JP4703328B2 - 自転車用錠装置および自転車 - Google Patents

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Description

本発明は、サークル錠等の自転車用錠装置、および、自転車用錠装置を備えた自転車に関する。
従来、自転車用錠装置としては、一箇所に分割空隙部を有する円弧状のケース内に、円弧状の閂杆を収容したサークル錠がある(下記特許文献1参照)。閂杆は後輪の回転を阻止する施錠位置と上記回転の阻止を解除する解錠位置とに出退自在であり、閂杆を施錠位置まで移動した場合、閂杆がケースの一端面側から分割空隙部を経て他端面側に架け渡され、これによって、後輪の回転が阻止される。また、閂杆を解錠位置まで移動した場合、閂杆がケースの他端面側から一端面側へ退入し、これによって、後輪の回転阻止が解除される。
近年、幼児や子供等が自転車乗車中に転倒して、頭部に怪我をする事故が多発して社会的に問題化しており、ヘルメットの着用を奨励したり義務化する動きが高まっている。しかしながら、外出先での駐輪時には、ヘルメットの処置に困り、荷物になるがヘルメットを持って歩くか、或いは、盗難の危険を承知でヘルメットを自転車のバスケットに入れたりハンドル等にぶら下げていた。
上記の対策として、ヘルメットを保持するヘルメットホルダーを設けることが考えられる。下記特許文献2に記載のヘルメットホルダーは自動二輪車に設けられたヘルメットホルダーであり、図16に示すように、自動二輪車のフレームのシートパイプ71にホルダープレート72が設けられ、ホルダープレート72の先端に、U形状の切欠き73が形成されている。
ヘルメットの顎紐75の先端のリング金具76をホルダープレート72に挿入して掛止め、シート77を閉じることで、シート77がシートパイプ71上に被さり、シート底板78に設けられた突起79がホルダープレート72の切欠き73に嵌入する。これにより、リング金具76をホルダープレート72から脱抜しようとしても突起79で阻止される。この状態で、錠前を用いて、シート77をフレームに施錠することにより、シート77を勝手に開くことはできず、したがって、ヘルメットの盗難を防止することができる。
特開平9−96148号公報 特開平11−49062号公報
しかしながら上記の従来形式では、錠前とヘルメットホルダーとは個別に設けられており、錠前とは別にヘルメットホルダーを設ける必要があり、したがって、部品点数が増加するといった課題や、或いは、錠前を設けるためのスペースとは別にヘルメットホルダーを設けるためのスペースを確保する必要があるといった課題がある。
また、上記特許文献2のヘルメットホルダーは自動二輪車に設けられるものであり、自転車では、シートが開閉する構造になっていないため、自転車に適用することは困難であるといった課題もある。さらに、ヘルメットをヘルメットホルダーで保持する際には、先ず、シート77を閉じ、次に、錠前で施錠するといった複数の動作が必要となり、面倒で時間がかかるといった課題がある。
本発明は、ヘルメットを保持する機能を有し、施錠と共にヘルメットの保持も行うことができる自転車用錠装置、および、このような自転車用錠装置を備えた自転車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明における自転車用錠装置は、車輪の回転を阻止する施錠位置と上記回転の阻止を解除する解錠位置とに移動自在な閂杆がケースに備えられた自転車用錠装置であって、
ヘルメットの一部を保持するための保持空間を形成する保持部材が、閂杆に設けられて、ケースの外部に突出し、
閂杆を施錠位置まで移動した場合、閂杆に連動して保持部材が閉じた保持空間を形成し、
閂杆を解錠位置まで移動した場合、閂杆に連動して保持部材が保持空間を開放し、
ケースに保持部材用のカバーが設けられ、
閂杆が解錠位置にある場合、保持部材がカバー内に挿入されるものである。
これによると、閂杆を施錠位置まで移動することにより、車輪の回転が阻止されると共に、閂杆に連動して保持部材が閉じた保持空間を形成するため、ヘルメットの一部が保持空間内に保持され、ヘルメットの一部を保持空間から不用意に脱抜することはできず、これにより、ヘルメットの盗難を防止することができる。
また、閂杆を解錠位置まで移動することにより、車輪の回転阻止が解除されると共に、閂杆に連動して保持部材が保持空間を開放するため、ヘルメットの一部を保持空間内から外部へ取り出すことができる。
このように、自転車用錠装置がヘルメットを保持する機能をも有しているため、従来のように錠装置とは別にヘルメットホルダーを設けるためのスペースが不要となり、部品点数も減少するといったメリットがある。
また、一つの動作で施錠とヘルメットの保持とを行うことができるため、施錠とヘルメットの保持との操作が迅速かつ容易に行える。
本第2発明における自転車用錠装置は、閂杆を施錠位置まで移動した場合、閂杆に連動して保持部材がケースの一部に接近して閉じた保持空間を形成し、閂杆を解錠位置まで移動した場合、閂杆に連動して保持部材がケースの一部から離間して保持空間を開放するものである。
これによると、閂杆を施錠位置まで移動することにより、車輪の回転が阻止されると共に、閂杆に連動して保持部材がケースの一部に接近して閉じた保持空間を形成する。
また、閂杆を解錠位置まで移動することにより、車輪の回転阻止が解除されると共に、閂杆に連動して保持部材がケースの一部から離間して保持空間を開放する。
本第3発明における自転車用錠装置は、ケースは円周方向の一箇所に分割空隙部を有する円弧状に形成され、閂杆は、円弧状に形成され、且つ、ケース内に収容されてケースの一端面側から分割空隙部を経て他端面側に向かって移動自在であり、閂杆を施錠位置まで移動した場合、閂杆がケースの一端面側から分割空隙部を経て他端面側に架け渡され、閂杆を解錠位置まで移動した場合、閂杆が他端面側から一端面側へ退入するものである。
これによると、閂杆を施錠位置まで移動することにより、閂杆がケースの一端面側から他端面側に架け渡されて車輪の回転が阻止されると共に、閂杆に連動して保持部材がケースの一部に接近して閉じた保持空間を形成する。
また、閂杆を解錠位置まで移動することにより、閂杆がケースの他端面側から一端面側へ退入して車輪の回転阻止が解除されると共に、閂杆に連動して保持部材がケースの一部から離間して保持空間を開放する。
本第4発明における自転車用錠装置は、ケースの一部として、外部へ突出する突部をケースに設け、ヘルメットの一部として、顎紐を保持するものである。
これによると、閂杆を施錠位置まで移動することにより、車輪の回転が阻止されると共に、閂杆に連動して保持部材がケースの突部に接近して閉じた保持空間を形成し、ヘルメットの顎紐が保持空間内に保持される。
また、閂杆を解錠位置まで移動することにより、車輪の回転阻止が解除されると共に、閂杆に連動して保持部材がケースの突部から離間して保持空間を開放し、ヘルメットの顎紐が保持空間内から外部へ取り出し可能となる。
本第5発明における自転車は、上記第1発明から第4発明のいずれかに記載の自転車用錠装置を備えたものである。
以上のように本発明によると、自転車用錠装置がヘルメットを保持する機能をも有しており、施錠と共にヘルメットの保持も行うことができるため、従来のように錠装置とは別にヘルメットホルダーを設けるためのスペースが不要となり、部品点数も減少するといったメリットが得られる。
また、一つの動作で施錠とヘルメットの保持とを行うことができるため、施錠とヘルメットの保持との操作が迅速かつ容易に行える。
以下に、本発明における各実施の形態を図面に基いて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図7は実施の形態1を示す図面であり、図1,図2に示すように、1は自転車であり、2は自転車1に乗車する際に頭部に着用するヘルメットである。自転車1のフレーム3に対して左右一対に設けられたシートステー4(バックホーク)には、サークル錠形式の錠装置5が取り付けられている。また、ヘルメット2は、頭部に被るヘルメット本体2aと、ヘルメット本体2aに取付けられた顎紐2bと、顎紐2bの先端に設けられた止め具2cとで構成されており、顎紐2bの付け根には、輪になった部分2dが形成されている。
錠装置5は以下のように構成されている。
図3〜図6に示すように、錠装置5のケース10は、円周方向の一箇所に分割空隙部12を有する略C形の円弧状に形成された筒状の部材であり、分割空隙部12に面した両端面が開口しており、シートステー4に取付けられる裏ケース部材10aとこの裏ケース部材10aに取付けられる表ケース部材10bとで構成されている。
ケース10内には、後輪6(車輪の一例)の回転を阻止する施錠位置Aと後輪6の回転阻止を解除する解錠位置Bとに出退自在な円弧状の閂杆13が収容されている。尚、図3の実線で示すように、閂杆13を施錠位置Aまで移動した場合、閂杆13がケース10の一端面側から分割空隙部12を経て他端面側に架け渡される。また、図5に示すように、閂杆13を解錠位置Bまで移動した場合、閂杆13が他端面側から一端面側へ退入する。
ケース10内には、閂杆13を解錠位置Bに向かってケース10内へ退入させるコイルばね14(付勢手段の一例)が設けられている。また、ケース10の一端部には、径方向外側へ突出する突部10cが形成されている。この突部10cには、コイルばね14の付勢力に抗して閂杆13を施錠位置Aに固定する固定手段15が設けられている。
図7に示すように、上記固定手段15は、閂杆13の他端部外周面に形成された凹形状の被係合部16に対して係脱自在な係合部材17と、係合部材17を被係合部16に係合する方向へ付勢する係合用コイルばね18(付勢手段の一例)と、シリンダ式の錠部19とを備えている。ケース10の突部10c内には、錠部19に差し込んだ鍵20を固定解除方向C(図3参照)へ回すことによって上記固定解除方向Cへ連動して回動する回動板21が設けられている。この回動板21には、回動板21の回動軸心21aから偏芯した固定解除突起22が設けられている。この固定解除突起22は、係合部材17に形成された固定解除溝23に挿入されている。
また、閂杆13の他端部には、取付金具25を介して、操作用の摘み部材26が設けられている。この摘み部材26は、ケース10に対して周方向に形成されたスリット状の開口部27から外部へ突出している。
さらに、閂杆13の他端部には、ヘルメット2の顎紐2bの輪の部分2d(ヘルメットの一部の一例)を保持するための保持空間30を形成する保持部材31が設けられている。この保持部材31は、L形状に形成されており、閂杆13の他端部から開口部27を通ってケース10の外部に突出している。
図3の実線および図6で示すように、閂杆13を施錠位置Aまで移動した場合、閂杆13に連動して保持部材31がケース10の突部10cに近接し、保持部材31とケース10と突部10cとで囲まれた閉じた保持空間30が形成される。また、図3の仮想線および図5で示すように、閂杆13を解錠位置Bまで移動した場合、閂杆13に連動して保持部材31が上記突部10cから周方向上方へ離間して保持空間30が開放される。
尚、ケース10の突部10cには、斜め上向きに立ち上がった掛け止め部10dと、孔状の被挿入部10eとが形成されている。保持部材31が上記突部10cに近接した際、保持部材31の先端が被挿入部10e内に挿入される。また、ケース10には保持部材31用のカバー32が設けられており、閂杆13が解錠位置Bにある場合、保持部材31がカバー32内に挿入される。
以下、上記構成における作用を説明する。
自転車1を施錠する際、図3に示すように、先ず、ヘルメット2の顎紐2bの輪の部分2dを掛け止め部10dに引っ掛け、この状態で摘み部材26を摘んで施錠方向Dへ動かし、閂杆13を解錠位置Bから施錠位置Aまで突出させた後、鍵20を錠部19の鍵穴から抜き取る。
これにより、図6に示すように、コイルばね14が圧縮され、また、係合用コイルばね18の付勢力によって係合部材17が被係合部16に係合し、この係合部材17によって閂杆13が施錠位置Aに固定され、閂杆13がケース10の一端面側から他端面側に架け渡されて無端状の環状体が構成され、後輪6のスポーク7が閂杆13に当接することで、後輪6の回転が阻止される。
上記のように閂杆13を施錠位置Aまで突出させた際、閂杆13に連動して保持部材31がケース10の突部10cに近接するため、保持部材31とケース10と突部10cとで囲まれた閉じた保持空間30が形成される。これにより、図3に示すように、ヘルメット2の顎紐2bが保持空間30内に保持され、上記顎紐2bを保持空間30から不用意に脱抜することはできず、したがって、ヘルメット2の盗難を防止することができる。
また、自転車1を解錠する際、先ず、鍵20を錠部19の鍵穴に差し込んで固定解除方向Cへ回す。これにより、図7(a)に示すように、回動板21が回動軸心21aを中心に固定解除方向Cへ回動し、固定解除突起22が回動軸心21aを中心に上記同方向Cへ変位し、これに連動して係合部材17が被係合部16から離脱し、コイルばね14の付勢力(伸長力)によって閂杆13が施錠位置Aから解錠位置Bまで退入し、後輪6の回転阻止が解除される。
上記のように閂杆13を解錠位置Bまで退入させた際、図3の仮想線および図5で示すように、閂杆13に連動して保持部材31が周方向上方へ移動してケース10の突部10cから離間するため、保持空間30が開放される。これにより、ヘルメット2の顎紐2bを保持空間30内から外部へ取り出すことができる。
このように、自転車用の錠装置5がヘルメット2を保持する機能をも有しており、施錠と同時にヘルメット2の保持も行うことができるため、従来のように錠装置とは別にヘルメットホルダーを自転車1に設けるためのスペースが不要となり、部品点数も減少するといったメリットがある。また、一つの動作で施錠とヘルメット2の保持とを同時に行うことができるため、施錠とヘルメット2の保持との操作が迅速かつ容易に行える。
また、図3に示すように、ヘルメット2の顎紐2bの輪の部分2dを掛け止め部10dに引っ掛けた状態で、上記顎紐2bを保持空間30内で保持することができるため、顎紐2bがずり落ちてしまうのを防止することができる。
(実施の形態2)
先述した実施の形態1では、図3に示すように、保持部材31とは別に摘み部材26を設け、さらに、カバー32を設けているが、実施の形態2において、図8に示すように、カバー32を設けず、また、摘み部材26を保持部材31に一体的に設けてもよい。
或いは、摘み部材26を無くして、保持部材31を摘んで操作してもよい。
(実施の形態3)
図9〜図13は実施の形態3を示す図であり、図12,図13に示すように、閂杆13の他端部には、取付部材41を介して、円弧状の保持用閂杆42(保持部材の一例)が設けられている。この保持用閂杆42は、閂杆13よりも短く、他端部が取付部材41に接合されており、閂杆13に対して前後いずれか一方側に所定間隙Eを空けて並列に配置されている。
図10,図13に示すように、ケース10の表ケース部材10bの周方向における中途部分には開放部43が形成されており、上記取付部材41は、閂杆13の他端部から開放部43を通って、表ケース部材10bの外部に配置された保持用閂杆42に接合されている。
裏ケース部材10aには、上記保持用閂杆42を覆うカバー44が設けられている。カバー44の一端部には、ケース10の内部空間に連通する開口部45が形成されており、閂杆13の出退に連動して、保持用閂杆42が開口部45からカバー44の内外に出入りする。
また、ケース10の突部10cは、径方向外側へ突出していると共に、径方向に直交する前後軸心46の方向に突出している。図10(b)に示すように、閂杆13を施錠位置Aまで移動した場合、閂杆13に連動して保持用閂杆42がケース10の突部10cに近接し、図11に示すように、保持用閂杆42とケース10と突部10cとで囲まれた閉じた保持空間30が形成される。また、図10(a)に示すように、閂杆13を解錠位置Bまで移動した場合、閂杆13に連動して保持用閂杆42が上記突部10cから周方向へ離間して保持空間30が開放される。
尚、ケース10の突部10cには穴状の被挿入部10eが形成されており、保持用閂杆42が上記突部10cに近接した際、保持用閂杆42の先端が被挿入部10e内に挿入される。
以下、上記構成における作用を説明する。
自転車1を施錠する際、摘み部材26を摘んで施錠方向Dへ動かし、図10(b)に示すように、閂杆13を解錠位置Bから施錠位置Aまで突出させた後、鍵20を錠部19の鍵穴から抜き取る。これにより、閂杆13が施錠位置Aに固定され、後輪6のスポーク7が閂杆13に当接することで、後輪6の回転が阻止される。
上記のように閂杆13を施錠位置Aまで突出させた際、閂杆13に連動して保持用閂杆42が、カバー44内から開口部45を通ってケース10の外部へ突出し、周方向へ移動してヘルメット2の顎紐2bの輪の部分2dに挿通され、ケース10の突部10cに近接する。これにより、図11に示すように、保持用閂杆42とケース10と突部10cとで囲まれた閉じた保持空間30が形成され、ヘルメット2の顎紐2bが保持空間30内に保持され、上記顎紐2bを保持空間30から不用意に脱抜することはできず、したがって、ヘルメット2の盗難を防止することができる。
また、自転車1を解錠する際、鍵20を錠部19の鍵穴に差し込んで固定解除方向Cへ回す。これにより、図10(a)に示すように、コイルばね14の付勢力によって閂杆13が施錠位置Aから解錠位置Bまで退入し、後輪6の回転阻止が解除される。
上記のように閂杆13を解錠位置Bまで退入させた際、閂杆13に連動して保持用閂杆42が、周方向へ移動してケース10の突部10cから離間し、開口部45を通ってカバー44内へ退入する。これにより、保持空間30が開放され、ヘルメット2の止め具2cを保持空間30内から外部へ取り出すことができる。
(実施の形態4)
先述した実施の形態1〜実施の形態3はサークル錠形式の錠装置5を挙げたが、実施の形態4として、図14,図15に示すように、箱錠形式の錠装置51であってもよい。
すなわち、錠装置51は、左右いずれかのシートステー4に取付けられた箱形状のケース52と、このケース52に挿通して設けられた直線棒状の閂杆53とを具備している。この閂杆53は、施錠位置Aと解錠位置Bとに出退自在であり、ケース52内に設けられたばね等の付勢手段(図示せず)によって解錠位置Bの方向へ付勢されている。
また、ケース52内には、上記付勢手段の付勢力に抗して閂杆53を施錠位置Aに固定する固定手段(図示せず)と、錠部(図示せず)とが設けられている。この錠部の鍵穴に鍵54を差し込むことにより、上記固定手段による固定が解除され、閂杆53が付勢手段の付勢力によって施錠位置Aから解錠位置Bへ退入するように構成されている。
また、上記ケース52の上面他端部には、板状の突部52aが設けられている。閂杆53の他端部には、ヘルメット2の顎紐2bの輪の部分2dを保持するための保持空間30を形成するL形状の保持部材31が設けられている。
図14(b)に示すように、閂杆53を施錠位置Aまで移動した場合、閂杆53に連動して保持部材31がケース52の突部52aに近接し、保持部材31とケース52と突部52aと閂杆53とで囲まれた閉じた保持空間30が形成される。また、図14(a)に示すように、閂杆53を解錠位置Bまで移動した場合、閂杆53に連動して保持部材31が上記突部52aから離間して保持空間30の上部が開放される。
以下、上記構成における作用を説明する。
自転車1を施錠する際、図14(a)に示すように、先ず、ヘルメット2の顎紐2bの輪の部分2dを保持部材31に引っ掛け、この状態で閂杆53を押し込んで図14(b)に示すように解錠位置Bから施錠位置Aまで移動させた後、鍵54を錠部の鍵穴から抜き取る。
これにより、閂杆53が固定手段によって施錠位置Aに固定され、後輪6のスポーク7が閂杆53に当接することで、後輪6の回転が阻止される。
上記のように閂杆53を施錠位置Aまで突出させた際、閂杆53に連動して保持部材31がケース52の突部52aに近接するため、保持部材31とケース52と突部52aと閂杆53とで囲まれた閉じた保持空間30が形成される。これにより、ヘルメット2の顎紐2bが保持空間30内に保持され、上記顎紐2bを保持空間30から不用意に脱抜することはできず、したがって、ヘルメット2の盗難を防止することができる。
また、自転車1を解錠する際、図15に示すように、鍵54を錠部の鍵穴に差し込むことにより、固定手段による閂杆53の固定が解除され、図14(a)に示すように、付勢手段の付勢力によって閂杆53が施錠位置Aから解錠位置Bまで退入し、後輪6の回転阻止が解除される。
上記のように閂杆53を解錠位置Bまで退入させた際、閂杆53に連動して保持部材31がケース52の突部52aから離間するため、保持空間30の上部が開放される。これにより、ヘルメット2の顎紐2bを保持空間30内から外部へ取り出すことができる。
このように、自転車用の錠装置51がヘルメット2を保持する機能をも有しており、施錠と同時にヘルメット2の保持も行うことができるため、従来のように錠装置とは別にヘルメットホルダーを自転車1に設けるためのスペースが不要となり、部品点数も減少するといったメリットがある。また、一つの動作で施錠とヘルメット2の保持とを同時に行うことができるため、施錠とヘルメット2の保持との操作が迅速かつ容易に行える。
上記各実施の形態では、錠装置5,51を用いて後輪6を施錠しているが、前輪を施錠してもよい。
上記各実施の形態では、ヘルメット2の一部の一例として、顎紐2bを保持しているが、それ以外の部分、例えば止め具2c等を保持してもよい。
上記各実施の形態では、通常の自転車1を挙げたが、子供用の自転車や電動式の自転車、三輪自転車等であってもよい。
本発明は、大幅なコストアップをせずに、駐輪中の自転車にヘルメットを安全かつ確実に保持することができるため、自転車用ヘルメットの更なる普及に寄与することができ、乗員の安全性が向上する。
本発明の実施の形態1における錠装置を取付けた自転車の図 同、自転車用のヘルメットの図 同、錠装置の正面図 同、錠装置の側面図 同、錠装置を解錠した状態で、裏ケース部材を取外して内部の構造を示した図 同、錠装置を施錠した状態で、裏ケース部材を取外して内部の構造を示した図 同、錠装置の固定手段を示す図 本発明の実施の形態2における錠装置の正面図 本発明の実施の形態3における錠装置の斜視図 同、(a)は解錠した錠装置の正面図、(b)は施錠した錠装置の正面図 同、錠装置の側面図 同、錠装置の閂杆と保持用閂杆との図 図9におけるX−X矢視図 本発明の実施の形態4における錠装置の正面図 同、錠装置の側面図 従来の自動二輪車に設けられたヘルメットホルダーの図
符号の説明
1 自転車
2 ヘルメット
2b 顎紐
5 錠装置
6 後輪(車輪)
10 ケース
10c 突部
12 分割空隙部
13 閂杆
30 保持空間
31 保持部材
42 保持用閂杆(保持部材)
51 錠装置
52 ケース
52a 突部
53 閂杆
A 施錠位置
B 解錠位置

Claims (5)

  1. 車輪の回転を阻止する施錠位置と上記回転の阻止を解除する解錠位置とに移動自在な閂杆がケースに備えられた自転車用錠装置であって、
    ヘルメットの一部を保持するための保持空間を形成する保持部材が、閂杆に設けられて、ケースの外部に突出し、
    閂杆を施錠位置まで移動した場合、閂杆に連動して保持部材が閉じた保持空間を形成し、
    閂杆を解錠位置まで移動した場合、閂杆に連動して保持部材が保持空間を開放し、
    ケースに保持部材用のカバーが設けられ、
    閂杆が解錠位置にある場合、保持部材がカバー内に挿入されることを特徴とする自転車用錠装置。
  2. 閂杆を施錠位置まで移動した場合、閂杆に連動して保持部材がケースの一部に接近して閉じた保持空間を形成し、
    閂杆を解錠位置まで移動した場合、閂杆に連動して保持部材がケースの一部から離間して保持空間を開放することを特徴とする請求項1記載の自転車用錠装置。
  3. ケースは円周方向の一箇所に分割空隙部を有する円弧状に形成され、
    閂杆は、円弧状に形成され、且つ、ケース内に収容されてケースの一端面側から分割空隙部を経て他端面側に向かって移動自在であり、
    閂杆を施錠位置まで移動した場合、閂杆がケースの一端面側から分割空隙部を経て他端面側に架け渡され、
    閂杆を解錠位置まで移動した場合、閂杆が他端面側から一端面側へ退入することを特徴とする請求項2記載の自転車用錠装置。
  4. ケースの一部として、外部へ突出する突部をケースに設け、
    ヘルメットの一部として、顎紐を保持することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の自転車用錠装置。
  5. 上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の自転車用錠装置を備えたことを特徴とする自転車。
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