JP4739409B2 - 無線通信システム及び無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システム及び無線通信装置に関する発明であって、特に同一周波数帯域内に複数の送信信号が存在する無線通信システム及び無線通信装置に関する。
第三世代携帯電話の通信方式として知られるW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)のワーキンググループによれば、2007年6月にも規格が制定され、早ければ2009年よりLTE(Long Term Evolution)、すなわち、Super3Gサービスが導入される予定である。このSuper3Gサービスでは、同一周波数帯域(例えば2GHz帯)内に、現行のW−CDMA方式に加えて、周波数利用効率の良い他の通信方式(例えばOFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)をも混在させることが提案されている。
しかし、同一周波数帯域内に複数の通信方式の各送信信号を共存させることには、下記非特許文献1の“10.Possibility for simplified co-existence between operators in adjacent bands as well as cross-border co-existence”にも指摘されているように、課題が伴う。
なお、下記非特許文献2の“11.1.1 Downlink bandwidth capabilities”に記載のように、Super3Gサービスでは無線通信装置たる移動機の受信周波数幅は、最低でも10MHzとすることが合意されている。
TSG-RAN WGs Meeting on UTRA UTRAN LT evolution REV-05047 Tokyo,March 7th and 8th 2005 TSG-RAN WG1 #44 R1-060733 Denver,CO,USA,February 13-17,2006
従来の通信方式、例えばW−CDMAでは、2GHz帯における信号の最大周波数幅が20MHzとされている。すると、Super3Gサービスが導入される予定の2009年には、その最大周波数幅たる20MHz内のW−CDMA信号の使用帯域を減少させて、その減少させた帯域に他の通信方式の信号(例えばOFDM信号)を挿入し、最大周波数幅内における、異なる通信方式の信号同士の共存を図る必要がある。
さて、従来のW−CDMA無線通信装置では、無線通信システムが許容する最大周波数幅(すなわち20MHz)の信号を通過させるBPF(Band Pass Filter)や、隣接チャネル漏洩電力(Adjacent Channel Leakage power Ratio:ACLR)及び隣接チャネル選択度(Adjacent Channel Selectivity:ACS)等の指数を用いて、無線通信システム間のアイソレーションを図っていた。
ここで、LTEにて導入される他の通信方式の信号(例えばOFDM信号)の帯域幅が例えば5MHzに設定されたとする。ところが、Super3Gサービスでは無線通信装置たる移動機の受信周波数幅は、上述の通り、最低でも10MHzとされている。そのため、他の通信方式の信号の帯域幅が5MHzであれば、上述の10MHzのうち隣接する5MHz分のW−CDMA信号が干渉することとなる。すなわち、同一周波数帯域内に異なる通信方式の複数の送信信号が存在すると、干渉の問題が生じる場合があった。
また、LTEの導入により将来的に、最大周波数幅内におけるW−CDMAの割合が減少し、周波数利用効率の良い他の通信方式(例えばOFDM)の送信信号が複数、最大周波数幅内に存在するようになった場合にも、同じ通信方式の送信信号同士が干渉する可能性もある。
本発明では、上記のような問題点を解決し、同一周波数帯域内に、異なる通信方式の、または、同じ通信方式の複数の送信信号が存在する場合に、互いに干渉なく各送信信号による通信を行うことが可能な無線通信システム及び無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1無線通信信号(106)を生成して送信する第1無線通信装置(101)と、前記第1無線通信信号の通信方式と異なる通信方式、または、同じ通信方式の第2無線通信信号(107)を生成して送信する第2無線通信装置(104)と、前記第1及び第2無線通信信号を受信する第3無線通信装置(102)とを備え、前記第1無線通信信号(106)と前記第2無線通信信号(107)とは、周波数軸上にて隣接して配置され、前記第3無線通信装置(102)は、前記第1無線通信信号(106)及び前記第2無線通信信号(107)の合計の周波数帯域の信号が通過するよう、受信した前記第1無線通信信号(106)及び前記第2無線通信信号(107)を、固定の通過帯域で選択的に通過させる固定バンドパスフィルタ(701)と、前記固定バンドパスフィルタ(701)を通過した信号を、可変の通過帯域で選択的に通過させる第1可変バンドパスフィルタ(705)とを含み、前記第1無線通信信号(106)には、前記第1可変バンドパスフィルタ(705)における前記可変の通過帯域を指示する制御情報が含まれ、前記制御情報が前記第1可変バンドパスフィルタ(705)に与えられることにより、前記第1可変バンドパスフィルタ(705)は、前記第2無線通信信号(107)を除去しつつ、前記第1無線通信信号(106)を選択的に通過させることが可能な無線通信システムで構成される。
本発明によれば、第1無線通信信号には、第1可変バンドパスフィルタにおける可変の通過帯域を指示する制御情報が含まれ、制御情報が第1可変バンドパスフィルタに与えられることにより、第1可変バンドパスフィルタは、第2無線通信信号を除去しつつ、第1無線通信信号を選択的に通過させることが可能である。よって、同一周波数帯域内に、異なる通信方式の、または、同じ通信方式の複数の送信信号が存在する場合に、互いに干渉なく各送信信号による通信を行うことが可能な無線通信システムが実現できる。そして、第1可変バンドパスフィルタが可変の通過帯域となっていることから、第1無線通信信号の将来的な周波数拡張にも対応することができる。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1に係る無線通信システムを示す図である。 第1及び第2無線通信信号の周波数アロケーション例を示す図である。 実施の形態1に係る無線通信装置のブロック図である。 各バンドパスフィルタによるフィルタリング例を示す図である。 可変バンドパスフィルタにおける通過帯域を指示する制御情報を授受する第1のシーケンス例を示す図である。 可変バンドパスフィルタにおける通過帯域を指示する制御情報を授受する第2のシーケンス例を示す図である。 可変バンドパスフィルタにおける通過帯域を指示する制御情報を授受する第3のシーケンス例を示す図である。 可変バンドパスフィルタにおける通過帯域を指示する制御情報を授受する第4のシーケンス例を示す図である。 キャリアラスタが行われる場合の第1及び第2無線通信信号の周波数アロケーション例を示す図である。 実施の形態2に係る無線通信装置のブロック図である。 実施の形態2において、第1無線通信信号の周波数軸上における配置を第2無線通信信号の領域にまで拡大することにより、第1無線通信信号の信号特性を変更する例を示す図である。 図11における変更前後の第1及び第2無線通信信号の時間アロケーション例を示す図である。 実施の形態2における可変の濾波特性を示す図である。 実施の形態2における使用ユーザ数と干渉量に対する濾波特性の数値例を示す図である。 実施の形態3において、第1無線通信信号の周波数軸上における配置を第2無線通信信号の領域にまで拡大することにより、第1無線通信信号の信号特性を変更する例を示す図である。 図15における変更前後の第1及び第2無線通信信号の時間アロケーション例を示す図である。 変形例に係る無線通信システムを示す図である。 第1及び第2無線通信信号の周波数アロケーション例を示す図である。 他の変形例に係る無線通信システムを示す図である。 他の変形例における下り周波数アロケーションを示す図である。 他の変形例における上り周波数アロケーションを示す図である。
(実施の形態1)
本実施の形態は、第1無線通信信号を生成して送信する第1無線通信装置と、第1無線通信信号の通信方式と異なる通信方式の第2無線通信信号を生成して送信する第2無線通信装置と、第1及び第2無線通信信号を受信する第3無線通信装置とを備えた無線通信システム、及び、その一部たる第3無線通信装置であって、第3無線通信装置内に固定バンドパスフィルタと可変バンドパスフィルタとを設けて、第1無線通信信号に、可変バンドパスフィルタにおける可変の通過帯域を指示する制御情報を含ませ、制御情報が可変バンドパスフィルタに与えられることにより、可変バンドパスフィルタに、第2無線通信信号を除去しつつ、第1無線通信信号を選択的に通過させることを可能にしたものである。
図1に、本実施の形態に係る無線通信システムを示す。図1に示すように、本無線通信システムは、第1無線通信信号106を生成して送信する第1無線通信装置たる基地局101、第1無線通信信号106の通信方式と異なる通信方式の第2無線通信信号107,108を生成して送信する第2無線通信装置たる基地局104、第1及び第2無線通信信号106,107を受信する第3無線通信装置たる移動機102、及び、その他の移動機103,105を備える。
このうち、基地局104は既存の通信方式の基地局であり、例えばW−CDMA基地局である。すなわち、基地局104の送信する第2無線通信信号107,108は、W−CDMA信号である。なお、基地局104において、TDD(Time Division Duplex)が採用されているか、またはFDD(Frequency Division Duplex)が採用されているかは問わない。また、基地局104はW−CDMA基地局以外にも、例えばTD−SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)基地局であってももよいし、GSM(Global System for Mobile Communications)やPDC(Personal Digital Cellular)のようなTDMA(Time Division Multiple Access)基地局であってもよい。その他にも、基地局104は、PHS(Personal Handyphone System)基地局であってもよいし、WiMAX(IEEE802.16d/e:Worldwide Interoperability for Microwave Access)基地局であってもよい。
一方、基地局101は、基地局104の送信する第2無線通信信号107,108とは異なる通信方式の第1無線通信信号106を生成して送信する基地局であって、例えばW−CDMAのLTE(Super3Gサービス)に対応した、OFDM基地局である。すなわち、基地局101の送信する第2無線通信信号106は、Super3Gサービスに対応したOFDM信号である。なお、基地局101は、OFDM基地局以外にも、その他のマルチキャリアを用いた通信システムの基地局であってもよい。
移動機105は、基地局104からの第2無線通信信号108を受信しているW−CDMA移動機であり、移動機102は、基地局101からの第1無線通信信号106を受信しているSuper3Gサービスに対応した移動機である。また、移動機103も、Super3Gサービスに対応した移動機である。なお、第2無線通信信号107は、基地局104からの干渉信号として移動機102に伝播している。
次に、移動機102が受信する第1及び第2無線通信信号106,107の周波数アロケーション例を説明する。図2は、この周波数アロケーション例を説明する図である。W−CDMA信号たる第2無線通信信号107は、例えばW−CDMA信号W1〜W3のように、5MHz分の周波数帯域を3波分有する信号である。
また、OFDM信号たる第1無線通信信号106は、例えばOFDM信号O1のように、6本の直交多重化が行われた、5MHz分の周波数帯域を有する信号である。なお、図2に示されているように、第1無線通信信号106と第2無線通信信号107とは、周波数軸上にて隣接して配置されている。
すなわち、図2の周波数アロケーション例では、例えば2GHz帯の信号の最大周波数幅20MHz内のうち、5MHz幅のW−CDMA信号の使用帯域を4波から3波(W1〜W3)に減少させて、その減少させた帯域にSuper3Gサービスに対応したOFDM信号O1を挿入している。
ここで、Super3Gサービスの方が従来方式のW−CDMAよりも周波数効率が良いとすると、やがてはW−CDMA信号W1〜W3の3波分(15MHz)を、2波分(10MHz)、1波分(5MHz)と段階的に減少させて、その分、OFDM信号O1を拡張することになると予想される。
この場合、移動機102においては、将来的に拡張されるOFDM信号O1にも対応するために、図2中のOFDM信号O1の5MHz分以外の周波数帯域のOFDM信号をも受信可能とする必要がある。すなわち、本願では、第3無線通信装置たる移動機102に、第1無線通信信号106及び第2無線通信信号107、つまり、OFDM信号O1及びW−CDMA信号W1〜W3の合計の周波数帯域(20MHz分)の信号が通過するよう、受信した第1無線通信信号106及び第2無線通信信号107を固定の通過帯域(20MHz分)で選択的に通過させる固定バンドパスフィルタと、その固定バンドパスフィルタを通過した信号をさらに可変の通過帯域で選択的に通過させて、OFDM信号O1のみを取り出す可変バンドパスフィルタとを含ませる。
図3は、本実施の形態に係る第3無線通信装置たる移動機102のブロック図である。移動機102は、上述の固定バンドパスフィルタ701と、固定バンドパスフィルタ701からの出力信号を増幅するLNA(Low Noise Amplifier)702と、LNA702からの出力信号(無線周波数信号)をベースバンド信号にダウンコンバートし、その後、直交復調(ダイレクトコンバージョン)を行う直交復調部703とを備える。
さらに、移動機102は、直交復調部703からの出力信号に対してA/D(Analog to Digital)変換を行うA/D変換器704と、A/D変換器704からの出力信号を入力とする上述の可変バンドパスフィルタ705と、可変バンドパスフィルタ705の出力信号からOFDM信号のギャップインターバル(GI)を除去するGI除去部706と、GI除去部706からの出力信号をシリアル−パラレル変換するS/P変換部707と、S/P変換部707からの出力信号に対して高速フーリエ変換を行うFFT部708と、FFT部708からの出力信号をパラレル−シリアル変換するP/S変換部709と、P/S変換部709からの出力信号に対して多値変調の復調処理を行うデータ復調部710とを備える。
FFT部708では、高速フーリエ変換以外にも必要に応じて、既知信号系列等からの伝送路推定や位相補正を行っても良い。また、データ復調部710では、多値変調の復調処理以外にも必要に応じて、デインターリーブ、誤り訂正処理等を行っても良い。
なお、OFDM信号O1の将来の拡張性を考慮して、固定バンドパスフィルタ701では、2GHz帯の信号の最大周波数幅20MHzの信号が通過する固定の通過帯域を採用しておけばよい。固定バンドパスフィルタ701は、通過帯域以外の周波数帯の不要波を除去する機能を有する。また、可変バンドパスフィルタ705には、フィルタ係数の変更により、所望の通過帯域(図2の例ではOFDM信号O1の5MHz分)を通過させることが可能な、プログラマブルデジタルフィルタを採用すればよい。
図4は、各バンドパスフィルタによるフィルタリング例を示す図である。図4に示す通り、フィルタリング特性B1は、W−CDMA信号W1〜W3の15MHz分およびOFDM信号O1の5MHz分の合計20MHz分を通過帯域としており、一方、フィルタリング特性B2は、OFDM信号O1の5MHz分のみを通過帯域としている。
さて、第1無線通信信号106には、可変バンドパスフィルタ705における可変の通過帯域を指示する制御情報が含まれている。そして、その制御情報がデータ復調部710にて復調され、データ復調部710から可変バンドパスフィルタ705へのフィードバック信号として可変バンドパスフィルタ705に与えられることにより、可変バンドパスフィルタ705は、第2無線通信信号107(図2の例ではW−CDMA信号W1〜W3の15MHz分)を除去しつつ、第1無線通信信号106(図2の例ではOFDM信号O1の5MHz分)を選択的に通過させることが可能となる。
次に、可変バンドパスフィルタ705における可変の通過帯域を指示する制御情報について述べる。基地局101は、第1無線通信信号106により移動機102との間で、パケットや音声のデータをやり取りする。それに加えて、基地局101は、可変バンドパスフィルタ705における可変の通過帯域を指示する制御情報を第1無線通信信号106に含ませて、移動機102に送信する。
その送信方法としては、報知チャネルを用いた基地局エリア(セクタ構成をとっているときにはセクタ内エリア)からの報知として通知する方法か、あるいは、個別チャネル毎の制御チャネルを用いた通信として通知する方法を採用すればよい。また、複数の移動機をグループ化して1つの制御チャネルを用いて通信を行う場合も、個別チャネル毎の制御チャネルに準じた通知方法を採用すればよい。
個別チャネルの制御チャネルを使用する場合には、Super3Gサービスにて規定されたL1(Layer1)によるシグナリングでもよいし、Super3Gサービスにて規定されたL2(Layer2)やL3(Layer3)のメッセージとして通知しても良い。
メッセージを授受する4つの例を図5〜8に示す。図5〜8は、可変バンドパスフィルタにおける通過帯域を指示する制御情報を授受する、各シーケンス例を示す図である。
図5は、基地局から移動機への報知チャネルを用いるシーケンス例である。基地局、セクタ毎に周辺の伝搬環境に合わせて最適な報知チャネルを通知する。移動機は報知チャネルの変更を認知し次第、周波数帯域を変更する。
図6は、L1によるシグナリングを用いるシーケンス例である。フィルタ特性を変更する時間分、実データ送信より特定の時間分だけ先行して送信すればよい。制御情報を受信した移動機は、当該シグナリングを受信したのち特定時間後のデータから(実データ送信前に予告して送信した場合)、周波数変更を行えばよい。
また、図7及び図8は例としてL3によるメッセージを用いるシーケンス例である。図7は、基地局からのL3による周波数変更要求のメッセージに対して、移動機が即時に変更を実施するとともに応答メッセージを返す例である。また、図8は、基地局からのL3による周波数変更準備要求のメッセージに対して、移動機が変更のための準備を要する旨を通知し、基地局がcommitメッセージを返答する例である。commitメッセージでは少なくとも周波数帯域を変更するタイミングが指定されており、移動機がそのタイミング以降に周波数帯域を変更可能なタイミングを指定する。指定するタイミングはシステム的に一意に決定できるタイミングで、例えば、報知チャネルの周期に合わせたタイミングとすればよい。
一般に、データフレームは0.5ms〜40ms程度に無線伝送用に区切られるが、報知情報はデータサイズが大きく、長時間に渡ってTDM(Time Division Multiplex)伝送、あるいは、FDM(Frequency Division Multiplex)伝送、あるいは、CDM(Code Division Multiple)伝送、がなされている。あるいは、報知チャネルとは別に、十分長時間のシステムクロックを定義し、そのタイミングで定義してもよい。
報知チャネルを使用するときには、シンプルな制御でエリア内の基地局に対して制御が可能となり、また、個別チャネルを使用するときには、ダイナミックに使用する周波数を切り替えることが可能となり、周波数利用効率が向上する。そして、commitメッセージを使用すると、ダイナミックに周波数を切替ながらも、切替タイミングを送信側と受信側で正確に合わせることができるので効率の良い変更ができる。
なお、上記においては、可変バンドパスフィルタ705の配置例として、直交復調部7によるベースバンド信号変換の後段を採用したが、それ以外にも例えば、無線周波数信号をIF(Intermidiate Frequency)に変換する機能を設けて、その後段に可変バンドパスフィルタ705を配置し、IF信号に対して可変バンドパスフィルタ705を通過させても良い。
また、上記においては、可変バンドパスフィルタ705の構成例として、デジタルフィルタを示したが、デジタルフィルタではなくプログラマブルなアナログフィルタを使用してもよい。また、可変バンドパスフィルタ705の構成として、複数のフィルタ特性を有するフィルタを並列配置して切替えて使用する方法でもよいし、これらの方法とシンセサイザによる中央周波数の切り替えを組み合わせる方法でもよい。
なお、可変バンドパスフィルタ705に関し、キャリア間が直交するOFDM等のマルチキャリア通信方式では、マルチキャリア内の一部を使う場合でも、それに合わせて飛び飛びの周波数領域を通過させるようなフィルタにする必要はない。
本実施の形態に係る無線通信システムおよび無線通信装置によれば、第1無線通信信号106には、可変バンドパスフィルタ705における可変の通過帯域を指示する制御情報が含まれ、制御情報が可変バンドパスフィルタ705に与えられることにより、可変バンドパスフィルタ705は、第2無線通信信号107を除去しつつ、第1無線通信信号106を選択的に通過させることが可能である。よって、同一周波数帯域内に、異なる通信方式の複数の送信信号が存在する場合に、互いに干渉なく各送信信号による通信を行うことが可能な無線通信システムおよび無線通信装置が実現できる。そして、可変バンドパスフィルタ705が可変の通過帯域となっていることから、第1無線通信信号106の将来的な周波数拡張にも対応することができる。
また、上記構成を採ることにより、W−CDMA信号及びOFDM信号が周辺電波環境の都合により、いわゆるキャリアラスタが行われて周波数オフセットが生じた場合であっても、フィルタ係数を変更することで周波数効率を最大にすることができる。ここで、キャリアラスタとは、基地局101および基地局104によって、第1無線通信信号106および第2無線通信信号107の、周波数軸上における配置が移動させられることを指す。
図9はキャリアラスタが行われる場合の第1及び第2無線通信信号106,107の周波数アロケーション例を示す図である。この図9では例として、キャリアラスタL1によって、OFDM信号O1が、そのサブキャリア1つ分O1aが減少したOFDM信号O1bとなっている。
このときに、OFDM信号O1の帯域幅5MHzよりも、サブキャリア1つ分PO1aだけ狭い帯域を通過帯域とするよう、基地局101からの制御情報を更新することで、可変バンドパスフィルタ705における通過帯域を変更することができ、隣接するW−CDMA信号W3からの干渉波が最小に抑えられる。
すなわち、本実施の形態に係る無線通信システムによれば、第1無線通信信号106および第2無線通信信号107の、周波数軸上における配置が移動させられた場合において、可変バンドパスフィルタ705が、第2無線通信信号107を除去しつつ、第1無線通信信号106を選択的に通過させることが可能となるよう、制御情報が更新される。よって、いわゆるキャリアラスタが行われた場合にも、互いに干渉なく各送信信号による通信を行うことができる。
なお、上記においては移動機102における周波数帯域制御の説明をしたが、上記の内容は移動機102と基地局101とを入れ替えても成立する。上記においては、基地局101を、第1無線通信信号106を生成して送信する第1無線通信装置と考え、移動機102を、第1及び第2無線通信信号106,107を受信する第3無線通信装置と考えることを前提としていた。
しかし、移動機102にも無線通信信号を生成して送信する機能(図示せず)はあり、また、基地局101にも移動機102からの無線通信信号および第2無線通信装置たる基地局104からの第2無線通信信号107を受信する機能がある。すなわち、基地局101内には、受信ブロック101aが存在し、受信ブロック101aは、図3に示した移動機のブロック図と同様の構成を有する。
すなわち、移動機102を、第1無線通信信号106を生成して送信する第1無線通信装置と考え、基地局101を、第1及び第2無線通信信号106,107を受信する第3無線通信装置と考えることもできる。
なお、基地局101,104がそれらを統合する基地局上位装置を有する場合や、あるいは、基地局101,104間において無線リソースの管理が連携できていないシステムであっても、本発明を適用することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態は、実施の形態1に係る無線通信システム及び無線通信装置の変形例であって、第3無線通信装置たる移動機102に、更なる可変バンドパスフィルタと、その通過信号の電力を測定する電力測定部と、測定結果を送信する送信処理部とを設け、基地局101が測定結果を受けて、第1無線通信信号106の信号特性を変更する、および/または、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性を変更する情報を制御情報に含めるようにしたものである。
本実施の形態に係る無線通信システムの構成は、図1と同様であるので、説明を省略する。ただし、第1及び第2無線通信信号106,107を受信する第3無線通信装置たる移動機102の構成は、図3とは異なっている。
図10に、本実施の形態に係る無線通信装置たる移動機102のブロック図を示す。この移動機102は、図3に示したのと同様の機能及び接続構成の、固定バンドパスフィルタ701、LNA702、直交復調部703、A/D変換器704、可変バンドパスフィルタ705、GI除去部706、S/P変換部707、FFT部708、P/S変換部709及びデータ復調部710を備える。
これらに加えて移動機102は更に、A/D変換器704からの出力信号を入力とする第2の可変バンドパスフィルタ711と、可変バンドパスフィルタ711を通過した信号の電力を測定する電力測定部712と、電力測定部712における測定結果をシグナリングに適した形式に整形するシグナリング生成部713と、シグナリング生成部713の出力信号に対して、多値変調およびSC(Single Carrier)−FDMA等の所要の変調処理を施すデータ変調処理部715と、データ変調処理部715の出力信号をアナログ化し、アップコンバージョン及び電力増幅等も行って、第1無線通信装置たる基地局101に送信するデータ送信処理部714とを備える。
本実施の形態においては、第1無線通信信号106に、可変バンドパスフィルタ711における可変の通過帯域を指示する制御情報も含ませる。そして、その制御情報がデータ復調部710にて復調され、データ復調部710から可変バンドパスフィルタ711へのフィードバック信号として可変バンドパスフィルタ711に与えられることにより、可変バンドパスフィルタ711は、第1無線通信信号106(図2の例ではOFDM信号O1の5MHz分)を除去しつつ、第2無線通信信号107の少なくとも一部(図2の例では例えばOFDM信号O1に隣接するW−CDMA信号W3の一部)を選択的に通過させることが可能となる。
こうして、可変バンドパスフィルタ711にて濾波された信号は、移動機102の処理すべきOFDM信号O1に隣接するW−CDMA信号W3の受信電力を電力測定部712にて測定するのに使用する。受信電力の測定結果は、データ送信処理部714により、基地局101に送信される。そして、基地局101は、その測定結果を受け、第2無線通信信号107の送信電力の値に応じて、第1無線通信信号106の信号特性を変更する、または、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性を変更する情報を制御情報に含めて送信する、または、その両者を行うのである。
次に、図11及び図12を用いて、より詳細な動作の説明を行う。図11は、第1無線通信信号106の周波数軸上における配置を第2無線通信信号107の領域にまで拡大することにより、第1無線通信信号106の信号特性を変更する例を示す図である。また、図12は、図11における変更前後の第1及び第2無線通信信号106,107の時間アロケーション例を示す図である。
なお、図11においては、W−CDMA信号W3の信号強度が低い場合を示しており、その符号をW3aと表示している。また、OFDM信号O1の符号表記については、後述するアンカー周波数O1dと拡張周波数O1eとに改めている。
図11においては、固定バンドパスフィルタ701のフィルタリング特性B1は、実施の形態1の場合と同様、W−CDMA信号W1〜W3の15MHz分およびOFDM信号O1の5MHz分の合計20MHz分を通過帯域としている。また、図11の上部に示した濾波特性変更前の状態では、可変バンドパスフィルタ705のフィルタリング特性B2も、実施の形態1の場合と同様、OFDM信号O1の5MHz分のみを通過帯域としている。
可変バンドパスフィルタ711のフィルタリング特性B3においては、例としてOFDM信号O1に隣接するW−CDMA信号W3aの一部が、可変の通過帯域B3aとされる。そして、可変バンドパスフィルタ711を通過した信号の電力が電力測定部712により測定され、測定された電力値は、シグナリング生成部713にて充分に精度が取れるまで平均化される。その後、受信電力の測定結果の情報は、データ変調処理部715およびデータ送信処理部714を経由して、基地局101に送信される。なお、測定結果の情報は、基地局101を介して基地局101の上位装置に送信されてもよい。
基地局101は、測定結果の情報を受けて、モニタしている可変バンドパスフィルタ711の通過信号の電力の値、すなわちW−CDMA信号W3の電力値が、ある閾値よりも小さくなったときに、使用する第1無線通信信号106の信号特性を変更するシグナリングを移動機102へと送信した後、データの送信を開始する。より具体的には、基地局101は、図11の下部に示すように、第1無線通信信号106の周波数軸上における配置を第2無線通信信号107の領域にまで拡大することにより、第1無線通信信号106の信号特性を変更し、また、可変バンドパスフィルタ705が、そのフィルタリング特性B2を変更して、第2無線通信信号107を除去しつつ、拡大後の第1無線通信信号106を選択的に通過させることが可能となるよう、制御情報を更新する。
図12の、変更前後の第1及び第2無線通信信号106,107の時間アロケーション例に示すとおり、OFDM信号O1は、基地局101による第1無線通信信号106の周波数配置拡大後は、アンカー周波数O1dに加えて拡張周波数O1eにも信号を有するようになる。なお、本願では、拡大前の第1無線通信信号106の周波数軸上における配置をアンカー周波数領域と定義し、拡大後の第1無線通信信号106のうち増大分の、周波数軸上における配置を拡張周波数領域と定義する。
本実施の形態に係る無線通信システム及び無線通信装置によれば、電力測定部712が可変バンドパスフィルタ711を通過した信号の電力を測定し、その電力測定部712における測定結果を第1無線通信装置たる基地局101が受け、第2無線通信信号107の送信電力の値に応じて、第1無線通信信号106の信号特性を変更する。よって、周波数軸上にて第1無線通信信号106に隣接して配置された、第2無線通信信号107の送信電力の状況に応じて、第1無線通信信号106の信号を増強することができる。
そして、第1無線通信装置たる基地局101が、第1無線通信信号106の周波数軸上における配置を第2無線通信信号107の領域にまで拡大することにより、第1無線通信信号106の信号特性を変更する。よって、第2無線通信信号107の送信電力の状況に応じて、第1無線通信信号106の周波数帯域を拡張することができ、第1無線通信信号106の高速通信を図ることができる。
なお、第1無線通信信号106の信号特性の変更は、図11及び12に示したような第1無線通信信号106の周波数配置の拡大だけに限られず、例えば第1無線通信信号106の、周波数軸上における少なくとも一部の送信信号強度を増強することにより行なってもよい。
すなわち、例えば基地局101は、モニタしている可変バンドパスフィルタ711の通過信号の電力の値、すなわちW−CDMA信号W3の電力値の信号強度の分だけ、第1無線通信信号106の信号強度を増大させてもよい。例えばW−CDMA信号W3の平均信号強度が3dBであれば、第1無線通信信号106の信号強度を3dB増加させる、などすればよい。
このように、第1無線通信装置たる基地局101が、第1無線通信信号106の、周波数軸上における少なくとも一部の送信信号強度を増強することにより、第1無線通信信号106の信号特性を変更すれば、第2無線通信信号107の送信電力の状況に応じて、第1無線通信信号106を増強することができ、第1無線通信信号106の確実な通信を図ることができる。
なお、第1無線通信信号106の周波数配置の拡大と第1無線通信信号106の送信信号強度の増強とを同時に行う場合には、基地局101が送信電力を増大させるのは、干渉波たるW−CDMA信号W3が存在する周波数帯部分のみとすればよい。こうすれば、最も周波数使用効率が高くなる。
一方、移動機102の受信周波数帯において一律に、基地局101は第1無線通信信号106を増強してもよい。移動機102は、基地局101からの送信電力増加のシグナリングにより得られた第1無線通信信号106の増大分の情報を、共通チャネルおよびコンテンションチャネルの送信電力値や、個別チャネル(共有チャネル含む)送信開始時の初期送信電力値や、通信中の個別チャネル(共有チャネル含む)の送信電力値の、オフセットとして使用すればよい。
また、電力測定部712における測定結果を基地局101が受けた場合に、第1無線通信信号106の信号特性を変更するのではなく、第2無線通信信号107の送信電力の値に応じて、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性を変更する情報を制御情報に含めるようにしてもよい。すなわち、可変バンドパスフィルタ705における消費電力は、濾波特性を急峻にするほど大きいことを考慮し、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性を段階分けしておいてもよい。
多くのユーザと大容量の通信を行うようなトラフィックが高い状態では、可変バンドパスフィルタ705における消費電力の増大があるとしても、多ユーザの峻別が可能なよう、急峻な濾波特性が求められる。一方、トラフィックが低い状態では隣接W−CDMAが使われていてもフィルタスルーにし移動機の消費電力を優先する運用を行う。
図13は、可変バンドパスフィルタ705における可変の濾波特性を示す図である。図13に示すように、現実の濾波特性はなだらかな特性となっており、隣接チャネルたる第2無線通信信号107の干渉波IPを完全には0とすることができず、干渉波が漏れて入ってくる。
そこで、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性を、特性B21〜B25にまで変化可能としておく。そして、基地局101は、電力測定部712における測定結果に基づいて、第2無線通信信号107の送信電力が比較的高い場合には、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性が急峻となるよう濾波特性を変更する情報を制御情報に含め、第2無線通信信号107の送信電力が比較的低い場合には、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性がなだらかとなるよう濾波特性を変更する情報を制御情報に含める。可変バンドパスフィルタ705は、この制御情報に基づいて、濾波特性を特性B21〜B25のうち適したものに変更する。
図14は、使用ユーザ数と干渉量に対する濾波特性の数値例を示す図である。図14では、例えば濾波特性の数値1を5dBの急峻特性(隣接5MHzあたりの平均減衰量を言う)とし、数値2を10dBの、数値3を20dBの、数値4を30dBの、数値5を40dBの、各急峻特性としている。そして、数値1の場合が図13における特性B21に該当し、同様に数値2の場合が特性B22に、数値3の場合が特性B23に、数値4の場合が特性B24に、数値5の場合が特性B25に、それぞれ該当する。
このように、本実施の形態では、電力測定部712が可変バンドパスフィルタ711を通過した信号の電力を測定し、その電力測定部712における測定結果を第1無線通信装置たる基地局101が受け、第2無線通信信号107の送信電力の値に応じて、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性を変更する情報を制御情報に含めてもよい。これにより、周波数軸上にて第1無線通信信号106に隣接して配置された、第2無線通信信号107の送信電力の状況に応じて、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性を急峻にしたりすることができる。
そして、第1無線通信装置たる基地局101は、第2無線通信信号107の送信電力が比較的高い場合には、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性が急峻となるよう濾波特性を変更する情報を制御情報に含め、第2無線通信信号107の送信電力が比較的低い場合には、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性がなだらかとなるよう濾波特性を変更する情報を制御情報に含める。一般に、可変バンドパスフィルタ705において濾波特性が急峻であれば、信号の峻別をより正確に行えるものの、可変バンドパスフィルタ705での消費電力が増大してしまう。よって、第2無線通信信号107の送信電力の状況に応じて、第2無線通信信号107の送信電力が比較的高い場合には、消費電力を犠牲にして可変バンドパスフィルタ705における濾波特性を高めることができ、一方、第2無線通信信号107の送信電力が比較的低い場合には、濾波特性をなだらかにして、可変バンドパスフィルタ705における消費電力を削減することができる。
なお、可変バンドパスフィルタ705における濾波特性の変更と、第1無線通信信号106の、周波数軸上における少なくとも一部の送信信号増強、あるいは、第1無線通信信号106の周波数配置の拡大による、第1無線通信信号106の信号特性の変更とを同時に行っても良い。
(実施の形態3)
本実施の形態は、実施の形態2に係る無線通信システム及び無線通信装置の変形例であって、アンカー周波数領域内に、パイロットチャネルに関する信号、ページングチャネルに関する信号、及び、報知チャネルに関する信号のうち少なくとも一つを配置したものである。
本実施の形態に係る無線通信システムの構成も、図1と同様であるので、説明を省略する。また、移動機102の構成も、図10と同様であるので、説明を省略する。
次に、図15及び図16を用いて、本実施の形態に係る無線通信システムの動作の説明を行う。図15は、第1無線通信信号106の周波数軸上における配置を第2無線通信信号107の領域にまで拡大することにより、第1無線通信信号106の信号特性を変更する例を示す図である。また、図16は、図15における変更前後の第1及び第2無線通信信号106,107の時間アロケーション例を示す図である。
なお、図15及び図16においては、20MHzの最大周波数幅内に、5MHz幅のW−CDMA信号がW2,W3aの2波分存在し、キャリアラスタL1により、W−CDMA信号W2,W3aの配置が周波数軸上において移動させられている。また、残りの周波数帯にはOFDM信号が存在する。OFDM信号には、アンカー周波数O1dに加えて拡張周波数O1eが含まれる。
図16の、変更前後の第1及び第2無線通信信号106,107の時間アロケーション例に示すとおり、OFDM信号は、実施の形態2の場合と同様、基地局101による第1無線通信信号106の周波数配置拡大後は、アンカー周波数O1dに加えて拡張周波数O1eにも信号を有するようになる。
アンカー周波数領域としては、周波数帯の大きさを変更する頻度が低い周波数領域、あるいは、他の通信方式の通信システムと周波数的な重なりがない周波数領域、あるいは、信号が直交しない同一の通信方式の通信システムとの周波数的な重なりがない周波数領域(少なくともアンカー周波数同士の重なりがない領域)、あるいは、基地局の立地条件として通信に影響のない程度に干渉レベルが低い周波数領域、などを採用することができる。
また、拡張周波数領域としては、周波数帯の大きさを変更する頻度が高い周波数領域、あるいは、他の通信方式の通信システムと周波数的な重なりがある周波数領域、あるいは、信号が直交しない同一の通信方式の通信システムとの周波数的な重なりがある周波数領域(少なくとも他の通信システムのアンカー周波数領域と重なりがある領域)、あるいは、基地局の立地条件としてトラフィック量が多い時は通信に影響が出る程度の干渉レベルとなる周波数領域、などを採用すればよい。
第1無線通信信号106には、パイロットチャネルに関する信号、ページングチャネルに関する信号、及び、報知チャネルに関する信号のうち少なくとも一つが含まれる。そして、本実施の形態においては、図16に示すように、アンカー周波数領域内に、共通パイロットチャネル信号PL1や、報知チャネル信号RP1、ページングチャネル信号PG1などの共通チャネル信号が配置されている。
データの送受信をしないで、無線接続用の制御チャネルの信号処理を行っている際には、例えば可変バンドパスフィルタ705を、アンカー周波数O1dの領域の信号のみ通過するように設定する。アンカー周波数領域の幅は、他の通信システムとの干渉を回避できる最大周波数帯域幅に設定すればよい。
図16のように、W−CDMA信号W2,W3aにキャリアラスタL1を行う場合であっても、本発明のアンカー周波数O1dは、環境に応じて柔軟に設置することができ、アンカー周波数幅を、例えば20MHz−5MHz−5MHz−キャリアラスタ分=8MHzと設定すればよい。
本実施の形態では、アンカー周波数O1dの領域内に、パイロットチャネルに関する信号PL1、ページングチャネルに関する信号PG1、及び、報知チャネルに関する信号RP1が配置される。よって、重要な、パイロットチャネルに関する信号、ページングチャネルに関する信号、及び、報知チャネルに関する信号は、第2無線通信信号107と第1無線通信信号106とが干渉する恐れのある拡張周波数O1eの領域には配置されず、干渉による誤動作の可能性が少ない無線通信システムが実現できる。
アンカー周波数O1dでは他の通信システムとの干渉がないので、パイロットチャネルに関する信号や、ページングチャネルに関する信号、及び、報知チャネルに関する信号を、アンカー周波数O1dの範囲内にて分散配置すると、周波数選択性のフェージングに強くなる。図16には、その例として報知チャネルRP1を分散配置した場合を示している。
また、第1無線通信信号106の周波数軸上における配置を第2無線通信信号107の領域にまで拡大するに際して、基地局101が、第1無線通信信号106の周波数軸上における配置の拡大に関する情報を、アンカー周波数領域からの相対的な増減量として、可変バンドパスフィルタ705における可変の通過帯域を指示する制御情報に含めておけばよい。
具体的には拡張周波数O1eの領域をアンカー周波数O1dからの相対周波数指定とし、例えば+5MHzと指示すると、拡張周波数O1eはアンカー周波数O1dから周波数の高い方に5MHz幅となり、一方、−2MHzと指示すれば、拡張周波数O1eはアンカー周波数から周波数の低い方に2MHz幅となるようにすればよい。そして、可変バンドパスフィルタ705は、制御情報に基づいて、拡大後の第1無線通信信号106を選択的に通過させる。
このようにすれば、拡大後の制御情報として、基地局101がアンカー周波数領域からの相対的な増減量のみを送信するだけでよいので、送信すべき制御情報の情報量が少なくなり、情報通信の効率化が図れる。すなわち、周波数変更に伴うシグナリング量が低減し、特に変更を高頻度に行う場合には、シグナリング量の低減により周波数利用効率が向上する。
また、上記のようなアンカー周波数O1dからの相対周波数指定ではなく、基地局101が、第1無線通信信号106の周波数軸上における配置の拡大に関する情報を、拡張周波数領域の最大値からの減少量として、可変バンドパスフィルタ705における可変の通過帯域を指示する制御情報に含めるようにしてもよい。
具体的には、アンカー周波数O1dも拡張周波数O1eも、各領域の最大値が予め割り当てられた周波数番号の情報で指定するが、基地局101より拡張周波数O1eの領域をその最大値から“−375kHz”と指示されれば、拡張周波数O1eを−375kHz分だけその最大値より狭くすればよい。そして、可変バンドパスフィルタ705は、制御情報に基づいて、拡大後の第1無線通信信号106を選択的に通過させる。
このようにすれば、拡大後の制御情報として、基地局101が拡張周波数領域の最大値からの減少量のみを送信するだけでよいので、送信すべき制御情報の情報量が少なくなり、情報通信の効率化が図れる。
なお、他の通信方式の信号(例えば図15におけるW−CDMA信号W3a)が急激に変化して送信電力が増大する場合に備え、当該他の通信方式の信号の信号強度をモニタするために、図11の上部に示すように、移動機102の固定バンドパスフィルタ701の通過帯域内でもっとも他の通信方式の信号に近いところをある程度(例えば、モニタできる最小単位(たとえば375kHz))空けておく。これにより、移動機102と基地局101でタイミングを合わせた無送受信区間を設けるような複雑な処理が不要となる。
(変形例)
上述の実施の形態1〜3においては、第1無線通信信号(W−CDMA信号)を生成して送信する第1無線通信装置(基地局101)と、第1無線通信信号の通信方式と異なる通信方式の第2無線通信信号(OFDM信号)を生成して送信する第2無線通信装置(基地局104)と、第1及び第2無線通信信号を受信する第3無線通信装置(移動機102)とを備えた無線通信システムを例に採り、説明を行ったが、本願発明は、異なる通信方式の第1及び第2無線通信信号に限られるものではない。すなわち、第1及び第2無線通信信号が同じ通信方式であっても、本願の適用は可能である。
同一通信方式の第1及び第2無線通信信号を送信する無線通信システムにおける干渉を回避するために本発明を適用した例について、図17及び図18を用いて説明する。なお、図17は本変形例に係る無線通信システムを示す図であり、図18は、本変形例における第1及び第2無線通信信号の周波数アロケーション例を示す図である。
図17に示すように、基地局1601と基地局1604とは、同一の通信方式(例えばOFDM)の基地局であり、別なクロック源で変調処理を行っているため、それらの送信する第1及び第2無線通信信号1606,1607が同期してはいない。例えば、小型の廉価な基地局であるために、基地局1604のサービスエリア1610は狭く、最大周波数幅20MHz(例)全部をサポートしてはいない。なお、移動機1605は基地局1604と通信している移動機である。
また、基地局1601は大型の基地局である。そのため、基地局1601は、最大周波数幅20MHzの全部をサポートできており、そのサービスエリア1609は基地局1604のサービスエリア1610と重なりがある。移動機1602と1603は、基地局1601と通信している移動機である。信号1606は基地局1601と移動機1602とが通信している信号を表している。信号1607は基地局1604の信号が干渉として移動機1602に伝播している様子を示している。
なお、基地局1601内には、受信ブロック1601aが存在し、受信ブロック1601aは、図3または図10に示した移動機のブロック図と同様の構成を有する。
上記のような無線通信システムの構成となっているため、基地局1601は、第1無線通信信号1606の生成にあたり、図18に示すように、小型基地局1604がサポートしていない周波数帯O1fをアンカー周波数とし、それ以外の個所O1iを拡張周波数とするようにシグナリングを行う。これにより、重なりがある同一通信方式の信号間においても、通信量が少ないときにはアンカー周波数O1fのみを使用して干渉波を除去したり、同一通信方式の基地局1604のトラフィックが少ないときには、拡張周波数O1iを広く使用して高速通信を実現したりすることができる。また、大切なチャネルの信号をアンカー周波数O1fに配置することにより、干渉から回避することが可能になり、良質な通信を確保することができる。
また、図19は他の変形例に係る無線通信システムを示す図であり、図20は、当該他の変形例における下り周波数アロケーションを示す図、図21は、当該他の変形例における上り周波数アロケーションを示す図である。
図19における基地局1801と1804と1811とは、直交しない3つのOFDM基地局である。なお、基地局1801内には、受信ブロック1801aが存在し、受信ブロック1801aは、図10に示した移動機のブロック図と同様の構成を有する。
各基地局1801、1804及び1811は、それぞれ信号が直交しない同一の通信方式を有している。また、例えば基地局1804は基地局1801の不感地を補うための小型基地局である。また、例えば基地局1811は基地局1801とは十分離れた位置にある隣接基地局である。
図20に示すように、下り(基地局→移動機)信号について、基地局1801では、干渉レベルが低い周波数帯である真中の10MHzをアンカー周波数にし、その両隣を拡張周波数にしている。基地局1804では、干渉レベルが低い周波数帯である周波数が高い方の5MHzをアンカー周波数とし、それ以外の15MHzを拡張周波数としている。基地局1811では、干渉レベルが低い周波数帯である周波数が低い方の5MHzをアンカー周波数とし、それ以外の15MHzを拡張周波数としている。これにより、下りの報知情報等の共通チャネルがぶつかることなく、3つの基地局で周波数を分け合うとともに、それぞれの基地局でトラフィックが低いときには、残りの基地局で使用することができ、周波数を有効利用した高速データ通信が可能になる。
また、図21には図20の下り信号を送信している基地局と通信している移動機の上り信号を図示している。基地局1801と通信している移動機はアンカー周波数を図示した5MHz幅としており、上りとは異なる周波数帯としている。また、基地局1801と通信している移動機のアンカー周波数を、下りとは重なりがない周波数としてもよい。基地局1811と通信している移動機は、アンカー周波数を最も低い周波数の5MHzとしているが、拡張周波数はアンカー周波数と離れた個所にしている。
基地局1801の受信ブロック1801aにおいても、図10に示した電力測定部712を設け、上り干渉電力をモニタし、ある閾値より小さくなったとき、基地局1801が自らのフィルタを不要波を除去できるフィルタ特性に変更するよう可変バンドパスフィルタ705の設定を変更した後、移動機にデータの送信許可を送信するようにすればよい。
また、基地局は、移動機の送信電力を増大させたりすることにより、送信信号の特性を変更することもできる(例えば干渉波が帯域内平均3dBなら送信電力を3dB増加させる、など)。
以上より、重なりがある同一通信方式の基地局を有する無線通信システムにおいても、通信量が少ないときにはアンカー周波数のみを適用して干渉波を除去したり、同一通信方式の基地局のトラフィックが少ないときに拡張周波数を広く使用して高速通信を実現したりすることができる。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。

Claims (11)

  1. 第1無線通信信号(106)を生成して送信する第1無線通信装置(101)と、
    前記第1無線通信信号の通信方式と異なる通信方式、または、同じ通信方式の第2無線通信信号(107)を生成して送信する第2無線通信装置(104)と、
    前記第1及び第2無線通信信号を受信する第3無線通信装置(102)と
    を備え、
    前記第1無線通信信号(106)と前記第2無線通信信号(107)とは、周波数軸上にて隣接して配置され、
    前記第3無線通信装置(102)は、
    前記第1無線通信信号(106)及び前記第2無線通信信号(107)の合計の周波数帯域の信号が通過するよう、受信した前記第1無線通信信号(106)及び前記第2無線通信信号(107)を、固定の通過帯域で選択的に通過させる固定バンドパスフィルタ(701)と、
    前記固定バンドパスフィルタ(701)を通過した信号を、可変の通過帯域で選択的に通過させる第1可変バンドパスフィルタ(705)と
    を含み、
    前記第1無線通信信号(106)には、前記第1可変バンドパスフィルタ(705)における前記可変の通過帯域を指示する制御情報が含まれ、
    前記制御情報が前記第1可変バンドパスフィルタ(705)に与えられることにより、前記第1可変バンドパスフィルタ(705)は、前記第2無線通信信号(107)を除去しつつ、前記第1無線通信信号(106)を選択的に通過させることが可能な
    無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記第1無線通信装置(101)および前記第2無線通信装置(104)によって、前記第1無線通信信号(106)および前記第2無線通信信号(107)の、周波数軸上における配置が移動させられた場合において、
    前記第1可変バンドパスフィルタ(705)が、前記第2無線通信信号(107)を除去しつつ、前記第1無線通信信号(106)を選択的に通過させることが可能となるよう、前記制御情報は更新される
    無線通信システム。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記第3無線通信装置(102)は、
    前記バンドパスフィルタ(701)を通過した信号を、可変の通過帯域で選択的に通過させる第2可変バンドパスフィルタ(711)と、
    前記第2可変バンドパスフィルタ(711)を通過した信号の電力を測定する電力測定部(712)と、
    前記電力測定部(712)における測定結果を前記第1無線通信装置(101)に送信する送信処理部(714)と
    を更に含み、
    前記制御情報には、前記第2可変バンドパスフィルタ(711)における前記可変の通過帯域を指示する情報も含まれ、
    前記制御情報が前記第2可変バンドパスフィルタ(711)に与えられることにより、前記第2可変バンドパスフィルタ(711)は、前記第1無線通信信号(106)を除去しつつ、前記第2無線通信信号(107)の少なくとも一部を選択的に通過させることが可能であり、
    前記第1無線通信装置(101)は、前記測定結果を受け、前記第2無線通信信号(107)の送信電力の値に応じて、前記第1無線通信信号(106)の信号特性を変更する、および/または、前記第1可変バンドパスフィルタ(705)における濾波特性を変更する情報を前記制御情報に含める
    無線通信システム。
  4. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記第1無線通信装置(101)は、
    前記第1無線通信信号(106)の周波数軸上における配置を前記第2無線通信信号(107)の領域にまで拡大することにより、前記第1無線通信信号(106)の前記信号特性を変更し、
    前記第1可変バンドパスフィルタ(705)が、前記第2無線通信信号(107)を除去しつつ、拡大後の前記第1無線通信信号(106)を選択的に通過させることが可能となるよう、前記制御情報を更新する
    無線通信システム。
  5. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記第1無線通信装置(101)は、
    前記第1無線通信信号(106)の、周波数軸上における少なくとも一部の送信信号強度を増強することにより、前記第1無線通信信号(106)の前記信号特性を変更する
    無線通信システム。
  6. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記第1無線通信装置(101)は、
    前記第2無線通信信号(107)の送信電力が比較的高い場合には、前記第1可変バンドパスフィルタ(705)における濾波特性が急峻となるよう前記濾波特性を変更する情報を前記制御情報に含め、
    前記第2無線通信信号(107)の送信電力が比較的低い場合には、前記第1可変バンドパスフィルタ(705)における濾波特性がなだらかとなるよう前記濾波特性を変更する情報を前記制御情報に含め、
    前記第1可変バンドパスフィルタ(705)は、前記制御情報に基づいて、濾波特性を変更する
    無線通信システム。
  7. 請求項4に記載の無線通信システムであって、
    前記第1無線通信信号(106)には、パイロットチャネルに関する信号(PL1)、ページングチャネルに関する信号(PG1)、及び、報知チャネルに関する信号(RP1)のうち少なくとも一つが含まれ、
    前記第1無線通信信号(106)の周波数軸上における配置は、アンカー周波数領域と拡張周波数領域とに区分され、
    拡大前の前記第1無線通信信号(106)の周波数軸上における配置が前記アンカー周波数領域であり、
    拡大後の前記第1無線通信信号(106)のうち増大分の、周波数軸上における配置が前記拡張周波数領域であって、
    前記アンカー周波数領域内に、前記パイロットチャネルに関する信号(PL1)、ページングチャネルに関する信号(PG1)、及び、報知チャネルに関する信号(RP1)のうち前記少なくとも一つが配置された
    無線通信システム。
  8. 請求項7に記載の無線通信システムであって、
    前記第1無線通信装置(101)は、前記第1無線通信信号(106)の周波数軸上における配置の拡大に関する情報を、前記アンカー周波数領域からの相対的な増減量として、前記制御情報に含め、
    前記第1可変バンドパスフィルタ(705)は、前記制御情報に基づいて、拡大後の前記第1無線通信信号(106)を選択的に通過させる
    無線通信システム。
  9. 請求項7に記載の無線通信システムであって、
    前記第1無線通信装置(101)は、前記第1無線通信信号(106)の周波数軸上における配置の拡大に関する情報を、前記拡張周波数領域の最大値からの減少量として、前記制御情報に含め、
    前記第1可変バンドパスフィルタ(705)は、前記制御情報に基づいて、拡大後の前記第1無線通信信号(106)を選択的に通過させる
    無線通信システム。
  10. 第1無線通信信号、および、前記第1無線通信信号の通信方式と異なる通信方式、または、同じ通信方式の第2無線通信信号(107)を受信する無線通信装置(102)であって、
    前記第1無線通信信号(106)と前記第2無線通信信号(107)とは、周波数軸上にて隣接して配置され、
    前記無線通信装置(102)は、
    前記第1無線通信信号(106)及び前記第2無線通信信号(107)の合計の周波数帯域の信号が通過するよう、受信した前記第1無線通信信号(106)及び前記第2無線通信信号(107)を、固定の通過帯域で選択的に通過させる固定バンドパスフィルタ(701)と、
    前記固定バンドパスフィルタ(701)を通過した信号を、可変の通過帯域で選択的に通過させる第1可変バンドパスフィルタ(705)と
    を備え、
    前記第1無線通信信号(106)には、前記第1可変バンドパスフィルタ(705)における前記可変の通過帯域を指示する制御情報が含まれ、
    前記制御情報が前記第1可変バンドパスフィルタ(705)に与えられることにより、前記第1可変バンドパスフィルタ(705)は、前記第2無線通信信号(107)を除去しつつ、前記第1無線通信信号(106)を選択的に通過させることが可能な
    無線通信装置。
  11. 請求項10に記載の無線通信装置であって、
    前記バンドパスフィルタ(701)を通過した信号を、可変の通過帯域で選択的に通過させる第2可変バンドパスフィルタ(711)と、
    前記第2可変バンドパスフィルタ(711)を通過した信号の電力を測定する電力測定部(712)と、
    前記電力測定部(712)における測定結果を他の無線通信装置(101)に送信する送信処理部(714)と
    を更に備え、
    前記制御情報には、前記第2可変バンドパスフィルタ(711)における前記可変の通過帯域を指示する情報も含まれ、
    前記制御情報が前記第2可変バンドパスフィルタ(711)に与えられることにより、前記第2可変バンドパスフィルタ(711)は、前記第1無線通信信号(106)を除去しつつ、前記第2無線通信信号(107)の少なくとも一部を選択的に通過させることが可能である
    無線通信装置。
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