JP3344969B2 - 誤り訂正方法および誤り訂正回路 - Google Patents

誤り訂正方法および誤り訂正回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトレリス符号化変調
(TCM:Trellis Coded Modulation)を行ってデジタ
ル伝送されたデータを復号する誤り訂正方法および誤り
訂正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国の地上波デジタル放送では、8VS
B(Vestigial Sideband:残留側波帯)変調方式が採用
されている。8VSB変調方式を記載した文献として、
例えば、“デジタル・テレビジョン・スタンダード”、
エー・ティー・エス・シー、アネックス・ディー、1995
年9月16日(“Digital Television Standard”,ATSC,
Annex D,16 Sep 95,以下、文献1と略す)、および
“ガイド・トゥー・ザ・ユース・オブ・ザ・エー・ティ
ー・エス・シー・デジタル・テレビジョン・スタンダー
ド、エー・ティー・エス・シー、第96頁から第126頁、1
995年10月4日(“Guide to the Use of the ATSC Digit
al Television Standard”,ATSC,pp.96-126,4 Oct 9
5,以下、文献2と略す)がある。
【0003】文献1および文献2には、8VSB変調方
式で採用されているトレリス符号化変調(TCM:Trellis
Coded Modulation)の符号化および復号について記載
されている。ここでは、トレリス符号化変調のエンコー
ダとして、畳み込み符号器の内部状態が4状態のものを
使用している。
【0004】図16は、8VSB変調方式の送信機の構
成を示している。図16において、5000、5004
及び5005は端子、5001はランダマイザー、50
02はリードソロモンエンコーダ、5003はインター
リーバー、5006はトレリスエンコーダ装置、500
7はマルチプレクサー(MUX)である。5008はパ
イロット挿入器、5009はVSB変調器、5010は
RFアップコンバータである。
【0005】188バイト(1バイトの同期バイトと1
87バイトのデータバイトからなる)のMPEGトラン
スポートストリームを端子5000に入力する。ランダ
マイザー5001は、端子5000から入力されたデー
タをランダム化し、ランダム化したデータを出力する。
リードソロモンエンコーダ5002は、ランダム化され
たデータをリードソロモン符号化し、各パケット毎に、
20バイトのリードソロモンパリティバイトをそれぞれ
付加して出力する。インターリーバー5003は、リー
ドソロモン符号化されたデータに対して、データフィー
ルドの約1/6(52データセグメント)の深さで、畳
み込みバイトインターリーブを行う。ただし、同期バイ
トのインターリーブを行わず、データバイトのみインタ
ーリーブを行う。
【0006】トレリスエンコーダ装置5006は、イン
ターリーバー5003からのデータに対して、符号化率
2/3のトレリス符号化を行い、更に、この符号データ
を8レベルのデータ系列にマッピングする。セグメント
シンクを端子5004に入力し、フィールドシンクを端
子5005に入力する。マルチプレクサー5007は、
セグメントシンク及びフィールドシンクをトレリス符号
化及びマッピングされたデータに付加し、これらをフレ
ーム化して、フレームデータを出力する。パイロット挿
入器5008は、パイロット信号を該フレームデータに
付加する。このフレームデータは、VSB変調器500
9によってVSB変調を受け、RFアップコンバータ5
010によってアップコンバートされてアンテナからR
F信号として送信される。
【0007】図17は、8VSB変調方式の受信機の構
成を示している。図17において、5011はチューナ
ー、5012はIFフィルタ及び同期検波器、5013
はシンク及びタイミング発生器、5014はNTSC妨
害除去器、5015は等化器、5016は位相雑音除去
器、5017はトレリスデコーダ装置、5018はデイ
ンターリーバー、5019はリードソロモンデコーダ、
5020はデラインダマイザー、5021は端子であ
る。
【0008】チューナー5011は、送信機からのRF
信号を選局して選択的に受信し、受信信号を出力する。
IFフィルタ及び同期検波器5012は、受信信号をI
Fフィルタに通して所定周波数の信号に変換し、更に該
信号を同期検波してベースバンド信号に変換する。シン
ク及びタイミング発生器5013は、ベースバンド信号
の同期信号を検出し、ベースバンド信号のタイミングを
合わせる。このベースバンド信号にNTSC同一チャン
ネル(NTSC Co-channel)妨害成分がある場合、ベース
バンド信号は、NTSC妨害除去器5014によってN
TSC同一チャンネル妨害成分が検出されて、NTSC
妨害除去器5014内のコムフィルタ(Comb Filter)
により該妨害成分が除去されてから、等化器5015に
入力される。また、NTSC同一チャンネル妨害成分が
ない場合、ベースバンド信号は、そのまま等化器501
5に入力される。このベースバンド信号は、等化器50
15によって波形等化され、位相雑音除去器5016に
よって位相雑音が除去され、この後に符号データとして
トレリスデコーダ装置5017に入力される。トレリス
デコーダ装置5017は、符号データをトレリス復号
し、この復号データを出力する。復号データは、デイン
ターリーバー5018によって畳み込みバイトデインタ
リーブが施され、リードソロモンデコーダ5019によ
ってリードソロモン復号され、デランダマイザー502
0によってデランダマイズされ、端子5021から出力
される。
【0009】この様な受信装置では、4状態のトレリス
エンコーダで符号化されたデータを復号する方法とし
て、コムフィルタを使用しない場合(NTSC同一チャ
ンネル妨害成分がない場合)の4状態の状態遷移を用い
て復号する方法と、コムフィルタを使用した場合(NT
SC同一チャンネル妨害成分がある場合)の8状態の状
態遷移を用いて復号する方法がある。8状態は、トレリ
スエンコーダによる状態とコムフィルタによる状態との
組み合わせの状態である。
【0010】トレリス符号化変調の復号に関する文献と
して、例えば、特表平10−502776号(HDTV
用トレリス符号化変調システム、以下文献3と略す)が
ある。この文献3においては、コムフィルタを使用しな
い場合の4状態の状態遷移を用いて復号する方法とし
て、4状態のトレリスデコーダを用いて復号する方法が
記載されている。また、コムフィルタを使用した場合の
8状態の状態遷移を用いて復号する方法として、8状態
のトレリスデコーダを用いて復号する方法が記載されて
いる。
【0011】図18は、4状態のトレリスデコーダと8
状態のトレリスデコーダを選択的に用いて復号を行うト
レリスデコーダ装置を示すブロック図である。
【0012】このトレリスデコーダ装置は、図17のト
レリスデコーダ装置5017に相当する。
【0013】図18において、5100および5112
は端子、5101および5111はスイッチ、5101
a、5101b、5111aおよび5111bは端子で
ある。5102および5105はデマルチプレクサー
(DEMUX)、5104および5110はマルチプレ
クサー(MUX)である。5103a〜5103lは8
状態トレリスデコーダ、5106a〜5106lは4状
態トレリスデコーダである。5107a〜5107lは
ポストコーダ、5108a〜5108lは加算器(modu
lo 2)、5109a〜5109lは1シンボル遅延器で
ある。
【0014】図17の位相雑音除去器5016からの符
号データを端子5100に入力する。この符号データに
NTSC同一チャンネル妨害成分がある場合、スイッチ
5101の端子5101aを選択し、この符号データを
デマルチプレクサー5102に入力する。デマルチプレ
クサー5102は、各シンボル毎に該符号データを分割
し、それぞれの符号データを8状態トレリスデコーダ5
103a〜5103lに入力する。ただし、セグメント
シンク期間(トレリス符号化が施されていない期間)
は、8状態トレリスデコーダ5103a〜5103lに
データを入力せず、デマルチプレクサー5102による
8状態トレリスデコーダの選択順位を進めるだけであ
る。8状態トレリスデコーダ5103a〜5103lか
らのそれぞれの復号データをマルチプレクサー5104
に入力し、これらのデータを多重して図17のデインタ
ーリーバー5018に出力する。
【0015】一方、図17の位相雑音除去器5016か
らの符号データにNTSC同一チャンネル妨害成分がな
い場合、スイッチ5101の端子5101bを選択し、
この符号データをデマルチプレクサー5105に入力す
る。デマルチプレクサー5105は、デマルチプレクサ
ー5102と同様に、各シンボル毎に該符号データを分
割し、それぞれの符号データを4状態トレリスデコーダ
5106a〜5106lに入力する。ただし、セグメン
トシンク期間は、4状態トレリスデコーダ5106a〜
5106lにデータを入力せず、デマルチプレクサー5
105による4状態トレリスデコーダの選択順位を進め
るだけである。ポストコーダ5107a〜5107l
は、4状態トレリスデコーダ5106a〜5106lか
らのデータY21を入力し、データY2をフィードフォ
ワードループに通してデータX2とし、復号データX2
1を出力する。ポストコーダ5107a〜5107lか
らの各復号データX21をマルチプレクサー5110に
入力し、これらの復号データを多重化して図17のデイ
ンターリーバー5018に出力する。
【0016】この様にNTSC同一チャンネル妨害成分
がある場合は、スイッチ5111の端子5111aを選
択して、8状態トレリスデコーダを選択し、NTSC同
一チャンネル妨害成分がない場合は、スイッチ5111
の端子5111bを選択して、4状態トレリスデコーダ
を選択している。
【0017】図19は、4状態トレリスデコーダの構成
を示す図である。図19において、5200、5205
および5206は端子、5201はブランチメトリック
生成回路、5202はACS(Add Compare Select)回
路、5203はパスメトリックメモリ、5204はトレ
ースバックメモリである。
【0018】図18のデマルチプレクサー5105から
の符号データを図19の4状態トレリスデコーダ510
6の入力端子5200に入力する。4状態トレリスデコ
ーダ5106は、ビタビアルゴリズム(Viterbi algori
thm)を用いて符号データを次のように復号する。
【0019】時刻t(tは整数)の状態Siから時刻
(t+1)の状態Skへの状態遷移には、2つの遷移が
あり、該各遷移がそれぞれ記号サブセットとして位置づ
けられ、各ブランチは次の状態まで延在する。また、時
刻tから時刻(t+1)の状態S kへの遷移は、時刻t
の2つの状態Si,Sjからの遷移が考えられる。ブラン
チメトリック生成回路5201は、各符号データに対す
る各ブランチのブランチメトリックを生成し、ACS回
路5202に出力する。ACS回路5202は、各ブラ
ンチのブランチメトリックとパスメトリックメモリ52
03に記憶されている各状態のパスメトリックを加算
し、その和を比較して小さい方を選択して、各状態の新
たなパスメトリックとする。その各状態の新たなパスメ
トリックをパスメトリックメモリ5203に記憶する。
各状態の選択されたパスに対応するデータ(データY2
の候補及びパス選択情報)をトレースバックメモリ52
04に記憶する。トレースバックメモリ5204は、新
たなパスメトリックが最小である状態の生き残りパスを
打ち切りパス長で決められた時点までさかのぼり、サブ
セットとデータY1を決定してデータを再構成した後、
データY2を決定する。データY2を端子5205に出力
し、データY1を端子5206に出力する。
【0020】図20は、8状態トレリスデコーダの構成
を示す図である。図20において、5300、5307
および5308は端子、5301は遅延回路、5302
はブランチメトリック生成回路、5303はACS回
路、5304はパスメトリックメモリ、5305はトレ
ースバックメモリ、5306はスライサーである。
【0021】図18のデマルチプレクサー5102から
の符号データを図20の8状態トレリスデコーダ510
3の端子5300に入力する。4状態トレリスデコーダ
5106と同様に、8状態トレリスデコーダ5103
は、ビタビアルゴリズムを用いて符号データを次のよう
に復号する。
【0022】時刻tの状態Siから時刻(t+1)の状
態Skへの状態遷移には2つの遷移があり、時刻(t+
1)の状態Skへの遷移は、時刻tの2つの状態Si,S
jからの遷移が考えられる。ブランチメトリック生成回
路5302は、各符号データに対する各ブランチのブラ
ンチメトリックを生成し、ACS回路5303に出力す
る。ACS回路5303は、各ブランチのブランチメト
リックとパスメトリックメモリ5304に記憶されてい
る各状態のパスメトリックを加算し、その和を比較して
最も小さいものを選択して、各状態の新たなパスメトリ
ックとする。その各状態の新たなパスメトリックをパス
メトリックメモリ5304に記憶する。各状態の選択さ
れたパスに対応するデータ(コセット(Coset:剰余
類)の候補およびパス選択情報)をトレースバックメモ
リ5305に記憶する。トレースバックメモリ5305
は、新たなパスメトリックが最小である状態の生き残り
パスを打ち切りパス長で決められた時点までさかのぼ
り、コセットとデータX1を決定し、データX1を端子5
307に出力する。遅延回路5301は、トレースバッ
クメモリ5305による遅延量に相当する期間、端子5
300からのデータを遅延し、スライサー5306に出
力する。スライサー5306は、遅延されたデータに基
づいてコセットを判別することによって、データX2
決定し、データX2を端子5308に出力する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
4状態のトレリスデコーダを用いて復号する場合、まず
サブセット及びデータY1を復号してデータを再構成す
ることにより、データY2を復号していた。8状態のト
レリスデコーダを用いて復号する場合、まず、データX
1を復号し、次にスライサーにおいて、遅延されたデー
タに基づいてコセットを判別することによって、データ
2を復号しているので、データX2を復号するのに遅延
器とスライサーが必要であり、復号方法も複雑であっ
た。
【0024】また、4状態のトレリスデコーダと8状態
のトレリスデコーダがそれぞれ別に必要であり、さらに
それぞれ12個のトレリスデコーダが必要であった。そ
のため、回路規模が大きくなるという問題点を有してい
た。
【0025】本発明は、上記従来の技術の問題点を解決
するもので、n種類の状態のトレリスデコーダ、つまり
異なる複数種類の状態において復号を行い得るトレリス
デコーダを用いて、コセットを生成せずに、データを復
号する誤り訂正方法および誤り訂正回路を提供すること
を目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の誤り訂正方法は、p(p≧2)ビットの入
力データ系列のうち、下位t(p>t≧1)ビットのデ
ータ系列をa個の内部状態を持つ畳み込み符号器で符号
化すると共に、上位(p−t)ビットを畳み込み符号化
せず、畳み込み符号化したビットと畳み込み符号化して
いないビットとを併せてなるq(q>p)ビットのデー
タ系列をトレリス符号化信号として受信し、状態遷移ダ
イアグラムを用いて、前記トレリス符号化信号を復号す
る誤り訂正方法であって、前記状態遷移ダイアグラム
は、時刻iのa個の内部状態から時刻i+1のa個の内
部状態へのブランチを介した遷移を示しており、かつ、
時刻iの各内部状態それぞれから時刻i+1の二つの内
部状態へ前記ブランチを介して遷移しており、さらに、
各前記ブランチはn本の並行パスを有しており、前記状
態遷移ダイアグラムにおける各前記ブランチがそれぞれ
有する前記n本の並行パス毎に所定の受信信号点情報に
基づきブランチメトリックを算出するステップと、算出
された前記ブランチメトリックに基づき、各前記ブラン
チ毎に当該ブランチが有する前記n本の並行パスのうち
一つを選択することにより当該ブランチを確定するステ
ップと、確定された各ブランチに相当する前記上位(p
−t)ビットの復号値の候補を各前記ブランチ毎に記憶
するステップと、確定された各ブランチの前記ブランチ
メトリックに基づき、時刻j−k(kは所定値)から時
刻jまで遷移する各パス毎にパスメトリックを算出する
ステップと、前記各パス毎に算出された前記パスメトリ
ックに基づき、時刻j−k(kは所定値)から時刻jま
で遷移する一つのパスを選択することにより各時刻にお
けるブランチを特定すると共に、特定された各ブランチ
に対して前記下位tビットのデータを復号し、当該ブラ
ンチに記憶された前記上位(p−t)ビットの復号値の
候補を当該上位(p−t)ビットの復号値とするステッ
プとを有することを特徴とする。前記aは4であること
を特徴とする。前記pは2、前記tは1であることを特
徴とする。前記nは2であることを特徴とする。前記n
は2、前記qは3であることを特徴とする。また、前記
nは3であることを特徴とする。前記aは3、前記qは
4であることを特徴とする。また、本発明の誤り訂正方
法は、p(p≧2)ビッ トの入力データ系列のうち、下
位t(p>t≧1)ビットのデータ系列をa個の内部状
態を持つ畳み込み符号器で符号化すると共に、上位(p
−t)ビットを畳み込み符号化せず、畳み込み符号化し
たビットと畳み込み符号化していないビットとを併せて
なるq(q>p)ビットのデータ系列をトレリス符号化
信号として受信し、状態遷移ダイアグラムを用いて、前
記トレリス符号化信号を復号する誤り訂正方法であっ
て、前記状態遷移ダイアグラムは、時刻iのa個の内部
状態から時刻i+1のa個の内部状態へのブランチを介
した遷移を示しており、かつ、時刻iの各内部状態それ
ぞれから時刻i+1の二つの内部状態へ前記ブランチを
介して遷移しており、さらに、前記トレリス符号化信号
がa個の内部状態を持つ信号の場合には、各前記ブラン
チはm本の並行パスを有し、また、前記トレリス符号化
信号がb(a<b)個の内部状態を持つ信号の場合に
は、各前記ブランチはn(n>m)本の並行パスを有し
ており、前記状態遷移ダイアグラムにおける各前記ブラ
ンチがそれぞれ有する各並行パス毎に所定の受信信号点
情報に基づきブランチメトリックを算出するステップ
と、算出された前記ブランチメトリックに基づき、各前
記ブランチ毎に当該ブランチが有する並行パスのうち一
つを選択することにより当該ブランチを確定するステッ
プと、確定された各ブランチの前記ブランチメトリック
に基づき、時刻j−k(kは所定値)から時刻jまで遷
移する各パス毎にパスメトリックを算出するステップ
と、前記各パス毎に算出された前記パスメトリックに基
づき、時刻0から時刻jまで遷移する一つのパスを選択
することにより、前記トレリス符号化信号を復号するス
テップとを有することを特徴とする。また、前記誤り訂
正方法は、確定された各ブランチに相当する前記上位
(p−t)ビットの復号値の候補を各前記ブランチ毎に
記憶するステップをさらに有し、前記トレリス符号化信
号を復号するステップは、前記各パス毎に算出された前
記パスメトリックに基づき、時刻j−k(kは所定値)
から時刻jまで遷移する一つのパスを選択することによ
り各時刻におけるブランチを特定すると共に、特定され
た各ブランチに対して前記下位tビットのデータを復号
し、当該ブランチに記憶された前記上位(p−t)ビッ
トの復号値の候補を当該上位(p−t)ビットの復号値
とするステップとを有することを特徴とする。前記aは
4であり、前記bは8であり、前記mは2であり、前記
nは3であることを特 徴とする。また、本発明の誤り訂
正方法は、p(p≧2)ビットの入力データ系列のう
ち、下位t(p>t≧1)ビットのデータ系列をs個の
遅延素子を用いた畳み込み符号器で符号化すると共に、
上位(p−t)ビットを畳み込み符号化せず、畳み込み
符号化したビットと畳み込み符号化していないビットと
を併せてなるq(q>p)ビットのデータ系列をトレリ
ス符号化信号として受信し、状態遷移ダイアグラムを用
いて、前記トレリス符号化信号を復号する誤り訂正方法
であって、前記状態遷移ダイアグラムは、時刻iの2 s
個の内部状態から時刻i+1の2 s 個の内部状態へのブ
ランチを介した遷移を示しており、かつ、時刻iの各内
部状態それぞれから時刻i+1の二つの内部状態へ前記
ブランチを介して遷移しており、受信した2 s 個の内部
状態を持つ前記トレリス符号化信号を内部状態が2
(s+1) 個の信号に変換するステップと、変換された信号
を2 s 個の内部状態を持つ前記状態遷移ダイアグラムを
用いて復号するステップとを有することを特徴とする。
【0027】また、上記課題を解決するために、本発明
の誤り訂正回路は、p(p≧2)ビットの入力データ系
列のうち、下位t(p>t≧1)ビットのデータ系列を
a個の内部状態を持つ畳み込み符号器で符号化すると共
に、上位(p−t)ビットを畳み込み符号化せず、畳み
込み符号化したビットと畳み込み符号化していないビッ
トとを併せてなるq(q>p)ビットのデータ系列をト
レリス符号化信号として受信し、状態遷移ダイアグラム
を用いて、前記トレリス符号化信号を復号する誤り訂正
回路であって、前記状態遷移ダイアグラムは、時刻iの
a個の内部状態から時刻i+1のa個の内部状態へのブ
ランチを介した遷移を示しており、かつ、時刻iの各内
部状態それぞれから時刻i+1の二つの内部状態へ前記
ブランチを介して遷移しており、さらに、各前記ブラン
チはn本の並行パスを有しており、前記状態遷移ダイア
グラムにおける各前記ブランチがそれぞれ有する前記n
本の並行パス毎に所定の受信信号点情報に基づきブラン
チメトリックを算出する手段と、算出された前記ブラン
チメトリックに基づき、各前記ブランチ毎に当該ブラン
チが有する前記n本の並行パスのうち一つを選択するこ
とにより当該ブランチを確定する手段と、確定された各
ブランチに相当する前記上位(p−t)ビットの復号値
の候補を各前記ブランチ毎に記憶する手段と、確定され
た各ブランチの前記ブランチメトリックに基づき、時刻
j−k(kは所定値)から時刻jまで遷移する各パス毎
にパスメトリックを算出する手段と、前記各パス毎に算
出された前記パスメトリックに基づき、時刻j−k(k
は所定値)から時刻jまで遷移する一つのパスを選択す
ることにより各時刻におけるブランチを特定すると共
に、特定された各ブランチに対して前記下位tビットの
データを復号し、当該ブランチに記憶された前記上位
(p−t)ビットの復号値の候補を当該上位(p−t)
ビットの復号値とする手段とを有することを特徴とす
る。また、本発明の誤り訂正回路は、p(p≧2)ビッ
トの入力データ系列のうち、下位t(p>t≧1)ビッ
トのデータ系列をa個の内部状態を持つ畳み込み符号器
で符号化すると共に、上位(p−t)ビットを畳み込み
符号化せず、畳み込み符号化したビットと畳み込み符号
化していないビットとを併せてなるq(q>p)ビット
のデータ系 列をトレリス符号化信号として受信し、状態
遷移ダイアグラムを用いて、前記トレリス符号化信号を
復号する誤り訂正回路であって、前記状態遷移ダイアグ
ラムは、時刻iのa個の内部状態から時刻i+1のa個
の内部状態へのブランチを介した遷移を示しており、か
つ、時刻iの各内部状態それぞれから時刻i+1の二つ
の内部状態へ前記ブランチを介して遷移しており、さら
に、前記誤り訂正回路が受信する前記トレリス符号化信
号がa個の内部状態を持つ信号の場合には、各前記ブラ
ンチはm本の並行パスを有し、また、前記誤り訂正回路
が受信する前記トレリス符号化信号がb(a<b)個の
内部状態を持つ信号の場合には、各前記ブランチはn
(n>m)本の並行パスを有しており、前記状態遷移ダ
イアグラムにおける各前記ブランチがそれぞれ有する各
並行パス毎に所定の受信信号点情報に基づきブランチメ
トリックを算出する手段と、算出された前記ブランチメ
トリックに基づき、各前記ブランチ毎に当該ブランチが
有する並行パスのうち一つを選択することにより当該ブ
ランチを確定する手段と、確定された各ブランチの前記
ブランチメトリックに基づき、時刻j−k(kは所定
値)から時刻jまで遷移する各パス毎にパスメトリック
を算出する手段と、前記各パス毎に算出された前記パス
メトリックに基づき、時刻0から時刻jまで遷移する一
つのパスを選択することにより、前記トレリス符号化信
号を復号する手段とを有することを特徴とする。さら
に、本発明の誤り訂正回路は、p(p≧2)ビットの入
力データ系列のうち、下位t(p>t≧1)ビットのデ
ータ系列をs個の遅延素子を用いた畳み込み符号器で符
号化すると共に、上位(p−t)ビットを畳み込み符号
化せず、畳み込み符号化したビットと畳み込み符号化し
ていないビットとを併せてなるq(q>p)ビットのデ
ータ系列をトレリス符号化信号として受信し、状態遷移
ダイアグラムを用いて、前記トレリス符号化信号を復号
する誤り訂正回路であって、前記状態遷移ダイアグラム
は、時刻iの2 s 個の内部状態から時刻i+1の2 s 個の
内部状態へのブランチを介した遷移を示しており、か
つ、時刻iの各内部状態それぞれから時刻i+1の二つ
の内部状態へ前記ブランチを介して遷移しており、受信
した2 s 個の内部状態を持つ前記トレリス符号化信号を
内部状態が2 (s+1) 個の信号に変換する手段と、変換さ
れた信号を2 s 個の内部状態を持つ前記状態遷移ダイア
グラムを用いて復号する手段とを有することを特徴とす
る。一実施形態では、前記状態遷移ダイアグラムに基づ
き前記トレリス符号化信号を復号する最尤復号手段を具
備し、前記最尤復号手段は、時刻kの状態xから時刻
(k+1)の状態yへと遷移するm本の並行パスを1つ
のパスに特定する選択手段と、ブランチメトリックを用
いてパスメトリックを求める演算手段とを含んでいる。
【0028】一実施形態では、前記誤り訂正回路は、前
記データ系列Zq,Zq-1,……,Z 1をjポイントのデ
ータにマッピングすることにより生成されたデータを受
信して復号化するものであって、前記データ系列Zq
q-1,……,Z1は、前記入力データ系列Xp,Xp-1
……,X1(p≧2)の上位ビットをプリコードしてな
るデータ系列Yr,Yr-1,……,Yt+1(r>t≧1)
と、前記入力データ系列Xp,Xp-1,……,X1の下位
ビットからなるデータ系列Yt,Yt-1,……,Y1とを
トレリス符号化してなり、前記最尤復号手段は、前記受
信データを複数の内部状態に基いて最尤復号するための
n種類の最尤復号方法を行うことができ、n種類の最尤
復号方法のいずれかを選択し、選択した最尤復号方法に
基いて前記受信データを最尤復号している。
【0029】一実施形態では、前記n種類の最尤復号方
法に応じて、前記最尤復号手段からの復号データをポス
トコードするか又はポストコードしないポストコード手
段を備えている。
【0030】一実施形態では、前記最尤復号手段は、前
記n種類の最尤復号方法に応じて、前記選択された1つ
のパスを示す第1のパス情報及びブランチメトリックを
生成するブランチメトリック生成手段と、前記ブランチ
メトリック生成手段によって求められたブランチメトリ
ックに基づいてパスメトリックを求めて、前記パスメト
リックに基づいて第2のパス情報を求める演算手段と、
前記演算手段によって求められたパスメトリックを記憶
するパスメトリック記憶手段と、前記選択手段によって
求められた第1のパス情報と前記演算手段によって求め
られた第2のパス情報とを記憶するパス記憶手段と、前
記演算手段によって求められたパスメトリックと前記パ
ス記憶手段に記憶された第1のパス情報及び第2のパス
情報とに基づいて復号データを決定するトレースバック
手段とを備えている。
【0031】一実施形態では、前記最尤復号手段は、前
記n種類の最尤復号方法に応じて、前記選択された1つ
のパスを示す第1のパス情報及びブランチメトリックを
生成するブランチメトリック生成手段と、前記ブランチ
メトリック生成手段によって求められたブランチメトリ
ックに基づいてパスメトリックを求めて、前記パスメト
リックに基づいて第2のパス情報を求める演算手段と、
前記演算手段によって求められたパスメトリックを記憶
するパスメトリック記憶手段と、前記選択手段によって
求められた第1のパス情報と前記演算手段によって求め
られた第2のパス情報とを記憶するパス記憶手段と、前
記演算手段によって求められたパス情報及びパスメトリ
ックと前記パス記憶手段に記憶された前記第1のパス情
報及び第2のパス情報からなる復号データの候補とに基
づいて復号データを決定するレジスタ交換手段とを備え
ている。
【0032】一実施形態では、前記ポストコード手段
は、前記最尤復号手段からの復号データの上位ビットを
記憶する記憶手段を備えている。
【0033】一実施形態では、前記最尤復号手段は、ブ
ランチメトリック生成手段を含み、前記ブランチメトリ
ック生成手段は、前記データ系列Xp,Xp-1,……,X
1の上位ビットをプリコードしてなるデータ系列Yr,Y
r-1,……,Yt+1及び前記データ系列Xp,Xp-1,…
…,X1の下位ビットからなるデータ系列Yt,Yt-1
……,Y1と、前記データ系列Zq,Zq-1,……,Z1
jポイントのデータにマッピングすることにより生成さ
れたデータとを対応させてなるダイアグラムの内容を参
照することによって、前記受信データから前記選択され
た1つのパスを示す第1のパス情報及びブランチメトリ
ックを導出している。
【0034】一実施形態では、前記最尤復号手段は、ブ
ランチメトリック生成手段を含み、前記ブランチメトリ
ック生成手段は、前記データ系列Xp,Xp-1,……,X
1と、前記データ系列Zq,Zq-1,……,Z1をjポイン
トのデータにマッピングすることにより生成されたデー
タをリニアフィルタに通して得たデータとを対応させて
なるダイアグラムの内容を参照することによって、前記
受信データを前記リニアフィルタに通して得たデータか
ら前記選択された1つのパスを示す第1のパス情報及び
ブランチメトリックを導出している。
【0035】一実施形態では、前記最尤復号手段は、ブ
ランチメトリック生成手段を含み、前記ブランチメトリ
ック生成手段は、前記データ系列Xp,Xp-1,……,X
1の上位ビットをプリコードしてなるデータ系列Yr,Y
r-1,……,Yt+1及び前記データ系列Xp,Xp-1,…
…,X1の下位ビットからなるデータ系列Yt,Yt-1
……,Y1と、前記データ系列Zq,Zq-1,……,Z1
jポイントのデータにマッピングすることにより生成さ
れたデータとを対応させてなるダイアグラムの内容を参
照することによって、前記受信データから復号データの
候補及びブランチメトリックを導出している。
【0036】一実施形態では、前記最尤復号手段は、ブ
ランチメトリック生成手段を含み、前記ブランチメトリ
ック生成手段は、前記データ系列Xp,Xp-1,……,X
1と、前記データ系列Zq,Zq-1,……,Z1をjポイン
トのデータにマッピングすることにより生成されたデー
タをリニアフィルタに通して得たデータとを対応させて
なるダイアグラムの内容を参照することによって、前記
受信データを前記リニアフィルタに通して得たデータか
ら復号データの候補及びブランチメトリックを導出して
いる。
【0037】一実施形態では、前記リニアフィルタは、
コムフィルタによって構成されている。
【0038】一実施形態では、前記最尤復号手段は、ビ
タビアルゴリズムを用いて復号を行っている。
【0039】また、本発明の誤り訂正方法は、入力デー
タ系列Xp,Xp-1,……,X1(p≧2)のPビットの
データ系列のうち、下位のデータ系列Xt,Xt-1,…
…,X 1(p>t≧1)のtビットを畳み込み符号化す
ると共に上位の(p−t)ビットを畳み込み符号化せ
ず、前記畳み込み符号化したビットと前記畳み込み符号
化していないビットを併せてなるデータ系列Zq
q-1,……,Z1(q≧p)のトレリス符号化信号を受
信し、このトレリス符号化信号を復号する誤り訂正方法
であって、時刻kの状態xから時刻(k+1)の状態y
へと遷移するm本の並行パスのうちから予め1つのパス
を選択する最尤復号ステップを含んでいる。
【0040】一実施形態では、前記最尤復号ステップ
は、時刻kの状態xから時刻(k+1)の状態yへと遷
移するm本の並行パスを1つのパスに特定する選択ステ
ップと、ブランチメトリックを用いてパスメトリックを
求める演算ステップとを含んでいる。
【0041】一実施形態では、前記誤り訂正方法は、前
記データ系列Zq,Zq-1,……,Z 1をjポイントのデ
ータにマッピングすることにより生成されたデータを受
信して復号化するものであって、前記データ系列Zq
q-1,……,Z1は、前記入力データ系列Xp,Xp-1
……,X1(p≧2)の上位ビットをプリコードしてな
るデータ系列Yr,Yr-1,……,Yt+1(r>t≧1)
と、前記入力データ系列Xp,Xp-1,……,X1の下位
ビットからなるデータ系列Yt,Yt-1,……,Y1とを
トレリス符号化してなり、前記最尤復号ステップは、前
記受信データを複数の内部状態に基いて最尤復号するた
めのn種類の最尤復号方法を行うことができ、n種類の
最尤復号方法のいずれかを選択し、選択した最尤復号方
法に基いて前記受信データを最尤復号している。
【0042】一実施形態では、前記n種類の最尤復号方
法に応じて、前記最尤復号手段からの復号データをポス
トコードするか又はポストコードしないポストコードス
テップを含んでいる。
【0043】一実施形態では、前記最尤復号ステップ
は、前記n種類の最尤復号方法に応じて、前記選択され
た1つのパスを示す第1のパス情報及びブランチメトリ
ックを生成するブランチメトリック生成ステップと、前
記ブランチメトリック生成ステップによって求められた
ブランチメトリックに基づいてパスメトリックを求め
て、前記パスメトリックに基づいて第2のパス情報を求
める演算ステップと、前記演算ステップによって求めら
れたパスメトリックを記憶するパスメトリック記憶ステ
ップと、前記選択ステップによって求められた第1のパ
ス情報と前記演算ステップによって求められた第2のパ
ス情報とを記憶するパス記憶ステップと、前記演算ステ
ップによって求められたパスメトリックと前記パス記憶
ステップに記憶された第1のパス情報及び第2のパス情
報とに基づいて復号データを決定するトレースバックス
テップとを含んでいる。
【0044】一実施形態では、前記最尤復号ステップ
は、前記n種類の最尤復号方法に応じて、前記選択され
た1つのパスを示す第1のパス情報及びブランチメトリ
ックを生成するブランチメトリック生成ステップと、前
記ブランチメトリック生成ステップによって求められた
ブランチメトリックに基づいてパスメトリックを求め
て、前記パスメトリックに基づいて第2のパス情報を求
める演算ステップと、前記演算ステップによって求めら
れたパスメトリックを記憶するパスメトリック記憶ステ
ップと、前記選択ステップによって求められた第1のパ
ス情報と前記演算ステップによって求められた第2のパ
ス情報とを記憶するパス記憶ステップと、前記演算ステ
ップによって求められたパス情報及びパスメトリックと
前記パス記憶ステップに記憶された前記第1のパス情報
及び第2のパス情報からなる復号データの候補とに基づ
いて復号データを決定するレジスタ交換ステップとを含
んでいる。
【0045】一実施形態では、前記ポストコードステッ
プは、前記最尤復号ステップからの復号データの上位ビ
ットを記憶する記憶ステップを含んでいる。
【0046】一実施形態では、前記最尤復号ステップ
は、ブランチメトリック生成ステップを含み、前記ブラ
ンチメトリック生成ステップは、前記データ系列Xp
p-1,……,X1の上位ビットをプリコードしてなるデ
ータ系列Yr,Yr-1,……,Yt +1及び前記データ系列
p,Xp-1,……,X1の下位ビットからなるデータ系
列Yt,Yt-1,……,Y1と、前記データ系列Zq,Z
q-1,……,Z1をjポイントのデータにマッピングする
ことにより生成されたデータとを対応させてなるダイア
グラムの内容を参照することによって、前記受信データ
から前記選択された1つのパスを示す第1のパス情報及
びブランチメトリックを導出している。
【0047】一実施形態では、前記最尤復号ステップ
は、ブランチメトリック生成ステップを含み、前記ブラ
ンチメトリック生成ステップは、前記データ系列Xp
p-1,……,X1と、前記データ系列Zq,Zq-1,…
…,Z1をjポイントのデータにマッピングすることに
より生成されたデータをリニアフィルタに通して得たデ
ータとを対応させてなるダイアグラムの内容を参照する
ことによって、前記受信データを前記リニアフィルタに
通して得たデータから前記選択された1つのパスを示す
第1のパス情報及びブランチメトリックを導出してい
る。
【0048】一実施形態では、前記最尤復号ステップ
は、ブランチメトリック生成ステップを含み、前記ブラ
ンチメトリック生成ステップは、前記データ系列Xp
p-1,……,X1の上位ビットをプリコードしてなるデ
ータ系列Yr,Yr-1,……,Yt +1及び前記データ系列
p,Xp-1,……,X1の下位ビットからなるデータ系
列Yt,Yt-1,……,Y1と、前記データ系列Zq,Z
q-1,……,Z1をjポイントのデータにマッピングする
ことにより生成されたデータとを対応させてなるダイア
グラムの内容を参照することによって、前記受信データ
から復号データの候補及びブランチメトリックを導出し
ている。
【0049】一実施形態では、前記最尤復号ステップ
は、ブランチメトリック生成ステップを含み、前記ブラ
ンチメトリック生成ステップは、前記データ系列Xp
p-1,……,X1と、前記データ系列Zq,Zq-1,…
…,Z1をjポイントのデータにマッピングすることに
より生成されたデータをリニアフィルタに通して得たデ
ータとを対応させてなるダイアグラムの内容を参照する
ことによって、前記受信データを前記リニアフィルタに
通して得たデータから復号データの候補及びブランチメ
トリックを導出している。
【0050】一実施形態では、前記リニアフィルタは、
コムフィルタによって構成されている。
【0051】一実施形態では、前記最尤復号ステップ
は、ビタビアルゴリズムを用いて復号を行っている。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して述べる。
【0053】図1は、本発明の誤り訂正回路の第1実施
形態を示すブロック図である。図2は、図1の誤り訂正
回路を適用した8VSB変調方式の受信機を示すブロッ
ク図である。
【0054】図2において、5500はチューナー、5
501はIFフィルタ及び同期検波器、5502はシン
ク及びタイミング発生器、5503はNTSC妨害除去
器、5504は等化器、5505は位相雑音除去器、5
507はトレリスデコーダ装置、5508はトレリスセ
グメントデインターリーバー装置、5509はデインタ
ーリーバー、5510はリードソロモンデコーダ、55
11はデランダマイザー、5512は端子である。
【0055】チューナー5500は、送信機からのRF
信号を選局して選択的に受信し、受信信号を出力する。
IFフィルタ及び同期検波器5501は、受信信号をI
Fフィルタに通して所定周波数の信号に変換し、更に該
信号を同期検波してベースバンド信号に変換する。シン
ク及びタイミング発生器5502は、ベースバンド信号
の同期信号を検出し、ベースバンド信号のタイミングを
合わせる。このベースバンド信号にNTSC同一チャン
ネル妨害成分がある場合、ベースバンド信号は、NTS
C妨害除去器5503によってNTSC同一チャンネル
妨害成分が検出されて、NTSC妨害除去器5503内
のコムフィルタにより該妨害成分が除去されてから、等
化器5504に入力される。また、NTSC同一チャン
ネル妨害成分がない場合、ベースバンド信号は、そのま
ま等化器5504に入力される。このベースバンド信号
は、等化器5504によって波形等化され、位相雑音除
去器5505によって位相雑音が除去され、この後に符
号データとしてトレリスデコーダ装置5507に入力さ
れる。トレリスデコーダ装置5507は、符号データを
トレリス復号し、この復号データを出力する。復号デー
タは、トレリスセグメントデインターリーバー装置55
08によってセグメント内デインターリーブが施され、
デインターリーバー5509によって畳み込みバイトデ
インタリーブが施され、リードソロモンデコーダ551
0によってリードソロモン復号され、デランダマイザー
5511によってデランダマイズされ、端子5512か
ら出力される。
【0056】図1に示す本実施形態の誤り訂正回路は、
図2においてはトレリスデコーダ装置5507に相当す
る。
【0057】図1において、100および103は端
子、101は4状態および8状態共用のトレリスデコー
ダ、102はスイッチおよびポストコーダである。
【0058】端子100には、図2の位相雑音除去器5
505からの符号データが入力される。4状態および8
状態共用のトレリスデコーダ101は、符号データを復
号し、復号データを出力する。スイッチおよびポストコ
ーダ102は、NTSC同一チャンネル妨害成分がない
場合(4状態の場合)は、復号データに対してポストコ
ードを施し、その結果を端子103に出力し、またNT
SC同一チャンネル妨害成分がある場合(8状態の場
合)は、復号データに対してポストコードを施さず、該
復号データをそのまま端子103に出力する。
【0059】この様な本実施形態の構成においては、1
つの4状態および8状態共用のトレリスデコーダ10
1、及び1つのスイッチおよびポストコーダ102を備
えるだけであるから、複数のトレリスデコーダ及び複数
のポストコーダを備える図18に示す従来の装置と比較
して、回路規模が非常に小さくて済む。
【0060】図3は、4状態および8状態共用のトレリ
スデコーダ101の構成を示す図である。図3におい
て、101は4状態および8状態共用のトレリスデコー
ダ、200および206は端子、201はブランチメト
リック生成回路、202はACS回路、203a〜20
3lはパスメトリックメモリ、204はトレースバック
処理回路、205a〜205lはパスメモリである。
【0061】ブランチメトリック生成回路201は、選
択回路207とブランチメトリック計算回路208から
なる。
【0062】端子200には、図2の位相雑音除去器5
505からの符号データが入力される。4状態および8
状態共用のトレリスデコーダ101は、ビタビアルゴリ
ズムを用いて符号データを復号する。この復号の過程を
図4のフローチャートに従って次に述べる。
【0063】時刻t(tは整数)の状態Siから時刻
(t+1)の状態Skへの状態遷移には、2つ(4状態
の場合)または3つ(8状態の場合)の並行パスがあ
る。時刻(t+1)の状態Skへの遷移は、時刻tの2
つの状態Si,Sjからの遷移が考えられる。選択回路2
07は、符号データと状態Siから状態Skあるいは状態
jから状態Skへの複数のブランチのとり得るデータを
比較して、それらのブランチのとり得るデータのうち符
号データと最も近いデータを選択して(ステップS
1)、データY2の候補(第1のパス情報、4状態の場
合)、またはデータX2の候補(第1のパス情報、8状
態の場合)を生成し、これらのデータY2,X2の候補を
パスメモリ(パスメモリ205a〜205lのうちのい
ずれか一つ)に記憶する(ステップS2)。レジスタ交
換方式の場合は、データY21の候補(復号データの候
補、4状態の場合)、またはデータX21の候補(復号
データの候補、8状態の場合)を生成してパスメモリに
記憶する。
【0064】ブランチメトリック計算回路208は、符
号データに最も近い並行パスに対するブランチメトリッ
クを計算する(ステップS3)。ブランチメトリックに
は、ユークリッド距離(Euclidean distance)の二乗を
用いる。ブランチメトリック生成回路201は、各符号
データに対する各ブランチのブランチメトリックと、デ
ータY2の候補(第1のパス情報、4状態の場合)また
はデータX2の候補(第1のパス情報、8状態の場合)
を生成し(レジスタ交換方式の場合は、データY 21
候補(復号データの候補、4状態の場合)またはデータ
21の候補(復号データの候補、8状態の場合)を生
成する)、ACS回路202に出力する。
【0065】ACS回路202は、各ブランチのブラン
チメトリックとパスメトリックメモリ(パスメトリック
メモリ203a〜203lのうちのいずれか一つ)に記
憶されている各状態のパスメトリックを加算し(ステッ
プS4)、その和を比較して最も小さいものを選択し
て、その和を各状態の新たなパスメトリックとする。そ
れらの状態の新たなパスメトリックを上記パスメトリッ
クメモリ(パスメトリックメモリ203a〜203lの
うちのいずれか一つ)に記憶する(ステップS5)。各
状態の選択されたパスに対応するデータ(パス選択情報
(第2のパス情報))をパスメトリックメモリと同じ番
号の上記パスメモリ(パスメモリ205a〜205lの
うちのいずれか一つ)に記憶する。トレースバック処理
回路204は、新たなパスメトリックが最小である状態
の生き残りパスを打ち切りパス長で決められた時点まで
さかのぼり、データY21(4状態の場合)またはデー
タX 21(8状態の場合)を決定し、端子206に出力
する(ステップS6)。
【0066】パスメトリックメモリ203a〜203l
とパスメモリ205a〜205lは、図16のトレリス
エンコーダ装置5006のトレリス符号化規則に従い、
同じ順序のもの同士が連動して選択され、更には後に述
べるポストコーダ302の各1シンボル遅延器306a
〜306lについても同じ順序のものが選択される。
【0067】ただし、セグメントシンク期間(トレリス
符号化が施されていない期間)は、4状態および8状態
共用のトレリスデコーダ101に符号データを入力せ
ず、パスメトリックメモリ203a〜203l及びパス
メモリ205a〜205lの選択順位を進めるだけであ
る。
【0068】この様な4状態および8状態共用のトレリ
スデコーダ101においては、パスメトリックメモリ2
03a〜203l及びパスメモリ205a〜205lを
設け、それぞれのパスメトリックメモリ毎に、各状態の
パスメトリックを記憶すると共に、それぞれのパスメモ
リ毎に、各状態のデータ(第1のパス情報及び第2のパ
ス情報(トレースバック方式)、復号データの候補(レ
ジスタ交換方式))を記憶しているので、4状態および
8状態の復号を繰り返し順次行うことができる。この4
状態および8状態共用のトレリスデコーダ101を前提
として、図1の誤り訂正回路の実現が可能となる。
【0069】図5は、スイッチおよびポストコーダの構
成を示す図である。図5において、102はスイッチお
よびポストコーダ、300および304は端子である。
301および303はスイッチ、301a、301b、
303aおよび303bは端子である。302はポスト
コーダ、305は加算器(modulo 2)、306a〜30
6lは1シンボル遅延器である。
【0070】端子300には、4状態および8状態共用
のトレリスデコーダ101からの復号データが入力され
る。スイッチ301は、NTSC同一チャンネル妨害成
分がある場合(8状態の場合)は端子301aを選択
し、NTSC同一チャンネル妨害成分がない場合(4状
態の場合)は端子301bを選択する。端子301bが
選択されたときに、ポストコーダ302は、データY2
をフィードフォワードループに通してデータX2に変換
し、復号データX21を出力する。
【0071】スイッチ303は、NTSC同一チャンネ
ル妨害成分がある場合は端子303aを選択し、NTS
C同一チャンネル妨害成分がない場合は端子303bを
選択し、データX21を端子304に出力する。
【0072】1シンボル遅延器306a〜306lは、
図16のトレリスエンコーダ装置5006のトレリス符
号化規則に従い、パスメトリックメモリ203a〜20
3l並びにパスメモリ205a〜205lと同じ順序の
ものが連動して選択される。
【0073】ただし、セグメントシンク期間(トレリス
符号化が施されていない期間)は、スイッチおよびポス
トコーダ102に復号データを入力せず、1シンボル遅
延器306a〜306lの選択順位を進めるだけであ
る。
【0074】この様なスイッチおよびポストコーダ10
2においては、1シンボル遅延器306a〜306lを
設け、パスメトリックメモリ203a〜203l並びに
パスメモリ205a〜205l毎にに対応して、4状態
の場合のデータY2を記憶しているので、4状態および
8状態の復号を繰り返し順次行うことができる。このス
イッチおよびポストコーダ102を前提として、図1の
誤り訂正回路の実現が可能となる。
【0075】次に、4状態および8状態共用のトレリス
デコーダ101において、符号データを復号するときに
用いられるダイアグラムの内容を具体的に説明する。
【0076】図6は、上記ダイアグラムの内容を生成す
る回路構成を示すブロック図である。図6において、4
00、401、405、406、407および408は
端子である。402はプリコーダ、402aは加算器
(modulo 2)、402bは1シンボル遅延器である。4
03はトレリスエンコーダ、403aおよび403cは
1シンボル遅延器、403b加算器(modulo 2)であ
る。404はコムフィルタ、404a、404cおよび
404eは1シンボル遅延器、404b、404d、4
04fは加算器(modulo 2)である。
【0077】図6の回路においては、プリコーダ40
2、トレリスエンコーダ403、およびコムフィルタ4
04の遅延器をすべて1シンボル期間の遅延器とし、1
ビット分の情報を遅延させる。2ビットの入力データX
21のうち、上位ビットX2を端子400に入力し、下
位ビットX1(X1=Y1)を端子401に入力する。プ
リコーダ402は、データX2をプリコードして、デー
タY2(Y2=Z2)にする。トレリスエンコーダ403
は、データY21をトレリス符号化して、データZ 21
0にする。NTSC妨害がある場合は、受信側で使用
するコムフィルターが送信側にあると考えると次の様に
なる。データZ210をコムフィルタ404に通し
て、データW3210(15レベル)にする。ただ
し、D1とD3、D 4とD5はそれぞれ同じ遅延情報(D1
=D3,D4=D5)である。
【0078】図7は、4状態の状態遷移ダイアグラムで
ある。図7において、S0、S1、S 2およびS3は状態、
12は図6の遅延器403a及び403cの遅延情
報、R/Y21はシンボル/データである。
【0079】4状態の場合、状態S0から状態S0へ遷移
するパスは図7に示す様に−7/00、+1/10の2
つのパスがある。受信レベルより、この2つのパスの1
つを選択する。
【0080】4状態の場合は、図7の状態遷移ダイアグ
ラムを用いてデータY21を復号する。
【0081】図8(a)は、コムフィルタを通した後の
データW3210(15レベル)とデータX2の関係
を示す表、図8(b)は、コムフィルタを通した後の1
5レベルとデータX1の関係を示す表である。
【0082】図8(a)から明らかな様に、W323
(図6参照)からY2を一意に決定できないが、X2を一
意に決定できることがわかる。
【0083】なお、Z3については、トレリスエンコー
ダ403及びコムフィルタ404によりW10が求まる
が、これらのW10と同時求まるものである。すなわ
ち、図6をもとにトレリスデコーダ101(図1)から
のW3210より入力データX21を求めることがで
きる。
【0084】図9Aは、8状態の状態遷移ダイアグラ
ム、図9Bはコムフィルタを通した後の15レベルを示
す表、図9Cは各ブランチのレベルL/データX21
示す表である。図9において、S0、S1、S2、S3、S
4、S5、S6およびS7は状態、D0、D1、D2は図6の
遅延器404c、403a及び403cの遅延情報、L
/X21はレベル/データである。
【0085】図9AのD0を考慮せずに、D1、D2のみ
を考慮した場合の状態遷移は、並行パスが2本から3本
に増加した図7の4状態の遷移と等価となる。これを図
9D,図9Eに示す。図9D,図9Eから明らかな様
に、例えば状態S0から状態S0へのパス(−12,−8
/10),(−4,0/00)、(4,8/10)の3
つがある。これを受信レベルより1つ選択する。この様
にすれば、4状態と8状態の共用が可能となる。
【0086】次に、図9に示す8状態の状態遷移を前提
とし、本実施形態の誤り訂正回路によるトレリス復号の
処理過程の具体例を図10、図11〜図14、及び図1
5を参照して説明する。
【0087】図10は、8状態の遷移を示すトレリス線
図である。図10において、各実線に示すそれぞれのパ
スが生き残りパスであり、各状態には生き残りパスがそ
れぞれ1つずつ存在する。
【0088】図11〜図14は、図10の時刻t(tは
整数)〜時刻(t+1)での状態遷移におけるブランチ
メトリックとパスメトリックの算出方法を示す図であ
る。
【0089】図15は、本実施形態におけるデータW3
210(15レベル)と従来の装置における7つの
コセットとの対応関係を示している。この図15から明
らかな様に、15レベルを用いた本実施形態の復号によ
って、コセットを用いた従来装置と同等の復号が可能で
ある。
【0090】本実施形態における15レベルと従来の装
置における7つのコセットとの対応関係は、図11
(a)〜図14(a)の表にも記されている。
【0091】図10の時刻t〜時刻(t+1)の遷移状
態におけるブランチメトリックとパスメトリックを算出
する。一例として、コムフィルタ通過後の受信信号レベ
ルが、−9.4、+4.1、−5.7、+7.2の様に変化
した場合を考える。ただし、時刻0以降の状態遷移を考
え、時刻0における各状態のパスメトリックPm(0)
を0とする。また、時刻(t+1)のパスメトリックP
m(t+1)は、時刻tのパスメトリックPm(t)と時
刻(t+1)のブランチメトリックBm(t+1)の
和、つまりPm(t+1)=Pm(t)+Bm(t+1)
である。
【0092】まず、図10の時刻0から時刻1への状態
遷移におけるブランチメトリックとパスメトリックを算
出する。時刻1の状態S0へ遷移する2種類(2×3=
6)のブランチに着目する。時刻1の状態S0への遷移
は、時刻0の状態S0からの遷移と、時刻0の状態S1
らの遷移の2通りである。
【0093】時刻0の状態S0から時刻1の状態S0への
遷移において、ブランチのとり得る信号レベルは、−
8、0、+8と言う3つの信号レベルである。この3つ
の信号レベルのうちで受信信号レベル−9.4にもっと
も近い信号レベル−8を選択する。この遷移におけるブ
ランチメトリックは、 BmA(1)=(−9.4−(−8))2=1.96 である。従って、このパスのパスメトリックは、 PmS0(0)+BmA(1)=0+1.96=1.96 となる。
【0094】同様に、時刻0の状態S1から時刻1の状
態S0への遷移において、ブランチのとり得る信号レベ
ルは、−12、−4、+4と言う3つの信号レベルであ
る。この3つの信号レベルのうちで受信信号レベル−
9.4にもっとも近い信号レベル−12を選択する。こ
の遷移におけるブランチメトリックは、 BmC(1)=(−9.4−(−12))2=6.76 である。従って、このパスのパスメトリックは、 PmS1(0)+BmC(1)=0+6.76=6.76 となる。
【0095】PmS0(0)+BmA(1)とPmS1(0)+
mC(1)を比較すると、PmS0(0)+BmA(1)の
方が小さい値であるから、時刻1の状態S0のパスメト
リックPmS0(1)は、 PmS0(1)=(PmS0(0)+BmA(1))−0.36 =BmA(1)−0.36=1.96−0.36=1.6 となる。ただし、時刻tのパスメトリックPm(t)
は、パスメトリックの最小値が0となる様に正規化す
る。
【0096】以上の様に、時刻1の各状態のブランチメ
トリックとパスメトリックを算出すると、図11の様に
なる。ただし、BmA(1)〜BmJ(1)の記号A〜J
は、図9及び図15のブランチに記された記号A〜Jに
対応し、BmA(1)〜BmJ(1)は、記号A〜Jのブラ
ンチのブランチメトリックである。
【0097】同様に、時刻tから時刻(t+1)への状
態遷移におけるブランチメトリックとパスメトリックを
算出すると、図12〜図14の様になる。
【0098】図10において、例えば、打ち切りパス長
を4とした場合、時刻4のパスメトリックが最小である
状態は、状態S5である。時刻4の状態S5から打ち切り
パス長期間の生き残りパスを遡ると、時刻0では状態S
0が最も確からしい状態となる。よって、時刻0から時
刻1への遷移において、最も確からしいパスは、状態S
0から状態S0へのパスであり、最尤復号データX2
1は、“10”となる(各ブランチとデータX21は、
図9の様に対応付けられている)。ただし、打ち切りパ
ス長は、拘束長の5〜6倍程度(8状態の場合:4×5
〜4×6=20〜24)にすれば良いと言われている
が、本実施形態では、良好な復号を行うために、4状態
及び8状態共に、打ち切りパス長を32とした。また、
本実施形態をトレースバック方式で構成する場合は、デ
ータX2の候補(第1のパス情報)とパス選択情報(第
2のパス情報)をパスメモリに記憶し、レジスタ交換方
式で構成する場合はデータX21の候補(復号データの
候補)をパスメモリに記憶して、データX21を最尤復
号する。ここでは、8状態の場合について説明したが、
4状態の場合についても8状態の場合と同様に処理する
ことにより、データY21を最尤復号することができ
る。
【0099】これに対して、図20の従来の8状態トレ
リスデコーダによれば、時刻4の状態S5から打ち切り
パス長期間の生き残りパスを遡ると、時刻0から時刻1
への遷移において、最も確からしいパスは、状態S0
ら状態S0へのパスであり、データX1=“0”とコセッ
トUA=“−8,0,+8”が最尤復号される。この最
尤復号されたコセットUA“−8,0,+8”をスライ
サー1306によって判定して、データX2=“1”を
復号する。このため、遅延回路1301とスライサー1
306が必要である。
【0100】以上のように、本実施形態によれば、4状
態のトレリスデコーダと8状態のトレリスデコーダを共
用化でき、また8状態の状態遷移ダイアグラムを用いて
データX21を直接復号できる。
【0101】なお、本実施形態において、4状態および
8状態共用のトレリスデコーダ101として、トレース
バック処理回路204を用いたが、トレースバック処理
回路204の代わりにレジスタ交換回路を用いてもよ
い。また、ブランチメトリックとして、ユークリッド距
離の二乗を用いたが、ユークリッド距離の絶対値などで
もよい。
【0102】更に、ブランチメトリック生成回路201
において、まず符号データと状態S iから状態Skあるい
は状態Sjから状態Skへの複数のブランチのとり得るデ
ータを比較して、それらのブランチのとり得るデータの
うちの最も近いデータを選択して、データX2の候補
(第1のパス情報、トレースバック方式の場合)又はデ
ータX21の候補(復号データの候補、レジスタ交換方
式の場合)を生成し、次に、その最も近いデータに対す
るブランチメトリックを計算しているが、まず、符号デ
ータと状態Siから状態Skあるいは状態Sjから状態Sk
への複数のブランチのとり得るデータのユークリッド距
離の二乗を全て計算し、その値が最も小さいものをその
ブランチのブランチメトリックとし、次に、そのブラン
チのブランチメトリックに対応するそのブランチのとり
得るデータをデータX2の候補(第1のパス情報、トレ
ースバック方式の場合)又はデータX21の候補(復号
データの候補、レジスタ交換方式の場合)としても良
い。4状態および8状態共用のトレリスデコーダ101
のパスメトリックメモリ、パスメモリおよびポストコー
ダ302の1シンボル遅延器として、複数個のメモリを
用いたが、それぞれ1つのメモリまたは共用のメモリを
用い、それらのメモリ領域を複数に分割して使用しても
よい。
【0103】
【発明の効果】以上説明した様に、8状態のトレリスデ
コーダの場合、従来装置によれば、トレースバックメモ
リ5305内に各状態に対する4ビットの情報(コセッ
トの候補(3ビット)とデータX1の候補(1ビッ
ト))を記憶しなければならないが、本発明の誤り訂正
回路によれば、パスメモリに各状態に対する2ビットの
情報(データX2の候補(1ビット)とパス選択情報
(データX1の候補に対応する情報:1ビット))を記
憶すれば良い。従って、本発明の誤り訂正回路において
は、従来装置と比較すると、メモリ容量は、2ビット/
4ビット=1/2倍で良く、50パーセント削減するこ
とができる。
【0104】また、従来装置によれば、図20の遅延回
路5301を必要とする。例えば、遅延回路5301で
10ビットの情報を遅延するならば、(4×8+10)
ビットを記憶する必要がある。これに対して、本発明に
よれば、(2×8)ビットを記憶するだけで済む。従っ
て、本発明の誤り訂正回路においては、従来装置と比較
すると、(2×8)/(4×8+10)=16/42≒
0.4であるから、遅延回路を含むメモリの記憶容量
は、約0.4倍で良く、約60パーセント削減すること
ができる。
【0105】更に、8状態のトレリスデコーダ全体をみ
た場合、本発明の誤り訂正回路においては、従来装置と
比較すると、その記憶容量は、(1+1)/(1+42
/16)≒0.6倍で良く、約40パーセント削減する
ことができる。消費電力は、回路規模に比例するので、
従来装置と比較すると、約40パーセント削減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誤り訂正回路の一実施形態を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の誤り訂正回路を適用した8VSB変調方
式の受信機を示すブロック図である。
【図3】図1の誤り訂正回路における4状態および8状
態共用のトレリスデコーダの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図3の4状態および8状態共用のトレリスデコ
ーダによる復号の過程を示すフローチャートである。
【図5】図1の誤り訂正回路におけるスイッチおよびポ
ストコーダの構成を示すブロック図である。
【図6】図1の誤り訂正回路におけるダイアグラムの内
容を生成する回路構成を示すブロック図である。
【図7】図1の誤り訂正回路における4状態の状態遷移
を示すダイアグラムである。
【図8】図8(a)は、コムフィルタを通した後のデー
タW3W2W1W0(15レベル)とデータX2の関係
を示す表、図8(b)は、コムフィルタを通した後の1
5レベルとデータX1の関係を示す表である。
【図9A】8状態の状態遷移を示すダイアグラムであ
る。
【図9B】コムフィルタを通した後の15レベルを示す
表である。
【図9C】各ブランチのレベルL/データX2X1を示
す表である。
【図9D】8状態を4状態と共用化した状態遷移を示す
ダイアグラムである。
【図9E】各ブランチのレベルL/データX2X1を示
す表である。
【図10】8状態の遷移を示すトレリス線図である。
【図11】図11(a)は、図10の時刻0〜時刻1で
の状態遷移におけるブランチメトリックの算出方法を示
し、図11(b)は、同状態遷移におけるパスメトリッ
クの算出方法を示す図である。
【図12】図12(a)は、図10の時刻1〜時刻2で
の状態遷移におけるブランチメトリックの算出方法を示
し、図12(b)は、同状態遷移におけるパスメトリッ
クの算出方法を示す図である。
【図13】図13(a)は、図10の時刻2〜時刻3で
の状態遷移におけるブランチメトリックの算出方法を示
し、図13(b)は、同状態遷移におけるパスメトリッ
クの算出方法を示す図である。
【図14】図14(a)は、図10の時刻3〜時刻4で
の状態遷移におけるブランチメトリックの算出方法を示
し、図14(b)は、同状態遷移におけるパスメトリッ
クの算出方法を示す図である。
【図15】本実施形態におけるデータW3W2W1W0
(15レベル)と従来の装置における7つのコセットと
の対応関係を示す図である。
【図16】8VSB変調方式の従来の送信機の構成を示
すブロック図である。
【図17】8VSB変調方式の従来の受信機の構成を示
すブロック図である。
【図18】4状態のトレリスデコーダと8状態のトレリ
スデコーダを選択的に用いて復号を行う従来のトレリス
デコーダ装置を示すブロック図である。
【図19】従来の4状態トレリスデコーダの構成を示す
ブロック図である。
【図20】従来の8状態トレリスデコーダの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
100 端子 101 4状態および8状態共用のトレリスデコーダ 102 スイッチおよびポストコーダ 103 端子 200 端子 201 ブランチメトリック生成回路 202 ACS回路 203a〜203l パスメトリックメモリ 204 トレースバック処理回路 205a〜205l パスメモリ 206 端子 207 選択回路 208 ブランチメトリック計算回路 300 端子 301 スイッチ 301a 端子 301b 端子 302 ポストコーダ 305 加算器(modulo 2) 306a〜306l 1シンボル遅延器 303 スイッチ 303a 端子 303b 端子 304 端子 400 端子 401 端子 402 プリコーダ 402a 加算器(modulo 2) 402b 1シンボル遅延器 403 トレリスエンコーダ 403a 1シンボル遅延器 403b 加算器(modulo 2) 403c 1シンボル遅延器 404 コムフィルタ 404a 1シンボル遅延器 404b 加算器(modulo 2) 404c 1シンボル遅延器 404d 加算器(modulo 2) 404e 1シンボル遅延器 404f 加算器(modulo 2) 405 端子 406 端子 407 端子 408 端子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−42289(JP,A) 特開 平8−23282(JP,A) 特開 平10−42290(JP,A) 特開 平10−51780(JP,A) 特開 平10−51781(JP,A) 特開 平10−294671(JP,A) 特開 平10−322229(JP,A) 特開 平8−23282(JP,A) 特開 平9−147493(JP,A) 特開2000−31870(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 H04L 27/00 H04L 1/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p(p≧2)ビットの入力データ系列の
    うち、下位t(p>t≧1)ビットのデータ系列をa個
    の内部状態を持つ畳み込み符号器で符号化すると共に、
    上位(p−t)ビットを畳み込み符号化せず、畳み込み
    符号化したビットと畳み込み符号化していないビットと
    を併せてなるq(q>p)ビットのデータ系列をトレリ
    ス符号化信号として受信し、状態遷移ダイアグラムを用
    いて、前記トレリス符号化信号を復号する誤り訂正方法
    であって、 前記状態遷移ダイアグラムは、時刻a個の内部状
    ら時刻+1のa個の内部状態へのブランチを介した
    遷移を示しており、かつ、時刻iの各内部状態それぞれ
    から時刻i+1の二つの内部状態へ前記ブランチを介し
    て遷移しており、さらに、各前記ブランチはn本の並行
    パスを有しており、 前記状態遷移ダイアグラムにおける各前記ブランチがそ
    れぞれ有する前記n本の並行パス毎に所定の受信信号点
    情報に基づきブランチメトリックを算出するステップ
    と、 算出された前記ブランチメトリックに基づき、各前記ブ
    ランチ毎に当該ブランチが有する前記n本の並行パスの
    うち一つを選択することにより当該ブランチを確定する
    ステップと、 確定された各ブランチに相当する前記上位(p−t)ビ
    ットの復号値の候補を各前記ブランチ毎に記憶するステ
    ップと、 確定された各ブランチの前記ブランチメトリックに基づ
    き、時刻j−k(kは所定値)から時刻jまで遷移する
    各パス毎にパスメトリックを算出するステップと、 前記各パス毎に算出された前記パスメトリックに基づ
    き、時刻j−k(kは所定値)から時刻jまで遷移する
    一つのパスを選択することにより各時刻におけるブラン
    チを特定すると共に、特定された各ブランチに対して前
    記下位tビットのデータを復号し、当該ブランチに記憶
    された前記上位(p−t)ビットの復号値の候補を当該
    上位(p−t)ビットの復号値とするステップとを有す
    ことを特徴とする誤り訂正方法
  2. 【請求項2】 前記aは4であることを特徴とする請求
    項1記載の誤り訂正方法
  3. 【請求項3】 前記pは2、前記tは1であることを特
    徴とする請求項1または2記載の誤り訂正方法
  4. 【請求項4】 前記nは2であることを特徴とする請求
    項2または3記載の誤り訂正方法
  5. 【請求項5】 前記nは2、前記qは3であることを特
    徴とする請求項3記載の誤り訂正方法
  6. 【請求項6】 前記nは3であることを特徴とする請求
    項2または3記載の誤り訂正方法
  7. 【請求項7】 前記aは3、前記qは4であることを特
    徴とする請求項3記載の誤り訂正方法
  8. 【請求項8】 p(p≧2)ビットの入力データ系列の
    うち、下位t(p>t≧1)ビットのデータ系列をa個
    の内部状態を持つ畳み込み符号器で符号化すると共に、
    上位(p−t)ビットを畳み込み符号化せず、畳み込み
    符号化したビットと畳み込み符号化していないビットと
    を併せてなるq(q>p)ビットのデータ系列をトレリ
    ス符号化信号として受信し、状態遷移ダイアグラムを用
    いて、前記トレリス符号化信号を復号する誤り訂正方法
    であって、 前記状態遷移ダイアグラムは、時刻iのa個の内部状態
    から時刻i+1のa個の内部状態へのブランチを介した
    遷移を示しており、かつ、時刻iの各内部状態それぞれ
    から時刻i+1の二つの内部状態へ前記ブランチを介し
    て遷移しており、さらに、前記トレリス符号化信号がa
    個の内部状態を持つ信号の場合には、各前記ブランチは
    m本の並行パスを有し、また、前記トレリス符号化信号
    がb(a<b)個の内部状態を持つ信号の場合には、各
    前記ブランチはn(n>m)本の並行パスを有してお
    り、 前記状態遷移ダイアグラムにおける各前記ブランチがそ
    れぞれ有する各並行パス毎に所定の受信信号点情報に基
    づきブランチメトリックを算出するステップと、 算出された前記ブランチメトリックに基づき、各前記ブ
    ランチ毎に当該ブランチが有する並行パスのうち一つを
    選択することにより当該ブランチを確定するス テップ
    と、 確定された各ブランチの前記ブランチメトリックに基づ
    き、時刻j−k(kは所定値)から時刻jまで遷移する
    各パス毎にパスメトリックを算出するステップと、 前記各パス毎に算出された前記パスメトリックに基づ
    き、時刻0から時刻jまで遷移する一つのパスを選択す
    ることにより、前記トレリス符号化信号を復号するステ
    ップとを有する ことを特徴とする誤り訂正方法
  9. 【請求項9】 前記誤り訂正方法は、確定された各ブラ
    ンチに相当する前記上位(p−t)ビットの復号値の候
    補を各前記ブランチ毎に記憶するステップをさらに有
    し、 前記トレリス符号化信号を復号するステップは、 前記各パス毎に算出された前記パスメトリックに基づ
    き、時刻j−k(kは所定値)から時刻jまで遷移する
    一つのパスを選択することにより各時刻におけるブラン
    チを特定すると共に、特定された各ブランチに対して前
    記下位tビットのデータを復号し、当該ブランチに記憶
    された前記上位(p−t)ビットの復号値の候補を当該
    上位(p−t)ビットの復号値とするステップとを有す
    ることを特徴とする請求項8記載の誤り訂正方法。
  10. 【請求項10】 前記aは4であり、前記bは8であ
    り、前記mは2であり、前記nは3であることを特徴と
    する請求項8または9記載の誤り訂正方法。
  11. 【請求項11】 p(p≧2)ビットの入力データ系列
    のうち、下位t(p>t≧1)ビットのデータ系列をs
    個の遅延素子を用いた畳み込み符号器で符号化すると共
    に、上位(p−t)ビットを畳み込み符号化せず、畳み
    込み符号化したビットと畳み込み符号化していないビッ
    トとを併せてなるq(q>p)ビットのデータ系列をト
    レリス符号化信号として受信し、状態遷移ダイアグラム
    を用いて、前記トレリス符号化信号を復号する誤り訂正
    方法であって、 前記状態遷移ダイアグラムは、時刻iの2 s 個の内部状
    態から時刻i+1の2 s 個の内部状態へのブランチを介
    した遷移を示しており、かつ、時刻iの各内部状態それ
    ぞれから時刻i+1の二つの内部状態へ前記ブランチを
    介して遷移しており、 受信した2 s 個の内部状態を持つ前記トレリス符号化信
    号を内部状態が2 (s+1) 個の信号に変換するステップ
    と、 変換された信号を2 s 個の内部状態を持つ前記状態遷移
    ダイアグラムを用いて復号するステップとを有する こと
    を特徴とする誤り訂正方法
  12. 【請求項12】 p(p≧2)ビットの入力データ系列
    のうち、下位t(p>t≧1)ビットのデータ系列をa
    個の内部状態を持つ畳み込み符号器で符号化すると共
    に、上位(p−t)ビットを畳み込み符号化せず、畳み
    込み符号化したビットと畳み込み符号化していないビッ
    トとを併せてなるq(q>p)ビットのデータ系列をト
    レリス符号化信号として受信し、状態遷移ダイアグラム
    を用いて、前記トレリス符号化信号を復号する誤り訂正
    回路であって、 前記状態遷移ダイアグラムは、時刻iのa個の内部状態
    から時刻i+1のa個の内部状態へのブランチを介した
    遷移を示しており、かつ、時刻iの各内部状態それぞれ
    から時刻i+1の二つの内部状態へ前記ブランチを介し
    て遷移しており、さらに、各前記ブランチはn本の並行
    パスを有しており、 前記状態遷移ダイアグラムにおける各前記ブランチがそ
    れぞれ有する前記n本の並行パス毎に所定の受信信号点
    情報に基づきブランチメトリックを算出する手段と、 算出された前記ブランチメトリックに基づき、各前記ブ
    ランチ毎に当該ブランチが有する前記n本の並行パスの
    うち一つを選択することにより当該ブランチを確定する
    手段と、 確定された各ブランチに相当する前記上位(p−t)ビ
    ットの復号値の候補を各前記ブランチ毎に記憶する手段
    と、 確定された各ブランチの前記ブランチメトリックに基づ
    き、時刻j−k(kは所定値)から時刻jまで遷移する
    各パス毎にパスメトリックを算出する手段と、前記各パ
    ス毎に算出された前記パスメトリックに基づき、時刻j
    −k(kは所定値)から時刻jまで遷移する一つのパス
    を選択することにより各時刻におけるブランチを特定す
    ると共に、特定された各ブランチに対して前記下位tビ
    ットのデータを復号し、当該ブランチに記憶された前記
    上位(p−t)ビットの復号値の候補を当該上位(p−
    t)ビットの復号値とする手段とを有することを特徴と
    する誤り訂正回路。
  13. 【請求項13】 p(p≧2)ビットの入力データ系列
    のうち、下位t(p>t≧1)ビットのデータ系列をa
    個の内部状態を持つ畳み込み符号器で符号化すると共
    に、上位(p−t)ビットを畳み込み符号化せず、畳み
    込み符号化したビットと畳み込み符号化していないビッ
    トとを併せてなるq(q>p)ビットのデータ系列をト
    レリス符号化信号として受信し、状態遷移ダイアグラム
    を用いて、前記トレリス符号化信号を復号する誤り訂正
    回路であって、 前記状態遷移ダイアグラムは、時刻iのa個の内部状態
    から時刻i+1のa個の内部状態へのブランチを介した
    遷移を示しており、かつ、時刻iの各内部状態それぞれ
    から時刻i+1の二つの内部状態へ前記ブランチを介し
    て遷移しており、さらに、前記誤り訂正回路が受信する
    前記トレリス符号化信号がa個の内部状態を持つ信号の
    場合には、各前記ブランチはm本の並行パスを有し、ま
    た、前記誤り訂正回路が受信する前記トレリス符号化信
    号がb(a<b)個の内部状態を持つ信号の場合には、
    各前記ブランチはn(n>m)本の並行パスを有してお
    り、 前記状態遷移ダイアグラムにおける各前記ブランチがそ
    れぞれ有する各並行パス毎に所定の受信信号点情報に基
    づきブランチメトリックを算出する手段と、算出された
    前記ブランチメトリックに基づき、各前記ブランチ毎に
    当該ブランチが有する並行パスのうち一つを選択するこ
    とにより当該ブランチを確定する手段と、 確定された各ブランチの前記ブランチメトリックに基づ
    き、時刻j−k(kは所定値)から時刻jまで遷移する
    各パス毎にパスメトリックを算出する手段と、前記各パ
    ス毎に算出された前記パスメトリックに基づき、時刻0
    から時刻jまで遷移する一つのパスを選択することによ
    り、前記トレリス符号化信号を復号する手段とを有する
    ことを特徴とする誤り訂正回路。
  14. 【請求項14】 p(p≧2)ビットの入力データ系列
    のうち、下位t(p>t≧1)ビットのデータ系列をs
    個の遅延素子を用いた畳み込み符号器で符号化すると共
    に、上位(p−t)ビットを畳み込み符号化せず、畳み
    込み符号化したビットと畳み込み符号化していないビッ
    トとを併せてなるq(q>p)ビット のデータ系列をト
    レリス符号化信号として受信し、状態遷移ダイアグラム
    を用いて、前記トレリス符号化信号を復号する誤り訂正
    回路であって、 前記状態遷移ダイアグラムは、時刻iの2 s 個の内部状
    態から時刻i+1の2 s 個の内部状態へのブランチを介
    した遷移を示しており、かつ、時刻iの各内部状態それ
    ぞれから時刻i+1の二つの内部状態へ前記ブランチを
    介して遷移しており、 受信した2 s 個の内部状態を持つ前記トレリス符号化信
    号を内部状態が2 (s+1) 個の信号に変換する手段と、 変換された信号を2 s 個の内部状態を持つ前記状態遷移
    ダイアグラムを用いて復号する手段とを有することを特
    徴とする誤り訂正回路。
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