JP4919161B2 - 車輪支持装置 - Google Patents

車輪支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4919161B2
JP4919161B2 JP2007099622A JP2007099622A JP4919161B2 JP 4919161 B2 JP4919161 B2 JP 4919161B2 JP 2007099622 A JP2007099622 A JP 2007099622A JP 2007099622 A JP2007099622 A JP 2007099622A JP 4919161 B2 JP4919161 B2 JP 4919161B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axle shaft
ring
inner ring
engaging portion
creep
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007099622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008256116A (ja
Inventor
達規 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2007099622A priority Critical patent/JP4919161B2/ja
Publication of JP2008256116A publication Critical patent/JP2008256116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4919161B2 publication Critical patent/JP4919161B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/185Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with two raceways provided integrally on a part other than a race ring, e.g. a shaft or housing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C35/00Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
    • F16C35/04Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
    • F16C35/06Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
    • F16C35/063Fixing them on the shaft
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、車両の車輪支持装置に関するものである。
車両(例えば、自動車)の駆動輪側に使用されるアクスル構造として、「半浮動式(ハーフフローティング)の車輪支持装置」と称されるものがある(特許文献1,2を参照)。この形式の車輪支持装置は軽量であることから、乗用車等の小型車両に対して多く使用されている。半浮動式の車輪支持装置では、端部にホイール取付部が設けられたアクスルシャフトが、軸受を介してアクスルハウジングに収容されている。そして、このアクスルシャフトによって、ホイールに動力が伝達される。
半浮動式の車輪支持装置の軸受は、アクスルシャフトの外周面に圧入されることにより、回止めが図られている。しかし、半浮動式の車輪支持装置は、その構造上、軸力が小さいため、旋回重力が低くても軸受にクリープが発生し易い。ここで、軸受におけるクリープとは、「回転荷重の場合、内輪の軌道面とアクスルシャフトの外周面とのはめあい面にすきまを生じたとき、はめあい面の内側の面が外側の面に対して相対的に内輪回転荷重の回転方向と逆方向にずれる現象(広義には、回転方向に関係なく、はめあい面において駆動側が相手側に対して駆動方向に滑るものも含む)」をいう。これにより、軸受の軌道面が剥離したり、異音や振動が発生したりするおそれがある。
また、近時の車両では、アンチロックブレーキの採用により、車輪の回転数の検出は、軸受の内輪に取り付けられたセンサ(例えば、エンコーダ)によって行なわれている。軸受にクリープが発生すると、車輪の回転数の検出精度が低下してしまうおそれがある。
特開平4−113902号公報 実開平5−60905号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、軸受にクリープが発生しにくい車輪支持装置を提供することを課題としている。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の車輪支持装置は、
駆動力を車両アウタ側の先端部に取り付けられた車輪に伝達するためのアクスルシャフトをアクスルハウジングで支持するために、前記アクスルハウジングに固定される取付用フランジ部と、前記取付用フランジ部と前記アクスルシャフトとの間に介装される軸受とを含む軸受ユニットを備える半浮動式の車輪支持装置であって、
前記軸受ユニットの内部には、前記軸受の内輪と、前記アクスルシャフトに対して前記内輪よりも車両インナ側に嵌合装着される筒状のリテーナリングとの間に配置され、前記内輪と一体回転するために、第1の係合手段を介して前記内輪と係合されると共に、アキシャル方向に所定の厚みを有するリング状であって、前記アクスルシャフトと一体回転するために、第2の係合手段を介して前記アクスルシャフトと係合されるクリープ防止部材を備え、
前記第1の係合手段は、前記内輪の車両インナ側の端面に形成された内輪側係合部と、前記車両インナ側の端面と平行状又は交差状に対向配置されるクリープ防止部材の第1係合部とを有していて、
前記第2の係合手段は、前記アクスルシャフトの外周面に形成されたアクスルシャフト側係合部と、前記アクスルシャフトの外周面と対向配置されるクリープ防止部材の第2係合部とを有していて、
前記クリープ防止部材は、前記内輪と前記リテーナリングとの間に介装されるリング板であり、
前記第1係合部は、前記クリープ防止部材の外周面からラジアル方向の外側に向かって突出し、前記内輪側係合部としての切欠部に係合されるように折り曲げられる外側突出片であり、
前記第2係合部は、前記クリープ防止部材の内周面からラジアル方向の内側に向かって突出し、前記アクスルシャフト側係合部としての凹部に係合されるように折り曲げられる内側突出片であり、
前記内側突出片は、斜めに折り曲げられることによって前記リング板が前記アクスルシャフトに嵌合可能とされ、かつ前記内輪の車両インナ側の端面と前記リング板の車両アウタ側の端面とが当接した状態で前記アクスルシャフトの凹部に没入されるように折り曲げ返されることを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明の別の車輪支持装置は、
駆動力を車両アウタ側の先端部に取り付けられた車輪に伝達するためのアクスルシャフトをアクスルハウジングで支持するために、前記アクスルハウジングに固定される取付用フランジ部と、前記取付用フランジ部と前記アクスルシャフトとの間に介装される軸受とを含む軸受ユニットを備える半浮動式の車輪支持装置であって、
前記軸受ユニットの内部には、前記軸受の内輪と、前記アクスルシャフトに対して前記内輪よりも車両インナ側に嵌合装着される筒状のリテーナリングとの間に配置され、前記内輪と一体回転するために、第1の係合手段を介して前記内輪と係合されると共に、アキシャル方向に所定の厚みを有するリング状であって、前記アクスルシャフトと一体回転するために、第2の係合手段を介して前記アクスルシャフトと係合されるクリープ防止部材を備え、
前記第1の係合手段は、前記内輪の車両インナ側の端面に形成された内輪側係合部と、前記車両インナ側の端面と平行状又は交差状に対向配置されるクリープ防止部材の第1係合部とを有していて、
前記第2の係合手段は、前記アクスルシャフトの外周面に形成されたアクスルシャフト側係合部と、前記アクスルシャフトの外周面と対向配置されるクリープ防止部材の第2係合部とを有していて、
前記クリープ防止部材は、前記内輪と前記リテーナリングとの間に介装されるリング板であり、
前記第1係合部は、前記クリープ防止部材の外周面からラジアル方向の外側に向かって突出し、前記内輪側係合部としての切欠部に係合されるように折り曲げられる外側突出片であり、
前記第2係合部は、前記クリープ防止部材の内周面からラジアル方向の内側に向かって突出し、前記アクスルシャフト側係合部としての凹部に係合されるように折り曲げられる内側突出片であり、
前記内側突出片は、リテーナリングに押圧されることによって折り曲げ返されることを特徴とする。
本発明に係る車輪支持装置は、第1の係合手段を介して軸受の内輪と係合されると共に、第2の係合手段を介してアクスルシャフトと係合されるリング状のクリープ防止部材を備えている。そして、第1の係合手段は内輪側係合部と第1係合部とを有していて、第2の係合手段はアクスルシャフト側係合部と第2係合部とを有していて、クリープ防止部材は、第1及び第2の係合手段を介して内輪とアクスルシャフトとを連結する。このため、軸受の内輪とアクスルシャフトとの接触面積を低下させることなく、前記クリープ防止部材を介して内輪とアクスルシャフトとが連結される。この結果、内輪とアクスルシャフトとの間のクリープを、より確実に防止することができ、クリープによる内輪の軌道面の剥離等の損傷や、異音や振動の発生が防止される。また、クリープ防止部材の設計も簡単になる。
具体的には、前記クリープ防止部材は、前記内輪と前記リテーナリングとの間に介装されるリング板であり、
前記第1係合部は、前記クリープ防止部材の外周面からラジアル方向の外側に向かって突出し、前記内輪の車両インナ側の外周面に形成された切欠部に係合されるように折り曲げられる外側突出片であり、
前記第2係合部は、前記クリープ防止部材の内周面からラジアル方向の内側に向かって突出し、前記アクスルシャフトの外周面に形成された凹部に係合されるように折り曲げられる内側突出片である。
クリープ防止部材がリング板であるため、その厚みが薄くなると共に、その構成が簡単なものとなる。
前記内側突出片は、斜めに折り曲げられることによって前記リング板が前記アクスルシャフトに嵌合可能とされ、かつ前記内輪の車両インナ側の端面と前記リング板の車両アウタ側の端面とが当接した状態で前記アクスルシャフトの凹部に没入されるように折り曲げ返される。
予め、内側突出片を斜めに折り曲げておくことにより、そのままの状態でリング板をアクスルシャフトに嵌合させることができるため、車輪支持装置の組付けが容易である。
また、内側突出片を、リテーナリングに押圧されることによって折り曲げたり、折り曲げ返したりさせることもできる。
これにより、リテーナリングをアクスルシャフトに嵌合させるだけで、内側突出片を折り曲げたり、折り曲げ返したりすることができるため、内側突出片をアクスルシャフトの凹部に没入させる作業が極めて容易となる。
本発明の実施例を説明する。図1は本発明の実施例の車輪支持装置100の正面断面図、図2の(a)は図1の要部の拡大図であり、(b)はコニカルワッシャ6とリテーナリング7を分離した状態を示す図、図3の(a)は図1のX矢視図であり、(b)は(a)のY−Y線断面図、図4の(a)はリング板5の断面図、(b)は同じく正面図である。
本発明の本実施例の車輪支持装置100について説明する。図1に示されるように、本実施例の車輪支持装置100は、駆動力を車両アウタ側の先端部に取り付けられた車輪(図示せず)に伝達するためのアクスルシャフト1をアクスルハウジング2で支持するために、アクスルハウジング2に固定される取付用フランジ部3と、この取付用フランジ部3とアクスルシャフト1との間に介装される複列の軸受4とを含む軸受ユニット200を備えている。アクスルシャフト1の車両アウタ側の先端部は、ラジアル方向の外側に向かって延設されていて、当該延設部分にホイール取付部が設けられている。本実施例の車輪支持装置100では、アクスルシャフト1に装着された軸受4の車両インナ側に、軸受4のクリープを防止するためのクリープ防止部材(リング板5)、コニカルワッシャ6及びリテーナリング7がこの順で嵌合されている。リテーナリング7は、コニカルワッシャ6をアキシャル方向に押しつぶして圧縮変形させた状態で、アクスルシャフト1に圧入されている。
軸受4について説明する。図1に示されるように、本実施例の車輪支持装置100の軸受4は複列アンギュラ玉軸受であり、アクスルシャフト1の外周面に圧入されることにより、アクスルシャフト1と一体に回転される一対の内輪(車両アウタ側の内輪8と車両インナ側の内輪9)と、取付用フランジ部3を介してアクスルハウジング2に固定される外輪11と、一対の内輪8,9と外輪11との間に介装される複数個の転動体(玉12)とを備えている。各内輪8,9は、連続状態で接合される大径部と小径部とから成り、両者の接合部分に玉12を転動させる内輪軌道面13,14が設けられている。内輪8の大径部側の端面8a(車両アウタ側の端面)は、アクスルシャフト1のホイール取付部の下端部に当接されている。また、各内輪8,9の小径部側の端面8b,9aは、突き合わされた状態で対向配置されている。同様に、外輪11の内周面には外輪軌道面15が形成されている。そして、複数個の玉11は、保持器16によって保持されている。図1及び図2の(a)に示されるように、車両インナ側に配置される内輪9の車両インナ側の端面9bの外周縁部には、所定長さ(後述するリング板5の一対の外側突出片19の幅よりも大きい長さ)の幅を有する一対の切欠溝部17が、アクスルシャフト1の軸線1aを中心に対称形状で斜めに設けられている。
アクスルシャフト1について説明する。図1ないし図3に示されるように、アクスルシャフト1における車両インナ側の内輪9の端面9bの近傍には、一対の凹部18が、アクスルシャフト1の軸線1aを中心に対称形状で設けられている。
リング板5について説明する。このリング板5は、金属板より成る。図4に示されるように、リング板5の外周面には、ラジアル方向の外側に向かって突出する一対の外側突出片19が、アクスルシャフト1の軸線1aを中心に対称形状で設けられている。また、各外側突出片19の直下にはラジアル方向に沿って一対の切れ目21が設けられていて、一対の切れ目21どうしの間に、ラジアル方向の内側に向かって突出する各内側突出片22が設けられている。リング板5がアクスルシャフト1に嵌合された状態で、各内側突出片22の先端部は、対応するアクスルシャフト1の凹部18に没入される。
本実施例の車輪支持装置100において、リング板5をアクスルシャフト1に嵌合させるときの作用を説明する。図2の(b)に示されるように、アクスルシャフト1に内輪8,9が圧入される。内輪9における車両インナ側の端面9bは、アクスルシャフト1の外周面に形成された一対の凹部18の直上に配置される。また、この状態で、内輪9の一対の切欠部17が、アクスルシャフト1の凹部18の直上に配置されるように圧入される。アクスルシャフト1に、リング板5が嵌合される。図3の(a),(b)に示されるように、リング板5は、折り曲げられた一対の内側突出片22の先端部が車両インナ側に配置されるようにして嵌合される。リング板5の内径は、アクスルシャフト1の外径よりも大きく、一対の内側突出片22は、予め斜めに折り曲げられているため、アクスルシャフト1に嵌合させたリング板5を、アキシャル方向に容易に移動させることができる。
内輪9の車両インナ側の端面9bの近傍まで嵌合されたリング板5は、アクスルシャフト1の軸線1aを中心に回転され、リング板5の一対の外側突出片19が、内輪9の切欠部17と対向して配置される。この状態で、リング板5の一対の内側突出片22は、アクスルシャフト1の各凹部18の直上に配置される。一対の外側突出片19が車両アウタ側に折り曲げられ、内輪9の切欠部17に入り込む。各外側突出片19の両側面部は、内輪9の切欠部17の内壁面と僅かな隙間を介して配置される。これにより、リング板5と内輪9とが係合状態で配置される。リング板5の内径は、アクスルシャフト1の外径よりも大きいため、リング板5を回転させて一対の外側突出片19を、内輪9の各切欠部17と対向配置させる作業が容易である。
続いて、アクスルシャフト1にコニカルワッシャ6が嵌合されると共に、リテーナリング7が圧入される。リテーナリング7が、コニカルワッシャ6を押圧して圧縮変形させる。このとき、リテーナリング7は、コニカルワッシャ6を介してリング板5の一対の内側突出片22を押圧する。これにより、一対の内側突出片22が折り曲げ返されて、対応するアクスルシャフト1の凹部18に没入される。その状態を図2の(a)に示す。一対の外側突出片19と同様に、各内側突出片22の両側面部は、アクスルシャフト1の凹部18の内壁面と僅かな隙間を介して配置される。これにより、リング板5とアクスルシャフト1とが係合状態で配置される。
車両インナ側の内輪9に大きな荷重が作用して、アクスルシャフト1に対して内輪9が回動しようとしても(換言すれば、アクスルシャフト1と内輪9との間でクリープが発生しようとしても)、内輪9には、コニカルワッシャ6及びリテーナリング7による軸力が作用している。しかも、内輪9の一対の切欠溝部17には、リング板5の各外側突出片19が入り込んでいる。そして、リング板5の一対の内側突出片22が、対応するアクスルシャフト1の凹部18に入り込んでいて、リング板5が内輪9と連れ回りすることが抑止される。これにより、内輪9の回動がリング部材7によって阻止され、クリープの発生が防止される。この結果、内輪9の内輪軌道面14が剥離したり、異音や振動が発生したりことを防止できる。
本実施例の車輪支持装置100の場合、リング板5の一対の内側突出片22は、圧入されるリテーナリング7によってそのまま折り曲げ返される。これにより、一対の内側突出片22を折り曲げ返す作業が容易である。しかし、一対の内側突出片22を手作業によって折り曲げ返してもよい。
上記した実施例の車輪支持装置100におけるリング板5は、一対の外側突出片19と一対の内側突出片22が、軸心を中心に対称位置に設けられている場合である。しかし、外側突出片19及び内側突出片22が、それぞれ3個以上設けられていてもよい。また、図5の(a),(b)に示されるリング板23のように、外周縁部に多数本の切れ目24がラジアル方向に放射状に設けられていて、それらの間に複数個の舌片25と、複数個の内側突出片22とを設けてもよい。このリング板23の場合、アクスルシャフト1と内輪9との位相がずれた場合であっても、双方を係合できるという利点がある。
本発明の実施例の車輪支持装置100の正面断面図である。 (a)は図1の要部の拡大図であり、(b)はコニカルワッシャ6とリテーナリング7を分離した状態を示す図である。 (a)は図1のX矢視図であり、(b)は(a)のY−Y線断面図である。 (a)はリング板5の断面図、(b)は同じく正面図である。 (a)は別の実施例のリング板23の断面図、(b)は同じく正面図である。
符号の説明
100:車輪支持装置
200:軸受ユニット
1:アクスルシャフト
2:アクスルハウジング
3:取付用フランジ部
4:軸受
5,23:リング板(クリープ防止部材)
7:リテーナリング
8,9:内輪
17:切欠溝部(内輪側係合部)
18:凹部(アクスルシャフト側係合部)
19:外側突出片(第1係合部)
22:内側突出片(第2係合部)
25:舌片(第1係合部)

Claims (2)

  1. 駆動力を車両アウタ側の先端部に取り付けられた車輪に伝達するためのアクスルシャフトをアクスルハウジングで支持するために、前記アクスルハウジングに固定される取付用フランジ部と、前記取付用フランジ部と前記アクスルシャフトとの間に介装される軸受とを含む軸受ユニットを備える半浮動式の車輪支持装置であって、
    前記軸受ユニットの内部には、前記軸受の内輪と、前記アクスルシャフトに対して前記内輪よりも車両インナ側に嵌合装着される筒状のリテーナリングとの間に配置され、前記内輪と一体回転するために、第1の係合手段を介して前記内輪と係合されると共に、アキシャル方向に所定の厚みを有するリング状であって、前記アクスルシャフトと一体回転するために、第2の係合手段を介して前記アクスルシャフトと係合されるクリープ防止部材を備え、
    前記第1の係合手段は、前記内輪の車両インナ側の端面に形成された内輪側係合部と、前記車両インナ側の端面と平行状又は交差状に対向配置されるクリープ防止部材の第1係合部とを有していて、
    前記第2の係合手段は、前記アクスルシャフトの外周面に形成されたアクスルシャフト側係合部と、前記アクスルシャフトの外周面と対向配置されるクリープ防止部材の第2係合部とを有していて、
    前記クリープ防止部材は、前記内輪と前記リテーナリングとの間に介装されるリング板であり、
    前記第1係合部は、前記クリープ防止部材の外周面からラジアル方向の外側に向かって突出し、前記内輪側係合部としての切欠部に係合されるように折り曲げられる外側突出片であり、
    前記第2係合部は、前記クリープ防止部材の内周面からラジアル方向の内側に向かって突出し、前記アクスルシャフト側係合部としての凹部に係合されるように折り曲げられる内側突出片であり、
    前記内側突出片は、斜めに折り曲げられることによって前記リング板が前記アクスルシャフトに嵌合可能とされ、かつ前記内輪の車両インナ側の端面と前記リング板の車両アウタ側の端面とが当接した状態で前記アクスルシャフトの凹部に没入されるように折り曲げ返されることを特徴とする車輪支持装置。
  2. 駆動力を車両アウタ側の先端部に取り付けられた車輪に伝達するためのアクスルシャフトをアクスルハウジングで支持するために、前記アクスルハウジングに固定される取付用フランジ部と、前記取付用フランジ部と前記アクスルシャフトとの間に介装される軸受とを含む軸受ユニットを備える半浮動式の車輪支持装置であって、
    前記軸受ユニットの内部には、前記軸受の内輪と、前記アクスルシャフトに対して前記内輪よりも車両インナ側に嵌合装着される筒状のリテーナリングとの間に配置され、前記内輪と一体回転するために、第1の係合手段を介して前記内輪と係合されると共に、アキシャル方向に所定の厚みを有するリング状であって、前記アクスルシャフトと一体回転するために、第2の係合手段を介して前記アクスルシャフトと係合されるクリープ防止部材を備え、
    前記第1の係合手段は、前記内輪の車両インナ側の端面に形成された内輪側係合部と、前記車両インナ側の端面と平行状又は交差状に対向配置されるクリープ防止部材の第1係合部とを有していて、
    前記第2の係合手段は、前記アクスルシャフトの外周面に形成されたアクスルシャフト側係合部と、前記アクスルシャフトの外周面と対向配置されるクリープ防止部材の第2係合部とを有していて、
    前記クリープ防止部材は、前記内輪と前記リテーナリングとの間に介装されるリング板であり、
    前記第1係合部は、前記クリープ防止部材の外周面からラジアル方向の外側に向かって突出し、前記内輪側係合部としての切欠部に係合されるように折り曲げられる外側突出片であり、
    前記第2係合部は、前記クリープ防止部材の内周面からラジアル方向の内側に向かって突出し、前記アクスルシャフト側係合部としての凹部に係合されるように折り曲げられる内側突出片であり、
    前記内側突出片は、リテーナリングに押圧されることによって折り曲げ返されることを特徴とする車輪支持装置。
JP2007099622A 2007-04-05 2007-04-05 車輪支持装置 Expired - Fee Related JP4919161B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007099622A JP4919161B2 (ja) 2007-04-05 2007-04-05 車輪支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007099622A JP4919161B2 (ja) 2007-04-05 2007-04-05 車輪支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008256116A JP2008256116A (ja) 2008-10-23
JP4919161B2 true JP4919161B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=39979875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007099622A Expired - Fee Related JP4919161B2 (ja) 2007-04-05 2007-04-05 車輪支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4919161B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016114677A1 (de) 2016-08-08 2018-02-08 Thyssenkrupp Ag Haltering für die axiale Fixierung eines Drehlagers einer Lenkvorrichtung für Kraftfahrzeuge

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6033489B2 (ja) * 1981-12-04 1985-08-03 松下電器産業株式会社 調理機
JP2671585B2 (ja) * 1990-08-31 1997-10-29 日産自動車株式会社 車両のアクスル構造
JP2005069447A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Koyo Seiko Co Ltd 軸の支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008256116A (ja) 2008-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009083699A (ja) 車輪支持装置
JP2015128924A (ja) 軸受モジュール
JP4919161B2 (ja) 車輪支持装置
JP2007326473A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007327565A (ja) 車輪用軸受装置
US20090268998A1 (en) Wheel support bearing assembly
JP2008075832A (ja) 転がり軸受装置
JP2008190558A (ja) 車軸用軸受装置
JP4811734B2 (ja) 車輪支持装置
JP2009079630A (ja) 車輪支持装置
US20090046973A1 (en) Bearing retention method and apparatus
JP2009002480A (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニットの製造方法
JP2008256014A (ja) 車輪支持装置
JP2008014473A (ja) 車輪用軸受装置
JP2009085363A (ja) 車輪支持装置
JP2005231601A (ja) 転がり軸受装置
JP4940566B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP4826779B2 (ja) 車輪用転がり軸受装置
JP2009292275A (ja) 駆動輪用軸受装置
JP2008162356A (ja) 車輪用軸受装置
JP2005105977A (ja) ラジアルプランジャポンプ装置
JP2008175573A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007321831A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007269066A (ja) 車輪用転がり軸受装置
JP2006143071A (ja) 車両用ハブユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees