JP5593055B2 - 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5593055B2
JP5593055B2 JP2009250602A JP2009250602A JP5593055B2 JP 5593055 B2 JP5593055 B2 JP 5593055B2 JP 2009250602 A JP2009250602 A JP 2009250602A JP 2009250602 A JP2009250602 A JP 2009250602A JP 5593055 B2 JP5593055 B2 JP 5593055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
image
optical scanning
image forming
light beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009250602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011095587A (ja
Inventor
秀次 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2009250602A priority Critical patent/JP5593055B2/ja
Publication of JP2011095587A publication Critical patent/JP2011095587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5593055B2 publication Critical patent/JP5593055B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Description

本発明は、偏向手段としてMEMSミラーを用いた光走査装置とこれを備えた複写機やプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、帯電器によって表面が一様に帯電された像担持体が光走査装置によって露光走査され、その表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。そして、静電潜像は現像装置によって現像剤であるトナーを用いて現像されてトナー像として顕像化され、このトナー像は、転写装置によって用紙上に転写された後に定着装置によって加熱及び加圧されて用紙上に定着され、トナー像が定着された用紙が装置外へ排出されることによって一連の画像形成動作が終了する。
ところで、従来、光走査装置には、光ビームを走査する偏向器としてポリゴンミラーやガルバノミラーが専ら用いられているが、より高解像度の画像や高速プリントを達成するためには、これらのポリゴンミラーやガルバノミラーを更に高速で回転させる必要がある。
しかしながら、ポリゴンミラーやガルバノミラーを高速で回転させると軸受の耐久性や風損による発熱や騒音の問題が発生し、高速走査には限界がある。
そこで、近年、シリコンマイクロマシニング(MEMS)技術を利用した偏向器の開発が進められており、例えばマイクロミラー(以下、「MEMSミラー」と称する)とこれを軸支する捩り梁をSi基板に一体に形成し、MEMSミラー側の可動電極と固定側の固定電極との間に交流電圧を印加し、両電極間に発生する静電引力によって捩り梁を捩りながらMEMSミラーを共振を利用して往復振動させる方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記方式によれば、MEMSミラーを共振を利用して往復振動(正弦振動)させるために高速動作が可能であり、騒音と消費電力を低く抑えることができるという利点が得られる反面、MEMSミラーはポリゴンミラーに比して偏向角(振れ角)が小さく、反射面の大きさにも限界がある。
そこで、例えば特許文献2には、振動ミラー(MEMSミラー)と走査レンズを具備する光走査手段を複数並設して画像領域を光走査手段の数に対応して複数に分割し、隣接する光走査手段による走査線同士を主走査方向に繋ぎ合わせる構成が提案されている。
ところが、Si基材の共振現象を利用したMEMSミラーは、固有の共振振動数にばらつきがあるために偏向角(捩れ角)が個々に異なり、像担持体上において主走査方向に繋ぎ合わされる走査線の繋ぎ目にズレや重なりが生じ、その部分が目立ち易くなって画像劣化を引き起こすという問題が発生する。又、温度変化によって共振特性が変化するために偏向角(捩れ角)が変動して走査範囲が伸縮し、像担持体上において主走査方向に繋ぎ合わされる走査線の繋ぎ目にズレや重なりが生じ、その部分が目立ち易くなって画像劣化を引き起こすという問題が発生する。
そこで、例えば特許文献1には、走査線の繋ぎ目の副走査方向の位置ズレを防ぐために、主走査方向に走査ラインが一直線になるよう配置された複数の光走査モジュールの各々における走査方向を一致させるとともに、走査開始時に隣接する光走査モジュールに対する記録開始タイミングをずらすことによって、記録を開始するタイミングを走査開始側に配置される光走査モジュールが記録を終了するタイミング合わせる提案がなされている。
又、特許文献4には、同期検知センサ(BDセンサ)と終端検知センサによって光ビームを検知し、その検知信号の時間差によって振動ミラー(MEMSミラー)の捩れ角を検出し、この捩れ角が予め定められた基準値に達するまで印加する電圧パルスのゲインを調整することによって、振動ラー固有の共振振動数にばらつきがあっても走査線の繋ぎ目を目立ちにくくする構成が提案されている。
更に、特許文献5には、画像情報の分割位置を各可動ミラー(MEMSミラー)の往走査と復走査とで異ならせることによって、繋ぎ合わせ走査による走査性の劣化を防ぐようにした光走査装置が提案されている。
特許第2924200号公報 特開2004−184843号公報 特開2002−267966号公報 特開2004−279947号公報 特開2006−201678号公報
ところが、MEMSミラーを構成するSi基材のヤング率は温度によって変化するために共振特性も変化し、走査中の温度変化によってMEMSミラーの偏向角(捩れ角)が変化して走査範囲が伸縮し、偏向角が減少した場合には走査線の繋ぎ目に白抜けが発生し、偏向角が増加した場合には画像重なり合って太くなってしまうという問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、走査中にMEMSミラーの偏向角が変動しても、それとは無関係に走査線の繋ぎ目を見立たなくさせて画像劣化の発生を防ぐことができる光走査装置とこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、2つの光源から出射される光ビームを1つのMEMSミラーで偏向し、偏向された2つの光ビームを走査レンズによって結像させて像担持体上に形成される2つの走査線を主走査方向に繋ぎ合わせることによって1本のライン状の静電潜像を像担持体上に形成する光走査装置であって、
前記2つの光ビームの有効走査範囲外に2つのBDセンサを配置するとともに、一方のBDセンサが一方の光ビームを検知したタイミングで他方の光ビームによる前記像担持体上での走査を開始し、他方のBDセンサが前記他方の光ビームを検知したタイミングで前記一方の光ビームによる前記像担持体上での走査を開始し、
前記MEMSミラーによって偏向された2つの光ビームによる前記像担持体上での主走査方向の走査を2つの走査線の繋ぎ目から互いに前記像担持体の反対側の端部に向かうようにしたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記BDセンサ、前記走査レンズ又は前記光源からの光ビームを折り返して前記BDセンサへと導く折り返しミラーの少なくとも1つに調整機構を設けたことを特徴とする。
請求項記載の画像形成装置は、請求項1又は2に記載の光走査装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、MEMSミラーによって偏向された2つの光ビームによる像担持体上での主走査方向の走査を2つの走査線の繋ぎ目から開始するようにしたため、走査中の温度変化等によってMEMSミラーの偏向角が変動しても、それとは無関係に走査線の繋ぎ目を目立たなくさせることができ、繋ぎ目における画像の白抜けや重なり等に起因する画像劣化の発生を常に確実に防ぐことができる。
本発明に係る画像形成装置(カラーレーザープリンタ)の側断面図である。 本発明に係る光走査装置の主走査断面図である。 本発明に係る光走査装置の副走査断面図である。 本発明に係る光走査装置の偏向素子の正面図である。 図4のA−A線断面図である。 本発明の別形態に係る光走査装置の主走査断面図である。 本発明の別形態に係る光走査装置の副走査断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[画像形成装置]
図1は本発明に係る画像形成装置の一形態としてのカラーレーザープリンタの断面図であり、図示のカラーレーザープリンタはタンデム型であって、その本体100内の中央部には、マゼンタ画像形成ユニット1M、シアン画像形成ユニット1C、イエロー画像形成ユニット1Y及びブラック画像形成ユニット1Kが一定の間隔でタンデムに配置されている。
上記各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kには、像担持体である感光ドラム2a,2b,2c,2dがそれぞれ配置されており、各感光ドラム2a〜2dの周囲には、帯電器3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、転写ローラ5a,5b,5c,5d及びドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dがそれぞれ配置されている。
ここで、前記感光ドラム2a〜2dは、ドラム状の感光体であって、不図示の駆動モータによって図示矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。又、前記帯電器3a〜3dは、不図示の帯電バイアス電源から印加される帯電バイアスによって感光ドラム2a〜2dの表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。
更に、前記現像装置4a〜4dは、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、イエロー(Y)トナー、ブラック(K)トナーをそれぞれ収容しており、各感光ドラム2a〜2d上に形成された各静電潜像に各色のトナーを付着させて各静電潜像を各色のトナー像として可視像化するものである。
又、前記転写ローラ5a〜5dは、各一次転写部にて中間転写ベルト7を介して各感光ドラム2a〜2dに当接可能に配置されている。ここで、中間転写ベルト7は、駆動ローラ8とテンションローラ9との間に張設されて各感光ドラム2a〜2dの上面側に走行可能に配置されており、前記駆動ローラ8は、二次転写部において中間転写ベルト7を介して二次転写ローラ10に当接可能に配置されている。又、テンションローラ9の近傍にはベルトクリーニング装置11が設けられている。
ところで、プリンタ本体100内の各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kの上方には、前記各現像装置4a〜4dにトナーを補給するためのトナーコンテナ12a,12b,12c,12dが一列に並設されている。
又、プリンタ本体100内の各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kの下方には、各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kに対応して本発明に係る計4つの光走査装置13がそれぞれ配置され、これらの下方のプリンタ本体100の底部には給紙カセット14が着脱可能に設置されている。そして、給紙カセット14には複数枚の不図示の用紙が積層収容されており、この給紙カセット14の近傍には、該給紙カセット14から用紙を取り出すピックアップローラ15と、取り出された用紙を分離して搬送パスSへと1枚ずつ送り出すフィードローラ16とリタードローラ17が設けられている。
又、プリンタ本体100の側部を上下方向に延びる前記搬送パスSには、用紙を搬送する搬送ローラ対18と、用紙を一時待機させた後に所定のタイミングで前記二次転写対向ローラ8と二次転写ローラ10との当接部である二次転写部へと供給するレジストローラ対19が設けられている。尚、搬送パスSの横には、用紙の両面に画像を形成する場合に使用される別の搬送パスS’が形成されており、この搬送パスS’には複数の反転ローラ対20が適当な間隔で設けられている。
ところで、プリンタ本体100内の一側部に縦方向に配置された前記搬送パスSは、プリンタ本体100の上面に設けられた排紙トレイ21まで延びており、その途中には定着装置22と排紙ローラ対23,24が設けられている。
次に、以上の構成を有するカラーレーザープリンタによる画像形成動作について説明する。
画像形成開始信号が発せられると、各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kにおいて各感光ドラム2a〜2dが図示矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動され、これらの感光ドラム2a〜2dは、帯電器3a〜3dによって一様に帯電される。又、各光走査装置13は、各色毎のカラー画像信号によって変調された光ビームを出射し、その光ビームを各感光ドラム2a〜2dの表面に照射し、各感光ドラム2a〜2d上に各色のカラー画像信号に対応した静電潜像をそれぞれ形成する。
そして、先ず、マゼンタ画像形成ユニット1Mの感光ドラム2a上に形成された静電潜像に、該感光ドラム2aの帯電極性と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによってマゼンタトナーを付着させ、該静電潜像をマゼンタトナー像として可視像化する。このマゼンタトナー像は、感光ドラム2aと転写ローラ5aとの間の一次転写部(転写ニップ部)において、トナーと逆極性の一次転写バイアスが印加された転写ローラ5aの作用によって、図示矢印方向に回転駆動されている中間転写ベルト7上に一次転写される。
上述のようにしてマゼンタトナー像が一次転写された中間転写ベルト7は、次のシアン画像形成ユニット1Cへと移動する。そして、シアン画像形成ユニット1Cにおいても、前記と同様にして、感光ドラム2b上に形成されたシアントナー像が一次転写部において中間転写ベルト7上のマゼンタトナー像に重ねて転写される。
以下同様にして、中間転写ベルト7上に重畳転写されたマゼンタ及びシアントナー像の上に、イエロー及びブラック画像形成ユニット1Y,1Kの各感光ドラム2c,2d上にそれぞれ形成されたイエロー及びブラックトナー像が各一次転写部において順次重ね合わせられ、中間転写ベルト7上にはフルカラーのトナー像が形成される。尚、中間転写ベルト7上に転写されないで各感光ドラム2a〜2d上に残留する転写残トナーは、各ドラムクリーニング装置6a〜6dによって除去され、各感光ドラム2a〜2dは次の画像形成に備えられる。
そして、中間転写ベルト7上のフルカラートナー像の先端が駆動ローラ8と二次転写ローラ10間の二次転写部(転写ニップ部)に達するタイミングに合わせて、給紙カセット14からピックアップローラ15とフィードローラ16及びリタードローラ17によって搬送パスSへと送り出された用紙がレジストローラ対19によって二次転写部へと搬送される。そして、二次転写部に搬送された用紙に、トナーと逆極性の二次転写バイアスが印加された二次転写ローラ10によってフルカラーのトナー像が中間転写ベルト7から一括して二次転写される。
而して、フルカラーのトナー像が転写された用紙は、定着装置22へと搬送され、フルカラーのトナー像が加熱及び加圧されて用紙の表面に熱定着され、トナー像が定着された用紙は、排紙ローラ対23,24によって排紙トレイ21上に排出されて一連の画像形成動作が完了する。尚、用紙上に転写されないで中間転写ベルト7上に残留する転写残トナーは、前記ベルトクリーニング装置11によって除去され、中間転写ベルト7は次の画像形成に備えられる。
[光走査装置]
次に、本発明に係る前記光走査装置13を図2〜図5に基づいて説明する。尚、4つの光走査装置13の構成は全て同じであるため、以下、1つの光走査装置13についてのみ説明する。
図2は本発明に係る光走査装置の主走査断面図、図3は同光走査装置要部の副走査断面図、図4は同光走査装置の偏向素子の正面図、図5は図4のA−A線断面図である。
図2に示すように、光走査装置13の筐体25内の中心線CL上の一端には1つの偏向素子26が配設されており、狂態25の偏向素子26を挟んでこれの両側(図2の左右)下方には一対のレーザー光源(レーザーダイオード)27a,27bが取り付けられている。そして、筐体25内の前記各レーザー光源27a,27bからの光ビームL1,L2の出射方向には一対のコリメータレンズ28a,28bとシリンドリカルレンズ29a,29b及び折り返しミラー30a,30bが中心線CLを境としてこれの両側対称位置にそれぞれ配置されている。
又、筐体25内の中心線CL上には、前記偏向素子26によって反射される光ビームL1,L2の進行方向に沿って走査レンズ31,32がそれぞれ配設されている。又、筐体25内の中心線CLを境としてこれの両側対称位置であって、且つ、光ビームL1,L2の有効走査範囲(実際にプリント幅として使用する走査範囲)Rを外れた位置には一対のBDセンサ33a,33bがそれぞれ配置されている。
ここで、前記偏向素子26の構成と作用を図4及び図5に基づいて説明する。
偏向素子26は、フレーム34上に接合されたSi基板35にエッチングや成膜等のマイクロマシニング技術(MEMS技術)を利用して長楕円状のMEMSミラー36とこれを支持する捩り梁37を一体に形成することによって構成されており、MEMSミラー36は捩り梁37を中心として往復振動する。
図4に示すように、上記捩り梁37の長手方向(X軸方向)両端が絶縁部38によって電気的に絶縁されており、その幅方向両側には長手方向に直交する方向(Y軸方向)に延びる櫛歯状の複数の可動電極39が形成されており、Si基板35の本体35A側には可動電極39の間に位置する複数の固定電極40が形成されており、これらの可動電極39と固定電極40は捩り梁37の長手方向(X軸方向)に沿って交互に配置されている。そして、図5に示すように、可動電極39と固定電極40には不図示の交流電源から延びる電線41,42がそれぞれ接続されている。
以上のように構成された偏向素子26において、交流電源から電線41,42を経て可動電極39と固定電極40に交流電圧がそれぞれ印加されると、これらの可動電極39と固定電極40との間に静電引力が発生し、この静電引力によってMEMSミラー36が図5に鎖線にて示すように捩り梁37(X軸)を中心として所定角度(偏向角)だけ往復振動する。尚、MEMSミラー36の駆動周波数は共振周波数に設定されており、これによってMEMSミラー36の振幅(偏向角)が拡大される。又、MEMSミラー36の表面(反射面)にはアルミニウム膜等が成膜されてその反射率が高められている。
而して、一対のレーザー光源27a,27bが画像データに応じてON/OFF制御されると、各レーザー光源27a,27bから画像データに対応して変調された光ビームL1,L2がそれぞれ出射され、各光ビームL1,L2は、コリメータレンズ28a,28bによってそれぞれ適当な大きさのコリメート光に整形された後、副走査方向(Y軸方向)にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ29a,29bにそれぞれ入射される。そして、各シリンドリカルレンズ29a,29bを通過した各光ビームL1,L2は、各折り返しミラー30a,30bによって折り返された後、1つの(共通の)偏向素子26のMEMSミラー36(図4参照)に入射されて結像される。
偏向素子26のMEMSミラー36に入射した各光ビームL1,L2は、前述のようにMEMSミラー36が往復振動することによって主走査方向(X軸方向)に走査され、走査レンズ31,32を通過することによって各画像形成ユニット1M(1C,1Y,1K)の感光ドラム2a(2b,2c,2d)上に結像され、感光ドラム2a(2b,2c,2d)上を走査線R1,R2に沿って露光走査する。これによって光ビームL1,L2による感光ドラム2a(2b,2c,2d)上の走査線R1,R2同士が感光ドラム2a(2b,2c,2d)の主走査方向(軸方向)中央(筐体25内の中心線CL上)において主走査方向に繋ぎ合わせられるが、本実施の形態は、各光ビームL1,L2による主走査方向の走査を走査線R1,R2の繋ぎ目から開始し、その繋ぎ目から感光ドラム2a(2b,2c,2d)の両端部に向かって図示矢印方向に走査するようにしたことを特徴とする。
ここで、有効走査範囲R外に配置された各BDセンサ33a,33bが光ビームL1,L2をそれぞれ検知することによって該光ビームL1,L2による感光ドラム2a(2b,2c,2d)上への露光走査(書き出し)開始タイミングが決定されるが、本実施の形態では、一方のBDセンサ33aは、光ビームLが走査線R1,R2の繋ぎ目(筐体25内の中心線CL上)に偏向されたときに他方の光ビームL2を検知する位置に配置されている。同様に、他方のBDセンサ32bは、光ビームLが走査線R1,R2の繋ぎ目に偏向されたときに他方の光ビームLを検知する位置に配置されている。
従って、一方のBDセンサ33aが光ビームLを検知したタイミングで他方の光ビームLによる感光ドラム2a(2b,2c,2d)での走査が開始され、他方のBDセンサ33bが光ビームLを検知したタイミングで他方の光ビームLによる感光ドラム2a(2b,2c,2d)での走査が開始される。
以上のように、本実施の形態では、MEMSミラー36によって偏向された光ビームL1,L2による感光ドラム2a(2b,2c,2d)上での主走査方向の走査を2つの走査線R1,R2の繋ぎ目(感光ドラム2a(2b,2c,2d)の軸方向中央)から開始するようにしたため、走査中の温度変化等によってMEMSミラー36の偏向角が変動しても、それとは無関係に走査線R1,R2のズレや重なりが一切発生せず、その繋ぎ目を見立たなくさせることができ、繋ぎ目における画像の白抜けや重なり等に起因する画像劣化の発生を常に確実に防ぐことができる。
ここで、本実施の形態では、BDセンサ33a,33bには調整機構が設けられており、この調整機構によって各BDセンサ33a,33bの位置を図2に破線にて示すように矢印方向に調整することができ、この調整によっては前述のようにMEMSミラー36によって偏向された光ビームL1,L2による感光ドラム2a(2b,2c,2d)上での主走査方向の走査を2つの走査線R1,R2の繋ぎ目(感光ドラム2a(2b,2c,2d)の軸方向中央)から開始するようにすることができる。同様に、走査レンズ31,32や折り返しミラー30a,30bに調整機構を設けることによっても主走査方向の走査を2つの走査線R1,R2の繋ぎ目から開始させるよう調整することができる。
尚、本実施の形態では、2つのレーザー光源27a,27bからそれぞれ出射される光ビームL1,L2を1つ(共通)の偏向素子26のMEMSミラー36によって偏向し、これらの光ビームL1,L2によって感光ドラム2a(2b,2c,2d)上を露光走査し、感光ドラム2a(2b,2c,2d)上の走査線R1,R2同士を主走査方向に繋ぎ合わせるようにしたが、例えば図6及び図7に示す光走査装置に対しても本発明を適用することができる。
即ち、図6は本発明の別形態に係る光走査装置の主走査断面図、図7は同光走査装置の副走査断面図であり、これらの図においては図1及び図2において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
図6に示すように、光走査装置13の筐体25内の中心線CL上には各1つの偏向素子26、レーザー光源(レーザーダイオード)27、光スイッチ43及び走査レンズ31,32がそれぞれ配設されており、中心線CLを挟んでこれの両側(図6の左右)の対称位置は一対の折り返しミラー44a,44bが配されている。尚、光スイッチ43としては、レーザー光源27から出射される光を2つの光路に切り替えるものであって、電気光学効果を用いたもの、熱光学効果を用いてもの、液晶素子や非線形光学素子を用いたもの等が使用される。
又、筐体25内の有効走査範囲Rを外れた位置には一対のBDセンサ33a,33bがそれぞれ配置されている。
而して、1つ(共通)のレーザー光源27が画像データに応じてON/OFF制御されると、該レーザー光源27から画像データに対応して変調された光ビームLが出射されるが、この光ビームLは光スイッチ43によってその光路が2つに切り替えられ、光スイッチ43からは2つの光ビームL1,L2が交互に出射される。そして、各光ビームL1,L2は、各折り返しミラー44a,44bによって折り返された後、1つの(共通の)偏向素子26のMEMSミラー36(図4参照)に入射されて結像される。
偏向素子26のMEMSミラー36に入射した各光ビームL1,L2は、図4に示すMEMSミラー36が往復振動することによって主走査方向(X軸方向)に走査され、走査レンズ31,32を通過することによって図1に示す各画像形成ユニット1M(1C,1Y,1K)の感光ドラム2a(2b,2c,2d)上に結像され、感光ドラム2a(2b,2c,2d)上を走査線R1,R2に沿って露光走査する。これによって光ビームL1,L2による感光ドラム2a(2b,2c,2d)上の走査線R1,R2同士が感光ドラム2a(2b,2c,2d)の主走査方向(軸方向)中央(筐体25内の中心線CL上)において主走査方向に繋ぎ合わせられるが、この場合も各光ビームL1,L2による主走査方向の走査は走査線R1,R2の繋ぎ目から開始される。
従って、図6及び図7に示す光走査装置13においても、走査中の温度変化等によってMEMSミラー36の偏向角が変動しても、それとは無関係に走査線R1,R2のズレや重なりが一切発生せず、その繋ぎ目を見立たなくさせることができ、繋ぎ目における画像の白抜けや重なり等に起因する画像劣化の発生を常に確実に防ぐことができるという前記と同様の効果が得られる。
尚、以上は本発明をカラーレーザープリンタとこれに備えられた光走査装置に対して適用した形態について説明したが、本発明は、モノクロプリンタや複写機等を含む他の任意の画像形成装置及びこれに備えられた光走査装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1M マゼンタ画像形成ユニット
1C シアン画像形成ユニット
1Y イエロー画像形成ユニット
1K ブラック画像形成ユニット
2a〜2d 感光ドラム(像担持体)
3a〜3d 帯電器
4a〜4d 現像装置
5a〜5d 転写ローラ
6a〜6d ドラムクリーニング装置
7 中間転写ベルト
8 駆動ローラ
9 テンションローラ
10 二次転写ローラ
11 ベルトクリーニング装置
12a〜12d トナーコンテナ
13 光走査装置
14 給紙カセット
15 ピックアップローラ
16 フィードローラ
17 リタードローラ
18 搬送ローラ対
19 レジストローラ対
20 搬送ローラ対
21 排紙トレイ
22 定着装置
23,24 排紙ローラ対
25 筐体
26 偏向素子
27 レーザー光源(光源)
27a,27b レーザー光源(光源)
28a,28b コリメータレンズ
29a,29b シリンドリカルレンズ
30a,30b 折り返しミラー
31,32 走査レンズ
33a,33b BDセンサ
34 偏向素子のフレーム
35 Si基板
35A Si基板本体
36 偏向素子のMEMSミラー
37 偏向素子の捩り梁
38 偏向素子の絶縁部
39 偏向素子の可動電極
40 偏向素子の固定電極
41,42 偏向素子の電線
43 光スイッチ
44a,44b 折り返しミラー
CL 筐体の中心線
L1,L2 光ビーム
R 有効走査範囲
R1,R2 走査線
S,S’ 搬送パス

Claims (3)

  1. 2つの光源から出射される光ビームを1つのMEMSミラーで偏向し、偏向された2つの光ビームを走査レンズによって結像させて像担持体上に形成される2つの走査線を主走査方向に繋ぎ合わせることによって1本のライン状の静電潜像を像担持体上に形成する光走査装置であって、
    前記2つの光ビームの有効走査範囲外に2つのBDセンサを配置するとともに、一方のBDセンサが一方の光ビームを検知したタイミングで他方の光ビームによる前記像担持体上での走査を開始し、他方のBDセンサが前記他方の光ビームを検知したタイミングで前記一方の光ビームによる前記像担持体上での走査を開始し、
    前記MEMSミラーによって偏向された2つの光ビームによる前記像担持体上での主走査方向の走査を2つの走査線の繋ぎ目から互いに前記像担持体の反対側の端部に向かうようにしたことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記BDセンサ、前記走査レンズ又は前記光源からの光ビームを折り返して前記BDセンサへと導く折り返しミラーの少なくとも1つに調整機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光走査装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2009250602A 2009-10-30 2009-10-30 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置 Expired - Fee Related JP5593055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009250602A JP5593055B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009250602A JP5593055B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011095587A JP2011095587A (ja) 2011-05-12
JP5593055B2 true JP5593055B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=44112542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009250602A Expired - Fee Related JP5593055B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5593055B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016120244A1 (de) * 2016-10-24 2018-04-26 Cl Schutzrechtsverwaltungs Gmbh Vorrichtung zur additiven Herstellung dreidimensionaler Objekte

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2924200B2 (ja) * 1990-01-18 1999-07-26 富士電機株式会社 ねじり振動子およびその応用素子
JP4695276B2 (ja) * 2001-03-08 2011-06-08 株式会社リコー 光走査装置、画像形成装置及び画像記録方法
JP2003131154A (ja) * 2001-10-25 2003-05-08 Ricoh Co Ltd 光走査装置、およびそれを用いた画像形成装置
JP2003329961A (ja) * 2002-05-13 2003-11-19 Nippon Signal Co Ltd:The 反射型走査装置
JP4409823B2 (ja) * 2002-12-05 2010-02-03 株式会社リコー 光走査装置および画像形成装置
JP4349825B2 (ja) * 2003-03-18 2009-10-21 株式会社リコー 光走査装置および画像形成装置
JP2005115211A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Seiko Epson Corp 光走査装置および画像形成装置
JP4645154B2 (ja) * 2004-10-28 2011-03-09 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置
JP4653503B2 (ja) * 2005-01-24 2011-03-16 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置等

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011095587A (ja) 2011-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011095561A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
US7518771B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus equipped with the same
JP5593055B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
US8829422B2 (en) Optical scanning apparatus using MEMS mirror and image forming apparatus provided with the same
JP5289406B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2013195988A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4909603B2 (ja) 画像形成装置
JP2013205525A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4797832B2 (ja) 画像形成装置
JP5453236B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5361010B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011095559A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2013101345A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5302161B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5593056B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5572584B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5470238B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011075588A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011075586A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011095459A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5450496B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011137925A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5302923B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011095458A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011158496A (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130712

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130812

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5593055

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees