JP5084148B2 - 放熱部材およびその製造方法 - Google Patents
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Description
したとおりである。
Ra1−Z−(A−Z)m1−Ra1 ・・・(1−1)
式(1−1)中、Ra1は、独立に下記式(2−1)〜(2−6)で表される重合性基、水素、ハロゲン、シアノ、−CF3、−CF2H、−CFH2、−OCF3、−OCF2H、
−N=C=O、−N=C=Sまたは炭素数1〜20のアルキルであり、該アルキルにおいて、任意の−CH2−は、−O−、−S−、−SO2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、任意の水素は、ハロゲンまたはシアノで置き換えられてもよく、Ra1の少なくとも1つは、式(2−1)〜(2−6)で表される重合性基であり;
Aは、1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、1,4−フェニレン、ナフタレン−2,6−ジイル、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル、フルオレン−2,7−ジイル、ビシクロ[2.2.2]オクト−1,4−ジイル、ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3,6−ジイルまたは下記式(3−1)〜(3−10)で表される2価の基であり、これらの環において、任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく、任意
の−CH=は−N=で置き換えられてもよく、任意の水素は、ハロゲン、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のハロゲン化アルキルで置き換えられてもよく、該アルキルにおいて、任意の−CH2−は、−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−C
H=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく;
Zは、独立に単結合または炭素数1〜20のアルキレンであり、該アルキレンにおいて、任意の−CH2−は、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=C
H−、−CF=CF−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−N(O)=N−または−C≡C−で置き換えられてもよく、任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく;
m1は1〜6の整数である。
F2O−であり、該aが1〜20の整数であることを特徴とする[2]に記載の放熱部材
。
F2O−であり、該aが1〜20の整数であることを特徴とする[2]に記載の放熱部材
。
アルキルであり、該アルキルにおいて、任意の−CH2−は−O−、−S−、−SO2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、任意の水素はハロゲンまたはシアノで置き換えられてもよく;Ra3は、[2]に記載の式(2−1)〜(2−5)のいずれかで表される重合性基であり;
Aは、独立に1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、1,4−フェニレン、ナフタレン−2,6−ジイル、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル、フルオレン−2,7−ジイル、ビシクロ[2.2.2]オクト−1,4−ジイル、ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3,6−ジイルまたは[2]に記載の式(3−1)〜(3−10)で表される2価の基であり、これらの環において、任意の−CH2−は−O−で置き換えら
れてもよく、任意の−CH=は−N=で置き換えられてもよく、任意の水素はハロゲン、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のハロゲン化アルキルで置き換えられてもよく、該アルキルにおいて、任意の−CH2−は、−O−、−CO−、−COO−、−
OCO−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく;
Zは、独立に単結合または炭素数1〜20のアルキレンであり、
該アルキレンにおいて、任意の−CH2−は−O−、−S−、−CO−、−COO−、−
OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−N(O)=N−または−C≡C−で置き換えられてもよく、任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく;
Yは単結合または炭素数1〜20のアルキレンであり、該アルキレンにおいて、任意の−
CH2−は−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−または−CH=CH−で
置き換えられてもよく、任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく;
m2およびn2は、それぞれ0〜5の整数である。
[16] 前記式(1−2)中、m2+n2が1〜3の整数である[14]に記載の放熱部材。
[18] 前記式(1−2)中、Ra2が、独立に炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシまたは炭素数2〜10のアルケニルであり、これらの任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;Ra3が、[2]に記載の式(2−1)、(2−5)または(2−6)で表される重合性基であり;Aが、独立に1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイルまたはピリミジン−2,5−ジイルであり、これらの任意の水素は、塩素、フッ素、炭素数1〜3のアルキルまたは炭素数1〜3のフルオロアルキルで置き換えられてもよく;Zが、独立に単結合、−CH2O−、−OCH2−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−(CH2)2COO−、−OCO(CH2)2−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−または−C≡C−であり;Yが単結合または炭素数1〜10のアルキレンであり、該アルキレンにおいて任意の−CH2−は−O−、−COO−または−OCO−で置き換えられてもよい[14]に記載の放熱部材。
[21] 前記液晶組成物が光学活性であることを特徴とする[1]〜[20]のいずれかに記載の放熱部材。
[25] 前記液晶組成物が金属充填剤を含有することを特徴とする[1]〜[23]のいずれかに記載の放熱部材。
[30] シートであることを特徴とする[1]〜[28]のいずれかに記載の放熱部材。
[32] 薄膜であることを特徴とする[1]〜[28]のいずれかに記載の放熱部材。
[34] 末端に重合性基を有する重合性液晶化合物を含む液晶組成物を、配向膜、配向制御添加剤、ラビング処理または該組成物の自己配向規制力により、該液晶化合物のメソゲン部位を配向制御して重合することを特徴とする放熱部材の製造方法。
「液晶性化合物」は、ネマチック相やスメクチック相などの液晶相を有する化合物、および、液晶相を有しないが液晶組成物の成分として有用な化合物の総称である。また、「(メタ)アクリロイルオキシ」は、アクリロイルオキシまたはメタクリロイルオキシを意味し、「(メタ)アクリレート」は、アクリレートまたはメタクリレートを意味し、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸またはメタクリル酸を意味する。
てもよい」等の句の意味を一例で示す。たとえば、C4H9−における任意の−CH2−が
、−O−または−CH=CH−で置き換えられた基としては、C3H7O−、CH3−O−
(CH2)2−、CH3−O−CH2−O−、H2C=CH−(CH2)3−、CH3−CH=CH−(CH2)2−、CH3−CH=CH−CH2−O−などである。このように「任意の」という語は、「区別なく選択された少なくとも1つの」を意味する。なお、化合物の安定性を考慮して、酸素と酸素とが隣接したCH3−O−O−CH2−よりも、酸素と酸素とが隣接しないCH3−O−CH2−O−の方が好ましい。
本発明で用いられる化合物(1)は、液晶骨格と重合性基を有し、高い重合反応性、広い液晶相温度範囲、良好な混和性などを有する。この化合物(1)は他の液晶性化合物や重合性化合物などと混合するとき、容易に均一になりやすい。
る。)、環構造Aおよび結合基Zを適宜選択することによって、液晶相発現領域などの物性を任意に調整することができる。末端基Ra、環構造Aおよび結合基Zの種類が、化合
物(1)の物性に与える効果、ならびに、これらの好ましい例を以下に説明する。
上記化合物(1)のRaが直鎖状アルキルである場合、液晶相の温度範囲が広く、かつ
粘度が小さい。一方、Raが分岐状アルキルである場合、他の液晶性化合物との相溶性が
よい。Raがシアノ、ハロゲン、−CF3、−OCF3である場合においても、良好な液晶
相温度範囲を示し、誘電率異方性が高く、適度な相溶性を有する。
アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルキルチオ、アルキルチオアルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルケニルオキシアルキル、アルコキシアルケニル、アルキニル、アルキニルオキシなどが挙げられる。これらの基において、少なくとも1つの水素がハロゲンで置き換えられた基も好ましい。好ましいハロゲンはフッ素、塩素であり、さらに好ましくはフッ素である。具体例としては、モノフルオロアルキル、ポリフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、モノフルオロアルコキシ、ポリフルオロアルコキシ、ペルフルオロアルコキシなどである。これらの基は分岐鎖よりも直鎖の方が好ましいが、光学活性な化合物(1)を得るためには分岐したRaが好まし
い。
CFH2、−OCF3、−OCF2H、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアル
コキシ、炭素数2〜10のアルコキシアルキルなどが挙げられる。前記アルキル、アルコキシおよびアルコキシアルキルとしては、たとえば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、メトキシメチル、メトキシエチルなどが挙げられる。特に好ましいRaとしては、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアル
コキシである。
上記化合物(1)の環構造Aにおける少なくとも1つの環が1,4−フェニレンの場合
、配向秩序パラメーター(orientational order parameter)および磁化異方性が大きい
。また、少なくとも2つの環が1,4−フェニレンの場合、液晶相の温度範囲が広く、さらに透明点が高い。1,4−フェニレン環上の少なくとも1つの水素がシアノ、ハロゲン、−CF3または−OCF3に置換された場合、誘電率異方性が高い。また、少なくとも2つの環が1,4−シクロヘキシレンである場合、透明点が高く、かつ粘度が小さい。化合物(1)が、環構造Aとして基(3−1)〜(3−10)を有する場合、ねじれ誘起力が大きい。
上記化合物(1)の結合基Zが、単結合、−(CH2)2−、−CH2O−、−OCH2−、−CF2O−、−OCF2−、−CH=CH−、−CF=CF−または−(CH2)4−である場合、特に、単結合、−(CH2)2−、−CF2O−、−OCF2−、−CH=CH−または−(CH2)4−である場合、粘度が小さくなる。また、結合基Zが、−CH=CH−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−または−CF=CF−である場合、液晶相の温度範囲が広い。また、結合基Zが、炭素数4〜10程度のアルキルの場合、融点が低下する。
挙げられる。特に好ましいZとしては、単結合、−(CH2)2−、−COO−または−OCO−である。
位置していてもよく、不斉炭素を有すると、化合物(1)の相溶性がよい。化合物(1)が軸不斉を有する場合、ねじれ誘起力が大きい。また、施光性はいずれでも構わない。
以上のように、末端基Ra、環構造Aおよび結合基Zの種類、環の数を適宜選択するこ
とにより、目的の物性を有する化合物を得ることができる。
化合物(1−1)は、下記式(1−a)または(1−b)のように表すこともできる。P−Y−(A−Z)m−Ra ・・・(1−a)
P−Y−(A−Z)m−Y−P ・・・(1−b)
、Z、Ra1と同義であり、Pは上記式(2−1)〜(2−6)で表される重合性基を示し、Yは単結合または炭素数1〜20のアルキレン、好ましくは炭素数1〜10のアルキレンを示し、該アルキレンにおいて、任意の−CH2−は、−O−、−S−、−CO−、−
COO−、−OCO−または−CH=CH−で置き換えられてもよい。特に好ましいYとしては、炭素数1〜10のアルキレンの片末端もしくは両末端の−CH2−が−O−で置
き換えられたアルキレンである。mは1〜6の整数、好ましくは2〜6の整数、さらに好ましくは2〜4の整数である。
たとおりである。
Z1は、単結合、−(CH2)2−、−(CF2)2−、−(CH2)4−、−CH2O−、−OCH2−、−(CH2)3O−、−O(CH2)3−、−COO−、−OCO−、−CH=
CH−、−CF=CF−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−(CH2)2COO−、−OCO(CH2)2−、−C≡C−、−C≡C−COO−、−OCO−C≡C−、−C≡C−CH=CH−、−CH=CH−C≡C−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−OCF2−または−CF2O−である。なお、複数のZ1は同一でも異なっ
ていてもよい。
−、−(CH2)3O−、−O(CH2)3−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−(CH2)2COO−、−OCO(CH2)2−、−C≡C−、−C≡C−COO−、−OCO−C≡C−、−C≡C−CH=CH−、−CH=CH−C≡C−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−OCF2−または−CF2O−である。
−CH2O−、−OCH2−、−O(CH2)3−、−(CH2)3O−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−(CH2)2COO−、−OCO(CH2)2−、−CF=CF−、−C≡C−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−OCF2−または−CF2O−であり、複数のZ3は同一でも異なっ
ていてもよい。
P1−Y−(A−Z)m−Ra ・・・(1−c)
P1−Y−(A−Z)m−Y−P1 ・・・(1−d)
上記式中、A、Y、Z、Raおよびmはすでに定義したとおりであり、P1は下記式(4−1)〜(4−14)で表される重合性基を示す。上記式(1−d)の場合、2つのP1
は同一の重合性基(4−1)〜(4−14)を示し、2つのYは同一の基を示し、2つのYは対称となるように結合する。
次に、化合物(1−2)の例を以下に示す。好ましい化合物(1−2)の例としては、以下に示す化合物(h−1)〜(h−5)が挙げられる。
、Z3およびPは上述したとおりである。
上記化合物(1−2)のより好ましい具体例を以下に示す。
上記化合物(1)は、有機合成化学における公知の手法を組み合わせることにより合成できる。出発物質に目的の末端基、環構造および結合基を導入する方法は、たとえば、ホーベン−ワイル(Houben-Wyle, Methods of Organic Chemistry, Georg Thieme Verlag, Stuttgart)、オーガニック・シンセシーズ(Organic Syntheses, John Wily & Sons, Inc.)、オーガニック・リアクションズ(Organic Reactions, John Wily & Sons Inc.)、コンプリヘンシブ・オーガニック・シンセシス(Comprehensive Organic Synthesis, Pergamon Press)、新実験化学講座(丸善)などの成書に記載されている。
下記に示すように、アリールホウ酸(S1)と公知の方法で合成される化合物(S2)とを、炭酸塩水溶液およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのような触媒の存在下で反応させることにより、MSG1とMSG2との間に単結合が導入された化合物(1A)を合成することができる。この化合物(1A)は、公知の方法で合成される化合物(S3)に、n−ブチルリチウム、次いで塩化亜鉛を反応させた後、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのような触媒の存在下で化合物(S2)をさらに反応させることによっても合成することができる。
下記に示すように、公知の方法で合成されるホスホニウム塩(S5)にカリウムt−ブトキシドなどの塩基を作用させて発生させたリンイリドと、アルデヒド(S4)とを反応させることにより、MSG1とMSG2との間に−CH=CH−が導入された化合物(1B)を合成することができる。反応条件および基質によってはシス体が生成するので、必要に応じて公知の方法によりシス体をトランス体に異性化する。
下記に示すように、上記のようにして得られた化合物(1B)をパラジウム炭素などの触媒の存在下で水素化することにより、MSG1とMSG2との間に−(CH2)2−を有する化合物(1C)を合成することができる。
下記に示すように、J. Am. Chem. Soc., 2001, 123, 5414 に記載されている方法に従
い、フッ化水素触媒の存在下、ジケトン(S6)を四フッ化硫黄でフッ素化することにより、MSG1とMSG2との間に−(CF2)2−を有する化合物(1D)を合成することができる。
下記に示すように、スキーム2の方法に従って、ホスホニウム塩(S5)の代わりにホスホニウム塩(S7)を用いて−(CH2)2−CH=CH−を有する化合物を合成し、これを上記スキーム3と同様にして接触水素化することにより、MSG1とMSG2との間に−(CH2)4−が導入された化合物(1E)を合成することができる。
下記に示すように、化合物(S4)を水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤で還元して化合物(S8)を得る。これを臭化水素酸などでハロゲン化して化合物(S9)を得る。この化合物(S9)と化合物(S10)とを、炭酸カリウムなどの存在下で反応させることにより、MSG1とMSG2との間に−OCH2−(または−CH2O−)が導入された化合物(1F)を合成することができる。
下記に示すように、化合物(S3)に、n−ブチルリチウム、続いて二酸化炭素を反応させてカルボン酸(S11)を得る。この化合物(S11)とフェノール(S10)とを、DCC(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド)およびDMAP(4−ジメチルアミノピリジン)の存在下で脱水反応させることにより、MSG1とMSG2との間に−COO−(または−OCO−)が導入された化合物(1G)を合成することができる。
下記に示すように、化合物(S3)をn−ブチルリチウムで処理した後、テトラフルオロエチレンと反応させて化合物(S12)を得る。次いで、化合物(S2)をn−ブチルリチウムで処理した後、化合物(S12)と反応させることにより、MSG1とMSG2との間に−CF=CF−が導入された化合物(1H)を合成することができる。合成条件を選択することで、シス体の化合物を製造することも可能である。
下記に示すように、ジクロロパラジウムおよびハロゲン化銅の触媒存在下、化合物(S13)と化合物(S2)とを反応させることにより、MSG1とMSG2との間に−C≡C−が導入された化合物(1J)を合成することができる。
下記に示すように、化合物(S13)をn−ブチルリチウムでリチオ化した後、二酸化炭素を作用させてカルボン酸(S14)を得る。次いで、カルボン酸(S14)とフェノール(S10)とを、DCCおよびDMAPの存在下で脱水反応させることにより、MSG1とMSG2との間に−C≡C−COO−(または−OCO−C≡C−)が導入された化合物(1K)を合成することができる。
下記に示すように、化合物(S13)とビニルブロミド(S15)とのクロスカップリング反応により、MSG1とMSG2との間に−C≡C−CH=CH−(または−CH=CH−C≡C−)が導入された化合物(1L)を合成することができる。シス体の化合物(
S15)を使用すれば、シス体の化合物(1L)を合成することができる。
下記に示すように、上記スキーム7などの方法によって得られた化合物(1G)を、ローソン試薬のような硫黄化剤で処理して化合物(S16)を得る。この化合物(S16)を、フッ化水素ピリジン錯体およびN−ブロモスクシンイミド(NBS)でフッ素化することにより、MSG1とMSG2との間に−CF2O−(または−OCF2−)を有する化合物(1M)を合成することができる。また、化合物(1M)は化合物(S16)を(ジエチルアミノ)サルファートリフルオリド(DAST)でフッ素化しても合成することができる。また、P. Kirsch et al., Angew. Chem. Int. Ed. 2001, 40, 1480.に記載の方法
によってこれらの結合基を生成させることも可能である。
本発明における組成物(1)は、上記化合物(1)を少なくとも1種含み、2種以上の化合物からなる。すなわち、組成物(1)は、2種以上の化合物(1)で構成されていてもよく、また、少なくとも1種の化合物(1)と、化合物(1)以外の少なくとも1種の化合物との組み合わせで構成されていてもよい。このような化合物(1)以外の構成要素としては、特に限定されないが、たとえば、化合物(1)以外の重合性化合物(以下「その他の重合性化合物」ともいう)、非重合性の液晶性化合物、光学活性化合物、重合開始剤、溶媒および充填材などが挙げられる。
組成物(1)は、その他の重合性化合物を構成要素としてもよい。このような重合性化合物としては、膜形成性および機械的強度を低下させない化合物が好ましい。この重合性化合物は、液晶性を有しない化合物と液晶性を有する化合物とに分類される。液晶性を有しない重合性化合物としては、ビニル誘導体、スチレン誘導体、(メタ)アクリル酸誘導体、ソルビン酸誘導体、フマル酸誘導体、イタコン酸誘導体などが挙げられる。これらの
誘導体の好ましい例を以下に示す。
これらの他にも、ブタジエン、イソプレン、マレイミドなど、多くの重合性化合物を用いることができる。
組成物(1)は、重合性基を有しない液晶性化合物を構成要素としてもよい。このような非重合性の液晶性化合物の例は、液晶性化合物のデータベースであるリクリスト(LiqCryst, LCI Publisher GmbH, Hamburg, Germany)などに記載されている。非重合性の液晶性化合物を含有する組成物(1)を重合させることによって、化合物(1)の重合体と液
晶性化合物との複合材料(composite materials)を得ることができる。このような複合
材料では、たとえば、高分子分散型液晶のような高分子網目中に非重合性の液晶性化合物が存在している。
組成物(1)は光学活性化合物を構成要素としてもよい。光学活性を有する化合物(1)を適当量含有した組成物、あるいは、光学活性を有しない化合物(1)に光学活性化合物を適当量添加して得られた光学活性を示す組成物を、配向処理した基板上に塗布し、重合することによって、液晶分子がらせん構造(ツイスト構造)を示すフィルムが得られる。化合物(1)の重合によって、このらせん構造は固定される。このらせんピッチ長は、光学活性化合物の種類および添加量により調整できる。添加する光学活性化合物は1種でもよいが、らせんピッチの温度依存性を相殺する目的で複数の光学活性化合物を用いてもよい。なお、光学活性を有する化合物(1)は、高いねじれ誘起力を有するので、組成物(1)のらせんピッチを調整するのに有用である。
である。
上記光学活性化合物は、重合性化合物でも非重合性化合物のいずれでもよく、目的に応
じて適宜選択すればよい。たとえば、耐熱性および耐溶媒性を考慮した場合、重合性化合物が好ましい。また、光学活性化合物は、ねじり力(HTP:ヘリカル・ツイスティング・パワー)が大きい方が、らせんピッチを短くする上では好適である。ねじり力の大きな化合物の代表例は、DE10221751号公報に開示されている。特に好適な化合物としては、下記化学式(Op−14)〜(Op−19)で表される化合物が挙げられる。
組成物(1)は重合開始剤を構成要素としてもよい。重合開始剤は、組成物(1)の重合方法に応じて、たとえば光ラジカル重合開始剤、光カチオン重合開始剤、熱ラジカル重合用開始剤などを用いればよい。
たとえば、4−メトキシフェニル−2,4−ビス(トリクロロメチル)トリアジン、2−(4−ブトキシスチリル)−5−トリクロロメチル−1,3,4−オキサジアゾール、9−フェニルアクリジン、9,10−ベンズフェナジン、ベンゾフェノン/ミヒラーズケトン混合物、ヘキサアリールビイミダゾール/メルカプトベンズイミダゾール混合物、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、2,4−ジエチルキサントン/p−ジメチルアミノ安息香酸メチル混合物、ベンゾフェノン/メチルトリエタノールアミン混合物などが挙げられる。市販のものとしては、たとえば、チバ・スペシャリティー(株)製「ダロキュアーシリーズ1173、4265」、「イルガキュアーシリーズ184、369、500、651、784、819、907、1300、1700、1800、1850、2959」などが挙げられる。
50」、みどり化学(株)製「DTS−102」などが挙げられる。
ニウム化合物、遷移金属化合物などが挙げられる。
組成物(1)が、環状エーテル基を有する化合物を構成要素とする場合、硬化剤を構成要素として含有してもよい。好ましい硬化剤の例を以下に示す。
ロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、エチレングリコールビスアンヒドロトリメチレート、グリセリンビス(アンヒドロトリメリテート)モノアセテート、デデセニル無水コハク酸、クロレンド酸無水物などが挙げられる。
上記以外にも特開2004−256687号公報、特開2002−226550号公報などに記載されている硬化剤も使用することができる。
組成物(1)は熱伝導性充填剤を構成要素としてもよい。その例として、ダイアモンド、黒鉛、炭化珪素、珪素、ベリリア、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化珪素、酸化銅、酸化チタン、酸化セリウム、酸化イットリウム、酸化錫、酸化ホルミニウム、酸化ビスマス、酸化コバルト、酸化カルシウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化珪素、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、金、銀、銅、白金、鉄、錫、鉛、ニッケル、アルミニウム、マグネシウム、タングステン、モリブデン、ステンレスなどの無機充填剤および金属充填剤が挙げられる。充填剤の形状としては、球状、無定形、繊維状、棒状、筒状などが挙げられる。充填剤の種類、形状、大きさ、添加量などは、目的に応じて適宜選択できる。得られる放熱部材が絶縁性を必要とする場合、所望の絶縁性が保たれれば導電性を有する充填剤であっても構わない。
組成物(1)は溶媒を含有してもよい。組成物(1)の重合は溶媒中で行っても、無溶媒で行ってもよい。溶媒を含有する組成物(1)を基板上に、たとえばスピンコート法などにより塗布した後、溶媒を除去してから光重合させてもよい。また、光硬化後適当な温度に加温して熱硬化により後処理を行ってもよい。
なお、重合時の溶媒の使用割合を限定することにはあまり意味がなく、重合効率、溶媒コスト、エネルギーコストなどを考慮して、個々のケースごとに決定すればよい。
上記化合物(1)および組成物(1)は高い重合性を有するので、取扱いを容易にするために、安定剤を添加してもよい。このような安定剤としては、公知のものを制限なく使用でき、たとえば、ハイドロキノン、4−エトキシフェノールおよび3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT)などが挙げられる。
本発明における重合体(1)は、少なくとも1種の化合物(1)を含む組成物(1)を、配向制御して重合させることによって得られる。この重合体(1)は、高い熱伝導性を
有するとともに、透水性、吸水性およびガス透過度が低く、化学的安定性、耐熱性、硬度および機械的強度などに優れている。なお、前記機械的強度とは、ヤング率、引っ張り強度、引き裂き強度、曲げ強度、曲げ弾性率、衝撃強度などである。
範囲内で、温度を変化させることによって配向を形成させてもよい。この方法は、前記液晶相を示す温度範囲の高温域まで組成物(1)を加温することによって組成物(1)の配向を概ね完成させ、次いで温度を下げることによってさらに秩序だった配向にするものである。なお、上記組成物(1)が発現する液晶相はネマチック、スメクチック、コレステリック相のいずれでもよい。
定されることが好ましい。
単離した重合体(1)は、溶媒に溶かして配向処理基板上で配向させフィルムなどに加工してもよく、2つの重合体を混合して加工してもよく、複数の重合体を積層させてもよい。前記溶媒としては、たとえば、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミドジメチルアセタール、テトラヒドロフラン、クロロホルム、1,4−ジオキサン、ビス(メトキシエチル)エーテル、γ−ブチロラクトン、テトラメチル尿素、トリフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸エチル、ヘキサフルオロ−2−プロパノール、2−メトキシエチルアセテート、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノンなどが好ましい。これらは、アセトン、ベンゼン、トルエン、ヘプタン、塩化メチレンなど一般的な有機溶媒と混合して用いてもよい。
本発明の放熱部材は、上記重合体(1)からなり、シート、フィルム、薄膜、繊維、成形体などの形状で使用する。好ましい形状はフィルムおよび薄膜である。フィルムおよび薄膜は、組成物(1)を基板に塗布した状態または基板で挟んだ状態で重合させることによって得られる。また、溶媒を含有する組成物(1)を、配向処理した基板に塗布し、溶媒を除去することによっても得られる。さらに、フィルムについては、重合体をプレス成形することによっても得られる。なお、本明細書におけるシートの膜厚は1mm以上であり、フィルムの膜厚は5μm以上、好ましくは10〜500μm、より好ましくは20〜300μmであり、薄膜の膜厚は5μm未満である。
まず、基板上に組成物(1)を塗布し、溶媒を乾燥除去して膜厚の均一な塗膜層を形成する。塗布方法としては、たとえば、スピンコート、ロールコート、カテンコート、フローコート、プリント、マイクログラビアコート、グラビアコート、ワイヤーバーコード、デップコート、スプレーコート、メニスカスコート法などが挙げられる。
本発明の放熱部材は、放熱板、放熱シート、放熱フィルム、放熱接着材、放熱成形品などに有用である。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により制限されない。
算出式:λ=α・ρ・c
式中、ρは比重を示し、cは比熱を示す。
ポリビニルアルコールからなる配向膜を形成し、該配向膜をラビング処理したガラス基板と、200μmのスペーサーとを用いてホモジニアス配向セルを作製した。下記組成例1からなる組成物に2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 1wt%を混合した。この組成物を120℃でセルに注入した。同温度における組成物の液晶相はネマチック相であった。60分間同温度で保持し、30mW/cm2(中心波長365nm)の
UV光を5分間照射して重合させた。照射後徐冷し、セルから200μmのフィルムを取り出した。フィルムを偏光顕微鏡で観察した結果、均一な配向が観察され、ポーラライザーとアナライザーを回転させると、消光位が45°間隔で観察された。このことから、得られたフィルムは、均一なホモジニアス配向したフィルムであることを確認した。このホモジニアス配向フィルムの分子長軸方向に対する熱伝導度(λ)は、λ=0.63W/(K・m)であった。
実施例1において、組成例1からなる組成物の代わりに下記組成例2からなる組成物を用い、140℃で等方性液体状態でセルに注入し、90℃に冷却してネマチック相の状態で重合を行ったこと以外は実施例1と同様にしてホモジニアス配向フィルムを作製した。得られたフィルムの分子長軸方向に対する熱伝導度は、λ=0.71W/(K・m)であった。
ポリビニルアルコールからなる配向膜を形成し、該配向膜をラビング処理したガラス基板と、250μmのスペーサーとを用いて、ガラス基板のラビング方向を直交させたツイスト配向セルを作製した。下記組成例3からなる組成物にジフェニル(p-フェニルチオ
フェニル)スルホニウム ヘキサフルオロホスフェイト 0.3wt%を混合した。この組成物を90℃でセルに注入し、50℃に冷却したところ、組成物の液晶相はネマチック
相であった。30分間同温度で保持し、30mW/cm2(中心波長365nm)のUV
光を5分間照射して重合させた。照射後徐冷し、セルから250μmのフィルムを取り出した。フィルムを偏光顕微鏡で観察した結果、均一な配向が観察され、ポーラライザーとアナライザーを回転させると、いずれの角度においても消光位は観察されなかった。このことから、得られたフィルムは均一なツイスト配向したフィルムであることを確認した。このツイスト配向フィルムの分子長軸方向の熱伝導度は、λ=0.55W/(K・m)であった。
n−オクタデシルエトキシシランからなる配向膜を形成したガラス基板と、100μmのスペーサーとを用いてホメオトロピック配向セルを作製した。下記組成例4からなる組成物に2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 1wt%を混合した。この組成物を70℃でセルに注入し、室温に冷却したところ、組成物の液晶相はネマチック相であった。50分間同温度で保持し、30mW/cm2(中心波長365nm)のUV光を
5分間照射して重合させた。照射後徐冷し、セルから100μmのフィルムを取り出した。フィルムを偏光顕微鏡で観察したところ、ポーラライザーとアナライザーを回転させても透過光は観察されず、コノスコープ観察によって黒十字線が観察された。このことから、得られたフィルムは、均一なホメオトロピック配向したフィルムであることを確認した。このホメオトロピック配向フィルムの分子長軸方向の熱伝導度は、λ=0.68W/(K・m)であった。
ポリビニルアルコールからなる配向膜を形成し、該配向膜のラビング処理をしていないガラス基板と、200μmのスペーサーとを用いてセルを作製した。上記組成例1からなる組成物に2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 1wt%を混合した。この組成物を180℃でセルに注入した。同温度における組成物は等方相であった。3分間同温度で保持し、30mW/cm2(中心波長365nm)のUV光を5分間照射して重
合させた。照射後徐冷し、セルから200μmのフィルムを取り出した。フィルムを偏光
顕微鏡で観察した結果、ポーラライザーとアナライザーを回転させても組織は観察されず、常に暗状態であった。このことから、得られたフィルムは等方配向したフィルムであることを確認した。この等方配向フィルムの熱伝導度(λ)は、λ=0.18W/(K・m)であった。
Claims (33)
- 末端に重合性基を有する、下記式(1−1)で表される重合性液晶化合物を含む液晶組成物を、配向膜、配向制御添加剤、ラビング処理または該組成物の自己配向規制力により、該液晶化合物のメソゲン部位を配向制御して重合することにより得られる液晶重合体からなり、
前記液晶組成物が、
(i)2種以上の前記重合性液晶化合物を含む、または、
(ii)少なくとも1種の前記重合性液晶化合物と、前記重合性液晶化合物以外の重合性化合物、非重合性の液晶化合物および光学活性化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物とを含む
ことを特徴とする放熱部材。
Ra1−Z−(A−Z)m1−Ra1 ・・・(1−1)
[式(1−1)中、
Ra1は、独立に下記式(2−1)〜(2−6)で表される重合性基、水素、ハロゲン、シアノ、−CF3、−CF2H、−CFH2、−OCF3、−OCF2H、任意の水素がハロゲンで置き換えられてもよい炭素数1〜20のアルキル、または、該アルキルにおいて、任意の−CH2−が、−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−もしくは−C≡C−で置き換えられた基であり、
Ra1の少なくとも1つは、式(2−1)〜(2−6)で表される重合性基であり;
Aは、1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、1,4−フェニレン、ナフタレン−2,6−ジイル、フルオレン−2,7−ジイルまたは下記式(3−1)〜(3−10)で表される2価の基であり、
これらの環において、任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく、任意の−CH=は−N=で置き換えられてもよく、任意の水素は、ハロゲン、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のハロゲン化アルキル、または、該アルキルもしくは該ハロゲン化アルキルにおいて、任意の−CH2−が、−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−もしくは−C≡C−で置き換えられた基で置き換えられてもよく;
Zは、独立に単結合、任意の水素がハロゲンで置き換えられてもよい炭素数1〜20のアルキレン、または、該アルキレンにおいて、任意の−CH2−が、−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−N(O)=N−もしくは−C≡C−で置き換えられた基であり、
前記液晶組成物の構成が前記(i)の場合、少なくとも1種の前記重合性液晶化合物におけるZは、−CH=N−または−N=CH−を含まず、
前記液晶組成物の構成が前記(ii)の場合、かつ、前記重合性液晶化合物以外の重合性化合物を含み、非重合性の液晶化合物または光学活性化合物を含まない場合、Zは−CH=N−または−N=CH−を含まず;
m1は1〜6の整数である。]
- 前記式(1−1)中、Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−1)、(2−5)または(2−6)で表される重合性基であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。
- 前記式(1−1)中、
Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−1)、(2−5)または(2−6)で表される重合性基であり;
Aが、1,4−シクロヘキシレン、任意の水素がハロゲンで置き換えられた1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイルまたは任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられたフルオレン−2,7−ジイルであることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。 - 前記式(1−1)中、
Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−1)、(2−5)または(2−6)で表される重合性基であり;
Aが、1,4−シクロヘキシレン、任意の水素がハロゲンで置き換えられた1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイルまたは任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられたフルオレン−2,7−ジイルであり;
Zが、単結合、−(CH2)a−、−O(CH2)a−、−(CH2)aO−、−O(CH2)aO−、−CH=CH−、−C≡C−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−、−CH2CH2−COO−、−OCO−CH2CH2−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−OCF2−または−CF2O−であり、該aが1〜20の整数であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。 - 前記式(1−1)中、Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−2)、(2−3)または(2−4)で表される重合性基であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。
- 前記式(1−1)中、
Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−2)、(2−3)または(2−4)で表される重合性基であり;
Aが、1,4−シクロヘキシレン、任意の水素がハロゲンで置き換えられた1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイルまたは任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられたフルオレン−2,7−ジイルであることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。 - 前記式(1−1)中、
Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−2)、(2−3)または(2−4)で表される重合性基であり;
Aが、1,4−シクロヘキシレン、任意の水素がハロゲンで置き換えられた1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイルまたは任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられたフルオレン−2,7−ジイルであり;
Zが、単結合、−(CH2)a−、−O(CH2)a−、−(CH2)aO−、−O(CH2)aO−、−CH=CH−、−C≡C−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−、−CH2CH2−COO−、−OCO−CH2CH2−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−OCF2−または−CF2O−であり、該aが1〜20の整数であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。 - 前記式(1−1)中、
Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−1)、(2−5)または(2−6)で表される重合性基であり;
Aが、1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイルまたは任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられたフルオレン−2,7−ジイルであり;
Zが、単結合、−COO−、−OCO−、−(CH2)a−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−、−CH2CH2−COO−、−OCO−CH2CH2−、−O(CH2)a−、−(CH2)aO−または−O(CH2)aO−であり、該aが1〜20の整数であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。 - 前記式(1−1)中、
Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−1)、(2−5)または(2−6)で表される重合性基であり;
Aが、1,4−フェニレン、任意の水素がCl、Fもしくはメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイルまたは任意の水素がFもしくはメチルで置き換えられたフルオレン−2,7−ジイルであり;
Zが、−COO−、−OCO−、−(CH2)a−、−O(CH2)a−、−(CH2)aO−または−O(CH2)aO−であり、該aが1〜20の整数であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。 - 前記式(1−1)中、
Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−2)、(2−3)または(2−4)で表される重合性基であり;
Aが、1,4−シクロヘキシレン、任意の水素がハロゲンで置き換えられた1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイルまたは任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられたフルオレン−2,7−ジイルであり;
Zが、単結合、−COO−、−OCO−、−(CH2)a−、−O(CH2)a−、−(CH2)aO−または−O(CH2)aO−であり、該aが1〜20の整数であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。 - 前記式(1−1)中、
Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−2)、(2−3)または(2−4)で表される重合性基であり;
Aが、1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイルまたは任意の水素がハロゲンもしくはメチルで置き換えられたフルオレン−2,7−ジイルであり;
Zが、−COO−、−OCO−、−(CH2)a−、−O(CH2)a−、−(CH2)aO−または−O(CH2)aO−であり、該aが1〜20の整数であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。 - 前記式(1−1)中、
Ra1の少なくとも一つが、前記式(2−2)、(2−3)または(2−4)で表される重合性基であり;
Aが、1,4−フェニレン、任意の水素がCl、Fもしくはメチルで置き換えられた1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイルまたは任意の水素がFもしくはメチルで置き換えられたフルオレン−2,7−ジイルであり;
Zが、−COO−、−OCO−、−(CH2)a−、−O(CH2)a−、−(CH2)aO−または−O(CH2)aO−であり、該aが1〜20の整数であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。 - 末端に重合性基を有する重合性液晶化合物を含む液晶組成物を、配向膜、配向制御添加剤、ラビング処理または該組成物の自己配向規制力により、該液晶化合物のメソゲン部位を配向制御して重合することにより得られる液晶重合体からなり、前記重合性液晶化合物が下記式(1−2)で表される少なくとも1種の化合物であることを特徴とする放熱部材。
Ra2は、独立に水素、ハロゲン、シアノ、−CF3、−CF2H、−CFH2、−OCF3、−OCF2H、任意の水素がハロゲンで置き換えられてもよい炭素数1〜20のアルキル、または、該アルキルにおいて、任意の−CH2−が−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−もしくは−C≡C−で置き換えられた基であり;
Ra3は、請求項1に記載の式(2−1)〜(2−6)のいずれかで表される重合性基であり;
Aは、独立に1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、1,4−フェニレン、ナフタレン−2,6−ジイル、フルオレン−2,7−ジイルまたは請求項1に記載の式(3−1)〜(3−10)で表される2価の基であり、
これらの環において、任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく、任意の−CH=は−N=で置き換えられてもよく、任意の水素は、ハロゲン、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のハロゲン化アルキル、または、該アルキルもしくは該ハロゲン化アルキルにおいて、任意の−CH2−が、−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−もしくは−C≡C−で置き換えられた基で置き換えられてもよく;
Zは、独立に単結合、任意の水素がハロゲンで置き換えられてもよい炭素数1〜20のアルキレン、または、該アルキレンにおいて、任意の−CH2−が−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−N(O)=N−もしくは−C≡C−で置き換えられた基であり;
Yは単結合、任意の水素がハロゲンで置き換えられてもよい炭素数1〜20のアルキレン、または、該アルキレンにおいて、任意の−CH2−が−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−もしくは−CH=CH−で置き換えられた基であり;
m2およびn2は、それぞれ0〜5の整数である。] - 前記式(1−2)中、Ra3が請求項1に記載の式(2−1)、(2−5)または(2−6)で表される重合性基である請求項13に記載の放熱部材。
- 前記式(1−2)中、m2+n2が1〜3の整数である請求項13に記載の放熱部材。
- 前記式(1−2)中、m2+n2が2である請求項13に記載の放熱部材。
- 前記式(1−2)中、
Ra2が、独立に炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシまたは炭素数2〜10のアルケニルであり、これらの任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;
Ra3が、請求項1に記載の式(2−1)、(2−5)または(2−6)で表される重合性基であり;
Aが、独立に1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイルまたはピリミジン−2,5−ジイルであり、これらの任意の水素は、塩素、フッ素、炭素数1〜3のアルキルまたは炭素数1〜3のフルオロアルキルで置き換えられてもよく;
Zが、独立に単結合、−CH2O−、−OCH2−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−(CH2)2COO−、−OCO(CH2)2−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−または−C≡C−であり;
Yが単結合、炭素数1〜10のアルキレン、または、該アルキレンにおいて任意の−CH2−が−O−、−COO−もしくは−OCO−で置き換えられた基である請求項13に記載の放熱部材。 - 前記式(1−2)中、
Ra2が、独立に炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のアルコキシであり;
Ra3が、請求項1に記載の式(2−1)、(2−5)または(2−6)で表される重合性基であり;
Aが、独立に1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンであり;
Zが、独立に単結合、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−(CH2)2COO−、−OCO(CH2)2−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−または−C≡C−であり;
Yが単結合、炭素数1〜10のアルキレン、または、該アルキレンにおいて環に隣接する−CH2−が−O−、−COO−もしくは−OCO−で置き換えられた基である請求項13に記載の放熱部材。 - 前記液晶組成物が、非重合性の液晶性化合物を含有することを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の放熱部材。
- 前記液晶組成物が光学活性であることを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の放熱部材。
- 前記液晶組成物が、請求項1に記載の式(1−1)または請求項13に記載の式(1−2)で表わされる液晶化合物以外の重合性光学活性化合物を含有することを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の放熱部材。
- 前記液晶組成物が、請求項1に記載の式(1−1)または請求項13に記載の式(1−2)で表わされる液晶化合物以外の非重合性光学活性化合物を含有することを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載の放熱部材。
- 前記液晶組成物が無機充填剤を含有することを特徴とする請求項1〜22のいずれかに記載の放熱部材。
- 前記液晶組成物が金属充填剤を含有することを特徴とする請求項1〜22のいずれかに記載の放熱部材。
- 前記液晶重合体が、前記液晶組成物を、ホモジニアス、ツイスト、ホメオトロピック、ハイブリッド、ベンドまたはスプレー配向させて重合することにより得られたことを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の放熱部材。
- 前記液晶重合体が、前記液晶組成物を、配向制御添加剤によりホモジニアス、ツイスト、ホメオトロピック、ハイブリッドまたはスプレー配向させて重合することにより得られたことを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の放熱部材。
- 前記液晶重合体が、前記液晶組成物を、ラビング処理によりホモジニアス、ツイスト、ハイブリッドまたはスプレー配向させて重合することにより得られたことを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の放熱部材。
- 高分子成形体であることを特徴とする請求項1〜27のいずれかに記載の放熱部材。
- シートであることを特徴とする請求項1〜27のいずれかに記載の放熱部材。
- フィルムであることを特徴とする請求項1〜27のいずれかに記載の放熱部材。
- 薄膜であることを特徴とする請求項1〜27のいずれかに記載の放熱部材。
- 熱伝導度が0.3W/(K・m)以上であることを特徴とする請求項1〜31のいずれかに記載の放熱部材。
- 末端に重合性基を有する重合性液晶化合物を含む、請求項1または請求項13に記載の液晶組成物を、配向膜、配向制御添加剤、ラビング処理または該組成物の自己配向規制力により、該液晶化合物のメソゲン部位を配向制御して重合することを特徴とする放熱部材の製造方法。
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