JP4614086B2 - 定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
従来、中央部ヒータと端部ヒータを備えた定着装置は公知である(例えば特許文献1参照)。この技術は、定着ムラや皺、さらにはホットオフセットの原因となる定着ローラの長手方向での温度分布をほぼ均一化しようとするもので、配光分布特性が異なる複数の加熱手段を備えた定着ローラを備え、複数の加熱手段が、配光分布領域として平坦領域とこの平坦領域に隣接する傾斜領域とを有し、これら加熱手段同士での同じ位置における配光分布に傾斜領域を設定し、同じ位置にある傾斜領域の勾配が加熱手段同士でほぼ等しくなるように設定するものである。
また従来、加熱部に主発熱体と補助発熱体を設け、主発熱体には主電源装置から電力を供給し、補助発熱体にはコンデンサを有する補助電源装置から電力を供給するようにし、加熱部の加熱を開始するときに、加熱部の温度に応じて、コンデンサから補助加熱体に供給する電力量を調整する定着装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
この技術は、省電力効果を高めるとともに大電力を供給する際の突入電流や急激な電流変化によるノイズを低減し、かつ立ち上がり時間を短縮し、温度が上がりすぎることを防止するために、主電源装置と補助電源装置の両方から大容量の電力を供給して加熱部を短時間で所定の温度に立ち上げ、待機時には加熱部に電力を供給しないようにする、というものである。そして、充電器と切替装置と温度検知装置及び制御手段を有し、充電器は主電源装置から供給される電力で補助電源装置のコンデンサを充電し、切替装置は補助電源装置の充電と補助電源装置からの補助発熱体に対する電力供給を切替え、温度検知装置は加熱部の温度を検出し、制御手段は温度検知装置で検出している加熱部の温度に応じて補助電源装置から補助発熱体に供給する電力量を調整するようにしている。
特開2002−268421号公報 特開2002−184554号公報
本発明は、上述のような技術を発展させ、定着ローラ等の定着部材の軸方向における中央部の加熱部及び端部の加熱部を備えた定着装置において、連続通紙時の温度落ち込み防止、及び小サイズの記録媒体を連続通紙するときの非通紙部昇温の防止(温度均一化)を図ることを目的とする。
特に、キャパシタ等の蓄電手段を補助電源として用いた構成の定着装置における非通紙部昇温を防止する。キャパシタ等の蓄電手段を補助電源として備え、商用電源などの外部電源と接続する主電源は端部と中央部のヒータ、蓄電手段による補助電源は全域用のヒータに給電する構成とした場合、小サイズの紙等の記録媒体を連続して通紙すると、定着部材の中央部の温度は低下していくが、この中央部の温度を検知して補助電源を制御すると、補助加熱体(補助ヒータ)が点灯し続けるため、定着部材の非通紙部の温度が上昇し過ぎる傾向が出る。このため、小サイズ紙等を通紙する際には定着部材端部の温度制御が温度上昇を抑えるために重要である。
本発明は、キャパシタを用いた構成での非通紙部昇温を効果的に防止する技術を提供しようとするものである。また本発明は、低温環境下での画像形成時の定着品質を向上させ得るようにすることも目的とする。
本発明の請求項1に係る定着装置は、一対の回転体の一方を加熱する加熱部を備え、前記一対の回転体の間に記録媒体を通過させることにより、該記録媒体上に画像を定着させる定着装置であって、前記加熱部により加熱される前記一方の回転体の回転軸方向における中央部付近の温度を検出する中央部温度検出手段と、前記一方の回転体の前記回転軸方向における端部付近の温度を検出する端部温度検出手段とを備えるとともに、前記加熱部が、前記一方の回転体の前記回転軸方向における中央部付近に配置される中央部加熱部と、前記一方の回転体の前記回転軸方向における端部付近に配置される端部加熱部と、前記中央部及び前記端部にわたって配置される全幅加熱部を含み、該加熱部の動作を制御する制御手段を備える定着装置において、該制御手段が、大サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記中央部温度検出手段の出力に基づいて前記全幅加熱部を制御するとともに、小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記端部温度検出手段の出力に基づいて前記全幅加熱部を制御することを特徴とする定着装置である。
同請求項2に係るものは、請求項1記載の定着装置において、大サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記制御手段が、前記中央部温度検出手段の出力と第1の設定温度との対比結果に基づいて前記全幅加熱部を制御するとともに、小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記制御手段が、前記端部温度検出手段の出力と第2の設定温度との対比結果に基づいて前記全幅加熱部を制御することを特徴とする定着装置である。
同請求項3に係るものは、請求項2記載の定着装置において、前記第2の設定温度が前記第1の設定温度よりも低いことを特徴とする定着装置である。
同請求項4に係るものは、請求項2または3記載の定着装置において、小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記制御手段が、前記端部温度検出手段の出力と前記第の設定温度との対比結果に基づいて前記全幅加熱部を制御することを特徴とする定着装置である。
同請求項5に係るものは、請求項2から4のいずれかに記載の定着装置において、大サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記制御手段が、前記端部温度検出手段の出力と第3の設定温度との対比結果に基づいて前記端部加熱部を制御するとともに、小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記制御手段が、前記端部温度検出手段の出力と第の設定温度との対比結果に基づいて前記端部加熱部を制御することを特徴とする定着装置である。
同請求項6に係るものは、請求項5に記載の定着装置において、前記第2の設定温度が、前記第4の設定温度よりも高い、ことを特徴とする定着装置である。
同請求項7に係るものは、請求項5に記載の定着装置において、前記第2の設定温度と前記第4の設定温度とが等しい、ことを特徴とする定着装置である。
同請求項8に係るものは、請求項1から7のいずれかに記載の定着装置において、前記制御手段が、復帰立上時の前記加熱部の昇温時に、前記部温度検出手段の出力に基づいて前記全幅加熱部への給電を制御することを特徴とする定着装置である。
同請求項9に係るものは、請求項1からのいずれかに記載の定着装置において、定着装置は、商用電源により充電され、前記全幅加熱部に電力供給する蓄電装置を更に備え、前記中央部加熱部と前記端部加熱部は、前記商用電源から電力供給され、大サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、該制御手段は、前記中央部温度検出手段の出力に基づいて前記蓄電装置が前記全幅加熱部に電力供給するように制御するとともに、小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、該制御手段は、前記端部温度検出手段の出力に基づいて前記蓄電装置が前記全幅加熱部に電力供給するように制御する、ことを特徴とする定着装置である。
同請求項10に係るものは、請求項1から9のいずれかに記載の定着装置において、前記端部温度検出手段は、小サイズの幅の記録媒体を連続通紙する場合の非通紙域の温度を検出する位置に配置されている、ことを特徴とする定着装置である。
同請求項11に係るものは、一対の回転体の一方を加熱する加熱部を備え、前記一対の回転体の間に記録媒体を通過させることにより、該記録媒体上に画像を定着させる定着装置であって、前記加熱部が、前記一方の回転体の前記回転軸方向における小サイズの記録媒体が通過する通紙域に対応する中央部付近を加熱する中央部加熱部と、前記小サイズの記録媒体が通過しない非通紙域であって、該小サイズの記録媒体よりも幅が大きい大サイズの記録媒体が通過する通紙域を加熱可能な端部加熱部と、前記中央部加熱部が加熱する領域から前記端部加熱部が加熱する領域にわたって加熱可能な全幅加熱部とを有し、該加熱部の動作を制御する制御手段を備える定着装置において、前記一方の回転体のうち前記中央部加熱部が加熱する領域の温度を検出する中央部温度検出手段と、前記一方の回転体のうち前記端部加熱部が加熱する領域の温度を検出する端部温度検出手段と、を備え、該制御手段は、小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記端部温度検出手段の出力に基づいて前記全幅加熱部を制御することを特徴とする定着装置である。
同請求項12に係る画像形成装置は、請求項1ないし11のいずれかに記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置である。
本発明は、補助ヒータを用いて定着装置を加熱する構成での非通紙部昇温を防止することが可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
図1は本発明に係る定着装置を用いる画像形成装置の全体構成の模式的断面図である。図中41は回転体からなる像担持体の一例であってドラム形状の感光体を示している。この感光体41の周りには、図中に矢印で示す向きの回転方向順に、帯電ローラからなる帯電装置42、露光手段の一部を構成するミラー43、現像ローラ44aを備えた現像装置44、記録材Pとしての転写紙に現像画像を転写する転写装置48、感光体41の周面に摺接するブレード46aを備えたクリーニング装置46等が配置してある。感光体41上には、帯電装置42と現像ローラ44aとの間でミラー43を介して露光光Lbが走査されるようになっている。この露光光Lbの照射位置を露光部150と言う。
転写装置48は感光体41の下面と対向させて設けてある。この転写装置48と対向している部位が転写部47である。この転写部47のさらに感光体41の回転方向で上流側の位置には、一対のレジストローラ49が設けてある。このレジストローラ49に向けて、図示しない搬送ガイドにより案内して図示しない給紙トレイに収納した記録材Pを給紙コロ110から送り出すようになっている。また転写部47の感光体41の回転方向でさらに下流の位置には、定着装置10が配置してある。
この画像形成装置における画像形成は次のようにして行う。感光体41が回転を始め、この回転中に感光体41を暗中において帯電装置42により均一に帯電させ、露光光Lbを露光部150に照射、走査し、作成すべき画像に対応した潜像を形成する。この潜像は、感光体41の回転により現像装置44に移動し、ここで現像装置44でトナーにより可視像化し、トナー像を形成する。
一方、給紙コロ110により給紙トレイ上の記録材Pの送給を開始し、図中に破線で示す搬送経路を経て一対のレジストローラ49の位置で記録材Pをいったん停止させ、感光体41上のトナー像と転写部47で合致するように送り出しのタイミングを図る。そして好適なタイミングでレジストローラ49が回転し、停止していた記録材Pを送り出し、転写部47に向けて搬送する。そして感光体41上のトナー像と記録材Pとを転写部47で合致させ、転写装置48による電界印加によってトナー像を記録材P上に転写する。
こうして感光体41周りの画像形成部でトナー像を担持させた記録材Pは、次いで定着装置10に向けて送り出す。記録材P上のトナー像は定着装置10を通過する間にその記録材P上に定着させ、トナー像の定着を受けた記録材Pは、図示を省略した排紙部へ排紙する。
一方、転写部47で転写されずに感光体41上に残った残留トナーは、感光体41の回転と共にクリーニング装置46に至り、クリーニング装置46を通過する間に清掃される。感光体41は、その状態で次の画像形成に備える。
図2、図3は本発明の実施対象となり得る定着装置の概念的断面図、図4は図2、図3の定着装置の回路構成を模式的に示すブロック図である。図示のように、本例の定着装置10は、定着部材14、加圧部材15を含み、定着部材14内に加熱部1を備え、定着部材14外に定着温度検出手段8を備えている。また定着装置10は、制御系として定着部温度検出手段8(8a、8b、8c)からの温度情報に応じて、補助電源装置3から定着装置10への供給電力を制御するための制御手段60を有している。
定着部温度検出手段8は、定着部長手方向(図2の紙面垂直方向、図3の紙面左右方向)で、どのサイズの記録媒体Pでも通過する中心近傍に中央部温度検出手段8aを配し、小サイズ紙は通過しない定着部端部に端部温度検出手段8bを配してある。これら温度検出手段は、サーミスタ、熱電対、赤外線温度検知装置等の適宜の手段で構成し、制御手段60へ温度情報を送る。制御手段60は、定着部温度検出手段8から得た温度情報をもとに、定着装置10の加熱手段1への給電開始、給電停止、給電量増減等の制御を行える。さらに図示の定着装置10は、図4の回路構成に示すように、制御手段60の指令に基づいてオンオフする接点を電力制御手段(後述)として備えている。
また画像形成装置に電力を供給する主電源装置2は、商用電源から電力を得て画像形成装置各部の各種ユニットへ給電を行う。一般的な機器と同様に、商用電源のコンセントに電源線のプラグを挿入して接続することで、画像形成装置内の各ユニット等へ電力を供給することができる。
補助電源装置3は、電気二重層キャパシタ(あるいは電気二重層コンデンサ)等の蓄電手段あるいは蓄電装置を有し、主電源装置2からの充電で蓄電した電力を、主電源装置2の供給電力に加えて供給できる構成となっており、大電力を画像形成装置へ給電できる。なお、電気二重層キャパシタだけでなく、Liイオンやニッケル水素等の二次電池でも、酸化還元を利用する疑似容量キャパシタ等も補助電源装置3における蓄電に用いることができる。
定着部材14内の加熱部1は、発熱体1a、1b、1c(ACヒータ1a、1b、DCヒータ1c:以下、主発熱部材1a、1bと補助発熱部材1cと言う)を有し、また主電源装置2、補助電源装置3に加え、充電器4、充放電切換手段5、主電源からの電力供給を制御する主電力制御手段6a、6bと補助電源からの電力供給を制御する補助電力制御手段6cを有している。なおこれら電力制御手段6a、6b、6cは、図ではオンオフスイッチとして描いてあるが、もちろんこれに限定されず、FET、IGBT、トライアックなど、種々のタイプの制御素子等を採用できる。
主発熱部材1aは、主電源装置2から電力を供給されて発熱し、定着部材14の軸方向で小サイズ紙でも通過する位置である中央部を加熱する。例えば、A4縦サイズの記録媒体を通紙する範囲を加熱するように、幅約200mm程度の中央部を加熱する100V、500wのハロゲンヒータを用いることができる。
主発熱体1bは同じく主電源からの電力供給で発熱し、小サイズの記録媒体では通紙されない定着部材14の端部を加熱する。例えば、A4横通紙の範囲を加熱するように、幅約310mm程度の端部を加熱するように、100V、700w程度のハロゲンヒータを用いている。定着部材14の軸方向中央部の幅約200mmの範囲は発熱しない構成となっている。
一方、補助発熱部材1cは補助電源装置3からの電力供給により発熱し、定着部材14の軸方向のほぼ全域を加熱することができる。この補助発熱部材1cは、例えば100V、1200wのハロゲンヒータから構成できる。
なおこれら発熱体には、例えば、ガラス管の中に形成したフィラメントに電流を流すことで発熱するハロゲンランプあるいはハロゲンヒータを用いることができるが、本発明ではハロゲンランプ等に限らず、誘導加熱を用いた構成としても、あるいはセラミックヒータを用いた構成としてもかまわない。
定着部材14のローラ基体は、例えばアルミや鉄等の金属製であることが、耐久性や加圧による変形等の点から望ましい。またローラ表面にはトナーとの固着を防ぐための離型層を形成していることが望ましく、ローラ内面にはハロゲンヒータの熱を効率よく吸収するための黒化処理をしていることが望ましい。さらに、図示はしないがローラでなくベルトによってニップ部を形成したベルト定着構成であってもかまわない。
加圧部材15は、芯金にゴム等の弾性層を形成することで、定着部材14との間にニップ部を形成し、このニップ部に未定着画像を形成した紙等の記録材Pを通紙することで熱と圧力によりトナー像を記録材P上に定着する。また、加圧部材15として発泡層を有する加圧ローラで定着部材14との間にニップ部を形成してもよい。この場合、発泡層の断熱効果により定着部材14の熱が加圧ローラに伝わりにくくなるので、定着部材14を早く昇温できる。
補助電源装置3は主電源装置2からの電力を充電して補助発熱部材1cへ給電するための電源である。主電源からの電力を電圧調整やAC/DC変換して補助電源へ供給する充電器4により主電源から供給される電力を蓄えることができ、充放電切換手段5により、加熱部1へ補助電力を供給することができる。
具体的には、主電源装置2はプラグ51で商用電源のコンセントから電力を得て、画像形成装置各部のユニットに給電を行う。日本では100Vの電圧で15A程度の電流容量に制限され、主電源装置2からの電力は1500W程度が最大電力となることが多い。なお、電圧の調整及び交流と直流の整流や電圧を安定化する等の機能を有していてもよい。
補助電源装置3は、例えば電気二重層キャパシタからなるキャパシタセルを複数個接続して構成し、主電源装置2からの充電で蓄電した電力を、立上時や連続通紙時等より多くの電力供給が望まれるとき等に供給する構成とすることで、主電源装置2の供給電力を越えた電力を画像形成装置に給電することを可能としている。
一構成例としての補助電源装置3は、2.5v、800Fで、内部抵抗が5mΩ以下の、径が35mm、長さが120mm程度のキャパシタセルを、40本直列に接続することで100Vのモジュールを構成したものを用いる。直列に接続する際の各セルの電圧バランスを確保するために、図示しない電圧バランス回路を備えることで動作の長期的な安定性を確保することが可能である。また、内部抵抗が5mΩ以下とすると、立上時の20Aを越える大電流でも補助電源装置3の端子間電圧の低下がリチウム電池やニッケル水素電池等の二次電池よりも小さくて済む。また、キャパシタの中でも小さい値であるため、より少ないキャパシタセル本数で大電力を得られ、そのため装置サイズとコストの面で有利である。
そして補助電源装置3は充放電可能な電源であり、大容量コンデンサである電気二重層キャパシタを用い、電気二重層キャパシタが二次電池と異なり、化学反応を伴わないため、充電時間が短く、寿命が長いという優れた特徴を有する。
すなわち、二次電池として一般的なニッケル−カドミウム電池を用いた補助電源では、急速充電を行っても数十分〜数時間の時間を要するため、一日の大電力供給可能回数が数時間おきに数回しか実現できず、実用的ではなかった。これに対し、コンデンサを用いた補助電源では数10秒〜数分程度の急速な充電が可能であるため、充電時間が短くて済み、例えば印刷をしておらず、主電源の供給電力に余裕のあるときに充電を行い、補助電源を用いた加熱の回数を実用的な回数にまで増やすことができる。
また、ニッケル−カドミウム電池は充放電の繰り返し回数が500から1000回であるため、加熱時用補助電源としては寿命が短く、交換の手間やコストが問題となる。これに対し、コンデンサを用いた補助電源は1万回以上の寿命を有し、繰り返しの充放電による劣化も少ない。また、鉛蓄電池のように液交換や補充等も必要がないため、メンテナンスがほとんどいらない。
そして近年では、コンデンサにも多量の電気エネルギーを蓄えられるものが開発されてきており、電気自動車等への採用も検討してある。例えば、日本ケミコン(株)の開発した電気二重層コンデンサ等は2.5Vで2000F程度の静電容量を有しており、数秒から数10秒の電力供給には十分な容量を備えている。また、日本電気(株)は、ハイパーキャパシタ(商品名)と称する80F程度のコンデンサを実現している。さらに、日本電子(株)は、耐電圧を3.2〜3.5Vへ上げて電力量密度を50〜75wh/kgと従来の5〜10倍にしたナノゲートキャパシタ(商品名)という技術を発表している。
上述のように加熱部1は主発熱部材1a、1b、補助発熱部材1cを有しているが、これにはハロゲンヒータを用い
ることができ、ガラス管の中に形成したフィラメントに電流を流すことで発熱させている。ただし、本発明ではハロゲンランプあるいはハロゲンヒータに限らず、誘導加熱を用いても、セラミックヒータを用いた構成としてもかまわない。
前述のような加熱部1に供給する電力は、主電源装置2から加熱部1の主発熱部材1aに供給する構成にしてあるとともに、補助発熱部材1cに対しても補助電源装置3からも電力を供給可能である。補助電源装置3では、あらかじめ充電器4によって電力を蓄えておくことができ、任意のタイミングで補助発熱部材1cに電力を供給することができる。
また主電源装置2に加えて補助電源装置3の電力を加熱部1に供給することで、主電源装置2による供給電力を上回る大量の電力を加熱部1に供給することができる。このため、図5(A)に示すように加熱部1の温度が室温から所定の温度になるまでの温度上昇時間は、主電源装置2だけを用いるよりも、主電源装置2と補助電源装置3を同時に用いたほうが昇温時間を短くすることができる。
また図5(B)に示すように、連続通紙で紙等の記録材に奪われる熱量が多い場合、主電源装置2からの給電だけでは所定の最低温度を下回ってしまう場合でも、補助電源装置3からの給電を加えた場合には落ち込みを小さくすることが可能である。このため、単位時間当たりの通紙をより多くした機械の高速化が可能である。
図6は、薄肉ローラを使っても定着部材の温度落ち込みがなくて高速昇温が可能な高速機を実現できる例を説明するための図である。まず初期状態では、商用電源から電力を供給して、電気二重層キャパシタ等の急速充電が可能な大容量コンデンサ等を有する補助電源装置3へ充電をしておく。電気的な放電が小さいので、一晩程度では充分電力を保持できていると共に、通常はコンセントもつなぎっぱなしであるため、もし放電が所定値より低下しても商用電源から充電を行うことができるので、朝一番で主電源を入れた際の使用にも充電を待つ必要はない。
立上時には、定着ローラ等の定着部材14の温度を、室温から短時間で昇温するときに主電源装置2に加えて補助電源装置3の電力を加熱部材へ供給することで、加熱部材1に投入されるトータルの電力を主電源装置2だけの時よりも多く供給することができ、このため短時間で加熱部材1の温度を上昇させることができる。例えば、径が40mmで厚さtが0.7mmのアルミ製薄肉ローラを定着部材に使用し、主電源からの1200w電力を主発熱部材1a、1bに補助電源からの1200wヒータの電力を加えて、全体で約2400wの電力を供給することで、主電源だけでは30秒の立上時間であったものが、約15秒へ短縮することが可能である。なお図7では、朝一番の立上に補助電源3からの電力を使わない場合、補助電力を商用電力に加える復帰時の昇温よりも時間が掛かることを示している。
またなお、補助電源がキャパシタであるため、給電中に電圧が低下することで供給電力は1200wから徐々に低減する。この特徴により、所定の時間が経つと非常に小さい供給電力となり、紙が発火するような500℃といった温度まで昇温するような場合には昇温速度が低下する構成が可能である。これにより安全に短時間昇温を実現する構成を提供することができる。
なお安全確保のために、システムが暴走した際を想定して温度ヒューズやサーモスタット等の安全回路で直接電源回路を遮断して電力供給を終了させる安全装置を設置することが望ましい。
また、単純に電力を増やす方法としては、商用電源を2系統にして電力を増やしたり、二次電池や燃料電池等を使うことも考えられるが、これらの方法ではほぼ継続的に大電力を供給することができるため、昇温時間が短くなるとこれら安全回路の反応時間が遅くて昇温速度に追いつかなくなる。このため、安全回路が作動する頃には加熱部の温度が高くなり過ぎ、最悪の場合は発火してしまうこともありうる。一方、キャパシタを用いた構成ではシステムが暴走して制御がきかなくなり、電力供給が続いても、所定の電力を使い果たしてしまうと発熱部材の発熱が終了し、その温度上昇が自然にストップしてくれるため、キャパシタを熱源として用いることで、安全に昇温時間の短縮を実現することができる。
通紙については、薄肉ローラであるため、単位時間あたりの通紙枚数が多いとローラ温度が低下しやすいが、通紙時に補助電力を主電力に加えて供給して温度低下を防ぐことができるため、高速層でも薄肉ローラを使用して昇温時間が短くて使い勝手の良い画像形成装置を提供することができる。
本画像形成装置においては、通紙直後の温度低下が防止できるため、通常であれば60cpm程度が限界であった薄肉ローラでも、75cpmでの高速な画像形成が可能である。
充電については、主電源装置2からの給電に余裕のある待機状態で、主電源装置2から補助電源装置3へ電力を供給して充電をしておく。キャパシタを補助電源に用いると充電時間を数分程度と短くできる。そして、この充電中の数分以内であれば加熱部材が冷めないため補助電源を使わずにすむか、もしくは途中までの充電電力で間に合う。このため、次の利用者が充電を待つ必要がなく快適な機能を提供することができる。
図8、図9は、本発明の実施例における記録媒体通紙時のAC、DC給電フローチャートであり、図8は大サイズ時の温度制御、図9は小サイズ時の温度制御を示す。なおこれらの制御フローに入る前に、通紙する記録媒体のサイズを判定するフローが存在するが、従来公知あるいは周知のフローを用いれば良いので、図示及び説明を省略する。
通紙する記録媒体Pのサイズが大サイズ時の温度制御は、図8(A)に示すように、定着部材14の軸方向中央部の温度Tcを検出し(ステップ1)、設定温度T0(例えば190度)と対比し(ステップ2)、その結果に基づき、Tc<T0であれば中央部ヒータである主発熱部材1aをオンとし(ステップ3)、Tc<T0でなければ主発熱部材1aをオフとする(ステップ4)制御を行い、通紙が終了したか否かをチェックし(ステップ5:チェックは適宜公知の手段を用いればよい。以下同じ。)、通紙中であればステップ1へ戻り、通紙終了であれば処理を終了する。更に、図8(B)に示すように、定着部材14の軸方向端部の温度Trを検出し(ステップ6)、設定温度T0と対比し(ステップ7)、その結果に基づき、Tr<T0であれば端部ヒータである主発熱部材1bをオンとし(ステップ8)、Tr<T0でなければ主発熱部材1bをオフとする(ステップ9)制御を行い、通紙が終了したか否かをチェックし(ステップ10)、通紙中であればステップ6へ戻り、通紙終了であれば処理を終了する。更に、図8(C)に示すように、定着部材14の軸方向中央部の温度Tcを検出し(ステップ11)、設定温度T1(例えば180度)と対比し(ステップ12)、その結果に基づき、Tc<T1であれば全幅ヒータである補助発熱部材1cをオンとし(ステップ13)、Tc<T1でなければ補助発熱部材1cをオフとする(ステップ14)制御を行い、通紙が終了したか否かをチェックし(ステップ15)、通紙中であればステップ11へ戻り、通紙終了であれば処理を終了する。
上記通紙する記録媒体Pのサイズが大サイズ時の温度制御においては、設定温度T0と中央部温度Tcの対比結果に基づき、中央部ヒータをオンオフ制御し、設定温度T0と端部温度Trの対比結果に基づき、端部ヒータをオンオフ制御し、設定温度T1と中央部温度Tcの対比結果に基づき、全幅ヒータをオンオフ制御する。なお、本実施例では、補助電源を用いる全幅ヒータの設定温度を中央ヒータの設定温度よりも低くすることにより、電力ロスを低減している。
通紙する記録媒体Pのサイズが小サイズ時の温度制御は、図9(A)に示すように、定着部材14の軸方向中央部の温度Tcを検出し(ステップ21)、設定温度T0と対比し(ステップ22)、その結果に基づき、Tc<T0であれば中央部ヒータである主発熱部材1aをオンとし(ステップ23)、Tc<T0でなければ主発熱部材1aをオフとする(ステップ24)制御を行い、通紙が終了したか否かをチェックし(ステップ25)、通紙中であればステップ21へ戻り、通紙終了であれば処理を終了する。更に、図9(B)に示すように、定着部材14の軸方向端部の温度Trを検出し(ステップ26)、設定温度T2(例えば130度)と対比し(ステップ27)、その結果に基づき、Tr<T2であれば端部ヒータである主発熱部材1bをオンとし(ステップ28)、Tr<T2でなければ主発熱部材1bをオフとする(ステップ29)制御を行い、通紙が終了したか否かをチェックし(ステップ30)、通紙中であればステップ26へ戻り、通紙終了であれば処理を終了する。更に、図9(C)に示すように、定着部材14の軸方向端部の温度Trを検出し(ステップ31)、設定温度T2と対比し(ステップ32)、その結果に基づき、Tr<T2であれば全幅ヒータである補助発熱部材1cをオンとし(ステップ33)、Tr<T2でなければ補助発熱部材1cをオフとする(ステップ34)制御を行い、通紙が終了したか否かをチェックし(ステップ35)、通紙中であればステップ31へ戻り、通紙終了であれば処理を終了する。
上記通紙する記録媒体Pのサイズが小サイズ時の温度制御においては、設定温度T0と中央部温度Tcの対比結果に基づき、中央部ヒータをオンオフ制御し、設定温度T2と端部温度Trの対比結果に基づき、端部ヒータをオンオフ制御し、設定温度T2と端部温度Trの対比結果に基づき、全幅ヒータをオンオフ制御する。
次に、本発明の特徴である端部昇温防止の動作を詳しく説明する。図10(A)は、大サイズ紙の場合の動作を示す図である。各グラフの横軸が時間で、縦軸は中央部と端部の温度、給電状態として主電源から中央部、主電源から端部、補助電源から補助加熱体への給電状態を示す模式図である。図10(A)は、図8(A)〜(C)のフローチャートに対応している。通紙巾の大きいサイズ、例えばA4用紙を横方向(幅:約300mm)で連続的に印刷する際の動作時は、主電源装置2からは中央部温度検知手段8aの検知温度Tcに応じて主発熱部材1aへ給電を行い、端部温度検知手段8bの検知温度Trに応じて主発熱部材1bへの給電を行う。補助電源装置3からは、中央部温度検知手段8aの検知温度Tcに応じて補助発熱部材1cへ給電し、中央部の温度低下が検知されると補助発熱部材1cへの給電により温度低下を防止する。
図10(B)は、従来と同様の小サイズ紙の場合の動作を示す図である。通紙幅の小さいサイズ、例えばA4用紙を縦方向(幅:約210mm)で連続的に印刷する際の動作時は、主電源装置2からは中央部温度検知手段8aの検知温度Tcに応じて主発熱部材1aへ給電を行い、端部温度検知手段8bの検知温度Trに応じて主発熱部材1bへの給電量を制御する。補助電源装置3からは、温度の低下しやすい中央部温度検知手段8aの検知温度Tcに応じて補助発熱部材1cへ給電する。そのため、通紙域全域を加熱する補助加熱部材1cへの給電が多くなり、端部の非通紙域が過度に温度上昇してしまう。
図10(C)は、図9(A)〜(C)のフローチャートに対応している。本発明の実施例では、図10(C)に示すように、主電源装置2からは、中央部温度検知手段8aの検知温度に応じて主発熱部材1aへ給電を行い、端部温度検知手段8bの検知温度に応じて主発熱部材1bへの給電量を制御する。また補助電源装置3からは、温度の低下しにくい端部温度検知手段8bの検知温度Trに応じて補助発熱部材1cへ給電する。このため、通紙域全域を加熱する補助発熱部材1cへの給電が少なくなり、そのために定着部材14の軸方向端部の非通紙域において、加熱による過度な温度上昇を抑えることが可能となる。
図11は、本発明の別実施例における小サイズの記録媒体通紙時のAC、DC給電フローチャートである。上記図9(B)、(C)の給電フローチャートにおいては、主発熱部材1bと補助発熱部材1cの設定温度を、同じ設定温度T2としている。本実施例においては、主発熱部材1bと補助発熱部材1cの設定温度を異なった設定温度としている。制御フローに入る前に、通紙する記録媒体のサイズを判定するフローが存在するが、従来公知あるいは周知のフローを用いれば良いので、図示及び説明を省略する。
小サイズの記録媒体Pが通紙される場合の温度制御は、図11に示すように、定着部材14の軸方向端部の温度Trを検出し(ステップ41)、設定温度T2(例えば130度)と対比し(ステップ42)、その結果に基づき、Tr<T2であれば端部ヒータである主発熱部材1bをオンとし(ステップ43)、Tr<T2でなければ主発熱部材1bをオフとする(ステップ44)制御を行う。更に、ステップ41で検知した定着部材14の軸方向端部の温度Trと設定温度T1(例えば180度)とを対比し(ステップ45)、その結果に基づき、Tr<T1であれば全幅ヒータである補助発熱部材1cをオンとし(ステップ46)、Tr<T1でなければ補助発熱部材1cをオフとする(ステップ47)制御を行い、通紙が終了したか否かをチェックし(ステップ48)、通紙中であればステップ41へ戻り、通紙終了であれば処理を終了する。
上記通紙する記録媒体Pのサイズが小サイズ時の温度制御においては、補助発熱部材1cの設定温度を、通紙する記録媒体Pのサイズが大サイズの時の設定温度(例えば180度)と同じにし、主発熱部材1bの設定温度を低い温度(例えば130度)に設定することにより、定着部材14の通紙域全域を加熱する補助発熱部材1cへの給電が少なくなり、そのために定着部材14の軸方向端部の非通紙域において、加熱による過度な温度上昇を抑えることが可能となる。
また、小サイズの記録媒体Pが通紙される場合の温度制御の変形例として、全幅ヒータである補助発熱部材1cの温度制御を、中央部温度検知手段8aの出力を基に、大サイズ制御時の制御温度よりも低い温度で制御してもよい。具体的には、定着部材14の軸方向中央部の温度Tcと、設定温度T2(例えば130度)とを対比し、その結果に基づき補助発熱部材1cへの給電をオンオフ制御する。本変形例においては、大サイズ制御時の設定温度T1(例えば180度)よりも低い設定温度T2(例えば130度)を基に、補助発熱部材1cへの給電を実施する為、通紙する記録媒体Pのサイズが大サイズの場合と比較して、定着部材14の通紙域全域を加熱する補助発熱部材1cへの給電が少なくなり、そのために定着部材14の軸方向端部の非通紙域において、加熱による過度な温度上昇を抑えることが可能となる。
ところで、上述の実施例1のような定着装置でも、通紙後しばらく不使用状態のままでいると、電源節約等のためにオフモードに移行して定着部材である定着ローラ中央部、端部温度とも降下するが、端部は画像形成装置内でギヤや側板等と接触していることが機構的に多いため、中央部よりも放熱しやすく、したがって温度降下が大きい。そのような状態で、復帰立上を開始する場合、従来と同様の動作によって本願発明者が実験を行ったところ、中央部温度は設定時間(10秒)で立上できたが、端部温度は10秒以上も立上に時間を要し、目標の時間内に昇温させることができなかった。
これは、補助電源装置3から給電を使うかどうかを温度低下しにくい定着部材14の軸方向中央部で判断していたためである。すなわち、復帰立上時に補助電源装置3のキャパシタをオンするためのスレッシュ温度(約130℃)を、定着部材14の軸方向中央部の温度Tcと比較していたため、温度低下の大きい端部では補助給電無しの際には電力が足りず、10秒という設定時間内では昇温しないのである。そこで本発明の実施例では、復帰立上時に、補助電源装置3のキャパシタをオンとするためのスレッシュ温度(約130℃)を、定着部材14の軸方向端部温度Trと比較するのである。これらの温度変化状態を図12に示す。従来の温度変化は図12中に点線で示す。また本発明の実施例の動作は図12に実線で示す。
図13は、上述のような、通紙後不使用の状態から復帰立上を行う際のフローチャートである。まず通紙が完了したか否かをチェックし(ステップ51)、通紙が完了していればDCヒータである補助発熱部材1cはOFF、ACヒータである主発熱部材1a、1bは温度制御を継続し(ステップ52)、所定時間の経過後(ステップ53)、主発熱部材1a、1bをともにオフとし(ステップ54)、不使用状態(オフモード)となり、復帰立上の指令があれば(ステップ55)、定着部材14の軸方向中央部の温度Tcと設定温度T0(例えば190度)とを対比し(ステップ56)、Tc<T0であれば中央部ヒータである主発熱部材1aをオンとし(ステップ57)、またTc<T0でなければ主発熱部材1aをオンとすることなく、定着部材14の軸方向端部の温度Trと設定温度T0とを対比し(ステップ58)、Tr<T0であれば端部ヒータである主発熱部材1bをオンとし(ステップ59)、Tr<T0でなければ主発熱部材1bをオンとすることなく、定着部材14の軸方向端部の温度Trと設定温度T3(例えば120度)とを対比し(ステップ60)、Tr<T3であれば全幅ヒータである補助発熱部材1cをオンとし(ステップ61)、Tr<T3でなければ次の処理へと移行する。
即ち本発明では、大サイズ通紙時には蓄電装置から給電される全幅加熱部により加熱することにより、連続通紙時の温度の落ち込みを防止する一方で、小サイズ通紙時には、被加熱負荷が小さいため、蓄電装置から給電される全幅加熱部により中央部を加熱しなくても、中央部の温度が落ち込むおそれが小さい。また、小サイズ通紙時に、高温の中央部と低温の端部とに温度差が生じた場合、蓄電装置から給電される全幅加熱部により端部を加熱することにより、中央部と端部の温度を均一にすることができ、それにより小サイズ通紙後に大サイズ通紙を開始する場合でも、中央部と端部の温度差に起因して通紙開始が遅れるおそれが少ない。なお、小サイズ通紙時における端部温度制御は、その後の大サイズ通紙に備えるためであるから、中央部ほど高温にする必要はない。上記実施例では、主電源装置2と補助電源装置3から加熱部1への給電制御を、オンオフ制御としているが別の方法、例えばPID制御など時間あたりの供給電力量を調整する制御を利用してよい。
本発明に係る定着装置を用いる画像形成装置の全体構成の模式的断面図 本発明の実施対象となり得る定着装置の概念的断面図 本発明の実施対象となり得る定着装置の概念的断面図 図2、図3の定着装置の回路構成を模式的に示すブロック図 主電源装置と補助電源装置の使用形態と昇温時間の関係図 薄肉ローラを用いた定着部材の温度落ち込みがなくて高速昇温が可能な高速機を実現できる例を説明するための図 加熱部材温度変化と、加熱部への電源供給等の関係を示す図 本発明の実施例における記録媒体通紙時の給電フロー図(大サイズ通紙時の温度制御) 同じく記録媒体通紙時の給電フロー図(小サイズ通紙時の温度制御) 本発明の実施例における端部昇温防止の動作説明図 本発明の別実施例における記録媒体通紙時の給電フロー図(小サイズ通紙時の温度制御) 復帰立上時における定着部材の温度変化状態図 通紙後不使用の状態から復帰立上を行う際のフローチャート
符号の説明
1 加熱部
1a、1b 主発熱部材
1c 補助発熱部材
2 主電源装置
3 補助電源装置
4 充電器
5 充放電切換手段
6a 主電力制御手段
6b 補助電力制御手段
8、8a、8b 定着温度検出手段
10 定着装置
14 定着部材
15 加圧部材
41 感光体
42 帯電装置
43 ミラー
44 現像装置
46 クリーニング装置
47 転写部
48 転写装置
49 レジストローラ
60 制御手段
110 給紙コロ
150 露光部
Lb 露光光
P 記録材
T1 第1の設定温
T2 第2の設定温
Tc 定着部材の軸方向中央部の温度
Tr 定着部材の軸方向端部の温度

Claims (12)

  1. 一対の回転体の一方を加熱する加熱部を備え、前記一対の回転体の間に記録媒体を通過させることにより、該記録媒体上に画像を定着させる定着装置であって、 前記加熱部により加熱される前記一方の回転体の回転軸方向における中央部付近の温度を検出する中央部温度検出手段と、前記一方の回転体の前記回転軸方向における端部付近の温度を検出する端部温度検出手段とを備えるとともに、 前記加熱部が、前記一方の回転体の前記回転軸方向における中央部付近に配置される中央部加熱部と、前記一方の回転体の前記回転軸方向における端部付近に配置される端部加熱部と、前記中央部及び前記端部にわたって配置される全幅加熱部を含み、該加熱部の動作を制御する制御手段を備える定着装置において、該制御手段が、 大サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記中央部温度検出手段の出力に基づいて前記全幅加熱部を制御するとともに、 小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記端部温度検出手段の出力に基づいて前記全幅加熱部を制御する、ことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、 大サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記制御手段が、前記中央部温度検出手段の出力と第1の設定温度との対比結果に基づいて前記全幅加熱部を制御するとともに、 小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記制御手段が、前記端部温度検出手段の出力と第2の設定温度との対比結果に基づいて前記全幅加熱部を制御することを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2記載の定着装置において、前記第2の設定温度が前記第1の設定温度よりも低いことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項2または3記載の定着装置において サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記制御手段が、前記端部温度検出手段の出力と前記第の設定温度との対比結果に基づいて前記全幅加熱部を制御することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項2から4のいずれかに記載の定着装置において、 大サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記制御手段が、前記端部温度検出手段の出力と第3の設定温度との対比結果に基づいて前記端部加熱部を制御するとともに、 小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記制御手段が、前記端部温度検出手段の出力と第の設定温度との対比結果に基づいて前記端部加熱部を制御することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項5に記載の定着装置において、 前記第2の設定温度が、前記第4の設定温度よりも高い、ことを特徴とする定着装置。
  7. 請求項5に記載の定着装置において、
    前記第2の設定温度と前記第4の設定温度とが等しい、
    ことを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の定着装置において
    記制御手段が、復帰立上時の前記加熱部の昇温時に、前記部温度検出手段の出力に基づいて前記全幅加熱部への給電を制御することを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1からのいずれかに記載の定着装置において、 定着装置は、商用電源により充電され、前記全幅加熱部に電力供給する蓄電装置を更に備え、前記中央部加熱部と前記端部加熱部は、前記商用電源から電力供給され、 大サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、該制御手段は、前記中央部温度検出手段の出力に基づいて前記蓄電装置が前記全幅加熱部に電力供給するように制御するとともに、 小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、該制御手段は、前記端部温度検出手段の出力に基づいて前記蓄電装置が前記全幅加熱部に電力供給するように制御する、ことを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の定着装置において 記端部温度検出手段は、小サイズの幅の記録媒体を連続通紙する場合の非通紙域の温度を検出する位置に配置されている、ことを特徴とする定着装置。
  11. 一対の回転体の一方を加熱する加熱部を備え、前記一対の回転体の間に記録媒体を通過させることにより、該記録媒体上に画像を定着させる定着装置であって、
    前記加熱部が、前記一方の回転体の前記回転軸方向における小サイズの記録媒体が通過する通紙域に対応する中央部付近を加熱する中央部加熱部と、前記小サイズの記録媒体が通過しない非通紙域であって、該小サイズの記録媒体よりも幅が大きい大サイズの記録媒体が通過する通紙域を加熱可能な端部加熱部と、前記中央部加熱部が加熱する領域から前記端部加熱部が加熱する領域にわたって加熱可能な全幅加熱部とを有し、該加熱部の動作を制御する制御手段を備える定着装置において、
    前記一方の回転体のうち前記中央部加熱部が加熱する領域の温度を検出する中央部温度検出手段と、
    前記一方の回転体のうち前記端部加熱部が加熱する領域の温度を検出する端部温度検出手段と、
    を備え、
    該制御手段は、 小サイズの幅の記録媒体を前記一対の回転体の間に連続通紙する場合には、前記端部温度検出手段の出力に基づいて前記全幅加熱部を制御することを特徴とする定着装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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