JP4855233B2 - マイクロスイッチング素子およびマイクロスイッチング素子製造方法 - Google Patents

マイクロスイッチング素子およびマイクロスイッチング素子製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、MEMS技術を利用して製造される微小なスイッチング素子、および、MEMS技術を利用したスイッチング素子製造方法に関する。
携帯電話など無線通信機器の技術分野では、高機能を実現するために搭載される部品の増加などに伴い、RF回路の小型化に対する要求が高まっている。このような要求に応えるべく、回路を構成する様々な部品について、MEMS(micro-electromechanical systems)技術の利用による微小化が進められている。
そのような部品の一つとして、MEMSスイッチが知られている。MEMSスイッチは、MEMS技術により各部位が微小に形成されたスイッチング素子であり、機械的に開閉してスイッチングを実行するための少なくとも一対のコンタクトや、当該コンタクト対の機械的開閉動作を達成するための駆動機構などを有する。MEMSスイッチは、特にGHzオーダーの高周波信号のスイッチングにおいて、PINダイオードやMESFETなどよりなるスイッチング素子よりも、開状態にて高いアイソレーションを示し且つ閉状態にて低い挿入損失を示す傾向にある。これは、コンタクト対間の機械的開離により開状態が達成されることや、機械的スイッチであるために寄生容量が少ないことに、起因する。MEMSスイッチについては、例えば下記の特許文献1〜4に記載されている。
特開2004‐1186号公報 特開2004‐311394号公報 特開2005‐293918号公報 特表2005‐528751号公報
図19から図23は、従来のマイクロスイッチング素子の一例であるマイクロスイッチング素子X3を表す。図19は、マイクロスイッチング素子X3の平面図であり、図20は、マイクロスイッチング素子X3の一部省略平面図である。図21から図23は、各々、図19の線XXI−XXI、線XXII−XXII、および線XXIII−XXIIIに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X3は、ベース基板S3と、固定部31と、可動部32と、コンタクト電極33と、一対のコンタクト電極34(図20では仮想線で表す)と、駆動電極35と、駆動電極36(図20では仮想線で表す)とを備える。
固定部31は、図21から図23に示すように、境界層37を介してベース基板S3に接合している。固定部31およびベース基板S3は単結晶シリコンよりなり、境界層37は二酸化シリコンよりなる。
可動部32は、例えば図19、図20、または図23に表れているように、固定部31に固定された固定端32aと自由端32bとを有してベース基板S3に沿って延び、スリット38を介して固定部31に囲まれている。また、可動部32は単結晶シリコンよりなる。
コンタクト電極33は、例えば図20および図23に表れているように、可動部32の自由端32b近くに設けられている。各コンタクト電極34は、図21および図23に示すように、固定部31上に立設されており、且つ、コンタクト電極33に対向する部位を有する。また、各コンタクト電極34は、所定の配線(図示略)を介してスイッチング対象の所定の回路に接続されている。コンタクト電極33,34は所定の導電材料よりなる。
駆動電極35は、例えば図20および図22に表れているように、可動部32上に設けられている。また、このような駆動電極35と連続する配線39が、可動部32上および固定部31上にわたって設けられている。駆動電極35および配線39は所定の導電材料よりなる。このような駆動電極35および配線39は、薄膜形成技術により形成されたものであり、形成過程において駆動電極35および配線39には内部応力が生じる。この内部応力の作用により、当該駆動電極35および配線39とこれらが接合する可動部32とは、図23に示すように反る。可動部32の自由端32bがコンタクト電極34に接近するように、可動部32に変形ないし反りが生じるのである。自由端32bのコンタクト電極34側への変位は、可動部32の長さやバネ定数に応じて、1〜10μm程度である。
駆動電極36は、図22によく表れているように、その両端が固定部31に接合して駆動電極35の上方を跨ぐように立設されている。また、駆動電極36は、所定の配線(図示略)を介してグランド接続されている。駆動電極36は所定の導電材料よりなる。
このような構成のマイクロスイッチング素子X3において、配線39を介して駆動電極35に電位を付与すると、駆動電極35,36間には静電引力が発生する。付与電位が充分に高い場合、ベース基板S3に沿って延びる可動部32は、コンタクト電極33が両コンタクト電極34に当接するまで部分的に弾性変形する。このようにして、マイクロスイッチング素子X3の閉状態が達成される。閉状態においては、コンタクト電極33により一対のコンタクト電極34が電気的に橋渡しされ、電流が当該コンタクト電極34間を通過することが許容される。このようにして、例えば高周波信号のオン状態を達成することができる。
一方、閉状態にあるマイクロスイッチング素子X3において、駆動電極35に対する電位付与を停止することによって駆動電極35,36間に作用する静電引力を消滅させると、可動部32はその開状態位置に復帰し、コンタクト電極33は、両コンタクト電極34から離隔する。このようにして、図21および図23に示すような、マイクロスイッチング素子X3の開状態が達成される。開状態では、一対のコンタクト電極34が電気的に分離され、電流が当該コンタクト電極34間を通過することは阻まれる。このようにして、例えば高周波信号のオフ状態を達成することができる。
一般に、マイクロスイッチング素子に対しては、駆動電圧の低減が強く望まれる。また、静電駆動型のマイクロスイッチング素子の駆動電圧を低減する有効な手法として、駆動電極間のギャップを小さく設定することが考えられる。駆動電極間に生じる静電引力は、駆動電極間の距離(ギャップの大きさ)の2乗に反比例し、駆動電極間距離が小さいほど、所定の静電引力ないし駆動力を発生させるために要する電圧は小さいからである。しかしながら、従来のマイクロスイッチング素子X3においては、駆動電極35,36間のギャップGを小さく設定することによって駆動電圧を充分に低減することができない場合がある。
マイクロスイッチング素子X3では、上述のように、可動部32の自由端32bがコンタクト電極34に接近するように可動部32に変形ないし反りが生じる。そのため、図23に示すように、素子の非駆動状態ないし開状態において、駆動電極35,36間のギャップGは、コンタクト電極33,34から遠ざかるにつれて広がっている。具体的には、コンタクト電極33,34から遠い側の駆動電極35端部に対応する駆動電極35,36間の距離D1は、コンタクト電極33,34に近い側の駆動電極35端部に対応する駆動電極35,36間の距離D2よりも、大きい。駆動電極35について図20に示す長さL4が200μmであると、距離D1と距離D2の差は2μmに達する場合がある。すなわち、駆動電極35の長さL4が200μmであると、距離D2を可能な限り小さく設定しても、距離D1は距離D2よりも2μm大きい場合があるのである。このような駆動電極35,36間において、コンタクト電極33,34から遠い側の駆動電極35端部に対応する箇所で生じる静電引力は、コンタクト電極33,34に近い側の駆動電極35端部に対応する箇所で生じる静電引力よりも、相当程度に小さい。
以上のように、マイクロスイッチング素子X3では、距離D1が距離D2より不当に大きいため、駆動電極35,36間のギャップGを充分には小さく設定することができず、従って、駆動電圧を充分に低減することができない場合がある。
本発明は、以上のような事情の下で考え出されたものであり、駆動電圧を低減するのに適したマイクロスイッチング素子、および、そのようなマイクロスイッチング素子を製造するための方法、を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面によると、マイクロスイッチング素子が提供される。このマイクロスイッチング素子は、ベース基板と、ベース基板に接合している固定部と、固定部に固定された固定端を有してベース基板に沿って延びる可動部と、可動部におけるベース基板とは反対の側に設けられた可動コンタクト電極と、可動コンタクト電極に対向する部位を各々が有し且つ各々が固定部に接合している一対の固定コンタクト電極と、可動部におけるベース基板とは反対の側にて可動コンタクト電極および固定端の間に設けられた可動駆動電極と、可動駆動電極に対向する部位を含む高架部を有し且つ固定部に接合している固定駆動電極と、を備える。高架部は、可動駆動電極側に、複数段からなる段々形状を有し、当該段々形状の各段は、可動コンタクト電極から遠い段ほどベース基板に近い。
本マイクロスイッチング素子の非駆動状態ないし開状態では、従来のマイクロスイッチング素子に関して上述したのと略同様に、可動部において固定端とは反対の自由端が固定コンタクト電極に接近するように可動部に変形ないし反りが生じる。しかしながら、本マイクロスイッチング素子は、固定駆動電極の高架部が上述のような段々形状(可動コンタクト電極から遠い段ほどベース基板に近い)を有するため、可動コンタクト電極から遠い側の駆動電極間の距離(第1の距離)と、可動コンタクト電極に近い側の駆動電極間の距離(第2の距離)との差を、充分に小さくするのに適する。ひいては、本マイクロスイッチング素子によると、第1の距離と第2の距離とを一致させることが可能である。このような本マイクロスイッチング素子では、駆動電極間のギャップを充分に小さく設定することが可能である。したがって、本マイクロスイッチング素子は、駆動電圧を低減するのに適する。
好ましくは、固定駆動電極は、高架部から可動駆動電極側に突出して可動部に当接可能な突起部を更に有する。より好ましくは、可動部上の可動駆動電極は、突起部に対応する箇所に、可動部が部分的に臨む開口部を有する。このような構成は、本マイクロスイッチング素子において固定コンタクト電極間が可動コンタクト電極により架橋された閉状態を達成するときに、駆動電極間が接触してしまうこと防止するうえで、好適である。
本発明の第2の側面によると、ベース基板と、当該ベース基板に接合している固定部と、当該固定部に固定された固定端を有してベース基板に沿って延びる可動部と、当該可動部におけるベース基板とは反対の側に設けられた可動コンタクト電極と、当該可動コンタクト電極に対向する部位を各々が有し且つ各々が固定部に接合している一対の固定コンタクト電極と、可動部におけるベース基板とは反対の側にて可動コンタクト電極および固定端の間に設けられた可動駆動電極と、当該可動駆動電極に対向する部位を含む高架部を有し且つ固定部に接合している固定駆動電極と、を備え、高架部は、可動駆動電極側に、複数段からなる段々形状を有し、当該段々形状の各段は、可動コンタクト電極から遠い段ほどベース基板に近い、マイクロスイッチング素子を、第1層と、第2層と、当該第1および第2層の間の中間層と、からなる積層構造を有する材料基板に対して加工を施すことによって製造するための方法が提供される。本方法は、第1層において可動部へと加工される第1部位上に可動コンタクト電極および可動駆動電極を形成する工程と、第1部位、および、第1層において固定部へと加工される第2部位、をマスクするマスクパターンを介して、第1層に対して中間層に至るまで異方性エッチング処理を施すことにより、固定部および可動部を形成する工程と、材料基板の第1層側を覆うように犠牲膜を形成する工程と、犠牲膜において可動駆動電極に対応する箇所に、段々形状を有する高架部を形成するための凹部を形成する工程(凹部形成工程)と、一対の固定コンタクト電極および固定駆動電極が接合することとなる固定部上の領域が露出するように、犠牲膜に複数の開口部を形成する工程と、犠牲膜を介して可動駆動電極に対向する部位を含む高架部を少なくとも有し且つ固定部に接合している固定駆動電極、および、犠牲膜を介して可動コンタクト電極に対向する部位を各々が有し且つ各々が固定部に接合している一対の固定コンタクト電極、を形成する工程(開口部形成工程)と、犠牲膜を除去する工程(犠牲膜除去工程)と、第2層および可動部の間に介在する中間層をエッチング除去する工程(エッチング除去工程)と、を含む。凹部形成工程と開口部形成工程は、いずれが先行してもよい。また、犠牲膜除去工程とエッチング除去工程は、実質的に単一の過程で連続して実行してもよい。本方法によると、第1の側面に係るマイクロスイッチング素子を適切に製造することができる。
好ましくは、高架部から可動駆動電極側に突出する突起部を形成するための凹部を犠牲膜に形成する工程を更に含む。本工程は、上述の凹部形成工程より前に実行してもよいし、凹部形成工程と並行して実行してもよいし、凹部形成工程より後に実行してもよい。本マイクロスイッチング素子製造方法において本工程を実行する場合、高架部に加えて突起部を有する固定駆動電極が形成されることとなる。
図1から図5は、本発明の第1の実施形態に係るマイクロスイッチング素子X1を表す。図1は、マイクロスイッチング素子X1の平面図であり、図2は、マイクロスイッチング素子X1の一部省略平面図である。図3から図5は、各々、図1の線III−III、線IV−IV、および線V−Vに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X1は、ベース基板S1と、固定部11と、可動部12と、コンタクト電極13と、一対のコンタクト電極14(図2では仮想線で表す)と、駆動電極15と、駆動電極16(図2では仮想線で表す)とを備える。
固定部11は、図3から図5に示すように、境界層17を介してベース基板S1に接合している。また、固定部11は、単結晶シリコンなどのシリコン材料よりなる。固定部11を構成するシリコン材料は、1000Ω・cm以上の抵抗率を有するのが好ましい。境界層17は例えば二酸化シリコンよりなる。
可動部12は、例えば図1、図2、または図5に表れているように、固定部11に固定された固定端12aと自由端12bとを有してベース基板S1に沿って延び、スリット18を介して固定部11に囲まれている。可動部12について図3および図4に示す厚さTは例えば15μm以下である。また、可動部12について、図2に示す長さL1は例えば
500〜1200μmであり、長さL2は例えば100〜400μmである。スリット18の幅は例えば1.5〜2.5μmである。可動部12は、例えば単結晶シリコンよりなる。
コンタクト電極13は、本発明における可動コンタクト電極であり、図2によく表れているように、可動部12上にて自由端12b近くに設けられている。コンタクト電極13の厚さは例えば0.5〜2.0μmである。このような厚さ範囲は、コンタクト電極13の低抵抗化を図るうえで好ましい。コンタクト電極13は、所定の導電材料よりなり、例えば、Mo下地膜とその上のAu膜とからなる積層構造を有する。
各コンタクト電極14は、本発明における固定コンタクト電極であり、図3および図5に示すように、固定部11上に立設されており、且つ、コンタクト電極13に対向する突起部14aを有する。突起部14aの突出長さは例えば0.5〜5μmである。また、各コンタクト電極14は、所定の配線(図示略)を介してスイッチング対象の所定の回路に接続されている。コンタクト電極14の構成材料としては、Auを採用することができる。
駆動電極15は、本発明における可動駆動電極であり、図2によく表れているように可動部12上に設けられている。駆動電極15について、図2に示す長さL3は例えば50〜300μmである。また、このような駆動電極15と連続する配線19が、可動部12上および固定部11上にわたって設けられている。駆動電極15および配線19の構成材料としては、コンタクト電極13の構成材料と同一のものを採用することができる。
このような駆動電極15および配線19は、後述のように薄膜形成技術により形成されたものであり、形成過程において駆動電極15および配線19には内部応力が生じる。この内部応力の作用により、当該駆動電極15および配線19とこれらが接合する可動部12とは、図5に示すように反る。可動部12の自由端12bがコンタクト電極14に接近するように、可動部12に変形ないし反りが生じるのである。自由端12bのコンタクト電極14側への変位は、可動部12の長さやバネ定数に応じて、例えば1〜10μmである。
駆動電極16は、本発明における固定駆動電極であり、図4によく表れているように、その両端が固定部11に接合して駆動電極15の上方を跨ぐように立設されて高架部16Aを有する。図5に加えて図6に示すように、高架部16Aは、駆動電極15側に、複数の段16a’からなる段々形状16aを有する。図6は、ベース基板S1側から見た駆動電極16単体の平面図である。段々形状16aの各段16a’は、コンタクト電極13から遠い段ほどベース基板S1に近い。本実施形態での段数は3であるが、4以上の段数を設定してもよい。また、コンタクト電極13から遠い側の駆動電極15端部に対応する駆動電極15,16間の図5に示す距離D1、および、コンタクト電極13に近い側の駆動電極15端部に対応する駆動電極15,16間の距離D2は、例えば1〜3μmである。距離D1と距離D2の差は、好ましくは0.2μm以下である。このような駆動電極16は、所定の配線(図示略)を介してグラウンド接続されている。駆動電極16の構成材料としては、コンタクト電極14の構成材料と同一のものを採用することができる。
このような構成のマイクロスイッチング素子X1において、配線19を介して駆動電極15に電位を付与すると、駆動電極15,16間には静電引力が発生する。付与電位が充分に高い場合、可動部12は、コンタクト電極13が一対のコンタクト電極14に当接する位置まで弾性変形する。このようにして、マイクロスイッチング素子X1の閉状態が達成される。閉状態においては、コンタクト電極13により一対のコンタクト電極14が電気的に橋渡しされ、電流がコンタクト電極14間を通過することが許容される。このようにして、例えば高周波信号のオン状態を達成することができる。
一方、閉状態にあるマイクロスイッチング素子X1において、駆動電極15に対する電位付与を停止することによって駆動電極15,16の間に作用する静電引力を消滅させると、可動部12はその開状態位置に復帰し、コンタクト電極13は、両コンタクト電極14から離隔する。このようにして、図3および図5に示すような、マイクロスイッチング素子X1の開状態が達成される。開状態では、一対のコンタクト電極14が電気的に分離され、電流がコンタクト電極14間を通過することは阻まれる。このようにして、例えば高周波信号のオフ状態を達成することができる。また、このような開状態にあるマイクロスイッチング素子X1については、上述した閉状態実現手法より再び閉状態に切り替えることが可能である。
マイクロスイッチング素子X1においては、以上のようにして、両コンタクト電極14に対してコンタクト電極13が接触している閉状態と、両コンタクト電極14からコンタクト電極13が離隔している開状態とを、選択的に切り替えることができる。
マイクロスイッチング素子X1の非駆動状態ないし開状態では、可動部12に変形ないし反りが生じている。しかしながら、マイクロスイッチング素子X1は、駆動電極16の高架部16Aが上述のような段々形状16a(コンタクト電極13から遠い段16a’ほどベース基板S1に近い)を有するため、コンタクト電極13から遠い側の駆動電極15,16間の距離D1と、コンタクト電極13に近い側の駆動電極15,16間の距離D2との差を、充分に小さくするのに適する。ひいては、マイクロスイッチング素子X1によると、距離D1と距離D2を一致させることが可能である。駆動電極15,16間に生じる静電引力は、駆動電極15,16間の距離(ギャップGの大きさ)の2乗に反比例し、駆動電極15,16間距離が小さいほど、所定の静電引力ないし駆動力を発生させるために要する電圧は小さいところ、このようなマイクロスイッチング素子X1は、駆動電極15,16間のギャップGを充分に小さく設定することが可能であり、従って、駆動電圧を低減するのに適する。
図7から図11は、マイクロスイッチング素子X1の製造方法を、図5に相当する断面の変化として表す。本方法においては、まず、図7(a)に示すような材料基板S1’を用意する。材料基板S1’は、SOI(silicon on insulator)基板であり、第1層21、第2層22、および、これらの間の中間層23よりなる積層構造を有する。本実施形態では、例えば、第1層21の厚さは15μmであり、第2層22の厚さは525μmであり、中間層23の厚さは4μmである。第1層21は、例えば単結晶シリコンよりなり、固定部11および可動部12へと加工される。第2層22は、例えば単結晶シリコンよりなり、ベース基板S1へと加工される。中間層23は、例えば二酸化シリコンよりなり、境界層17へと加工される。
次に、図7(b)に示すように、第1層21上に導体膜24を形成する。例えば、スパッタリング法により、第1層21上にMoを成膜し、続いてその上にAuを成膜する。Mo膜の厚さは例えば30nmであり、Au膜の厚さは例えば500nmである。
次に、図7(c)に示すように、フォトリソ法により導体膜24上にレジストパターン25,26を形成する。レジストパターン25は、上述のコンタクト電極13に対応するパターン形状を有する。レジストパターン26は、上述の駆動電極15および配線19に対応するパターン形状を有する。
次に、図8(a)に示すように、レジストパターン25,26をマスクとして利用して導体膜24に対してエッチング処理を施すことにより、第1層21上に、コンタクト電極13、駆動電極15、および配線19を形成する。本工程におけるエッチング手法としては、イオンミリング(例えばArイオンによる物理的エッチング)を採用することができる。後出の金属材料に対するエッチング手法としてもイオンミリングを採用することができる。
次に、レジストパターン25,26を除去した後、図8(b)に示すように、第1層21にエッチング処理を施すことによってスリット18を形成する。具体的には、フォトリソ法により第1層21上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして利用して、第1層21に対して異方性のエッチング処理を施す。エッチング手法としては、反応性イオンエッチングを採用することができる。本工程にて、固定部11および可動部12がパターン形成されることとなる。
次に、図8(c)に示すように、スリット18を塞ぐように、材料基板S1’の第1層21側に犠牲層27を形成する。犠牲層材料としては例えば二酸化シリコンを採用することができる。また、犠牲層27を形成するための手法としては、例えばプラズマCVD法やスパッタリング法を採用することができる。
次に、図9(a)に示すように、犠牲層27において駆動電極15に対応する箇所に、凹部27aを形成する。具体的には、フォトリソ法により犠牲層27上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして利用して犠牲層27に対してエッチング処理を施す。エッチング手法としては、ウエットエッチングを採用することができる。ウエットエッチングのためのエッチング液としては、例えばバッファードフッ酸(BHF)を採用することができる。後出の凹部についても、凹部27aと同様にして形成することができる。凹部27aは、上述の駆動電極16の高架部16Aにおける段々形状16aの一の段に対応したものであり、凹部27aの深さは例えば0.5〜3μmである。
次に、図9(b)に示すように、犠牲層27において駆動電極15に対応する箇所に、凹部27bを形成する。凹部27bは、段々形状16aの一の段に対応したものであり、凹部27bの深さは例えば0.2〜1μmである。
次に、図9(c)に示すように、犠牲層27において駆動電極15に対応する箇所に、凹部27cを形成する。凹部27cは、段々形状16aの一の段に対応したものであり、凹部27cの深さは例えば0.2〜1μmである。
次に、図10(a)に示すように、犠牲層27においてコンタクト電極13に対応する箇所に凹部27dを形成する。凹部27dは、コンタクト電極14の突起部14aを形成するためのものであり、凹部27dの深さは0.5〜5μmである。
次に、図10(b)に示すように、犠牲層27をパターニングして開口部27eを形成する。具体的には、フォトリソ法により犠牲層27上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして利用して犠牲層27に対してエッチング処理を施す。エッチング手法としては、ウエットエッチングを採用することができる。開口部27eは、固定部11においてコンタクト電極14が接合する領域を露出させるためのものである。本工程では、犠牲層27をパターニングして、固定部11において駆動電極16が接合する領域を露出させるための図外の開口部も併せて形成する。
次に、材料基板S1’において犠牲層27が設けられている側の表面に通電用の下地膜(図示略)を形成した後、図10(c)に示すようにレジストパターン28を形成する。下地膜は、例えば、スパッタリング法により厚さ50nmのMoを成膜し、続いてその上に厚さ500nmのAuを成膜することによって形成することができる。レジストパターン28は、コンタクト電極14に対応する開口部28aおよび駆動電極16に対応する開口部28bを有する。
次に、図11(a)に示すように、コンタクト電極14および駆動電極16を形成する。具体的には、下地膜においてレジストパターン28によっては覆われていない箇所に、電気めっき法により例えばAuを成長させる。
次に、図11(b)に示すように、レジストパターン28をエッチング除去する。この後、電気めっき用の上述の下地膜において露出している部分をエッチング除去する。これらエッチング除去においては、各々、ウエットエッチングを採用することができる。
次に、図11(c)に示すように、犠牲層27および中間層23の一部を除去する。具体的には、犠牲層27および中間層23に対してウエットエッチング処理を施す。本エッチング処理では、まず犠牲層27が除去され、その後、スリット18に臨む箇所から中間層23の一部が除去される。このエッチング処理は、可動部12の全体と第2層22との間に適切に空隙が形成された後に停止する。このようにして、中間層23において境界層17が残存形成される。また、第2層22は、ベース基板S1を構成することとなる。
本工程を経ると、可動部12に反りが生じる。上述のようにして形成された駆動電極15および配線19には、その形成過程において内部応力が生じており、この内部応力の作用により、当該駆動電極15および配線19とこれらが接合する可動部12とが反るのである。具体的には、可動部12の自由端12bがコンタクト電極14に接近するように、可動部12に変形ないし反りが生じる。
次に、必要に応じて、コンタクト電極14および駆動電極16の下面に付着している下地膜の一部(例えばMo膜)をウエットエッチングにより除去した後、超臨界乾燥法により素子全体を乾燥する。超臨界乾燥法によると、可動部12がベース基板S1等に張り付いてしまうスティッキング現象を適切に回避することができる。
以上のようにして、マイクロスイッチング素子X1を製造することができる。本方法では、コンタクト電極13に対向する部位を有するコンタクト電極14について、めっき法によって犠牲層27上に厚く形成することができる。そのため、一対のコンタクト電極14については、所望の低抵抗を実現するための充分な厚さを設定することが可能である。厚いコンタクト電極14は、マイクロスイッチング素子X1の挿入損失を低減するうえで好ましい。
図12から図16は、本発明の第2の実施形態に係るマイクロスイッチング素子X2を表す。図12は、マイクロスイッチング素子X2の平面図であり、図13は、マイクロスイッチング素子X2の一部省略平面図である。図14から図16は、各々、図12の線XIV−XIV、線XV−XV、および線XVI−XVIに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X2は、ベース基板S1と、固定部11と、可動部12と、コンタクト電極13と、一対のコンタクト電極14(図13では仮想線で表す)と、駆動電極15’と、駆動電極16’(図13では仮想線で表す)とを備える。マイクロスイッチング素子X2は、駆動電極15とは異なる駆動電極15’を備え、且つ、駆動電極16とは異なる駆動電極16’を備える点で、マイクロスイッチング素子X1と異なる。
駆動電極15’は、本発明における可動駆動電極であり、図13によく表れているように可動部12上に設けられている。駆動電極15’は開口部15aを有し、その外形は本実施形態では8角形である。駆動電極15’に関するその他の構成は、駆動電極15と同様である。
駆動電極16’は、本発明における固定駆動電極であり、図15によく表れているように、その両端が固定部11に接合して駆動電極15’の上方を跨ぐように立設されて高架部16Aを有する。図16に加えて図17に示すように、高架部16Aは、駆動電極15’側に、複数の段16a’からなる段々形状16aを有する。図17は、ベース基板S1側から見た駆動電極16’の平面図である。駆動電極16’は、更に、高架部16Aから駆動電極15’側に突出する複数の突起部16Bを有する。各突起部16Bは、マイクロスイッチング素子X2の閉状態において可動部12に当接可能に設けられている。図13においては、可動部12に対して突起部16Bが当接可能な箇所を黒ベタで示す。駆動電極16’やその段々形状16aに関するその他の構成については、駆動電極16に関して上述したのと同様である。
マイクロスイッチング素子X2の非駆動状態ないし開状態では、可動部12に変形ないし反りが生じている。しかしながら、マイクロスイッチング素子X2は、駆動電極16’の高架部16Aが上述のような段々形状16a(コンタクト電極13から遠い段16a’ほどベース基板S1に近い)を有するため、コンタクト電極13から遠い側の駆動電極15’,16’間の距離D1と、コンタクト電極13に近い側の駆動電極15’,16’間の距離D2との差を、充分に小さくするのに適する。したがって、マイクロスイッチング素子X2は、マイクロスイッチング素子X1と同様に、駆動電極15’,16’間のギャップGを充分に小さく設定することが可能であり、従って、駆動電圧を低減するのに適する。
加えて、マイクロスイッチング素子X2では、その閉状態時に、突起部16Bが例えば図18に示すように可動部12に当接することによって、駆動電極15’,16’が短絡することを防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係るマイクロスイッチング素子の平面図である。 図1に示すマイクロスイッチング素子の一部省略平面図である。 図1の線III−IIIに沿った断面図である。 図1の線IV−IVに沿った断面図である。 図1の線V−Vに沿った断面図である。 ベース基板側から見た駆動電極(固定駆動電極)単体の平面図である。 図1に示すマイクロスイッチング素子の製造方法における一部の工程を表す。 図7の後に続く工程を表す。 図8の後に続く工程を表す。 図9の後に続く工程を表す。 図10の後に続く工程を表す。 本発明の第2の実施形態に係るマイクロスイッチング素子の平面図である。 図12に示すマイクロスイッチング素子の一部省略平面図である。 図12の線XIV−XIVに沿った断面図である。 図12の線XV−XVに沿った断面図である。 図12の線XVI−XVIに沿った断面図である。 ベース基板側から見た駆動電極(固定駆動電極)単体の平面図である。 図12に示すマイクロスイッチング素子の閉状態を表す断面図である。 従来のマイクロスイッチング素子の平面図である。 図19に示すマイクロスイッチング素子の一部省略平面図である。 図19の線XXI−XXIに沿った断面図である。 図19の線XXII−XXIIに沿った断面図である。 図19の線XXIII−XXIIIに沿った断面図である。
符号の説明
X1,X2,X3 マイクロスイッチング素子
S1,S3 ベース基板
11,31 固定部
12,32 可動部
12a,32a 固定端
12b,32b 自由端
13,14,33,34 コンタクト電極
14a 突起部
15,16,15’,16’,35,36 駆動電極
16A 高架部
16a 段々形状
16a’ 段
16B 突起部
17,37 境界層
18 スリット
G ギャップ

Claims (5)

  1. ベース基板と、
    前記ベース基板に接合している固定部と、
    前記固定部に固定された固定端を有して前記ベース基板に沿って前記ベース基板から離れるように反りながら延びる可動部と、
    前記可動部における前記ベース基板とは反対の側に設けられた可動コンタクト電極と、
    前記可動コンタクト電極に対向する部位を各々が有し且つ各々が前記固定部に接合している一対の固定コンタクト電極と、
    前記可動部における前記ベース基板とは反対の側にて前記可動コンタクト電極および前記固定端の間に設けられた可動駆動電極と、
    前記可動駆動電極に対向する部位を含む高架部を有し且つ前記固定部に接合している固定駆動電極と、を備え、
    前記高架部は、前記可動駆動電極側に、複数段からなる段々形状を有し、当該段々形状の各段は、前記可動コンタクト電極から最も近い段と、最も遠い段とにおいて、前記可動駆動電極との距離が同等となるように、前記可動コンタクト電極から遠い段ほど前記ベース基板に近い、マイクロスイッチング素子。
  2. 前記固定駆動電極は、前記高架部から前記可動駆動電極側に突出する突起部を更に有する、請求項1に記載のマイクロスイッチング素子。
  3. 前記可動部上の前記可動駆動電極は、前記突起部に対応する箇所に、前記可動部が部分的に臨む開口部を有する、請求項2に記載のマイクロスイッチング素子。
  4. ベース基板と、当該ベース基板に接合している固定部と、当該固定部に固定された固定端を有して前記ベース基板に沿って前記ベース基板から離れるように反りながら延びる可動部と、当該可動部における前記ベース基板とは反対の側に設けられた可動コンタクト電極と、当該可動コンタクト電極に対向する部位を各々が有し且つ各々が前記固定部に接合している一対の固定コンタクト電極と、前記可動部における前記ベース基板とは反対の側にて前記可動コンタクト電極および前記固定端の間に設けられた可動駆動電極と、当該可動駆動電極に対向する部位を含む高架部を有し且つ前記固定部に接合している固定駆動電極と、を備え、前記高架部は、前記可動駆動電極側に、複数段からなる段々形状を有し、当該段々形状の各段は、前記可動コンタクト電極から最も近い段と、最も遠い段とにおいて、前記可動駆動電極との距離が同等となるように、前記可動コンタクト電極に近い段ほど前記ベース基板から遠い、マイクロスイッチング素子を、第1層と、第2層と、当該第1および第2層の間の中間層と、からなる積層構造を有する材料基板に対して加工を施すことによって製造するための方法であって、
    前記第1層において可動部へと加工される第1部位上に可動コンタクト電極および可動駆動電極を形成する工程と、
    前記第1部位、および、前記第1層において固定部へと加工される第2部位、をマスクするマスクパターンを介して、前記第1層に対して前記中間層に至るまで異方性エッチング処理を施すことにより、固定部および可動部を形成する工程と、
    前記材料基板の前記第1層側を覆うように犠牲膜を形成する工程と、
    前記犠牲膜において前記可動駆動電極に対応する箇所に、段々形状を有する高架部を形成するための凹部を形成する工程と、
    一対の固定コンタクト電極および固定駆動電極が接合することとなる、前記固定部上の領域、が露出するように、前記犠牲膜に複数の開口部を形成する工程と、
    前記犠牲膜を介して前記可動駆動電極に対向する部位を含む高架部を少なくとも有し且つ前記固定部に接合している固定駆動電極、および、前記犠牲膜を介して前記可動コンタクト電極に対向する部位を各々が有し且つ各々が前記固定部に接合している一対の固定コンタクト電極、を形成する工程と、
    前記犠牲膜を除去する工程と、
    前記第2層および前記可動部の間に介在する中間層をエッチング除去する工程と、を含むマイクロスイッチング素子製造方法。
  5. 前記高架部から前記可動駆動電極側に突出する突起部を形成するための凹部を前記犠牲膜に形成する工程を更に含む、請求項4に記載のマイクロスイッチング素子製造方法。
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