JP4927613B2 - 成形用金型 - Google Patents

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Description

本発明は、断面溝型の外金具と内金具との隙間にゴムを充填して加硫するための成形用金型に関する。
自動車の車体には様々な周波数領域での固有振動数が存在しているが、これが共振現象を起こすと、車体が激しく振動して乗り心地が悪化するなどの不具合が生じる。そこで、ダイナミックダンパと呼ばれる防振装置を車体に取り付けて、該ダイナミックダンパで所定の周波数域の振動を低減させることが行われている。
ダイナミックダンパの形態は、その取り付け箇所などによって異なり、様々であるが、例えば、断面溝型の外金具の内側に、断面溝型の内金具を所定間隔を隔てて配し、外金具の側壁と内金具の側壁との隙間にゴムを充填して加硫したものが知られている(例えば、特許文献1と特許文献2)。この種のダイナミックダンパにおいて、外金具は、車体に取り付けるための部分になっており、ベースブラケットなどと呼ばれている。また、内金具は、錘を取り付けるための部分となっており、マスブラケットなどと呼ばれている。
外金具と内金具との隙間におけるゴムの充填と加硫は、通常、成形用金型を用いて外金具と内金具を位置決めした状態で行われる。しかし、外金具と内金具を高い精度で位置決めしようとすると、成形用金型における外金具挿入部の幅や内金具挿入部の幅をそれぞれ外金具の厚さや内金具の厚さにできるだけ一致させておく必要があった。このため、外金具や内金具を成形用金型に挿入しにくくなったり、製品を成形用金型から取り出しにくくなったりするおそれがあった。
これに対し、成形用金型における外金具挿入部の幅や内金具挿入部の幅を外金具の厚さや内金具の厚さよりも広くしすぎると、外金具や内金具の位置決めを正確に行うことができなくなった結果、ダイナミックダンパの寸法精度が低下して、ダイナミックダンパの性能が低下するおそれがあった。外金具と内金具との間隔に大きな誤差が生じると、ダイナミックダンパの共振周波数に大きなばらつきが生じてしまうからである。
また、外金具と金型合わせ面との隙間や、内金具と金型合わせ面との隙間を広くすると、その隙間からゴムが洩れてしまい、歩留まりが悪化するなどの不具合が生じるおそれもあった。さらに、洩れたゴムによってダイナミックダンパを車体に取り付けにくくなったり、ダイナミックダンパに錘を取り付けにくくなったりするなどの不具合が生じるおそれもあった。
金具保持型(金具保持型の定義については後述する。)に対して外金具や内金具を容易に挿入でき、金具保持型から製品を取り出しやすくしながらも、外金具と内金具を高い精度で位置決めでき、さらには外金具や内金具のシール不良によるゴム洩れを防止できることが望ましいが、そのような成形用金型は見当たらないのが実状であった。
ところで、これまでには、アンギュラピンで中型を水平方向にスライドさせることができるようにした成形用金型も提案されているが(例えば、特許文献3)、ダイナミックダンパを製造するための成形用金型でこのような構造を採用したものは見当たらなかった。また、アンギュラピンを用いた成形用金型では、金型の移動しろを広く確保する必要があったために、金型の小型化が困難になるなどの欠点もあった。
特開2006−258223号公報 特開2000−266110号公報 特許第2821495号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、金具保持型に対して外金具や内金具を容易に挿入でき、金具保持型から製品を取り出しやすくしながらも、外金具と内金具を高い精度で位置決めでき、さらには外金具や内金具のシール不良によるゴム洩れを防止できることのできる成形用金型を提供するものである。また、小型化の容易な成形用金型を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
一対の側壁WOUT1,WOUT2を有する断面溝型の外金具の内側に、一対の側壁WIN1,WIN2を有する断面溝型の内金具を所定間隔を隔てた状態で保持するための金具保持型と、
金具保持型に対して接近又は離反する向きに移動する金具押さえ型とを備え、
側壁WOUT1と側壁WIN1との隙間及び/又は側壁WOUT2と側壁WIN2との隙間にゴムを充填して加硫するための成形用金型であって、
側壁WOUT1,WOUT2の外面を内向きに押圧するための外側スライダSOUT1,SOUT2と、
側壁WIN1,WIN2の内面を外向きに押圧するための内側スライダSIN1,SIN2と、
を金具保持型に備え、
外側スライダSOUT1,SOUT2の外面を内向きに押圧して外側スライダSOUT1,SOUT2を内側にスライドさせるための外側カムドライバDOUT1,DOUT2と、
内側スライダSIN1,SIN2の内面を外向きに押圧して内側スライダSIN1,SIN2を外側にスライドさせるための内側カムドライバDINと、
を金具押さえ型に備えていることを特徴とする成形用金型
を提供することによって解決される。
ここで、「断面溝型の外金具(内金具)」とは、所定間隔で配された一対の側壁WOUT1,WOUT2(側壁WIN1,WIN2)を有する溝型の金具のことを云う。側壁WOUT1(側壁WIN1)と側壁WOUT2(側壁WIN2)は、平行であってもよいし、非平行であってもよい。また、側壁WOUT1(側壁WIN1)や側壁WOUT2(側壁WIN2)には、必要に応じて、フランジなどの突出部分や、貫通孔や切欠を設けてもよい。
また、「金具保持型」とは、成形用金型を構成する複数の型のうち、金具(外金具及び内金具)を保持させる型のことを云う。これに対し、金具保持型と対になる型のことを「金具押さえ型」と云う。成形用金型が上下方向に開閉する上型と下型とで構成された場合においては、通常、下型が金具保持型となって上型が金具押さえ型となる。また、成形用金型が、固定型と該固定型に対して水平方向にスライドする可動型とで構成された場合には、通常、固定型が金具保持型となって可動型が金具押さえ型となる。しかし、この構成に限定されず、上型と下型や、可動型と固定型を逆にした構成も可能である。
さらに、「金具保持型に対して接近又は離反する向きに移動する金具押さえ型」という記載は、あくまで金具保持型と金具押さえ型との相対的な関係について表したものであり、本発明の成形用金型を金具押さえ型のみが移動するものに限定するものではない。すなわち、金具押さえ型と金具保持型の両方が互いに接近又は離反する方向に移動するものや、金具押さえ型が移動せず金具保持型のみが移動するものであっても、本発明の成形用金型の技術的範囲に含まれるものとする。
これにより、金具保持型と金具押さえ型とを開いた際には、外金具と金具保持型との隙間や、内金具と金具保持型との隙間を広く確保しながらも、金具保持型と金具押さえ型とを閉じた際には、外金具と金具保持型との隙間や、内金具と金具保持型との隙間を小さくすることが可能になる。したがって、金具保持型に対する外金具や内金具の挿入性を良くしながらも(金具保持型に対して外金具や内金具を容易に挿入できるようにしながらも)、外金具や内金具のシール不良によるゴム洩れを防止することも可能になる。また、製品の寸法精度を高くすることもできるので、共振周波数のばらつきが小さく性能に優れたダンパを得ることも可能になる。さらに、アンギュラピンを用いた場合などと比較して成形用金型を小型化できるばかりか、成形用金型を耐久性に優れたものとすることも可能になる。
上記成形用金型において、外側スライダSOUT1,SOUT2及び/又は内側スライダSIN1,SIN2を金具保持型から着脱できるようにすることも好ましい。これにより、外側スライダSOUT1,SOUT2や内側スライダSIN1,SIN2を金具保持型から取り外して洗浄するなど、成形用金型のメンテナンスを容易に行うことも可能になる。したがって、ブラスト洗浄する際に用いた粉が成形用金型に残って、外側スライダSOUT1,SOUT2や内側スライダSIN1,SIN2のスライド機能を損なわせるなどの不具合が生じるのを防止することも可能になる。
また、上記成形用金型において、外側スライダSOUT1,SOUT2における外側カムドライバDOUT1,DOUT2に押圧される面の鉛直方向に対する傾斜角θOUTや、内側スライダSIN1,SIN2における内側カムドライバDIN1,DIN2に押圧される面の鉛直方向に対する傾斜角θINは、45度以下であればとくに限定されない。しかし、傾斜角θOUTや傾斜角θINを小さくしすぎると、金具押さえ型と金具保持型とを遠く離れた位置から近づけないと、外側スライダSOUT1,SOUT2や内側スライダSIN1,SIN2のスライド量を確保することができなくなる。このため、傾斜角θOUTと傾斜角θINは、通常、1度以上に設定される。傾斜角θOUTと傾斜角θINは、3度以上であると好ましく、5度以上であるとより好ましい。
一方、外側スライダSOUT1,SOUT2における外側カムドライバDOUT1,DOUT2に押圧される面の鉛直方向に対する傾斜角θOUTや、内側スライダSIN1,SIN2における内側カムドライバDIN1,DIN2に押圧される面の鉛直方向に対する傾斜角θINを大きくしすぎると、外側カムドライバDOUT1,DOUT2と外側スライダSOUT1,SOUT2との間に生じる摩擦力や、内側カムドライバDIN1,DIN2と内側スライダSIN1,SIN2との間に生じる摩擦力が大きくなり、外側スライダSOUT1,SOUT2や内側スライダSIN1,SIN2がスライドしにくくなるおそれがある。このため、傾斜角θOUTと傾斜角θINは、通常、30度以下に設定される。傾斜角θOUTと傾斜角θINは、20度以下であると好ましく、15度以下であるとより好ましい。
さらに、上記成形用金型において、外側スライダSOUT1,SOUT2における外金具に接触する部分及び/又は内側スライダSIN1,SIN2における内金具に接触する部分に凸部を設けることも好ましい。これにより、外金具と金具保持型のシール部分及び/又は内金具と金具保持型のシール部分をより強く抑えることが可能になり、外金具や内金具のシール不良によるゴム洩れをさらに防止することが可能になる。
さらにまた、上記成形用金型において、外側スライダSOUT1,SOUT2を外向きに付勢するための外側付勢手段と、内側スライダSIN1,SIN2を内向きに付勢するための内側付勢手段とを備えることも好ましい。これにより、金具保持型と金具押さえ型とを開いた際に、外側スライダSOUT1,SOUT2や内側スライダSIN1,SIN2を自動的に初期位置に復帰させることが可能になるので、金具保持型から製品を取り出しやすくするだけでなく、次の成形に用いる外金具と内金具を金具保持型に対して容易に挿入することも可能になる。
以上のように、本発明の成形用金型によって、金具保持型に対して外金具や内金具を容易に挿入でき、金具保持型から製品を取り出しやすくしながらも、外金具と内金具を高い精度で位置決めでき、さらには外金具や内金具のシール不良によるゴム洩れを防止できることのできる成形用金型を提供することが可能になる。また、小型化の容易な成形用金型を提供することも可能になる。
本発明の成形用金型100の好適な実施態様を、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明の成形用金型100における金具保持型110に外金具210と内金具220とを保持させた状態を示した断面図である。図2は、本発明の成形用金型100における金具保持型110に外金具210と内金具220とを保持させた状態を示した平面図である。図3は、図1の成形用金型100における外側スライダSOUT1と内側スライダSIN1の周辺を示した拡大断面図である。図4は、本発明の成形用金型100における金具押さえ型120を下降させた状態を示した断面図である。図5は、本発明の成形用金型100における金具押さえ型120をさらに下降させて型締めした状態を示した断面図である。図6は、本発明の成形用金型100を型締めして、側壁WOUT1と側壁WIN1との隙間、及び、側壁WOUT2と側壁WIN2との隙間にゴム230を充填した状態を示した断面図である。図7は、本発明の成形用金型100を用いて成形を行った製品200の一例を示した斜視図である。
1.成形用金型の概要
本発明の成形用金型100は、図1と図2に示すように、金具保持型110と、金具押さえ型120とを備えたものとなっている。金具保持型110と金具押さえ型120の配置や、その型締め方向は、とくに限定されないが、本実施態様の成形用金型100において、金具保持型110は、下方に固定された固定下型となっており、金具押さえ型120は、上下方向(固定下型(金具保持型110)に対して接近又は離反する向き)に移動する可動上型となっている。以下においては、説明の便宜上、「金具保持型」を「下型」とし、「金具押さえ型」を「上型」として説明する。
2.下型(金具保持型)
下型110には、図1と図2に示すように、外金具挿入部111と内金具挿入部112とが設けられている。外金具挿入部111は、一対の側壁WOUT1,WOUT2を有する断面溝型の外金具210を挿入するための部分となっており、内金具挿入部112は、一対の側壁WIN1,WIN2を有する断面溝型の内金具220を挿入するための部分となっている。外金具210と内金具220は、所定間隔を隔てた状態で下型110に保持されるようになっている。
下型110には、外金具210における一対の側壁WOUT1,WOUT2の外面をそれぞれ内向きに押圧するための外側スライダSOUT1,SOUT2と、内金具220における一対の側壁WIN1,WIN2の内面をそれぞれ外向きに押圧するための内側スライダSIN1,SIN2とが設けられている。外側スライダSOUT1,SOUT2と内側スライダSIN1,SIN2は、下型110から着脱できるようになっており、成形用金型100の洗浄などのメンテナンスを容易に行うことができるようになっている。
外側スライダSOUT1,SOUT2は、ピンPOUT1,POUT2の先端部に固定されており、内側スライダSIN1,SIN2は、ピンPIN1,PIN2の先端部に固定されている。ピンPOUT1,POUT2の基端部は、コイルスプリング(外側付勢手段)によって外向きに付勢されており、ピンPIN1,PIN2の基端部は、コイルスプリング(内側付勢手段)によって内向きに付勢されている。
このため、外側スライダSOUT1,SOUT2は、その外面に内向きの押圧力を加えて内側にスライドさせても、その押圧力を取り除くと、外側にスライドして自動的に初期位置へ復帰するようになっている。また、内側スライダSIN1,SIN2は、その内面に外向きの押圧力を加えて外側にスライドさせても、その押圧力を取り除くと、内側にスライドして自動的に初期位置へ復帰するようになっている。
外側スライダSOUT1,SOUT2における外面(後述する外側カムドライバDOUT1,DOUT2に押圧される面)の鉛直方向に対する傾斜角θOUT(図3)や、内側スライダSIN1,SIN2における内面(後述する内側カムドライバDIN1,DIN2に押圧される面)の鉛直方向に対する傾斜角θIN(図3)は、45度以下であればとくに限定されない。
しかし、傾斜角θOUTや傾斜角θINを小さくしすぎると、上型120の下降距離を長く確保しないと、外側スライダSOUT1,SOUT2や内側スライダSIN1,SIN2のスライド量を確保することができなくなる。このため、傾斜角θOUTと傾斜角θINは、通常、1度以上に設定される。傾斜角θOUTと傾斜角θINは、3度以上であると好ましく、5度以上であるとより好ましい。
一方、傾斜角θOUTや傾斜角θINを大きくしすぎると、下型110における外側スライダSOUT1,SOUT2と上型120における外側カムドライバDOUT1,DOUT2との間に生じる摩擦力や、下型110における内側スライダSIN1,SIN2と上型120における内側カムドライバDIN1,DIN2との間に生じる摩擦力が大きくなり、外側スライダSOUT1,SOUT2や内側スライダSIN1,SIN2がスライドしにくくなるおそれがある。このため、傾斜角θOUTと傾斜角θINは、通常、30度以下に設定される。傾斜角θOUTと傾斜角θINは、20度以下であると好ましく、15度以下であるとより好ましい。
本実施態様の成形用金型100において、傾斜角θOUTは10度に設定しており、傾斜角θINは5度に設定している。
ところで、本実施態様の成形用金型100において、外側スライダSOUT1,SOUT2の内面(外金具210に接触する面)には凸部を設けており、外金具210の側壁WOUT1,WOUT2における内側にゴム230(図6)が充填される部分をより強く押圧することができるようになっている。また、内側スライダSIN1,SIN2の外面(内金具220に接触する面)にも凸部を設けており、内金具220の側壁WIN1,WIN2における外側にゴム230(図6)が充填される部分をより強く押圧することができるようになっている。
外側スライダSOUT1,SOUT2の内面や内側スライダSIN1,SIN2の外面に設ける凸部の高さは、とくに限定されない。しかし、この凸部を高くしすぎると、外金具210や内金具220が変形したり傷ついたりするおそれがある。このため、この凸部の高さは、通常、0.5mm以下に設定される。
3.上型(金具押さえ型)
上型120には、図1と図2に示すように、下型110における外側スライダSOUT1,SOUT2の外面をそれぞれ内向きに押圧して外側スライダSOUT1,SOUT2を内側にスライドさせるための外側カムドライバDOUT1,DOUT2と、下型110における内側スライダSIN1,SIN2の内面を外向きに押圧して内側スライダSIN1,SIN2を外側にスライドさせるための内側カムドライバDINとが設けられている。
内側カムドライバDINにおける内側スライダSIN1を押圧する部分と、内側スライダSIN2を押圧する部分とは、別個に形成されたものであってもよいが、本実施態様の成形用金型100においては、これらの部分を一体的に形成しており、成形用金型100のさらなる小型化を図っている。
4.成形用金型の操作方法及び動作
続いて、本実施態様の成形用金型100の操作方法と動作について説明する。本実施態様の成形用金型100において、外金具210と内金具220は、図1に示すように、上型120が上昇した型開き時において、下型110における外金具挿入部111と内金具挿入部112とにそれぞれ挿入するようになっている。
外金具挿入部111の幅X(外側スライダSOUT1,SOUT2の内面と下型110における外金具210の内面に接触する面との間隔)は、図3に示すように、型開き時においては外金具210の厚みよりもかなり広くなっており、外金具210を下型110に容易に保持させることができるようになっている。
また、内金具挿入部112の幅X(内側スライダSIN1,SIN2の外面と下型110における内金具220の外面に接触する面との間隔)も、図3に示すように、型開き時においては内金具220の厚みよりもかなり広くなっており、内金具220を下型110に容易に保持させることができるようになっている。
外金具210と内金具220を下型110に保持させると、図4と図5に示すように、上型120を下降させる。
このとき、外側スライダSOUT1,SOUT2は、その外面を外側カムドライバDOUT1,DOUT2によって内向きに押圧される。このため、外側スライダSOUT1,SOUT2は、上型120が下降して下型110に接近するに従って内側にスライドする。そのうち、外側スライダSOUT1,SOUT2の内面は、外金具210の側壁WOUT1,WOUT2に接触して外側から押圧するようになる。
外金具210の側壁WOUT1,WOUT2は、外側スライダSOUT1,SOUT2によって外側から押圧されると同時に、外金具210自身の弾性によって外側に戻ろうとする。したがって、側壁WOUT1と外側スライダSOUT1、及び、側壁WOUT2と外側スライダSOUT2は、互いに密着した状態となり、外金具210は、しっかりと位置決めされた状態となる。
これと同時に、内側スライダSIN1,SIN2は、その内面を内側カムドライバDINによって外向きに押圧される。このため、内側スライダSIN1,SIN2は、上型120が下降して下型110に接近するに従って外側にスライドする。そのうち、内側スライダSIN1,SIN2の外面は、内金具220の側壁WIN1,WIN2に接触して内側から押圧するようになる。
内金具220の側壁WIN1,WIN2は、内側スライダSIN1,SIN2によって内側から押圧されると同時に、内金具220自身の弾性によって内側に戻ろうとする。したがって、側壁WIN1と内側スライダSIN1、及び、側壁WIN2と内側スライダSIN2は、互いに密着した状態となり、内金具220は、しっかりと位置決めされた状態となる。
上型120が下死点まで下降して型締めがされた状態においては、図5に示すように、外金具挿入部111の幅は、外金具210の厚さに略一致し、内金具挿入部112の幅は、内金具220の厚さに略一致するようになっている。このため、外金具210と内金具220を高い精度で位置決めすることができるようになっている。側壁WOUT1と側壁WIN1との隙間、及び、側壁WOUT2と側壁WIN2との隙間には、成形キャビティCが形成されている。
型締めを終えると、成形キャビティC(図5)にゴム230(図6)を充填して加硫する。本実施態様の成形用金型100においては、上型120に設けた図示省略のゲートを通じてゴム230の充填を行うようになっている。
成形キャビティCに充填するゴム230の種類は、製品の種類などに応じて適宜選択され、とくに限定されない。ゴム230の種類としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、水素添加ニトリルゴム(HNBR)などのジエン系ゴムや、ブチルゴム(IIR)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、シリコーンゴム(Q)、アクリルゴム(ACM)又はエピクロロヒドリンゴム(CO,ECO)などの非ジエン系ゴムが例示される。ここで、ゴム名称後の括弧内におけるアルファベットは、JISK6397における略号である。これらのゴムは、1種のみで用いてもよいし、複数種を合わせてブレンドゴムとしてもよい。
ゴム230の加硫を終えると、上型120を上昇させる。このとき、外側スライダSOUT1,SOUT2は、外側付勢手段によって外向きに付勢されているために、外側カムドライバDOUT1,DOUT2が上方に抜けると、外側にスライドして自動的に初期位置へ復帰する。一方、内側スライダSIN1,SIN2は、内側付勢手段によって内向きに付勢されているために、内側カムドライバDINが上方に抜けると、内側にスライドして自動的に初期位置へ復帰する。このため、外金具210と内金具220との隙間にゴム230を充填して加硫した製品200(図7)を下型110から容易に取り出すことができるようになっている。
このようにして得られた製品200は、側壁WOUT1と側壁WIN1との間隔や、側壁WOUT2と側壁WIN2との間隔の誤差が小さく、寸法精度の高いものとなっている。また、側壁WOUT1と側壁WIN1との隙間や、側壁WOUT2と側壁WIN2との隙間に充填されたゴム230は、周囲に洩れていない。このため、製品200における外金具210や内金具220を他の部品に取り付けたりする際に障害とならないだけでなく、ゴム230の歩留まりを向上させることも可能となっている。
5.製品の種類
本発明の成形用金型100によって成形を行う製品は、断面溝型の外金具における側壁WOUT1,WOUT2と断面溝型の内金具における側壁WIN1,WIN2との隙間にゴム230を充填して加硫したものであればとくに限定されない。本実施態様の成形用金型100は、図7に示すダイナミックダンパ200を成形するためのものとなっている。このダイナミックダンパ200は、内金具220に錘を取り付けて、外金具210を自動車の車体に取り付けて使用するものとなっており、自動車の車体に生じる振動を低減することができるものとなっている。
本発明の成形用金型における金具保持型に外金具と内金具とを保持させた状態を示した断面図である。 本発明の成形用金型における金具保持型に外金具と内金具とを保持させた状態を示した平面図である。 図1の成形用金型における外側スライダSOUT1と内側スライダSIN1の周辺を示した拡大断面図である。 本発明の成形用金型における金具押さえ型を下降させた状態を示した断面図である。 本発明の成形用金型における金具押さえ型をさらに下降させて型締めした状態を示した断面図である。 本発明の成形用金型を型締めして、側壁WOUT1と側壁WIN1との隙間、及び、側壁WOUT2と側壁WIN2との隙間にゴムを充填した状態を示した断面図である。 本発明の成形用金型を用いて成形を行った製品の一例を示した斜視図である。
符号の説明
100 成形用金型
110 金具保持型(固定下型)
111 外金具挿入部
112 内金具挿入部
120 金具押さえ型(可動上型)
200 製品(ダイナミックダンパ)
210 外金具
220 内金具
230 ゴム
C 成形キャビティ

Claims (5)

  1. 一対の側壁WOUT1,WOUT2を有する断面溝型の外金具の内側に、一対の側壁WIN1,WIN2を有する断面溝型の内金具を所定間隔を隔てた状態で保持するための金具保持型と、
    金具保持型に対して接近又は離反する向きに移動する金具押さえ型とを備え、
    側壁WOUT1と側壁WIN1との隙間及び/又は側壁WOUT2と側壁WIN2との隙間にゴムを充填して加硫するための成形用金型であって、
    側壁WOUT1,WOUT2の外面を内向きに押圧するための外側スライダSOUT1,SOUT2と、
    側壁WIN1,WIN2の内面を外向きに押圧するための内側スライダSIN1,SIN2と、
    を金具保持型に備え、
    外側スライダSOUT1,SOUT2の外面を内向きに押圧して外側スライダSOUT1,SOUT2を内側にスライドさせるための外側カムドライバDOUT1,DOUT2と、
    内側スライダSIN1,SIN2の内面を外向きに押圧して内側スライダSIN1,SIN2を外側にスライドさせるための内側カムドライバDINと、
    を金具押さえ型に備えていることを特徴とする成形用金型。
  2. 外側スライダSOUT1,SOUT2及び/又は内側スライダSIN1,SIN2を金具保持型から着脱できるようにした請求項1記載の成形用金型。
  3. 外側スライダSOUT1,SOUT2における外側カムドライバDOUT1,DOUT2に押圧される面の鉛直方向に対する傾斜角θOUTと、内側スライダSIN1,SIN2における内側カムドライバDIN1,DIN2に押圧される面の鉛直方向に対する傾斜角θINとが、1〜45度に設定された請求項1又は2記載の成形用金型。
  4. 外側スライダSOUT1,SOUT2における外金具に接触する部分及び/又は内側スライダSIN1,SIN2における内金具に接触する部分に凸部を設けた請求項1又は2記載の成形用金型。
  5. 外側スライダSOUT1,SOUT2を外向きに付勢するための外側付勢手段と、内側スライダSIN1,SIN2を内向きに付勢するための内側付勢手段とを備えた請求項1又は2記載の成形用金型。
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