JP4583250B2 - 鞍乗り型車両の車体フレーム - Google Patents

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Description

本発明は、前輪を懸架するフロントフレーム部と、前輪の後方に配置されるパワーユニットを搭載して前記フロントフレーム部に連設されるセンターフレーム部と、乗車用シートを支持するシートレールを有して前記センターフレーム部に連設されるリヤフレーム部とを備える鞍乗り型車両の車体フレームに関する。
センターフレーム部の後方側下部にブラケットが設けられ、そのブラケットにスイングアームの前部が揺動可能に支承されるようにした鞍乗り型車両が、たとえば特許文献1で既に知られている。
特開2000−302076号公報
ところで、不整地走行用車両における後輪懸架方式としては、上記特許文献1で開示されたスイングアーム式のもの以外に独立懸架式のものがあるが、従来では、そのような後輪懸架方式に個別に対応して異なる構造の車体フレームが用いられていた。そこで車体フレームをスイングアーム式および独立懸架式のいずれにも共用化することができれば、コストの低減を図ることができるであろう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、スイングアーム式および独立懸架式のいずれの後輪懸架方式にも共用化し得るようにしてコストの低減を図った鞍乗り型車両の車体フレームを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、前輪を懸架するフロントフレーム部と、前輪の後方に配置されるパワーユニットを搭載して前記フロントフレーム部に連設されるセンターフレーム部と、乗車用シートを支持するシートレールを有して前記センターフレーム部に連設されるリヤフレーム部とを備える鞍乗り型車両の車体フレームにおいて、後輪を懸架するスイングアームを軸支するための第1支持孔と、後輪を懸架する独立懸架用フレームを軸支するための第2支持孔とが設けられる下部ブラケットが、前記センターフレーム部に設けられ、前記スイングアームに連結されるリヤクッションユニットの上部を支持するための第1支持部と、前記独立懸架用フレームを支持するための第2支持部とを有する上部ブラケットが、前記センターフレーム部またはリヤフレーム部に設けられることを特徴とする。
また請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成に加えて、前記第2支持部は、前記第1支持部から左右両側に広がるようにして第1支持部に一体に連設されることを特徴とする。
さらに請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成に加えて、前記第2支持部の両側端部が、前記センターフレーム部またはリヤフレーム部に溶着されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、センターフレーム部に設けられる下部ブラケットを、スイングアーム式および独立懸架式のいずれの後輪懸架方式にも用いることができ、車体フレームのうち少なくともスイングアームおよび独立懸架用フレームを軸支するための部分を共用化可能としてコストの低減を図ることができる。
その上、センターフレーム部またはリヤフレーム部に設けられる上部ブラケットを、スイングアーム式および独立懸架式のいずれの後輪懸架方式にも用いることができ、スイングアームおよび独立懸架用フレームのいずれにも適用可能として車体フレームを構成し、コストをより一層低減することができる。
また請求項記載の発明によれば、独立懸架用フレームを上部ブラケットで確実に支持することができる。
さらに請求項記載の発明によれば、上部ブラケットのセンターフレーム部またはリヤフレーム部への結合剛性を高め、独立懸架用フレームの上部ブラケットによる支持をより安定化することができる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図10は本発明の一実施例を示すものであり、図1はスイングアーム式リヤサスペンションが用いられた不整地走行用車両の車体カバーを省略した状態での側面図、図2は図1の2矢視図、図3はスイングアーム式リヤサスペンションを示す側面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は独立懸架式リヤサスペンションを示す側面図、図7は図6の7−7線断面図、図8はスイングアーム式リヤサスペンションが用いられた不整地走行用車両の車体カバーを装着した状態での側面図、図9は車体カバーの一部を示す斜視図、図10は図9の10−10線断面図である。
先ず図1および図2において、この鞍乗り型車両は、主として不整地での走行性を高めた不整地走行用車両であり、比較的大径である低圧のバルーンタイヤが装着される左右一対の前輪WF…と、比較的大径である低圧のバルーンタイヤが装着される左右一対の後輪WR…とが車体フレーム15の前部および後部に懸架される。
車体フレーム15は、複数種類の鋼材を溶接等によって結合して構成されるものであり、エンジンEならびに該エンジンEのクランクケース19内に内蔵される変速機(図示せず)とで構成されるパワーユニットPが搭載されるセンターフレーム部16と、前輪WF…を懸架するようにしてセンターフレーム部16の前部に連設されるフロントフレーム部17と、乗車用シート107を支持するシートレール35…を有して前記センターフレーム部16の後部に連設されるリヤフレーム部18とを備える。
センターフレーム部16は、左右一対のアッパパイプ22…および左右一対のロアパイプ23…とを主たる構成要素として構成されるものである。而してアッパパイプ22は、後下がりに傾斜した上部傾斜部22aと、該上部傾斜部22aと鋭角をなすようにして上部傾斜部22aの前端から後下がりに延びる前部傾斜部22bと、前記上部傾斜部22aと鈍角をなすようにして上部傾斜部22aの後端から後下がりに延びる後部傾斜部22cとを一体に有するようにして、1本の鋼管に曲げ加工を施すことにより形成される。また前部傾斜部22bの中間部には前方に向けて凸状となる屈曲部22dが形成される。
一方、ロアパイプ23は、前後方向に略水平に延びる下部水平部23aと、前方に凸に彎曲するようにして下部水平部23aの前端から内側に延びる連結部23bと、下部水平部23aと鋭角をなすようにして下部水平部23aの後端から後上がりに延びる後部傾斜部23cとを一体に有するようにして1本の鋼管に曲げ加工を施すことにより形成されるものであり、左右一対のロアパイプ23…の連結部23b…は相互に連結される。
アッパパイプ22における前部傾斜部22bの下端はロアパイプ23における下部水平部23aの前端に接合され、アッパパイプ22における後部傾斜部22cの下端は、ロアパイプ23における後部傾斜部23cの中間部に接合される。而してアッパパイプ22と、ロアパイプ23における下部水平部23aおよび後部傾斜部23cの一部とにより側面視では閉ループが構成されることになる。また両ロアパイプ23の下部水平部23aにおいてアッパパイプ22の接合部よりも後方側間にはクロスメンバ24が設けられ、そのクロスメンバ24よりも後方で両下部水平部23a間には、両端部をアッパパイプ22よりも側方に突出させるクロスメンバ25が設けられ、そのクロスメンバ25の両端にはステップ部26,26が設けられる。
フロントフレーム部17は、前半部が前上がりに傾斜するとともに後半部が略水平に延びるようにして後端部が両ロアパイプ23…における連結部23b…に接合される左右一対のフロントロアパイプ27…と、アッパパイプ22…における上部傾斜部22a…および前部傾斜部22b…の連設部ならびにフロントロアパイプ27…の前端部間を連結する左右一対のフロントクッションパイプ28…と、それらのフロントクッションパイプ28…の中間部ならびにアッパパイプ22…における前部傾斜部22b…の中間の屈曲部22d…間を連結する左右一対のフロントサブパイプ29…とを備える。
フロントクッションパイプ28は、その上半部よりも下半部が前方に位置するようにしてクランク状に形成される。また両フロントロアパイプ27…間には、その前部および中間部間をそれぞれ連結する一対のクロスメンバ30,31が設けられ、両フロントクッションパイプ28…間には、その上部および下部間をそれぞれ連結する一対のクロスメンバ32,33が設けられ、両フロントサブパイプ29…の前部間にはクロスメンバ34が設けられる。
リヤフレーム部18は、両アッパパイプ22…における上部傾斜部22a…および後部傾斜部22c…の連設部に前端が接合されて後方に略水平に延びる左右一対のシートレール35…と、両ロアパイプ23における後部傾斜部23c…の中間部および両シートレール35…の後端間を結ぶ左右一対のリヤサブパイプ36…と、前記ロアパイプ23における後部傾斜部23c…の後半部とで構成されるものであり、両後部傾斜部23c…の後端は両シートレール35…の中間部に接合される。
パワーユニットPのエンジンEは、たとえば水冷式単気筒に構成されるものであり、図示しないクランクシャフトの軸線を車両前後方向に沿わせた所謂縦置きのレイアウトで車体フレーム15のセンターフレーム部16に搭載される。
車両の幅方向中心から左側にオフセットした位置で前記エンジンEのクランクケース19における前部および後部側壁からは前出力軸38および後出力軸39(後述の図3参照)が前方および後方に向けてそれぞれ突出される。前出力軸38の回転動力は、前ドライブシャフト40および前ファイナルリダクションギヤユニット41を介して左右の前輪WF…に伝達され、後出力軸の回転動力は、後ドライブシャフト42および後ファイナルリダクションギヤユニット43を介して左右の後輪WR…に伝達される。
エンジンEはクランクケース19に立設された気筒部20を有しており、この気筒部20の後部にはスロットルボディ44が接続され、該スロットルボディ44の上流端には、エアクリーナ45が接続される。また前記気筒部20の前部には、排気管46の上流端部が接続されており、この排気管46は、気筒部20の前方に延びた後に折り返して気筒部20の左側を通過しつつ後方に延設され、左側の後輪WRの内側に配置される排気マフラ47に接続される。
また車体フレーム15のセンターフレーム部16には、パワーユニットPの上方かつエアクリーナ45の前方に配置されるようにして燃料タンク48が搭載され、その燃料タンク48の下方には燃料ポンプ49が配置され、車体フレーム15のフロントフレーム部17にはラジエータ50が支持される。
またアッパパイプ22…における上部傾斜部22a…の前端部間に設けられるクロスメンバ51に、車両の幅方向中心部に位置するステアリングコラム52が支持されており、該ステアリングコラム52で走行可能に支承されるステアリングシャフト53の上端部に操向ハンドル54が連結され、ステアリングシャフト53の下端部は前輪操作機構55に連結される。さらに車体フレーム15のフロントフレーム部17にはフロントプロテクタ56およびフロントキャリア57が取付けられ、リヤフレーム部18にはリヤキャリア58が取付けられる。
図3および図4において、左右の後輪WR…は、スイングアーム61およびリヤクッションユニット62を主たる構成要素とするスイングアーム式のリヤサスペンション60を介して車体フレーム15に懸架されるものであり、スイングアーム61の前端部は、車体フレーム15のセンターフレーム部16に設けられる左右一対の下部ブラケット63…に揺動可能に支承される。またスイングアーム61の後端部は、後ファイナルリダクションギヤユニット43およびドラムブレーキユニット64に連結される。
下部ブラケット63…は、車体フレーム15におけるセンターフレーム部16の後側下部にそれぞれ設けられるものであり、この実施例では、両ロアパイプ23…の後部傾斜部23c…における下部後側に溶接されるものであり、後方に向けて開いた略U字状に形成されている。しかも下部ブラケット63…には、第1支持孔65…と、第1支持孔65…の下方に位置する第2支持孔66…とが設けられる。
スイングアーム61は、前後に延びる左右一対のアーム体67,67と、両アーム体67…間に設けられるクロスメンバ68と、両アーム体67…の後部にそれぞれ設けられる支持プレート69,69とから成る。
両アーム体67…の前端部には左右方向に延びる軸線を有する円筒状のピボット連結部70…が設けられており、該ピボット連結部70…にはマウントゴム71…が内挿される。而して下部ブラケット63に挿入されたピボット連結部70およびマウントゴム71ならびに第1支持孔65を貫通するボルト72にナット73が螺合されることにより、スイングアーム61の前端部が下部ブラケット63…で揺動可能に支承されることになる。
また左側の支持プレート69には後ファイナルリダクションギヤユニット43が取付けられ、右側の支持プレート69にはドラムブレーキユニット64が連結される。而して後ファイナルリダクションギヤユニット43およびドラムブレーキユニット64は、左右の後輪WR…のハブ74…間にわたるリヤアクスルシャフト75と同軸に配置されるものであり、リヤアクスルシャフト75を同軸に囲繞する円筒状のアクスルハウジング76で相互に連結される。
図5において、リヤフレーム部18における両シートレール35…の中間部間はクロスメンバー77で連結されており、このクロスメンバ77に、ロアパイプ23…における後部傾斜部23c…の後端が接合される。しかもクロスメンバ77には、上部ブラケット78が溶接されており、該上部ブラケット78は、第1支持部78aと、第1支持部78aから左右両側に広がるようにして第1支持部78aに一体に連設される左右一対の第2支持部78b,78cとを有するものであり、第2支持部78b,78cの両側端部もクロスメンバ77に溶着される。
第1支持部78aは、下方に開いた略U字状に形成されるものであり、リヤクッションユニット62の上部が第1支持部78aに支持される。またリヤクッションユニット62の下部は、図4で示すように、後ファイナルリダクションギヤユニット43に連結される。
ところで、前記下部ブラケット63および上部ブラケット78には、上述のスイングアーム式のリヤサスペンションに代えて、図6および図7で示すような独立懸架式のリヤサスペンション80を支持することも可能である。
而して独立懸架式のリヤサスペンション80は、下部ブラケット63および上部ブラケット78に支持される独立懸架用フレーム81と、該独立懸架用フレーム81に基端部が上下揺動可能に支承される左右一対のアッパアーム82,82および左右一対のロアアーム83,83と、各アッパアーム82…およびロアアーム83…の先端部にそれぞれ支持される左右のナックル84,84と、独立懸架用フレーム81および両ロアアーム83,83間にそれぞれ介設される左右一対のリヤクッションユニット85,85とで構成される。
独立懸架用フレーム81は、側面視では全体として前方に向けて開放する略V字形となるように彎曲する左右一対のリヤクッションパイプ86,86と、両リヤクッションパイプ86…の下部先端間にわたるとともに両側が斜め上前方に向けて彎曲するリヤクッションロアパイプ87と、リヤクッションロアパイプ87の両側端部に中間部を接合して後上がりに延びるとともに後端部がリヤクッションパイプ86…の中間部に接合される左右一対のリヤクッションサブパイプ88,88と、両リヤクッションサブパイプ88…の前部およびリヤクッションロアパイプ87間を結ぶ左右一対のサブパイプ89,89とを備える。
また両リヤクッションサブパイプ88…の前端部には、左右方向に延びる軸線を有する円筒状のピボット連結部90…が設けられており、それらのピボット連結部90…は、前記スイングアーム61の下部ブラケット63への軸支構造と同様の構造で、下部ブラケット63の第2支持孔66…に揺動可能に軸支される。而してスイングアーム61を軸支する第1支持孔65よりも下方に配置される第2支持孔66…で独立懸架用フレーム81を支持することにより、センターフレーム部16におけるロアパイプ23の下部水平部23a…と、独立懸架用フレーム81の下部とをほぼ同一レベルに配置することが可能となり、不整地走行時に障害物と独立懸架用フレーム81との干渉が生じることを極力防止することができる。
さらに両リヤクッションパイプ86…の上端部は、左右方向に延びる円筒状のピボット連結部91が設けられており、このピボット連結部91は、上部ブラケット78における一対の第2支持部78b,78c間に揺動可能に軸支される。
また左右一対のリヤクッションユニット85…の上部は、両リヤクッションパイプ86…の中間部間にわたるクロスメンバ92の両側に支持され、両リヤクッションユニット85…の下部は、両ロアアーム83…に設けられたブラケット93,93に連結される。
独立懸架用フレーム81の後部には、後ファイナルリダクションギヤユニット94が結合されており、その入力部94aに、後ドライブシャフト42の後端部が連結される。また後ファイナルリダクションギヤユニット94の左右に自在継手95,95が配置されており、後ファイナルリダクションギヤユニット94からの出力は、自在継手95…およびドライブシャフト96…を介して左右の後輪WR…に伝達される。
図8において、車体フレーム15の全体はパワーユニットP、燃料タンク48およびエアクリーナ45とともに車体カバー100で覆われる。該車体カバー100は、合成樹脂により形成されて複数に分割されたカバー部材によって構成されるものであり、それらのカバー部材は、前輪WF…を上方および後方から覆う左右一対のフロントフェンダ101…、燃料タンク48を覆うようにして両フロントフェンダ101…間に配置されるタンクカバー102、燃料タンク48の後部に連設される左右一対のニーグリップ103…、タンクカバー102の下部およびニーグリップ103…の下部に連なるメンテナンスカバー104…、該メンテナンスカバー104…の下部に連なるマッドガード105…、ならびに後輪WR…を前方および上方から覆うようにしてマッドガード105…およびニーグリップ103…の後部に連なるリヤフェンダ106…である。
しかも乗車用シート107は、燃料タンク48を覆うタンクカバー102の後部に滑らかに連なるようにして燃料タンク48の後方で前記車体カバー100上に設けられる。
図9において、マッドガード105…の下部は、乗車用シート107上の乗員が足を載せるステップボード105a…を形成するものであり、このステップボード105a…上に、車体フレーム15のロアパイプ23…に連なるステップ部26…が配置される。
またメンテナンスカバー104…は、パワーユニットPの側方に配置されるものであり、このメンテナンスカバー104…の周囲に配置されるタンクカバー102、ニーグリップ103…およびマッドガード105…に着脱可能に連結される。
図10において、前記タンクカバー102、ニーグリップ103…およびマッドガード105…への連結部で、メンテナンスカバー104…には、内方に突出する係合突部108…がそれぞれ突設されており、前記タンクカバー102、ニーグリップ103…およびマッドガード105…にそれぞれ設けられてメンテナンスカバー104…に内方から重なる連結板部102a…,103a…,105b…には、前記係合突部108…に対応した取付け孔109…がそれぞれ設けられ、それらの係合孔109…には、前記係合突部108…を弾発的に係合させ得るグロメット110…がそれぞれ装着される。
しかも車体カバー100にはパワーユニットPから発生する温風を排出するための左右一対の温風排出口111…が設けられるものであり、この温風排出口111…は、メンテナンスカバー104…の前端縁に設けられる切欠き112と、マッドガード105…とで形成される。
また前記温風排出口111…のうち左側の温風排出口111には、パワーユニットPにおけるエンジンEのクランクケース19に取付けられるオイルレベルゲージ113の上端が臨むものであり、左側の温風排出口111は、オイルレベルゲージ113の上端を臨ませる開口部としての機能をも果たすことになる。
またパワーユニットPのクランクケース19における左側壁からは、該クランクケース19内に収容される変速機のチェンジ機構に連なるスピンドル115が回動可能に突出されており、そのスピンドル115の突出端部にはチェンジペダル114が固定されるのであるが、パワーユニットPの左側側方で車体カバー100には、前記チェンジペダル114を貫通せしめる開口部116が設けられる。
前記チェンジペダル114は、基端部が前記スピンドル115を介してパワーユニットPに回動可能に支承されるアーム部114aと、パワーユニットPの左側側方でステップボード105aの上方に位置するようにしてアーム部114aの先端に設けられる足踏部114bとを備えるものであり、前記アーム部114aの中間部が前記開口部116を貫通する。
而してマッドガード105には、リヤフェンダ106に滑らかに連なるべくステップボード105aの後方で外側方に膨らんだ膨出部105cが形成されるものであり、前記アーム部114aの中間部よりも基端部側すなわちスピンドル115側の部分はパワーユニットPおよび膨出部105c間に配置される。
さらに前記開口部116は、マッドガード105のメンテナンスカバー104の後縁への接合部に設けられる切欠き117と、メンテナンスカバー104の後縁とで形成されるものである。
また車体フレーム15における右側下部には、ブレーキペダル118のアーム部118aが回動可能に支承されており、このブレーキペダル118が先端に備える足踏部118bも、上述のチェンジペダル114と同様の構造で、車体カバー100から外側方に突出される。
次にこの実施例の作用について説明すると、後輪WR…を懸架するスイングアーム61を軸支するための第1支持孔65…と、後輪WR…を懸架する独立懸架用フレーム81を軸支するための第2支持孔66…とが設けられる下部ブラケット63…が、車体フレーム15におけるセンターフレーム部16の下部に設けられているので、下部ブラケット63…を、スイングアーム式および独立懸架式のいずれの後輪懸架方式にも用いることができ、車体フレーム15のうち少なくともスイングアーム61および独立懸架用フレーム81を軸支するための部分を共用化可能としてコストの低減を図ることができる。
また走行目的に応じて同一の車体フレーム15でスイングアーム式および独立懸架式のいずれかを選択することができるので、使用者の活用範囲が広がり、また経済的負担が軽減される。
車体フレーム15のリヤフレーム部18には、スイングアーム61に連結されるリヤクッションユニット62の上部を支持するための第1支持部78aと、独立懸架用フレーム81を支持するための第2支持部78b,78cとを有する上部ブラケット78が設けられており、上部ブラケットを78、スイングアーム式および独立懸架式のいずれの後輪懸架方式にも用いることができ、スイングアーム61および独立懸架用フレーム81のいずれにも適用可能として車体フレーム15を構成し、コストをより一層低減することができる。
しかも第2支持部78b,78cは、第1支持部78aから左右両側に広がるようにして第1支持部78aに一体に連設されるものであり、独立懸架用フレーム81を上部ブラケット78で確実に支持することができ、それに加えて、第2支持部78b,78cの両側端部がリヤフレーム部18に溶着されているので、上部ブラケット78のリヤフレーム部18への結合剛性を高め、独立懸架用フレーム81の上部ブラケット78による支持をより安定化することができる。
ところで、乗車用シート107上の乗員によって足踏み操作されるチェンジペダル114およびブレーキペダル118が、パワーユニットPの両側に配置されるのであるが、それらのペダル114,118は、車体カバー100の内方で基端部がパワーユニットPおよび車体フレーム15に回動可能に支承されるアーム部114a,118aと、車体カバー100の外側方に配置されるようにしてアーム部114a,118aの先端に設けられる足踏部114b,118bとを備えるものであり、パワーユニットPの側方で車体カバー100には、アーム部114a,118aの中間部を貫通せしめる開口部116が設けられている。
したがってチェンジペダル114およびブレーキペダル118の構造および配置を変えることなく、パワーユニットPの側方でチェンジペダル114およびブレーキペダル118の一部を車体カバー100の外方に突出させるようにして、チパワーユニットPを含んで車体フレーム15の全体を車体カバー100で覆うフルカバーの鞍乗り型車両を実現することができ、外観性の向上を図ることが可能となる。
またパワーユニットPの側方で、車体カバー100のマッドガード105…には、その一部を外側方に膨らませた膨出部105c…が形成されており、アーム部114a,118aの中間部よりも基端部側の部分がパワーユニットPおよび膨出部105c間に配置されるので、車体カバー100およびパワーユニットP間に生じる空間を有効に利用してチェンジペダル114およびブレーキペダル118の一部を配置することができる。
さらにメンテナンスカバー104の後縁と、マッドガード105のメンテナンスカバー104の後縁への接合部に設けられる切欠き117とで開口部116が形成されるので、車体カバー100の一部を構成するメンテナンスカバー104およびマッドガード105の接合部間に開口面積を最小限としつつ開口部116を有効に形成することができ、外観性も高めることができる。
また車体カバー100は、着脱可能としてパワーユニットPの側方に配置されるメンテナンスカバー104と、フロントフェンダ101…、タンクカバー102、ニーグリップ103…、マッドガード105…およびリヤフェンダ106…を接合して構成されるものであるので、パワーユニットP、燃料タンク48およびエアクリーナ45とともに車体フレーム15の全体を車体カバー100で覆うようにして、外観性を高めることが可能となるとともに、フロントフェンダ101…、タンクカバー102、ニーグリップ103…、メンテナンスカバー104、マッドガード105…およびリヤフェンダ106…を接合して車体カバー100を順次組付けるようにして車体カバー100の組付け性を高めることができる。しかもメンテナンスカバー104…は着脱可能であり、パワーユニットPのメンテナンス時にメンテナンスカバー104…だけの着脱作業を行えばよいのでメンテナンス性を高めることができる。
また車体カバー100に温風排出口111…が設けられることにより、フルカバーであっても温風排出口111…から温風を排出することができるので、車体カバー100内に熱がこもることはなく、しかもパワーユニットPに取付けられるオイルレベルゲージ113の上端部が温風排出口111に臨んで配置されるので、メンテナンスカバー104…を外すことなく、オイルレベルゲージ113の確認が可能となる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例では、上部ブラケット78がリヤフレーム部18に設けられた場合について説明したが、センターフレーム部16の後側上部に設けられていてもよい。
スイングアーム式リヤサスペンションが用いられた不整地走行用車両の車体カバーを省略した状態での側面図である。 図1の2矢視図である。 スイングアーム式リヤサスペンションを示す側面図である。 図3の4−4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 独立懸架式リヤサスペンションを示す側面図である。 図6の7−7線断面図である。 スイングアーム式リヤサスペンションが用いられた不整地走行用車両の車体カバーを装着した状態での側面図である。 車体カバーの一部を示す斜視図である。 図9の10−10線断面図である。
15・・・車体フレーム
16・・・センターフレーム部
17・・・フロントフレーム部
18・・・リヤフレーム部
35・・・シートレール
61・・・スイングアーム
62・・・リヤクッションユニット
63・・・下部ブラケット
65・・・第1支持孔
66・・・第2支持孔
78・・・上部ブラケット
78a・・・第1支持部
78b,78c・・・第2支持部
81・・・独立懸架用フレーム
107・・・・乗車用シート
P・・・パワーユニット
WF・・・前輪
WR・・・後輪

Claims (3)

  1. 前輪(WF)を懸架するフロントフレーム部(17)と、前輪(WF)の後方に配置されるパワーユニット(P)を搭載して前記フロントフレーム部(17)に連設されるセンターフレーム部(16)と、乗車用シート(107)を支持するシートレール(35)を有して前記センターフレーム部(16)に連設されるリヤフレーム部(18)とを備える鞍乗り型車両の車体フレームにおいて、
    後輪(WR)を懸架するスイングアーム(61)を軸支するための第1支持孔(65)と、後輪(WR)を懸架する独立懸架用フレーム(81)を軸支するための第2支持孔(66)とが設けられる下部ブラケット(63)が、前記センターフレーム部(16)に設けられ
    前記スイングアーム(61)に連結されるリヤクッションユニット(62)の上部を支持するための第1支持部(78a)と、前記独立懸架用フレーム(81)を支持するための第2支持部(78b,78c)とを有する上部ブラケット(78)が、前記センターフレーム部(16)またはリヤフレーム部(18)に設けられることを特徴とする鞍乗り型車両の車体フレーム。
  2. 前記第2支持部(78b,78c)は、前記第1支持部(78a)から左右両側に広がるようにして第1支持部(78a)に一体に連設されることを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両の車体フレーム。
  3. 前記第2支持部(78b,78c)の両側端部が、前記センターフレーム部(16)またはリヤフレーム部(18)に溶着されることを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両の車体フレーム。
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