JP5460511B2 - 車両用のリヤフェンダ - Google Patents
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Description
従来、リヤフェンダに補強リブを形成する場合、リヤフェンダの後輪側に臨む面と反対側の面、すなわち、上面にヒケが発生すると、外観上好ましくない。ヒケは補強リブが大きい程顕著になることが知られている。そのため、補強リブの形状に制約ができ、補強リブの補強作用が不十分になる可能性があった。
また、コ字状の左右の側面部から連続して車両前方に左右の延設部を延ばしたので、良好な外観性が得られる。
図1に示されているように、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11の上部から車両斜め後下方に延びた後、後方へ延びているメインフレーム12と、このメインフレーム12の後端に連結され車幅方向へ延びているクロスフレーム13と、このクロスフレーム13の両端から後斜め上方へ延びている左右の後部フレーム14L、14R(図手前側の符号14Lのみ示す。)と、左右の後部フレーム14L、14Rとメインフレーム12の間に渡した左右の補強フレーム15L、15R(図手前側の符号15Lのみ示す。)と、クロスフレーム13から左の後部フレーム14Lに渡って設けたピボットフレーム17とで車体フレーム20を構成し、ピボットフレーム17に設けたピボット軸18から後方へ揺動可能にスイングユニット21を延ばし、このスイングユニット21と後部フレーム14L、14Rの間にクッションユニット22L、22R(図手前側の符号22Lのみ示す。)を渡してなる車両である。
エンジン25は、シリンダブロック31とシリンダヘッド32とヘッドカバー33とをこの順に重ねてなるシリンダ部34を有し、シリンダヘッド32の上部に、スロットルバルブ35が接続され、このスロットルバルブ35の車両後方にエアクリーナ36が接続されている。
シリンダヘッド32の下部に、排気管37が接続され、この排気管37の後端に消音器38が接続されている。
車体カバー51は、ヘッドパイプ11周りを前方から覆うフロントカバー52と、ヘッドパイプ周りを後方から覆うレッグシールド53と、このレッグシールド53の後方に設けられ乗員が跨ぐ跨ぎ部54を形成するトンネルカバー55と、このトンネルカバー55の後方に設けられシート44の側方を覆うミドルカバー56と、このミドルカバー56に連続して設けられ後部フレーム14L、14Rの側方を覆うリヤカバー57とを有する。
図2に示されているように、シート44の後部下方に、グラブレール45が設けられている。このグラブレール45の周囲を含め、シート44の後部の下方は、リヤカバー57で覆われており、このリヤカバー57の車両後方に、連続するようにストップランプ66が配置され、このストップランプ66の側方にウインカランプ67が配置されている。
図3に示されているように、リヤフェンダ62は、後部フレーム14L、14Rに沿って車両長手方向略水平に延び後輪27の上方に位置するリヤフェンダ水平部71と、このリヤフェンダ水平部71の後端71bから一体的に延び後輪27の後方に向けて垂れ下がるリヤフェンダ垂れ下がり部72と、からなる。リヤフェンダ垂れ下がり部72に、ライセンスプレート63が取付けられている。つまり、ライセンスプレート63は、リヤフェンダ62により支持されている。
後部フレーム14L、14Rの後端に、レールステー75が固着され、このレールステー75にグラブレール45が取付けられている。
図4に示されているように、ライセンスランプステー64は、その後端面64cにライセンスランプ65が取付けられると共に下方が開放されコ字状に形成される本体部77と、このコ字状に形成した本体部77の左右の側面部79L、79Rから連続して車両前方に延びる左右の延設部78L、78Rと、からなる。本体部77の前端部に、後部フレーム14L、14Rに締結される穴を有する後保持部81L、81Rが形成され、左右の延設部78L、78Rの前端に、各々、左右の前保持部82L、82Rが形成されている。
図5に示されているように、リヤフェンダ62は、リヤフェンダ水平部71とリヤフェンダ垂れ下がり部72とからなり、リヤフェンダ62の後輪側に臨む面103に、リヤフェンダ水平部71の後部からリヤフェンダ垂れ下がり部72の上部にかけて複数の補強リブ91〜95が形成されている。
図6に示されているように、グラブレール(図1、符号45)が取付けられるレールステー75は、左右の後部フレーム14L、14Rの後端部の間に渡されている。レールステー75に、リヤカバー(図2、符号57)が止められるリヤカバー支持部101が形成されている。また、左右の後部フレーム14L、14Rの後端部に、ストップランプ(図1、符号66)が取付けられるリヤストップランプブラケット102が配置されている。76L、76Rはグラブレール45の前部が取付けられるレールステーサブである。
図7及び図8に示されているように、リヤストップランプブラケット102から下方に左右の後部ステー111L、111Rが延ばされ、これらの左右の後部ステー111L、111Rに、各々、ウエルドナット112、112が溶接され、これらのウエルドナット112、112に、リヤフェンダ垂れ下がり部72に設けた左右の後取付部113L、113R(図手前側の符号113Lのみ示す。)が車両後方から嵌められ、次いで、ライセンスランプステー64に設けた左右の後保持部81L、81Rが車両後方から嵌められ、最後に、車両後方から締結部材としてのボルト114、114で、左右の後取付部113L、113R及び左右の後保持部81L、81Rを左右の後部ステー111L、111Rに締結した。
ライセンスランプステー64を構成する本体部77の断面は、車両後面視で下方に開口するコの字状に形成され、より詳しくは、略M字状に形成されているので、単純なコ字状に形成されている断面に較べると剛性が高まる。
図4を併せて参照して、後保持部81L、81Rは、本体部77の前端であって、上面部80の上方に配置され、車両後方から締結部材114、114で締結されている。
下方に湾曲する上面部80の上方に締結部材114、114にて締結されるので、締結部材114、114の後方にスペースが確保し易く、締結部材114、114の締結に係る作業性を向上させることができる。
図6を併せて参照して、上方からリヤフェンダ62を見たときに、左右の縦フランジ131L、131R及び左右の延設部78L、78Rを、左右の後部フレーム14L、14で隠すことができるので、車両後部の外観性を良好なものにすることができる。
図11に示されているように、ライセンスランプステー64は、リヤフェンダ水平部71と共に後部フレーム14L、14Rに共締めされ、リヤフェンダ垂れ下がり部72と共に後部フレーム14L、14Rに共締めされる。このように、ライセンスランプステー64は、後部フレーム14L、14Rにリヤフェンダ62と共締めされるので、取付箇所を減らすことができ、組立工数を低減することができる。
Claims (7)
- 後輪(27)の上方に配置される後部フレーム(14L、14R)で支持され、前記後輪(27)が跳ね上げる泥を受け止めると共にライセンスプレート(63)を支持し且つこのライセンスプレート(63)を上方から照らすライセンスランプ(65)が支持されるライセンスランプステー(64)を支持する車両用のリヤフェンダ(62)において、
前記リヤフェンダ(62)は、前記後部フレーム(14L、14R)に沿って車両長手方向に延び前記後輪(27)の上方に位置するリヤフェンダ水平部(71)が前記後部フレーム(14L、14R)に締結され、前記リヤフェンダ水平部(71)の後端から一体的に延び前記後輪(27)の後方に向けて垂れ下がるリヤフェンダ垂れ下がり部(72)の上端部が前記後部フレーム(14L、14R)に締結されることで、前記後部フレーム(14L、14R)により支持され、
前記ライセンスプレート(63)は、前記リヤフェンダ垂れ下がり部(72)に取付けられることで、前記リヤフェンダ(62)により支持され、
前記ライセンスランプステー(64)は、前保持部(82L、82R)と後保持部(81L、81R)とで前記後部フレーム(14L、14R)に支持されるものであって、前記前保持部(82L、82R)がリヤフェンダ水平部(71)の車幅方向側面を覆うように車両前方に延びて前記リヤフェンダ水平部(71)と共に前記後部フレーム(14L、14R)に共締めされ、前記後保持部(81L、81R)が前記リヤフェンダ垂れ下がり部(72)と共に前記後部フレーム(14L、14R)に共締めされることで、前記リヤフェンダ(62)により支持されることを特徴とする車両用のリヤフェンダ。 - 前記リヤフェンダ(62)の前記後輪側に臨む面に、前記リヤフェンダ水平部(71)の後部から前記リヤフェンダ垂れ下がり部(72)の上部にかけて補強リブ(91〜95)が形成され、前記補強リブ(91〜95)の上方は、前記ライセンスランプステー64)で覆われていることを特徴とする請求項1記載の車両用のリヤフェンダ。
- 前記ライセンスランプステー(64)は、車両後方へ向け車幅方向にて先細りとなる形状を有し、前記リヤフェンダ垂れ下がり部(72)は、前記ライセンスランプステー(64)の幅よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用のリヤフェンダ。
- 前記ライセンスランプステー(64)は、断面が下方に開放するコ字状に形成される本体部(77)と、前記コ字状の左右の側面部(79L、79R)から連続して車両前方に延びる左右の延設部(78L、78R)とからなり、前記前保持部(82L、82R)は、前記左右の延設部(78L、78R)の前端に設けられ、前記後保持部(81L、81R)は、前記本体部(77)の前端部に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車両用のリヤフェンダ。
- 前記本体部(77)の上面部(80)は、断面が下方に湾曲する形状であることを特徴とする請求項4記載の車両用のリヤフェンダ。
- 前記後保持部(81L、81R)は、前記本体部(77)の前端であって、前記上面部(80)の上方に配置され、車両後方から締結部材(114、114)で締結されることを特徴とする請求項5記載の車両用のリヤフェンダ。
- 前記上面部(80)の上方にストップランプ(66)が配置されていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の車両用のリヤフェンダ。
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