JP5008283B2 - 定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
従来、加熱部に主発熱体と補助発熱体を設け、主発熱体には主電源装置から電力を供給し、補助発熱体にはコンデンサを有する補助電源装置から電力を供給するようにし、主電源装置から主発熱体に電力供給しないときに補助電源装置を充電し、主電源装置から主発熱体に電力供給するときに補助電源装置を充電しない定着装置、画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この技術は、簡単な構成で省電力効果を高めるとともに補助電源の体積を減らして設置スペースを小さくするというものである。
特開2003−257590号公報
本発明は、上述のような技術を発展させ、外部電源の電力を有効利用してコンデンサ等の蓄電装置を充電できるようにすること、また低温環境下での画像形成時の定着品質を向上させることを目的とする。
本発明の請求項1に係る定着装置は、
加熱部と、該加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材の加熱によって記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置において、
外部電源に接続して前記加熱部に電力を供給する主電源装置と、
前記外部電源により充電されるとともに前記定着部材の温度立上時と通紙動作に前記加熱部に電力供給する蓄電装置と、
環境温度を検知する環境温度検知手段とを備え
記定着部材の温度立上後に通紙命令がある場合であっても、前記環境温度検知手段が検知した温度が所定値より低い場合には、
前記定着部材の温度立上後であって前記通紙命令による通紙動作を開始する前に、前記外部電源から前記蓄電装置を充電する、
ことを特徴とする。
同請求項2に係るものは、請求項1に記載の定着装置において、前記環境温度検知手段が検知した温度が前記所定値以上の場合には、前記定着部材の温度立に前記蓄電装置を充電せずに、前記通紙命令による通紙動作を開始することを特徴とする。
同請求項3に係るものは、請求項1または2に記載の定着装置において、前記蓄電装置は、前記主電源装置から前記加熱部電力供給しているときに、前記加熱部に電力供給ることを特徴とする。
同請求項4に係るものは、請求項1から3のいずれか一つに記載の定着装置において、前記外部電源から前記蓄電装置への充電は、前記蓄電装置の電圧が所定電圧となった場合に停止することを特徴とする。
同請求項5に係るものは、請求項1から4のいずれか一つに記載の定着装置において、前記蓄電装置は電気二重層キャパシタであることを特徴とする。
同請求項6に係る画像形成装置は、画像形成部と、請求項1から5のいずれか一つに記載の定着装置を備えたことを特徴とする。
同請求項7に係るものは、
主電源装置と、
該主電源装置から電力が供給される定着装置と、
前記主電源装置により充電されるとともに少なくとも前記定着装置の温度立上時と通紙動作時に前記定着装置に電力を供給する蓄電装置を有する補助電源装置と、
を備える画像形成装置において、
前記定着装置の温度立上後に通紙命令がある場合であっても、前記環境温度検知手段が検知した温度が所定値より低い場合には、前記定着装置の温度立上後であって前記通紙命令による通紙動作が開始される前に、前記主電源装置から前記蓄電装置を充電する
ことを特徴とする。
本発明は、定着温度を立ち上げるとき及び連続通紙時の間に、外部電源の電力を有効利用して蓄電装置を充電することができ、電力を有効利用できる。また低温環境下での画像形成時の定着品質を向上させ得る。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
図1ないし図9に本発明の第1実施例を示す。図1は本発明に係る定着装置を用いる画像形成装置の全体構成の模式的断面図、図2は本発明の実施対象となり得る定着装置の横断面構成図、図3は図2の定着装置の回路構成を模式的に示すブロック図である。図中41は回転体からなる像担持体の一例であってドラム形状の感光体を示している。この感光体41の周りには、図中に矢印で示す向きの回転方向順に、帯電ローラからなる帯電装置42、露光手段の一部を構成するミラー43、現像ローラ44aを備えた現像装置44、記録材Pとしての転写紙に現像画像を転写する転写装置48、感光体41の周面に摺接するブレード46aを備えたクリーニング装置46等が配置してある。感光体41上には、帯電装置42と現像ローラ44aとの間でミラー43を介して露光光Lbが走査されるようになっている。この露光光Lbの照射位置を露光部150と言う。
転写装置48は感光体41の下面と対向させて設けてある。この転写装置48と対向している部位が転写部47である。この転写部47のさらに感光体41の回転方向で上流側の位置には、一対のレジストローラ49が設けてある。このレジストローラ49に向けて、図示しない搬送ガイドにより案内して図示しない給紙トレイに収納した記録材Pを給紙コロ110から送り出すようになっている。また転写部47の感光体41の回転方向でさらに下流の位置には、定着装置10が配置してある。
この画像形成装置における画像形成は次のようにして行う。感光体41が回転を始め、この回転中に感光体41を暗中において帯電装置42により均一に帯電させ、露光光Lbを露光部150に照射、走査し、作成すべき画像に対応した潜像を形成する。この潜像は、感光体41の回転により現像装置44に移動し、ここで現像装置44でトナーにより可視像化し、トナー像を形成する。
一方、給紙コロ110により給紙トレイ上の記録材Pの送給を開始し、図中に破線で示す搬送経路を経て一対のレジストローラ49の位置で記録材Pをいったん停止させ、感光体41上のトナー像と転写部47で合致するように送り出しのタイミングを図る。そして好適なタイミングでレジストローラ49が回転し、停止していた記録材Pを送り出し、転写部47に向けて搬送する。そして感光体41上のトナー像と記録材Pとを転写部47で合致させ、転写装置48による電界印加によってトナー像を記録材P上に転写する。
こうして感光体41周りの画像形成部でトナー像を担持させた記録材Pは、ついで定着装置10に向けて送り出す。記録材P上のトナー像は定着装置10を通過する間にその記録材P上に定着させ、トナー像の定着を受けた記録材Pは、図示を省略した排紙部へ排紙する。
一方、転写部47で転写されずに感光体41上に残った残留トナーは、感光体41の回転と共にクリーニング装置46に至り、クリーニング装置46を通過する間に清掃される。感光体41は、その状態で次の画像形成に備える。
図2に示すように、定着装置10は、定着部材14、加圧部材15、定着部材14内に加熱部1を備え、定着部材14外に定着温度検出手段8を備えている。また定着装置10は、制御系として定着部温度検出手段8からの温度情報に応じて、補助電源装置3から定着装置10への供給電力を制御するための制御手段60を有している。
定着部温度検出手段8は、サーミスタ、熱電対、赤外線温度検知装置等の適宜の手段で構成し、制御手段60へ温度情報を送る。制御手段60は、定着部温度検出手段8から得た温度情報をもとに、定着装置10の加熱手段1への給電開始、給電停止、給電量増減等の制御を行える。さらに図示の定着装置10は、図3の回路構成に示すように、制御部60の指令に基づいてオンオフする接点(AC用6a、DC用6b)を備えている。
また画像形成装置に電力を供給する主電源装置2は、外部電源である商用電源から電力を得て画像形成装置各部の各種ユニットへ給電を行う。一般的な機器と同様に、商用電源のコンセントに電源線のプラグを挿入して接続することで、画像形成装置内の各ユニット等へ電力を供給することができる。
補助電源装置3は、電気二重層キャパシタ(あるいは電気二重層コンデンサ)等の蓄電装置を有し、主電源装置2からの充電で蓄電した電力を、主電源装置2の供給電力に加えて供給できる構成となっており、大電力を画像形成装置へ給電できる。なお、電気二重層キャパシタだけでなく、Liイオンやニッケル水素等の二次電池でも、酸化還元を利用する疑似容量キャパシタ等も補助電源装置3における蓄電に用いることができる。
定着部材14内の加熱部1は、発熱体1a、1b(ACヒータ1a、DCヒータ1b:以下、主発熱部材1aと補助発熱部材1bと言う)を有し、また主電源装置2、補助電源装置3に加え、充電器4、充放電切換手段5、主電源からの電力供給を制御する主電力制御手段6aと補助電源装置3からの電力供給を制御する補助電力制御手段6bを有している。主発熱部材1aは、主電源装置2から電力を供給されて発熱する。一方、補助発熱部材1bは補助電源装置3からの電力供給により発熱する。
定着部材14のローラ基体は、例えばアルミや鉄等の金属製であることが、耐久性や加圧による変形等の点から望ましい。またローラ表面にはトナーとの固着を防ぐための離型層を形成していることが望ましく、ローラ内面にはハロゲンヒータの熱を効率よく吸収するための黒化処理をしていることが望ましい。さらに、図示はしないがローラでなくベルトによってニップ部を形成したベルト定着構成であってもかまわない。
加圧部材15は、芯金にゴム等の弾性層を形成することで、定着部材14との間にニップ部を形成し、このニップ部に未定着画像を形成した紙等の記録材Pを通紙することで熱と圧力によりトナー像を記録材P上に定着する。また、加圧部材15として発泡層を有する加圧ローラで定着部材14との間にニップ部を形成してもよい。この場合、発泡層の断熱効果により定着部材14の熱が加圧ローラに伝わりにくくなるので、定着部材14を早く昇温させることができる。
補助電源装置3は主電源装置2からの電力を充電して補助発熱部材1bへ給電するための電源である。主電源装置2からの電力を電圧調整やAC/DC変換して補助電源装置3へ供給する充電器4により主電源装置2から供給される電力を蓄えることができ、充放電切換手段5により、加熱部1へ補助電力を供給することができる。
具体的には、主電源装置2はプラグ51で商用電源のコンセントから電力を得て、画像形成装置各部のユニットに給電を行う。日本では100Vの電圧で15A程度の電流容量に制限され、主電源装置2からの電力は1500W程度が最大電力となることが多い。なお、電圧の調整及び交流と直流の整流や電圧を安定化する等の機能を有していてもよい。
補助電源装置3は、例えば電気二重層キャパシタからなるキャパシタセルを複数個接続して構成し、主電源装置2からの充電で蓄電した電力を、立上時や連続通紙時等より多くの電力供給が望まれるとき等に供給する構成とすることで、主電源装置2の供給電力を越えた電力を画像形成装置に給電することを可能としている。
一構成例としての補助電源装置3は、2.5v、800Fで、内部抵抗が5mΩ以下の、径が35mm、長さが120mm程度のキャパシタセルを、40本直列に接続することで100Vのモジュールを構成したものを用いている。直列に接続する際の各セルの電圧バランスを確保するために、図示しない電圧バランス回路を備えることで動作の長期的な安定性を確保することが可能である。また、内部抵抗が5mΩ以下とすると、立上時の20Aを越える大電流でも補助電源装置3の端子間電圧の低下がリチウム電池やニッケル水素電池等の二次電池よりも小さくて済む。また、キャパシタの中でも小さい値であるため、より少ないキャパシタセル本数で大電力を得られ、そのため装置サイズとコストの面で有利である。
そして補助電源装置3は充放電可能な電源であり、大容量コンデンサである電気二重層キャパシタを用い、電気二重層キャパシタが二次電池と異なり、化学反応を伴わないため、充電時間が短く、寿命が長いという優れた特徴を有する。
すなわち、二次電池として一般的なニッケル−カドミウム電池を用いた補助電源では、急速充電を行っても数十分〜数時間の時間を要するため、一日の大電力供給可能回数が数時間おきに数回しか実現できず、実用的ではなかった。これに対し、コンデンサを用いた補助電源では数10秒〜数分程度の急速な充電が可能であるため、充電時間が短くて済み、例えば印刷をしておらず、主電源の供給電力に余裕のあるときに充電を行い、補助電源を用いた加熱の回数を実用的な回数にまで増やすことができる。
また、ニッケル−カドミウム電池は充放電の繰り返し回数が500から1000回であるため、加熱時用補助電源としては寿命が短く、交換の手間やコストが問題となる。これに対し、コンデンサを用いた補助電源は1万回以上の寿命を有し、繰り返しの充放電による劣化も少ない。また、鉛蓄電池のように液交換や補充等も必要がないため、メンテナンスがほとんどいらない。
そして近年では、コンデンサにも多量の電気エネルギーを蓄えられるものが開発されてきており、電気自動車等への採用も検討してある。例えば、日本ケミコン(株)の開発した電気二重層コンデンサ等は2.5Vで2000F程度の静電容量を有しており、数秒から数10秒の電力供給には十分な容量を備えている。また、日本電気(株)は、ハイパーキャパシタ(商品名)と称する80F程度のコンデンサを実現している。さらに、日本電子(株)は、耐電圧を3.2〜3.5Vへ上げて電力量密度を50〜75wh/kgと従来の5〜10倍にしたナノゲートキャパシタ(商品名)という技術を発表している。
上述のように加熱部1は主発熱部材1a、補助発熱部材1bを有しているが、これにはハロゲンヒータを用いることができ、ガラス管の中に形成したフィラメントに電流を流すことで発熱させている。ただし、本発明ではハロゲンランプあるいはハロゲンヒータに限らず、誘導加熱を用いても、セラミックヒータを用いた構成としてもかまわない。この主発熱部材1aは、既述のように主電源装置2からの電力供給により発熱するが、例えば100V、1200wのハロゲンヒータを用いる。補助発熱部材1bは、これも既述のように補助電源装置3からの電力供給により発熱するが、例えば100V、1000wのハロゲンヒータと、100V、700wのハロゲンヒータの2本を並列に接続して構成する。
前述のような加熱部1に供給する電力は、主電源装置2から加熱部1の主発熱部材1aに供給する構成にしてあるとともに、補助発熱部材1bに対しても補助電源装置3からも電力を供給可能である。補助電源装置3では、あらかじめ充電器4によって電力を蓄えておくことができ、任意のタイミングで補助発熱部材1bに電力を供給することができる。
また主電源装置2に加えて補助電源装置3の電力を加熱部1に供給することで、主電源装置2による供給電力を上回る大量の電力を加熱部1に供給することができる。このため、図4(A)に示すように加熱部1の温度が室温から所定の温度になるまでの温度上昇時間は、主電源装置2だけを用いるよりも、主電源装置2と補助電源装置3を同時に用いたほうが昇温時間を短くすることができる。
また図4(B)に示すように、連続通紙で紙等の記録材に奪われる熱量が多い場合、主電源装置2からの給電だけでは所定の最低温度を下回ってしまう場合でも、補助電源装置3からの給電を加えた場合には落ち込みを小さくすることが可能である。このため、単位時間当たりの通紙をより多くした機械の高速化が可能である。
図5は、薄肉ローラを使っても定着部材14の温度落ち込みがなくて高速昇温が可能な高速機を実現できる例を説明するための図である。まず初期状態では、商用電源等の外部電源から電力を供給して、電気二重層キャパシタ等の急速充電が可能な大容量コンデンサ等を有する補助電源装置3へ充電をしておく。立上時には、定着ローラ等の定着部材14の温度を、室温から短時間で昇温するときに主電源装置2に加えて補助電源装置3の電力を加熱部1へ供給することで、加熱部材1に投入されるトータルの電力を主電源装置2だけの時よりも多く供給することができ、このため短時間で加熱部材1の温度を上昇させることができる。例えば、径が40mmで厚さtが0.7mmのアルミ製薄肉ローラを定着部材に使用し、主電源からの1200w電力を主発熱部材1aに補助電源からの1700wヒータの電力を加えて、全体で約2900wの電力を供給することで、主電源だけでは30秒の立上時間であったものが、約10秒へ短縮することが可能である。
なお、補助電源がキャパシタであるため、給電中に電圧が低下することで供給電力は1700wから徐々に低減する。この特徴により、所定の時間が経つと非常に小さい供給電力となり、紙が発火するような500℃といった温度まで昇温するような場合には昇温速度が低下する構成が可能である。これにより安全に短時間昇温を実現する構成を提供することができる。
なお安全確保のために、システムが暴走した際を想定して温度ヒューズやサーモスタット等の安全回路で直接電源回路を遮断して電力供給を終了させる安全装置を設置することが望ましい。
また、単純に電力を増やす方法としては、商用電源を2系統にして電力を増やしたり、二次電池や燃料電池等を使うことも考えられるが、これらの方法ではほぼ継続的に大電力を供給することができるため、昇温時間が短くなるとこれら安全回路の反応時間が遅くて昇温速度に追いつかなくなる。このため、安全回路が作動する頃には加熱部の温度が高くなり過ぎ、最悪の場合は発火してしまうこともありうる。一方、キャパシタを用いた構成ではシステムが暴走して制御がきかなくなり、電力供給が続いても、所定の電力を使い果たしてしまうと発熱部材の発熱が終了し、その温度上昇が自然にストップしてくれるため、キャパシタを熱源として用いることで、安全に昇温時間の短縮を実現することができる。
通紙については、薄肉ローラであるため、単位時間あたりの通紙枚数が多いとローラ温度が低下しやすいが、通紙時に補助電力を主電力に加えて供給して温度低下を防ぐことができるため、高速層でも薄肉ローラを使用して昇温時間が短くて使い勝手の良い画像形成装置を提供することができる。
例えば、2本ある補助発熱部材1bの片方である700wヒータだけを通紙中に使用すると、立上の放電後でも例えば主電源から供給電力に約500w程度の電力を主電源に加えて供給することが可能である。このため通常であれば60cpm程度が限界であった薄肉ローラでも、通紙直後の温度低下が防止できるため、75cpmでの高速な画像形成が可能である。
なお、通紙中に補助発熱体1bを2本とも使っても良いし、補助発熱体1bが1本の構成であっても良いが、大電力を供給できて温度制御性を上げられるため上記のとおり2本ヒータ構成及び通紙時に1本使用する動作が望ましい。
充電については、主電源装置2からの給電に余裕のある待機状態で、主電源装置2から補助電源装置3へ電力を供給して充電をしておく。キャパシタを補助電源に用いると充電時間を数分程度と短くできる。そして、この充電中の数分以内であれば加熱部材が冷めないため補助電源を使わずに済むか、もしくは途中までの充電電力で間に合う。このため、次の利用者が充電を待つ必要がなく快適な機能を提供することができる。
以上のように、定着装置10の加熱部1を加熱するのに、補助電源としてコンデンサを用いることにより、二次電池では得られなかった効果を得ることができるが、本発明の実施例では以下の制御、動作を行う。
定着部材14の温度(以下では定着部材温度という)Tを、定着可能な所定の目標温度T0まで昇温させるのに、定着部材温度Tで昇温時の動作を異ならせる本発明の実施例について図6以下を参照して説明する。
図6は、定着部材14の温度に基づく開始条件、同終了条件を示している。まず通常時は、図6のグラフa(主+副)に示すように、定着部材14を昇温させる際に、定着部材温度検知手段8による検知温度Tが通常のオフィス等の室内環境温度(例えば約23℃)であった場合、主電源装置2の供給電力に補助電源装置3からの供給電力を加えると立上における所定の通常目標時間t0(例えば約10秒)が達成できる。
ところで、立上直後には補助電源装置3の残電力が減って電圧が下がり、同じ定格電力のハロゲンヒータを使用していても供給電力が小さくなる。そして定着部材14への給電が行われないため、外部電源からの供給電力が小さくなる立上と通紙の間t1〜t2に、補助電源装置3を充電することによって、通紙時の供給電力を増やすことができる。
また、例えば冬の朝のような低温環境等で、通紙する記録材が定着部材14から奪う熱量が大きい場合には、下記のように制御することで、定着部材の温度低下を防止することが可能となる。
例えば、100V、700w定格のヒータを立上時に85Vまで使うとすると、通紙時に約500wの給電となるが、通紙直前に補助電源装置3を充電して出力電圧を100Vにしておくことで、全体として700wを出力することができ、温度低下による影響を低減することが可能となる。もちろん補助電源装置3を100Vまで充電せずに途中の電圧(例えば95V程度)にとどめておいても良く、適宜環境に応じて設定することも可能である。
図7は、立上時のAC給電フロー図であり、立上時の定着部材温度に基づく開始条件、立上時の定着部材温度に基づく終了条件、通紙時の定着部材温度に基づく開始条件、通紙時の定着部材温度に基づく終了条件を示している。すなわち、立上前に定着部材温度Tを検知してから立上を開始し(ステップ1)、定着部材温度Tと所定の目標温度T0との関係がT≦T0であるか否かを判断し(ステップ2)、T≦T0でなければ後述するステップ6へすすみ、T≦T0であれば主電源装置2の加熱部1への給電をONとし(ステップ3)、立上時の定着部材温度Tを検知し(ステップ4)、定着部材温度Tと所定の目標温度T0との関係がT≧T0であるか否かを判断し(ステップ5)、T≧T0でなければステップ3へ戻り、T≧T0であれば主電源装置2の加熱部1への給電をOFFとする(ステップ6)。
図8は、立上時のDC充放電のフロー図であり、立上時の定着部材温度に基づく開始条件、立上時の定着部材温度に基づく終了条件、終了後充電開始、通紙時の定着部材温度に基づく開始条件、開始と同時に充電終了、通紙時の定着部材温度に基づく終了条件を示している。すなわち立上を開始し(ステップ1)、立上時の定着部材温度Tを検知し(ステップ2)、定着部材温度Tと所定の目標温度T0との関係がT≧T0であるか否かを判断し(ステップ3)、T≧T0でなければ補助電源装置3の加熱部1への給電をONとし(ステップ10)、立ち上げ時に補助電源装置3からの給電を行うことによって所要の時間t0内に定着部材14の温度を昇温可能とし(図6のグラフa)、それからステップ2へ戻る。またステップ3においてT≧T0であれば、補助電源装置3の加熱部1への給電をOFFとする(ステップ4)。定着部材14の初期温度が高いので、補助電源装置3を使わなくても短時間で昇温し得るためである。そして外部電源を用いた補助電源装置3の充電を開始し(ステップ5)、補助電源装置3の電圧が所期のあるいは所要の電圧になったならば充電を停止し(ステップ6)、記録材Pを通紙しながら定着部材温度Tを検知し(ステップ7)、再びT≧T0か否かを判断し(ステップ8)、T≧T0であればステップ9へすすみ、補助電源装置3の加熱部1への給電をOFFとする。この状態を図6のグラフbが示す。なおステップ8でT≧T0でなければ補助電源装置3の加熱部1への給電をONとし(ステップ11)、ステップ7へ戻る。
また前記制御手段60により、図示しない画像形成装置の動作情報検知手段からの情報を元に、定着部材の温度立上時に補助加熱部材1bへ給電を行った後、通紙を開始する前に補助電源装置3への充電を行わない制御を行う。これは、画像形成装置の動作情報として例えばサイズの小さい紙を通紙する情報を元にする場合などである。例えば100V、700w定格ヒータである補助加熱部材1bは通紙可能域全体を加熱するが、立上後に充電して100Vで使用する700wでは小サイズ紙の連続通紙により非通紙域が過昇温してしまうという不具合が発生しやすいのに対し、立上後に充電しない85Vで使用する500wでは連続通紙時でも非通紙域の過昇温を避けることができる。この他、動作情報として環境温度が高い場合には充電しないほか、印刷枚数を検知して少ない枚数の際には充電しないなど、検知情報を元に充電を行わない制御をすることで余分な電力消費を防ぐことができる。
図9は、立上開始から通紙終了までの、定着部材温度、AC給電、DC給電、DC充電の一例を示すタイミングチャートである。制御部60は、連続通紙開始後であっても、外部電源により補助電源装置3を充電する。すなわち、図中矢印Xで示すように、連続通紙中にDC放電せず、AC充電を受けるだけのモードがある。そのため、主電源装置2は図中にYで示したDC充電分の電力を補助電源装置3に対して給電する。これにより、例えばプリンター機能動作の様に原稿読み取りに電力が必要なく、連続通紙時であっても電力に余裕のある場合に充電をしておくことで、待機時の充電時間を短くすることが可能となるため、立上時に充電が不充分で短時間昇温できない状況が減る。このため、ユーザーの使い勝手を向上させた画像形成装置の提供が可能である。また図示しないが、一度目に多数枚の連続通紙を行った直後に二度目の通紙をする場合などは、蓄電装置の残電力はほとんどないが加熱部材が充分暖まっているためAC電力に余裕がある。このような二度目の連続通紙時に充電を行う場合などに上記動作をさせても良い。
また、前記連続通紙時に補助電源装置3への充電を行っている途中でも、補助電源装置3から補助発熱部材1bへの給電を行う様に切り替えても良い。これは、検知していた定着部材温度が所定値よりも下がってきた場合などに対応する。なお、当然ながら補助発熱部材1bからの給電でなく主電源装置2からの給電を行う構成でもかまわない。図10は、立上開始から通紙終了までの定着部材温度、AC給電、DC給電、DC充電の他の例を示すタイミングチャートである。制御部60は、定着部材14の温度立上開始後、補助電源装置3からの加熱部への電力供給を終了した後、連続通紙時に補助電源装置3から補助発熱部材1bへの電力供給(図中Z)を開始する前に、加熱部1(具体的には主発熱部材1a)へ主電源装置2から電力供給中であっても、外部電源により主電源装置2を介して補助電源装置3を充電する(図中Y’)ようにしている。
本発明に係る定着装置を用いる画像形成装置の全体構成の模式的断面図 本発明の実施対象となり得る定着装置の横断面構成図 図2の定着装置の回路構成を模式的に示すブロック図 主電源装置と補助電源装置の使用形態と昇温時間の関係図 薄肉ローラを用いた定着部材の温度落ち込みがなくて高速昇温が可能な高速機を実現できる例を説明するための図 本発明の一実施例における加熱部材温度変化と、加熱部への電源供給等の関係を示す図 立上時のAC給電フロー図 立上時のDC充放電のフロー図 立上開始から通紙終了までの、定着部材温度、AC給電、DC給電、DC充電の一例を示すタイミングチャート 立上開始から通紙終了までの、定着部材温度、AC給電、DC給電、DC充電の他の例を示すタイミングチャート
符号の説明
1 加熱部
1a 主発熱部材
1b 補助発熱部材
2 主電源装置
3 補助電源装置
4 充電器
5 充放電切換手段
6a 主電力制御手段
6b 補助電力制御手段
8 定着温度検出手段
10 定着装置
14 定着部材
15 加圧部材
41 感光体
42 帯電装置
43 ミラー
44 現像装置
46 クリーニング装置
47 転写部
48 転写装置
49 レジストローラ
60 制御手段
110 給紙コロ
150 露光部
Lb 露光光
P 記録材
T 定着部材温度
T0 定着可能な所定の目標温度

Claims (7)

  1. 加熱部と、該加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材の加熱によって記録媒体上にトナー像を定着させる定着装置において、
    外部電源に接続して前記加熱部に電力を供給する主電源装置と、
    前記外部電源により充電されるとともに前記定着部材の温度立上時と通紙動作に前記加熱部に電力供給する蓄電装置と、
    環境温度を検知する環境温度検知手段とを備え
    記定着部材の温度立上後に通紙命令がある場合であっても、前記環境温度検知手段が検知した温度が所定値より低い場合には、
    前記定着部材の温度立上後であって前記通紙命令による通紙動作を開始する前に、前記外部電源から前記蓄電装置を充電する、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記環境温度検知手段が検知した温度が前記所定値以上の場合には、前記定着部材の温度立に前記蓄電装置を充電せずに、前記通紙命令による通紙動作を開始することを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2に記載の定着装置において、前記蓄電装置は、前記主電源装置から前記加熱部電力供給しているときに、前記加熱部に電力供給ることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の定着装置において、前記外部電源から前記蓄電装置への充電は、前記蓄電装置の電圧が所定電圧となった場合に停止することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の定着装置において、前記蓄電装置は電気二重層キャパシタであることを特徴とする定着装置。
  6. 画像形成部と、請求項1から5のいずれか一つに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 主電源装置と、
    該主電源装置から電力が供給される定着装置と、
    前記主電源装置により充電されるとともに少なくとも前記定着装置の温度立上時と通紙動作時に前記定着装置に電力を供給する蓄電装置を有する補助電源装置と、
    を備える画像形成装置において、
    前記定着装置の温度立上後に通紙命令がある場合であっても、前記環境温度検知手段が検知した温度が所定値より低い場合には、前記定着装置の温度立上後であって前記通紙命令による通紙動作が開始される前に、前記主電源装置から前記蓄電装置を充電する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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