JP4593037B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状の記録媒体上に形成されているトナー画像を該記録媒体に定着させる定着装置、及び複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置では、熱源により加熱される定着ローラに加圧ローラを圧接した定着装置が多く用いられている。この定着装置では、定着ローラ及び加圧ローラの少なくとも一方は熱源としての定着ヒータにより加熱される加熱ローラとし、この加熱ローラにはサーミスタ等の温度検知素子がポリイミド等の保護フィルムを介して押圧され、この温度検知素子により加熱ローラの表面温度が検知される。一般的には定着ヒータはハロゲンランプを用いたハロゲンヒータが使用されている。
【0003】
電源回路はCPU(中央演算装置)からの制御信号に従ってトライアックで商用電源からハロゲンヒータへの通電を制御し、CPUは温度検知素子からの温度検知信号によって加熱ローラの表面温度が予め設定された温度になるように制御信号を電源回路へ出力している。また、サーモスタット等の安全装置は、電源回路に直列に挿入されて加熱ローラ表面に近接して配設され、加熱ローラ表面温度が所定の限界温度を越えた場合のみハロゲンヒータへの給電を遮断する。
画像形成装置の画像記録部でトナー画像が転写された転写紙などのシート状記録媒体は、入口ガイドで案内されて回転中の定着ローラ及び加圧ローラのニップ部で挟持搬送され、そこでトナー画像が加熱溶融されて定着される。
【0004】
近年の環境規制、環境保護意識の高まりから、各種の画像形成装置は、不使用時には定着ヒータへの通電を遮断し、必要な時のみ定着ヒータへ通電して、消費電力を低減することが行われている。このような省エネルギー型の画像形成装置では、画像形成時に定着ローラの表面温度が即座に設定温度まて達する必要があるが、通常は1本乃至複数本の定着ヒータに同時に商用電源からの電力を供給しているので、定着装置を含む画像形成装置全体の定格電力の制限もあって定着ヒータに投入する電力に一定の制限があった。その上、ハロゲンヒータの場合、立ち上がりまでに時間がかかった。
【0005】
このことの対策としては、従来のハロゲンヒータで定着ローラを加熱する方式では、肉厚を1mm〜0.25mmにする定着ローラ基体の薄肉化が行われている。この定着ローラ基体の薄肉化により、定着ローラの熱容量を軽減し、定着ローラを急速に定着可能温度まで立ち上げることができる。
【0006】
しかしながら、この定着ローラ基体の薄肉化には、いくつかの問題がある。定着ローラ基体の薄肉化は、定着ローラ基体の機械的強度が著しく低下し、定着ローラのつぶれ、たわみなどの変形が生じやすくなる。また、定着ローラの肉厚を小さくするほど技術的に加工の難易度が上がり、高度な加工精度が要求されることにより、コスト高につながることにもなる。このように、定着ローラ基体の薄肉化だけで高速な立ち上がりを実現することには限界がある。
【0007】
このような問題を解決するために、定着ローラ基体の低熱容量化による消費電力ロスの低減とは逆に、定着ヒータへの投入電力を商用電力から得られる電力以上に上乗せしたものとし、立ち上がりを高速化するという定着装置が提案されている。
【0008】
例えば、特開平3−36579号公報には、ヒータ駆動手段を介して電力の供給を受けることによって発熱するヒータを有する定着装置用の加熱装置において、上記ヒータ駆動手段は、充電可能な蓄電池と、商用電源に接続されて該蓄電池を充電する充電器とを備え、上記ヒータは、商用電源から電力の供給を受ける主ヒータと、上記蓄電池から電力の供給を受ける補助のヒータを有しており、上記蓄電池は、上記充電器と充電回路を形成するような接続形態、または、上記補助のヒータと放電回路を形成する接続形態のいずれかに切換可能に配設されていることを特徴とする定着装置用の加熱装置が記載されている。この定着装置用の加熱装置では、蓄電池の放電回路が形成されるような接続形態によって、立ち上がり時間の短縮が図られる。
【0009】
実開昭63−150967号公報には、電子写真プロセスによって転写紙上に転写された可視像を加熱手段により定着させる定着装置において、交流電源によって駆動される第1のヒータと、充電手段によって充電されるバッテリーにより駆動される第2のヒータとを設けたことを特徴とする定着装置が記載されている。
【0010】
特開平3−5779号公報には、メインヒータ及びサブヒータを内蔵した加圧ローラを有する熱定着装置を備えた作像装置であって、前記メインヒータの加熱を行うメイン電源と、メイン電源のオン・オフを切換える第1の切換手段と、前記サブヒータの加熱を行う蓄電池と、蓄電池の充電を行う充電手段と、蓄電池とサブヒータとの接続及び蓄電池と充電手段との接続を切換える第2の切換手段と、前記加圧ローラの温度を検知する温度検出手段と、この温度検出手段の検出結果に基づき、前記第1、第2の切換手段の制御を行う制御手段とを具備し、前記メイン電源により加熱される前記加熱ローラの温度が定着性に関連付けた基準温度に迄低下すると、前記蓄電池を介して前記サブヒータの加熱を行う一方、基準温度より高くなると、サブヒータの加熱を停止するようにしたことを特徴とする作像装置が記載されている。
【0011】
特開2000−98799号公報には、電力の供給を受けることによって発熱するヒータと、このヒータに電力を供給するヒータ駆動手段とを有する定着装置用加熱装置において、上記ヒータ駆動手段は、充電可能な蓄電池と、商用電源から給電され前記蓄電池を充電する充電器とを備え、前記ヒータは商用電源から電力の供給を受ける主ヒータと、前記蓄電池から電力の供給を受ける補助ヒータとを有し、前記蓄電池の充電を前記主ヒータの消灯時に行うことを特徴とする定着装置用加熱装置が記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に立ち上がり時間が著しく短縮された定着装置においては、故障によって温度制御が不能になったときに想定される定着ヒータ暴走(温度暴走)時の安全性が問題となる。商用電源のような一定の連続的なエネルギー供給を受ける従来の定着装置では、万一、温度制御が不能になった場合には、図9に示すように、そのまま温度上昇を続けてしまう。温度上昇があまりに急であれば、安全装置であるサーモスタットの追従性によっては応答が間に合わず、サーモスタットが動作する前に紙の発火等の危険が生じるおそれがある。
【0013】
特開平3−36579号公報記載の定着装置用の加熱装置では、このような問題に触れておらず、蓄電池からエネルギーが放出される時間の限定などがなされていないので、温度制御が故障によって不能になった場合、サーモスタットが動作するまでの間に定着ヒータへの過剰なエネルギー供給が定着設定温度を越えた後も続いてしまう可能性を残しており、この問題を回避することはできない。
また、急速な立ち上がりを狙った様々な定着装置が提案されているが、これらの定着装置でも、同様に問題を回避することはできない。
【0014】
また、画像形成時には定着ローラの表面温度を即座に(約10秒未満に)設定温度まで立ち上げる必要がある。しかしながら、一般的にハロゲンヒータが通電初期に安定輻射を行うまで定着ヒータ自体を昇温させており、通電初期の約10秒間に約4.4kJ前後のエネルギーを必要としている。また、近年実用化が見えてきた大型コンデンサでも放電エネルギーは少なく、10秒間で3kJ以上の放電エネルギーを蓄積可能なコンデンサを実用化することは設置容量又はコストの点から無理があり、実現されていない。即ち、コンデンサが定着ローラを10秒未満で設定温度まで昇温させるための補助加熱手段として機能しない。
【0015】
特開平3−36579号公報記載の定着装置用の加熱装置では、このような問題には触れておらず、この問題を回避することはできない。加えて、従来急速な立ち上がりを狙った様々な方式の定着装置が提案されているが、上記問題を回避するための提案はなされていない。
【0016】
本発明は、ヒータ暴走時の安全性を確保することができ、かつ、立ち上がり時間の短縮を図ることができる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、定着部材と、該定着部材とニップ部を形成する加圧部材とを備え、該ニップ部を通過する記録媒体にトナー画像を定着させる定着装置において、充放電可能なコンデンサと、商用電源から電力が供給されて前記定着部材を加熱する第1のヒータと、前記コンデンサから電力が供給されて前記定着部材又は前記加圧部材を加熱する第2のヒータと、を備え、前記第2のヒータは、ガラス管内に色温度が2500K以上のフィラメントを有するとともに、該ガラス管内のガスがクリプトン若しくはキセノンを主成分とする輻射ヒータであって、前記ガラス管内に封入されるガスの全圧が1気圧より大きいものである。
【0018】
請求項2に係る発明は、立ち上がり時において前記商用電源から前記第1のヒータに電力が供給されている時に、前記コンデンサから前記第2のヒータへ電力が供給されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置ものである。
【0019】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の定着装置において、前記コンデンサとして1kJ以上の総エネルギー量を蓄えられる容量を有するコンデンサを備えたである。
【0020】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の定着装置において、前記コンデンサが電気二重層コンデンサであるものである。
【0021】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の定着装置において、前記コンデンサは充電された総エネルギー量の90%の放電が立ち上がり時間以内に完了するエネルギー容量及び放電特性を有するものである。
【0022】
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の定着装置において、立ち上がり時間が記録媒体の到達までの時間であるものである。
【0023】
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載の定着装置において、当該定着装置が雰囲気温度から定着可能温度までの昇温に要する加熱時間をT秒、前記コンデンサのT秒間に放電可能なエネルギーをE1(J)、前記第2のヒータのT秒間の蓄積エネルギーをE2(J)とした時、E1>E2としたものである。
【0024】
請求項8に係る発明は、像担持体上にトナー画像を形成して該トナー画像をシート状の記録媒体に転写し、この記録媒体上のトナー画像を定着装置で定着させる画像形成装置において、前記定着装置として請求項1〜7のいずれか1つに記載の定着装置を用いたものである。
【0042】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の第1の実施形態における定着装置の概略を示す。この第1の実施形態における定着装置では、定着部材1にシリコンゴム等の弾性部材からなる加圧部材2が図示しない加圧手段により一定の加圧力で押し当てられている。定着部材1と加圧部材2は、一般的にローラであることが多いので、図2にはローラで示したが、いずれか一方又は両方がローラに限らずに無端ベルトなどを使用することもある。
【0043】
この定着装置は電力の供給を受けることによって発熱する熱源としての第1ヒータ3及び第2ヒータ4を有し、この第1ヒータ3及び第2ヒータ4は例えば定着部材1の内側に配置されて定着部材1を内側から加熱する。定着ローラ1及び加圧ローラ2は図示しない駆動機構により回転駆動される。温度センサ5は、定着部材としての定着ローラ1(もしくは加圧部材としての加圧ローラ2)の表面に当接され、定着ローラ1の表面温度(定着温度)を検知する。トナー6を担持した転写紙等のシート状記録媒体7は、定着ローラ1と加圧ローラ2とのニップ部を通過する際に、定着ローラ1と加圧ローラ2による加熱及び加圧でトナー6が定着される。
【0044】
定着部材1として無端ベルトを用いる場合には、図3に示すように、定着部材としての無端ベルト8は少なくとも2本の支持ローラ9、10に張架され、加圧ローラ2が図示しない加圧手段により一定の加圧力で無端ベルト8に押し当てられる。第1ヒータ3及び第2ヒータ4は無端ベルト8及び加圧ローラ2を加熱する任意の位置に設けられるがこれに限定されず、例えば、図3に示すように支持ローラ9は、加熱ローラからなり、内部に配置された第1ヒータ3で加熱されることにより無端ベルト8を加熱する。また、支持ローラ10の内部に第1ヒータ3を配置してもよい。加圧ローラ2の表面には補助加熱ローラ11が当接され、この補助加熱ローラ11は内側に配置された第2ヒータ4により加熱されることで加圧ローラ2を加熱する。また、第2ヒータ4は、加圧ローラ2の内部に配置してもよいし、支持ローラ9又は10の第1ヒータ3と同じ内部に配置してもよい。
【0045】
支持ローラ10は、駆動ローラとし、図示しない駆動機構により回転駆動されることで無端ベルト8を回転させる。トナー6を担持した転写紙等のシート状記録媒体7は、無端ベルト8と加圧ローラ2とのニップ部を通過する際に、無端ベルト8と加圧ローラ2による加熱及び加圧でトナー6が定着される。温度センサ5は無端ベルト8の表面温度を支持ローラ10上で検知する。
【0046】
また、定着部材として定着ローラ1を用いた場合にも、図4に示すように加圧ローラ2の外側に補助加熱ローラ11を当接させ、この補助加熱ローラ11をその内側に配置された第2ヒータ4により加熱して補助加熱ローラ11により加圧ローラ2を加熱するようにしてもよい。
【0047】
図1は第1の実施形態における図2に示すような構成(又は図3に示すような構成)の定着装置の回路構成を示す。温度センサ5からの検知信号は入力回路12を経て制御手段としてのCPU13に取り込まれ、CPU13は温度センサ5からの検知信号に基づいて定着ローラ1の表面温度(定着温度)が設定温度に維持されるようにドライバ14を介して第1ヒータ3への通電を制御するとともに、スイッチ15を介して第2ヒータ4への通電を制御する。
【0048】
第1ヒータ3はドライバ14を介して商用電源16に接続され、ドライバ14はCPU13により制御されて商用電源16から第1ヒータ3への通電を制御する。CPU13は待機時であるか使用時であるかによってスイッチ15を切り換えることにより蓄電装置17を充電器18側と第2ヒータ4側に切り換える。蓄電装置17は、急速な充放電が可能な(充電と放電がそれぞれ定着装置の立ち上がり時間内に行える)蓄電装置、例えばコンデンサが用いられる。
【0049】
待機時には、スイッチ15が蓄電装置17を充電器18側に切り換え接続し、充電器18が商用電源16からの交流電力を直流電力に変換して蓄電装置17に印加することにより蓄電装置17を充電する。定着装置の使用時には、スイッチ15が蓄電装置17を第2ヒータ4側に切り換え接続し、蓄電装置17から第2ヒータ4に放電されて第2ヒータ4が直流電流により駆動される。
【0050】
したがって、立ち上がり時には、第1ヒータ3が商用電源16からドライバ14を通して流れる交流電流により駆動されて第2ヒータ4が蓄電装置17から流れる直流電流により駆動され、定着ローラ1の表面温度が設定温度まで急速に上昇する。立ち上がり後は、CPU13はドライバ14を介して第1ヒータ3への通電を定着ローラ1の表面温度が設定温度に維持されるように制御する。
【0051】
第2ヒータ4の駆動は定着装置の立ち上がり時のみ行われ、定着ローラ1の表面温度が設定温度まで達した後の定常時には、第1ヒータ3のみが駆動されて定着ローラ1の表面温度が設定温度に維持されるように第1ヒータ3がオン/オフされる。蓄電装置17からの直流電流で第2ヒータ4を駆動する時間は、あらかじめ一定時間内になるように設定しておく。この一定時間は、定着装置の立ち上がり時間内であることが望ましい。
【0052】
この第1の実施形態では、定着装置の立ち上がり時間短縮を補助する第2ヒータ4への給電は充放電が可能な(充電と放電がそれぞれ定着装置の立ち上がり時間内に行える)蓄電装置(例えばコンデンサ)17により行うので、立ち上がり後には蓄電装置17に残っている電荷が無くなって蓄電装置17から第2ヒータ4への電力供給が原理的に途絶え、定着装置の温度が定常状態に達した後は第2ヒータ4への過剰なエネルギー供給がなくなる。
【0053】
従って、第1の実施形態は、温度制御が無い場合の温度上昇カーブが図9に示すように設定温度到達後には従来の定着装置に比べて緩やかになる。このため、故障などにより温度制御不能の状態に陥った場合における安全性の面で従来の立ち上がり時間が著しく短縮されたどの方式の定着装置よりも有利である。
【0054】
省エネルギーの観点では、待機時にはヒータへの通電を停止し、使用時には室温から定着設定温度まで即座に定着装置の温度を上昇させる必要がある。この第1の実施形態における定着装置では、商用電源16からの供給電力の限界以上の電力を立ち上がり時にだけ一時的に投入することができるため、ヒータ暴走時の安全性を確保しつつ、立ち上がり時間の短縮及び省エネルギー化を図ることができる。
【0055】
図5は第1の実施形態の全体を示す。図示しない駆動部により矢印方向に回転される像担持体としてのドラム状感光体101の周りには、帯電手段102、クリーニング手段103、感光体101上の静電潜像を顕像化する現像手段としての現像スリーブ105を含む現像部107、及び転写手段106が配置されている。
【0056】
感光体101は、帯電手段102により一様に帯電された後に書き込み手段(露光手段)としてのレーザ光学系140からの画像データで変調されたレーザ光Lにより露光されて静電潜像が形成され、現像部107により静電潜像が現像されてトナー画像となる。この感光体101上のトナー画像は後述のように用紙Pへ転写され、感光体101はトナー画像転写後にクリーニング手段103によりクリーニングされる。したがって、帯電手段102、レーザ光学系140、現像部107は感光体101上にトナー画像を形成する画像形成手段を構成している。
【0057】
装置下部には矢印a方向に着脱可能な給紙カセット110を有する給紙装置が設けられている。給紙カセット110内に収容された用紙P(上記シート7)は、中板111で支えられ、図示しないスプリングの力によってアーム112を介して給紙ローラ113に押し付けられている。給紙ローラ113が回転することによって給紙カセット110内の最上紙は、図示しない制御部から指令が発せられて給紙ローラ113が回転することによって給紙され、分離パッド114で重送を防止されながら下流側のレジストローラ対115まで搬送される。
【0058】
装置右側には操作面が配置されており、操作パネル130が外装部131の上部前面(図5の装置上右側)で突き出ている。また、給紙トレイ132がピン133により回動可能に取り付けられ、給紙トレイ132内の最上位の用紙からなる記録媒体は給紙ローラにより給紙されて分離パッドで重送を防止されながら下流側のレジストローラ対115まで搬送される。給紙カセット110、132内の用紙はいずれか一方が選択的に給紙される。
【0059】
レジストローラ対115は、搬送されてきた用紙Pを感光体101上の画像(トナー画像)と同期するようにタイミングをとって転写手段106に向けて送り出す。転写手段106はレジストローラ対115から送られてきた用紙Pへ感光体101上のトナー画像を転写し、このトナー画像の転写された用紙Pは定着装置116に搬送される。定着装置116は、上述した定着装置が用いられ、用紙P上のトナー画像を加熱及び加圧により用紙Pに定着させる。
【0060】
定着装置116からの定着済みの用紙Pは、排紙ローラ対120によって画像面を下にして排紙口121より排紙トレイ122上に排出されてスタックされる。排出される用紙のサイズに対応するため、排紙ストッパ125は矢印b方向にスライド可能となっている。図中左側に配置されたケース134内には、電源回路135やプリント板136(エンジンドライバーボード)等の電装・制御装置が収納され、コントローラボード137も収納されている。排紙トレイ122を構成しているカバー138は、回動支点139を中心に開放可能となっている。
【0061】
この第1の実施形態の定着装置116によれば、電力の供給を受けることによって発熱する熱源としての第1ヒータ3及び第2ヒータ4と、この第1ヒータ3及び第2ヒータ4によって加熱される定着部材としての定着ローラ1(及び/又は加熱部材としての加熱ローラ9)と、前記第1ヒータ3及び第2ヒータ4に電力を供給する駆動手段とを有し、この駆動手段は、急速な充放電が可能な蓄電装置17と、商用電源16から給電され前記蓄電装置17を充電する充電器18とを備え、前記熱源3、4は、商用電源16から電力供給を受ける第1ヒータ3と、立ち上がり時のみ前記蓄電装置17から電力供給を受ける第2ヒータ4とを含む少なくとも2本のヒータを有するので、商用電源からの供給電力の限界以上の電力を立ち上がり時だけ一時的に熱源に投入することができ、昇温時間(立ち上がり時間)を短縮することができる。しかも、第2ヒータへの電力供給は蓄電装置から行うので、蓄電装置に蓄電されたエネルギーを使い切れば、ヒータ暴走時でも必要以上に温度上昇が加速されることはなく、ヒータ暴走時の安全性を確保することができる。
【0062】
また、第1の実施形態によれば、上記定着装置116を用いたので、画像形成装置全体の高速な立ち上がりを実現しつつ、ヒータ暴走時の安全性を確保することができる。
【0063】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態では、上記第1の実施形態において、図10に示すように蓄電装置17に1kJ以上の総エネルギー量を蓄えられる大きな容量を有するコンデンサ17aが用いられる。
【0064】
従来の電解コンデンサを用いた定着装置の例としてはフラッシュ定着装置の電源として電解コンデンサを利用したものが多数提案されている。しかしながら、本実施形態のように第2ヒータ4の電力源としてコンデンサを用いる場合には、上述のようにコンデンサからの直流電流で第2ヒータ4を駆動する時間があらかじめ一定時間(定着装置の立ち上がり時間内であることが望ましい)内になるように設定しておくので、1kJ以上の総エネルギー量を蓄えられる大きな容量を有するコンデンサが必要となる。
【0065】
蓄電装置17として、蓄電池に比べて充放電時間の速い大容量のコンデンサ17aを用いることによって、立ち上がり時にコンデンサ17aの蓄電エネルギーが第2ヒータ4に放出されるまでの一定の短時間だけ第2ヒータ4が電力供給を受け、昇温時間の短縮に寄与する。よって、定着装置の急速な温度上昇が起こるのは定着装置の立ち上がりだけであり、定着装置の温度制御が不能になったヒータ暴走時の安全性が改善される。
【0066】
このように、第2の実施形態の定着装置によれば、上記第1の実施形態の定着装置において、蓄電装置17として1kJ以上の総エネルギー量を蓄えられる容量を有するコンデンサ17aを備えたので、温度制御が不能になったヒータ暴走時の安全性を改善することができる。
【0067】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態は、上記第1の実施形態、第2の実施形態のいずれかにおいて、図11に示すように蓄電装置17として電気二重層コンデンサ17bを用いたものである。この電気二重層コンデンサ17bは、物理的なイオンの吸着で電気を蓄えて供給する大容量の電気二重層コンデンサで、待機時には充電器18によりスイッチ15を介して充電され、使用時にはスイッチ15が切り換えられて定着装置116の立ち上がり時にスイッチ15を介して第2ヒータ4に放電する。
【0068】
電気二重層コンデンサ17bは、エネルギーを短時間で一気に大量に放出できるので、定着装置の短時間での急速な立ち上がり時の供給電源として望ましい。また、電気二重層コンデンサ17bは、原理的に充放電サイクルが無制限であるので、メンテナンスが不要である。そのため、長時間の使用を想定した場合、総コストで優位性がある。
【0069】
このように、第3の実施形態の定着装置によれば、上記第1の実施形態、第2の実施形態のいずれかの定着装置において、蓄電装置17として電気二重層コンデンサを用いたので、短時間に急速に立ち上がることができてメンテナンスが不要であり、長時間の使用を想定した場合に総コストで有利である。
【0070】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。この第4の実施形態は、上記第1の実施形態乃至第3の実施形態において、図12に示すように蓄電装置17は充電された総エネルギー量の90%の放電が立ち上がり時間以内に完了するエネルギー容量及び放電特性を有する蓄電装置(例えばコンデンサ)17cを用いたものである。
【0071】
このように蓄電装置17cのエネルギー容量及び放電特性を規定したことによって、定着装置116の立ち上がり時における蓄電装置17cから第2ヒータ4へのエネルギー供給が概ね定着装置116の立ち上がり時間以内に終了し、立ち上がり時に定着装置の温度制御が不能となった場合の安全性に有利となる。さらに、定着装置の立ち上がり後は自動的に第2ヒータ4へのエネルギー供給がなくなるので、第2ヒータ4の駆動時間の制御が不要であるというメリットがある。
【0072】
このように、第4の実施形態の定着装置によれば、上記第1の実施形態乃至第3の実施形態の定着装置において、蓄電装置17cは充電された総エネルギーの90%の放電が立ち上がり時間以内に完了するエネルギー容量及び放電特性を有するので、立ち上がり時における第2ヒータの駆動時間を概ね立ち上がり間以内とすることができ、立ち上がり時に温度制御が不能になった場合の安全性に有利となる。
【0073】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。この第5の実施形態は、上記第1の実施形態乃至第4の実施形態のいずれかにおいて、定着装置116(第1ヒータ3及び第2ヒータ4に電力を供給する供給電源を除く)の立ち上がり時間を、当該画像形成装置の電源投入から記録媒体Pの定着装置116への到達までの時間(いわゆる通紙時間)以内、望ましくは6秒以内としたものである。
【0074】
充放電時間が早くて短時間に大電流を流すことができるコンデンサを定着装置の立ち上がり時の供給電源に用いる場合には、定着装置(供給電源を除く)の立ち上がり時間が早くなければ上記コンデンサの使用による立ち上がり時間短縮効果を十分に活かすことができず、第5の実施形態のように定着装置(供給電源を除く)の立ち上がり時間を早くすれば、上記コンデンサの使用による立ち上がり時間短縮効果を十分に活かすことができる。
【0075】
このように、第5の実施形態の定着装置によれば、上記第1の実施形態乃至第4の実施形態のいずれかの定着装置において、立ち上がり時間が記録媒体の到達までの時間であるので、立ち上がり時のみ第2ヒータに蓄電装置から電力供給を行うことにより立ち上がり時間を短縮するという効果を十分に活用することが可能となる。
【0076】
図6は本発明の第6の実施形態における定着装置を示す。この第6の実施形態は、上記第1の実施形態〜第5の実施形態のいずれかにおいて、定着部材1の内面(もしくは外面)に電気絶縁層19を形成し、その上に発熱抵抗体20の通電パターンを形成し、この電気絶縁層19及び発熱抵抗体20からなる面状発熱抵抗体を第2ヒータ4としたものである。発熱抵抗体20は、図示しない給電部材を備え、立ち上がり時には蓄電装置17からスイッチ15及び上記給電部材を介して電力供給を受ける。
【0077】
ここに、発熱抵抗体の供給電源に商用電源を用いた場合には、発熱抵抗体の抵抗をある程度高くする必要があり、複雑な通電パターンを設計しなければならない。しかしながら、第2ヒータ4は供給電源として直流の低電圧を出力する蓄電装置17を用いるので、発熱抵抗体20の抵抗を高くする必要がなく、発熱抵抗体20の通電パターンの複雑化を避けることができる。
【0078】
なお、発熱抵抗体20は2系統設け、これらを第1ヒータ3及び第2ヒータ4としてもよい。さらに、図3、図4に示す定着装置において、補助加熱ローラ11の表面に電気絶縁層19及び発熱抵抗体20の通電パターンを形成して第2ヒータ4とする構成も可能である。
【0079】
この第6の実施形態の定着装置によれば、上記第1の実施形態〜第5の実施形態のいずれかの定着装置において、少なくとも第2ヒータ4が面状発熱抵抗体であるので、この面状発熱抵抗体の抵抗を高くする必要がなくて面状発熱抵抗体の通電パターンの複雑化を避けることができる。
【0080】
図7は本発明の第7の実施形態における定着装置を示す。この第7の実施形態は、上記第1の実施形態〜第5の実施形態のいずれかにおいて、定着ローラ1の代りに定着ローラ21を用い、この定着ローラ21自体を面状発熱抵抗体とすることで、定着ローラ21自体を第2ヒータ4としたものである。なお、第2ヒータ4は、定着ローラ21又は定着ベルト8を加熱するものであっても、加圧ローラ2を加熱するものであってもよく、定着ベルト8又は加圧ローラ2を面状発熱抵抗体としてもよい。
【0081】
この定着ローラ21は、図示しない給電部材を備え、立ち上がり時には第2ヒータ4として図13に示すように蓄電装置17からスイッチ15及び上記給電部材を介して電力供給を受けて発熱する。図7では定着ローラ21であるが、図8に示すように面状発熱抵抗体からなる導電性の無端ベルト22でもよい。この場合、無端ベルト22は少なくとも2本の支持ローラ9、10に張架され、加圧ローラ2が図示しない加圧手段により一定の加圧力で無端ベルト22に押し当てられる。支持ローラ9は、加熱ローラからなり、内部に配置された第1ヒータ3により加熱されることにより無端ベルト22を加熱する。無端ベルト22が張架された支持ローラ群のうちの2本の支持ローラは、無端ベルト22へ電力供給を行う上記給電部材とする。
【0082】
支持ローラ10は、駆動ローラとし、図示しない駆動機構により回転駆動されることで無端ベルト22を回転させる。トナー6を担持した転写紙等のシート状記録媒体7は、無端ベルト22と加圧ローラ2とのニップ部を通過する際に、無端ベルト22と加圧ローラ2による加熱及び加圧でトナー6が定着される。温度センサ5は無端ベルト22の表面温度を支持ローラ10上で検知する。
【0083】
この第7の実施形態の定着装置によれば、上記第4の実施形態及び第5の実施形態のいずれかの定着装置において、少なくとも第2ヒータは定着部材22自体であり、この定着部材22自体が面状発熱抵抗体であるので、定着部材を基体として該基体に絶縁層、発熱抵抗層を積層する場合に比べて、絶縁層が不要になる分、層構成が単純になり、熱容量が低減するという効果がある。
【0084】
本発明の第8の実施形態は、上記第1の実施形態〜第5の実施形態のいずれかにおいて、少なくとも第2ヒータ4として図14に示すようにガラス管4a内に電熱線4bを有する輻射ヒータを用いたものである。
【0085】
この第8の実施形態の定着装置によれば、上記第1の実施形態〜第5の実施形態のいずれかの定着装置において、少なくとも第2ヒータ4はガラス管4a内に電熱線4bを有する輻射ヒータであるので、熱源として従来最も良く使われているガラス管内に電熱線を有する輻射ヒータを第2ヒータに用いることによって、コストを抑え、信頼性を高めることができるという効果を得ることができる。第2ヒータはハロゲンヒータであれば、最も信頼性が高い。
【0086】
本発明の第9の実施形態では、上記第8の実施形態において、少なくとも第2ヒータ4は、図15に示すようにガラス管4a内に電熱線4bを有する輻射ヒータであって、ガラス管4a内のガス4cがクリプトンまたはキセノンを主成分とするものである。
【0087】
定着装置の熱源に輻射ヒータを用いる場合、立ち上がり時に輻射ヒータに供給される電気エネルギーは、定着部材を加熱するだけでなく、輻射ヒータのフィラメントやガラス管を加熱するのに費やされる。ガラス管の加熱は完全にエネルギーのロスであるが、このロスの割合は、定着装置の立ち上がりが急速になるほど大きなものとなり、無視できなくなる。
【0088】
そこで、このロスを抑え、ヒータ自身の通電初期の立ち上がり応答性が高いヒータを備えた定着装置は、立ち上がりが早くなる。特に、上記第2ヒータ4は供給される総エネルギー量とエネルギー供給時間が限られているので、上記ロスが小さいヒータでなければ、限られたエネルギーを無駄に消費してしまうだけで、上記実施形態の効果を十分に発揮することができない。輻射ヒータのガラス管内のガスがクリプトンまたはキセノンを主成分とするものであれば、ガラス管内の封入ガスの対流による熱ロスを低減することができ、立ち上がりが短縮されたヒータとなる。
【0089】
このように、第9の実施形態の定着装置によれば、上記第8の実施形態の定着装置において、少なくとも第2ヒータ4はガラス管4a内のガス4cがクリプトンもしくはキセノンを主成分とする輻射ヒータであるので、第2ヒータの立ち上がりを短縮して熱ロスを低減することができる。
【0090】
本発明の第10の実施形態では、上記第8の実施形態、第9の実施形態のいずれかにおいて、少なくとも第2ヒータ4は、図14又は図15に示すようにガラス管4a内に電熱線4bを有する輻射ヒータで、フィラメントの定常時における色温度が2500K以上であるものを用いる。
【0091】
輻射ヒータは、フィラメントを細線化することによって色温度を上げることができ、立ち上がり時間を短縮したヒータとすることができる。
一般的に輻射ヒータはフィラメントの細線化により寿命が低下するが、特に第2ヒータは駆動が立ち上がり時のみに限定されるために総駆動時間が短くなるので、寿命には余裕が生じ、フィラメントの細線化による寿命低下の影響は少なくて済む。
【0092】
また、輻射ヒータの通電初期の立ち上がり応答性が高くなければ、その分の熱ロスを発生させてしまう。第2ヒータは、フィラメントの定常時における色温度が従来よりも高い温度(2500K以上)、すなわち細線化したフィラメントであれば、立ち上がりを短縮したヒータとなる。
【0093】
このように、第10の実施形態の定着装置によれば、上記第8の実施形態、第9の実施形態のいずれかの定着装置において、少なくとも第2ヒータ4は輻射ヒータでフィラメントの定常時における色温度が2500K以上であるので、第2ヒータの立ち上がりを短縮することができる。
【0094】
本発明の第11の実施形態では、上記第8の実施形態〜第10の実施形態のいずれかにおいて、少なくとも第2ヒータ4は、図14又は図15に示すようにガラス管4a内に電熱線4bを有する輻射ヒータで、ガラス管14a内に封入されるガスの全圧が1気圧より大きいものを用いる。
【0095】
輻射ヒータは、ガラス管内に封入されるガスの全圧が1気圧より大きければ、封入ガスの対流による熱ロスを低減することができ、立ち上がり時間を短縮したヒータとなる。しかも、輻射ヒータは、フィラメントの蒸発を抑える効果により、長寿命化を図ることができる。さらに、輻射ヒータは、フィラメントの細線化と組み合わせれば、立ち上がり時間短縮の効果がより大きくなるだけでなく、フィラメントの細線化による寿命の低下を軽減することができる。
【0096】
このように、第11の実施形態の定着装置によれば、上記第8の実施形態、第9の実施形態のいずれかの定着装置において、少なくとも第2ヒータ4は、輻射ヒータで、ガラス管内に封入されるガスの全圧が1気圧より大きいので、立ち上がり時間短縮の効果がより大きくなるだけでなく、寿命を延ばすことができる。
【0097】
本発明の第12の実施形態では、上記第1の実施形態〜第5の実施形態のいずれかにおいて、図1に示す蓄電装置17と充電器18は、図5に示す定着装置116以外の画像形成装置本体側に組み込み、定着装置116、蓄電装置17及び充電器18をそれぞれの寿命に応じて交換可能としたものである。これにより、定着装置116をヒータの寿命などで交換するときには、蓄電装置17と充電器18を画像形成装置本体に残したまま定着装置116を回収することができる。
【0098】
蓄電装置17に電気二重層コンデンサを用いた場合、電気二重層コンデンサの充放電サイクルは原理的に無制限であるので、電気二重層コンデンサは、画像形成装置本体の寿命に至るまで交換の必要はなく、基本的にメンテナンスフリーである。このように、蓄電装置17を定着装置116ではなく画像形成装置本体に組み込み、定着装置116及び蓄電装置17を各々分離可能に設けることによって、定着装置116の小型化だけでなく定着装置116及び蓄電装置17の交換の容易化に有利となる。
【0099】
この第12の実施形態によれば、上記第1の実施形態〜第5の実施形態のいずれかにおいて、蓄電装置17と充電器18は定着装置116以外の画像形成装置本体に組み込み、定着装置116及び蓄電装置17をそれぞれの寿命に応じて交換可能としたので、定着装置の小型化だけでなく定着装置及び蓄電装置の交換の容易化に有利となる。
【0100】
本発明の第13の実施形態では、上記第1の実施形態において、定着装置の回路構成が図16に示すようになされている。電源回路23は、制御手段としてのCPU13からの制御信号によりSSR(ソリッドステートリレー)にて商用電源16から熱源としての第1ヒータ3への通電を制御する。回転体である定着ローラ1の表面温度は温度検知素子である温度センサ5により検知され、CPU13は温度センサ5からの温度検知信号等に応じて定着ローラ1の表面温度が定着可能な設定温度になるように制御信号を電源回路23へ出力して第1ヒータ3の通電を制御する。
【0101】
切換手段24は、CPU13からの制御信号により制御されて第1のモードと第2のモードに切り換わり、第1のモードではCPU13からの制御信号により立ち上がり時以外の時に充放電切換手段で商用電源16を充電制御回路を内蔵した蓄電装置25に切換える。蓄電装置25は、充電制御回路と蓄電装置本体としてのコンデンサとを有し、充電制御回路が商用電源16に接続された時に商用電源からの交流電力を直流電力に変換してコンデンサに供給することでコンデンサを充電する。また、切換手段24は、第2のモードではCPU13からの制御信号により立ち上がり時に充放電切換手段でコンデンサを第2ヒータ4に切換接続してコンデンサから第2ヒータ4へ放電させることで、第2ヒータ4を駆動する。
【0102】
熱源である第1ヒータ3及び第2ヒータ4は、ハロゲンヒータからなり、通電初期に安定輻射を行うまでヒータ自体を昇温させてしまう。しかし、第1ヒータ3及び第2ヒータ4又は第2ヒータ4のみは、通電初期に安定輻射を行うまでの一定時間、例えば10秒間(通電開始から10秒が経過するまでの間)にヒータで必要とする熱量を約2.7kJ以下のエネルギーとしたもので、ガラス管内に封入された不活性ガスをクリプトンまたはキセノンを主成分とするガスとしたことで、ガラス管内の対流を抑制して通電初期にフィラメントから熱が奪われて立ち上がりが遅れることを改善し、かつ、フィラメント自体の熱量を少なくするためにその体積を縮小したことで、フィラメントの色温度を2500K以上、例えば2800Kとしている。
【0103】
蓄電装置25のコンデンサは、10秒間で3.3kJの放電エネルギーを放電可能な70V・1.3Fの電気二重層コンデンサである。このコンデンサは、容量による蓄電エネルギーが3kJ以上であってもよい。
本実施形態の電源が投入された後、印字信号(画像データを含む)がコントローラボード137に入力されると、CPU13からの制御信号により切換手段24が第2のモードで蓄電装置25のコンデンサから第2ヒータ4へ放電させて第2ヒータ4を駆動し、略同時にCPU13からの制御信号により電源回路23がトライアックで商用電源16から第1ヒータ3へ通電させて第1ヒータ3を駆動し、定着ローラ1が第1ヒータ3及び第2ヒータ4により急速に加熱される。
【0104】
CPU13は、温度センサ5からの温度検知信号により定着ローラ1の表面温度が定着可能な所定の温度に達すると、切換手段24を第1のモードに切換えて蓄電装置25のコンデンサから第2ヒータ4への放電を停止させて第2ヒータ4の駆動を停止させる。上述したシート状記録媒体7上に未定着トナー画像6を形成する作像プロセスは定着ローラ1の加熱状態と同期して行われ、記録媒体7は未定着トナー画像6を形成された後に定着装置116の入口の案内部材26で案内される時点で定着ローラ1の表面温度が定着可能な上記所定の温度に立ち上がり、案内部材26で案内された記録媒体7が定着ローラ1と加圧ローラ2のニップ部で挟持搬送されながら記録媒体7上の未定着トナー画像6が加熱溶融されて記録媒体7に定着される。ここに、定着ローラ1は、AlもしくはFeの薄肉パイプを基体としていてその肉厚が0.2〜1.0mmであり、その外面に表面離型層が形成されている。
【0105】
また、定着装置116が雰囲気温度から定着可能温度までの昇温に要する加熱時間をT秒、蓄熱装置25のコンデンサのT秒間に放電可能なエネルギーをE1(J)、第2ヒータ4のT秒間の蓄積エネルギーをE2(J)とした時、E1>E2としてある。これにより、低コストで省エネルギー性の高い画像形成装置を実現できる。
【0106】
この第13の実施形態の定着装置によれば、商用電源16からの入力電力により蓄電される蓄電手段としての蓄電装置25のコンデンサを有し、熱源としてのヒータ3、4は少なくとも2つ以上有し、該2つ以上のヒータ3、4のうちの少なくとも1つのヒータ3を商用電源16からの入力電力により駆動する第1の手段としての電源回路23と、蓄電装置25のコンデンサから2つ以上のヒータ3、4のうちの他のヒータ4に放電させて該ヒータ4を駆動する第2の手段としての切換手段24とを備え、ヒータ3、4は輻射熱源であってヒータ4が不活性ガスをクリプトンまたはキセノンを主成分とするガス、フィラメントの色温度を2500K以上とするハロゲンヒータであり、当該定着装置116が雰囲気温度から定着可能温度までの昇温に要する加熱時間をT秒、蓄熱装置25のコンデンサのT秒間に放電可能なエネルギーをE1(J)、ヒータ4のT秒間の蓄積エネルギーをE2とした時、E1>E2としたので、ヒータ暴走時の安全性を確保することができ、かつ、立ち上がり時間の短縮を図ることができる。
【0107】
つまり、商用電源からの交流電力の供給を受けるヒータ3と、立ち上がり時のみ蓄電装置25のコンデンサから直流電力の供給を受けるヒータ4とを併用することによって、従来の商用電源からの供給電力の限界以上の電力を立ち上がり時だけ一時的にヒータに投入することができ、定着装置の昇温時間を短縮することができる。さらに、ヒータ4への電力供給は蓄電装置25のコンデンサからであるので、蓄電装置25のコンデンサに蓄積されたエネルギーを使い切れば、ヒータ暴走時でも必要以上に定着装置の温度上昇が加速されることはなく、安全性の面でも有利である。
【0108】
また、この第13の実施形態の定着装置によれば、蓄熱手装置25のコンデンサ段として10秒以内の放電エネルギーが3kJ以上であるコンデンサを有するので、蓄電装置として蓄電池に比べて充放電時間、特に放電時間の早い大容量(10秒以内の放電エネルギーが3kJ以上)のコンデンサを用いることで、立ち上がり時の一定の短時間だけ第2ヒータ4が電力供給を受け、昇温時間の短縮に寄与する。よって、急速な温度上昇が起こるのは定着装置の立ち上がり時までであり、温度制御が不能になったときの暴走安全性を改善することができる。
【0109】
図17は本発明の第14の実施形態における定着装置の回路構成を示す。この第14の実施形態では、上記第13の実施形態において、熱源としてのヒータは第1ヒータ3のみが用いられ、電源回路27は、CPU13からの制御信号によって制御され、電源投入時に定着ローラ1の急速加熱を行う場合には商用電源16からの交流電力と蓄電装置25のコンデンサからの放電電力とを重畳して第1ヒータ3に供給するモード▲1▼と、商用電源16からの交流電力を第1ヒータ3に供給する通常のモード▲2▼と、商用電源16からの交流電力を直流電力に変換して蓄電装置25のコンデンサに供給することで該コンデンサを充電するモード▲3▼とが切り換えられる。
【0110】
定着装置116の熱源としてのヒータ3は、ハロゲンヒータであり、通電初期から安定複写を行うまでヒータ自体を昇温してしまうが、第1ヒータ3は通電初期に安定輻射を行うまでの一定時間、例えば10秒間にヒータ自体で必要とする熱量を約2.7kJ以下のエネルギーとするハロゲンヒータであり、ガラス管内に封入される不活性ガスをキセノンとすることでガラス管内の対流を抑制し、通電初期にフィラメントから熱が奪われて立ち上がりが遅れることを改善している。また、第1ヒータ3は、フィラメント自体の熱量を少なくするために体積を縮小した結果、フィラメントの色温度を2500K以上、例えば2800Kとしている。
【0111】
蓄電装置25のコンデンサは、一定時間、例えば10秒間で3.3kJの放電エネルギーを蓄電可能である70V・1.3Fの電気二重層コンデンサであるが、容量による蓄電エネルギーが3.3kJ以上であってもよい。画像形成時には定着ローラ1の表面温度を即座に(10秒未満に)定着可能な設定温度まで立ち上げる必要がある。しかしながら、一般的にハロゲンヒータが通電初期に安定輻射を行うまでヒータ自体を昇温させており、通電初期に安定輻射を行うまでの一定時間、例えば10秒秒間に約4.4kJ前後のエネルギーを必要としていた。本実施形態では、商用電源16からの交流電力と蓄電装置25のコンデンサからの放電電力とを重畳して1本のヒータ3に供給し、ヒータ3が通電初期に安定輻射を行うまでの一定時間、例えば10秒間にヒータ自体で必要とする熱量を約2.7kJ以下のエネルギーとしたことで、ハロゲンヒータ3に蓄熱することによって供給エネルギーの損失が生じることを最小限にすることが可能になった。
【0112】
ところで、熱源を駆動するための補助電源として蓄電可能な電源を用いた場合、熱源自体の熱量を低減しないと、補助電源の放電エネルギーの殆どが熱源自体の温度上昇に吸収されてしまい、補助電源が機能しなくなる。また、従来は定着装置の加熱初期にハロゲンヒータに代表される熱源は熱源自体を昇温させるために時間的に遅れるロスがあった。
【0113】
しかしながら、第14の実施形態の定着装置によれば、商用電源16からの入力により蓄電される蓄電手段としての蓄電装置25のコンデンサを有し、熱源としてのヒータ3を商用電源16からの入力により駆動する第1の手段(電源回路27)と、蓄電装置25のコンデンサからヒータ3に放電させて該ヒータ3を駆動する第2の手段(電源回路27)とを備え、ヒータ3は輻射熱源であり、当該定着装置の急速加熱が必要な場合にヒータ3を商用電源16からの入力及び蓄電装置25のコンデンサの放電出力を重畳した出力により駆動し、通常はヒータ3を商用電源16からの入力により駆動するので、熱源の通電初期に熱源への投入エネルギーを増加させることで昇温を速やかに行うことができる。
【0114】
また、通紙(シート状記録媒体が定着装置を通る)までの時間(望ましくは5秒以内)に立ち上がる高速立ち上がりの定着装置においては、ハロゲンヒータの通電初期の立ち上がり応答性が高くなければ、その分の熱ロスを発生させてしまい、立ち上がりが遅くなる。
【0115】
そこで、本発明の第15の実施形態では、上記第13の実施形態、第14の実施形態において、それぞれ、各ヒータ3、4はガラス管内に封入された不活性ガスがクリプトンもしくはキセノンを主成分とし、定格色温度が2500K以上、例えば2800Kである輻射ヒータから構成される。
【0116】
この第15の実施形態の定着装置によれば、輻射熱源3、4は、ガラス管内に封入された不活性ガスがクリプトンもしくはキセノンを主成分とし、定格色温度が2500K以上である輻射ヒータであるので、立ち上がり時間を短縮することができる。
また、第13の実施形態乃至第15の実施形態によれば、上記定着装置113を用いたので、ヒータ暴走時の安全性を確保することができ、かつ、立ち上がり時間の短縮を図ることができる。
【0117】
図18は本発明の第16の実施形態を示す。この第16の実施形態では、上記第1の実施形態〜第5の実施形態において、それぞれ、第1ヒータ3は、フィラメント31と、このフィラメント31を封入したガラス管32とを有するヒータが用いられる。第2ヒータ4はガラス管32の外周面に塗られた抵抗発熱体4aからなる。上記第1の実施形態〜第5の実施形態と同様に、立ち上がり時には、第1ヒータ3は商用電源16からの通電により発熱し、第2ヒータ4aは蓄電装置17からの通電により発熱するとともに、立ち上がり後の定着時には第1ヒータ3は商用電源16からの通電により発熱する。
【0118】
定着ローラ1は、内部にスペース的に2本のヒータが入らない場合があり、特に端部を絞った構成などの場合には2本のヒータが入らない。この第16の実施形態では、第1ヒータ3は、フィラメント31と、このフィラメント31を封入したガラス管32とを有し、第2ヒータはガラス管32の外周面に設けられた抵抗発熱体4aからなるので、定着ローラ1の内部にはほぼヒータ1本分のスペースで第1ヒータ3及び第2ヒータ4aを設置することができ、ほぼヒータ1本分のスペースで商用電源16及び蓄電装置17からのエネルギーを有効に用いることができる。また、抵抗発熱体4aの抵抗値が比較的自由に設定可能であり、低電圧である蓄電装置17からの電気エネルギーを短時間で取り出すことができる。
【0119】
図19は本発明の第17の実施形態を示す。この第17の実施形態では、上記第1の実施形態〜第5の実施形態において、それぞれ、第2ヒータ4は定着ローラ1の外周に接して設けられる面状発熱体4bからなる。この面状発熱体4bは図3に示すような定着ベルト8などの定着部材の外周に接して設けてもよい。
【0120】
図20は本発明の第18の実施形態を示す。この第18の実施形態では、上記第1の実施形態〜第5の実施形態において、それぞれ、第2ヒータ4は加圧部材としての加圧ローラ2の外周に接して設けられる面状発熱体4bからなる。加圧ローラ2を加熱するのは、高速の画像形成装置において初期温度降下が顕著な場合に有効である。初期温度降下は、高速の画像形成装置において、スポンジを用いた加圧ローラなどの低熱容量な加圧部材が耐久性の面から用いにくいために高熱容量の加圧ローラを用いた場合に、定着部材が回転開始直後に高熱容量の加圧ローラに熱を奪われてしまい、定着部材が定着に必要な温度を維持できない現象である。
【0121】
第17の実施形態及び第18の実施形態では、上記第1の実施形態〜第5の実施形態と同様に、立ち上がり時には、第1ヒータ3は商用電源16からの通電により発熱し、第2ヒータ4bは蓄電装置17からの通電により発熱するとともに、立ち上がり後の定着時には第1ヒータ3を商用電源16からの通電により発熱する。
【0122】
これらの第17の実施形態及び第18の実施形態によれば、第2ヒータは定着部材もしくは加圧部材の外周に接して設けられる面状発熱体4bからなるので、立ち上がり時に蓄電装置のエネルギーを有効に用いることができ、複数枚の記録媒体に連続して定着を行う連続定着時には面状発熱体を用いないために安全性を確保できる。また、抵抗発熱体4bの抵抗値が比較的自由に設定可能であり、低電圧である蓄電装置17からの電気エネルギーを短時間で取り出すことができる。
【0123】
本発明の第19の実施形態では、上記第17の実施形態または第18の実施形態において、面状発熱体4bが接触する定着ローラ1または加圧ローラ2において面状発熱体4aが接触する部分(部材)を絶縁性材料で構成したものである。
【0124】
この第19の実施形態によれば、定着部材としての定着ローラ1もしくは加圧部材としての加圧ローラ2における第2ヒータとしての面状発熱体4bが接する部分が絶縁性材料であるので、面状発熱体への通電時に面状発熱体が接する定着部材もしくは加圧部材以外の部位への漏電等の電気的な危険性を回避することができる。
【0125】
本発明の第20の実施形態では、上記第17の実施形態または第18の実施形態において、面状発熱体4bが接触する定着ローラ1、加圧ローラ2において面状発熱体4bが接触する部材をシリコーンゴムなどの断熱性材料で構成することで、定着ローラ1、加圧ローラ2の加熱時間を短縮したものである。
この第20の実施形態によれば、定着部材としての定着ローラ1もしくは加圧部材としての加圧ローラ2の第2ヒータ(面状発熱体4b)が接する部分が断熱性材料であるので、面状発熱体からの熱が定着部材もしくは加圧部材から逃げにくくなり、短時間で定着部材もしくは加圧部材の表面を所定の温度に立ち上げることができる。
【0126】
図21は本発明の第21の実施形態を示す。この第21の実施形態では、上記第19の実施形態または第20の実施形態において、面状発熱体4bは、定着ローラ1、加圧ローラ2が回転していない待機時及び立ち上がり時にはソレノイド28がオフで図示しないバネにより定着ローラ1、加圧ローラ2の外周に接触している。定着ローラ1、加圧ローラ2は記録媒体7上のトナー画像6を記録媒体7に定着させる定着時には図示しない駆動機構により回転駆動され、この定着ローラ1、加圧ローラ2の回転時にはソレノイド28が図示しない駆動部により駆動されて面状発熱体4bを引張して定着ローラ1、加圧ローラ2の外周から離反させる。このため、面状発熱体4bと定着ローラ1、加圧ローラ2がともに摩耗しなくなり、立ち上がりが早い特徴を備えたまま長期の使用が可能となる。
【0127】
このように第21の実施形態によれば、第2ヒータとしての面状発熱体4bは、定着部材としての定着ローラ1もしくは加圧部材としての加圧ローラ2の停止時には定着ローラ1もしくは加圧ローラ2に接触し、定着ローラ1もしくは加圧ローラ2の回転時に定着ローラ1もしくは加圧ローラ2から離反するので、立ち上がりが熱伝導により速く、定着ローラもしくは加圧ローラの回転時には面状発熱体、定着ローラ、加圧ローラのいずれも摩耗が発生せず、長期の使用が可能となる。
【0128】
本発明の第22の実施形態では、上記第21の実施形態において、面状発熱体4a、4bは、待機時及び立ち上がり時にはソレノイド28がオフで図示しないバネにより定着ローラ1、加圧ローラ2の外周に接触している。定着ローラ1、加圧ローラ2は立ち上がり時及び定着時に図示しない駆動機構により回転され、定着ローラ1、加圧ローラ2の定着時にソレノイド28が図示しない駆動部により駆動されて面状発熱体4bを定着ローラ1、加圧ローラ2の外周から離反させる。
【0129】
このように第22の実施形態によれば、第2ヒータとしての面状発熱体4bは定着部材としての定着ローラ1もしくは加圧部材としての加圧ローラ2の停止時及び立ち上がり時には定着ローラ1もしくは加圧ローラ2に接触し、立ち上がり時及び定着時に定着ローラ1もしくは加圧ローラ2が回転して定着時に面状発熱体4bが定着ローラ1もしくは加圧ローラ2から離反するので、立ち上がり時には回転する定着ローラ1、加圧ローラ2に面状発熱体4a、4bが接触することになるが、この立ち上がり時は定着時に比べて短い時間であり、面状発熱体4a、4bと定着ローラ1、加圧ローラ2の摩耗をかなり軽減させることができ、長期の使用が可能となる。
【0130】
図22〜図24は本発明の第23の実施形態を示す。この第23の実施形態では、上記第1の実施形態〜第5の実施形態において、それぞれ、第2ヒータ4は定着部材としての定着ローラ1の内側に設けられている芯金29からなり、この芯金29は通電可能な導電性材料からなる。この導電性材料は、外周面が露出していて電極30が接触し、電極30及びスイッチ15を介して蓄電装置17から通電されて発熱することで定着ローラ1における芯金29の外側部分を加熱する。この実施形態は、蓄電装置17が電気二重層コンデンサの場合にきわめて有効である。
【0131】
電極30は、定着ローラ1が回転していない待機時及び立ち上がり時には図示しない接離手段により定着ローラ1の外周に接触している。定着ローラ1、加圧ローラ2は記録媒体7上のトナー画像6を記録媒体7に定着させる定着時には図示しない駆動機構により回転駆動され、この定着ローラ1、加圧ローラ2の回転時には電極30が図示しない接離手段により定着ローラ1の外周から離反される。このため、電極30と定着ローラ1との摺動による摩擦や騒音が発生せず、長期の使用が可能となる。
【0132】
このように第23の実施形態によれば、第2ヒータ4は定着部材としての定着ローラ1が有する通電可能な導電性材料としての芯金29からなり、この芯金29は定着ローラ1に接触する電極30を介して通電されるので、熱容量が増加することなく蓄電装置からの電気エネルギーにより定着ローラを加熱することが可能となり、立ち上がり時間を早くすることができる。また、芯金の抵抗値が比較的自由に設定可能であり、低電圧である蓄電装置からの電気エネルギーを短時間で取り出すことができる。
【0133】
また、第23の実施形態によれば、電極30は、定着ローラ1の停止時には定着ローラ1に接触し、定着ローラ1の回転時には定着ローラ1から離反するので、定着ローラの回転時には電極、定着ローラのいずれも摩耗が発生せず、長期の使用が可能となる。
【0134】
本発明の第24の実施形態では、上記第1の実施形態〜第5の実施形態において、それぞれ、第2ヒータ4は加圧部材としての加圧ローラ1の内側に設けられている芯金からなり、この芯金は通電可能な導電性材料からなる。この導電性材料は、外周面が露出していて電極が接触し、この電極及びスイッチ15を介して蓄電装置17から通電されて発熱することで加圧ローラ2における芯金の外側部分を加熱する。この実施形態は、蓄電装置17が電気二重層コンデンサの場合ににきわめて有効である。
【0135】
上記電極は、加圧ローラ2が回転していない待機時及び立ち上がり時には図示しない接離手段により加圧ローラ2の外周に接触している。定着ローラ1、加圧ローラ2は記録媒体7上のトナー画像6を記録媒体7に定着させる定着時には図示しない駆動機構により回転駆動され、この定着ローラ1、加圧ローラ2の回転時には電極30が図示しない接離手段により加圧ローラ2の外周から離反される。このため、電極と加圧ローラ2との摺動による摩擦や騒音が発生せず、長期の使用が可能となる。
【0136】
このように第24の実施形態によれば、第2ヒータ4は加圧部材としての加圧ローラ2が有する通電可能な導電性材料としての芯金からなり、この芯金は加圧ローラ2に接触する電極を介して通電されるので、熱容量が増加することなく蓄電装置からの電気エネルギーにより加圧ローラを加熱することが可能となり、立ち上がり時間を早くすることができる。また、芯金の抵抗値が比較的自由に設定可能であり、低電圧である蓄電装置からの電気エネルギーを短時間で取り出すことができる。
【0137】
本発明の第25の実施形態では、上記第23の実施形態または第24の実施形態において、上記電極は、待機時及び立ち上がり時には図示しない接離手段により定着ローラ1、加圧ローラ2の外周に接触している。定着ローラ1、加圧ローラ2は立ち上がり時及び定着時に図示しない駆動機構により回転され、定着ローラ1、加圧ローラ2の定着時に図示しない接離手段により上記電極が定着ローラ1、加圧ローラ2の外周から離反される。
【0138】
このように第25の実施形態によれば、上記第23の実施形態または第24の実施形態において、上記電極は定着部材としての定着ローラ1もしくは加圧部材としての加圧ローラ2の停止時及び立ち上がり時には定着ローラ1もしくは加圧ローラ2部材に接触し、立ち上がり時及び定着時に定着ローラ1もしくは加圧ローラ2が回転して定着時に上記電極が定着ローラ1もしくは加圧ローラ2から離反するので、立ち上がり時には回転する定着ローラ1、加圧ローラ2に電極が接触することになるが、この立ち上がり時は定着時に比べて短い時間であり、電極と定着ローラ1、加圧ローラ2の摩耗をかなり軽減させることができ、長期の使用が可能となる。
【0139】
【発明の効果】
以上のように請求項1、2、3に係る発明によれば、商用電源からの供給電力の限界以上の電力を立ち上がり時に熱源に投入することができ、昇温時間(立ち上がり時間)を短縮することができる。また、立ち上がり時間短縮の効果がより大きくなるだけでなく、寿命を延ばすことができる。さらに、蓄電装置として蓄電池に比べて充放電時間、特に放電時間の早いコンデンサを使用するとともに、このコンデンサから電力供給されるヒータをガラス管内に色温度が2500K以上のフィラメントを有するとともに、該ガラス管内のガスがクリプトン若しくはキセノンを主成分とする輻射ヒータとすることにより、ヒータ自体の立ち上がり時間(輻射ヒータのフィラメントやガラス管を加熱する時間)を短縮して、定着部材又は加圧部材の急速な温度上昇を実現するという顕著な効果を有する。
【0140】
請求項4に係る発明によれば、短時間に急速に立ち上がることができてメンテナンスが不要であり、長時間の使用を想定した場合に総コストで有利である。
請求項に係る発明によれば、立ち上がり時における第2ヒータの駆動時間を概ね立ち上がり間以内とすることができ、立ち上がり時に温度制御が不能になった場合の安全性に有利となる。
【0141】
請求項に係る発明によれば、立ち上がり時のみ第2ヒータに蓄電装置から電力供給を行うことにより立ち上がり時間を短縮するという効果を十分に活用することが可能となる。
請求項に係る発明によれば、ヒータ暴走時の安全性を確保することができ、かつ、立ち上がり時間の短縮を図ることができる。
【0142】
請求項に係る発明によれば、画像形成装置全体の高速な立ち上がりを実現しつつ、ヒータ暴走時の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における定着装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】同第1の実施形態における定着装置の概略を示す断面図である。
【図3】同第1の実施形態において定着部材として無端ベルトを用いる場合の定着装置を示す断面図である。
【図4】同第1の実施形態において定着ローラ及び補助加熱ローラを用いる場合の定着装置を示す断面図である。
【図5】同第1の実施形態の全体を示す断面図である。
【図6】本発明の第6の実施形態における定着装置を示す断面図である。
【図7】本発明の第7の実施形態における定着装置を示す断面図である。
【図8】同第7の実施形態において定着部材として無端ベルトを用いる場合の定着装置を示す断面図である。
【図9】上記第1の実施形態と従来の定着装置の温度上昇カーブを示す特性図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における定着装置の回路構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施形態における定着装置の回路構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施形態における定着装置の回路構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第7の実施形態における定着装置の回路構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第8の実施形態における定着装置第2ヒータを示す正面図である。
【図15】本発明の第9の実施形態における定着装置第2ヒータを示す正面図である。
【図16】本発明の第13の実施形態における定着装置の回路構成を示す概略図である。
【図17】本発明の第14の実施形態における定着装置の回路構成を示す概略図である。
【図18】本発明の第16の実施形態を示す断面図である。
【図19】本発明の第17の実施形態を示す断面図である。
【図20】本発明の第18の実施形態を示す断面図である。
【図21】本発明の第21の実施形態を示す断面図である。
【図22】本発明の第23の実施形態の定着ローラ停止時を示す断面図である。
【図23】同第23の実施形態を示す側面図である。
【図24】同第23の実施形態の定着ローラ回転時を示す断面図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ
2 加圧ローラ
3 第1ヒータ
4 第2ヒータ
4a、4b 面状発熱体
5 温度センサ
8 無端ベルト
12 入力回路
13 CPU
14 ドライバ
15 スイッチ
16 商用電源
17 コンデンサ
18 充電装置
19 電気絶縁層
20 発熱抵抗体
21 定着部材兼第2ヒータ
22 面状発熱抵抗体からなる導電性の無端ベルト
23 電源回路
24、27 切換手段
25 蓄電装置
28 ソレノイド
29 芯金
30 電極
31 フィラメント
32 ガラス管

Claims (8)

  1. 定着部材と、該定着部材とニップ部を形成する加圧部材とを備え、該ニップ部を通過する記録媒体にトナー画像を定着させる定着装置において、
    充放電可能なコンデンサと、
    商用電源から電力が供給されて前記定着部材を加熱する第1のヒータと、
    前記コンデンサから電力が供給されて前記定着部材又は前記加圧部材を加熱する第2のヒータと、を備え、
    前記第2のヒータは、ガラス管内に色温度が2500K以上のフィラメントを有するとともに、該ガラス管内のガスがクリプトン若しくはキセノンを主成分とする輻射ヒータであって、前記ガラス管内に封入されるガスの全圧が1気圧より大きいことを特徴とする定着装置。
  2. 立ち上がり時において前記商用電源から前記第1のヒータに電力が供給されている時に、前記コンデンサから前記第2のヒータへ電力が供給されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 請求項1または2に記載の定着装置において、前記コンデンサとして1kJ以上の総エネルギー量を蓄えられる容量を有するコンデンサを備えたことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の定着装置において、前記コンデンサが電気二重層コンデンサであることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の定着装置において、前記コンデンサは充電された総エネルギー量の90%の放電が立ち上がり時間以内に完了するエネルギー容量及び放電特性を有することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の定着装置において、立ち上がり時間が記録媒体の到達までの時間であることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の定着装置において、当該定着装置が雰囲気温度から定着可能温度までの昇温に要する加熱時間をT秒、前記コンデンサのT秒間に放電可能なエネルギーをE1(J)、前記第2のヒータのT秒間の蓄積エネルギーをE2(J)とした時、E1>E2としたことを特徴とする定着装置。
  8. 像担持体上にトナー画像を形成して該トナー画像をシート状の記録媒体に転写し、この記録媒体上のトナー画像を定着装置で定着させる画像形成装置において、前記定着装置として請求項1〜7のいずれか1つに記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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