JP5005408B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、車両の車室の側部の窓部に沿ってエアバッグを展開するエアバッグ装置に関する。
従来、ガスを導入して膨張展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置について、自動車の車室の側部のドアの窓部などに沿って展開するいわゆるカーテンエアバッグ装置が知られている。このようなエアバッグ装置のエアバッグは、通常時は、細長く折り畳まれ、車室側面の窓部の上縁部に沿って配置されている。そして、側面衝突や横転などの衝撃を受けた際に、インフレータからガスが供給されてエアバッグが展開し、側部の窓部などに沿って下方に展開するようになっている。
このようなエアバッグ装置について、折り畳んだエアバッグを、自動車の内装材であるピラーガーニッシュで覆った構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このピラーガーニッシュは、プラスチックで形成され、エアバッグの展開時に弾性的に変形して、エアバッグの展開を阻害しないように構成されている。さらに、このピラーガーニッシュの裏面には、抜止め金具、クリップ、ボルトなどが取り付けられ、この抜止め金具を金具係止穴に係止するなどして、ピラーガーニッシュが車体に取り付けられている。さらに、この構成では、エアバッグの展開時には、クリップが外れるとともに、抜止め金具が鍵穴状の金具係止穴に沿って移動し、ピラーガーニッシュを大きく開くことが図られている。
しかしながら、内装材であるプラスチック製のピラーガーニッシュを弾性的に変形させる構成では、例えば、極めて高温の環境下では、プラスチックが軟化して特性が変化し易く、通常時に外観良く折り畳んだエアバッグを覆うとともに、エアバッグの展開時には円滑に移動する適切な剛性の設定が必ずしも容易ではない問題を有している。また、係合の解除によりピラーガーニッシュを移動させる構成では、エアバッグの展開時にピラーガーニッシュを全長にわたり円滑に移動させることが必ずしも容易ではない問題を有している。
特開11−321477号公報 (図2、図3、図8)
上記のように、細長く折り畳まれた長尺なエアバッグについて、エアバッグを保護するカバー体をエアバッグの展開時に円滑に展開できる構成が求められている。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、エアバッグを覆うカバー体を備えるとともにエアバッグの展開時にはカバー体が円滑に移動する好ましい特性を容易に実現できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグ装置は、細長く折り畳まれた状態からガスが導入されて膨張展開するエアバッグと、折り畳まれた状態の前記エアバッグを長手方向に沿って覆うカバー体と、被取付部材に取り付けられる固定部及び前記被取付部材から離間する取付受部を設けたブラケットと、前記エアバッグを支持するとともに、前記カバー体を支持するカバー支持部、前記取付受部に取り付けられる取付部、及びこれらカバー支持部と取付部とを連結する塑性変形可能な金属製の連結部とを備え、これらカバー支持部及び連結部の少なくとも一方は、前記取付受部の前記被取付部材側に位置する取付部材とを具備するものである。
そして、この構成では、エアバッグの展開時に、エアバッグがカバー体を押動すると、取付部材の連結部が塑性変形して、カバー体の移動を許容し、エアバッグが展開する。連結部は、塑性変形可能な金属製としたため、樹脂製の構成に比べて、温度変化に伴う特性の変化が小さく、通常時にはカバー体がエアバッグを外観良く安定して覆うとともにエアバッグの展開時にはカバー体が円滑に移動する好ましい特性が容易に実現される。カバー支持部及び連結部の少なくとも一方は、取付部の被取付部材側に位置するため、エアバッグの展開時に、これらカバー支持部及び連結部が所定量だけ移動すると、取付受部あるいは取付受部に支持された部材に当接し、カバー体の移動量が適切に規制される。
請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、カバー体は、長手方向に沿って屈曲されたカバー屈曲部を備え、取付部材は、塑性変形可能な金属製であるとともに前記カバー屈曲部に沿って屈曲して配置されたカバー支持部を備え、前記カバー屈曲部に対向して変形を規制する変形規制部を具備するものである。
そして、この構成では、エアバッグの展開時に、カバー支持部及び連結部が所定量だけ移動すると、変形規制部がカバー屈曲部に当接してカバー体の移動量が適切に規制される。次いで、変形規制部に当接したカバー屈曲部及びこのカバー屈曲部に沿った塑性変形可能な金属製であるカバー支持部が変形して衝撃を吸収し、カバー体の挙動が円滑になる。
請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項1または2記載のエアバッグ装置において、連結部は、取付部及び支持部のそれぞれ少なくとも一部と一体に連続する板材にて形成されたものである。
そして、この構成では、簡略な構成で、通常時にはカバー体がエアバッグを外観良く安定して覆うとともにエアバッグの展開時にはカバー体が円滑に移動する好ましい特性が容易に実現される。
請求項4記載のエアバッグ装置は、請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグ装置において、ブラケットの取付受部には、付属品取付部が設けられたものである。
そして、この構成では、エアバッグ装置のブラケットを、他の付属品を取り付けるブラケットして兼用することにより、構成が簡略化されるとともに、被取付部材への取付作業の作業性が向上する。
請求項5記載のエアバッグ装置は、請求項1ないし4いずれか一記載のエアバッグ装置において、カバー体は、車両の内装材であり、ブラケットの固定部は、車両の車室の側部に位置して車体に固定され、エアバッグは、前記車室の側部に沿って展開するものである。
そして、この構成では、細長く折り畳まれるエアバッグを備えるとともに、このエアバッグを覆うカバー体が車両の内装材となる、車室の側部用のエアバッグ装置に適した構成が提供される。
本発明のエアバッグ装置によれば、通常時にはカバー体がエアバッグを外観良く安定して覆うとともにエアバッグの展開時にはカバー体が円滑に移動する好ましい特性が容易に実現される。エアバッグの展開時に、カバー体の移動量を適切に規制できる。
以下、本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2において、1はエアバッグ装置で、このエアバッグ装置1は、カーテンエアバッグあるいは側突用エアバッグなどとも呼ばれるエアバッグ2を備え、図1(a)に示すように、通常時には、車両である自動車の車体3の車室4の収納位置としてのルーフサイド部5に配置され、側面衝突の衝撃を受けた際や横転の際などに、図1(b)及び(c)に示すように、乗員の側方に面状に展開し、被保護物である乗員を保護するようになっている。なお、以下の記載において、上下方向、前後方向などの方向は、車両の直進方向を基準とし、内側及び外側は、車室4から両側の外方に向かう方向を外側として説明する。
そして、この自動車の車体3は、車室4内に乗員が着座可能な前席及び後席を備え、これら前席及び後席に対応して、それぞれ窓部を備えた図示しないドアが設けられている。また、車室4の両側には、前側から順に、Aピラーとも呼ばれるフロントピラー、Bピラーとも呼ばれるセンターピラー、Cピラーとも呼ばれるリアピラーが設けられている。そして、これら窓部、ドア及び各ピラーにより、車室4の両側部に側部としての所定面14が構成されている。また、これらピラーの上側、すなわち窓部の一縁部である上縁部に、ルーフサイドレールなどとも呼ばれる被取付部材を構成する被取付面部としての車体パネル15が設けられ、この車体パネル15を介して天井部としての天井パネルが支持されている。また、両側のフロントピラーの前側にはフロントガラス(フロントウインドシールド)が設けられ、両側のリアピラーの後側にはリアガラスが設けられている。そして、収納位置としてのルーフサイド部5は、天井パネルの両側の縁部の部分から、この縁部といわば交差する方向に伸びるフロントピラーの一部あるいは全長、及び、必要に応じてリアピラーの一部あるいは全長にかかる部分に設定されている。
また、車体パネル15及び天井パネルの車室4側の一部は、各ピラーの一部とともに、軟質すなわち変形可能な天井板であり室内装飾パネルであるヘッドライニング(ルーフライニング)16により覆われている。そして、各ピラーの全長あるいは一部の車室4側には、それぞれ内装材である第1ないし第3のピラーガーニッシュが取り付けられ、これらピラーが覆われている。さらに、本実施の形態では、フロントピラーからルーフサイド部5を介してリアピラーに係る部分に、エアバッグ装置1を構成するカバー体である内装材としての樹脂製のガーニッシュ18が備えられている。
すなわち、エアバッグ装置1は、カーテンエアバッグモジュールとも呼び得るもので、エアバッグ2及びガーニッシュ18に加え、エアバッグ2にガスを供給するガス発生器である図示しないインフレータ、エアバッグ装置1を車体パネル15に取り付ける単数あるいは複数のブラケット26、これらブラケット26に取り付けられる単数あるいは複数の取付部材27、及び折り畳んだエアバッグ2の長手方向に沿って配置された案内体であるプロテクタ28などを備えてモジュールが構成され、車体パネル15に沿ってルーフサイド部5に配置されている。
そして、エアバッグ2は、各図においては模式的に示しているが、単数あるいは複数の基布を組み合わせ、例えば1枚の基布を折り返し、あるいは2枚の基布を重ねて接合して、扁平な袋状に形成されたエアバッグ本体部31と、このエアバッグ本体部31の複数カ所から延設された取付片部32となどを備え、所定の折り畳み方法で細長く折り畳まれ、図示しない筒状あるいはひも状などの形状保持部材により形状を保持されている。そして、このエアバッグ2は、前後の座席の乗員を保護可能な、長尺ないわゆる前後席用エアバッグであり、エアバッグ本体部31には、ガスが流入して膨張展開する袋状の膨張部と、エアバッグ本体部31の後端上部などに位置して膨張部を外部に連通するガス導入口となどが設けられている。また、エアバッグ2の取付片部32は、エアバッグ本体部31の上縁部に連続して複数形成されている。そして、各取付片部32は、エアバッグ本体部31を構成する基布部と一体に形成され、エアバッグ本体部31から舌片状に突設されているとともに、それぞれ円孔状をなす取付孔32aが形成されている。また、図示しないが、エアバッグ2の前端部には、エアバッグ2とフロントピラーの前端部近傍とを連結するテザーベルトが連結されている。
また、インフレータは、後席の後方あるいは上方に位置して収納された円柱状の本体部を備え、接続管を介してエアバッグ2のガス導入口に接続されている。
そして、ガーニッシュ18は、ルーフサイドトリムとも呼び得るもので、弾性的に変形可能な合成樹脂にて一体に形成され、折り畳まれたエアバッグ2を覆うとともに車室4内に露出するガーニッシュ本体部41と、このガーニッシュ本体部41の上縁部に一体に連結するガーニッシュ側取付部42とを備えている。そして、ガーニッシュ本体部41は、外側に向かって滑らかに湾曲し、折り畳まれたエアバッグ2や車体パネル15などが車室4内に露出しないように覆っている。また、ガーニッシュ側取付部42は、この実施の形態では断面略L字状をなし、ガーニッシュ本体部41から外側に向かって延設された平板状の第1のカバー取付片部44と、この第1のカバー取付片部44に90度上側に屈曲するカバー屈曲部45を介して連結された平板状の第2のカバー取付片部46とを備え、ガーニッシュ側取付部42がヘッドライニング16に覆われるようになっている。すなわち、カバー屈曲部45は、ヘッドライニング16に覆われた位置で、外側下方に向かって凹設された形状となっている。また、ガーニッシュ側取付部42の第2のカバー取付片部46には、所定の間隔で、円孔状の取付孔48が形成されている。
また、ブラケット26は、例えば車両の片側に3個ずつ同形状のブラケット26が用いられている。そして、各ブラケット26は、金属製で、例えば鉄板をプレス加工して形成され、平板状をなすブラケット本体部である取付受部51と、この取付受部51の両端部に一体に連続するブラケット側取付部52とを備えている。そして、取付受部51には、図2に示すように、所定の間隔で、対をなす円孔状のブラケット取付部54が形成されている。そして、それぞれ対をなすブラケット取付部54の間に位置して、ブラケット取付部54よりも径寸法の大きい円孔状の挿入孔55が形成されている。さらに、これら対をなすブラケット取付部54のグループと、隣接する対をなすブラケット取付部54のグループとの間には、角孔状をなす付属品取付部56が形成されている。また、ブラケット側取付部52は、平板状の固定部57と、この固定部57と取付受部51とを一体に連結するブラケット側連結部58とを備えている。そして、各固定部57には、円孔状の固定孔59が形成されている。そして、各ブラケット26は、比較的剛性が大きく形成され、エアバッグ2の展開時にも変形しないように形成されている。
そして、取付部材27は、本実施の形態では各ブラケット26に対してそれぞれ3個の同形状の取付部材27が用いられている。そして、各取付部材27は、鉄板ヒンジあるいは連結部材などとも呼び得るもので、金属製で例えば板材である鉄板をプレス加工して一体に形成されている。そして、各取付部材27は、取付部63と、この取付部63の上縁部から一体に延設された連結部64と、各連結部64の先端から延設されたカバー支持部としての支持部65とを備えている。そして、取付部63は、前後方向を長手方向とする平板状をなし、この取付部63には、ブラケット26のブラケット取付部54及び挿入孔55に位置あわせして、円孔状の取付受部66及び挿入孔67が形成されている。さらに、取付部63の下側の縁部は、車室4側に向かって断面略L字状に屈曲され、変形規制部68が形成されている。また、支持部65は、エアバッグ2を支持するエアバッグ支持部を兼ねるもので、支持部屈曲部69において車室4側に向かって断面略L字状に約90度屈曲され、連結部64に連続する第1の支持部71と、支持部屈曲部69を介して第1の支持部71に連続する第2の支持部72とが形成されている。さらに、第1の支持部71には、円孔状の固定支持部73が形成されている。
そして、取付部材27の連結部64は、ヒンジ部とも呼びうるもので、滑らかな曲面状をなして外側下方に向かって断面略U字状に湾曲し、取付部63と支持部65の第1の支持部71とは所定の間隔を介して互いに平行に対向するように形成されている。さらに、取付部63の上下方向の寸法よりも、支持部65の第1の支持部71の上下方向の寸法が大きく、取付部63の下側の縁部に形成された変形規制部68に対し、支持部65の第2の支持部72が下方に離間して位置するようになっている。
また、取付部材27は、各ブラケット26に比べて、比較的剛性が小さく形成され、エアバッグ2の展開時には、少なくとも連結部64の部分が、エアバッグ2の展開時の力を受けて塑性変形可能となっている。また、各取付受部66には、ビスあるいはリベットなどの取付具74が取り付けられ、この取付具74により、取付部材27がブラケット26に取り付けられるようになっている。そして、各固定支持部73には、ビスあるいはリベットなどの取付具75が取り付けられ、この取付具75により、取付部材27にガーニッシュ18及びエアバッグ2が取り付けられるようになっている。
さらに、プロテクタ28は、折り畳んだエアバッグ2の略全長あるいは一部に沿うように、合成樹脂にて一体に断面略L字状に形成されている。すなわち、プロテクタ28は、長尺な平板状をなすプロテクタ基板部81と、このプロテクタ基板部81の外側の縁部から下方に延設されたプロテクタ側板部82とが一体に形成されている。そして、プロテクタ基板部81は、折り畳まれたエアバッグ2の上側に沿う部分で、エアバッグ2の取付片部32が挿通する長手方向に沿った溝状の取付片部挿通部83が形成されている。また、プロテクタ側板部82は、折り畳まれたエアバッグ2の外側に沿う部分で、図1に示すように、下端の縁部は、車室4の内側に向かって傾斜して屈曲されている。
次に、このエアバッグ装置1の組立動作及び車両への取付動作を説明する。
まず、各ブラケット26に、取付部材27を取り付ける。この作業は、ブラケット26の取付受部51の外側面に、取付部材27の取付部63を重ね、ブラケット取付部54に挿入した取付具74を取付受部66に固着することにより行われる。なお、この状態で、取付部材27の変形規制部68は、ブラケット26の取付受部51の下端部より若干離間している。
次いで、予め折り畳まれたエアバッグ2、プロテクタ28、及びガーニッシュ18を、取付部材27に取り付ける。この作業は、取付部材27の支持部65にガーニッシュ18のガーニッシュ側取付部42を沿わせ、すなわち、支持部屈曲部69とカバー屈曲部45とを沿わせ、第1の支持部71の外側面に第2のカバー取付片部46を沿わせるとともに、第2の支持部72の下側面に第1のカバー取付片部44を沿わせる。さらに、エアバッグ2をプロテクタ28に沿わせて、エアバッグ2の各取付片部32を取付片部挿通部83から上側に引き出し、各取付片部32を第2のカバー取付片部46の外側あるいは内側あるいは内外両側に沿わせる。この状態で、ブラケット26及び取付部材27の挿入孔55,67を挿通したビスあるいはリベットなどの取付具75を、固定支持部73、取付孔48、取付孔32aに挿入するとともに締め付け、取付部材27の支持部65にガーニッシュ18のガーニッシュ側取付部42及びエアバッグ2の取付片部32を固定する。そして、この状態で、ガーニッシュ18のガーニッシュ本体部41の外面すなわち車室4から見た背面側と、プロテクタ28の車室4側との間に沿って、エアバッグ2が安定して保持される。すなわち、この状態で、エアバッグ2、ガーニッシュ18、プロテクタ28、及び取付部材27が互いに組み合わされたモジュールが構成される。
さらに、必要に応じて、付属品としての図示しないアシストグリップを、ブラケット26の付属品取付部56に取り付ける。この状態で、エアバッグ装置1に、さらに付属品であるアシストグリップが組み合わされたモジュールが構成される。
そして、ブラケット26を、図示しないビスあるいはリベットなどの固着具を固定孔59に挿入して車体パネル15に固定して車体に取り付けるとともに、このブラケット26すなわちユニットの取付作業の前後いずれかに、インフレータの接続管をエアバッグ2に接続するとともに、インフレータを車体3側に備えた制御装置に電気的に接続することにより、エアバッグ装置1さらには付属品の車体3への取付作業が完了する。
なお、このエアバッグ装置1及びヘッドライニング16を車体3へ取り付けた状態では、ガーニッシュ18のガーニッシュ側取付部42は、ヘッドライニング16により覆われて車室4側に露出しないとともに、ヘッドライニング16の面とガーニッシュ本体部41の面とがほぼ面一に連続するようになっている。
次に、エアバッグ2の展開動作を説明する。
車両の側面衝突あるいは横転などの際には、制御装置によりインフレータが作動し、このインフレータから噴射されるガスが接続管を介しガス導入口からエアバッグ本体部31内の膨張部に導入される。すると、エアバッグ本体部31の膨張部は、図1(a)に示す状態から、図1(b)及び(c)に示すように、ガーニッシュ18を押しのけながら膨張展開し、所定面14に沿った所定方向である略下方に迅速にカーテン状に膨張展開して、窓部及びセンターピラーなどを覆い、乗員とセンターピラーなどとの衝突の衝撃を緩和するとともに、乗員の車外放出を防止して保護する。
そして、このエアバッグ2の膨張展開の際、樹脂製のガーニッシュ18が弾性的に変形するとともに、取付部材27が塑性変形してガーニッシュ18を移動させ、エアバッグ2の突出口を形成し、エアバッグ2を円滑に展開させる。より詳細には、まず、鉄板製の取付部材27の断面略U字状に湾曲した連結部64がいわばU字が閉じる方向に塑性変形し、衝撃を吸収しつつガーニッシュ18を回動させる。そして、ガーニッシュ18が所定量だけ移動すなわち展開すると、変形規制部68がガーニッシュ18のカバー屈曲部45に当接し、いわばストッパとして機能し、ガーニッシュ18の移動を抑制する。次いで、ブラケット26に直接的に支持された変形規制部68が僅かに塑性変形するとともに、ガーニッシュ18のガーニッシュ側取付部42とともに取付部材27の支持部65が塑性変形して衝撃を吸収しつつガーニッシュ18を回動させる。
このように、本実施の形態によれば、いわばカーテンエアバッグであるエアバッグ2とルーフサイドトリムであるガーニッシュ18とをモジュール化したエアバッグ装置1であって、エアバッグ2の展開時に、エアバッグ2がガーニッシュ18を押動すると、取付部材27が塑性変形して、ガーニッシュ18の移動を許容し、エアバッグ2の突出口を形成して、エアバッグ2を円滑に展開できる。そして、取付部材27は、塑性変形可能な金属製とし、すなわち金属板を折曲して形成たため、樹脂製の構成に比べて、低温から高温まで温度変化に伴う特性の変化が小さく、すなわち、高温時にも軟化せずにヒンジ機能を維持でき、通常時にはガーニッシュ18がエアバッグ2を外観良く安定して覆うとともにエアバッグ2の展開時にはガーニッシュ18が適切な速度で適切な寸法だけ円滑に移動する好ましい特性を容易に実現できる。
さらに、取付部材27は、ブラケット26の取付受部51に支持された取付部63から外側に湾曲するように延設され、支持部65が取付部63より取付受部51外側すなわち車体パネル15側に位置するため、エアバッグ2の展開時には、取付部材27が所定量だけ変形し、すなわちガーニッシュ18が所定量だけ移動すると、ガーニッシュ18が変形規制部68に当接して、ガーニッシュ18の移動量を適切に規制できる。
そして、ガーニッシュ18が変形規制部68に当接した後、変形規制部68が僅かに塑性変形するとともに、この変形規制部68に当接したカバー屈曲部45及びこのカバー屈曲部45に沿った塑性変形可能な金属製である支持部65が変形して衝撃を吸収し、いわば多段にエアバッグ2の展開衝撃力を吸収して緩和させ、ガーニッシュ18の挙動を円滑にできるとともに、ガーニッシュ18を保護できる。
さらに、変形規制部68が当接する部分は、ガーニッシュ18が屈曲したカバー屈曲部45であり、変形規制部68がガーニッシュ18の変形方向を案内する案内部として機能し、ガーニッシュ18の展開挙動を安定させることができる。
さらに、連結部64の幅寸法の設定などによりガーニッシュ18の挙動の調整も容易であり、エアバッグ装置1の製造コストを低減できる。
また、折り畳んだエアバッグ2に沿ってプロテクタ28を配置したため、展開前の収納時及び展開過程において、エアバッグ2と車体3側の部材との干渉を抑制し、エアバッグ2を保護できるとともに、展開過程においてエアバッグ2の展開方向を案内できる。
また、本実施の形態では、エアバッグ2、ガーニッシュ18、ブラケット26、取付部材27及びプロテクタ28を一体的に組み合わせてモジュールを構成し、車体3側へ取り付ける部品点数を削減して、取付作業を容易にでき、エアバッグ装置1の車体3への取付作業のコストを低減できる。すなわち、細長く折り畳んだ長尺なエアバッグ2を備えたカーテンエアバッグであるエアバッグ装置1は、肩より上の作業が必要であるが、本実施の形態によれば、作業効率が良く、車両への組み付け作業性を向上して設置作業を容易にでき、肩より上の作業時間を削減して、作業者への負担を小さくできる。
さらに、ブラケット26の取付受部51には、付属品取付部56を設け、付属品としてのアシストグリップを取付可能としたため、部材を兼用し構成を簡略化して製造コストを削減できるとともに、アシストグリップの車体3への取付作業の作業性を向上できる。特に、本実施の形態のブラケット26は、車体3の車体パネル15から車室4側に突出しているとともに、このブラケット26の取付受部51の車室4側にエアバッグ装置1を構成する部材が突出しないため、アシストグリップを取り付ける部材として好適である。
また、ガーニッシュ18は、樹脂にて形成したため、鉄板などで形成する構成に比べ、内装材として適した外観や衝撃吸収特性などの特性を容易に実現できる。そして、塑性変形可能な金属製の複数の連結部64で、軽量で弾性変形する樹脂製のガーニッシュ18を支持することにより、ガーニッシュ18を長手方向に沿って均一に展開させ、すなわち、各部位での展開の時間差を小さくすることができる。
このようにして、細長く折り畳んだ長尺なエアバッグ2を備えるとともに、このエアバッグ2を内装材であるガーニッシュ18で覆ったカーテンエアバッグについて、製造コストを低減できるとともに、展開特性を容易に良好にできる。
なお、上記の実施の形態において、ガーニッシュ18のガーニッシュ側取付部42は、第1のカバー取付片部44及び第2のカバー取付片部46を有する断面略L字状とし、取付部材27の支持部65の第1の支持部71及び第2の支持部72に沿わせるようにしたが、この構成に限られるものではない。例えば、図3(a),(b),(c)に示す実施の形態のように、第2のカバー取付片部46を形成せずに第1のカバー取付片部44のみを形成し、この第1のカバー取付片部44を取付部材27の支持部65の第2の支持部72に取り付けるようにして、構成を簡略化することもできる。この構成では、変形規制部68は、ガーニッシュ18あるいは取付部材27の支持部65に当接して、ガーニッシュ18の移動量を適切に規制できる。
また、変形規制部68は、取付部材27の取付部63の下側の縁部を断面略L字状に屈曲して形成したが、この構成に限られず、取付部63の下側の縁部を屈曲せずに変形規制部68とすることもできる。
また、上記の各実施の形態において、ガーニッシュ18は、エアバッグ2の全長にわたり一体に形成する他、長手方向などに分割して形成することもできる。
一方、それぞれ複数の取付部材27及びブラケット26を用い、いわば長手方向に分割した構成としたが、これら取付部材27及びブラケット26について、長手方向に連続した構成とすることもできる。
また、取付部材27は、ブラケット26に一体的に構成することもできる。
また、エアバッグ2の取付片部32は、取付部材27の支持部65側に取り付ける他、取付部63側に取り付けることもできる。
また、エアバッグ2は、上側から下側に向かって展開して自動車の側方の窓部を覆う構成に限られず、所定面に沿って面状すなわちカーテン状に膨張展開する適宜のエアバッグ装置に適用できる。
本発明は、例えば、自動車の側部の窓部に沿って展開するカーテンエアバッグ装置と呼ばれるエアバッグ装置に適用できる。
本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す説明図であり、(a)はエアバッグの展開前の状態、(b)はエアバッグの展開途中の状態、(c)は(b)に続く状態である。 同上エアバッグ装置の一部の分解斜視図である。 本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を示す説明図であり、(a)はエアバッグの展開前の状態、(b)はエアバッグの展開途中の状態、(c)は(b)に続く状態である。
符号の説明
1 エアバッグ装置
2 エアバッグ
3 車体
4 車室
14 側部としての所定面
15 被取付部材としての車体パネル
18 カバー体としてのガーニッシュ
26 ブラケット
27 取付部材
45 カバー屈曲部
51 取付受部
56 付属品取付部
57 固定部
63 取付部
64 連結部
65 カバー支持部としての支持部
68 変形規制部

Claims (5)

  1. 細長く折り畳まれた状態からガスが導入されて膨張展開するエアバッグと、
    折り畳まれた状態の前記エアバッグを長手方向に沿って覆うカバー体と、
    被取付部材に取り付けられる固定部及び前記被取付部材から離間する取付受部を設けたブラケットと、
    前記エアバッグを支持するとともに、前記カバー体を支持するカバー支持部、前記取付受部に取り付けられる取付部、及びこれらカバー支持部と取付部とを連結する塑性変形可能な金属製の連結部とを備え、これらカバー支持部及び連結部の少なくとも一方は、前記取付受部の前記被取付部材側に位置する取付部材と
    を具備することを特徴とするエアバッグ装置。
  2. カバー体は、長手方向に沿って屈曲されたカバー屈曲部を備え、
    取付部材は、塑性変形可能な金属製であるとともに前記カバー屈曲部に沿って屈曲して配置されたカバー支持部を備え、
    前記カバー屈曲部に対向して変形を規制する変形規制部を具備する
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 連結部は、取付部及び支持部のそれぞれ少なくとも一部と一体に連続する板材にて形成された
    ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ装置。
  4. ブラケットの取付受部には、付属品取付部が設けられた
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグ装置。
  5. カバー体は、車両の内装材であり、ブラケットの固定部は、車両の車室の側部に位置して車体に固定され、エアバッグは、前記車室の側部に沿って展開する
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載のエアバッグ装置。
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