JP4841164B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車の側部の窓部に沿って展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置に関する。
従来、ガスを導入して膨張展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置について、自動車の側方の窓部などに沿って展開するいわゆるカーテンエアバッグ装置が知られている。このようなエアバッグ装置は、通常時は、細長く折り畳まれ、天井パネルであるヘッドライニングやピラーに取り付けた装飾部品であるピラーガーニッシュに覆われて、車室側面の上縁部からピラー部にかかる部分に沿って配置されている。そして、側面衝突などの衝撃を受けた際に、インフレータからガスが供給されたエアバッグが展開し、ヘッドライニングやピラーガーニッシュを開きつつ、側部のドアの窓部やセンターピラーなどに沿って下方に展開するようになっている。
また、このようなエアバッグ装置について、車体への取り付け作業を容易にするために、エアバッグ装置を内蔵したガーニッシュ部材が知られている。このガーニッシュ部材は、長尺のガーニッシュ本体と、このガーニッシュ本体にヒンジ結合されるとともに車体に取り付けられる固定部と、この固定部に仮止めされるインフレータ及びエアバッグを有するエアバッグ装置とを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−240409号公報 (第2頁、第4頁、図1−図5)
上記のようにガーニッシュ部材にエアバッグ装置を内蔵する構成では、折り畳まれたエアバッグの車内側の全長がガーニッシュ本体で覆われることが前提になる。しかしながら、この構成では、作業中に作業者が支えた状態を維持する必要がある部材が多く、エアバッグ装置を車体に取り付ける作業性が悪い問題を有している。例えば、エアバッグ装置をガーニッシュ部材に取り付ける際は、ガーニッシュ本体を固定部側から持ち上げた状態で保持するとともに、固定部にエアバッグ装置を位置合わせして保持しつつ、所定の位置にクリップを挿入するとの、1人の作業者では困難な作業が必要になる。また、車体に取り付ける場合についても、エアバッグ装置を取り付けたガーニッシュ部材の全体を車体の所定位置に位置合わせして保持しつつ、ガーニッシュ本体を固定部側から持ち上げた状態で保持するとともに、固定部と車体とをボルトで固定するとの、1人の作業者では困難な作業が必要になる。一方、車体の車室という狭い作業空間においては、2人など複数の作業者による作業は、作業性の低下の原因となる。
さらに、現在、いわゆるカーテンエアバッグ装置について、エアバッグが天井パネルに沿って配置される部分については、折り畳んだエアバッグはヘッドライニングにより覆われる構成が一般的であり、ヘッドライニングに沿った部分についてもガーニッシュで覆うとすると、部品点数が増加するとともに、ヘッドライニングなどの設計の変更が必要になり、製造コストが上昇する問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業性良く取付可能でコストを低減できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグ装置は、折り畳んで収納されガスが導入されて所定面に沿って展開するエアバッグ本体部を有するエアバッグと、前記所定面の縁部に沿って被取付部に取り付けられる複数の取付部と、折り畳んだ状態の前記エアバッグの端部に前記複数のうちの一部の取付部を取付作業時には露出可能に覆って取り付けられた被覆部材とを具備し、前記被覆部材は、折り畳んだ状態の前記エアバッグ本体部の一部及び一部の前記取付部を所定位置で覆い取付作業時には移動して露出可能とする被覆部材本体部と、折り畳んだ状態の前記エアバッグ本体部に取り付けられ、このエアバッグ本体部の折り畳んだ状態を保持するエアバッグ保持部と、これら被覆部材本体部とエアバッグ保持部とを連結し、所定方向に沿って屈曲可能なヒンジ部を中間位置に備えた板状をなし、前記被覆部材本体部を持ち上げる際に前記被覆部材本体部の所定位置への移動を案内するとともに前記エアバッグ保持部に対して前記被覆部材本体部を下方にずらした状態で保持可能な連結片部とを備えるものである。
そして、この構成では、エアバッグ装置は、被覆部材に覆われていない取付部を所定面の縁部に取り付け、次いで、エアバッグの端部を覆う被覆部材を移動させて取付部を露出させた状態で、露出した取付部を所定面の縁部に取り付け、被覆部材を所定の位置に戻すことにより、エアバッグと被覆部材とが容易に迅速に取り付けられる。作業者は複数の部材を同時に支える必要がなく、エアバッグと被覆部材との取り付け作業の作業性を向上できる。エアバッグの被覆部材に覆われていない部分は、取付部が作業性良く被取付部に取り付けられるとともに、他の部材で覆うことができ、汎用性が向上する。さらに、被覆部材に覆われた部分のエアバッグの取付部の取付作業の際に、被覆部材本体部を下方にずらしておけば良く、取り付け作業の作業性を向上できる。エアバッグ保持部によりエアバッグを折り畳んだ状態を保持できるとともに、このエアバッグ保持部に連結片部を介して被覆部材本体部を保持でき、作業性を向上できる。さらに、エアバッグ保持部及び連結片部を介して、エアバッグ本体部と被覆部材本体部とが容易に一体的に連結され、エアバッグに被覆部材を取り付けたエアバッグ装置が容易に構成される。さらに、連結片部は、屈曲可能なヒンジ部を備えた板状に形成しているため、被覆部材本体部を持ち上げて被覆部材本体部を移動させる際は、所定方向に沿って屈曲するヒンジ部が案内となって、被覆部材本体部を所定位置に容易に移動して取り付けできる。
請求項記載のエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、所定面は、車両の車室の窓部に沿った面部であり、エアバッグは、折り畳んだ状態で、車両の車室の窓部の上縁部に沿って配置され、被覆部材は、車両の車室の天井部を支持するピラー部を覆ってエアバッグの両端部に配置され、前記エアバッグの被覆部材に覆われない部分は、前記天井部を覆うヘッドライニングにより覆われるものである。
そして、この構成では、請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグ装置を備えたため、車両の車室にエアバッグ装置と被覆部材とが作業性良く取り付けられる。エアバッグの被覆部材に覆われない部分は、天井部を覆うヘッドライニングにより覆われるため、汎用性が向上する。
本発明のエアバッグ装置によれば、エアバッグ装置は、被覆部材に覆われていない取付部を所定面の縁部に取り付け、次いで、エアバッグの端部を覆う被覆部材を移動させて取付部を露出させた状態で、露出した取付部を所定面の縁部に取り付け、被覆部材を所定の位置に戻すことにより、エアバッグと被覆部材とを容易に迅速に取り付けできる。作業者は複数の部材を同時に支える必要がなく、エアバッグと被覆部材との取り付け作業の作業性を向上できる。エアバッグの被覆部材に覆われていない部分は、取付部を作業性良く被取付部に取り付けできるとともに、他の部材で覆うことができ、汎用性を向上できる。さらに、被覆部材に覆われた部分のエアバッグの取付部の取付作業の際に、被覆部材本体部を下方にずらしておけば良く、取り付け作業の作業性を向上できる。エアバッグ保持部によりエアバッグを折り畳んだ状態を保持できるとともに、このエアバッグ保持部に連結片部を介して被覆部材本体部を保持でき、作業性を向上できる。さらに、エアバッグ保持部及び連結片部を介して、エアバッグ本体部と被覆部材本体部とが容易に一体的に連結され、エアバッグに被覆部材を取り付けたエアバッグ装置が容易に構成される。さらに、連結片部は、屈曲可能なヒンジ部を備えた板状に形成しているため、被覆部材本体部を持ち上げて被覆部材本体部を移動させる際は、所定方向に沿って屈曲するヒンジ部が案内となって、被覆部材本体部を所定位置に容易に移動して取り付けできる。
以下、本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、1はエアバッグで、このエアバッグ1を備えたエアバッグ装置2は、カーテンエアバッグ装置とも呼ばれるもので、車両である自動車の車体3の車室4の被取付部としてのルーフサイド部5に配置されている。そして、このエアバッグ1は、カーテンエアバッグ、側突用エアバッグ、インフレータブルカーテン、あるいは頭部保護用エアバッグなどとも呼ばれるもので、側面衝突などの衝撃を受けた際に、乗員の側方に面状に展開し、被保護物である乗員を保護するようになっている。
そして、この自動車の車体3は、車室4内に乗員が着座可能な前席及び後席を備え、これら前席及び後席に対応して、それぞれ上部に開口可能な所定面を構成する窓部(サイドウィンドウ)8を備えた図示しないドア9が設けられ、これら窓部8及びドア9により、車室4の両側部に所定面10が構成されている。また、車室4の両側には、前側から順に、ピラー部としてのAピラーとも呼ばれるフロントピラー11、Bピラーとも呼ばれるセンターピラー12、Cピラーとも呼ばれるリアピラー13が設けられている。そして、これらピラー11,12,13の上側に、ルーフサイドレールなどとも呼ばれる被取付部材を構成する車体パネル15が設けられ、この車体パネル15を介して天井部としての天井パネル16が支持されている。
また、図1及び図2に示すように、車体パネル15及び天井パネル16の車室4側は、各ピラー11,12,13の一部とともに、軟質すなわち変形可能な天井板であり室内装飾パネルであるヘッドライニング(ルーフライニング)17により覆われている。また、各座席には、シートベルトが設けられ、センターピラー12には、これらシートベルトを支持する支持部が設けられている。
さらに、図3及び図4に示すように、車体パネル15の下端部には、軟質の樹脂などにて形成された弾性変形可能なパッキング体18が取り付けられている。このパッキング体18は、ウェルトあるいはボディシールなどとも呼ばれるもので、各ドア9の上部が当接して密着するとともに、車体パネル15とヘッドライニング17との隙間を覆うようになっている。
そして、図1ないし図6に示すように、各ピラー11,12,13の全長あるいは一部の車室4側には、それぞれ内装材である第1ないし第3のピラーガーニッシュ21,22,23が取り付けられ、これらピラー11,12,13が覆われている。そして、これらピラーガーニッシュ21,22,23のうち、前側に位置する第1のピラーガーニッシュ(Aピラーガーニッシュ)21及び後側に位置する第3のピラーガーニッシュ(Cピラーガーニッシュ)23は、エアバッグ装置2の被覆部材を構成するものである。
そして、エアバッグ装置2は、前後の座席の乗員を保護可能な、いわゆる前後席用エアバッグであり、車体パネル15とヘッドライニング17となどに囲まれたルーフサイド部5に細長く折り畳んで収納されたエアバッグ1と、後席の後方あるいは上方に収納されこのエアバッグ1にガスを供給するガス発生器であるインフレータ25と、エアバッグ1の前端部に取り付けられた第1のピラーガーニッシュ21と、エアバッグ1の後端部に取り付けられた第3のピラーガーニッシュ23となどを備えている。また、図示しないが、このエアバッグ装置2は、必要に応じて、エアバッグ1を車体パネル15に取り付ける金属板をプレス加工などして形成された取付ブラケットや、折り畳んだエアバッグ1の形状を保持する破断可能な筒状あるいはひも状の形状保持部材などが備えられている。
そして、エアバッグ1は、単数あるいは複数の基布を組み合わせて形成され、扁平な袋状に形成されたエアバッグ本体部31と、このエアバッグ本体部31の複数カ所から延設された取付部を構成する取付片部32となどを備え、細長く折り畳んでルーフサイド部5に収納される。
そして、エアバッグ本体部31は、図示しないが、車体側である外側に配置される外側基布部と、車室側に配置される内側基布部とを重ね、接合部である所定の縫製部で縫い合わせ、ガスが流入して膨張展開する袋状の膨張部と、エアバッグ本体部31の後端上部に位置して膨張部を外部に連通するガス導入口と、ガスが流入せず膨張展開しないシート状の非膨張部となどが設けられている。さらに、膨張部は、中空部である気室であり、エアバッグ本体部31の前後方向である長手方向の中央部の上部に位置する連通部と、この連通部の前側に連通する第1の膨張部としての前席保護部(前席保護エリア)と、この連通部の後側に連通する第2の膨張部としての後席保護部(後席保護エリア)とを備えている。また、縫製部は、膨張部の外周を縫製する外周連結部である外周縫製部と、各保護部の展開時の幅寸法を規制する規制部とを備えている。そして、この規制部は、膨張部の1カ所あるいは複数カ所に位置し、外周縫製部と一体あるいは別体に形成されている。また、例えば、規制部の端末部には、円環状の保護部が形成されている。さらに、外側基布部と内側基布部との間には、必要に応じて、ガスを案内し、あるいは、展開時の膨張部の幅寸法を規制する手段として、インナパイプ、前側隔壁体、あるいは後側隔壁体などが縫合などして取り付けられている。また、この実施の形態では、エアバッグ本体部31の前後方向の全長にわたり、すなわち、前端部31aから後端部31bにかけて、膨張可能な膨張部が設定されている。また、エアバッグ本体部31の前端部31aには、セール固定点31cが設けられている。さらに、エアバッグ本体部31の後端部31bのガス導入口には、インフレータ25の本体部25aから延びる接続管25bが接続され、これら本体部25a及び接続管25bなどには、リアピラー13あるいは車体の構成部品に取り付けられる取付部を構成するインフレータ側取付部25cが設けられている。
また、エアバッグ1の取付片部32は、エアバッグ本体部31の上縁部の所定位置に複数形成され、例えば5個の取付片部32が上方に突設されている。そして、各取付片部32は、エアバッグ本体部31を構成する基布と一体に形成され、例えば、外側基布部と内側基布部とを重ね縫着して形成されている。そして、各取付片部32は、エアバッグ本体部31からで舌片状に突設され、円孔状をなす取付孔が形成されている。
そして、第1のピラーガーニッシュ21は、図1ないし図8に示すように、エアバッグ保持部としてのインナーカバー41と、このインナーカバー41の2カ所から延設された連結片部42と、この連結片部42の先端部に連結された被覆部材本体部としてのガーニッシュ本体43とを備えている。なお、この実施の形態では、インナーカバー41と連結片部42とは合成樹脂にて一体に形成され、合成樹脂にて一体に形成されたガーニッシュ本体43と接着により一体的に接続されているが、それぞれ別体に形成して接着などにより一体的に接続しても良く、あるいは、全て一体に形成することもできる。
そして、インナーカバー41は、図3などに示すように、いわばシェル状で、細長く折り畳まれたエアバッグ本体部31に取り付けられ、このエアバッグ本体部31を挟んだ状態で内包して保持する筒状をなすとともに、インナーカバーヒンジ部41a及びインナーカバー係止部41bを備え、インナーカバー係止部41bの係合が外れた状態で、インナーカバーヒンジ部41aが屈曲して長手方向に沿った開口部が形成され、エアバッグ本体部31を下方に開放可能になっている。さらに、このインナーカバー41からは、取付部を構成するインナーカバー取付部44が上側に突設されている。
また、連結片部42は、いわばインナーカバー41のガーニッシュ本体43に対向する部分から部分的にガーニッシュ本体43に向かって薄板状に突設された迎え形状(延設部)であり、図6及び図7に示すように、先端部にガーニッシュ本体43の裏面に設けられた被接着面部43aに接着される接着面部42aが設けられている。さらに、この接着面部42a以外の部分は、可撓性を有するように形成されているとともに、中間位置に、上側から凹設された屈曲可能なヒンジ部42bが設けられている。
さらに、ガーニッシュ本体43は、フロントピラー11を覆う装飾部材であり、必要に応じて、曲面状をなす表面すなわち車室4側が塗装されあるいは表皮材などが貼着されている。そして、このガーニッシュ本体43には、図3及び図4に示すように、裏面側から複数の取付台部43bが突設され、各取付台部43bに金属製などの別体のクリップなどの接続具46が取り付けられるとともに、ガーニッシュ本体43の下端部の複数の位置から、爪状の係止部43cが突設されている。さらに、ガーニッシュ本体43には、幅方向の中央部分に位置し、長手方向に沿って、裏面側が凹設され、屈曲可能な屈曲部43dが形成されている。なお、このような屈曲部43dを設けずに、ガーニッシュ本体43の全体を柔軟に変形可能な構成とすることもできる。また、車体3の車体パネル15には、これら接続具46及び係止部43cの位置に対応し、それぞれ角孔状をなす接続具受部15a及び係止部受部15bが形成されている。
また、図示しないが、第3のピラーガーニッシュ23は、第1のピラーガーニッシュ21と同様の構造を有し、すなわち、エアバッグ本体部31を内包可能なインナーカバー41と、リアピラー13を覆うガーニッシュ本体43と、これらインナーカバー41とガーニッシュ本体43とを接続する連結片部42とを備えている。
次に、このエアバッグ装置2の組み立て工程及び車体3への取付工程を説明する。
まず、エアバッグ1は、平面状に広げた状態から、エアバッグ本体部31を所定の細長い形状に折り畳むとともに、後端部31bのガス導入口にインフレータ25の本体部25aから延びる接続管25bを接続する。そして、インナーカバー41で挟み込むように内包して前端側に第1のピラーガーニッシュ21を取り付け、インナーカバー41で挟み込むように内包して後端側に第3のピラーガーニッシュ23を取り付けて、折り畳み形状を保持し、エアバッグ1に各ピラーガーニッシュ21,23などを取り付けたエアバッグ装置2を構成する。なお、エアバッグ本体部31の折畳方法は、種々の方法を採ることができるが、例えば、図3に示すように、下側部をロール状に折り畳んで集積部31dを形成するとともに、上側部はこの集積部31dを両側から包むパラソル状の案内部31eとして折り畳むことができる。また、この状態では、各ピラーガーニッシュ21,23のガーニッシュ本体43は、インナーカバー41に対して固定されておらず、連結片部42が伸びた状態で、ガーニッシュ本体43が自在に移動可能となっている。
そして、このエアバッグ装置2を車室4内に持ち込み、ヘッドライニング17が取り付けられる前に車体3への取付作業を行う。
この取付作業としては、まず、エアバッグ1の複数の取付片部32、セール固定点31c、各ピラーガーニッシュ21,23のインナーカバー取付部44、インフレータ25及び接続管25bのインフレータ側取付部25cを、それぞれ1カ所ずつリベットあるいはボルトなどの固定具で固定する。この作業は、任意の位置から1カ所ずつ行うことができ、また、図5及び図8に示すように、各ピラーガーニッシュ21,23が下方に移動してぶら下がった状態となっており、図8に矢印Cで示す位置のように、全ての取付片部32、インナーカバー取付部44、及びインフレータ側取付部25cが露出して作業に十分な空間が確保されるため、取り付け作業が1人の作業者により容易に行われる。また、インフレータ25から導出されたハーネス25dを車体3に備えた制御装置に接続する。
次いで、車体3の天井パネル16にヘッドライニング17を取り付ける。この状態で、このヘッドライニング17の変形可能な縁部により、エアバッグ1の長手方向の中央部分、すなわち、各ピラーガーニッシュ21,23で覆われない部分が覆われる。
次いで、ヒンジ部42bを曲げるようにして、各ピラーガーニッシュ21,23のガーニッシュ本体43を持ち上げ、各ピラー11,13を覆う所定位置に押しつける。すると、図3に示すように、ガーニッシュ本体43の上側の接続具46が接続具受部15aに挿入されて抜け止めした状態で固定されるとともに、図4に示すように、ガーニッシュ本体43の下側の係止部43cが係止部受部15bに離脱可能に係止される。
この状態で、第1のピラーガーニッシュ21及び第3のピラーガーニッシュ23を含むエアバッグ装置2の車体への取付作業が完了する。
次に、エアバッグ1の展開動作を説明する。
車体3の側面衝突などの際には、制御装置によりインフレータ25が作動し、このインフレータ25から噴射されるガスがガス導入口からエアバッグ本体部31内に導入される。すると、エアバッグ本体部31は、先端部31aから後端部31bまで展開し、この展開の圧力により、インナーカバー係止部41bの係合が外れてインナーカバー41の下部が開くとともに、係止部43cと係止部受部15bとの係合が外れてガーニッシュ本体43と窓部8すなわち所定面10との間が開かれる。この状態で、エアバッグ1は、さらにヘッドライニング17などを変形させながら、ルーフサイド部5から下方に迅速に展開する。そして、このエアバッグ1は、窓部8などに沿って下方に膨張展開し、すなわち、カーテン状に前後のドア9の開口である窓部8やピラー11,12,13を覆い、前席及び後席の各乗員の頭部、胸部などを保護するように展開する。
このように、本実施の形態によれば、車両の車室4側のドア9の開口周辺である窓部8の上側部に沿って折り畳んで配置され、インフレータ25及びこのインフレータ25から発生されるガスにより膨張展開するエアバッグ1を備えるいわゆるカーテンエアバッグ装置について、エアバッグ1の少なくとも一端側、本実施の形態では両端側にガーニッシュ部材である第1及び第3のピラーガーニッシュ21,23を一体的に設けたため、部品点数を削減し、車両の組み立て作業を容易にすることができる。そして、各ピラーガーニッシュ21,23は、エアバッグ1の全長を覆うように設けるのではなく、一部すなわち端部のみを覆うように設けたため、多くの位置を同時に支えて保持などする必要がなく、このエアバッグ装置2を1人の作業者でも容易に取付作業ができ、取り付け作業の作業性を向上することができる。また、ヘッドライニング17によりエアバッグ1を覆う一般的な構成に対応することが可能であり、汎用性を向上して製造コストを低減できる。
また、第1及び第3のピラーガーニッシュ21,23は、インナーカバー41とガーニッシュ本体43とを変形可能な連結片部42で連結する構成としている。そこで、エアバッグ装置2の車体3への取付作業の際は、ガーニッシュ本体43を下方に移動させて取付作業を行う位置を露出させ、作業性を向上できるとともに、この取付作業が完了した後は、ガーニッシュ本体43を移動させて所定位置に押しつけて係止するのみで、ガーニッシュ本体43を所定位置に容易に固定でき、組み立て作業に要する時間を削減し、作業性を向上できる。
さらに、連結片部42は、ヒンジ部42bを設けた板状に形成しているため、ガーニッシュ本体43を移動させる際は、所定方向に沿って屈曲するヒンジ部42bが案内となって、ガーニッシュ本体43を所定位置に容易に移動して取り付けできる。
また、インナーカバー41により、エアバッグ1の折り畳み形状を保持できるため、従来エアバッグ1の折り畳み形状を保持するために用いているスリーブなどの部材を廃止もしくは削減することができる。
また、エアバッグ1は、展開時には、インナーカバー41及びガーニッシュ本体43により案内され、展開強度の確保を安定化できる。
なお、上記の実施の形態では、被取付部は、自動車の車体3の車体パネル15としたが、この構成に限られず、適切な剛性を有し、ボルトなどの固定具を用いてエアバッグ装置2が取り付けられる部材であれば良い。
また、エアバッグ1は、前席保護部と後席保護部とを連通部で接続するとともに、後端部にガス導入口を設ける構成に限られず、種々の形態をとることができる。例えば、エアバッグ本体部の中央上部に位置して膨張部を外部に連通するガス導入口を設けることもできる。
また、エアバッグ1は、先端部31aから後端部31bまで展開して窓部8の全長を覆う構成としたが、この構成に限られず、窓部8の一部のみを覆う構成とすることもできる。この場合には、エアバッグ1の先端部31aにストラップなどととも呼ばれるテザーを取り付け、このテザーを介して車体側と連結することもできる。
本発明は、上側から下側に向かって展開して自動車の側方の窓部を覆う構成に限られず、所定面に沿って面状に膨張展開する必要がある適宜のエアバッグ装置に適用できる。
本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す側面図である。 同上エアバッグ装置の図1のI−I相当位置の断面図である。 同上エアバッグ装置の図5のII−II相当位置の断面図である。 同上エアバッグ装置の図5のIII−III相当位置の断面図である。 同上エアバッグ装置を車両に組み付ける工程を示す説明図である。 同上エアバッグ装置の一部の説明図である。 同上エアバッグ装置の一部の分解斜視図である。 同上エアバッグ装置を車両に組み付ける工程を示す説明図である。
1 エアバッグ
2 エアバッグ装置
4 車室
5 被取付部としてのルーフサイド部
8 窓部
10 所定面
11 ピラー部としてのフロントピラー
13 ピラー部としてのリアピラー
16 天井部としての天井パネル
17 ヘッドライニング
21 被覆部材を構成する第1のピラーガーニッシュ
23 被覆部材を構成する第3のピラーガーニッシュ
31 エアバッグ本体部
25c 取付部を構成するインフレータ側取付部
32 取付部を構成する取付片部
41 エアバッグ保持部としてのインナーカバー
42 連結片部
42b ヒンジ部
43 被覆部材本体部としてのガーニッシュ本体
44 取付部を構成するインナーカバー取付部

Claims (2)

  1. 折り畳んで収納されガスが導入されて所定面に沿って展開するエアバッグ本体部を有するエアバッグと、
    前記所定面の縁部に沿って被取付部に取り付けられる複数の取付部と、
    折り畳んだ状態の前記エアバッグの端部に前記複数のうちの一部の取付部を取付作業時には露出可能に覆って取り付けられた被覆部材と
    を具備し、
    前記被覆部材は、
    折り畳んだ状態の前記エアバッグ本体部の一部及び一部の前記取付部を所定位置で覆い取付作業時には移動して露出可能とする被覆部材本体部と、
    折り畳んだ状態の前記エアバッグ本体部に取り付けられ、このエアバッグ本体部の折り畳んだ状態を保持するエアバッグ保持部と、
    これら被覆部材本体部とエアバッグ保持部とを連結し、所定方向に沿って屈曲可能なヒンジ部を中間位置に備えた板状をなし、前記被覆部材本体部を持ち上げる際に前記被覆部材本体部の所定位置への移動を案内するとともに前記エアバッグ保持部に対して前記被覆部材本体部を下方にずらした状態で保持可能な連結片部とを備える
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 所定面は、車両の車室の窓部に沿った面部であり、
    エアバッグは、折り畳んだ状態で、車両の車室の窓部の上縁部に沿って配置され、
    被覆部材は、車両の車室の天井部を支持するピラー部を覆ってエアバッグの両端部に配置され、
    前記エアバッグの被覆部材に覆われない部分は、前記天井部を覆うヘッドライニングにより覆われる
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
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