JP4811734B2 - 車輪支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車輪支持装置に関するものである。
車両(例えば、自動車)の駆動輪側に使用されるアクスル構造として、「半浮動式(ハーフフローティング)の車輪支持装置」と称されるものがある(特許文献1,2を参照)。この形式の車輪支持装置は軽量であることから、乗用車等の小型車両に対して多く使用されている。半浮動式の車輪支持装置では、端部にホイール取付部が設けられたアクスルシャフトが、軸受を介してアクスルハウジングに収容されている。そして、このアクスルシャフトによって、ホイールに動力が伝達される。
半浮動式の車輪支持装置の軸受は、アクスルシャフトの外周面に圧入されることにより、回止めが図られている。しかし、半浮動式の車輪支持装置は、その構造上、軸力が小さいため、旋回重力が低くても軸受にクリープが発生し易い。ここで、軸受におけるクリープとは、「回転荷重の場合、内輪の軌道面とアクスルシャフトの外周面とのはめあい面にすきまを生じたとき、はめあい面の内側の面が外側の面に対して相対的に内輪回転荷重の回転方向と逆方向にずれる現象(広義には、回転方向に関係なく、はめあい面において駆動側が相手側に対して駆動方向に滑るものも含む)」をいう。これにより、軸受の軌道面が剥離したり、異音や振動が発生したりするおそれがある。
また、近時の車両では、アンチロックブレーキの採用により、車輪の回転数の検出は、軸受の内輪に取り付けられたセンサ(例えば、エンコーダ)によって行なわれている。軸受にクリープが発生すると、車輪の回転数の検出精度が低下してしまうおそれがある。
特開平4−113902号公報 実開平5−60905号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、軸受にクリープが発生しにくい車輪支持装置を提供することを課題としている。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を達成するための本発明は、
駆動力を車両アウタ側の先端部に取り付けられた車輪に伝達するためのアクスルシャフトをアクスルハウジングで支持するために、前記アクスルハウジングに固定される取付用フランジ部と、前記取付用フランジ部と前記アクスルシャフトとの間に介装される軸受とを含む軸受ユニットを備える半浮動式の車輪支持装置であって、
前記軸受ユニットの内部には、前記軸受の内輪と、前記アクスルシャフトに対して前記内輪よりも車両インナ側に嵌合装着される筒状のリテーナリングとの間に配置され、前記内輪と一体回転するために、第1の係合手段を介して前記内輪と係合されると共に、前記リテーナリングと一体回転するために、第2の係合手段を介して前記リテーナリングと係合されるクリープ防止部材を備え、
前記クリープ防止部材が、前記第1及び第2の係合手段を介して前記内輪と前記リテーナリングとを連結することにより、前記内輪と前記アクスルシャフトとの間でのクリープの発生を防止することを特徴としている。
本発明に係る車輪支持装置は、第1の係合手段を介して軸受の内輪と係合されると共に、第2の係合手段を介してリテーナリングと係合されるクリープ防止部材を備えている。このため、軸受の内輪とアクスルシャフトとの接触面積を低下させることなく、前記クリープ防止部材を介して内輪とリテーナリングとが連結される。この結果、内輪とアクスルシャフトとの間のクリープを、より確実に防止することができ、クリープによる内輪の軌道面の剥離等の損傷や、異音や振動の発生が防止される。
前記クリープ防止部材は、アキシャル方向に所定の厚みを有するリング状であって、
前記第1の係合手段は、前記内輪の車両インナ側の端面に形成された内輪側係合部と、前記車両インナ側の端面と平行状又は交差状に対向配置されるクリープ防止部材の第1係合部とを有していて、
前記第2の係合手段は、前記リテーナリングの外周面に形成されたリテーナリング側係合部と、前記外周面に平行状又は交差状に対向配置されるクリープ防止部材の第2係合部とを有しているようにすることができる。
第1及び第2の係合手段を上記したように構成した場合、内輪側係合部とクリープ防止部材の第1係合部とが係合されると共に、リテーナリング側係合部とクリープ防止部材の第2係合部とが係合される。これにより、クリープ防止部材の設計が簡単になる。
前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とは、それぞれ周方向に所定のピッチで配置された複数の凹凸を有すると共に、
前記第2の係合手段は、前記第1の係合手段に比べて周方向のピッチが小の状態で係合するように形成されているようにすることができる。
第2の係合手段を、前記第1の係合手段に比べて周方向のピッチが小の状態で係合するように形成することにより、第2の係合が容易になる。このため、車輪支持装置の組付けが容易になる。
具体的には、前記クリープ防止部材は円筒状のリング部材であって、
前記第1係合部は、前記内輪の車両インナ側の端面に形成された凹部又は突条に嵌合されるように、前記リング部材の車両アウタ側の端面に対向して形成された突条又は凹部であり、
前記第2係合部は、前記リテーナリングの外周面に形成された雄セレーション又は雄スプラインに嵌合されるように前記リング部材の内周面に形成された雌セレーション又は雌スプラインであるようにすることができる。
第2係合部をセレーション結合又はスプライン結合とすることにより、リング部材(クリープ防止部材)とリテーナリングとの組付けを容易としたまま、リング部材の回止めが確実になる。また、組付けも容易になる。
そして、前記リング部材の突条又は凹部が、前記内輪の凹部又は突条に嵌合され、かつ前記リング部材の雌セレーション又は雌スプラインが、前記リテーナリングの雄セレーション又は雄スプラインに嵌合された状態で、前記リング部材をアキシャル方向に移動不能とさせる保持手段を備えることが望ましい。
リング部材のアキシャル方向の移動が阻止されるため、第1の係合手段が解除されるおそれをなくすことができる。
また、前記クリープ防止部材は、前記内輪と前記リテーナリングとの間に介装されるリング板であり、その外周縁部にはラジアル方向に複数本の切れ目が設けられて、隣接する一対の切れ目に挟まれた舌片が折曲げ可能となっていて、
前記第1係合部は、前記内輪の車両インナ側の外周面に形成された切欠部に係合されるように前記内輪の側に折り曲げられる舌片であり、
前記第2係合部は、前記リテーナリングの車両アウタ側の外周面で、前記第1係合部の舌片以外の舌片と対向する位置に形成された切欠部に係合されるように前記リテーナリングの側に折り曲げられる舌片としてもよい。
この場合、舌片を折り曲げることによって、内輪とリング板、及びリング板とリテーナリングとが係合されるため、上記した場合と同様な作用効果が奏される。また、リング板の構成が簡単になると共に、リング板の厚みを薄くできる。
更に、前記クリープ防止部材は、前記内輪と前記リテーナリングとの間に介装されるリング板であり、その外周面にはラジアル方向の外側に向かって突出する複数本の突出片が折曲げ可能に設けられていて、
前記第1係合部は、前記内輪の車両インナ側の外周面に形成された切欠部に係合されるように前記内輪の側に折り曲げられる突出片であり、
前記第2係合部は、前記リテーナリングの車両アウタ側の外周面で、前記第1係合部の突出片以外の突出片と対向する位置に形成された切欠部に係合されるように前記リテーナリングの側に折り曲げられる突出片としてもよい。
この発明は、リング板の舌片を突出片としたものであり、上記と同様な作用効果が奏される。
本発明の実施例を説明する。図1は本発明の第1実施例の車輪支持装置101の正面断面図、図2は図1の要部の拡大図、図3の(a)は図1のX1−X1線断面図であり、(b)は同じくX2−X2線断面図、図4は図2のY矢視図である。
本発明の第1実施例の車輪支持装置101について説明する。図1に示されるように、第1実施例の車輪支持装置101は、駆動力を車両アウタ側の先端部に取り付けられた車輪(図示せず)に伝達するためのアクスルシャフト1をアクスルハウジング2で支持するために、アクスルハウジング2に固定される取付用フランジ部3と、この取付用フランジ部3とアクスルシャフト1との間に介装される複列の軸受4とを含む軸受ユニット200を備えている。アクスルシャフト1の車両アウタ側の先端部は、ラジアル方向の外側に向かって延設されていて、当該延設部分にホイール取付部が設けられている。第1実施例の車輪支持装置101では、アクスルシャフト1に装着された軸受4の車両インナ側に、コニカルワッシャ5とリテーナリング6がこの順で嵌合されている。リテーナリング7は、コニカルワッシャ5をアキシャル方向に押しつぶして圧縮変形させた状態で、アクスルシャフト1に圧入されている。そして、リテーナリング6には、クリープ防止部材の一実施例であるリング部材7が嵌合されている。
軸受4について説明する。図1に示されるように、本実施例の車輪支持装置101の軸受4は複列アンギュラ玉軸受であり、アクスルシャフト1の外周面に圧入されることにより、アクスルシャフト1と一体に回転される一対の内輪(車両アウタ側の内輪8と車両インナ側の内輪9)と、取付用フランジ部3を介してアクスルハウジング2に固定される外輪11と、一対の内輪8,9と外輪11との間に介装される複数個の転動体(玉12)とを備えている。各内輪8,9は、連続状態で接合される大径部と小径部とから成り、両者の接合部分に玉12を転動させる内輪軌道面13,14が設けられている。内輪8の大径部側の端面8a(車両アウタ側の端面)は、アクスルシャフト1のホイール取付部の下端部に当接されている。また、各内輪8,9の小径部側の端面8b,9aは、突き合わされた状態で対向配置されている。同様に、外輪11の内周面には外輪軌道面15が形成されている。そして、複数個の玉11は、保持器16によって保持されている。図2及び図3の(a)に示されるように、車両インナ側に配置される内輪9の車両インナ側の端面9bの外周縁部には、所定長さの幅W1を有する一対の切欠溝部17が、アクスルシャフト1の軸線1aを中心に対称形状で設けられている。
リング部材7について説明する。図2及び図3の(b)に示されるように、リテーナリング6の外周面には、全周に亘って雄セレーション18が形成されていて、リング部材16の内周面には、リテーナリング6の雄セレーション18に噛み合う雌セレーション19が全周に亘って形成されている。また、リング部材7における車両アウタ側の端面には、幅W2を有する一対の突条21が、アクスルシャフト1の軸線1aを中心に対称形状で設けられている。各突条21の幅W2は、内輪9の各切欠溝部17の内幅W1よりも少し小さい。リテーナリング6の外周面でアキシャル方向の所定位置には、環状溝22が設けられている。この環状溝22には、スナップリング23(後述)が嵌着される。
リング部材7が組み付けられるときの作用について説明する。アクスルシャフト1にリング部材7を嵌合させる。図2及び図4に示されるように、リテーナリング6における車両インナ側の直前位置において、リング部材7の一対の突条21が対応する内輪9の各切欠溝部17に対向配置されるように、リング部材7の位置合せをする。この状態で、リング部材7の雌セレーション19を、リテーナリング6の雄セレーション18に嵌合させ、リング部材7をアキシャル方向に沿って車両アウタ側に移動させる。リング部材7の一対の突条21が、対応する内輪9の各切欠溝部17に入り込む。この状態で、リング部材7の車両インナ側の端面7aは、リテーナリング6における環状溝22の車両アウタ側の端面22aの直上に配置される。リテーナリング6の環状溝22にスナップリング23が嵌着される。これにより、リング部材7は、一対の突条21を対応する内輪9の各切欠溝部17に入り込ませた状態で、アキシャル方向に移動不能に保持される。なお、図4においては、内輪9を一点鎖線で示している。
図4に示されるように、リテーナリング6の雄セレーション18のピッチをPとしたとき、内輪9の切欠溝部17の内幅W1は、突条21の幅W2と雄セレーション18のピッチPとの和よりも少し大きくすることが望ましい(W1>W2+P)。これにより、リテーナリング6に嵌合させたリング部材7をアキシャル方向に移動させて、一対の突条21を内輪9の車両インナ側の端面9bに当接させたときに、一対の突条21が対応する各切欠溝部17に入らなかった場合であっても、リテーナリング6の雄セレーション18とリング部材7の雌セレーション19との噛合いをいったん解除して、リング部材7を所定ピッチPの分だけ回動させて再度嵌合させることにより、一対の突条21を対応する各切欠溝部17に入り込ませることができる。
車両インナ側の内輪9に大きな荷重が作用して、アクスルシャフト1に対して内輪9が回動しようとしても(換言すれば、アクスルシャフト1と内輪9との間でクリープが発生しようとしても)、内輪9には、コニカルワッシャ5及びリテーナリング6の軸力が作用している。しかも、内輪9の一対の切欠溝部17には、リング部材7の突条21が入り込んでいる。そして、リング部材7は、リテーナリング6とセレーション結合されていて、リング部材7が内輪9と連れ回りすることが抑止される。これにより、内輪9の回動がリング部材7によって阻止され、クリープの発生が防止される。この結果、内輪9の内輪軌道面14が剥離したり、異音や振動が発生したりことを防止できる。
上記した第1実施例の車輪支持装置101では、リテーナリング6にスナップリング23を嵌着させることにより、一対の突条21を内輪9の各切欠溝部17に入り込ませたリング部材7がアキシャル方向に移動することを阻止している。この結果、一対の突条21が対応する各切欠溝部17から抜け出るおそれはない。しかし、リング部材7の車両インナ側の端面7aとリテーナリング6の雄セレーション18とをかしめることにより、一対の突条21を内輪9の各切欠溝部17に入り込ませたリング部材7がアキシャル方向に移動することを阻止してもよい。
上記した実施例の場合、リング部材7とリテーナリング6との係合手段がセレーション結合である。これにより、ピッチPを小さくできる。しかし、係合手段がスプライン結合であってもよい。
次に、第2実施例の車輪支持装置102について説明する。図5及び図6の(a)に示されるように、第2実施例の車輪支持装置102の軸受4は、第1実施例の車輪支持装置101の軸受4とほぼ同一の構成であるため、異なる部分についてのみ説明する。図7の(a)に示されるように、第2実施例の車輪支持装置102におけるクリープ防止部材は、薄い金属板より成るリング板24である。このリング板24の外周縁には、その軸線24a(組付け状態において、アクスルシャフト1の軸線1aと合致する)周りに一定角度間隔をおいて複数本(この実施例の場合、24本)の切れ目25がラジアル方向に設けられていて、隣接する切れ目25どうしの間に舌片26が形成されている。各舌片26は、アキシャル方向のいずれかの方向に折曲げ可能である。各舌片26における周方向の最大幅を、W3とする。
図8の(a),(b)に示されるように、車両インナ側の内輪9における車両インナ側の端面9bの外周縁には、アクスルシャフト1の軸線1a周りに一定角度間隔をおいて複数個(この実施例の場合、4個)の切欠部27が、アキシャル方向に対して所定の角度(例えば、45°)で斜めになるように形成されている。各切欠部27の内幅W4は、各舌片26の最大幅W3よりも少し大きい。同様に、図9の(a),(b)に示されるように、リテーナリング28における車両アウタ側の外周縁部が、アクスルシャフト1の外周面から所定の深さHだけ切除されていて、軸線周りに一定角度間隔をおいて複数個(この実施例の場合、4個)の切除部29が形成されている。
図5及び図6の(a)に示されるように、リング板24は、アクスルシャフト1に嵌合されて車両インナ側の内輪9とコニカルワッシャ5との間に配置される。即ち、図6の(b)に示されるように、内輪9が圧入された後、アクスルシャフト1に嵌合されたリング板24は車両アウタ側に向かって移動され、内輪9の車両インナ側の端面9bに当接して配置される。続いて、アクスルシャフト1にコニカルワッシャ5が嵌合されると共に、リテーナリング28が圧入される。リテーナリング28に押しつぶされて圧縮変形されたコニカルワッシャ5が、リング板24を車両アウタ側に向かって強固に押圧する。これにより、コニカルワッシャ5の軸力が内輪9に作用する。
更に、リング板24において、内輪9の切欠部27と対応して配置されている舌片26が車両アウタ側に折り曲げられて、切欠部27内に配置される。また、リング板24において、車両アウタ側に折り曲げられた舌片26以外の舌片26で、リテーナリング28の切除部29と対応して配置されている舌片26’が、車両インナ側に折り曲げられて、切除部29に配置される。これにより、リング板24の各舌片26,26’と、内輪9及びリテーナリング28とが係合される。換言すれば、リング板24の舌片26が内輪9の切欠部27に入り込んでいて、かつリング板24の他の舌片26’がリテーナリング28の切除部29に入り込んでいるため、内輪9の回り止めが図られる。この結果、クリープが発生して内輪9が滑ることを防止でき、第1実施例の場合と同様な作用効果が奏される。
上記した実施例のリング板24の場合、全周に亘って舌片26が形成されている。そして、内輪9の切欠部27とリテーナリング28の切除部29は、周方向に4個形成されている。このため、内輪9の切欠部27とリテーナリング6の切除部29とがどのような位相で配置されても、各舌片26のうちの少なくとも2個を、確実に内輪9の切欠部27及びリテーナリング28の切除部29に入り込ませて係合させることができるという利点がある。しかし、図7の(b)に示されるリング板31のように、外周縁から複数個(この実施例の場合、4個)の突出片32,32’が設けられているものであってもよい。このリング板31の場合であっても、上記したリング板24と同様な作用効果が奏される。
本発明の第1実施例の車輪支持装置101の正面断面図である。 図1の要部の拡大図である。 (a)は図1のX1−X1線断面図であり、(b)は同じくX2−X2線断面図である。 図2のY矢視図である。 本発明の第2実施例の車輪支持装置102の正面断面図である。 (a)は図5の要部の拡大図であり、(b)は作用説明図である。 (a),(b)はリング板24,31の正面図である。 (a)は図5のZ1−Z1線断面図であり、(b)は(a)の要部の斜視図である。 (a)は図5のZ2−Z2線断面図であり、(b)は(a)の要部の斜視図である。
符号の説明
101,102:車輪支持装置
200:軸受ユニット
1:アクスルシャフト
2:アクスルハウジング
3:取付用フランジ部
4:軸受
7:リング部材(クリープ防止部材)
6,28:リテーナリング
8,9:内輪
17:切欠溝部(凹部、内輪側係合部、第1係合部)
18:雄セレーション(第2係合部、リテーナリング側係合部)
19:雌セレーション(第2係合部)
21:突条(第1係合部)
24,31:リング板(クリープ防止部材)
P:ピッチ

Claims (4)

  1. 駆動力を車両アウタ側の先端部に取り付けられた車輪に伝達するためのアクスルシャフトをアクスルハウジングで支持するために、前記アクスルハウジングに固定される取付用フランジ部と、前記取付用フランジ部と前記アクスルシャフトとの間に介装される軸受とを含む軸受ユニットを備える半浮動式の車輪支持装置であって、
    前記軸受ユニットの内部には、前記軸受の内輪と、前記アクスルシャフトに対して前記内輪よりも車両インナ側に嵌合装着される筒状のリテーナリングとの間に配置され、前記内輪と一体回転するために、第1の係合手段を介して前記内輪と係合されると共に、前記リテーナリングと一体回転するために、第2の係合手段を介して前記リテーナリングと係合されるクリープ防止部材を備え、
    前記クリープ防止部材が、前記第1及び第2の係合手段を介して前記内輪と前記リテーナリングとを連結することにより、前記内輪と前記アクスルシャフトとの間でのクリープの発生を防止することを特徴とする車輪支持装置。
  2. 前記クリープ防止部材は、アキシャル方向に所定の厚みを有するリング状であって、
    前記第1の係合手段は、前記内輪の車両インナ側の端面に形成された内輪側係合部と、前記車両インナ側の端面と平行状又は交差状に対向配置されるクリープ防止部材の第1係合部とを有していて、
    前記第2の係合手段は、前記リテーナリングの外周面に形成されたリテーナリング側係合部と、前記外周面に平行状又は交差状に対向配置されるクリープ防止部材の第2係合部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の車輪支持装置。
  3. 前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とは、それぞれ周方向に所定のピッチで配置された複数の凹凸を有すると共に、
    前記第2の係合手段は、前記第1の係合手段に比べて周方向のピッチが小の状態で係合するように形成されているいることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輪支持装置。
  4. 前記クリープ防止部材は円筒状のリング部材であって、
    前記第1係合部は、前記内輪の車両インナ側の端面に形成された凹部又は突条に嵌合されるように、前記リング部材の車両アウタ側の端面に対向して形成された突条又は凹部であり、
    前記第2係合部は、前記リテーナリングの外周面に形成された雄セレーション又は雄スプラインに嵌合されるように前記リング部材の内周面に形成された雌セレーション又は雌スプラインであることを特徴とする請求項2又は3に記載の車輪支持装置。
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