JP2007196303A - マイクロ構造体製造方法およびマイクロ構造体 - Google Patents

マイクロ構造体製造方法およびマイクロ構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】スティッキング現象を回避するのに適したマイクロ構造体製造方法、およびマイクロ構造体を提供する。
【解決手段】本発明のマイクロ構造体製造方法は、ベース基板と、当該ベース基板に接合している第1構造部11と、当該第1構造部11に固定された固定端12aを有してベース基板に対向する第2構造部12とを備えるマイクロ構造体を、第1層と、第2層と、当該第1および第2層の間の中間層とを含む積層構造を有する材料基板に対して加工を施すことによって製造するための方法であり、第1層において、第1構造部11、当該第1構造部11に固定された固定端12aを有する第2構造部12、並びに、第1構造部11および第2構造部12を架橋する支持梁19Aを、形成する工程と、ウエットエッチングにより、中間層において第2層と第2構造部12との間に介在する部位を除去する工程と、乾燥工程と、支持梁19Aを切断する工程とを含む。
【選択図】図10

Description

本発明は、MEMS技術を利用したマイクロ構造体製造方法、および、MEMS技術を利用して製造されるマイクロ構造体に関する。
携帯電話など無線通信機器の技術分野では、高機能を実現するために搭載される部品の増加などに伴い、高周波回路ないしRF回路の小型化に対する要求が高まっている。このような要求に応えるべく、回路を構成する様々な部品について、MEMS(micro-electromechanical systems)技術の利用による微小化が進められている。
MEMS技術を利用して製造されるマイクロ構造体として、MEMSスイッチが知られている。MEMSスイッチは、各部位が微小に形成されたスイッチング素子であり、機械的に開閉してスイッチングを実行するための少なくとも一対のコンタクトや、当該コンタクト対の機械的開閉動作を達成するための駆動機構などを有する。MEMSスイッチは、特にGHzオーダーの高周波信号のスイッチングにおいて、PINダイオードやMESFETなどよりなるスイッチング素子よりも、開状態にて高い絶縁性を示し且つ閉状態にて低い挿入損失を示す傾向にある。これは、コンタクト対間の機械的開離により開状態が達成されることや、機械的スイッチであるために寄生容量が少ないことに、起因する。MEMSスイッチについては、例えば下記の特許文献1〜3に記載されている。
特開平9−17300号公報 特開平11−17245号公報 特開2001−143595号公報
図30および図31は、従来のMEMSスイッチの一例であるマイクロスイッチング素子X2を表す。図30は、マイクロスイッチング素子X2の部分平面図であり、図31は、図30の線XXXI−XXXIに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X2は、ベース基板S2と、固定部41と、可動部42と、コンタクト電極43と、一対のコンタクト電極44と、駆動電極45,46とを備える。固定部41は、ベース基板S2と接合している。可動部42は、ベース基板S2に沿って固定部41から延出している。コンタクト電極43は、可動部42におけるベース基板S2の側に設けられている。駆動電極45は、固定部41上および可動部42上にわたって設けられている。一対のコンタクト電極44は、各々の一端がコンタクト電極43に対向するように、ベース基板S2上にパターン形成されている。駆動電極46は、ベース基板S2上において駆動電極45に対応する位置に配されており、グラウンド接続されている。また、ベース基板S2上には、コンタクト電極44または駆動電極46に対して電気的に接続する所定の配線パターン(図示略)が形成されている。
このような構成のマイクロスイッチング素子X2において駆動電極45に所定の電位を付与すると、駆動電極45,46の間には静電引力が発生する。その結果、可動部42は、コンタクト電極43が両コンタクト電極44に当接する位置まで弾性変形する。このようにして、マイクロスイッチング素子X2の閉状態が達成される。閉状態においては、コンタクト電極43により一対のコンタクト電極44が電気的に橋渡しされ、電流がコンタクト電極対44間を通過することが許容される。
一方、閉状態にあるマイクロスイッチング素子X2において、駆動電極45,46間に作用する静電引力を消滅させると、可動部42はその自然状態に復帰し、コンタクト電極43は、コンタクト電極44から離隔する。このようにして、図31に示すような、マイクロスイッチング素子X2の開状態が達成される。開状態では、一対のコンタクト電極44が電気的に分離され、コンタクト電極対44間を電流が通過することは阻まれる。
図32および図33は、マイクロスイッチング素子X2の第1の製造方法を表す。本方法では、まず、図32(a)に示すように、ベース基板S2上に各コンタクト電極44および駆動電極46をパターン形成する。具体的には、所定の導電材料をベース基板S2上に成膜した後、フォトリソ法により当該導電膜上に所定のレジストパターンを形成し、当該レジストパターンをマスクとして利用して導電膜に対してエッチング処理を施す。次に、図32(b)に示すように犠牲層47を形成する。具体的には、例えばスパッタリング法により、一対のコンタクト電極44および駆動電極46を覆いつつ所定材料をベース基板S2上に堆積ないし成長させた後、当該材料膜をパターニングする。次に、所定のマスクを利用して行うエッチング処理により、図32(c)に示すように、犠牲層47において一対のコンタクト電極44に対応する箇所に一つの凹部47aを形成する。次に、凹部47a内に所定材料を充填することにより、図32(d)に示すようにコンタクト電極43を形成する。
次に、図33(a)に示すように、犠牲層47上およびベース基板S2上にわたって材料膜48を形成する。次に、図33(b)に示すように、材料膜48上に駆動電極45をパターン形成する。具体的には、所定の導電材料を材料膜48上に成膜した後、フォトリソ法により当該導電膜上に所定のレジストパターンを形成し、当該レジストパターンをマスクとして利用して導電膜に対してエッチング処理を施す。次に、図33(c)に示すように、材料膜48をパターニングすることにより、固定部41および可動部42を成形する。具体的には、フォトリソ法により材料膜48上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして利用して材料膜48に対してエッチング処理を施す。次に、図33(d)に示すように犠牲層47を部分的に除去する。具体的には、可動部42の下方にアンダーカットが入りつつ、犠牲層47の一部が固定部41下に残存するように、エッチングマスクとして機能する固定部41および可動部42を利用して、所定のエッチング液を使用して犠牲層47に対しウエットエッチング処理を施す。以上のようにして、マイクロスイッチング素子X2の各部は形成される。そして、ウエットエッチング処理の後、素子を乾燥するための乾燥工程を行う。
乾燥工程においては、素子表面に付着しているエッチング液を水等の第1リンス液で置換し、アルコール等の第2リンス液で当該第1リンス液を更に置換し、そして、窒素ガスの吹き付けを利用するなどして当該第2リンス液を蒸発させる手法(アルコール乾燥法)が、採用される場合がある。しかしながら、このようなアルコール乾燥法によると、可動部42ないしコンタクト電極43がベース基板S2ないしコンタクト電極44に恒久的に貼り付いてしまうスティッキング現象が生じやすい(スティッキング現象発生率は約60%である)。アルコール乾燥法では、乾燥工程が進むにつれて、ベース基板S2と可動部42の間の間隙に一旦入り込んだ第2リンス液の体積は次第に減少し、当該第2リンス液の表面張力の作用によって可動部42がベース基板S2側に引き付けられる。すると、可動部42ないしコンタクト電極43がベース基板S2ないしコンタクト電極44に当接する場合がある。当接状態においてファンデルワールス力や静電力等が当接箇所に作用するために、スティッキング現象が生ずると考えられる。このようなスティッキング現象が生じたマイクロスイッチング素子X2は、スイッチング素子として使用することはできない。
スティッキング現象を抑制しつつ乾燥を行うための手法として、凍結乾燥法が知られている。凍結乾燥法においては、例えば、上述のウエットエッチング処理で使用したエッチング液を最終的にはシクロヘキサンで置換し、当該シクロヘキサンを凍結した後に昇華させる。しかしながら、凍結乾燥法では、実際上、スティッキング現象を完全に回避することは困難である。すなわち、一定の確率でスティッキング現象は生ずる。加えて、凍結乾燥法では、凍結時に素子の各部に破損を生じる場合がある。
スティッキング現象を抑制しつつ乾燥を行うための他の手法として、超臨界乾燥法が知られている。超臨界乾燥法においては、例えば、上述のウエットエッチング処理で使用したエッチング液を、最終的には所定のチャンバ内で液化二酸化炭素で置換し、当該二酸化炭素を、加圧および昇温して一旦超臨界状態とした後に、冷却する。しかしながら、超臨界乾燥法では、実際上、スティッキング現象を完全に回避することは困難である。加えて、超臨界乾燥法では効率よく乾燥工程を行うことが困難であり、従って、超臨界乾燥法の採用は素子製造効率の低下を招来する。
図34は、マイクロスイッチング素子X2の第2の製造方法における一部の工程を表す。本方法では、まず、第1の製造方法について図32(a)から図33(c)を参照して上述したのと同様にして、図34(a)に示すように、ベース基板S2上にて、各コンタクト電極44、駆動電極46、犠牲層47、コンタクト電極43、駆動電極45、固定部41、および可動部42を形成する。次に、図34(b)に示すように、ベース基板S2と可動部42とを架橋する犠牲ブリッジ膜47’を形成する。具体的には、ドライエッチングにより除去可能な所定のフォトレジストをベース基板S2上、固定部41上、および可動部42上にわたって成膜した後、当該フォトレジスト膜をパターニングすることによって、犠牲ブリッジ膜47’を形成する。次に、図34(c)に示すように、犠牲層47を部分的に除去するためのウエットエッチング処理を行う。具体的には、第1の製造方法について図33(d)を参照して上述したのと同様である。当該ウエットエッチング処理の後、乾燥工程を行う。次に、図34(d)に示すように、ドライエッチングにより犠牲ブリッジ膜47’をエッチング除去する。以上のようにして、マイクロスイッチング素子X2の各部が形成される。
このような第2の製造方法においては、ウエットエッチング処理後の乾燥工程の際、犠牲ブリッジ膜47’が図34(c)に示すようにベース基板S2と可動部42とを架橋している。そのため、乾燥工程にて上述のアルコール乾燥法を採用しても、犠牲ブリッジ膜47’が、可動部42を支持して当該可動部42がベース基板S2側に引き付けられるのを阻む場合があり、従って、スティッキング現象を回避することができる場合がある。
しかしながら、犠牲ブリッジ膜47’は、ベース基板S2とも可動部42とも本来的には別体であるため、犠牲ブリッジ膜47’と特に可動部42との間においては充分な接合強度が得られない場合がある。加えて、犠牲ブリッジ膜47’は、フォトレジストよりなる薄膜体であるため、犠牲ブリッジ膜47’自体において充分な機械的強度(曲げ強度等)が得られない場合がある。したがって、犠牲ブリッジ膜47’は、ウエットエッチング処理後の乾燥工程の際にベース基板S2側に引き付けられる可動部42を充分には支持することができない場合がある。低駆動電圧化の観点から広面積の駆動電極45が求められることに起因して、大きなサイズの可動部42が求められる傾向にあるところ、犠牲ブリッジ膜47’によると、可動部42のサイズが大きいほど(即ち、乾燥工程中に可動部42をベース基板S2の側に引き付けるように作用するリンス液の表面張力が増大するほど)、乾燥工程にてスティッキング現象が生じないように当該可動部42を適切に支持することは困難となる。
本発明は、以上のような事情のもとで考え出されたものであって、スティッキング現象を回避するのに適したマイクロ構造体製造方法およびマイクロ構造体を提供することを、目的とする。
本発明の第1の側面によると、ベース基板と、当該ベース基板に接合している第1構造部と、当該第1構造部に固定された固定端を有してベース基板に対向する第2構造部とを備えるマイクロ構造体を、第1層と、第2層と、当該第1および第2層の間の中間層とを含む積層構造を有する材料基板に対して加工を施すことによって製造するための方法が提供される。この製造方法は、第1層において、第1構造部、当該第1構造部に固定された固定端を有する第2構造部、並びに、当該第1および第2構造部を架橋する支持梁を、形成する成形工程と、ウエットエッチングにより、中間層において第2層と第2構造部との間に介在する部位を除去するウエットエッチング工程と、乾燥工程と、支持梁を切断する切断工程とを含む。
本発明の第1の側面のマイクロ構造体製造方法においては、ベース基板に接合している第1構造部と、当該第1構造部に固定された固定端を有し且つベース基板に接合せずに対向する第2構造部とが、支持梁に架橋された状態で、ウエットエッチング工程およびその後の乾燥工程を行う。第1構造部と第2構造部とを架橋する支持梁は、当該第1および第2構造部と同様に、成形工程にて、材料基板の第1層に作り込まれたものである。すなわち、支持梁は、第1および第2構造部と一体であって連続する。このような支持梁においては、第1および第2構造部間の架橋について高強度を実現しやすい。そのため、本発明における支持梁は、乾燥工程にて例えば上述のアルコール乾燥法を採用する場合において、第2構造部を支持して当該第2構造部が不当に変形するのを阻止するうえで(例えば、当該第2構造部がベース基板側に引き付けられるのを阻止するうえで)好適である。このように、本製造方法は、所定のマイクロ構造体を製造する際にスティッキング現象を回避するのに適しているのである。
本発明の第2の側面によると、ベース基板と、当該ベース基板に接合している第1構造部と、当該第1構造部に固定された固定端を有してベース基板に対向する第2構造部と、第2構造部におけるベース基板とは反対の側に設けられた第1電極と、当該第1電極に対向する部位を有し且つ第1構造部に接合している第2電極とを備えるマイクロ構造体を、第1層と、第2層と、当該第1および第2層の間の中間層とを含む積層構造を有する材料基板に対して加工を施すことによって製造するための方法が提供される。この製造方法は、第1層において第2構造部へと加工される部位上に第1電極を形成する工程と、第1層において、第1構造部、当該第1構造部に固定された固定端を有する第2構造部、並びに、当該第1および第2構造部を架橋する支持梁を、形成する成形工程と、第1構造部における第2電極接合領域を露出させるための開口部を有して第1層の側を覆う犠牲層を形成する工程と、犠牲層を介して第1電極に対向する部位を有し、且つ、第2電極接合領域にて第1構造部に接合している、第2電極を形成する第2電極形成工程と、ウエットエッチングにより、犠牲層、および、中間層において第2層と第2構造部との間に介在する部位を、除去する工程と、乾燥工程と、支持梁を切断する切断工程とを含む。本製造方法によると、第2構造部を可動部として具備するマイクロ構造体(例えばマイクロスイッチング素子)を製造することができる。
本発明の第2の側面のマイクロ構造体製造方法においては、ベース基板に接合している第1構造部と、当該第1構造部に固定された固定端を有し且つベース基板に接合せずに対向する第2構造部とが、支持梁に架橋された状態で、ウエットエッチング工程およびその後の乾燥工程を行う。第1構造部および第2構造部を架橋する支持梁は、当該第1および第2構造部と同様に、成形工程にて、材料基板の第1層に作り込まれたものである。すなわち、支持梁は、第1および第2構造部と一体であって連続する。このような支持梁においては、第1および第2構造部間の架橋について高強度を実現しやすい。そのため、本発明における支持梁は、乾燥工程にて例えば上述のアルコール乾燥法を採用する場合において、第2構造部を支持して当該第2構造部がベース基板側に引き付けられるのを阻止するうえで、或は、第2構造部を支持して当該第2構造部が第2電極側に引き付けられるのを阻止するうえで、好適である。このように、本製造方法は、所定のマイクロ構造体を製造する際にスティッキング現象を回避するのに適しているのである。
本発明の第1および第2の側面において、切断工程では、反応性イオンエッチング(RIE)により支持梁を切断するのが好ましい。異方性ドライエッチングであるRIEは、第1および第2構造部を残しつつ支持梁を切断する手法として、好適である。
本発明の第2の側面において、好ましくは、切断工程では、反応性イオンエッチングにより支持梁を切断し、第1電極および第2電極は、当該反応性イオンエッチングに対して耐性を有する材料よりなる。このような構成によると、第1および第2電極を保護するための保護膜を切断工程前に設ける必要はない。
本発明の第2の側面において、好ましくは、成形工程では、第2電極に対向しないこととなる位置に支持梁を形成する。或は、第2電極に開口部を設け、成形工程では、当該開口部に対向することとなる位置に支持梁を形成してもよい。
好ましくは、支持梁は0.3〜50μmの幅を有し、より好ましくは、支持梁は0.3〜2μmの幅を有する。好ましくは、切断工程前において、第2構造部は3μm以上の厚さを有する。これらの構成は、第1および第2構造部を残しつつ支持梁を切断するうえで好適である。
好ましい実施の形態では、成形工程では、第1層において第1構造部、第2構造部、および支持梁へと加工される部位をマスクするためのマスクパターンを介して、第1層に対して異方性エッチング(例えばRIE)を施す。このような構成によると、第1および第2構造部を架橋する支持梁を適切に形成することができる。
他の好ましい実施の形態では、本製造方法は、成形工程より前に、第1層において支持梁へと加工される部位に対応して第1層上にエッチング量調整膜を形成する工程を更に含み、成形工程では、第1層において第1構造部および第2構造部へと加工される部位をマスクするためのマスクパターンを介して、エッチング量調整膜とともに第1層に対して異方性エッチング(例えばRIE)を施す。このような構成によると、第1および第2構造部を架橋し且つ第1および第2構造部より薄肉である支持梁(厚さ例えば1〜3μm)を適切に形成することができる。
好ましくは、第1層は単結晶シリコンよりなる。このような構成は、支持梁において高強度を得るうえで好適である。
好ましくは、エッチング量調整膜は酸化シリコンまたは窒化シリコンよりなる。このような構成は、上述の他の好ましい実施の形態において支持梁の厚さを調節するのに好適である。
本発明の第3の側面によるとマイクロ構造体が提供される。このマイクロ構造体は、ベース基板と、ベース基板に接合している第1構造部と、第1構造部に固定された固定端を有してベース基板に対向する第2構造部と、第1構造部および第2構造部の間を架橋する支持梁とを備える。本マイクロ構造体は、好ましくは、第2構造部におけるベース基板とは反対の側に設けられた第1電極と、第1電極に対向する部位を有し且つ第1構造部に接合している第2電極とを更に備える。本マイクロ構造体は、本発明の第1または第2の側面に係る製造方法における、切断工程を経る以前の中間製造物に相当する。
本発明の第3の側面において、好ましくは、第2電極は、固定部および可動部の間の間隙に対向する箇所に開口部を有する。このような構成は、第1または第2の側面に係る製造方法において多数の支持梁を形成して利用するうえで好適である。
本発明の第3の側面において、好ましくは、支持梁は0.3〜50μmの幅を有し、より好ましくは支持梁は0.3〜2μmの幅を有する。好ましくは、支持梁は、第1構造部および第2構造部より薄肉である。好ましくは、第2構造部は3μm以上の厚さの最大肉厚部を有する。これらの構成は、第1または第2の側面に係る製造方法において第1および第2構造部を残しつつ支持梁を切断するうえで好適である。
図1から図5は、本発明に係るマイクロ構造体製造方法により製造することのできるマイクロスイッチング素子X1を表す。図1は、マイクロスイッチング素子X1の平面図であり、図2は、マイクロスイッチング素子X1の一部省略平面図である。図3から図5は、図1の線III−III、線IV−IV、および線V−Vに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X1は、ベース基板S1と、固定部11と、可動部12と、コンタクト電極13と、一対のコンタクト電極14(図2において省略)と、駆動電極15と、駆動電極16(図2において省略)とを備え、静電駆動型として構成されたものである。
固定部11は、本発明における第1構造部であり、図3から図5に示すように、境界層17を介してベース基板S1に接合している。また、固定部11およびベース基板S1は、単結晶シリコンなどのシリコン材料よりなる。固定部11を構成するシリコン材料は、1000Ω・cm以上の抵抗率を有するのが好ましい。境界層17は、例えば二酸化シリコンよりなる。
可動部12は、本発明における第2構造部であり、例えば図1、図2、または図5に表れているように、固定部11に固定された固定端12aと自由端12bとを有してベース基板S1に対向して延び、スリット18を介して固定部11に囲まれている。可動部12について、図2に示す長さL1は例えば700〜1000μmであり、長さL2は例えば100〜200μmであり、図3および図4に示す厚さTは例えば5〜20μmである。スリット18の幅は例えば1.5〜2.5μmである。可動部12は、好ましくは単結晶シリコンよりなる。可動部12が単結晶シリコンよりなる場合、可動部12自体において不当な内部応力が発生しない。
コンタクト電極13は、図2によく表れているように、可動部12上において自由端12b近くに設けられている。コンタクト電極13は、所定の導電材料よりなる。
一対のコンタクト電極14の各々は、図3および図5に示すように、固定部11上に立設されており、且つ、コンタクト電極13に対向する接触部14aを有する。また、各コンタクト電極14は、所定の配線(図示略)を介してスイッチング対象の所定の回路に接続されている。コンタクト電極14は、所定の導電材料よりなる。
駆動電極15は、図2によく表れているように可動部12上および固定部11上にわたって設けられている。駆動電極15は、所定の導電材料よりなる。
駆動電極16は、図4によく表れているように、その両端が固定部11に接合して駆動電極15の上方を跨ぐように立設されている。また、駆動電極16は、所定の配線(図示略)を介してグランド接続されている。駆動電極16は、所定の導電材料よりなる。
このような構成のマイクロスイッチング素子X1において、駆動電極15に所定の電位を付与すると、駆動電極15,16間には静電引力が発生する。その結果、可動部12は、コンタクト電極13が一対のコンタクト電極14ないし接触部14aに当接する位置まで弾性変形する。このようにして、マイクロスイッチング素子X1の閉状態が達成される。閉状態においては、コンタクト電極13により一対のコンタクト電極14が電気的に橋渡しされ、電流がコンタクト電極対14間を通過することが許容される。このようにして、例えば高周波信号のオン状態を達成することができる。
閉状態にあるマイクロスイッチング素子X1において、駆動電極15に対する電位付与を停止することによって駆動電極15,16の間に作用する静電引力を消滅させると、可動部12はその自然状態に復帰し、コンタクト電極13は、両コンタクト電極14から離隔する。このようにして、図3および図5に示すような、マイクロスイッチング素子X1の開状態が達成される。開状態では、一対のコンタクト電極14が電気的に分離され、電流がコンタクト電極対14間を通過することは阻まれる。このようにして、例えば高周波信号のオフ状態を達成することができる。
図6から図9は、本発明の第1の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法を表す。本方法は、上述のマイクロスイッチング素子X1を製造するための方法である。図6から図9においては、マイクロスイッチング素子X1の製造過程における複数箇所の断面の変化を、一の断面の変化として表す。当該一の断面は、加工が施される材料基板における単一のマイクロスイッチング素子形成区画に含まれる複数の所定箇所の断面を、モデル化して連続断面としたものである。
本方法においては、まず、図6(a)に示すような材料基板S1’を用意する。材料基板S1’は、SOI(silicon on insulator)基板であり、第1層21、第2層22、および、これらの間の中間層23よりなる積層構造を有する。第1層21の厚さは好ましくは3μm以上であって例えば5〜20μmであり、第2層22の厚さは例えば400〜600μmであり、中間層23の厚さは例えば2〜4μmである。第1層21は、例えば単結晶シリコンよりなり、上述の固定部11および可動部12へと加工される。第2層22は、例えば単結晶シリコンよりなり、上述のベース基板S1へと加工される。中間層23は、例えば二酸化シリコンよりなり、上述の境界層17へと加工される。
次に、図6(b)に示すように、第1層21上に導体膜24を形成する。導体膜24は、後出の切断工程における反応性イオンエッチング(RIE)に対して耐性を有する材料よりなる。そのような材料としては、例えばAuが挙げられる。本工程では、具体的には、スパッタリング法により、第1層21上に例えばCrを成膜し、続いてその上に例えばAuを成膜する。Cr膜の厚さは例えば50nmであり、Au膜の厚さは例えば500nmである。
次に、図6(c)に示すように、導体膜24からコンタクト電極13および駆動電極15をパターン形成する。具体的には、フォトリソ法により導体膜24上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして利用して、導体膜24に対してエッチング処理を施す。
次に、図7(a)に示すように、第1層21にエッチング処理を施すことによってスリット18’を形成する。具体的には、フォトリソ法により第1層21上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして利用して、第1層21に対してエッチング処理を施す。エッチング手法としては、エッチングガスとしてSF6ガスを使用して行う、異方性エッチングであるRIEを採用することができる。
本工程にて、固定部11、可動部12、およびこれらを架橋する支持梁19Aが形成される(本工程は、本発明における成形工程である)。具体的には、図10に示すように、固定部11、可動部12、およびこれらを架橋する支持梁19Aがパターン形成される(図10は、本工程にて得られる第1中間製造物の平面図である)。図の明確化の観点より、支持梁19Aは黒ベタで表す。図7(a)において、最右端の支持梁19Aは、その横断面が表されており、他の支持梁19Aは、その延び方向の断面が表されている。支持梁19Aの幅(図7(a)の最右端の支持梁19Aにて現れている横方向の長さ)は、好ましくは0.3〜2μmである。
次に、図7(b)に示すように、スリット18’を塞ぐように、材料基板S1’の第1層21側に犠牲層28を形成する。犠牲層材料としては例えば二酸化シリコンを採用することができる。また、犠牲層28を形成するための手法としては、例えばプラズマCVD法やスパッタリング法を採用することができる。
次に、図7(c)に示すように、犠牲層28においてコンタクト電極13に対応する箇所に凹部28aを形成する。具体的には、フォトリソ法により犠牲層28上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして利用して、犠牲層28に対してエッチング処理を施す。エッチング手法としては、ウエットエッチングを採用することができる。ウエットエッチングのためのエッチング液としては、例えばバッファードフッ酸(BHF)を採用することができる。犠牲層28に対する後出のウエットエッチングにおいてもBHFを採用することができる。凹部28aは、コンタクト電極14の接触部14aを形成するためのものであり、例えば1μmの深さを有する。
次に、図8(a)に示すように、犠牲層28をパターニングして開口部28b,28cを形成する。具体的には、フォトリソ法により犠牲層28上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして利用して、犠牲層28に対してエッチング処理を施す。エッチング手法としては、ウエットエッチングを採用することができる。開口部28bは、固定部11においてコンタクト電極14が接合する領域を露出させるためのものである。開口部28cは、固定部11において駆動電極16が接合する領域を露出させるためのものである。
次に、材料基板S1’において犠牲層28が設けられている側の表面に通電用の下地膜(図示略)を形成した後、図8(b)に示すようにレジストパターン29を形成する。下地膜は、例えば、スパッタリング法により厚さ50nmのCrを成膜し、続いてその上に厚さ500nmのAuを成膜することによって形成することができる。レジストパターン29は、コンタクト電極14に対応する開口部29aおよび駆動電極16に対応する開口部29bを有する。
次に、図8(c)に示すように、各コンタクト電極14および駆動電極16を形成する。コンタクト電極14および駆動電極16は、後述の切断工程におけるRIEに対して耐性を有する材料よりなる。本工程では、具体的には、開口部28b,28c,29a,29bにて露出する下地膜上に、電気めっき法により例えば金を成長させる。
次に、図9(a)に示すように、レジストパターン29をエッチング除去する。この後、電気めっき用の上述の下地膜において露出している部分をエッチング除去する。これらエッチング除去においては、各々、ウエットエッチングを採用することができる。
次に、図9(b)に示すように、犠牲層28および中間層23の一部を除去する。具体的には、犠牲層28および中間層23に対してウエットエッチング処理を施す(ウエットエッチング工程)。本エッチング処理では、まず犠牲層28が除去され、その後、スリット18’に臨む箇所から中間層23の一部が除去される。このエッチング処理は、可動部12の全体と第2層22との間に適切に空隙が形成された後に停止する。このようにして、中間層23において境界層17が残存形成される。また、第2層22は、ベース基板S1を構成することとなる。
図11は、本ウエットエッチング工程にて得られる第2中間製造物の平面図である。また、図12および図13は、各々、図11の線XII−XIIおよび線XIII−XIIIに沿った部分拡大断面図である。一の支持梁19A付近について図12に示すように、本工程のエッチング処理では、犠牲層28において、可動部12より更に微小な各支持梁19Aと第2層22との間に介在する部位も、エッチング除去される。また、図11に加えて図10を参照すると理解できるように、各支持梁19Aは、コンタクト電極14および駆動電極16に対向しないこととなる位置に形成されている。
次に、コンタクト電極14および駆動電極16の下面に付着している下地膜の一部(例えばCr膜)を必要に応じて他のウエットエッチング処理により除去した後、乾燥工程を行う。具体的には、素子表面に付着しているエッチング液を水等の第1リンス液で置換し、アルコール等の第2リンス液で当該第1リンス液を更に置換し、そして、窒素ガスの吹き付けを利用するなどして当該第2リンス液を蒸発させる。
次に、図9(c)に示すように、RIEにより支持梁19Aを切断ないし除去する(切断工程)。本工程では、コンタクト電極13,14および駆動電極15,16を保護するための保護膜を設けずに、エッチングガスとして例えばSF6ガスを使用してRIEを行う。コンタクト電極13,14および駆動電極15,16は、上述のように本工程のRIEに対して耐性を有する材料よりなるため、本工程では保護膜がなくとも不当に侵食されない。コンタクト電極13,14および駆動電極15,16の構成材料として上述したAuは、SF6ガスに対して充分な耐性を有する。また、本工程にて、スリット18が形成されることとなる。
図14および図15は、本工程後における所定箇所の部分拡大断面図である。図14は、図12と同一箇所を示し、図15は、図13と同一箇所を示す。図14および図15に示すように、固定部11の露出面、可動部12の露出表面、および、ベース基板S1の露出面におけるスリット18の近傍は、本工程のRIEにより削られる。図14および図15では、削られる前の各部の外郭を一点鎖線で表す。
以上のようにして、図1から図5に示すマイクロスイッチング素子X1を製造することができる。本方法においては、ベース基板S1に接合している固定部11と、当該固定部11に固定された固定端12aを有し且つベース基板S1に接合せずに対向する可動部12とが、支持梁19Aに架橋された状態で、図9(b)を参照して上述したウエットエッチング工程と、その後の乾燥工程とを行う。固定部11および可動部12を架橋する支持梁19Aは、図7(a)を参照して上述した成形工程にて、固定部11および可動部12と同様に、材料基板S1の第1層21に作り込まれたものである。すなわち、支持梁19Aは、固定部11および可動部12と一体であって連続する。このような支持梁19Aにおいては、固定部11および可動部12の間の架橋について高強度を実現しやすい。そのため、支持梁19Aは、アルコール乾燥法が採用される乾燥工程において、可動部12を支持して、ベース基板S1側やコンタクト電極14および駆動電極16の側に可動部12が引き付けられるのを阻止することができる。したがって、本方法によると、スティッキング現象を完全に回避しつつマイクロスイッチング素子X1を製造することができるのである。
また、本方法では、支持梁19Aは、上述のように好ましくは0.3〜2μmの幅を有し、図9(c)を参照して上述した切断工程の前において、固定部11および可動部12は、好ましくは3μm以上であって例えば5〜20μmの厚さを有する。これらの構成は、切断工程において、固定部11および可動部12を残しつつ支持梁19AをRIEにより切断するうえで、好適である。
加えて、本方法では、コンタクト電極13に対向する接触部14aを有するコンタクト電極14について、めっき法によって犠牲層28上に厚く形成することができる。そのため、一対のコンタクト電極14については、所望の低抵抗を実現するための充分な厚さを設定することが可能である。厚いコンタクト電極14は、マイクロスイッチング素子X1の挿入損失を低減するうえで好ましい。
図16から図19は、本発明の第2の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法の一部の工程を表す。本方法は、上述のマイクロスイッチング素子X1を製造するための他の方法である。図16から図19においては、マイクロスイッチング素子X1の製造過程における複数箇所の断面の変化を、一の断面の変化として表す。当該一の断面は、加工が施される材料基板における単一のマイクロスイッチング素子形成区画に含まれる複数の所定箇所の断面を、モデル化して連続断面としたものである。
本方法においては、まず、図16(a)に示すように、材料基板S1’の第1層21上にコンタクト電極13および駆動電極15を形成する。具体的手法は、第1の実施形態について図6(a)から図6(c)を参照して上述したのと同様である。
次に、図16(b)に示すように、第1層21上にエッチング量調整膜31を形成する。各エッチング量調整膜31は、第1層21における支持梁形成予定箇所に対応して位置し、酸化シリコンまたは窒化シリコンよりなる。エッチング量調整膜31の厚さは例えば30〜50nmである。
次に、図16(c)に示すように、フォトリソ法により第1層21上にレジストパターン32を形成する。レジストパターン32は、スリット18に対応する開口部32aを有する。エッチング量調整膜31は、開口部32aに部分的に臨む。
次に、図17(a)に示すように、レジストパターン32をマスクとして利用して、第1層21に対してエッチング処理を施すことによって、スリット18’’を形成する。エッチング手法としては、エッチングガスとしてSF6ガスを使用して行うRIEを採用することができる。
本工程にて、固定部11、可動部12、およびこれらを架橋する支持梁19Bが形成される(本工程は、本発明における成形工程である)。具体的には、図20に示すように、固定部11、可動部12、およびこれらを架橋する支持梁19Bがパターン形成される(図20は、本工程にて得られる第1中間製造物の平面図である)。図の明確化の観点より、支持梁19Bは黒ベタで表す。図17(a)において、最右端の支持梁19Bは、その横断面が表されており、他の支持梁19Bは、その延び方向の断面が表されている。また、支持梁19Bの厚さは、好ましくは1〜3μmであり、幅(図17(a)の最右端の支持梁19Bにて現れている横方向の長さ)は、好ましくは10〜50μmである。
次に、図17(b)に示すように、材料基板S1’の第1層21側に犠牲層28を形成する。次に、図17(c)に示すように、犠牲層28においてコンタクト電極13に対応する箇所に凹部28aを形成する。次に、図18(a)に示すように、犠牲層28をパターニングして開口部28b,28cを形成する。次に、材料基板S1’において犠牲層28が設けられている側の表面に通電用の下地膜(図示略)を形成した後、図18(b)に示すようにレジストパターン29を形成する。レジストパターン29は、コンタクト電極14に対応する開口部29aおよび駆動電極16に対応する開口部29bを有する。次に、図18(c)に示すように、各コンタクト電極14および駆動電極16を形成する。次に、図19(a)に示すように、レジストパターン29をエッチング除去する。この後、電気めっき用の上述の下地膜において露出している部分をエッチング除去する。これらの工程については、具体的には、第1の実施形態において図7(b)から図9(a)を参照して上述したのと同様である。
本方法では、次に、図19(b)に示すように、犠牲層28および中間層23の一部を除去する。具体的には、犠牲層28および中間層23に対してウエットエッチング処理を施す(ウエットエッチング工程)。本エッチング処理では、まず犠牲層28が除去され、その後、スリット18’’に臨む箇所から中間層23の一部が除去される。このエッチング処理は、可動部12の全体と第2層22との間に適切に空隙が形成された後に停止する。このようにして、中間層23において境界層17が残存形成される。また、第2層22は、ベース基板S1を構成することとなる。
図21は、本工程にて得られる第2中間製造物の平面図である。また、図22および図23は、各々、図21の線XXI−XXIIおよび線XXIII−XXIIIに沿った部分拡大断面図である。一の支持梁19B付近について図22に示すように、本工程のエッチング処理では、犠牲層28において、可動部12より更に微小な各支持梁19Bと第2層22との間に介在する部位も、エッチング除去される。また、図21に加えて図20を参照すると理解できるように、各支持梁19Bは、コンタクト電極14および駆動電極16に対向しないこととなる位置に形成されている。
次に、コンタクト電極14および駆動電極16の下面に付着している下地膜の一部(例えばCr膜)を必要に応じて他のウエットエッチング処理により除去した後、乾燥工程を行う。具体的には、素子表面に付着しているエッチング液を水等の第1リンス液で置換し、アルコール等の第2リンス液で当該第1リンス液を更に置換し、そして、窒素ガスの吹き付けを利用するなどして当該第2リンス液を蒸発させる。
次に、図19(c)に示すように、RIEにより支持梁19Bを切断ないし除去する(切断工程)。本工程では、コンタクト電極13,14および駆動電極15,16を保護するための保護膜を設けずに、エッチングガスとして例えばSF6ガスを使用するRIEを行う。コンタクト電極13,14および駆動電極15,16は、上述のように本工程のRIEに対して耐性を有する材料よりなるため、本工程では保護膜がなくとも不当に侵食されない。また、本工程にて、スリット18が形成されることとなる。
図24および図25は、本工程後における所定箇所の部分拡大断面図である。図24は、図22と同一箇所を示し、図25は、図23と同一箇所を示す。図24および図25に示すように、固定部11の露出面、可動部12の露出表面、および、ベース基板S1の露出面におけるスリット18の近傍は、本工程のRIEにより削られる。図24および図25では、削られる前の各部の外郭を一点鎖線で表す。
以上のようにして、図1から図5に示すマイクロスイッチング素子X1を製造することができる。本方法においては、ベース基板S1に接合している固定部11と、当該固定部11に固定された固定端12aを有し且つベース基板S1に接合せずに対向する可動部12とが、支持梁19Bに架橋された状態で、図19(b)を参照して上述したウエットエッチング工程と、その後の乾燥工程とを行う。固定部11および可動部12を架橋する支持梁19Bは、図17(a)を参照して上述した成形工程にて、固定部11および可動部12と同様に、材料基板S1の第1層21に作り込まれたものである。すなわち、支持梁19Bは、固定部11および可動部12と一体であって連続する。このような支持梁19Bにおいては、固定部11および可動部12の間の架橋について高強度を実現しやすい。そのため、支持梁19Bは、アルコール乾燥法が採用される乾燥工程において、可動部12を支持して、ベース基板S1側やコンタクト電極14および駆動電極16の側に可動部12が引き付けられるのを阻止することができる。したがって、本方法によると、スティッキング現象を完全に回避しつつマイクロスイッチング素子X1を製造することができるのである。
また、本方法では、支持梁19Bは、上述のように好ましくは1〜3μmの厚さを有し、図19(c)を参照して上述した切断工程の前において、固定部11および可動部12は、好ましくは3μm以上であって例えば5〜20μmの厚さを有する。これらの構成は、切断工程において、固定部11および可動部12を残しつつ支持梁19BをRIEにより切断するうえで、好適である。
図26および図27は、マイクロスイッチング素子X1の変形例を表す。図26は、当該変形例の平面図であり、図27は、図26の線XXVII−XXVIIに沿った断面図である。
本変形例では、駆動電極16は、スリット18に対応する箇所に開口部16aを有する。このような変形例を第1の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法により製造する場合、図7(a)を参照して上述した成形工程にて、当該開口部16aに対向することとなる位置にも追加的に支持梁19Aを形成し、図9(c)を参照して上述した切断工程にて、図28に示すように開口部16aに臨む当該追加的な支持梁19Aを、RIEにより切断することができる。
一方、本変形例を第2の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法により製造する場合、図17(a)を参照して上述した成形工程にて、当該開口部16aに対向することとなる位置にも追加的に支持梁19Bを形成し、図19(c)を参照して上述した切断工程にて、図29に示すように開口部16aに臨む当該追加的な支持梁19Bを、RIEにより切断することができる。
このように、スリット18に対応する箇所に駆動電極16が開口部16aを有する構成によると、多数の支持梁19Aまたは支持梁19Bを利用することが可能なのである。支持梁19Aまたは支持梁19Bの数の増大は、上述の切断工程以前において、固定部11および可動部12の間の支持梁19Aまたは19Bによる架橋について高強度を実現するうえで、好適である。
以上のまとめとして、本発明の構成およびそのバリエーションを以下に付記として列挙する。
(付記1)ベース基板と、当該ベース基板に接合している第1構造部と、当該第1構造部に固定された固定端を有して前記ベース基板に対向する第2構造部とを備えるマイクロ構造体を、第1層と、第2層と、当該第1および第2層の間の中間層とを含む積層構造を有する材料基板に対して加工を施すことによって製造するための方法であって、
前記第1層において、第1構造部、当該第1構造部に固定された固定端を有する第2構造部、並びに、当該第1および第2構造部を架橋する支持梁を、形成する成形工程と、
ウエットエッチングにより、前記中間層において前記第2層と前記第2構造部との間に介在する部位を除去するウエットエッチング工程と、
乾燥工程と、
前記支持梁を切断する切断工程と、を含むマイクロ構造体製造方法。
(付記2)ベース基板と、当該ベース基板に接合している第1構造部と、当該第1構造部に固定された固定端を有して前記ベース基板に対向する第2構造部と、前記第2構造部における前記ベース基板とは反対の側に設けられた第1電極と、当該第1電極に対向する部位を有し且つ前記第1構造部に接合している第2電極とを備えるマイクロ構造体を、第1層と、第2層と、当該第1および第2層の間の中間層とを含む積層構造を有する材料基板に対して加工を施すことによって製造するための方法であって、
前記第1層において前記第2構造部へと加工される部位上に第1電極を形成する工程と、
前記第1層において、第1構造部、当該第1構造部に固定された固定端を有する第2構造部、並びに、当該第1および第2構造部を架橋する支持梁を、形成する成形工程と、
前記第1構造部における第2電極接合領域を露出させるための開口部を有して前記第1層の側を覆う犠牲層を形成する工程と、
前記犠牲層を介して前記第1電極に対向する部位を有し、且つ、前記第2電極接合領域にて前記第1構造部に接合している、第2電極を形成する第2電極形成工程と、
ウエットエッチングにより、前記犠牲層、および、前記中間層において前記第2層と前記第2構造部との間に介在する部位を、除去するウエットエッチング工程と、
乾燥工程と、
前記支持梁を切断する切断工程と、を含むマイクロ構造体製造方法。
(付記3)前記切断工程では、反応性イオンエッチングにより前記支持梁を切断する、付記1または2に記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記4)前記切断工程では、反応性イオンエッチングにより前記支持梁を切断し、前記第1電極および前記第2電極は、当該反応性イオンエッチングに対して耐性を有する材料よりなる、付記2に記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記5)前記成形工程では、前記第2電極に対向しないこととなる位置に前記支持梁を形成する、付記2または4に記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記6)前記第2電極は開口部を有し、前記成形工程では、当該開口部に対向することとなる位置に前記支持梁を形成する、付記2または4に記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記7)前記支持梁は0.3〜50μmの幅を有する、付記1から6のいずれか一つに記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記8)前記切断工程前において、前記第2構造部は3μm以上の厚さを有する、付記1から7のいずれか一つに記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記9)前記成形工程では、前記第1層において前記第1構造部、前記第2構造部、および前記支持梁へと加工される部位をマスクするためのマスクパターンを利用して、前記第1層に対して異方性エッチングを施す、付記1から8のいずれか一つに記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記10)前記成形工程より前に、前記第1層において前記支持梁へと加工される部位に対応して前記第1層上にエッチング量調整膜を形成する工程を更に含み、
前記成形工程では、前記第1層において前記第1構造部および前記第2構造部へと加工される部位をマスクするためのマスクパターンを利用して、前記エッチング量調整膜とともに前記第1層に対して異方性エッチングを施す、付記1から8のいずれか一つに記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記11)前記支持梁は、前記第1構造部および前記第2構造部より薄肉である、付記10に記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記12)前記支持梁は1〜3μmの厚さを有する、付記10または11に記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記13)前記第1層は単結晶シリコンよりなる、付記1から12のいずれか一つに記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記14)前記エッチング量調整膜は酸化シリコンまたは窒化シリコンよりなる、付記10から13のいずれか一つに記載のマイクロ構造体製造方法。
(付記15)ベース基板と、
前記ベース基板に接合している第1構造部と、
前記第1構造部に固定された固定端を有して前記ベース基板に対向する第2構造部と、
前記第1構造部および前記第2構造部の間を架橋する支持梁と、を備えるマイクロ構造体。
(付記16)前記第2構造部における前記ベース基板とは反対の側に設けられた第1電極と、
前記第1電極に対向する部位を有し且つ前記第1構造部に接合している第2電極と、を更に備える、付記15に記載のマイクロ構造体。
(付記17)前記第2電極は、前記固定部および前記可動部の間の間隙に対向する箇所に開口部を有する、付記15または16に記載のマイクロ構造体。
(付記18)前記支持梁は0.3〜50μmの幅を有する、付記15から17のいずれか一つに記載のマイクロ構造体。
(付記19)前記支持梁は、前記第1構造部および前記第2構造部より薄肉である、付記15から18のいずれか一つに記載のマイクロ構造体。
(付記20)前記第2構造部は3μm以上の厚さの最大肉厚部を有する、付記15から19のいずれか一つに記載のマイクロ構造体。
本発明に係るマイクロ構造体製造方法により製造することのできるマイクロスイッチング素子の平面図である。 図1に示すマイクロスイッチング素子の一部省略平面図である。 図1の線III−IIIに沿った断面図である。 図1の線IV−IVに沿った断面図である。 図1の線V−Vに沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法における一部の工程を表す。 図6の後に続く工程を表す。 図7の後に続く工程を表す。 図8の後に続く工程を表す。 第1の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法の途中において得られる第1中間製造物の平面図である。 第1の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法の途中において得られる第2中間製造物の平面図である。 図11の線XII−XIIに沿った部分拡大断面図である。 図11の線XIII−XIIIに沿った部分拡大断面図である。 切断工程後における、図12と同一箇所を示す部分拡大断面図である。 切断工程後における、図13と同一箇所を示す部分拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法における一部の工程を表す。 図16の後に続く工程を表す。 図17の後に続く工程を表す。 図18の後に続く工程を表す。 第2の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法の途中において得られる第1中間製造物の平面図である。 第2の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法の途中において得られる第2中間製造物の平面図である。 図21の線XXII−XXIIに沿った部分拡大断面図である。 図21の線XXIII−XXIIIに沿った部分拡大断面図である。 切断工程後における、図22と同一箇所を示す部分拡大断面図である。 切断工程後における、図23と同一箇所を示す部分拡大断面図である。 図1に示すマイクロスイッチング素子の変形例の平面図である。 図26の線XXVII−XXVIIに沿った断面図である。 図26に示す変形例を第1の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法により製造する過程で得られる第2中間製造物の平面図である。 図26に示す変形例を第2の実施形態に係るマイクロ構造体製造方法により製造する過程で得られる第2中間製造物の平面図である。 MEMS技術を利用して製造された従来のマイクロスイッチング素子の部分平面図である。 図30の線XXXI‐XXXIに沿った断面図である。 図30に示すマイクロスイッチング素子の製造方法における一部の工程を表す。 図32の後に続く工程を表す。 図30に示すマイクロスイッチング素子の他の製造方法における一部の工程を表す。
符号の説明
X1,X2 マイクロスイッチング素子
S1,S2 ベース基板
S1’,S2’ 材料基板
11,41 固定部
12,42 可動部
13,14,43,44 コンタクト電極
15,16,45,46 駆動電極
16a 開口部
17 境界層
18,18’,18’’ スリット
24 導体膜
28,47 犠牲層
29,32 レジストパターン

Claims (10)

  1. ベース基板と、当該ベース基板に接合している第1構造部と、当該第1構造部に固定された固定端を有して前記ベース基板に対向する第2構造部とを備えるマイクロ構造体を、第1層と、第2層と、当該第1および第2層の間の中間層とを含む積層構造を有する材料基板に対して加工を施すことによって製造するための方法であって、
    前記第1層において、第1構造部、当該第1構造部に固定された固定端を有する第2構造部、並びに、当該第1および第2構造部を架橋する支持梁を、形成する成形工程と、
    ウエットエッチングにより、前記中間層において前記第2層と前記第2構造部との間に介在する部位を除去するウエットエッチング工程と、
    乾燥工程と、
    前記支持梁を切断する切断工程と、を含むマイクロ構造体製造方法。
  2. ベース基板と、当該ベース基板に接合している第1構造部と、当該第1構造部に固定された固定端を有して前記ベース基板に対向する第2構造部と、前記第2構造部における前記ベース基板とは反対の側に設けられた第1電極と、当該第1電極に対向する部位を有し且つ前記第1構造部に接合している第2電極とを備えるマイクロ構造体を、第1層と、第2層と、当該第1および第2層の間の中間層とを含む積層構造を有する材料基板に対して加工を施すことによって製造するための方法であって、
    前記第1層において前記第2構造部へと加工される部位上に第1電極を形成する工程と、
    前記第1層において、第1構造部、当該第1構造部に固定された固定端を有する第2構造部、並びに、当該第1および第2構造部を架橋する支持梁を、形成する成形工程と、
    前記第1構造部における第2電極接合領域を露出させるための開口部を有して前記第1層の側を覆う犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層を介して前記第1電極に対向する部位を有し、且つ、前記第2電極接合領域にて前記第1構造部に接合している、第2電極を形成する第2電極形成工程と、
    ウエットエッチングにより、前記犠牲層、および、前記中間層において前記第2層と前記第2構造部との間に介在する部位を、除去するウエットエッチング工程と、
    乾燥工程と、
    前記支持梁を切断する切断工程と、を含むマイクロ構造体製造方法。
  3. 前記切断工程では、反応性イオンエッチングにより前記支持梁を切断する、請求項1または2に記載のマイクロ構造体製造方法。
  4. 前記切断工程では、反応性イオンエッチングにより前記支持梁を切断し、前記第1電極および前記第2電極は、当該反応性イオンエッチングに対して耐性を有する材料よりなる、請求項2に記載のマイクロ構造体製造方法。
  5. 前記成形工程では、前記第2電極には対向しないこととなる位置に前記支持梁を形成する、請求項2または4に記載のマイクロ構造体製造方法。
  6. 前記第2電極は開口部を有し、前記成形工程では、当該開口部に対向することとなる位置に前記支持梁を形成する、請求項2または4に記載のマイクロ構造体製造方法。
  7. 前記成形工程では、前記第1層において前記第1構造部、前記第2構造部、および前記支持梁へと加工される部位をマスクするためのマスクパターンを介して、前記第1層に対して異方性エッチングを施す、請求項1から6のいずれか一つに記載のマイクロ構造体製造方法。
  8. 前記成形工程より前に、前記第1層において前記支持梁へと加工される部位に対応して前記第1層上にエッチング量調整膜を形成する工程を更に含み、
    前記成形工程では、前記第1層において前記第1構造部および前記第2構造部へと加工される部位をマスクするためのマスクパターンを介して、前記エッチング量調整膜とともに前記第1層に対して異方性エッチングを施す、請求項1から6のいずれか一つに記載のマイクロ構造体製造方法。
  9. 前記支持梁は、前記第1構造部および前記第2構造部より薄肉である、請求項8に記載のマイクロ構造体製造方法。
  10. ベース基板と、
    前記ベース基板に接合している第1構造部と、
    前記第1構造部に固定された固定端を有して前記ベース基板に対向する第2構造部と、
    前記第1構造部および前記第2構造部の間を架橋する支持梁と、を備えるマイクロ構造体。
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