JP4690255B2 - ベルト式無段変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧シリンダにより有効径が変化させられる一対のプーリとその一対のプーリに巻き掛けられた伝動ベルトとを有するベルト式無段変速機の制御装置に係り、特に、油圧シリンダ内の油圧の元圧を設定する技術に関するものである。
油圧シリンダにより有効径が変化させられる一対のプーリとその一対のプーリに巻き掛けられた伝動ベルトとを有するベルト式無段変速機の制御装置において、油圧シリンダ内の油圧の元圧を適正に設定することが良く知られている。
例えば、特許文献1に記載された油圧作動式変速機の油圧制御装置がそれである。この特許文献1には、プライマリプーリおよびセカンダリプーリとそれら両プーリに巻き掛けられたベルトとを有し、目標変速比となるようにプライマリプーリにより変速比を制御すると共に、ベルトと両プーリとの間で滑りが発生しないようにセカンダリプーリによりベルト挟圧力を制御する無段変速機において、プライマリプーリ側油室の油圧(以下、プライマリ油圧という)およびセカンダリプーリ側油室の油圧(以下、セカンダリ油圧という)の元圧であるライン圧を、入力トルクと変速比とに基づいて制御することにより、変速応答性の向上を図ることができると共に、ベルトスリップの発生を抑制でき、動力伝達効率の向上を図ることができる油圧制御装置が記載されている。
特許第2728466号公報
ところで、上記特許文献1に記載された油圧制御装置では、セカンダリプーリ側油室には直接的にライン圧が導入されるように油圧回路が構成されており、ライン圧とセカンダリ油圧とは実質的に同じものとして制御されている。そのため、セカンダリプーリの溝幅を適切に変更するのに必要となるライン圧が得られるももの、プライマリ油圧に対して必要なライン圧が得られずに変速応答性が低下してしまう可能性があった。
そこで、プライマリ油圧やセカンダリ油圧に拘わらずライン圧を単独で制御可能に油圧回路を構成すると共に、プライマリ油圧およびセカンダ油圧に基づいてそのライン圧を制御することが考えられる。一般的に、ベルト式無段変速機の制御装置においては、セカンダ油圧は設定された油圧となるように直接的に調圧されるが、プライマリ油圧はプライマリプーリ側油室への作動油の流量制御により変速が行われ且つベルト挟圧が発生した結果としてその油圧が発生させられる。よって、ライン圧を設定するときには、セカンダリ油圧としては設定された油圧値を用いればよいが、プライマリ油圧としては推定値として算出された油圧値を用いる必要がある。
プライマリ油圧は、変速比を一定に維持したり、変速比を変更するのに必要な油圧であり、ベルト挟圧や変速比や変速比の変化速度(すなわち変速速度)等に基づいて変速に必要なプライマリ油圧を算出することが考えられる。例えば、プライマリプーリ側油室へ作動油が供給されてプライマリプーリの溝幅が狭くされるアップシフト時に必要なプライマリ油圧は、変速比を一定に維持するのに必要な油圧である定常バランス圧に、変速比を変更するのに必要なプライマリプーリの溝幅を変更する推力を確保できる油圧である変速必要圧を上乗せして算出することが考えられる。
仮に変速速度として目標変速比の変化速度を用いて変速必要圧を算出する場合に、アップシフト中において目標変速比に対して実際の変速比(以下、実変速比という)に遅れが生じているときに目標変速比が一定になると、アップシフトを行うための変速必要圧は零と算出され、実際にはアップシフトが継続されているにも拘わらずそのアップシフトを行うのに必要な油圧分が確保されないので、目標変速比への追従性が悪化して実際のアップシフトが更に遅れる可能性がある。
一方、仮に変速速度として実変速比の変化速度を用いて変速必要圧を算出する場合に、アップシフト中において目標変速比に対して実変速比に遅れが生じていると、アップシフトを行うための変速必要圧は相対的に小さく算出され、目標変速比に追従してアップシフトを行うのに必要な油圧分が確保されないので、目標変速比への追従性が悪化して変速応答性が低下する可能性がある。
上述した目標変速比への追従性の悪化を回避する為には必要なプライマリ油圧に対してライン圧を高めに設定する必要があるが、そうすると必要以上に高いライン圧となる場合もあり燃費が悪化する恐れがある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ベルト式無段変速機の制御装置において、アップシフト時のライン圧の設定に用いるプライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧を適切に算出することにある。
かかる目的を達成するための請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a) 走行用動力源と駆動輪との間の動力伝達経路にプライマリプーリおよびセカンダリプーリとその両プーリに巻き掛けられたベルトとを有する無段変速機が配設された車両において、前記プライマリプーリの溝幅を変更する為のプライマリプーリ側油圧シリンダと、前記セカンダリプーリの溝幅を変更する為のセカンダリプーリ側油圧シリンダとを備え、目標変速比関連値と実際の変速比関連値との偏差を解消するように前記プライマリプーリ側油圧シリンダにより変速比を制御すると共に、前記ベルトと前記両プーリとの間で滑りが発生しないように前記セカンダリプーリ側油圧シリンダによりベルト挟圧力を制御するベルト式無段変速機の制御装置であって、(b) 前記プライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧および前記セカンダリプーリ側油圧シリンダ内の油圧に基づいてその両油圧の元圧を設定する元圧設定手段と、(c) 変速比を一定に維持する為の定常バランス圧と、変速比関連値の変化速度が大きな程大きくされるものであって変速比を変化させるのに必要な前記プライマリプーリの溝幅を変更する為の変速必要圧とを含む、アップシフト時の前記プライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧を、目標変速比関連値の変化速度に基づいて算出した前記変速必要圧と、実際の変速比関連値の変化速度に基づいて算出した前記変速必要圧とのうち算出結果が高い油圧となる方の算出に用いた変速比関連値に基づいて算出するプライマリ油圧算出手段とを、含むことにある。
このようにすれば、前記プライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧および前記セカンダリプーリ側油圧シリンダ内の油圧に基づいて元圧設定手段によりその両油圧の元圧が設定される場合に、前記定常バランス圧と前記変速必要圧とを含むアップシフト時の前記プライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧が、プライマリ油圧算出手段により目標変速比関連値の変化速度に基づいて算出された前記変速必要圧と、実際の変速比関連値の変化速度に基づいて算出された前記変速必要圧とのうち算出結果が高い油圧となる方の算出に用いた変速比関連値に基づいて算出されるので、アップシフトに際して必要最小限の変速に必要なプライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧が算出され、プライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧を確保する為の元圧が適切に設定される。
ここで、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のベルト式無段変速機の制御装置において、前記元圧設定手段は、前記ベルトの許容負荷を超えないための所定の制限値を上限として前記元圧を設定するものである。このようにすれば、仮に目標変速比関連値が段階的(ステップ的)に変化してプライマリ油圧算出手段により算出されるプライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧が過大になったとしても、ベルトの許容負荷を超えるような過大な元圧が設定されることが回避される。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載のベルト式無段変速機の制御装置において、前記プライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧は、変速比を維持する為の定常バランス圧と、変速比を変更する為の変速必要圧とを含み、前記プライマリ油圧算出手段は、前記変速必要圧を算出する為の予め記憶された算出式から前記目標変速比関連値の変化速度と前記実際の変速比関連値の変化速度とのうちの大きい方の値に基づいて算出された変速必要圧を用いるものである。このようにすれば、プライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧が適切に算出される。
ここで、好適には、前記変速比関連値は、ベルト式無段変速機の変速比(入力回転速度/出力回転速度)に1対1に対応する関連値(相当値)であって、変速比関連値としてその変速比はもちろんのことその他に、例えば車速や出力回転速度(駆動輪側回転速度)などに応じた入力回転速度(駆動源側回転速度)、エンジン回転速度、タービン回転速度などが用いられる。
また、好適には、前記無段変速機の通常の変速制御は、例えば予め定められた変速条件に従って目標変速比を求め、実変速比がその目標変速比になるようにプライマリプーリ側油圧シリンダへの作動油の給排によりプライマリプーリの溝幅を変更して変速比をフィードバック制御したり、車速や出力回転速度(駆動輪側回転速度)などに応じて入力側(駆動源側)の目標回転速度を求め、実際の入力回転速度がその目標回転速度になるようにプライマリプーリ側油圧シリンダへの作動油の給排によりプライマリプーリの溝幅を変更して変速比をフィードバック制御したりするなど、種々の態様を採用できる。
上記予め定められた変速条件は、例えばアクセル操作量などの運転者の出力要求量(加速要求量)および車速(出力回転速度に対応)などの運転状態をパラメータとするマップや演算式などによって設定される。
また、好適には、前記走行用動力源としては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であるエンジンが広く用いられる。さらに、補助的な走行用動力源として、電動機等が上記エンジンに加えて用いられても良い。或いは、走行用動力源として電動機のみが用いられてもよい。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用駆動装置10の構成を説明する骨子図である。この車両用駆動装置10は横置き型自動変速機であって、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に採用されるものであり、走行用の動力源としてエンジン12を備えている。内燃機関にて構成されているエンジン12の出力は、エンジン12のクランク軸、流体式伝動装置としてのトルクコンバータ14から前後進切換装置16、ベルト式の無段変速機(CVT)18、減速歯車装置20を介して差動歯車装置22に伝達され、左右の駆動輪24L、24Rへ分配される。
トルクコンバータ14は、エンジン12のクランク軸に連結されたポンプ翼車14p、およびトルクコンバータ14の出力側部材に相当するタービン軸34を介して前後進切換装置16に連結されたタービン翼車14tを備えており、流体を介して動力伝達を行うようになっている。また、それ等のポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tの間にはロックアップクラッチ26が設けられており、油圧制御回路100(図2、図3参照)内の図示しないロックアップコントロールバルブ(L/C制御弁)などによって係合側油室および解放側油室に対する油圧供給が切り換えられることにより、係合または解放されるようになっており、完全係合させられることによってポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tは一体回転させられる。ポンプ翼車14pには、無段変速機18を変速制御したりベルト挟圧力を発生させたり、ロックアップクラッチ26を係合解放制御したり、或いは各部に潤滑油を供給したりするための油圧をエンジン12により回転駆動されることにより発生する機械式のオイルポンプ28が連結されている。
前後進切換装置16は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置を主体として構成されており、トルクコンバータ14のタービン軸34はサンギヤ16sに一体的に連結され、無段変速機18の入力軸36はキャリア16cに一体的に連結されている一方、キャリア16cとサンギヤ16sは前進用クラッチC1を介して選択的に連結され、リングギヤ16rは後進用ブレーキB1を介してハウジングに選択的に固定されるようになっている。前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1は断続装置に相当するもので、何れも油圧シリンダによって摩擦係合させられる油圧式摩擦係合装置である。
そして、前進用クラッチC1が係合させられるとともに後進用ブレーキB1が解放されると、前後進切換装置16は一体回転状態とされることによりタービン軸34が入力軸36に直結され、前進用動力伝達経路が成立(達成)させられて、前進方向の駆動力が無段変速機18側へ伝達される。また、後進用ブレーキB1が係合させられるとともに前進用クラッチC1が解放されると、前後進切換装置16は後進用動力伝達経路が成立(達成)させられて、入力軸36はタービン軸34に対して逆方向へ回転させられるようになり、後進方向の駆動力が無段変速機18側へ伝達される。また、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1が共に解放されると、前後進切換装置16は動力伝達を遮断するニュートラル(遮断状態)になる。
無段変速機18は、入力軸36に設けられた入力側部材である有効径が可変の入力側可変プーリ(プライマリプーリ)42と、出力軸44に設けられた出力側部材である有効径が可変の出力側可変プーリ(セカンダリプーリ)46と、それ等の可変プーリ42、46に巻き掛けられた伝動ベルト48とを備えており、可変プーリ42、46と伝動ベルト48との間の摩擦力を介して動力伝達が行われる。
可変プーリ42および46は、入力軸36および出力軸44にそれぞれ固定された固定回転体42aおよび46aと、入力軸36および出力軸44に対して軸まわりの相対回転不能かつ軸方向の移動可能に設けられた可動回転体42bおよび46bと、それらの間のV溝幅を変更する推力を付与する入力側油圧シリンダ(プライマリプーリ側油圧シリンダ)42cおよび出力側油圧シリンダ(セカンダリプーリ側油圧シリンダ)46cとを備えて構成されており、入力側油圧シリンダ42cへの作動油の供給排出流量が油圧制御回路100によって制御されることにより、両可変プーリ42、46のV溝幅が変化して伝動ベルト48の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT)が連続的に変化させられる。また、出力側油圧シリンダ46cの油圧(ベルト挟圧Pd)が油圧制御回路100によって調圧制御されることにより、伝動ベルト48が滑りを生じないようにベルト挟圧力が制御される。このような制御の結果として、入力側油圧シリンダ42cの油圧(変速制御圧Pin)が生じるのである。
図2は、図1の車両用駆動装置10などを制御するために車両に設けられた制御系統の要部を説明するブロック線図である。電子制御装置50は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン12の出力制御や無段変速機18の変速制御およびベルト挟圧力制御やロックアップクラッチ26のトルク容量制御等を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用や無段変速機18およびロックアップクラッチ26の油圧制御用等に分けて構成される。
電子制御装置50には、エンジン回転速度センサ52により検出されたクランク軸回転角度(位置)ACR(°)およびエンジン12の回転速度(エンジン回転速度)Nに対応するクランク軸回転速度を表す信号、タービン回転速度センサ54により検出されたタービン軸34の回転速度(タービン回転速度)Nを表す信号、入力軸回転速度センサ56により検出された無段変速機18の入力回転速度である入力軸36の回転速度(入力軸回転速度)NINを表す信号、車速センサ(出力軸回転速度センサ)58により検出された無段変速機18の出力回転速度である出力軸44の回転速度(出力軸回転速度)NOUTすなわち出力軸回転速度NOUTに対応する車速Vを表す車速信号、スロットルセンサ60により検出されたエンジン12の吸気配管32(図1参照)に備えられた電子スロットル弁30のスロットル弁開度θTHを表すスロットル弁開度信号、冷却水温センサ62により検出されたエンジン12の冷却水温Tを表す信号、CVT油温センサ64により検出された無段変速機18等の油圧回路の油温TCVTを表す信号、アクセル開度センサ66により検出されたアクセルペダル68の操作量であるアクセル開度Accを表すアクセル開度信号、フットブレーキスイッチ70により検出された常用ブレーキであるフットブレーキの操作の有無BONを表すブレーキ操作信号、レバーポジションセンサ72により検出されたシフトレバー74のレバーポジション(操作位置)PSHを表す操作位置信号などが供給されている。
また、電子制御装置50からは、エンジン12の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号S、例えば電子スロットル弁30の開閉を制御するためのスロットルアクチュエータ76を駆動するスロットル信号や燃料噴射装置78から噴射される燃料の量を制御するための噴射信号や点火装置80によるエンジン12の点火時期を制御するための点火時期信号などが出力される。また、無段変速機18の変速比γを変化させる為の変速制御指令信号S例えば入力側油圧シリンダ42cへの作動油の流量を制御するソレノイド弁DS1およびソレノイド弁DS2を駆動するための指令信号、伝動ベルト48の挟圧力を調整させる為の挟圧力制御指令信号S例えばベルト挟圧Pdを調圧するリニアソレノイド弁SLSを駆動するための指令信号、ライン油圧Pを制御させる為のライン油圧制御指令信号SPL例えばライン油圧Pを調圧するリニアソレノイド弁SLTを駆動するための指令信号などが油圧制御回路100へ出力される。
シフトレバー74は、例えば運転席の近傍に配設され、順次位置させられている5つのレバーポジション「P」、「R」、「N」、「D」、および「L」(図3参照)のうちの何れかへ手動操作されるようになっている。
「P」ポジション(レンジ)は車両用駆動装置10の動力伝達経路を解放しすなわち車両用駆動装置10の動力伝達が遮断されるニュートラル状態(中立状態)とし且つメカニカルパーキング機構によって機械的に出力軸44の回転を阻止(ロック)するための駐車ポジション(位置)であり、「R」ポジションは出力軸44の回転方向を逆回転とするための後進走行ポジション(位置)であり、「N」ポジションは車両用駆動装置10の動力伝達が遮断されるニュートラル状態とするための中立ポジション(位置)であり、「D」ポジションは無段変速機18の変速を許容する変速範囲で自動変速モードを成立させて自動変速制御を実行させる前進走行ポジション(位置)であり、「L」ポジションは強いエンジンブレーキが作用させられるエンジンブレーキポジション(位置)である。このように、「P」ポジションおよび「N」ポジションは車両を走行させないときに選択される非走行ポジションであり、「R」ポジション、「D」ポジションおよび「L」ポジションは車両を走行させるときに選択される走行ポジションである。
図3は、油圧制御回路100のうち無段変速機18のベルト挟圧力制御、変速比制御、およびシフトレバー74の操作に伴う前進用クラッチC1或いは後進用ブレーキB1の係合油圧制御に関する要部を示す油圧回路図である。図3において、油圧制御回路100は、伝動ベルト48が滑りを生じないように出力側油圧シリンダ46cの油圧であるベルト挟圧Pdを調圧する挟圧力コントロールバルブ110、変速比γが連続的に変化させられるように入力側油圧シリンダ42cへの作動油の流量を制御する変速比コントロールバルブUP114および変速比コントロールバルブDN116、変速制御圧Pinとベルト挟圧Pdとの比率を予め定められた関係とする推力比コントロールバルブ118、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1が係合或いは解放されるようにシフトレバー74の操作に従って油路が機械的に切り換えられるマニュアルバルブ120等を備えている。
ライン油圧Pは、エンジン12により回転駆動される機械式のオイルポンプ28(図1参照)から出力(発生)される作動油圧を元圧として、例えばリリーフ型のプライマリレギュレータバルブ(ライン油圧調圧弁)122によりリニアソレノイド弁SLTの出力油圧である制御油圧PSLTに基づいてエンジン負荷等に応じた値に調圧されるようになっている。
より具体的には、プライマリレギュレータバルブ122は、軸方向へ移動可能に設けられることにより入力ポート122iを開閉してオイルポンプ28から発生される作動油圧を出力ポート122tを経て吸入油路124へ排出するスプール弁子122aと、そのスプール弁子122aを閉弁方向へ付勢する付勢手段としてのスプリング122bと、そのスプリング122bを収容し且つスプール弁子122aに閉弁方向の推力を付与するために制御油圧PSLTを受け入れる油室122cと、スプール弁子122aに開弁方向の推力を付与するためにオイルポンプ28から発生される作動油圧を受け入れる油室122dとを備えている。
このように構成されたプライマリレギュレータバルブ122において、スプリング122bの付勢力をF、油室122cにおける制御油圧PSLTの受圧面積をa、油室122dにおけるライン油圧Pの受圧面積差をbとすると、次式(1)で平衡状態となる。
×b=PSLT×a+F ・・・(1)
従って、ライン油圧Pは、次式(2)で表され、制御油圧PSLTに比例する。
=PSLT×(a/b)+F/b ・・・(2)
このように、プライマリレギュレータバルブ122とリニアソレノイド弁SLTとは、油圧指令値としてのライン油圧制御指令信号SPLに基づいてオイルポンプ28から吐出される作動油をライン油圧Pに調圧する調圧装置として機能する。
モジュレータ油圧Pは、制御油圧PSLTおよびリニアソレノイド弁SLSの出力油圧である制御油圧PSLSの元圧となるものであると共に、電子制御装置50によってデューティ制御されるソレノイド弁DS1の出力油圧である制御油圧PDS1およびソレノイド弁DS2の出力油圧である制御油圧PDS2の元圧となるものであって、ライン油圧Pを元圧としてモジュレータバルブ126により一定圧に調圧されるようになっている。
出力油圧PLM2は、ライン油圧Pを元圧としてライン圧モジュレータNO.2バルブ128により制御油圧PSLTに基づいて調圧されるようになっている。
前記マニュアルバルブ120において、入力ポート120aには出力油圧PLM2が供給される。そして、シフトレバー74が「D」ポジション或いは「L」ポジションに操作されると、出力油圧PLM2が前進走行用出力圧として前進用出力ポート120fを経て前進用クラッチC1に供給され且つ後進用ブレーキB1内の作動油が後進用出力ポート120rから排出ポートEXを経て例えば大気圧にドレーン(排出)されるようにマニュアルバルブ120の油路が切り換えられ、前進用クラッチC1が係合させられると共に後進用ブレーキB1が解放させられる。
また、シフトレバー74が「R」ポジションに操作されると、出力油圧PLM2が後進走行用出力圧として後進用出力ポート120rを経て後進用ブレーキB1に供給され且つ前進用クラッチC1内の作動油が前進用出力ポート120fから排出ポートEXを経て例えば大気圧にドレーン(排出)されるようにマニュアルバルブ120の油路が切り換えられ、後進用ブレーキB1が係合させられると共に前進用クラッチC1が解放させられる。
また、シフトレバー74が「P」ポジションおよび「N」ポジションに操作されると、入力ポート120aから前進用出力ポート120fへの油路および入力ポート120aから後進用出力ポート120rへの油路がいずれも遮断され且つ前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1内の作動油が何れもマニュアルバルブ120からドレーンされるようにマニュアルバルブ120の油路が切り換えられ、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1が共に解放させられる。
前記変速比コントロールバルブUP114は、軸方向へ移動可能に設けられることによりライン油圧Pを入力ポート114iから入出力ポート114jを経て入力側可変プーリ42へ供給可能且つ入出力ポート114kを閉弁するアップシフト位置と入力側可変プーリ42が入出力ポート114jを介して入出力ポート114kと連通させられる原位置とに位置させられるスプール弁子114aと、そのスプール弁子114aを原位置側に向かって付勢する付勢手段としてのスプリング114bと、そのスプリング114bを収容し且つスプール弁子114aに原位置側に向かう推力を付与するために制御油圧PDS2を受け入れる油室114cと、スプール弁子114aにアップシフト位置側に向かう推力を付与するために制御油圧PDS1を受け入れる油室114dとを備えている。
また、変速比コントロールバルブDN116は、軸方向へ移動可能に設けられることにより入出力ポート116jが排出ポートEXと連通させられるダウンシフト位置と入出力ポート116jが入出力ポート116kと連通させられる原位置とに位置させられるスプール弁子116aと、そのスプール弁子116aを原位置側に向かって付勢する付勢手段としてのスプリング116bと、そのスプリング116bを収容し且つスプール弁子116aに原位置側に向かう推力を付与するために制御油圧PDS1を受け入れる油室116cと、スプール弁子116aにダウンシフト位置側に向かう推力を付与するために制御油圧PDS2を受け入れる油室116dとを備えている。
このように構成された変速比コントロールバルブUP114および変速比コントロールバルブDN116において、中心線より左側半分に示すようにスプール弁子114aがスプリング114bの付勢力に従って原位置に保持されている閉じ状態では、入出力ポート114jと入出力ポート114kとが連通させられ、入力側可変プーリ42(入力側油圧シリンダ42c)の作動油が入出力ポート116jへ流通することが許容される。また、中心線より右側半分に示すようにスプール弁子116aがスプリング116bの付勢力に従って原位置に保持されている閉じ状態では、入出力ポート116jと入出力ポート116kとが連通させられ、推力比コントロールバルブ118からの推力比制御油圧Pτが入出力ポート114kへ流通することが許容される。
また、制御油圧PDS1が油室114dへ供給されると、中心線より右側半分に示すようにスプール弁子114aがその制御油圧PDS1に応じた推力によりスプリング114bの付勢力に抗してアップシフト位置側へ移動させられ、ライン油圧Pが制御油圧PDS1に対応する流量で入力ポート114iから入出力ポート114jを経て入力側油圧シリンダ42cへ供給されると共に、入出力ポート114kが遮断されて変速比コントロールバルブDN116側への作動油の流通が阻止される。これにより、変速制御圧Pinが高められ、入力側可変プーリ42のV溝幅が狭くされて変速比γが小さくされるすなわち無段変速機18がアップシフトされる。
また、制御油圧PDS2が油室116dへ供給されると、中心線より左側半分に示すようにスプール弁子116aがその制御油圧PDS2に応じた推力によりスプリング116bの付勢力に抗してダウンシフト位置側へ移動させられ、入力側油圧シリンダ42cの作動油が制御油圧PDS2に対応する流量で入出力ポート114jから入出力ポート114kさらに入出力ポート116jを経て排出ポートEXから排出される。これにより、変速制御圧Pinが低められ、入力側可変プーリ42のV溝幅が広くされて変速比γが大きくされるすなわち無段変速機18がダウンシフトされる。
このように、ライン油圧Pは変速制御圧Pinの元圧となるものであって、制御油圧PDS1が出力されると変速比コントロールバルブUP114に入力されたライン油圧Pが入力側油圧シリンダ42cへ供給されて変速制御圧Pinが高められて連続的にアップシフトされ、制御油圧PS2が出力されると入力側油圧シリンダ42cの作動油が排出ポートEXから排出されて変速制御圧Pinが低められて連続的にダウンシフトされる。
例えば図4に示すようにアクセル開度Accをパラメータとして車速Vと無段変速機18の目標入力回転速度である目標入力軸回転速度NIN との予め記憶された関係(変速マップ)から実際の車速Vおよびアクセル開度Accで示される車両状態に基づいて設定される目標入力軸回転速度NIN と実際の入力軸回転速度(以下、実入力軸回転速度という)NINとが一致するように、それ等の回転速度差(偏差)ΔNIN(=NIN −NIN)に応じて無段変速機18の変速がフィードバック制御により実行される、すなわち入力側油圧シリンダ42cに対する作動油の供給および排出により両可変プーリ42、46のV溝幅が変化させられて変速比γがフィードバック制御により連続的に変化させられる。
図4の変速マップは変速条件に相当するもので、車速Vが小さくアクセル開度Accが大きい程大きな変速比γになる目標入力軸回転速度NIN が設定されるようになっている。また、車速Vは出力軸回転速度NOUTに対応するため、入力軸回転速度NINの目標値である目標入力軸回転速度NIN は目標変速比γ(=NIN /NOUT)に対応し、無段変速機18の最小変速比γmin と最大変速比γmax の範囲内で定められる。
また、制御油圧PDS1は変速比コントロールバルブDN116の油室116cに供給され、制御油圧PDS2に拘らずその変速比コントロールバルブDN116を閉じ状態としてダウンシフトを制限する一方、制御油圧PDS2は変速比コントロールバルブUP114の油室114cに供給され、制御油圧PDS1に拘らずその変速比コントロールバルブUP114を閉じ状態としてアップシフトを禁止するようになっている。つまり、制御油圧PDS1および制御油圧PDS2が共に供給されないときはもちろんであるが、制御油圧PDS1および制御油圧PDS2が共に供給されるときにも、変速比コントロールバルブUP114および変速比コントロールバルブDN116は何れも原位置に保持されている閉じ状態とされる。これにより、電気系統の故障などでソレノイド弁DS1、DS2の一方が機能しなくなり、制御油圧PDS1または制御油圧PDS2が最大圧で出力され続けるオンフェール時となった場合でも、急なアップシフトやダウンシフトが生じたり、その急変速に起因してベルト滑りが発生したりすることが防止される。
前記挟圧力コントロールバルブ110は、軸方向へ移動可能に設けられることにより入力ポート110iを開閉してライン油圧Pを入力ポート110iから出力ポート110tを経て出力側可変プーリ46および推力比コントロールバルブ118へベルト挟圧Pdを供給可能にするスプール弁子110aと、そのスプール弁子110aを開弁方向へ付勢する付勢手段としてのスプリング110bと、そのスプリング110bを収容し且つスプール弁子110aに開弁方向の推力を付与するために制御油圧PSLSを受け入れる油室110cと、スプール弁子110aに閉弁方向の推力を付与するために出力ポート110tから出力されたベルト挟圧Pdを受け入れるフィードバック油室110dと、スプール弁子110aに閉弁方向の推力を付与するためにモジュレータ油圧Pを受け入れる油室110eとを備えている。
このように構成された挟圧力コントロールバルブ110において、伝動ベルト48が滑りを生じないように制御油圧PSLSをパイロット圧としてライン油圧Pが連続的に調圧制御されることにより、出力ポート110tからベルト挟圧Pdが出力される。このように、ライン油圧Pはベルト挟圧Pdの元圧となるものである。
例えば図5に示すように伝達トルクに対応するアクセル開度Accをパラメータとして変速比γとベルト挟圧力Pdとのベルト滑りが生じないように予め実験的に求められて記憶された関係(ベルト挟圧力マップ)から実際の変速比γおよびアクセル開度Accで示される車両状態に基づいて決定(算出)されたベルト挟圧力Pdが得られるように出力側油圧シリンダ46cのベルト挟圧Pdが調圧され、このベルト挟圧Pdに応じてベルト挟圧力Pdすなわち可変プーリ42、46と伝動ベルト48との間の摩擦力が増減させられる。
前記推力比コントロールバルブ118は、軸方向へ移動可能に設けられることにより入力ポート118iを開閉してライン油圧Pを入力ポート118iから出力ポート118tを経て変速比コントロールバルブDN116へ推力比制御油圧Pτを供給可能にするスプール弁子118aと、そのスプール弁子118aを開弁方向へ付勢する付勢手段としてのスプリング118bと、そのスプリング118bを収容し且つスプール弁子118aに開弁方向の推力を付与するためにベルト挟圧Pdを受け入れる油室118cと、スプール弁子118aに閉弁方向の推力を付与するために出力ポート118tから出力された推力比制御油圧Pτを受け入れるフィードバック油室118dとを備えている。
このように構成された推力比コントロールバルブ118において、油室118cにおけるベルト挟圧Pdの受圧面積をa、フィードバック油室118dにおける推力比制御油圧Pτの受圧面積をb、スプリング118bの付勢力をFとすると、次式(3)で平衡状態となる。
τ×b=Pd×a+F ・・・(3)
従って、推力比制御油圧Pτは、次式(4)で表され、ベルト挟圧Pdに比例する。
τ=Pd×(a/b)+F/b ・・・(4)
そして、制御油圧PDS1および制御油圧PDS2が共に供給されないか、或いは所定圧以上の制御油圧PDS1および所定圧以上の制御油圧PDS2がともに供給されて、変速比コントロールバルブUP114および変速比コントロールバルブDN116が何れも原位置に保持されている閉じ状態とされたときには、推力比制御油圧Pτが入力側油圧シリンダ42cに供給されることから、変速制御圧Pinが推力比制御油圧Pτと一致させられる。つまり、推力比コントロールバルブ118により変速制御圧Pinとベルト挟圧Pdとの比率を予め定められた関係に保つ推力比制御油圧Pτすなわち変速制御圧Pinが出力される。
例えば、車速センサ58の精度上所定車速未満の極低車速では車速Vの検出精度が劣ることから、このような極低車速走行時や発進時には回転速度差(偏差)ΔNINを解消するための変速比γのフィードバック制御に替えて、制御油圧PDS1および制御油圧PDS2を供給せず変速比コントロールバルブUP114および変速比コントロールバルブDN116を何れも閉じ状態とする所謂閉じ込み制御を実行する。これにより、車両発進時には変速制御圧Pinとベルト挟圧Pdとの比率を予め定められた関係とするようにPdに比例するPinが入力側油圧シリンダ42cへ供給されて、車両停車時から極低車速時における伝動ベルト48のベルト滑りが防止されると共に、このとき例えば最大変速比γmaxに対応する推力比τ(=出力側油圧シリンダ推力WOUT/入力側油圧シリンダ推力WIN;WOUTはベルト挟圧Pd×出力側油圧シリンダ46cの断面積、WINは変速制御圧Pin×入力側油圧シリンダ42cの断面積)より大きな推力比τが可能なように上記式(4)の右辺第1項の(a/b)やFS/bが設定されていると、最大変速比γmax又はその近傍の変速比γmax’にて良好な発進が行われる。また、上記所定車速は、所定回転部材の回転速度例えば入力軸回転速度NINが検出不可能な回転速度となる車速Vとして予め定められたフィードバック制御を実行可能な下限の車速であって、例えば2km/h程度に設定されている。
図6は、電子制御装置50による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図6において、目標入力回転設定手段150は、例えば図4に示すような予め記憶された変速マップから実際の車速Vおよびアクセル開度Accで示される車両状態に基づいて入力軸回転速度NINの目標入力軸回転速度NIN を設定する。
変速制御手段152は、実入力軸回転速度NINが前記目標入力回転設定手段150によって設定された目標入力軸回転速度NIN と一致するように、回転速度差ΔNIN(=NIN −NIN)に応じて無段変速機18の変速をフィードバック制御により実行する。すなわち、入力側油圧シリンダ42cに対する作動油の流量を制御することにより両可変プーリ42、46のV溝幅を変化させる変速制御指令信号(油圧指令)Sを油圧制御回路100へ出力して変速比γを連続的に変化させる。
ベルト挟圧力設定手段154は、例えば図5に示すような予め実験的に求められて記憶されたベルト挟圧力マップから、実際のアクセル開度Accおよび電子制御装置50により実際の入力軸回転速度NINおよび出力軸回転速度NOUTに基づいて算出される実変速比γ(=NIN/NOUT)で示される車両状態に基づいてベルト挟圧力Pdを設定する。つまり、ベルト挟圧力設定手段154は、ベルト挟圧力Pdが得られる為の出力側油圧シリンダ46cのベルト挟圧Pdを設定する。
ベルト挟圧力制御手段156は、前記ベルト挟圧力設定手段154により設定されたベルト挟圧力Pdが得られる為の出力側油圧シリンダ46cのベルト挟圧Pdに調圧する挟圧力制御指令信号Sを油圧制御回路100へ出力してベルト挟圧力Pdを増減させる。
油圧制御回路100は、上記変速制御指令信号Sに従って無段変速機18の変速が実行されるようにソレノイド弁DS1およびソレノイド弁DS2を作動させて入力側油圧シリンダ42cへの作動油の供給・排出量を制御すると共に、上記挟圧力制御指令信号Sに従ってベルト挟圧力Pdが増減されるようにリニアソレノイド弁SLSを作動させてベルト挟圧Pdを調圧する。
エンジン出力制御手段158は、エンジン12の出力制御の為にエンジン出力制御指令信号S、例えばスロットル信号や噴射信号や点火時期信号などをそれぞれスロットルアクチュエータ76や燃料噴射装置78や点火装置80へ出力する。例えば、エンジン出力制御手段158は、アクセル開度Accに応じたスロットル開度θTHとなるように電子スロットル弁30を開閉するスロットル信号をスロットルアクチュエータ76へ出力してエンジントルクTを制御する。
ところで、変速性能例えば変速応答性を良好なものとする為に変速比γがフィードバック制御されるときに必要な変速制御圧Pin(以下、必要Pin圧という)およびベルト挟圧力Pdを発生させる為のベルト挟圧Pd(以下、Pd圧という)を確保できるよう、それら必要Pin圧やPd圧の元圧であるライン油圧Pを設定する必要がある。
つまり、ライン油圧Pが必要Pin圧やPd圧よりも比較的高いと変速応答性が良くベルト滑りも生じ難いが、必要以上に高いと燃費が悪化する要因となる。また、ライン油圧Pが必要Pin圧より低いと変速応答性が低下する要因となったり、ライン油圧PがPd圧よりも低いとベルト滑りが生じ易くなる要因となる。
そこで、元圧設定手段としてのライン油圧設定手段160は、ソレノイド弁DS1およびソレノイド弁DS2による入力側油圧シリンダ42cに対する作動油の流量制御とリニアソレノイド弁SLSによるPd圧の制御とは独立してリニアソレノイド弁SLTにより制御されるライン油圧Pを、必要Pin圧とPd圧とのいずれか高い方の油圧に基づいて設定する。
例えば、ライン油圧設定手段160は、必要Pin圧とPd圧とのそれぞれにライン油圧Pの制御精度や車両状態を考慮した所定の余裕値を加えた油圧のいずれか高い方の油圧に基づいてライン油圧Pを設定する。
図7は、ライン油圧Pを設定する考え方の一例を説明するための図である。図7に示すように、所定の余裕値として予め実験的に求めて定められた基準余裕値EXは、必要Pin圧においては必要Pin圧基準余裕値EXinであり、Pd圧においてはPd圧基準余裕値EXdである。このように、基準余裕値EXは、必要Pin圧とPd圧とではそれぞれ異なる値が設定される。そして、必要Pin圧に必要Pin圧基準余裕値EXinを加えた油圧とPd圧にPd圧基準余裕値EXdを加えた油圧とのいずれか高い方の油圧が必要なライン油圧Pとして設定され、その必要なライン油圧Pが得られる為のライン油圧制御指令信号SPLが出力される。
具体的には、Pd圧は、ベルト挟圧力Pdが得られる為のPd圧となるようにベルト挟圧力制御手段156による挟圧力制御指令信号Sに従ってリニアソレノイド弁SLSを作動させて直接的に調圧制御される油圧である。よって、ライン油圧Pの設定に用いられるPd圧は、前記ベルト挟圧力設定手段154により設定されたベルト挟圧力Pdが得られる為のPd圧がそのまま用いられる。
一方、必要Pin圧は、目標入力軸回転速度NIN (或いは目標変速比γ)となるようにフィードバック制御される際の作動油の流量制御およびベルト挟圧力制御により結果として生じさせられる油圧であって、直接的に調圧制御されるものではない。よって、ライン油圧Pの設定に用いられる必要Pin圧は、推定値として算出される必要がある。
この必要Pin圧は、変速比γを一定に維持する為の油圧である定常バランス圧Pcと、変速比γを変更する為の油圧である変速必要圧Pvとを含んでおり、入力側油圧シリンダ42cの作動油が排出されて入力側可変プーリ42のV溝幅が広くされるダウンシフト時の必要Pin圧は、専ら変速比γを一定に維持するのに必要な定常バランス圧Pcとされるが、アップシフト時の必要Pin圧は、その定常バランス圧Pcに、変速比γを小さくする側(γmin側)へ変化させるのに必要な入力側可変プーリ42のV溝幅を狭くするための入力側油圧シリンダ推力WINを確保できる変速必要圧Pvを上乗せした油圧とされる。
例えば、上記変速必要圧Pvは、変速比の変化速度すなわち変速速度の関数として求められる。このとき、その変速速度として目標変速比γの変化速度(以下、目標変速速度という)d(γ)/dtを用いた場合には、目標変速比γに対して実変速比γに遅れが生じているときに目標変速比γが一定値になると、アップシフトが継続しているにも拘わらず変速必要圧Pvが零とされてアップシフトが更に遅れる可能性がある。一方、その変速速度として実変速比γの変化速度(以下、実変速速度という)d(γ)/dtを用いた場合には、目標変速比γに対して実変速比γに遅れが生じていると、目標変速速度d(γ)/dtを用いた場合に比較して変速必要圧Pvが小さくされて変速応答性が低下する可能性がある。
そこで、プライマリ油圧算出手段としての必要Pin圧算出手段162は、目標変速比γと実変速比γとのうち変速必要圧Pvの算出結果が高い油圧となる方の変速比に基づいてアップシフト時の必要Pin圧を算出する。
図8は、アップシフト時の必要Pin圧を算出する考え方の一例を説明するための図である。図8に示すように、アップシフト時は定常バランス圧Pcに斜線部Aの変速必要圧Pvを加えた油圧が必要Pin圧として算出される。その変速必要圧Pvは、変速速度に基づいて求められ変速速度が大きな程大きくされるものであり、図8のt時点乃至t時点においては大きな方の変速速度である目標変速速度d(γ)/dtに基づいて求められ、t時点乃至t時点においては大きな方の変速速度である実変速速度d(γ)/dtに基づいて求められている。このようにして変速必要圧Pvを求めることにより、t時点乃至t時点に示すように目標変速比γが一定値になっても変速が継続している間は、目標変速比γへの追従性が悪化しないように適正な変速必要圧Pvが得られる。また、t時点乃至t時点に示すように実変速比γの変化が遅れても目標変速比γへの追従性が悪化しないように適正な変速必要圧Pvが得られる。
前記必要Pin圧算出手段162は、定常バランス圧Pcを算出する定常バランス圧算出手段164と、アップシフト時には前記目標入力回転設定手段150により設定された目標入力軸回転速度NIN に基づいて電子制御装置50により算出される目標変速比γ(=NIN /NOUT)に基づく変速必要圧PvMおよび実変速比γに基づく変速必要圧PvJを算出する変速必要圧算出手段166とを備え、ダウンシフト時にはこの定常バランス圧算出手段164により算出された定常バランス圧Pcをそのまま必要Pin圧とする一方で、アップシフト時にはこの変速必要圧算出手段166により算出された変速必要圧PvMと変速必要圧PvJとのいずれか高い方の変速必要圧Pvを最大変速必要圧Pvmaxとして選択すると共に、この定常バランス圧算出手段164により算出された定常バランス圧Pcに、その選択した最大変速必要圧Pvmaxを加算した油圧値を必要Pin圧(=Pc+Pvmax)として算出する。
例えば、前記定常バランス圧算出手段164は、変速比γ、入力トルクTIN、およびPd圧等を変数として定常バランス圧Pcを推定する為の予め実験的に求めて記憶された関係(算出式、Pc=f(γ、TIN、Pd圧))から、実変速比γ、入力トルクTINに相当するエンジントルク推定値TE0、および前記ベルト挟圧力設定手段154により設定されたPd圧等に基づいて定常バランス圧Pcを算出する。
また、前記変速必要圧算出手段166は、変速速度d(γ)/dtを変数として変速必要圧Pvを推定する為の予め実験的に求めて記憶された関係(算出式、Pv=f(d(γ)/dt))から、電子制御装置50により目標変速比γに基づいて算出される目標変速速度d(γ)/dtに基づいて変速必要圧PvMを算出すると共に、電子制御装置50により実変速比γに基づいて算出される実変速速度d(γ)/dtに基づいて変速必要圧PvJを算出する。
エンジントルク算出手段168は、例えば図9に示すようなスロットル弁開度θTHをパラメータとしてエンジン回転速度Nとエンジントルク推定値TE0との予め実験的に求めて記憶された関係(エンジントルクマップ)から実際のエンジン回転速度Nおよびスロットル弁開度θTHに基づいて推定されるエンジントルク推定値TE0を算出する。
ここで、前記基準余裕値EXの設定について以下により詳細に説明する。
Pd圧は、前述したように、ベルト挟圧力Pdが得られる為のPd圧となるように直接的に調圧制御される油圧である。よって、Pd圧基準余裕値設定手段170は、前記ライン油圧制御指令信号SPLと実際のライン油圧Pとのばらつきのみを考慮して、すなわちライン油圧制御指令信号SPLに対して実際のライン油圧Pがばらついたとしてもその実際のライン油圧PがPd圧を上回るように、予め実験的に定められて記憶されたPd圧基準余裕値EXdを設定する。
一方、必要Pin圧は、前述したように、直接的に調圧制御されるものではなく、必要Pin圧算出手段162により推定値として算出される油圧である。また、一定の変速比γに維持するようにフィードバック制御を行うにはある程度の余裕代が必要である。よって、必要Pin圧基準余裕値設定手段172は、前記ライン油圧制御指令信号SPLと実際のライン油圧Pのばらつきのみを考慮して設定されたPd圧基準余裕値EXdよりも大きくなるように、予め実験的に定められて記憶された必要Pin圧基準余裕値EXinを設定する。このように、必要Pin圧とPd圧とではそれぞれ異なる基準余裕値EXが設定されるのである。
また、Pd圧基準余裕値設定手段170および必要Pin圧基準余裕値設定手段172は、車両状態(走行状態)に基づいてそれぞれPd圧基準余裕値EXdおよび必要Pin圧基準余裕値EXinを変更する。
例えば、Pd圧基準余裕値設定手段170および必要Pin圧基準余裕値設定手段172は、作動油温が低温となる低油温時には、通常の作動油温となる通常油温時に比較して前記ライン油圧制御指令信号SPLに対する実際のライン油圧Pの制御精度が低下してそのライン油圧制御指令信号SPLに対する実際のライン油圧Pのばらつきが大きくなることから、それぞれ通常油温時に比較して大きなPd圧基準余裕値EXdおよび必要Pin圧基準余裕値EXinを設定する。より具体的には、低油温ほど大きくなるようにそれぞれPd圧基準余裕値EXdおよび必要Pin圧基準余裕値EXinを設定する。或いは、所定の低油温時には通常油温時に比較して予め実験的に求めて記憶された所定値分だけ大きくなるようにそれぞれPd圧基準余裕値EXdおよび必要Pin圧基準余裕値EXinを設定する。上記通常油温は、例えば暖機完了後の油温が想定される。
また、Pd圧基準余裕値設定手段170および必要Pin圧基準余裕値設定手段172は、一定の変速比γが維持されるような定常走行時には、変速比γを変化させる変速時に比較して変速比γの変動が極めて小さく、変速比γを変化させる為の余裕分が小さくて済むことから、それぞれ変速時に比較して小さなPd圧基準余裕値EXdおよび必要Pin圧基準余裕値EXinを設定する。例えば、定常走行時には通常変速時よりも予め実験的に求めて記憶された所定値分だけ小さくなるようにそれぞれPd圧基準余裕値EXdおよび必要Pin圧基準余裕値EXinを設定する。この通常変速は、変速比γの変化速度が所定値を超えない範囲で変速比γが変化させられる変速である。
また、Pd圧基準余裕値設定手段170および必要Pin圧基準余裕値設定手段172は、急変速が必要となるような走行時には、すなわち変速比γの変化速度が所定値を超えて変速比γが変化させられる急変速時には、変速比γを大きく変化させる為に大きな余裕分が必要であることから、それぞれ通常変速時や定常走行時に比較して大きなPd圧基準余裕値EXdおよび必要Pin圧基準余裕値EXinを設定する。例えば、急変速時には通常変速時よりも予め実験的に求めて記憶された所定値分だけ大きくなるようにそれぞれPd圧基準余裕値EXdおよび必要Pin圧基準余裕値EXinを設定する。上記急変速が必要となるような走行時は、図4の矢印Aに示すようなアクセルペダル68の急戻し操作が行われて急増速であるオフアップシフトが実行される走行時や、矢印Bに示すような目標入力軸回転速度NIN の下限値に沿って変速比γが変化させられて急増速となる走行時等が想定される。
このように、Pd圧基準余裕値設定手段170および必要Pin圧基準余裕値設定手段172により車両状態に基づいてそれぞれPd圧基準余裕値EXdおよび必要Pin圧基準余裕値EXinが適切に設定される。
前記ライン油圧設定手段160は、Pd圧に基づいてPd圧用ライン油圧Pdを算出するPd圧用ライン油圧算出手段174と、必要Pin圧に基づいてPin圧用ライン油圧Pinを算出するPin圧用ライン油圧算出手段176と、上記Pd圧用ライン油圧PdとPin圧用ライン油圧Pinとのいずれか高い方のライン油圧を択一的に選択する最大圧選択手段178とを備え、最大圧選択手段178により選択された高い方のライン油圧を必要なライン油圧Pとして設定する。
例えば、前記Pd圧用ライン油圧算出手段174は、前記ベルト挟圧力設定手段154により設定されたベルト挟圧力Pdすなわちベルト挟圧力Pdが得られる為のPd圧に、前記Pd圧基準余裕値設定手段170により設定されたPd圧基準余裕値EXdを加算した油圧値をPd圧用ライン油圧Pdとして算出する。
また、前記Pin圧用ライン油圧算出手段176は、前記必要Pin圧算出手段162により算出された必要Pin圧に、前記必要Pin圧基準余裕値設定手段172により設定された必要Pin圧基準余裕値EXinを加算した油圧値をPin圧用ライン油圧Pinとして算出する。
そして、前記ライン油圧設定手段160は、前記最大圧選択手段178により選択されたPd圧用ライン油圧PdとPin圧用ライン油圧Pinとのいずれか高い方のライン油圧を必要なライン油圧Pとして設定する。これにより、変速に必要な必要Pin圧とベルト挟圧力に必要なPd圧とに対して必要最小限のライン油圧Pが適切に設定されて変速性能とベルト挟圧力とが確保される。
但し、ライン油圧設定手段160は、仮に目標変速比γが段階的(ステップ的)に変化して前記必要Pin圧算出手段162により算出される必要Pin圧が過大になったとしても、すなわち仮に目標変速比γが段階的(ステップ的)に変化して前記変速必要圧算出手段166により算出される変速必要圧PvMが過大になったとしても、伝動ベルト48の許容負荷を超えるような過大なライン油圧Pが設定されることが回避されるように、所定の制限値を上限としてライン油圧Pを設定する。上記所定の制限値は、ライン油圧Pが伝動ベルト48の許容負荷を超えないための予め実験的に求められて定められた図7に示すようなライン油圧MAXガードである。このライン油圧MAXガードは、伝動ベルト48の許容負荷に替えて或いは加えて、燃費を考慮して定められても良い。
ライン油圧制御手段180は、前記ライン油圧設定手段160により設定された必要なライン油圧Pが得られる為のライン油圧制御指令信号SPLを油圧制御回路100へ出力してライン油圧Pを調圧させる。
油圧制御回路100は、上記ライン油圧制御指令信号SPLに従ってライン油圧Pが調圧されるようにリニアソレノイド弁SLTを作動させる。
図10は、電子制御装置50の制御作動の要部すなわち必要Pin圧およびPd圧に基づいてライン油圧Pを適切に設定する為の制御作動を説明するメインルーチンのフローチャートであり、例えば数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行されるものである。また、図11は、この図10に示すフローチャートの必要Pin圧算出処理部分のサブルーチンを表すフローチャートである。
先ず、前記ベルト挟圧力設定手段154に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1において、例えば図5に示すようなベルト挟圧力マップから実際の変速比γおよびアクセル開度Accに基づいてベルト挟圧力Pdすなわちベルト挟圧力Pdが得られる為のPd圧が設定される。
また、前記Pd圧基準余裕値設定手段170に対応するS2において、予め実験的に定められて記憶されたPd圧基準余裕値EXdが設定される。なお、このPd圧基準余裕値EXdは車両状態(走行状態)に基づいて変更される。
また、図11のS31乃至S35に対応するS3において、必要Pin圧が算出される。すなわち、図11において、前記定常バランス圧算出手段164に対応するS31において、定常バランス圧Pcを推定する為の予め実験的に求めて記憶された関係(Pc=f(γ、TIN、Pd圧))から、実変速比γ、入力トルクTINに相当するエンジントルク推定値TE0、および前記S1にて設定されたPd圧等に基づいて定常バランス圧Pcが算出される。また、前記変速必要圧算出手段166に対応するS32において、アップシフト時には変速必要圧Pvを推定する為の予め実験的に求めて記憶された関係(Pv=f(d(γ)/dt))から目標変速速度d(γ)/dtに基づいて変速必要圧PvMが算出される。また、前記変速必要圧算出手段166に対応するS33において、アップシフト時には変速必要圧Pvを推定する為の予め実験的に求めて記憶された関係(Pv=f(d(γ)/dt))から実変速速度d(γ)/dtに基づいて変速必要圧PvJが算出される。このS32およびS33に続いて前記必要Pin圧算出手段162に対応するS34において、アップシフト時には前記S32にて算出された変速必要圧PvMと前記S33にて算出された変速必要圧PvJとのいずれか高い方の変速必要圧Pvが最大変速必要圧Pvmaxとして選択される。更に、上記S31およびS34に続いて前記必要Pin圧算出手段162に対応するS35において、ダウンシフト時には前記S31にて算出された定常バランス圧Pcがそのまま必要Pin圧とされる一方で、アップシフト時には前記S31にて算出された定常バランス圧Pcに、前記S34にて選択された最大変速必要圧Pvmaxが加算された油圧値が必要Pin圧(=Pc+Pvmax)として算出される。
図10に戻り、前記必要Pin圧基準余裕値設定手段172に対応するS4において、上記Pd圧基準余裕値EXdよりも大きくなるように予め実験的に定められて記憶された必要Pin圧基準余裕値EXinが設定される。なお、この必要Pin圧基準余裕値EXinはPd圧基準余裕値EXdと同様に車両状態(走行状態)に基づいて変更される。
前記S1乃至S4に続いて前記ライン油圧設定手段160(Pd圧用ライン油圧算出手段174、Pin圧用ライン油圧算出手段176、最大圧選択手段178)に対応するS5において、前記S1にて設定されたPd圧に前記S2にて設定されたPd圧基準余裕値EXdが加算された油圧値がPd圧用ライン油圧Pdとして算出され、前記S3にて算出された必要Pin圧に前記S4にて設定された必要Pin圧基準余裕値EXinが加算された油圧値がPin圧用ライン油圧Pinとして算出され、そのPd圧用ライン油圧PdとPin圧用ライン油圧Pinとのいずれか高い方のライン油圧が択一的に選択され、その選択された高い方のライン油圧が必要なライン油圧Pとして設定される。
上述のように、本実施例によれば、必要Pin圧とPd圧とのいずれか高い方の油圧に基づいてライン油圧設定手段160により必要Pin圧およびPd圧の元圧であるライン油圧Pが設定される場合に、必要Pin圧算出手段162により目標変速比γと実変速比γとのうち変速必要圧Pvの算出結果が高い油圧となる方の変速比に基づいてアップシフト時の必要Pin圧が算出されるので、アップシフトに際して必要最小限の変速に必要な必要Pin圧が算出され、その必要Pin圧を確保する為のライン油圧Pが適切に設定される。
また、本実施例によれば、ライン油圧設定手段160により伝動ベルト48の許容負荷を超えないためのライン油圧MAXガードを上限としてライン油圧Pが設定されるので、仮に目標変速比γが段階的(ステップ的)に変化して前記必要Pin圧算出手段162により算出される必要Pin圧が過大になったとしても、伝動ベルト48の許容負荷を超えるような過大なライン油圧Pが設定されることが回避される。
また、本実施例によれば、必要Pin圧は、変速比γを一定に維持する為の定常バランス圧Pcと、変速比γを変更する為の変速必要圧Pvとを含み、変速必要圧Pvとして必要Pin圧算出手段162により変速必要圧Pvを算出する為の予め記憶された算出式から目標変速速度d(γ)/dtと実変速速度d(γ)/dtとのうちの算出結果が大きい方の変速速度d(γ)/dtに基づいて算出された最大変速必要圧Pvmaxが用いられるので、必要Pin圧が適切に算出される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例において、必要Pin圧算出手段162は、変速必要圧PvMと変速必要圧PvJとのいずれか高い方の変速必要圧Pvに基づいてアップシフト時の必要Pin圧を算出することにより、目標変速比γ(目標変速速度d(γ)/dt)と実変速比γ(実変速速度d(γ)/dt)とのうち変速必要圧Pvの算出結果が高い油圧となる方の変速比γ(変速速度d(γ)/dt)に基づいてアップシフト時の必要Pin圧を算出したが、目標変速速度d(γ)/dtと実変速速度d(γ)/dtとのいずれか大きい方の変速速度を選択し、変速必要圧Pvを算出する為の予め記憶された算出式からその選択した変速速度に基づいて算出された最大変速必要圧Pvmaxを用いてアップシフト時の必要Pin圧を算出しても良い。
また、前述の実施例における入力軸回転速度NINやそれに関連する目標入力軸回転速度NIN などは、それら入力軸回転速度NINなどに替えて、エンジン回転速度Nやそれに関連する目標エンジン回転速度N など、或いはタービン回転速度Nやそれに関連する目標タービン回転速度N などであっても良い。
また、前述の実施例において、流体伝動装置としてロックアップクラッチ26が備えられているトルクコンバータ14が用いられていたが、ロックアップクラッチ26は必ずしも設けられなくてもよく、またトルクコンバータ14に替えて、トルク増幅作用のない流体継手(フルードカップリング)などの他の流体式動力伝達装置が用いられてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用された車両用駆動装置を説明する骨子図である。 図1の車両用駆動装置などを制御するために車両に設けられた制御系統の要部を説明するブロック線図である。 油圧制御回路のうち無段変速機のベルト挟圧力制御、変速比制御、およびシフトレバーの操作に伴う前進用クラッチ或いは後進用ブレーキの係合油圧制御に関する要部を示す油圧回路図である。 無段変速機の変速制御において目標入力回転速度を求める際に用いられる変速マップの一例を示す図である。 無段変速機の挟圧力制御において変速比等に応じてベルト挟圧力を求めるベルト挟圧力マップの一例を示す図である。 図2の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 ライン油圧を設定する考え方の一例を説明するための図である。 アップシフト時の必要Pin圧を算出する考え方の一例を説明するための図である。 スロットル弁開度をパラメータとしてエンジン回転速度とエンジントルク推定値との予め実験的に求められて記憶された関係(エンジントルクマップ)の一例を示す図である。 図2の電子制御装置の制御作動の要部すなわち必要Pin圧およびPd圧に基づいてライン油圧を適切に設定する為の制御作動を説明するメインルーチンのフローチャートである。 図10に示すフローチャートの必要Pin圧算出処理部分のサブルーチンを表すフローチャートである。
符号の説明
12:エンジン(走行用動力源)
18:無段変速機
24:駆動輪
42:入力側可変プーリ(プライマリプーリ)
42c:入力側油圧シリンダ(プライマリプーリ側油圧シリンダ)
46:出力側可変プーリ(セカンダリプーリ)
46c:出力側油圧シリンダ(セカンダリプーリ側油圧シリンダ)
48:伝動ベルト(ベルト)
50:電子制御装置(制御装置)
160:ライン油圧設定手段(元圧設定手段)
162:必要Pin圧算出手段(プライマリ油圧算出手段)

Claims (4)

  1. 走行用動力源と駆動輪との間の動力伝達経路にプライマリプーリおよびセカンダリプーリと該両プーリに巻き掛けられたベルトとを有する無段変速機が配設された車両において、前記プライマリプーリの溝幅を変更する為のプライマリプーリ側油圧シリンダと、前記セカンダリプーリの溝幅を変更する為のセカンダリプーリ側油圧シリンダとを備え、目標変速比関連値と実際の変速比関連値との偏差を解消するように前記プライマリプーリ側油圧シリンダにより変速比を制御すると共に、前記ベルトと前記両プーリとの間で滑りが発生しないように前記セカンダリプーリ側油圧シリンダによりベルト挟圧力を制御するベルト式無段変速機の制御装置であって、
    前記プライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧および前記セカンダリプーリ側油圧シリンダ内の油圧に基づいて該両油圧の元圧を設定する元圧設定手段と、
    変速比を一定に維持する為の定常バランス圧と、変速比関連値の変化速度が大きな程大きくされるものであって変速比を変化させるのに必要な前記プライマリプーリの溝幅を変更する為の変速必要圧とを含む、アップシフト時の前記プライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧を、
    目標変速比関連値の変化速度に基づいて算出した前記変速必要圧と、実際の変速比関連値の変化速度に基づいて算出した前記変速必要圧とのうち算出結果が高い油圧となる方の算出に用いた変速比関連値に基づいて算出するプライマリ油圧算出手段と
    を、含むことを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
  2. 前記元圧設定手段は、前記ベルトの許容負荷を超えないための所定の制限値を上限として前記元圧を設定するものである請求項1のベルト式無段変速機の制御装置。
  3. 記プライマリ油圧算出手段は、前記変速必要圧を算出する為の予め記憶された算出式から前記目標変速比関連値の変化速度と前記実際の変速比関連値の変化速度とのうちの大きい方の値に基づいて算出された変速必要圧を用いるものである請求項1または2のベルト式無段変速機の制御装置。
  4. 前記元圧設定手段は前記プライマリ油圧算出手段により算出されたアップシフト時の前記プライマリプーリ側油圧シリンダ内の油圧に基づいて前記元圧を設定するものである請求項1のベルト式無段変速機の制御装置。
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