JP2003060408A - フィルタ部品および通信機装置 - Google Patents

フィルタ部品および通信機装置

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JP2003060408A
JP2003060408A JP2002110193A JP2002110193A JP2003060408A JP 2003060408 A JP2003060408 A JP 2003060408A JP 2002110193 A JP2002110193 A JP 2002110193A JP 2002110193 A JP2002110193 A JP 2002110193A JP 2003060408 A JP2003060408 A JP 2003060408A
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Sukeyuki Atokawa
祐之 後川
Hirobumi Miyamoto
博文 宮本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
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    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
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    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切替スイッチング手段により切替制御して
も、フィルタの共振器の段数が変化せず、常に最適なフ
ィルタ特性が得られるフィルタ部品および通信機装置を
提供する。 【解決手段】 フィルタ部品11は、送信フィルタ2と
受信フィルタ3と切替スイッチ4と、位相回路5a,5
bとを有している。送信フィルタ2の両端は、それぞれ
アンテナ用端子ANT1および送信用端子Txに電気的
に接続されている。受信フィルタ3の一端は切替スイッ
チ4を介してアンテナ用端子ANT2に電気的に接続さ
れ、受信フィルタ3の他端は受信用端子Rxに電気的に
接続されている。メインアンテナ8はアンテナ用端子A
NT1に接続されるとともに、ダイバーシティアンテナ
9はアンテナ用端子ANT2に接続されている。そし
て、切替スイッチ4の切替制御により、受信フィルタ3
をアンテナ用端子ANT1,2のいずれか一方に接続さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、マイクロ
波帯で使用されるフィルタ部品および通信機装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ダイバーシティ対応のCDMA方式の携
帯電話システムの場合、送受同時通信が必要である。従
って、携帯電話端末機のRF部分の電気回路を構成する
際、フィルタ部は、アンテナ共用器とダイバーシティ用
受信フィルタを組み合わせて構成していた。しかし、こ
の構成ではフィルタの数が多く、携帯電話端末機の小型
化を防げる一つの要因となっていた。
【0003】そこで、この問題を解決するものとして、
特公平7−79204号公報や特許第2602121号
公報に記載されているように、アンテナ端子を2本所有
するフィルタを使用して、フィルタの数を増加させない
でダイバーシティに対応させる通信機装置が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この通
信機装置の受信フィルタは、アンテナ1に接続される場
合とアンテナ2に接続される場合とでは、共振器の段数
が異なるという不具合があった。つまり、アンテナ1に
接続される場合は、アンテナ2に接続される場合より、
共振器の段数が一段増加する。従って、例えば、アンテ
ナ2に接続される場合には共振器3段のバンドパスフィ
ルタとなり、アンテナ1に接続される場合には共振器4
段のバンドパスフィルタとなる。そこで、アンテナ2に
接続した状態を基準にして受信フィルタを最適設計する
と、この受信フィルタをアンテナ1に接続したときには
段数が増加するため、減衰量が過剰となり、かつ、挿入
損失が悪化してしまう。
【0005】逆に、アンテナ1に接続した状態を基準に
して受信フィルタを最適設定すると、この受信フィルタ
をアンテナ2に接続したときには段数が減少するため、
減衰量が不足する。さらに、受信フィルタを4段のバン
ドパスフィルタとして最適設計すると、3段のバンドパ
スフィルタとしたときと比較して、挿入損失が大きく、
また、フィルタサイズも大きくなってしまう。
【0006】以上のように、特公平7−79204号公
報や特許第2602121号公報記載の通信機装置の受
信フィルタは、アンテナ1に接続された場合とアンテナ
2に接続された場合とでは共振器の段数が異なり、電気
特性も異なる。従って、フィルタ特性の最適化が困難で
ある。また、メインアンテナであるアンテナ1とダイバ
ーシティアンテナであるアンテナ2で性能が異なるた
め、使用しづらい通信機装置となる。
【0007】そこで、本発明の目的は、切替スイッチン
グ手段により切替制御しても、フィルタの共振器の段数
が変化せず、常に最適なフィルタ特性が得られるフィル
タ部品および通信機装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係るフィルタ部品は、第1フィルタ
と、第2フィルタと、第1フィルタの両入出力端にそれ
ぞれ電気的に接続された第1および第2入出力端子と、
第2フィルタの両入出力端にそれぞれ電気的に接続され
た第3および第4入出力端子とを備え、外部に切替スイ
ッチング手段を接続して切替制御することにより、第1
フィルタの第1入出力端子と第2フィルタの第3入出力
端子が電気的に接続して、第1フィルタと第2フィルタ
が組み合わさって一つのフィルタとして機能する構成、
および、第1フィルタの第1入出力端子と第2フィルタ
の第3入出力端子が電気的に独立して、第1フィルタと
第2フィルタがそれぞれ独立した二つのフィルタとして
機能する構成のいずれかに切り替わることを特徴とす
る。
【0009】また、本発明に係るフィルタ部品は、第1
フィルタと、第2フィルタと、切替スイッチング手段
と、第1フィルタの両入出力端にそれぞれ電気的に接続
された第1および第2入出力端子と、第2フィルタの一
方の入出力端に切替スイッチング手段を介して電気的に
接続された第3入出力端子と、第2フィルタの他方の入
出力端に電気的に接続された第4入出力端子とを備え、
第2フィルタを第1入出力端子および第3入出力端子の
いずれか一方に電気的に接続させる切替スイッチング手
段の切替制御により、第1入出力端子と第1および第2
フィルタが電気的に接続して、第1フィルタと第2フィ
ルタが第1入出力端子を共通端子とする一つのフィルタ
として機能する構成、および、第2フィルタと第3入出
力端子が電気的に接続して、第1フィルタと第2フィル
タがそれぞれ独立した二つのフィルタとして機能する構
成のいずれかに切り替わることを特徴とする。
【0010】そして、第1および第2フィルタの少なく
ともいずれか一方のフィルタは、同軸型誘電体共振器に
電圧制御可能なリアクタンス素子を電気的に接続して構
成した周波数可変型共振回路を有している。リアクタン
ス素子としては、PINダイオードや可変容量ダイオー
ドが用いられる。切替スイッチング手段としては、ガリ
ウム砒素スイッチなどが使用される。また、第1フィル
タおよび第2フィルタの少なくともいずれか一方のフィ
ルタに、位相回路を電気的に接続することが好ましい。
【0011】以上の構成において、切替スイッチング手
段の切替制御により、第1入出力端子と第1および第2
フィルタを電気的に接続した場合には、例えば第1およ
び第2フィルタはアンテナ共用器(アンテナ用端子と送
信用端子と受信用端子を有したフィルタ)として機能す
る。また、切替スイッチング手段の切替制御により、第
2フィルタと第3入出力端子が電気的に接続した場合に
は、二つの独立したフィルタ、例えば送信用フィルタお
よび受信用フィルタとして機能する。この場合、第2フ
ィルタの段数は、切替スイッチング手段の切替制御に関
係なく、常に同じである。
【0012】また、第1フィルタおよび第2フィルタ
は、まとめて一つの誘電体ブロックに内蔵してもよい
し、それぞれ個別の誘電体ブロックに内蔵してもよい。
まとめて一つの誘電体ブロックに内蔵する場合には、第
1フィルタと第2フィルタの不要な電磁結合を防ぐた
め、第1フィルタと第2フィルタの間にアース孔を配設
したり、内壁面が導体で覆われている凹部を設けたりす
ることが好ましい。
【0013】また、本発明に係る通信機装置は、前述の
特徴を有するフィルタ部品を備えることを特徴とする。
より具体的には、第1フィルタと、第2フィルタと、切
替スイッチング手段と、前記第1フィルタに電気的に接
続された第1アンテナと、前記第2フィルタに前記切替
スイッチング手段を介して電気的に接続された第2アン
テナとを備え、前記第2フィルタを前記第1アンテナお
よび第2アンテナのいずれか一方に電気的に接続させる
前記切替スイッチング手段の切替制御により、前記第1
アンテナと前記第1および第2フィルタが電気的に接続
して、前記第1フィルタと前記第2フィルタが前記第1
アンテナを共通アンテナとする一つのフィルタとして機
能する構成、および、前記第2フィルタと前記第2アン
テナが電気的に接続して、前記第1フィルタと前記第2
フィルタがそれぞれ独立した二つのフィルタとして機能
する構成のいずれかに切り替わることを特徴とする。こ
れにより、優れた高周波特性が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフィルタ部品
および通信機装置の実施の形態について添付図面を参照
して説明する。
【0015】[第1実施形態、図1〜図6]図1は、本
発明に係る通信機装置の一実施形態を示すもので、ダイ
バーシティ対応のCDMA方式の携帯電話端末機のRF
部分の電気回路ブロック図である。フィルタ部品11
は、フィルタ1を構成している送信フィルタ2、受信フ
ィルタ3および位相回路5a,5bと、切替スイッチ4
とを有している。本第1実施形態では、送信フィルタ2
として帯域阻止フィルタを用い、受信フィルタ3として
帯域通過フィルタを用いているが、必ずしもこれに限定
されるものではない。送信フィルタ2と位相回路5aと
で構成された直列回路の両端ant1,txはそれぞれ
アンテナ用端子ANT1および送信用端子Txに接続さ
れている。受信フィルタ3と位相回路5bとで構成され
た直列回路の一端ant2は切替スイッチ4を介してア
ンテナ用端子ANT2に接続され、受信フィルタ3の他
端rxは受信用端子Rxに接続されている。
【0016】メインアンテナ8はON/OFFスイッチ
6を介してアンテナ用端子ANT1に接続されるととも
に、ダイバーシティアンテナ9はON/OFFスイッチ
7を介してアンテナ用端子ANT2に接続されている。
送信用端子Txは送信回路に接続され、受信用端子Rx
は受信回路に接続されている。切替スイッチ4は、受信
フィルタ3をアンテナ用端子ANT1又はアンテナ用端
子ANT2のいずれか一方に電気的に接続させる。言い
換えると、メインアンテナ8は、ON/OFFスイッチ
6を介して送信フィルタ2に接続されるとともに、ON
/OFFスイッチ6および切替スイッチ4を介して受信
フィルタ3に接続される。一方、ダイバーシティアンテ
ナ9は、ON/OFFスイッチ7および切替スイッチ4
を介して受信フィルタ3に接続される。各スイッチ4,
6,7はそれぞれ制御回路に接続されている。
【0017】次に、以上の構成からなる携帯電話端末機
の作用効果について説明する。図2は、フィルタ部品1
1をアンテナ共用器として機能させる場合を示す。この
場合、切替スイッチ4を接点4a側に切り替え、フィル
タ部品11のアンテナ用端子ANT1を送信フィルタ2
と受信フィルタ3の共通端子とする。位相回路5aは、
合成点A(アンテナ用端子ANT1と位相回路5aと切
替スイッチ4の接続点)から送信フィルタ2を見たと
き、受信フィルタ3の通過帯域においてインピーダンス
がオープン(highインピーダンス)になるように設
定される。また、位相回路5bは、点Aから受信フィル
タ3を見たとき、送信フィルタ2の通過帯域においてイ
ンピーダンスがオープンになるように設定される。これ
により、フィルタ部品11は、アンテナ用端子ANT1
にメインアンテナ8が電気的に接続され、送信用端子T
xに送信回路が電気的に接続され、受信用端子Rxに受
信回路が電気的に接続され、アンテナ共用器となる。一
方、受信フィルタ3とダイバーシティアンテナ9は電気
的に切り離される。
【0018】このアンテナ共用器11は、送信回路から
送信用端子Txに入った送信信号を送信フィルタ2を介
してアンテナ用端子ANT1に出力する。アンテナ用端
子ANT1から出力された送信信号はメインアンテナ8
から放射される。逆に、メインアンテナ8から入った受
信信号は、アンテナ用端子ANT1に入り、受信フィル
タ3を介して受信用端子Rxから受信回路に出力され
る。
【0019】一方、図3に示すように、切替スイッチ4
を接点4b側に切り替えると、フィルタ部品11のアン
テナ用端子ANT1,ANT2はそれぞれ送信フィルタ
2および受信フィルタ3に電気的に接続される。これに
より、送信フィルタ2はメインアンテナ8に接続され、
受信フィルタ3はダイバーシティアンテナ9に接続さ
れ、それぞれ独立したフィルタとして機能する。この場
合、送信回路から送信用端子Txに入った送信信号は、
送信フィルタ2を介してアンテナ用端子ANT1から出
力され、メインアンテナ8から放射される。逆に、ダイ
バーシティアンテナ9から入った受信信号は、アンテナ
用端子ANT2に入り、受信フィルタ3を介して受信用
端子Rxから受信回路に出力される。
【0020】図2および図3のいずれの場合も、送受同
時通信は可能であり、ダイバーシティ対応のCDMA方
式に適用できる。このとき、受信フィルタ3の段数は、
切替スイッチ4の切替制御に関係なく、常に同じであ
る。従って、要求仕様に最適なフィルタ特性を有する携
帯電話端末機が得られる。このとき、位相回路5a,5
bの定数は、単体フィルタとして動作するとき(すなわ
ち、図3の状態のとき)にそれぞれのフィルタ2,3の
通過帯域において、入出力インピーダンスが50Ω(通
常の50Ωの伝送系の場合)となるように、かつ、二つ
のフィルタ2,3がアンテナ共用器として動作するとき
(すなわち、図2の状態のとき)に、相手側通過帯域で
インピーダンスがオープンとなるように設定する。
【0021】図1に示したフィルタ1の一つの構成例を
図4に示す。図4に示すように、フィルタ1Aは、直方
体形状の誘電体ブロック21に、送信フィルタ2の共振
器孔22a〜22c、受信フィルタ3の共振器孔23a
〜23d及びアース孔24を形成している。送信フィル
タ2は3段の帯域阻止フィルタからなり、受信フィルタ
3は4段の帯域通過フィルタからなる。
【0022】共振器孔22a〜22c,23a〜23d
及びアース孔24の各々は、誘電体ブロック21の手前
側の面26から奥側の面27に貫通している。孔22a
〜22c,23a〜23d,24の内壁面には内導体が
形成されている。なお、共振器孔22a〜22c,23
a〜23dは内径が一定のストレート孔であるが、必ず
しもこれに限るものでなく、手前側部分と奥側部分とで
それぞれ内径が異なるステップ孔であってもよい。ま
た、各孔22a〜22c,23a〜23d,24の横断
面形状も、円形、楕円形、矩形など任意である。
【0023】共振器孔22a,22b,23b,23
c,23dの各内導体には、端部付近に導体非形成部2
5が形成されており、この部分25(言い換えると、外
導体36から電気的に分離されている部分)を開放端と
している。一方、開放端と反対側の内導体の部分(言い
換えると、外導体36に電気的に接続している部分)を
短絡端としている。誘電体ブロック21の外面には、送
信用電極tx、受信用電極rx、アンテナ用電極ant
1,ant2を形成すると共に、これらの送信用電極t
x、受信用電極rx及びアンテナ用電極ant1,an
t2を除くほぼ全面に外導体36を形成している。
【0024】以上のように構成したフィルタ1Aは、送
信用電極txとアンテナ用電極ant1の間に送信フィ
ルタ2が形成され、受信用電極rxとアンテナ用電極a
nt2の間に受信フィルタ3が形成される。そして、送
信フィルタ2と受信フィルタ3はアース孔24によって
互いに磁気的にシールドされ、不要な電磁結合が抑えら
れている。さらに、アンテナ用電極ant1,ant2
は誘電体ブロック21の手前側の一辺、すなわち、切替
スイッチ4の配設位置近傍に略並んで配設されているた
め、切替スイッチ4とフィルタ1Aとの接続が容易にな
る。位相回路5a,5bのそれぞれの機能は、共振器孔
22c,23aが有する。この場合、共振器孔22cと
22bのピッチ間隔や、共振器孔23aと23bのピッ
チ間隔を変えたり、共振器孔22c,23aの孔径を変
えたりして位相回路5a,5bの位相量を設定する。共
振器孔22c,23aによる位相は、反時計回りに回転
し、ピッチを狭くすれば大きく回転する。
【0025】図5は、図1に示したフィルタ1の別の構
成例を示す斜視図である。このフィルタ1Bは、図4で
示したフィルタ1Aにおいて、アース孔24の替わり
に、外導体36で内壁面が覆われている凹部30を設け
たものと同様のものである。この凹部30は、アース孔
24と同様の作用効果を奏する。凹部30は誘電体ブロ
ック21の上面および下面の少なくともいずれか一方の
面に設けられておればよい。
【0026】さらに、このフィルタ1Bは、誘電体ブロ
ック21を搭載するためのベース基板31を備えてい
る。ベース基板31はセラミックや樹脂の両面基板又は
多層基板で構成されている。ベース基板31に設けた配
線パターン32,33は、それぞれ位相回路5a,5b
として機能する。フィルタ2,3が単体フィルタとして
動作するとき、それぞれのフィルタ2,3の通過帯域で
の配線パターン32,33のインピーダンスが50Ωと
なるように、ベース基板31の誘電率、ベース基板31
の厚み、配線パターン32,33のパターン幅等を調整
する。さらに、フィルタ2,3がアンテナ共用器として
動作するとき、相手側通過帯域でインピーダンスがオー
プン(highインピーダンス)となるように、配線パ
ターン32,33の線路長を調整する。
【0027】また、ベース基板31に設けた配線パター
ン32〜34等を介して、フィルタ1Bの各電極tx,
rx,ant1,ant2を任意の位置に引き出すこと
により、携帯電話端末機の設計の自由度を向上させるこ
とができる。
【0028】図6は、図1に示したフィルタ1のさらに
別の構成例を示す斜視図である。このフィルタ1Cは、
送信フィルタ2および受信フィルタ3をそれぞれ個別の
誘電体ブロック21A,21Bに内蔵したものである。
これにより、送信フィルタ2と受信フィルタ3を分離し
てプリント基板等に実装することができ、フィルタ1C
の配置の自由度が向上する。なお、図6は、送信フィル
タ2および受信フィルタ3を粘着テープ35によって貼
り合わせて一体化している。粘着テープ35はフィルタ
2,3の上面および下面の少なくともいずれか一方の面
に貼着されていればよい。貼り合わせの手段としては、
粘着テープの他に、はんだ付け、樹脂系接着剤、導電性
ペーストなどを使用してもよい。貼り合わせ手段に導通
性の有無は問わない。
【0029】[第2実施形態、図7および図8]図7
は、第2実施形態のフィルタ部品を構成するフィルタ4
1の斜視図である。このフィルタ41はベース基板65
上に各部品を実装している。フィルタ41は、送信用電
極txとアンテナ用電極ant1の間に送信フィルタ4
9が電気的に接続され、受信用電極rxとアンテナ用電
極ant2の間に受信フィルタ50が電気的に接続され
ている。送信フィルタ49は、共振器42,43,44
と、コンデンサC1,C2,C3と、コイルL1,L
2,L3と、コンデンサアレイ基板55を有している。
コンデンサアレイ基板55には四つのコンデンサC4〜
C7が配設されている。一方、受信フィルタ50は、コ
イルL4(図示せず)と、共振器45,46,47,4
8と、コンデンサC8,C13と、コンデンサアレイ基
板56を有している。コンデンサアレイ基板56には四
つのコンデンサC9〜C12が配設されている。
【0030】ここに、共振器42〜48には、λ/4同
軸誘電体共振器が使用される。誘電体共振器42〜48
は、TiO2系のセラミック等の高誘電率材料で形成さ
れた筒状誘電体57と、筒状誘電体57の外周面に設け
られた外導体58と、筒状誘電体57の内周面に設けら
れた内導体59とで構成されている。外導体58は、誘
電体57の一方の開口端面57a(開放側端面57a)
では、内導体59から電気的に開放(分離)され、他方
の開口端面57b(短絡側端面57b)では、内導体5
9に電気的に短絡(導通)されている。各誘電体共振器
42〜48は、開放側端面57aにおいて、導電体60
を介してコンデンサC1〜C3等に電気的に接続されて
いる。これら誘電体共振器42〜48は、外導体58で
相互に半田付けされ一体化されている。
【0031】ベース基板65は、縁部に送信用電極t
x、アンテナ用電極ant1,ant2及び受信用電極
rxが形成されている。ベース基板65の上面には、信
号パターンやグランド電極64が形成されている。この
グランド電極64上には共振器42〜48が一体的に半
田付けされている。
【0032】図8はフィルタ41の電気回路図である。
送信フィルタ49は、共振回路を3段結合した帯域阻止
フィルタである。共振器42は、共振用コンデンサC1
を介して送信電極txに電気的に接続している。共振器
42と共振用コンデンサC1の直列共振回路、共振器4
3と共振用コンデンサC2の直列共振回路及び共振器4
4と共振用コンデンサC3の直列共振回路は、結合用コ
イルL1,L2を介して電気的に接続している。これら
三つの直列共振回路に対して、それぞれ電気的に並列に
コンデンサC4,C5,C6が接続している。アンテナ
用電極ant1は、結合コイルL3とコンデンサC7に
て構成されたL形LC回路の位相回路を介して、共振器
44と共振用コンデンサC3の直列共振回路に電気的に
接続している。共振用コンデンサC1〜C3は阻止域減
衰量の大きさを決めるコンデンサである。
【0033】受信フィルタ50は、共振回路を4段結合
した帯域通過フィルタである。共振器45は、結合用コ
ンデンサC8及びコイルL4にて構成されたL形LC回
路の位相回路を介して、アンテナ用電極ant2に電気
的に接続している。共振器45と、共振器46及び共振
用コンデンサC10からなる直列共振回路と、共振器4
7と、共振器48及び共振用コンデンサC12からなる
直列共振回路とは、結合コンデンサC9,C11,C1
3を介して電気的に接続している。
【0034】以上の構成からなるフィルタ41と切替ス
イッチ(図示せず)は、図1に示した電気回路になるよ
うに電気的に接続され、第2実施形態のフィルタ部品を
構成する。このフィルタ部品は、切替スイッチの切替制
御により、フィルタ41のアンテナ用電極ant1とa
nt2を電気的に接続して共通端子にすることにより、
アンテナ共用器として機能させることができる。そし
て、アンテナ用電極ant1とant2をそれぞれ電気
的に独立させることにより、二つの独立したフィルタ
(送信フィルタと受信フィルタ)として機能させること
ができる。
【0035】コイルL3とコンデンサC7の位相回路
や、コイルL4とコンデンサC8の位相回路は、インピ
ーダンスが50Ωで、かつ、相手側フィルタの通過帯域
でインピーダンスがオープン(highインピーダン
ス)となるように、設定される。ただし、切替スイッチ
自体が位相を回転させるので、それを見込んで位相回路
の位相量を設定する必要がある。仮に、切替スイッチ
(ガリウム砒素スイッチ)で、位相が30度回転すれ
ば、位相回路では150度回転するように(30+15
0度でインピーダンスはオープンにできる)、コイルL
3,L4やコンデンサC7,C8の定数を設定する。こ
の位相回路がないと、相手側フィルタのインピーダンス
はショートする。その場合、フィルタ部品をアンテナ共
用器として使用しない場合は、二つの独立したフィルタ
として動作させる必要もあるので、インピーダンスは5
0Ωで設定しておく必要がある。
【0036】[第3実施形態、図9〜図14]図9は、
第3実施形態のフィルタ部品を構成するフィルタ71の
平面図である。このフィルタ71はベース基板77上に
各部品を実装している。フィルタ71は、送信用電極t
xとアンテナ用電極ant1の間に送信フィルタ79が
電気的に接続され、受信用電極rxとアンテナ用電極a
nt2の間に受信フィルタ80が電気的に接続されてい
る。
【0037】図10は、フィルタ71の電気回路図であ
る。送信フィルタ79は、共振回路を2段結合した周波
数可変帯域阻止フィルタである。送信フィルタ79は、
共振用コンデンサC1を介して送信用電極txに電気的
に接続した共振器72と、共振用コンデンサC2、コイ
ルL2及びコンデンサC7の位相回路を介してアンテナ
用電極ant1に電気的に接続した共振器73とを有し
ている。共振用コンデンサC1,C2は阻止域減衰量の
大きさを決めるコンデンサである。共振器72と共振用
コンデンサC1の直列共振回路は、共振器73と共振用
コンデンサC2の直列共振回路に結合用コイルL1を介
して電気的に接続している。さらに、これら二つの直列
共振回路に対して、それぞれ電気的に並列にコンデンサ
C5,C6が接続している。
【0038】共振器72と共振用コンデンサC1の中間
接続点には、周波数可変用コンデンサC3を介して、リ
アクタンス素子であるPINダイオードD1がカソード
を接地した状態で共振器72に対して電気的に並列に接
続している。一方、共振器73と共振用コンデンサC2
の中間接続点には、周波数可変用コンデンサC4を介し
て、PINダイオードD2が共振器73に対して電気的
に並列に接続している。周波数可変用コンデンサC3,
C4は、周波数可変帯域阻止フィルタ79の減衰特性の
二つの減衰極周波数をそれぞれ変更するためのコンデン
サである。
【0039】電圧制御電極CONT1は、制御電圧供給
用抵抗R1及びコンデンサC15を介してPINダイオ
ードD1のアノードと周波数可変用コンデンサC3の中
間接続点に電気的に接続すると共に、制御電圧供給用抵
抗R2及びコンデンサC15を介してPINダイオード
D2のアノードと周波数可変用コンデンサC4の中間接
続点に電気的に接続している。
【0040】受信フィルタ80も、共振回路を2段結合
した周波数可変帯域阻止フィルタである。受信フィルタ
80は、共振用コンデンサC8、コイルL3及びコンデ
ンサC14の位相回路を介してアンテナ用電極ant2
に電気的に接続した共振器74と、共振用コンデンサC
9を介して受信用電極rxに電気的に接続した共振器7
5とを有している。共振器74と共振用コンデンサC8
の直列共振回路は、共振器75と共振用コンデンサC9
の直列共振回路に結合用コイルL4を介して電気的に接
続している。さらに、これら二つの直列共振回路に対し
て、それぞれ電気的に並列にコンデンサC12,C13
が接続している。
【0041】共振器74と共振用コンデンサC8の中間
接続点には、周波数可変用コンデンサC10を介して、
リアクタンス素子であるPINダイオードD3がカソー
ドを接地した状態で共振器74に対して電気的に並列に
接続している。一方、共振器75と共振用コンデンサC
9の中間接続点には、周波数可変用コンデンサC11を
介して、PINダイオードD4が共振器75に対して電
気的に並列に接続している。周波数可変用コンデンサC
10,C11は、周波数可変帯域阻止フィルタ80の減
衰特性の二つの減衰極周波数をそれぞれ変更するための
コンデンサである。
【0042】電圧制御電極CONT2は、制御電圧供給
用抵抗R3及びコンデンサC16を介してPINダイオ
ードD3のアノードと周波数可変用コンデンサC10の
中間接続点に電気的に接続すると共に、制御電圧供給用
抵抗R4及びコンデンサC16を介してPINダイオー
ドD4のアノードと周波数可変用コンデンサC11の中
間接続点に電気的に接続している。共振器72〜75に
は、λ/4同軸誘電体共振器が使用される。
【0043】次に、以上の構成からなるフィルタ71の
動作について説明する。送信フィルタ79のトラップ周
波数は、周波数可変用コンデンサC3と共振用コンデン
サC1と共振器72にて構成される共振系と、周波数可
変用コンデンサC4と共振用コンデンサC2と共振器7
3にて構成される共振系のそれぞれの共振周波数によっ
て決まる。そして、電圧制御電極CONT1に制御電圧
として正の電圧を印加すると、PINダイオードD1,
D2はON状態となる。従って、周波数可変用コンデン
サC3,C4はPINダイオードD1,D2を経てそれ
ぞれ接地され、二つの減衰極周波数は共に低くなり、送
信フィルタ79の通過帯域は低くなる。
【0044】逆に、制御電圧として負の電圧を印加する
と、PINダイオードD1,D2はOFF状態となる。
なお、負電圧を印加する替わりに、電圧制御電極CON
T1に制御電圧を供給するコントロール回路を100k
オーム以上の高インピーダンスにし、電圧制御電極CO
NT1に電圧が印加されないようにすることで、制御電
圧を0VにしてPINダイオードD1,D2をOFF状
態にしてもよい。これにより、周波数可変用コンデンサ
C3,C4は開放状態となり、二つの減衰極周波数は共
に高くなり、送信フィルタ79の通過帯域は高くなる。
このように、送信フィルタ79は、電圧制御によって周
波数可変用コンデンサC3,C4を接地したり、開放し
たりすることによって、二つの相異なる通過帯域特性を
持つことができる。
【0045】受信フィルタ80の動作も同様である。そ
して、受信フィルタ80は、送信フィルタ79の高、低
二つの通過帯域の切り替えに合わせて、送信帯域として
低周波通過帯域が選択されたときは帯域通過周波数を低
くし、送信帯域として高周波通過帯域が選択されたとき
は帯域通過周波数を高くするように電圧制御される。
【0046】以上の構成からなるフィルタ71と切替ス
イッチ(図示せず)は、図1に示した電気回路になるよ
うに電気的に接続され、第3実施形態のフィルタ部品を
構成する。このフィルタ部品は、切替スイッチの切替制
御により、フィルタ71のアンテナ用電極ant1とa
nt2を電気的に接続して共通端子にすることにより、
アンテナ共用器として機能させることができる。そし
て、アンテナ用電極ant1とant2をそれぞれ電気
的に独立させることにより、二つの独立したフィルタ
(送信フィルタと受信フィルタ)として機能させること
ができる。
【0047】コイルL2とコンデンサC7の位相回路
や、コイルL3とコンデンサC14の位相回路は、イン
ピーダンスが50Ωで、かつ、相手側フィルタの通過帯
域でインピーダンスがオープン(highインピーダン
ス)となるように、設定される。ただし、切替スイッチ
自体が位相を回転させるので、それを見込んで位相回路
の位相量を設定する必要がある。この位相回路がない
と、相手側フィルタのインピーダンスはショートする。
その場合、フィルタ部品をアンテナ共用器として使用し
ない場合は、二つの独立したフィルタとして動作させる
必要もあるので、インピーダンスは50Ωで設定してお
く必要がある。
【0048】図11は、アンテナ用電極ant1とan
t2を電気的に接続して共通端子にし、このフィルタ部
品をアンテナ共用器として機能させたときの送信フィル
タ79の通過特性S21および反射特性S11を測定し
た結果を示すグラフである。同様に、図12は、フィル
タ部品をアンテナ共用器として機能させたときの受信フ
ィルタ80の通過特性S12および反射特性S22を測
定した結果を示すグラフである。
【0049】さらに、図13は、アンテナ用電極ant
1とant2をそれぞれ電気的に独立させて個別端子に
し、送信フィルタ79と受信フィルタ80をそれぞれ二
つの独立したフィルタとして機能させたときの送信フィ
ルタ79の通過特性S21および反射特性S11を測定
した結果を示すグラフである。同様に、図14は、送信
フィルタ79と受信フィルタ80をそれぞれ二つの独立
したフィルタとして機能させたときの受信フィルタ80
の通過特性S12および反射特性S22を測定した結果
を示すグラフである。
【0050】[第4実施形態、図15]図15に示すよ
うに、第4実施形態のフィルタ部品81は、送信フィル
タ89、受信フィルタ90及び切替スイッチ4を有して
いる。送信フィルタ89は周波数可変帯域阻止フィルタ
回路である。送信フィルタ89は、共振回路を3段結合
させたもので、共振用コンデンサC1を介して送信用端
子Txに電気的に接続した共振器82と、共振用コンデ
ンサC3、マッチング用コイルL3およびコンデンサC
10を介してアンテナ用端子ANT1に電気的に接続し
た共振器84とを有している。マッチング用コイルL3
は、送信フィルタ89と受信フィルタ90とを位相合成
するためのリアクタンス素子として機能する。共振用コ
ンデンサC1〜C3は阻止域減衰量の大きさを決めるコ
ンデンサである。共振器82と共振用コンデンサC1の
直列共振回路、共振器83と共振用コンデンサC2の直
列共振回路、並びに、共振器84と共振用コンデンサC
3の直列共振回路は、結合用コイルL1,L2を介して
電気的に接続している。さらに、これら三つの直列共振
回路に対して、それぞれ電気的に並列にコンデンサC
7,C8,C9が接続している。
【0051】共振器82と共振用コンデンサC1の中間
接続点には、周波数可変用コンデンサC4を介して、リ
アクタンス素子であるPINダイオードD1が接続して
いる。共振器83と共振用コンデンサC2の中間接続点
には、周波数可変用コンデンサC5を介して、PINダ
イオードD2が接続している。共振器84と共振用コン
デンサC3の中間接続点には、周波数可変用コンデンサ
C6を介して、PINダイオードD3が接続している。
【0052】電圧制御端子CONT1は、制御電圧供給
用抵抗R1及びバイパスコンデンサC16を介してPI
NダイオードD1のアノードと周波数可変用コンデンサ
C4の中間接続点に電気的に接続すると共に、制御電圧
供給用抵抗R2及びバイパスコンデンサC16を介して
PINダイオードD2のアノードと周波数可変用コンデ
ンサC5の中間接続点に電気的に接続すると共に、制御
電圧供給用抵抗R3及びバイパスコンデンサC16を介
してPINダイオードD3のアノードと周波数可変用コ
ンデンサC6の中間接続点に電気的に接続している。
【0053】また、グランドとアンテナ用端子ANT1
の間には、コンデンサC10が電気的に接続されてい
る。コンデンサC10は、送信フィルタ89のマッチン
グ用コイルL3と受信フィルタ90のマッチング用コイ
ルL6と共に、T字型位相回路を構成する。アンテナ用
端子ANT2と受信フィルタ90との間には、切替スイ
ッチ4が接続されている。切替スイッチ4を接点4a側
に切り替えると、受信フィルタ90はアンテナ用端子A
NT1に電気的に接続され、接点4b側に切り替える
と、受信フィルタ90はアンテナ用端子ANT2に電気
的に接続される。本第4実施形態では、この切替スイッ
チ4として、ガリウム砒素スイッチを使用し、制御回路
からの電圧制御信号によりスイッチング制御を行うこと
ができるようにした。
【0054】T字型位相回路は、インピーダンスが50
Ωで、かつ、相手側フィルタの通過帯域でインピーダン
スがオープン(highインピーダンス)となるよう
に、設定される。ただし、切替スイッチ4自体が位相を
回転させるので、それを見込んで位相回路の位相量を設
定する必要がある。このT字型位相回路がないと、相手
側フィルタのインピーダンスはショートする。その場
合、フィルタ部品81をアンテナ共用器として使用しな
い場合は、二つの独立したフィルタとして動作させる必
要もあるので、インピーダンスは50Ωで設定しておく
必要がある。
【0055】一方、受信フィルタ90は周波数可変型帯
域通過フィルタ回路である。受信フィルタ90は、共振
回路を3段結合させたもので、切替スイッチ4、共振用
コイルL4及びマッチング用コイルL6を介してアンテ
ナ用端子ANT2に電気的に接続した共振器85と、共
振用コイルL5及びマッチング用コイルL7を介して受
信用端子Rxに電気的に接続した共振器87と、共振器
85,87の中間に結合コンデンサC14,15を介し
て電気的に接続した共振器86とを有している。
【0056】共振器85と共振用コイルL4の中間接続
点には、周波数可変用コンデンサC11とPINダイオ
ードD4の直列回路が、PINダイオードD4のカソー
ドを接地した状態で共振器85に対して電気的に並列に
接続している。共振器86と結合コンデンサC14,C
15の中間接続点には、周波数可変用コンデンサC12
とPINダイオードD5の直列回路が、PINダイオー
ドD5のカソードを接地した状態で共振器86に対して
電気的に並列に接続している。共振器87と共振用コイ
ルL5の中間接続点には、周波数可変用コンデンサC1
3とPINダイオードD6の直列回路が、PINダイオ
ードD6のカソードを接地した状態で共振器87に対し
て電気的に並列に接続している。
【0057】電圧制御端子CONT2は、抵抗R4とバ
イパスコンデンサC17を介してPINダイオードD4
のアノードと周波数可変用コンデンサC11の中間接続
点に電気的に接続し、抵抗R5とバイパスコンデンサC
17を介してPINダイオードD5のアノードと周波数
可変用コンデンサC12の中間接続点に電気的に接続
し、さらに、抵抗R6とバイパスコンデンサC17を介
してPINダイオードD6のアノードと周波数可変用コ
ンデンサC13の中間接続点に電気的に接続している。
共振器82〜87には、λ/4同軸誘電体共振器が使用
される。
【0058】次に、以上の構成からなるフィルタ部品8
1の動作について説明する。周波数可変帯域阻止フィル
タである送信フィルタ89の動作については、前記第3
実施形態の詳細な説明と略同様であるため省略する。
【0059】一方、周波数可変帯域通過フィルタである
受信フィルタ90の通過周波数は、周波数可変用コンデ
ンサC11と共振用コイルL4と共振器85にて構成さ
れる共振系と、周波数可変用コンデンサC12と共振器
86にて構成される共振系と、周波数可変用コンデンサ
C13と共振用コイルL5と共振器87にて構成される
共振系のそれぞれの共振周波数によって決まる。そし
て、電圧制御端子CONT2に制御電圧として正の電圧
を印加すると、PINダイオードD4,D5,D6はO
N状態となる。従って、周波数可変用コンデンサC1
1,C12,C13はそれぞれPINダイオードD4,
D5,D6を経て接地され、通過周波数は低くなる。逆
に、制御電圧として負の電圧を印加すると、PINダイ
オードD4,D5,D6はOFF状態となる。これによ
り、周波数可変用コンデンサC11,C12,C13は
開放状態となり、通過周波数は高くなる。このように、
受信フィルタ90は、電圧制御によって周波数可変用コ
ンデンサC11〜C13を接地したり、開放したりする
ことによって、二つの相異なる通過帯域特性を持つこと
ができる。
【0060】この受信フィルタ90は、送信フィルタ8
9の高、低二つの通過帯域の切り替えに合わせて、送信
帯域として低周波通過帯域が選択されたときは帯域通過
周波数を低くし、送信帯域として高周波通過帯域が選択
されたときは帯域通過周波数を高くするように電圧制御
される。
【0061】以上の構成からなるフィルタ部品81は、
アンテナ用端子ANT1とANT2を電気的に接続して
共通端子にすることにより、アンテナ共用器として機能
させることができる。そして、アンテナ用端子ANT1
とANT2をそれぞれ電気的に独立させて個別端子にす
ることにより、二つの独立したフィルタ(送信フィルタ
と受信フィルタ)として機能させることができる。
【0062】[他の実施形態]なお、本発明に係るフィ
ルタ部品および通信機装置は前記実施形態に限定するも
のではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することが
できる。例えば、前記第3および第4実施形態におい
て、リアクタンス素子として、PINダイオード以外
に、可変容量ダイオードや電界効果型トランジスタ等で
あってもよい。
【0063】また、前記実施形態のフィルタ部品は切替
スイッチ4を含んでいるが、必ずしも切替スイッチ4を
含む必要はない。つまり、切替スイッチ4を含まないフ
ィルタ部品を、切替スイッチ4を設けた携帯電話の回路
基板に実装してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、切替スイッチング手段の切替制御により、第1
入出力端子と第1および第2フィルタを電気的に接続し
た場合には、例えば第1および第2フィルタはアンテナ
共用器(アンテナ用端子と送信用端子と受信用端子を有
したフィルタ)として機能させることができる。また、
切替スイッチング手段の切替制御により、第2フィルタ
と第3入出力端子が電気的に接続した場合には、二つの
独立したフィルタ、例えば送信用フィルタおよび受信用
フィルタとして機能させることができる。この場合、第
2フィルタの段数は、切替スイッチング手段の切替制御
に関係なく、常に同じである。この結果、要求仕様に最
適なフィルタ特性を有するフィルタ部品および通信機装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信機装置の一実施形態を示す電
気回路ブロック図。
【図2】図1に示した切替スイッチの切替制御を説明す
るための電気回路ブロック図。
【図3】図1に示した切替スイッチの切替制御を説明す
るための電気回路ブロック図。
【図4】図1に示した通信機装置に使用されるフィルタ
の一例を示す斜視図。
【図5】図1に示した通信機装置に使用されるフィルタ
の別の一例を示す斜視図。
【図6】図1に示した通信機装置に使用されるフィルタ
のさらに別の一例を示す斜視図。
【図7】第2実施形態のフィルタ部品を構成するフィル
タを示す斜視図。
【図8】図7に示したフィルタの電気回路図。
【図9】第3実施形態のフィルタ部品を構成するフィル
タを示す平面図。
【図10】図9に示したフィルタの電気回路図。
【図11】第3実施形態のフィルタ部品をアンテナ共用
器として機能させたときの送信フィルタの通過および反
射特性を示すグラフ。
【図12】第3実施形態のフィルタ部品をアンテナ共用
器として機能させたときの受信フィルタの通過および反
射特性を示すグラフ。
【図13】第3実施形態のフィルタ部品を二つの独立し
たフィルタとして機能させたときの送信フィルタの通過
および反射特性を示すグラフ。
【図14】第3実施形態のフィルタ部品を二つの独立し
たフィルタとして機能させたときの受信フィルタの通過
および反射特性を示すグラフ。
【図15】本発明に係るフィルタ部品のさらに別の実施
形態を示す電気回路図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,41,71…フィルタ 2,49,79,89…送信フィルタ 3,50,80,90…受信フィルタ 4…切替スイッチ 5a,5b…位相回路 8…メインアンテナ 9…ダイバーシティアンテナ 11,81…フィルタ部品 21,21A,21B…誘電体ブロック 22a〜22c,23a〜23d…共振器孔 24…アース孔 30…凹部 31,65,77…ベース基板 35…粘着テープ 42〜48,72〜75,82〜87…同軸型誘電体共
振器 D1〜D6…PINダイオード(リアクタンス素子) Tx…送信用端子 Rx…受信用端子 ANT1,ANT2…アンテナ用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J006 HA04 HA05 HA27 JA01 JA05 LA24 MA09 NA04 NA07 NC02 PA10 5K011 BA03 BA10 DA02 DA27 EA01 EA06 JA01 KA01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1フィルタと、第2フィルタと、前記
    第1フィルタの両入出力端にそれぞれ電気的に接続され
    た第1および第2入出力端子と、前記第2フィルタの両
    入出力端にそれぞれ電気的に接続された第3および第4
    入出力端子とを備え、 外部に切替スイッチング手段を接続して切替制御するこ
    とにより、前記第1フィルタの第1入出力端子と前記第
    2フィルタの第3入出力端子が電気的に接続して、前記
    第1フィルタと前記第2フィルタが組み合わさって一つ
    のフィルタとして機能する構成、および、前記第1フィ
    ルタの第1入出力端子と前記第2フィルタの第3入出力
    端子が電気的に独立して、前記第1フィルタと前記第2
    フィルタがそれぞれ独立した二つのフィルタとして機能
    する構成のいずれかに切り替わること、 を特徴とするフィルタ部品。
  2. 【請求項2】 第1フィルタと、第2フィルタと、切替
    スイッチング手段と、前記第1フィルタの両入出力端に
    それぞれ電気的に接続された第1および第2入出力端子
    と、前記第2フィルタの一方の入出力端に前記切替スイ
    ッチング手段を介して電気的に接続された第3入出力端
    子と、前記第2フィルタの他方の入出力端に電気的に接
    続された第4入出力端子とを備え、 前記第2フィルタを前記第1入出力端子および第3入出
    力端子のいずれか一方に電気的に接続させる前記切替ス
    イッチング手段の切替制御により、前記第1入出力端子
    と前記第1および第2フィルタが電気的に接続して、前
    記第1フィルタと前記第2フィルタが前記第1入出力端
    子を共通端子とする一つのフィルタとして機能する構
    成、および、前記第2フィルタと前記第3入出力端子が
    電気的に接続して、前記第1フィルタと前記第2フィル
    タがそれぞれ独立した二つのフィルタとして機能する構
    成のいずれかに切り替わること、 を特徴とするフィルタ部品。
  3. 【請求項3】 前記切替スイッチング手段がガリウム砒
    素スイッチであることを特徴とする請求項2に記載のフ
    ィルタ部品。
  4. 【請求項4】 前記第1フィルタおよび前記第2フィル
    タの少なくともいずれか一方のフィルタに位相回路が電
    気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載のフィルタ部品。
  5. 【請求項5】 前記第1フィルタおよび前記第2フィル
    タが一つの誘電体ブロックに内蔵されていることを特徴
    とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のフィルタ
    部品。
  6. 【請求項6】 誘電体ブロックに内蔵された前記第1フ
    ィルタと前記第2フィルタの間に、アース孔を配設した
    ことを特徴とする請求項5に記載のフィルタ部品。
  7. 【請求項7】 前記第1フィルタと前記第2フィルタの
    間の誘電体ブロックの表面に、導体で内壁面が覆われて
    いる凹部を設けたことを特徴とする請求項5に記載のフ
    ィルタ部品。
  8. 【請求項8】 前記第1フィルタおよび前記第2フィル
    タがそれぞれ一つの誘電体ブロックに内蔵されているこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    フィルタ部品。
  9. 【請求項9】 前記第1フィルタが内蔵された誘電体ブ
    ロックと、前記第2フィルタが内蔵された誘電体ブロッ
    クとを、貼り合わせ手段にて一体化したことを特徴とす
    る請求項8に記載のフィルタ部品。
  10. 【請求項10】 前記第1フィルタおよび前記第2フィ
    ルタの少なくともいずれか一方のフィルタが同軸型誘電
    体共振器にて構成されていることを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれかに記載のフィルタ部品。
  11. 【請求項11】 前記第1フィルタおよび前記第2フィ
    ルタの少なくともいずれか一方のフィルタが、前記同軸
    型誘電体共振器に電圧制御可能なリアクタンス素子を電
    気的に接続して構成した周波数可変型共振回路を有して
    いることを特徴とする請求項10に記載のフィルタ部
    品。
  12. 【請求項12】 前記リアクタンス素子が、PINダイ
    オードおよび可変容量ダイオードのいずれかであること
    を特徴とする請求項11に記載のフィルタ部品。
  13. 【請求項13】 前記第1フィルタと前記第2フィルタ
    とを搭載するためのベース基板をさらに備えていること
    を特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の
    フィルタ部品。
  14. 【請求項14】 前記第1フィルタの第1入出力端子側
    の入出力端と前記第2フィルタの第3入出力端子側の入
    出力端とが、前記切替スイッチング手段の配置位置近傍
    に略並んで配置されていることを特徴とする請求項1〜
    請求項13のいずれかに記載のフィルタ部品。
  15. 【請求項15】 請求項1〜請求項14に記載のフィル
    タ部品の少なくともいずれか一つを備えたことを特徴と
    する通信機装置。
  16. 【請求項16】 第1フィルタと、第2フィルタと、切
    替スイッチング手段と、前記第1フィルタに電気的に接
    続された第1アンテナと、前記第2フィルタに前記切替
    スイッチング手段を介して電気的に接続された第2アン
    テナとを備え、前記第2フィルタを前記第1アンテナお
    よび第2アンテナのいずれか一方に電気的に接続させる
    前記切替スイッチング手段の切替制御により、前記第1
    アンテナと前記第1および第2フィルタが電気的に接続
    して、前記第1フィルタと前記第2フィルタが前記第1
    アンテナを共通アンテナとする一つのフィルタとして機
    能する構成、および、前記第2フィルタと前記第2アン
    テナが電気的に接続して、前記第1フィルタと前記第2
    フィルタがそれぞれ独立した二つのフィルタとして機能
    する構成のいずれかに切り替わること、 を特徴とする通信機装置。
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