆動制御回路151の制御に応じてキャリッジモータ36を制御する。ヘッドドライバ109は、吐出制御回路152から供給されたPTS信号に基づいて記録ヘッド32を制御し、レンズシート10に画像を印刷させる。
図10は、図4および図7に示すホストコンピュータ200の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、ホストコンピュータ200は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、ビデオ回路205、I/F206、バス207、表示装置208、入力装置209および外部記憶装置210を有している。
これらのうち、CPU201は、ROM202やHDD204に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行すると共に、装置の各部を制御する。また、ROM202は、CPU201が実行する基本的なプログラムやデータを格納している。RAM203は、CPU201が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。HDD204は、CPU201からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータや後述するプログラムを読み出すと共に、データを前述したハードディスクに記録する記録装置である。
ビデオ回路205は、CPU201から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置208に出力する回路である。また、I/F206は、入力装置209および外部記憶装置130から出力された信号の表現形式を適宜変換するとともに、プリンタ60に対して印刷信号PSを出力する回路である。バス207は、ホストコンピュータ200の各構成を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。また、表示装置208は、ビデオ回路205から出力された映像信号に応じた画像を表示する装置である。入力装置209は、例えば、キーボードやマウスを指し、ユーザの操作に応じた信号を生成して、I/F206に供給する装置である。
外部記憶装置210は、例えば、CD−R/RWドライブユニット等によって構成され、CD−Rディスク等の記録メディアに記録されているデータまたはプログラムを読み出してCPU201に供給し、またはCPU201から供給されたデータを、MOディスクまたはFDに記録する装置である。
つぎに、ホストコンピュータ200に実装されているプログラムおよびドライバの機能について、図11および図12に基づいて説明する。図11は、後述する第1の処理(主に立体画像を印刷する際に選択される処理)を実行する場合において実現される手段を説明する図である。一方、図12は、後述する第2の処理(主に変化画像を印刷する際に選択される処理)を実行する場合において実現される手段を説明する図である。なお、ホストコンピュータ200のハードウエアと、HDD204に記録されているソフトウエアとが協働することにより、図11および図12に示す各手段が実現される。
この図11に示すように、第1の処理が実行される場合、ホストコンピュータ200では、画像処理プログラム221、ビデオドライバプログラム222、およびプリンタドライバプログラム223a等の各種のプログラムが所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作している。また、図12に示すように、第2の処理が実行される場合、図10の場合と同様に、ホストコンピュータ200では、画像処理プログラム221、ビデオドライバプログラム222、および、プリンタドライバプログラム223aに代えてプリンタドライバプログラム223bが所定のオペレーティングシステムの下で動作している。なお、図11および図12において、共通する部分には、同一の数字を付与しており、数字の末尾に付与されたアルファベットにより第1および第2のドライバの別を表している。
ここで、相関性算出手段としての画像処理プログラム221は、HDD204から所望の画像データを選択し、立体画像または変化画像を生成するためのGUI(Graphical User Interface)を表示するとともに、選択された複数の画像データの相関性を計算するためのプログラムである。ビデオドライバプログラム222は、画像処理プログラム221によって生成された立体画像または変化画像のイメージを表示装置208に対して表示させる。
プリンタドライバプログラム223a,223bは、複数の画像データから印刷データを生成する。以下では、プリンタドライバプログラム223aを例に挙げて説明する。図11に示すように、プリンタドライバプログラム223aは、反転処理モジュール231a、回転処理モジュール232a、解像度変換モジュール233a、細分化モジュール234a、合成モジュール235a、色変換モジュール236a、ハーフトーンモジュール237a、印刷データ生成モジュール238a、送信モジュール239a、色変換テーブル240a、記録率テーブル241a、および、分散テーブル242aを有している。
反転処理モジュール231aは、反転工程を行うもので、印刷しようとする画像データを表裏反転(鏡像反転)する処理を実行する。すなわち、レンズシート10に画像を印刷する場合、インク吸収層12に対して画像が印刷され、その裏面である凸レンズ11側から印刷された画像を観察することになるので、表裏が反対となった状態で観察される。そこで、反転処理モジュール231aは、印刷しようとする画像データを表裏反転する処理を実行する。
回転処理モジュール232aは、画像データの方向と、印刷方向とが一致するように画像を回転させるためのモジュールである。なお、鏡像反転しただけのデータであると、そのデータを印刷すると、開始位置が変更ないため、文字の場合、見た目では左右が逆転する。これを避けるには、プリンタ60の印刷開始位置を反対側とする方法と、プリンタ60の印刷開始文字を反対側とする方法があるが、本実施の形態では、後者を採用している。後者であると、通常と同じ位置から印刷を開始でき、プリンタ60としては制御がしやすいものとなる。解像度変換モジュール233aは、画像データの解像度を、プリンタ60の印刷解像度(例えば、1440dpi)等に応じて適宜変換するモジュールである。
細分化モジュール234aは、複数の画像データのそれぞれを短冊状に細分化して細分化画像を生成するためのモジュールである。合成モジュール235aは、細分化モジュール234aによって細分化された短冊状の画像データを、一定の順序で並べて合成する処理を実行するモジュールである。色変換モジュール236aは、色変換テーブル240aを参照し、RGB(Red Green Blue)表色系によって表現された画像データを、例えば、CMYK(Cyan Magenta Yellow Black)表色系に変換する処理を実行するモジュールである。
ハーフトーンモジュール237aは、1画素が256階調によって表現される画像データの階調を、例えば、大ドット、中ドット、小ドットの3つによって表現するために、例えば、誤差拡散処理等を実行するためのモジュールである。なお、ハーフトーンモジュール237aは、記録率テーブル241aを参照して、ハーフトーン処理を実行する。
印刷データ生成モジュール238aは、ハーフトーンモジュール237aから出力されたビットマップデータから、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとを含む印刷データを生成する。送信モジュール239aは、印刷データ生成モジュール238aによって生成された印刷データを、プリンタ60に対して送信するモジュールである。
色変換テーブル240aは、RGB表色系とCMYK表色系の対応関係を示す情報を格納したテーブルである。記録率テーブル241aは、例えば、0〜255階調のそれぞれの場合における小、中、大のドットの記録率を示す情報を格納したテーブルである。分散テーブル242aは、ハーフトーンモジュール237aから出力されたビットマップデータから、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータを生成する際に参照されるテーブルであり、ドットを分散して印刷するための分散データを格納している。
なお、プリンタドライバプログラム223bは、プリンタドライバプログラム223aと同様のモジュールを有しているが、各モジュールの順序が、図11の場合とは異なっている。
つぎに、本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置の動作を説明する。この第1の実施の形態中では、ユーザーが選択する印刷用の媒体に応じて、直描型か分離型かどうかを決める。直描型が選択されると、自動的に、レンズ内ドット調整の短冊画像処理、レンズ信号に基づく吐出制御が選択される。一方、分離型が選択されると、自動的に、レンズ間ドット調整の短冊画像処理、ENC信号に基づく吐出制御が選択される。
図13は、本発明の第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートであり、直描型と分離型の処理の流れの概要を示す。ホストコンピュータ200内に保存されている画像編集や文書編集などのアプリケーションソフト(画像処理プログラム221)が起動され、GUIが表示装置208に表示される。そのGUIが使用され、ホストコンピュータ200内に保存されている画像の中から印刷される画像が特定される。その後、そのアプリケーションソフトから印刷が要求された後に、図14のような媒体選択画面が表示される。図14では、マウスカーソル251を用いて印刷用媒体選択エリア252からユーザーが目的の媒体を選択できる。印刷用媒体選択エリア252の中から所定の媒体が選択された後に、図13のステップS300の判定を行う。
ステップS300にて、媒体としてレンズシート10が選択されたと判断できた場合、Yesが選択されステップS311を適用する。それ以外はNoが選択される。ステップS300でYesと判定されたときには、第1のユーザーインターフェースが自動的に実行される。すなわち、プリンタ60は、図13のステップS311〜S314を自動的に実行する。
ステップS311では、複数の画像から1つの短冊画像を作成する。すなわち、図11で示す反転処理モジュール231aから合成モジュール235aまでが行う処理となる。この場合の短冊画像作成では、1つの凸レンズ11の収まるドット数はすべて同じである。例えば、レンズ解像度が60LPI、印字解像度が1440dpiであったならば、1つの凸レンズ11内のドット数は24(=1440/60)となる。なお、画像数が奇数の場合、1レンズ内での1画像分のドット数Xは画像間で共通にならないことがあるため、レンズ11内でのドットの分配に注意する。たとえば、画像数が5の場合、Xは4.8(=24/5)となるが、4枚の画像は5ドットで1枚の画像は4ドットにすればよい。プログラム的にはステップS311は、後述するステップS321を適用しても良い。
次に、ステップS312にて、短冊画像に対して色変換とハーフトーンを適用する。すなわち、図11で示す色変換モジュール236aとハーフトーンモジュール237aで行う処理を実行する。その後、ステップS313にてプリンタ10に吐出タイミングがレンズ信号であることを知らせる。また、図13のフローチャートでは、ステップS311の後にステップS312を適用したが、逆であってもかまわない。また、図12に示す変化画像の印刷の場合のように、ステップS311とステップS312を混在させるようにしても良い。
その後、ステップS314にて、プリンタ60はレンズ信号に基づいた吐出、すなわち、直描型印刷を行う。なお、ステップS300とステップS311の間に画像特定ステップを配置し、そのステップで印刷しようとする画像を特定するようにしても良い。
一方、ステップS300にてNoが選択された場合、ステップS301にて視差型印刷かどうかを調べる。視差型印刷かどうかの判定に際しては、図14で示していないが、チェックボックスを設けてもよいし、図14のような画面を呼び出したアプリケーションソフトが視差型印刷用のソフトであれば自動的に視差型印刷と見なすこともできる。視差型印刷であると判断できたならばYesが選択され、ステップS320を適用する。それ以外は、レンチキュラーレンズと関係ない印刷としてNoが選択される。
ステップS301でYesと判定されたときには、第2のユーザーインターフェースが自動的に実行される。すなわち、プリンタ60は、図13のステップS320〜S324を自動的に実行する。
ステップS320では、詳細のLPIを確認する。詳細確認とは、60.12LPIや90.01LPIといったように小数2桁または1桁のレンズ解像度を確認することである。このレンズ解像度は、事前にモアレ検査などで調べておく必要がある。ここでの確認では、ユーザーが手作業で入力するようにしてもよいし、レンズ解像度が記録されたファイルから読み出しても良い。また、光学センサ40を使用して確認するようにしても良い。この詳細確認後、ステップS321を適用する。
ステップS321では、複数の画像から1つの短冊画像を作成する。この場合の短冊画像作成では、1つの凸レンズ11に収まるドット数は均一にならないことが多い。例えば、レンズ解像度が60.10LPI、印字解像度が1440dpiであったならば、1レンズ内のドット数は23.96(≒1440/60.10)となる。レンズ間隔と印字間隔が整数倍でないために、図15の斜線部分のドットイメージのように、ドットの中には、凸レンズ11を跨るドット253が発生する場合がある。この場合、跨るドット253をどちらの凸レンズ11に含めるかは、たとえば、凸レンズ11に属する割合(跨るドット253がどちらの凸レンズ11により多く属しているか)で決める方法がある。
続いて、ステップS322にて色変換とハーフトーンを適用する。その後、ステップS323にてプリンタ60に吐出タイミングがENC信号であることを知らせる。その後、ステップS324にて、プリンタ60はレンズ信号に基づいた吐出、すなわち分離型印刷を行う。なお、ステップS301以前に、ホストコンピュータ200内に保存されている画像の中から印刷する画像を特定するのではなく、ステップS301とステップS320との間に、画像特定ステップを配置し、そのステップにて、印刷しようとする画像を特定するようにしても良い。
また、ステップS301にてNoが選択された場合、通常の印刷と見なして、通常の画像に対してステップS322以降を適用していく。すなわち、プリンタ60は、第3のユーザーインターフェースを自動的に実行していく。なお、ステップS301とステップS322との間に、画像特定ステップを配置し、そのステップにて通常の印刷用紙へ印刷しようとする画像を特定するようにしても良い。
このようなユーザーインターフェースの切り替えで、直描型印刷、分離型印刷、通常印刷が行われる。従来では、直描型と分離型を使い分けるという発想がなかったのに対し、この第1の実施の形態では、媒体選択を通じて直描型か分離型かのユーザーの意思を確認し、さらに視差型印刷か普通の印刷かを確認している。このため、ユーザーの意思に基づいて少なくとも直描型と分離型の使い分けが可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る印刷装置について説明する。この印刷装置は、プリンタ60を使用する点他で第1の実施の形態と同一である。異なる点は、ホストコンピュータ200に実装されているプログラムの内容である。そのプログラムによってなされる処理フローを図16に示す。
図16に示す処理フローは、視差型印刷の設定値が画像に記録または付与されている場合の処理である。この処理フローは、一般的な印刷を行うユーザーが視差型印刷用の複数の画像を用意することは大変であるため、コンテンツ制作者が作成した視差型印刷用の画像から印刷するための処理方法を示している。
図17、図18にコンテンツ製作者が作成する画像ファイルの例を示す。図17(A)は、視差型印刷用の複数の異なる画像261,262,263と、それ用の設定ファイル264がある形態である。設定ファイル264には、印刷方式(分離型/直描型のいずれか)とレンズ解像度などが記録される。図17(B)は、各画像261,262,263に対して、印刷方式やレンズ解像度などの情報を各画像261,262,263のヘッダー部261a,262a,263aへ記録するタイプを示している。その記録内容は、設定ファイル264に記録されるものと同様である。
図18に複数の画像ファイルおよび設定値を1つのファイルにまとめた形態を示す。図18(A)に示す形態は、視差型印刷の印刷方法などを記録したヘッダー部271のあとに、1枚目の画像272、2枚目の画像273、3枚目の画像274といったように結合されたものである。ヘッダー部271には、印刷方式、レンズ解像度、収録する画像数、画像サイズなどを記録する。図18(B)に示す形態は、各画像272,273,274の横側で短冊画像を構成したものである。ヘッダー部281には、図18(A)のヘッダー部271と同種の情報と、各画像の切出し単位が記入される。また、図18(C)は、各画像272,273,274の縦側で短冊画像を構成したものである。ヘッダー部291の内容は、図18(B)のヘッダー部281と同じである。なお、上述した記録例は、ビットマップ、TIFF、JPEGなどの画像形式の中で実現しても良い。
図16の処理フローにおいて、まずステップS400では、画像に付与された印刷方式の設定値が直描型であるならばYesが選択された後に、ステップS401を適用する。それ以外はNoが選択された後にステップS420が適用される。なお、ステップS400で呼び出される画像は、アプリケーションソフトによってホストコンピュータ200内に保存されている画像の中から特定されるものである。
アプリケーションソフト、すなわちCPU201がステップS400で、Yesと判断したときは、第1のユーザーインターフェースを自動的に実行していく。すなわち、ステップS401では、レンズ解像度の設定値が記録されているならば、Yesが選択された後に、ステップS402からステップS414の第1のユーザーインターフェースが自動的に実行されていく。このステップS402では、レンズ解像度の設定値をステップS411の処理で使えるようにHDD204に記録しておく。
ステップS401でNoの判定がされると、ステップS403が適用され、第2のユーザーインターフェースが自動的に実行されていく。ステップS403ではレンズ解像度が未定であるために、印刷を行うユーザーにレンズ解像度が幾つなのかを問い合わせる。問い合わせた結果をステップS411の処理で使えるようにHDD204に記録しておく。ステップS402,403以後のステップであるステップS411からステップS414までのステップは、図13で示すステップS311からステップS314までの処理と同一または上述したその処理の変形例と同一となる。
図16のステップS400でNoと判定されたときは、ステップS420に移行し、第3のユーザーインターフェースが自動的に実行される。まずステップS420において、図13のステップS320と同様に詳細のLPIを確認し、記録する。その後のステップであるステップS421からステップS424までは、先のステップS321からステップS324と同一の内容となる。
なお、ステップS400からステップS420の間に、ステップS301と同様なステップを入れることで、第4のユーザーインターフェースとなる通常の印刷を行わせるようにしても良い。
この第2の実施の形態では、視差型印刷用の画像に設けた設定値に基づくため、コンテンツの制作者の意図を反映した印刷が可能となる。第1の実施の形態では、印刷を行おうとするユーザーの意思で印刷方式を決定したが、この第2の実施の形態では視差型印刷のコンテンツ制作者の意思で印刷方式が決定される。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の各実施の形態では、印刷用の媒体がレンズシート10のときは、HDD204内に保存してある通常のデータを、印刷時にレンズシート10用に鏡像反転させているが、HDD204内に保存しておくデータを予め鏡像反転したものとしても良い。その場合は、印刷用の媒体がレンズシート10のときは、HDD204内に保存してあるその鏡像反転したデータを使用し、レンズシート用の記録紙(分離型用媒体)に印刷するときに、逆に通常形式のデータとするようにしても良い。また、必要によっては、HDD204内に保存しておくデータを、鏡像反転させたデータと、鏡像反転する前の2種類のデータとしても良い。
また、印刷するためのデータが鏡像反転しただけのデータであると、そのデータを印刷すると、開始位置が変更ないため、文字の場合、見た目では左右が逆転する。これを避けるため、上述の実施の形態では、プリンタ60の印刷開始文字を反対側とする方法を採用しているが、プリンタ60の印刷開始位置を反対側とする方法を採用しても良い。
プリンタ60が印刷できる印刷用の媒体として、レンズシート10と、レンズシート10用の記録紙と、通常の印刷用紙とを挙げたが、プリンタ60が印刷できるものとしては、レンズシート10と、レンズシート10用の記録紙のみとしたり、レンズシート10と、通常の印刷用紙のみとしたり、レンズシート10と、レンズシート10用の記録紙と、通常の印刷用紙に加え、CD(Compact Disc)やその他のものを含めるようにしても良い。また、時には、レンズシート10やレンズシート10用の記録紙以外の通常の印刷用紙、たとえば、葉書、A4用紙、B5用紙のみが印刷用の媒体とされるプリンタ60としても良い。
また、上述の実施の形態では、印刷される媒体が搬送手段の媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知手段を設けているが、搬送手段に媒体が配置されたか否かを検知する検知手段を別に設けたり、媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知手段を搬送手段に媒体が配置されたか否かを検知する検知手段としたり、両者を兼用するようにしたりしても良い。また、検知手段としては、検出体が揺動するメカ的なセンサを採用しているが、たとえば、発光部22と光学センサ40とからなる装置を検知手段としても良い。
このような検知手段によって媒体を検知したのち、制御部100は、プリンタ60によって印刷されるデータを、直描型用媒体と分離型用媒体について、元が同一で、一方を他方に対し少なくとも鏡像反転させることで異ならせるものとした制御を行うようにしたり、その検知手段によって検知された媒体の種類および印刷形態に合わせて、各ユーザーインターフェースを切り替える制御を行うようにしても良い。
また、このような検知手段によって直描型用媒体を検知したのち、制御部100は、プリンタ60によって印刷されるデータを、分離型用媒体に対する印刷用データに対して鏡像反転したデータとし、検知手段が直描型用媒体以外の媒体を検知したときには、分離型用媒体に対する印刷か否かを判定し、肯定的と判定したときは鏡像反転したデータの基となる鏡像反転しないデータを印刷用データとする制御を行うようにしても良い。
また、検知手段によって印刷用の媒体を検知したのち、制御部100は、媒体の検査を開始するようにしても良い。この場合、検査装置は、検知手段と別に設けても良いが、兼用するようにしても良い。たとえば、発光部22と光学センサ40とからなる検査装置を、検知手段として兼用しても良い。なお、媒体の検査後、制御部100は、複数のユーザーインターフェースの中から検査で特定された媒体に合ったユーザーインターフェースを選択する制御を行うようにしてもよい。
さらに、検知手段の一部である光学センサ40が、印刷手段の一部となるキャリッジ31とともに移動することで、媒体の種類を検査するようにしても良い。また、光学センサ40を利用することで、すなわち、媒体の一方の面側に発光部22が、他方の面側に受光部43が配置される光学式のセンサで、媒体がレンズシート10であるときは、光が通過することで、制御部100がその媒体をレンズシート10として特定するようにしても良い。このような光通過式ではなく、反射式の光学センサを検知手段としたり、検査装置としても良い。
また、以上の各実施の形態では、プリンタ60はホストコンピュータ200に接続され、当該ホストコンピュータ200から印刷データを受信するようにした。しかしながら、たとえば、画像の記憶手段、画像の編集手段、および印刷データの生成手段等を有し、ホストコンピュータ200を接続しなくても印刷処理が可能ないわゆるスタンドアローンタイプのプリンタ60に本発明を適用することも可能である。また、プリンタ(プリンタ60)、スキャナ、ファクシミリ、および、コピー機が一体となったディジタル複合機に対しても本発明を適用可能である。すなわち、図11および図12に示す機能をプリンタ側に実装することも可能である。
また、上述した各処理フロー中の各ステップやその他のステップは、手順としてプログラム化されても良い。また、プログラム化されたものが記憶媒体、たとえばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリに入れられ、コンピュータによって読みとり可能とされても良い。この場合、ホストコンピュータ200は、その記憶媒体内のプログラムを読み込む読み込み手段となる外部記憶装置210などを持つこととなる。さらには、そのプログラム化されたものがホストコンピュータ200が接続される外部のサーバに入れられ、必要によりダウンロードされ、使用されるようにしても良い。この場合、ホストコンピュータ200は、その記憶媒体内のプログラムをダウンロードする通信手段を持つこととなる。
本発明の第1の実施の形態に係るプリンタの概略構成例を示す図である。 図1に示す記録ヘッドの詳細な構成例を示す図である。 図2に示す光学センサおよびレンズシートの断面図である。 図1に示す実施の形態の制御系の構成例を示す図である。 図1に示す実施の形態のプリンタを図の右側から眺めた図である。 図1に示す実施の形態のプリンタを図の右側から眺めた図である。 図6に示す制御部の詳細な構成例を示すブロック図である。 図7に示すレンズ信号二値化回路の詳細な構成例である。 図7に示すDCユニット等の詳細を示すブロック図である。 図7に示すホストコンピュータの詳細な構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置において、変化画像を印刷する際の処理が実行されている場合に実現されるモジュールの一例である。 印刷データを生成する処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置における処理フローを説明するフローチャートである。 図13のフローチャートで実行されるユーザーインターフェース中の媒体選択画面を示す図である。 レンズシートに印刷する際、凸レンズを跨るドットが発生する場合を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る印刷装置における処理フローを説明するフローチャートである。 コンテンツ製作者が作成する画像ファイルの例を示す図で、(A)は、視差型印刷用の複数の異なる画像、それ用の設定ファイルがある形態を示し、(B)は、各画像に対して、印刷方式やレンズ解像度などの情報を各ヘッダー部へ記録するタイプを示す図である。 コンテンツ製作者が作成する画像ファイルの例を示す図で、(A)は、視差型印刷の印刷方法などを記録したヘッダー部のあとに、複数の画像を結合した形態を示し、(B)は、各画像の横側で短冊画像を構成した形態を示し、(C)は、各画像の縦側で短冊画像を構成した形態を示す図である。 凸レンズによる立体視の原理を説明する図である。
符号の説明
10 レンズシート(直描型用媒体),11 凸レンズ(レンズ),32 記録ヘッド(印刷手段の一部),40 光学センサ(検査装置の一部),80 用紙搬送機構(搬送手段),60 プリンタ(印刷装置の一部),100 制御部(制御手段),200 ホストコンピュータ(印刷装置の一部)

Claims (20)

  1. レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備えるレンズシート(以下、「直描型用媒体」という。)および上記第1の面とは反対側の面に対向配置される印刷用の媒体(以下、「分離型用媒体」という。)を搬送する搬送手段と、
    上記第2の面上および上記分離型用媒体の面上を各媒体の搬送方向と直交する方向に走査し、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、
    上記搬送手段によって搬送される上記媒体の種類によってユーザーインターフェースを切り替えると共に、上記直描型用媒体が上記搬送手段によって搬送されるときは、上記印刷手段によって印刷されるデータを、上記分離型用媒体に印刷する印刷用データを利用し、かつ、そのデータに対して鏡像反転させ、さらに印刷開始のデータを上記分離型用媒体の印刷時とは上記走査方向で反対側に配置されるものとする制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備えるレンズシート(以下、「直描型用媒体」という。)および上記第1の面とは反対側の面に対向配置される印刷用の媒体(以下、「分離型用媒体」という。)を搬送する搬送手段と、
    上記第2の面上および上記分離型用媒体の面上を各媒体の搬送方向と直交する方向に走査し、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、
    上記印刷手段によって印刷されるデータを、上記直描型用媒体と上記分離型用媒体について、元が同一で、一方を他方に対し少なくとも鏡像反転させることで異ならせるものとした制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  3. 前記制御手段は前記搬送手段によって搬送される前記媒体の種類によってユーザーインターフェースを切り替える制御を行うことを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
  4. レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備えるレンズシート(以下、「直描型用媒体」という。)および上記第1の面とは反対側の面に対向配置される印刷用の媒体(以下、「分離型用媒体」という。)を搬送する搬送手段と、
    上記第2の面上および上記分離型用媒体の面上を各媒体の搬送方向と直交する方向に走査し、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、
    上記媒体が上記搬送手段に配置されたとき、その媒体の種類を検知する検知手段と、
    上記検知手段の検知結果に基づき、上記印刷手段によって印刷されるデータを、上記直描型用媒体と上記分離型用媒体について、元が同一で、一方を他方に対し少なくとも鏡像反転させることで異ならせるものとした制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  5. 前記制御手段は、少なくとも、前記直描型用媒体に対するユーザーインターフェースと、前記分離型用媒体に対するユーザーインターフェースと、前記直描型用媒体と前記分離型用媒体の各媒体以外の媒体に対するユーザーインターフェースと、を有し、前記検知手段によって検知された媒体の種類および印刷形態に合わせて、上記各ユーザーインターフェースを切り替える制御を行うことを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  6. レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備えるレンズシート(以下、「直描型用媒体」という。)および上記第1の面とは反対側の面に対向配置される印刷用の媒体(以下、「分離型用媒体」という。)ならびにその他の印刷用の媒体を搬送する搬送手段と、
    上記各媒体の搬送方向と直交する方向に走査し、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、
    上記直描型用媒体が上記搬送手段に配置されたか否かを検知する検知手段と、
    上記検知手段が上記直描型用媒体を検知したときには、上記印刷手段によって印刷されるデータを、上記分離型用媒体に対する印刷用データに対して鏡像反転したデータとし、上記検知手段が上記直描型用媒体以外の媒体を検知したときには、上記分離型用媒体に対する印刷か否かを判定し、肯定的と判定したときは上記鏡像反転したデータの基となる鏡像反転しないデータを印刷用データとする制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  7. レンズが複数形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面となる第2の面を備えるレンズシート(以下、「直描型用媒体」という。)およびその他の媒体を搬送する搬送手段と、
    上記第2の面上および上記その他の媒体の面上を各媒体の搬送方向と直交する方向に走査し、文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、
    印刷される媒体が上記搬送手段の媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知手段と、
    上記検知手段の検知により上記媒体の検査を開始し、複数のユーザーインターフェースの中から検査で特定された媒体に合ったユーザーインターフェースを選択する制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  8. 複数種類の印刷用の媒体であって紙以外の媒体も搬送可能な搬送手段と、
    上記媒体の面上に文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手段と、
    印刷される媒体が上記搬送手段の媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知手段と、
    上記検知手段の検知により上記媒体の検査を開始し、複数のユーザーインターフェースの中から検査で特定された媒体に合ったユーザーインターフェースを選択する制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  9. 前記媒体の検査は、前記検知手段が前記印刷手段とともに移動することで行われることを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  10. 前記検知手段は、前記媒体の一方の面側に発光部が、他方の面側に受光部が配置される光学式センサとされ、前記媒体が一方の面に多数のレンズを有するレンズシートであるときは光が通過することで、前記制御手段がその媒体を上記レンズシートとして特定することを特徴とする請求項9記載の印刷装置。
  11. 前記印刷用の媒体には、一方の面に多数のレンズを有するレンズシートが含まれ、前記制御手段は、前記レンズシートが前記搬送手段によって搬送されるときは、前記印刷手段によって印刷されるデータを、前記レンズシートの他方の面に対向配置される媒体用の印刷用データを利用し、かつ、そのデータに対して鏡像反転させ、さらに印刷開始のデータを前記対向配置される媒体の印刷時とは主走査方向で反対側に配置されるものとする制御を行うことを特徴とする請求項8、9または10記載の印刷装置。
  12. 一方の面にレンズを複数形成したレンズシートを搬送手段によって搬送することができる第1の搬送工程と、
    上記レンズシートの他方の面側に配置されるレンズシート用媒体を上記搬送手段によって搬送することができる第2の搬送工程と、
    上記レンズシート用媒体の印刷用データに対して鏡像反転させたデータを、上記第1の搬送工程において、上記レンズシートの他方の面に印刷することができる第1の印刷工程と、
    上記鏡像反転させたデータの基となる鏡像反転しないデータを、上記第2の搬送工程において、上記レンズシート用媒体に印刷することができる第2の印刷工程と、が実行可能にされ、
    上記第1の印刷工程と上記第2の印刷工程のいずれか、または両印刷工程とそれら以外の他の印刷工程の中から1つの印刷工程を選択して実行する印刷実行工程、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  13. 一方の面にレンズを複数形成したレンズシートが搬送手段によって搬送される第1の搬送工程と、
    上記レンズシート以外のその他の印刷用の媒体が上記搬送手段によって搬送される第2の搬送工程と、
    上記搬送手段によって搬送される上記印刷用の媒体の種類によってユーザーインターフェースを切り替える切り替え工程と、
    上記各媒体に印刷されるデータを、上記レンズシートとそれ以外で、元は同一でありながら一方を他方に対し、少なくとも鏡像反転させたものとすることができる反転工程と、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  14. 一方の面にレンズを複数形成したレンズシートが搬送手段によって搬送される第1の搬送工程と、
    上記レンズシート以外のその他の印刷用の媒体が上記搬送手段によって搬送される第2の搬送工程と、
    上記印刷用の媒体が上記搬送手段に配置されたとき、その媒体の種類を検知する検知工程と、
    上記各媒体に印刷されるデータを、上記検知工程の検知結果に基づき、上記レンズシートとそれ以外で、元は同一でありながら一方を他方に対し、少なくとも鏡像反転させたものとすることができる反転工程と、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  15. 前記搬送手段によって搬送される前記印刷用の媒体の種類によってユーザーインターフェースを切り替える切り替え工程をさらに有し、上記ユーザーインターフェースの切り替えによって前記反転工程での鏡像反転が実行されるか否かが自動的に決定されることを特徴とする請求項14記載の印刷方法。
  16. 複数種類の印刷用の媒体のいずれか1つが搬送手段によって搬送される第1の搬送工程と、
    上記第1の搬送工程にて搬送される媒体とは異なる種類の媒体であって上記複数種類の印刷用の媒体の中の媒体が上記搬送手段によって搬送される第2の搬送工程と、
    上記第1および第2の搬送工程において搬送される被搬送媒体が上記搬送手段の媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知工程と、
    上記検知工程での検知により上記被搬送媒体の検査を開始し、その被搬送媒体の種類を検知する検査工程と、
    上記検査工程での検査結果に基づき、複数のユーザーインターフェースの中からその媒体の種類に合ったユーザーインターフェースを自動的に選択する工程と、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  17. コンピュータに、
    一方の面にレンズを複数形成したレンズシートを搬送手段によって搬送することができる第1の搬送手順と、
    上記レンズシートの他方の面側に配置されるレンズシート用媒体を上記搬送手段によって搬送することができる第2の搬送手順と、
    上記レンズシート用媒体の印刷用データに対して鏡像反転させたデータを、上記第1の搬送手順において上記レンズシートの他方の面に印刷することができる第1の印刷手順と、
    上記鏡像反転させたデータの基となる鏡像反転しないデータを、上記第2の印刷手順において、上記レンズシート用媒体に印刷することができる第2の印刷手順と、が実行可能にされ、
    上記第1の印刷手順と上記第2の印刷手順のいずれか、または両印刷手順とそれら以外の他の印刷手順の中から1つの印刷手順を選択して実行する印刷実行手順、
    を実行させるための印刷用プログラム。
  18. コンピュータに、
    一方の面にレンズを複数形成したレンズシートが搬送手段によって搬送される第1の搬送手順と、
    上記レンズシート以外のその他の印刷用の媒体が上記搬送手段によって搬送される第2の搬送手順と、
    上記搬送手段によって搬送される上記印刷用の媒体の種類によってユーザーインターフェースを切り替える切り替え手順と、
    上記各媒体に印刷されるデータを、上記レンズシートとそれ以外で、元は同一でありながら一方を他方に対し、少なくとも鏡像反転させたものとすることができる反転手順と、
    を実行させるための印刷用プログラム。
  19. コンピュータに、
    一方の面にレンズを複数形成したレンズシートが搬送手段によって搬送される第1の搬送手順と、
    上記レンズシート以外のその他の印刷用の媒体が上記搬送手段によって搬送される第2の搬送手順と、
    上記印刷用の媒体が上記搬送手段に配置されたとき、その媒体の種類を検知する検知手順と、
    上記各媒体に印刷されるデータを、上記レンズシートとそれ以外で、元は同一でありながら一方を他方に対し、少なくとも鏡像反転させたものとすることができる反転手順と、
    を実行させるための印刷用プログラム。
  20. コンピュータに、
    複数種類の印刷用の媒体であって紙以外の媒体も搬送可能とする搬送手順と、
    上記媒体の面上に文字および画像の少なくとも一方を印刷する印刷手順と、
    印刷される媒体が搬送手段の媒体挿入口に配置されたか否かを検知する検知手順と、
    上記検知手順における検知により上記媒体の検査を開始し、複数のユーザーインターフェースの中から検査で特定された媒体に合ったユーザーインターフェースを選択する選択手順と、
    を実行させるための印刷用プログラム。
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