JP5118066B2

JP5118066B2 - パネルの穴に押し込むスナップ式の係合部を備える締結具

Info

Publication number: JP5118066B2
Application number: JP2008556862A
Authority: JP
Inventors: ユエ，ローラン
Original assignee: アイ．ティー．ダブリュ．ドゥフランス
Priority date: 2006-03-02
Filing date: 2006-12-27
Publication date: 2013-01-16
Anticipated expiration: 2026-12-27
Also published as: US20090022567A1; WO2007099393A1; EP1989451A1; KR101296180B1; DE602006010446D1; KR20080106529A; CN101356379A; US7967539B2; CN101356379B; FR2898164B1; FR2898164A1; EP1989451B1; JP2009528496A

Description

本発明は、一般的に車体のシート状金属パネルなどのパネルに部材を固定する締結具に関する。

このように自身を固定させる締結具は、所定の直径を有するパネルの穴に押し込むスナップ式の係合部を有することが公知である。このような締結具は、具体的には、頭部と、平坦な硬質芯と２つの湾曲可撓性翼部とを具備するスナップ式の係合部とを備える締結具を開示する仏国特許第２７８９４５４号明細書において公知である。この硬質芯は、尖端に向かって収束する２つの縦縁面を有するとともに、もう一方の端部では、締結具の残りの部分に連結されている。各翼部は、この芯の２つの縦縁面の一方に沿ってこの芯に連結され、芯の各平面に向き合って、この平面と、翼部の縦縁面と、翼部の横縁面とによって形成された内側面を有する。脚部の外面は、脚部の軸方向に直交する屈曲平面の両面で、自由端及び翼部の横縁面のそれぞれに向かって先細になっている。この脚部の外面は、屈曲平面では、短い方の幅が芯の軸平面の中央に沿って位置し、長い方の幅が芯の軸平面の中央に直交する軸平面に位置する概ね楕円の形状を有する。脚部が穴にスナップ係合できるようにするために、各翼部は、弾性変形によって、翼部の内側面に向き合う芯の平面に向かって撓むように構成される。各翼部の内側面は窪んでおり、各翼部の縦縁面は、翼部の内側面に向き合う芯の平面に平行に位置する者から見て、Ｖ字形状を有する。このＶ字形状では、外側を向く尖端が屈曲平面に位置し、この屈曲平面の両側では、脚部の外面が先細になっている。

このような締結具は、脚部を穴に導入するのに必要な力を最小にすることができ、締結具の脱落を防ぐためにスナップ式の係合部が付加する保持力を最大にすることができるため、高い評価を受けている。

仏国特許第２７８９４５４号明細書

本発明は、このような締結具と同一であるが、付加される引き抜き力に対する抵抗力の点で向上し、製造及び使用がとりわけ簡単かつ便利である締結具を提供することを目的とする。

この目的を達成するために、本発明は、頭部と、パネルの穴に押し込むスナップ式の係合部とを備える締結具であって、前記脚部は、前記頭部から延びる硬質芯と、湾曲可撓性翼部とを具備し、前記翼部はそれぞれ、前記芯と、縦縁面と、前記頭部に向き合う横縁面とによって形成される凸面を有し、前記脚部は、前記芯に直交する屈曲平面の両側それぞれで、前記芯の自由端と、前記横縁面とに向かってそれぞれ先細になっている締結具において、前記縦縁面はそれぞれ、前記凸面を見る者から見て、外側を向く尖端が前記屈曲平面に位置するＶ字形状を有し、前記芯は、前記翼部の少なくとも３つが周りに規則的に配置されるハブであり、前記翼部はそれぞれ、前記屈曲平面の両側それぞれで前記縦縁面と、肩部とによって形成されるコーナー部を具備し、前記肩部と、前記縦縁面と前記肩部との間に位置するコーナー部の面とは、前記凸面の対向する側にあり、前記翼部のそれぞれは、前記コーナー部より薄く、前記ハブと前記肩部との間に配置されるウェブ部を具備し、前記翼部のそれぞれは、前記脚部が前記穴にスナップ係合可能であり、前記肩部と同一の側に位置する隣接する翼部の凸面に向かって弾性変形によって撓むことができるように構成されることを特徴とする締結具を提供する。

スナップ式の係合部をパネルの穴に押し込むに際して、穴の輪郭と翼部とが協働することにより、翼部は、それぞれの弾性変形によって、穴の輪郭に接触しながら、尖端と屈曲平面との間に位置する導入部において、隣接する翼部の凸面に向かって撓む。このように翼部は、その導入部が挿入されて穴を通過するまで、徐々に撓む。その後、翼部はそれぞれ撓み状態から解放され、屈曲平面と横縁面との間に位置する保持部では、穴の輪郭とコーナー部との協働により、締結具の残りの部分の円錐台形状流体密封カラーがパネルの締結具を挿入する側の面に当接するまで、脚部が挿入方向に押し出される。

取り付けが完了すると、固定する部材とパネルとの間の相対的な動き、即ち、それぞれを分離させようとする動きに関して、締結具には、必ずしも軸方向に沿わない引き抜き力が付加されることがある。翼部はそれぞれ穴の輪郭に接触しているため、締結具にこのような力が付加されると、隣接する翼部のいくつかが変形し、このような力に対する抵抗に寄与する。

なお、上記従来の締結具において、穴の輪郭は、硬質芯の縁面に接触するとともに、各翼部の外面に接触する。このような締結具は、硬質芯の平面方向の力に対してはきわめて高い抵抗力を示す。一方、平面方向以外の力に対しては、翼部１つのみで抵抗しなければならないため、抵抗力が落ちる。

製造と使用とに容易かつ便利な手段の特徴によれば、
前記縦縁面は、前記屈曲平面の両側それぞれで、前記コーナー部に先細り外形を有し、尖端が前記屈曲平面に位置する枝状部を具備し、場合によっては、
前記自由端と前記屈曲平面との間に位置する導入部に位置する前記枝状部は、前記ウェブ部の一部である第１枝状部分と、前記凸面との接合ゾーンを有する前記コーナー部の一部である第２枝状部分とを具備し、前記接合ゾーンは、前記第１枝状部分から続く軌跡上に位置し、及び／又は
前記翼部のそれぞれに対して、前記横縁面は、前記頭部に向き合って、前記ハブと前記肩部の間で延び、及び／又は
前記縦縁面は、前記自由端と前記屈曲平面との間に位置する前記翼部それぞれの導入部において、翼部の保持部に位置する枝状部より長い枝状部は、前記屈曲平面と翼部の前記横縁面との間に位置し、及び／又は
前記肩部は直線であり、及び／又は
前記ウェブ部は一定の厚みを持ち、及び／又は
前記ウェブ部は、前記横縁面に向かう側が前記自由端に向かう側よりも厚く、及び／又は
前記翼部はそれぞれ同一の形状を有し、及び／又は
前記締結具は６つの前記翼部を具備する。

本発明の特徴及び利点は、好ましいがこれに限られるわけではない例を挙げ、添付図面を参照する下記の説明から明らかになる。

締結具１は、一体成形されたプラスチック材料によって形成され、頭部２とスナップ式の係合部３とを具備する。
スナップ式の係合部３は、ハブ４と、６つの同一の翼部５〜１０とを具備する。

ハブ４は頭部２に対して垂直に延設されている。ハブ４は円筒形状であり、概ね締結具１の主軸である軸Ａを有する。ハブ４は、その一端において頭部２に連結され、他端１１が自由端となっている。

翼部５〜１０は、ハブ４に連結され、２つの隣接する翼部間の角度を６０°としてハブ周りに規則的に配置される。

ここで翼部５に関して説明する。６つの翼部５〜１０は同一であるため、翼部５に関する下記の説明は翼部６〜１０も同様である。

翼部５は、ウェブ部１２とコーナー部１３とを具備する。ウェブ部１２はハブ４に連結され、コーナー部１３はウェブ部１２に連結されている。

ウェブ部１２は薄い円筒状壁部であり、コーナー部１３は硬く厚みのある部分である。コーナー部１３は全体的に硬いが、ウェブ部１２は柔らかめで柔軟性がある。
外力が作用しなければ、翼部５は静止した位置にとどまる。

スナップ係合式の脚部３は穴に押し込められるように構成されているため、翼部５が穴に入ってその穴の輪郭に接触し、穴の輪郭が翼部５を圧迫するとき、ウェブ部１２は撓み、コーナー部１３は隣接する翼部６のウェブ部１２に向かって移動する。

翼部５は、ハブ４と、外側に向けられた縦縁面１６と、頭部２に対向する横縁面１７とによって形成される。

翼部５は、凸面１５、該凸面の反対側の面２０から成る２つの主面を有する。凸面１５は、脚部３の軸方向に直交する横断面において概ね円弧形状を有している。面２０は、ウェブ部１２の一部である面部２１を具備する。面部２１は凹面であり、凸面１５の形状に対応する形状を有する。また、面２０は、面部２１に連結され、面部２１に概ね直交している直線肩部２２を具備する。また、面２０は面部２３を具備し、該面部は肩部２２に連結され、かつ、縦縁面１６に接している。

翼部５は導入部と保持部とを具備しており、該導入部は、脚部３の軸方向において、自由端１１と、ハブ４に直交する屈曲平面２５にあり、保持部は、脚部３の軸方向において、屈曲平面２５と横縁面１７との間にある。

縦縁面１６は、自由端１１と屈曲平面２５との間に延びる第１枝状部３０と、屈曲平面２５と横縁面１７との間に延びる第２枝状部３１とを具備する。枝状部３１は枝状部３０より短い。

コーナー部１３では、この２つの枝状部３０、３１は、幅が広めであり、一点に収束する外形と尖端３２とを有する。枝状部３０、３１の尖端３２はそれぞれ、屈曲平面２５に位置する。

屈曲平面２５の裏側と表側では、脚部３の外面は、尖端１１と、翼部５〜１０の横縁面１７とに向かってそれぞれ先細になる。

このため、面１５を見ている者からすると、縦縁面１６はＶ字形状を有し、翼部５が屈曲平面２５に位置する頂点３６を有するように先端が外側を向くとともに屈曲平面２５に位置する。

面１５、２０のハブ４から離れた端部は尖っており、平面２５に位置する。さらに、面１５、２０及び枝状部３０、３１は、翼部５の頂点３６で接触する。

図２からわかるように、枝状部３０は、ウェブ部１２の一部である部分３３と、コーナー部１３の一部である部分３４とを有する。
丸みを帯びかつウェブ部１２の一部である部分３３は、部分３４の幅に対して細い。

コーナー部１３の一部である部分３４は、面１５との接合部である細長いゾーン３５を具備する。ゾーン３５は丸みを帯び、部分３３から連なる軌跡上を、部分３３から頂点３６まで延びる。
ウェブ部１２の一部である横縁面１７は、頭部２が配置される端部に隣接して位置する。

図３〜図９から理解されるように、脚部３の横断面は、概ね円形の輪郭を有し、平面２５に近づくにしたがって直径が増大する。

脚部３とは反対の端から説明すると、頭部２は、フランジ４０と、軸部４１と、平板４２と、流体密封カラー４３とを具備し、これらの部材は同軸であり、それぞれが概ね円形形状を有する。

フランジ４０と平板４２との間で軸部４１周りに位置する環状空間は、鍵穴形状の開口を有する車体側部の装飾などの装飾部品４５（図１１）を受容するために設けられる。この開口は、その円形部分がフランジ４０の直径に相当する直径を有し、その伸長部分が軸部４１の幅に相当する幅を有する。

鍵穴開口が形成された部材４５の肉厚は、フランジ４０と平板４２との離間距離に相当し、部材４５の取り付けは、フランジ４０を鍵穴開口の円形部分を介して押し込んだ後、鍵穴開口の伸長部分の方向に平行に部材４５を摺動させて、軸部４１をこの伸長部分に係合させる。

流体密封カラー４３は通常、円錐台形状を有するが、著しく薄いものである。その結果、平板４２は、そのカラー４３との連結部分を越えて外側に延びる延長部を具備し、平板４２を超えてカラー４３までが押し込まれてしまうほど鍵穴開口の円形部分に頭部２を押し込んでしまうのを避けることができる（部材４５の壁面がカラー４３に直接当接した場合、カラー４３はその柔軟性のために鍵穴開口の円形部分を通過してしまうと思われる）。

カラー４３は、軸部４８によってハブ４に連結される。軸部４８は、脚部３に隣接する端部では円筒状であるが、カラー４３との接合部では、カラー４３の脚部３と向き合う面との共通交線４９の範囲内で僅かに外側に開いている。

締結具１（図１１）を固定するためのパネル４６は、特定の直径の円形の輪郭を有する穴４７を有する。

脚部３は穴４７に押し込むためのものであり、先ず端部１１から押し込むと、縦縁面１６の部分３４を介して脚部３と穴４７の輪郭とが接触する。

脚部３は穴４７に押し込まれるとき、枝状部３０の部分３３が先ず穴４７の輪郭に接触し、次に部分３４が接触する。付加された圧力の影響と、コーナー部１３の硬さ及び翼部５〜１０の導入部の形状のために、ウェブ部１２は、翼部５〜１０の各々を隣接する翼部の凸面１５に向けてさらに曲げることができるヒンジとして作用する。この曲げによって、穴４７に達した段階で穴４７の円周と脚部３の円周とが一致し、脚部３は、屈曲平面２５に達する段階までさらに押し込むことができる。

この段階までに圧力の付加を停止した場合、翼部５〜１０は、弾性緩和を起こす、即ち、その静止位置に戻るために延伸し始める。これにより、脚部３は押し込む方向とは反対の方向に移動することになる。

押し込みを続けることによって、脚部３の屈曲平面２５に対応していた部分が屈曲平面２５を通過した場合、穴４７の輪郭に接触するのは枝状部３１である。保持部分において、脚部３の外面は、横縁面１７に向かって先細になり、脚部３を押し込むほど、翼部５〜１０がその静止位置に向かって延伸できる。

この段階では、押し込み圧力と翼部の弾性緩和とがともに作用して、押し込み圧力の付加を停止しても、翼部５〜１０はその静止位置に戻るために延伸することになる。これにより、脚部３は押し込み方向に移動することになる。

流体密封カラー４３をパネル４６に押し当てるには、脚部３を押し込む側のパネル４６の面に当接するまで押し込みを続ける。

カラー４３は薄いため、脚部３の押し込み移動を停止させる止め具（図示しない）を設ける場合には、締結具１よりも、締結具１が固定される部材４５に設ける。

締結具１を引き出す場合、枝状部３１は穴４７の輪郭に接触し、翼部５〜１０は全てハブ４周りで同一方向に撓む。脚部３は、屈曲平面２５に到達するまで、穴４７から引き抜かれる。

この段階までに引き抜きが停止した場合、翼部５〜１０はその静止位置に戻ることになる。これにより、脚部３は押し込み方向（引き抜き方向の反対方向）に移動することになる。

脚部３の屈曲平面２５に対応していた部分が屈曲平面２５を通過した場合、脚部３の外面が自由端１１に向かって先細になっているため、翼部５〜１０は徐々にその静止位置へと戻ることができる。

この段階では、脚部３の引き抜きと翼部５〜１０の弾性緩和とがともに作用して、引き抜きを停止しても、翼部５〜１０はその静止位置に戻ることになる。これにより、脚部３は引き抜き方向に移動することになる。

枝状部３０と枝状部３１とでは傾斜が異なるため、比較的少ない力で脚部を押し込むことができるが、穴４７での保持力は大きい。

締結具１が所定の位置にあり、部材４５をパネル４６に固定することができるとき、穴４７の輪郭は枝状部３１に接触する。

使用に当たって、部材４５とパネル４６とが互いにずれるように移動することがある。この移動によって、脚部３に横成分が作用している間に締結具１を抜き出す方向に力が生じることがある。脚部３の軸に沿って抜き出しを実施しないときでも、このような成分を有する力が存続する。

全ての翼部５〜１０をハブ４周りに規則的に配置し、穴４７の輪郭に接触する位置で縁面１６に厚みを持たせたため、翼部５〜１０のいくつかが変形することによって、この力が吸収される。

これにより、この種の大きな力が作用した場合でも、締結具が損傷、さらには破壊されることを避けることができる。保持力が比較的大きく、締結具がなかなか引き出せないとしても、締結具を損傷させることなく引き出すことができる。

ここで、図１２、１３に図示される実施例の変形例を説明する。
この変形例に対しては、類似する部品には上記の参照番号に１００を加えたものを用いる。

ウェブ部１１２は、横縁面（図１〜図９及び図１１に示される実施例の横縁面１７に対応する）に隣接する側の厚さが自由端（図１〜図９及び図１１に示される実施例の自由端１１に対応する）に隣接する側の厚さよりも大きい。さらに詳細には、横縁面に向かって規則的に厚さが増大する。ウェブ部１１２は、横縁面に隣接する側が厚めになっているため、自由端に隣接する側よりも曲がりにくい。枝状部の傾斜が異なることに加えて厚みが異なるため、比較的少ない力で脚部を押し込むことができるが、保持力は比較的大きい。

図示しない他の変形例によれば、ウェブ部は、横縁面に隣接する第１の厚さと、自由端に隣接する第２の厚さとを有する。この２つの厚さは異なっており、ウェブ部は、横縁面から所定の距離離間した横肩部を有する。

図示しないさらに他の実施例によれば、締結具は、ハブ周りに規則的に配置された多数の翼部を具備し、翼部の数は、少なくとも３であって６以外、例えば５又は７である。

さらに他の実施例では、頭部は一体成形されるのではなく、脚部にオーバーモールドされる。

状況に応じて、このほかにもさまざまな変形例が可能であり、特に頭部２の構成に関しては、鍵穴開口を有する装飾部品よりも、例えば、ケーブル又は管を固定するための頭部に置き換えてもよい。

本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、あらゆる変形例を含む。

本発明による締結具の正面図である。本発明による締結具の下から見た平面図である。本発明による締結具の脚部（流体密封カラーを除く）の図１のIII-III平面での横断面図である。本発明による締結具の脚部（流体密封カラーを除く）の図１のIV-IV平面での横断面図である。本発明による締結具の脚部（流体密封カラーを除く）の図１のＶ-Ｖ平面での横断面図である。本発明による締結具の脚部（流体密封カラーを除く）の図１のVI-VI平面での横断面図である。本発明による締結具の脚部（流体密封カラーを除く）の図１のVII-VII平面での横断面図である。本発明による締結具の脚部（流体密封カラーを除く）の図１のVIII-VIII平面での横断面図である。本発明による締結具の脚部（流体密封カラーを除く）の図１のIX-IX平面での横断面図である。図示の締結具が固定されるパネルの平面図であって、スナップ式の係合部が導入される穴の周囲を示す図である。締結具が固定され、パネルにスナップ係合される部材の所定の位置に配置された締結具の正面図であって、部材及びパネルは横断面図に示される。図４に類似する、図１のIV-IV平面と同一の平面での他の実施例による締結具の脚部の横断面図である。図７に類似する、図１のVII-VII平面と同一の平面での他の実施例による締結具の脚部の横断面図である。

Claims

頭部（２）と、スナップ係合式の脚部（３）とを備える締結具であって、
前記スナップ係合式の脚部（３）は、前記頭部（２）から延びかつ自由端（１１）で終わっている硬質芯（４）と、湾曲可撓性翼部（５〜１０）とを具備し、
前記翼部（５〜１０）はそれぞれ、前記芯（４）と、縦縁面（１６）と、前記頭部（２）に向き合う横縁面（１７）とによって形成される凸面（１５）を有し、
前記スナップ係合式の脚部（３）は、前記芯（４）に直交する屈曲平面（２５）の両側それぞれで、前記芯（４）の前記自由端（１１）と、前記翼（５〜１０）の前記横縁面（１７）とに向かってそれぞれ先細になっている締結具において、
前記縦縁面（１６）はそれぞれ、外側を向く尖端が前記屈曲平面（２５）に位置するＶ字形状を有し、
前記芯は、前記翼部（５〜１０）の少なくとも３つが周りに規則的に配置される円筒状のハブ（４）であり、
前記翼部（５〜１０）は、
前記ハブから半径方向に延びているウェブ部と、
前記ウェブ部からさらに半径方向に延びておりかつ前記ウェブ部より厚い端部と、
前記ウェブと前記端部の間に位置する肩部とを具備し、
前記端部はそれぞれ、前記屈曲平面（２５）の両側それぞれで前記縦縁面（１６）と、前記肩部（２２）とによって形成され、
前記肩部（２２）と、前記縦縁面（１６）と前記肩部（２２）との間に位置する前記端部の面とは、前記凸面（１５）の対向する側にあり、
前記翼部（５〜１０）のそれぞれは、前記スナップ係合式の脚部（３）がパネル（４６）の穴（４７）にスナップ係合可能であり、前記肩部（２２）と同一の側に位置する隣接する翼部（５〜１０）の凸面（１５）に向かって弾性変形によって撓むことができるように構成され、
前記縦縁面（１６）は、前記屈曲平面（２５）の両側それぞれで、前記端部に先細り外形を有し、尖端（３２）が前記屈曲平面（２５）に位置する枝状部（３０、３１）を具備し、
前記自由端（１１）と前記屈曲平面（２５）との間に位置する導入部に位置する前記枝状部（３０）は、前記ウェブ部（１２）の一部である第１枝状部分（３３）と、前記凸面（１５）との接合ゾーン（３５）を有する前記端部の一部である第２枝状部分（３４）とを具備し、前記接合ゾーン（３５）は、前記第１枝状部分（３３）から続く軌跡上に位置することを特徴とする締結具。