JP5082296B2 - 配線付き接着剤及び回路接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、配線付き接着剤に関する。
集積回路類等の回路基板は、基材上に銅、アルミ等の金属箔層を形成し、エッチング、めっきによって配線を基材上に形成することで作製される。基材としては、セラミックやガラス−エポキシ等の硬質基材やポリイミドフィルムやPETフィルム等のフィルム状基材が用いられる。この回路基板はそれ自体に接着性を有しないため、回路基板間の機械的接続、電気的接続には、はんだや異方導電性接着剤が用いられている。
また近年、精密電子機器の分野では回路の高密度化が進んでおり、配線幅、配線間隔が極めて狭くなっているため、配線の脱落、剥離や位置ずれ等が生じ易くなっている。この問題を解決するため、低温速硬化性に優れ、且つ、十分に長い可使時間を有する電気・電子用の回路接続用接着剤が開発されている(例えば、特許文献1、2参照)。
この回路接続用接着剤は、従来から液晶表示装置の製造工程等においてフレキシブル配線板(Flexible Printed Circuit:以下、FPC)を液晶表示パネルに実装する場合等に広く用いられてきた。このような従来の回路接続用接着剤を用いて実装する場合、
(1)ガラス上にインジウム錫酸化物(Indium TinOxide:以下、ITO)等で形成された接続端子や、ガラス−エポキシ基板上に形成された金属端子を有する回路基板を用意する、
(2)回路基板上に回路接続用接着剤を仮圧着する、
(3)回路接続用接着剤の基材(セパレータ)を剥離する、
(4)FPCを回路基板上に配置し、位置合わせ(アライメント)する、
(5)本圧着(接続)する、
という工程を経ていた。
また、FPCの酸化防止、コストダウンを目的として、FPCに予め回路接続用接着剤(異方導電性フィルム)を形成しておくという技術も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
国際公開第98/44067号パンフレット 国際公開第01/015505号パンフレット 特開2005−285640号公報
このような従来の技術では、上記の通り多くの工程を必要とするため、長時間の製造時間を有しコストアップの要因となっていた。また、回路接続用接着剤、回路基板、FPCの3点の部材が必要であり、これもコストアップの大きな要因となっていた。
本発明者らは、上述のように従来の回路基板同士をはんだや接着剤で接続する方法よりも、回路接続に必要な工程数及び部材点数が少なく、かつ良好な接続抵抗を得ることができる回路接続部材及び回路接続方法を探索した。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、回路接続に必要な工程数及び部材点数を少なく、かつ良好な接続抵抗を得ることができる配線付き接着剤を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の配線付き接着剤は、フィルム状接着剤と、前記フィルム状接着剤の主面上に設けられた配線とを備える。
本発明の配線付き接着剤を回路基板に押圧すると、フィルム状接着剤が回路基板に接着することにより、配線付き接着剤の配線が回路基板に接続される。よって、本発明の配線付き接着剤を用いることにより、回路接続を行う際に別途はんだや接着剤を用いる必要がなくなる。したがって、回路接続に必要な工程数及び部材点数を少なくすることができる。さらに、本発明の配線付き接着剤を用いることにより、良好な接続抵抗を得ることができる。
また、前記フィルム状接着剤は導電粒子を含有することが好ましい。これにより、配線付き接着剤を回路基板に接続する際に、配線付き接着剤の配線と回路基板との接続抵抗を小さくすることができる。
また、上記配線付き接着剤は、前記フィルム状接着剤の前記主面とは反対側の面上に設けられた基材を更に備えることが好ましい。これにより、配線付き接着剤をロール状に巻き取る際に、フィルム状接着剤同士の接着を抑制することができる。また、基材がフィルム状接着剤を支持するので、フィルム状接着剤の主面上に配線を形成する際に、フィルム状接着剤の取り扱いが容易になる。さらに、フィルム状接着剤の主面とは反対側の面が他の部材や装置等に接着してしまうことを抑制できる。
また、上記配線付き接着剤は、前記フィルム状接着剤の前記主面上に、前記配線を覆うように設けられた別のフィルム状接着剤を更に備えることが好ましい。この場合、配線付き接着剤を回路基板する際に、配線付き接着剤と回路基板との密着性を高めることができる。
さらに、前記別のフィルム状接着剤は導電粒子を含有することが好ましい。これにより、配線付き接着剤を回路基板に接続する際に、配線付き接着剤の配線と回路基板との接続抵抗を小さくすることができる。
本発明によれば、回路接続に必要な工程数及び部材点数を少なく、かつ良好な接続抵抗を得ることができる配線付き接着剤が提供される。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る配線付き接着剤を模式的に示す斜視図である。図1に示される配線付き接着剤20(以下、「接着剤20」という。)は、フィルム状接着剤1と、フィルム状接着剤1の主面21上に設けられた配線2とを備える。接着剤20は後述する回路基板30に接続される。配線2は、主面21の面方向に沿って所定の間隔で複数設けられている。
図2は、第1実施形態に係る配線付き接着剤を回路基板に接続することによって得られる回路接続構造の製造方法の各工程を模式的に示す斜視図である。
まず、図2(a)に示されるようにフィルム状接着剤1を準備する。フィルム状接着剤1は、例えばフィルム基材上に接着剤組成物を含む溶液を塗布し、塗布された溶液を乾燥させることによって得られる。
続いて、図2(b)に示されるようにフィルム状接着剤1の主面21上に配線2を形成して接着剤20を得る。配線2は、フィルム状接着剤1の主面21上に金属箔をラミネート等により形成した後、その金属箔をエッチングすることによって形成されることが好ましい。この場合、高精細な配線2の形成が可能である。また、金属線をフィルム状接着剤1の主面21に直接押し付けることにより配線2を形成してもよい。この場合、工程数が少ないので、短時間で配線2を形成することができる。
一方、基板3と基板3上に設けられた配線12とを有する回路基板30を準備する。基板3は、例えばガラスやセラミック、ガラス−エポキシ等からなる硬質基材であってもよいし、例えばポリイミドフィルムやPETフィルム等であってもよい。配線12は、例えば配線2と同様の材料から構成される。接着剤20は、図2(b)に示されるように回路基板30に位置合わせされ、対向配置される。その結果、配線2は配線12に対向配置される。
次に、接着剤20を回路基板30に押圧することによって接着剤20を回路基板30に接続し、図2(c)に示されるように、回路接続構造40を作製する。このとき、例えば接着剤20及び回路基板20を加熱及び加圧することによって、フィルム状接着剤1が硬化する。これにより、フィルム状接着剤1の硬化物8が得られる。この硬化物8によって、配線2と配線12とが電気的及び機械的に接続される。また、硬化物8によって隣り合う配線2間は絶縁される。
以上説明したように、本実施形態の接着剤20を回路基板30に押圧すると、フィルム状接着剤1が回路基板30に接着することにより、配線2が配線12に接続される。よって、接着剤20を用いることにより、回路接続を行う際に別途はんだや接着剤を用いる必要がなくなる。よって、回路接続に用いる部材点数を少なくすることができると共に、回路接続の工程数も少なくすることができる。したがって、回路接続構造40の生産効率を向上できると共に生産コストを低減できる。さらに、接着剤20を用いることにより、良好な接続抵抗を得ることができる。
フィルム状接着剤1は、光硬化性接着剤又は熱硬化性接着剤を含有することが好ましい。この場合、接着剤20を回路基板30に接続する際にフィルム状接着剤1を化学反応させて硬化させることができる。また、硬化物8の耐熱性及び耐湿性が飛躍的に向上するので、配線2と配線12との電気的及び機械的接続の信頼性が向上する。フィルム状接着剤1の材料としては、例えば、接着ハンドブック(第2版、日刊工業新聞社刊、日本接着協会編)のII.接着剤編に記述されている接着剤が挙げられる。
配線2の材質としては、例えば銅、銀、金等の延伸性に優れた金属が好ましい。この場合、配線2の幅や径を小さくすることができるので、高密度な配線2の形成が可能になる。また、配線2の表層が金を含有することが好ましい。これにより、配線2と配線12との接続抵抗を低くすることができる。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態に係る配線付き接着剤を模式的に示す斜視図である。図3に示される配線付き接着剤20a(以下、「接着剤20a」という。)は、第1実施形態に係る接着剤20のフィルム状接着剤1に代えて、フィルム状接着剤1中に導電粒子Pを含有するフィルム状接着剤1aを備える。フィルム状接着剤1aは、例えば異方導電性接着剤である。接着剤20aは、接着剤20と同様に、上述の回路基板30に接続される。
接着剤20aでは、接着剤20を回路基板30に接続する場合に比べて、接着剤20aを回路基板30に接続する際に、より安定して配線2を配線12に接続できると共に、配線2と配線12との接続抵抗を小さくすることができる。
導電粒子Pとしては、Au、Ag、Ni、Cu、はんだ等の金属やカーボン等からなる粒子が挙げられる。導電粒子Pは、Ni等の遷移金属類からなる粒子の表面をAu等の貴金属類からなる層で被覆したものでもよい。また、導電粒子Pは、非導電性のガラス、セラミック、プラスチック等からなる粒子の表面を導電層で被覆し、その導電層を貴金属類からなる最外層で被覆したものでもよいし、熱溶融金属粒子でもよい。この場合、導電粒子Pが、加熱及び加圧による変形性を有するので、回路接続時に導電粒子Pと配線2,12との接触面積が増加し、信頼性が向上するので好ましい。貴金属類からなる層の厚さは、良好な接続抵抗を得るために、100オングストローム(10nm)以上であることが好ましい。導電粒子Pの含有量は、用途に応じて、フィルム状接着剤1の樹脂成分100体積部に対して0.1〜30体積部の範囲とすることができる。過剰な導電粒子Pによる隣接配線間の短絡等を防止するためには、導電粒子Pの含有量を0.1〜10体積部とするのが好ましい。
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態に係る配線付き接着剤を模式的に示す斜視図である。図4に示される配線付き接着剤20b(以下、「接着剤20b」という。)は、第1実施形態に係る接着剤20の構成に加えて、基材(セパレータともいう。)4を更に備える。基材4は、フィルム状接着剤1の主面21とは反対側の面22上に設けられる。接着剤20bは、接着剤20と同様に、上述の回路基板30に接続される。
接着剤20bは、例えば、まず基材4上に接着剤組成物を含む溶液を塗布し、塗布された溶液を乾燥させることによりフィルム状接着剤1を形成し、その後フィルム状接着剤1の主面21上に配線2を形成することによって得られる。
接着剤20bでは、接着剤20bをロール状に巻き取る際に、フィルム状接着剤1同士の接着を抑制することができる。また、基材4がフィルム状接着剤1を支持するので、フィルム状接着剤1の主面21上に配線2を形成する際に、フィルム状接着剤1の取り扱いが容易になる。さらに、フィルム状接着剤1の面22が加熱及び加圧を行うプレス機等に接触しても、接着剤がプレス機等に転写されることを抑制できる。
(第4実施形態)
図5は、第4実施形態に係る配線付き接着剤を模式的に示す斜視図である。図5に示される配線付き接着剤20c(以下、「接着剤20c」という。)は、第3実施形態に係る接着剤20bの構成に加えて、別のフィルム状接着剤5を更に備える。フィルム状接着剤5は、フィルム状接着剤1の主面21上に、配線2を覆うように設けられる。接着剤20cは、接着剤20と同様に、上述の回路基板30に接続される。
接着剤20cは、例えば、接着剤20bの配線2上にフィルム状接着剤5を押圧することによってフィルム状接着剤1とフィルム状接着剤5とを接着させることによって得られる。
接着剤20cでは、接着剤20cを回路基板30に接続する際にフィルム状接着剤5が回路基板30に接着する。よって、接着剤20cと回路基板30とが隙間無く接続されるので、接着剤20bを用いる場合に比べて、接着剤20cと回路基板30との密着性を高めることができる。その結果、配線2と配線12との電気的及び機械的な接続信頼性が向上する。
フィルム状接着剤5は、フィルム状接着剤1と同様の材料からなることが好ましい。この場合、フィルム状接着剤1,5間が強固に接着する。
(第5実施形態)
図6は、第5実施形態に係る配線付き接着剤を模式的に示す斜視図である。図6に示される配線付き接着剤20d(以下、「接着剤20d」という。)は、第4実施形態に係る接着剤20cのフィルム状接着剤5に代えて、フィルム状接着剤5中に導電粒子Pを含有するフィルム状接着剤5aを備える。フィルム状接着剤5aは、例えば異方導電性接着剤である。接着剤20dは、接着剤20と同様に、上述の回路基板30に接続される。
接着剤20dでは、接着剤20cを回路基板30に接続する場合に比べて、接着剤20dを回路基板30に接続する際に、より安定して配線2を配線12に接続できると共に、配線2と配線12との接続抵抗を小さくすることができる。
なお、接着剤20dにおいて、フィルム状接着剤1に代えてフィルム状接着剤1aを用いてもよいが、図6に示されるように、フィルム状接着剤1とフィルム状接着剤5aとの組み合わせが特に好ましい。この場合、隣接配線間の絶縁性が良好に維持され、かつ、対向配線間の接続抵抗を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
フィルム状接着剤として、厚さ50μmのポリエステルシート((株)東洋紡製、バイロン500(製品名))を準備した。続いて、布線機を用いて、ポリエステルシートの表面上に長さ10cm、直径0.1mmの金線を200μmピッチで10本形成した。このようにして、実施例1の配線付き接着剤を得た(図1参照)。
(実施例2)
固形エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)、エピコート#1007(製品名))50gを、質量比でトルエン(沸点110.6℃、SP値8.90)/酢酸エチル(沸点77.1℃、SP値9.10)=50/50の混合溶剤に溶解して、固形分40%の溶液を得た。続いて、固形質量比で、固形エポキシ樹脂50g、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂45g、硬化促進剤としてイミダゾール5gとなるように配合して塗布用溶液を得た。この塗布用溶液を、片面が表面処理された厚さ80μmのPETフィルムに塗工装置を用いて塗布し、70℃、10分の熱風乾燥を行った。これにより、PETフィルム上に厚さ50μmのフィルム状接着剤を形成した。さらに、このフィルム状接着剤上に実施例1と同様に金線を形成することにより、実施例2の配線付き接着剤を得た(図4参照)。
(実施例3)
実施例2と同様に、PETフィルム上に厚さ50μmのフィルム状接着剤を形成し、積層体を得た。この積層体を、実施例2の配線付き接着剤の主面(金線が露出した面)上にラミネートした後、その積層体のPETフィルムを剥離することにより、実施例3の配線付き接着剤を得た(図5参照)。
(実施例4)
フィルム状接着剤として、厚さ50μmの異方導電フィルム(日立化成工業(株)製、AC−7073Z(製品名))を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例4の配線付き接着剤を得た(図3参照)。
(実施例5)
積層体として、PETフィルム上に実施例4の異方導電フィルムを形成したものを用いたこと以外は実施例3と同様にして、実施例5の配線付き接着剤を得た(図6参照)。
(実施例6)
長さ10cm、直径0.1mmの金線に代えて長さ10cm、直径0.1mmの銅線を用いたこと以外は実施例2と同様にして、実施例6の配線付き接着剤を得た。
(実施例7)
長さ10cm、直径0.1mmの金線に代えて長さ10cm、直径0.1mmの白金線を用いたこと以外は実施例2と同様にして、実施例7の配線付き接着剤を得た。
(実施例8)
長さ10cm、直径0.1mmの金線に代えて長さ10cm、直径0.1mmの銅線を用いたこと以外は実施例4と同様にして、実施例8の配線付き接着剤を得た。
(実施例9)
長さ10cm、直径0.1mmの金線に代えて長さ10cm、直径0.1mmの白金線を用いたこと以外は実施例4と同様にして、実施例9の配線付き接着剤を得た。
(回路接続)
実施例1〜9の配線付き接着剤を用いて以下のように回路接続を行った。図7は、回路接続構造の特性を評価するための特性評価用基板(回路基板ともいう。)を模式的に示す斜視図である。図7に示される特性評価用基板50では、ガラス−エポキシ基板9の一端上に長さ2cm、幅1cmの配線6が形成されている。ガラス−エポキシ基板9の他端上には、長さ2cmの配線(接続端子ともいう。)7が200μmピッチで10本形成されている。配線6と配線7との間には、長さ8cmにわたって、配線6,7が形成されずガラス−エポキシ基板9の表面が露出する領域が設けられている。
図8は、図7の特性評価用基板に図4の配線付き接着剤を接続して得られる回路接続構造を模式的に示す斜視図である。図8は、実施例2における回路接続構造を示している。図8に示される回路接続構造60では、接着剤20bの配線2が配線6,7に接続されている。特性評価用基板50と接着剤20bとは、配線2の一端と配線6が幅1cmにわたって接続され、かつ、配線2の他端と配線7が幅1cmにわたって接続されるように位置合わせされている。このとき、180℃、3MPaで20秒間加熱及び加圧することによって、接着剤20bを特性評価用基板50に接続した。なお、実施例1,3〜9についても実施例2と同様にして回路接続構造を得た。
(比較例1)
特性評価用基板50上に、厚さ50μmの異方導電フィルム(日立化成工業(株)製、AC−7073Z(製品名))を転写した。続いて、ポリイミドフィルムを作製し、そのポリイミドフィルムの表面上に長さ10cmの金線を200μmピッチで10本形成してFPC(Flexible Printed Circuits)を得た。このFPCを、異方導電フィルムを介して特性評価用基板50に接続した。このとき、180℃、3MPaで20秒間加熱及び加圧することによって、FPCを特性評価用基板50に接続した。
(比較例2)
金線を形成しなかったこと以外は実施例2と同様にして配線が形成されていない接着シートを得た。続いて、この接着シートを特性評価用基板50に接続した。
(接続抵抗の測定)
実施例1〜9及び比較例1,2について、隣接する配線7間の抵抗値を、回路接続の直後(初期)、及び85℃、85%RHの高温高湿槽中に500時間保持した後(高温高湿処理後)にマルチメータで測定した。抵抗値は隣接する配線7間の抵抗9点の平均(x+3σ)で示した。得られた結果を表1に示す。また、実施例1〜9及び比較例1について、回路接続の工程数及び回路接続に用いる部材点数を表1に示した。
Figure 0005082296
実施例1で用いたフィルム状接着剤は熱可塑性接着剤からなり、実施例2〜9で用いたフィルム状接着剤は熱硬化性接着剤からなるので、実施例2〜9の接続抵抗は、実施例1の接続抵抗と同じか又はそれよりも低くなっている。なお、実施例1において回路の断線は発生しなかった。実施例4,5,8,9で用いたフィルム状接着剤には導電粒子が含まれているため、特に高温高湿処理後の接続抵抗が低い値であった。
実施例1,4,8,9において、回路接続の工程数は、
(1)特性評価用基板50を用意する、
(2)特性評価用基板50の配線7と接着剤20bの配線2とを位置合わせする、
(3)特性評価用基板50と接着剤20bとを圧着する、
の3工程であった。
実施例2,3,5〜7において、回路接続の工程数は、
(1)特性評価用基板50を用意する、
(2)特性評価用基板50の配線7と接着剤20bの配線2とを位置合わせする、
(3)特性評価用基板50と接着剤20bとを圧着する、
(4)接着剤20bの基材4を剥離する、
の4工程であった。
比較例1において、回路接続の工程数は、
(1)特性評価用基板50を用意する、
(2)特性評価用基板50上に異方導電フィルムを仮圧着する、
(3)異方導電フィルムの基材(セパレータ)を剥離する、
(4)特性評価用基板50の配線7とFPCの端子とを位置合わせする、
(5)特性評価用基板50とFPCとを本圧着(接続)する、
の5工程であった。
また、実施例1〜9では、配線付き接着剤、特性評価用基板50の2点を部材として用いて回路接続を行った。一方、比較例1では、FPC、異方導電フィルム、特性評価用基板50の3点を部材として用いて回路接続を行った。比較例2では回路接続を行うことができなかった。
第1実施形態に係る配線付き接着剤を模式的に示す斜視図である。 第1実施形態に係る配線付き接着剤を回路基板に接続することによって得られる回路接続構造の製造方法の各工程を模式的に示す斜視図である。 第2実施形態に係る配線付き接着剤を模式的に示す斜視図である。 第3実施形態に係る配線付き接着剤を模式的に示す斜視図である。 第4実施形態に係る配線付き接着剤を模式的に示す斜視図である。 第5実施形態に係る配線付き接着剤を模式的に示す斜視図である。 回路接続構造の特性を評価するための特性評価用基板を模式的に示す斜視図である。 図7の特性評価用基板に図4の配線付き接着剤を接続して得られる回路接続構造を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1,1a…フィルム状接着剤、2…配線、4…基材、5,5a…別のフィルム状接着剤、20,20a,20b,20c,20d…配線付き接着剤、21…フィルム状接着剤の主面、22…フィルム状接着剤の主面とは反対側の面、P…導電粒子。

Claims (5)

  1. ィルム状接着剤と、
    前記フィルム状接着剤の主面上に設けられた配線と、
    前記フィルム状接着剤の前記主面上に、前記配線を覆うように設けられた別のフィルム状接着剤と、
    を備える、配線付き接着剤。
  2. 前記フィルム状接着剤は導電粒子を含有する、請求項1に記載の配線付き接着剤。
  3. 前記フィルム状接着剤の前記主面とは反対側の面上に設けられた基材を更に備える、請求項1又は2に記載の配線付き接着剤。
  4. 前記別のフィルム状接着剤は導電粒子を含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の配線付き接着剤。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の配線付き接着剤の前記配線が接続された回路基板を備える、回路接続構造。
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