JP4828665B2 - 成形体用アイオノマー組成物並びに成形体及びその製造方法 - Google Patents

成形体用アイオノマー組成物並びに成形体及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4828665B2
JP4828665B2 JP2011511183A JP2011511183A JP4828665B2 JP 4828665 B2 JP4828665 B2 JP 4828665B2 JP 2011511183 A JP2011511183 A JP 2011511183A JP 2011511183 A JP2011511183 A JP 2011511183A JP 4828665 B2 JP4828665 B2 JP 4828665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ionomer
acid
ethylene
unsaturated carboxylic
molded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011511183A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011043271A1 (ja
Inventor
洋一 新家
芳正 山本
雅巳 佐久間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Mitsui Polychemicals Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd filed Critical Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
Priority to JP2011511183A priority Critical patent/JP4828665B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4828665B2 publication Critical patent/JP4828665B2/ja
Publication of JPWO2011043271A1 publication Critical patent/JPWO2011043271A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/04Homopolymers or copolymers of ethene
    • C08L23/08Copolymers of ethene
    • C08L23/0846Copolymers of ethene with unsaturated hydrocarbons containing other atoms than carbon or hydrogen atoms
    • C08L23/0869Acids or derivatives thereof
    • C08L23/0876Neutralised polymers, i.e. ionomers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/04Homopolymers or copolymers of ethene
    • C08L23/08Copolymers of ethene

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、種々の成形部品の材料として好適な成形体用アイオノマー組成物、並びにこれを用いた成形体及びその製造方法に関する。
日常の消費材や工業製品として各種プラスチックを利用した成形品が普及している。これらの成形用材料の1つにアイオノマー樹脂が知られている。
カルボキシル基又はその塩を有するエチレン共重合体として、工業的にはエチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、或いは、これらのアイオノマーなどが著名であり、フィルム分野やゴルフボール分野を中心として広く使用されている。アイオノマーは、エチレンと不飽和カルボン酸の共重合体をNa、Zn等の金属イオンで部分的に中和したものなどが広く知られており、カルボキシル基やその塩の含量によっても性質が異なる。前記エチレン共重合体は、金属への接着性、ヒートシール性、透明性その他種々の特性が良好な樹脂状重合体である。
アイオノマーは、一般的に金属イオンでの中和の割合が大きくなると溶融粘度が高くなり、溶融時の流動性が低くなる傾向がある。アイオノマーの流動性が低くなる場合、成形加工法が限られたり、成形に長時間を要したり、あるいは複雑な形状の金型内の細部にまで溶融樹脂がうまく回り込めずに不良品ができてしまう等の問題がある。上記の優れた特性を実質的に損なうことなく、流動性をコントロールできれば、更に種々の用途への展開が期待される。
一般に、樹脂の流動性を改良するには、流動性改良剤を添加する方法がある。流動性改良剤としては、脂肪酸金属塩や脂肪酸アミドのような滑剤として販売されているもの、フタル酸エステルなどの可塑剤として販売されているものがある(例えば、非特許文献1参照)。また、高流動樹脂を混ぜ合わせる方法などが考えられる。
「塩ビアラカルト」(第4版、56〜57頁、平成5年10月15日発行、(株)ポリマー工業研究所)
しかしながら、従来から用いられている可塑剤や滑剤は、アイオノマーとの相溶性が悪くて流動性を改良する程度に添加することができない。従って、流動性の改良に限界があった。また、時間経過と共に添加した可塑剤や滑剤が滲み出す現象(いわゆるブリードアウト)が現れる等の問題があり、成形体にベタツキが発生し、成形品に付着した埃がベタツキにより取れ難くなることが多かった。また、フィルム形状やシート形状に成形して重ね合わせたり、ロール状に巻き取った場合には、重ね合わされた箇所がブロッキングを起こして剥がれ難くなることもあった。更には高流動樹脂をアイオノマーと混ぜると、アイオノマーとの相溶性の悪さが原因で、アイオノマーの特性の一つである透明性を犠牲にしてしまうことがあった。
本発明は、上記に鑑みなされたものである。上記状況のもと、ブリードアウトの発生が抑えられ、アイオノマーに適度な流動性が付与された成形体用アイオノマー組成物が必要とされている。また、汚染が少なく、ブロッキングのない、形状の良好な成形体及びその製造方法が必要とされている。
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
<1> エチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマーとダイマー酸とを含有し、前記アイオノマー及び前記ダイマー酸の合計量100質量部に対するダイマー酸の含有比率が1〜50質量部である成形体用アイオノマー組成物である。
アイオノマーに対してダイマー酸を添加することで、MFR(メルトフローレート)のコントロールを容易に行うことができる。
<2> 前記<1>に記載の成形体用アイオノマー組成物は、前記アイオノマー及び前記ダイマー酸の合計量100質量部に対するダイマー酸の含有比率が1〜30質量部であることが好ましい。
アイオノマー及びダイマー酸の合計量100質量部に対するダイマー酸の含有比率1〜50質量部、換言すればアイオノマー及びダイマー酸の合計量に対するダイマー酸の含有比率が1〜50質量%の範囲内であることで、滲み出し(ブリードアウト)の発生が少なく、溶融時には優れた流動性が得られる。さらに、ダイマー酸の含有比率が1〜30質量%の範囲内であることで、滲み出し(ブリードアウト)の発生が更に抑制されるので、汚染やブロッキングのない成形体等の形成が容易である。
> 前記<1>又は前記<2>に記載の成形体用アイオノマー組成物は、前記α,β−不飽和カルボン酸が、アクリル酸及びメタクリル酸の少なくとも一方である場合が好ましい。
> 前記<1>〜前記<>のいずれか1つに記載の成形体用アイオノマー組成物において、前記エチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体は、更に、α,β−不飽和カルボン酸エステルが共重合されたエチレン・α,β−不飽和カルボン酸・α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体であってもよい。
エチレン及びα,β−不飽和カルボン酸に加えて、更にα,β−不飽和カルボン酸エステルが共重合されたエチレン・α,β−不飽和カルボン酸・α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体のアイオノマーは、エステル基の存在によりポリエステル等への親和性がよく、これらのポリエステルとの積層やブレンドに使用される。
> 前記<>に記載の成形体用アイオノマー組成物は、前記α,β−不飽和カルボン酸エステルが、不飽和カルボン酸の炭素原子数1〜8のアルキルエステルである場合が好ましい。
このような、エチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体は、公知の例えば高温高圧下のラジカル重合法により得られる、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸のランダム共重合体がある。
> 前記<1>〜<>のいずれか1つに記載の成形体用アイオノマー組成物において、前記アイオノマーは、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体の亜鉛アイオノマー、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体のナトリウムアイオノマー、及びエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体のマグネシウムアイオノマーから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
> 前記<1>〜前記<>のいずれか1つに記載の成形体用アイオノマー組成物を用いて成形された成形体である。
前記<>に記載の成形体は、アイオノマーの添加化合物としてダイマー酸を含むアイオノマー組成物が用いられることで、滲み出し(ブリードアウト)の発生を抑えながら、流動性を保って成形されるので、複雑な形状の金型内の細部にまで溶融樹脂がうまく回り込ませることができ、形状、表面性に優れる。また、成形体を長期間保管或いは使用しても成形品のベタツキからくる汚れの付着やブロッキングの発生も抑えられる。
> 前記<1>〜前記<>のいずれか1つに記載の成形体用アイオノマー組成物を溶融成形加工する(例えば、押出し加工で成膜したり、射出成形で賦型する)成形体の製造方法である。
前記<>に記載の成形体の製造方法は、アイオノマーとダイマー酸を含むアイオノマー組成物を用いることで、成形時に適度な流動性を保てるので、成形加工に要する時間が短縮され、しかも微細部の成形が容易になる。その結果、不良品の発生防止も図れる。また、滲み出し(ブリードアウト)の発生に基づく金型の汚れの発生が防止された成形体が得られる。
本発明によれば、ブリードアウト(滲み出し)の発生が抑えられ、アイオノマーに適度な流動性が付与された成形体用アイオノマー組成物を提供することができる。また、本発明によれば、汚染が少なく、ブロッキングのない、形状の良好な成形体及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の成形体用アイオノマー組成物、並びにこれを用いた成形体及びその製造方法について詳細に説明する。
成形体用アイオノマー組成物>
本発明の成形体用アイオノマー組成物は、エチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマーと、ダイマー酸とを少なくとも含み、前記アイオノマー及び前記ダイマー酸の合計量100質量部に対するダイマー酸の含有比率を1〜50質量部とする。また本発明のアイオノマー組成物は、その目的および効果を損なわない範囲において、紫外線吸収剤、光安定剤、耐候安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、無機充填剤、難燃剤、難燃助剤、発泡剤、発泡助剤、架橋剤、架橋助剤、顔料などの着色剤等、任意の他の成分を用いて構成することができる。
本発明においては、エチレン系共重合体のアイオノマーにダイマー酸を用いることで、アイオノマー樹脂の流動性を向上させ、その場合のアイオノマーの特性を損なわずに維持することができる。また、流動性を付与した場合のダイマー酸のブリードアウト(滲み出し)の発生も少なく抑えることが可能であり、成形時の金型汚染や成形体の表面への滲み出しによるベタツキの発生を回避することができる。
[アイオノマー]
アイオノマー組成物に含まれるエチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマーは、エチレン由来の構成単位及びα,β−不飽和カルボン酸に由来の構成単位を有する共重合体の少なくとも一部が金属イオンにより中和された樹脂である。
ベースポリマーとなるエチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体は、α,β−不飽和カルボン酸から導かれる構成単位の含有割合は、1〜35質量%が好ましく、より好ましくは10〜20質量%である。エチレンから導かれる構成単位の含有割合は、99〜65質量%が好ましく、より好ましくは90〜80質量%である。
本発明におけるエチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体は、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸の二元共重合体のみならず、任意に他の単量体が共重合された多元共重合体であってもよい。
α,β−不飽和カルボン酸から導かれる構成単位の含有割合が1質量%以上であることは積極的に含むことを意味し、α,β−不飽和カルボン酸の含有により透明性や金属接着性が良好になる。α,β−不飽和カルボン酸から導かれる構成単位含有割合が35質量%以下であると、実用的な耐熱性を維持できる。
前記α,β−不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノエステルなどが挙げられ、特に、アクリル酸又はメタクリル酸が好ましい。
本発明においては、入手のしやすさの点から、エチレン・アクリル酸共重合体のアイオノマー、及びエチレン・メタクリル酸共重合体のアイオノマーが好ましい。具体的には、エチレン系アイオノマーの例として、エチレン・アクリル酸共重合体の亜鉛アイオノマー、エチレン・アクリル酸共重合体のナトリウムアイオノマー、エチレン・メタクリル酸共重合体の亜鉛アイオノマー、エチレン・メタクリル酸共重合体のナトリウムアイオノマーを、特に好ましい例として挙げることができる。
本発明におけるアイオノマーがエチレン及びα,β−不飽和カルボン酸に加えて更に他の単量体が共重合された多元共重合体である場合、共重合されてもよい他の単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸nブチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル等のα・β−不飽和カルボン酸エステル、一酸化炭素などを例示することができる。これらの単量体は、アイオノマーの全質量に対して、例えば、0質量%超えて30質量%以下、好ましくは0質量%超えて20質量%以下、更に好ましくは、0質量%超えて10質量%以下の範囲で共重合されていてもよい。
前記α,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、不飽和カルボン酸の炭素原子数1〜12(好ましくは1〜8)のアルキルエステル、例えばアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、エタクリル酸アルキルエステル、クロトン酸アルキルエステル、フマル酸アルキルエステル、マレイン酸アルキルエステル、マレイン酸モノアルキルエステル、無水マレイン酸アルキルエステル、イタコン酸アルキルエステル及び無水イタコン酸アルキルエステルが挙げられる。これらのα,β−不飽和カルボン酸エステルから導かれる構成単位を含むと、エチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体の柔軟性が向上するので好ましい。
前記アルキルエステルのアルキル部位としては、炭素原子数1〜12のものを挙げることができ、より具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、セカンダリーブチル、2−エチルヘキシル、イソオクチル等のアルキル基を例示することができる。中でも、アルキル部位の炭素原子数が1〜8のアルキルエステルが好ましい。
前記α,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、特に、アクリル酸又はメタクリル酸のメチルエステル、エチルエステル、ノルマルブチルエステル、イソブチルエステルが好ましい。
本発明において、特に好ましいエチレン・α,β−不飽和カルボン酸・α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体は、エチレン・(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル共重合体であり、とりわけエチレン・(メタ)アクリル酸・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸・アクリル酸ノルマルブチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸・アクリル酸イソブチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸・メタクリル酸エチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸・メタクリル酸ノルマルブチル共重合体、エチレン・メタアクリル酸イソブチル共重合体である。
アイオノマーとしては、通常は前記共重合体中のカルボキシル基の100%以下、より好ましくは10〜100%を、更に好ましくは、20〜100%を、最も好ましくは、50〜100%を金属イオンで中和されたものが好適である。加工性、柔軟性の観点からは、中和度が5〜60%、特に5〜30%ものを用いるのが好ましい。
金属イオンとしては、リチウム、ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムのようなアルカリ土類金属、亜鉛、銅、コバルト、ニッケル、クロム、鉛などの典型及び遷移金属などのイオンが挙げられる。中でも、特にアルカリ金属、アルカリ土類金属、あるいは亜鉛を用いたアイオノマーが好ましい。アイオノマーは、必ずしもこれらに制限されるものではないが、金属として亜鉛を含有する亜鉛アイオノマーが特に好ましい。種々のアイオノマーの中でも、亜鉛アイオノマーは吸湿性が少ない。
前記アイオノマーのベースポリマーであるエチレン・不飽和カルボン酸共重合体は、各重合成分を高温、高圧下にラジカル共重合することによって得ることができる。
[ダイマー酸]
本発明のアイオノマー組成物は、ダイマー酸の少なくとも一種類を含有する。ダイマー酸は、不飽和脂肪酸の2分子又はそれ以上の分子が重合反応して得られる多価カルボン酸であって、通常2種類以上の混合物として得られ、混合物として各種の用途に供されている。
また、ダイマー酸は、炭素原子数8〜22の直鎖状又は分岐状の不飽和脂肪酸を二量化することによって得られるものであり、その誘導体も含まれる。ダイマー酸の誘導体としては、水素添加物などを挙げることができる。具体的には、前記ダイマー酸に水素化、別の表現では水素添加反応(水添ともいう)を付与して、含有される不飽和結合を還元した水添ダイマー酸などが使用できる。
ダイマー酸を前記アイオノマーとともに含有することにより、アイオノマーの流動性が向上する。
ダイマー酸は、例えば、3−オクテン酸、10−ウンデセン酸、オレイン酸、リノール酸、エライジン酸、パルミトレイン酸、リノレン酸、あるいはこれらの2種以上の混合物等を、あるいは工業的に入手可能なこれら不飽和カルボン酸の混合物であるトール油脂肪酸、大豆油脂肪酸、パーム油脂肪酸、米ぬか油脂肪酸、亜麻仁油脂肪酸などを原料としたものであってもよい。これらダイマー酸としては、モノマー酸やトリマー酸を少量含有するものであってもよい。
従来から、ダイマー酸は通常、モンモリロナイト系白土を触媒として用い、トール油脂肪酸などの不飽和脂肪酸を高温下で二量化して製造することができる。
ダイマー酸の例として、下記構造式(1)で表される鎖状ダイマー酸が挙げられる。

前記構造式(1)で表される鎖状ダイマー酸のほかに、下記構造式(2)又は(3)で表される環状ダイマー酸又はこれを含む混合物などが得られる。


工業的に入手可能なダイマー酸としては、例えば、ハリダイマー200、300(ハリマ化成(株)製)、ツノダイム205、395(築野食品工業(株)製)、エンポール1026、1028、1061、1062(コグニス(株)製)、水素化ダイマー酸として例えば、Dimer acid hydrogenated(ALDRICH社製)、エンポール1008、1012(コグニス(株)製)などが挙げられる。
これらのダイマー酸の中で、水素化ダイマー酸は実質不飽和結合を有していない。このため、不飽和結合の存在に基づく熱や光に対する不安定性が小さいと予想できる。したがって極めて高い熱や光強度の強い環境下ではアイオノマー組成物に対する劣化や変色の可能性がより小さくなると期待できる。ここで実質不飽和結合を有しない判断基準の一例としてヨウ素価がある。ヨウ素値で50以下、好ましくは30以下、特に15以下の値を示すものは、分子中における不飽和結合の量が前記の悪影響を起こしても実用上無視できるといえる。
本発明において、アイオノマー及びダイマー酸の合計量100質量部に対するダイマー酸の含有比率は、1〜50質量部の範囲である。ダイマー酸の含有比率が1質量部以上であることは、ダイマー酸を積極的に含むことを示し、アイオノマーの流動性が向上する。また、ダイマー酸の含有比率が50質量部以下であることで、ブリードアウト(滲み出し)の発生を回避しながら、アイオノマーの流動性を高めることができる。同様の理由から、ダイマー酸の含有比率は、1〜40質量部の範囲がより好ましい。中でも、アイオノマー及びダイマー酸の合計量100質量部に対するダイマー酸の含有比率としては、1〜30質量部の範囲がより好ましく、1〜25質量部の範囲がさらに好ましい。ダイマー酸の含有比率を30質量部以下に抑えることで、ブリードアウト(滲み出し)の発生がより効果的に防止できるとともに、透明で流動性に優れたアイオノマーを得ることができる。同様の理由から、ダイマー酸の含有比率は、さらに1〜20質量部の範囲が好ましく、特に1〜15質量部の範囲が好ましい。
[他の成分]
−シランカップリング剤−
本発明のアイオノマー組成物は、シランカップリング剤を含んでもよい。
シランカップリング剤としては、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどを例示することができる。中でも、シランカップリング剤としては、非接着物との間の接着性を高める点で、アミノ基を含有するアルコキシシランが好ましい。
アミノ基を含有するアルコキシシランからなるシランカップリング剤としては、例えば、3−アミノプロピルトリメトキシキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシキシシランなどの、アミノ基及びトリアルコキシ基を含むアミノトリアルコキシシランや、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−メチルジメトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、3−メチルジメトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミンなどの、アミノ基及びジアルコキシ基を含むアミノジアルコキシシラン、等が挙げられる。
これらの中でも、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシランなどが好ましい。特に、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランが好ましい。
トリアルコキシシランを用いた場合には、被接着物に対する接着性をより向上できるので好ましい。ジアルコキシシランを用いた場合には、シート成形時の加工安定性を維持することができるので好ましい。
−他の成分−
本発明のアイオノマー組成物には、更に、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、老化防止剤、熱安定剤、滑剤、ブロッキング防止剤、可塑剤、粘着剤、無機充填剤、ガラス繊維、カーボン繊維などの強化繊維、顔料、染料、難燃剤、難燃助剤、発泡剤、発泡助剤などを含有してもよい。また、帯電防止剤を配合することもできる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2−カルボキシベンゾフェノン、及び2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系;2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジt−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、及び2−(2’−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系;フェニルサリチレート及びp−オクチルフェニルサリチレートなどのサリチル酸エステル系のものが挙げられる。
前記光安定剤としては、例えばヒンダードアミン系のものが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、各種ヒンダードフェノール系やホスファイト系のものが挙げられる。
<成形体及びその製造方法>
本発明の成形体は、既述の本発明のアイオノマー組成物を用いて構成されたものであり、このアイオノマー組成物を用いて成形されたものであること以外は制限はない。本発明においては、成形体が押出し成形品、プレス成形品、射出成形品であることが好ましい。
本発明の成形体の製造方法は、既述の本発明のアイオノマー組成物を供給し、加圧下で成形する構成としたものである。例えば、アイオノマー組成物を供給して成膜し、得られた膜を圧着して成形体を作製することができる。
成膜に際してアイオノマーを供給する方法としては、アイオノマーを溶融して供給できる方法であれば制限はなく、例えば射出成形法、溶融押出成形法などが挙げられる。また、加圧下で成形する方法としては、所望の金型等に圧入したり、成膜された膜の上から熱板を押圧する等により加熱プレスする方法などが挙げられる。
以下、本発明の実施例として実験例を示して更に具体的に説明する。但し、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実験例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
以下に示す材料を用意した。
−樹脂−
・アイオノマー1:
エチレン・メタクリル酸共重合体(メタクリル酸由来の構成単位=15質量%)の亜鉛アイオノマー(中和度:59%、MFR:0.9g/10分)
・アイオノマー2:
エチレン・メタクリル酸共重合体(メタクリル酸由来の構成単位=15質量%)のナトリウムアイオノマー(中和度:54%、MFR:0.9g/10分)
・アイオノマー3:
エチレン・メタクリル酸共重合体(メタクリル酸由来の構成単位=15質量%)のマグネシウムアイオノマー(中和度:54%、MFR:0.7g/10分)
・アイオノマー4:
エチレン・メタクリル酸・アクリル酸イソブチル共重合体(メタクリル酸由来の構成単位=10質量%、アクリル酸イソブチル由来の構成単位=10質量%)の亜鉛アイオノマー(中和度:70%、MFR:1.0g/10分)
・アイオノマー5:
エチレン・メタクリル酸・アクリル酸イソブチル共重合体(メタクリル酸由来の構成単位=10質量%、アクリル酸イソブチル由来の構成単位=10質量%)のナトリウムアイオノマー(中和度:36%、MFR:1.0g/10分)
−添加化合物−
・ダイマー酸1:Dimer acid hydrogenated(ALDRICH社製、平均分子量Mn:〜570、モノマー酸含有量:0.1質量%未満、トリマー酸含有量:0.1質量%未満、ヨウ素値:10未満、密度:0.95g/ml(25℃)、酸価(acid number):194〜198mg KOH/g)
・ダイマー酸2:ツノダイム205(築野食品工業社製、モノマー酸含有量:10.0質量%、トリマー酸含有量:13.8質量%、粘度:6200mPa・s、酸価:191〜197mgKOH/g)
・フタル酸ジイソノニル:ビニサイザー90(花王(株)製)
・セバシン酸ジオクチル:モノサイザーW280(大日本インキ化学工業(株)製)
(実験例1〜3)
用意したアイオノマー1〜3のそれぞれに、下記表1に示す量となるように添加化合物を配合し、ラボプラストミル混練機(東洋精機社製 ツインスクリュー)にて、180℃、回転数50min−1で10分間混合した。
<流動性の評価>
混合後、メルトフローレート(MFR)を測定し、流動性の指標とした。このとき、MFRは、JIS K7210−1999に準拠した方法により190℃、荷重2160gで測定した。測定結果は、下記表1に示す。
次に、得られた混合物を、加熱プレス(160℃)にてシート状にプレス成形し、3mm厚のプレスシートのサンプルを得た。
<ブリードアウトの評価>
得られたプレスシートのサンプルを23℃、相対湿度50%の条件下で2週間放置した後、シート表面の状態を目視で観察し、下記の評価基準に従ってブリードアウトの発生の有無を評価した。評価結果は、下記表1に示す。
-評価基準-
A:ブリードアウトの発生がなく、プレスシートの表面は綺麗であった。
B:ブリードアウトの発生はほとんどなく、プレスシートの表面にもほとんど汚れはみられなかった。
C:ブリードアウトの発生によりプレスシートの表面に汚れがみられた。
<光学性の評価>
上記サンプルとは別に、下記表1に記載の各混合物を加熱プレス(160℃)にてシート状にプレス成形して0.5mm厚のプレスシートのサンプルを作製し、各プレスシートのサンプルについて、JIS K7105−1981に準拠した方法により全光線透過率(%)を測定し、光学特性を評価した。測定結果は、下記表1に示す。
(実験例4〜5)
実験例1のアイオノマー1に代えてアイオノマー4又はアイオノマー5としたほかは、実験例1と同様に混合して混合物を得、評価を行なった。測定結果を下記表1に示す。
前記表1に示すように、本発明のサンプルでは、ダイマー酸の添加により透明性をほとんど損なうことなく、MFRが上昇し、従来知られている滑剤に比べて少ない量の添加により、流動性を改良することができた。また、従来の滑剤では達成が困難であった流動性の改良とブリードアウト抑制の両立も達成できた。これに対し、比較となるサンプルでは、少量の添加化合物の添加でもブリードアウトが発生してしまい、ほとんど流動性を改良することもできなかった。
本発明のアイオノマー組成物は、太陽電池素子の封止材、並びに車両、船舶及び建築物などの合わせガラスの中間膜として好適に用いることができる。
日本出願2009−235650の開示はその全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (8)

  1. エチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマーとダイマー酸とを含有し、前記アイオノマー及び前記ダイマー酸の合計量100質量部に対するダイマー酸の含有比率が1〜50質量部である成形体用アイオノマー組成物。
  2. 前記アイオノマー及び前記ダイマー酸の合計量100質量部に対するダイマー酸の含有比率が1〜30質量部である請求項1に記載の成形体用アイオノマー組成物。
  3. 前記α,β−不飽和カルボン酸が、アクリル酸及びメタクリル酸の少なくとも一方である請求項1又は請求項に記載の成形体用アイオノマー組成物。
  4. 前記エチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体は、更に、α,β−不飽和カルボン酸エステルが共重合されたエチレン・α,β−不飽和カルボン酸・α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体である請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の成形体用アイオノマー組成物。
  5. 前記α,β−不飽和カルボン酸エステルが、不飽和カルボン酸の炭素原子数1〜8のアルキルエステルである請求項に記載の成形体用アイオノマー組成物。
  6. 前記アイオノマーは、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体の亜鉛アイオノマー、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体のナトリウムアイオノマー、及びエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体のマグネシウムアイオノマーから選ばれる少なくとも一種である請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の成形体用アイオノマー組成物。
  7. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の成形体用アイオノマー組成物を用いて成形された成形体。
  8. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の成形体用アイオノマー組成物を溶融成形加工する成形体の製造方法。
JP2011511183A 2009-10-09 2010-10-01 成形体用アイオノマー組成物並びに成形体及びその製造方法 Active JP4828665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011511183A JP4828665B2 (ja) 2009-10-09 2010-10-01 成形体用アイオノマー組成物並びに成形体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009235650 2009-10-09
JP2009235650 2009-10-09
JP2011511183A JP4828665B2 (ja) 2009-10-09 2010-10-01 成形体用アイオノマー組成物並びに成形体及びその製造方法
PCT/JP2010/067278 WO2011043271A1 (ja) 2009-10-09 2010-10-01 アイオノマー組成物並びに成形体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4828665B2 true JP4828665B2 (ja) 2011-11-30
JPWO2011043271A1 JPWO2011043271A1 (ja) 2013-03-04

Family

ID=43856729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011511183A Active JP4828665B2 (ja) 2009-10-09 2010-10-01 成形体用アイオノマー組成物並びに成形体及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20120208940A1 (ja)
EP (1) EP2487201A4 (ja)
JP (1) JP4828665B2 (ja)
CN (1) CN102549061A (ja)
WO (1) WO2011043271A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2565231A1 (en) * 2010-04-30 2013-03-06 Du Pont-Mitsui Polychemicals Co., Ltd. Saponified polymer composition, polymer-type antistatic agent, thermoplastic styrene-based resin composition, molded products, and process for production thereof
KR101546874B1 (ko) * 2011-05-27 2015-08-24 듀폰-미츠이 폴리케미칼 가부시키가이샤 메타크릴계 수지 조성물 및 성형체
JP5755524B2 (ja) * 2011-07-28 2015-07-29 三井・デュポンポリケミカル株式会社 ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物および成形体
US9061182B2 (en) * 2012-03-30 2015-06-23 Nike, Inc. Golf balls including highly neutralized polymer having a hardness modifier
CN104822527A (zh) * 2012-11-01 2015-08-05 Nok株式会社 树脂橡胶复合物
JP6322435B2 (ja) * 2014-02-17 2018-05-09 三井・デュポンポリケミカル株式会社 難燃性樹脂組成物及び成形体
CN105269794B (zh) * 2015-11-19 2018-01-02 湖北鄂皖高新科技有限公司 一种用于安全玻璃的离子性中间膜的制备方法
CN107254034A (zh) * 2017-04-20 2017-10-17 浙江传化天松新材料有限公司 一种具有良好抗石击性透明粉末涂料用聚酯树脂及其制备方法
WO2019027865A1 (en) * 2017-07-31 2019-02-07 Kuraray America, Inc. IONOMER INTERMEDIATE LAYER HAVING ENHANCED ADHESION PROPERTIES
CN111793441B (zh) * 2020-06-19 2021-06-01 中国科学院化学研究所 一种离子型聚合物中间膜及其制备的安全夹胶玻璃
CN114456666B (zh) * 2022-03-30 2022-10-28 北京化工大学 一种耐高温水性光油、其制备方法及用途

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0220570A (ja) * 1988-06-03 1990-01-24 Dow Corning Corp イオノマーシランカップリング剤及びその使用方法
JPH10219053A (ja) * 1997-02-13 1998-08-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The エラストマー組成物
JPH1129672A (ja) * 1997-07-08 1999-02-02 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd アイオノマー組成物
JPH11140243A (ja) * 1997-11-12 1999-05-25 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd エチレン共重合体組成物、帯電防止剤及び熱可塑性樹脂組成物
JP2003155390A (ja) * 2001-11-19 2003-05-27 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd アイオノマー組成物およびこれを用いたゴルフボール
JP2006008724A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 水性分散体及びその利用

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4100045A (en) * 1975-12-29 1978-07-11 The Dow Chemical Company Radiation curable epoxy coating composition of dimer acid modified vinyl ester resin
US4480061A (en) * 1982-12-28 1984-10-30 E. I. Du Pont De Nemours And Company Wood-like articles made from cellulosic filler loaded ethylene interpolymers
ZA975954B (en) * 1996-07-19 1998-01-30 Henkel Corp Multifunctional acid modifiers for acid-containing polymer systems.
US7132490B2 (en) * 2002-03-29 2006-11-07 Mitshi Chemicals, Inc. Lactic acid-based resin composition
JP4973569B2 (ja) 2008-03-28 2012-07-11 株式会社豊田中央研究所 繊維状炭素系材料絶縁物、それを含む樹脂複合材、および繊維状炭素系材料絶縁物の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0220570A (ja) * 1988-06-03 1990-01-24 Dow Corning Corp イオノマーシランカップリング剤及びその使用方法
JPH10219053A (ja) * 1997-02-13 1998-08-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The エラストマー組成物
JPH1129672A (ja) * 1997-07-08 1999-02-02 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd アイオノマー組成物
JPH11140243A (ja) * 1997-11-12 1999-05-25 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd エチレン共重合体組成物、帯電防止剤及び熱可塑性樹脂組成物
JP2003155390A (ja) * 2001-11-19 2003-05-27 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd アイオノマー組成物およびこれを用いたゴルフボール
JP2006008724A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 水性分散体及びその利用

Also Published As

Publication number Publication date
US20120208940A1 (en) 2012-08-16
EP2487201A4 (en) 2013-04-17
CN102549061A (zh) 2012-07-04
JPWO2011043271A1 (ja) 2013-03-04
EP2487201A1 (en) 2012-08-15
WO2011043271A1 (ja) 2011-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4828665B2 (ja) 成形体用アイオノマー組成物並びに成形体及びその製造方法
WO2022121441A1 (zh) 一种增韧耐磨聚酰胺组合物及其制备方法和应用
US11459442B2 (en) Ethylene acrylate rubber composition and molded article thereof
KR101546874B1 (ko) 메타크릴계 수지 조성물 및 성형체
JP4902897B1 (ja) 重合体けん化物含有組成物、高分子型帯電防止剤、熱可塑性スチレン系樹脂組成物、成形体およびその製造方法
JPWO2020040281A1 (ja) 樹脂組成物及びそれを用いた多層構造体
US20110130519A1 (en) Styrene-based resin-containing composition and formed article
JP5666352B2 (ja) ゴルフボール材料用アイオノマー組成物及びゴルフボール
JP2020132657A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
KR101530660B1 (ko) 방습용 코팅 조성물 및 이의 제조방법
JP7018176B2 (ja) 樹脂組成物及びこれよりなる積層体
JP4810114B2 (ja) 低金属粘着性材料
CA3051138A1 (en) Scratch and abraison resistant polymer composition
JP5775400B2 (ja) α−オレフィン・環状オレフィン共重合体組成物および成形体
JP6322435B2 (ja) 難燃性樹脂組成物及び成形体
JP6804180B1 (ja) 1液型水性接着剤組成物
JP7356296B2 (ja) 樹脂組成物及びそれを用いた多層構造体
JP2012219402A (ja) 繊維材料の製造方法
JP2010126593A (ja) アクリル系樹脂組成物
JPH02103244A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2016147951A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
WO2024071071A1 (ja) 重合体組成物及び重合体組成物の製造方法、並びに水性分散体組成物

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4828665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250