JP4776651B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

内燃機関制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4776651B2
JP4776651B2 JP2008087334A JP2008087334A JP4776651B2 JP 4776651 B2 JP4776651 B2 JP 4776651B2 JP 2008087334 A JP2008087334 A JP 2008087334A JP 2008087334 A JP2008087334 A JP 2008087334A JP 4776651 B2 JP4776651 B2 JP 4776651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boost
current
switching
coil
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008087334A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009243275A (ja
Inventor
黛  拓也
光彦 渡部
亮一 大浦
正浩 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2008087334A priority Critical patent/JP4776651B2/ja
Priority to EP09002024.9A priority patent/EP2105599B1/en
Priority to US12/372,355 priority patent/US8081498B2/en
Publication of JP2009243275A publication Critical patent/JP2009243275A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4776651B2 publication Critical patent/JP4776651B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils
    • F02D2041/2003Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils using means for creating a boost voltage, i.e. generation or use of a voltage higher than the battery voltage, e.g. to speed up injector opening
    • F02D2041/2006Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils using means for creating a boost voltage, i.e. generation or use of a voltage higher than the battery voltage, e.g. to speed up injector opening by using a boost capacitor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils
    • F02D2041/2017Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils using means for creating a boost current or using reference switching

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明は、ガソリンや軽油等を燃料とする自動車、オートバイ、農耕機、工作機械、船舶機等において、バッテリ電源電圧を昇圧した高電圧を使用して負荷を駆動する内燃機関制御装置に係り、特に、気筒内直接噴射型インジェクタを駆動するのに好適な内燃機関制御装置に関する。
従来、ガソリンや軽油等を燃料とする自動車、オートバイ、農耕機、工作機械、船舶機等の内燃機関制御装置において、燃費や出力向上の目的により、気筒内に直接燃料を噴射するインジェクタを備えたものが用いられている。このようなインジェクタは、「気筒内直接噴射型インジェクタ」または「直噴インジェクタ(DI:Direct Injector)」と称される。
気筒内直接噴射型インジェクタを用いたエンジンは、従前の気筒外噴射型インジェクタすなわち吸気通路或いは吸気ポートに燃料を噴射して燃料と空気の混合気を形成する方式と比較して、高圧に加圧された燃料を使用する必要があるので、インジェクタの開弁動作に高いエネルギー(電圧)を必要とする。また、インジェクタの制御性を向上させると共に高速駆動に対応するためには、高いエネルギーを短時間でインジェクタに供給する必要がある。
内燃機関のインジェクタを制御する従来の内燃機関制御装置は、バッテリ電源の電圧を昇圧させる昇圧回路を用いて、インジェクタに通電させる通電電流を上昇させる方式を採用したのものが多い。
図8は、従来の内燃機関制御装置を示す回路図である。図8に示すように、内燃機関制御装置は、直噴インジェクタ3を駆動する駆動回路2とバッテリ電源1との間に配置され、短時間でバッテリ電源電圧Vbatよりも高い電圧に昇圧し、その昇圧電圧V100を駆動回路2に供給する昇圧回路100を備える。昇圧回路100は、バッテリ電源の電圧を昇圧する昇圧コイル110と、昇圧コイル110への通電をオンオフするスイッチ素子120と、スイッチ素子120に逆流防止用の充電ダイオード140を介して並列に挿入され昇圧コイル110からのエネルギーを蓄積する昇圧コンデンサ130とを有する。スイッチ素子120には、スイッチ素子120のオンオフ制御を行う昇圧制御回路150が接続される。昇圧制御回路150は、スイッチ素子120の駆動を制御する昇圧制御部151と、昇圧コンデンサ130の充電電圧を検出する電圧検出部152と、スイッチ素子120を流れる電流を検出する電流検出部153とを有する。昇圧制御部151の制御によりスイッチ素子120がオンの場合には、スイッチ素子120を通してバッテリ電源1から昇圧コイル110に電流が流れ、昇圧コイル110にエネルギーが蓄積される。スイッチ素子120をオフにすると、昇圧コイル110に流れていた電流が遮断され、昇圧コイル110のインダクタンス成分によって電気的エネルギーが昇圧コンデンサ130に充電される。
図3(e)は、直噴インジェクタ3に通電されるインジェクタ電流3Aの電流波形の一例である。図3(e)に示すように、インジェクタ3の通電初期には、昇圧電圧100Aにより、インジェクタ電流3Aを予め定められた上限ピーク電流460まで短時間に上昇させる(ピーク電流通電期間463)。このピーク電流値は、従来の気筒外噴射方式のインジェクタに流れるインジェクタ電流のピーク電流値と比較して、5〜20倍程度大きい。
ピーク電流通電期間463終了後は、インジェクタ3へのエネルギー供給源は、昇圧電圧100Aからバッテリ電源1へ移行し、ピーク電流に比べ1/2〜1/3程度の電流である第1の保持停止電流461−1〜461−2に制御され、その後、第1の保持停止電流の2/3〜1/2程度の電流である第2の保持停止電流462に制御される。ピーク電流460と第1の保持停止電流が通電される期間では、インジェクタ3は開弁して燃料を気筒内に噴射する。
上限ピーク電流460から第1の保持停止電流へ移行する過程は、インジェクタ3の磁気回路特性や燃料噴霧特性、インジェクタ3に燃料を供給するコモンレールの燃料圧力及び内燃機関に要求された動力によって決まる供給燃料量に応じたインジェクタ電流通電期間などによって決まる。その過程には、短時間に電流を立ち下げる場合や、緩やかに電流を立ち下げる場合や、或いは図3(e)に示すようにピーク電流緩行下降期間464−1では緩やかに電流を立ち下げ、ピーク電流急峻下降期間464−2では短時間に電流を立ち下げる場合等がある。
内燃機関制御装置では、燃料噴射終了時にインジェクタ3の閉弁を速やかに行うため、インジェクタ通電電流3Aの通電電流下降期間466(第2の保持停止電流462から立ち下げる期間)を短くしてインジェクタ電流3Aを遮断する必要がある。さらに、ピーク電流460から第1の保持停止電流461−1へ降下させる過程464−2、及び第1の保持停止電流461−2から第2の保持停止電流462へ降下させる過程465においても短時間にインジェクタ電流3Aを立ち下げる必要がある場合がある。
しかしながら、インジェクタ3の駆動コイルには、インジェクタ電流3Aが流れていることからコイルのインダクタンスによる高いエネルギーが蓄積されており、インジェクタ電流3を下降させるには、この蓄積エネルギーをインジェクタ3から消滅させることが必要である。インジェクタ駆動コイルの蓄積エネルギーの消滅を短時間の通電電流下降期間466内に実現させる方法としては、インジェクタ電流3Aを形成する駆動回路2の駆動素子においてツェナーダイオード効果を利用して通電エネルギーを熱エネルギーに変換する方法や、駆動回路2と昇圧回路100との間に配置される電流回生ダイオード5を介して、インジェクタ駆動コイルの駆動エネルギー用の昇圧コンデンサ130に回生させる方法等がある。
上記の熱エネルギーに変換する方法は、駆動回路2を簡略化することができるが、インジェクタ3の通電エネルギーを熱エネルギーに変換させるので、大電流を通電させる駆動回路には適していない。
他方、上記の昇圧コンデンサ130に回生させる方法は、インジェクタ3に大電流を流しても駆動回路2の発熱を比較的抑えることができるため、特に、軽油を使用する直噴インジェクタを使用したエンジン(「コモンレールエンジン」と称されることもある)や、燃料としてガソリンを使用する直噴インジェクタを使用したエンジン等、インジェクタ3への通電電流が大きいエンジンに広く使用されている。
インジェクタ駆動コイルの蓄積エネルギーを昇圧コンデンサに回生させる昇圧回路を用いた制御装置は、例えば、特許文献1に示されており、ここで、この昇圧回路の動作について図8及び図3を用いて説明する。
駆動回路2は、昇圧回路100の昇圧電圧100Aを使ってインジェクタ3に対しインジェクタ電流3Aの通電を行う。その結果、図3(a)に示すように、昇圧電圧100Aが昇圧開始の目安となる電圧401以下に低下したことが電圧検出部152により検出されると、昇圧制御部151は昇圧動作を開始する(図3(a)中、符号400は0[V]を示す)。昇圧制御部151は、スイッチ素子120を通電させるための昇圧制御信号151BをLOWからHIGHにする。これにより、スイッチ素子120がオンし、バッテリ電源1から昇圧コイル110に電流が流れ、昇圧コイル110にエネルギーが蓄積される。昇圧コイル110に流れる昇圧コイル電流110Aは、スイッチング素子120を通した電流(以下、「昇圧用スイッチング電流」と称する)160Aとして、電流検出抵抗160によって電圧に変換され、電流検出部153によって検出される。電流検出部153で検出される昇圧用スイッチング電流160Aの波形は図3(b)のようになる。図3(b)に示されるように、昇圧用スイッチング電流160Aが予め設定されたスイッチング停止閾値410を超えると、昇圧制御部151は、スイッチ素子120の開閉を制御する昇圧制御信号151BをHIGHからLOWにして、昇圧用のスイッチング電流160Aを遮断する。この遮断により、昇圧コイル110に流れる電流は、スイッチ素子120を通じてグランド4へ流れることができなくなり、昇圧コイル110のインダクタンス成分によって蓄えられたエネルギーは高電圧を発生する。昇圧コイル110の電圧が、昇圧コンデンサ130に蓄えられた昇圧電圧100Aと充電ダイオード140の順方向電圧とを加えた電圧より高くなると、昇圧コイル110に蓄えられたエネルギーは、充電ダイオード140を通じて、充電電流140Aとして昇圧コンデンサ130に移行する。充電電流140Aは、スイッチ素子120が遮断される直前に昇圧コイル110に流れていた電流のレベルすなわちスイッチング停止用の閾値410のレベルから始まり、急速に減少する。
上記の動作により上昇した昇圧電圧100Aが所定の昇圧停止レベルの電圧402に満たないことを検出した場合、昇圧制御部151は、通常、充電電流140Aを検出することなく、昇圧スイッチング周期に従って、スイッチ素子120を通電させるために昇圧制御信号151BをLOWからHIGHにする。この動作は、昇圧電圧が所定の昇圧停止レベルの電圧402になるまで繰り返される(昇圧復帰時間403)。
他方、駆動回路2により、インジェクタ電流3Aの遮断や短時間での立ち下げが始まると、通電電流下降期間466やピーク電流急峻下降期間464−2や第1の保持停止電流下降期間465の間、インジェクタ3からの回生電流が電流回生ダイオード5を通じて昇圧コンデンサ130流れる。これにより、昇圧コイル110による昇圧動作と同様に、インジェクタ3のインダクタンス成分に蓄えられていたエネルギーが、昇圧コンデンサ130に移行し、昇圧電圧100Aは上昇する。
以上のように、昇圧用のスイッチング電流160Aを検出して、スイッチング停止の閾値410以上にならないように制御する昇圧回路100は、昇圧用スイッチング電流160Aを検出せずに、予め決められた時間によって制御する昇圧回路(例えば、特許文献2参照)に比べ、昇圧用スイッチング電流160Aを低く抑えることができるので、スイッチ素子120、昇圧コイル110及び充電ダイオード140の発熱を最小限に抑えることができる。
特開2001−55948号公報 特開平9−285108号公報 特開2004−346808号公報
図5に昇圧復帰時間403とバッテリ電源電圧Vbatの相関を示す。図5に示すように、特性保証最低バッテリ電源電圧516以上である特性保証バッテリ電源電圧範囲(通常VB)519及び動作可能高バッテリ電源電圧517以上である動作可能高バッテリ電源電圧範囲(高VB)520においては、昇圧復帰時間403がバッテリ電源電圧Vbatによって変化することが無い。これは、特性保証最低バッテリ電源電圧516以上では、予め定められた昇圧スイッチング周期の内に、昇圧用スイッチング電流160Aが、スイッチング停止閾値410に達し、昇圧コイル110に流れていたエネルギーを昇圧コンデンサ130へ充電するのに要する期間をスイッチング停止後に残して終了するためである。ここで、スイッチング停止閾値410は、特性保証最低バッテリ電源電圧516において通常電圧時昇圧復帰要求時間513(バッテリ電源電圧が通常電圧であるとき、駆動回路2がインジェクタ3の開弁を所定時間(間隔)で行うために昇圧回路100に要求する最低限必要な昇圧復帰時間)を満足できるように調整された値である。従って、1回の昇圧スイッチング動作で昇圧コンデンサ130へ充電するエネルギーは一定であり、特性保証最低バッテリ電源電圧516以上の範囲では、昇圧復帰時間403は通常電圧時昇圧復帰要求時間513以下の一定値となる。
しかしながら、バッテリ電源電圧Vbatが低下し、特性保証最低バッテリ電源電圧516を下回る動作可能低バッテリ電源電圧範囲(低VB)518においては、図4(b)に示すように、予め定められた昇圧スイッチング周期500の内に、昇圧用スイッチング電流160Aが、スイッチング停止閾値410に達しなくなる。よって、昇圧コイル110に流れていたエネルギーを昇圧コンデンサ130へ充電するのに要する期間(昇圧コイル充電期間502)が、次の昇圧スイッチング周期500に移ってしまう。昇圧コイル充電期間終了後、次のスイッチング周期500が開始するまで昇圧コイル電流110Aが流れない期間(昇圧動作停止時間503)が長くなるので、バッテリ電源電圧Vbatの低下の影響以上に昇圧復帰時間403が長くなり、図5の低電圧時昇圧復帰要求時間512(バッテリ電源電圧が特性保証最低バッテリ電源電圧516以下であるとき、駆動回路2がインジェクタの開弁を所定時間(間隔)で行うために昇圧回路に要求する最低限必要な昇圧復帰時間)を満足できないケースも発生する。
本発明の目的は、上記課題を解決すべく、バッテリ電源電圧が低下した時に、昇圧回路の昇圧復帰時間の長期化を最小限にとどめ、低電圧時昇圧復帰要求時間を満足することができる内燃機関制御装置を提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明に係る内燃機関制御装置は、例えばバッテリ電源に接続され該バッテリ電源の電圧を昇圧する昇圧コイルと、前記昇圧コイルに接続され該昇圧コイルへ電流を通電又は遮断するスイッチ素子と、前記昇圧コイルからのインダクタンス成分の電流エネルギーを蓄積する昇圧コンデンサと、前記昇圧コイルに通電される昇圧用スイッチング電流が予め設定されたスイッチング停止閾値に達するまで前記スイッチ素子を通電させた後、前記昇圧用スイッチング電流を遮断して前記昇圧コイルに発生した高電圧を前記昇圧コンデンサに充電させる制御を一定の昇圧スイッチング周期をもって行う昇圧制御回路とを備えた内燃機関制御装置において、前記昇圧制御回路は、昇圧スイッチング周期内において、前記昇圧用スイッチング電流を上昇させる昇圧コイル電流上昇期間と、前記昇圧スイッチング周期内であって前記昇圧コイル電流上昇期間より後の期間に、前記昇圧用スイッチング電流を遮断して前記昇圧コイルに蓄積された電気エネルギーの前記昇圧コンデンサへの充電を確保するための時間である昇圧コンデンサ充電確保時間と、を設定するものである。
本発明によれば、バッテリ電源電圧が低下した時に、昇圧回路の昇圧復帰時間の長期化を最小限にとどめ、低電圧時昇圧復帰要求時間を満足することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、第1の実施形態の内燃機関制御装置を示す回路図である。
図1に示すように、内燃機関制御装置は、バッテリ電源1とそのバッテリ電源1のグランド4とによって電源供給を受ける昇圧回路100と、インジェクタ3の電磁弁(ソレノイド)を駆動する駆動回路2とを備える。昇圧回路100は、バッテリ電源電圧Vbatを昇圧し、その昇圧電圧100Aを駆動回路2に供給する回路である。昇圧回路100と駆動回路2との間には、インジェクタ3の回生電流を昇圧回路100に回生するための電流回生ダイオード5が接続されている。
昇圧回路100は、バッテリ電源1の電圧を昇圧するためのインダクタンス成分を持った昇圧コイル110と、昇圧コイル110への電流の通電・遮断を切り替えるスイッチ素子120と、昇圧コイル110のインダクタンス成分で蓄積された電流エネルギーを蓄積する昇圧コンデンサ130と、昇圧コンデンサ側から昇圧コイル側へ電流を阻止する充電ダイオード140と、昇圧コイル110に流れる電流(昇圧コイル電流110A)及び昇圧電圧100Aを基にスイッチ素子120のオンオフ制御を行う昇圧制御回路150とを備える。
昇圧コイル110は、その一端がバッテリ電源1に接続され、他端にはスイッチ素子120が接続される。昇圧コイル110とスイッチ素子120との間には充電ダイオード140の一端(アノード)が接続され、その充電ダイオード140の他端(カソード)には昇圧コンデンサ130が接続される。昇圧コンデンサ130は、駆動回路2の電源となるもので、さらには駆動回路2側の電流回生ダイオード5を介して駆動回路2からの回生電流を得られるように、駆動回路2及び電流回生ダイオード5と接続される。昇圧コンデンサ130の他端はバッテリ電源1のグランド4に接続され、スイッチ素子120の他端は電流検出用抵抗160を介してバッテリ電源1のグランド4に接続されている。スイッチ素子120は、FET(電界効果トランジスタ)或いはIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等のバイポーラ型トランジスタで構成される。スイッチ素子120のソース−ドレイン間には、スイッチ素子120をマイナスサージから保護するためスイッチ素子側ダイオード121が接続され、その接続方向は電流検出用抵抗160側から昇圧コイル110側に順方向となっている。
昇圧制御回路150は、スイッチ素子120のオンオフを制御する昇圧制御部151と、昇圧コンデンサ130の電圧(昇圧電圧)100Aを検出する電圧検出部152と、スイッチ素子120を流れる電流を検出する電流検出部153とを備える。昇圧制御部151は、スイッチ素子120のゲートに信号を送る。電流検出部153は、スイッチ素子120のグランド側に接続された電流検出用抵抗16の両端電圧を入力する。
昇圧制御回路150は、一定の昇圧スイッチング周期である昇圧基本クロック信号154Aを生成する低周波発振器154と、昇圧基本クロック信号154Aより十分に高い周波数を有する高周波クロック信号155Aを生成する周波発振器155と、基本クロック信号154Aと高周波クロック信号155Aとを基に昇圧通電タイミング信号156Aを生成するカウンタ156とをさらに備える。
内燃機関制御装置は、昇圧回路100の他に、エンジン回転センサやインジェクタに燃料を供給するコモンレールの燃料圧力等の各種センサの入力回路、それら入力回路の入力信号に応じてインジェクタの通電タイミングを演算する演算装置、点火コイル駆動回路、スロットル駆動回路やその他の駆動回路、他の制御装置との通信回路、各種診断やフェールセーフに対応した制御回路、これらの演算装置、駆動回路及び制御回路に電源供給する電源回路等を備える(いずれも図示せず)。
次に、本実施形態の内燃機関制御装置の動作について説明する。
図2(a)〜(e)及び図3(a)〜(e)は、それぞれ内燃機関制御装置の各箇所における電圧波形又は電流波形を示す図である。図2(a)は低周波発生器154で生成され昇圧制御部151に出力される昇圧基本クロック信号154Aのパルス電圧波形を示し、図2(b)はパルス高周波発振器155で生成されカウンタ156に出力される高周波クロック信号155Aのパルス電圧波形を示し、図2(c)はカウンタ156で生成され昇圧制御部151に出力される昇圧通電タイミング信号156Aのパルス電圧波形を示し、図2(d)は、昇圧制御部151からスイッチ素子120に送信され、スイッチ素子120のオンオフを指示する昇圧制御信号151Aを示し、図2(e)は、昇圧コイル電流110Aの電流波形110Aを示す。図2(f)は、図2(a)〜図2(e)の電圧波形及び電流波形に対応させて、バッテリ電源電圧Vbatが、特性保証バッテリ電源電圧範囲519内(以下、「通常時電圧(通常VB)」という)、動作可能高バッテリ電源電圧範囲520内(以下、「高VB」という)、及び動作可能低バッテリ電源電圧範囲518内(以下「低VB」という)の3つの電圧範囲にあることを示している。図2(f)によれば、図2(a)〜図2(e)の電圧波形及び電流波形において、最初の3周期が通常VB時のもの、次の1周期が高VB時のもの、次の2周期が低VB時のものであることを表している。
図3(a)は、昇圧コンデンサ130の電圧である昇圧電圧100Aの電圧波形を示し、図3(b)は、電流検出部160で検出される昇圧用スイッチング電流160A(昇圧コイル電流110Aと等しい)の電流波形、図3(c)は、図2(d)に示した昇圧制御信号151Aの電圧波形、図3(d)は、昇圧コイル110から充電ダイオード140を流れる充電電流140Aの電流波形、図3(e)は、インジェクタ電流3Aの電流波形を示す図である。
まず、バッテリ電源電圧Vbatが通常VB519や高VB520の電圧範囲内にある場合の内燃機関制御装置の動作について説明する。
昇圧回路100は、駆動回路2に昇圧電圧100Aを供給し、その駆動回路2がインジェクタ3の駆動コイルに対しインジェクタ電流3Aの通電を行う。インジェクタ電流3Aの通電により、図3(a)に示すように、電圧検出部152で検出される昇圧電圧100Aが昇圧開始電圧401以下に低下すると、昇圧制御部151が昇圧動作を開始する。
昇圧動作は、昇圧制御部151がスイッチ素子120を通電させるための昇圧制御信号151AをLOW(オフ)からHIGH(オン)にすることで開始する。スイッチ素子120がHIGHに切り替えられると、昇圧コイル110にバッテリ電源1から電流(昇圧コイル電流110A)が流れ、昇圧コイル110にインダクタンス成分のエネルギーが蓄積される。昇圧コイル110に流れる電流は、昇圧用スイッチング電流160Aとして、電流検出抵抗160によって電圧に変換され、電流検出部153で検出される。
図2(e)に示すように、スイッチ素子120がHIGHに切り替えられると、昇圧コイル110に流れる電流110A(昇圧用スイッチング電流160A)は、スイッチ素子120に過電流が流れることを防止するために予め定められたスイッチング停止閾値410に達するまで上昇する。昇圧コイル電流110Aがスイッチング停止閾値410に達したことが電流検出部153で検出されると、昇圧制御部151がスイッチ素子120をHIGHからLOWに切り替えて昇圧用スイッチング電流160Aの遮断を開始する。バッテリ電源電圧Vbatが通常VB519のとき、昇圧コイル110に通電し始めてから遮断が開始されるまで、昇圧コイル電流110Aが上昇している時間を昇圧コイル電流上昇時間501とする(図2(e)参照)。
スイッチ素子120の通電が遮断されると、昇圧コイル110に流れている昇圧コイル電流110Aはスイッチ素子120を通じてグランド4へ流れることができなくなり、昇圧コイル110のインダクタンス成分によって蓄えられたエネルギーは高電圧を発生する。この電圧が、昇圧コンデンサ130の電圧(昇圧電圧100A)と充電コンデンサ140の順方向電圧との合計電圧より高くなると、昇圧コイル110に蓄えられたエネルギーは、充電ダイオード140を通じて充電電流140Aとして、昇圧コンデンサ130に移行し充電される。
図3(d)に示すように、充電電流140Aは、通電開始直後(スイッチの切替直後)ではスイッチ素子120が遮断する直前に昇圧コイル110に流れていた昇圧コイル電流110Aの値とほぼ同じであるが、昇圧コンデンサ130へのエネルギー移行に伴って急速に減少する。昇圧コンデンサ130には昇圧コイル110で発生したエネルギーが蓄えられ昇圧電圧が100A上昇する。バッテリ電源電圧Vbatが通常VBのとき、昇圧用スイッチング電流160Aが遮断されてから、再び昇圧コイル110に通電が開始されるまでの時間502は、昇圧コンデンサ130への充電確保のために設定される時間であるので、ここでは昇圧コンデンサ充電確保時間502と称する(図2(e)参照)。
図3(a)に示すように、上記の動作により昇圧コンデンサ130が充電されても、昇圧電圧100Aが、インジェクタ3を駆動するための目標電圧として設定された昇圧停止電圧402に満たない場合、昇圧制御部151は、予め設定した昇圧コンデンサ充電確保時間502を待ってから、スイッチ素子120を通電させるために昇圧制御信号151AをLOWからHIGHにする。このスイッチ素子120のオンオフ動作は、昇圧電圧100Aが所定の昇圧停止電圧402になるまで、昇圧コイル電流上昇時間501と昇圧コンデンサ充電確保時間502とを合わせて1周期とする一定のスイッチング周期500を以って繰り返される。
ここで、上述したスイッチ素子120のオンオフを決定するスイッチング周期500と昇圧制御信号151Aとついて説明する。図2(a)〜図2(e)に示すように、このスイッチング周期500は、昇圧基本クロック信号154Aの周期と一致している。昇圧制御部151からスイッチ素子120のゲートに入力される昇圧制御信号151A(図2(d)中、420はHIGH、421はLOWを示す)は、低周波発振器154から伝送される昇圧基本クロック信号154Aと、カウンタ156から伝送される昇圧通電タイミング信号156Aとから合成される。昇圧通電タイミング信号156Aは、高周波発振器155から伝送される高周波クロック信号155Aから生成される。本実施形態では基本クロック信号の周波数は数kHz〜数百kHzとし、より具体的には例えば20kHz程度とした。高周波クロック信号の周波数は、数MHzとし、より具体的には例えば4MHz程度とした。
本実施形態の内燃機関制御装置では、昇圧コイル電流上昇時間501と、昇圧コイル電流上昇時間501とは別に設定される昇圧コンデンサ充電確保時間502とでスイッチング周期を構成している。つまり、昇圧コイル電流上昇時間501は、昇圧通電タイミング信号156Aによって開始され、他方、昇圧コンデンサ充電確保時間502は昇圧基本クロック信号154Aの立上がりによって終了するので、昇圧コイル電流上昇時間501と昇圧コンデンサ充電確保時間502とは互いに異なって設定されている(昇圧コンデンサ充電確保時間の方が短く設定されている)。
本実施形態では、昇圧コイル電流上昇時間501は、バッテリ電源電圧Vbatが通常VB519であるとき、昇圧コイル電流110Aが上昇し始めてからスイッチング停止閾値410に達するまでの時間としている。また、昇圧コンデンサ充電確保時間502は、バッテリ電源電圧Vbatが通常VB519であるとき、昇圧コイル110に蓄積されたエネルギーが昇圧コンデンサ130に充電される(昇圧コイル110からの充電電流140Aがスイッチング停止閾値410から0に下降する)時間に一致して設定されている。
バッテリ電源電圧Vbatが高VB520にあるときは、昇圧コイル電流110Aが通常VB519の昇圧コイル電流上昇時間501よりも早くスイッチング停止閾値410に達して、昇圧コンデンサ130の充電が行われている。この場合には、予め設定されている昇圧コンデンサ充電確保時間502よりも早い段階で充電が完了し、符号502で示す設定充電期間では、昇圧コイル電流の上昇も昇圧コンデンサ130の充電もされていない。
しかしながら、内燃機関始動時にスタータへの大電流供給による場合や、オルタネータによる発電が不十分になった場合や、アイドルストップによって内燃機関が一時停止してから再起動する場合等により、バッテリ電源電圧Vbatが低下した動作可能低バッテリ電源電圧範囲(低VB)518では、昇圧用スイッチング電流160A(昇圧コイル電流110A)が、スイッチング周期500の間に、所定のスイッチング停止閾値410まで達しない。
図4(b)に示したように、従来の内燃機関制御装置においてバッテリ電源電圧が低VB状態に陥った場合、昇圧コイル110に蓄積されていたエネルギーを昇圧コンデンサ130へ充電するのに要する期間が、次の昇圧スイッチング周期500に移ってしまうため、充電終了後、再び昇圧コイルの通電が開始されるまで、大きな昇圧動作停止時間503が発生する。したがって、バッテリ電源電圧Vbatの低下の影響以上に昇圧復帰時間403が長くなる。
これに対して、図4(a)に示すように、本実施形態の内燃機関制御装置は、スイッチング周期500の前半部で少なくとも昇圧コイル電流110を上昇させる昇圧コイル電流上昇時間501を設定し、昇圧スイッチング周期500の後半部で昇圧コンデンサ充電確保時間502を使用するよう設定する。したがって、昇圧コイル電流110Aがスイッチング停止閾値410まで上昇しなくても、昇圧コイル110に蓄積されていたエネルギーを昇圧コンデンサ130へ充電するのに要する時間が、昇圧スイッチング周期500より短い昇圧コンデンサ充電確保時間502内で終了する。その結果、昇圧動作停止時間503を最小限に抑えることができる。
本実施形態の内燃機関制御装置のバッテリ電源電圧Vbatと昇圧復帰時間403との関係を、従来の内燃機関制御装置のそれと比較して、図5を用いて説明する。
図5中、昇圧復帰時間403とは、駆動回路2がインジェクタ3の開弁に必要とする電圧まで昇圧電圧100Aが復帰するのに必要な時間である。昇圧復帰要求時間とは、駆動回路2がインジェクタの開弁を所定時間(間隔)で行うために昇圧回路に要求する最低限必要な昇圧復帰時間であり、通常時昇圧復帰要求時間513は、バッテリ電源電圧が通常VB519であるときの昇圧復帰要求時間であり、低電圧時昇圧復帰要求時間512は、バッテリ電源電圧が低VB518であるときの昇圧復帰要求時間である。
本内燃機関制御装置、従来の内燃機関制御装置の両方とも、バッテリ電源電圧Vbatが通常VB519及び高VB520の範囲内にあるときは、バッテリ電源電圧Vbatが変動しても、昇圧復帰時間403は、通常電圧時昇圧復帰要求時間513より短い時間で一定になる。
しかしながら、バッテリ電源電圧Vbatが特性保証最低バッテリ電源電圧516を下回る低VB518の範囲になると、従来の内燃機関制御装置では、昇圧復帰時間511が、バッテリ電源電圧Vbatの低下に伴い急速に長期化して低電圧時昇圧復帰要求時間512を越えてしまうことがある。
これに対し、本実施形態の内燃機関制御装置では、バッテリ電源電圧Vbatが低VBの範囲にあるときは、昇圧復帰時間が低電圧時昇圧復帰要求時間512を満足させることができる(グラフ510)。
以上、本実施形態の内燃機関制御装置によれば、昇圧回路100の基本的な回路構成を変えることなく、所定のスイッチング周期500内に昇圧コイル電流上昇時間501と昇圧コンデンサ充電確保時間502とを設けたことにより、バッテリ電源電圧Vbatが低下した時に、昇圧回路100の昇圧復帰時間403の長期化を最小限にとどめ、低電圧時昇圧復帰要求時間512を超えないようにすることができる。具体的には、バッテリ電源電圧Vbatが低下した時に、昇圧復帰時間403の長期化を最小限に留めることができるので、内燃機関始動時のスタータへの大電流供給による場合や、オルタネータによる発電が不十分になった場合や、アイドルストップによって内燃機関が一時停止してから再起動する場合等によりバッテリ電源電圧Vbatが低下しても、昇圧復帰を待ってインジェクタの噴射間隔を大幅に広げる必要が無くなる。よって、本内燃機関制御装置は、バッテリ電源電圧Vbatが低電圧になったときも通常電圧時と同様にインジェクタを駆動可能にして燃料噴射停止を防止するだけでなく、複数回噴射も可能にすることができ、始動時の排ガス悪化や燃費低下を防止することができる。
また、通常VBや高VBにおいて、昇圧コイル110に流れていたエネルギーを昇圧コンデンサ130へ充電するのに要する時間は、個々の部品や温度による変動を考慮して最小の時間に調整するのが望ましい。したがって、昇圧通電タイミング信号156Aは、制御対象である内燃機関(インジェクタ3)が必要とする最小インジェクタ駆動間隔によって決まる昇圧復帰時間403を得られるように、かつ、昇圧コイル110のインダクタンス及び昇圧スイッチング周期500を考慮して、過大な昇圧用スイッチング電流160Aの通電(スイッチング停止閾値410を超える)を防止できるように、その周期を可変とすることが望ましい。昇圧通電タイミング信号156Aの周期を目標値に設定するには、外部の制御回路(例えば、図7の制御回路300)と昇圧制御回路との間で送受信される制御回路間信号を用いて設定する方法や、昇圧回路100の内部に取り付けた図示しない調整用部品の部品定数を用いて設定する方法などがある。
また、本内燃機関制御装置では、駆動回路2によるインジェクタ電流3Aの遮断が開始されると、通電電流下降期間466の間(図3(e)参照)、インジェクタ3からの回生電流が電流回生ダイオード2を通じて昇圧コンデンサ130に流れることにより、上記の昇圧動作と同様に、インジェクタのインダクタンス成分に蓄えられていたエネルギーが、昇圧コンデンサ130に移行するので、昇圧コンデンサ130に蓄えられる昇圧電圧110Aは上昇する。よって、インジェクタ3からの電流回生によって昇圧コンデンサ130に蓄えられたエネルギーは、昇圧動作を補助するエネルギーとして使用され、昇圧復帰時間403を短縮することができる。
次に、本発明の好適な第2の実施形態を図6により説明する。
図6に示すように、本実施形態の内燃機関制御装置の基本的な構成部分は、上述した図1の内燃機関制御装置とほぼ同様であり、同一構成部分には、図1の場合と同一の符号を付してある。前実施形態では、基本クロック信号154Aと昇圧通電タイミング信号156Aとを生成する機構として、2つの発振器(低周波発振器154と高周波発振器155)とカウンタ156とを備えているのに対し、本実施形態の内燃機関制御装置は、低周波発振器を省略し、1つの発振器157とカウンタ158とを備えている点において異なる。
本実施形態では、昇圧制御部151にカウンタ158が接続され、カウンタ158には高周波発振器157が接続されている。高周波発振器157は高周波クロック信号157Aを生成してカウンタ158に送信する。カウンタ158はその高周波クロック信号157Aから基本クロック信号158Aと昇圧通電タイミング信号158Bとを生成して昇圧制御部に送信する。具体的には、カウンタ157は、高周波クロック信号157Aを分周して基本クロック信号158Aを生成すると共に、その基本クロック信号158Aと高周波クロック信号157Aとから昇圧通電タイミング信号158Bを生成する。
本実施形態の内燃機関制御装置は、前実施形態の内燃機関制御装置と同様の作用効果が得られると共に、前実施形態の内燃機関制御装置よりも回路構成を簡単にすることができる。
次に、本発明の好適な第3の実施形態を図7により説明する。
本実施形態の内燃機関制御装置は、基本的には第1の実施形態の内燃機関制御装置(図1)において、スイッチ素子120としてFETを用い、駆動回路2として、複数のインジェクタとインジェクタ以外の負荷(以下「第2の負荷」と称する)を駆動する駆動回路を用い、昇圧回路及び駆動回路を外部制御装置を用いて制御する構成としたものである。
バッテリ電源電圧を昇圧した昇圧電圧を使用して直噴インジェクタを駆動させる駆動回路は、2以上のインジェクタを駆動する構成が一般的である。さらに、例えば4〜8気筒のエンジン1機には1または2つの昇圧回路が用いられ、1つの昇圧回路は、複数の駆動回路により共有される構成となっている。昇圧回路が駆動回路を共有する数は、インジェクタ電流3Aのピーク電流通電期間に駆動するために必要なエネルギー、エンジンの最高回転数、同一気筒での1回の燃焼に対するインジェクタからの燃料噴射回数などで決まる昇圧復帰時間や昇圧回路の自己発熱等によって決まる。
本実施形態では、図7に示すように、内燃機関制御装置が1つの昇圧回路100と1つの駆動回路200とを有し、その駆動回路200が、2つのインジェクタ31,32と、1つの第2の負荷6とを駆動する例について説明する。第2の負荷6の具体例としては、燃料を高圧に加圧しコモンレールと称される燃料配管に供給する高圧ポンプ制御用ソレノイドや、高圧ポンプによってコモンレール内が異常に高圧な燃料圧力になった場合に、燃料を低圧側の配管に放出して燃料システムの破損を防止する為の電制リリーフ弁等が代表的なものとしてある。
内燃機関制御装置は、昇圧回路100と駆動回路200とに共通して接続される1つの制御回路300を有する。制御回路300と昇圧回路100とを分離して制御回路・昇圧回路間信号300Aによって通信することにより、昇圧電圧100Aを外部の制御回路300から可変に制御することができる。また、昇圧回路100の自己診断結果を制御回路300に返し、昇圧電圧を必要としない駆動方法に切り替えて車両を修理店にまで運転するなどのシステムとして快適、安全な動作を実施するようにすることができる。なお、昇圧回路100は、図1または図4の昇圧回路100のように、外部の制御装置300から独立して動作する構成(昇圧回路内部に発振器等を備える構成)としてもよい。
以下、駆動回路200の構成について説明する。
昇圧回路100側から第1及び第2インジェクタ31、32の上流側には、昇圧回路100からの流出電流の過電流又はインジェクタ31、32側のハーネス断線等を検出するために昇圧側駆動電流201Aを電圧に変換する昇圧側電流検出抵抗201と、インジェクタ電流3Aのピーク電流通電期間463(図3(e)参照)に駆動するための昇圧側駆動FET202と、昇圧回路100故障時の逆電流を防止するための昇圧側保護ダイオード203とが順次接続されている。
バッテリ電源電圧1側からインジェクタ31、32の上流側には、バッテリ側電流検出抵抗211、バッテリ側駆動FET212、バッテリ側保護ダイオード213が順次接続されている。バッテリ側電流検出抵抗211は、バッテリ電源1からの過電流又はインジェクタ31、32側のハーネス断線等を検出するために、バッテリ側駆動電流211Aを電圧に変換するものである。バッテリ側駆動FET212は、図3(e)に示したインジェクタ電流3Aの第1の保持停止電流461−1,461−2と第2保持停止電流462を駆動するためのものである。バッテリ側保護ダイオード213は、昇圧電圧100Aからバッテリ電源1への逆流を防止するためのものである。
第1インジェクタ31の下流側には第1下流側駆動FET221が接続され、第2インジェクタ32の下流側には、第2下流側駆動FET222が接続される。第1下流側駆動FET221又は第2下流側駆動FET222は、スイッチング操作により、通電させるインジェクタ31、32を選択するためのものである。第1下流側駆動FET221及び第2下流側駆動FET222は、それらの下流において結線され、電流を電圧に変換する下流側電流検出抵抗223を介して電源グランド4に接続されている。
また、昇圧側駆動FET202とバッテリ側駆動FET212を同時に遮断すると共に、下流側駆動FET221又は下流側駆動FET222の一方を選択して通電させることで生じるインジェクタ31(または32)の回生電流を還流させるために、還流ダイオード224が電源グランド4からインジェクタ31,32の上流側に順方向となるよう接続されている。
また、インジェクタ電流31A、32Aを通電する間、昇圧側駆動FET202、バッテリ側駆動FET212、下流側駆動FET221及び下流側駆動FET222の全てを遮断させることにより、インジェクタ31、32の電気エネルギーを昇圧回路100に回生させるために、電流回生ダイオード51、52がそれぞれインジェクタ31,32の下流から昇圧回路100側に順方向となるよう接続されている。
また、第2の負荷6の上流側は、負荷上流側駆動FET231を介してバッテリ電源1に接続され、第2の負荷の下流側は、負荷下流側駆動FET232、下流側駆動電流233Aを電圧に変換する下流側電流検出抵抗233を介して順次電源グランド4に接続されている。
第2の負荷電流6Aを通電する間に、負荷上流側駆動FET231を閉とし負荷下流側駆動FET232を開としたことで生じる第2の負荷6の回生電流を還流させるために、還流ダイオード234が、電源グランド4から第2の負荷6の上流側に順方向となるよう接続されている。また、第2の負荷電流6Aを通電する間に、負荷上流側駆動FET231と負荷下流側駆動FET232を遮断することで第2の負荷6に生じた電気エネルギーを昇圧回路100に回生させるための電流回生ダイオード53が、第2の負荷装置5の下流側から昇圧電圧100Aに順方向となるよう接続されている。
第2の負荷6の回生電流は、第1及び第2インジェクタ31,32の回生電流と同様に、電流回生ダイオード53を介して昇圧回路100に還流することができる。負荷下流側駆動FET232は、第2の負荷電流6Aの回生電流を、電流回生ダイオード53を介して昇圧回路100に電流を還流して短時間で下降させるか、還流ダイオード234を介して長時間で下降させるかを選択するためのものである。負荷上流側駆動FET231は、第2の負荷6にバッテリ電源電圧Vbatを印加することで、第2の負荷電流6Aを保持停止電流に制御するためのものである。
昇圧側駆動FET202、バッテリ側駆動FET212、第1下流側駆動FET221、第2下流側駆動FET222、負荷上流側駆動FET231及び負荷下流側FET232の各ゲートは、ゲート駆動ロジック回路240に接続されている。ゲート駆動ロジック回路240は、昇圧側駆動電流201Aを昇圧側電流検出抵抗201によって検出する昇圧側電流検出回路241と、バッテリ側駆動電流211Aをバッテリ側電流検出抵抗211によって検出するバッテリ側電流検出回路242と、下流側駆動電流211Aを下流側電流検出抵抗221によって検出する下流側電流検出回路243と、第2の負荷の下流側電流233Aを第2の負荷側電流検出抵抗233によって検出する第2の負荷の下流側電流検出回路244とを備える。ゲート駆動ロジック回路240は、駆動回路外部の制御回路300に接続され、エンジン回転数や各種センサからの入力条件に基づいて制御回路300から制御回路間信号(通電タイミング信号)300Bが入力される。制御回路間信号300Bが入力されると、ゲート駆動ロジック回路240は、制御回路間信号300Bと各電流検出回路241〜244で検出される各電流201A,211A,223A,233Aの検出値に基づいて、駆動信号を生成し、各FET202,212,221,222,231,232を駆動する。
本実施形態の内燃機関制御装置は、第1の実施形態の内燃機関制御装置と同様の作用効果が得られる。
以上、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のものが想定される。例えば、本発明は、気筒内直接噴射型インジェクタについて、ソレノイドを動力源として電気的にインダクタンス成分を有するものだけでなく、ピエゾ素子を動力源とした電気的にコンデンサを有するものを駆動し、これらによって低下した高電圧を、昇圧回路のスイッチング動作により補充する方式にも適用することができる。
本発明に係る好適な第1の実施形態の内燃機関制御装置を示す回路図である。 (a)は昇圧基本クロック信号の電圧波形、(b)は高周波クロック信号の電圧波形、(c)は昇圧通電タイミング信号の電圧波形、(d)は昇圧制御信号の電圧波形、(e)は昇圧コイル電流の電流波形、(f)は、(a)〜(e)の昇圧動作波形に対応したバッテリ電源電圧の範囲をそれぞれ示す図である。 (a)は昇圧電圧の電圧波形、(b)は昇圧用スイッチング電流の電流波形、(c)は昇圧制御信号の電圧波形、(d)は充電電流の電流波形、(e)はインジェクタ電流の電流波形をそれぞれ示す図である。 本発明と従来例の内燃機関制御装置の昇圧回路動作を比較するための図であり、(a)は本発明の第1の実施形態の昇圧コイル電流の電流波形を示す図、(b)は従来例の昇圧コイル電流の電流波形を示す図である。 バッテリ電源電圧と昇圧復帰時間との関係を示すグラフである。 本発明に係る好適な第2の実施形態の内燃機関制御装置を示す回路図である。 本発明に係る好適な第3の実施形態の内燃機関制御装置を示す回路図である。 従来の内燃機関制御装置を示す回路図である。
符号の説明
1 バッテリ電源
2 駆動回路
3 インジェクタ(ソレノイド)
100 昇圧回路
110 昇圧コイル
120 スイッチ素子
130 昇圧コンデンサ
140 充電ダイオード
150 昇圧制御回路
151 昇圧制御部
101A 昇圧コイル電流
110A 昇圧電圧
140A 充電電流
151A 昇圧制御信号
154A 昇圧基本クロック信号
155A 高周波クロック信号
156A 昇圧通電タイミング信号
160A 昇圧用スイッチング電流

Claims (6)

  1. バッテリ電源に接続され該バッテリ電源の電圧を昇圧するための昇圧コイルと、前記昇圧コイルに接続され前記バッテリ電源から前記昇圧コイルへ電流を通電又は遮断するためのスイッチ素子と、前記昇圧コイルからのインダクタンス成分の電流エネルギーを蓄積するための昇圧コンデンサと、前記スイッチ素子を通電、遮断制御して前記昇圧コイルに発生した高電圧を前記昇圧コンデンサに充電させる制御を行う昇圧制御回路とを備えた内燃機関制御装置において、
    前記昇圧制御回路は、周期内で前記スイッチ素子の通電及び遮断が行われる昇圧スイッチング周期を、前記スイッチ素子の通電を開始させる昇圧通電タイミング信号の周期に合わせて一定に設定しており、且つ前記スイッチ素子を遮断させるために前記昇圧コイルに流れる昇圧コイル電流に対してスイッチング停止閾値を設定し、さらに前記バッテリ電源の電圧がバッテリ特性を保証する通常時電圧として定めた特性保証バッテリ電源電圧よりも低下して前記昇圧コイル電流がスイッチング周期内に前記スイッチング停止閾値に達し得ない場合に備えて、前記昇圧スイッチング周期の中に、前記昇圧コイル電流が前記スイッチング停止閾値に達しなくとも前記スイッチ素子を遮断するための時期を設定しており、この時期は、前記バッテリ電源の電圧が前記特性保証バッテリ電源電圧あるの前記スイッチ素子の通電による前記昇圧コイル電流の上昇開始から前記スイッチング停止閾値に達するまでの昇圧コイル電流上昇時間の経過した時点に相当するよう設定されており、前記昇圧スイッチング周期、前記スイッチング停止閾値及び前記時期の設定により、(i)前記スイッチ素子を通電してから前記時期に至る前に前記昇圧コイル電流が前記スイッチング停止閾値に達した場合には、このスイッチング停止閾値に達した時点で前記スイッチ素子の通電を遮断し、その後、次の周期の前記スイッチ素子の通電が開始するまでの期間において前記昇圧コイルで生じた高電圧による前記昇圧コンデンサの充電わせ、(ii)前記スイッチ素子を通電してから前記時期に至るまでに前記昇圧コイル電流が前記スイッチング停止閾値に達しない場合には、前記時期に至る時点で前記スイッチ素子の通電を遮断し、その後、次の周期の前記スイッチ素子の通電が開始するまでの期間において前記昇圧コンデンサで生じた高電圧による前記昇圧コンデンサの充電を行わせる
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関制御装置において、前記昇圧制御回路は、一定の周期を有する昇圧基本クロック信号と、この昇圧基本クロック信号よりも周波数の高い高周波クロック信号と、前記昇圧通電タイミング信号とを生成し、これらの信号を基に前記昇圧スイッチング周期と前記時期を設定する内燃機関制御装置。
  3. 請求項2記載の内燃機関制御装置において、前記昇圧通電タイミング信号は、前記昇圧基本クロック信号と前記高周波クロック信号とを基に生成される内燃機関制御装置。
  4. 請求項2又は3記載の内燃機関制御装置において、前記昇圧基本クロック信号は、前記高周波クロック信号を分周したクロック信号である内燃機関制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の内燃機関制御装置において、外部から入力される制御信号に基づいて、前記時期を可変に設定した内燃機関制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の内燃機関制御装置において、前記スイッチ素子は、電界効果トランジスタ或いはバイポーラ型トランジスタで構成した内燃機関制御装置。
JP2008087334A 2008-03-28 2008-03-28 内燃機関制御装置 Expired - Fee Related JP4776651B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008087334A JP4776651B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 内燃機関制御装置
EP09002024.9A EP2105599B1 (en) 2008-03-28 2009-02-13 Internal combustion engine controller
US12/372,355 US8081498B2 (en) 2008-03-28 2009-02-17 Internal combustion engine controller

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008087334A JP4776651B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 内燃機関制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009243275A JP2009243275A (ja) 2009-10-22
JP4776651B2 true JP4776651B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=40823424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008087334A Expired - Fee Related JP4776651B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 内燃機関制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8081498B2 (ja)
EP (1) EP2105599B1 (ja)
JP (1) JP4776651B2 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4815502B2 (ja) * 2009-03-26 2011-11-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の制御装置
JP5331663B2 (ja) * 2009-11-30 2013-10-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 電磁式燃料噴射弁の駆動回路
JP5023172B2 (ja) 2010-03-09 2012-09-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 電磁弁駆動回路
JP5300787B2 (ja) * 2010-05-31 2013-09-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関制御装置
US8214132B2 (en) * 2010-09-17 2012-07-03 Caterpillar Inc. Efficient wave form to control fuel system
JP5470294B2 (ja) 2011-02-02 2014-04-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 インジェクタ駆動回路
JP5358621B2 (ja) * 2011-06-20 2013-12-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 燃料噴射装置
JP5587836B2 (ja) * 2011-06-30 2014-09-10 日立オートモティブシステムズ株式会社 筒内噴射式エンジンの制御装置
JP5838074B2 (ja) * 2011-11-08 2015-12-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の燃料噴射制御装置
US20130192566A1 (en) * 2012-01-27 2013-08-01 Bahman Gozloo Control system having configurable auxiliary power module
JP5851354B2 (ja) * 2012-06-21 2016-02-03 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の制御装置
DE102012211994A1 (de) * 2012-07-10 2014-01-16 Continental Automotive Gmbh Steuergerät zur Ansteuerung zumindest einen Kraftstoffeinspritzventils und Schaltungsanordnung mit einem solchen Steuergerät
JP6133627B2 (ja) * 2013-03-04 2017-05-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 昇圧回路
JP6061739B2 (ja) * 2013-03-12 2017-01-18 アルパイン株式会社 電源装置、車載電子システム、昇圧回路の制御プログラムおよび昇圧回路の制御方法
JP5462387B1 (ja) 2013-04-18 2014-04-02 三菱電機株式会社 車載エンジン制御装置及びその制御方法
DE102013220613B4 (de) * 2013-10-11 2024-03-14 Vitesco Technologies GmbH Verfahren und Computerprogramm zum Ansteuern eines Kraftstoffinjektors
US10267253B2 (en) * 2014-05-13 2019-04-23 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Fuel injection system for internal combustion engine
WO2016125688A1 (ja) * 2015-02-05 2016-08-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の制御装置
DE102015101778A1 (de) * 2015-02-08 2016-08-11 Heinz Gödert Schaltungsanordnung zur Betätigung eines Magnetventils durch getaktete Ansteuerung
EP3339615B1 (en) * 2015-08-21 2020-11-25 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Booster device for driving injector
US9853543B2 (en) * 2016-04-27 2017-12-26 Delphi Technologies, Inc. Switched mode power supply control
JP7067233B2 (ja) * 2018-04-20 2022-05-16 株式会社デンソー 噴射制御装置
US10900391B2 (en) 2018-06-13 2021-01-26 Vitesco Technologies USA, LLC. Engine control system and method for controlling activation of solenoid valves
US20200025122A1 (en) * 2018-07-17 2020-01-23 Continental Automotive Systems, Inc. Engine control system and method for controlling activation of solenoid valves
JP6987035B2 (ja) * 2018-09-27 2021-12-22 日立Astemo株式会社 電磁弁駆動装置
JP7238756B2 (ja) * 2019-12-23 2023-03-14 株式会社デンソー 噴射制御装置
JP7294117B2 (ja) * 2019-12-23 2023-06-20 株式会社デンソー 噴射制御装置
JP7294116B2 (ja) * 2019-12-23 2023-06-20 株式会社デンソー 噴射制御装置
JP7247906B2 (ja) * 2020-01-24 2023-03-29 株式会社デンソー 昇圧装置
US11795886B2 (en) * 2021-12-13 2023-10-24 Caterpillar Inc. Reduced energy waveform for energizing solenoid actuator in fuel injector valve

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3422002B2 (ja) * 1994-11-11 2003-06-30 株式会社小松製作所 Dc−dcコンバータ回路およびこのdc−dcコンバータ回路を用いた誘導負荷駆動装置
JPH09285108A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Zexel Corp 直流昇圧回路およびソレノイド駆動装置
DE19912966A1 (de) * 1999-03-23 2000-10-05 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung zur Steuerung eines Mengensteuerventils
JP2001055948A (ja) * 1999-08-13 2001-02-27 Hitachi Ltd エンジン制御装置
JP2004346808A (ja) 2003-05-21 2004-12-09 Denso Corp 電磁弁駆動装置
JP4148124B2 (ja) * 2003-12-09 2008-09-10 株式会社デンソー 容量負荷素子の駆動装置
US6963498B2 (en) * 2004-02-02 2005-11-08 International Rectifier Corporation Bootstrap capacitor refresh circuit
DE102004063079A1 (de) * 2004-12-28 2006-07-06 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Betrieb einer Brennkraftmaschine
JP2006336568A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Denso Corp インジェクタ駆動装置
JP5055050B2 (ja) 2006-10-10 2012-10-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009243275A (ja) 2009-10-22
EP2105599A2 (en) 2009-09-30
US8081498B2 (en) 2011-12-20
US20090243574A1 (en) 2009-10-01
EP2105599B1 (en) 2013-04-10
EP2105599A3 (en) 2010-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4776651B2 (ja) 内燃機関制御装置
US8649151B2 (en) Injector drive circuit
JP4474423B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP5055050B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP5198496B2 (ja) 内燃機関のエンジンコントロールユニット
EP2365202B1 (en) Electromagnetic valve driving circuit
EP2236797B1 (en) Internal combustion engine controller
JP4609401B2 (ja) 電磁弁駆動装置
JP2010255444A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置及び方法
JP5345230B2 (ja) 内燃機関制御装置
US20120180762A1 (en) Method for driving a solenoid valve of a fuel injector
JP5300787B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP4876174B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP2006336568A (ja) インジェクタ駆動装置
JP2020016154A (ja) 噴射制御装置
JP2009092065A (ja) 燃料噴射装置を制御する方法
JP2013137028A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置及び方法
JP2019019778A (ja) 電子制御装置
WO2005014992A1 (en) Method for operating an inductive electroactuator control device
JP6221750B2 (ja) 燃料噴射弁駆動装置
JP6022909B2 (ja) 電磁負荷制御装置
JP2001227389A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP7056135B2 (ja) 負荷駆動装置
JP2001227392A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2014098343A (ja) インジェクタ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4776651

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees