JP5114322B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

ステアリングロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5114322B2
JP5114322B2 JP2008175739A JP2008175739A JP5114322B2 JP 5114322 B2 JP5114322 B2 JP 5114322B2 JP 2008175739 A JP2008175739 A JP 2008175739A JP 2008175739 A JP2008175739 A JP 2008175739A JP 5114322 B2 JP5114322 B2 JP 5114322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
blocking member
key cylinder
opening
lock bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008175739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010012989A (ja
Inventor
勲 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U-SHINLTD.
Original Assignee
U-SHINLTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by U-SHINLTD. filed Critical U-SHINLTD.
Priority to JP2008175739A priority Critical patent/JP5114322B2/ja
Publication of JP2010012989A publication Critical patent/JP2010012989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5114322B2 publication Critical patent/JP5114322B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、盗難防止を目的として自動車等のステアリングをロックするためのステアリングロック装置に関するものである。
この種のステアリングロック装置は、自動車のステアリング操作に伴って回転するステアリングシャフトに配設される。このステアリングロック装置は、略筒状をなすハウジングの内部にロックボルトが装着されている。また、このロックボルトを挟むように、ハウジングの一端にキーシリンダが配設され、他端にイグニッションスイッチが配設されている。
そして、運転者が機械構造的なメカキーをキーシリンダのキー穴に挿入し、エンジンを始動させるために、LOCK位置からSTART位置へ向けて回動させると、ロックボルトがハウジング内に没入して、該ロックボルトによるステアリングシャフトに対するロックが解除される。逆に、エンジンを停止させるために、メカキーをON位置からLOCK位置へ回動させると、ロックボルトがハウジングから進出し、ステアリングシャフトに対して係合して、ロックされるようになっている。
しかし、このステアリングロック装置は、盗難を目的として破壊等によりキーシリンダが取り外されると、ロックボルト、または、ロックボルトを動作させるためのカムシャフトが露出する。そのため、特殊な工具でロックボルトまたはカムシャフトの操作を行うことにより、ロックボルトがロック解除側に移動して、ステアリングシャフトのロックが解除されるという問題がある。
そこで、特許文献1では、ハウジングにキーシリンダが装着された状態では、ロックボルトを動作させるためのカムシャフトの回動を可能とする一方、ハウジングからキーシリンダが取り外された状態では、カムシャフトの回動を不可能とする阻止部材を設けたステアリングロック装置が提供されている。
実開平4−134773号公報
しかしながら、この特許文献1のステアリングロック装置は、ハウジングの外周部に内部に貫通する開口部を設け、この開口部から阻止部材を装着した後、開口部を別体の蓋部材によって閉塞する構成としている。そのため、この蓋部材を破壊することにより阻止部材を取り外すと、前者と同様に、ステアリングシャフトとロックボルトとのロックが解除されるという問題がある。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、破壊によりキーシリンダが取り外されても、ロックボルトの操作を阻止でき、確実に盗難行為を防止できるステアリングロック装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明のステアリングロック装置は、筒状をなし、外周部に外部から内部に貫通する貫通孔を有するハウジングと、前記ハウジングの一端に位置する第1開口部に装着されるキーシリンダと、前記キーシリンダの挿入端に係合または一体に設けられ、該キーシリンダの回転操作により前記ハウジング内で一体的に回転するカムシャフトと、前記ハウジングの内部に装着され、前記カムシャフトの回転により、前記貫通孔から外部に突出してステアリングシャフトに係合するロック位置から、前記貫通孔から内部に没入してステアリングシャフトとの係合が解除されるアンロック位置にかけて移動されるロックボルトと、前記ハウジングの他端に位置する第2開口部に装着されるとともに、前記シリンダの回転がカムシャフトを介して伝達され、前記シリンダの回転に応じた信号を出力するイグニッションスイッチと、を備えたステアリングロック装置において、前記ハウジング内でキーシリンダに向けて付勢され、前記ハウジングに対するキーシリンダの装着状態では該キーシリンダに当接した状態で前記ロックボルトまたはカムシャフトに係合しない非係合位置に保持され、前記ハウジングからキーシリンダが取り外された状態でロック位置にある前記ロックボルトまたはカムシャフトに係合して前記ロックボルトをロック位置に保持する係合位置に移動される阻止部材を設け、前記ハウジングに、前記阻止部材を第2開口部から挿入して、前記キーシリンダに向けて進退可能に収納する阻止部材収納部を設け、該阻止部材収納部の開口部を前記イグニッションスイッチの装着により閉塞する構成としている。
具体的には、前記ハウジングは、第1および第2開口部間に仕切壁を備え、該仕切壁に、前記カムシャフトを回転可能に挿通する第1挿通孔と、前記阻止部材を進退可能に挿通する第2挿通孔とを設けたものである。
このステアリングロック装置によれば、阻止部材の収納部をハウジングに対してイグニッションスイッチを装着する第2開口部の側から挿入するように設けているため、キーシリンダを取り外しても、阻止部材を操作することは極めて困難である。よって、ロックボルトのロック位置を阻止部材によって確実に維持できるため、不正な盗難行為を防止できる。
このステアリングロック装置では、前記阻止部材は、進出方向に対して逆側に位置する端部に、前記阻止部材収納部から第1開口部へ向けた抜け出しを防止する抜止部を有することが好ましい。このようにすれば、キーシリンダを外した状態で露出する阻止部材を不正に取り外すことを防止できる。また、組付時には、第2開口部から装着した阻止部材の抜け落ちを防止できるため、作業性を向上できる。
また、前記阻止部材が係合位置に移動した状態で、前記阻止部材がハウジングの第2開口部の側へ後退することを防止するホールド部材を更に設けることが好ましい。このようにすれば、キーシリンダを外した状態で露出する阻止部材を不正に操作することによるロックの解除を確実に防止できる。
この場合、前記ハウジングに、前記ホールド部材を第2開口部から収納するホールド部材収納部を設け、該ホールド部材収納部の開口部を前記イグニッションスイッチの装着により閉塞することが好ましい。このようにすれば、ホールド部材を不正に操作することによるホールド部材の取り外しや、阻止部材の移動阻止の解除を防止できる。
本発明のステアリングロック装置では、阻止部材の収納部をハウジングのキーシリンダの反対側に設けているため、不正にキーシリンダを取り外しても、阻止部材を操作することはできない。よって、この阻止部材によるロックボルトのロック位置を確実に維持できるため、確実に盗難行為を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1および図2(A),(B)は、本発明に係る実施形態のステアリングロック装置(以下「ロック装置」と略する。)を示す。このロック装置は、自動車のステアリングシャフト(図示せず)においてステアリングの近傍に配設されるもので、大略、ハウジング10と、該ハウジング10の一端に配設されるキーシリンダ22と、ハウジング10の内部に配設されるカムシャフト27およびロックボルト32と、ハウジング10の他端に配設されるイグニッションスイッチ38とを備えている。そして、ハウジング10において、イグニッションスイッチ38を配設する他端側に、ロックボルト32のアンロック位置への移動を阻止する阻止部材40と、該阻止部材40の非係合位置への移動を阻止するホールド部材44とを配設したものである。
前記ハウジング10は、両端を開口した略円筒形状のものである。このハウジング10には、図中右側に位置する第1開口部11にキーシリンダ22が配設され、図中左側に位置する第2開口部12にイグニッションスイッチ38が配設され、これらにより両端の開口部11,12が閉塞されている。
このハウジング10は、キーシリンダ22およびイグニッションスイッチ38の配設領域を除く中間領域が、閉塞した仕切壁13となっている。そして、この仕切壁13の長手方向中間位置には、外周部から略矩形状をなすように膨出する膨出部14が設けられている。また、仕切壁13には、膨出部14と径方向に対向する位置から該膨出部14の先端近傍にかけて延びるロックボルト配設部15が設けられている。そして、この膨出部14の先端面には、外部からロックボルト配設部15内にかけて貫通する矩形状の貫通孔16が設けられている。さらに、仕切壁13には、図2(A)および図3(A)に示すように、第1開口部11の側からロックボルト配設部15にかけて貫通するカムシャフト配設部17が設けられている。また、仕切壁13には、図2(A)および図3(B)に示すように、ロックボルト配設部15から第2開口部12の側に向けて貫通し、カムシャフト27の連結軸31を回転可能に挿通する第1挿通孔18が設けられている。
また、ハウジング10には、第2開口部12から阻止部材40およびホールド部材44を配設して収納するための収納部19が設けられている。この収納部19は、ロックボルト配設部15の開口部に対して略径方向逆側に位置するように設けられている。この収納部19は、第2開口部12内の仕切壁13の側面(ハウジング10の内周面近傍)を第1開口部11の側に向けて窪むように設けたもので、本実施形態では、図3(B)に示すように、円形状をなす阻止部材収納部19aと、矩形状をなすホールド部材収納部19bとを一体的に設けたものである。そのうち、阻止部材収納部19aは、阻止部材40をキーシリンダ22に向けて進退可能に収納するもので、前記仕切壁13に、ロックボルト配設部15内を貫通し、キーシリンダ22を配設する第1開口部11の側まで延びる第2挿通孔20が設けられている。この第2挿通孔20は、ロックボルト配設部15と対応する位置で内径の大きさを小さくすることによって、第2開口部12側に対向する段差部20aが形成されている。また、ホールド部材収納部19bは、ホールド部材44を阻止部材収納部19aに配設した阻止部材40に向けて付勢して配設するものである。そして、本実施形態では、図1および図2(A)に示すように、この収納部19は、別体の蓋部材21によってネジ止めにより閉塞する構成としている。
前記キーシリンダ22は、ハウジング10の第1開口部11から内部に挿入し、該ハウジング10の右側部分を閉塞するように装着されるものである。このキーシリンダ22は、ハウジング10に対して回転不可能に固定されるアウターシリンダ23と、該アウターシリンダ23内に回転可能に装着されるインナーシリンダ24とを備えている。このインナーシリンダ24には、軸方向に延びるキー穴(図示せず)が設けられている。また、複数のタンブラ(図示せず)が径方向に移動可能に装着されている。このタンブラは、メカキーをキー穴に差し込んでいない状態では、一端がインナーシリンダ24の外周部から突出し、アウターシリンダ23の内周面に設けた係合溝(図示せず)に係合することにより、インナーシリンダ24がアウターシリンダ23に対して回転不可能な状態を維持する。一方、メカキーをキー穴に挿入し、タンブラをインナーシリンダ24の内部に没入させることにより、インナーシリンダ24をアウターシリンダ23に対して回転可能とする。なお、インナーシリンダ24の挿入端には、アウターシリンダ23から第1開口部11の側に向けた離脱を防止するためのフランジ部25が設けられている。また、このフランジ部25の中心には、カムシャフトを係合するための矩形状をなす連結部26が突設されている。
前記カムシャフト27は、キーシリンダ22に連結した状態で、ハウジング10に対して第1開口部11の側からカムシャフト配設部17内に位置するように配設されるものである。このカムシャフト27は、カム部28の一端にインナーシリンダ24の連結部26に連結される被連結部30が設けられるとともに、カム部28の他端にイグニッションスイッチ38と連結する連結軸31が突設されている。カム部28は円筒形状をなし、ロックボルト32が位置する挿入端側の面に、該ロックボルト32をハウジング10に対して進退させるためのカム溝29を形成したものである。被連結部30は、矩形状をなす係合穴を有するもので、キーシリンダ22の回転操作によりハウジング10内で一体的に回転可能とするものである。連結軸31は棒状をなし、第1挿通孔18を挿通して第2開口部12の側に向けて仕切壁13から突出するものである。
前記ロックボルト32は、矩形状をなすブロック状のもので、ハウジング10のロックボルト配設部15に対して、貫通孔16から外部に突出したロック位置から、貫通孔16から内部に没入したアンロック位置にかけて移動可能に配設されるものである。具体的には、このロックボルト32は、ハウジング10のロックボルト配設部15に対して径方向外側より装着され、その開口端がカバー33により離脱不可能に閉塞される。また、このロックボルト32は、カムシャフト27を介してキーシリンダ22の回転に連動して進退移動させるためのスライダ34を一体に備えている。このスライダ34は、カムシャフト27の連結軸31を貫通させるために、ロックボルト32から下向きに突出した矩形状の枠体により構成されている。このスライダ34の下端枠には、カムシャフト27の側に向けて突出し、カム溝29に係合する係合突部35が設けられている。また、スライダ34の下端枠とカバー33との間には、ロックボルト32を進出方向に付勢する付勢手段である第1スプリング36が配設されている。そして、本実施形態のロックボルト32には、一方の側枠に、貫通孔16から突出したロック位置で第2挿通孔20と長手方向に一致する溝からなる係合部37が設けられている。
前記イグニッションスイッチ38は、ハウジング10の第2開口部12から内部に挿入し、ハウジング10の左側部分を閉塞するように装着(固定)されるものである。このイグニッションスイッチ38は、カムシャフト27の連結軸31に連結される連結穴39を備えている。そして、このカムシャフト27を介してシリンダの回転を検出し、そのスイッチ操作に応じた信号を出力するものである。
前記阻止部材40は、ハウジング10の収納部19に対して第2開口部12の側から挿入して装着するものである。この阻止部材40は、第2挿通孔20を貫通して第1開口部11の側に延びる挿通部41と、該挿通部41において、進出方向に対して逆側の端部に位置する抜止部42とを備えた略T字形状に形成されている。この阻止部材40は、抜止部42と蓋部材21との間に付勢手段である第2スプリング43が配設され、この第2スプリング43の付勢力で、第1開口部11の側に配設したキーシリンダ22に向けて付勢されている。そして、蓋部材21の外側が更に、イグニッションスイッチ38で閉塞されている。
なお、挿通部41は、第2挿通孔20を貫通した先端が、ハウジング10に配設したキーシリンダ22のアウターシリンダ23の端面に当接した状態で、抜止部42がロックボルト32の係合部37より第2開口部12の側に位置するように寸法設定されている。抜止部42は、挿通部41より短手方向に大きい矩形状をなし、段差部20aに係合することで第1開口部11の側へ抜け出すことを防止するものである。また、この抜止部42は、ハウジング10にキーシリンダ22を装着していない状態で、かつ、ロックボルト32がロック位置に移動している状態で、第2スプリング43の付勢力によって第1開口部11の側に進出し、段差部20aに当接して、ロックボルト32の係合部37に係合することにより、ロックボルト32のアンロック位置への移動を阻止し、ロック位置に保持する構成としている。
前記ホールド部材44は、阻止部材40がロックボルト32に対する係合位置に移動した状態で、該阻止部材40がハウジング10の第2開口部12の側へ後退することを防止するものである。このホールド部材44は矩形状をなす板体からなり、収納部19において、阻止部材収納部19aと反対側に位置する端面との間に、付勢手段である第3スプリング45を配設することにより、該第3スプリング45の付勢力で、阻止部材40に向けて付勢されている。そして、阻止部材40がロックボルト32に対する非係合位置に位置している状態では、阻止部材40の抜止部42に当接することにより、阻止部材40に対する非移動位置を維持する。一方、阻止部材40がロックボルト32に対する係合に位置に移動した状態では、阻止部材40の抜止部42が進出することにより、ホールド部材44と阻止部材40の抜止部42との当接が解除され、第3スプリング45の付勢力によってホールド部材44が移動して、抜止部42の後退方向を塞ぎ、阻止部材40自体の後退を阻止する構成としている。
前記構成のロック装置を組み立てる場合には、例えば、まず、ハウジング10のロックボルト配設部15にロックボルト32を挿入するとともに第1スプリング36を配設し、ロックボルト配設部15の開口部をカバー33により閉塞する。ついで、連結軸31が第1挿通孔18を貫通するように、カムシャフト27を連結したキーシリンダ22を、ハウジング10に対して第1開口部11の側から装着する。その後、挿通部41が第2挿通孔20を貫通するように、阻止部材40をハウジング10に対して第2開口部12の側から装着する。この際、本実施形態では、阻止部材40の後端に抜止部42を設けているため、自重で移動するように下向きにして組付作業を行っても、第2挿通孔20から阻止部材40の抜け落ちることはない。よって、小さな部品であってもその組付作業性は極めて良好である。
ついで、ロックボルト32の端面から第2開口部12の側に突出した抜止部42に当接するようにホールド部材44を配設するとともに、第3スプリング45を配設する。そして、阻止部材40に第2スプリング43を配設した状態で、収納部19の開口部を蓋部材21によって閉塞する。最後に、イグニッションスイッチ38をハウジング10に対して第2開口部12の側に装着する。
このロック装置は、ハウジング10にキーシリンダ22が装着された通常の使用状態では、図4(A)および図5(A)に示すように、阻止部材40の挿通部41の先端が、キーシリンダ22のアウターシリンダ23の端面に当接している。これにより、阻止部材40は、第2スプリング43の付勢力に抗して後退した非係合位置に移動した状態を維持する。よって、この阻止部材40の抜止部42は、ロックボルト32の係合部37から後方へ離間した状態を維持する。その結果、ロックボルト32は、貫通孔16から進出したロック位置から、貫通孔16内に没入したアンロック位置にかけて移動可能な状態となっている。
そして、この通常使用状態で、ユーザがキーシリンダ22にメカキーを差し込むと、インナーシリンダ24がアウターシリンダ23に対して回転可能な状態になっている。この状態で、例えばエンジンを始動させるために、LOCK位置からSTART位置へ向けて回動させると、インナーシリンダ24とカムシャフト27とが一体的に回転する。これにより、図2(A),(B)に示すロック状態のロックボルト32が、第1スプリング36の付勢力に抗してハウジング10内に没入し、ロックボルト32によるステアリングシャフトに対するロックが解除される。
逆に、エンジンを停止させるために、メカキーをON位置からLOCK位置へ回動させると、カムシャフト27を介してロックボルト32が貫通孔16から進出可能な状態になる。そして、貫通孔16の径方向外側にステアリングシャフトのロック溝とが一致している場合には、ロックボルト32が進出してロック溝に係合する。また、ロック溝が貫通孔16の径方向外側に一致していない場合には、第1スプリング36の付勢力によって、ロックボルト32の先端がステアリングシャフトの外周面に当接した状態を維持する。そして、ステアリングの回転によりロック溝が外周部に位置すると、第1スプリング36の付勢力でロックボルト32が進出してロック溝に係合する。
一方、自動車の盗難を目的としてハウジング10からキーシリンダ22が取り外された非常の状態では、図4(B)および図5(B)に示すように、阻止部材40の挿通部41の先端の規制がなくなる。そして、ロックボルト32がロック位置に移動している場合には、阻止部材40が第2スプリング43の付勢力によって進出する。この進出は、阻止部材40の抜止部42が第2挿通孔20の段差部20aに当接することにより停止する。そして、この状態では、阻止部材40の抜止部42がロックボルト32の係合部37に係合する。そうすると、連動してホールド部材44の規制が解除されるため、該ホールド部材44が第3スプリング45の付勢力によって阻止部材40の後端に移動する。
なお、貫通孔16の径方向外側にロック溝が位置しないことにより、ロックボルト32がロック位置に移動できない状態の場合には、阻止部材40の抜止部42がロックボルト32のスライダ34に当接するため、阻止部材40も係合位置には進出しない。しかし、この状態で、ステアリングが回転されることにより貫通孔16の外側にロック溝が位置すると、ロックボルト32がロック位置に移動することにより、続いて阻止部材40が係合位置に進出した後に、ホールド部材44が移動位置に移動する。
そして、阻止部材40が係合位置に移動した状態では、図2(B)に示すように、抜止部42と係合部37との係合により、ロックボルト32が没入するアンロック位置には移動できない。よって、ロックボルト32を確実にロック位置に保持することができる。
また、この状態では、図3(A)に示すように、キーシリンダ22を取り外した第1開口部11内を臨むと、阻止部材40の挿通部41の先端が露出した状態となる。
しかし、本実施形態では、阻止部材40に抜止部42を設けているため、該阻止部材40を第1開口部11へ向けて引き抜くように操作しても、不正に取り外すことはできない。また、阻止部材40を非係合位置に戻すように第2開口部12へ向けて押し込むように操作しても、阻止部材40の後端にはホールド部材44が位置しているため、阻止部材40を不正に押し込んでロックボルト32との係合を解除することはできない。勿論、ロックボルト32を組み付けたカバー33を破壊してロックボルト32を露出させても、収納部19が開口部の逆側に位置するように設けられているため、阻止部材40およびホールド部材44を操作することはできない。そして、この状態で、ロックボルト32をアンロック位置に移動させるように引っ張っても、阻止部材40がロックボルト32に係合しているため、アンロック位置に移動させることはできない。
さらに、阻止部材40およびホールド部材44が収納されている収納部19の蓋部材21は、イグニッションスイッチ38の第2開口部12への固定によって閉鎖されるため、外部から直接、蓋部材21が操作されることはない。即ち、蓋部材21を外部から破壊することはできないため、阻止部材40およびホールド部材44の不正操作を阻止することができる。
このように、本発明のロック装置は、ロックボルト32がロック位置からアンロック位置へ移動することを阻止するための阻止部材40の収納部19を、ハウジング10におけるイグニッションスイッチ38を装着する第2開口部12の側から挿入するように設けているため、キーシリンダ22を取り外しても、阻止部材40を操作することは極めて困難である。また、万が一、露出した阻止部材40を不正に操作しようとしても、抜止部42およびホールド部材44により、阻止部材40とロックボルト32との係合を解除することはできない。よって、不正な盗難行為を確実に防止できる。
なお、本発明のステアリングロック装置は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、阻止部材40をロックボルト32に係合させてロック位置に保持する構成としたが、該ロックボルト32を進退移動させるカムシャフト27に係合部37を設け、該カムシャフト27の回動を阻止することにより、ロックボルト32をロック位置に保持する構成としてもよい。
本発明のステアリングロック装置を示す分解斜視図である。 (A),(B)は組立状態のステアリングロック装置の要部断面図である。 キーシリンダおよびイグニッションスイッチをハウジングから取り外した状態を示し、(A)は第1開口部の側から見た側面図、(B)は第2開口部の側から見た側面図である。 (A)はキーシリンダが装着された通常使用状態を示す要部断面図、(B)はキーシリンダを取り外した非常状態を示す要部断面図である。 (A)は図4(A)の状態を示す斜視図、(B)は図4(B)の状態を示す斜視図である。
符号の説明
10…ハウジング
11…第1開口部
12…第2開口部
13…仕切壁
16…貫通孔
18…第1挿通孔
19…収納部
19a…阻止部材収納部
19b…ホールド部材収納部
20…第2挿通孔
21…蓋部材
22…キーシリンダ
27…カムシャフト
32…ロックボルト
37…係合部
38…イグニッションスイッチ
40…阻止部材
41…挿通部
42…抜止部
44…ホールド部材

Claims (5)

  1. 筒状をなし、外周部に外部から内部に貫通する貫通孔を有するハウジングと、
    前記ハウジングの一端に位置する第1開口部に装着されるキーシリンダと、
    前記キーシリンダの挿入端に係合または一体に設けられ、該キーシリンダの回転操作により前記ハウジング内で一体的に回転するカムシャフトと、
    前記ハウジングの内部に装着され、前記カムシャフトの回転により、前記貫通孔から外部に突出してステアリングシャフトに係合するロック位置から、前記貫通孔から内部に没入してステアリングシャフトとの係合が解除されるアンロック位置にかけて移動されるロックボルトと、
    前記ハウジングの他端に位置する第2開口部に装着されるとともに、前記シリンダの回転がカムシャフトを介して伝達され、前記シリンダの回転に応じた信号を出力するイグニッションスイッチと、
    を備えたステアリングロック装置において、
    前記ハウジング内でキーシリンダに向けて付勢され、前記ハウジングに対するキーシリンダの装着状態では該キーシリンダに当接した状態で前記ロックボルトまたはカムシャフトに係合しない非係合位置に保持され、前記ハウジングからキーシリンダが取り外された状態でロック位置にある前記ロックボルトまたはカムシャフトに係合して前記ロックボルトをロック位置に保持する係合位置に移動される阻止部材を設け、
    前記ハウジングに、前記阻止部材を第2開口部から挿入して、前記キーシリンダに向けて進退可能に収納する阻止部材収納部を設け、該阻止部材収納部の開口部を前記イグニッションスイッチの装着により閉塞するようにしたことを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記ハウジングは、第1および第2開口部間に仕切壁を備え、該仕切壁に、前記カムシャフトを回転可能に挿通する第1挿通孔と、前記阻止部材を進退可能に挿通する第2挿通孔とを設けたことを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
  3. 前記阻止部材は、進出方向に対して逆側に位置する端部に、前記阻止部材収納部から第1開口部へ向けた抜け出しを防止する抜止部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステアリングロック装置。
  4. 前記阻止部材が係合位置に移動した状態で、前記阻止部材がハウジングの第2開口部の側へ後退することを防止するホールド部材を更に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のステアリングロック装置。
  5. 前記ハウジングに、前記ホールド部材を第2開口部から収納するホールド部材収納部を設け、該ホールド部材収納部の開口部を前記イグニッションスイッチの装着により閉塞するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のステアリングロック装置。
JP2008175739A 2008-07-04 2008-07-04 ステアリングロック装置 Expired - Fee Related JP5114322B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008175739A JP5114322B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 ステアリングロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008175739A JP5114322B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 ステアリングロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010012989A JP2010012989A (ja) 2010-01-21
JP5114322B2 true JP5114322B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=41699521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008175739A Expired - Fee Related JP5114322B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 ステアリングロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5114322B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3007353B1 (fr) * 2013-06-19 2016-02-12 Shin France U Antivol pour colonne de direction de vehicule automobile et procede d'assemblage associe
JP2015140027A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 株式会社東海理化電機製作所 ステアリングロック装置
JP6434804B2 (ja) * 2014-12-24 2018-12-05 株式会社ヴァレオジャパン ステアリングロック装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006027515A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Tokai Rika Co Ltd ステアリングロック装置
JP2006044394A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Tokai Rika Co Ltd ステアリングロック装置
JP2007055292A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Tokai Rika Co Ltd ステアリングロック装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010012989A (ja) 2010-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4819729B2 (ja) ステアリングロック装置
JP3688494B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5114322B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4838183B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4413954B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4881843B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4712600B2 (ja) ステアリングロック装置
JP6153849B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5072485B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4907469B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4512922B2 (ja) シリンダ錠
JP6153848B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4221233B2 (ja) ステアリングロック装置
JP3313633B2 (ja) 錠装置
JP5180018B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2015014135A (ja) ハンドルロック
JP4403395B2 (ja) シリンダ錠
JP5005485B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2597390Y2 (ja) ステアリングロック装置
JP4766960B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4700508B2 (ja) シリンダ錠
JP2010247781A (ja) ステアリングロック装置
JP4386803B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4025551B2 (ja) シリンダ錠装置
JP5112988B2 (ja) ステアリングロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees