JP2009078717A - エアバッグ装置 - Google Patents

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信幸 日高
Takeshi Fukuda
猛 福田
Tadashi Inazu
正 稲津
Takashi Honda
貴 本多
Kenichi Kamio
建一 神尾
Tatsuhiko Nakamura
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Abstract

【課題】自動車の車室の側方の窓部を覆うエアバッグ装置について、エアバッグの展開時にはカバー体を円滑に移動させるとともに、構造を簡略にして軽量化する。
【解決手段】車両のルーフサイド部5に配置するエアバッグ装置1について、エアバッグ2、樹脂製のガーニッシュ18、樹脂製の連結部27、プロテクタ28、車体に固定するブラケット26、及び複数の連結部27を連結する補強板29を備える。ブラケット26に連結部27を取り付け、この連結部27でガーニッシュ18を支持する。エアバッグ2の取付片部32を延設した規制部35、連結部27の先端部同士を弛んだ状態で連結する。エアバッグ2が展開する際は、ガーニッシュ18が弾性的に変形するとともに連結部27の先端部が開くように変形する。規制部35が張った状態となると、ストッパとして機能し、ガーニッシュ18の移動を抑制する。連結部27を樹脂で形成することが可能になり、軽量化が可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、車両の車室の側部の窓部に沿ってエアバッグを展開するエアバッグ装置に関する。
従来、ガスを導入して膨張展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置について、自動車の車室の側部のドアの窓部などに沿って展開するいわゆるカーテンエアバッグ装置が知られている。このようなエアバッグ装置のエアバッグは、通常時は、細長く折り畳まれ、車室側面の窓部の上縁部に沿って配置されている。そして、側面衝突や横転などの衝撃を受けた際に、インフレータからガスが供給されてエアバッグが展開し、側部の窓部などに沿って下方に展開するようになっている。
このようなエアバッグ装置について、折り畳んだエアバッグを、自動車の内装材を兼ねたカバー体で覆った構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このカバー体は、合成樹脂にて形成され、エアバッグの展開時に弾性的に変形して、エアバッグの展開を可能としている。
しかしながら、内装材であるプラスチック製のピラーガーニッシュを弾性的に変形させる構成では、例えば、極めて高温あるいは低温の環境下では、合成樹脂の特性が変化し易く、通常時に外観良く折り畳んだエアバッグを覆うとともに、エアバッグの展開時には円滑に移動する適切な剛性の設定が必ずしも容易ではない問題を有している。
この点、カバー体をヒンジで支持する構成が考えられるが、剛性の大きいヒンジを用いると、エアバッグの展開初期の大きな衝撃を受けた際にカバー体を保護することが必ずしも容易でないとともに質量が増加しやすく、また、剛性の小さいヒンジを用いると、カバー体が開きすぎることを抑制しにくい問題を有している。
特開2003−341459号公報 (第3−4頁、図1−2)
上記のように、細長く折り畳まれた長尺なエアバッグのエアバッグを保護するカバー体について、通常時は外観良く折り畳んだエアバッグを覆うとともに、エアバッグの展開時に円滑に展開できる構成が求められている。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、エアバッグを保護するカバー体を備え、カバー体が通常時は外観良く折り畳んだエアバッグを覆うとともに、エアバッグの展開時にはカバー体を円滑に開くことができる好ましい特性を容易に実現できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグ装置は、細長く折り畳まれた状態からガスが導入されて膨張展開するエアバッグ本体部及びこのエアバッグ本体部から延設された取付片部を設けたエアバッグと、折り畳まれた状態の前記エアバッグを長手方向に沿って覆う本体部及びこの本体部に連続する取付部を備えたカバー体と、被取付部材側に取り付けられる第1の取付部、前記カバー体の取付部側に取り付けられる第2の取付部、及びこれら第1の取付部の基端部側と第2の取付部の基端部側とを連結し前記エアバッグの膨張展開時に変形可能なヒンジ部とを備えるとともに、これら第1の取付部の先端部側と第2の取付部の先端部側とが前記取付片部により互いに連結されたヒンジとを具備するものである。
そして、この構成では、エアバッグの展開時に、エアバッグがカバー体を押動すると、ヒンジが変形してカバー体の移動を許容し、エアバッグが円滑に展開する。ヒンジが変形してカバー体の移動を許容することにより、エアバッグの展開初期の大きな衝撃を吸収するため、カバー体が保護される。エアバッグの取付片部によりヒンジの先端部同士を連結したため、ヒンジの変形量を抑制でき、カバー体の移動量が抑制される。そこで、ヒンジの剛性を必要以上に高める必要がなく、軽量化や製造コストの低減が容易になる。また、エアバッグの取付片部を用いることにより、部品点数を増加することなく、構成が簡略化され、製造コストが低減される。
請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、エアバッグは、ガスが導入されて所定方向に向かい所定面に沿って膨張展開し、ヒンジ部は、前記所定方向に向かって伸びる方向に変形可能な屈曲部を備えたものである。
そして、この構成では、エアバッグの展開時に、カバー体を展開方向に向かって押す力をヒンジ部の屈曲部の変形で吸収し、カバー体の円滑な移動が可能になる。
請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項1または2記載のエアバッグ装置において、被取付部材に取り付けられるとともに、ヒンジの第1の取付部が取り付けられるブラケットと、折り畳まれた状態のエアバッグの長手方向に沿って配置される案内部を備えたプロテクタとを具備したものである。
そして、この構成では、プロテクタの案内部により、収納時及び展開時にエアバッグが保護される。ブラケットに、他の部材を組み付けることにより、エアバッグ装置がモジュール化され、エアバッグ装置の取り扱いが容易になる。
請求項4記載のエアバッグ装置は、請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグ装置において、カバー体は、車両の内装材であり、ヒンジの第1の取付部側は、車両の車室の側部に位置して車体に固定され、エアバッグは、所定面を構成する前記車室の側部に沿って展開するものである。
そして、この構成では、細長く折り畳まれるエアバッグを備えるとともに、このエアバッグを覆うカバー体が車両の内装材となる、車室の側部用のエアバッグ装置に適した構成が提供される。
本発明のエアバッグ装置によれば、エアバッグの展開時に、エアバッグがカバー体を押動すると、ヒンジが変形してカバー体の移動を許容し、エアバッグを円滑に展開できる。ヒンジが変形してカバー体の移動を許容することにより、エアバッグの展開初期の大きな衝撃を吸収するため、カバー体を保護できる。エアバッグの取付片部によりヒンジの先端部同士を連結したため、ヒンジの変形量を抑制でき、カバー体の移動量を抑制できる。そこで、ヒンジの剛性を必要以上に高める必要がなく、軽量化や製造コストの低減を容易に実現できる。また、エアバッグの取付片部を用いることにより、部品点数を増加することなく、構成を簡略化し、製造コストを低減できる。
以下、本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図3において、1はエアバッグ装置で、このエアバッグ装置1は、カーテンエアバッグあるいは側突用エアバッグなどとも呼ばれるエアバッグ2を備え、図1(a)及び図2に示すように、通常時には、車両である自動車の車体3の車室4の収納位置としてのルーフサイド部5に配置され、側面衝突の衝撃を受けた際や横転の際などに、図1(b)に示すように、所定方向Fに向かい、乗員の側方の所定面Sに沿って面状に展開し、被保護物である乗員を保護するようになっている。なお、以下の記載において、上下方向、前後方向などの方向は、車両の直進方向を基準とし、内側及び外側は、車室4から両側の外方に向かう方向を外側として説明する。
そして、この自動車の車体3は、車室4内に乗員が着座可能な前席及び後席を備え、これら前席及び後席に対応して、それぞれ窓部を備えた図示しないドアが設けられている。また、車室4の両側には、前側から順に、Aピラーとも呼ばれるフロントピラー、Bピラーとも呼ばれるセンターピラー、Cピラーとも呼ばれるリアピラーが設けられている。そして、これら窓部、ドア及び各ピラーにより、車室4の両側部に側部としての所定面が構成されている。また、これらピラーの上側、すなわち窓部の一縁部である上縁部に、ルーフサイドレールなどとも呼ばれる被取付部材を構成する被取付面部としての車体パネル15が設けられ、この車体パネル15を介して天井部としての天井パネルが支持されている。また、両側のフロントピラーの前側にはフロントガラス(フロントウインドシールド)が設けられ、両側のリアピラーの後側にはリアガラスが設けられている。そして、収納位置としてのルーフサイド部5は、天井パネルの両側の縁部の部分から、この縁部といわば交差する方向に伸びるフロントピラーの一部あるいは全長、及び、必要に応じてリアピラーの一部あるいは全長にかかる部分に設定されている。
また、車体パネル15及び天井パネルの車室4側の一部は、各ピラーの一部とともに、軟質すなわち変形可能な天井板であり室内装飾パネルであるヘッドライニング(ルーフライニング)16により覆われている。そして、各ピラーの全長あるいは一部の車室4側には、それぞれ内装材である第1ないし第3のピラーガーニッシュが取り付けられ、これらピラーが覆われている。さらに、本実施の形態では、フロントピラーからルーフサイド部5を介してリアピラーに係る部分に、エアバッグ装置1を構成するカバー体である内装材としての樹脂製のガーニッシュ18が備えられている。
すなわち、エアバッグ装置1は、カーテンエアバッグモジュールとも呼び得るもので、エアバッグ2及びガーニッシュ18に加え、エアバッグ2にガスを供給するガス発生器である図示しないインフレータ、エアバッグ装置1を車体パネル15に取り付ける単数あるいは複数のブラケット26、これらブラケット26に取り付けられる単数あるいは複数の連結部27、折り畳んだエアバッグ2の長手方向に沿って配置された案内体であるプロテクタ28、及び連結部27に連結された補強板29などを備えてモジュールが構成され、このモジュールが車体パネル15に沿ってルーフサイド部5に配置されている。
そして、エアバッグ2は、各図においては模式的に示しているが、単数あるいは複数の基布を組み合わせ、例えば1枚の基布を折り返し、あるいは2枚の基布を重ねて接合して、扁平な袋状に形成されたエアバッグ本体部31と、このエアバッグ本体部31の複数カ所から延設された取付片部32となどを備え、所定の折り畳み方法で細長く折り畳まれ、図示しない筒状あるいはひも状などの形状保持部材により形状を保持されている。そして、このエアバッグ2は、前後の座席の乗員を保護可能な、長尺ないわゆる前後席用エアバッグであり、エアバッグ本体部31には、ガスが流入して膨張展開する袋状の膨張部と、エアバッグ本体部31の後端上部あるいは長手方向の中央上部などに位置して膨張部を外部に連通するガス導入口となどが設けられている。また、エアバッグ2の取付片部32は、エアバッグ本体部31の上縁部に連続して複数形成されている。そして、各取付片部32は、取付帯あるいはバッグ帯とも呼ばれるもので、エアバッグ本体部31を構成する基布部と一体に形成され、エアバッグ本体部31から舌片状に突設されているとともに、通常よりも長く設定され、エアバッグ2を支持する機能を有する取付片部本体部34と、この取付片部本体部34の先端側からさらに延設された規制部35とを備えている。そして、規制部35は、取付片部本体部34の先端部である上端部から、内側に沿うように折り返された後、さらに略U字状に湾曲されている。そして、取付片部本体部34には、円孔状をなす取付片部本体部取付孔34aが形成されている。また、規制部35には、それぞれ円孔状をなす第1の取付孔35aと第2の取付孔35bとが形成され、さらに、規制部35の先端部近傍には、スリット状の孔である係止部35cが形成されている。また、図示しないが、エアバッグ2の前端部には、エアバッグ2とフロントピラーの前端部近傍とを連結するテザーベルトが連結されている。
また、インフレータは、後席の後方あるいは上方に位置して収納された円柱状の本体部を備え、接続管を介してエアバッグ2のガス導入口に接続されている。
そして、ガーニッシュ18は、ルーフサイドトリムなどとも呼び得るもので、弾性的に変形可能な合成樹脂にて一体に形成され、折り畳まれたエアバッグ2を覆うとともに車室4内に露出する本体部としてのガーニッシュ本体部41と、このガーニッシュ本体部41の上縁部に一体に連結する取付部としてのガーニッシュ側取付部42とを備えている。そして、ガーニッシュ本体部41は、外側に向かって滑らかに湾曲し、折り畳まれたエアバッグ2や車体パネル15などが車室4内に露出しないように覆っている。また、ガーニッシュ側取付部42は、ガーニッシュ本体部41から外側に向かって延設された平板状の第1の取付片部44と、第1の取付片部44の縁部から屈曲して延設された第2の取付片部45とを備え、断面略L字状に形成されている。さらに、第2の取付片部45には、所定の間隔で円孔状の取付孔48が形成されている。また、このガーニッシュ側取付部42は、ヘッドライニング16に覆われるようになっている。
また、ブラケット26は、ベースブラケットとも呼び得るもので、車両の両側のルーフサイド部5に複数配置され、例えば、車両の片側に3個ずつ同形状のブラケット26が配置されている。そして、各ブラケット26は、金属製で、例えば鉄板をプレス加工して形成され、図3に示すように、平板状をなすブラケット本体部である取付受部51と、この取付受部51の両端部に一体に連続するブラケット側取付部52とを備えている。そして、取付受部51には、所定の間隔で、ねじ孔状などをなす複数のヒンジ取付部54と、ねじ孔状などをなすプロテクタ取付部55と、ねじ孔状などをなすエアバッグ取付部56とが形成されている。また、ブラケット側取付部52は、平板状の固定部58と、この固定部58と取付受部51とを一体に連結するブラケット側連結部59とを備えている。そして、各固定部58には、円孔状の固定孔60が形成されている。そして、各ブラケット26は、比較的剛性が大きく形成され、エアバッグ2の展開時にも変形しないように形成されている。
そして、連結部27は、単数あるいは複数用いられ、本実施の形態では各ブラケット26に対してそれぞれ2個の同形状の連結部27が用いられている。そして、各連結部27は、金属製で例えば塑性変形可能な板材である鉄板をプレス加工して一体に形成することもできるが、本実施の形態では、弾性的に変形可能な樹脂にてそれぞれ一体に形成されている。そして、各連結部27は、板状をなす第1の取付部63と、この第1の取付部63に対向する板状をなす第2の取付部64と、これら第1の取付部63と第2の取付部64との基端側を変形可能に連結するヒンジ部65とを備えている。そして、第1の取付部63は、ブラケット26の取付受部51の内側に重ねて配置されるもので、ヒンジ取付部54に位置合わせして、円孔状の第1の取付孔66が形成されている。また、第2の取付部64は、補強板29に重ねて接着などして固定されるもので、円孔状の作業孔67が形成されている。そして、この作業孔67を介して、第1の取付孔66に、固定具としての固定具71が挿入されるようになっている。さらに、ヒンジ部65は、全体としては滑らかに湾曲して第1の取付部63と第2の取付部64との上端部すなわち基端部同士を連結するが、本実施の形態では、さらに、中間位置で内側すなわち第1の取付部63から第2の取付部64に向かう方向に断面略U字状に膨出する屈曲部65aが形成されている。
また、補強板29は、樹脂製あるいは金属製のプレートであり、例えば細長矩形平板状に一体に形成されている。そして、この補強板29は、ガーニッシュ18のガーニッシュ側取付部42の第2の取付片部45に沿った形状で、この第2の取付片部45の外側面すなわち裏面側に沿って配置される。そして、この補強板29には、上記のように、連結部27が固定されるとともに、ガーニッシュ18の取付孔48に位置合わせして、ねじ孔状などをなす単数あるいは複数の取付孔73が形成されている。そして、この取付孔73には、ビスあるいはリベットなどの固定具74が挿入されるようになっている。また、この補強板29には、連結部27の作業孔67に位置合わせして、作業孔75が形成されている。さらに、補強板29の一縁である上縁からは、所定の取付孔73に位置合わせして、舌片状の係止突部77が形成されている。
さらに、プロテクタ28は、エアバッグの傷付き防止用カバーとも呼び得るもので、折り畳んだエアバッグ2の略全長あるいは一部に沿うように、合成樹脂にて一体に断面略L字状などに形成されている。すなわち、プロテクタ28は、長尺な平板状をなすプロテクタ基板部81と、このプロテクタ基板部81の外側の縁部から下方に屈曲して延設された案内部としてのプロテクタ側板部82と、このプロテクタ基板部81の外側の縁部から上側に突設された複数のプロテクタ側取付部83とが一体に形成されている。そして、プロテクタ基板部81は、折り畳まれたエアバッグ2の上側に沿う部分で、エアバッグ2の取付片部32が挿通する長手方向に沿った溝状の取付片部挿通部85が形成されている。また、プロテクタ側板部82は、折り畳まれたエアバッグ2の外側に沿う部分であり、収納されたエアバッグ2の形状に応じて湾曲あるいは屈曲などされているとともに、先端部となる下端の縁部は、外側に向かって屈曲してカバー当接受部86が形成されている。また、プロテクタ側取付部83は、プロテクタ側板部82にほぼ沿って、上側に垂直に板状に突設されているとともに、円孔状をなす取付孔89が形成されている。なお、プロテクタ基板部81とプロテクタ側板部82とが連続する角部は、プロテクタ側取付部83を形成した位置を除いて、折り畳んだエアバッグ2に沿うように滑らかな曲面状に形成されている。
次に、このエアバッグ装置1の組立動作及び車両への取付動作を説明する。
まず、予め所定の形状に折り畳まれたエアバッグ2をプロテクタ28の内側かつ下側に沿わせるとともに、エアバッグ2の各取付片部32を取付片部挿通部85から上側に引き出す。そして、この取付片部32を取付片部本体部34の上端部で内側に折り返して二重とし、取付片部本体部取付孔34aと第1の取付孔35aとを位置合わせした状態で、ブラケット26の取付受部51の外側に沿わせ、取付片部本体部取付孔34a及び第1の取付孔35aに外側から挿入したビスなどの固定具91をブラケット26のエアバッグ取付部56に螺合して、エアバッグ2をブラケット26に連結する。さらに、プロテクタ28のプロテクタ側取付部83をブラケット26の取付受部51の外側に沿わせ、取付孔89に外側から挿入した図示しないビスなどの固定具をブラケット26のプロテクタ取付部55に螺合して、プロテクタ28をブラケット26に連結し固定する。
さらに、連結部27の第2の取付部64と補強板29とを接着などして連結し、ブラケット26に連結部27を取り付ける。この作業は、ブラケット26の取付受部51の外側面に連結部27の第1の取付部63を重ね、作業孔67,75を介して内側からビスなどの固定具71を挿入し、さらにヒンジ取付部54に螺合して固定して行われる。
次いで、エアバッグ2の取付片部32の規制部35の先端側を、下側から補強板29の外側に沿わせ、先端部の係止部35cを係止突部77に係止して仮止めする。
そして、規制部35の先端側の部分を挟み込むようにして、補強板29の外側にガーニッシュ18のガーニッシュ側取付部42の第2の取付片部45を沿わせ、第2の取付片部45の各取付孔48から挿入したビスなどの固定具74を、補強板29の取付孔73に螺合して、補強板29とガーニッシュ18とを固定する。この状態で、エアバッグ2の取付片部32の規制部35の先端側は、補強板29とガーニッシュ18とに挟まれるとともに、取付孔35bに固定具が貫通して抜け止めされている。さらにこの状態で、図1(a)に示すように、エアバッグ2の取付片部32の規制部35の中間部は、余裕があり、若干弛んだ状態になっている。
すなわち、この状態で、エアバッグ2の取付片部32の規制部35により、ブラケット26の下側部と補強板29の下側部とが連結され、すなわち、これらブラケット26と補強板29とを介して、連結部27の第1の取付部63の先端側と第2の取付部64の先端側とが連結されている。
このようにして、エアバッグ2、ガーニッシュ18、プロテクタ28、連結部27、及び補強板29がブラケット26に取り付けられたモジュールであるエアバッグ装置1、いわばサブアッセンブリーされたカーテンエアバッグモジュールが構成される。
そして、このモジュール化されたエアバッグ装置1を車体3に取り付ける際は、ブラケット26を、図示しないビスあるいはリベットなどの固着具を固定孔60に挿入して車体パネル15に固定して車体に取り付けるとともに、このブラケット26すなわちモジュールの取付作業の前後いずれかに、インフレータの接続管をエアバッグ2に接続するとともに、インフレータを車体3側に備えた制御装置に電気的に接続することにより、エアバッグ装置1の車体3への取付作業が完了する。
そして、このエアバッグ装置1及びヘッドライニング16を車体3へ取り付けた状態では、ガーニッシュ18のガーニッシュ側取付部42は、ヘッドライニング16により覆われて車室4側に露出しないとともに、ヘッドライニング16の面とガーニッシュ本体部41の面とがほぼ面一に連続するようになっている。
次に、エアバッグ2の展開動作を説明する。
車両の側面衝突あるいは横転などの際には、制御装置によりインフレータが作動し、このインフレータから噴射されるガスが接続管を介しガス導入口からエアバッグ本体部31内の膨張部に導入される。すると、エアバッグ本体部31の膨張部は、図1(a)及び図2に示す状態から、図1(b)に示すように、ガーニッシュ18を押しのけながら膨張展開し、所定面Sに沿った所定方向Fである略下方に迅速にカーテン状に膨張展開して、窓部及びセンターピラーなどを覆い、乗員とセンターピラーなどとの衝突の衝撃を緩和するとともに、乗員の車外放出を防止して保護する。
そして、このエアバッグ2の膨張展開の際、樹脂製のガーニッシュ18が弾性的に変形するとともに、樹脂製の連結部27が開くように弾性的に変形して、ガーニッシュ18が開く方向に回動する移動を許容し、エアバッグ2の展開初期の大きな衝撃を吸収し、エアバッグ2の突出口を円滑に形成し、エアバッグ2を円滑に展開させる。
さらに、連結部27が変形する際は、連結部27が所定量だけ変形し、すなわち、ガーニッシュ18が所定量だけ回動した状態で、図1(b)に示すように、エアバッグ2の取付片部32の規制部35が張った状態となり、連結部27の開き方向の変形を抑制するいわばストッパとして機能し、ガーニッシュ18の移動が抑制される。
また、連結部27が変形する際は、この連結部27のヒンジ部65は、単純なU字状ではなく、内側に膨出する断面略U字状に膨出する屈曲部65aを備えている。そこで、図4及び図5に模式的に示すように、展開初期のエアバッグ2の展開方向である所定方向Fに向かう力を、屈曲部65aが所定方向Fに向かって伸びる方向に変形することにより吸収し、屈曲部65aの頂点65bを中心としてガーニッシュ18を開き方向(図5に示す矢印B方向)に円滑に回動できるようになっている。
このように、本実施の形態によれば、ルーフサイド部5に配置されるいわばカーテンエアバッグ装置であるエアバッグ装置1について、エアバッグ2の展開時に、エアバッグ2がガーニッシュ18を押動すると、樹脂製のガーニッシュ18が弾性的に変形するとともとに、樹脂製の連結部27が弾性的に変形してガーニッシュ18の移動を許容し、エアバッグ2の突出口を形成して、エアバッグ2を円滑に展開できる。
そして、ガーニッシュ18の変形のみならず、連結部27が変形してガーニッシュ18の移動を許容することにより、エアバッグ2の展開初期の大きな衝撃を吸収するため、ガーニッシュ18の安定した適切な変形を可能とし、エアバッグ2を円滑に展開できる。すなわち、極端な高温時には、樹脂製のガーニッシュ18の剛性が低下し、柔らかくなる場合があるが、連結部27の変形でエアバッグ2の展開初期の大きな衝撃を吸収することにより、ガーニッシュ18の所望外の過度の変形を抑制できる。また、極端な低温時には、樹脂製のガーニッシュ18の剛性が大きくなり、すなわち固くなって変形しにくくなる場合があるが、連結部27の変形でエアバッグ2の展開初期の大きな衝撃を吸収することにより、ガーニッシュ18を保護できるため、ガーニッシュ18に特殊な材料などを用いる必要がなく、製造コストを低減できる。このようにして、広い温度範囲で、樹脂製のガーニッシュ18の挙動を適切に制御できる。
また、連結部27には、内側に膨出する断面略U字状に膨出する屈曲部65aを形成したため、展開初期のエアバッグ2の展開方向である所定方向Fに向かう力を、屈曲部65aが所定方向Fに向かって伸びる方向に変形することにより吸収し、屈曲部65aの頂点65bを中心としてガーニッシュ18を開き方向に円滑に回動できる。
さらに、開き方向に変形する連結部27は、第1の取付部63及び第2の取付部64の先端部同士を、エアバッグ2の取付片部32に一体に設けた規制部35で連結したため、連結部27の移動量、すなわちガーニッシュ18の移動量を適切に抑制できる。
さらに、規制部35は、基布であるエアバッグ2の取付片部32に一体に設けられるため、ストッパとして専用の別体の部材を用いる必要がなくガーニッシュ18の挙動を制御でき、構成を簡略化して、エアバッグ装置1の製造コストを低減できる。
そして、上記のように、ガーニッシュ18の挙動を安定して適切に制御できるため、連結部27の強度を小さく設定することが可能になる。そこで、ガーニッシュ18及び連結部27を軟質材である樹脂でそれぞれ一体に形成することが可能なり、金属で形成する場合に比べ、製造コストの低減や軽量化が容易になる。また、ガーニッシュ18を樹脂にて形成したため、鉄板などで形成する構成に比べ、内装材として適した外観や衝撃吸収特性などの特性を容易に実現できる。
また、エアバッグ装置1は、折り畳んだエアバッグ2の長手方向に沿って配置されるプロテクタ基板部81及びプロテクタ側板部82を設けたプロテクタ28を備えたため、エアバッグ2の収納時及び展開時に、エアバッグ2が車体パネル15などの車体3側の部材に干渉することを抑制して、エアバッグ2を保護できるとともに、展開過程においてエアバッグ2の展開方向を案内できる。
このようにして、細長く折り畳んだ長尺なエアバッグ2を備えるとともに、このエアバッグ2を内装材であるガーニッシュ18で覆ったカーテンエアバッグについて、製造コストを低減できるとともに、展開特性を容易に良好にできる。
また、本実施の形態では、エアバッグ2、ガーニッシュ18、ブラケット26、連結部27及びプロテクタ28を一体的に組み合わせてモジュールを構成し、車体3側へ取り付ける部品点数を削減して、取付作業を容易にでき、エアバッグ装置1の車体3への取付作業のコストを低減できる。すなわち、細長く折り畳んだ長尺なエアバッグ2を備えたカーテンエアバッグであるエアバッグ装置1は、肩より上の作業が必要であるが、本実施の形態によれば、作業効率が良く、車両への組み付け作業性を向上して設置作業を容易にでき、肩より上の作業時間を削減して、作業者への負担を小さくできる。
なお、連結部27及び他の部材の形状は、図1などに示す形状に限られるものではない。例えば、図6ないし図8に示すように、連結部27は、内側に向かって膨出する部分を設けず、断面略U字状とすることもできる。なお、これら図6ないし図8において、図1ないし図3に示す構成と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略する。
また、連結部27は、例えば補強板29などの他の部材と一体に形成することもできる。
また、上記の実施の形態では、エアバッグ2の取付片部32の規制部35は、直接的にはブラケット26と補強板29とを連結し、間接的に連結部27の第1の取付部63の先端部と第2の取付部64の先端部とを連結したが、この構成に限られず、エアバッグ2の取付片部32の規制部35により、連結部27の第1の取付部63の先端部と第2の取付部64の先端部とを連結することもできる。
また、連結部27とガーニッシュ18とは、同一の材料で形成しても良く、あるいは材料を異ならせ、弾性変形する特性を調整することもできる。さらに、連結部27は、ガーニッシュ18に一体的に形成して、部品点数を削減し、製造コストを削減することもできる。
また、ガーニッシュ18は、エアバッグ2の全長にわたり一体に形成する他、長手方向などに分割して形成することもできる。
また、ブラケット26に、付属品取付部を設け、アシストグリップなどの付属品を取付可能とすることにより、部材を兼用し構成を簡略化して製造コストを削減できるとともに、付属品の車体3への取付作業の作業性を向上できる。
また、エアバッグ2は、上側から下側に向かって展開して自動車の側方の窓部を覆う構成に限られず、所定面に沿って面状すなわちカーテン状に膨張展開する適宜のエアバッグ装置に適用できる。
本発明は、例えば、自動車の側部の窓部に沿って展開するカーテンエアバッグ装置と呼ばれるエアバッグ装置に適用できる。
本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す説明図であり、(a)は展開前の取付片部の位置の断面の説明図、(b)は展開過程のヒンジの位置の断面の説明図である。 同上エアバッグ装置の展開前のヒンジの位置の断面の説明図である。 同上エアバッグ装置を模式的に示す分解斜視図である。 同上エアバッグ装置の展開時の動作を示す説明図である。 同上エアバッグ装置の展開時の動作を示す説明図である。 本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を示すヒンジの位置の断面の説明図である。 同上エアバッグ装置の取付片部の位置の断面の説明図である。 同上エアバッグ装置の取付片部のヒンジと補強板とを示す斜視図である。
符号の説明
1 エアバッグ装置
2 エアバッグ
4 車室
15 被取付部材を構成する車体パネル
18 カバー体としてのガーニッシュ
26 ブラケット
27 連結部
28 プロテクタ
31 エアバッグ本体部
32 取付片部
41 本体部としてのガーニッシュ本体部
42 取付部としてのガーニッシュ側取付部
63 第1の取付部
64 第2の取付部
65 ヒンジ部
65a 屈曲部
82 案内部としてのプロテクタ側板部
F 所定方向
S 所定面

Claims (4)

  1. 細長く折り畳まれた状態からガスが導入されて膨張展開するエアバッグ本体部及びこのエアバッグ本体部から延設された取付片部を設けたエアバッグと、
    折り畳まれた状態の前記エアバッグを長手方向に沿って覆う本体部及びこの本体部に連続する取付部を備えたカバー体と、
    被取付部材側に取り付けられる第1の取付部、前記カバー体の取付部側に取り付けられる第2の取付部、及びこれら第1の取付部の基端部側と第2の取付部の基端部側とを連結し前記エアバッグの膨張展開時に変形可能なヒンジ部とを備えるとともに、これら第1の取付部の先端部側と第2の取付部の先端部側とが前記取付片部により互いに連結された連結部と
    を具備することを特徴とするエアバッグ装置。
  2. エアバッグは、ガスが導入されて所定方向に向かい所定面に沿って膨張展開し、
    ヒンジ部は、前記所定方向に向かって伸びる方向に変形可能な屈曲部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 被取付部材に取り付けられるとともに、ヒンジの第1の取付部が取り付けられるブラケットと、
    折り畳まれた状態のエアバッグの長手方向に沿って配置される案内部を備えたプロテクタと
    を具備したことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ装置。
  4. カバー体は、車両の内装材であり、ヒンジの第1の取付部側は、車両の車室の側部に位置して車体に固定され、エアバッグは、所定面を構成する前記車室の側部に沿って展開する
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグ装置。
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