JP5408918B2 - モータの制御方法および制御装置 - Google Patents
モータの制御方法および制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5408918B2 JP5408918B2 JP2008185065A JP2008185065A JP5408918B2 JP 5408918 B2 JP5408918 B2 JP 5408918B2 JP 2008185065 A JP2008185065 A JP 2008185065A JP 2008185065 A JP2008185065 A JP 2008185065A JP 5408918 B2 JP5408918 B2 JP 5408918B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- motor
- converter
- phase
- detector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Description
このような駆動電流のオフセットを補正する技術として、例えば特開2001−298992号公報(特許文献1参照)に開示されるモータの制御装置がある。
また、本発明は、モータ(7)の速度を制御するための速度制御器(1)と、前記モータ(7)の励磁分電流idおよび、トルク分電流iqを制御するための電流制御器(2)と、該電流制御器(2)からの出力vd,vqをdq座標上の電圧指令から3相交流座標系へ変換するためのdq/3相変換器(3)と、前記dq/3相変換器(3)からの電圧指示に基づきPWM制御を行い、前記モータ(7)に電源電圧を印加するためのインバータ(5)と、前記モータ(7)の回転子の位置を検出する位置検出器(8)と、を備え、前記モータ(7)に流れる電流を検出し、この駆動電流値を駆動制御にフィードバックするモータの制御装置において、前記モータ(7)に流れる3相電流のうち二つの相の電流を検出するための前記電流検出器(6)と、前記位置検出器(8)から得られる前記モータ7の回転子の位置情報を速度に変換する位置・速度変換器(9)と、前記電流検出器(6)から得られる該電流検出器によるオフセット値Δu1、Δv1が加算されたiu+Δu1、iv+Δv1と、A/Dコンバータ(10)のオフセット値Δu2, Δv2をそれぞれ加算したiuoff(=iu+Δu1+Δu2),ivoff(=iv+Δv1+Δv2)を離散化する該A/Dコンバータ(10)と、離散化されたiuoff,ivoffを3相交流座標系からdq座標系へ変換する3相/dq変換器(11)と、前記位置・速度変換器(9)から出力される速度情報と、前記電流制御器(2)の出力vd,vqをもとにdq座標上の電流を推定する電流シミュレータ(12)と、この電流シミュレータ(12)からの推定電流idsim´,iqsim´と、前記3相/dq変換器(11)から出力される電流との差分から、前記電流検出器(6)のオフセット値を推定する電流オフセット推定器(13)とを備え、前記電流シミュレータ(12)の推定電流(idsim´,iqsim´)の直流成分が電気的パラメータの変動による誤差分となり、 前記電流検出器(6)のオフセットがリップル成分となることを利用して、 モータの抵抗とインダクタンスのパラメータ変動時においても、 前記電流検出器(6)とA/Dコンバータ(10)の両出力信号に基づいて前記電流オフセット推定器(13)でオフセット値を推定することにある。
図1は、本発明の実施の形態を示すモータの制御装置のブロック図である。図1の点線内部は中央処理装置CPUを構成している。
まず、図1の回路構成を説明すると、1は多相、例えば3相の交流電動機(以下モータと略称する。)7の速度を制御するための速度制御器である。2は速度制御器1からの信号(iqref)が入力され、励磁分電流idおよび、トルク分電流iqを制御するための電流制御器であり、その電流制御器2の出力はdq座標軸上の電圧指令vd,vqとなる。3は電流制御器2からの出力、電圧指令vd,vqを、dq座標上の電圧指令から3相交流座標系へ変換するためのdq/3相変換器である。4はモータ7を駆動するための交流電源である。5は交流電源4からの出力である電圧を、前記dq/3相変換器3から得られる電圧指示になるようにPWM制御を行い、前記モータ7に駆動電流を供給するためのインバータである。6はインバータ5とモータ7との間に接続された電流検出器であり、この電流検出器6は、モータ7に流れる3相電流のうちU,V相の電流を検出するためのものである。この電流検出器6からの出力には、電流検出器6によるオフセット(Δu1,Δv1)を乗じている。前記モータ7は、インバータ5からモータ7の各相(U相、V相、W相)に供給される駆動電流により制御される。
12は前記位置速度変換器9と、前記電流制御器2の出力側に接続され、前記位置速度変換器9によって得られるモータ速度ωと、電流制御器2の出力vd、vqをもとにdq座標上の電流を推定する電流シミュレータであり,その出力はidsim´,iqsim´で表される。
実施の形態では点線内についてはCPUを用いて行ったが,CPUを用いずに同じ構成を組み、実施することも可能である。
電流検出器6より得られる電流は数1に示すように電流検出器6によるオフセット(Δu1,Δv1)が乗っており、電流検出器6より得られる電流をCPUに入力する場合には必ずA/Dコンバータ10(アナログ/デジタル変換器)を用いることになる。電流をA/Dコンバータ10で離散化する際に乗るオフセット(Δu2,Δv2)と,電流検出器6によるオフセット値(Δu1,Δv1)とあわせれば数1である。
電気的パラメータのノミナル値Rn,Lnにパラメータ誤差を含む場合の電流検出器6のオフセット推定についての他の実施の形態について示す。
この場合でも、用いる図は、図1である。しかしながら、その実施手順が異なる。センサ電流と推定電流を表した図8は電気的パラメータに誤差があるとき(Ra=αRn,La=βLn)の検出電流id,iqと、電流シミュレータ12の出力(idsim´、iqsim´)であり、定常状態時に直流分のオフセットが乗っている。パラメータ誤差がある場合にはパラメータ誤差による影響は電流シミュレータ12の直流分に現れる。
実際の巻線抵抗Ra,巻線インダクタンスLaに対して電流シミュレータ12で用いるノミナル値(カタログ値)Rn0,Ln0がそれぞれα倍、β倍の誤差を持っている場合。Ra=αRn0,La=βLn0となる。
ステップ1では、一定負荷を掛け、速度指令としてステップ状の指令を与える(S1)。
そして、ステップ2では、電流シミュレータ出力と、電流検出器出力のid,idsim´を比較する(S2)。このときの波形は図8に示されている。
次に、ステップ3では、電流シミュレータ出力idsim´の直流分が、電流検出器出力のid(id=0)と同じように0になるように電流シミュレータ12のRnを調節しRn1とする。Ra=βRn1(S3)このときの波形は図9に示されている。
また、ステップ4では、Rn1を用いた電流シミュレータ12のq軸電流出力iqsim´と電流検出器6より得られるq軸電流iqよりβを算出する。β=iqsim´/iq、得られたβを用いて、La=βLn0よりLaを算出する(S4)。
次に、ステップ5では、電流シミュレータ12のRnをRn0に戻し、得られたLa=βLn0を用いて、電流シミュレータ12を構成し、再度電流シミュレータ出力と、電流検出器出力のid,idsim´を比較する(S5)。この時の波形を図11に示す。
そして、ステップ6では、電流シミュレータ出力idsim´の直流分が、電流検出器出力のid=0と同じように0になるように電流シミュレータ12のLnを調節しLn1とする(S6)。Ln=αLn1となる。この時の波形を図12に示す。
最後に、ステップ7では、Ln1を用いた電流シミュレータ12のq軸電流出力iqsim´と電流検出器6より得られるq軸電流iqよりαを算出する。α=iqsim´/iq,Ra=αRnよりRaを同定する(S7)。
また、推定電流の直流成分が電気的パラメータの変動による誤差分となり、 電流センサのオフセットがリップル成分となることを利用して、 モータの抵抗とインダクタンスのパラメータ変動時においても、電流センサとA/D コンバータ10の両方によりオフセット値の推定を行う方法とその装置である。
上記の実施の形態によれば、電流検出器6のオフセットを除去することでトルク脈動などを起こさない頑健な電流制御系を得ることができる。
2 電流制御器
3 dq/3相変換器
4 交流電源
5 インバータ
6 電流検出器
7 電動機(モータ)
8 位置検出器
9 位置・速度変換器
10 A/Dコンバータ
11 3相/dq変換器
12 電流シミュレータ
13 オフセット推定器
14 dq/3相変換器
Claims (2)
- モータ(7)の励磁分電流idおよび、トルク分電流iqを制御するための電流制御器(2)からの出力vd,vqを、dq/3相変換器(3)によってdq座標上の電圧指令から3相交流座標系へ変換し、前記dq/3相変換器(3)からの電圧指示に基づきPWMインバータ(5)のPWM制御を行い、前記モータ(7)に電源電圧を印加するとともに、前記モータ(7)に流れる電流を検出し、この駆動電流値を駆動制御にフィードバックするモータの制御方法において、
前記モータ(7)に流れる3相電流のうち二相の電流を電流検出器(6)により検出し、前記モータ(7)の回転子の位置を位置検出器(8)により検出し、該位置検出器(8)から得られるモータ(7)の回転子の位置情報を位置・速度変換器(9)によって速度に変換し、前記電流検出器(6)から得られるオフセットが乗っている電流iuoff,ivoffを、3相/dq変換器(11)によって3相交流座標系からdq座標系へ変換するとともに、前記位置・速度変換器(9)から出力される速度情報と、前記電流制御器(2)の出力vd,vqをもとにdq座標上の電流を推定し、この推定電流(idsim´,iqsim´)と、前記3相/dq変換器(11)から出力される電流との差分から、前記電流検出器(6)のオフセット値を推定するとともに、
前記推定電流の直流成分が電気的パラメータの変動による誤差分となり、 前記電流検出器(6)のオフセットがリップル成分となることを利用して、 前記モータ(7)の抵抗とインダクタンスのパラメータ変動時においても、 前記電流検出器(6)とA/Dコンバータ(10)の両出力信号に基づいて、前記オフセット値を推定することを特徴とするモータの制御方法。 - モータ(7)の速度を制御するための速度制御器(1)と、
前記モータ(7)の励磁分電流idおよび、トルク分電流iqを制御するための電流制御器(2)と、
該電流制御器(2)からの出力vd,vqをdq座標上の電圧指令から3相交流座標系へ変換するためのdq/3相変換器(3)と、
前記dq/3相変換器(3)からの電圧指示に基づきPWM制御を行い、前記モータ(7)に電源電圧を印加するためのインバータ(5)と、
前記モータ(7)の回転子の位置を検出する位置検出器(8)と、
を備え、前記モータ(7)に流れる電流を検出し、この駆動電流値を駆動制御にフィードバックするモータの制御装置において、
前記モータ(7)に流れる3相電流のうち二つの相の電流を検出するための前記電流検出器(6)と、
前記位置検出器(8)から得られる前記モータ(7)の回転子の位置情報を速度に変換する位置・速度変換器(9)と、
前記電流検出器(6)から得られるオフセットの乗っている電流(iuoff,ivoff)を3相交流座標系からdq座標系へ変換する3相/dq変換器(11)と、
前記位置・速度変換器(9)から出力される速度情報と、前記電流制御器(2)の出力vd,vqをもとにdq座標上の電流を推定する電流シミュレータ(12)と、
この電流シミュレータ(12)からの推定電流(idsim´,iqsim´)と、前記3相/dq変換器(11)から出力される電流との差分から、前記電流検出器(6)のオフセット値を推定する電流オフセット推定器(13)とを備え、
前記電流シミュレータ(12)の推定電流(idsim´,iqsim´)の直流成分が電気的パラメータの変動による誤差分となり、 前記電流検出器(6)のオフセットがリップル成分となることを利用して、 モータの抵抗とインダクタンスのパラメータ変動時においても、 前記電流検出器(6)とA/Dコンバータ(10)の両出力信号に基づいて前記電流オフセット推定器(13)でオフセット値を推定することを特徴とするモータの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008185065A JP5408918B2 (ja) | 2008-07-16 | 2008-07-16 | モータの制御方法および制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008185065A JP5408918B2 (ja) | 2008-07-16 | 2008-07-16 | モータの制御方法および制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010028927A JP2010028927A (ja) | 2010-02-04 |
JP5408918B2 true JP5408918B2 (ja) | 2014-02-05 |
Family
ID=41734203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008185065A Expired - Fee Related JP5408918B2 (ja) | 2008-07-16 | 2008-07-16 | モータの制御方法および制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5408918B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5768255B2 (ja) * | 2011-08-19 | 2015-08-26 | 国立大学法人長岡技術科学大学 | 永久磁石同期モータの制御装置 |
JP6080687B2 (ja) * | 2013-05-23 | 2017-02-15 | カルソニックカンセイ株式会社 | モータ制御装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19980015274A (ko) * | 1996-08-20 | 1998-05-25 | 김광호 | 모터의 이상상태 감지장치 및 이상상태 감지방법 |
JP3830316B2 (ja) * | 1999-10-14 | 2006-10-04 | 株式会社ジェイテクト | モータ制御装置 |
JP5041327B2 (ja) * | 2006-12-21 | 2012-10-03 | 日本精工株式会社 | パワーステアリング制御装置、および方法 |
-
2008
- 2008-07-16 JP JP2008185065A patent/JP5408918B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010028927A (ja) | 2010-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4168730B2 (ja) | 3相交流電動機の制御装置 | |
JP6735827B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP7102407B2 (ja) | インバータ装置、及び、電動パワーステアリング装置 | |
JP6400209B2 (ja) | 同期電動機制御装置、圧縮機駆動装置、空気調和機及び同期電動機の制御方法 | |
JP4760118B2 (ja) | 電動機の制御装置 | |
JP6129972B2 (ja) | 交流電動機の制御装置、交流電動機駆動システム、流体圧制御システム、位置決めシステム | |
JP2006129632A (ja) | 電動機駆動装置 | |
JP2010200430A (ja) | 電動機の駆動制御装置 | |
JP4529113B2 (ja) | 電圧形インバータ及びその制御方法 | |
JP2010246260A (ja) | モータ制御装置およびモータ制御方法 | |
JP6293401B2 (ja) | 空気調和機のモータ制御装置及び空気調和機 | |
JP2010268629A (ja) | インバータ装置 | |
JP2010068581A (ja) | 電動機駆動装置 | |
JP5408918B2 (ja) | モータの制御方法および制御装置 | |
JP2005229717A (ja) | 同期電動機の電流センサレス制御方法および装置 | |
JP2008228431A (ja) | 交流電動機の駆動制御装置 | |
JP2002315389A (ja) | 電動機制御装置 | |
JP2005151744A (ja) | 電動機駆動装置 | |
JP6458684B2 (ja) | 電力制御方法、及び、電力制御装置 | |
JP2005130608A (ja) | モータ制御装置 | |
JP2017205017A (ja) | 空気調和機のモータ制御装置及び空気調和機 | |
JP2007202295A (ja) | 交流モータ制御装置および制御方法 | |
JP2006074951A (ja) | 交流電動機の制御装置 | |
CN115398794A (zh) | 马达控制装置、马达***及马达控制方法 | |
JP6471670B2 (ja) | 電力制御方法、及び、電力制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110715 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20110721 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130415 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131011 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131105 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |