JP5983192B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、身体の中でも荷重に対する耐性の高い部分を好適に利用して乗員保護を図ることのできるサイドエアバッグ装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車両用シートに着座した乗員の側方近傍の収納部に収納したエアバッグを、前記車両用シートの側方から加わる衝撃に応じて供給される膨張用ガスにより、前記乗員の側方において前方へ向けて展開膨張させるサイドエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、区画部材により、内部に前記膨張用ガスが供給されて後方側で展開膨張する後方側膨張部と同後方側膨張部からの前記膨張用ガスの流入によって前記後方側膨張部より前方側で展開膨張する前方側膨張部とに仕切られてなるとともに、前記後方側膨張部から前記前方側膨張部への前記膨張用ガスの流入をその流入量を制限しつつ許容する連通部を前記区画部材に有してなるサイドエアバッグ装置において、前記後方側膨張部は、前記乗員の背中における肩甲骨及び脇腹を含む部分を同乗員の斜め後方から押圧する態様で展開膨張し、前記区画部材は、上下方向に並べられた2つの部材の端部同士が重ね合わされており、前記2つの部材が重ね合された重ね合わせ部において、前記2つの部材が重ね合されていない非重ね合わせ部との境界部分で、一部が内結合部によって結合されており、前記連通部は、前記重ね合わせ部の車幅方向の中央部分であって前記内結合部によって結合されていない部分で構成されるとともに、前記後方側膨張部による乗員拘束前には前記後方側膨張部から前方側膨張部への前記膨張用ガスの流入を規制し、前記後方側膨張部による乗員拘束時には前記規制を解除するものであることをその要旨とする。
なお、以下の記載においては、車両の前進方向を前方として説明し、車両の後進方向を後方として説明する。また、車両の幅方向(車幅方向)についての中央部を基準とし、その中央部に近付く側を「車内側」とし、中央部から遠ざかる側を「車外側」とするものとする。
図1及び図2に示すように、車両10においてボディサイド部11の車内側(図2の上側)の近傍には、車両用シート12が配置されている。ここで、ボディサイド部11とは、車両10の側部に配置された車両構成部材を指し、主としてドア、ピラー等がこれに該当する。例えば、前席に対応するボディサイド部11は、フロントドア、センターピラー(Bピラー)等である。また、後席に対応するボディサイド部11は、サイドドア(リヤドア)の後部、Cピラー、タイヤハウスの前部、リヤクォータ等である。
シートバック14内には、その骨格をなすシートフレームが配置されている。シートフレームの一部は、図3に示すように、シートバック14内の車外側(図3では下側)部分に配置されており、この部分(以下「サイドフレーム部15」という)は、金属板を曲げ加工することによって形成されている。サイドフレーム部15を含むシートフレームの前側には、ウレタンフォーム等の弾性材からなるシートパッド16が配置されている。また、シートフレームの後側には、合成樹脂等によって形成された硬質のバックボード17が配置されている。なお、シートパッド16は表皮によって被覆されているが、図3ではその表皮の図示が省略されている。
次に、これらの構成部材の各々について説明する。ここで、本実施形態では、エアバッグモジュールAM及びその構成部材について「上下方向」、「前後方向」というときは、図1に示すように、車両用シート12のシートバック14を基準としている。シートバック14の起立する方向をエアバッグモジュールAM等の「上下方向」とし、シートバック14の厚み方向をエアバッグモジュールAM等の「前後方向」としている。上述したように、通常、シートバック14は後方へ多少傾斜した状態で使用されることから、エアバッグモジュールAM等の「上下方向」は、厳密には車両10の上下方向(鉛直方向)と合致しておらず、多少傾斜している。同様に、エアバッグモジュールAM等の「前後方向」は、車両10の前後方向(水平方向)と合致しておらず、多少傾斜している。
図3及び図4に示すように、インフレータアセンブリ30は、ガス発生源としてのインフレータ31と、同インフレータ31の外側に装着されたリテーナ32とを備えている。本実施形態では、インフレータ31として、パイロタイプと呼ばれるタイプが採用されている。インフレータ31は略円柱状をなしており、その内部には、膨張用ガスGを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ31の長さ方向についての一方の端部(本実施形態では下端部)には、同インフレータ31への作動信号の入力配線となるハーネス(図示略)が接続されている。
図9及び図10に示すように、エアバッグ40は、車両10の走行中等に側突等により衝撃が車両用シート12の側方から同車両10(ボディサイド部11)に加わったときに、インフレータ31から膨張用ガスGの供給を受ける。このエアバッグ40は、自身の一部を収納部18内に残した状態でシートバック14から略前方へ向けて展開膨張する。エアバッグ40は、車両用シート12に着座した乗員Pに接近した箇所、ここでは、同乗員Pの上半身とボディサイド部11との間で展開膨張することにより上記側突の衝撃から乗員Pの上半身の多くの部分を保護する。
図5は、図4のA−A線に沿った断面構造を示している。この図5では、各部材が厚みを省略して描かれるとともに、各内結合部63がジグザグ状に描かれている。図5及び図7に示すように、エアバッグ40が非膨張展開状態となっているときには、区画部材50は、上下方向に延びる折り線51に沿って折り返されることにより、相対向する対向端部52,53を接近させてなる二つ折り状態にされている。この二つ折り状態の区画部材50は、折り線51を両対向端部52,53よりも上流側(インフレータ31に近い側)に位置させた状態で膨張部内に配設されている。
そして、両重ね合わせ部61は非重ね合わせ部62との境界部分において、上方又は下方(本実施形態では上方)へ折り曲げられて、同非重ね合わせ部62に重ねられている。さらに、折り曲げられた帯状の両重ね合わせ部61は、内結合部63に沿う方向(横方向:車幅方向)の両端部において、前述した外結合部54,55により、エアバッグ40の対応する布部43,44及び区画部材50の非重ね合わせ部62に結合(共縫い)されている(図5、図7(A),(B)参照)。
図1に示すように、サイドエアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュールAMのほかに衝撃センサ75及び制御装置76を備えている。衝撃センサ75は加速度センサ等からなり、車両10のボディサイド部11(図2参照)等に取付けられており、同ボディサイド部11に側方から加わる衝撃を検出する。制御装置76は、衝撃センサ75からの検出信号に基づきインフレータ31の作動を制御する。
また上保護膨張部46内では、二つ折り状態の区画部材50が、折り線51を対向端部52,53よりも上流側に位置させた状態で配設されている。しかも、その区画部材50は、両対向端部52,53の各々において、外結合部54,55によってエアバッグ40の対応する布部43,44に結合されている(図5参照)。また、区画部材50は、折り線51に沿う方向の両端部(上端部及び下端部)の各々において、周縁結合部45によって両布部43,44に結合されている(図7参照)。そのため、後方側膨張部47は、後方から前方へ向けて展開する。このとき二つ折り状態の区画部材50は引っ張られて、湾曲面状となる。そして区画部材50に対し、湾曲面上において縦方向(上下方向)や横方向(車幅方向)にテンション(張力)が掛かって、区画部材50が緊張状態になろうとする(図6、図8参照)。
(1)後方側膨張部47を、乗員Pの背中部PBにおける肩甲骨PSB及び脇腹部PRを含む部分を同乗員Pの斜め後方から押圧する態様で展開膨張する形状に形成した。そのため、後方側膨張部47の展開膨張に際して、乗員Pの側部の中でも荷重に対する耐性が高い後方側の部分を同耐性が高くなる態様で押圧することができる。したがって、後方側膨張部47の内部圧力を高い圧力に設定することが可能になり、同後方側膨張部47によって乗員Pをその保護が確実になる方向に好適に移動させることができる。しかも、後方側膨張部47より前方側において前方側膨張部48が展開膨張するため、同前方側膨張部48、すなわち内部圧力の低い部分によって乗員Pの側部における上記耐性の低い前方側の部分を拘束することができ、乗員Pを好適に保護することができる。したがって、身体の中でも荷重に対する耐性の高い部分を好適に利用して乗員Pの保護を図ることができる。
・調圧弁70の構造は任意に変更可能である。要は、後方側膨張部47による乗員Pの拘束前に同後方側膨張部47から前方側膨張部48への膨張用ガスGの流入を規制することができ、且つ後方側膨張部47による乗員Pの拘束時にその規制を解除することができる構造のものであれば、調圧弁70に代えて採用することができる。
・インフレータアセンブリ30はエアバッグ40の外部に設けられてもよい。この場合には、インフレータ31と後方側膨張部47とが管によって繋がれ、この管を介してインフレータ31からの膨張用ガスが後方側膨張部47に供給されてもよい。
Claims (2)
- 車両用シートに着座した乗員の側方近傍の収納部に収納したエアバッグを、前記車両用シートの側方から加わる衝撃に応じて供給される膨張用ガスにより、前記乗員の側方において前方へ向けて展開膨張させるサイドエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、区画部材により、内部に前記膨張用ガスが供給されて後方側で展開膨張する後方側膨張部と同後方側膨張部からの前記膨張用ガスの流入によって前記後方側膨張部より前方側で展開膨張する前方側膨張部とに仕切られてなるとともに、前記後方側膨張部から前記前方側膨張部への前記膨張用ガスの流入をその流入量を制限しつつ許容する連通部を前記区画部材に有してなるサイドエアバッグ装置において、
前記後方側膨張部は、前記乗員の背中における肩甲骨及び脇腹を含む部分を同乗員の斜め後方から押圧する態様で展開膨張し、
前記区画部材は、上下方向に並べられた2つの部材の端部同士が重ね合わされており、前記2つの部材が重ね合された重ね合わせ部において、前記2つの部材が重ね合されていない非重ね合わせ部との境界部分で、一部が内結合部によって結合されており、
前記連通部は、前記重ね合わせ部の車幅方向の中央部分であって前記内結合部によって結合されていない部分で構成されるとともに、前記後方側膨張部による乗員拘束前には前記後方側膨張部から前方側膨張部への前記膨張用ガスの流入を規制し、前記後方側膨張部による乗員拘束時には前記規制を解除するものである
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項1に記載のサイドエアバッグ装置において、
当該装置は、前記後方側膨張部と前記前方側膨張部との境界が、前記エアバッグの展開膨張の完了時において前記乗員の側部における前後方向の中央になる位置に設定される
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
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