JPH09289467A - 移動通信機の高周波受信回路 - Google Patents

移動通信機の高周波受信回路

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JPH09289467A
JPH09289467A JP8101033A JP10103396A JPH09289467A JP H09289467 A JPH09289467 A JP H09289467A JP 8101033 A JP8101033 A JP 8101033A JP 10103396 A JP10103396 A JP 10103396A JP H09289467 A JPH09289467 A JP H09289467A
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JP
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band
frequency
pass
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selected channel
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JP8101033A
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Tsutomu Katsuyama
力 勝山
Hiroshi Ando
浩 安藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐妨害特性の改善を図る。 【解決手段】 ANT1による希望信号を含む受信波
は、R−BPF2aにより受信帯域外成分が減衰され、
段間可変BPF4に入力される。PLL9は選択チャネ
ル周波数に応じた周波数制御電圧をVCO8に出力する
とともに、この周波数制御電圧を帯域制御電圧として段
間可変BPF4にも出力する。VCO8は周波数制御電
圧に従って局部搬送波を発生させる。段間可変BPF4
は、チャネル帯域幅より僅かに広い通過帯域幅を有し、
帯域制御電圧により、選択チャネル帯域を含むように通
過帯域を変化させ、LNA3より入力された受信波の通
過帯域外成分を減衰させ、この受信波をMIX5に入力
する。これにより、選択チャネル周波数から中間周波数
の1/2離れた一信号妨害を発生させる周波数位置が受
信帯域内にあっても、この周波数位置にある妨害波を減
衰させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信機の高周
波受信回路、特にCDMA(Code Division Multiple A
ccess )方式を採用しているIS95A規格(800M
Hz帯)のセルラー移動電話機やPN−3385規格
(1.9GHz帯)の移動携帯電話機の高周波受信回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高周波受信回路は、図8
に示すように、アンテナ(ANT)51、デュープレク
サ(DUP)52、低ノイズ増幅器(LNA)53、段
間帯域通過フィルタ(段間BPF)54、ミキサー(M
IX)55、中間周波用帯域通過フィルタ(IF−BP
F)56、局部増幅器(LCA)57と電圧制御発振器
(VCO)58とフェイズ・ロックド・ループ回路(P
LL)59による構成が一般的であった。
【0003】DUP52の受信用帯域通過フィルタ(R
−BPF)52aと段間BPF54はともに自局の受信
帯域を通過帯域とするBPFである。これらのBPF
は、受信帯域外の自局送信波や受信不要波のLNA53
およびMIX55への入力を阻止し、受信感度低下や混
信妨害を防止するという機能を有する。R−BPF52
aと段間BPF54の主要特性である通過帯域内におけ
る挿入損失と通過帯域外の減衰特性は、受信機全体の要
求仕様から決定される。
【0004】またIF−BPF56はチャネル帯域特性
を決定するものであり、通過帯域内において位相が一定
であることと通過帯域外における高減衰特性が要求さ
れ、これを実現するためにインターディジタル方式のB
PFを用いる。インターディジタル方式のBPFの通過
帯域の中心周波数は、性能および価格の面から70〜1
10[MHz]程度となる。図8のようなシングルコン
バージョンタイプの高周波受信回路では、IF−BPF
56の中心周波数が中間周波数となり、中間周波数は7
0〜110[MHz]の間に設定される。図8の高周波
受信回路の中間周波数は85.38[MHz]に設定さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の高周波受信回路においては、受信周波数(選択チャネ
ルの中心周波数)をfch、中間周波数をfi 、VCO8
の局部発振周波数をfLとするとき、周波数 fu =fch±(1/2)fi (符号はfch<fLのとき+、fch>fLのとき−) の妨害波がMIX5に入力される受信波に混入している
と、MIX5における局部搬送波との混合により、この
周波数fu の妨害波は中間周波数の位置に妨害信号を発
生させる(一信号妨害)。また選択チャネルの受信周波
数fchから等間隔離れた周波数の複数の妨害波、例えば
周波数がfch+1[MHz]とfch+2[MHz]の2
つの妨害波がANT1より混入すると、LNA52やM
IX55において、相互変調により受信周波数あるいは
中間周波数の位置に妨害信号を発生させる(相互変調妨
害)。
【0006】PN−3385規格の受信帯域幅は約60
[MHz]と広く、また中間周波数が85.38[MH
z]と低く設定されており、上記の妨害波は、受信帯域
内にあるため、R−BPF52aや段間BPF54で減
衰されない。PN−3385規格における一信号妨害耐
量は71[dB]、相互変調妨害耐量は58[dB]
と、非常に高い耐妨害特性が要求されるが、上記の理由
からこれを満足させるのが困難であるという問題があっ
た。ここで、妨害耐量とは受信感度劣化が始まる妨害信
号のレベルを示すものであり、例えば、一信号妨害耐量
が71[dB]であるということは、希望信号(通信先
から送信された受信すべき信号)よりも71[dB]以
上レベルが大きい一信号妨害波がANT1より混入する
と受信感度劣化が起こるということを示す。
【0007】耐妨害特性を改善するものとしては、MI
X55をダブルバランスタイプとして、妨害信号の発生
を抑圧するものが考えられるが、これだけで上記の耐妨
害特性を充分に満足するには至らない。
【0008】また一信号耐妨害特性を改善するものとし
ては、図9に示すように、第1中間波用帯域通過フィル
タ(1stIF−BPF)61の通過帯域の中心周波数
を210.38[MHz]に上げ、第2中間波用帯域通
過フィルタ(2ndIF−BPF)63の通過帯域の中
心周波数を85.38[MHz]としたダブルコンバー
ジョンタイプとすることにより、周波数fu を受信帯域
外に持ってゆき、この周波数fu の妨害波をR−BPF
52aと段間BPF54で減衰させるとともに、受信帯
域内の妨害波を1stIF−BPFおよび2ndIF−
BPFで減衰させるものがあるが、この場合、上記の妨
害耐量規格を満足させるためには、2ndMIX62に
おける耐妨害対策が必要となり(2ndMIX62をダ
ブルバランスタイプとする等)、また部品点数および動
作電流が増大するという問題があった。
【0009】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、耐妨害特性の改善を図ることを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の移動通信機の高周波受信回
路は、選択チャネル情報に基づいて、受信帯域内におい
て周波数分割された複数のチャネルのうち、選択チャネ
ル帯域内にある希望信号を受信する移動通信機の高周波
受信回路において、電波を受信するアンテナと、前記ア
ンテナによる受信波の受信帯域外成分を受信帯域内成分
に対して所定値減衰させる第1の帯域制限手段と、チャ
ネル帯域幅以上であり、受信帯域幅より狭い通過帯域幅
を有し、制御信号に応じて、この通過帯域が選択チャネ
ル帯域を含むように、この通過帯域の上限および下限の
周波数を変化させ、前記第1の帯域制限手段から出力さ
れた受信波の前記通過帯域外成分を前記通過帯域内成分
に対して所定値減衰させる第2の帯域制限手段と、前記
選択チャネル情報に基づいて、選択チャネルの中心周波
数から、予め設定されている中間周波数分だけ異なる周
波数の局部搬送波を発生させるとともに、前記制御信号
を発生させる局部搬送波発生手段と、第2の帯域制限手
段から出力された受信波と前記局部搬送波を混合するこ
とにより、この受信波に含まれている希望信号の中心周
波数を前記中間周波数に変換する周波数変換手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0011】また請求項2に記載の高周波受信回路は、
前記第2の帯域制限手段が、入力波の受信帯域外成分を
受信帯域内成分に対して所定値減衰させる第1の帯域制
限部と、通過阻止帯域を有し、制御信号に応じて、選択
チャネルの中心周波数に中間周波数の1/2を加えた周
波数、あるいは選択チャネルの中心周波数から中間周波
数の1/2を差し引いた周波数を含むように、前記通過
阻止帯域を変化させ、入力波の前記阻止帯域内成分を前
記阻止帯域外成分に対して所定値減衰させる第2の帯域
制限部とを前後に接続してなり、前記第1の帯域制限手
段から出力された受信波の、受信帯域外成分を受信帯域
内成分に対して所定値減衰させるとともに、前記通過阻
止帯域内成分を阻止帯域外成分に対して所定値減衰させ
るものであることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の高周波受信回路は、前記
第2の帯域制限手段が、チャネル帯域幅以上であり、受
信帯域幅より狭い通過帯域幅を有し、制御信号に応じ
て、この通過帯域が選択チャネル帯域を含むように、こ
の通過帯域の上限および下限の周波数を変化させ、入力
波の前記通過帯域外成分を前記通過帯域内成分に対して
所定値減衰させる第1の帯域制限制限部と、通過阻止帯
域を有し、制御信号に応じて、選択チャネルの中心周波
数に中間周波数の1/2を加えた周波数、あるいは選択
チャネルの中心周波数から中間周波数の1/2を差し引
いた周波数を含むように、前記通過阻止帯域を変化さ
せ、入力波の前記阻止帯域内成分を前記阻止帯域外成分
に対して所定値減衰させる第2の帯域制限部とを前後に
接続してなり、前記第1の帯域制限手段から出力された
受信波の、前記通過帯域外成分を通過帯域内成分に対し
て所定値減衰させるとともに、前記通過阻止帯域内成分
を阻止帯域外成分に対して所定値減衰させるものである
ことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の高周波受信回路は、前記
選択チャネル情報に基づいて前記制御信号を発生させる
制御手段を設け、前記局部搬送波発生手段が、前記選択
チャネル情報に基づいて、選択チャネルの中心周波数か
ら、予め設定されている中間周波数値だけ異なる周波数
の局部搬送波を発生させるものであることを特徴とす
る。
【0014】尚、請求項1の第2の帯域制限手段および
請求項3の第1の帯域制限部の通過帯域幅はチャネル帯
域幅より僅かに広くなるように設定されていることが好
ましい。
【0015】従って上記請求項1に記載の高周波受信回
路によれば、通過帯域を可変でき、通過帯域幅をチャネ
ル帯域幅より僅かに広くなるように設定した第2の帯域
制限手段を用い、選択チャネル帯域を含むように、この
通過帯域を変化させることにより、一信号妨害を発生さ
せる周波数fu の妨害波を含むこの通過帯域外の不要波
を減衰させることができるので、一信号耐妨害特性およ
び相互変調耐妨害特性を向上させることができる。
【0016】また従来のダブルコンバージョンタイプに
比べて、部品点数の削減、低消費電流化を実現でき、小
型化に貢献できる。さらに帯域制御電圧として、局部搬
送波発生手段の周波数制御電圧を利用することにより、
新たな制御回路を必要とせず、簡単な回路構成で第2の
帯域制限手段に帯域制御電圧を印加することができる。
【0017】また上記請求項2に記載の高周波受信回路
によれば、受信帯域を固定の通過帯域とする第1の帯域
制限部と通過阻止帯域を可変できる第2の帯域制限部を
用い、第1の帯域制限部により受信帯域外の不要波を減
衰させるとともに、周波数fu を含むように、第2の帯
域制限部の阻止帯域を変化させることにより、周波数f
u が受信帯域内にある場合にも、周波数fu にある妨害
波を減衰させることができるので、一信号耐妨害特性を
向上させることができる。
【0018】また第2の帯域制限部は、ある帯域の通過
を阻止するだけなので、設計自由度が大きく、通過帯域
内損失を小さくすることができるので、NF劣化を最小
限に抑えることができる。
【0019】上記請求項3に記載の高周波受信回路によ
れば、通過帯域を可変でき、通過帯域幅をチャネル帯域
幅より僅かに広くなるように設定した第1の帯域制限部
と通過阻止帯域を可変できる第2の帯域制限部を用い、
選択チャネル帯域を含むように、第1の帯域制限部の通
過帯域を変化させることにより、周波数fu の妨害波を
含むこの通過帯域外の不要波を減衰させ、さらに周波数
fu を含むように、第2の帯域制限部の通過阻止帯域を
変化させることにより、周波数fu にある妨害波を減衰
させることができるので、一信号耐妨害特性をさらに向
上させることができるとともに、相互変調耐妨害特性を
向上させることができ、多数の強電界妨害波が存在する
ような場合に好適である。
【0020】上記請求項4に記載の高周波受信回路によ
れば、制御手段を設けて帯域制御電圧を独自に発生させ
ることにより、第2の帯域制限手段の設計自由度を大き
くすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態 図1は本発明の第1の実施形態を示す高周波受信回路の
回路ブロック図である。この高周波受信回路はPN−3
385規格に準ずる移動電話機(図示せず)に用いられ
るものとし、受信帯域内において周波数分割された複数
のチャネルのうち、選択チャネル帯域内の信号を受信す
るものである。尚、PN−3385規格の受信帯域は1
850〜1909.95[MHz]であり、送信帯域は
1930〜1989.95[MHz]である。従って受
信帯域幅および送信帯域幅はともに約60[MHz]で
ある。またチャネル帯域幅は1.23[MHz]であ
る。また図2は本発明の第1の実施形態における帯域説
明図である。
【0022】図1に示す高周波受信回路は、アンテナ
(ANT)1とデュープレクサ(DUP)2と低ノイズ
増幅器(LNA)3と段間可変帯域通過フィルタ(段間
可変BPF)4とミキサー(MIX)5と中間周波帯域
通過フィルタ(IF−BPF)6と局部増幅器(LC
A)7と電圧制御発振器(VCO)8とフェイズ・ロッ
クド・ループ回路(PLL)9とを有する。
【0023】DUP2は、受信帯域(1850〜190
9.95[MHz]、図2のa)を通過帯域とする受信
用帯域通過フィルタ(R−BPF)2aと、送信帯域
(1930〜1989.95[MHz])を通過帯域と
する送信用帯域通過フィルタ(S−BPF)2bとを備
え、両BPFはANT1に接続されている。R−BPF
2aは、ANT1による受信波の受信帯域外成分を所定
値減衰させ、S−BPF2bは、入力された送信波の送
信帯域外成分を所定値減衰させ、ANT1に送る。また
LNA3は、R−BPF2aより出力された受信波を所
定値増幅する。このR−BPF2aとLNA3は第1の
帯域制限手段を構成し、ANT1による受信波の受信帯
域外成分を受信帯域内成分に対して所定値減衰させる。
【0024】VCO8は、PLL9から入力された直流
の周波数制御電圧に応じた周波数(局部発振周波数)の
局部搬送波をLCA7およびPLL9に出力する。VC
O8の局部発振周波数は、波数制御電圧の値が大きくな
るに従って大きくなる。LCA7は局部搬送波を増幅し
てMIX5に送る。PLL9は、VCO8から入力され
る局部搬送波の周波数を監視しており、CPU13から
入力される選択チャネル情報に基づいて、VCO8の局
部発振周波数が選択チャネルの中心周波数から、予め設
定されている中間周波数値だけ異なる周波数となるよう
に、周波数制御電圧を変化させ、局部発振周波数を制御
する。ここでは、局部発振周波数は選択チャネルの中心
周波数よりも中間周波数値だけ大きくなるように制御さ
れ、また中間周波数は85.38[MHz]に設定され
ている。尚、この周波数制御電圧は、帯域制御電圧とし
て、制御ライン11を介して段間可変BPF4にも入力
される。このVCO8とPLL9は局部搬送波発生手段
を構成し、選択チャネル情報に基づいて、選択チャネル
の中心周波数から、中間周波数分(85.38[MH
z])だけ異なる周波数の局部搬送波を発生させるとと
もに、帯域制御電圧を発生させる。
【0025】段間可変BPF4は、請求項1の第2の帯
域制限手段および請求項3の第2の帯域制限部に該当
し、チャネル帯域幅(1.23[MHz]、図2のc)
以上で、受信帯域幅(60[MHz])より狭い通過帯
域幅を有し、PLL9から入力される帯域制御電圧に応
じて、選択チャネル帯域を含むように、この通過帯域の
上限および下限の周波数を変化させ、LNA3から入力
された受信波の通過帯域外成分を通過帯域内成分に対し
て所定値減衰させる。この減衰量を、ここでは30[d
B]程度に設定する。また通過帯域幅は、各構成素子の
性能や精度等を考慮して設定され、ここでは3[MH
z]とする(図2のb)。この段間可変BPF4の通過
帯域幅はチャネル帯域幅より僅かに広いことが好まし
い。
【0026】図3は段間可変BPF4の回路図である。
図3において、段間可変BPF4は、コンデンサ14
a、14b、17a、17bと、抵抗15a、15b
と、バリキャップ16a、16bと、固定BPF18と
を有する。
【0027】固定BPF18の入力端子18aは図1の
LNA3の出力端子に接続され、出力端子18bは図1
のMIX5に接続される。カップリングコンデンサ17
aの一端は入力端子18aに接続され、他端はバリキャ
ップ16aのカソード端子に接続され、バリキャップ1
6aのアノード側は接地される。同様にカップリングコ
ンデンサ17bの一端は入力端子18bに接続され、他
端はバリキャップ16bのカソード端子に接続され、バ
リキャップ16bのアノード端子は接地される。また抵
抗15aの一端はバリキャップ16aのカソード端子に
接続され、他端はコンデンサ14aによって接地される
とともに、制御ライン11に接続される。同様に抵抗1
5bの一端はバリキャップ16bのカソード端子に接続
され、他端はコンデンサ14bによって接地されるとと
もに、制御ライン11に接続される。カップリングコン
デンサ17a、17bは、固定BPF18への直流電流
の流入を阻止し、抵抗15a、15bとコンデンサ14
a、14bは、固定BPF18から制御ライン11に漏
れる高周波を阻止する。バリキャップ16a、16b
は、カソード/アノード間に印加される逆方向電圧値が
増加するに従ってその容量値が減少する。
【0028】バリキャップ16aとカップリングコンデ
ンサ17aの直列合成容量である帯域制御容量19aは
固定BPF18の入力端子18aに対して並列に接続さ
れ、またバリキャップ16bとカップリングコンデンサ
17bの直列合成容量である帯域制御容量19bは出力
端子18bに対して並列に接続されており、段間可変B
PF4の通過帯域は固定BPF18の通過帯域特性とそ
の入出力端子に接続された帯域制御容量19a、19b
に依存して決まり、また段間可変BPF4の通過帯域幅
は固定BPF18の通過帯域特性にのみ依存して決ま
る。従ってバリキャップ16a、16bは、カソード端
子に印加する電圧(帯域制御電圧)を変化させると容量
値が変化するので、帯域制御容量19a、19bも変化
し、これにより段間可変BPF4の通過帯域を変化させ
ることができる。帯域制御容量19a、19bが小さく
なるに従い、段間可変BPF4の通過帯域は高周波側に
移動する。尚、カップリングコンデンサ17a、17b
の容量値を調整することにより、周波数制御電圧の変化
に対する帯域制御容量19a、19bの変化率、すなわ
ち周波数制御電圧の変化に対する段間可変BPF4の通
過帯域の変化率を調整することができる。
【0029】図1に戻り、MIX5は、段間可変BPF
4から入力された受信波と、LCA7から入力された局
部搬送波を混合し、受信波と局部搬送波の混合波を発生
させる。この受信波には、通話先から基地局を介して送
られてきた希望信号が含まれており、混合波には、中心
周波数が中間周波数(85.38[MHz])に変換さ
れた上記の希望信号(以下、中間周波希望信号と称す
る)が含まれている。尚、このMIX5においては、4
0[dB]程度のMIX妨害耐量を確保であれば良く、
ダブルバランスタイプ等の特殊な回路構成にしなくと
も、FETまたはバイポーラトランジスタ等によるシン
グルタイプの安価で簡単な回路構成で良い。ここでMI
X妨害耐量とは、MIX5の出力、すなわち中間周波希
望信号が感度劣化を開始する妨害信号のMIX5入力レ
ベルを示し、MIX妨害耐量が40[dB]とは、MI
X5の入力において、希望信号よりも40[dB]以上
大きなレベルの妨害波が混入すると、中間周波希望信号
が感度劣化を起こすことを示す。IF−BPF6は、中
間周波数(85.38[MHz])を帯域中心とし、チ
ャネル帯域幅(1.23[MHz])を帯域幅とする通
過帯域を有し(図2のd)、ミキサー5より入力された
混合波の通過帯域外成分を減衰させることにより、中間
周波希望信号を選択的に通過させる。このMIX5とI
F−BPF6は、周波数変換手段を構成し、段間可変B
PF4から入力されたから受信波とLCA7から入力さ
れた局部搬送波を局部搬送波を混合することにより、こ
の受信波に含まれる希望信号の中心周波数を中間周波数
に変換する。
【0030】尚、一般に、バリキャップを用いてBPF
の通過帯域を可変とすると、バリキャップによるQの低
下で、BPFの挿入損失が増大するので、耐妨害特性は
改善されるが、挿入損失の増大によりNF(Nise Figur
e )の劣化が発生する。このためDUP2のR−BPF
2aに可変BPFを用いることは推奨できない。しかし
図1にように可変BPFを段間BPFとして用いた場合
には、LNA3のゲインアップを図ることによりNFを
補償できるので、段間可変BPF4による5[dB]程
度の挿入損失増大は許容できる。
【0031】次に図1に示す高周波受信回路の動作につ
いて説明する。ANT1による受信波は、DUP2のR
−BPF2aに入力され、R−BPF2aにより受信帯
域外成分(妨害波等の不要波成分)が選択的に減衰さ
れ、次にLNA3により増幅され、段間可変BPF4に
入力される。
【0032】またVCO8の局部発振周波数は、PLL
9から入力される周波数制御電圧により、選択チャネル
の中心周波数より中間周波数(85.38[MHz])
だけ大きくなるように制御され、VCO8より出力され
た局部搬送波はLCA7により増幅され、MIX5に入
力される。また上記の周波数制御電圧は、帯域制御電圧
として制御ライン11を介して段間可変BPF4にも入
力される。
【0033】ここで、段間可変BPF4の通過帯域変化
について説明する。PLL9より出力された帯域制御電
圧は、抵抗15a、15bを介して、バリキャップ16
a、16bのカソード端子に印加される。
【0034】選択チャネルが高周波側にシフトしたとす
る。このときPLL9は、VCO8の局部発振周波数を
大きくするため、帯域制御電圧(周波数制御電圧)を上
げる。これによりバリキャップ16a、16bの容量値
が小さくなるので、帯域制御容量19a、19bも小さ
くなり、段間可変BPF4の通過帯域は、選択チャネル
を含むように高周波側に移動する。また選択チャネルが
低周波側にシフトしたときには、帯域制御電圧は下がる
ので、帯域制御容量19a、19bが大きくなり、段間
可変BPF4の通過帯域は、選択チャネルを含むように
低周波側に移動する。
【0035】従って、LNA3より出力された受信波
は、選択チャネル帯域を含む帯域幅3[MHz]の通過
帯域を有する段間可変BPF4において、通過帯域外成
分が選択的に減衰され、MIX5に入力される。
【0036】MIX5において、段間可変BPF4から
入力された受信波とLCA7から入力された局部搬送波
は混合され、発生した混合波はIF−BPF6に送ら
れ、中心周波数85.38[MHz]、帯域幅1.23
[MHz]の通過帯域を有するIF−BPF6におい
て、通過帯域外成分が減衰され、混合波に含まれている
中間周波希望信号はIF−BPF6を選択的に通過す
る。
【0037】このように上記第1の実施形態によれば、
通過帯域を可変できる段間可変BPF4を用い、この段
間可変BPF4の通過帯域幅をチャネル帯域幅(1.2
3[MHz])より僅かに広くなるように設定し(ここ
では3[MHz])、選択チャネル帯域を含むように、
この通過帯域を変化させることにより、一信号妨害を発
生させる周波数fu の妨害波を含めた段間可変BPF4
の通過帯域外の不要波を30[dB]減衰させることが
できるので、一信号耐妨害特性および相互変調耐妨害特
性を向上させることができる。従ってMIX5の40
[dB]のMIX妨害耐量と併せて70[dB]の妨害
耐量を確保することができる。
【0038】また従来のダブルコンバージョンタイプに
比べて、部品点数の削減、低消費電流化を実現でき、小
型化に貢献できる。さらに段間可変BPF4の帯域制御
電圧として、VCO8の周波数制御電圧を利用すること
により、新たな制御回路を必要とせず、簡単な回路構成
で段間可変BPFの4に帯域制御電圧を印加することが
できる。
【0039】第2の実施形態 図4は本発明の第2の実施形態を示す高周波受信回路の
回路ブロック図である。図4に示す高周波受信回路は、
図1において、ディジタルデータである選択チャネル情
報をアナログ電圧に変換するD/Aコンバータ12を設
け、PPL9からの周波数制御電圧を帯域制御電圧とし
て用いずに、D/Aコンバータ12から出力されるアナ
ログ電圧を帯域制御電圧として用いるものである。尚、
このD/Aコンバータ12は制御手段に該当する。
【0040】この場合、CPU13からD/Aコンバー
タ12に入力される選択チャネル情報は、選択チャネル
の中心周波数が大きくなるほど、大きな値のディジタル
データとなる必要がある。これのより選択チャネルの中
心周波数が大きくなるほど、帯域制御電圧が上がり、段
間可変BPF4の通過帯域も高周波側にシフトさせるこ
とができる。
【0041】このように上記第2の実施形態によれば、
PLL9の周波数制御電圧を帯域制御電圧として用いず
に、D/Aコンバータ12を設けて帯域制御電圧を独自
に発生させることにより、段間可変BPF4の設計自由
度を大きくすることができる。
【0042】第3の実施形態 図5は本発明の第3の実施形態を示す高周波受信回路の
回路ブロック図である。図5に示す高周波受信回路は、
図1において、段間可変BPF4に替えて、可変帯域阻
止フィルタ(可変BEF)24と段間帯域通過フィルタ
(段間BPF)31を加えたものである。尚、可変BE
F24と段間BPF31は配置順序を逆によても良い。
【0043】段間BPF31は、請求項2の第1の帯域
制限部に該当し、受信帯域(1850〜1909.95
[MHz])を通過帯域とし、LNA3より入力された
受信波の受信帯域外成分を所定値減衰させる。この減衰
量は、ここでは30[dB]程度に設定する。
【0044】可変BEF24は、請求項2および3の第
2の帯域制限部に該当し、所定の阻止帯域幅を有し、P
LL9から入力される帯域制御電圧に応じて、選択チャ
ネル帯域を含まず、選択チャネルの中心周波数から中間
周波数(85.38[MHz])の1/2だけ大きい周
波数を含むように、阻止帯域の中心周波数を変化させ、
段間BPF31から入力された受信波の阻止帯域内成分
を阻止帯域外成分に対して所定値減衰させる。この減衰
量を、ここでは30[dB]程度に設定する。尚、VC
O8の局部発振周波数が、選択チャネルの中心周波数よ
りも低周波側に設定されているときは、上記の阻止帯域
は、選択チャネルの中心周波数から中間周波数の1/2
だけ小さい周波数を含むように制御する。また阻止帯域
幅は、各構成素子の性能や精度等を考慮して設定され
る。
【0045】図6は可変BEF24の回路図である。図
6において、可変BEF4は、コンデンサ26および2
9と、抵抗28と、バリキャップ27と、固定BEF2
5とを有する。
【0046】固定BEF25の入力端子25aは図1の
段間BPF31の出力端子に接続され、出力端子25b
は図1のMIX5に接続される。カップリングコンデン
サ26の一端は出力端子25bに接続され、他端はバリ
キャップ27のカソード端子に接続され、バリキャップ
27のアノード端子は接地される。また抵抗28の一端
はバリキャップ27のカソード端子に接続され、他端は
コンデンサ29によって接地されるとともに、制御ライ
ン11に接続される。カップリングコンデンサ26は、
固定BEF25への直流電流の流入を阻止し、抵抗28
とコンデンサ29は、固定BEF25から制御ライン1
1に漏れる高周波を阻止する。バリキャップ27は、カ
ソード/アノード間に印加される逆方向電圧値が増加す
るに従ってその容量値が減少する。
【0047】バリキャップ27とカップリングコンデン
サ26の直列合成容量である帯域制御容量30は固定B
EF25の出力端子24aに対して並列に接続されお
り、可変BEF24の阻止帯域は固定BEF25の阻止
帯域特性と帯域制御容量30に依存して決まる。バリキ
ャップ27はカソード端子に印加する電圧(帯域制御電
圧)を変化させると容量値が変化するので、帯域制御容
量30も変化し、これにより可変BEF4の阻止帯域を
変化させることができる。帯域制御容量30が小さくな
るに従い、可変BEF24の阻止帯域は高周波側に移動
する。
【0048】次に図5に示す高周波受信回路の動作につ
いて説明する。ANT1による受信波は、DUP2のR
−BPF2aに入力され、R−BPF2aにより受信帯
域外成分(妨害波等の不要波成分)が選択的に減衰さ
れ、次にLNA3により増幅され、段間可変BPF4に
入力される。
【0049】またVCO8の局部発振周波数は、PLL
9から入力される周波数制御電圧により、選択チャネル
の中心周波数より中間周波数(85.38[MHz])
だけ大きくなるように制御され、VCO8より出力され
た局部搬送波はLCA7により増幅され、MIX5に入
力される。また上記の周波数制御電圧は、帯域制御電圧
として制御ライン11を介して段間可変BPF4にも入
力される。
【0050】ここで、可変BEF24の阻止帯域変化に
ついて説明する。PLL9より出力された帯域制御電圧
は、抵抗28を介して、バリキャップ27のカソード端
子に印加される。選択チャネルが高周波側にシフトした
とき、PPL9はVCO8の局部発振周波数を大きくす
るため、帯域制御電圧(周波数制御電圧)を上げる。こ
れによりバリキャップ27の容量値が小さくなるので、
帯域制御容量30も小さくなり、可変BEF24の阻止
帯域は、一信号妨害を発生させる周波数fu (=fch+
fi /2)を含むように高周波側に移動する。また選択
チャネルが低周波側にシフトしたときには、帯域制御電
圧は下がるので、帯域制御容量30が大きくなり、可変
BEF24の阻止帯域は、周波数fu を含むように低周
波側に移動する。
【0051】従って、LNA3より出力された受信波
は、周波数fu を含む帯域を阻止帯域とする可変BEF
24において、阻止帯域内成分が選択的に減衰され、M
IX5に入力される。尚、以降の動作は図1の高周波受
信回路と同じである。
【0052】このように上記第3の実施形態によれば、
受信帯域を固定の通過帯域とする段間BPF31と阻止
帯域を可変できる可変BEF24を用い、段間BPF3
1により受信帯域外の不要波を減衰させ、また周波数f
u を含むように、可変BEF24の阻止帯域を変化させ
ることにより、周波数fu が受信帯域内にある場合に
も、周波数fu にある妨害波を30[dB]減衰するこ
とができるので、一信号耐妨害特性を向上させることが
できる。従ってMIX5のMIX妨害耐量40[dB]
と合計して70[dB]程度の一信号妨害耐量を確保す
ることができる。
【0053】また可変BEF24は、図1の可変BPF
4にように低い通過帯域内損失と高い通過帯域外減衰量
を同時に要求されることがないので、設計自由度が大き
く、通過帯域内損失を小さくすることができるので、N
F劣化を最小限に抑えることができる。
【0054】尚、図4に示すD/Aコンバータ12を用
い、D/Aコンバータ12からの帯域制御電圧により可
変BEF24を制御することも可能である。
【0055】第4の実施形態 図7は本発明の第4の実施形態を示す高周波受信回路の
回路ブロック図である。図7に示す高周波受信回路は、
段間BPFとして図1の段間可変BPF4と図5の可変
BEF24とを組み合わせて用いたものであり、段間可
変BPF4と可変BEF24はPLL9から出力される
帯域制御電圧により制御される。
【0056】このように上記第4の実施形態によれば、
通過帯域を可変できる段間可変BPF4と阻止帯域を可
変できる可変BEF24を用い、段間可変BPF4の通
過帯域幅をチャネル帯域幅(1.23[MHz])より
僅かに広くなるように設定し(ここでは3[MH
z])、選択チャネル帯域を含むように、この通過帯域
を変化させることにより、一信号妨害を発生させる周波
数fu が受信帯域内にある場合にも、周波数fu の妨害
波を30[dB]減衰させることができ、さらに周波数
fu を含むように、可変BEF24の阻止帯域を変化さ
せることにより、周波数fu にある妨害波を30[d
B]減衰させることができるので、一信号耐妨害特性を
さらに向上させることができるとともに、相互変調耐妨
害特性を向上させることができ、多数の強電界妨害波が
存在するような場合に好適である。
【0057】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の高周波受
信回路によれば、第2の帯域制限手段の通過帯域を変化
させることにより、一信号妨害を発生させる周波数fu
の妨害波を含むこの通過帯域外の不要波を減衰させるこ
とができるので、一信号耐妨害特性および相互変調耐妨
害特性を向上させることができるという効果がある。
【0058】また従来のダブルコンバージョンタイプに
比べて、部品点数の削減、低消費電流化を実現でき、小
型化に貢献できるという効果がある。さらに帯域制御電
圧として、局部搬送波発生手段の周波数制御電圧を利用
することにより、新たな制御回路を必要とせず、簡単な
回路構成で第2の帯域制限手段に帯域制御電圧を印加す
ることができるという効果がある。
【0059】また上記請求項2に記載の高周波受信回路
によれば、第1の帯域制限部により受信帯域外の不要波
を減衰させるとともに、周波数fu を含むように、第2
の帯域制限部の阻止帯域を変化させることにより、周波
数fu が受信帯域内にある場合にも、周波数fu にある
妨害波を減衰させることができるので、一信号耐妨害特
性を向上させることができるという効果がある。
【0060】また第2の帯域制限部は、ある帯域の通過
を阻止するだけなので、設計自由度が大きく、通過帯域
内損失を小さくすることができるので、NF劣化を最小
限に抑えることができるという効果がある。
【0061】上記請求項3に記載の高周波受信回路によ
れば、選択チャネル帯域を含むように、第1の帯域制限
部の通過帯域を変化させることにより、周波数fu の妨
害波を含むこの通過帯域外の不要波を減衰させ、さらに
周波数fu を含むように、第2の帯域制限部の通過阻止
帯域を変化させることにより、周波数fu にある妨害波
を減衰させることができるので、一信号耐妨害特性をさ
らに向上させることができるとともに、相互変調耐妨害
特性を向上させることができ、多数の強電界妨害波が存
在するような場合に好適であるという効果がある。
【0062】上記請求項4に記載の高周波受信回路によ
れば、制御手段を設けて帯域制御電圧を独自に発生させ
ることにより、第2の帯域制限手段の設計自由度を大き
くすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す高周波受信回路
の回路ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における帯域説明図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施形態における段間可変BP
Fの回路図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す高周波受信回路
の回路ブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す高周波受信回路
の回路ブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における可変BEFの
回路図である。
【図7】本発明の第4の実施形態を示す高周波受信回路
の回路ブロック図である。
【図8】従来の高周波受信回路の回路ブロック図である
(シングルコンバージョンタイプ)。
【図9】従来のダブルコンバージョンタイプの高周波受
信回路の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ(ANT) 2 デュープレクサ(DUP) 3 低ノイズ増幅器(LNA) 4 段間可変帯域通過フィルタ(段間可変BPF) 5 ミキサー(MIX) 6 中間周波帯域通過フィルタ(IF−BPF) 7 局部増幅器(LCA) 8 電圧制御発振器(VCO) 9 フェイズ・ロックド・ループ回路(PLL) 11 制御ライン 12 D/Aコンバータ 13 CPU 24 可変帯域阻止フィルタ(可変BEF) 31 段間帯域通過フィルタ(段間BPF)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択チャネル情報に基づいて、受信帯域
    内において周波数分割された複数のチャネルのうち、選
    択チャネル帯域内にある希望信号を受信する移動通信機
    の高周波受信回路において、 電波を受信するアンテナと、 前記アンテナによる受信波の受信帯域外成分を受信帯域
    内成分に対して所定値減衰させる第1の帯域制限手段
    と、 チャネル帯域幅以上であり、受信帯域幅より狭い通過帯
    域幅を有し、制御信号に応じて、この通過帯域が選択チ
    ャネル帯域を含むように、この通過帯域の上限および下
    限の周波数を変化させ、前記第1の帯域制限手段から出
    力された受信波の前記通過帯域外成分を前記通過帯域内
    成分に対して所定値減衰させる第2の帯域制限手段と、 前記選択チャネル情報に基づいて、選択チャネルの中心
    周波数から、予め設定されている中間周波数値だけ異な
    る周波数の局部搬送波を発生させるとともに、前記制御
    信号を発生させる局部搬送波発生手段と、 第2の帯域制限手段から出力された受信波と前記局部搬
    送波を混合することにより、この受信波に含まれている
    前記希望信号の中心周波数を前記中間周波数に変換する
    周波数変換手段とを備えたことを特徴とする移動通信機
    の高周波受信回路。
  2. 【請求項2】 前記第2の帯域制限手段は、 入力波の受信帯域外成分を受信帯域内成分に対して所定
    値減衰させる第1の帯域制限部と、 通過阻止帯域を有し、制御信号に応じて、選択チャネル
    の中心周波数に中間周波数の1/2を加えた周波数、あ
    るいは選択チャネルの中心周波数から中間周波数の1/
    2を差し引いた周波数を含むように、前記通過阻止帯域
    を変化させ、入力波の前記阻止帯域内成分を前記阻止帯
    域外成分に対して所定値減衰させる第2の帯域制限部と
    を前後に接続してなり、 前記第1の帯域制限手段から出力された受信波の、受信
    帯域外成分を受信帯域内成分に対して所定値減衰させる
    とともに、前記通過阻止帯域内成分を阻止帯域外成分に
    対して所定値減衰させるものであることを特徴とする請
    求項1に記載の移動通信機の高周波受信回路。
  3. 【請求項3】 前記第2の帯域制限手段は、 チャネル帯域幅以上であり、受信帯域幅より狭い通過帯
    域幅を有し、制御信号に応じて、この通過帯域が選択チ
    ャネル帯域を含むように、この通過帯域の上限および下
    限の周波数を変化させ、入力波の前記通過帯域外成分を
    前記通過帯域内成分に対して所定値減衰させる第1の帯
    域制限制限部と、 通過阻止帯域を有し、制御信号に応じて、選択チャネル
    の中心周波数に中間周波数の1/2を加えた周波数、あ
    るいは選択チャネルの中心周波数から中間周波数の1/
    2を差し引いた周波数を含むように、前記通過阻止帯域
    を変化させ、入力波の前記阻止帯域内成分を前記阻止帯
    域外成分に対して所定値減衰させる第2の帯域制限部と
    を前後に接続してなり、 前記第1の帯域制限手段から出力された受信波の、前記
    通過帯域外成分を通過帯域内成分に対して所定値減衰さ
    せるとともに、前記通過阻止帯域内成分を阻止帯域外成
    分に対して所定値減衰させるものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の移動通信機の高周波受信回路。
  4. 【請求項4】 前記選択チャネル情報に基づいて前記制
    御信号を発生させる制御手段を設け、 前記局部搬送波発生手段は、前記選択チャネル情報に基
    づいて、選択チャネルの中心周波数から、予め設定され
    ている中間周波数値だけ異なる周波数の局部搬送波を発
    生させるものであることを特徴とする請求項1、2、ま
    たは3のいずれかに記載の移動通信機の高周波受信回
    路。
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