JP5046317B2 - 受信機、送信機、伝送システム、及び伝送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ブロック単位で等化処理を行うブロック伝送方式における受信機、送信機、伝送システム、及び伝送方法に関するものであり、より具体的には、ブロック伝送方式において、都市雑音のように瞬間的に振幅が大きくなる雑音による影響を低減するための技術に関するものである。
ブロック伝送方式は、複数のシンボルから構成される信号ブロックを送信し、受信側ではこのブロック毎に等化や復調の処理を行うものである。
ブロック伝送方式としては、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing,直交周波数分割多重)方式や、シングルキャリア変調方式にサイクリックプレフィックスを適用したSC−CP(Single Carrier block transmission with Cyclic Prefix)方式などを挙げることができる。
SC−CP方式は、OFDM方式と同様に、ガード区間(Guard Interval)にサイクリックプレフィックスを挿入して伝送し、受信側で離散周波数領域等化を行う伝送方式である。
ここで、等化とは、受信信号から信号伝送路による影響を取り除く処理をいう。SC−CP方式では、離散周波数領域の等化器が用いられる。これは、CP除去後の受信信号ベクトルを離散フーリエ変換し、変換領域で各周波数成分毎にウェイトを乗算し、離散フーリエ逆変換によって再び時間領域の信号に戻すことで等化を実現する等化器である。
このような等化器については、例えば、非特許文献1に説明されている。
林和則 「変復調と等化方式の基礎(Fundamentals of Modulation/Demodulation and Equalization Technologies)」Proc.MWE2004,pp.523-532,2004
従来の伝送方式は、受信信号に比べて振幅が比較的小さく信号全体に分布する白色ガウス雑音への対処を考慮して開発されているが、都市雑音のように、受信信号よりも大きな瞬時電力を持つインパルス性の雑音(図18参照)は、白色ガウス雑音モデルとは振る舞いが異なる。このため、都市雑音のような雑音が存在すると、従来の伝送方式ではうまく復調できないことが多い。
しかも、都市雑音は、時間的にはブロック中に局所的に存在し、かつ振幅が大きいため、周波数領域等化処理時において、全周波数帯域に悪影響を与え、等化処理がうまくできなくなる。
このように、インパルス性の都市雑音のように受信信号よりも大きな瞬時電力を持つ雑音は、受信を不可能にするか伝送誤り率を低下させる重大な要因となる。
ところが、従来、ブロック伝送方式において、受信信号よりも大きな瞬時電力を持つ雑音(以下、局所ノイズともいう)をキャンセルする手法は存在しなかった。
そこで、本発明は、受信信号よりも大きな瞬時電力を持つ雑音による影響を低減するための新たな技術を提供することを目的とする。
本発明は、送信側から送信された信号ブロックを受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送方式用の受信機において、受信信号ブロック中に局所的に存在しかつ信号よりも振幅の大きい局所ノイズを検出する局所ノイズ検出部と、受信信号ブロック中で局所ノイズが存在する範囲の信号を当該局所ノイズとともに消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックを生成する局所ノイズ消失処理部と、局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて等化処理を行う等化器と、を備えている。
本発明によれば、受信機は、局所ノイズが存在していても、これを消失させる。そして、局所ノイズが消失した受信信号ブロックに基づいて等化処理を行う。したがって、局所ノイズが、等化処理の際に、広範な周波数領域に与える悪影響を低減することができる。
前記局所ノイズ検出手段は、受信信号ブロックの信号振幅が所定のしきい値を超えた範囲を局所ノイズとして検出するのが好ましい。
また、前記局所ノイズ検出手段は、少なくとも受信信号ブロックにおける局所ノイズの位置及びノイズ幅を検出するのが好ましい。
局所ノイズ消失受信信号ブロックをr’としたときに、前記等化器は、下記式により等化処理を行うのが好ましい。
Figure 0005046317
ただし、Dは、離散フーリエ変換行列であって、下記式で与えられる。
Figure 0005046317
また、Γは、{γ,・・・,γM−1}を対角成分にもつ対角行列であって下記式で与えられる。
Figure 0005046317
前記局所ノイズ消失受信信号ブロックの生成の際に局所ノイズとともに消失させた信号成分を表す消失信号レプリカを、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて生成する消失信号レプリカ生成部を備え、前記等化器は、前記消失受信信号ブロックに前記消失信号レプリカを補充した消失信号補充受信信号ブロックに対して等化処理を行うのが好ましい。
局所ノイズ消失受信信号ブロックの生成の際に局所ノイズとともに消失させた信号成分を表す消失信号レプリカを、前記消失受信信号ブロックに加算した消失信号補充受信信号ブロックに対して、等化処理を行えば、局所ノイズ消失処理を行ったことによって発生する悪影響を低減することができる。
送信側から送信された送信信号ブロックを、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて、仮推定する送信信号ブロック仮推定部を更に備え、前記消失信号レプリカ生成部は、前記消失信号レプリカを、仮推定された送信信号ブロックに基づいて生成するのが好ましい。
前記消失信号レプリカ生成部は、前記消失信号のレプリカを、以下に定義される消失送信信号に基づいて生成するのが好ましい。消失信号レプリカを演算する場合に、実際に必要な信号は、下記式で定義される消失送信信号であるから、これを利用することで、演算を効率化することができる。
Figure 0005046317
前記消失信号レプリカ生成部は、仮推定された送信信号ブロックのうち消失送信信号以外の成分を、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックから取り除くことによって得られる消失受信信号を演算し、前記消失受信信号に基づいて前記消失送信信号を復元し、復元された消失送信信号に基づいて、消失信号のレプリカを生成する、のが好ましい。
仮推定された送信信号ブロックのうち、消失送信信号は、電力が小さく、比較的不確かであるため、仮推定された送信信号ブロックのうち消失送信信号以外の成分(比較的確かな成分)を、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックから取り除くことによって得られる消失受信信号を演算し、前記消失受信信号に基づいて前記消失送信信号を復元することで、精度が高まる。
消失信号補充受信信号ブロックをr”としたときに、前記等化器は、下記式により等化処理を行うのが好ましい。
Figure 0005046317
Figure 0005046317
受信機は、局所ノイズのノイズ幅及び/又は信号伝送路の伝達関数の次数に関する情報を送信機に送信可能に構成されているのが好ましい。送信機は、局所ノイズのノイズ幅及び/又は信号伝送路の伝達関数の次数に関する情報を受信機から受信できるため、送信機において、送信信号に適切な遅延量を与えることができる。
送信機に係る本発明は、受信信号ブロックから局所ノイズを除去して等化処理を行うことができる信号ブロックを受信機に対して送信するための送信機であって、前記受信機において認識される信号伝送路の伝達関数の次数が、実際の伝送路の伝達関数の次数よりも大きくなるように、送信される信号ブロックの遅延信号を発生させる遅延発生部を備えていることを特徴とする。
受信機において認識される次数が、実際の伝送路の次数よりも大きくなるように、送信される信号ブロックの遅延信号を発生させると、受信機では、局所ノイズ消失処理によって消失した信号成分を復元することができる。
前記遅延発生部は、前記受信機において認識される信号伝送路の伝達関数の次数が大きくなるように、送信信号ブロックを異なる位置から送信する複数のアンテナによって構成されているのが好ましい。
また、前記遅延発生部は、前記受信機において認識される信号伝送路の伝達関数の次数が大きくなるように、送信信号ブロックに遅延を持つ遅延送信信号ブロックを合波して送信するよう構成されていてもよい。
さらに、前記遅延発生部によって発生する遅延をDとし、実際の伝送路の伝達関数の次数をLとし、局所ノイズのノイズ幅をPとすると、前記遅延発生部によって発生する遅延Dは、P≦D+Lを満たすのが好ましい。
また、受信信号ブロックに含まれる局所ノイズのノイズ幅及び/又は信号伝送路の伝達関数の次数に関する情報を受信機から受信可能な送信機であって、前記受信機において検出される信号伝送路の伝達関数の次数が、実際の伝送路の伝達関数の次数よりも大きくなるように、送信される信号ブロックの遅延信号を発生させる遅延発生部を備え、前記遅延発生部は、前記受信機から送信された局所ノイズ幅及び/又は伝達関数次数に関する情報に応じた遅延量の遅延信号を発生するのが好ましい。
ブロック伝送システムに係る本発明は、送信側から送信された信号ブロックを受信側で受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送システムにおいて、受信信号ブロック中に局所的に存在しかつ信号よりも振幅の大きい局所ノイズを検出する局所ノイズ検出部と、受信信号ブロック中で局所ノイズが存在する範囲の信号を当該局所ノイズとともに消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックを生成する局所ノイズ消失処理部と、局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて等化処理を行う等化器と、を備えていることを特徴とする。
ブロック伝送方法に係る本発明は、送信側から送信された信号ブロックを受信側で受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送方法において、受信信号ブロック中に局所的に存在しかつ信号よりも振幅の大きい局所ノイズを検出するステップと、受信信号ブロック中で局所ノイズが存在する範囲の信号を当該局所ノイズとともに消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックを生成するステップと、局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて等化処理を行うステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、局所ノイズが存在していても、これを消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて等化処理を行う。したがって、局所ノイズが、等化処理の際に、広範な周波数領域に与える悪影響を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、理解の容易のため、ブロック伝送方式の一例であるSC−CP方式における伝送システム基本構成を説明し、その後、本発明を適用したSC−CP方式伝送システムについて説明する。
[SC−CP方式伝送システムの基本構成]
図1は、SC−CP方式伝送システムの基本構成を示している。この伝送システムは、送信機10及び受信機20を含んでおり、送信機10から送信された信号は伝送路30を経由して受信機20によって受信される。
また、図2は、上記伝送システムにおける伝送データ形式(フレーム構造)を示している。図2に示すように、複数のデータブロックに対してプリアンブルブロックを付加したものをフレームと呼ぶ。データブロック(以下、単にブロックということもある)は、複数の複素ベースバンド信号(M個のシンボル)からなるブロック本体部に対し、サイクリックプレフィックス(K個のシンボル)を付加したものである。なお、以下では、サイクリックプレフィックスを単にCPということもある。また、シンボルといった場合、通常、複数ビットを1つのシンボルに割り当てたものをいうが、ここでは1ビットだけが1つのシンボルに割り当てられたものであってもよい。
前記プリアンブルブロック(以下、単にプリアンブルということもある)とは、フレームの先頭に付加した既知信号のことをいう。プリアンブルは、シングルキャリアブロック伝送においては周波数伝達関数を推定するのに用いられ、そのほか受信機でクロックや周波数の同期を取るのにも用いられる。
プリアンブルとしては、例えば、PN (Psuedorandom Noise) 信号系列、チャープ (chirp) 信号などが考えられる。ここで、PN信号の詳細は[横山光雄「スペクトラム拡散通信システム」科学技術出版社p.393, 6.3 PN系列]を参照。
チャープ信号は「線形に周波数が増加する正弦波」であり、文献[J. Cioffi and J. A. C. Bingham, A Data-Driven Multitone Echo Canceller, IEEE Transactions on Communications, Vol.42, No.10, p.2853-2869, 1994B, p.2866]に生成法が記載されている。時間軸と周波数軸の両方で振幅を一定にできるメリットがある。
前記パイロット信号は、データブロックに埋め込まれた既知信号である。シングルキャリアブロック伝送方式においては周波数伝達関数を推定するのに用いられる。そのほか受信機でクロックや周波数の同期を取るのにも用いられる。例えば、文献[K. Hayashi and S. Hara, A New Spatio-Temporal Equalization Method Based on Estimated Channel Response, IEEE Transactoins on Vehicular Technology, Vol. 50, No.5, p.1250-1259, 2001.]のFig.3では、データチャネルに抑圧されたPN系列を使う例が示されている。
CPは、ブロック本体部の最後のK個(K<M)の成分をそのままの順序でブロック本体部の先頭にコピーしたものである。CPを送信信号ブロックに付加すると、ブロック間干渉を除去でき、周波数領域等化時の性能が向上する。
ブロック間干渉(Inter−Block Interference、以下IBIともいう)は、信号伝送経路において生じた前ブロックの遅延信号が現ブロックの信号と重なることによって生じるものである。
CPが付加されていると、前ブロックの遅延信号が現ブロックのCP内にとどまっている限り、ブロック間干渉による影響を除去することが可能である。この点についての詳細は、非特許文献1に説明されている。
以下では、送信機10及び受信機20の主要な機能を、数式を用いつつ説明する。まず、送信機10は、送信データを、M個のシンボルごとにブロック化する(ブロック本体部生成処理)。式(1)は、ブロック本体部s(n)を示している。なお、下記式(1)において、nはブロック毎に付けられた番号であり、nを現ブロックの番号とすると、n−1は前ブロックの番号である。
Figure 0005046317
続いて、送信機10は、式(1)で示すブロック本体部に、CPを付加し、CP付きブロックを生成する。式(2)は、CP付加処理を示している。送信機10は、このCP付きブロックを変調し、送信する。
Figure 0005046317
上記式(2)において、TCPは、ブロック本体部s(n)の最後のK個の成分をそのままの順序で先頭にコピーする操作を表しており、具体的には、式(3)で示される操作である。
Figure 0005046317
送信機10から送信された信号ブロックは、信号伝送路30による影響を受けた状態で、受信機20によって受信され、変調される。
受信機20は、伝送路30の伝達関数推定部21を備えており、この伝達関数推定部21は、プリアンブルやパイロット信号に基づいて、伝送路30の伝達関数(インパルス応答)h={h,h,・・・,h}を推定する。伝達関数の推定は、プリアンブルやパイロット信号をフーリエ変換(FFT)した結果に基づいて行われる。推定された伝達関数は、受信信号ブロックの等化処理のために等化器23に与えられる。
なお、伝達関数推定は、フレーム先頭のプリアンブルだけでも行うことができるが、ブロックに合成されたパイロット信号によって推定された伝達関数を更新(修正)することで、時々刻々と変化する伝送路の伝達関数をより正確に推定することができる。
また、受信機20は、伝送路30の次数判定部22も備えており、この次数判定部22によって伝送路30の次数Lを判定する。次数Lの判定は、伝達関数推定部21と同様にフーリエ変換(FFT)によって行ってもよいし、AIC(AKAIE Information Criterion)やMDL(Minimum Description Length)などの次数判定アルゴリズムによって行っても良い。
なお、フーリエ変換によって次数判定を行う場合、フーリエ変換結果に基づき、信号以外の熱雑音部分を所定のしきい値によって除去した場合の信号の最大遅延から求めればよい。求めた次数Lは、受信機20における様々な演算などに用いられる。
さて、前述のように、伝送路(通信路)のインパルス応答をh={h,h,・・・h}とすると、受信機20における受信信号ブロックは、式(4)のように表される。
Figure 0005046317
ただし、Hは式(5)のように表せる。
Figure 0005046317
さらに、Hを(M+K)×(M+K)の2つの部分行列H,H
Figure 0005046317
Figure 0005046317
に分解すると、受信信号ブロックは、
Figure 0005046317
となる。ここで、式(8)の右辺第1項は、(n−1)番目の送信信号ブロック(前ブロック)からの信号成分であり、ブロック間干渉(IBI)成分を表している。
受信機20では、受信したブロックからCPを除去する処理を行う。数式で表すと式(9)のようになる。
Figure 0005046317
式(9)において、RCPは、CPを除去する操作を表しており、CP除去操作は、式(10)のとおりである。
Figure 0005046317
このとき、CP長Kと伝送路の次数L(物理的には伝送路のインパルス応答長Lに相当)に関し、K≧L、すなわち、CP長Kが伝送路の次数L以上であれば、送信信号ブロックにかかわらず、RCP=0なので、CP除去後の受信信号r(n)は、
Figure 0005046317
となり、ブロック間干渉成分が除去される。
さて、式(11)のRCP0CPを展開すると以下のようになる。
Figure 0005046317
式(12)のような構造を持つ行列は、巡回行列(Circulant Matrix)と呼ばれ、「離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourie Transform)行列によってユニタリ相似変換が可能である。」という性質を持つ。
巡回行列の性質を用いると、
Figure 0005046317
と書ける。
ただし、
Figure 0005046317
Figure 0005046317
である。
式(11)の右辺第2項の雑音成分をn(n)とおくと、CP除去後の受信信号r(n)は、以下のように書き表せる。
Figure 0005046317
等化器23において行われる周波数領域等化処理は、CP除去後の受信信号ブロックを離散フーリエ変換し、変換領域で各周波数成分毎にウェイトを乗算し、離散フーリエ変換によって再び時間領域の信号に戻すことで等化を実現する。このため、広範な周波数帯域に影響を与えるバースト状の局所ノイズが存在すると、周波数領域等化時に広範な周波数帯域で、悪影響を受ける。
さて、離散周波数領域でのウェイトを {γ,・・・,γM−1} とし、これを対角成分にもつ対角行列をとすると、等化器出力の信号は、下記式のようになる。
Figure 0005046317
また、非特許文献1には、ゼロフォーシング (ZF,zero forcing) 基準の等化器ウェイトと最小2乗誤差 (Minimum Mean−Square−Error,MMSE)基準の等化器ウェイトが示されている。
ZF等化器ウェイト
Figure 0005046317
MMSE等化器ウェイト
Figure 0005046317
ここで、={λ,・・・,λM−1}は式(14)より伝送路のインパルス応答の離散フーリエ変換である。これらのウェイトを用いたシミュレーション例も非特許文献1に示されている。シングルキャリアブロック伝送方式のMMSE基準等化器はZF準等化器に比べて特性が優れている。
ZF基準等化器がMMSE基準等化器に劣る主な要因は、雑音増強 (Noise Enhancement) である。雑音増強とは「ある周波数での通信路の応答 λが0または0に近い値を取った場合、その周波数におけるウェイトは非常に大きな値をとり雑音が増幅されてしまう」現象である。
等化器23の等化処理によって、伝送路による影響が低減させた送信信号ブロックを受信機20において再現できる。続いて、信号判定部24において、シンボルを決定することができる。信号判定部24は、同じシンボルを示す信号であっても、雑音の影響等によって、位相や振幅が一定でないことから、所定の基準(しきい値)によって、シンボルを決定するためのものである。
[第1実施形態]
図3は、本発明の第1実施形態に係るブロック伝送システムを示している。なお、第1実施形態において、特に説明しない点は、図1の伝送システムと同様である。
図4に示すように、都市雑音の影響を受ける伝送路30の場合、受信信号ブロック中に局所的に存在しかつ信号よりも振幅の大きい局所ノイズ(以下、バーストノイズということもある)が含まれることがある。
図3に示すように、受信機20は、受信信号ブロックに含まれる局所ノイズを検出するための局所ノイズ検出部25を備えている。局所ノイズ検出部25は、所定のしきい値より大きな信号振幅を持つ範囲の信号を局所ノイズ(バーストノイズ)として検出する。
また、受信機10は、受信信号ブロック中で局所ノイズが存在する範囲の信号を当該局所ノイズとともに消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックを生成する局所ノイズ消失処理部27を備えている。なお、以下では、説明の簡単化のため、局所ノイズは、受信信号ブロックにおいて、1箇所だけ出現しているものとするが、実際には、局所ノイズは受信信号ブロック中の複数箇所に存在していてもよい。
図4に示すように、局所ノイズを検出するためのしきい値は、受信信号ブロックの通常の信号振幅よりも大きい値に設定されている。具体的には、しきい値は、受信信号ブロックの通常の信号振幅よりも20dB〜30dB以上大きいのが好ましい。
局所ノイズ検出部25は、受信信号ブロックにおける局所ノイズの位置と、そのノイズ幅を検出する。本実施形態では、局所ノイズの位置は、ノイズの始まり位置iとして検出され、ノイズ幅は、ノイズの始まり位置iからノイズが存在する幅(時間幅)Pとして検出される。
なお、局所ノイズが存在する範囲を特定する仕方は、上記i,Pに限られるものではなく、例えば、局所ノイズの始まり位置及び終わり位置で、局所ノイズ範囲を特定してもよい。以下では、iとPによって局所ノイズの範囲を特定した場合についての処理を説明する。
図5(a)は、局所ノイズ消失処理部27によって局所ノイズを消失させる前のブロックを示し、図5(b)は、局所ノイズを消失させた後のブロックを示している。図5(a)(b)から明らかなように、局所ノイズ消失処理部27では、検出された局所ノイズが存在する時間の信号をすべて0にする。すなわち、受信信号ブロック中、局所ノイズが存在する範囲のシンボル(位置iからP個のシンボル)が0になっている。
局所ノイズ消失処理によって、局所ノイズが存在する範囲における本来的な受信信号成分(データ信号)も消失するが、等化処理において広い周波数領域に悪影響を与える局所ノイズを除去することができる。
局所ノイズ消失処理後の受信信号ブロック(局所ノイズ消失受信信号ブロック)r’を数式化すると下記の通りである。なお、図3では、CPを除去する前のブロックを対象にして、局所ノイズを検出するとともに当該局所ノイズを消失させているが、以下では、理解の容易のため、CPを除去したブロック(ブロック長=M)から局所ノイズを消失させた場合について説明する。
まず、局所ノイズが考慮されていない受信信号を表す式(8)において、局所ノイズを考慮すると、式(8)は式(20)のようになる。つまり、局所ノイズ消失処理前の受信信号ブロックは、式(20)のように表される。
Figure 0005046317
なお、式(20)において、局所ノイズは、連続したP個の複素ベースバンド信号区間にわたって大きな振幅を持つバースト状の雑音と仮定している。
そして、CP除去及び局所ノイズ消失処理がなされた局所ノイズ消失受信信号ブロックr’は、式(9)、式(16)に示すCP除去後受信信号r(n)に対して局所ノイズ消失処理を行ったものと等価であるから、式(21)のようになる。
Figure 0005046317
ただし、Pi,Pは、
Figure 0005046317
であり、CP除去後のM個の信号のうち、i番目からP個分の信号(シンボル)が局所ノイズ消失処理により、0に置き換えられたことを意味する(図5(a)(b)参照)。なお、式(22)中のdiagは対角行列を意味する。
以上のようにして得られた局所ノイズ消失受信信号ブロックに対して、等化器23によって周波数領域での等化処理を行っても、広範な周波数領域に対して悪影響を与える局所ノイズが消失しているため、誤り率を良好にすることができる。
しかも、通常の伝送路30では、伝搬遅延が発生するものであり、このような伝搬遅延信号の存在により、局所ノイズによって消失した本来的なデータ信号(消失信号)が、自然に復元される。つまり適切な遅延信号が存在する伝送環境下では、消失信号は、受信機20において復元可能であり、精度良い伝送が実現される。なお、この点についての詳細は後述する。
等化器23は、図6に示すような構造を持ち、式(23)の処理を行うものが好ましい。
Figure 0005046317
ただし、式(23)において、Dは、式(15)で表されるDFT行列である。Γは、離散周波数領域での等化器23のウェイトを{γ,・・・,γM−1}としたときに、これを対角成分に持つ対角行列である。そして、等化器23のウェイト{γ,・・・,γM−1}には、式(18)や式(19)を用いてもよいが、式(24)がより望ましい。
Figure 0005046317
式(24)は、式(19)に示すMMSE等化器ウェイトにおいて、局所ノイズを消失させたことによる影響を反映させた局所ノイズ消失受信信号ブロック用MMSE等化器ウェイトを示している。
式(24)の等化器ウェイトを持つ等化器23であれば、式(19)の従来のMMSE等化器ウェイトよりも、局所ノイズ消失受信信号ブロックに適した等化器ウェイトとなり、従来のMMSE等化器ウェイトを用いた場合よりも特性が向上する。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態に係る伝送システムを示している。なお、第2実施形態において、特に説明しない点は、図1の伝送システム及び第2実施形態に係る伝送システムと同様である。
第1実施形態の受信機20と同様に、第2実施形態の受信機20は、局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて等化処理を行うものである。ただし、第1実施形態の受信機20では、局所ノイズ消失受信信号ブロックに対して、直接、等化処理を行うのに対し、第2実施形態の受信機20は、局所ノイズ消失受信信号ブロックに更に処理を施してから等化処理を行うように構成されている。
具体的には、第2実施形態の受信機20は、送信信号ブロック仮推定部28及び消失信号レプリカ生成部29aを備えている。そして、送信信号ブロック仮推定部28及び消失信号レプリカ生成部29aによって、局所ノイズ消失処理時に受信信号から消去してしまった信号成分(消失信号)のレプリカを生成する。そして、第2実施形態の受信機20では、この消失信号レプリカを、式(21)で示される局所ノイズ消失受信信号ブロックに加算し、消失信号補充受信信号ブロックを生成する。
消失信号補充受信信号ブロックは、局所ノイズ消失受信信号ブロックに比べて、消失信号のレプリカが補充されている分、良好な等化処理が行える。また、消失信号補充受信信号ブロックでは、式(24)のような複雑な演算を要する等化器ウェイトではなく、式(18)式(19)に示すような従来の等化器ウェイトで等化処理を行うこともできるため、演算を簡素化(高速化)することができる。
以下では、送信信号ブロック仮推定部28及び消失信号レプリカ生成部29aの処理を数式に基づいて更に詳細に説明する。
まず、局所ノイズ消失受信信号ブロックは、式(25)のように表される。なお、式(25)の1行目の式は、式(21)の2行目の式と同じものである。
Figure 0005046317
ただし、
Figure 0005046317
とおく。ここでCは式(12)で表される巡回行列である。
式(16)との対比から明らかなように、理論的には、式(25)の局所ノイズ消失受信信号ブロックに、CISIs(n)を加算できれば、局所ノイズの影響を受けていない受信信号ブロック式(16)と等しくなる。つまり、CISIs(n)が局所ノイズ消失処理において局所ノイズとともに消失した消失信号であると考えることができる。
消失信号レプリカ生成部29aでは、この消失信号のレプリカを推定する。そして、受信機20は、当該消失信号レプリカを、式(25)で示される局所ノイズ消失受信信号ブロックr’(n)に加算し、消失信号補充受信信号ブロックr”(n)を生成する。
つまり、消失信号補充受信信号ブロックr”(n)は、式(27)の1行目の式のようになる。消失信号補充受信信号ブロックは、局所ノイズの影響を受けていない受信信号ブロック(式(27)の2行目の式)とほぼ等しくなる(式(16)及び式(13)も参照)。
Figure 0005046317
消失信号補充受信信号ブロックは、局所ノイズの影響を受けていない受信信号ブロックとほぼ等しくなることから、式(18)式(19)に示すような従来の等化器ウェイトを持つ等化器23で等化処理が行える。
さて、消失信号レプリカ生成部29aにおいては、式(26)で示されるCISIと、送信信号ブロックs(n)の推定値と、があれば、消失信号レプリカを生成できる。ここで、CISIは、伝達達関数推定部21によって推定された伝達関数に基づき、式(26)を用いて演算することができる。また、送信信号ブロックs(n)の推定値は、送信信号仮推定部28によって算出される。
送信信号仮推定部28は、送信信号ブロックs(n)の推定値を式(28)のようにして演算する。
Figure 0005046317
式(28)で求められる送信信号ブロックs(n)の推定値は、式(23)によって算出される推定送信信号ブロック(局所ノイズ消失受信信号ブロックを式(24)のウェイトで等化処理したもの)を信号判定処理したものを利用している。つまり、第2実施形態における送信信号仮推定部28は、図3(第1実施形態)の受信機20における等化器23及び信号判定部24の同じ機能を有している。
なお、送信信号ブロックs(n)の推定値を求めるための等化器ウェイトは、式(24)のものに限らず、他のウェイトを用いても良い。
このように、第2実施形態の受信機20においては、消失信号レプリカを生成するための送信信号ブロック推定値として、第1実施形態の受信機20の持つ機能(図3の等化器23及び信号判定部24)で推定される送信信号ブロックを用いたのである。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係る伝送システムの受信機20における送信信号ブロック仮推定部28と消失信号レプリカ生成部29bを示している。なお、第3実施形態において、特に説明しない点は、図1および図7の伝送システム、並びに第1及び第2実施形態に係る伝送システムと同様である。
第3実施形態の受信機20は、第2実施形態の消失信号レプリカ生成部29aを改良した消失信号レプリカ生成部29bを有するものであり、消失信号レプリカ生成部29b以外の構成については、図7に示す第2実施形態と同様である。したがって、第3実施形態の説明の際には、必要に応じて図7を参照する。
第3実施形態の消失信号レプリカ生成部29bの特徴を説明する前に、式(21)に示す局所ノイズ消失信号受信ブロックと式(26)に示す消失信号レプリカの特徴について説明する。
[式(21)に示す局所ノイズ消失信号受信ブロックの特徴]
式(21)は図9(a)のように図示される。図中、行列Pi,PCを示す図は、式(12)で定義される巡回行列Cのうち、hが存在する行列成分の範囲が斜線で示され、行列成分が0の範囲が白地で示されている。さらに、行列Pi,PCを示す図中、横帯状の白地部分は、Pi,Pによる0範囲である。
図9(a)から明らかなように、局所ノイズ消失受信信号ブロックr(n)の全電力のうち、ssubに起因する部分の電力は大半が失われて少なくなっている。以下では、このssubを消失送信信号という。したがって、式(28)のように、局所ノイズ消失受信信号ブロックr(n)から、直接、送信信号ブロックs(n)の推定値を計算しておいて、当該推定値から消失送信信号ssubを抽出しても十分な精度は得られない。
[式(26)に示す消失信号レプリカの特徴]
式(26)は、図9(b)のように図示される。図中、行列CISIを示す図は、式(12)で定義される巡回行列Cから図9(a)で示す行列Pi,PCを引いたものであり、斜線部分だけにhが存在している。
図9(b)から明らかなように、消失信号レプリカを生成するためには、送信信号ブロック全体の推定値ではなく、局所ノイズ消失処理によって消失するシンボル近傍の値(消失送信信号)の推定値(復元値)があれば足り、これを利用することで演算を高速化することができる。なお、消失送信信号のシンボル数としては、局所ノイズ長さPに、伝達関数の次数Lを加えた値となっている。
図9(b)に示す消失信号レプリカの特徴を利用して、消失信号レプリカを生成する演算式が、下記式(29)及び式(30)である。式(29)では、消失信号レプリカを求めるのに、送信信号ブロックの部分推定値である消失送信信号の復元値(式(30))を用いている。
なお、式(29)〜式(33)では、局所ノイズの位置iによって、式の形が異なる場合があるので、位置iに応じて分けて式を表記しているが、基本的な考え方は、位置iにかかわらず同じである。
Figure 0005046317
消失送信信号は、式(30a)(30b)によって演算される。
Figure 0005046317
ここで、式(30a)において、
Figure 0005046317
Figure 0005046317
Figure 0005046317
である。
以下、式(30)〜式(33)を説明する。
まず、説明の前提となる関係式Aを説明する。図10に示す関係式Aの左辺第1項は、局所ノイズ消失受信信号ブロックの理論値(熱雑音が0)を示している。関係式Aの左辺第2項は、送信信号sのうち、消失送信信号sSUB(図9(a)参照)以外の成分に伝送路30の伝達関数に応じた影響Cを与えたものである。また、関係式Aの右辺で定義される信号を「消失受信信号」とよぶ。消失受信信号は、消失送信信号が受信機20で受信されたときの信号の理論値(熱雑音が0)である。
つまり、関係式Aは、局所ノイズ消失受信信号ブロックから、送信信号sのうち消失送信信号sSUB以外の成分に信号伝送路による影響Cを与えたもの、を取り除くと、消失受信信号になることを示している。
関係式Aより、消失受信信号は、関係式Aの左辺の式の演算によって求めることが可能である。関係式Aの左辺には、送信機10から送信された送信信号が含まれているが、関係式Aの左辺を受信機20で演算するには、受信機20の送信信号ブロック仮推定部28で仮推定した、送信信号ブロック推定値(式(28))を用いればよい。
また、関係式Aの左辺第1項のPi,PCsは、実際に受信した局所ノイズ消失受信信号ブロック(熱雑音を含む)r’(n)にほぼ等しい。
つまり、関係式Aの左辺は、図11に示す変形式Bのように表され、これが、消失受信信号(関係式Aの右辺)に、ほぼ等しくなる。
以上を整理したのが前記式(33)である。このように、消失受信信号は、式(33)の演算によって抽出することができる。なお、図8において、式(33)の演算は、消失受信信号抽出部29b−1によって行われる。
続いて、式(33)で求めた消失受信信号から、消失送信信号ssubの復元が行われる。消失送信信号ssubの復元値は、式(30a)(31)(32)によって求めることができる。なお、消失送信信号ssubの復元は、受信機20の消失送信信号復元部29b−2によって行われる(図8参照)。
式(30a)は、図11の変形式Bを簡略化した同図中の変形式Cに基づくものである。図11中に、変形式Bから変形式Cに簡略化できることを図示した。変形式Cでは、行列サイズが小さくなっているので、演算を高速化することができる。
なお、図11中では、Pi,PCを簡略化したE(式31)も示されている。
式(32)は、式(33)で求めた消失受信信号のうち、式(30)において消失受信信号部分行列として必要な信号が、局所ノイズの位置iによって異なるため、位置iに応じて、消失受信信号部分行列を定義したものである。
式(30b)では、式(30a)で求めた消失送信信号復元値を、式(29)に適用できるように、消失送信信号復元値の並べ替え処理が行われる。この並べ替え処理は、受信機20の消失送信信号並べ替え部29b−3によって行われる(図8参照)。
このようにして、受信機20では、並べ替えられた消失送信信号復元値と、行列CISIとから、消失信号レプリカを生成する(式(29)、図8参照)。
図7に示すように、生成された消失信号レプリカは、局所ノイズ消失受信信号ブロックに加えられて、消失信号補充受信信号ブロックr”(n)が生成される。消失信号補充受信信号ブロックr”(n)に対して等化処理を行う等化器23は、式(34)で示すウェイトで等化を行う。
Figure 0005046317
式(34)のウェイトは、消失信号が補充された受信信号ブロックr”(n)に適した係数となっており、良好な等化処理が行える。なお、式(34)のウェイトは、第2実施形態の消失信号補充受信信号ブロックr”(n)を等化する等化器23にも用いることができる。
[第4実施形態]
図12に示す第4実施形態に係る伝送システムは、送信信号を送信機10の複数のアンテナ10a,10bから送信することで、受信機20の次数判定部22で判定される次数が大きくなるようにしたものである。なお、第4実施形態において、特に説明しない点については、図1の伝送システム及び第1〜第3実施形態の伝送システムと同様である。
図12の構成を採用することで、第1アンテナ10aから受信機20への伝送路A1と、第2アンテナ10bから受信機20への伝送路A2とは異なる伝送路となる。したがって、同じ送信信号が送信機10から送信されても、第1アンテナ10aから送信されて受信機20で受信される第1受信信号と、第2アンテナ10bから送信されて受信機20で受信される第2受信信号との間には、伝搬遅延Dが生じる。
つまり、アンテナ10a,10bは、送信信号の遅延発生部を構成している。
アンテナ10a,10bによる伝搬遅延Dは、伝送路30の本来の伝搬遅延Lに加えて、アンテナを複数にしたことによって生じる作為的な伝搬遅延である。つまり、受信機20の次数判定部22で検出される伝搬遅延(次数)L1は、(D+L)となる。
ここで、第1〜第3実施形態の受信機20において、局所ノイズ消失処理によって局所ノイズとともに信号を消失させても、受信機20における一連の処理によって、その信号を復元することが可能であった理由を説明する。まず、図13(a)に示すように、送信機10のアンテナ10aが1つだけであっても、伝送路中における信号の反射等によって、受信機20では、伝搬遅延の異なる伝送路A,Bを通ってきた信号を受信する。
図13(b)に示すように、両信号には、伝搬遅延Lによる時間的ズレがあるため、局所ノイズがあった場合、伝送路Aを通ってきた信号では、5番目のシンボルと6番目のシンボルが消失する一方、伝送路Bを通ってきた信号では、3番目のシンボルと4番目のシンボルが消失する。
本発明の受信機20では、3番目及び4番目のシンボルは、伝送路Aを通ってきた信号によって復元し、5番目及び6番目のシンボルは、伝送路Bを通ってきた信号から復元する。
したがって、伝送路の伝搬遅延Lは、局所ノイズの時間幅Pよりも大きい(P≦L)ことが望ましい。
図12のようにアンテナ10a,10bを異なる位置に複数設けて、送信信号を複数にわけて送信することで、本来の伝送路伝搬遅延Lに、アンテナの位置が異なることによる伝搬遅延Dが加わる。したがって、受信機20からみた遅延量(伝達関数の次数)は、D+Lとなる。よって、アンテナ10a,10bの位置によって遅延量を適切に設定すれば、P>Lであっても、P≦D+Lとすることができ、信号の復元を適切に行えるようになる。
なお、ブロック間干渉の影響を回避するため、D+Lは、CP長Kよりも小さいのが好ましい。すなわち、P≦D+L<Kが成り立つように、アンテナ10a,10bの位置を設定するのが好ましい。
[第5実施形態]
図14及び図15は、第5実施形態に係る伝送システムを示している。なお、第5実施形態において、特に説明しない点については、図1の伝送システム及び第1〜第4実施形態の伝送システムと同様である。
図14に示す送信機10は、送信信号ブロックに合波させるための遅延送信信号ブロックを発生させる遅延発生部11を備えている。送信機10は、遅延送信信号ブロックを送信信号ブロックに合波して、受信機へ送信する。
この結果、本来の伝送路伝搬遅延Lに、遅延発生部11による伝搬遅延Dが加わる。したがって、受信機20からみた遅延量(伝達関数の次数)は、D+Lとなる。よって、遅延量Dを適切に設定すれば、P>Lであっても、P≦D+Lとすることができ、信号の復元を適切に行えるようになる。
なお、第5実施形態においても、ブロック間干渉の影響を回避するため、D+Lは、CP長Kよりも小さいのが好ましい。すなわち、P≦D+L<Kが成り立つように、アンテナ10a,10bの位置を設定するのが好ましい。
遅延発生部11における遅延量Dの値は、固定されていてもよいし、可変であってもよい。伝送路30の状況によって、適宜、遅延量を変更することで、確実にP≦D+Lを満たして、信号復元が可能となる。
図15は、遅延発生部11によって発生させる遅延Dを決めるための情報を、受信機20側から獲得するための構成を示している。適切な遅延Dを設定するには、伝送路の次数L、局所ノイズ幅P、及び必要であればCP長(ガード区間長)Kがあればよく、このうち、Kは送信機10にとって既知であり、L及びPは受信機20の次数判定部22及び局所ノイズ検出部25によって検出される。
図15に示すように、受信機20は、次数L及び局所ノイズ幅Pを送信機10へ送信する。受信機10の遅延発生部11では、P≦D+L、又はP≦D+L<Kが成り立つ遅延送信信号ブロックを生成し、送信信号ブロックに合波する。
なお、遅延Dに関し、受信機20から送信機10へ送る情報は、次数Lと局所ノイズ幅Pの一方だけであってもよい。例えば、伝送路の次数があまり変化しない環境下や、次数の最大値が分かっている環境下で使用される伝送システムの場合、次数Lは送信機10に予め設定されていてもよい。また、局所ノイズ幅Pの最大値が分かっている環境下で使用される伝送システムの場合、局所ノイズ幅Pは送信機10に予め設定されていてもよい。
また、次数Lと局所ノイズ幅Pは、そのままの数値で、送信機10へ送信される必要はなく、P−L(最低限必要な遅延D)のように、次数Lと局所ノイズ幅Pを間接的に示す情報で送信されてもよい。
本発明の実施例のシミュレーション結果を以下に示す。図16,17は、シミュレーション結果として、10パスの周波数選択性レイリーフェージング伝送路におけるBER(ビットエラー率:Bit Error Rate)特性を示している。図16,17において、縦軸はBERを、横軸はビットあたりの電力/白色ノイズ電力密度(E/N)を示している。また、図16は、局所ノイズ幅Pが1、図17は局所ノイズ幅Pが6の場合を示している。
システムパラメータは、下記の通りである。
変復調:QPSK
ブロック長M=64
CP長K=16
伝送路の次数L=16
伝送路モデル:10パスの周波数選択性レイリーフェージング伝送路
[実施例1]
図3に示す伝送システム(第1実施形態)において、式(19)のウェイトを持つ等化器23を用いた。
[実施例2]
図3に示す伝送システム(第1実施形態)において、式(24)のウェイトを持つ等化器23を用いた。
[実施例3]
図7,8に示す伝送システム(第3実施形態)と同様。
都市雑音のような局所ノイズが存在する場合、本発明の局所ノイズ消失処理機能を持たない受信機であると、通信が不可能になる程の影響を受けるが、実施例1〜3に示すものでは、ある程度のビット誤り率を有するものの、良いパフォーマンスであることがわかる。
また、従来のウェイトを持つ実施例1よりも、実施例2のBERパフォーマンスの方が良いことがわかる。さらに、消失信号補充受信信号ブロックを等化する実施例3ではさらに良好なBERパフォーマンスを示している。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図を逸脱しないかぎり、様々な変形が可能である。
SC−CP伝送システムの基本構成図である。 SC−CP伝送方式におけるデータ構造図である。 第1実施形態に係る伝送システムの構成図である。 局所ノイズ検出原理を示す図である。 局所ノイズ消失前後の受信信号ブロックを示す図である。 等化器のブロック図である。 第2実施形態に係る伝送システム構成図である。 第3実施形態に係る消失信号レプリカ生成部を示すブロック図である。 局所ノイズ消失受信信号ブロック及び消失信号レプリカの特徴を示す図である。 関係式Aの証明図である。 関係式Aから変形式B及び変形式Cを導く説明図である。 第4実施形態に係る伝送システムの構成図である。 局所ノイズ消失処理を行っても信号が復元されることの原理図である。 第5実施形態に係る伝送システムの送信機を示す図である。 第5実施形態に係る伝送システムの構成図である。 実施例のBER特性(P=1)を示すグラフである。 実施例のBER特性(P=6)を示すグラフである。 局所ノイズを示す図である。
符号の説明
10 送信機
11 遅延発生部
20 受信機
30 伝送路
21 伝達関数推定部
22 次数判定部
23 等化器
24 信号判定部
25 局所ノイズ検出部
27 局所ノイズ消失処理部
28 送信信号ブロック仮推定部
29a 消失信号レプリカ生成部
29b 消失信号レプリカ生成部

Claims (17)

  1. 送信側から送信された信号ブロックを受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送方式用の受信機において、
    受信信号ブロック中に局所的に存在しかつ信号よりも振幅の大きい局所ノイズを検出する局所ノイズ検出部と、
    受信信号ブロック中で局所ノイズが存在する時間範囲の信号を当該局所ノイズとともに消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックを生成する局所ノイズ消失処理部と、
    局所ノイズ消失受信信号ブロックに対して周波数領域等化処理を行う等化器と、
    を備えていることを特徴とする受信機。
  2. 前記局所ノイズ検出手段は、受信信号ブロックの信号振幅が所定のしきい値を超えた時間範囲を局所ノイズとして検出することを特徴とする請求項1記載の受信機。
  3. 前記局所ノイズ検出手段は、少なくとも受信信号ブロックにおける局所ノイズの位置及びノイズ幅を検出することを特徴とする請求項1又は2記載の受信機。
  4. 送信側から送信された信号ブロックを受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送方式用の受信機において、
    受信信号ブロック中に局所的に存在しかつ信号よりも振幅の大きい局所ノイズを検出する局所ノイズ検出部と、
    受信信号ブロック中で局所ノイズが存在する範囲の信号を当該局所ノイズとともに消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックを生成する局所ノイズ消失処理部と、
    局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて等化処理を行う等化器と、
    を備え、
    局所ノイズ消失受信信号ブロックをr’としたときに、前記等化器は、下記式により等化処理を行うことを特徴とする受信機。
    Figure 0005046317

    ただし、Dは、離散フーリエ変換行列であって、下記式で与えられる。
    Figure 0005046317

    また、Γは、{γ,・・・,γM−1}を対角成分にもつ対角行列であって下記式で与えられる。
    Figure 0005046317
  5. 送信側から送信された信号ブロックを受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送方式用の受信機において、
    受信信号ブロック中に局所的に存在しかつ信号よりも振幅の大きい局所ノイズを検出する局所ノイズ検出部と、
    受信信号ブロック中で局所ノイズが存在する時間範囲の信号を当該局所ノイズとともに消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックを生成する局所ノイズ消失処理部と、
    局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて周波数領域等化処理を行う等化器と、
    送信側から送信された送信信号ブロックを、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて、仮推定する送信信号ブロック仮推定部と、
    前記局所ノイズ消失受信信号ブロックの生成の際に局所ノイズとともに消失させた信号成分を表す消失信号レプリカを、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて生成する消失信号レプリカ生成部と、
    を備え、
    前記送信信号ブロック仮推定部は、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックに対して周波数領域等化処理を行い、さらに信号判定処理を行って、送信信号ブロックを仮推定し、
    前記消失信号レプリカ生成部は、前記消失信号レプリカを、仮推定された送信信号ブロックに基づいて生成し、
    前記等化器は、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックに前記消失信号レプリカを補充した消失信号補充受信信号ブロックに対して等化処理を行うことを特徴とする受信機。
  6. 送信側から送信された信号ブロックを受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送方式用の受信機において、
    受信信号ブロック中に局所的に存在しかつ信号よりも振幅の大きい局所ノイズを検出する局所ノイズ検出部と、
    受信信号ブロック中で局所ノイズが存在する範囲の信号を当該局所ノイズとともに消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックを生成する局所ノイズ消失処理部と、
    局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて等化処理を行う等化器と、
    前記局所ノイズ消失受信信号ブロックの生成の際に局所ノイズとともに消失させた信号成分を表す消失信号レプリカを、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて生成する消失信号レプリカ生成部と、
    を備え、
    前記等化器は、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックに前記消失信号レプリカを補充した消失信号補充受信信号ブロックに対して等化処理を行い、
    前記消失信号レプリカ生成部は、前記消失信号のレプリカを、以下に定義される消失送信信号に基づいて生成することを特徴とする受信機。
    Figure 0005046317
  7. 前記消失信号レプリカ生成部は、仮推定された送信信号ブロックのうち消失送信信号以外の成分を、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックから取り除くことによって得られる消失受信信号を演算し、
    前記消失受信信号に基づいて前記消失送信信号を復元し、
    復元された消失送信信号に基づいて、消失信号のレプリカを生成する、
    ことを特徴とする請求項記載の受信機。
  8. 送信側から送信された信号ブロックを受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送方式用の受信機において、
    受信信号ブロック中に局所的に存在しかつ信号よりも振幅の大きい局所ノイズを検出する局所ノイズ検出部と、
    受信信号ブロック中で局所ノイズが存在する範囲の信号を当該局所ノイズとともに消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックを生成する局所ノイズ消失処理部と、
    局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて等化処理を行う等化器と、
    前記局所ノイズ消失受信信号ブロックの生成の際に局所ノイズとともに消失させた信号成分を表す消失信号レプリカを、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックに基づいて生成する消失信号レプリカ生成部と、
    を備え、
    前記等化器は、前記局所ノイズ消失受信信号ブロックに前記消失信号レプリカを補充した消失信号補充受信信号ブロックに対して等化処理を行い、
    消失信号補充受信信号ブロックをr”としたときに、前記等化器は、下記式により等化処理を行うことを特徴とする受信機。
    Figure 0005046317

    Figure 0005046317
  9. 局所ノイズのノイズ幅及び/又は信号伝送路の伝達関数の次数に関する情報を送信機に送信可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の受信機。
  10. 受信信号ブロックから局所ノイズを除去して等化処理を行う受信機と、
    信号ブロックを前記受信機に対して送信するための送信機と、を備え
    前記受信機は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の受信機であり、
    前記送信機は、前記受信機において認識される信号伝送路の伝達関数の次数が、実際の伝送路の伝達関数の次数よりも大きくなるように、送信される信号ブロックの遅延信号を発生させる遅延発生部を備えていることを特徴とする伝送システム
  11. 前記遅延発生部は、前記受信機において認識される信号伝送路の伝達関数の次数が大きくなるように、送信信号ブロックを異なる位置から送信する複数のアンテナによって構成されていることを特徴とする請求項10記載の伝送システム
  12. 前記遅延発生部は、前記受信機において認識される信号伝送路の伝達関数の次数が大きくなるように、送信信号ブロックに遅延を持つ遅延送信信号ブロックを合波して送信するよう構成されていることを特徴とする請求項10記載の伝送システム
  13. 前記遅延発生部によって発生する遅延をDとし、実際の伝送路の伝達関数の次数をLとし、局所ノイズのノイズ幅をPとすると、
    前記遅延発生部によって発生する遅延Dは、P≦D+Lを満たすことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の伝送システム
  14. 受信信号ブロックに含まれる局所ノイズのノイズ幅及び/又は信号伝送路の伝達関数の次数に関する情報を、請求項1〜9のいずれか1項に記載の受信機から受信可能であり、
    前記受信機において検出される信号伝送路の伝達関数の次数が、実際の伝送路の伝達関数の次数よりも大きくなるように、送信される信号ブロックの遅延信号を発生させる遅延発生部を備え、
    前記遅延発生部は、前記受信機から送信された局所ノイズ幅及び/又は伝達関数次数に関する情報に応じた遅延量の遅延信号を発生することを特徴とする送信機。
  15. 送信から送信された信号ブロックを受信で受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送システムにおいて、
    前記受信機は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の受信機である
    ことを特徴とする伝送システム。
  16. 送信機から送信された信号ブロックを受信機で受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送システムにおいて、
    前記受信機は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の受信機であり、
    前記送信機は、請求項14記載の送信機である
    ことを特徴とする伝送システム。
  17. 送信側から送信された信号ブロックを受信側で受信して、受信信号ブロック毎に等化処理を行うブロック伝送方法において、
    受信信号ブロック中に局所的に存在しかつ信号よりも振幅の大きい局所ノイズを検出するステップと、
    受信信号ブロック中で局所ノイズが存在する時間範囲の信号を当該局所ノイズとともに消失させた局所ノイズ消失受信信号ブロックを生成するステップと、
    局所ノイズ消失受信信号ブロックに対して周波数領域等化処理を行うステップと、
    を含むことを特徴とする伝送方法。
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