JP2971715B2 - デジタル音声信号の伝送方法とデジタル音声信号の符号化方法 - Google Patents

デジタル音声信号の伝送方法とデジタル音声信号の符号化方法

Info

Publication number
JP2971715B2
JP2971715B2 JP27587393A JP27587393A JP2971715B2 JP 2971715 B2 JP2971715 B2 JP 2971715B2 JP 27587393 A JP27587393 A JP 27587393A JP 27587393 A JP27587393 A JP 27587393A JP 2971715 B2 JP2971715 B2 JP 2971715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
signal component
maximum value
frequency
frequency band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27587393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07106978A (ja
Inventor
肇 小日向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Abit Corp
Original Assignee
Abit Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Abit Corp filed Critical Abit Corp
Priority to JP27587393A priority Critical patent/JP2971715B2/ja
Publication of JPH07106978A publication Critical patent/JPH07106978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2971715B2 publication Critical patent/JP2971715B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル音声信
号の伝送方法と符号化方法に関し、特にISDNにあっ
てリアルタイムでデジタル音声信号のデータを圧縮する
符号化方法とこの圧縮符号化信号を伝送する伝送方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル音声信号の符号化、およびそれ
に関連する音声信号のデジタル記録・伝送は既に実用に
供されている。例えば、デジタルコンパクトカセットに
よる録音に関して、藤本健文著「フィリップスDCCシ
ステムのキイ・ポイント:サイコ・アクースチックPA
SCコードの特徴と詳細」株式会社アイエー出版、ラジ
オ技術誌、1991年,12月,第156−161頁を
参照されたい。ここでは、高効率音声信号符号化(PA
SC:Precision AdaptiveSubb
and Cording)が使用されている。
【0003】この符号化方法では、音声信号を先ずバン
ドパス・フィルタに導入し、この信号を例えば32の等
間隔の帯域に分割する。DCCシステムでは、通常、標
本化周波数が48kHzであるので750Hzの帯域幅
が採用される。そして、各32の帯域毎に12個の入力
データが得られる毎に1つのユニットとして処理し、3
2*12の384個の入力データを、人間の可聴音声信
号レベルと音声感度に関する周波数依存性を加味して、
音声信号の量子化と符号化を行っている。
【0004】周知のように、音声信号の検知に関して著
しい周波数依存性がある。つまり、周波数が0Hz付近
および約15kHz以上の音響信号(音圧)は人間の耳
に検知できない。そして、特に2〜5kHzで音響信号
の検知感度が高く、この点に着目してPASCで音声の
受信品質を殆ど低下させることなく、音声信号の符号化
を効率化し高品質の音声信号の記録を可能にしている。
【0005】他方、電電公社(NTT)により既に19
86年に提唱されているISDN計画としての高度情報
通信システム(INS:Information Ne
twork System)では、データの伝送速度は
64kbpsが使用されている。このような伝送速度
は、当然デジタル音声信号の伝送量に、上記DCCシス
テムより大きな制約、つまり伝送される単位時間当たり
のデータ量に制限を課すことになる。
【0006】このようにデータ伝送量に制限のある系に
PASCのような符号化法を用いると、特に小さな実音
声信号には、単位音声信号あたりの符号化に割り当てら
れるビット数が少なくなり、量子化した信号をこの少な
いビット数に効率的に圧縮符号化するために、偶数のス
テップで音声信号を量子化している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、音声信
号を偶数のステップで量子化すると、「0」に近い値で
あっても、正負いずれかの値に量子化されるので、逆量
子化して再生したときの受信信号は、原信号と異なった
ものとなる。特に、ノイズとなる信号は、「0」に近い
値で頻発するので、ノイズが量子化と逆量子化によって
実音声と認識されることとなり、受信品質が低下する。
【0008】この問題は、奇数のステップにより音声信
号を量子化することにより解決できるが、上述したよう
に、単位音声信号毎に奇数のステップで表された量子化
信号を整数ビットで符号化すると冗長となり、効率的な
圧縮符号化ができない。
【0009】また、量子化する前に行う音声信号の正規
化は、32の帯域毎にその時間軸方向の12のデータの
内最大値である信号成分で、該帯域内の音声信号の信号
成分を割り算し、絶対値が「1」以下の正規化信号成分
を得ているが、最大値が突出した値であると、他の正規
化信号成分が著しく小さい値となり、量子化歪みが大き
く影響するものとなる。
【0010】更に、上述のPASCによるデータ伝送で
は、周波数帯域とこの周波数帯域に割り当てられた量子
化ビット数との関係を示すコーディング情報を圧縮符号
化された入力データとともに伝送しているが、データ伝
送量に制限のある伝送系を用いるときには、このコーデ
ィング情報を含めることによって伝送可能な総ビット数
が減少し、各データに割り当てられるビット数の減少に
より再生した音質が劣化する。
【0011】この発明は、上述の問題に鑑み、奇数のス
テップで表された量子化信号を効率的に圧縮符号化する
ことができ、1つの入力データの信号成分が突出して高
いものとなっても、これにつられて他の信号成分が小さ
い値に正規化されることが無く、また、ISDNのよう
なデータ伝送量にかなり制約がある伝送系を用いても、
各データに割り当てられるビット数が減少することがな
く、高品質の音声信号を保つことができるデジタル音声
信号の伝送方法とデジタル音声信号の符号化方法を提供
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のデジタル音声
信号の伝送方法は、デジタル音声信号を送信する送信装
置側で、 (a) 所定標本化周波数のデジタル音声信号を狭帯域
多重デジタルフィルタに入力し、 (b) 狭帯域多重デジタルフィルタで多重周波数帯域
に分離し、一定時間間隔の順次時間(T)で各周波数帯
域(F)の信号成分(S(F,T))を求め、 (c) 各周波数帯域(F)内で信号成分(S(F,
T))の絶対値の最大値である時間軸最大値(TMAX
(F))を求め、(d) 単位処理時間内に伝送可能な総ビット数と周波
数帯域(F)の時間軸最大値(TMAX(F))から、
各周波数帯域(F)単位で、該周波数帯域(F)の信号
成分S(F,T)を量子化する量子化ビット数を割り当
て、 (e) 各周波数帯域(F)の各信号成分(S(F,
T))を正規化して正規信号成分(NS(F,T))と
し、 (f) 正規信号成分(NS(F,T))を、その正規
信号成分(NS(F,T))が属する周波数帯域(F)
に割り当てられた量子化ビット数の量子化信号(QS
(F,T))に変換し、 (g) 各周波数帯域(F)の時間軸最大値(TMAX
(F))を含むフレーム情報符号と、各周波数帯域
(F)の同一時間軸上の全ての量子化信号(QS(F,
T))を連続させた音声信号データ(DT(F))とか
らなるデータ信号を受信装置側へ送出し、送信装置から
送出されたデータ信号を受信する受信装置側で、 (h) 受信したデータ信号から、フレーム情報符号に
含まれた時間軸最大値(TMAX(F))を復号化し、 (i) 送信装置側の(d)と同一処理過程で、単位処
理時間内に伝送可能な総ビット数と周波数帯域(F)の
時間軸最大値(TMAX(F))から、各周波数帯域
(F)に割り当てられた量子化ビット数を求め、 (j) 音声信号データ(DT(F))を、各周波数帯
域(F)単位で、該周波数帯域(F)に割り当てられた
量子化ビット数毎に、該周波数帯域(F)の信号成分
(S(F,T))数に分割し、各周波数帯域(F)の同
一時間軸上の全ての量子化信号(QS(F,T))を取
り出し、逆量子化により逆正規化音声信号(TNS
(F,T))を形成し、 (k) 逆正規化音声信号(TNS(F,T))を逆正
規化して逆音声信号(TS(F,T))を求め、 (l) 狭帯域多重逆デジタルフィルタにより、逆音声
信号(TS(F,T))から所望の標本化周波数のデジ
タル出力音声信号を求め、信号成分S(F,T)を量子
化する量子化ビット情報を含めずに、送信装置から受信
装置へデータ信号を送出することを特徴とする。
【0013】請求項1の発明は、本発明者が既に提案し
ている狭帯域の多重デジタルフィルタを使用している
(これに関しては特許出願準備中)。このフィルタは高
速デジタル演算が可能であるため、リアルタイムでデジ
タル音声信号(PCM)の伝送処理を行う場合に特に適
している。デジタル音声信号は、この狭帯域多重デジタ
ルフィルタにより、時間軸と周波数軸によってマトリッ
クス状に分割された複数の信号成分S(F,T)が求め
られる。
【0014】このマトリックス状の信号成分(S(F,
T))を時間軸に沿って比較し、周波数帯域(F)毎の
時間軸最大値(TMAX(F))を求め、単位処理時間
内に伝送可能な総ビット数とこの時間軸最大値(TMA
X(F))の大きさから、各周波数帯域(F)単位で、
信号成分(S(F,T))を量子化する量子化ビット数
が割り当てられる。
【0015】時間軸最大値(TMAX(F))の小さい
値である周波数帯域(F)においては、全ての信号成分
(S(F,T))が更に小さい値であるので、少ない量
子化ビット数を割り当てても、音声信号の品質を低下さ
せることがない。時間軸最大値(TMAX(F))が可
聴音声しきい値(TF(F))未満など、極めて小さい
値である周波数帯域(F)については、量子化ビット数
を「0」ビットと割り当てることができる。「0」ビッ
トが割り当てられた信号成分(S(F,N))は、量子
化などの処理を行わないので、全体の処理速度が高速化
し、また、これらの信号成分(S(F,T))を伝送し
ないので、伝送する信号成分(S(F,T))の量子化
に、より多くのビットを割り当てることができる。
【0016】時間軸最大値(TMAX(F))により、
その周波数帯域(F)の信号成分(S(F,T))を量
子化する量子化ビット数が割り当てられるので、時間軸
最大値(TMAX(F))が比較的大きい周波数帯域
(F)の信号成分(S(F,T))には、多くのビット
を割り当てることができる。
【0017】送出するデータ信号には、時間軸最大値
(TMAX(F))と、周波数帯域(F)毎に量子化さ
れた量子化信号(QS(F,T))を連続させた音声信
号データ(DT(F))が含まれるだけで、量子化ビッ
ト数を表す量子化ビット情報は伝送されないので、各正
規信号成分(NS(F,T))の量子化に、より多くの
ビットを配分することができる。受信装置側では、単位
処理時間内に転送可能な総ビット数と復号化した時間軸
最大値(TMAX(F))とから、送信装置側と同様の
処理によって、各周波数帯域(F)に割り当てられた量
子化ビット数を求めることができる。従って、量子化ビ
ット情報を伝送しなくても、符号化されたデジタル音声
信号を復号化することができる。
【0018】請求項2のデジタル音声信号の符号化方法
は、所定標本化周波数のデジタル音声信号を狭帯域多重
デジタルフィルタに入力し、狭帯域多重デジタルフィル
タで多重周波数帯域に分離し、一定時間間隔の順次時間
(T)で各周波数帯域(F)の信号成分(S(F,
T))を求め、各信号成分(S(F,T))を正規化し
て正規信号成分(NS(F,T))とし、正規信号成分
(NS(F,T))を圧縮符号化して量子化信号(QS
(F,T))とするデジタル音声信号の符号化方法であ
って、各信号成分(S(F,T))の正規化は、各周波
数帯域(F)内で信号成分(S(F,T))の絶対値の
最大値である時間軸最大値(TMAX(F))と、各時
間(T)内で信号成分(S(F,T))の絶対値の最大
値である周波数軸最大値(FMAX(T))を求め、各
信号成分(S(F,T))毎に該周波数帯域(F)の時
間軸最大値(TMAX(F))と、該時間(T)の周波
数軸最大値(FMAX(T))を比較し、時間軸最大値
(TMAX(F))と周波数軸最大値(FMAX
(T))のいずれか値が小さい方で、該信号成分(S
(F,T))を割り算して正規信号成分(NS(F,
T))とすることを特徴とする。
【0019】請求項の発明は、各信号成分(S(F,
T))毎に該周波数帯域(F)の時間軸最大値(TMA
X(F))と、該時間(T)の周波数軸最大値(FMA
X(T))を比較し、時間軸最大値(TMAX(F))
と周波数軸最大値(FMAX(T))のいずれか値が小
さい方で、該信号成分(S(F,T))を割り算して正
規信号成分(NS(F,T))とするので、時間軸最大
値(TMAX(F))または周波数軸最大値(FMAX
(T))の一方のみで正規化する場合に比べて、正規信
号成分NS(F,T)は、少なくとも同一若しくはこれ
より大きい値となる。また、いずれかの最大値(TMA
X(F))(FMAX(T))が突出した大きな値とな
っても、他方で正規化するので、正規化信号成分が著し
く小さい値となることがない。
【0020】請求項3のデジタル音声信号の符号化方法
は、所定標本化周波数のデジタル音声信号を狭帯域多重
デジタルフィルタに入力し、狭帯域多重デジタルフィル
タで多重周波数帯域に分離し、一定時間間隔の順次時間
(T)で各周波数帯域(F)の信号成分(S(F,
T))を求め、各信号成分(S(F,T))を正規化し
て正規信号成分(NS(F,T))とし、正規信号成分
(NS(F,T))を圧縮符号化して量子化信号(QS
(F,T))とするデジタル音声信号の符号化方法であ
って、各信号成分(S(F,T))の正規化は、多重周
波数帯域を複数の副周波数帯域(FB)に分割し、副周
波数帯域(FB)内で、信号成分(S(F,T))の絶
対値の最大値である時間軸最大値(TMAX(F))
と、各時間(T)内で信号成分(S(F,T))の絶対
値の最大値である副周波数軸最大値(FMAX(FB,
T))を求め、各信号成分(S(F,T))毎に該周波
数帯域(F)の時間軸最大値(TMAX(F))と、該
時間(T)の副周波数軸最大値(FMAX(FB,
T))を比較し、時間軸最大値(TMAX(F))と副
周波数軸最大値(FMAX(FB,T))のいずれか値
が小さい方で、該信号成分(S(F,T))を割り算し
て正規信号成分(NS(F,T))とすることを特徴と
する。
【0021】請求項の発明は、各信号成分(S(F,
T))毎に該周波数帯域(F)の時間軸最大値(TMA
X(F))と、該時間(T)の副周波数軸最大値(FM
AX(FB,T))を比較し、時間軸最大値(TMAX
(F))と副周波数軸最大値(FMAX(FB,T))
のいずれか値が小さい方で、該信号成分(S(F,
T))を割り算して正規信号成分(NS(F,T))と
するので、時間軸最大値(TMAX(F))または副周
波数軸最大値(FMAX(FB,T))の一方のみで正
規化する場合に比べて、正規信号成分NS(F,T)
は、少なくとも同一若しくはこれより大きい値となる。
音声信号は、周波数によって大きく異なる可聴特性を有
するので、時間(T)の信号成分(S(F,T))の最
大値を、周波数帯域(F)を更に数分割した副周波数
(FB)単位で求めることによって、伝送する音質の品
質を更に忠実に再現できる。
【0022】請求項4のデジタル音声信号の符号化方法
は、所定標本化周波数のデジタル音声信号を狭帯域多重
デジタルフィルタに入力し、狭帯域多重デジタルフィル
タで多重周波数帯域に分離し、一定時間間隔の順次時間
(T)で各周波数帯域(F)の信号成分(S(F,
T))を求め、各信号成分(S(F,T))を正規化し
て正規信号成分(NS(F,T))とし、正規信号成分
(NS(F,T))を圧縮符号化して量子化信号とする
デジタル音声信号の符号化方法であって、正規信号成分
(NS(F,T))の圧縮符号化は、正規信号成分(N
S(F,T))を中心を0とした奇数のステップrで表
し、ステップrで表したP個の量子化信号(QS(F,
T))を連続させてP桁のr進で表し、r進を2進に変
換して、P個の量子化信号(QS(F,T)をまとめて
Qビットの量子化信号に圧縮符号化することを特徴とす
る。
【0023】請求項の発明は、正規信号NS(F,
T)を「0」を中心とした奇数のステップで量子化する
ので、「0」に近い値の正規信号NS(F,T)は、量
子化と逆量子化を行っても「0」となり、原信号に近似
した受信信号が得られる。
【0024】P個の量子化信号QS(F,T)を連続さ
せてP桁のr進で表し、r進を2進に変換してQビット
の量子化信号とするので、1つの正規信号成分(NS
(F,T)))あたりの量子化ビット数をQ/Pビット
とすることができる。この量子化ビット数は、整数ビッ
ト数に限らないので、奇数のステップ数rで量子化して
も、効率的に圧縮符号化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下では、図面に示す好適実施の
形態に基づき、この発明の内容をより詳しく説明する。
【0026】図1に示すように、送信装置側では、記号
4で示す所定の標本化周波数のデジタル音声入力信号
(PCM信号)をこの発明で使用する極狭帯域多重フィ
ルタ10に導入する。このフィルタにより可聴周波数帯
域をM等分した狭い帯域内の信号成分を取り出せる。こ
の周波数分割処理をN回にわたり実行して、結局、M*
N個の信号成分 S(F,T); 0<F≦M, 0<T≦N をバッファ12に収納する。収納された信号成分S
(F,T)は図示のように周波数帯域の指数Fと時間軸
の指数Tで指定される行列状の配置で表すことができ
る。この実施例では、使用する分割帯域数Mと処理時間
Nは、 M=512 N=10 である。又、信号の処理で使用するビット数は、16ビ
ット以上である。
【0027】次に、これらの周波数分割された信号成分
S(F,T)を処理過程20で正規化するため、先ず信
号成分S(F,T)の絶対値の周波数帯域軸と時間軸に
関する最大値FMAX(T)とTMAX(F)を各処理
時間Tと各周波数帯域Fについて求める。つまり、 FMAX(T)=MAX{|S(F,T)|;F=1〜
M},T=1,2・・・N, TMAX(F)=MAX{|S(F,T)|;T=1〜
N},F=1,2・・・M.
【0028】次いで、周波数帯域Fと時間軸Tで指定さ
れる信号成分S(F,T)に対して、周波数帯域F内の
信号成分の最大値FMAX(T)と時間軸T内の信号成
分の最大値TMAX(F)の小さい方で信号成分S
(F,T)を割り算したものを、正規化された正規信号
成分NS(F,T)とする。つまり、TMAX(F)≦
FMAX(T)のとき、NS(F,T)=S(F,T)
/TMAX(F)、TMAX(F)>FMAX(T)の
とき、NS(F,T)=S(F,T)/FMAX(T)
である。
【0029】周波数帯域Fと時間軸Tの全ての範囲に対
し、このように正規化した正規信号成分NS(F,T)
を求め、これ等をバッファ22に納める。
【0030】ここで、音声信号の可聴周波数特性を加味
して、データの圧縮の準備を行う。これには、先ずビッ
ト配分決定処理部55で、処理装置の所定箇所50に予
め保管されていて、転送路74を介して導入される可聴
音声しきい値の周波数特性の離散値TH(F); F=
1,2・・・Mと、記号70で示す転送路によって導入
される各周波数帯域F内の最大値TMAX(F)とを全
ての周波数帯域Fにわたって比較する。もし、TMAX
(F)が可聴音声しきい値の周波数特性の離散値TH
(F)未満であれば、この帯域Fの音声信号を聴きとる
ことができないとして、後で更に詳しく説明するよう
に、周波数帯域F内の処理時間Tの全ての信号成分S
(F,T)のデータ伝送を行わない処理を指定するた
め、新たな時間軸に関する最大値CTMAX(F)とし
てこの値を0とする。また、そうでない場合、そのまま
の値TMAX(F)を使用する。換言すれば、TMAX
(F)≧TH(F)のとき、CTMAX(F)=TMA
X(F)、TMAX(F)<TH(F)のとき、CTM
AX(F)=0と変換される。これは図2の符号化ビッ
ト配分決定処理ルーチンの前半部(ステップS10)に
示してある。
【0031】更に、図2の符号化ビット配分決定処理ル
ーチンの後半部(ステップS11〜S15)には、伝送
するデータを圧縮する前の準備処理が示してある。ここ
では、上に述べたように、CTMAX(F)=0での周
波数帯域F内の信号成分S(F,T)は全て伝送されな
いので、それだけ実際に伝送するデータ量に余裕ができ
る。加えて、この発明による実施例では、ビット数16
以上であった初期音声信号S(F,T)またはNS
(F,T)が通常1.6ビットに圧縮されるが、CTM
AX(F)の値が大きいものに関しては、更に配分可能
な総配分ビット数を各信号成分S(F,T)に配分する
ことによって、その周波数帯域F内の全てのデータのビ
ット数を更に大きくして、つまり分解能をもっと高めた
信号の圧縮を行う。この配分方法を決定する為に本実施
の形態では、値が0以外のCTMAX(F)内の信号成
分S(F,T)を互いに異なるビット数が割り当てられ
る3種のビット配分グループに分類する。つまり、CT
MAX(F)の値によって大、中、小のビット配分グル
ープに分類し、データ圧縮時に対応するビット配分グル
ープの信号成分S(F,T)あたり、それぞれ4,2.
4,および1.6ビットを割り当てる。このビット配分
を示す指数として ALOC(F)=0 (1.6ビット配分(3ステッ
プ))、 ALOC(F)=1 (2.4ビット配分(5ステッ
プ))、 ALOC(F)=2 (4ビット配分(15ステッ
プ))を規定する。尚、カッコ内に示すステップは、量
子化のステップ数rを示すものである。
【0032】更に、この発明の実施の形態によれば、4
ビットの圧縮データに対する2.4ビットの圧縮データ
の数を少なくとも2倍以上に配分する。このような規則
を適用すると、最終的に伝送するデータ出力速度、例え
ばこの実施の形態の場合、64kbpsと、入力された
音声信号の特性から伝送しなくても良いデータ量(上に
述べたCTMAX(F)=0での周波数帯域F内の信号
成分S(F,T)に割り当てられるはずであった総ビッ
ト数)によって、ALOC(F)=0,ALOC(F)
=1およびALOC(F)=2に対応するデータ数(正
規信号成分NS(F,T)の数)を計算で求めることが
できる。このビット配分グループ毎の正規信号成分NS
(F,T)の数は、周波数帯域(F)単位で求め、この
算出方法を図2のステップS11、ステップS12で説
明する。
【0033】ステップS11では、伝送データ出力速度
から定まるバッハァ22の単位処理時間内の余裕分ビッ
ト数SBITとして SBIT=M*Nバッファに与えられる総ビット数−M*16 が与えられる。ここで、単位処理時間とは、バッファ2
2に記憶された全ての正規信号成分S(F,T)を1単
位として伝送するのに要する時間であり、M*Nバッフ
ァに与えられる総ビット数とは、バッファ22に一時記
憶される総ビット数であって、伝送速度から単位処理時
間に伝送できる総ビット数である。また、右辺の最後の
項はバッファ22に記憶されるM(=512)*N(=
10)個の全ての正規信号成分NS(F,T)が取り合
えず全て1.6ビットであるとみなすものである。つま
り、SBITは、全ての信号成分S(F,T)を伝送す
るものとして、正規化信号成分NS(F,T)あたりに
1.6ビットを割り当てて量子化した場合に、伝送速度
から更に余分に伝送できるビット数を表しているもので
ある。
【0034】ステップS11に示すように、総配分ビッ
ト数は、このSBITに、伝送されない信号成分S
(F,T)に上記により割り当てられるはずであったビ
ット数(1.6*N*P(PはステップS10で求めた
CTMAX(F)=0の帯域数))を加えたビット数と
なる。つまり、総配分ビット数は、伝送速度から単位処
理時間内に伝送できる総ビット数から、伝送される全て
の正規信号成分NS(F,T)に最小割り当てビット数
である1.6ビットを割り当てたと仮定したときの総ビ
ット数(1.6*N*(M−P))を減じたものとして
求めることもできる。
【0035】ステップS11では、この総配分ビット数
を40で割り算して整数商Qと余りRを求める。ALO
C(F)=2で表される周波数帯域(F)には、正規信
号成分NS(F,T)あたりで(4−1.6)ビットが
配分されるので、1周波数帯域(F)では、(4−1.
6)*Nすなわち、24ビットが配分される。同様にA
LOC(F)=1で表される周波数帯域(F)には、正
規信号成分NS(F,T)あたりで(2.4−1.6)
ビットが配分されるので、1周波数帯域(F)では、
(2.4−1.6)*Nすなわち、8ビットが配分され
る。ビット配分グループは周波数帯域(F)単位で特定
され、また上述のようにALOC(F)=1の周波数帯
域(F)の数は、ALOC(F)=1の少なくとも2倍
以上としているので、一つの周波数帯域(F)をALO
C(F)=2とするのに、ALOC(F)=1の周波数
帯域(F)を少なくとも2つ特定する必要があり、これ
らの3つの周波数に配分される総ビット数は、前記から
24+8*2すなわち40である。つまり、ステップS
12にしめすように、総配分ビット数を40で割り算し
た整数商Qは、4ビットを割り当てる周波数帯域(F)
の数k40を示す。
【0036】また、2.4ビットを割り当てる周波数帯
域(F)の数k24は、少なくともk40*2すなわち
Q*2であるが、総配分ビット数を40で割り算した余
りRの中から8ビットをとれれば、2.4ビットを割り
当てる周波数帯域(F)とできるので、ステップS12
に示すように、k24は、2*Q+INT(R/8)で
求められる。
【0037】次いで、ステップS13、S14およびS
15により最終的に各周波数帯域(F)毎にビット配分
を指示する指数ALOC(F)が指定される。ステップ
S13では、とりあえず全ての周波数帯域(F)をAL
OC(F)=0とする。
【0038】ステップS14では、各周波数帯域(F)
の時間軸最大値TMAX(F)を比較して、大きい順に
24+k40個の周波数帯域(F)を選び、選択した
周波数帯域(F)をALOC(F)=1とする。すなわ
ち、このときにALOC(F)=1に置き換えられなか
った周波数帯域(F)の正規信号成分NS(F,T)
は、ALOC(F)=0で表されるビット配分グループ
に属する。
【0039】更に、ステップS15で、時間軸最大値T
MAX(F)の大きい順にk40個の周波数帯域(F)
を選び、ALOC(F)=2とする。このとき、ALO
C(F)=2に置き換えられなかった周波数帯域(F)
の正規信号成分NS(F,T)は、ALOC(F)=1
で表されるビット配分グループに属する。従って、各周
波数帯域(F)は、時間軸最大値TMAX(F)の大き
い順に3種類のビット配分グループに分けられる。
【0040】図2の符号化ビット配分決定処理の次に
は、第一量子化処理部30(図1)で正規化された正規
信号成分NS(F,T)が先に述べたステップ数rで量
子化される。これは、図3に示す手順で行われる。ビッ
ト配分決定処理部55から転送路76を介して導入され
た各周波数帯域Fのビット配分を指示する指数ALOC
(F)をステップS20で判定し、その指数ALOC
(F)の値に応じて係数PPXの値を指定する。すなわ
ち、ALOC(F)=0で量子化ステップ数rが3であ
るビット配分グループである場合にはPPX=2、AL
OC(F)=1で量子化ステップ数rが5であるビット
配分グループである場合にはPPX=4、ALOC
(F)=2で量子化ステップ数rが15であるビット配
分グループである場合にはPPX=14である。
【0041】ステップS21は、正規信号成分NS
(F,T)を、ビット配分グループ毎に特定された奇数
のステップ数rで「0」を中心とした量子化信号(QS
(F,T))に量子化するものである。
【0042】この量子化を図4と図5で詳述する。図4
(a)に示すようにALOC(F)=0である場合に
は、正規化により絶対値が1以下とされた正規化信号成
分NS(F,T)は、PPX=2を乗じて1を加えるこ
とによって、−1から+3までの範囲のいずれかの実数
となる。INT(X)は、Xを超えない最大整数値を意
味するので、結局INT[〔NS(F,T)*PPX+
1〕÷2]で表される量子化信号QS(F,T)は、図
5に示すように−1から+1までの「0」を中心とした
3ステップで表される。また、ALOC(F)=1であ
る場合には、正規化信号成分NS(F,T)は、PPX
=4を乗じて1を加えることによって、−3から+5ま
での範囲のいずれかの実数となる。従って、INT
[〔NS(F,T)*PPX+1〕÷2]で表される量
子化信号QS(F,T)は、図5のように−2から+2
までの「0」を中心とした5ステップで表される。同様
に、ALOC(F)=2である場合には、PPXが14
であるから、NS(F,T)*PPX+1は、−13か
ら+15の範囲の実数であり、量子化信号QS(F,
T)は、図5のように−7から+7までの「0」を中心
とした15ステップで表される。
【0043】このように量子化された量子化信号QS
(F,T)は、バッファ32に収納される。
【0044】第二量子化処理部60(図1)には、各周
波数帯域中の最大値CTMAX(F)と各時間軸内の最
大値FMAX(T)がそれぞれ転送路78および72を
介して導入され、ここで6ビット対数量子化される(2
dBステップ)。これ等の対数量子化された値をそれぞ
れQTMAX(F)とQFMAX(T)とする。
【0045】最後に、量子化信号QS(F,T),QT
MAX(F)とQFMAX(T)を出力伝送路に送り出
す出力信号8にするには、データ符号化処理部40(図
1)でこれらの量子化信号を符号化し、処理時間毎にブ
ロック化されたフレーム信号(フレーム情報信号と圧縮
された音声信号)にする。
【0046】図6に示すように、先ずステップS30に
よりフレームの頭に同期信号SYNC(8ビット)を付
ける。次いでステップS31でQTMAX(F)を送り
出し、ステップS32でQFMAX(T)を送り出す。
更に、巡回符号CRC(7ビット)を付加してフレーム
情報の符号を完成させる。
【0047】次に、圧縮された音声信号は、図7に示す
データ処理化処理により、前記のフレーム情報に続くフ
リーフォーマット区間に後置される。この場合、データ
符号化処理部40には、量子化信号QS(F,T)の他
に、転送路77を介してビット配分指数ALOC(F)
も導入されている。これは、ビット配分指数ALOC
(F)で指示されるビット数で量子化信号QS(F,
T)を表すためである。従って、この指数ALOC
(F)を先ずステップS40で判定する。
【0048】1.6ビットの場合(ALOC(F)=0
の時)には、ステップS41とステップS44で、それ
ぞれ3ステップで表した5個の量子化信号QS(F,
T)を連続させて5桁の3進で表し、これを2進に変換
して、5個の量子化信号QS(F,T)を8ビットの量
子化信号に圧縮符号化するものである。すなわち、同図
に示すように時間軸Tが1〜5までの5個の量子化信号
QS(F,T)を一つの3進表示値SD0として、時間
軸Tが6〜10までの5個の量子化信号QS(F,T)
をもう一つの3進表示値SD1としてそれぞれ表し、ス
テップS44でそれぞれ8ビットにして送り出す。各量
子化信号QS(F,T)に1を加えるのは、3ステップ
で−1から+1の整数値で表示される量子化信号QS
(F,T)を0または正の整数値に置き換えて、3進表
示化するためである。このようにして、5個の正規化信
号成分S(F,T)を8ビットの量子化信号とすること
ができるので、量子化ビット数は、ALOC(F)=0
で指示される1.6ビットとなる。
【0049】又、2.4ビットの場合(ALOC(F)
=1の時)には、ステップS42で、それぞれ5ステッ
プで表した5個の量子化信号QS(F,T)を連続させ
て5桁の5進で表し、これをステップS45で2進に変
換した12ビットの量子化信号に圧縮符号化するもので
ある。図示のように時間軸の1〜5までのデータを一つ
の5進表示値SD0として、時間軸の6〜10までのデ
ータをもう一つの5進表示値SD0とするもので、各量
子化信号QS(F,T)は、−2から+2までの整数値
であるため、+2を加えて、0または正の整数値に置き
換えて、5進表示化する。従って、5個の正規化信号成
分S(F,T)は、5ステップで量子化された後、12
ビットの量子化信号となるので、量子化ビット数は、A
LOC(F)=1で指示される2.4ビットとなる。
【0050】同様に、4ビットの場合(ALOC(F)
=2の時)には、ステップS43で対応する周波数帯域
(F)内の各時間Tの量子化信号QS(F,T)に7を
加算して0または正の整数とし、4ビットの量子化信号
QS(F,T)として送り出す。従って、ALOC
(F)=2のビット配分グループに属する周波数帯域
(F)の各正規信号成分S(F,T)は、15ステップ
で量子化された後、ALOC(F)=2で指示される4
ビットの量子化信号となる。
【0051】上の説明した信号符号化処理では、多数の
帯域にわたる演算を行った、特に周波数軸の最大値FM
AX(T)はM=512の範囲で調べた。しかし、音声
は周波数によって大きく異なる可聴特性を有するので、
この最大値も更に数分割した周波数範囲内で求めると、
伝送する音声の品質をより忠実に表現できる。この実施
の形態でM=512を使用する場合、8分割すると実験
的に再生された音声の品質が最も良好であった。このよ
うな分割処理は、正規化処理部20、量子化処理部30
およびデータ符号化処理部40の全ての処理に対して実
行する必要がある。
【0052】このようにして作成されたM=512,N
=10および周波数帯域分割数KB=8の場合の圧縮デ
ータを図8(a)に示す。ここでは、CTMAX(F)
がF=3で0になっているため、周波数帯域のデータD
T(F)の内DT(3)は送っていないことに注意され
たい。その外、周波数帯域を8に分割しているため、周
波数軸の最大値はFMAX(FB,T)として表されて
いる。この場合、分割指数FB=1,2,・・・・8で
ある。同図に示すように、この実施の形態では、最大値
CTMAX(F)と各時間軸内の最大値FMAX(F
B,T)は、対数量子化されずに、そのまま各6ビット
の同期信号SYNC(8ビット)に続くフレーム情報の
符号となる。
【0053】また、フリーフォーマット区間の各データ
DT(F)は同一時間軸上の全ての量子化信号QS
(F,T)を一組にして形成されている。このデータD
T(F)の内1.6,2.4および4ビットのデータ配
置を図8(b)に示す。
【0054】次に、ある伝送回路を経由して導入され
た、あるいは何らかのデジタル信号読取装置によって検
出された、図8に示すフレーム信号配置を有するデジタ
ル音声信号を復号化して、元の音声信号に変換する処理
方法に付いて説明する。
【0055】図9には、上で図1〜8を参照して説明し
送信装置側の符号化方法によって得られたデジタル音
声信号9が、受信装置側のフレーム情報に対する復号化
部41に導入される。この受信装置は、ISDN対応の
モデムであってもい、あるいはデジタルコンパクトカ
セットの読取ヘッドから得られた検出信号を波形整形
し、図8に示すフレーム信号配置を有するデジタル音声
信号に整形したものでもよい。この受信信号を元の音声
信号に近い値にTS(F,T)に戻し、更に狭帯域多重
フィルタ11によって逆フィルタを行い、最終的にデジ
タル音声信号5を求める。この詳細を次に説明する。
【0056】複合化部41では、まず時間軸最大値QT
MAX(F)と周波数軸最大値QFMAX(T)(図1
0のステップS60)を受信し、図10のステップS6
1に示すように、巡回符号CRCを検出して、受信した
フレーム同期信号、CTMAX(F),FMAX(F
B,T)でCRC符号を作成してCRCRとして、送信
しされたCRC符号がCRCRと一致しているか否かを
判定する。一致している場合には、そのまま次の過程に
進み、一致していない場合、そのフレームのデータを用
いた計算を実質上行わない。CTMAX(F),FMA
X(FB,T)が前述のように対数量子化されて伝送さ
れている場合には、対数量子化された受信時間軸最大値
QTMAX(F)と周波数軸最大値QFMAX(T)は
それぞれ転送路86,85を介して逆量子化処理部61
に転送され、ここで両者の値が逆対数(指数関数)変換
されて、時間軸最大値CTMAX(F)と周波数軸最大
値FMAX(FB,T)が定まる。
【0057】次いでビット配分決定処理部56で音声デ
ータの転送を必要としないデータ区間の周波数帯域F
(TMAX(F)=0の場合の帯域)と、このような周
波数帯域の総数Pを図11のステップS50で求める。
一方、送信側で設定した余裕分ビット数SBITは、前
述のように伝送系の伝送速度によって定まる定数である
ので、このSBITを予め受信側でも記憶しておくもの
とすれば、送信側で決定した総配分ビット数は、SBI
Tとこの伝送を行わなかった周波数帯域(F)の総数P
から、SBIT+1.6*N*Pで求めることができ
る。従って、図2で説明した符号化の時と全く同じ計算
方法によって、ステップS51とステップS52からビ
ット配分グループのk24とk40の数を求めることが
できる。
【0058】この場合、圧縮符号化のところで説明した
ように、同じビット配分、即ち通常の信号強度の周波数
帯域のデータを1.6ビットとして、信号強度のより強
い周波数帯域Fと更に強い周波数帯域Fのデータを1:
2以上の割合の4ビットと、2.4ビットに割り振る。
すなわち、k24とk40の数と各周波数帯域(F)の
時間軸最大値(TMAX(F))とから、ステップS5
3乃至ステップS55により、各周波数帯域(F)のビ
ット配分指数ALOC(F)を求める。
【0059】次いで、データ複合化処理部43で、図1
2のように、ビット配分決定処理部56から送られたビ
ット配分指数ALOC(F)に基づき、データフリーフ
ォマット区間の時間軸上のデータDT(F)から量子化
信号QS(F,T)を求める。この処理は、図7の処理
の逆変換に相当する。この場合、 HDATA(0,J)=34−J HDATA(1,J)=54−J である。
【0060】ある周波数帯域(F)について、ビット配
分指数ALOC(F)=0であったとすると、V=0と
なり、データDT(F)を8ビット毎に区切り、この8
ビットデータをRとする。CKの初期値は0であり、従
ってR/HDATA(0,CK)は、8ビットのデータ
Rを3で割ることを意味し、その整数商がQ余りがR
とされる。この整数商Qは、図7に示すステップS41
の内の(QS(F,5)+1)を示すものであり、0ま
たは正の整数であるからこの整数商Qから(−V−1)
すなわち1を引くことによって、0を中心とした3ステ
ップのQS(F,5)を求める。同様にして、Jが1の
間にCKは、初期値0から4まで増し、QS(F,5)
からQS(F,1)までが求められる。つまり、R/H
DATA(0,CK)は、2進の8ビットデータSD0
を3進に置き換えるものである。
【0061】CKが5以上となると、Jは、J+5で6
とされ、同様の処理により次の8ビットデータSD1が
Rとして受信され、R/HDATA(0,CK)で3進
に置き換えられることにより、QS(F,10)からQ
S(F,6)までが求められる。
【0062】ある周波数帯域(F)について、ビット配
分指数ALOC(F)=1であったとすると、V=1と
なり、データDT(F)を12ビット毎に区切り、この
12ビットデータをRとする。Vが1となるので、R/
HDATA(V,CK)は、12ビットのデータRを5
4−CKで割ることを意味し、2進の12ビットデータ
SD0が5進に置き換えられる。量子化信号QS(F,
T)は、この整数商Qから求められるが、前述と同様
に、(−V−1)すなわち2を引くことによって、0を
中心とした5ステップのQS(F,T)が求められる。
【0063】周波数帯域(F)のビット配分指数ALO
C(F)が2の場合には、4ビット毎にデータDT
(F)を区切れば、量子化信号QS(F,T)を抜き出
すことができるが、0を中心とした15ステップで表さ
れた量子化信号QS(F,T)とするために、この区切
られた4ビットデータRから7を引く。
【0064】更に、図13に示すように、フレーム内の
量子化信号QS(F,T)から、図3のステップS12
とは逆の処理により、正規化された音声信号TNS
(F,T)を求める。すなわち、上記で求めた量子化信
号QS(F,T)を実数としたときに、絶対値が1以下
となるように、ビット配分指数ALOC(F)によっ
て、割り算を行い、これをバッファ23に納める。
【0065】次に、正規化処理部21で、逆量子化処理
部61で求まり転送路89と90を介して導入された時
間軸最大値CTMAX(F)と周波数軸最大値FMAX
(T)を用いて、正規化された音声信号TNS(F,
T)を初期音声信号TS(F,T)に変換して、バッフ
ァ13に納める。この場合の変換は、図1の正規化の逆
である。即ち、CTMAX(F)≦FMAX(T)のと
き、TS(F,T)=TNS(F,T)*CTMAX
(F)、CTMAX(F)>FMAX(T)のとき、T
S(F,T)=TNS(F,T)*FMAX(T)であ
る。
【0066】なお、ここで言う正規化音声信号TNS
(F,T)と初期音声信号TS(F,T)は、図1で示
した正規化音声信号NS(F,T)および初期音声信号
S(F,T)とは実質上異なる。何故ならば、図1の量
子化処理30で、音声信号成分の強度がかなり粗いビッ
トの分解能で変換されたからである。この信号レベルの
粗さは、人の可聴能力を加味して決定されているので、
実際に音声に変換した場合、依然として高い品質の音声
として聴くことができる。
【0067】最後に、バッファ13の行列状の音声信号
TS(F,T)のブロックは、この発明による狭帯域の
多重帯域逆フィルタ11を通過させて、記号5で示すデ
ジタル音声信号(PCM)として取り出せる。この音声
信号を所定の記憶装置で記憶媒体に記憶しておくか、あ
るいは所定の音声変換装置(再生装置)の助けにより音
声として聴くことができる。
【0068】なお、ISDNで2Bチャンネルにそれぞ
れステレオの左右音声信号を送り出す場合、2Bチャン
ネルのスキューが補償されていないので、予めフレーム
の約半分の周期だけ送出時点をずらすことにより、スキ
ューのずれを吸収する。
【0069】この発明による圧縮されたデジタル音声信
号の複合化方法を、主としてISDNの場合のついて説
明した。しかし、この発明は単にISDNだけでなく、
デジタルコンパクトカセットや磁気テープ等での再生に
も利用できる。これ等の場合には、単位時間当たりのデ
ータ量にISDNの場合より余裕があるため、ビット配
分を更に増やし、細かいステップによる高音質を保持で
きる信号の符号か圧縮方法およびそれに対する複合化方
法も可能である。
【0070】更に、この発明は上記の実施の形態で使用
したパラメータM=512,N=10,KB=8の値、
およびビット配分グループすなわちALOC(F)の種
類を3に限定するものではなく、2.4ビットと4ビッ
トの比率も2以上:1に限定するものではない。これ等
のパラメータは、必要に応じて、適宜選択して変更して
使用できる。3種の中の2種類のビットは、上記のよう
に各周波数帯域のCTMAX(F)の大きさの順で(即
ち相対的に)決めるのでなく、CTMAX(F)の値の
絶対値で評価することもできる。周知のように、分割周
波数FBでの可聴音声しきい値の特性曲線TH(FB)
は周波数範囲に応じて相当異なる特性を示す。その場
合、分割周波数FBでの可聴音声しきい値に特性曲線T
H(FB)に適当に重みを付けて前記絶対値を決定でき
る。このような操作は、実験的に決めるべきである。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、時間軸最大値(TMAX(F))により、その
周波数帯域(F)の信号成分S(F,N)の量子化ビッ
ト数を割り当てるので、時間軸最大値(TMAX
(F))が比較的大きい周波数帯域(F)の信号成分S
(F,T)には、多くのビットを割り当てることができ
る。
【0072】また、送出するデータ信号には、時間軸最
大値(TMAX(F))と、周波数帯域(F)毎に量子
化された量子化信号(QS(F,T))を連続させた音
声信号データ(DT(F))が含まれるだけで、量子化
ビット情報であるビット配分指数ALOC(F)を伝送
しないので、各正規信号成分NS(F,T)の量子化
に、より多くのビットを配分することができる。
【0073】請求項の発明によれば、時間軸最大値
(TMAX(F))または周波数軸最大値(FMAX
(T))の一方のみで正規化する場合に比べて、正規信
号成分NS(F,T)は、少なくとも同一若しくはこれ
より大きい値となる。また、いずれかの最大値(TMA
X(F))(FMAX(T))が突出した大きな値とな
っても、他方で正規化するので、正規化信号成分が著し
く小さい値となることがない。
【0074】請求項の発明によれば、音声信号は、周
波数によって大きく異なる可聴特性を有するので、時間
(T)の信号成分(S(F,T))の最大値を、周波数
帯域(F)を更に数分割した副周波数(FB)単位で求
めることによって、伝送する音質の品質を更に忠実に再
現できる。
【0075】請求項の発明によれば、奇数のステップ
により音声信号を量子化するので、量子化と逆量子化に
より「0」に近い小さいノイズが音声として認識される
ことが無い。奇数のステップで表された量子化信号を連
続させて整数ビットで表すので、効率的な圧縮符号化が
できる。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるデータ圧縮符号化処理の各過程
とそれに付属する信号を模式的に示す処理図である。
【図2】周波数帯域(F)毎に、ビット配分グループを
決定するためのサブルーチンのフローチャートである。
【図3】量子化を行うサブルーチンのフローチャートで
ある。
【図4】 (a)は、ALOC(F)=0の (b)は、ALOC(F)=1の (c)は、ALOC(F)=2の量子化の手順を説明す
る説明図である。
【図5】量子化により分解能を粗くした信号のビット配
置を示す図である。
【図6】データフレームの処理・データ情報を与えるた
めにデータ符号化を行うサブルーチンのフローチャート
である。
【図7】複数の量子化信号QS(F,T)を連続させて
2進の量子化信号に変換するサブルーチンである。
【図8】伝送されるデータのフレーム内配置(a)と圧
縮された音声信号の1データブロックDT(F)内での
配置(b)を示す。
【図9】この発明による圧縮符号化音声データを復号化
する各過程とそれに付属する信号を模式的に示す処理図
である。
【図10】受信時の符号誤りの検査と周波数軸最大値F
MAX(FB,T)と時間軸最大値CTMAX(F)の
受信ルーチンの模式フローチャートである。
【図11】ビット配分決定ルーチンのフローチャートで
ある。
【図12】データ復号化ルーチンのフローチャートであ
る。
【図13】正規化音声信号成分を算出するルーチンのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
4 入力音声信号(標本化されたPCM信号) 5 出力音声信号 8 圧縮された出力音声符号化信号 9 圧縮された受信音声信号 10 狭帯域多重フィルタ 11 狭帯域逆多重フィルタ 20 正規化処理部 21 逆正規化処理部 30 量子化処理部 40 データ符号化処理部 41 最大値復号化部 43 データ復号化部 50 可聴音声しきい特性曲線の数値用の保管部 55 ビット配分決定処理部 56 ビット配分決定処理部 60 量子化処理部 61 逆量子化処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 7/30 H04B 1/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル音声信号を送信する送信装置側
    で、 (a) 所定標本化周波数のデジタル音声信号を狭帯域
    多重デジタルフィルタに入力し、 (b) 狭帯域多重デジタルフィルタで多重周波数帯域
    に分離し、一定時間間隔の順次時間(T)で各周波数帯
    域(F)の信号成分(S(F,T))を求め、 (c) 各周波数帯域(F)内で信号成分(S(F,
    T))の絶対値の最大値である時間軸最大値(TMAX
    (F))を求め、(d) 単位処理時間内に伝送可能な総ビット数と周波
    数帯域(F)の時間軸最大値(TMAX(F))から、
    各周波数帯域(F)単位で、該周波数帯域(F)の信号
    成分S(F,T)を量子化する量子化ビット数を割り当
    て、 (e) 各周波数帯域(F)の各信号成分(S(F,
    T))を正規化して正規信号成分(NS(F,T))と
    し、 (f) 正規信号成分(NS(F,T))を、その正規
    信号成分(NS(F,T))が属する周波数帯域(F)
    に割り当てられた量子化ビット数の量子化信号(QS
    (F,T))に変換し、 (g) 各周波数帯域(F)の時間軸最大値(TMAX
    (F))を含むフレーム情報符号と、各周波数帯域
    (F)の同一時間軸上の全ての量子化信号(QS(F,
    T))を連続させた音声信号データ(DT(F))とか
    らなるデータ信号を受信装置側へ送出し、 送信装置から送出されたデータ信号を受信する受信装置
    側で、 (h) 受信したデータ信号から、フレーム情報符号に
    含まれた時間軸最大値(TMAX(F))を復号化し、 (i) 送信装置側の(d)と同一処理過程で、単位処
    理時間内に伝送可能な総ビット数と周波数帯域(F)の
    時間軸最大値(TMAX(F))から、各周波数帯域
    (F)に割り当てられた量子化ビット数を求め、 (j) 音声信号データ(DT(F))を、各周波数帯
    域(F)単位で、該周波 数帯域(F)に割り当てられた
    量子化ビット数毎に、該周波数帯域(F)の信号成分
    (S(F,T))数に分割し、各周波数帯域(F)の同
    一時間軸上の全ての量子化信号(QS(F,T))を取
    り出し、逆量子化により逆正規化音声信号(TNS
    (F,T))を形成し、 (k) 逆正規化音声信号(TNS(F,T))を逆正
    規化して逆音声信号(TS(F,T))を求め、 (l) 狭帯域多重逆デジタルフィルタにより、逆音声
    信号(TS(F,T))から所望の標本化周波数のデジ
    タル出力音声信号を求め、 信号成分S(F,T)を量子化する量子化ビット情報を
    含めずに、送信装置から受信装置へデータ信号を送出す
    ることを特徴とするデジタル音声信号の伝送方法
  2. 【請求項2】 所定標本化周波数のデジタル音声信号を
    狭帯域多重デジタルフィルタに入力し、 狭帯域多重デジタルフィルタで多重周波数帯域に分離
    し、一定時間間隔の順次時間(T)で各周波数帯域
    (F)の信号成分(S(F,T))を求め、 各信号成分(S(F,T))を正規化して正規信号成分
    (NS(F,T))とし、 正規信号成分(NS(F,T))を圧縮符号化して量子
    化信号(QS(F,T))とするデジタル音声信号の符
    号化方法であって、 各信号成分(S(F,T))の正規化は、 各周波数帯域(F)内で信号成分(S(F,T))の絶
    対値の最大値である時間軸最大値(TMAX(F))
    と、各時間(T)内で信号成分(S(F,T))の絶対
    値の最大値である周波数軸最大値(FMAX(T))を
    求め、 各信号成分(S(F,T))毎に該周波数帯域(F)の
    時間軸最大値(TMAX(F))と、該時間(T)の周
    波数軸最大値(FMAX(T))を比較し、 時間軸最大値(TMAX(F))と周波数軸最大値(F
    MAX(T))のいずれか値が小さい方で、該信号成分
    (S(F,T))を割り算して正規信号成分(NS
    (F,T))とすることを特徴とするデジタル音声信号
    の符号化方法
  3. 【請求項3】 所定標本化周波数のデジタル音声信号を
    狭帯域多重デジタルフィルタに入力し、 狭帯域多重デジタルフィルタで多重周波数帯域に分離
    し、一定時間間隔の順次時間(T)で各周波数帯域
    (F)の信号成分(S(F,T))を求め、 各信号成分(S(F,T))を正規化して正規信号成分
    (NS(F,T))とし、 正規信号成分(NS(F,T))を圧縮符号化して量子
    化信号(QS(F,T))とするデジタル音声信号の符
    号化方法であって、 各信号成分(S(F,T))の正規化は、 多重周波数帯域を複数の副周波数帯域(FB)に分割
    し、副周波数帯域(FB)内で、信号成分(S(F,
    T))の絶対値の最大値である時間軸最大値(TMAX
    (F))と、各時間(T)内で信号成分(S(F,
    T))の絶対値の最大値である副周波数軸最大値(FM
    AX(FB,T))を求め、 各信号成分(S(F,T))毎に該周波数帯域(F)の
    時間軸最大値(TMAX(F))と、該時間(T)の副
    周波数軸最大値(FMAX(FB,T))を比較し、 時間軸最大値(TMAX(F))と副周波数軸最大値
    (FMAX(FB,T))のいずれか値が小さい方で、
    該信号成分(S(F,T))を割り算して正規信号成分
    (NS(F,T))とすることを特徴とするデジタル音
    声信号の符号化方法。
  4. 【請求項4】 所定標本化周波数のデジタル音声信号を
    狭帯域多重デジタルフィルタに入力し、 狭帯域多重デジタルフィルタで多重周波数帯域に分離
    し、一定時間間隔の順次時間(T)で各周波数帯域
    (F)の信号成分(S(F,T))を求め、 各信号成分(S(F,T))を正規化して正規信号成分
    (NS(F,T))とし、 正規信号成分(NS(F,T))を圧縮符号化して量子
    化信号とするデジタル音声信号の符号化方法であって、 正規信号成分(NS(F,T))の圧縮符号化は、 正規信号成分(NS(F,T))を中心を0とした奇数
    のステップrで表し、ステップrで表したP個の量子化
    信号(QS(F,T)を連続させてP桁のr進で表し、
    r進を2進に変換して、P個の量子化信号(QS(F,
    T)をまとめてQビットの量子化信号に圧縮符号化する
    ことを特徴とするデジタル音声信号の符号化方法。
JP27587393A 1993-09-30 1993-09-30 デジタル音声信号の伝送方法とデジタル音声信号の符号化方法 Expired - Fee Related JP2971715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27587393A JP2971715B2 (ja) 1993-09-30 1993-09-30 デジタル音声信号の伝送方法とデジタル音声信号の符号化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27587393A JP2971715B2 (ja) 1993-09-30 1993-09-30 デジタル音声信号の伝送方法とデジタル音声信号の符号化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07106978A JPH07106978A (ja) 1995-04-21
JP2971715B2 true JP2971715B2 (ja) 1999-11-08

Family

ID=17561630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27587393A Expired - Fee Related JP2971715B2 (ja) 1993-09-30 1993-09-30 デジタル音声信号の伝送方法とデジタル音声信号の符号化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2971715B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007125570A1 (ja) 2006-04-26 2007-11-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 無線通信システム及び無線通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07106978A (ja) 1995-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5687157A (en) Method of recording and reproducing digital audio signal and apparatus thereof
JP2756515B2 (ja) 可聴信号の知覚符号化方法および音声信号伝送方法
EP0738441B1 (en) Encoding and decoding of a wideband digital information signal
JP3336617B2 (ja) 信号符号化又は復号化装置,及び信号符号化又は復号化方法,並びに記録媒体
JP3203657B2 (ja) 情報符号化方法及び装置,情報復化方法及び装置,情報伝送方法,並びに情報記録媒体
JP3277692B2 (ja) 情報符号化方法、情報復号化方法及び情報記録媒体
CN1702974B (zh) 用于对数字信号编码/解码的方法和设备
EP0884850A2 (en) Scalable audio coding/decoding method and apparatus
JPH08190764A (ja) ディジタル信号処理方法、ディジタル信号処理装置及び記録媒体
JP2796673B2 (ja) ディジタル・コード化方法
EP1072036B1 (en) Fast frame optimisation in an audio encoder
US5491773A (en) Encoding system comprising a subband coder for subband coding of a wideband digital signal constituted by first and second signal components
US5673289A (en) Method for encoding digital audio signals and apparatus thereof
JP3318931B2 (ja) 信号符号化装置、信号復号化装置及び信号符号化方法
EP0665547B1 (en) Encoding and decoding system
JP3277699B2 (ja) 信号符号化方法及び装置並びに信号復号化方法及び装置
JP2001044845A (ja) サブバンド符号化方式
JPH03121633A (ja) 可聴音信号符号化方法
JPH0846516A (ja) 情報符号化方法及び装置、情報復号化方法及び装置、並びに記録媒体
JP2971715B2 (ja) デジタル音声信号の伝送方法とデジタル音声信号の符号化方法
EP0773634A2 (en) Audio subband coding method
JP3998281B2 (ja) デジタル音声信号の帯域分割符号化方法と復号化方法
JP2637090B2 (ja) 音響信号処理回路
JP3617804B2 (ja) Pcm信号符号化装置及び復号化装置
JP2002050967A (ja) 信号記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees