JP4804237B2 - 三相交流電動機の電流制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、三相交流電動機の電流を電流検出器で検出し、検出した電流値を電流制御器にフィードバックして電流制御する電流制御装置に関するものである。
従来の三相交流電動機の電流制御の構成を図4に示し、図4に基づいて構成を説明する。
三相交流電動機1には電力変換器2により三相の平衡した交流電圧が印加され、三相平衡した電流が流れる。
電流検出器31〜33は、三相交流電動機1に流れるU相電流、V相電流、W相電流をそれぞれ検出する。
回転座標変換器5は電流検出器31〜33により検出されたU相電流値iu、V相電流値iv、W相電流値iwと三相交流電動機1に取り付けられた位置検出器4からの位置情報θにより(1)と(2)式に基づいて三相―dq座標変換を行い回転座標上において直流状態として扱えるd軸電流idとq軸電流iqを出力する。
Figure 0004804237
d軸電流制御器81はd軸電流指令61とd軸電流idとの偏差を入力として、偏差が0となるようPI調整器を介してd軸電圧指令vdrefを出力する。
q軸電流制御器82はq軸電流指令62とq軸電流との偏差を入力として、偏差が0となるようPI調整器を介してq軸電圧指令vqrefを出力する。
回転座標変換器9はd軸電圧指令vdrefとq軸電圧指令vqrefおよび三相交流電動機1に取り付けられた位置検出器4からの位置情報θによりdq−三相座標変換を行い、平衡した三相交流電圧指令vuref,vvref,vwrefを電力変換器2に与える。
この電流制御の構成は特許文献1〜4などにも適用されている。
図5は従来の電流制御の構成において三相交流電動機1の各相に設けられた3つの電流検出器31〜33の出力のうち1つに異常が生じ、真値とは異なる電流値がフィードバックされた場合のd軸電流idとq軸電流iqを表わしたものである。
図5の区間Aは3つの電流検出器の出力が正常の場合の動作を表わしており、d軸電流idはd軸電流指令61にほぼ一致しているものとし、またq軸電流iqはq軸電流指令62にほぼ一致している定常状態にあることとする。
図5の区間Bは3つの電流検出器31〜33のうちU相の電流検出器31の出力だけに異常が生じ固定値X1となった場合を、図5の区間CはV相の電流検出器32の出力だけに異常が生じ固定値X2となった場合を、図5の区間DはW相の電流検出器33の出力だけに異常が生じ固定値X3となった場合を表わしており、これらの電流値により(1)および(2)式に基づいて回転座標変換されたd軸電流idとd軸電流指令61との間には誤った偏差を生じ、同様にq軸電流iqとq軸電流指令62との間にも誤った偏差を生じることとなる。
d軸電流制御器81およびq軸電流制御器82にはこの誤った偏差が入力されることとなり、各電流制御器81,82はこの偏差を補償しようとするために実電流にはリップルが生じ、三相交流電動機1の出力にはトルクリップルが生じることとなる。
図5に示した例では、電流波形の1周期にわたって電流検出器の出力が固定値となった場合を示しているが、電流検出器31〜33の出力にノイズが混入し瞬間的に異常が生じた場合でもノイズが混入した期間において三相交流電動機1の出力にはトルクリップルを生じる。
特許3719910号 特許3719426号 特許3707528号 特許3395815号
解決しようとする問題点は、電流検出器が故障した場合や電流検出器にノイズが混入した場合に、電流制御器へのフィードバックとなる電流検出値に誤差が生じ、その電流検出値を用いて電流制御を行うことによりモータからトルクリップルを発生する点である。
本発明の請求項1では、三相の平衡した電圧指令に基づいて三相交流電動機に電圧を印加する電力変換器と該三相交流電動機のU相に流れる電流を検出するU相の電流検出器とV相に流れる電流を検出するV相の電流検出器とW相に流れる電流を検出するW相の電流検出器の3つの電流検出器と、該電流検出器にて検出した前記三相交流電動機の電流値と前記三相交流電動機に取り付けられた位置検出器の情報に基づいて回転座標上において直流状態として扱えるd軸電流およびq軸電流に変換する回転座標変換器と、d軸電流指令と該d軸電流との偏差を演算するd軸偏差演算器の演算結果を入力として該d軸電流指令と前記d軸電流の偏差をゼロするためのd軸電圧指令を出力するd軸電流制御器と、q軸電流指令と該q軸電流との偏差を演算するq軸偏差演算器の演算結果を入力としてq軸電流指令と前記q軸電流の偏差をゼロするためのq軸電圧指令を出力するq軸電流制御器と、該d軸電圧指令と該q軸電圧指令および前記三相交流電動機に取り付けられた前記位置検出器の情報を基に平衡した三相の交流電圧指令に変換する回転座標変換器を具備し、前記三相交流電動機に流れる電流を制御する電流制御装置において、
該3つの電流検出器のうち該U相の電流検出器と該V相の電流検出器および該位置検出器の情報に基づいて回転座標上において直流状態として扱える第2d軸電流および第2q軸電流に変換する第2回転座標変換器と、前記3つの電流検出器のうち前記U相の電流検出器と該W相の電流検出器および前記位置検出器の情報に基づいて回転座標上において直流状態として扱える第3d軸電流および第3q軸電流に変換する第3回転座標変換器と、前記3つの電流検出器のうち前記V相の電流検出器と前記W相の電流検出器および前記位置検出器の情報に基づいて回転座標上において直流状態として扱える第4d軸電流および第4q軸電流に変換する第4回転座標変換器と、前記d軸電流指令と該第2d軸電流との偏差を演算する第2d軸偏差演算器と、前記q軸電流指令と該第2q軸電流との偏差を演算する第2q軸偏差演算器と、前記d軸電流指令と該第3d軸電流との偏差を演算する第3d軸偏差演算器と、前記q軸電流指令と該第3q軸電流との偏差を演算する第3q軸偏差演算器と、前記d軸電流指令と該第4d軸電流との偏差を演算する第4d軸偏差演算器と、前記q軸電流指令と該第4q軸電流との偏差を演算する第4q軸偏差演算器と、該d軸偏差演算器、該第2d軸偏差演算器、該第3d軸偏差演算器、該第4d軸偏差演算器の出力のうち絶対値が最小となる出力を選択するd軸電流選択器と、該q軸偏差演算器、該第2q軸偏差演算器、該第3q軸偏差演算器、該第4q軸偏差演算器の出力のうち絶対値が最小となる出力を選択するq軸電流選択器を具備し、該d軸電流選択器の出力を前記d軸電流制御器の入力とし、該q軸電流選択器の出力を前記q軸電流制御器の入力とすることを特徴とする。
また、請求項2では請求項1の電流制御装置において、前記d軸偏差演算器の出力が選択された場合に1と出力し選択されなかった場合に0を出力する第1判断器と、前記第2d軸偏差演算器の出力が選択された場合に1と出力し選択されなかった場合に−1を出力する第2判断器と、該第2判断器の出力を積算し下限値が0である第1カウンタと、前記第3d軸偏差演算器の出力が選択された場合に1と出力し選択されなかった場合に−1を出力する第3判断器と、該第3判断器の出力を積算し下限値が0である第2カウンタと、前記第4d軸偏差演算器の出力が選択された場合に1と出力し選択されなかった場合に−1を出力する第4判断器と、該第4判断器の出力を積算し下限値が0である第3カウンタと、第1判断器の出力が1の場合に第1カウンタ、第2カウンタ、第3カウンタのカウント値を0にクリアするリセット信号を具備し、第1カウンタが所定値を越えたら前記W相の電流検出器が故障したことを第2カウンタが所定値を越えたら前記V相の電流検出器が故障したことを第3カウンタが所定値を越えたら前記U相の電流検出器が故障したことを表示器に表示することを特徴とする。
三相交流電動機の各相の電流を検出する3つの電流検出器のうち一つが故障あるいは電流検出器にノイズが混入してもトルクリップルを発生せず安定したトルクを出力することができるようになる。
三相交流電動機の各相の電流を検出する3つの電流検出器のうち一つが故障あるいは電流検出器にノイズが混入してもトルクリップルを発生せず安定したトルク出力を提供するという目的を、電流検出値へのフィルタ処理などによる遅れを発生させず、また三相交流電動機の一相に対して電流検出器を多重化することなしに実現した。
図1に本発明の請求項1の実施例を示し、図1に基づいて本発明の詳細な説明をする。
三相交流電動機1には電力変換器2により三相の平衡した交流電圧が印加され、三相平衡した電流が流れる。
電流検出器31〜33は、三相交流電動機1に流れるU相電流、V相電流、W相電流をそれぞれ検出する。
回転座標変換器51〜54には三相交流電動機1に取り付けられた位置検出器4からの位置情報θが入力される。
回転座標変換器51は電流検出器31〜33により検出されたU相電流値iu、V相電流値iv、W相電流値iwと位置検出器4からの位置情報θにより(3)と(4)式に基づいて三相―dq座標変換を行いd軸電流id1とq軸電流iq1を出力する。
Figure 0004804237
回転座標変換器52は電流検出器31,32により検出されたU相電流値iuとV相電流値ivおよび位置検出器4からの位置情報θにより(5)と(6)式に基づいて三相―dq座標変換を行いd軸電流id2とq軸電流iq2を出力する。
Figure 0004804237
回転座標変換器53は電流検出器31,33により検出されたU相電流値iuとW相電流値iwおよび位置検出器4からの位置情報θにより(7)と(8)式に基づいて三相―dq座標変換を行いd軸電流id3,q軸電流iq3を出力する。
Figure 0004804237
回転座標変換器54は電流検出器32,33により検出されたV相電流値ivとW相電流値iwおよび位置検出器4からの位置情報θにより(9)と(10)式に基づいて三相―dq座標変換を行いd軸電流id4,q軸電流iq4を出力する。
Figure 0004804237
d軸電流選択器101はd軸電流指令61とd軸電流id1〜id4との偏差を各々演算するd軸偏差演算器711〜714の演算結果より、絶対値が最小となるd軸偏差演算器の出力を選択する。
q軸電流選択器102はq軸電流指令62とq軸電流iq1〜iq4との偏差を各々演算するq軸偏差演算器721〜724の演算結果より、絶対値が最小となるq軸偏差演算器の出力を選択する。
d軸電流制御器81はd軸電流選択器101で選択されたd軸電流指令61とd軸電流との偏差を入力として、偏差がゼロとなるようPI調整器を介してd軸電圧指令vdrefを出力する。
q軸電流制御器82はq軸電流選択器102で選択されたq軸電流指令62とq軸電流との偏差を入力として、偏差がゼロとなるようPI調整器を介してq軸電圧指令vqrefを出力する。
回転座標変換器9はd軸電圧指令vdrefとq軸電圧指令vqrefおよび三相交流電動機1に取り付けられた位置検出器4からの位置情報θにより(11)と(12)式に基づいてdq−三相座標変換を行い、平衡した三相交流電圧指令vuref,vvref,vwrefを電力変換器2に与える。
Figure 0004804237
図3は本発明の請求項1を適用した電流制御の構成において三相交流電動機1の各相の電流を検出する3つの電流検出器31〜33の出力のいずれかに異常が生じ、真値とは異なる電流値がフィードバックされた場合のd軸電流とq軸電流を表わしたものである。
図3の区間Aは3つの電流検出器31〜33の出力が正常の場合の動作を表わしており、三相の電流が平衡している条件のもとではd軸電流はid1、id2、id3、id4はすべて同一の値となり、q軸電流についてもiq1,iq2、iq3,iq4はすべて同一の値となる。このときd軸電流はd軸電流指令61にほぼ一致しているものとし、またq軸電流はq軸電流指令62にほぼ一致している定常状態にあることとする。
図3の区間Bは3つの電流検出器31〜33のうちU相の電流検出器31の出力だけに異常が生じ固定値X1となった場合を表わしている。
U相の電流検出器31の出力が異常となったため、U相の電流検出器31の電流値iuを用いて回転座標変換しているd軸電流id1、id2,id3は図3の区間Bのd軸電流に示すように真値とは異なる電流値となり、d軸偏差演算器711〜713においてd軸電流id1,id2,id3とd軸電流指令61とには大きな偏差を持つことなる。
一方、U相の電流検出器31の電流値iuを用いずに回転座標変換しているd軸電流id4は三相の電流が平衡している条件のもとでは真値となり、U相の電流検出器31の情報を用いて回転座標変換しているd軸電流id1,id2,id3に比べ、d軸偏差演算器714は大きな偏差とはなりにくい。
d軸電流選択器101ではd軸偏差演算器711〜714の演算結果より絶対値が最小となるd軸偏差演算器741の出力が選択され、d軸電流制御器81に入力される。
q軸電流についても同様であり、U相の電流検出器31の電流値iuを用いずに回転座標変換しているq軸電流iq4が三相の電流が平衡している条件のもとでは真値となり、q軸電流選択器102ではq軸偏差演算器721〜724の演算結果より絶対値が最小となるq軸偏差演算器724の出力が選択され、q軸電流制御器82に入力される。
図3の区間CはV相の電流検出器32の出力だけに異常が生じ固定値X2となった場合を表わしており、d軸電流についてはV相の電流検出器32の電流値ivを用いずに回転座標変換しているd軸電流id3が三相の電流が平衡している条件のもとでは真値となり、d軸電流選択器101ではd軸偏差演算器711〜714の演算結果より絶対値が最小となるd軸偏差演算器713の出力が選択され、d軸電流制御器81に入力される。
q軸電流についても同様であり、V相の電流検出器32の電流値ivを用いずに回転座標変換しているq軸電流iq3が三相の電流が平衡している条件のもとでは真値となり、q軸電流選択器102ではq軸偏差演算器721〜724の演算結果より絶対値が最小となるq軸偏差演算器723の出力が選択され、q軸電流制御器82に入力される。
図3の区間DはW相の電流検出器33の出力だけに異常が生じ固定値X3となった場合を表わしており、d軸電流についてはW相の電流検出器33の電流値iwを用いずに回転座標変換しているd軸電流id2が三相の電流が平衡している条件のもとでは真値となり、d軸電流選択器101ではd軸偏差演算器711〜714の演算結果より絶対値が最小となるd軸偏差演算器712の出力が選択され、d軸電流制御器81に入力される。
q軸電流についても同様であり、W相の電流検出器33の電流値iwを用いずに回転座標変換しているq軸電流iq2が三相の電流が平衡している条件のもとでは真値となり、q軸電流選択器102ではq軸偏差演算器721〜724の演算結果より絶対値が最小となるq軸偏差演算器722の出力が選択され、q軸電流制御器82に入力される。
本発明の請求項1を適用した電流制御を構成することで、三相交流電動機1の各相の電流を検出する3つの電流検出器31〜33の出力のうち1つに異常が発生した場合でもd軸電流制御器81およびq軸電流制御器82に間違った偏差が入力されることなく、三相交流電動機1はトルクリップルを発生せずに安定したトルクを出力することができる。
図3に示した例では、電流波形の1周期にわたって電流検出器の出力が固定値となった場合を示しているが、電流検出器の出力にノイズが混入し瞬間的に異常が生じた場合でもノイズが混入した相の電流検出値を用いずに回転座標変換された真値により近いd軸電流およびq軸電流により演算された偏差がd軸電流制御器81とq軸電流制御器82にフィードバックされるため三相交流電動機1はトルクリップルを発生せず安定したトルク出力をすることができる。
図2に本発明の請求項2の実施例を示し、図1および図2に基づいて本発明の請求項2の詳細な説明をする。
図2は三相交流電動機1の電流を検出する3つの電流検出器31〜33のいずれかに故障があった場合に故障している箇所を判断する判断器11と故障している箇所を表示する表示器15をd軸電流選択器101に付加したものである。
d軸電流選択器101においてU相の電流検出器31の電流値iuを用いていないd軸偏差演算器714の出力が選択された場合にはU相の電流検出器31の出力に異常があるものとして判断器114は1を出力し、判断器112および判断器113は−1を出力し、判断器111は0を出力する。
V相の電流検出器32の電流値ivを用いていないd軸偏差演算器713の出力が選択された場合にはV相の電流検出器32の出力に異常があるものとして判断器113は1を出力し、判断器112および判断器114は−1を出力し、判断器111は0を出力する。
W相の電流検出器33の電流値iwを用いていないd軸偏差演算器712の出力が選択された場合にはW相の電流検出器32の出力に異常があるものとして判断器112は1を出力し、判断器113および判断器114は−1を出力し、判断器111は0を出力する。
三相すべての電流検出器31〜33の電流値を用いているd軸偏差演算器711の出力が選択された場合には判断器112,113,114は−1を出力し、判断器111は1を出力する。
カウンタ121は判断器114の出力が1の場合にはカウントアップし、−1の場合にはカウントダウンする。同様にカウンタ122は判断器113の出力に応じてカウント動作し、カウンタ123は判断器112の出力に応じてカウント動作する。ただし、カウンタ121〜123は負の値とはならず−1が入力され続けても0でリミットされる。
また判断器111の出力が1となった場合にはカウンタ121〜123は0にクリアされる。
カウンタ121〜123の出力はあらかじめ設定された所定値14と比較され、カウンタ121〜123の出力が所定値14を超えた時点で電流検出器の出力に異常がある箇所が表示器15に表示される。
カウンタ121の出力が所定値14を越えた場合にはU相の電流検出器31が異常であることが表示され、カウンタ122の出力が所定値14を越えた場合にはV相の電流検出器32が異常であることが表示され、カウンタ123の出力が所定値14を越えた場合にはW相の電流検出器33が異常であることが表示器15に表示する。
カウンタ121〜123と所定値14を比較して故障している電流検出器を判断するため、電流検出器の出力に混入したノイズによる故障個所の誤検知をすることなく定常的に異常となる電流検出器を故障として正確に判断することができる。
なおこの故障している電流検出器を判断する判断器11と故障している箇所を表示する表示器15はq軸電流選択器102にも付加することができる。
本発明により三相交流電動機の各相の電流を検出する3つの電流検出器の出力のうち1つに異常が生じた場合でも電流フィードバックを用いた電流制御を継続して行い、三相交流電動機は安定したトルク出力を提供することができるので産業上の利用の可能性は大いにある。
請求項1の構成を示したブロック図である。(実施例1) 請求項2の構成を示したブロック図である。(実施例2) 請求項1を適用した際の動作波形を示している。(実施例1) 背景技術の構成を示したブロック図である。 背景技術を適用した際の動作波形を示している。
符号の説明
1 三相交流電動機
2 電力変換器
31,32,33 電流検出器
4 位置検出器
5,51,52,53,54 三相−dq回転座標変換器
61 d軸電流指令
62 q軸電流指令
711,712,713,714 d軸偏差演算器
721,722,723,724 q軸偏差演算器
81 d軸電流制御器
82 q軸電流制御器
9 dq−三相回転座標変換器
101 d軸電流選択器
102 q軸電流選択器
11,111,112,113,114 判断器
121,122,123 カウンタ
131,132,133 比較器
14 所定値
15 表示器

Claims (2)

  1. 三相の平衡した電圧指令に基づいて三相交流電動機に電圧を印加する電力変換器と該三相交流電動機のU相に流れる電流を検出するU相の電流検出器とV相に流れる電流を検出するV相の電流検出器とW相に流れる電流を検出するW相の電流検出器の3つの電流検出器と、該電流検出器にて検出した前記三相交流電動機の電流値と前記三相交流電動機に取り付けられた位置検出器の情報に基づいて回転座標上において直流状態として扱えるd軸電流およびq軸電流に変換する回転座標変換器と、d軸電流指令と該d軸電流との偏差を演算するd軸偏差演算器の演算結果を入力として該d軸電流指令と前記d軸電流の偏差をゼロするためのd軸電圧指令を出力するd軸電流制御器と、q軸電流指令と該q軸電流との偏差を演算するq軸偏差演算器の演算結果を入力としてq軸電流指令と前記q軸電流の偏差をゼロするためのq軸電圧指令を出力するq軸電流制御器と、該d軸電圧指令と該q軸電圧指令および前記三相交流電動機に取り付けられた前記位置検出器の情報を基に平衡した三相の交流電圧指令に変換する回転座標変換器を具備し、前記三相交流電動機に流れる電流を制御する電流制御装置において、
    該3つの電流検出器のうち該U相の電流検出器と該V相の電流検出器および該位置検出器の情報に基づいて回転座標上において直流状態として扱える第2d軸電流および第2q軸電流に変換する第2回転座標変換器と、前記3つの電流検出器のうち前記U相の電流検出器と該W相の電流検出器および前記位置検出器の情報に基づいて回転座標上において直流状態として扱える第3d軸電流および第3q軸電流に変換する第3回転座標変換器と、前記3つの電流検出器のうち前記V相の電流検出器と前記W相の電流検出器および前記位置検出器の情報に基づいて回転座標上において直流状態として扱える第4d軸電流および第4q軸電流に変換する第4回転座標変換器と、前記d軸電流指令と該第2d軸電流との偏差を演算する第2d軸偏差演算器と、前記q軸電流指令と該第2q軸電流との偏差を演算する第2q軸偏差演算器と、前記d軸電流指令と該第3d軸電流との偏差を演算する第3d軸偏差演算器と、前記q軸電流指令と該第3q軸電流との偏差を演算する第3q軸偏差演算器と、前記d軸電流指令と該第4d軸電流との偏差を演算する第4d軸偏差演算器と、前記q軸電流指令と該第4q軸電流との偏差を演算する第4q軸偏差演算器と、該d軸偏差演算器、該第2d軸偏差演算器、該第3d軸偏差演算器、該第4d軸偏差演算器の出力のうち絶対値が最小となる出力を選択するd軸電流選択器と、該q軸偏差演算器、該第2q軸偏差演算器、該第3q軸偏差演算器、該第4q軸偏差演算器の出力のうち絶対値が最小となる出力を選択するq軸電流選択器を具備し、該d軸電流選択器の出力を前記d軸電流制御器の入力とし、該q軸電流選択器の出力を前記q軸電流制御器の入力とすることを特徴とする三相交流電動機の電流制御装置。
  2. 請求項1の電流制御装置において、
    前記d軸偏差演算器の出力が選択された場合に1と出力し選択されなかった場合に0を出力する第1判断器と、前記第2d軸偏差演算器の出力が選択された場合に1と出力し選択されなかった場合に−1を出力する第2判断器と、該第2判断器の出力を積算し下限値が0である第1カウンタと、前記第3d軸偏差演算器の出力が選択された場合に1と出力し選択されなかった場合に−1を出力する第3判断器と、該第3判断器の出力を積算し下限値が0である第2カウンタと、前記第4d軸偏差演算器の出力が選択された場合に1と出力し選択されなかった場合に−1を出力する第4判断器と、該第4判断器の出力を積算し下限値が0である第3カウンタと、第1判断器の出力が1の場合に第1カウンタ、第2カウンタ、第3カウンタのカウント値を0にクリアするリセット信号を具備し、第1カウンタが所定値を越えたら前記W相の電流検出器が故障したことを第2カウンタが所定値を越えたら前記V相の電流検出器が故障したことを第3カウンタが所定値を越えたら前記U相の電流検出器が故障したことを表示器に表示することを特徴とする請求項1の電流制御装置。
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