JP4948429B2 - 金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム - Google Patents

金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP4948429B2
JP4948429B2 JP2008004463A JP2008004463A JP4948429B2 JP 4948429 B2 JP4948429 B2 JP 4948429B2 JP 2008004463 A JP2008004463 A JP 2008004463A JP 2008004463 A JP2008004463 A JP 2008004463A JP 4948429 B2 JP4948429 B2 JP 4948429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chlorine
combustible
kiln
cement
lead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008004463A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009165919A (ja
Inventor
淳一 寺崎
紳一郎 齋藤
隆 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP2008004463A priority Critical patent/JP4948429B2/ja
Publication of JP2009165919A publication Critical patent/JP2009165919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4948429B2 publication Critical patent/JP4948429B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

本発明は、金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システムに関し、特に、廃棄車両のシュレッダーダストをセメント製造に利用してリサイクル処理するシステムに関する。
従来、廃棄車両等は、鉄リサイクル工場でシュレッダー等の大型カッターで細かく切断された後、磁選機や比重分離機等を通して鉄や非鉄金属等の有価物を分離回収するなどしてリサイクル処理されるが、その際、ASR(Automobile Shredder Residues)と呼ばれる破片状の残渣物(シュレッダーダスト)が発生し、その処理が問題となる。これらは、主に最終処分場で埋め立て処理されるが、近年、最終処分場の残余量が逼迫しているのに加え、新たな処分地の確保も困難な状況になりつつあり、また、ASR中の残留金属類が埋立処理場に溶出して環境を汚染するという問題もある。
そこで、ASRを埋め立て以外の方法で処理する技術として、例えば、特許文献1には、細かく砕いたASRをセメント原料に添加してセメントキルンに投入にすることにより、ASRをセメント製造にリサイクル活用する処理方法が提案されている。
一方、セメント製造においては、近年、セメント中の鉛が問題視されつつあり、鉛濃度の上限を規制する動きも始まっている。従来、セメント中の鉛は、固定化され、土壌への溶解、汚染はほとんどないと考えられてきたが、近年のセメント製造装置におけるリサイクル資源の活用量の増加に伴い、セメント中の鉛の量も増加傾向にあるため、土壌汚染の危険性が懸念されるようになってきた。
そこで、セメント中の鉛濃度を低減する技術として、例えば、特許文献2には、セメント製造工程に供給される廃棄物中の塩素分及び鉛分を効果的に分離除去するため、塩素バイパスダスト等の廃棄物を水洗する水洗工程と、濾別した固形分のアルカリ溶出工程と、この濾液から鉛を沈殿させて分離する脱鉛工程と、脱鉛した濾液からカルシウムを沈殿させて分離する脱カルシウム工程と、この濾液を加熱して塩化物を析出させて分離回収する塩分回収工程とを有する廃棄物の処理方法が開示されている。
また、特許文献3には、飛灰等の廃棄物から鉛等を分別して除去するにあたって、カルシウムイオンを含む溶液を混合してスラリーを得た後、固液分離して、亜鉛を含む固形分と、鉛を含む水溶液とを得る工程と、鉛を含む水溶液に硫化剤を添加した後、固液分離して、硫化鉛と、カルシウムイオンを含む溶液とを得る工程等を含む廃棄物の処理方法が記載されている。
特開平9−86977号公報 特開2003−1218号公報 特開2003−201524号公報
しかし、特許文献2及び3に記載の従来技術においては、塩素バイパスダスト等に含まれる鉛分を除去しているが、塩素バイパスダストから系外に除去される鉛の割合は、全体の30%程度に過ぎず、たとえ、塩素バイパスダスト中の鉛を100%除去したとしても、残りの70%程度は、依然としてセメントキルンから排出されるクリンカに取り込まれるため、セメントの鉛含有率を低下させるのは容易ではない。そこで、セメントキルン内の鉛の揮発を促進し、塩素バイパスダスト等への鉛の濃縮率を高めることが重要である。
一方、特許文献1に記載の従来技術によれば、ASRを資源として有効活用することができるものの、ASR中の残留重金属類に鉛が含まれている場合には、セメントの鉛含有率を増大させることになり、また、ASR中に含まれる塩素もセメント品質に影響を与える虞がある。このため、ASRをセメント原料に添加してセメント製造に利用しても、ASRの使用量を制限せざるを得ず、効率的に処理できないという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、ASR等の金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物を効率的にリサイクル処理しながら、セメントキルン内の鉛等の重金属類の揮発を促進し、塩素バイパスダスト等への重金属類の濃縮率を高めることにより、セメントの重金属類含有率を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システムであって、金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物、又は該可燃性廃棄物から所定の金属を含む異物を除去して得た可燃分を粉砕する粉砕手段と、前記粉砕手段によって粉砕する前の可燃性廃棄物、又は前記粉砕手段によって粉砕した後の可燃性廃棄物から、所定の金属を含む異物を除去して可燃分を得る異物除去手段と、前記粉砕手段及び前記異物除去手段を介して得られた可燃分の粒度1mm以上、50mm以下に調整する粒度調整手段と該粒度調整手段によって粒度調整された塩素を含有する可燃分を、セメント焼成炉に投入する投入手段とを備え、該投入手段は、セメントキルンの窯前部、窯尻部、窯の胴体部又は仮焼炉から前記塩素を含有する可燃分を投入し、該可燃分を該セメントキルンの窯尻部から仮焼炉出口までの領域で燃焼させ、前記セメントキルンの窯尻部の燃焼ガスのCO濃度が0.2%以上、5%以下で、かつ該窯尻部におけるセメント原料中の塩素濃度が50ppm以上、3%以下となるように前記塩素を含有する可燃分の投入量を調整することを特徴とする。
そして、本発明によれば、前記粉砕手段及び前記異物除去手段を介して得られた可燃分をセメント焼成炉に投入することによって、燃料代替として利用するだけではなく、可燃分に含まれる塩素をセメントキルン内等の鉛等の重金属類と反応させ、重金属類を効率よく揮発させることができる。加えて、セメントキルン内等で該塩素を含む可燃分を焼却処理することにより、セメントキルン内等に還元雰囲気を生じさせ、その還元雰囲気の下で重金属類を効率よく揮発させることができる。揮発した重金属類は、濃縮された状態で系外に排出されるため、セメントキルン等からの重金属類の除去率を高めることができる。また、廃棄物の処理量も従来に比べて増加させることができるため、金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物を効率的にリサイクル処理しながら、セメントの重金属類含有率を低減することが可能になる。
度調整された塩素を含む可燃分を用いることで、可燃分の均一な燃焼状態を得ることができるとともに、セメント焼成炉の所望の位置で可燃分を燃焼させることが容易となり、より効率よく重金属を揮発させることができる。
メントキルンの窯尻部から仮焼炉出口までの領域は、セメントキルンの燃焼ガス温度が700〜1200℃であり、該可燃物に含まれる塩素と鉛等の重金属類とを反応させることによって、重金属類を効率よく揮発させることができるとともに、この領域を還元雰囲気とすることによって、さらに高い揮発率で揮発させることができ、セメント中の重金属類の除去率をさらに高めることが可能になる。
上記処理システムにおいて、前記投入手段により、前記可燃分を0.1m/s以上、50m/s以下の速度で吹き込むことができる。
また、上記処理システムにおいて、前記可燃性廃棄物を廃棄車両のシュレッダーダストとすることができ、シュレッダーダストを焼却処理しながら、同時にセメントの重金属類含有率を低減することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物を効率的にリサイクル処理しながら、セメントキルン内の鉛等の重金属類の揮発を促進し、塩素バイパスダスト等への重金属類の濃縮率を高めることにより、セメントの重金属類含有率を低減することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明においては、本発明にかかる金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システムを用いてASRを処理すると同時に、セメントキルン内の鉛の揮発を促進し、塩素バイパスダスト等への鉛の濃縮率を高めることにより、セメントの鉛含有率を低減する場合を例にとって説明する。
図1は、本発明にかかる金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システムの第1の実施形態を示す。この処理システム1は、ASRを乾式洗浄し、ASRから付着物W1を分離する乾式洗浄装置2と、乾式洗浄装置2で分離された付着物W1から銅を選別回収する渦電流選別機3と、付着物W1が除去された洗浄物(可燃分)W2を破砕する一次破砕機4と、一次破砕機4からの破砕物W4を粉砕する万能粉砕機5と、渦電流選別機3からのダストW3及び万能粉砕機5からの粉砕物W5との混合物W6をセメントキルン11内に燃料として吹き込む吹込ノズル10と、セメントキルン11の窯尻部11aからプレヒータ12の最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気する塩素バイパス設備13と、抽気ガスGから粗粉ダストを回収する分級機14と、分級機14から排出される微粉ダストを回収するための集塵機15とから構成される。一次破砕機4と万能粉砕機5には、排出部に打抜スクリーン(パンチングメタル)を取り付けることができ、所望の粒度の破砕物が得られるように調整できる。
上記処理システム1において、セメント製造工場にASRが持ち込まれると、まず、乾式洗浄装置2によってASRから付着物W1を除去し、渦電流選別機3によって付着物W1に含まれる銅等の有価金属類を回収する。渦電流選別機3から排出されるダスト(可燃分)W3は、万能粉砕機5からの粉砕物W5に混合する。
乾式洗浄装置2によって付着物W1を除去したASR、すなわち可燃分W2は、一次破砕機4で破砕して破砕物W4とし、破砕物W4を万能粉砕機5により粉砕して粉砕物W5を得る。粉砕物W5は、渦電流選別機3から排出されるダスト(可燃物)W3と混合される。
粉砕物W5と渦電流選別機3から排出されるダスト(可燃物)W3との混合物W6は、吹込ノズル10により、窯前部11bからセメントキルン11内に一次空気とともに吹き込む。
混合物W6の燃焼によりCOが発生し、セメントキルン11内が還元雰囲気となり、また、その際、混合物W6に含有される塩素と、セメントキルン11内のセメント原料に含まれる鉛とが反応し、塩化鉛が生成される。また、塩化鉛で揮発できなかった鉛が、還元雰囲気の形成により、硫化鉛等で揮発する。特に、雰囲気温度が900〜1200℃では、塩化鉛は高い揮発率(融点501℃、沸点950℃)を示し、また、硫化鉛等は還元雰囲気下において、雰囲気温度が900〜1200℃で高い揮発率で揮発させることができる。尚、混合物6を燃焼させる部位はセメントキルン11の中だけに限らず、仮焼炉内でもよい。
セメントキルン11等で揮発した鉛は、燃焼ガスとともにプレヒータ12側に移動し、塩素バイパス設備13によって抽気される。その後、分級機14において抽気ガスG中の粗粉ダストを回収してセメントキルン11系に戻すとともに、抽気ガスG中の微粉ダストを集塵機15で回収する。この微粉ダストには、セメントキルン11等で鉛がより多く揮発した分、鉛が従来よりも多く濃縮されているため、この鉛を回収することにより、セメントキルン11で製造されるセメントの鉛含有率を低下させることができる。
尚、セメントキルン11への混合物W6の投入量は、鉛の揮発を促進するため、セメントキルン11の窯尻部11aの燃焼ガスのCO濃度が0.2〜5%の範囲内になり、かつ該窯尻部11aにおけるセメント原料中の塩素濃度が50ppm〜3%以下となるように調整することが好ましい。
このように、本実施の形態においては、ASRの可燃分をセメントキルン11内に投入することにより、可燃分に含まれる塩素をセメントキルン11等のセメント原料に含まれる鉛と反応させて塩化鉛を生成させ揮発させるとともに、可燃分をCOの発生源に利用、つまり還元雰囲気を形成することによって、塩化鉛で揮発できなかった鉛を、硫化鉛等で揮発させるため、セメントキルン11内の鉛の揮発率を高めることができる。揮発した鉛は、塩素バイパス設備13を通じて濃縮された状態で系外に排出されるため、セメントキルン11からの鉛の除去率を高めることができる。また、ASRの使用量も従来に比べて増加させることができるため、ASRを効率的にリサイクル処理しながら、セメントの鉛含有率を低減することが可能になる。
尚、上記実施の形態においては、セメントキルン11の窯前部11bから混合物W6をセメントキルン11内に吹き込むが、図2に示すように、仮焼炉16の下部に吹込ノズル17を設け、吹込ノズル17により混合物W6を仮焼炉16内に吹き込んでもよい。また、混合物W6の粒径及び吹込場所に応じて、吹込ノズル17からの混合物W6の吹込速度を0.1〜50m/sに調整する。
さらに、混合物W6を投入、吹き込みする装置を、図1に示したセメントキルン11の窯前部11b、窯尻部11a又は胴体部11cのいずれかの箇所に設け、投入又は吹込によって、混合物W6をセメントキルン11内に直接供給してもよい。また、混合物W6を仮焼炉16内に投入する場合でも、図2の吹込ノズル17に代えて、混合物W6を投入する装置を設けてもよい。
次に、本発明にかかる金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システムの第2の実施形態について、図3を参照しながら説明する。尚、この図において、図1の処理システム1と同一の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
同図に示すように、この処理システム20は、ASRを粉砕するためのローターインパクトミル21と、粉砕したASRを篩い分けるための吸引ノズル付きトロンメル22と、トロンメル22から排出される気体から可燃物を回収するためのサイクロン23とを備える。尚、粒度調整したASRの可燃分(以下「粒調物」という)W8をセメントキルン11内に吹き込むための構成や、セメントキルン11内の鉛を系外に排出するための構成は、図1の処理システム1と同様である。
ローターインパクトミル21は、図1の一次破砕機4及び万能粉砕機5の代替設備であり、セメント工場に持ち込まれたASRを細かく粉砕するために備えられる。また、吸引ノズル付きトロンメル22は、ローターインパクトミル21で粉砕された粉砕物W7を、所定の粒径以下の粉砕物(粒調物)W8と、所定の粒径以上の粉砕物W9と、銅等の有価金属類を含む重量物とに分離するために備えられ、排出口側の端部には、粉砕物W9を排出してサイクロン23に供給するための吹込ノズル22a及び吸引ノズル22bが付設される。サイクロン23は、両ノズル22a、22bを通じて搬送された粉砕物W9を含む空気から気体分を除去し、可燃分W10をローターインパクトミル21に戻すために備えられる。
上記処理システム20において、ローターインパクトミル21及びノズル付きトロンメル22により、ASRの可燃分を所定の粒径(1〜50mm)に調整して得られた粒調物W8を、吹込ノズル10を通じてセメントキルン11内に吹込速度0.1〜50m/sで吹き込み、粒調物W8中の塩素をセメントキルン11等のセメント原料に含まれる鉛と反応させて塩化鉛を生成させ揮発させるとともに、可燃分をCOの発生源に利用、つまり還元雰囲気を形成することによって、塩化鉛で揮発できなかった鉛を、硫化鉛等で揮発させる。このため、図1の処理システム1と同様に、ASRを燃料代替にすると同時に、セメントキルン11の鉛の揮発率を高めることができ、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明にかかる金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システムの第3の実施形態について、図4を参照しながら説明する。尚、この図において、図3の処理システム20と同一の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
同図に示すように、処理システム30は、図3の吸引ノズル付きトロンメル22及びサイクロン23に代えて、風力選別機31と、トロンメル32とを備える点で、図3の処理システム20と異なる。
風力選別機31は、ローターインパクトミル21で粉砕された粉砕物W7から銅等の有価金属類を含む重量物を回収するために備えられ、また、トロンメル32は、重量物が除去された粉砕物(可燃分)W11を、所定の粒径以下の可燃分(粒調物)W12と、それ以外の粒径の可燃分W13とに分離するために備えられる。
上記処理システム30においても、ASRの可燃分を所定の粒径(1〜50mm)に調整した後、吹込ノズル10を通じてセメントキルン11内に吹込速度0.1〜50m/sで吹き込み、粒調物W12中の塩素をセメントキルン11等のセメント原料に含まれる鉛と反応させて塩化鉛を生成させ揮発させるとともに、可燃分をCOの発生源に利用、つまり還元雰囲気を形成することによって、塩化鉛で揮発できなかった鉛を、硫化鉛等で揮発させる。このため、図1の処理システム1と同様に、ASRを燃料代替にすると同時に、セメントキルン11の鉛の揮発率を高めることができ、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施の形態においては、本発明にかかる金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システムを用いてASRを処理する場合を例示したが、この処理システムの処理対象物はASRに限らず、その他の金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物を処理することもできる。また、上記実施の形態においては、ASRを処理すると同時に、セメントの鉛含有率を低減する場合を例にとって説明したが、鉛以外にも、可燃性廃棄物に含まれる塩素を利用し、かつ還元雰囲気で揮発率が上昇する他の重金属類を対象にすることもできる。
本発明にかかる金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システムの第1の実施形態を示すフローチャートである。 図1の吹込ノズルの設置位置の変更例を示す図である。 本発明にかかる金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システムの第2の実施形態を示すフローチャートである。 本発明にかかる金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システムの第3の実施形態を示すフローチャートである。
符号の説明
1 金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム
2 乾式洗浄装置
3 渦電流選別機
4 一次破砕機
5 万能粉砕機
10 吹込ノズル
11 セメントキルン
11a 窯尻部
11b 窯前部
11c 胴体部
12 プレヒータ
13 塩素バイパス設備
14 分級機
15 集塵機
16 仮焼炉
17 吹込ノズル
20 金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム
21 ローターインパクトミル
22 吸引ノズル付きトロンメル
22a 吹込ノズル
22b 吸引ノズル
23 サイクロン
30 金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム
31 風力選別機
32 トロンメル

Claims (3)

  1. 金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物、又は該可燃性廃棄物から所定の金属を含む異物を除去して得た可燃分を粉砕する粉砕手段と、
    前記粉砕手段によって粉砕する前の可燃性廃棄物、又は前記粉砕手段によって粉砕した後の可燃性廃棄物から、所定の金属を含む異物を除去して可燃分を得る異物除去手段と、
    前記粉砕手段及び前記異物除去手段を介して得られた可燃分の粒度1mm以上、50mm以下に調整する粒度調整手段と
    該粒度調整手段によって粒度調整された塩素を含有する可燃分を、セメント焼成炉に投入する投入手段とを備え
    該投入手段は、セメントキルンの窯前部、窯尻部、窯の胴体部又は仮焼炉から前記塩素を含有する可燃分を投入し、該可燃分を該セメントキルンの窯尻部から仮焼炉出口までの領域で燃焼させ、前記セメントキルンの窯尻部の燃焼ガスのCO濃度が0.2%以上、5%以下で、かつ該窯尻部におけるセメント原料中の塩素濃度が50ppm以上、3%以下となるように前記塩素を含有する可燃分の投入量を調整することを特徴とする金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム。
  2. 前記投入手段は、前記可燃分を0.1m/s以上、50m/s以下の速度で吹き込むことを特徴とする請求項1に記載の金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム。
  3. 前記可燃性廃棄物は、廃棄車両のシュレッダーダストであることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム。
JP2008004463A 2008-01-11 2008-01-11 金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム Active JP4948429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004463A JP4948429B2 (ja) 2008-01-11 2008-01-11 金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004463A JP4948429B2 (ja) 2008-01-11 2008-01-11 金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009165919A JP2009165919A (ja) 2009-07-30
JP4948429B2 true JP4948429B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=40967744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008004463A Active JP4948429B2 (ja) 2008-01-11 2008-01-11 金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4948429B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016147437A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 住友大阪セメント株式会社 樹脂廃棄物の処理方法、及び樹脂廃棄物の処理システム

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5112134B2 (ja) * 2008-03-26 2013-01-09 太平洋セメント株式会社 廃自動車シュレッダーダストのセメント焼成用燃料化方法
JP6332857B2 (ja) * 2014-07-15 2018-05-30 株式会社三井E&Sホールディングス 廃棄物の処理方法
JP6598373B2 (ja) * 2016-03-10 2019-10-30 太平洋セメント株式会社 廃石膏ボードの処理方法及び処理装置
EP3450412A1 (en) 2017-09-04 2019-03-06 Ferro Duo GmbH Process for the purification of waste metal chlorides by thermal treatment
JP7120296B2 (ja) * 2020-12-21 2022-08-17 住友大阪セメント株式会社 樹脂廃棄物の処理方法、及び樹脂廃棄物の処理システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07246377A (ja) * 1994-03-10 1995-09-26 Kawasaki Steel Corp 有害物質を含む可燃廃棄物の燃焼処理方法及び装置
JPH11171605A (ja) * 1997-12-11 1999-06-29 Taiheiyo Cement Corp 難水溶性塩素化合物含有廃棄物を使用したセメント製造方法
JP2000026924A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Ebara Corp 廃棄物中の非鉄金属類の分離・除去方法
JP4090621B2 (ja) * 1999-04-27 2008-05-28 太平洋セメント株式会社 可燃性廃棄物の燃焼装置
DE10053491A1 (de) * 2000-10-27 2002-05-08 Volkswagen Ag Anlage und Verfahren zur Aufbereitung von Shredder-Rückständen und Verfahren einer erzeugten Flusen-Fraktion
JP3856711B2 (ja) * 2002-02-26 2006-12-13 太平洋セメント株式会社 窯業原料として再利用が可能な無機化学成分を含む無機系廃棄物の再資源化方法及び再資源化装置
JP4525009B2 (ja) * 2003-07-11 2010-08-18 住友金属工業株式会社 ロータリーキルンによる廃棄物処理方法
JP4947249B2 (ja) * 2004-02-16 2012-06-06 三菱マテリアル株式会社 ロータリーキルンを用いた可燃性廃棄物の処理方法
JP2006021118A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Taiheiyo Cement Corp 消火用薬剤の処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016147437A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 住友大阪セメント株式会社 樹脂廃棄物の処理方法、及び樹脂廃棄物の処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009165919A (ja) 2009-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4438329B2 (ja) 有機物を含む廃棄物の処理方法
US8800775B2 (en) Method for recovering metals from electronic waste containing plastics materials
JP4948429B2 (ja) 金属類及び塩素を含有する可燃性廃棄物の処理システム
KR101782234B1 (ko) 전기·전자 부품 부스러기의 처리 방법
JP4823175B2 (ja) 焼却灰処理システム
KR20090021928A (ko) 폐망간전지 및 알카라인전지 재활용 장치 및 방법
JP2010013304A (ja) 石膏ボード廃材から石膏を再生する方法
JP3737459B2 (ja) 廃棄物の再資源化処理方法
JP4191199B2 (ja) 廃棄物焼却灰の処理方法及びその処理方法によって得た砂代替材並びに砕石代替材
WO2020080509A1 (ja) 被覆電線の処理方法
JP2017066383A (ja) 炭素繊維強化プラスチックの処理方法及び燃料の製造方法
JP3856711B2 (ja) 窯業原料として再利用が可能な無機化学成分を含む無機系廃棄物の再資源化方法及び再資源化装置
JP2008143728A (ja) セメント製造工程からの鉛回収方法及び回収装置
JP2021146335A (ja) アルカリ金属除去方法及びアルカリ金属除去装置
JP2003010634A (ja) 廃棄物処理排ガスとダストの処理方法及びその設備
JP2008190019A (ja) セメント製造工程からの鉛回収方法及び回収装置
CN110431245B (zh) 金属锰的制造方法
JP4393915B2 (ja) 亜鉛、鉛および塩素を含む物質の処理方法
JP2002102835A (ja) 廃棄物焼却ダストの処理方法及びその装置
CN110402294B (zh) 金属锰的制造方法
JPH11302748A (ja) 有価金属の回収方法
JPH0824831A (ja) 飛灰からの金属回収方法
JP2002119820A (ja) 廃棄物焼却排ガスとダストの処理方法
JP6820689B2 (ja) 金属マンガンの製造方法
JP2008230942A (ja) セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120305

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4948429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250