JP5020745B2 - 描画データの作成方法及び荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents

描画データの作成方法及び荷電粒子ビーム描画装置 Download PDF

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Description

本発明は、描画データの作成方法及び荷電粒子ビーム描画装置に関する。例えば、試料にパターンを描画するマルチカラムを搭載した描画装置に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図15は、可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。まず、第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向される。そして、可変成形開口421の一部を通過して、ステージ上に搭載された試料に照射される。ステージは、描画中、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動している。このように、開口411と可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、試料340の描画領域に描画される。開口411と可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
従来、1つの電子鏡筒に1つの光学系カラムを積み込んだシングルカラムから1つのビーム(シングルビーム)を照射する電子ビーム描画装置が採用されていた。このシングルビームを利用した電子ビーム描画装置では、LSIパターンをストライプ、フレーム、或いはフィールドと呼ばれる領域に仮想分割し、それを順に描画することでLSIパターン全体を描画していた。マスクを載せたステージを連続移動する方式ではその領域をストライプ、或いはフレームと呼ばれる。また、ステップアンドリピートで描画する方式ではフィールドと呼ばれる。これらの領域は、対応する偏向器の最大偏向領域を基に領域サイズが決められ、そのサイズに従って領域が分割されていた。
また、上述したシングルカラム方式の描画装置に対し、1つの電子鏡筒に2つ以上の光学系カラムを積み込んだマルチカラムセル(MCC)方式の描画装置が開発されている。そして、各カラムは同じ描画条件に構成され、各カラムでそれぞれ可変成形描画を行なっている(例えば、非特許文献1〜3参照)。このマルチカラム方式を採用した場合、上述したシングルカラム方式での領域の分割方式をそのまま採用することができない。これは、各カラムの光学中心間の距離が装置に固有のものであり、例えば、1.1cmに固定される。そしてその距離がフレーム或いはストライプの位置関係と合わないためである。そのまま描画を強行すると安定した精度で偏向可能な領域からはみ出す領域が存在するために各フレームで範囲外の位置まで偏向させた状態で描画する場合が多発することになる。そのために描画精度が劣化してしまうといった問題があった。
また、マルチカラム方式を採用した場合、各カラム用に描画データが必要となる。そのために必要な演算処理の回数も多くなり、そのための計算機が必要となる。よって、装置自体が肥大化してしまうといった問題もある。そのために、装置のコンパクト化が望まれる。しかしながら従来まだ十分には解決されていなかった。また、マルチカラム方式を採用することで描画時間の短縮も望まれているが従来まだ具体的な手法が提案がなされていなかった。
安田洋、原口岳士 他,"マルチコラムセルMCC−PoC(proof of concept)system評価",第3回荷電粒子光学シンポジウム,pp125−128,平成15年9月18−19日 T.Haraguchi,T.Sakazaki,S.Hamaguchi and H.Yasuda,"Development of electromagnetic lenses for multielectron beam lithography system",2726,J.Vac.Sci.Technol.B20(6),Nov/Dec 2002 T.Haraguchi,T.Sakazaki,T.Satoh,M.Nakano,S.Hamaguchi,T.Kiuchi,H.Yabara and H.Yasuda,"Multicolumn cell:Evaluation of the proof of concept system",985,J.Vac.Sci.Technol.B22(3),May/Jun 2004
上述したように、マルチカラムの各カラムの光学中心間の距離がフレーム或いはストライプの位置関係と合わないため上述したシングルカラム方式での領域の分割方式をそのまま採用することができないといった問題があった。また、マルチカラム方式の装置において、部品数や演算処理の容量或いは回数のコンパクト化が望まれていた。さらには、描画時間の短縮が望まれていた。
そこで、本発明は、かかる問題点を克服し、マルチカラム方式の装置で使用可能に領域分割された描画データの作成方法を提供すると共に、装置の部品数及び演算処理数を低減させた荷電粒子ビーム描画装置及び描画時間を短縮させた荷電粒子ビーム描画装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の描画データの作成方法は、
荷電粒子ビームを照射する複数のカラムを搭載した描画装置を用いて試料にパターンを描画するための描画データの作成方法であって、
複数のカラムの光学中心間の距離情報を入力する入力工程と、
レイアウトデータを入力し、距離情報が示す距離の整数分の1の幅でレイアウトデータが示す描画領域を複数の小領域に仮想分割する分割工程と、
小領域毎に領域分割されたレイアウトデータを描画装置適応のフォーマットに変換して小領域毎に領域分割された描画データを作成する作成工程と、
描画データを出力する出力工程と、
を備えたことを特徴とする。
かかる構成により複数のカラムの光学中心間の距離の整数分の1の幅で領域分割された描画データが作成される。
よって、上述した描画データを搭載した本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
荷電粒子ビームを照射する複数のカラムと、
複数のカラムの光学中心間の距離の整数分の1の幅で描画領域が複数の小領域に仮想分割された描画データを記憶する記憶部と、
荷電粒子ビームが照射される試料を載置するステージと、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
第1のチップの第k番目のフレームデータを一時的に記憶する記憶部と、
記憶部から第k番目のフレームデータを読み込み、第1の荷電粒子ビームの偏向位置を制御する第1の偏向制御部と、
第1の偏向制御部で読み込まれた第k番目のフレームデータに基づいて第1のチップの第k番目のフレーム位置に第1の荷電粒子ビームを照射する第1のカラムと、
第1の偏向制御部による記憶部からの第k番目のフレームデータの読み込み終了後、第k番目のフレームデータが他のデータで書き換えられる前に記憶部から第k番目のフレームデータを読み込み、第2の荷電粒子ビームの偏向位置を制御する第2の偏向制御部と、
第2の偏向制御部で読み込まれた第k番目のフレームデータに基づいて第2のチップの第k番目のフレーム位置に第2の荷電粒子ビームを照射する第2のカラムと、
を備えたことを特徴とする。
かかる構成により第2のカラムは、第1のカラムが利用した第k番目のフレームデータを再利用することができる。そのため、第2のカラム用のフレームデータを別途演算する必要を無くすことができる。
また、本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
試料を載置して、所定の方向に移動するステージと、
所定の方向に沿って順に配置され、それぞれ荷電粒子ビームを用いて試料の描画領域に所望するパターンの1/nずつを描画するn個のカラムと、
を備えたことを特徴とする。
かかる構成によりn個のカラムが同程度なパターン密度の領域を同時期に描画することでステージの速度をn倍にすることができる。また、一部のカラムが他よりパターン密度の大きい領域を描画する際には、その密度の大きい領域を1つのカラムで描画する場合のn倍のステージの速度で描画することができる。
また、本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
試料を載置して、所定の方向に移動するステージと、
前記所定の方向に沿って順に配置された荷電粒子ビーム描画処理を行なうn個のカラムと、
を備えた荷電粒子ビーム描画装置であって、同じフレーム上にショット数が少ない領域とショット数が多くなる領域とが交互に繰り返されるパターンを描画する際に、少なくとも二つのカラムが、共にショット数が多くなる領域を他の領域よりも優先して描画処理する機能を備えたことを特徴とする。

かかる構成によりn個のカラムが共にパターン密度の大きい領域を描画する場合が優先されることになる。その他の領域としては、パターン密度の大きい領域と小さい領域とに分かれる場合や、共にパターン密度の小さい領域を描画する場合が存在する。パターン密度の大きい領域ではショット数が多くなり、パターン密度の小さい領域ではショット数が少なくなる。
特に、ショット数が多い領域とショット数が少ない領域とにn個のカラムの描画位置が分かれた際に、n個のカラムのうち、ショット数が少ない領域に位置するカラムのみ描画処理を行なうと好適である。
本発明の一態様によれば、マルチカラムの各カラムの光学中心間の距離と領域分割された各領域の位置関係とを合わせることができる。よって、描画装置の偏向器で偏向可能な領域にパターンを描画することができる。その結果、高精度な描画を実現することができる。また、本発明の他の態様によれば、演算処理回数を低減することができる。よって、そのための計算機等の設備を搭載する必要を無くすことができる。また、本発明の他の態様によれば、描画時間を短縮することができる。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の他の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。
図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例となる。そして、描画装置100は、試料101に所望するパターンを描画する。制御部160は、磁気ディスク装置109、描画データ処理回路110、偏向制御回路120,122、及びバッファメモリ130,132を備えている。描画データ処理回路110は、複数の計算機112a〜112kを有している。電子鏡筒102内には、電子銃201,301、照明レンズ202、第1のアパーチャ203,303、投影レンズ204、偏向器205,305、第2のアパーチャ206,306、対物レンズ207、偏向器208,308、及び遮へい筒212,312が配置されている。ここで、電子銃201、第1のアパーチャ203、偏向器205、第2のアパーチャ206、遮へい筒212、及び偏向器208で第1のカラム220(#1)を構成する。また、電子銃301、第1のアパーチャ303、成形偏向器305、第2のアパーチャ306、遮へい筒312及び偏向器308で第2のカラム320(#2)を構成する。電子鏡筒102は、照明レンズ202、投影レンズ204、対物レンズ207といったレンズ系をカラム間で共通にして、複数のカラムを搭載している。ここでは、独立した電子ビームの光路を制御するサブシステムをカラムと呼ぶ。また、描画室103内には、移動可能に配置されたXYステージ105が配置されている。また、XYステージ105上には、試料101が配置されている。試料101として、例えば、半導体装置が形成されるウェハやウェハにパターンを転写する露光用のマスクが含まれる。また、このマスクは、例えば、まだ何もパターンが形成されていないマスクブランクスが含まれる。また、磁気ディスク装置109には、描画データが格納されている。ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
描画データ処理回路110は、磁気ディスク装置109から描画データを読み出し、複数の計算機112で並列処理にて装置固有のフォーマットへデータ変換させる。そして、カラム220の位置偏向用のデータをバッファメモリ130或いはバッファメモリ132に出力する。同様に、カラム320の位置偏向用のデータをバッファメモリ130或いはバッファメモリ132に出力する。そして、一方のバッファメモリ130或いはバッファメモリ132の偏向用データはカラム220用の偏向制御回路120に出力される。同様に、他方のバッファメモリ132或いはバッファメモリ130の偏向用データはカラム320用の偏向制御回路122に出力される。そして、偏向制御回路120からの出力に基づいて偏向器208が偏向制御される。同様に、偏向制御回路122からの出力に基づいて偏向器308が偏向制御される。ここで、偏向制御回路120,122は、偏向制御部の一例となる。また、バッファメモリ130,132は、記憶部或いは記憶装置の一例となる。
図2は、実施の形態1における描画装置の動作を説明するための概念図である。
まず、カラム220側での動作について説明する。照射部の一例となる電子銃201から出た電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の開口218を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影される。かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器205によって偏向制御され、成形開口216によってビーム形状と寸法を変化させることができる。その結果、電子ビーム200は成形される。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器208により偏向される。その結果、連続移動するXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。
また、カラム320側での動作もカラム220側での動作と同様、以下のように動作する。照射部の一例となる電子銃301から出た電子ビーム300は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の開口318を持つ第1のアパーチャ303全体を照明する。ここで、電子ビーム300をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ303を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム300は、投影レンズ204により第2のアパーチャ306上に投影される。かかる第2のアパーチャ306上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器305によって偏向制御され、成形開口316によってビーム形状と寸法を変化させることができる。その結果、電子ビーム300は成形される。そして、第2のアパーチャ306を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム300は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器308により偏向される。その結果、連続移動するXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。
図3は、実施の形態1における描画データ作成装置の構成を示す概念図である。
図3において、描画データ作成装置600は、磁気ディスク装置602,604,606、制御計算部610、入力部612、出力部618、及びメモリ620を備えている。制御計算部610内では、仮想分割部614、データ変換部616といった各機能を有している。制御計算部610に入力される情報或いは演算処理中及び処理後の各情報はその都度メモリ620に記憶される。図3では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画データ作成装置600にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。
また、図3では、コンピュータの一例となる制御計算部610で、仮想分割部614、データ変換部616といった各機能の処理を実行するように記載しているがこれに限るものではなく、電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。
ここで、上述した電子ビーム描画を行なうにあたり、まず、半導体集積回路のレイアウトが設計され、レイアウトデータ(設計データ)が生成される。そして、かかるレイアウトデータが描画データ作成装置600で変換され、描画装置100に入力される描画データが生成される。磁気ディスク装置602には、レイアウトデータが格納されている。また、磁気ディスク装置606には、カラム220,320の光学中心間の距離情報が格納されている。そして、描画データは、以下のように作成される。
まず、入力工程として、入力部612は、複数のカラム220,320の光学中心間の距離情報を入力する。
図4は、実施の形態1における2つのカラムの光学中心間の距離を説明するための概念図である。
図4では、カラム220の光学中心221とカラム320の光学中心321との距離がPである場合を示している。よって、磁気ディスク装置606には、カラム220,320の光学中心間の距離情報として、値Pが格納されている。
次に、分割工程として、入力部612は、磁気ディスク装置602からレイアウトデータを入力する。そして、仮想分割部614は、距離情報が示す距離の整数分の1の幅でレイアウトデータが示す描画領域を複数のフレーム(小領域)に仮想分割する。
次に、作成工程として、データ変換部616は、フレーム毎に領域分割されたレイアウトデータを描画装置100適応のフォーマットに変換してフレーム毎に領域分割された描画データを作成する。
そして、出力工程として、出力部618は描画データを磁気ディスク装置604に出力する。描画データは、フレーム毎にデータファイル化されて格納される。そして、このフレーム毎にデータファイル化された描画データが描画装置100の磁気ディスク装置109に転送されて格納される。
図5は、実施の形態1におけるフレーム分割の仕方を従来と比較しながら説明するための概念図である。
例えば、2つのカラム220,320の光学中心間の距離Pが10.3mmであった場合に従来と実施の形態1とでのフレーム分割の仕方を示している。まず、従来の手法では距離Pに関わらず、例えば、幅1mmでレイアウトデータが示す描画領域11を複数のフレーム13に仮想分割していた。そしてその幅で描画データを作成していた。その結果、図5(b)に示すように位置ずれを起こすことになる。図5(b)には、第1のカラムで描画可能な領域30と第2のカラムで描画可能な領域32とが示されている。図5(b)に示すように、第1のカラムが第n番目のフレーム13に描画処理を行なう場合、第2のカラムで描画可能な領域32は、分割されたフレーム13と位置関係が合わない。そのため、第2のカラムで描画処理を行なうことができない。或いは、無理に描画を強行すると偏向可能な領域32からはみ出す領域が存在することになる。そのために各フレームで領域32の範囲外の位置まで偏向させた状態で描画する場合が多発することになる。そのために描画精度が劣化してしまうことになる。これに対し、実施の形態1では、距離Pを整数nで割った値をフレーム幅としている。ここで、整数nは、計算された商の値が描画可能幅の1mm+αを超えない値に設定することが望ましい。図5(a)では、値「11」を用いている。これにより、偏向器208,308で偏向可能な幅に納めることができる。ここでは、10.3mmを11で割った幅0.9363mmでレイアウトデータが示す描画領域10を複数のフレーム12に仮想分割する。図5(a)には、第1のカラム220で描画可能な領域20と第2のカラム320で描画可能な領域22とが示されている。図5(a)に示すように、第1のカラム220が第n番目のフレーム12に描画処理を行なう場合、第2のカラム320で描画可能な領域22は、第n+11番目のフレーム12と位置を合わせることができる。そのため、第2のカラム320でも描画処理を行なうことができる。
以上のようにして、電子ビームを照射する複数のカラムを搭載した描画装置100を用いて試料101にパターンを描画するための描画データが作成される。実施の形態1では、複数のカラムの光学中心間の距離の整数分の1の幅で領域分割された描画データが作成されるために、位置ずれを解消することができる。その結果、マルチカラムで同時期に描画処理を行なうことによる描画時間の短縮効果だけではなく、さらに、高精度な描画処理を行なうことができる。以下、適用例について説明する。
図6は、実施の形態1におけるマルチカラムで描画する場合の適用例を従来と比較しながら説明するための概念図である。
図6(a)では、従来の手法でウェハ19上に同じチップ17a〜17fを3×2列で6つ並ぶように描画する場合を示している。例えば、3つのチップ17a〜17cの同じ段のフレーム13を1つのフレームとして描画していくものとする。そして、第1のカラムである段のフレーム13を描画し、第2のカラムで同じチップ17a〜17cの異なる段のフレーム13を描画しようとすると以下のように不具合が生じる。すなわち、第1のカラムで描画可能な領域30をあるフレームの位置に合わせると、第2のカラムで描画可能な領域32が他の段のフレームと位置が合わなくなってしまう。これに対し、実施の形態1では、図6(b)に示すように位置を合わせることができる。図6(b)では、実施の形態1の手法でウェハ18上に同じチップ16a〜16fを3×2列で6つ並ぶように描画する場合を示している。例えば、3つのチップ16a〜16cの同じ段のフレーム12を1つのフレームとして描画していくものとする。実施の形態1では、第1のカラム220である段のフレーム12を描画し、同時に第2のカラム320で同じチップ16a〜16cの別の段のフレーム12を描画することができる。すなわち、第1のカラム220で描画可能な領域20をあるフレーム12の位置に合わせた場合、第2のカラム320で描画可能な領域22を他の段のフレーム12の位置に合わることができる。そのため、1つのチップの2つのフレームを同時に描画することができる。
図7は、実施の形態1におけるマルチカラムで描画する場合の他の適用例を従来と比較しながら説明するための概念図である。
図7(a)では、従来の手法でウェハ19上に同じチップ17a〜17fを3×2列で6つ並ぶように描画する場合を示している。例えば、3つのチップ17a〜17cの同じ段のフレーム13を1つのフレームとして描画していくものとする。同様に、3つのチップ17d〜17fの同じ段のフレーム13を1つのフレームとして描画していくものとする。そして、第1のカラムである段のフレーム13を描画し、第2のカラムで上段のチップ17d〜17fのある段のフレーム13を描画しようとすると以下のように不具合が生じる。すなわち、第1のカラムで描画可能な領域30をチップ17a〜17cのあるフレームの位置に合わせると、第2のカラムで描画可能な領域32がチップ17d〜17fのいずれの段のフレームとも位置が合わなくなってしまう。これに対し、実施の形態1では、図7(b)に示すように位置を合わせることができる。図7(b)では、実施の形態1の手法でウェハ18上に同じチップ16a〜16fを3×2列で6つ並ぶように描画する場合を示している。例えば、3つのチップ16a〜16cの同じ段のフレーム12を1つのフレームとして描画していくものとする。同様に、3つのチップ16d〜16fの同じ段のフレーム13を1つのフレームとして描画していくものとする。実施の形態1では、第1のカラム220でチップ16a〜16cのある段のフレーム12を描画し、同時に第2のカラム320でチップ16d〜16fのある段のフレーム12を描画することができる。すなわち、第1のカラム220で描画可能な領域20をチップ16a〜16cのあるフレーム12の位置に合わせた場合、第2のカラム320で描画可能な領域22をチップ16d〜16fのある段のフレーム12の位置に合わることができる。そのため、上下2段に並べた2つのチップのフレーム1つずつを同時に描画することができる。
図6及び図7では、ウェハ上に直接描画する直描方式の場合を説明したが、マスク上に複数のチップを描画する場合も適用可能であることはいうまでもない。
次に、多重描画する場合の適用例について説明する。
図8は、実施の形態1におけるマルチカラムで多重描画する場合の適用例を従来と比較しながら説明するための概念図である。
図8(a)では、描画領域11を1回目の描画用の複数のフレーム13と2回目の描画用の位置をずらした複数のフレーム43とを示している。複数のフレーム13は実線で示され、複数のフレーム43は点線で示されている。第1のカラムで描画可能な領域30をあるフレーム13の位置に合わせると、第2のカラムで描画可能な領域32が第1回目の描画用のフレーム13及び第2回目の描画用のフレーム43のいずれの段のフレームとも位置が合わなくなってしまう。これに対し、実施の形態1では、図8(b)に示すように位置を合わせることができる。図8(b)では、描画領域10を1回目の描画用の複数のフレーム12と2回目の描画用の位置をずらした複数のフレーム42とを示している。複数のフレーム12は実線で示され、複数のフレーム42は点線で示されている。ここで、上述した例では、2つのカラム220,320の光学中心間の距離Pを整数nで割った値をフレーム幅とする場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、図8(b)に示すように第1回目の描画用のあるフレーム12と第2回目の描画用のあるフレーム42との中心間距離が2つのカラム220,320の光学中心間の距離Pとなるようにフレーム幅を設定しても好適である。このように設定することで、第1のカラム220で描画可能な領域20を第1回目の描画用のあるフレーム12の位置に合わせた場合、第2のカラム320で描画可能な領域22を第2回目の描画用のある段のフレーム42の位置に合わることができる。そのため、多重描画用の各フレーム1つずつを同時に描画することができる。
次に、描画データを再利用する場合の適用例について説明する。
図9は、実施の形態1におけるマルチカラムで描画データを再利用する場合の適用例を説明するための概念図である。
図9(a)では、ウェハ18上に同じチップ16a〜16fを3×2列で6つ並ぶように描画する場合を示している。例えば、3つのチップ16a〜16cの同じ段のフレーム12を1つのフレームとして描画していくものとする。同様に、3つのチップ16d〜16fの同じ段のフレーム12を1つのフレームとして描画していくものとする。そして、第1のカラム220で描画可能な領域20を下段に並ぶ3つのチップ16a〜16cの第k−1番目のフレーム12の位置に合わせた場合に、第2のカラム320で描画可能な領域22が上段に並ぶ3つのチップ16d〜16fの第k番目のフレーム12の位置に合うようにフレーム分割させる。そして、第1のカラム220で下段に並ぶ3つのチップ16a〜16cの第k−1番目のフレーム12を描画し、同時に第2のカラムで上段に並ぶ3つのチップ16d〜16fの第k番目のフレーム12を描画する。このように描画する場合、描画装置100の動作は次のようになる。例えば、バッファメモリ130には、第k−1番目のフレームデータが一時的に格納され、バッファメモリ132には、第k番目のフレームデータが一時的に格納される。そして、偏向制御回路120は、バッファメモリ130から第k−1番目のフレームデータを読み込み、電子ビーム200の偏向位置を制御する。そして、カラム220は、偏向制御回路120で読み込まれた第k−1番目のフレームデータに基づいて例えばチップ16a(第1のチップ)の第k−1番目のフレーム位置に電子ビーム200を照射する。他方、偏向制御回路122は、バッファメモリ132から第k番目のフレームデータを読み込み、電子ビーム300の偏向位置を制御する。そして、カラム320は、偏向制御回路122で読み込まれた第k番目のフレームデータに基づいて例えばチップ16d(第2のチップ)の第k番目のフレーム位置に電子ビーム300を照射する。
そして、図9(b)に示すように、続いて第1のカラム220で下段に並ぶ3つのチップ16a〜16cの第k番目のフレーム12を描画し、同時に第2のカラムで上段に並ぶ3つのチップ16d〜16fの第k+1番目のフレーム12を描画する。このように描画する場合、描画装置100の動作は次のようになる。偏向制御回路120は、偏向制御回路122によるバッファメモリ132からの第k番目のフレームデータの読み込み終了後、第k番目のフレームデータが他のデータで書き換えられる前にバッファメモリ132から第k番目のフレームデータを読み込み、電子ビーム200の偏向位置を制御する。そして、そして、カラム220は、偏向制御回路120で読み込まれた第k番目のフレームデータに基づいて例えばチップ16a(第1のチップ)の第k番目のフレーム位置に電子ビーム200を照射する。他方、バッファメモリ130には、描画データ処理回路110から出力された第k+1番目のフレームデータが一時的に格納される。そして、偏向制御回路122は、バッファメモリ130から第k+1番目のフレームデータを読み込み、電子ビーム300の偏向位置を制御する。そして、カラム320は、偏向制御回路122で読み込まれた第k+1番目のフレームデータに基づいて例えばチップ16d(第2のチップ)の第k+1番目のフレーム位置に電子ビーム300を照射する。これらの動作を順に行なっていくことで、フレームデータを順次再利用することができる。そのため、カラム220用のフレームデータを別途演算する必要を無くすことができる。その結果、そのための計算機等の設備を描画装置100に搭載する必要を無くすことができる。
上述した例では、異なるフレームを2つのカラム220,320で同時期に描画する場合について説明したが、1つフレームを2つのカラム220,320で同時期に描画しても好適である。1つフレームを2つのカラム220,320で同時期に描画することで描画時間の短縮を図る手法について以下に説明する。
図10は、実施の形態1におけるマルチカラムで同じフレームを描画する場合の時系列状態を説明するための概念図である。
図10では、あるフレーム12について、パターン密度が疎な領域Aとパターン密度が密な領域Bとが同じ長さLで交互に繰り返すパターンが示されている。そして、このフレーム12を進行方向の前後に配置された2つのカラム220,320で同時期に描画する。試料101を載置したXYステージ105が所定の方向(矢印の逆方向)に移動すると、相対的に2つのカラム220,320が矢印の方向に進むことになる。2つのカラム220,320は、上述した所定の方向に沿って順に配置される。そして、カラム220,320は、それぞれ電子ビーム200,300を用いて試料101の描画領域のフレーム12に所望するパターンを描画する。領域A,Bとカラム220,320との位置関係は、次の場合が存在する。すなわち、図10(a)に示すように描画方向後方のカラム220が領域Aに位置し、描画方向前方のカラム320が隣の領域Bに位置する場合がある。また、図10(b)に示すように描画方向後方のカラム220が領域Aに位置し、描画方向前方のカラム320もさらに隣の領域Aに位置する場合がある。また、図10(c)に示すように描画方向後方のカラム220が領域Bに位置し、描画方向前方のカラム320も異なる領域Bに位置する場合がある。また、図10(d)に示すように描画方向後方のカラム220が領域Aに位置し、描画方向前方のカラム320も異なる領域Aに位置する場合がある。また、図10(e)に示すように描画方向後方のカラム220が領域Bに位置し、描画方向前方のカラム320が隣の領域Aに位置する場合がある。これらの位置関係をもつ場合の描画時間を以下に説明する。ここで、パターン密度が疎な領域Aをシングルビームで描画する場合のステージ速度をV、パターン密度が密な領域Bをシングルビームで描画する場合のステージ速度をVとする。
手法(1)として、n個のカラムがそれぞれ電子ビームを用いて試料101の描画領域に所望するパターンの1/nずつを描画する。ここでは、一例として、2つのカラム220,320がそれぞれ電子ビーム200,300を用いて試料101の描画領域に所望するパターンの1/2ずつを描画する。3つ以上のカラムで描画してももちろん構わない。図10(a)〜図10(e)の各位置でのステージ速度は次のようになる。図10(a)の位置関係では2V、図10(b)の位置関係では2V、図10(c)の位置関係では2V、図10(d)の位置関係では2V、図10(e)の位置関係では2Vとなる。そのため、フレーム12の3つの領域Aと2つの領域Bを描画するための描画時間tは、3L/2V+2L/2Vとなる。シングルビームで全て描画するよりは描画時間を短縮することができる。
手法(2)として、n個のカラムが共にショット数が多くなる領域を他の領域よりも優先して電子ビームを用いた描画処理を同時期に行なう。ここでは特に、ショット数が多い領域Bとショット数が少ない領域Aとにn個のカラムの描画位置が分かれた際に、n個のカラムのうち、ショット数が少ない領域Aに位置するカラムのみ描画処理を行なうようにする。すなわち、領域Aと領域Bに分かれた際に、n個のカラムのうち、ショット数が多い領域Bに位置するカラムは描画処理を行なわないで素通りするようにする。これも優先事項の1つとなる。ここでも、手法(1)と同様に、一例として、2つのカラム220,320が共にショット数が多くなる領域を他の領域よりも優先して電子ビームを用いた描画処理を行なう。手法(2)においてももちろん3つ以上のカラムで描画して構わない。図10(a)〜図10(e)の各位置でのステージ速度は次のようになる。図10(a)の位置関係では2V、図10(b)の位置関係では2V、図10(c)の位置関係ではV、図10(d)の位置関係では2V、図10(e)の位置関係では2Vとなる。すなわち、図10(a)の位置関係ではカラム320は密な領域Bでは描画しない。また、図示していないが、同じように領域Aと領域Bが交互になっているとすれば図10(a)の位置関係の前の位置関係には、カラム220,320が共に領域Aを描画することになる。そこでは、カラム220,320が共に領域Aに所望するパターンの1/2ずつを描画すると最速となる。よって、図10(a)の位置関係では、領域Aについてカラム320により既にパターンの1/2が描画されているので、ここでのステージ速度は最速の2Vとなる。同様に、図10(e)の位置関係ではカラム220は密な領域Bでは描画しない。また、カラム320は、領域Aについて図10(d)の位置関係で既にパターンの1/2を描画しているので、図10(e)の位置関係でのステージ速度は最速の2Vとなる。また、図10(c)の位置関係では2つのカラム220,320が共にショット数が多くなる領域Bに位置するのでこの位置関係を優先して描画する。そのため、図10(c)の位置関係ではカラム220,320が共にそれぞれの領域B内の全てのパターンを描画する。よって、図10(c)の位置関係ではステージ速度がVとなる。この結果からフレーム12の3つの領域Aと2つの領域Bを描画するための描画時間tは、L/V+4L/2Vとなる。
手法(1)でかかる描画時間と手法(2)でかかる描画時間との比をとると、以下のような式(1)が成り立つ。
式(1):
/t=(3L/2V+2L/2V)/(L/V+4L/2V
=(3/2V+2/2V)/(1/V+4/2V
=(3V+2V)/(2V+4V
また、V=kVとする。但し、k>1とする。この場合、式(1)は、さらに、以下の式(2)のように表わすことができる。
式(2):
(3V+2V)/(2V+4V
=(3k+2)/(2k+4)
=3/2−4/(2k+4)
=3/2−2/(k+2)
よって、kが無限大なら手法(2)は手法(1)に対して1.5倍の高速化を図ることができる。また、kが10なら手法(2)は手法(1)に対して1.333倍の高速化を図ることができる。そして、k≧2なら手法(2)は手法(1)に対して高速化を図ることができる。よって、kの値によっては、手法(2)は手法(1)に比べてさらに描画時間を短縮することができる。
上述した例では、ステージ速度に基づいて計算したが、次に、各領域の描画時間に基づいてで同様に計算すると以下のようになる。ここで、パターン密度が疎な領域Aをシングルビームで描画する場合の描画時間をT、パターン密度が密な領域Bをシングルビームで描画する場合の描画時間をTとする。
まず、手法(1)では次のようになる。図10(a)の位置関係ではT/2、図10(b)の位置関係ではT/2、図10(c)の位置関係ではT/2、図10(d)の位置関係ではT/2、図10(e)の位置関係ではT/2となる。そのため、フレーム12の3つの領域Aと2つの領域Bを描画するための描画時間tは、3T/2+2T/2となる。
そして、手法(2)では次のようになる。図10(a)の位置関係ではT/2、図10(b)の位置関係ではT/2、図10(c)の位置関係ではT、図10(d)の位置関係ではT/2、図10(e)の位置関係ではT/2となる。そのため、フレーム12の3つの領域Aと2つの領域Bを描画するための描画時間tは、T+4T/2となる。
そして、手法(1)でかかる描画時間と手法(2)でかかる描画時間との比をとると、以下のような式(3)が成り立つ。
式(3):
/t=(3T/2+2T/2)/(T+4T/2)
=(3T+2T)/(2T+4T
また、T=kTとする。但し、k>1とする。この場合、式(3)は、さらに、以下の式(4)のように表わすことができる。
式(4):
(3T+2T)/(2T+4T
=3/2−2/(k+2)
よって、kが無限大なら手法(2)は手法(1)に対して1.5倍の高速化を図ることができる。また、kが10なら手法(2)は手法(1)に対して1.333倍の高速化を図ることができる。そして、k≧2なら手法(2)は手法(1)に対して高速化を図ることができる。よって、kの値によっては、手法(2)は手法(1)に比べてさらに描画時間を短縮することができる。以上のように、描画装置100は、少なくとも二つのカラムが、共にショット数が多くなる領域を他の領域よりも優先して描画処理する機能を備えることで描画時間を短縮することができる。
実施の形態2.
図11は、実施の形態2における描画装置の構成を示す概念図である。
図11において、電子鏡筒102内では、図1の構成の他に、さらに、遮へい筒412,512、電子銃401,501、第1のアパーチャ403,503、偏向器405,505、第2のアパーチャ406,506、及び偏向器408,508が配置されている。ここで、電子銃401、第1のアパーチャ403、偏向器405、第2のアパーチャ406、遮へい筒412、及び偏向器408で第3のカラム222を構成する。また、電子銃501、第1のアパーチャ503、成形偏向器505、第2のアパーチャ506、遮へい筒512及び偏向器508で第4のカラム322を構成する。電子鏡筒102は、照明レンズ202、投影レンズ204、対物レンズ207といったレンズ系をカラム間で共通にして、複数のカラム220,320,222,322を搭載している。ここでも、独立した電子ビームの光路を制御するサブシステムをカラムと呼ぶ。その他の点は、図1と同様である。装置構成は、図1で示した2つのカラムをさらに2つ追加した場合と同様である。そして、例えば、第1と第2のカラムで1つのストライプ領域を前後の位置で同時期に描画する。そして、第3と第4のカラムで別の1つのストライプ領域を前後の位置で同時期に描画する。また、制御部160では、図1の構成の他に、さらに、偏向制御回路124,126、及びバッファメモリ134,136を備えている。ここで、図11では、実施の形態2を説明する上で必要な構成部分について記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。また、描画データ作成装置600の構成は、図3と同様である。
描画データ処理回路110は、磁気ディスク装置109から描画データを読み出し、複数の計算機112で並列処理にて装置固有のフォーマットへデータ変換させる。そして、カラム220の位置偏向用のデータをバッファメモリ130、バッファメモリ132、バッファメモリ134、或いはバッファメモリ136に出力する。同様に、カラム320の位置偏向用のデータをバッファメモリ130、バッファメモリ132、バッファメモリ134、或いはバッファメモリ136に出力する。同様に、カラム222の位置偏向用のデータをバッファメモリ130、バッファメモリ132、バッファメモリ134、或いはバッファメモリ136に出力する。同様に、カラム322の位置偏向用のデータをバッファメモリ130、バッファメモリ132、バッファメモリ134、或いはバッファメモリ136に出力する。そして、いずれかのバッファメモリの偏向用データはカラム220用の偏向制御回路120に出力される。同様に、他のいずれかのバッファメモリの偏向用データはカラム320用の偏向制御回路122に出力される。同様に、他のいずれかのバッファメモリの偏向用データはカラム222用の偏向制御回路124に出力される。同様に、他のいずれかのバッファメモリの偏向用データはカラム322用の偏向制御回路126に出力される。そして、偏向制御回路120からの出力に基づいて偏向器208が偏向制御される。同様に、偏向制御回路122からの出力に基づいて偏向器308が偏向制御される。同様に、偏向制御回路124からの出力に基づいて偏向器408が偏向制御される。同様に、偏向制御回路126からの出力に基づいて偏向器508が偏向制御される。ここで、偏向制御回路120,122,124,126は、偏向制御部の一例となる。また、バッファメモリ130,132,134,136は、記憶部或いは記憶装置の一例となる。
カラム222やカラム322内での動作は、カラム220やカラム320と同様である。まず、カラム222側での動作は以下のように動作する。照射部の一例となる電子銃401から出た電子ビーム400は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ403全体を照明する。ここで、電子ビーム400をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ403を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム400は、投影レンズ204により第2のアパーチャ406上に投影される。かかる第2のアパーチャ406上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器405によって偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。その結果、電子ビーム400は成形される。そして、第2のアパーチャ406を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム400は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器408により偏向される。その結果、連続移動するXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。
同様に、カラム322側での動作は以下のように動作する。照射部の一例となる電子銃501から出た電子ビーム500は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ503全体を照明する。ここで、電子ビーム500をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ503を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム500は、投影レンズ504により第2のアパーチャ506上に投影される。かかる第2のアパーチャ506上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器505によって偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。その結果、電子ビーム500は成形される。そして、第2のアパーチャ506を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム500は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器508により偏向される。その結果、連続移動するXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。
実施の形態2では、図3の磁気ディスク装置606にカラム220,320,222,322の光学中心間の距離情報が格納されている。そして、描画データは、以下のように作成される。
まず、入力工程として、入力部612は、複数のカラム220,320,222,322の光学中心間の距離情報を入力する。
図12は、実施の形態2における4つのカラムの光学中心間の距離を説明するための概念図である。
図12では、カラム220の光学中心221とカラム320の光学中心321との距離がP、カラム320の光学中心321とカラム322の光学中心323との距離がP、カラム322の光学中心323とカラム222の光学中心223との距離がP、カラム222の光学中心223とカラム220の光学中心221との距離がPである場合を示している。すなわち、4つのカラム220,320,222,322が距離Pで2行×2列に並んでいる場合を示している。よって、磁気ディスク装置606には、カラム220,320,222,322の光学中心間の距離情報として、値Pが格納されている。
次に、分割工程として、入力部612は、磁気ディスク装置602からレイアウトデータを入力する。そして、仮想分割部614は、xy方向について距離情報が示す距離の整数分の1の幅でレイアウトデータが示す描画領域を複数のフレーム(小領域)に仮想分割する。以下、作成工程以降の工程は、実施の形態1と同様である。
図13は、実施の形態2におけるフレーム分割の仕方を従来と比較しながら説明するための概念図である。
例えば、4つのカラム220,320,222,322の光学中心間の縦横の距離Pが10.3mmであった場合に従来と実施の形態2とでのフレーム分割の仕方を示している。まず、従来の手法では距離Pに関わらず、例えば、幅1mm角でレイアウトデータが示す描画領域11を複数のフレーム15に仮想分割していた。そしてその幅で描画データを作成していた。その結果、図13(b)に示すように位置ずれを起こすことになる。図13(b)には、第1のカラムで描画可能な領域30と第2のカラムで描画可能な領域32と第3のカラムで描画可能な領域34と第4のカラムで描画可能な領域36とが示されている。図13(b)に示すように、第1のカラムが(n,l)座標のフレーム15に描画処理を行なう場合、第2のカラムで描画可能な領域32は、分割されたフレーム15と位置関係が合わない。同様に、第3のカラムで描画可能な領域34は、分割されたフレーム15と位置関係が合わない。同様に、第4のカラムで描画可能な領域36は、分割されたフレーム15と位置関係が合わない。そのため、第2と第3と第4のカラムで描画処理を行なうことができない。或いは、無理に描画を強行するとそれぞれの偏向可能な領域からはみ出す領域が存在することになる。これに対し、実施の形態2では、距離Pを整数nで割った値を縦横のフレーム幅としている。ここで、整数nは、計算された商の値が描画可能幅の1mm+αを超えない値に設定することが望ましい。図13(a)では、値「11」を用いている。これにより、偏向器208,308,408,508で偏向可能な幅に納めることができる。ここでは、10.3mmを11で割った幅0.9363mmでレイアウトデータが示す描画領域10をメッシュ状の複数のフレーム14に仮想分割する。図13(a)には、第1のカラム220で描画可能な領域20と第2のカラム320で描画可能な領域22と第3のカラム222で描画可能な領域24と第4のカラム322で描画可能な領域26とが示されている。図13(a)に示すように、第1のカラム220が(n,l)座標のフレーム14に描画処理を行なう場合、第2のカラム320で描画可能な領域22は、(n,l+11)座標のフレーム14と位置を合わせることができる。そして、第3のカラム222で描画可能な領域24は、(n+11,l)座標のフレーム14と位置を合わせることができる。そして、第4のカラム322で描画可能な領域22は、(n+11,l+11)座標のフレーム14と位置を合わせることができる。そのため、第2と第3と第4のカラムでも描画処理を行なうことができる。
以上のようにして、電子ビームを照射する複数のカラムを搭載した描画装置100を用いて試料101にパターンを描画するための描画データが作成される。実施の形態2でも複数のカラムの光学中心間の距離の整数分の1の幅でメッシュ状に領域分割された描画データが作成されるために、位置ずれを解消することができる。その結果、マルチカラムで同時期に描画処理を行なうことによる描画時間の短縮効果だけではなく、さらに、高精度な描画処理を行なうことができる。
また、上述した例では、メッシュ状のフレームに分割する場合について説明したが、実施の形態1と同様、短冊状のフレームに分割してもよい。また、実施の形態1で説明した適用例は、4つのカラムを搭載した描画装置100でも適用可能であることはいうまでもない。さらに、実施の形態2の描画装置では、4つのカラムのうちそれぞれ2つのカラムを同一のフレーム上に描画方向の前後で配置することでグループ化し、それぞれのグループを別のフレーム上に配置すれば、図6〜図9で説明した適用例のいずれかと図10で説明した適用例を同時に適用することも可能となる。
以上の説明において、上述した実施の形態1,2で説明したマルチカラムを搭載した描画装置100は、各電子レンズを共通にする構成となっていたが、これに限るものではない。
図14は、レンズ系を独立にしたマルチカラムを搭載した描画装置の構成を示す概念図である。
ここでは、一例として、図1に対応する2つのマルチカラム220,320の場合について示している。また、制御系については、図示していないが図1と同様である。電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、偏向器208、及び絶縁カラム214で第1のカラム220を構成する。また、電子銃301、照明レンズ302、第1のアパーチャ303、投影レンズ304、偏向器305、第2のアパーチャ306、対物レンズ307、偏向器308、及び絶縁カラム314で第2のカラム320を構成する。上述した実施の形態2,3では、照明レンズ202、投影レンズ204、対物レンズ207といったレンズ系をカラム間で共通にしていたが、図13に示すように、電子鏡筒102では、レンズ系をカラム毎に独立にして、複数のカラムを搭載しても好適である。そして、絶縁カラム214内に、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、及び偏向器208を納めている。同様に、絶縁カラム314内に、電子銃301、照明レンズ302、第1のアパーチャ303、投影レンズ304、偏向器305、第2のアパーチャ306、対物レンズ307、及び偏向器308を納めている。このように、それぞれ絶縁カラム内に独立した電子ビームの光路を制御するサブシステムを納めて他方と絶縁することで相手側の電場や磁場の影響を排除することができる。2×2の4つのカラムを搭載する場合にも同様にレンズ系をカラム毎に独立にして、複数のカラムを搭載しても好適である点はいうまでもない。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画方法及び装置は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における描画装置の動作を説明するための概念図である。 実施の形態1における描画データ作成装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における2つのカラムの光学中心間の距離を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるフレーム分割の仕方を従来と比較しながら説明するための概念図である。 実施の形態1におけるマルチカラムで描画する場合の適用例を従来と比較しながら説明するための概念図である。 実施の形態1におけるマルチカラムで描画する場合の他の適用例を従来と比較しながら説明するための概念図である。 実施の形態1におけるマルチカラムで多重描画する場合の適用例を従来と比較しながら説明するための概念図である。 実施の形態1におけるマルチカラムで描画データを再利用する場合の適用例を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるマルチカラムで同じフレームを描画する場合の時系列状態を説明するための概念図である。 実施の形態2における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態2における4つのカラムの光学中心間の距離を説明するための概念図である。 実施の形態2におけるフレーム分割の仕方を従来と比較しながら説明するための概念図である。 レンズ系を独立にしたマルチカラムを搭載した描画装置の構成を示す概念図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
符号の説明
10,11 描画領域
12,13,14,15,42,43 フレーム
16,17 チップ
18,19 ウェハ
20,22,24,26,30,32,34,36 領域
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
109 磁気ディスク装置
110 描画データ処理回路
112 計算機
120,122,124,126 偏向制御回路
130,132,134,136 バッファメモリ
150 描画部
160 制御部
200,300,400,500 電子ビーム
201,301,401,501 電子銃
202,302 照明レンズ
203,303,403,503,410 第1のアパーチャ
204,304 投影レンズ
205,305,405,505,208,308,408,508 偏向器
206,306,406,506,420 第2のアパーチャ
207,307 対物レンズ
212,312,412,512 遮へい筒
214,314絶縁カラム
216,316 成形開口
220,222,320,322 カラム
221,223,321,323 光学中心
318,411 開口
330 電子線
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース
600 描画データ作成装置
602,604,606 磁気ディスク装置
610 制御計算部
612 入力部
614 仮想分割部
616 データ変換部
618 出力部
620 メモリ

Claims (5)

  1. 荷電粒子ビームを照射する複数のカラムを搭載した描画装置を用いて試料にパターンを描画するための描画データの作成方法であって、
    前記複数のカラムの光学中心間の距離情報を入力する入力工程と、
    レイアウトデータを入力し、前記距離情報が示す距離の整数分の1の幅で前記レイアウトデータが示す描画領域を複数の小領域に仮想分割する分割工程と、
    前記小領域毎に領域分割された前記レイアウトデータを描画装置適応のフォーマットに変換して前記小領域毎に領域分割された描画データを作成する作成工程と、
    前記描画データを出力する出力工程と、
    を備えたことを特徴とする描画データの作成方法。
  2. 第1のチップの第k番目のフレームデータを一時的に記憶する記憶部と、
    前記記憶部から前記第k番目のフレームデータを読み込み、第1の荷電粒子ビームの偏向位置を制御する第1の偏向制御部と、
    前記第1の偏向制御部で読み込まれた前記第k番目のフレームデータに基づいて前記第1のチップの第k番目のフレーム位置に前記第1の荷電粒子ビームを照射する第1のカラムと、
    前記第1の偏向制御部による前記記憶部からの前記第k番目のフレームデータの読み込み終了後、前記第k番目のフレームデータが他のデータで書き換えられる前に前記記憶部から前記第k番目のフレームデータを読み込み、第2の荷電粒子ビームの偏向位置を制御する第2の偏向制御部と、
    前記第2の偏向制御部で読み込まれた前記第k番目のフレームデータに基づいて第2のチップの第k番目のフレーム位置に前記第2の荷電粒子ビームを照射する第2のカラムと、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 試料を載置して、所定の方向に移動するステージと、
    前記所定の方向に沿って順に配置された荷電粒子ビーム描画処理を行なうn個のカラムと、
    を備えた荷電粒子ビーム描画装置であって、同じフレーム上にショット数が少ない領域とショット数が多くなる領域とが交互に繰り返されるパターンを描画する際に、少なくとも二つのカラムが、共にショット数が多くなる領域を他の領域よりも優先して描画処理する機能を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  4. ショット数が多い領域とショット数が少ない領域とに前記n個のカラムの描画位置が分かれた際に、前記n個のカラムのうち、ショット数が少ない領域に位置するカラムのみ描画処理を行なうことを特徴とする請求項記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 前記n個のカラムは、それぞれ荷電粒子ビームを用いて前記試料の描画領域に所望するパターンの1/nずつを描画することを特徴とする請求項3記載の荷電粒子ビーム描画装置。
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