JP2003329961A - 反射型走査装置 - Google Patents

反射型走査装置

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JP2003329961A
JP2003329961A JP2002137706A JP2002137706A JP2003329961A JP 2003329961 A JP2003329961 A JP 2003329961A JP 2002137706 A JP2002137706 A JP 2002137706A JP 2002137706 A JP2002137706 A JP 2002137706A JP 2003329961 A JP2003329961 A JP 2003329961A
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reflection
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light sources
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JP2002137706A
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Motohiro Suzuki
基弘 鈴木
Masaki Okada
正樹 岡田
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動によって操作を行う反射型走査装置にお
いて、大きな走査角度を得る。 【解決手段】 複数のレーザダイオードLD1,LD
2,LD3を、可動子1に形成されたミラー2に対する
入射角度を可動子1の揺動の方向に互いに異にして設置
する。レーザダイオードLD1,LD2,LD3の個数
や設置される角度間隔に応じて大きな走査角度を得るこ
とができる。具体的には、本発明による改良前の構成に
よる最大走査角度が可動子1の揺動角度の2倍であった
のに対し、これにレーザダイオードLD1,LD2,L
D3の個数を乗じた走査角度を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動可能に保持さ
れた可動子に一体的に形成されたミラーを備えた反射型
走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ式の測距装置などにおける
走査機構として、磁界中のコイルへの通電によって生ず
る電磁力を利用して動作する反射型走査装置が提案され
ている。
【0003】この反射型走査装置は、図8に示されるよ
うに、機構部10と、図示しない制御部とから構成され
ている。機構部10は、コイルが形成された平板状の可
動子1の上面にミラー2を形成し、この可動子1をトー
ションバー3により揺動自在に保持すると共に、永久磁
石4による磁界中に配置したものである。
【0004】可動子1のコイルに電流IAを流すと、永
久磁石4による磁界とコイルによる磁界との相互作用に
よって電流値に応じた力FAが生じ、可動子1をトーシ
ョンバー3のねじり方向の弾性変形に対する復元力(弾
性力)に釣り合う位置まで旋回させる。
【0005】ところで、この揺動の周波数を、可動子1
の質量・形状やトーションバー3の弾性率などによって
定まる可動子1の固有振動周波数に等しく設定する場合
には、可動子1の共振により、小電力で大きい運動が得
られるため特に好適である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コイルに流す
電流値に限界があるため、力FAに限界が生じる。した
がって、走査角度を大きくとることが困難であった。
【0007】そこで本発明の目的は、揺動によって操作
を行う反射型走査装置において、大きな走査角度を得る
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、請求項
1に記載のとおり、揺動可能に保持された可動子と、前
記可動子に一体的に形成されたミラーとを備えた反射型
走査装置において、前記ミラーに対する入射角度を前記
揺動の方向に互いに異にして設置された複数の光源を備
えたことを特徴とする反射型走査装置である。
【0009】第1の本発明では、複数の光源が、ミラー
に対する入射角度を可動子の揺動の方向に互いに異にし
て設置されているので、光源の個数や角度間隔に応じて
大きな走査角度を得ることができる。このため第1の本
発明は、トーションバーのような弾性変形部材によって
可動子が支持されかつ可動子の変位の許容と復元動作と
が行われる形式の走査装置において、特に好適に適用で
きる。なお、本発明における複数の光源は、それぞれが
複数の発光素子からなる1組の光源群であってもよい。
【0010】第2の本発明は、請求項2に記載のとお
り、請求項1に記載の反射型走査装置であって、前記複
数の光源の動作を個別に制御する光源制御部を備え、前
記光源制御部は、前記複数の光源を順次周期的に点灯さ
せると共に、前記複数の光源をそれらの照射領域が互い
に重ならないように制御することを特徴とする反射型走
査装置である。
【0011】第2の本発明では、光源制御部が、複数の
光源を順次周期的に点灯させると共に、複数の光源をそ
れらの照射領域が互いに重ならないように制御するの
で、照射領域が重なる場合の重複した信号処理を回避で
きる。
【0012】第3の本発明は、請求項3に記載のとお
り、請求項2に記載の反射型走査装置であって、前記可
動子の現在角度を検出する角度検出手段をさらに備え、
前記光源制御部は、前記角度検出手段が検出した角度に
基づいて前記複数の光源を制御することを特徴とする反
射型走査装置である。
【0013】第3の本発明では、角度検出手段が検出し
た角度に基づいて、光源制御部が複数の光源を制御する
ので、可動子の現在角度に基づいた正確な制御を実行で
きる。
【0014】第4の本発明は、請求項4に記載のとお
り、請求項1ないし3のいずれか1に記載の反射型走査
装置であって、照射対象からの反射光を受信する受光素
子と、受光素子からの信号を処理する信号処理部とをさ
らに備え、前記信号処理部は、前記照射対象における各
光源の照射領域が互いに重ならないように、前記受光素
子からの信号を選択することを特徴とする反射型走査装
置である。
【0015】第4の本発明では、照射対象からの反射光
を受光素子が受信し、受光素子からの信号を信号処理部
が処理する。そして信号処理部は、照射対象における各
光源の照射領域が互いに重ならないように、受光素子か
らの信号を選択する。したがって第4の本発明では、簡
易な構成により照射領域の重複を回避でき、信号処理と
くに受信情報の領域ごとのマッピングを簡易化できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態につい
て、以下に図面に従って説明する。図1において、本発
明の実施形態に係る反射型走査装置は、照射対象50を
レーザで線方向に照射するものであり、機構部10と、
制御部20と、光源としてのレーザダイオードLD1,
LD2,LD3とを含んで構成されている。
【0017】機構部10は、上記従来例のものと同様で
あり、揺動する平板状の可動子1を備えている。レーザ
ダイオードLD1,LD2,LD3は、可動子1の図中
上面側に形成された平板状のミラー2に対する入射角度
を、可動子1の揺動の方向に互いに異にして、図示しな
い筐体の適宜箇所に固定されており、これによって機構
部10との位置関係が相対的に固定されている。レーザ
ダイオードLD1,LD2,LD3の光軸は、ミラー2
の中心点に向けられている。
【0018】制御部20は、ミラー駆動回路21、角度
検出回路22、タイミング信号発生回路23,レーザ駆
動回路24a,24b,24c、およびレーザ制御回路
25を含んで構成されている。
【0019】ミラー駆動回路21は、機構部10の可動
子1のコイルに電流IAを供給することで機構部10を
制御する。角度検出回路22は、機構部10への給電が
オフされた際の各コイルの姿勢の復帰に伴う各コイルか
らの誘起起電力を検出することで、機構部10の現在の
旋回角度を算出し、これをフィードバック信号としてミ
ラー駆動回路21に出力する。
【0020】レーザ駆動回路24a,24b,24c
は、レーザダイオードLD1,LD2,LD3へのパル
ス信号の給電によりこれらを駆動する。レーザ制御回路
25は、レーザ駆動回路24a、24b、24cにON
/OFF信号を与えることで、レーザダイオードLD
1,LD2,LD3の点滅動作を個別かつ周期的に制御
する。タイミング信号発生回路23は、角度検出回路2
2からの角度信号に基づいて、レーザ制御回路25にタ
イミング信号を出力する。
【0021】なお制御部20は、ハードウェア的にはC
PU(中央処理装置)を中心としたワンチップマイクロ
プロセッサとして構成されており、動作プログラムや処
理プログラムを記憶させたROMと、データやプログラ
ムを一時的に保持するRAMと、入出力インターフェイ
スとを含んでいる。
【0022】以上のとおり構成された実施形態の動作に
ついて説明する。本実施形態では、ミラー駆動回路21
からの駆動信号として、IA=Acos(2πnt)の
正弦波電流が機構部10に出力され、これによって可動
子1が揺動する。ここでAは振幅、nは周波数、tは時
間である。周波数nは、可動子1の固有振動周波数に等
しくする。可動子1の揺動に対応して、レーザダイオー
ドLD1,LD2,LD3が点灯され、これによって照
射対象50における照射領域S1,S2,S3が、図中
左右方向に走査される。
【0023】ここで、本実施形態では、可動子1の位置
(回動角度)に応じて、各レーザダイオードLD1,L
D2,LD3の発光タイミングを個別に制御することに
よって、図2に示される4つの運転モードで走査を行う
ことができる。
【0024】モード1は、図2(a)のとおり、レーザ
ダイオードLD1,LD2,LD3を順次周期的に点灯
させ、かつ点灯時間を往路(可動子1の姿勢変化におけ
る略半周期)のみとするものであり、この場合には照射
領域S1,S2,S3の往路の走査が、例えば左から右
に断続的に行われる。
【0025】モード2は、図2(b)のとおり、レーザ
ダイオードLD1,LD2,LD3を順次周期的に点灯
させ、かつ点灯時間を往路から復路までの一連の時間
(可動子の姿勢変化における略1周期)とするものであ
り、この場合には照射領域S1の往復走査、照射領域S
2の往復走査、および照射領域S3の往復走査が、この
順に周期的に行われる。
【0026】モード3は、図2(c)のとおり、レーザ
ダイオードLD1,LD2,LD3を互いに等しいタイ
ミングで周期的に点滅させ、かつ点灯時間を往路のみと
するものであり、この場合には照射領域S1,S2,S
3の同時一斉の往路の走査が、可動子1の動作の1周期
ごとに繰り返し行われる。
【0027】モード4は、図2(d)のとおり、レーザ
ダイオードLD1,LD2,LD3を全て常時点灯させ
るものであり、この場合には照射領域S1,S2,S3
の同時一斉の往復走査が、可動子1の動作の1周期ごと
に繰り返し行われる。
【0028】以上のとおり、第1実施形態では、複数の
レーザダイオードLD1,LD2,LD3が、ミラー2
に対する入射角度を可動子1の揺動の方向に互いに異に
して設置されているので、レーザダイオードの個数や設
置される角度間隔に応じて大きな走査角度を得ることが
できる。具体的には、本発明による改良前の構成による
最大走査角度が可動子1の揺動角度の2倍であったのに
対し、第1実施形態ではこれに光源の個数を乗じた走査
角度を実現することができる。
【0029】また、走査範囲を拡大するためには、ミラ
ー2からの反射光の光路中に凸レンズを設置したり、ミ
ラー2に凹面鏡を用いることで走査角度を拡大する方法
もあるが、本発明ではこのような構成に代えて、互いに
入射角度を異にして配置された複数のレーザダイオード
LD1,LD2,LD3を用いることとしたので、これ
ら光学部材による場合に比して信号の空間的密度ないし
空間的解像度を高めることができる。なお、本発明に係
る構成と、これら凸レンズや凹面鏡などの光学部材によ
る構成とを併用することもでき、かかる構成も本発明の
範疇に属するものである。
【0030】また、第1実施形態では、角度検出手段と
して誘起起電力を利用した角度検出回路22を利用した
ので、検出した角度に基づいて複数の光源を精度良く制
御できる。
【0031】また、第1実施形態におけるモード1およ
びモード2では、照射領域S1,S2,S3の全領域を
走査するのに可動子1の動作の3周期を要するのに対
し、モード3およびモード4では全照射領域を半周期で
走査できる。また、モード2およびモード4では、走査
が往路と復路との二方向であって走査の頻度ないし時間
的解像度が高い一方、例えば画像信号のように位置に応
じて異なる信号を発信する場合にデータの配列順序を半
周期ごとに逆転させる処理が必要であるが、モード1お
よびモード3では走査が一方向のみであるため、送信す
る信号に所定の変調を加える場合にも、データの処理が
簡易なもので済む。
【0032】次に、第2実施形態について説明する。上
記第1実施形態では、照射領域S1,S2,S3の相互
の境界部における重複を特に考慮しない構成について説
明したが、第2実施形態は、この境界部についての重な
り防止処理を行うものである。また第2実施形態では、
第1実施形態における可動子1の裏面側に平板状の裏面
ミラー1aを更に形成し、この裏面ミラー1aを利用し
て可動子1の位置(回動角度)を検出する。
【0033】図3において、可動子1の裏面ミラー1a
の中心点に向けて、レーザダイオードLD4を設置し、
また裏面ミラー1aからの反射側に、受光素子31A,
31Cを設置する。受光素子31A,31Cは、可動子
1の動作範囲の両端部の近傍にそれぞれ設置されてお
り、可動子1が一方の死点の近傍に到達すると、レーザ
ダイオードLD4から裏面ミラー1aを経由した反射光
が受光素子31Aに入射し、他方の死点の近傍に到達す
ると反射光が受光素子31Bに入射する。レーザダイオ
ードLD4は適宜のレーザ駆動回路およびレーザ制御回
路に、また受光素子31A,31Bは適宜の角度検出回
路に接続する。また制御部20のROMの所定のアドレ
スには、機構部10の動作の定常状態における時刻と可
動子1の角度とを互いに関連づけて記憶させた時間テー
ブルを、予め格納しておく。なお、第2実施形態におけ
る残余の構成は上記第1実施形態のものと同様であるた
め、その細部の説明は省略する。
【0034】図4において、いま、反射光が受光素子3
1Aにより検出されると、可動子1がa位置にあるとし
て(S1)、レーザダイオードLD1が発光状態に制御
される(S2)。次に、反射光が受光素子31Cに検出
されると、可動子1がc位置にあるとして(S3)、レ
ーザダイオードLD1が消灯される(S4)。
【0035】次に、可動子1がa位置に到達し(S
5)、かつ、ROMの時間テーブルの参照により可動子
1がb位置に到達したと判定されると(S6)、レーザ
ダイオードLD2が発光状態に制御される(S7)。次
に、可動子1がc位置に到達すると(S8)、レーザダ
イオードLD2が消灯される(S9)。
【0036】ステップS10〜S14の処理は、点灯さ
れる発光素子がレーザダイオードLD2でなく同LD3
である点を除いて、ステップS5からS9と同様であ
る。
【0037】これらステップS1〜S14の処理は、ユ
ーザの入力操作などに基づく所定の終了入力があるまで
の間(S15)繰り返し実行され、終了入力があったこ
とを条件に、本ルーチンが終了する。
【0038】以上の処理の結果、図3に示すとおり、レ
ーザダイオードLD1,LD2,LD3による照射領域
が、互いに重ならないように分離される。すなわち、レ
ーザダイオードLD1による走査範囲が揺動位置a〜c
に対応する走査位置1aからcであるのに対し、レーザ
ダイオードLD2・LD3による走査範囲は揺動位置a
〜cに対応する走査範囲のうち走査位置2a〜2b,3
a〜3bの領域がキャンセルされる。
【0039】以上のとおり構成された第2実施形態で
は、このような重なり防止処理が実行される結果、照射
領域が重なる場合の重複した信号処理を回避できる。
【0040】また第2実施形態では、可動子1に一体的
に形成された裏面ミラーに発光素子からの光を入射さ
せ、その反射光の位置を受光素子によりリアルタイムで
検出する構造を位置検出手段として採用したので、可動
子1の現在位置を精度良く検出できる。
【0041】なお、第2実施形態の機械的構成を利用し
て、上記モード3に対応する運転モードを実行すること
も可能であり、この場合には、図5に示すような重なり
防止処理を行うのが好適である。
【0042】すなわち、図5において、いま、反射光が
受光素子31Aにより検出されると、可動子1がa位置
にあるとして(S21)、レーザダイオードLD1が発
光状態に制御される(S22)。次に、反射光が受光素
子31Cに検出され(S23)、その後受光素子31A
に検出されると(S24)、レーザダイオードLD1が
消灯される(S25)。
【0043】次に、ROMの時間テーブルの参照によっ
て可動子1がb位置に到達したと判定されると(S2
6)、レーザダイオードLD2が発光状態に制御される
(S27)。次に、可動子1がc位置に到達し(S2
8)、その後a位置に到達すると(S29)レーザダイ
オードLD2が消灯される(S30)。
【0044】ステップS31〜S34の処理は、点灯さ
れる発光素子がレーザダイオードLD2でなく同LD3
である点を除いて、ステップS26からS30と同様で
ある。
【0045】これらステップS21〜S34の処理は、
ユーザの入力操作などに基づく所定の終了入力があるま
での間(S35)繰り返し実行され、終了入力があった
ことを条件に、本ルーチンが終了する。以上の処理の結
果、図3に示すとおり、レーザダイオードLD1,LD
2,LD3による照射領域が、互いに重ならないように
分離される。
【0046】このような重なり防止処理が実行される結
果、照射領域が重なる場合の重複した信号処理を回避で
きる。なお、第2実施形態では可動子1がb位置にある
ことを時間テーブルの参照によって判定する構成とした
が、これを所定の関数によって判定してもよく、また可
動子1がb位置にあることを検出するための受光素子を
設けてこれを直接検出することとしてもよい。
【0047】次に、第3実施形態について説明する。図
6に示される第3実施形態は、測距装置であり、上記第
1実施形態と同様の構成に加え、照射対象50からの反
射光を受信する受光素子41と、受光素子41からの信
号を処理する信号処理部としての方向別距離算出回路4
2とを更に備えたものである。
【0048】受光素子41は周知の光電変換素子であ
り、例えばCCDアレイや、単独のCCD素子とレンズ
光学系との組み合わせなどを用いるのが好適である。方
向別距離算出回路42は、受光素子41からの受光素子
信号と、タイミング信号発生回路23から入力されるタ
イミング信号とを比較し、後者から現在の方向を算出す
ると共に、受光素子信号とレーザダイオードLD1,L
D2,LD3の送信タイミングとの位相差に所定の係数
を乗ずることで、測定対象までの距離を方向別(角度
別)に算出して外部に出力する。
【0049】ここで方向別距離算出回路42では、照射
領域S1,S2,S3の相互の境界部における重なり防
止処理が必要な運転モード、例えば上述したモード1お
よびモード2の場合に、図7(a)(b)に示されるマ
スク信号を生成する。このマスク信号は、それがオンさ
れている間における受光素子信号を採用せず無視するた
めの信号であり、そのオン時間には、ミラー2の反射光
が図3における照射領域相互の重複部分、つまり走査位
置2a〜2b,3a〜3bの領域についての受光素子信
号が無効化される。なお、マスク信号におけるON/O
FFのタイミングは、上記第2実施形態で行われたもの
と同様の可動子1の位置検出(受光素子31A,31C
および時間テーブルの参照によるもの)に基づいて決定
される。
【0050】しかして第3実施形態では、方向別距離算
出回路42によりマスク信号を生成し、このマスク信号
により、照射対象50における各光源の照射領域が互い
に重ならないように、受光素子41からの信号を選択す
る。したがって第3実施形態では、簡易な構成により照
射領域の重複を回避でき、信号処理とくに受信データの
領域ごとのマッピングを簡易化することができる。
【0051】なお、本発明における複数の光源は、その
それぞれが複数の発光素子からなる1組の光源群であっ
てもよい。また上記各実施形態では、可動子1またはミ
ラー2の揺動をいずれも単振動としたが、本発明におけ
る可動子の運動は、揺動であれば正弦波振動である必要
はない。
【0052】また、本発明は、トーションバー3のよう
な弾性変形部材によって可動子1の支持・可動子1の変
位の許容と復元動作とが行われる形式の走査装置におい
て特に好適に適用できるが、同様の構成を、弾性変形部
材によらずに可動子を支持する構造の反射型走査装置
や、可動子をその共振周波数とは無関係に動作させる形
式の非共振型の機構部(ガルバノミラー機構)について
適用することも可能である。
【0053】また上記各実施形態では、可動子1を一方
向に揺動させる構成としたが、本発明における可動子は
2以上の複数方向に揺動するものであってもよい。特
に、互いに直交する2方向に可動子が揺動する形式の機
構部について本発明を適用することも可能であり、この
場合には2次元の走査が可能であることから、本発明に
よる効果を画像再生装置や、3次元の測距装置・形状測
定装置などにおいて実現できる。
【0054】また上記各実施形態では、レーザ式の照射
装置や測距装置に本発明を適用した例について説明した
が、本発明は他の方式の測距装置や、画像入力装置、画
像再生装置、複写機、レーザ加工装置など、走査動作を
必要とするどのような装置にも適用でき、かかる構成も
本発明の範疇に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 (a)ないし(d)は運転モードを示すタイ
ミング図である。
【図3】 第2・第3実施形態における機構部の動作を
示す説明図である。
【図4】 第2実施形態における処理の一例を示すフロ
ー図である。
【図5】 第2実施形態における処理の他の一例を示す
フロー図である。
【図6】 第3実施形態の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図7】 (a)ないし(b)は第3実施形態における
運転モードを示すタイミング図である。
【図8】 本発明および従来例に係る機構部を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 可動子、1a 裏面ミラー、2 ミラー、3 トー
ションバー、4 永久磁石、10 機構部、20 制御
部、22 角度検出回路、24a,24b,24c レ
ーザ駆動回路、LD1,LD2,LD3 レーザダイオ
ード、S1,S2,S3 照射領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動可能に保持された可動子と、前記可
    動子に一体的に形成されたミラーとを備えた反射型走査
    装置において、 前記ミラーに対する入射角度を前記揺動の方向に互いに
    異にして設置された複数の光源を備えたことを特徴とす
    る反射型走査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の反射型走査装置であっ
    て、 前記複数の光源の動作を個別に制御する光源制御部を備
    え、 前記光源制御部は、前記複数の光源を順次周期的に点灯
    させると共に、前記複数の光源をそれらの照射領域が互
    いに重ならないように制御することを特徴とする反射型
    走査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の反射型走査装置であっ
    て、 前記可動子の現在角度を検出する角度検出手段をさらに
    備え、 前記光源制御部は、前記角度検出手段が検出した角度に
    基づいて前記複数の光源を制御することを特徴とする反
    射型走査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1に記載の
    反射型走査装置であって、 照射対象からの反射光を受信する受光素子と、 受光素子からの信号を処理する信号処理部とをさらに備
    え、 前記信号処理部は、前記照射対象における各光源の照射
    領域が互いに重ならないように、前記受光素子からの信
    号を選択することを特徴とする反射型走査装置。
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