JP4916582B1 - 糸わた及び糸わたを用いた織編物 - Google Patents

糸わた及び糸わたを用いた織編物 Download PDF

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Abstract

【課題】実質的に「わたでできた」と言える織編物を提供する。また、上記の織編物に用いられる無撚糸である糸わたにおいて、糸わたを構成する繊維束である浮きわたに撚りをかけずとも多様な製織編加工に耐えうる強度を備えた糸わたを提供する。
【解決手段】芯糸21と、芯糸21の周りに被覆された実質的に無撚の繊維束である浮きわた22とからなる芯部20と、芯部20の外周に螺旋状に巻き付けられた押え糸30とを備えた糸わた10及び糸わた10を用いた織編物を提供する。芯糸21及び/又は押え糸30に溶解性繊維からなる糸や紡績糸を含み、浮きわた22に木綿の繊維束を用いる。糸わた10を用いて織編物を製織編後に織編物中の溶解性繊維を溶解除去する。糸わた10は無撚糸でありながら一定の強度を保持し、また、糸わた10を用いた織編物は、柔軟性や嵩高性、滑らかな肌触り、優れた光沢とともに軽量性や保温性を備える。
【選択図】図4

Description

本願発明は、糸わた及び糸わたを用いた織編物に関するものである。
繊維で最も柔らかく、しかも嵩高さを表現できるものとして、わたが挙げられる。わたとは、綿花や羊毛などの繊維のかたまりである。通常、織編物に用いられる紡績糸は、わたを解きほぐして短繊維を平行に引きそろえた繊維束をさらに引きのばしたものに撚りをかけることによって形成される。しかしながら、引きのばした繊維束に撚りをかけることによって、わたの柔らかさや嵩高さが低下する。また、繊維で最も光沢と滑らかな肌触りを表現できるものは、まっすぐに引きそろえられた繊維束の状態であるが、引きのばした繊維束に撚りをかけることによって、繊維束の光沢や滑らかさが失われる。
この様な紡績糸の欠点を補うために、各種のいわゆる無撚糸と呼ばれる糸が開発されている。
特開2003−306840号公報 特開2004−44001号公報 特開2003−301347号公報
例えば、特許文献1と特許文献2においては、可溶性短繊維を含む粗糸と、紡績糸とを、紡績糸の撚り方向と逆方向に加撚して精紡交撚することによって得られる無撚糸及び無撚糸の製造方法が提案されている。紡績糸の撚り方向と逆方向に加撚して紡績糸を撚り戻すことで無撚の状態に戻されており、紡績の工程中で整えられた繊維の平行性や繊維束の光沢、滑らかさが失われている。
一方、特許文献3においては、繊維束に溶解糸でカバリングした加工無撚糸を織込んだ柄組織の表織地と、普通糸からなる裏織地とによって形成された多重織物について提案されている。加工無撚糸が有する柔らかさや嵩高さを生かした提案であるが、普通糸を多用しているため、多重織物全体の柔軟性や嵩高性にはやや欠けるものがあった。また、多重織物の表織地に織り込まれた加工無撚糸は繊維束と溶解糸とから構成されているが、加工無撚糸の中央に芯糸が配設されておらず、繊維束を溶解糸でカバリングする際に、強度不足から加工無撚糸を形成することが困難であることが予測される。さらに、加工無撚糸を用いて製織する際に、中央に芯糸が配設されていた方が容易に製織することができる。
本願発明はこのことに鑑み、実質的に「わたでできた」と言える織編物を提供することを課題とする。また、上記の織編物に用いられる無撚糸である糸わたにおいて、糸わたを構成する繊維束である浮きわたに撚りをかけずとも多様な製織編加工に耐えうる強度を備えた糸わたを簡単に形成することができ、かつ、浮きわたが有する柔軟性や嵩高性、光沢や滑らかさを備えた糸わたを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、芯糸と、上記芯糸の周りに被覆された実質的に無撚の繊維束である浮きわたとからなる芯部と、上記芯部の外周に螺旋状に巻き付けられた押え糸とを備えた糸わたにおいて、上記押え糸のうちの一方の糸が溶解性繊維から構成され、他方の糸が不溶性繊維から構成され、上記2種の押え糸の上記芯部の外周への螺旋状の巻き付けは、上記溶解性繊維からなる糸を上記芯部に巻き付けて1次原糸を形成した後、上記不溶性繊維からなる糸を上記一次原糸の外周に上巻き付けするものであり、上記糸わた中の溶解性繊維を溶解除去でき、上記糸わた中の溶解性繊維を溶解除去することによって、実質的に無撚の繊維束である浮きわたの外周へ上記不溶性繊維からなる糸を螺旋状に巻き付けた糸わたが形成されるものであることを特徴とする糸わたを提供する。
また、本願の請求項2に記載の発明は、芯糸と、上記芯糸の周りに被覆された実質的に無撚の繊維束である浮きわたとからなる芯部と、上記芯部の外周に螺旋状に巻き付けられた押え糸とを備えた糸わたにおいて、上記芯糸と上記押え糸との双方が不溶性繊維からなる綿糸であり、上記浮きわたが木綿であり、上記芯糸の毛羽と上記浮きわたとが絡み、且つ、上記浮きわたと上記押え糸の毛羽とが絡んだものであることを特徴とする糸わたを提供する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、上記芯糸は太さ15〜300デニールの綿糸であり、上記浮きわたは木綿であり、上記押え糸として太さ15〜300デニールの2本の糸を用い、上記押え糸のうちの不溶性繊維からなる糸が綿糸であり、上記浮きわたの上記芯部に占める割合が50容量%以上であり、上記芯部の外周への上記押え糸の螺旋状の巻き付け回数は、溶解性繊維からなる押え糸については200〜1500回/mであり、綿糸からなる押え糸については60〜600回/mであり、上記糸わたの太さは4〜80番手であり、上記糸わた中の溶解性繊維を溶解除去した後の、上記糸わたに対する上記浮きわたの割合が50容量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の糸わたを提供する。
また、本願の請求項4に記載の発明は、上記糸わたには溶解性繊維を含まず、上記芯糸と上記押え糸の太さは15〜300デニールであり、上記浮きわたの上記芯部に占める割合が50容量%以上であり、上記芯部の外周への上記押え糸の螺旋状の巻き付け回数は60〜600回/mであり、上記糸わたの太さは4〜80番手であり、上記糸わたに対する上記浮きわたの割合が50容量%以上であることを特徴とする請求項2に記載の糸わたを提供する。
また、本願の請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の何れかに記載の糸わたを用いた織編物において、上記織編物は、平織、綾織、朱子織、多重織、またはそれぞれの組織を組み合わせた織組織、または編組織の何れかの組織からなる織編物組織を備えたことを特徴とする織編物を提供する。
また、本願の請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の糸わたを用いた織編物において、上記織編物は、平織、綾織、朱子織、多重織、またはそれぞれの組織を組み合わせた織組織、または編組織の何れかの組織からなる織編物組織を備え、上記織編物組織を織編成した後に、上記織編物中の溶解性繊維を溶解除去したことを特徴とする織編物を提供する。
本願の発明は、芯糸と、芯糸の周りに被覆された実質的に無撚の繊維束である浮きわたとからなる芯部と、芯部の外周に螺旋状に巻き付けられた押え糸とから無撚糸である糸わたを構成したことから、撚りをかけずとも糸として必要な強度を備えた糸わたを簡単に形成することができるとともに、実質的に無撚の繊維束である浮きわたが有する柔軟性や嵩高性、光沢、滑らかな肌触りを備えた糸わたを提供することができたものである。
また、本願の発明は、上記の糸わたであって、芯糸と押え糸のうち、少なくとも何れか一方に溶解性繊維からなる糸を含み、織編物を製織編後に織編物中の溶解性繊維を溶解除去することによって、浮きわたの有する柔軟性や嵩高性を向上させるとともに、優れた光沢や滑らかさ、軽量性や保温性を備えた糸わたを提供することができたものである。
また、本願の発明は、上記の糸わたであって、芯糸と押え糸のうち、少なくとも何れか一方に不溶性繊維からなる紡績糸を含むことによって、紡績糸の毛羽が浮きわたに絡んで浮きわたのずれを防ぐとともに、その糸わたを用いた織編物からの浮きわたの毛羽立ちや脱落、毛羽によるピリングの発生を抑え、糸としての強度を高めた糸わたを提供することができたものである。
また、本願の発明は、上記の糸わたを用いて製織編することによって、実質的に無撚の繊維束である浮きわたが有する柔軟性や嵩高性、光沢や滑らかな肌触りを備えた織編物を提供することができたものである。糸わたを構成する素材と織編物組織との組み合わせによって、浮きわたの有する風合いと強度とを兼ね備えたバリエーション豊かな織編物を提供することができる。上記の織編物であっては、平織、綾織、朱子織、多重織、またはそれぞれの組織を組み合わせた織組織、または編組織の何れかの組織からなる織編物組織を備える。
(A)〜(C)は本願発明に係る無撚糸である糸わたの構造の一例を示す説明図である。 本願発明に係る糸わた10の製造方法の一例を示す説明図である。 (A)は糸わた10aのマイクロスコープ写真、(B)は糸わた10bのマイクロスコープ写真である。 (A)は実施例3において作製された12枚朱子織からなるハンドタオル、(B)は実施例6において作製された12枚朱子織からなるハンドタオルの要部拡大写真である。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。なお、本願の各請求項並びに明細書における上下左右の表現は、相対的な位置関係を示すにとどまり、絶対的な位置を特定するものではない。また、本願発明においては、短繊維のかたまりを「わた」と記載し、素材の綿(めん)と区別することとする。
本願発明に係る糸わた10は、図1(A)〜(C)に示すように、芯糸21と、芯糸21の周りに被覆された実質的に無撚の繊維束である浮きわた22からなる芯部20と、芯部20の外周に螺旋状に巻き付けられた押え糸30とから構成される。本願発明は、芯糸21を備えることで浮きわた22に撚りをかけることなく、糸状のわた、糸わた10を形成するものである。
芯糸21は、糸わた10の中央に配設されるものであり、綿、麻、羊毛、カシミヤ、絹の天然繊維や、レーヨン、ポリエステル、アクリル等の化学繊維を切断したステープルファイバーからなる紡績糸、性質の異なる短繊維を混紡した混紡糸、絹糸、化合繊糸(フィラメント糸)、性質の異なるフィラメントを混繊した混繊糸の何れであってもよい。また、水や温熱水、アルカリ水溶液等で処理することによって容易に溶解する溶解性繊維からなる糸であってもよい。その太さは、糸わた10及び糸わた10を用いた織編物の用途に応じて適宜設定すればよいが、15〜300デニールが望ましい。
浮きわた22は、芯糸21の周りに被覆されるものであり、芯糸21と浮きわた22とから芯部20が構成される。本願発明においては、わたを用いて浮きわた22を形成する。本願発明において、わたとは、上述のとおり短繊維のかたまりであり、木綿、麻綿、羊毛綿の他、長繊維であるフィラメントを適当な長さに切断しわた状にした絹綿や化合繊綿も含むものとする。複数の種類の短繊維を混合してわたを形成してもよい。上記のわたを解きほぐして繊維を平行に引きそろえたもの、いわゆるスライバー状の繊維束を浮きわた22といい、浮きわた22には本来素材の特質として有する以外の捩じれや絡みが無い。よって、本願発明における浮きわた22とは、実質的に無撚の繊維束であり、全く撚りや絡みがない繊維束、もしくは撚りや絡みがほとんどない繊維束のことをいう。
本実施形態においては、わたとして、木綿を用いる。木綿は、構成する繊維長により、超長綿、長綿、中綿、短綿、極短綿に分類されるが、その中でも繊維長が最も長い超長綿にコーマ工程を施したコーマコットンを用いる。木綿を用いることにより、軽量で、肌触りがよく、吸水性に優れた糸わた10となる。
押え糸30は、芯部20の外周に螺旋状に巻き付けられるものであり、芯糸21と同様のものを用いる。また、押え糸30の太さも、芯糸21と同様の太さとする。
本実施形態においては、芯糸21及び/または押え糸30に溶解性繊維からなる糸を含んでいてもよい。溶解性繊維とは、水や温熱水、アルカリ水溶液等によって容易に溶解または分解除去できる繊維であり、水溶性ビニロン(PVA)やアルカリ性水溶液に容易に溶解するポリエステル等を使用することができる。溶解性繊維からなる糸は、糸わた10を形成し、その糸わた10を用いた織編物を製織編後に、水や温熱水、アルカリ水溶液等によって溶解除去される。芯糸21に溶解性繊維からなる糸を用い、糸わた10を形成後、その糸わた10を用いた織編物を製織編後に溶解性繊維を溶解除去すると、糸わた10は中空を有することとなり、その糸わた10を用いた織編物は軽量性や保温性等を備える。また、押え糸30に溶解性繊維からなる糸を用い、糸わた10を形成後、その糸わた10を用いた織編物を製織編後に溶解性繊維を溶解除去すると、糸わた10は外周が実質的に無撚の繊維束である浮きわた22の糸となり、その糸わた10を用いた織編物の柔軟性や嵩高性等を向上させる。さらに、芯糸21と押え糸30の双方に溶解性繊維からなる糸を用い、糸わた10を形成後、その糸わた10を用いた織編物を製織編後に溶解性繊維を溶解除去すると、糸わた10は内部に中空を備えた実質的に無撚の繊維束である浮きわた22からなり、その糸わた10を用いた織編物は軽量性や保温性等を備え、かつ糸わた10の柔軟性や嵩高性等を向上させる。なお、溶解性繊維からなる糸は、紡績糸であってもフィラメント糸であってもよい。
本願発明に係る糸わた10において、芯糸21と、浮きわた22と、押え糸30との、素材の組み合わせの一例を表1に示す。これらの素材の組み合わせは、糸わた10や糸わた10を用いた織編物の用途、糸わた10や糸わた10を用いた織編物に付与したい特性等によって適宜選択すればよい。ここで、不溶性繊維とは、水や温熱水、アルカリ水溶液等の、溶解性繊維を容易に溶解または分解する溶液に溶解しない繊維をいう。芯糸21又は押え糸30の何れか一方に不溶性繊維から構成された糸を用いる場合には、製織編後の最終加工段階における糸わた10の太さの50%以下となる太さの糸を用いることが望ましく、芯糸21及び押え糸30の双方に不溶性繊維から構成された糸を用いる場合には、製織編後の最終加工段階における糸わたの太さの30%以下となる太さの糸を用いることが望ましい。また、表1や図1(B)に示すように、芯部20へ螺旋状に巻き付ける押え糸30は1本に限らず、複数本の押え糸30を巻き付けてもよい。その際、複数本の押え糸30の全てに溶解性繊維からなる糸を用いてもよく、複数本の押え糸30の一部に溶解性繊維からなる糸を用いてもよい。
また、本実施形態においては、芯糸21及び/または押え糸30に紡績糸を含んでいてもよい。芯糸21及び/または押え糸30に含まれる紡績糸は、溶解性繊維から構成されても、不溶性繊維から構成されてもよい。図1(C)に、芯糸21及び押え糸30に紡績糸を用いた糸わた10の説明図を示す。紡績糸は、上述の通り、短繊維を撚り合わせて形成することから、必然的に毛羽がある。芯糸21に紡績糸を用いて糸わた10を形成すると、紡績糸の外周の毛羽が浮きわた22に絡んで芯糸21と浮きわた22とのずれを防ぐ。また、押え糸30に紡績糸を用いて糸わた10を形成すると、浮きわた22の外周に紡績糸の毛羽が絡み、後述するように、浮きわた22が集束しやすくなるとともにその糸わた10を用いた織編物からの浮きわた22の毛羽立ちや脱落、毛羽によるピリングの発生を抑える。また、糸わた10の強度を高めることもできる。
芯糸21の周りに実質的に無撚の繊維束である浮きわた22を被覆することによって芯部20が構成されるが、浮きわた22の芯部20に占める割合(容量比)は、50%以上が望ましく、60〜90%の範囲がより望ましい。浮きわた22の芯部20に占める割合(容量比)が50%未満では、芯糸21に不溶性繊維からなる糸を用いた場合、糸わた10及び糸わた10を用いた織編物に柔軟性や嵩高性といった実質的に無撚の繊維束である浮きわた22の特徴が発現しにくい。また、浮きわた22の芯部20に占める割合(容量比)が50%未満では、芯糸21に溶解性繊維からなる糸を用いた場合の糸わた10の中空率が大きくなり柔軟性と嵩高性は増すが、糸わた10及び糸わた10を用いた織編物の強度不足が懸念される。また、繊維の種類や強度による差異はあるが、浮きわた22の芯部20に占める割合(容量比)が95%を超えると、後述するように、芯部20の強力不足により芯部20に押え糸30を螺旋状に巻き付けることが困難になる恐れがあるほか、糸わた10の強度が低下し、糸わた10を用いた製織編を行うことができない恐れがある。
押え糸30を芯部20の外周に螺旋状に巻き付けることによって、芯糸21に被覆された実質的に無撚な繊維束である浮きわた22が集束し、無撚糸である糸わた10としての強度が付与されるとともに糸としての形を保持し、その後の糸わた10の製織編を容易に行うことができる。芯糸21と芯糸21に被覆された実質的に無撚な繊維束である浮きわた22とを糊付けにて接着するだけでは、実質的に無撚な繊維束である浮きわた22が集束することはなく、糸わた10としての強度が付与されることもない。押え糸30に不溶性繊維からなる糸を用いた場合には、その糸わた10を用いた織編物の毛羽立ちや脱落、毛羽によるピリングの発生を抑えることができる。また、前述のように、全ての押え糸30に溶解性繊維からなる糸を用いた場合には、その糸わた10を用いた織編物中の溶解性繊維を溶解除去すると、その織編物を構成する糸わた10は、外周が実質的に無撚の繊維束である浮きわた22の糸となり、押え糸30によって集束されていた実質的に無撚の繊維束22が解放されることによって、その織編物の柔軟性や嵩高性等を向上させる。さらに、本実施形態においては、浮きわた22にコーマコットンを用いることによって、浮きわた22をより集束しやすい。その他、押え糸30の芯部20への螺旋状の巻き付けは、図1(A)に示すように、少なくとも右(S)巻きと左(Z)巻きとのどちらか一方向に巻き付けていればよく、図1(B)に示すように、右と左の両方向から巻き付けてもよい。
芯部20への押え糸30の巻き付け回数は、浮きわた22の太さや用いる押え糸の本数等にもよるが、押え糸30に不溶性繊維からなる糸を用いた場合には、60〜600回/mが望ましく、浮きわた22が20番手(綿番手)の場合には、80〜400回/mが望ましい。60回/m以下では、実質的に無撚の繊維束である浮きわた22の毛羽立ちや脱落、毛羽によるピリングの発生を抑えることができず、600回/m以上では、浮きわた22の毛羽立ちや脱落、毛羽によるピリングの発生を抑制する効果はあるが、糸わた10及び糸わた10を用いた織編物に柔軟性や嵩高性といった浮きわた22の特徴が発現しにくい。また、芯部20への押え糸30の巻き付け回数は、浮きわた22の太さや用いる押え糸の本数等にもよるが、押え糸30に溶解性繊維からなる糸を用いた場合には、200〜1500回/mが望ましく、浮きわた22が20番手(綿番手)の場合には、300〜1000回/mが望ましい。200回/m以下では、実質的に無撚の繊維束である浮きわた22の集束性が弱くなり糸わた10の強度の低下が懸念されるとともに、毛羽立ちしやすく製織編が困難となり、1500回/m以上では、浮きわた22の集束性がよくなり製織編は容易になるが製造コストが高くなる。
本願発明に係る糸わた10において、糸わた10を構成する浮きわた22の風合いを生かすべく、糸わた10に対する浮きわた22の割合が50容量%以上であることが望ましい。芯糸21及び/または押え糸30に溶解性繊維からなる糸を含む場合には、糸わた10中の溶解性繊維を溶解除去した後の、糸わた10に対する浮きわた22の割合が50容量%以上であることが望ましい。
本願発明に係る糸わた10の太さは、糸わた10を構成する芯糸21、浮きわた22及び押え糸30の素材、糸わた10やその糸わた10を用いた織編物の用途に応じて適宜設定すればよいが、望ましくは、4〜80番手(綿番手)程度のものとする。
本願発明に係る糸わた10の製造方法の一例を、図2を用いて説明する。糸わた10の製造方法としては、まず、上述のように、わたを解きほぐして短繊維を平行に引きそろえた実質的に無撚の繊維束である浮きわた22を芯糸21に被覆して芯部20を形成する。次に、芯部20を、押え糸30を用いて集束することによって、糸わた10を形成する。例えば、中空スピンドル42を用いた精紡機であるトライスピナー40を用いて、芯部20に押え糸30を螺旋状に巻き付けて集束することによって、本願発明に係る糸わた10を形成することができる。具体的には、浮きわた22をドラフト部41によって所定の太さの繊維束となるように細く引きのばす。このとき、前工程において、ある程度平行に引きそろえられた浮きわた22はさらに引きのばされ、平行性を増す。ここで撚りをかけることによって紡績糸が形成されるのだが、本願発明は撚りをかけることなく浮きわた22を連続して集束させることによって、糸わた10を形成する。
一方、浮きわた22を飛散させることなく引きそろえて中空スピンドル42に導くとともに糸わた10に強度を付与するためにドラフト部41に芯糸21を供給して芯部20を形成する。次に、中空スピンドル42に取り付けられた押え糸30を中空スピンドル42の入り口で芯部20に螺旋状に巻き付けつつ中空スピンドル42に入り糸わた10が形成されて出てくる。製織の緯糸やニット編み等の比較的糸の強力を要しない用途については、以上の1工程で糸わた10を製造する。
また、製織の経糸等の比較的糸強力を要する用途については、以下のように2工程に分けて製造する。まず、上述の製造工程の中で、芯部20に押え糸30を螺旋状に巻き付け1次原糸を形成する。この1次原糸にさらに押え糸30を螺旋状に上巻き付けして糸わた10を形成する。このような2工程製法を用いると製造コストは高くなるが、客先の用途に限定されずに糸わた10製造することができることから、一般販売用としてはより実用的といえる。
本願発明に係る糸わた10を用いた織編物は、糸わた10を用いた織物や編物であり、織機や編機を用いて通常の方法により、糸わた10を用いた織編物を製織編することができる。芯糸21及び/または押え糸30に溶解性繊維からなる糸を含む場合には、得られた織編物を、例えば、水や、温熱水、アルカリ水溶液中で除去処理することによって、織編物中の溶解性繊維が溶解除去される。製織編後に、必要に応じて染色や抗菌加工等の後処理を施してもよい。また、織編物全体を糸わた10のみから製織編してもよいし、織編物全体を糸わた10と他の糸とを併用して製織編してもよく、織編物の一部を糸わた10で製織編したものであってもよい。糸わた10を用いた織物の組織は、織物の三原組織である平織、綾織、朱子織や多重織等から適宜選択して用いればよい。また、糸わた10を用いた編物の組織においても、種々の編組織から適宜選択して用いればよい。
本願発明に係る糸わた10を用いた織編物においては、織編物を構成する糸わた10の芯部20に押え糸30を螺旋状に巻き付けているために糸わた10に強力と毛羽伏せが付与されており、芯部20の外周に配される実質的に無撚の繊維束である浮きわた22が脱落しにくい。また、本願発明に係る糸わた10を用いた織編物においては、芯糸21と押え糸30との少なくとも何れか一方に溶解性繊維からなる糸を含み、製織編後に織編物中の溶解性繊維を溶解除去した場合であっても、織物のたて糸とよこ糸との立体的な交錯や編物のループによる連結によって、芯部20に配される実質的に無撚の繊維束である浮きわた22の脱落は少なく、織編物組織によってはほとんどない。そして、本願発明に係る糸わた10を用いた織編物は、織編物としての一定の強度を有する。
また、糸わた10を用いて織編物を製織編する際に、芯部20を押え糸30で螺旋状に巻き付けているため糸わた10が切れることも少ない。
糸わた10及び糸わた10を用いた織編物の強度は、糸わた10を構成する芯糸21や押え糸30の組み合わせや、芯糸21や糸わた10に対する浮きわた22の占める割合、押え糸30の芯部20への巻き付け回数、糸わた10の太さ、織編物の組織の構成等を調節することによって調整する。その際、芯部20に配される実質的に無撚の繊維束である浮きわた22の特徴を損なわないように調整するものとする。
本願発明に係る糸わた10及び糸わた10を用いた織編物は、ハンドタオルやバスタオル、マフラー、肌着や中外衣、寝装品、インテリア等の幅広い用途に使用することができる
以下、実施例に基づき本願発明を詳細に説明するが、本願発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
図2に示すようなトライスピナー40を用いて、2種類の糸わた10(10a,10b)を形成した。糸わた10aとしては、44dtexの水溶性ビニロン(PVA)を芯糸21に、1.4デニールで平均長35mm以上の超長綿のコーマコットンの浮きわた22を芯糸21の周りに被覆し芯部20を形成した後、44dtexの水溶性ビニロン(PVA)を押え糸30として芯部20の外周に630回/mで螺旋状に巻き付けた。糸わた10aの太さは20番手(綿番手)相当であった。また、糸わた10aに占める実質的に無撚の超長綿の繊維束である浮きわた22の割合は約70容量%であった。また、糸わた10bとしては、100番手の綿糸を芯糸21に、1.4デニールで平均長35mm以上の超長綿のコーマコットンの浮きわた22を芯糸21の周りに被覆し芯部20を形成した後、44dtexの水溶性ビニロン(PVA)を押え糸30として芯部20の外周に480回/mで螺旋状に巻き付けて1次原糸を形成した。この1次原糸の外周にさらに押え糸30として100番手の綿糸を約180回/mで螺旋状に上巻き付けして糸わた10bを形成する。糸わた10bの太さは20番手(綿番手)相当であった。また、糸わた10bに占める実質的に無撚の超長綿の繊維束である浮きわた22の割合は約55容量%であった。図3(A)に糸わた10aのマイクロスコープ写真を、図3(B)に糸わた10bのマイクロスコープ写真を示す。なお、図3(A)及び(B)はともに糸わた10(10a,10b)の一部に用いられた溶解性繊維を溶解除去した後のマイクロスコープ写真である。糸わた10a,10bともに撚りがかかっていないことがわかる。また、糸わた10a,10bを構成する浮きわた22に撚りがかかっていないために嵩高いことがわかる。
(実施例1〜6)
上記の糸わた10aをたて糸及びよこ糸に用いて、平織、朱子織、平織の二重織組織、平織の三重織組織のそれぞれからなる織布を製織した。また、糸わた10bをたて糸及びよこ糸に用いて朱子織からなる織布を製織した。得られたそれぞれの織布を、90℃で15分間の熱水処理を行うことにより、糸わた10a,10bの芯糸21及び/又は押え糸30を溶解除去した後、精練漂白工程を経て水洗、湯洗を行った。溶解性繊維を溶解除去した後の織布に対する浮きわた22の占める割合は、糸わた10aでは100容量%、糸わた10bでは60容量%であった。その後、それぞれの織布の左右端を裏面側に三つ折りし、その折り返し端をミシン縫製するとともに、それぞれの織布の上下端をミシンでかがることによって、ハンドタオルを作製した。図4(A)は糸わた10aを用いて作製した12枚朱子織(表2の実施例3)からなるハンドタオル、図4(B)に糸わた10bを用いて作製した12枚朱子織からなるハンドタオル(表2の実施例6)のそれぞれの要部拡大写真を示す。
(引張強度試験)
JIS L−1096 A法(ラベルドストリップ法)に準拠して、作製したハンドタオルのタテ方向とヨコ方向の引張強度を測定した。得られた測定結果を表2に示す。なお、参考までに、今治タオルの引張強度の判定基準値を併せて記載する。表2に示すように、実施例1〜6は、織布を構成する織物組織に係らず、一定の引張強度を有することが確認できた。
(吸水性、脱毛率、破裂強度評価)
また、実施例6において作製したハンドタオルの吸水性、脱毛率、破裂強度について測定した。得られた測定結果を上述の引張強度と合わせて表3に示す。なお、参考までに、今治タオルの判定基準値を併せて記載する。表3に示すように、実施例6は、今治タオルの判定基準を上回る性能を有することが確認できた。また、糸わた10に撚りをかけていないにもかかわらず、浮きわたの脱落がほとんどないことが確認できた。
(風合い評価)
実施例3及び実施例6と、比較例1として市販の朱子織のフェイスタオル(商品名:DOUBLESTAR oriori シュス:楠橋紋織株式会社製)、比較例2として市販のガーゼ地のフェイスタオル(商品名:KuSu POP paletone 3重ガーゼ:楠橋紋織株式会社製)について、20代〜50代の被験者7名(男4名、女3名)の人の手の感触による風合い評価を行った。評価基準は下記のとおりである。得られた評価結果を表4に示す。風合い1については、被験者それぞれの評価結果を点数化してその平均値を評価結果として採用し、風合い2については、被験者の多数決のデータとその他のデータの両方を評価結果として採用した。表4に示すように、実施例3,6は、比較例1,2と比べて非常に柔らかな風合いを与えることが確認できた。
<風合い1>
◎(3点):非常に柔らかい
○(2点):柔らかい
△(1点):やや硬い
×(0点):硬い
<風合い2>(複数選択可)
A:ふんわり感(フワフワ感)がある
B:ごわごわ感がある
C:なめらかである
D:なめらかでない
E:その他
本願発明に係る糸わた10を用いた織物は、織物としての一定の強度を有するとともに、非常に柔らかな風合いを与えることが確認できた。これは、実質的に無撚の綿の繊維束である浮きわた22が備える柔軟性や嵩高性、滑らかな肌触り、高い光沢感、用いた織物組織(12枚朱子織)によるものである。また、織物に用いた糸わた10は、少なくとも製織に耐えうる強度を有することが確認できた。
10 糸わた
20 芯部
21 芯糸
22 浮きわた
30 押え糸

Claims (6)

  1. 芯糸と、上記芯糸の周りに被覆された実質的に無撚の繊維束である浮きわたとからなる芯部と、上記芯部の外周に螺旋状に巻き付けられた押え糸とを備えた糸わたにおいて、
    上記押え糸のうちの一方の糸が溶解性繊維から構成され、他方の糸が不溶性繊維から構成され、
    上記2種の押え糸の上記芯部の外周への螺旋状の巻き付けは、上記溶解性繊維からなる糸を上記芯部に巻き付けて1次原糸を形成した後、上記不溶性繊維からなる糸を上記一次原糸の外周に上巻き付けするものであり、
    上記糸わた中の溶解性繊維を溶解除去でき、上記糸わた中の溶解性繊維を溶解除去することによって、実質的に無撚の繊維束である浮きわたの外周へ上記不溶性繊維からなる糸を螺旋状に巻き付けた糸わたが形成されるものであることを特徴とする糸わた。
  2. 芯糸と、上記芯糸の周りに被覆された実質的に無撚の繊維束である浮きわたとからなる芯部と、上記芯部の外周に螺旋状に巻き付けられた押え糸とを備えた糸わたにおいて、
    上記芯糸と上記押え糸との双方が不溶性繊維からなる綿糸であり、
    上記浮きわたが木綿であり、
    上記芯糸の毛羽と上記浮きわたとが絡み、且つ、上記浮きわたと上記押え糸の毛羽とが絡んだものであることを特徴とする糸わた。
  3. 上記芯糸は太さ15〜300デニールの綿糸であり、
    上記浮きわたは木綿であり、
    上記押え糸として太さ15〜300デニールの2本の糸を用い、上記押え糸のうちの不溶性繊維からなる糸が綿糸であり、
    上記浮きわたの上記芯部に占める割合が50容量%以上であり、
    上記芯部の外周への上記押え糸の螺旋状の巻き付け回数は、溶解性繊維からなる押え糸については200〜1500回/mであり、綿糸からなる押え糸については60〜600回/mであり、
    上記糸わたの太さは4〜80番手であり、
    上記糸わた中の溶解性繊維を溶解除去した後の、上記糸わたに対する上記浮きわたの割合が50容量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の糸わた。
  4. 上記糸わたには溶解性繊維を含まず、
    上記芯糸と上記押え糸の太さは15〜300デニールであり、
    上記浮きわたの上記芯部に占める割合が50容量%以上であり、
    上記芯部の外周への上記押え糸の螺旋状の巻き付け回数は60〜600回/mであり、
    上記糸わたの太さは4〜80番手であり、
    上記糸わたに対する上記浮きわたの割合が50容量%以上であることを特徴とする請求項2に記載の糸わた。
  5. 請求項2〜4の何れかに記載の糸わたを用いた織編物において、
    上記織編物は、平織、綾織、朱子織、多重織、またはそれぞれの組織を組み合わせた織組織、または編組織の何れかの組織からなる織編物組織を備えたことを特徴とする織編物。
  6. 請求項3に記載の糸わたを用いた織編物において、
    上記織編物は、平織、綾織、朱子織、多重織、またはそれぞれの組織を組み合わせた織組織、または編組織の何れかの組織からなる織編物組織を備え、
    上記織編物組織を織編成した後に、上記織編物中の溶解性繊維を溶解除去したことを特徴とする織編物。
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