JP4967789B2 - 車輪駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両駆動装置に関し、特に、インホイールモータを有する車輪駆動装置に関するものである。
近年、電気自動車、ハイブリッド自動車及び燃料電池自動車などのように、車両推進用の駆動源として交流式モータを採用し、この交流式モータを駆動するモータ駆動装置を搭載する自動車が登場している。このような自動車では、左右の駆動輪または左右及び前後の4つの駆動輪に駆動用のモータをそれぞれ設ける、所謂、インホイールモータを搭載することが検討されている。
従来のインホイールモータを有する車輪駆動装置としては、下記特許文献1に記載されたものがある。
この特許文献1に記載された電気自動車用ドライブユニットは、車体に懸架装置を介してケースが懸架され、このケースにホイールベアリングを介して出力軸が回転自在に支持され、この出力軸の外周側に減速機としての2つのプラネタリユニットが配設され、このプラネタリユニットの外周側にモータが配設されて構成されている。
特開2001−032888号公報
ところで、インホイールモータを有する車輪駆動装置では、モータの特性を高回転及び低トルクとすると共に減速機の高減速比とすることで、モータの小型化を図っている。ところが、モータのトルク発生時に急制動が作用したとき、つまり、乗員がアクセルペダルを踏み込んでまま、ブレーキペダルを踏み込んだとき、車輪へ連結される出力軸に大きなねじり共振トルクが作用する。そのため、この出力軸の径を拡大して所定のねじり強度を確保する必要があり、例えば、出力軸の外周側に減速機を配置した場合には、この減速機の外径が大きくなる。
一方、車両のサスペンション装置では、ナックルアームの上端部がボールジョイントを介してアッパアームに連結される一方、ナックルアームの下端部がボールジョイントを介してロアアームに連結され、車体とロアアームとの間にサスペンションが設けられている。この場合、ストラット(サスペンション)頂点とロアボールジョイントとを結ぶキングピン中心線が設定され、鉛直線に対するこのキングピン中心線のなす角度及び位置が、車両の操舵性及び操縦安定性に大きな影響を与える。
即ち、出力軸及び減速機の外径が大きくなることで、ナックルアームとロアアームとの連結部(ロアボールジョイント)を配設するスペースを十分に確保することが困難となってしまう。上述した従来のインホイールモータでは、モータより車両内方側にロアボールジョイントを配置し、このロアボールジョイントに対してサスペンションを連結している。即ち、出力軸の外周側に減速機が配設され、その外周側にモータが配設されているため、ロアボールジョイントをこのモータより車両内方側に配置せざるをえず、キングピン中心線を最適な角度及び位置に設定することが困難となる。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、ロアアームと車輪支持部材との連結部を最適位置に設定することができると共にこの連結部と減速機との干渉を防止することができる車輪駆動装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の車輪駆動装置は、ホイール内に配設されるモータの回転力を減速機により減速して前記ホイールに伝達することで車輪を駆動する車輪駆動装置において、前記モータ及び前記減速機がハウジング内に収容され、ロアアームと車輪支持部材との連結部が前記減速機と前記ホイールの径方向に対向して配設され、前記ハウジングと前記減速機を構成するリングギアの外周部がスプラインにより連結されると共に、前記スプラインの周方向における前記連結部に対向する位置に欠歯部が形成されることを特徴とするものである。
本発明の車輪駆動装置では、前記欠歯部は、前記スプラインの周方向における下部に所定の範囲にわたって設けられ、前記ハウジングの弧状をなす内周面と前記リングギアの弧状をなす外周面が嵌合して形成されることを特徴としている。
本発明の車輪駆動装置では、前記減速機は、第1減速機と第2減速機を有し、前記第1減速機と前記第2減速機は、前記モータに対して、車両内方側に配置され、前記第1減速機と前記第2減速機の少なくともいずれか一方の減速機を構成するリングギアの外周部が前記ハウジングとスプラインにより連結されると共に、前記スプラインの周方向における前記連結部に対向する位置に欠歯部が形成されることを特徴としている。
本発明の車輪駆動装置では、前記減速機は、サンギアと複数のプラネタリギアとプラネタリキャリアと前記リングギアとを有する遊星歯車機構により構成されることを特徴としている。
本発明の車輪駆動装置では、前記モータと前記の減速機は、同一軸心上に配設されることを特徴としている。
本発明の車輪駆動装置によれば、ホイール内に配設されるモータの回転力を減速機により減速してホイールに伝達することで車輪を駆動可能に構成し、モータ及び減速機をハウジング内に収容し、ロアアームと車輪支持部材との連結部を減速機とホイールの径方向に対向して配設し、ハウジングと減速機を構成するリングギアの外周部をスプラインにより連結すると共に、スプラインの周方向における連結部に対向する位置に欠歯部を形成するので、この欠歯部によりこの周辺の十分なスペースが確保され、ロアアームと車輪支持部材との連結部を最適位置に設定することができると共に、この連結部と減速機との干渉を防止することができる。
以下に、本発明に係る車輪駆動装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係る車輪駆動装置を表す縦断面図、図2は、本実施例の車輪駆動装置における第1減速機を表す図1のII−II断面図である。
本実施例の車輪駆動装置において、図1及び図2に示すように、車輪11は、ホイール12の外周部に図示しないタイヤが装着されて構成される。この車輪11(ホイール12)は、懸架装置であるダブルウィッシュボーン式のサスペンションにより車両に支持されている。
ホイール12は、円筒形状をなし、車両外方(図1にて左方)に位置して環状をなすフランジ部12aが一体に形成され、このフランジ部12aの中心に段付きの貫通孔12bが形成されている。そして、このホイール12の貫通孔12bに、支持リング13が嵌合している。内輪側部材14は、円筒形状をなし、車両外方側の端部が支持リング13の内側に嵌合すると共に、円板形状をなすフランジ部14aがホイール12のフランジ部12aに密着し、複数のハブボルト15が車両外方側からホイール12のフランジ部12aを貫通し、先端のねじ部が内輪側部材14のフランジ部14aに螺合することで、ホイール12と内輪側部材14が一体に固定されている。また、ブレーキディスク16は、その取付部16aが内輪側部材14のフランジ部14aに密着し、複数の取付ボルト17が取付部16aを貫通し、先端のねじ部が内輪側部材14のフランジ部14aに螺合することで、ブレーキディスク16が内輪側部材14に一体に固定されている。なお、ブレーキディスク16の外周部には、ブレーキキャリパ18が配置されている。
出力軸19は、車両外方側の端部が係止リング20を介して支持リング13の内側に嵌合している。そして、この出力軸19は、スプライン21を介して内輪側部材14に相対回転不能に嵌合している。この場合、スプライン21は、出力軸19の外周部に形成された外歯と、内輪側部材14の内周部に形成された内歯により構成される。また、外輪側部材22は、円筒形状をなし、内輪側部材14の外周側に位置し、ハブベアリング23を介してこの内輪側部材14と相対回転自在に嵌合している。この場合、ハブベアリング23を構成するアウターレースは、外輪側部材22の一部により構成される一方、ハブベアリング23を構成するインナーレースは、内輪側部材14の一部により構成されており、内輪側部材14と外輪側部材22との間に複数のボール23aが支持されている。そして、内輪側部材14と外輪側部材22とにおけるボール23aの外側には、ベアリングシール24,25が設けられており、ハブベアリング23内に充填されたグリースの外部漏洩が防止されている。
一方、ハウジング26は、ハウジング本体27とカバー28とから構成されており、ナックルアーム29に一体に固定されている。即ち、外輪側部材22には、円板形状をなすフランジ部22aが一体に形成され、このフランジ部22aに円筒形状をなすハウジング本体27の一端部がボルト30により固定されている。そして、このハウジング本体27の他端部に、カバー28が図示しないボルトにより固定されている。
このハウジング26内には、モータ31と、複数(本実施例では、2つ)の第1減速機32と第2減速機33が収容されている。本実施例では、このモータ31と各減速機32,33は、同一軸心上、つまり、出力軸19の中心軸線O上に配設されており、第1減速機32と第2減速機33は、モータ31に対して車両内方側に配置されている。
このモータ31において、出力軸19の外周部には、円筒形状をなす回転体34が軸方向に移動不能で、且つ、周方向に相対回転可能に嵌合しており、この回転体34に一体に形成された回転部34aが外輪側部材22の外周側に延設され、この回転部34aの外周部にロータ35が一体に形成されている。一方、ハウジング26には、ロータ35の外周側に対向し、且つ、所定の隙間をもってステータコイルを巻装したステータコア36がリング形状をなして固定されている。即ち、ホイール支持部材としての外輪側部材22の内周側に、ハブベアリング23を介して車軸を構成する内輪側部材14及び出力軸19が回転自在に支持される一方、外輪側部材22の外周側にモータ31が配設されている。
第1、第2減速機32,33は、遊星歯車機構からなる減速機である。第1減速機32は、モータ31に隣接してこのモータ31より車両内方側に配置されている。この第1減速機32は、サンギア37と、複数のプラネタリギア38と、一対のプラネタリキャリア39,40と、リングギア41とから構成されている。
サンギア37は、回転体34の外周部に一体に形成されている。複数(本実施例では、4つ)のプラネタリギア38は、支持軸42にローラベアリング43を介して相対回転自在に支持され、サンギア37の外周辺に周方向に均等間隔で配置されると共に、サンギア37に噛み合っている。そして、この支持軸42は、各軸端部がプラネタリキャリア39,40により支持されることで、複数のプラネタリギア38は、このプラネタリキャリア39,40と共に周方向における間隔が維持された状態で、サンギア37の周囲を公転可能となっている。なお、各プラネタリキャリア39,40は、連結部44により連結されている。リングギア41は、スプライン45を介してハウジング26に一体に連結されている。この場合、スプライン45は、リングギア41に一体に形成された外歯41aと、ハウジング本体27の内周面に一体に形成された内歯27aとにより構成されている。そして、複数のプラネタリギア38がリングギア41に噛み合っている。
一方、第2減速機33は、第1減速機32に隣接してモータ31及び第1減速機32より車両内方側に配置されている。この第2減速機33は、サンギア46と、複数のプラネタリギア47と、一対のプラネタリキャリア48,49と、リングギア50とから構成されている。
上述した第1減速機32におけるプラネタリキャリア40は、出力軸19の外周部に対して相対回転可能な円筒部40aが一体に形成されており、サンギア46は、この円筒部40aの外周部に一体に形成されている。複数(本実施例では、4つ)のプラネタリギア47は、支持軸51にローラベアリング52を介して相対回転自在に支持され、サンギア46の外周辺に周方向に均等間隔で配置されると共に、サンギア46に噛み合っている。そして、この支持軸51は、各軸端部がプラネタリキャリア48,49により支持されることで、複数のプラネタリギア47は、このプラネタリキャリア48,49と共に周方向における間隔が維持された状態で、サンギア46の周囲を公転可能となっている。なお、各プラネタリキャリア48,49は、連結部53により連結されている。リングギア50は、スプライン54を介してハウジング26に一体に連結されている。この場合、スプライン54は、リングギア41に一体に形成された外歯50aと、ハウジング本体27の内周面に一体に形成された内歯27bとにより構成されている。そして、複数のプラネタリギア47がリングギア50に噛み合っている。
そして、第2減速機33におけるプラネタリキャリア49は、出力軸19の外周部に対して円筒部49aが一体に形成されており、この円筒部49aは、外周部がカバー28にベアリング55を介して回転自在に支持される一方、内周部がスプライン56を介して出力軸19と一体回転可能に嵌合している。なお、カバー28には、出力軸19の軸端部を被覆する軸カバー57が固定されている。
また、車輪11(ホイール12)の懸架装置として、ナックルアーム29は、上端部が車体側に支持された図示しないアッパアームにボールジョイントを介して連結されている。また、このナックルアーム29は、下端部が二股形状をなし、前方の下端部29aが車両内方側から延設されたロアアーム61の端部61aとロアボールジョイント62を介して連結され、後方の下端部が車両内方側から延設された図示しないタイロッドの端部とボールジョイントを介して連結されている。また、車体側とロアアーム61との間には、図示しないショックアブソーバ及びコイルスプリングが介装されている。
この場合、本実施例では、ロアアーム61とナックルアーム29とを連結するロアボールジョイント62と、各減速機32,33のうちの相対的に小さい径、実際には、最小径をなす第1減速機32とがホイール12の径方向に対向して配設されている。ここで、本発明の車輪支持部材は、ナックルアーム29、ハウジング26、ホイール支持部材としての外輪側部材22などにより構成され、ロアアーム61と車輪支持部材、つまり、ナックルアーム29との連結部は、ロアボールジョイント62により構成される。また、本発明の減速機は、第1減速機32と第1減速機33とにより構成され、第1減速機32の減速比を、第2減速機33の減速比より小さくすることで、第1減速機32の外径を、第2減速機33の外径より小さく設定している。
そのため、モータ31と第2減速機33との間に配置された第1減速機32の外径を、第2減速機33の外径より小さくすることで、この第1減速機32の下方に大きな空間部を確保することができ、この空間部にロアアーム61とナックルアーム29とを連結するロアボールジョイント62を配設することができる。
また、本実施例では、前述したように、モータ31及び第1、第2減速機32,33がハウジング26内に収容されており、ロアアーム61と車輪支持部材を構成するナックルアーム29との連結部としてのロアボールジョイント62が、第1減速機32及び第2減速機33と、ホイール12の径方向に対向して配設されている。そして、ハウジング26のハウジング本体27と各減速機32,33を構成するリングギア41,50の外周部がスプライン45,54により連結されると共に、このスプライン45,54の周方向におけるロアボールジョイント62に対向する位置に欠歯部27c,27d,41b,50bが形成されている。
即ち、第1減速機32にて、ハウジング26のハウジング本体27は、内周面に周方向に沿って内歯27aが一体に形成される一方、リングギア41は、外周面に周方向に沿って外歯41aが一体に形成されている。また、ハウジング本体27は、内周面に周方向に沿って内歯27aに連続して欠歯部27cが一体に形成される一方、リングギア41は、外周面に周方向に沿って外歯41aに連続して欠歯部41bが一体に形成されている。そして、ハウジング本体27の内歯27aに対して、リングギア41の外歯41aが嵌合すると共に、ハウジング本体27の欠歯部27cに対して、リングギア41の欠歯部41bが嵌合している。
この場合、各欠歯部27c,41bは、スプライン45の周方向における下部に、所定の角度範囲θにわたって設けられており、ハウジング本体27の弧状をなす内周面とリングギア41の弧状をなす外周面が嵌合して形成されている。そのため、ハウジング本体27とリングギア41は、この各欠歯部27c,41bにて、内歯27a及び外歯41aを形成する必要がないことから、その厚さを薄くすることができ、ハウジング本体27は、外周部の下部に切欠部71が形成されることとなり、下方への突出量が減少する。
また、第1減速機32にて、ハウジング26のハウジング本体27は、内周面に周方向に沿って内歯27bが一体に形成される一方、リングギア50は、外周面に周方向に沿って外歯50aが一体に形成されている。また、ハウジング本体27は、内周面に周方向に沿って内歯27bに連続して欠歯部27dが一体に形成される一方、リングギア50は、外周面に周方向に沿って外歯50aに連続して欠歯部50bが一体に形成されている。そして、ハウジング本体27の内歯27bに対して、リングギア50の外歯50aが嵌合すると共に、ハウジング本体27の欠歯部27dに対して、リングギア50の欠歯部50bが嵌合している。
この場合、各欠歯部27d,50bは、スプライン54の周方向における下部に、所定の角度範囲θにわたって設けられており、ハウジング本体27の弧状をなす内周面とリングギア50の弧状をなす外周面が嵌合して形成されている。そのため、ハウジング本体27とリングギア50は、この各欠歯部27d,50bにて、内歯27b及び外歯50aを形成する必要がないことから、その厚さを薄くすることができ、ハウジング本体27は、外周部の下部に切欠部72が形成されることとなり、下方への突出量が減少する。
そのため、ハウジング26(ハウジング本体27)と各減速機32,33のリングギア41,50の外周部をスプライン45,54により連結すると共に、このスプライン45,54の周方向におけるロアボールジョイント62に対向する位置に欠歯部27c,27d,41b,50bを形成することで、ハウジング26における下方への突出量が減少し、第1、第2減速機32,33の下方に大きな空間部を確保することができ、この空間部にロアアーム61とナックルアーム29とを連結するロアボールジョイント62を配設することができる。
ここで、上述したように構成された本実施例の車輪駆動装置の作動について説明する。
本実施例の車輪駆動装置にて、モータ31に通電すると、ステータコア36に対してロータ35と共に回転体34が回転し、この回転体34に形成されるサンギア37が回転し、複数のプラネタリギア38がサンギア37及びリングギア41に噛み合ったまま回転しながら公転し、複数のプラネタリギア38を支持するプラネタリキャリア40が回転することで、第1減速機32により1段目の減速が実現される。続いて、プラネタリキャリア39が回転すると、このプラネタリキャリア39に形成されるサンギア46が回転し、複数のプラネタリギア47がサンギア46及びリングギア50に噛み合ったまま回転しながら公転し、複数のプラネタリギア47を支持するプラネタリキャリア49が回転することで、第2減速機33により2段目の減速が実現される。そして、このプラネタリキャリア49とスプライン56により嵌合される出力軸19が回転し、この出力軸19にスプライン56により嵌合される内輪側部材14及びホイール12が回転し、車輪11を回転駆動することができる。
このように本実施例の車輪駆動装置にあっては、ホイール12内に配設されるモータ31の回転力を複数の減速機32,33により減速してホイール12に伝達することで車輪11を駆動可能に構成し、モータ31及び各減速機32,33をハウジング26内に収容し、ロアアーム61の端部と車輪支持部材としてのナックルアーム29の下端部とを連結するロアボールジョイント62を、第1減速機32とホイール12の径方向に対向して配設し、ハウジング26のハウジング本体27と第1減速機32を構成するリングギア41の外周部をスプライン45により連結すると共に、スプライン45の周方向におけるロアボールジョイント62に対向する位置に欠歯部27c,41bを形成している。
従って、ハウジング本体27と第1減速機32のリングギア41の外周部をスプライン45により連結すると共に、ロアボールジョイント62に対向して欠歯部27c,41bを形成することで、ハウジング26における下方への突出量が減少し、第1減速機32の下方に大きな空間部(スペース)を確保することができ、この空間部にロアアーム61とナックルアーム29とを連結するロアボールジョイント62を配設することができる。その結果、このロアボールジョイント62を最適位置に配置することができると共に、ロアボールジョイント62と第1減速機32との干渉を防止することができ、キングピン中心線のなす角度及び位置を適正に設定することで、車両の操舵性及び操縦安定性を向上することができる。
この場合、本実施例では、ハウジング本体27と第2減速機33を構成するリングギア50の外周部をスプライン54により連結すると共に、スプライン54の周方向におけるロアボールジョイント62に対向する位置に欠歯部27d,50bを形成している。従って、ハウジング26における下方への突出量が更に減少し、第1、第2減速機32,33の下方に形成される空間部(スペース)を更に大きく確保することができ、この空間部にロアアーム61とナックルアーム29とを連結するロアボールジョイント62を配設することができる。
そして、本実施例の車輪駆動装置では、欠歯部41b,50bを、スプライン45,54の周方向における下部に所定の範囲にわたって設け、ハウジング本体27の弧状をなす内周面とリングギア41,50の弧状をなす外周面を嵌合して形成している。従って、ハウジング26における下方への突出量を減少し、減速機32,33の下方に大きな空間部(スペース)を確保することができる。
また、本実施例の車輪駆動装置では、ロアアーム61の端部と車輪支持部材としてのナックルアーム29の下端部とを連結するロアボールジョイント62と、減速機32,33のうちの相対的に小さい径をなす第1減速機32とを、ホイール12の径方向に対向して配設している。
従って、モータ31と第2減速機33との間に配置された第1減速機32を最小外径とすることで、この第1減速機32の下方に大きな空間部が確保され、この空間部に、第1減速機32とホイール12の径方向に対向するロアボールジョイント62を配設することができる。その結果、このロアボールジョイント62を最適位置に配置することができると共に、ロアボールジョイント62と第1減速機32との干渉を防止することができ、キングピン中心線のなす角度及び位置を適正に設定することで、車両の操舵性及び操縦安定性を向上することができる。
また、本実施例の車輪駆動装置では、複数の減速機を第1減速機32と第2減速機33とから構成し、第1減速機32と第2減速機33をモータ31に対して車両内方側に配置している。従って、第1減速機32の下方に大きな空間部を確保することができ、ロアボールジョイント62を最適位置に配置することができる。この場合、各減速機32,33を遊星歯車機構により構成することで、第1減速機32の減速比を第2減速機33の減速比を低く設定することで、第1減速機32の外径を容易に最小外径に形成することができる。
更に、本実施例の車輪駆動装置では、モータ31と第1減速機32と第2減速機33を同一軸心O上に配設することで、このモータ31と第1減速機32と第2減速機33からなる駆動ユニットをコンパクトにすることができる。
そして、車輪支持部材を構成するホイール支持部材としての外輪側部材22の内周側にハブベアリング23を介して車軸としての内輪側部材14及び出力軸19を回転自在に支持する一方、ハブベアリング23及び外輪側部材22の外周側にモータ31を配設している。従って、モータ31の高速化及び低トルク化を可能とすることができる。
なお、上述した実施例では、ロアアーム61とナックルアーム29とを連結するロアボールジョイント62を、各減速機32,33と対向して配設し、ハウジング本体27と各減速機32,33のリングギア41,50の外周部をスプライン45,54により連結すると共に、スプライン45,54の周方向におけるロアボールジョイント62に対向する位置に欠歯部27c,27d,41b,50bを形成したが、一方の減速機のリングギアをスプラインにより連結すると共に、欠歯部を形成してもよい。
また、上述した実施例では、ロアアーム61とナックルアーム29とを連結するロアボールジョイント62と、最小径をなす第1減速機32とをホイール12の径方向に対向して配設したが、必要に応じて、第2減速機33を最小径に設定し、ロアアーム61とナックルアーム29とを連結するロアボールジョイント62と、第2減速機33とを、ホイール12の径方向に対向して配設してもよい。また、複数の減速機を第1減速機32と第2減速機33とにより構成したが、1つまたは3つ以上の減速機を設けてもよい。この場合、複数の減速機のうちの最小径に限らず、相対的に小さい径をなす減速機を、ロアアームと車輪支持部材との連結部の径方向に対向すればよい。更に、モータ31と第1減速機32と第2減速機33を同一軸心とし、減速機32,33を遊星歯車機構としたが、モータ31と第1減速機32と第2減速機33の軸心を異ならせ、カウンターギア機構を採用してもよい。
以上のように、本発明に係る車輪駆動装置は、ロアアームと車輪支持部材との連結部を最適位置に設定すると共にこの連結部と減速機との干渉を防止するものであり、いずれの車両にも有用である。
本発明の一実施例に係る車輪駆動装置を表す縦断面図である。 本実施例の車輪駆動装置における第1減速機を表す図1のII−II断面図である。
符号の説明
11 車輪
12 ホイール
14 内輪側部材(車軸)
19 出力軸(車軸)
22 外輪側部材(車輪支持部材、ホイール支持部材)
23 ハブベアリング
26 ハウジング(車輪支持部材)
27 ハウジング本体
27a,27b 内歯
27c,27d 欠歯部
29 ナックルアーム(車輪支持部材)
31 モータ
32 第1減速機
33 第2減速機
35 ロータ
36 ステータコア
37,46 サンギア
38,47 プラネタリギア
39,40,48,49 プラネタリキャリア
41,50 リングギア
41a,50a 外歯
41b,50b 欠歯部
45,54 スプライン
71,72 切欠部

Claims (5)

  1. ホイール内に配設されるモータの回転力を減速機により減速して前記ホイールに伝達することで車輪を駆動する車輪駆動装置において、前記モータ及び前記減速機がハウジング内に収容され、ロアアームと車輪支持部材との連結部が前記減速機と前記ホイールの径方向に対向して配設され、前記ハウジングと前記減速機を構成するリングギアの外周部がスプラインにより連結されると共に、前記スプラインの周方向における前記連結部に対向する位置に欠歯部が形成されることを特徴とする車輪駆動装置。
  2. 請求項1に記載の車輪駆動装置において、前記欠歯部は、前記スプラインの周方向における下部に所定の範囲にわたって設けられ、前記ハウジングの弧状をなす内周面と前記リングギアの弧状をなす外周面が嵌合して形成されることを特徴とする車輪駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の車輪駆動装置において、前記減速機は、第1減速機と第2減速機を有し、前記第1減速機と前記第2減速機は、前記モータに対して、車両内方側に配置され、前記第1減速機と前記第2減速機の少なくともいずれか一方の減速機を構成するリングギアの外周部が前記ハウジングとスプラインにより連結されると共に、前記スプラインの周方向における前記連結部に対向する位置に欠歯部が形成されることを特徴とする車輪駆動装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の車輪駆動装置において、前記減速機は、サンギアと複数のプラネタリギアとプラネタリキャリアと前記リングギアとを有する遊星歯車機構により構成されることを特徴とする車輪駆動装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の車輪駆動装置において、前記モータと前記の減速機は、同一軸心上に配設されることを特徴とする車輪駆動装置。
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