JP4633215B2 - コルゲート管継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば鋼製配管等に蛇腹状のコルゲート管を接続する際に用いるコルゲート管継手に関する。特には、簡単な構造で接続作業を容易に素早く行うことができるコルゲート管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15は建物のガス配管の例を模式的に示す図である。
この配管例においては、ガスメータ81は建物の外側に設置されている。ガスメータ81には、都市ガスの供給配管80、及び、屋内へのガス配管(メッキ鋼管)82が接続されている。鋼管82には、各部屋のガスコンセント86行きのコルゲート管Tが接続されている。ガスコンセント86の先には、ゴム管87等を介してガスストーブ等のガス機器89が接続される。鋼管82とコルゲート管Tとの接続部(チー)82aには、めねじが切られている。鋼管82やコルゲート管Tは、建物の壁内や床下等に配管される。
【0003】
コルゲート管Tは、蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたフレキシブル管である。このコルゲート管Tは、チー82aに接続される。コルゲート管Tをチー82aに繋ぐのにコルゲート管継手88を用いる。
【0004】
この種のコルゲート管継手88の一従来例に、例えば特許第2686237号に開示されたものがある。
図12は同継手のコルゲート管仮挿入状態を示す断面図である。
図13は同継手の締結後(コルゲート管接続状態)を示す断面図である。
図14はリテーナの斜視図及びコルゲート管の先端がリテーナの爪を乗り越える動作を説明するための図である。
なお、以下の説明において、上下左右は図12及び図13における上下左右を指すものとする。
【0005】
このコルゲート管継手88を構成する主要部品は、継手本体51と、継手本体51内に配置されたリテーナ54と、継手本体51上部に螺合したナット62である。
継手本体51は、ステンレス製の筒状体である。同本体51の下側外周面にはおねじ51aが形成されている。このおねじ51aは、図15のチー82aのめねじに螺合する。
【0006】
継手本体51は、軸方向に延びる貫通孔を有する。この貫通孔の上部内面にはめねじ52aが形成されている。このめねじ52aはナット62のおねじ62aに螺合する。めねじ52aの下には凹溝52bが形成されている。凹溝52bはめねじ52aより大径である。凹溝52bの下にはテーパ部52cが形成されている。テーパ部52cには下つぼまりのテーパが付いている。テーパ部52cの下にはパッキン溝52dが形成されており、第1パッキン68が嵌め込まれている。パッキン溝52dの下には段部52eが形成されており、第2パッキン53が嵌め込まれている。段部52eの内径は、コルゲート管Tの凹部の径より小さい。
【0007】
リテーナ54は、継手本体51の内孔内に配置されたスリーブ状のものである。リテーナ54の外径は、継手本体51の凹溝52bより小さく、テーパ部52cより若干小さい。
【0008】
図14(A)に示すように、リテーナ54には、端部から軸方向に延びるスリット54aが形成されている。同スリット54aは、リテーナ周方向に等間隔ずつ離れて複数形成されている。隣り合う2本のスリット54のa間はセグメント55となっている。各セグメント55の端部には、半径方向内側に張り出した爪55aが形成されている。各爪55aの先のなす円は、コルゲート管Tの凸部の径より小さく、凹部の径にほぼ等しい。リテーナ54の他端(セグメント55の逆側)の外周面には、複数の突部56が形成されている。これら突部56は、図12及び図13に示すように、ナット62内面に係合する。リテーナ54は、母体がプラスチック製で、爪55a等は真ちゅう製であり、両者は一体にモールド成形されている。
【0009】
再び図12及び図13を参照しつつ説明する。
ナット62は、ステンレス製の筒状体である。ナット62には、コルゲート管Tを通す貫通孔が開いている。ナット62の下部外周面には、継手本体51のめねじ51aに螺合するおねじ62aが形成されている。ナット62の下端内面には、半径方向内側に張り出した突部63が形成されている。同突部63はリテーナ54の突部56に引っ掛かる。リテーナ54をナット62内に下から押し込んで、双方の突部56、63が引っ掛かると、リテーナ54とナット62が連結される。ナット62の上部内面には、パッキン57が嵌め込まれている。図12に示すナット62の仮締め状態(ナット62と継手本体51間にカラー65が介装された状態)では、リテーナ54下端の爪55aは凹溝52bの内周部に位置する。
【0010】
次に、上記のコルゲート管継手88の使用方法について説明する。
まず、図12に示すように、継手本体51内にリテーナ54を配置し、継手本体51のめねじ52aにナット62のおねじ62aを仮締めしておく。なお、図12はコルゲート管Tをナット62内に既に差し込んだ状態を示すが、次の説明は、コルゲート管Tを差し込む時の動作についてのものである。
【0011】
次に、ナット62及び継手本体51の貫通孔内にコルゲート管Tの下端を上から差し込むと、コルゲート管Tの先端がリテーナ54の爪55aに当たる。
さらに、コルゲート管Tを押し込むと、コルゲート管Tの先端がリテーナ54の爪55aを外側下方に押す。そのため、図14(B)に示すように、リテーナ54のスリット54aの切り込み端部を支点として、セグメント55がそれぞれ半径方向に変形して拡がる。このセグメント55の拡がり変形は、継手本体51の凹溝52b(図12参照)内で行われる。さらに、リテーナ54の爪55aがコルゲート管Tの凸部を乗り越えたとき、図14(C)に示すように、爪55aがコルゲート管Tの凹部に係合する。
【0012】
この後、スパナ、レンチ等の工具を用いてナット62を回し、継手本体51に締め込む。ナット62の締め込みに伴い、リテーナ54が下に向かって押されて進む。このとき、リテーナ54の爪55aはコルゲート管Tの凹部に係合しているので、リテーナ54が進むとコルゲート管Tも同時に下に引き込まれる。また、リテーナ54が進むと、リテーナ54の外周は、継手本体51のテーパ部52cのテーパ面に押されて内側に圧迫されていく。これにより、リテーナ54の爪55aがコルゲート管Tの凹部を半径方向に締め付ける。最後には、図13に示すように、コルゲート管T先端が第2パッキン53に押し付けられる。これで、コルゲート管Tと継手本体51とがシールされる。なお、ナット62を締め込む際に、コルゲート管Tの先端部は潰される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のコルゲート管継手88には、以下の問題がある。
(1)接続作業において、ナット62を回すときにスパナやレンチ等の工具が必要である。ところが、上述したように、鋼管82は床下や壁の中に設置されていることが多く、狭い場所等ではスパナやレンチを回す作業がやりにくい。
(2)コルゲート管Tをリテーナ54に係合させるときの、セグメント55の拡がり変形寸法を確保するため、リテーナ54の長さ(高さ)が長くなる。そのため、継手全体が大型となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で接続作業を容易に素早く行うことができるコルゲート管継手を提供することを目的とする。また、リテーナの長さを抑えて継手全体をできるだけ小型化できるコルゲート管継手を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のベースとなるコルゲート管継手は、蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたコルゲート管用の継手であって; コルゲート管端部の挿入される内孔を有し、他の配管との接続部を有する継手ボディと、 該内孔に配置された、コルゲート管外面の環状凹部に差し込まれる爪を有するリテーナと、 リテーナ爪をコルゲート管外面の環状凹部に差し込まれた状態で固定するリテーナ押さえと、 コルゲート管と継手ボディとの間をシールするシール手段と、 を具備し、 上記リテーナ押さえが、上記継手ボディの内孔内で軸方向にスライドし、上記リテーナ爪を固定する位置と、リテーナ爪を固定しない位置との間で変位可能であり、 さらに、上記リテーナ押さえをリテーナ爪の固定位置でロックするロック手段が設けられていることを特徴とする。
【0015】
本発明では、コルゲート管を継手ボディ内に挿入した後に、リテーナ押さえを非固定位置から固定位置にスライド変位させリテーナ爪を固定する。そして、ロック手段でリテーナ押さえを固定位置にロックする。この構造により、コルゲート管接続時に工具が不要となり、狭い場所等におけるコルゲート管接続の作業性が向上する。
【0016】
本発明のコルゲート管継手においては、上記ロック手段として、 円周上1ヶ所に切れ目を有するストップリングと、 上記リテーナ押さえの外周に形成された、上記ストップリング内周部の係合するリング溝と、 上記継手ボディ内孔に形成された、上記ストップリング外周部の係合するリング溝と、を有する構成を採用することができる。
【0017】
この場合には、ストップリング内周部をリテーナ押さえのリング溝に係合し、ストップリング外周部を継手ボディのリング溝に係合することにより、リテーナ押さえを継手ボディに対して固定できる。このとき、リテーナ爪は、コルゲート管の環状凹部に差し込まれて同管を継手ボディに固定する。なお、使用者は、ストップリング外周部が継手ボディのリング溝に嵌め込まれる際に発せられる音を聞き取ることにより、また、外観上でリテーナ押さえと継手ボディの隙間をなくすこと等により、コルゲート管が継手ボディに接続されたことを知ることができる。
【0018】
また、本発明のコルゲート管継手においては、上記継手ボディに、ストップリング外周部が係合する第1溝と第2溝が形成されており、 上記リテーナ押さえのリング溝にストップリング内周部が係合したまま、リテーナ押さえのスライドに応じてストップリング外周部が上記第1溝と第2溝間を変位可能であり、 ストップリング外周部が第1溝に係合しているときは、リテーナ押さえはリテーナ爪の非固定位置に位置して、リテーナ押さえは継手ボディに仮止めされており、ストップリング外周部が第2溝に係合するときは、リテーナ押さえはリテーナ爪の固定位置に位置してロックされることを特徴とする構成を採用することができる。
【0019】
このような構成により、簡単な構造で、リテーナ押さえと継手ボディのスライド位置決め機構を実現できる。
【0020】
さらに、本発明のコルゲート管継手においては、上記リテーナがコルゲート管端部の貫通する内孔を有しており、 該内孔には、複数のリテーナ爪が周方向に配置されており、 上記内孔内にコルゲート管を挿入すると、各リテーナ爪が同管の挿入方向に傾いてコルゲート管の環状凸部を乗り越えて、同管の環状凹部に差し込まれる構成を採用することができる。
この場合には、コルゲート管の挿入に伴いリテーナの爪がコルゲート管の挿入方向に傾く構造であるので、従来のリテーナのようにセグメントが半径方向に拡がるものに比べて、リテーナの長さが短くなり、従来のようなリテーナの爪が外側に開くための空間や曲げアーム長さを確保する必要がなく、継手の大型化を抑えることができる。
【0021】
なお、本発明のコルゲート管継手は、ロック手段のロックを解除可能であることが好ましい。
この場合には、リテーナ押さえをロック状態から解除することにより、コルゲート管やリテーナ、リテーナ押さえ等を継手ボディから取り外すことができ、再施工性を実現できる。ロック手段としてストップリングを利用する場合には、継手ボディをリング溝で分割可能な構造とし、同ボディを分割してストップリングを取り外すことにより、リテーナ等を継手ボディから取り外すことができる。
【0022】
また、本発明のコルゲート管継手は、上記シール手段として、 コルゲート管先端部外周面に押し当てられる円環状のパッキンと、 このパッキンの内周部を内側に寄せるように付勢するバネ部材と、を有する構成であることが好ましい。
この場合には、コルゲート管端部に多少バリ等があっても、その影響を受けずにコルゲート管と継手ボディ間の気密性を確保できる。
ここで、バネ部材とは、持続的な弾力性を有する(へたらない)付勢のための部材のことをいう。バネ部材は、金属製のものに限定されるものではなく、硬質のプラスチックや炭素材等であってもよい。
特に、断面U字状の金属板をバネ部材として利用し、パッキン内に同金属板を埋め込む場合には、金属板がパッキンの弾力を補強して、コルゲート管とパッキン間に十分な緊縛力を維持することができ、気密性を長期に亘り確保できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
まず、図1〜図6を参照しつつ本発明の第1実施例を説明する。なお、同実施例の説明において、上下左右は各図(図5(A)を除く)における上下左右を指すものとする。
図1は、本発明の第1実施例のコルゲート管継手の全体構成を示す断面図である。
図2は、第1実施例の継手にコルゲート管を仮接続した状態を示す断面図である。
図3は、第1実施例の継手の接続完了状態を示す断面図である。
図4は、図1の矢印Aで囲まれた範囲の拡大断面図である。
図5(A)は、図1のリテーナの平面図であり、図5(B)は、同リテーナの側面図である。
図6は、コルゲート管接続動作中における図1のリテーナの作動状態を示す一部断面図である。
このコルゲート管継手は、図1に示すように、継手ボディ10を中心に構成されている。同ボディ10は、この例では真ちゅう製の筒状体である。この継手ボディ10の下側外周面にはおねじ10aが形成されている。このおねじ10aはチー82a(図15参照)に螺合する。
【0024】
継手ボディ10は軸方向に延びる貫通孔11を有する。この貫通孔11は、段付きの円筒孔であって、軸方向上側から順に内孔A部〜E部11a〜11eに大別される。内孔A部11aは、継手ボディ10の上端側に開口した円筒面である。内孔B部11bは、内孔A部11aよりも小径に形成された円筒面である。内孔C部11cは、内孔B部11bよりも小径に形成された円筒面である。内孔D部11dは、内孔C部11cよりも小径に形成された段状部である。内孔E部11eは、継手ボディ10の下端側に開口するとともに、内孔C部11cや内孔D部11dよりも小径に形成された円筒面である。
【0025】
継手ボディ10の内孔A部11aの下側内周面には、図4に最も分かり易く示すように、半径方向内側に張り出した第1突部12aと第2突部12bが形成されている。第2突部12bは第1突部12aの下方に位置している。第2突部12bの下方には、内孔A部11aと内孔B部11b間の段部11fが位置している。第1突部12aと第2突部12b間には第1溝13aが形成され、第2突部12bと段部11f間には第2溝13bが形成されている。第1溝13aには、継手ボディ10とリテーナ押さえ30の仮止め状態において、後述のストップリング26の外周部が嵌め込まれる。第1溝13aの下の突部12bの面には下つぼまりのテーパが付けられている。コルゲート管挿入後にリテーナ押さえ20を下に押し込むと(図2→図3)、ストップリング26は下に進んで第2溝13bに外周部が嵌め込まれる。なお、図4は、コルゲート管Tの仮接続状態を示している。
【0026】
再び図1を参照しつつ説明する。
継手ボディ10の内孔C部11cの下側内周面には、シール溝14が半径方向外側に向けて掘り込まれている。同溝14には、コルゲート管Tと継手ボディ10間を気密(シール)するシール部材15が嵌め込まれている。このシール部材15は、断面U字状のステンレス鋼リング15a(バネ部材)と、このステンレス鋼リング15aが差し込まれたパッキン15b(例えば樹脂製)とからなる。
【0027】
シール部材15のパッキン15bは、ステンレス鋼リング15aを覆っている。パッキン15bの外周部は継手ボディ10の内孔に押し当てられる。同パッキン15bの内周部は、図2、3に示すように、コルゲート管T挿入後には、同管Tの外周面に押し当てられる。ステンレス鋼リング15aは、パッキン15bの内周部を内側に寄せるよう付勢する。なお、その際、同時にパッキン14bの外周部は外側に寄せられる。このステンレス鋼リング15aによりパッキン15bの弾力が補強されて、コルゲート管Tと継手ボディ10間のシール性を長期に亘り確保する。また、コルゲート管T先端部に多少バリ等があっても、シール性が損なわれるようなことはない。
【0028】
継手ボディ10の内孔D部11dには、パッキン溝16が半径方向外側に向けて滑らかに掘り込まれている。同溝16には、リング状の炭素パッキン17が嵌め込まれている。この炭素パッキン17は、温度が上昇すると膨張する炭素材からなり、火災時には何倍にも膨張してガスが継手外部に漏れるのを防ぐガスシールとなる。
【0029】
次に、図5を参照しつつコルゲート管Tを固定するためのリテーナ18について説明する。
このリテーナ18は、複数の爪18a(図5では、6個)と、各爪18a間を繋ぐゴム材18bとからなる。各爪18aは、真ちゅう製の同じ形状のものであり、周方向に等間隔に配置されている。これらの爪18aの内周部は、先端に向けて下側に傾いた形状に成形されている。各爪18aの先端のなす中央円18cは、コルゲート管Tの環状凸部T1の径より小さく、同管Tの環状凹部T2の径とほぼ等しい。この円18cにコルゲート管Tが挿入される。
【0030】
次に、図6を参照しつつコルゲート管Tの接続作業中におけるリテーナ18の動作を説明する。
コルゲート管T先端がリテーナ18の各爪18aの先端部に突き当たると、図6(A)に示すように、各爪18aが下側に傾くとともに外に押される。そして各爪18aの先端が同管Tの凸部T1を乗り越え、図6(B)に示すように、下側に傾いた各爪18aがゴム材18bの弾力で元に戻りコルゲート管Tの凹部T2に差し込まれる。
【0031】
従来のコルゲート管継手では、図14に示すように、コルゲート管Tをリテーナ54に係合する際、リテーナ54のセグメント55が外に広がる必要があり、リテーナ54のような長いリテーナを用いていた。このため、継手全体が大型となる虞れがあった。
しかしながら、本実施例では、図5に示すように、リテーナ18の各爪18aは、ゴム材18bにより弾性的に連結されており、コルゲート管Tの挿入方向に傾くことができる構造である。したがって、従来のようなリテーナの爪が外側に開くための空間や曲げアーム長さを確保する必要がなく、継手の大型化を抑えることができる。
【0032】
再び図1を参照しつつリテーナ18を押さえるリテーナ押さえ20について説明する。
リテーナ押さえ20は真ちゅう製等の筒状体である。リテーナ押さえ20の外周面は、軸方向上側から順に上外周面20aと中外周面20b、下外周面20cに大別される。これらの外周面20a〜20cは全て円筒面であり、この順に外径が小さく形成されている。リテーナ押さえ20の上外周面20aには、半径方向に貫通する孔21が形成されている。同孔21はガス漏れ検知口の役割を果たす。この孔21には、通気性と水密性を有する多孔質樹脂22が嵌め込まれている。
【0033】
リテーナ押さえ20の中外周面20bには、半径方向内側に向けてリング溝23が掘り込まれている。同溝23には、Oリング24が嵌め込まれている。このOリング24により、継手ボディ10とリテーナ押さえ20間がシールされる。
【0034】
リテーナ押さえ20の中外周面20bには、コルゲート管接続前には、カラー19が外嵌されている(図1、図2)。このカラー19の上面は、リテーナ押さえ20の上外周面20aと中外周面20b間の段部20dに当接する。このカラー19は、円周上1ヶ所に切れ目(図示せず)が形成されており、この切れ目を広げてカラー19を上記中外周面20bに外嵌する。カラー19の内径は、リテーナ押さえ20の上外周面20aよりも小径に形成されている。したがって、カラー19を取り外さない限り、リテーナ押さえ20を図1、図2の位置から下に下げることはできない。リテーナ押さえ20を下げるときには、カラー19を外す。
【0035】
リテーナ押さえ20の下外周面20cには、半径方向内側に向けてリング溝25が掘り込まれている。同溝25には、ストップリング26の内周部が嵌め込まれている。このストップリング26の円周上1ヶ所には、切れ目(図示せず)が形成されており、この切れ目を広げてストップリング26をリング溝25に組み込む。
【0036】
ストップリング26の外周部は、コルゲート管Tの接続完了前(ロック前)には(図1、図2)、継手ボディ10の第1溝13aに嵌め込まれている。このとき、リテーナ18上面とリテーナ押さえ20下端面間に隙間Lが空く。コルゲート管Tの接続完了時(ロック時)には、図3に示すように、リテーナ押さえ20は下に下がって、ストップリング26の外周部は継手ボディ10の第2溝13bに嵌め込まれる。このとき、上記隙間Lは無くなり、リテーナ押さえ20がリテーナ18を直接押さえて、各爪18aが上下両方に傾くことを強固に妨げる。
【0037】
リテーナ押さえ20の中央には、コルゲート管Tが挿入される貫通孔27が軸方向に延びるように形成されている。この貫通孔27の上側内周面には、半径方向外側に向けてパッキン溝28が掘り込まれている。同溝28には、リング状のパッキン29が嵌め込まれている。このパッキン29の内面には、上下端部を除き半径方向外側に向けて溝29aが掘り込まれている。この溝29a中央には、半径方向内側に向けて張り出した突部29bが形成されている。このパッキン29及びOリング24により、コルゲート管Tと継手ボディ10間が水密シールされる。
【0038】
次に、図2と図3を参照しつつ本実施例のコルゲート管継手の組み立て手順及び同継手を用いた接続作業を説明する。
まず、炭素パッキン17を継手ボディ10内に上端側から挿入してパッキン溝16に嵌め込む。次に、シール部材15を継手ボディ10内に上端側から挿入してシール溝14に嵌め込む。さらに、継手ボディ10の内孔B部11bと内孔C部11c間の段部11g上にリテーナ18を設置する。
リテーナ押さえ20のリング溝25には、ストップリング26の内周部を嵌め込む。また、リテーナ押さえ20の中外周面20bにカラー19を外嵌する。このとき、リテーナ押さえ20の段部20dにカラー19上面を当接させる。
【0039】
次に、リテーナ押さえ20を継手ボディ10内に挿入して(カラー19の下面が継手ボディ10の上端に当たるまで)、同ボディ10の第1溝13aにストップリング26の外周部を嵌め込む。このとき、カラー19が継手ボディ10とリテーナ押さえ20間に挟持されるので、リテーナ18上面とリテーナ押さえ20下端面間に隙間Lが空く。このため、リテーナ18の各爪18cが上下方向に傾くことができる。したがって、コルゲート管Tをリテーナ押さえ20内からリテーナ18内に挿入すると、各爪18aがコルゲート管Tの先端に突き当たり下側に傾いて同管Tの凸部T1を乗り越えていく(図6(A)、(B)参照)。
【0040】
コルゲート管T先端部が継手ボディ10内に挿入されると、同管T先端部はシール部材15のパッキン15bの内周部を変形させながら、同ボディ10内奥に進む。このとき、シール部材15のステンレス鋼リング15aがパッキン15bの内周部をコルゲート管Tの外周面に追従させるように押圧する。これにより、コルゲート管Tと継手ボディ10間がシールされる。
【0041】
図2に示すように、コルゲート管T先端が継手ボディ10の内孔D部11dと内孔E部11e間の段部11hに突き当たってコルゲート管Tは止まる。このとき、リテーナ18の各爪18aが元に戻ってコルゲート管Tの凹部T2に差し込まれた状態である(図6(B)も参照)。これにより、コルゲート管Tが継手ボディ10に仮接続される。なお、コルゲート管Tの仮接続中は、上記隙間Lが空いたままであるため、コルゲート管Tの抜け耐力はあまり強くなく、強く抜けば同管Tを上方に抜き取ることもできる。
【0042】
次に、カラー19の切れ目(図示せず)を広げてリテーナ押さえ20の中外周面20bからカラー19を取り外す。これにより、上記隙間L分だけリテーナ押さえ20を継手ボディ10内にさらに挿入することができる。リテーナ押さえ20を継手ボディ10内に可能な限り挿入すると、図3に示すように、ストップリング26の外周部が、継手ボディ10の内孔面(突部12bの上のテーパ面)を滑りながら下方にスライドして、継手ボディ10の第2溝13bに嵌め込まれる。これにより、継手ボディ10とリテーナ押さえ20が分解不能に連結される。
なお、第2溝13bの上下壁にはテーパが付いていない。
リテーナ押さえ20が下まで降りきった状態では、図3に示すように、リテーナ押さえ20がリテーナ18を継手ボディ10の段部11g上で押さえるため、リテーナ18の各爪18aが上下両方に傾くことができない。したがって、コルゲート管Tの抜き耐力が向上して、同管Tが継手ボディ10に強固に接続される。
【0043】
上述したように、本実施例では、上述した作業を手動で行うことにより、コルゲート管Tを継手ボディ10に接続することができる。このため、スパナやレンチ等の工具を用いる必要がなく、狭い場所等での接続作業を容易に素早く行うことができる。なお、同実施例では、ストップリング26の外周部が継手ボディ10の第2溝13b内に嵌まる際に発せられる音や、継手ボディ10の上端面がリテーナ押さえ20の段部20dに突き当たることにより、一連の接続作業の完了を知ることができる。
【0044】
次に、図7〜図9を参照しつつ本発明の第2実施例を説明する。なお、同実施例の説明において、上下左右は各図における上下左右を指すものとする。
図7は、本発明の第2実施例のコルゲート管継手の構成を示す断面図である。
図8は、第2実施例の継手からコルゲート管等を引き抜いた状態を示す断面図である。
図9は、図7の矢印Bで囲まれた範囲の拡大断面図である。
各図において、第1実施例と共通の箇所に同じ符号を付す。
【0045】
このコルゲート管継手は、継手ボディが分解可能な再施工タイプである。
図7及び図9を参照しつつ、第2実施例のコルゲート管継手の継手ボディ30の構造の特徴を説明する。
継手ボディ30は、第2溝13bの上部で本体31とネジブッシュ32に分解されている。ネジブッシュ32は、継手ボディ30の上端部となるフランジ部32aとおねじ32bを含み、フランジ部32aの下側が円筒部32cとなっている。この円筒部32cの外面上部には、Oリング33が外嵌されている。また、同円筒部32cの中段部には、おねじ32bが形成されている。このOリング33により本体31とネジブッシュ32間がシールされる。
また、ネジブッシュ32の内周面には、図9に最も分かり易く示すように、第1突部12aと第2突部12bが形成されており、第1突部12aと第2突部12b間が第1溝13aとなっている。
【0046】
継手ボディ30の本体31の上端部内面には、ネジブッシュ32のおねじ32bと螺合するめねじ31aが形成されている。このめねじ31aの下方には、段部11gが位置している。両ねじ31a、32bを螺合して本体31とネジブッシュ32を組み立てると、図9に最も分かり易く示すように、ネジブッシュ32の第2突部12bの下面12cと、本体31の内面13b、段部11gとが、第1実施例における第2溝と同様の部位(以下本実施例において、この部位を第2溝13bと称する)が形成される。
【0047】
上述のように、本体31とネジブッシュ32の組み立て後には、第2突部12bの直下に第2溝13bが確保される。したがって、第1実施例と同様の接続操作を行うことにより、コルゲート管Tの接続完了時には、ストップリング26の外周部が第2溝13bに嵌め込まれて、リテーナ押さえ20と継手ボディ30が分離不能に連結されている。
【0048】
以下、図8を参照しつつ本実施例のコルゲート管継手からコルゲート管を抜き取る作業を説明する。
まず最初に、継手ボディ30の本体31とネジブッシュ32をネジの弛み方向に回転させて分離する。この分離後においては、ストップリング26がネジブッシュ32の下端面に当たっており、ネジブッシュ32がリテーナ押さえ20から外れるのを妨げる。しかし、本体31は、ネジブッシュ32と分離された後は、ストップリング26と係合する部分はないので拘束は受けず、コルゲート管Tとリテーナ押さえ20、ネジブッシュ32が、一体となって継手ボディ30から引き出される。このとき、リテーナ18は、各爪18aがコルゲート管Tの凹部T2に差し込まれた状態で継手ボディ30内から取り出される。
【0049】
次に、リテーナ18の各爪18aをコルゲート管Tの凹部T2から取り外すと、同管Tをリテーナ押さえ20から抜き取ることができる。さらに、露出したストップリング26の切れ目(図示せず)を広げて同リング26をリテーナ押さえ20のリング溝25から取り外した後、リテーナ押さえ20からネジブッシュ32をスライドさせて取り外すことができる。この後、本体31とネジブッシュ32を組み立てれば、次の接続作業に用いることができる。
本実施例では、上述の構成と作業手順により、第1実施例と同様の効果(簡単に接続可)を得ることができるとともに、再施工性も得ることができる。
【0050】
次に、図10を参照しつつ本発明の第3実施例を説明する。なお、同実施例の説明において、上下左右は図10における上下左右を指すものとする。
図10は、本発明の第3実施例のコルゲート管継手の中心部品である継手ボディの構成を示す断面図である。図10において、第1実施例と共通の箇所に同じ符号を付す。
この継手ボディ40の内孔C部11cには、半径方向内側に張り出した突部44が形成されている。同突部44の直下には、シール溝14が半径方向外側に向けて掘り込まれている。
【0051】
継手ボディ40は、シール溝14の下部で上継手ボディ41と下継手ボディ42に分割されている。上継手ボディ41の下端部内面には、めねじ41aが形成されている。一方、下継手ボディ42の上端部外面には、上継手ボディ41のめねじ41aと螺合するおねじ42aが形成されている。また、下継手ボディ42の上端部外面の下段(おねじ42aの下の面)には、Oリング43が外嵌されている。このOリング43により、上継手ボディ41と下継手ボディ42間がシールされる。両ねじ41a、42aを螺合して上継手ボディ41と下継手ボディ42を組み立てると、上継手ボディ41の突部44の下面44aと下継手ボディ42の上端面42bとの間に、シール溝14が形成される。
【0052】
本実施例の継手ボディ40にシール部材15を取り付ける際には、上継手ボディ41と下継手ボディ42をネジの弛み方向に回転させて分離する。次に、シール部材15を上継手ボディ41下側から挿入して突部44直下に配置する。このとき、シール部材15の上部が突部44の下面44aに当接し、また、シール部材15の外面が上継手ボディ41の内孔面(突部44直下の面)に当接する。
【0053】
さらに、上継手ボディ41と下継手ボディ42を螺合して継手ボディ40を組み立てる。このとき、上継手ボディ41の突部44の下面44aと下継手ボディ42の上端面42bとの間に、シール溝14が形成されて、シール部材15の下部が同上端面42bと当接する。これにより、シール部材15が下継手ボディ42内に組み込まれ、コルゲート管Tの接続完了後には、同管Tと継手ボディ40間のシール性が確保される。
【0054】
したがって、上記構造の継手ボディ40により、第1実施例と同様の効果(簡単な接続可)を得ることができるとともに、シール部材15の組み付け時に、シール部材15を無理に変形させることなく、組み立てができるので、シール部材15の組み付けが容易になる。また、シール部材15の硬さの設定が楽になる。
【0055】
次に、図11を参照しつつ本発明の第4実施例を説明する。なお、同実施例の説明において、上下左右は図11における上下左右を指すものとする。
図11は、本発明の第4実施例のコルゲート管継手の中心部品である継手ボディの構成を示す断面図である。図11において、第2実施例と共通の箇所に同じ符号を付す。
この継手ボディ100は、第2実施例と同様の再施工性を有するとともに、第3実施例と同様にシール部材15の下からの組み込みが可能である。
【0056】
この継手の継手ボディ100の本体31は、図10の第3実施例と同様に、シール溝14の下部で上本体101と下本体102に分解されている。両者に設けられているねじ101a、102aを螺合して上本体101と下本体102を組み立てると、上本体101の突部103の下面103aと下本体102の上端面102bとの間に、シール溝14が形成される。本実施例の継手ボディ100には、図10の第3実施例と同様にシール部材15を取り付けることができる。
【0057】
また、図7〜図9に示す第2実施例と同様に、継手ボディ30は、第2溝13bの上部で本体31とネジブッシュ32に分解されている。
この第4実施例の継手により、第2実施例と同様の効果(簡単な接続可及び再施工性)を得ることができるとともに、第3実施例と同様の利点(シール部材15の組み付けの容易性及びシール部材15の硬さ設定の楽さ)が得られる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、工具が不要となり、狭い場所等における接続作業性が向上する。
ストップリングを利用し、リテーナ押さえを継手ボディにロックする場合には、リテーナ押さえを継手ボディに対して分解不能に取り付けることができる。なお、使用者は、ストップリング外周部が継手ボディのリング溝に嵌め込まれた際に発せられる音を聞き取ることにより、コルゲート管が継手ボディに接続されたことを知ることができる。
【0059】
ストップリング外周部を係合するための第1溝と第2溝を継手ボディのリング溝に設ける場合には、簡単な構造で、リテーナ押さえと継手ボディのスライド位置決め機構を実現できる。
【0060】
コルゲート管の挿入に伴いリテーナの爪がコルゲート管の挿入方向に傾く構造を採用すれば、従来のようなリテーナの爪が外側に開くための空間や曲げアーム長さを確保する必要がなく、継手の大型化を抑えることができる。
【0061】
ロック手段のロックを解除する機構を有する場合には、コルゲート管接続後に、コルゲート管やリテーナ、リテーナ押さえ等を継手ボディから取り出すことができ、再施工性を実現できる。
シール手段が、コルゲート管先端部外周面に押し当てられる円環状のパッキンと、このパッキンの内周部を内側に寄せるように付勢するバネ部材とからなる場合には、コルゲート管端部に多少バリ等があっても、その影響を受けずにコルゲート管と継手ボディ間の気密性を確保できる。特に、断面U字状の金属板をバネ部材として利用すると、金属板がパッキンの弾力を補強して、気密性を長期に亘り確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のコルゲート管継手の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の継手にコルゲート管を仮接続した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の継手の接続完了状態を示す断面図である。
【図4】図1の矢印Aで囲まれた範囲の拡大断面図である。
【図5】(A)は、図1のリテーナの平面図であり、(B)は、同リテーナの側面図である。
【図6】本発明の第1実施例のコルゲート管接続動作中における図1のリテーナの作動状態を示す一部断面図である。
【図7】本発明の第2実施例のコルゲート管継手の構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施例のコルゲート管継手からコルゲート管等を引き抜いた状態を示す断面図である。
【図9】図7の矢印Bで囲まれた範囲の拡大断面図である。
【図10】本発明の第3実施例のコルゲート管継手の中心部品である継手ボディの構成を示す断面図である。
【図11】本発明の第4実施例のコルゲート管継手の中心部品である継手ボディの構成を示す断面図である。
【図12】従来の継手のコルゲート管仮挿入状態を示す断面図である。
【図13】従来の継手の締結後(コルゲート管接続状態)を示す断面図である。
【図14】従来の継手のリテーナを示す図である。(A)はリテーナの斜視図であり、(B)はコルゲート管の差し込み時のリテーナの拡がり変形を説明する図である。
【図15】建物のガス配管の例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10、30、40、100 継手ボディ
12a 第1突部 12b 第2突部
13a 第1溝 13b 第2溝
14 シール溝 15 シール部材
15a ステンレス鋼リング 15b パッキン
17 炭素パッキン 18 リテーナ
18a 爪 18b ゴム材
18c 中央円 19 カラー
20 リテーナ押さえ 24、33、43 Oリング
25 リング溝 26 ストップリング
29 パッキン 31 本体
32 ネジブッシュ 41 上継手ボディ
42 下継手ボディ 44、103 突部
101 上本体 102 下本体
T コルゲート管 T1 環状凸部
T2 環状凹部
Claims (1)
- 蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたコルゲート管用の継手であって;
コルゲート管端部の挿入される内孔を有し、他の配管との接続部を有する継手ボディと、
該内孔に配置された、コルゲート管外面の環状凹部に差し込まれる爪を有するリテーナと、
リテーナ爪をコルゲート管外面の環状凹部に差し込まれた状態で固定するリテーナ押さえと、
コルゲート管と継手ボディとの間をシールするシール手段と、 を具備し、
上記リテーナ押さえが、上記継手ボディの内孔内で軸方向にスライドし、上記リテーナ爪を固定する位置と、リテーナ爪を固定しない位置との間で変位可能であり、
さらに、上記リテーナ押さえをリテーナ爪の固定位置でロックするロック手段が設けられており、
上記リテーナがコルゲート管端部の貫通する内孔を有しており、
該内孔には、複数のリテーナ爪が周方向に配置されており、
上記複数のリテーナ爪の内周部は、先端に向けてコルゲート管の挿入方向に傾いた形状に成形されているとともに、各爪間はゴム材によって弾性的に連結されており、
上記リテーナ押えが上記リテーナ爪を固定しない位置においては、上記リテーナは上記継手ボディ内孔の段部上に設置されるとともに、上記リテーナと上記リテーナ押さえ間に隙間が空いており、上記リテーナ内孔内にコルゲート管を挿入すると、各リテーナ爪が同管の挿入方向に傾いてコルゲート管の環状凸部を乗り越えて、同管の環状凹部に差し込まれ、
上記隙間分だけ上記リテーナ押さえを上記継手ボディ内にさらに挿入した、上記リテーナ押えが上記リテーナ爪を固定する位置においては、上記リテーナ押さえが、上記リテーナを、上記継手ボディ内孔の段部との間で挟んで押さえることを特徴とするコルゲート管継手。
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