JPH11107603A - 自転車用錠 - Google Patents

自転車用錠

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JPH11107603A
JPH11107603A JP28768797A JP28768797A JPH11107603A JP H11107603 A JPH11107603 A JP H11107603A JP 28768797 A JP28768797 A JP 28768797A JP 28768797 A JP28768797 A JP 28768797A JP H11107603 A JPH11107603 A JP H11107603A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】一つの自転車用錠で、車輪を係止し得るととも
に、自転車自体を移動不能に係止でき、盗難を防止し得
る自転車用錠の提供。 【解決手段】ケーシング1と、このケーシング内を可動
する閂片2と、錠機構部と、長尺状のワイヤーからなる
紐状部材5とリールとを備えている。閂片はケーシング
の閂片挿通口12から出て閂片受容口13に入り、無端
状の環状係止部を形成し、車輪Kを係止し得る。ワイヤ
ーから構成される紐状部材は後端側がケーシング外から
リールに巻取り、巻き解き可能に接続されていて、先端
側には環状の係止部51が備えられており、ワイヤーが
地面に立設されたポール等に巻き付けられた後、環状係
止部が形成される際、環状係止部に通されることによ
り、自転車を係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本願発明は、ケーシングがリ
ング状をなした自転車用錠の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーシングがリング状をなした自転車用
錠は従来から広く知られている。この従来の自転車用錠
は、図7に示すように両端面a1、a1が開口された筒
状部を有するリング形状のケーシングaと、このケーシ
ングa内に摺動可能に配設されたリング形状の閂片bと
を備え、又、ケーシングaの左側の上面にケーシングa
に沿う長溝a2を穿設するとともに、閂片bに接続した
閂片操作部b1を長溝a2からケーシングa外に配設す
るようにして取付け、この閂片操作部b1を長溝a2に
沿って前方側に摺動させることにより、閂片bの先端部
がケーシングaの左端側a1から案内されて右端側a1
へ入り、ケーシングaと閂片bとで無端状の環状係止部
が形成され、この状態で施錠され、鍵片cの操作により
解錠されるようになされたものである。そして、この自
転車用は、図8に示すように取付金具dによって自転車
Jの一対のシートステーSに取り付けられ、閂片bをケ
ーシングaから出入りさせることにより、後車輪Kのス
ポークK1を係脱して施錠・解錠する。しかしながら、
この従来の自転車用錠は、車輪を係止して走行不能にす
るが、係止した車輪を浮かせると自転車全体を移動可能
となる。そのため、施錠しておいても自転車が盗難され
てしまう場合がある。このような場合には、自転車用錠
を、盗難防止として機能させることができないことにな
ってしまう。又、自転車の車輪を係止して施錠し、その
状態で停めておくと走行できないため、自転車自体は盗
難されないが、自転車の部品、例えばサドルだけが盗難
にあう場合がある。そのため、現状では、サドルの盗難
をも防止するため、上記自転車用錠に加え、ワイヤー錠
等の他の錠前装置を用いて自転車自体及びサドル等の自
転車の部品の盗難を防止している。その結果、一台の自
転車に複数の錠前装置が必要とし、施錠・解錠の操作が
面倒になるとともに、コスト高にもなってしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、一つの自転車用錠で、車輪
を係止し得るとともに、自転車自体を移動不能に係止で
き、或いは車輪を係止し得るとともに、自転車の部品を
係止して盗難を防止し得る自転車用錠を提供することを
第1の目的とする。
【0004】本願発明は、操作が容易で、しかも、外観
的にも優れた自転車用錠を提供することを第2の目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】両端面12、13の開口
された筒状部を有するケーシング1内に摺動可能に配位
されたリング状の閂片2を操作することにより、閂片2
の先端部がケーシング1の一端面12側から案内されて
他端面13側へ入り、ケーシング1と閂片2とで無端状
の環状係止部3を形成し、その状態で施錠され、解錠操
作に伴い閂片2がケーシング1内に引き戻されることに
より解錠し得る自転車用錠において本願発明は、次の特
徴を有する自転車用錠を提供することにより上記課題を
解決する。本願第1の発明の自転車用錠は、長尺状の紐
状部材5を備える。紐状部材5の一端側は、ケーシング
1に接続される。紐状部材5の他端側には、環状の係止
片51が備えられる。そして、この係止片51は、閂片
2がケーシング1の一端面13側から他端面14側へ入
るに際して形成される環状係止部3に係止され得るよう
になされたものである。
【0006】本願第2の発明の自転車用錠は、本願第1
の発明に係るケーシング1に、回動自在なリール6が備
えられる。そして、紐状部材5の一端側が、ケーシング
1のリール6に接続されることにより、リール6の回動
に伴って紐状部材5が一端側からリール6に巻き取られ
るとともに、その巻き取られた紐状部材5が順次巻き解
かれてケーシング1から引き伸ばし可能とされたもので
ある。
【0007】本願第3の発明の自転車用錠は、本願第2
の発明に係るリール6が、リール6の回動を一方向側に
付勢し得る渦巻き状のゼンマイバネ7を付設したもので
あり、このゼンマイバネ7の付勢力によって、リール6
がケーシング1外へ引き伸ばされた紐状部材5を自動的
に巻き取りできるようになされたものである。
【0008】以上のように構成された本願第1の発明の
自転車用錠においては、自転車の車輪を係止するととも
に、自転車を他の部材、例えば地面に建てられたポール
Pに係止する場合は、紐状部材5をポールPに巻き付け
た後、閂片2をケーシング1の閂片挿通口12から出し
自転車のスポーク間を通して閂片受容口13に入れて閂
片2とケーシング1とで無端状の環状係止部3を形成す
る際に、紐状部材5の係止部51を、その環状係止部3
に通して係止する。これにより、環状係止部3で自転車
の車輪を係止できると同時に、紐状部材5の係止部51
を係止でき、自転車をポールPに係止できる。又、例え
ば自転車の車輪を係止するとともに、自転車の部品、例
えばサドルを係止する場合は、ケーシング1から引き出
した紐状部材5をサドルに巻き付けた後、閂片2とケー
シング1とで無端状の環状係止部3を形成する際に、紐
状部材5の係止部51を環状係止部3に通して係止す
る。これにより、自転車の車輪を係止できると同時に、
その無端状の環状係止部3に紐状部材5の係止部51を
係止でき、自転車のサドルを係止できる。従って、従来
の自転車用錠と同様に、閂片2を操作するという一つの
操作で自転車の車輪を走行不能状態にできるとともに、
自転車自体をポールPに係止でき、或いは自転車のサド
ルを係止でき、操作容易なものにできる。しかも、一つ
のリング状をなす自転車用錠で、行うことができ、低コ
ストで済ませることのできる。一方、解錠状態において
は、紐状部材5をケーシング1に収納しておくようにす
れば、紐状部材5が走行中に他のものに引っ掛かるよう
なことを防止でき、安全なものにできる。しかも、外観
的にも優れたものにできる。
【0009】本願第2の発明の自転車用錠においては、
ケーシング1に、回動自在なリール6を備え、このリー
ル6に紐状部材5を巻き取るようにしたものとする。こ
うすることにより、紐状部材5を順次円滑且つ迅速に巻
き取ることができ、走行中に他のものに引っ掛かるよう
なことを防止できる。又、紐状部材5の絡まりを防止で
き、紐状部材5の操作を容易なものにできる。
【0010】本願第3の発明の自転車用錠においては、
リール6に、リール6の回動を一方向側に付勢し得る渦
巻き状のゼンマイバネ7を付設したものとする。こうす
ることにより、リール6に巻き付けた紐状部材5をリー
ル6から引き伸ばしてリール6を回動させると、リール
6がゼンマイバネ7の付勢力によって反対方向に付勢さ
れ、これにより、引き伸ばした紐状部材5を離させば紐
状部材5を自動的に巻き取りでき、紐状部材5の巻取り
操作を容易なものにできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施
形態を具体的に説明する。図1は、本願発明の一実施形
態の自転車用錠の分解斜視図であり、図2は、自転車に
取り付けた状態の斜視図である。
【0012】本願発明の自転車用錠は、ケーシング1
と、このケーシング1内を可動する閂片2と、この錠の
施錠・解錠をするための錠機構部4と、長尺状の紐状部
材5と、リール6とを備えている。
【0013】ケーシング1は、この実施形態において
は、リング形状をした上部ケーシング1aと、同じくリ
ング状の金属製からなる下部ケーシング1bとの2つか
ら構成され、これ等が上下に合わされて互いに固定され
ることによって、それらの間における左部側に錠機構部
4を収納し得る錠機構収納部14が、右部側にリール6
及び紐状部材5を収納する紐状部材収納部15が各々形
成されているとともに、錠機構収納部14と紐状部材収
納部15との間に閂片2を摺動可能に収納し得る閂片収
納部16が形成されている。又、閂片収納部16におけ
る上部ケーシング1aには、後述する閂片2の閂片操作
部22を通すための長溝16aが穿設されている。
【0014】このように構成されたケーシング1の両端
部は、夫々開口されており、閂片2を出入りさせるため
の閂片挿通口12と閂片受容口13とが備えられてい
る。又、この閂片受容口13の右部には、外部から紐状
部材収納部15に連通された紐状部材挿通用孔17が備
えられている。
【0015】そして、このケーシング1は、図2に示す
ように下部ケーシング1bの下部における左部と右部と
に取り付け金具18(図では左部側のものだけが現れて
いる。)が夫々一つずつ取り付けられ、これらの取り付
け金具18が自転車JのシートステーS、Sに固定され
ることによってこの自転車用錠が自転車Jに固定される
ようになされている。
【0016】閂片2は、全体がリング形状に湾曲された
金属製の断面U字状の棒状体からなる。この閂片2の前
後略中央には、錠機構部4側の側面を所定幅でカットす
ることにより形成した嵌入用孔21が備えられている。
又、閂片2における左側上部には、この閂片2を操作す
るための閂片操作部22が上方に突設されている。閂片
操作部22は、閂片2の上面から上方に突設された固定
ピン22aと、固定ピン22aに回動自在に取り付けら
れた操作片22bとを備えたものから構成されている。
そして、このように形成された閂片2は、ケーシング1
の閂片収納部16内に摺動可能に配設され、後端に接続
された閂片付勢用コイルバネ8によって常時ケーシング
1の内方に引き戻されるように付勢されている。又、閂
片操作部22は、閂片2の閂片収納部内に配設されるに
際して、固定ピン22aが長溝16aに通されてケーシ
ング1の外上方に突設され、その突設された固定ピン2
2aに操作片22bが取り付けられており、操作片22
bの回動操作に伴って、操作片22bの下端に設けた突
起22cが長溝16aに設けた幅広の突起係止溝16b
内から外に出て、これにより、固定ピン22aが長溝1
6aに沿って移動可能状態になる。従って、その状態か
ら操作片22bを手前側に押圧操作することにより、閂
片2を摺動させることができる。このようにして、操作
片22bを回動操作しなければ操作片22bの突起22
cが長溝16aの突起係止溝16bに当たって閂片2を
摺動しないようにし、操作片22bが他の物に当たって
も閂片2がケーシング1の閂片挿通口12から突出せ
ず、走行中に不意に車輪を係止することのない安全なも
のにしている。尚、閂片操作部22は、この形態のもの
に限らず、単に操作片22bを手前側に押圧操作すれば
閂片2を摺動し得る図7に示したようなものでも良く、
適宜変更し得る。
【0017】錠機構部4は、図1及び図3(A) に示すよ
うにシリンダー錠41と、シリンダー錠41を回動自在
に収納した収納部材42と、閂片2を係止・係止解除す
るための閂片係止用部材43とを備えている。シリンダ
ー錠41は、図3(A) に示すように前端(図3(A) の下
端)に操作用突片41aを備え、後端面に鍵片40を挿
入する鍵片挿入孔41b(図1、図5に図示)を備えて
おり、鍵片挿入孔41bに挿入した鍵片40の回動操作
によって、操作用突片41aが回動し得るようになされ
ている。閂片係止用部材43は、断面コの字状の棒状体
から構成され、後面側に(図3(A) の上端)、シリンダ
ー錠41の操作用突片41aを受容する受容孔43aが
備えられ、右端側に、閂片2の嵌入孔21に嵌まり込む
嵌入片43bを備えている。そして、この閂片係止用部
材43は、収納部材42におけるシリンダー錠41の前
方側に、嵌入片43bが右方に突設されるとともに、受
容孔43aにシリンダー錠41の操作用突起41aを受
容した状態で、左右方向に移動可能に収納されている。
又、閂片係止用部材43は、収納部材42内に設けられ
たコイルバネ7によって、右方側の閂片2方向に常時付
勢されており、この図3(A) に示す解錠状態においては
嵌入片43bが閂片2の外周面に当接し、図3(B) に示
すように閂片2の摺動に伴って閂片2の嵌入用孔21と
嵌入片43bとが合致すると、嵌入片43bが閂片2の
嵌入用孔21に嵌まり込むことにより閂片2を係止し、
これにより施錠状態を維持する。そして、錠機構部4の
内部に挿入した鍵片40の回動操作に伴って操作用突片
41aが回動することにより、閂片係止部材41がコイ
ルバネ7の付勢力に抗して左方側に移動して嵌入片43
bが閂片2の嵌入用孔21から外れて解錠できるように
なされている。
【0018】リール6は、紐状部材5を巻き取るための
もので、図1、図4に示すように中央に軸嵌挿孔61を
備え、外周部に紐状部材5を巻き取ることができるよう
になされている。そして、このリール6の軸嵌挿孔61
が、ケーシング1の紐状部材収納部15に固定された固
定軸15aに通されることにより、リール6がケーシン
グ1の紐状部材収納部15に回動自在に配位されてい
る。又、本実施形態におけるリール6には、リール6の
回動を一方向側に付勢し得るゼンマイバネ9が付設され
ている。このゼンマイバネ9は、一般的に使用されてい
るものと同様のもので、鋼板を一端側から順次巻回成形
されることによって渦巻き状を呈している。そして、こ
のゼンマイバネ9は、ケーシング1の紐状部材収納部1
5内におけるリール6と下部ケーシング1bとの間に配
位され、図4に示すようにゼンマイバネ9における径内
側に配位された始端9aが、上記固定軸15aに穿設さ
れたバネ係止溝15bに嵌入されることにより固定軸1
5aに係止され、一方、ゼンマイバネ9における径外側
の後端9bが、リール6の下面に設けられた係止用突起
63に引っ掛けられて係止されている。尚、本実施形態
においては、図1に示すように、これらのリール6及び
ゼンマイバネ9は、合成樹脂製のリールケース10を介
してケーシング1の紐状部材収納部15に収納されてい
るが、このリールケース10は設けなくても良く、適宜
変更し得る。
【0019】紐状部材5は、本実施形態では長さ2m程
度のワイヤーから構成されている。紐状部材5の後端側
は、ケーシング1外からケーシング1の紐状部材挿通用
孔17に通されて紐状部材収納部15内に案内され、紐
状部材収納部15内のリール6に取り付けられている。
紐状部材5の先端側には、挿通孔51aを有する環状の
係止部51が備えられている。この係止部51は、紐状
部材5を操作する操作部として機能するとともに、後述
する閂片2とケーシング1とにより形成される環状係止
部3に通されて係止される係止部として機能するもの
で、係止部51の挿通孔51aの内径は、ケーシング1
の両端部各々の外周径より大きく形成され、ケーシング
1の両端外周部各々を通せるようになされている。
【0020】次に、この自転車用錠の使用方法について
説明する。自転車の車輪を係止するとともに、自転車を
他の部材、例えば地面に建てられたポールPに係止する
場合は、図2に示す状態から紐状部材5の係止部51を
把持してケーシング1から引き出し、図5に示すように
ポールPに巻き付けた後、紐状部材5の係止部51の挿
通孔51aをケーシング1の右端外周部に通して引っ掛
ける。その際、紐状部材5をケーシング1から引き出す
とリールが図1図示の時計方向に回転し、その回転によ
りゼンマイバネ7が巻き締められて付勢力を高め、その
結果、リール6が半時計方向に付勢され、ケーシング1
外に引き出された紐状部材5も、ケーシング1内に引っ
ぱられる。従って、引き出された紐状部材5は、弛んで
いる部分がリール6に巻かれて緊張状態になり、紐状部
材5の係止部51から手を離しても係止部51がケーシ
ング1の右端部から外れるようなことがない。
【0021】その後、閂片操作部22を操作することに
より、閂片2をケーシング1の閂片挿通口12から出し
自転車Jの後車輪KのスポークK1間を通して閂片受容
口13に入れる。これにより、閂片2とケーシング1と
で無端状の環状係止部3を、車輪Kを通した状態で形成
でき、又、同時に、その無端状の環状係止部3に紐状部
材5の係止部51を係止できる。そして、図3(B) に示
すように閂片2の嵌入用孔21と閂片係止部材41の嵌
入片43bとが合致すると、閂片係止部材41の嵌入片
43bが嵌入用孔21に嵌まり込む。これにより、閂片
2が係止され、施錠状態となり、自転車の車輪を走行不
能状態にできるとともに、紐状部材5によって自転車自
体をポールPに係止でき、自転車の盗難を確実に防止で
きる。
【0022】一方、自転車のサドルを係止する場合は、
図6に示すようにケーシング1から引き出した紐状部材
5の係止部51をサドルS1に巻き付けた後、紐状部材
5の係止部51をケーシング1の右端部に通して引っ掛
ける。以下、上記と同様にして施錠する。これにより、
自転車の車輪を走行不能状態にできるとともに、紐状部
材5によって自転車のサドルS1も同時に係止でき、サ
ドルの盗難をも防止できる。尚、この図6では、車輪を
省略している。
【0023】解錠するには、図3(B) に示すように錠機
構部4の鍵片40を回動操作する。これにより、閂片係
止部材41の嵌入片43bが閂片2の嵌入用孔21から
外れ、閂片2が閂片付勢用コイルバネ8の付勢力によっ
てケーシング1内に引き戻される。これにより、解錠で
きる。又、この閂片2が引き戻されることにより、ケー
シング1と閂片2とで形成されていた環状係止部3が解
かれ、環状係止部3に係止されていた紐状部材5の係止
部51を解除できる。従って、その状態からポールPや
サドルS1に巻き付けた紐状部材5を解いて手を離させ
ば紐状部材5がゼンマイバネ9の付勢力によって自動的
にリール6に巻き取られてケーシング1に収納でき、ケ
ーシング1内に設けた紐状部材収納部15への出し入れ
を容易に、しかも円滑且つ迅速に行うことができる。
尚、ポールやサドルへの紐状部材5の巻き付けを、図5
や図6に示すように単に折り返しているような場合に
は、手で紐状部材5を操作して解かなくても、紐状部材
5の係止部51を引っ掛けていたケーシング1から外せ
ば良く、これにより、ゼンマイバネ9の付勢力によって
紐状部材5を自動的にリール6に巻き取らせてケーシン
グ1に収納できる。
【0024】以上のように構成することにより、従来の
自転車用錠と同様に、閂片2を操作するという一つの操
作で自転車の車輪を走行不能状態にできるとともに、自
転車自体をポールPに係止でき、或いは自転車のサドル
を係止でき、操作容易なものにできる。しかも、一つの
リング状をなす自転車用錠で、行うことができ、低コス
トで済ませることのできるものとなる。一方、解錠状態
においては、紐状部材5をケーシング1内に設けたリー
ル6に巻き付けておくことができ、ケーシング1内に収
納しておくことができる。これにより、紐状部材5が走
行中に他のものに引っ掛かるようなことを防止でき、安
全なものにできる。しかも、外観的にも優れたものにで
きる。
【0025】尚、本実施形態では、紐状部材5を、ワイ
ヤーから構成しているが、これに限らず、切断され難い
ものであれば良く、例えばワイヤーと類似な紐状のも
の、鋼板等の薄板状のものでも良い。
【0026】又、本実施形態では、ケーシング1内に紐
状部材収納部15を形成し、紐状部材収納部15に紐状
部材5を収納するようにしているが、この形態のものに
限らず、ケーシング1内に紐状部材収納部15を形成せ
ず、紐状部材5の一部又は全部を常時ケーシング1外に
配位させるようにしても良い。例えば、ケーシング1外
にリール6を設け、このリール6に紐状部材5を巻き取
るようにして紐状部材5を常時ケーシング1外に配位さ
せるようにしても良く、適宜変更し得る。
【0027】更に、本実施形態では、紐状部材収納部1
5に紐状部材5を巻き取るためのリール6を設けている
が、この形態のものに限らず、例えばリール6を設け
ず、単に紐状部材5を収納し得る空間とする、或いは、
その空間に開閉可能な蓋体を設けて紐状部材5の出し入
れを容易にするようにしても良い。ただし、リール6を
設けない場合は、紐状部材収納部15に収納した紐状部
材5が絡まり易く、出し入れ操作し難くなるので、リー
ル6を設けておくのが好ましい。また、リール6を設け
る場合、本実施形態のようにゼンマイバネ9を付設して
ゼンマイバネ9の付勢力によってリール6から巻き解い
た紐状部材5を自動的に巻き取るものに限らず、リール
6にゼンマイバネ9を設けずに手動で巻き取るようにし
ても良い。例えばリール6に、リール6を手で回動操作
するハンドルを設け、ハンドルの操作によってリール6
から巻き解いた紐状部材5を巻き取るようにしても良
く、適宜変更し得る。
【0028】一方、錠機構部4は、上述した形態のもに
限らず、閂片操作部22を操作することにより閂片2を
係止して施錠でき、鍵片40の操作により解錠し得るも
の、或いは、閂片操作部22を操作することにより閂片
2を係止して施錠でき、複数のボタン片を選択して押圧
操作することにより解錠し得るボタン式の錠であっても
良く、適宜変更し得る。
【0029】また、係止部51の挿通孔51aは、閂片
2を通せる大きさ以上であれば良く、閂片2を通せるこ
とができれば閂片2とケーシング1とにより形成される
環状係止部3に係止でき、適宜変更できる。
【0030】又、本実施形態では、紐状部材5で係止す
る自転車の部品としてサドルを例にして説明したが、サ
ドルに限らず、他の部品でも良い。更に、この紐状部材
5を、ヘルメット等の自転車の部品以外のもの、例えば
ヘルメットやカバン等の持ち物を係止する係止部材とし
ても良い。
【0031】
【発明の効果】以上、本願第1の発明の自転車用錠は、
閂片2を操作するという一つの操作で自転車の車輪を走
行不能状態にできるとともに、自転車自体をポールPに
係止でき、或いは自転車のサドルを係止でき、操作容易
なものにできる。しかも、一つのリング状をなす自転車
用錠で、行うことができ、低コストで済ませることので
きる。一方、解錠状態においては、紐状部材5をケーシ
ング1内に収納しておくようにすれば、紐状部材5が走
行中に他のものに引っ掛かるようなことを防止でき、安
全なものにできるとともに、外観的にも優れたものにで
きる。
【0032】本願第2の発明の自転車用錠は、本願第1
の発明の効果に加え、リール6によって、ケーシング1
から引き伸ばした紐状部材5を順次円滑且つ迅速に巻き
取ることができ、紐状部材5が走行中に他のものに引っ
掛かるようなことを防止でき、安全なものにできる。し
かも、紐状部材5が絡まるようなことを防止でき、紐状
部材5の操作を容易なものにできる。
【0033】本願第3の発明の自転車用錠は、本願第2
の発明の効果に加え、リール6に巻き付けた紐状部材5
をケーシング1外へ引き伸ばしてリール6を回動させる
と、リール6がゼンマイバネ7の付勢力によって反対方
向に付勢され、これにより、引き伸ばした紐状部材5を
離させば紐状部材5を自動的に巻き取りでき、紐状部材
5の巻取り操作を容易なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の自転車用錠の一実施形態の分解斜視
図である。
【図2】本願発明の自転車用錠を自転車に取り付けた状
態の斜視図である。
【図3】(A) は、錠機構部における解錠状態の断面説明
図、(B) は、錠機構部における施錠状態の断面説明図で
ある。
【図4】リールにゼンマイバネを取り付けた状態の説明
図である。
【図5】紐状部材をポールに係止した状態の説明図であ
る。
【図6】紐状部材をサドルに係止した状態の説明図であ
る。
【図7】従来例の平面図である。
【図8】従来例を自転車に取り付けた状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 閂片 3 環状係止部 4 錠機構部 5 紐状部材 6 リール 9 ゼンマイバネ 40 鍵片 51 係止部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端面(12)(13)が開口された筒状部を有す
    るケーシング(1) 内に摺動可能に配位されたリング状の
    閂片(2) を操作することにより、閂片(2) の先端部がケ
    ーシング(1) の一端面(12)側から案内されて他端面(13)
    側へ入り、ケーシング(1) と閂片(2) とで無端状の環状
    係止部(3) を形成し、その状態で施錠され、解錠操作に
    伴い閂片(2) がケーシング(1) 内に引き戻されることに
    より解錠し得る自転車用錠において、 この自転車用錠が、長尺状の紐状部材(5) を備え、 紐状部材(5) の一端側が、ケーシング(1) に接続され、
    紐状部材(5) の他端側には、環状の係止片(51)が備えら
    れ、この係止片(51)は、閂片(2) がケーシング(1) の一
    端面(13)側から他端面(14)側へ入るに際して形成される
    環状係止部(3)に係止され得るようになされたものであ
    ることを特徴とする自転車用錠。
  2. 【請求項2】ケーシング(1) には、回動自在なリール
    (6) が備えられ、 紐状部材(5) の一端側が、ケーシング(1) のリール(6)
    に接続されることにより、リール(6) の回動に伴って紐
    状部材(5) が一端側からリール(6) に巻き取られるとと
    もに、その巻き取られた紐状部材(5) が順次巻き解かれ
    てケーシング(1) から引き伸ばし可能とされたものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の自転車用錠。
  3. 【請求項3】リール(6) が、リール(6) の回動を一方向
    側に付勢し得る渦巻き状のゼンマイバネ(7) を付設した
    ものであり、このゼンマイバネ(7) の付勢力によって、
    リール(6) がケーシング(1) 外へ引き伸ばされた紐状部
    材(5) を自動的に巻き取りできるようになされたもので
    あることを特徴とする請求項2記載の自転車用錠。
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