JP5034902B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に衝撃が加わった場合にエアバッグを膨張展開させて乗員を保護するエアバッグ装置に関するものである。
前突、側突等により、車両に衝撃が加わった場合にその衝撃から乗員等を保護する装置としてエアバッグ装置が知られている。エアバッグ装置の主要部をなすエアバッグモジュールは、例えば、車両用シートの座部、背もたれ部等の内部に組み込まれる。エアバッグモジュールは、車両に加わる衝撃に応じてガスを発生するガス発生装置と、そのガス発生装置からのガスにより展開膨張させられるエアバッグとを備える。エアバッグは、通常、中央部分で折り重ねられた矩形状の布帛又は互いに重ね合わされた矩形状の複数枚の布帛を縫合することにより形成される。
上記エアバッグ装置では、エアバッグ内にガス発生装置が組み付けられ、同ガス発生装置に接続されたハーネスがエアバッグの外部に引き出される。こうした構成を採っているため、ガス発生装置から噴出されたガスがエアバッグから漏れ出にくい形態で、そのガス発生装置をエアバッグ内に組み付けることが重要となってくる。
この点、例えば特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、エアバッグの取付け基部に挿入口が設けられ、この挿入口を覆う当て布がエアバッグの外側に配置される。ガス発生装置は、ガスを噴出するインフレータと、そのインフレータを保持するリテーナとを備える。上記挿入口は、ガス発生装置をエアバッグの内部に挿入する際の通路となる。上記当て布は、その三辺において取付け基部の外側面に縫合される。当て布の他の一辺は取付け基部に縫合されず、開放口とされる。さらに、エアバッグ及び当て布には、ガス発生装置(リテーナ)の取付けボルトを挿通するための通し孔があけられている。
この特許文献1では、ガス発生装置のエアバッグ内への組み付けに際し、当て布の開放口が拡げられ、この開放口を通じてガス発生装置が当て布及びエアバッグ間に挿入される。このガス発生装置は、取付け基部の挿入口を通じてエアバッグ内に挿入され、そのエアバッグ内で傾き(姿勢)を大きく変えられる。ガス発生装置の取付けボルトが通し孔に差し込まれ、ナット等の締め付けにより車両に固定される。この締め付けにより開放口が閉塞される。ガス発生装置に接続されて同ガス発生装置への制御信号の印加配線となるハーネスは、取付け基部の上記挿入口とは別の箇所に設けられた孔を通じてエアバッグの外部に引き出される。
また、特許文献2に記載されたエアバッグ装置では、ガス発生装置は、上記リテーナに代わる袋体と、その袋体内に収納されるインフレータとを備える。袋体は、中央部分で折り重ねられた矩形状の布帛内にインフレータを配置し、かつハーネスを布帛外部へ延出させた状態で、布帛の周縁部等を縫合することにより形成される。
さらに、特許文献2に詳しい説明はないが、エアバッグは、中央部分で折り重ねられた布帛内に上記袋体を配置し、かつハーネスを布帛外部へ延出させた状態で、布帛の周縁部等を縫合することにより形成される。この際、上記エアバッグ形成のための縫合が利用されて、袋体が同エアバッグに取付けられる。
特開2001−47961号公報 特開平7−125599号公報
ところが、特許文献1では、ガス発生装置のエアバッグ内への組み付けに際し、同ガス発生装置の通路(挿入口を含む)が当て布によって覆われていて外部から見えないため、ガス発生装置を上記通路に沿いながら移動させ、挿入口に通してエアバッグ内に配置する作業が困難である。また、挿入口の挿通後にエアバッグ内でガス発生装置の傾き(姿勢)を大きく変えたり、取付けボルトを通し孔に通したり、ハーネスを孔から引き出したりする作業も必要となり、組み付け作業がますます困難なものとなる。
また、特許文献2では、インフレータを収納した状態でエアバッグ形成用の布帛を縫合するため、上述したような組み付け作業の問題は生じにくい。しかし、袋体において、又はエアバッグにおいて、ハーネスの引き出される箇所からガス漏れが生じないようにするには、布帛をハーネスの近くまで縫合して、ハーネスの引き出し口をできるだけ小さくすることが必要である。しかし、布帛の縫合により引き出し口を過度に小さく形成すると、縫合に際し針によってハーネスを傷付けるおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ガス発生装置をエアバッグ内に容易に配置することができ、しかも、ハーネスを傷めることなく高い気密性を確保することのできるエアバッグ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、中央部分で折り重ねられた矩形状の布帛又は互いに重ね合わされた矩形状の複数枚の布帛を用い、前記布帛の一端辺に交差する一対の交差辺の近傍に少なくとも設定した結合線に沿って前記布帛を結合するとともに、前記結合線の前記一端辺側の両端部間を挿入口としたエアバッグ本体と、前記エアバッグ本体内の前記挿入口近傍に配置され、かつ同エアバッグ本体に膨張用ガスを噴出供給するガス発生装置とを備え、前記ガス発生装置に接続されたハーネスが前記挿入口を通じてエアバッグ本体の外部へ引き出されてなるエアバッグ装置であって、前記結合線は、前記エアバッグ本体の前記一対の交差辺にそれぞれ沿って設定された一対の交差結合線を含み、前記各交差結合線の前記一端辺側の端部は、対向する交差結合線側へ向けて延出しており、前記エアバッグ本体の前記挿入口よりも外側には、前記各交差結合線の前記一端辺側の前記端部と前記ガス発生装置との間の折り線に沿って折り返されて、前記ガス発生装置に被せられる折り返し部が形成され、さらに、前記折り返し部を折り返された状態に保持する保持手段が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、エアバッグ装置の製作に際し、エアバッグ本体の挿入口を通じてガス発生装置がエアバッグ本体内に挿入され、挿入口の近傍に配置される。この際、挿入口は他の部材によって塞がれず露出している。そのため、ガス発生装置を挿入口から挿入する作業、及びガス発生装置をエアバッグ本体内の挿入口近傍の所定箇所に配置する作業が容易に行える。
ガス発生装置に接続されたハーネスは、挿入口を通じてエアバッグ本体の外部へ引き出される。このエアバッグ本体では、布帛を結合する結合線の交差結合線が、エアバッグ本体の一端辺に交差する一対の交差辺にそれぞれ沿っている。さらに、各交差結合線の一端辺側の端部が、対向する交差結合線側へ向けて延出している。一方の交差結合線の一端辺側の端部と、他方の交差結合線の一端辺側の端部とは互いに離れていて、この箇所(挿入口)が、ガス発生装置からのガスの通路となり得る。
しかし、各交差結合線の上記端部とガス発生装置との間には折り線が設定され、この折り線が交差結合線と交わる。そのため、エアバッグ本体の挿入口よりも外側に形成された折り返し部が、上記折り線に沿って折り返されてガス発生装置に被せられ、保持手段によって折り返された状態に保持されることで、両交差結合線の端部間(挿入口)が閉塞されて気密性の高い状態となる。この際、ハーネスが挿入口を通ってエアバッグ本体の外部へ引き出されているが、このハーネスは可撓性を有しているため、折り返し部の折り返しに伴って変形する。ハーネスが折り返しの支障となることはないし、気密性の高い状態を損なうこともない。また、結合線に沿った布帛の結合が、ガス発生装置がエアバッグ本体内へ挿入・配置されるよりも前になされているため、その結合によりハーネスが傷められることがない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ガス発生装置は前記エアバッグ本体の前記一端辺に沿って延びる長尺状をなし、同ガス発生装置の一方の端部に前記ハーネスとの接続部を有し、他方の端部にガス放出部を有しており、前記ガス放出部側の前記交差結合線における前記端部の延出長さは、前記接続部側の前記交差結合線における前記端部の延出長さよりも長く設定されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、交差結合線の一辺端側の端部は対向する交差結合線側へ延出しているが、その延出長さはエアバッグ本体の気密性に影響する。延出長さが長くなるほど気密性が高くなる。その反面、延出長さが長くなるに従い、エアバッグ本体内のガス発生装置からのハーネスをエアバッグ本体の外部へ引き出しにくくなる。
この点、請求項2に記載の発明によるように、ガス発生装置のガス放出部側とハーネスの接続部側とで交差結合線の延出長さを異ならせることで、上記の問題をともに解消することができる。すなわち、ガス放出部側の交差結合線における端部の延出長さを長く設定することで、気密性を高めてガス漏れを効果的に抑制することができる。これに加え、接続部側の交差結合線における端部の延出長さを短く設定することで、ハーネスをエアバッグ本体の外部へ引き出しやすくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記接続部側の前記交差結合線の延出端は、同接続部に近い側の交差辺と同接続部との間に位置していることを要旨とする。
接続部側の交差結合線の延出端を上記の箇所に位置させることで、同交差結合線の端部の延出長さが適度となり、ハーネスを大きく撓ませなくてもエアバッグ本体の外部へ容易に引き出すことができ、しかも高い気密性を確保することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記ガス発生装置には取付けボルトが設けられる一方、前記エアバッグ本体において前記取付けボルトに対応する箇所には挿通孔が設けられており、前記取付けボルトは前記挿通孔に挿通されてエアバッグ本体の外部に突出し、この突出部分において車両に締結されるものであり、前記保持手段は、前記取付けボルトと、前記折り返し部に設けられて、前記取付けボルトが貫通される貫通孔とを備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、エアバッグ本体内に配置されたガス発生装置は、その取付けボルトがエアバッグ本体の挿通孔に挿通される。この挿通により取付けボルトはエアバッグ本体の外部へ突出する。取付けボルトは、この突出部分において車両に締結される。
さらに、上記取付けボルトは、折り線に沿って折り返されてガス発生装置に被せられた折り返し部の貫通孔に貫通される。この貫通により、折り返し部は取付けボルトに係止され、折り返された状態に保持される。このように、取付けボルトにより、エアバッグ本体及びガス発生装置を車両に取付けるとともに、折り返し部を折り返された状態に保持することができる。そのため、折り返し部を折り返した状態に保持するために、取付けボルト及び貫通孔とは異なる機構を別途設けなくてもすむ。また、その機構設置のためのスペースも不要である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記エアバッグ本体内には、前記ガス発生装置を包み込んだ状態でインナバッグが配置されており、前記インナバッグは、前記両交差結合線の前記一端辺側の前記端部に沿った前記布帛の結合により、前記エアバッグ本体に結合されていることを要旨とする。
エアバッグ本体の布帛は、少なくとも交差結合線に沿って結合される。ガス発生装置を包み込んだインナバッグをエアバッグ本体内に配置したエアバッグ装置の場合、上記請求項5に記載の発明によるように、両交差結合線の一端辺側の端部に沿った布帛の結合により、インナバッグをエアバッグ本体に結合することが望ましい。このようにすると、エアバッグ本体製作のための布帛の結合を利用して、インナバッグをエアバッグ本体に一緒に(同時に)結合することができる。
本発明によれば、エアバッグ本体の挿入口よりも外側に折り返し部を形成し、交差結合線の一端辺側の端部とガス発生装置との間に設定した折り線に沿って折り返し部を折り返してガス発生装置に被せるようにしたため、ガス発生装置をエアバッグ本体内に容易に配置することができ、しかも、ハーネスを傷めることなく高い気密性を確保することができる。
以下、本発明を、車両用シートの座面をエアバッグで***させることにより、乗員の腰部の前方への動き(サブマリン現象)を規制するようにしたエアバッグ装置に具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、車両の前進方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。また、各図において、「前」は車両前側を、「後」は車両後側を、「内」は車両内側を、「外」は車両外側をそれぞれ示している。
まず、本実施形態のエアバッグ装置が適用される車両用シートの概略構成について説明する。
図1及び図3の少なくとも一方に示すように、車両用シートSは、座部(シートクッション)10と、座部10の後端側に傾き調整可能に配置された背もたれ部(シートバック)21と、背もたれ部21の上側に配置されたヘッドレスト22とを備えて構成されている。
座部10は、エアバッグ装置による拘束対象物である乗員Pが着座する箇所である。座部10は、座クッション11と、その座クッション11を下側から支える鋼板製のシートパン13とを備えている。座クッション11は、布帛製又は皮革製のカバー12によって被覆されている。シートパン13の前部には、後述するエアバッグモジュールAMの一部(前部)を収容するための収容凹部14が形成されている。収容凹部14は、上面が開放された状態で車幅方向に延びている。
車両には、車両用シートSに着座した乗員Pを拘束するためのシートベルト装置30が装備されている。
シートベルト装置30は、乗員Pを拘束する帯状のウェビング31と、ウェビング31に対しその長手方向への移動可能に取り付けられたタング32と、座部10の一方の側方に配置されてタング32が係脱可能に装着されるバックル33とを備えている。ウェビング31は、その一端部が、座部10においてバックル33の配設されていない側に固定され、他端部がベルト巻取り装置(図示略)により巻き取られる構成とされている。シートベルト装置30では、ウェビング31に対してタング32を摺動させることで、ラップベルト部34及びショルダベルト部35の各長さを調節可能である。
ラップベルト部34は、ウェビング31において、タング32からウェビング31の端部までの部分であり、上述したように、着座した乗員Pの腰部Ppの一側方から水平方向に腰部Ppの前を経由して他側方に架け渡され、主として腰部Ppを拘束する部分である。ショルダベルト部35は、ウェビング31において、タング32からベルト巻取り装置までの部分であり、上述したように、着座した乗員Pの肩部Psから斜めに胸部Ptの前を経由して腰部Ppの側方に架け渡され、主として乗員Pの肩部Psを拘束する部分である。
上記車両には、サブマリン現象を抑制するためのエアバッグ装置がさらに装備されている。サブマリン現象は、前突等により、車両に対し前方から衝撃が加わった場合に、シートベルト装置30によって車両用シートSに拘束されている乗員Pの腰部Ppが、ラップベルト部34から外れて前方へ移動してしまう現象である。
図2に示すように、エアバッグ装置は、エアバッグモジュールAM、衝撃センサ91及び制御装置92を備えている。
エアバッグモジュールAMは、エアバッグ40及びガス発生装置60を備えている。次に、エアバッグモジュールAMを構成する各部について説明する。
<エアバッグ40の構成>
エアバッグ40は、その外殻部分を構成し、かつ膨張により座部10の座面10Aを***させるためのエアバッグ本体41を備えている。エアバッグ本体41の大部分は、図7及び図8の少なくとも一方に示すように、前後方向に細長い略矩形状の1枚の布帛(以下「基布42」という)によって構成されている。基布42は、ポリエステル糸、ポリアミド糸等からなる織布によって形成されており、高い強度と可撓性とを有している。基布42の一方の端部(前端部)には、前方へ突出する折り返し部44が一体に形成されている。この折り返し部44の設けられた箇所は、後述するエアバッグ40の挿入口53よりも外側(前側)である。この折り返し部44により、基布42の形状は、前後方向については非対称となっている。
基布42の後端部であって、車幅方向に互いに離間した複数箇所(本実施形態では3箇所)には、後述するリテーナ66の取付けボルト68を通すための挿通孔45があけられている。また、展開状態の基布42の折り返し部44において、同折り返し部44が折り返されたときに上記挿通孔45に重なる箇所にも、取付けボルト68を貫通するための貫通孔46があけられている。
基布42は、その長さ方向についての中央部分に設定され、かつ車幅方向に延びる折り線43に沿って折り返されて上下方向に重ね合わされている。図8中、基布42について折り線43よりも後側の部分は、重ね合わされた場合に下側に位置し、前側の部分は重ね合わされた場合に上側に位置する。図8中、基布42の折り線43よりも後側の部分において、その後端縁は一端辺47に該当する。この一端辺47は、基布42が折り返されて上下方向に重ね合わされた状態(図7)では、下側の部分の前端に位置する。
上記のように折り返された基布42は、その一端辺47を除く他の端辺の近傍に設定した結合線50(図7中の太い破線参照)に沿って結合されている。この結合により、袋状をなし、かつ結合線50の一端辺47側の端部51A,52A間を挿入口53としたエアバッグ本体41が形成されている。結合線50に沿った結合の態様としては、例えば、縫合糸を用いた縫合、接着剤を用いた接着、溶着等があるが、ここでは、縫合糸によって基布42が縫合されている。なお、本実施形態では、基布42として1枚の布帛を用い、これを折り返す構成を採っているため、折り線43の近傍におけるその折り線43に沿った布帛の結合(縫合)は割愛可能である。
結合線50は、エアバッグ本体41の前記一端辺47に交差する一対の交差辺48,49にそれぞれ沿って設定された一対の交差結合線51,52を少なくとも含んでいる。一対の交差結合線51,52は、互いに車幅方向に離間した状態で前後方向へ延びている。各交差結合線51,52の一端辺47側の端部は湾曲し、対向する交差結合線52,51側へ向けて延出している。結合線50に沿って結合された上記エアバッグ本体41では、その結合線50によって囲まれた箇所が膨張用ガスGにより膨張する箇所となる。
上記エアバッグ本体41は、その膨張の形態の観点から、図9に示すように、乗員Pの大腿部Pfの下方近傍で膨張する後側膨張部41Bと、乗員Pの膝部Pnの下方近傍で後側膨張部41Bよりも高い位置まで膨張する前側膨張部41Aとを含む構成を有している。
<インナバッグ71の構成>
図7及び図8の少なくとも一方に示すように、エアバッグ40は、上述したエアバッグ本体41のほかにインナバッグ71を備えている。
インナバッグ71は、エアバッグ本体41(前側膨張部41A)内でガス発生装置60を包み込んでいる。インナバッグ71の大部分は、略矩形状をなす1枚の布帛(以下「基布72」という)によって構成されている。基布72は、エアバッグ40と同様の素材からなる織布によって形成されており、高い強度と可撓性とを有している。基布72の一方の端部(前端部)には、前方へ突出する折り返し部73が一体に形成されている。この折り返し部73は上記折り返し部44と略同一の形状及び大きさを有している。折り返し部73の設けられた箇所は、インナバッグ71の後述する挿入口78(図5参照)よりも外側(前側)である。この折り返し部73により、基布72の形状は、前後方向については非対称となっている。
基布72の後端部であって、車幅方向に互いに離間した複数箇所(3箇所)には、リテーナ66の取付けボルト68を通すための挿通孔74があけられている。また、折り返し部73の車幅方向に互いに離間した複数箇所(3箇所)には、同取付けボルト68の貫通し得る貫通孔75があけられている。隣り合う挿通孔74間の間隔、及び隣り合う貫通孔75間の間隔は、隣り合う取付けボルト68間の間隔と同じである。
基布72は、その長さ方向についての中央部分に設定され、かつ車幅方向に延びる折り線76に沿って折り返されて上下方向に重ね合わされている。図8中、基布72について折り線76よりも後側の部分は、重ね合わされた場合に下側に位置し、前側の部分は重ね合わせられた場合に上側に位置する。
上記のように折り返された基布72は、その車幅方向についての両側に設定した一対の結合線77(図7中の太い破線参照)に沿って結合されている。この結合により、袋状をなすインナバッグ71が形成されている。結合線77に沿った結合の態様としては、例えば、縫合糸を用いた縫合、接着剤を用いた接着、溶着等があるが、ここでは、縫合糸によって基布72が縫合されている。なお、両結合線77の前端部間は、ガス発生装置60を出し入れするための通路となるが、厳密な意味では挿入口78とは言えない。上述したエアバッグ本体41における交差結合線51,52の端部51A,52Aが、両結合線77の前端部よりも内方へ入り込んでいるからである。従って、インナバッグ71の挿入口78は、エアバッグ本体41の挿入口53と同一となる(図5参照)。
インナバッグ71の車幅方向についての両端部近傍には、同インナバッグ71の内外を連通させ、かつ上記インフレータ61のガス噴出孔62から噴出された膨張用ガスGを略上方へ向けて放出する一対の放出孔79が設けられている。これらの放出孔79は、展開状態(図8参照)の基布72では、折り線76と貫通孔75との間に位置している。また、両放出孔79は、上下に折り重ねられた基布72では、その上側となる部分に位置している。
<インナバッグ71の取付け態様>
図5及び図7の少なくとも一方に示すようにインナバッグ71は、その挿通孔74をエアバッグ本体41の挿通孔45に合致させ、かつ貫通孔75をエアバッグ本体41の貫通孔46に合致させた状態で同エアバッグ本体41の前端部に配置されている。インナバッグ71において折り返し部73を除く大部分は、エアバッグ本体41の内部に位置している。そして、インナバッグ71は、エアバッグ本体41の上記両交差結合線51,52の端部51A,52Aにおいて、同エアバッグ本体41と一緒に結合(共縫い)されている。このようにして、インナバッグ71がエアバッグ本体41に取付けられている。
<ガス発生装置60の構成>
図7及び図8の少なくとも一方に示すように、ガス発生装置60は、エアバッグ40に膨張流体としての膨張用ガスGを供給するためのものであり、膨張流体発生源としてのインフレータ61と、そのインフレータ61の外側に装着されたリテーナ66とを備えて構成されている。ここでは、インフレータ61としてパイロタイプと呼ばれるものが用いられている。インフレータ61は略円柱状をなしており、その内部には、発熱を伴う化学反応によって膨張用ガスGを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ61の一方の端部には、複数のガス噴出孔62を有し、上記ガス発生剤で発生された膨張用ガスGをそれらガス噴出孔62から噴出するガス放出部63が設けられている。また、インフレータ61の他方の端部には、ハーネス64の接続部(コネクタ部)65が設けられている。ハーネス64は、インフレータ61への制御信号の印加配線となるものである。
なお、インフレータ61として、上記パイロタイプとは異なるタイプが用いられてもよい。こうしたタイプとしては、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破断して膨張用ガスを噴出させるストアードガスタイプや、パイロタイプとストアードガスタイプの両者を組み合わせた形態のハイブリッドタイプ等が挙げられる。
一方、リテーナ66は、その大部分が金属板等の板材を曲げ加工等することによって細長い略筒状に形成されている。リテーナ66の一部には、多数のガス噴出孔62の一部を露出させる窓部67が形成されている。また、リテーナ66の下面において、長さ方向に互いに離間した複数箇所(本実施形態では3箇所)には、径方向外方へ延びる取付けボルト68が植設されている。なお、上記インフレータ61は、リテーナ66と一体に設けられた構成を有するものであってもよい。
上記構成のガス発生装置60は、上記インナバッグ71内、すなわちエアバッグ本体41内の挿入口53の近傍において車幅方向に延びる姿勢で、より詳しくは、ガス放出部63が交差結合線52側に位置し、かつ接続部65が交差結合線51側に位置する姿勢で、配置されている。リテーナ66の複数本の取付けボルト68が対応する挿通孔45,74及び貫通孔46,75に挿通されている。これらの取付けボルト68と、上述した折り返し部44,73の貫通孔46,75とにより、同折り返し部44,73を折り返した状態に保持するための保持手段が構成されている。
<交差結合線51,52の端部51A,52Aの態様>
交差結合線51,52の一端辺47側の端部51A,52Aが湾曲し、対向する交差結合線52,51側へ向けて延出していることについては既述した通りである。図5に示すように、ガス放出部63側の交差結合線52における端部52Aの延出長さをL1とし、接続部65側の交差結合線51における端部51Aの延出長さをL2とすると、本実施形態では、L1>L2の関係が成り立つように各延出長さL1,L2が設定されている。
さらに、交差結合線51の延出端51Bは、ガス発生装置60の接続部65に近い側の交差辺48と、同接続部65との間に位置するよう設定されている。
<ガス発生装置60の取付け態様>
上記ガス発生装置60をエアバッグ40に取付ける場合には、図5〜図7の少なくとも1つに示すように、エアバッグ本体41の挿入口53、及びインナバッグ71の挿入口78をともに開く。ガス放出部63が交差結合線52側に位置し、かつ接続部65が交差結合線51側に位置するようにガス発生装置60の向きを合わせる。上記の開かれた挿入口53,78からガス発生装置60をインナバッグ71内(エアバッグ本体41内)に挿入する。ガス発生装置60が挿入口53,78の近傍において車幅方向に延びるように、そのガス発生装置60の姿勢を整える。
この際、挿入口53,78の近傍は、上述した特許文献1とは異なり、他の部材(当て布等)によって塞がれず露出していて外部から見える。そのため、ガス発生装置60を挿入口53,78から挿入する作業、及びガス発生装置60をインナバッグ71(エアバッグ本体41)内の挿入口53,78の近傍箇所に配置する作業が容易に行える。
リテーナ66の複数本の取付けボルト68を、インナバッグ71の挿通孔74及びエアバッグ本体41の挿通孔45について、同取付けボルト68に対応するものに挿通する。この挿通により、ガス発生装置60が複数本の取付けボルト68においてエアバッグ40(インナバッグ71、エアバッグ本体41)に係止される。
この状態では、各交差結合線51,52の一端辺47側の端部51A,52Aが、対向する交差結合線52,51側へ向けて延出している。また、交差結合線51の延出端51Bがインフレータ61の接続部65よりも交差辺48側に位置している。これに対し、インフレータ61のガス放出部63は、交差結合線52の延出端52Bよりも交差辺49側に位置している。
ガス発生装置60のハーネス64を、交差結合線51の延出端51Bの近傍を経由させて挿入口53,78からエアバッグ40の外部へ引き出す。この際、ハーネス64が折り返し部44,73の一方(交差辺48に近い方)の短辺44A,73Aを通過するように引き出しを行うことが望ましい。
ここで、交差結合線51(52)の各々の一端辺47側の端部51A(52A)が対向する交差結合線51(52)側へ延出していることについては先に説明したが、その延出長さL1,L2はエアバッグ本体41の気密性に影響する。延出長さL1,L2が長くなるほど気密性が高くなる。その反面、延出長さL1,L2が長くなるに従い、ハーネス64をエアバッグ本体41の内部から外部へ引き出しにくくなる。
この点、本実施形態では、ガス発生装置60のガス放出部63側と接続部65側とで端部51A,52Aの延出長さL1,L2が異なっているため、上記の問題がともに解消される。すなわち、ガス放出部63側の延出長さL1が長く設定されていることから、気密性が高められる。これに加え、接続部65側の延出長さL2が短く設定されていることから、ハーネス64をエアバッグ本体41の外部へ引き出しやすい。
特に、本実施形態では、接続部65側の交差結合線51の延出端51Bが、同接続部65に近い側の交差辺48と同接続部65との間に位置している。このことから、同交差結合線51の端部51Aの延出長さL2が適度となり、ハーネス64を大きく撓ませなくてもエアバッグ本体41の外部へ引き出すことが可能である。
上記のように、エアバッグ40では、インナバッグ71の挿入口78及びエアバッグ本体41の挿入口53が、ガス発生装置60を挿入する際の通路として機能し、また、ハーネス64をエアバッグ40の外部へ引き出す際の通路として機能する。反面、これらの挿入口53,78は、ガス発生装置60からの膨張用ガスの通路ともなり得る。
そこで、本実施形態では、エアバッグ40において、各交差結合線51,52の端部51A,52Aとガス発生装置60との間に折り線81を設定する。この設定箇所では、折り線76がいずれの交差結合線51,52に対しても交わる。エアバッグ本体41の挿入口53よりも外側に形成された折り返し部44、及びインナバッグ71の挿入口78よりも外側に形成された折り返し部73を、上記折り線81に沿って折り返す。この折り返しにより、両交差結合線51,52の端部51A,52A間(挿入口53,78)が閉塞される。
そして、両折り返し部44,73をガス発生装置60の外周面に対し前下方から被せる。このように被せると、図4及び図6の少なくとも一方に示すように、両折り返し部44,73の複数の貫通孔46,75がガス発生装置60の下方、より正確には対応する取付けボルト68の下方に位置する。これらの貫通孔46,75に対応する取付けボルト68を貫通させる。この貫通により、両折り返し部44,73が取付けボルト68に係止され、両折り返し部44,73が折り線76に沿って折り返されてガス発生装置60に被せられた状態に保持される。この保持により、両交差結合線51,52の端部51A,52A間(挿入口53,78)が閉塞されて気密性の高い状態となる。この際、ハーネス64が挿入口53,78を通ってエアバッグ40の外部へ引き出されているが、このハーネス64は可撓性を有しているため、折り返し部44,73の折り返しに伴って変形する。ハーネス64が折り返しの支障となることはないし、気密性の高い状態を損なうこともない。また、結合線50,77に沿った基布42,72の結合(縫合)が、ガス発生装置60がエアバッグ40内へ挿入・配置されるよりも前のタイミングでなされているため、その結合(縫合)によりハーネス64が傷められることがない。
上記のようにガス発生装置60をエアバッグ40内に取付けることで、エアバッグモジュールAMが製作される。このエアバッグモジュールAMは、次の態様で車両用シートSの座部10内に配置され、組み付けられている。
<エアバッグモジュールAMの配置態様>
図2及び図4の少なくとも一方に示すように、エアバッグモジュールAMは、折り返し部44,73を下側に位置させられた状態で座部10内に配置されている。エアバッグ40においてガス発生装置60の配置された前部は、シートパン13の収容凹部14内に収容されている。エアバッグ40において、上記前部を除く箇所は、膨張用ガスGを充填されることなく展開させられた状態で、座部10内の座面10Aよりも下方側、より詳しくは座クッション11とシートパン13との間に配置されている。この展開状態のエアバッグ本体41の後端部41Rは、座部10に着座した乗員Pの大腿部Pfと臀部Pbとの境界部分の下方に位置している。
<エアバッグモジュールAMの組付け態様>
インナバッグ71の挿通孔74及び貫通孔75と、エアバッグ本体41の挿通孔45,及び貫通孔46とに挿通されてエアバッグ40の外部に突出している複数本の取付けボルト68は、収容凹部14の底部15にあけられた貫通孔16に挿通されている。そして、各取付けボルト68にナット69が螺合されることにより、ガス発生装置60がエアバッグ40と一緒に収容凹部14に締結されている。この締結により、エアバッグ40の前部が収容凹部14の底部15に押し付けられ、上記挿入口53,78が確実に閉塞された状態にされている。この際、取付けボルト68及びナット69は、エアバッグ本体41、インナバッグ71及びガス発生装置60を車両(シートパン13の収容凹部14)に取付ける役目と、両折り返し部44,73を折り返した状態に保持する役目とを担う。
上述したように、エアバッグ装置は、上記エアバッグモジュールAMのほかに図2に示す衝撃センサ91及び制御装置92を備えている。衝撃センサ91は加速度センサ等からなり、車両のフロントバンパ(図示略)等に取付けられており、車両の前突を検出すべく、フロントバンパ等に前方から加わる衝撃を検出する。制御装置92は、衝撃センサ91からの検出信号に基づきインフレータ61の作動を次のように制御する。
車両が正面前突(前突)する等してフロントバンパに所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサ91によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置92から駆動電流がハーネス64を通じてインフレータ61に出力される。この駆動電流に基づく加熱により、インフレータ61内のガス発生剤が着火されて高温高圧の膨張用ガスGを発生する。インフレータ61のガス放出部63から高圧の膨張用ガスが放出される。
この膨張用ガスGはインナバッグ71を膨張させるほか、そのインナバッグ71の放出孔79から放出されてエアバッグ本体41を膨張させる。従って、インフレータ61から噴出される膨張用ガスGの量(以下「噴出量Q1」という)と、放出孔79から放出される膨張用ガスGの量(以下「放出量Q2」という)との関係により、インナバッグ71及びエアバッグ本体41の膨張態様が異なってくる。
上記噴出量Q1は、一般に、噴出開始後から時間の経過とともに増加する。同噴出量Q1は、最大となった後に増加から減少に転じ、時間の経過とともに少なくなる。このような噴出特性でインフレータ61から膨張用ガスGが噴出されることを考慮し、本実施形態では、上記噴出量Q1と放出量Q2との関係を適切に設定することにより、前側膨張部41Aを後側膨張部41Bよりも高い位置まで膨張させるようにしている。
ここで、インフレータ61から膨張用ガスGの噴出される期間を、噴出量Q1と放出量Q2と観点から次の3つ(期間I〜III )に分けると、各期間I〜III ではエアバッグ装置が次のように作動して、前側膨張部41Aが後側膨張部41Bよりも高い位置まで膨張するものと考えられる。
<膨張用ガスGの噴出開始後、噴出量Q1が放出量Q2よりも少ない期間I>
インフレータ61から高圧の膨張用ガスGが噴出され始めると、その膨張用ガスGは図6及び図9の少なくとも一方に示すように、インフレータ61を包み込んでいるインナバッグ71にまず供給される。この膨張用ガスGによりインナバッグ71が膨張を開始し、それに伴いインナバッグ71の外側のエアバッグ本体41、特にインフレータ61及びインナバッグ71の配置された前側膨張部41Aが間接的に膨張させられる。この膨張に際しては、エアバッグ本体41が、座クッション11とそれよりも剛性の高い鋼板製のシートパン13との間に配置されていることから、エアバッグ本体41は下方へ膨張することなく専ら上方へ膨張する。
期間Iでは、インフレータ61からの膨張用ガスGの多くが、インナバッグ71が完全に膨張しきる前に放出孔79を通じて前側膨張部41A内の略上方へ向けて放出され始める。この膨張用ガスGにより前側膨張部41Aが膨張させられて高圧となり、図9に示すように座面10Aにおいて乗員Pの膝部Pnの下方部分が最初に***させられる。この***により乗員Pの膝部Pnが押し上げられる。また、上記前側膨張部41Aの膨張により、インナバッグ71の外面と前側膨張部41Aの内面との間に空隙が生ずる。
上記膨張用ガスGは、前側膨張部41Aをある程度膨張させ座面10Aを***させた後に、上記空隙を通って車両後方へ向かって流れるようになる。この膨張用ガスGにより後側膨張部41Bが膨張し、エアバッグ本体41の全体の内圧が徐々に均一になろうとする。
前側膨張部41A及び後側膨張部41Bの膨張に伴い、座面10Aが上記のように前側から後側に向けて順に***する。この***により、座部10に着座した乗員Pの膝部Pnから大腿部Pfの後端(臀部Pbの前)にかけての領域が上記の順で上方へ押圧される。この押圧により乗員Pの上記領域が、上記順に押し上げられ、乗員Pの腰部Ppがシートベルト装置30のラップベルト部34に押し付けられる。この押し付けにより、ラップベルト部34の拘束力が高められ、腰部Ppの前方移動が規制される。
しかも、前側膨張部41Aが後側膨張部41Bよりも高い位置まで膨張して座面10Aが前側の箇所において他の箇所よりも高く***させられる。そのため、乗員Pの膝部Pnが大腿部Pfよりも高い箇所まで押し上げられ、腰部Ppの前方移動が一層規制される。その結果、エアバッグの膨張により単に乗員の大腿部を押し上げるものよりも腰部Ppの前方移動、すなわちサブマリン現象の発生が確実に抑制される。
<期間Iの後、噴出量Q1が放出量Q2以上になる期間II>
期間IIでは、膨張用ガスGが放出孔79から上方へ勢いよく放出される。このため、上記期間Iでは、上述したようにエアバッグ本体41の内圧が均一になろうとしていたが、エアバッグ本体41内の前側膨張部41Aの上部が集中的に膨張させられて、高圧となる。その結果、座面10Aにおいて乗員Pの膝部Pnの下方部分がさらに高く***させられ、乗員Pの膝部Pnがより高い位置まで押し上げられ、腰部Ppの前方移動が確実に規制される。
<期間IIの後、再び噴出量Q1が放出量Q2よりも少なくなる期間III >
期間III では、放出孔79からの膨張用ガスGの放出の勢いが弱まる。このことから、エアバッグ本体41の内圧が再び均一になろうとする。
上記の期間I〜III を経ることで、前側膨張部41Aが後側膨張部41Bよりも高い位置まで膨張するものと考えられる。
なお、図5及び図6の少なくとも一方に示すように、エアバッグモジュールAMでは、挿入口53,78よりも外側に形成された折り返し部44,73が、各交差結合線51,52の端部51A,52Aとガス発生装置60との間に設定された折り線43に沿って折り返されていて、両端部51A,52A間(挿入口53,78)が閉塞されている。この閉塞により、エアバッグ本体41が気密性の高い状態となっている。そのため、エアバッグ本体41の上記膨張の際に膨張用ガスGが挿入口53,78を通ってエアバッグ本体41の外部へ漏れ出にくい。
ここで、仮に膨張前にエアバッグ本体41が折り畳まれた状態で座部10内に配置されていると、その折り畳み部分は展開膨張の抵抗となり、その折りの解消に膨張流体のエネルギーが消費される。この点、本実施形態ではエアバッグ本体41が折り畳まれておらず、予め展開させられた状態で配置されている。このため、折り畳まれている場合よりも展開膨張の抵抗となる要素が少なく、エアバッグ本体41(前側膨張部41A及び後側膨張部41B)が早く膨張する。
また、上記のように膨張するエアバッグ本体41には、乗員Pの荷重によって生じる負荷が作用するところ、その負荷は、乗員Pの膝部Pnから大腿部Pfの後端部にかけての広い領域で受け止められる。そのため、エアバッグ本体41の膨張に伴い生じる衝撃は分散されて乗員Pに作用することとなり、特定の部位に偏って作用することはない。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)一対の交差結合線51,52のそれぞれの一端辺47側の端部51A,52Aを、対向する交差結合線52,51側へ延出させている(図5及び図6参照)。エアバッグ本体41の挿入口53よりも外側に折り返し部44を形成し、各端部51A,52Aとガス発生装置60との間の折り線81に沿って折り返し部44を折り返してガス発生装置60に被せ、その状態に保持している。
こうした構成を採用したことにより、他の部材によって塞がれず露出している挿入口53,78を通じてガス発生装置60をエアバッグ本体41(インナバッグ71)内に容易に挿入でき、また所定の姿勢となるよう容易に配置することができる。
また、折り返し部44,73の上記折り線81に沿った折り返しにより、両交差結合線51,52の端部51A,52A間の挿入口53,78を閉塞して、エアバッグ本体41を気密性の高い状態にすることができる。挿入口53,78からの膨張用ガスGの漏出を抑制することができる。
さらに、挿入口53,78の閉塞に際しては、結合線50,77に沿った布帛(基布42,72)の結合(縫合)を、ガス発生装置60のエアバッグ本体41及びインナバッグ71への挿入・配置よりも前に行っている。表現を変えると、ガス発生装置60を挿入・配置し、ハーネス64を引き出した後に、布帛(基布42,72)を結合(縫合)していない。そのため、その結合(縫合)の際に、縫合に係る針等によってハーネス64を傷付けることもない。
(2)ガス発生装置60におけるガス放出部63側の端部52Aの延出長さL1を、接続部65側の端部51Aの延出長さL2よりも長く設定している(図5参照)。そのため、気密性を一層高めてガス漏れを効果的に抑制することができるとともに、ハーネス64をエアバッグ本体41及びインナバッグ71の外部へ引き出しやすくすることができる。
(3)接続部65側の交差結合線51の延出端51Bを、同接続部65に近い側の交差辺48と同接続部65との間に位置させている(図5参照)。このため、交差結合線51の端部51Aの延出長さL2が適度となり、ハーネス64を大きく撓ませなくてもエアバッグ本体41の外部へ容易に引き出すことができ、しかも高い気密性を確保することができる。
(4)ガス発生装置60の取付けボルト68及び折り返し部44,73の貫通孔46,75を保持手段とし、貫通孔46,75に取付けボルト68を貫通させることで、その折り返し部44,73を折り返された状態に保持するようにしている。そのため、折り返し部44,73を折り返した状態に保持するために、上記とは異なる機構を別途設けなくてもすむ。また、その機構設置のためのスペースも不要である。
(5)両交差結合線51,52の一端辺47側の端部51A,52Aに沿った基布42(布帛)の結合(縫合)により、インナバッグ71をエアバッグ本体41に結合している。このようにエアバッグ本体41の製作のための基布42の結合(縫合)を利用して、インナバッグ71をエアバッグ本体41に一緒に結合することができる。基布42の結合(縫合)とは別に、インナバッグ71をエアバッグ本体41に結合(縫合)する場合に比べ、少ない回数の結合(縫合)で、基布42の結合と、インナバッグ71の基布42に対する結合とを行うことができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
(a)本発明は、図10及び図11に示すように、インナバッグ71を割愛したエアバッグ装置にも適用可能である。同図10及び図11において、上記実施形態と同様の箇所及び部材については同一の符号が付されている。このように変更した場合にも、上記実施形態と同様の作用及び効果が得られる。この場合、保持手段は、リテーナ66の取付けボルト68と、折り返し部44の貫通孔46とによって構成されることとなる。
(b)上記取付けボルト68を利用せずに、別途の機構により、折り返し部44,73
を折り返した状態に保持するようにしてもよい。
(c)上述した実施形態では、折り返し部44,73は、ガス発生装置60と収容凹部14の底部15との間に配置され、取付けボルト68の締結によって強固に挟持される。この挟持によって折り返し部44,73が折り返された状態に保持される。この効果は、取付けボルト68を貫通孔46,75に挿通しなくても得られる。従って、貫通孔46,75を割愛し、取付けボルト68及びナット69によって保持手段を構成してもよい。
(d)エアバッグ本体41における挿通孔45の近傍の強度を高めるために、図12に示すように、同部分に補強布82を重ねる。この補強布82として、エアバッグ本体41の挿通孔45に対応する箇所に、取付けボルト68の挿通可能な挿通孔83を有するものを用いる。挿通孔83の周り等に設定された結合線84に沿って、縫合等の手段によって補強布82をエアバッグ本体41に結合してもよい。
(e)エアバッグ本体41は、上下方向に重ねられた複数枚の布帛を、それらの中央部分に設定した共通の折り線に沿って折り返して上下方向に積層し、結合線50に沿って縫合することによって形成されたものであってもよい。用いられる布帛の数が多くなるに従い、エアバッグ本体41の強度が高くなる。
この場合、上述した結合線50とは異なる箇所に設定した補助結合線85に沿って複数枚の布帛を結合してもよい。例えば、図12において太い破線で示すように、折り返し部44に補助結合線85を設定し、この補助結合線85に沿って複数枚の折り返し部44を相互に結合するようにしてもよい。
(f)エアバッグ本体41は、上下方向に重ねられた複数枚の布帛を、結合線50に沿って結合(縫合)することによって形成されたものであってもよい。上記実施形態との相違点は、布帛が中央部分で折り返されることがないことである。
この場合には、結合線50は、布帛の一端辺47を除く3辺の近傍に設定される。この3辺には、上記実施形態における一対の交差結合線51,52が含まれる。
(g)インナバッグ71における放出孔79の数を1又は3以上に変更してもよい。また、インナバッグ71における放出孔79の車幅方向についての位置を、両端部以外の箇所に変更してもよい。
(h)インナバッグ71及びガス発生装置60は、エアバッグ本体41内の上記実施形態とは異なる箇所、例えば車両前後方向についての後端部に配置されてもよい。この場合、放出孔79は、膨張用ガスGをエアバッグ本体41の前部へ向けて放出させ得るように設けられる。
(i)エアバッグ本体41を折り畳んだ状態で座部10内(座クッション11及びシートパン13間)に配置してもよい。
(j)膨張流体として膨張用ガスG以外の流体が用いられてもよい。
(k)本発明は、シートパン13に代えて、シートフレームの一部を、張設されたワイヤフレーム部によって構成したタイプの車両用シートにも適用可能である。
(l)本発明は、上記実施形態とは異なるタイプのエアバッグ装置、例えば、サイドエアバッグ装置、カーテンシールドエアバッグ装置、助手席用エアバッグ装置等にも適用可能である。要は、ガス発生装置がエアバッグ本体内に配置され、ハーネスがエアバッグの外部に引き出されるタイプのエアバッグ装置であれば本発明を適用可能である。
(m)本発明は、車両の前席及び後席のいずれについても適用可能である。
(n)本発明では、乗員P以外のもの、例えば荷物等をエアバッグ装置による被拘束対象物としてもよい。この荷物等を被拘束対象物として座部10の上に置いた場合にも上記実施形態と同様の効果が得られる。
本発明を具体化した一実施形態において、エアバッグ装置が装備された車両用シートを示す側断面図。 図1におけるX部を拡大して示す部分側断面図。 車両用シート及びシートベルト装置を示す斜視図。 図2において、エアバッグがシートパンの収容凹部に締結された状態を示す部分拡大側断面図。 エアバッグモジュールについて、エアバッグ本体及びインナバッグの両折り返し部が折り返される前の状態を示す底面図。 エアバッグ及びインナバッグの両折り返し部が折り返されたエアバッグモジュールの底面図。 エアバッグモジュールの各構成部材(エアバッグ本体、インナバッグ及びガス発生装置)の底面図。 エアバッグ本体及びインナバッグに用いられる各基布の展開図と、ガス発生装置の側面図。 車両用シートにおいて、インナバッグ及びエアバッグ本体が膨張して座部の座面が***させられた状態を示す部分側断面図。 インナバッグを割愛したエアバッグモジュールの別の実施形態を示す図であり、上記図5に対応する底面図。 同じく図6に対応する底面図。 エアバッグ本体の別の実施形態を示す展開図。
符号の説明
41…エアバッグ本体、43,76,81…折り線、44,73…折り返し部、45,74…挿通孔、46,75…貫通孔(保持手段)、47…一端辺、48,49…交差辺、50,77…結合線、51,52…交差結合線、51A,52A…端部、51B,52B…延出端、53,78…挿入口、60…ガス発生装置、63…ガス放出部、64…ハーネス、65…接続部、68…取付けボルト(保持手段)、71…インナバッグ、G…膨張用ガス、L1,L2…延出長さ。

Claims (5)

  1. 中央部分で折り重ねられた矩形状の布帛又は互いに重ね合わされた矩形状の複数枚の布帛を用い、前記布帛の一端辺に交差する一対の交差辺の近傍に少なくとも設定した結合線に沿って前記布帛を結合するとともに、前記結合線の前記一端辺側の両端部間を挿入口としたエアバッグ本体と、
    前記エアバッグ本体内の前記挿入口近傍に配置され、かつ同エアバッグ本体に膨張用ガスを噴出供給するガス発生装置と
    を備え、前記ガス発生装置に接続されたハーネスが前記挿入口を通じてエアバッグ本体の外部へ引き出されてなるエアバッグ装置であって、
    前記結合線は、前記エアバッグ本体の前記一対の交差辺にそれぞれ沿って設定された一対の交差結合線を含み、
    前記各交差結合線の前記一端辺側の端部は、対向する交差結合線側へ向けて延出しており、
    前記エアバッグ本体の前記挿入口よりも外側には、前記各交差結合線の前記一端辺側の前記端部と前記ガス発生装置との間の折り線に沿って折り返されて、前記ガス発生装置に被せられる折り返し部が形成され、
    さらに、前記折り返し部を折り返された状態に保持する保持手段が設けられていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記ガス発生装置は前記エアバッグ本体の前記一端辺に沿って延びる長尺状をなし、同ガス発生装置の一方の端部に前記ハーネスとの接続部を有し、他方の端部にガス放出部を有しており、
    前記ガス放出部側の前記交差結合線における前記端部の延出長さは、前記接続部側の前記交差結合線における前記端部の延出長さよりも長く設定されている請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記接続部側の前記交差結合線の延出端は、同接続部に近い側の交差辺と同接続部との間に位置している請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記ガス発生装置には取付けボルトが設けられる一方、前記エアバッグ本体において前記取付けボルトに対応する箇所には挿通孔が設けられており、
    前記取付けボルトは前記挿通孔に挿通されてエアバッグ本体の外部に突出し、この突出部分において車両に締結されるものであり、
    前記保持手段は、前記取付けボルトと、前記折り返し部に設けられて前記取付けボルトが貫通される貫通孔とを備える請求項1〜3のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
  5. 前記エアバッグ本体内には、前記ガス発生装置を包み込んだ状態でインナバッグが配置されており、
    前記インナバッグは、前記両交差結合線の前記一端辺側の前記端部に沿った前記布帛の結合により、前記エアバッグ本体に結合されている請求項1〜4のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
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