JP4645154B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及び画像表示装置、特に、画像信号に応じて変調されたレーザ光を走査することで画像を表示するための光走査装置、及びその光走査装置を用いる画像表示装置の技術に関する。
近年、レーザ光を用いて画像を表示する画像表示装置が提案されている。レーザ光を用いる画像表示装置としては、フロント型のプロジェクタやリア型のプロジェクタがある。単色性及び指向性が高いことを特徴とするレーザ光は、明るく色再現性の高い画像を得るために適している。レーザ光の走査によって大型な画像を表示する場合、レーザ光を走査させる走査角度を大きくする必要が生じる。また、レーザ光の走査角度が大きくなると、画像を表示するためにレーザ光を走査する走査部を高速に駆動こととなる。現状において、走査部の駆動を飛躍的に高速化することは困難である。また、走査部を高速に駆動させることが可能であっても、明るい画像を得るためには大きい強度のレーザ光を供給可能なレーザ光源を用いる必要が生じる。このように単独のレーザ光の走査によって画像を表示することが困難である場合、複数のレーザ光により走査領域を分担して走査することが考えられる。走査領域を分担するレーザ光源を多くするほど、走査角度を小さくすることができ、かつ各光源からのレーザ光の強度を小さくすることができる。複数のレーザ光源を用いる表示装置の技術は、例えば、特許文献1に提案されている。
特開2003−21800号公報
しかしながら、複数のレーザ光により走査領域を分担する場合、走査領域同士の継ぎ目において必要以上にレーザ光が重なり合う場合や、それとは逆に隙間を生じる場合がある。このように走査領域同士の継ぎ目においてレーザ光の不要な重なり合いや隙間を生じると、高品質な画像を表示することが困難になるため問題である。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、複数の光源により走査領域を分担して光を走査し、高品質な画像を得るための光走査装置、及びその光走査装置を用いる画像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、ビーム状の光を供給する複数の光源部と、複数の光源部からの光を、光源部ごとの走査領域においてそれぞれ走査させるように駆動する走査部と、を有し、光源部は、走査部が光を走査させる方向について走査領域より小さい照射領域に光を供給することを特徴とする光走査装置を提供することができる。
光源部ごとに走査領域を分担する場合、走査領域同士を正確に継ぎ合わせるように光を走査することは非常に困難である。このため、走査領域同士の継ぎ目において光の不要な重なり合いや隙間を生じ易くなると考えられる。本発明では、光を供給する照射領域を走査領域より小さくすることにより、照射領域同士を正確に継ぎ合わせることを可能としている。照射領域同士を正確に継ぎ合わせることにより、光の不要な重なり合いや隙間の発生を低減し、高品質な画像を表示することが可能となる。また、走査領域のうち、光が逆方向へ折り返す領域を照射領域から除外することにより、略均一な速度でかつ直線状に走査する光を用いて画像を表示することを可能にし、光量分布が良好な画像を得ることもできる。これにより、複数の光源により走査領域を分担して光を走査し、高品質な画像を得るための光走査装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、光源部は、走査領域のうち照射領域以外の領域において、光の供給を停止することが望ましい。照射領域以外の領域において完全に光の供給を停止することで、照射領域同士を正確に継ぎ合わせることを可能とし、光の不要な重なり合いや隙間の発生を低減できる。また、走査領域のうち、光が逆方向へ折り返す領域での光の供給を停止することにより、略均一な速度で走査している光を用いて画像を表示することを可能とし、光量分布が良好な画像を得ることもできる。これにより、複数の光源により走査領域を分担して光を走査し、高品質な画像を得るための光走査装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、走査部は、複数の光源部からの光を反射する反射ミラーを備え、所定の軸を中心として反射ミラーを回動することで光を走査させ、走査部が光を走査する方向について、反射ミラーが−θから+θの角度範囲で回動するとき、光源部から走査部に入射する光線同士がなす角度をαとすると、式(1)を満足することが望ましい。
θ≦α<4θ (1)
式(1)により複数の光源部の配置を決定することにより、走査領域より小さい照射領域同士を正確に継ぎ合わせることが可能となる。また、好ましくは、式(2)を満足することが望ましい。
2.4θ≦α≦3.6θ (2)
さらに好ましくは、式(3)を満足することが望ましい。
2.4θ≦α≦3.2θ (3)
式(2)、さらに式(3)により複数の光源部の位置を限定することで、照射領域で光が走査する速度を均一にし、かつ光が走査する軌跡を直線に近づけることができる。このため、照射領域同士をより正確に継ぎ合わせることを可能とし、さらに光量分布が良好な画像を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、走査部は、複数の光源部からの光を反射する反射ミラーを備え、所定の軸を中心として反射ミラーを回動することで光を走査させ、反射ミラーは、反射ミラーの法線が略平坦な平面をなすように回動し、光源部は、反射ミラーに入射する光源部からの光が平面に沿って進行するように配置されることが望ましい。かかる要件を満たすように光源部を配置することにより、各光源部について、光の走査方向に対して垂直な方向における光の走査位置を揃えることができる。これにより、照射領域ごとのずれを低減し、高品質な画像を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、走査部は、第1の方向と、第1の方向に略直交する第2の方向とに光源部からの光を走査させることが望ましい。第1の方向と第2の方向とについて走査領域より小さい照射領域に光を供給することにより、第1の方向及び第2の方向の双方について、照射領域同士を正確に継ぎ合わせることができる。また、第1の方向及び第2の方向の双方について、光量分布が良好な画像を得ることもできる。これにより、高品質な画像を得られる。
さらに、本発明によれば、上記の光走査装置を有し、光走査装置からの光により所定面に画像を表示することを特徴とする画像表示装置を提供することができる。上記の光走査装置を用いることで、複数の光源により走査領域を分担して光を走査し、高品質な画像を表示可能な画像表示装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、光走査装置からの光を透過させるスクリーンを有し、所定面は、光走査装置からの光を出射するスクリーンの面であることが望ましい。これにより、複数の光源により走査領域を分担して光を走査し、高品質な画像をスクリーンに表示可能な画像表示装置を得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る画像表示装置100の概略構成を示す。画像表示装置100は、スクリーン110の一方の面にレーザ光を供給し、スクリーン110の他方の面から出射される光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタである。画像表示装置100は、光走査装置120を有する。画像表示装置100は、光走査装置120からの光により、所定面であるスクリーン110面に画像を表示する。
光走査装置120は、光源部101、102、103と、走査部であるガルバノミラー104とを有する。光源部101、102、103は、ビーム状の光であるレーザ光を、画像信号に応じて変調して供給する。レーザ光は、赤色レーザ光、緑色レーザ光、青色レーザ光を含む。光源部101、102、103には、レーザ光を変調するための変調部を設けた半導体レーザや、固体レーザを用いることができる。画像信号に応じた変調は、振幅変調、パルス幅変調のいずれを用いても良い。なお、光源部101、102、103の出射側には、レーザ光を、例えば、直径0.5mmのビーム形状に整形する整形光学系を設けても良い。
光源部101、102、103からのレーザ光は、ガルバノミラー104で反射した後、反射ミラー105に入射する。ガルバノミラー104は、各光源部101、102、103からのレーザ光を、光源部101、102、103ごとの走査領域においてそれぞれ走査させるように駆動する走査部である。また、ガルバノミラー104は、スクリーン110において、第1の方向であるX方向と、第1の方向に略直交する第2の方向であるY方向とに各光源部101、102、103からのレーザ光を走査させる。
図2は、ガルバノミラー104の概略構成を示す。ガルバノミラー104は、各光源部101、102、103からのレーザ光を反射する反射ミラー202を備える。反射ミラー202は、高反射性の部材、例えばアルミニウムや銀等の金属薄膜を形成することにより構成できる。反射ミラー202は、軸であるトーションばね207によって外枠部204に連結されている。反射ミラー202は、トーションばね207を中心として水平方向へ回動する。
外枠部204には、トーションばね207に略直交する軸であるトーションばね206が設けられている。外枠部204及び反射ミラー202は、トーションばね206を中心として鉛直方向へ回動する。ガルバノミラー104は、トーションばね206、207を中心として反射ミラー202を回動することでレーザ光を走査させる。反射ミラー202が水平方向に回動するとき、反射ミラー202で反射したレーザ光は、図1に示すX方向へ走査する。反射ミラー202が鉛直方向に回動するとき、反射ミラー202で反射したレーザ光は、Y方向へ走査する。
図3は、ガルバノミラー104を駆動するための構成を説明するものである。反射ミラー202がレーザ光を反射する側を表側とすると、第1の電極301、302は、外枠部204の裏側であって、外枠部204を回転させるための軸であるトーションばね206に関して略対称な位置にそれぞれ設けられている。第1の電極301、302に電圧を印加すると、第1の電極301、302と、外枠部204との間には、電位差に応じた所定の力、例えば静電力が発生する。第1の電極301、302に交互に電圧を印加することにより、外枠部204は、トーションばね206を中心として回動する。
トーションばね207は、詳細には、第1のトーションばね307と第2のトーションばね308とで構成されている。第1のトーションばね307と第2のトーションばね308との間には、ミラー側電極305が設けられている。ミラー側電極305の裏側には、第2の電極306が設けられている。第2の電極306に電圧を印加すると、第2の電極306とミラー側電極305との間には、電位差に応じた所定の力、例えば静電力が発生する。第2の電極306のいずれにも同位相の電圧を印加すると、反射ミラー202は、トーションばね207を中心として回動する。
ガルバノミラー104は、このようにして反射ミラー202を水平方向と鉛直方向との二次元方向に回動するように駆動する。また、共振点において、第2のトーションばね308は、ミラー側電極305と第2の電極306との間の変位量を倍増して、反射ミラー202を変位させることができる。ミラー側電極305と第2の電極306との間の変位量を倍増して反射ミラー202を変位させることができることから、ガルバノミラー104は、効率よく反射ミラー202を回動させることができる。なお、ガルバノミラー104は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により作成することができる。
図1に戻って、ガルバノミラー104で反射したレーザ光は、反射ミラー105に入射する。反射ミラー105は、筐体107の内面であって、スクリーン110と対向する位置に設けられている。反射ミラー105に入射したレーザ光は、スクリーン110の方向へ進行する。筐体107は、光走査装置120と反射ミラー105とを収納する。また、筐体107は、筐体107内部の空間を密閉する。
スクリーン110は、筐体107の所定の一面に設けられている。スクリーン110は、画像信号に応じて変調された光走査装置120からのレーザ光を透過させる透過型スクリーンである。反射ミラー105からの光は、スクリーン110の、筐体107の内部側の面から入射した後、観察者側の面から出射する。観察者は、スクリーン110から出射する光を観察することで、画像を鑑賞する。
図4は、光源部101、102、103と反射ミラー202との関係を説明するものである。図1に示すように、ガルバノミラー104からのレーザ光は反射ミラー105で進行方向が変換された後スクリーン110に入射する。ここでは反射ミラー105を省略し、ガルバノミラー104からZ方向に進行したレーザ光が直接スクリーン110に入射するものとして説明を行う。光源部101、102、103からの各レーザ光は、それぞれスクリーン110を3分割した領域110a、110b、110cに入射する。領域110a、110b、110cは、スクリーン110上にてX方向に並列する略同じ面積の領域であって、光源部101、102、103からのレーザ光がそれぞれ照射する照射領域である。
図5は、光源部101aからのレーザ光L1を例として、レーザ光の走査領域と照射領域とについて説明するものである。走査領域は、レーザ光が点灯し続けている場合に、ガルバノミラー104の駆動によってレーザ光が照射する領域である。レーザ光L1の走査領域は、X方向の幅s1、Y方向の幅s2の領域である。実線及び破線で示すように、レーザ光L1は、走査領域においてsinカーブを描く。照射領域は、画像信号に応じたレーザ光が照射する領域である。レーザ光L1の照射領域は、X方向の幅m1、Y方向の幅m2の領域110aである。図5に示すレーザ光L1の軌跡のうち、実線で示す部分には画像信号に応じたレーザ光L1が供給され、破線で示す部分ではレーザ光L1の供給が停止される。
照射幅m1は、走査幅s1のうち両端部、即ちレーザ光L1の進行方向が逆向きに変化するsin波の曲線部分を除外した部分に相当する。このように、光源部101aは、レーザ光L1の照射幅m1が走査幅s1より短くなるようにレーザ光L1を供給する。また、Y方向についても同様に、照射幅m2は走査幅s2の両端部を除外した部分に相当する。光源部101aは、レーザ光L1の照射幅m2が走査幅s2より短くなるようにレーザ光L1を供給する。従って、光源部101、102、103は、ガルバノミラー104がレーザ光を走査させる方向について、走査領域より小さい照射領域にレーザ光を供給する。また、光源部101、102、103は、走査領域のうち照射領域以外の領域において光の供給を停止する。
図6は、スクリーン110におけるレーザ光L1、L2、L3の走査を説明するものである。領域110a、110b、110cのうち隣り合う領域では、走査領域のうち、照射領域以外の部分である端部同士が重ね合せられている。照射領域以外の部分を重ね合わせることで、各光源部101、102、103は、走査領域のうち照射領域同士を継ぎ合わせるようにレーザ光を供給する。各領域110a、110b、110cの境界を通過するタイミングで各光源部101、102、103がレーザ光を供給することにより、照射領域同士の継ぎ目を目立たなくすることができる。
また、走査領域のうち照射領域以外の部分は、レーザ光が逆方向へ折り返す部分である。走査領域においてレーザ光を点灯し続ける場合、レーザ光は、逆方向へ折り返す部分で走査速度が遅くなる。走査領域より小さい照射領域へレーザ光を供給する構成とすることで、X方向、Y方向の双方について、直線状に、略均一な速度で走査するレーザ光によって画像を表示できる。ガルバノミラー104と各光源部101、102、103との駆動の制御については後述する。
図4に戻って、反射ミラー202は、レーザ光をX方向へ走査させるために、XZ面内において−θから+θの角度範囲で回動する。このとき、光源部101、102、103から反射ミラー202へ入射する光線同士がXZ面内でなす角度αは、式(1)を満足する。
θ≦α<4θ (1)
光源部101と光源部102とは、反射ミラー202へ入射するレーザ光L1とレーザ光L2とが式(1)を満足する角度αをなすように配置されている。また、光源部102と光源部103とは、反射ミラー202へ入射するレーザ光L2とレーザ光L3とが式(1)を満足する角度αとなるように配置されている。反射ミラー202は、−θから+θへ角度2θだけ回動する間に、各レーザ光L1、L2、L3をそれぞれ角度4θだけ移動させる。レーザ光同士の間の角度αが4θより小さくなるように光源部101、102、103を配置すると、X方向について走査領域の端部同士を重ね合わせることができる。
光走査装置120は、このように光源部101、102、103の配置を決定することにより、走査領域より小さい照射領域同士を正確に継ぎ合わせることが可能となる。また、好ましくは、角度αは、式(2)を満足することが望ましい。
2.4θ≦α≦3.6θ (2)
さらに好ましくは、角度αは、式(3)を満足することが望ましい。
2.4θ≦α≦3.2θ (3)
光走査装置120は、走査領域に占める照射領域の割合を少なくするほど、照射領域でレーザ光が走査する速度を均一にし、かつレーザ光が走査する軌跡を直線に近づけることができる。従って、式(2)、さらに式(3)により角度αを限定することで、照射領域同士をより正確に継ぎ合わせることを可能とし、さらに光量分布が良好な画像を得ることができる。
図7は、光源部101、102、103と反射ミラー202との関係をさらに説明するものである。法線N0は、回動についての反射ミラー202の変位量がX方向、Y方向ともにゼロである基準位置における反射ミラー202の法線である。法線N1は、反射ミラー202がX方向について+θだけ移動したときの反射ミラー202の法線である。法線N2は、反射ミラー202がX方向について−θだけ移動したときの反射ミラー202の法線である。反射ミラー202がX方向について−θから+θの角度範囲で回動すると、法線N0、N1、N2は、略平坦な平面Sをなす。
レーザ光L1、L2、L3の各光線は、いずれも平面Sに略平行である。このように、光源部101、102、103は、反射ミラー202に入射するレーザ光L1、L2、L3が、いずれも平面Sに沿って進行するように配置される。平面Sに沿ってレーザ光L1、L2、L3を進行させると、図6に示すように、レーザ光L1、L2、L3の走査方向であるX方向に垂直なY方向について、各レーザ光L1、L2、L3の入射位置を揃えることが可能となる。Y方向について各レーザ光L1、L2、L3の入射位置を揃えることで、各レーザ光L1、L2、L3の照射領域のずれを低減し、高品質な画像を得られる。なお、光源部101、102、103と反射ミラー202との間に他の反射ミラー等の光路変換部を設ける場合は、光路変換部から反射ミラー202へ入射する光が平面Sに沿う構成とする。
図8は、ガルバノミラー104と各光源部101、102、103との駆動を制御するための構成を説明するものである。位置検出部813は、ガルバノミラー104のうちの反射ミラー202の位置を検出する。位置検出部813が検出するのは、水平方向及び鉛直方向への回動についての反射ミラー202の変位量である。位置検出部813での検出結果は、制御部810におけるクロックタイミング制御部803に入力される。制御部810は、クロックタイミング制御部803のほか、画素変調信号生成部801及び画素信号生成部802を有する。
クロックタイミング制御部803は、位置検出部813からの信号から、反射ミラー202の水平方向への変位量に基づいて行開始信号を生成し、画素変調信号生成部801へ出力する。行開始信号は、X方向へ走査する各レーザ光が照射領域に入るタイミングを示す。また、クロックタイミング制御部803は、位置検出部813からの信号から、反射ミラー202の鉛直方向への変位量に基づいてフレーム開始信号を生成し、画素変調信号生成部801へ出力する。フレーム開始信号は、Y方向へ走査する各レーザ光が照射領域に入るタイミングを示す。このように、位置検出部813からの信号は、行開始信号及びフレーム開始信号となって出力される。
画素信号生成部802は、クロックタイミング制御部803で生成された画素クロックに基づいて、画素信号を生成する。画素変調信号生成部801は、画素信号、行開始信号及びフレーム開始信号に基づいて変調信号を生成する。各光源部101、102、103は、画素変調信号生成部801からの変調信号に基づいてレーザ光を変調する。このようにして、各光源部101、102、103は、各レーザ光が照射領域を走査するのに同期して、画像信号に応じた光を供給する。
ガルバノミラー駆動部820は、水平方向駆動部811と鉛直方向駆動部812とを有する。水平方向駆動部811は、クロックタイミング制御部803からのクロック信号に合わせて、反射ミラー202を水平方向へ回動させるようにガルバノミラー104を駆動する。図3に示す第2の電極306には、水平方向駆動部811からの信号に基づいた電圧が印加される。鉛直方向駆動部812は、クロックタイミング制御部803からのクロック信号に合わせて、反射ミラー202を鉛直方向へ回動させるようにガルバノミラー104を駆動する。図3に示す第1の電極301、302には、鉛直方向駆動部812からの信号に基づいた電圧が印加される。反射ミラー202の変位量及び回動の周波数は、位置検出部813で検出される。制御部810は、位置検出部813からの信号に基づいてガルバノミラー104の駆動を制御する。このように、位置検出部813からの信号は、ガルバノミラー104の駆動を制御するための制御信号となって出力される。
走査領域の両端部では、レーザ光の照射位置がガルバノミラー104の揺らぎや振動等の影響を受け易い上、レーザ光の折り返し位置を正確に制御することが非常に困難である。このため、走査領域同士を継ぎ合わせる場合、継ぎ目における光の不要な重なり合いや隙間が生じ易くなると考えられる。これに対して、本実施例では、照射領域を走査領域より小さくすることにより、照射領域同士を正確に継ぎ合わせることを可能としている。照射領域同士を正確に継ぎ合わせることにより、光の不要な重なり合いや隙間の発生を低減し、高品質な画像を表示することが可能となる。
また、走査領域のうち、光が逆方向へ折り返す領域を照射領域から除外することにより、X方向、Y方向の双方について、直線状に略均一な速度で走査するレーザ光を用いて画像を表示することが可能となる。略均一な速度で走査するレーザ光を用いて画像を表示することにより、光量分布が良好な画像を得ることができる。これにより、複数の光源により走査領域を分担して光を走査し、高品質な画像をスクリーン110に表示できるという効果を奏する。画像表示装置100は、各光源部101、102、103からのレーザ光を、単独のガルバノミラー104によって走査する構成としている。単独のガルバノミラー104を用いる構成とすることで、光源部ごとにガルバノミラーを設ける場合と比較して、画像表示装置を簡易な構成にでき、かつ消費電力を低減することができる。
図9は、本実施例の変形例に係る画像表示装置について説明するものである。本変形例では、6つの光源部からの各レーザ光を、スクリーン910を6分割した領域910a、910b、910c、910d、910e、910fにそれぞれ入射させる。領域910a〜910fは、スクリーン910上においてX方向に3つ、Y方向に2つのマトリクス状に配置されている。本変形例においても、走査領域より小さい照射領域にレーザ光を供給する。さらに本変形例では、X方向のみならずY方向についても、走査領域の端部同士が重ね合わせられている。本変形例により、X方向に並列する照射領域同士の継ぎ目のみならず、Y方向に並列する照射領域同士の継ぎ目も目立たなくすることができる。
図10は、本発明の実施例2に係る画像表示装置1000の概略構成を示す。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。画像表示装置1000は、観察者側に設けられたスクリーン1005にレーザ光を供給し、スクリーン1005で反射する光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるフロント投写型のプロジェクタである。画像表示装置1000は、上記実施例1と同様に、光走査装置120を有する。
画像表示装置1000の観察者側の面には、硝子や透明樹脂等の透明部材からなる出射窓1010が設けられている。光走査装置120からのレーザ光は、出射窓1010を透過した後、スクリーン1005に入射する。画像表示装置1000は、光走査装置120からの光により、所定面であるスクリーン1005面に画像を表示する。光源部101、102、103からの各レーザ光は、X方向についてスクリーン1005を3分割した領域にそれぞれ入射する。光走査装置120を設けることにより、上記実施例1と同様に、照射領域同士の継ぎ目を目立たなくすることができる。これにより、本実施例においても、複数の光源により走査領域を分担して光を走査し、高品質な画像をスクリーン1005に表示することができる。
なお、走査部は、2次元方向に駆動する反射ミラー202を設ける構成のガルバノミラー104に限られない。例えば、所定の一方向に回動する反射ミラーと、所定の一方向に対し略直交する方向に回動する反射ミラーとを組み合わせて用いる構成としても良い。また、上記各実施例において、光走査装置はレーザ光を供給する光源部を用いる構成としているが、ビーム状の光を供給可能な構成であれば、これに限られない。例えば、光走査装置の光源として、発光ダイオード素子(LED)等の固体発光素子を用いる構成としても良い。
以上のように、本発明に係る光走査装置は、プレゼンテーションや動画を表示するための画像表示装置に用いる場合に適している。
本発明の実施例1に係る画像表示装置の概略構成図。 ガルバノミラーの概略構成図。 ガルバノミラーを駆動するための構成を説明する図。 光源部と反射ミラーとの関係を説明する図。 レーザ光の走査領域と照射領域とを説明する図。 スクリーンにおけるレーザ光の走査を説明する図。 光源部と反射ミラーとの関係を説明する図。 ガルバノミラーと光源部との駆動を制御するための構成を説明する図。 実施例1の変形例に係る画像表示装置について説明する図。 本発明の実施例2に係る画像表示装置の概略構成図。
符号の説明
100 画像表示装置、101、102、103 光源部、104 ガルバノミラー、105 反射ミラー、107 筐体、110 スクリーン、120 光走査装置、202 反射ミラー、204 外枠部、206、207 トーションばね、301、302 第1の電極、305 ミラー側電極、306 第2の電極、307 第1のトーションばね、308 第2のトーションばね、110a、110b、110c 領域、801 画素変調信号生成部、802 画素信号生成部、803 クロックタイミング制御部、810 制御部、811 水平方向駆動部、812 鉛直方向駆動部、813 位置検出部、820 ガルバノミラー駆動部、910 スクリーン、910a、910b、910c、910d、910e、910f 領域、1000 画像表示装置、1005 スクリーン、1010 出射窓

Claims (4)

  1. ビーム状の光を供給する複数の光源部と、
    前記複数の光源部からの光を、前記光源部ごとの走査領域においてそれぞれ走査させるように駆動する走査部と、を有する光走査装置を備え
    前記光走査装置からの光により所定面に画像を表示する画像表示装置であって、
    前記光源部は、前記走査部が光を走査させる方向について前記走査領域より小さいかつ前記走査させる方向について前記走査領域の両端部を除外した照射領域に光を供給し、
    前記光源部は、前記走査領域のうち前記照射領域以外の領域において光の供給を停止し、
    前記光源部は、隣り合う前記走査領域の前記照射領域を継ぎ合わせるように前記照射領域に光を供給し、
    前記走査部は、前記複数の光源部からの光を反射する反射ミラーを備え、所定の軸を中心として前記反射ミラーを回動することで光を往復走査させ、
    前記走査部が光を走査する方向について、前記反射ミラーが−θから+θの角度範囲で回動するとき、前記光源部から前記走査部に入射する隣り合う光線同士がなす角度をαとすると、2.4θ≦α≦3.2θの条件式を満足するように前記光源部が配置される、ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記走査部は、前記複数の光源部からの光を反射する反射ミラーを備え、所定の軸を中心として前記反射ミラーを回動することで光を走査させ、
    前記反射ミラーは、前記反射ミラーの法線が略平坦な平面をなすように回動し、
    前記光源部は、前記反射ミラーに入射する前記光源部からの光が前記平面に沿って進行するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置
  3. 前記走査部は、第1の方向と、前記第1の方向に略直交する第2の方向とに前記光源部からの光を走査させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置
  4. 前記光走査装置からの光を透過させるスクリーンを有し、
    前記所定面は、前記光走査装置からの光を出射する前記スクリーンの面であることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の画像表示装置。
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