JP4557272B2 - 記録再生装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録再生装置および方法に関し、特に、アドレスがウォブリングにより記録されている、記録と再生の両方が可能なCLVディスクに対して、データが不連続に記録されている状態であっても、ディスクの回転を正確に制御し、記録されているデータを正確に再生することができるようにした、記録再生装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録と再生の両方が可能な光ディスクにおいては、データが記録されていない状態においても、トラッキング制御ができるように、スパイラル状または同心円状にグルーブとランドが形成されており、少なくとも、その一方が、データを記録または再生するトラックとされる。また、グルーブまたはランドのエッジは、アドレス情報に対応して所定のキャリアを周波数変調したFM信号によりウォブリングされている。このような光ディスクは、ランダムアクセスが可能であり、データがシーケンシャルに(連続的に)記録されずに、間欠的に記録される場合がある。このような場合、データは、トラック状に間欠的に散在することになる。
【0003】
ところで、コンパクトディスク(CD)のように、再生専用のディスクの再生装置であって、特に安価な再生装置においては、ディスクの回転を制御するのに、記録データを再生し、この再生データからクロックを再生する。そして、このクロックが一定の周波数と位相になるように、ディスクを駆動するスピンドルモータの回転制御を行う、いわゆるCLV再生が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなCLV再生を行う再生装置において、記録と再生の両方が可能な光ディスクを再生する場合、データが間欠的に記録されているトラックを再生すると、部分的にしか再生データが得られないので、クロックを再生することができず、結局、光ディスクの回転を正確に制御することができなくなり、最悪の場合、スピンドルモータが暴走する恐れがあった。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、データが間欠的に記録されている場合においても、正確にディスクを回転制御することができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の記録再生装置は、トラックの一部に、データが記録された記録媒体において、トラックの所定の領域の、データが記録されていない記録再生単位を検出する検出手段と、検出手段が、データの記録されていない記録再生単位を検出したとき、その記録再生単位にフレーム同期信号とダミーデータを記録する記録手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項8に記載の記録再生方法は、トラックの一部に、データが記録された記録媒体において、トラックの所定の領域の、データが記録されていない記録再生単位を検出し、データの記録されていない記録再生単位が検出されたとき、その記録再生単位にフレーム同期信号とダミーデータを記録することを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の記録再生装置および請求項8に記載の記録再生方法においては、トラックの一部に、データが記録された記録媒体において、データの記録されていない記録再生単位が検出されたとき、その記録再生単位にフレーム同期信号とダミーデータが記録される。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の記録再生装置において使用される光ディスクの構成例を示している。同図に示したように、ディスク(光ディスク)1には、プリグルーブ2がスパイラル状に内周から外周に向かって予め形成されている。もちろん、このプリグルーブ2は、同心円状に形成することも可能である。
【0010】
また、このプリグルーブ2は、図1においてその一部を拡大して示したように、その左右の側壁が、アドレス情報に対応してウォブリングされ、周波数変調波に対応して蛇行している。1つのトラックは、複数のウォブリングアドレスフレームを有している。
【0011】
図2は、ウォブリングアドレスフレームの構成(フォーマット)を示している。同図に示したように、ウォブリングアドレスフレームは48ビットで構成され、最初の4ビットは、ウォブリングアドレスフレームのスタートを示す同期信号(Sync)とされる。次の4ビットは、複数の記録層のうちいずれの層であるかを表すレイヤー(Layer)とされている。次の20ビットはトラックアドレス(ト ラック番号)とされる。さらに次の4ビットは、アドレスフレームのフレーム番号を表すようになされている。その後の14ビットは、誤り検出符号(CRC)と され、同期信号(Sync)を除いたデータの対するエラー検出符号が記録される。
最後の2ビット(Reserved)は、将来のために予備として確保されている。
【0012】
ウォブリングアドレスフレームは、1トラック(1回転)につき例えば、8アドレスフレーム分、ディスクの回転角速度が一定のCAVディスク状に記録されている。従って、図2のフレーム番号としては、例えば0乃至7の値が記録される。
【0013】
図3は、図2に示すフォーマットのアドレスフレームに対応して、プリグルーブ2をウォブリングさせるためのウォブリング信号を発生するウォブリング信号発生回路の構成例を表している。発生回路11は、115.2kHzの周波数の信号を発生する。発生回路11が発生する信号は、割算回路12に供給され、値7.5で割算された後、周波数15.36kHzのバイフェーズクロック信号としてバイフェーズ変調回路13に供給されている。バイフェーズ変調回路13にはまた、図2に示すフレームフォーマットのADIP(Address In Pre−groove)データが供給されている。
【0014】
バイフェーズ変調回路13は、割算器12より供給されるバイフェーズクロックを、図示せぬ回路から供給されるADIPデータ(アドレスデータ)でバイフェーズ変調し、バイフェーズ信号をFM変調回路15に出力している。FM変調回路15にはまた、発生回路11が発生した115.2kHzの信号を、割算器14により値2で割算して得られた周波数57.6kHzのキャリアが入力されている。FM変調回路15は、この割算器14より入力されるキャリアを、バイフェーズ変調回路13より入力されるバイフェーズ信号で周波数変調し、その結果得られる周波数変調信号を出力する。ディスク1のプリグルーブ2の左右側壁は、この周波数変調信号に対応して形成(ウォブリング)される。
【0015】
図4と図5は、バイフェーズ変調回路13が出力するバイフェーズ信号の例を表している。この実施例においては、先行するビットが0であるとき、図4に示すように、同期パターン(SYNC)として、“11101000”が用いられ、先行するビットが1であるとき、同期パターンとして、図5に示すように、図4に示す場合と逆相の“00010111”が用いられる。SYNCは変調では現れない規則外のユニークパターンとされる。
【0016】
アドレスデータ(ADIPデータ)のデータビット(Data Bits)のうち、“ 0”は、バイフェーズ変調され、“11”(前のチャンネルビットが0のとき)または“00”(前のチャンネルビットが1のとき)のチャンネルビット(Channel Bits)に変換される。また、“1”は、“10”(前のチャンネルビットが0のとき)または“01”(前のチャンネルビットが1のとき)のチャンネルビットに変換される。2つのパターンのいずれに変換されるかは、前の符号に依存する。すなわち、図4と図5の「Wave Form」(波形)は、チャンネルビットの1,0のパターンを、1を高レベル、0を低レベルの信号として表したものであるが、この波形が連続するように、2つのパターンのいずれかが選択される。
【0017】
FM変調回路15は、図4または図5に示したようなバイフェーズ信号に対応して、割算器14より供給されるキャリアを図6に示すように周波数変調する。
【0018】
すなわち、チャンネルビットデータ(バイフェーズ信号)が0であるとき、FM変調回路15は、1データビットの半分の長さに対応する期間に、3.5波のキャリアを出力する。この3.5波のキャリアは、正の半波または負の半波から始まるものとされる。
【0019】
これに対して、チャンネルビットデータ(バイフェーズ信号)が1であるとき、1データビットの半分の長さに対応する期間に、4波のキャリアが出力される。この4波のキャリアも正の半波から始まるキャリアまたは負の半波から始まるキャリアとされる。
【0020】
従って、FM変調回路15は、データ0に対応してチャンネルデータビット00が入力されると、データビットの長さに対応する期間に、7波(=3.5+3.5)の周波数変調波を出力し、チャンネルデータビット11が入力されると、8波(=4+4)の周波数変調波を出力する。また、データ1に対応してチャンネルデータビット10または01が入力されると、7.5波(=4+3.5=3.5+4)の周波数変調波が出力される。
【0021】
FM変調回路15に入力される57.6kHzのキャリアは、7.5波に対応しており、FM変調回路15は、データに対応して、この7.5波のキャリア、またはこれを±6.67%(=0.5/7.5)ずらした7波または8波の周波数変調波を生成する。
【0022】
上述したように、チャンネルデータ0とチャンネルデータ1に対応する、それぞれ正の半波から始まるキャリアと負の半波から始まるキャリアは、前の信号と連続する方が選択される。
【0023】
図7は、このようにして、FM変調回路15より出力される周波数変調波の例を表している。この例においては、最初のデータビットが0とされており、そのチャンネルデータビットは00とされている。最初のチャンネルデータビット0に対して、始点から正の半波で始まる3.5波のキャリアが選択されている。その結果、そのキャリアの終点は、正の半波で終了する。そこで次のチャンネルデータビット0に対して、負の半波から始まる3.5波が選択され、データビット0に対して、合計7波の周波数変調波とされる。
【0024】
このデータビット0の次には、データビット1(チャンネルビット10)が続いている。前のデータビット0に対応するチャンネルデータビット0の3.5波は、負の半波で終了しているため、データビット1に対応する最初のチャンネルデータビット1の4波のキャリアとしては、正の半波から始まるものが選択される。このチャンネルデータビット1の4波は負の半波で終了するので、次のチャンネルデータビット0の4波は、正の半波から始まるものが選択される。
【0025】
以下同様にして、データビット1(チャンネルデータビット10),データビット0(チャンネルデータビット11),データビット0(チャンネルデータビット00)に対応して、7.5波、8波、7波のキャリアが、データビットの境界部(始点と終点)において連続するように形成出力される。
【0026】
図7に示すように、この実施例においては、チャンネルビットの長さは、7波、7.5波、または8波のキャリアのいずれの場合においても、キャリアの波長の1/2の整数倍の長さとされている。すなわち、チャンネルビットの長さは、7波のキャリア(周波数変調波)の波長の1/2の7倍の長さとされ、かつ、8波のキャリア(周波数変調波)の1/2の8倍の長さとされている。そして、チャンネルビットの長さは、7.5波のキャリアの波長の1/2の7倍(チャンネルビットが0のとき)、または8倍(チャンネルビットが1のとき)とされる。
【0027】
さらに、この実施例においては、バイフェーズ変調されたチャンネルビットの境界部(終点または始点)が、周波数変調波のゼロクロス点となるようになされている。これにより、アドレスデータ(チャンネルビットデータ)と周波数変調波の位相が一致し、そのビットの境界部の識別が容易となり、アドレスデータビットの誤検出を防止することができ、その結果、アドレス情報の正確な再生が容易となる。
【0028】
また、この実施例においては、データビットの境界部(始点と終点)と、周波数変調波のエッジ(ゼロクロス点)が対応するようになされている。これにより、周波数変調波のエッジを基準としてクロックを生成することもできる。ただし、この実施例においては、図9を参照して後述するように、クロック同期マークを基準にしてクロックが生成される。
【0029】
図8は、プリグルーブを有するディスク1を製造するための記録装置(ディスク形成装置)の構成例を表している。ウォブリング信号発生回路21は、上述した図3に示す構成を有しており、FM変調回路15が出力する周波数変調信号を合成回路22に供給している。マーク信号発生回路23は、所定のタイミングにおいてクロック同期マーク信号を発生し、合成回路22に出力している。合成回路22は、ウォブリング信号発生回路21が出力する周波数変調信号と、マーク信号発生回路23が出力するクロック同期マーク信号とを合成し、記録回路24に出力している。
【0030】
合成回路22は、クロック同期マーク信号が供給されたとき、そのクロック同期マーク(Fine Clock Mark)を、図9に示すように、ウォブリング信号発生回 路21より供給されるキャリアに合成する。記録再生データの変調を、DVD等のEFM(Eight To Fourteen Modulation:(8−14)変調)+とした場合、クロック同期マークの長さは、6乃至14T(Tはビットセルの長さ)の長さとされる。
【0031】
すなわち、図9(a)乃至(d)に示すように、チャンネルビットデータが00(データ0),11(データ0),10(データ1)または01(データ1)であるとき、それぞれのデータの中心(チャンネルビットの切り替え点)のキャリアのゼロクロス点において、アドレス情報の変調周波数(57.6kHz)より高い周波数のクロック同期マークを合成させる。このクロック同期マークは、各データビット毎、あるいは所定の数のデータビット毎に記録される。
【0032】
このように、アドレスデータビットの中心(チャンネルデータビットの切り替え点)に対応するウォブリング周波数変調波のゼロクロス点にクロック同期マークを挿入することで、クロック同期マークの振幅変動が少なくなり、その検出が容易となる。
【0033】
すなわち、FM変調回路15において、チャンネルデータビットが0のとき、例えば中心周波数から−5%だけ周波数をずらすように周波数変調し、チャンネルデータビットが1のとき、+5%だけ中心周波数からずれるように、周波数変調を行うようにした場合、データビットまたはチャンネルデータビットの境界部と周波数変調波のゼロクロス点が一致せず、チャンネルデータビット(またはデータビット)を誤検出し易い。また、クロック同期マークの挿入位置は、必ずしもゼロクロス点とはならず、周波数変調波の所定の振幅値を有する点に重畳される。その結果、クロック同期マークのレベルが、その振幅値の分だけ、増加または減少し、その検出が困難になる。本実施例によれば、常に、周波数変調波のゼロクロスの位置にクロック同期マークが配置されるので、その検出(周波数変調波との識別)が容易となる。
【0034】
記録回路24は、合成回路22より供給された信号に対応して光ヘッド25を制御し、原盤26にプリグルーブ(クロック同期マークを含む)を形成するためのレーザ光を発生させる。スピンドルモータ27は、原盤26を一定の角速度(CAV)で回転させるようになされている。
【0035】
すなわち、ウォブリング信号発生回路21が発生した周波数変調信号が、合成回路22においてマーク信号発生回路23より出力されたクロック同期マーク信号と合成され、記録回路24に入力される。記録回路24は、合成回路22より入力された信号に対応して光ヘッド25を制御し、レーザ光を発生させる。光ヘッド25より発生したレーザ光が、スピンドルモータ27で一定の角速度で回転されている原盤26に照射される。
【0036】
原盤26を現像し、この原盤26からスタンパを作成し、スタンパから多数のレプリカとしてのディスク1を形成する。これにより、上述したクロック同期マークを有するプリグルーブ2が形成されたディスク1が得られることになる。
【0037】
図10は、このようにして得られたディスク1に対して、データを記録または再生する光ディスク記録再生装置の構成例を表している。スピンドルモータ31は、ディスク1を所定の角速度で回転するようになされている。光ヘッド32は、ディスク1に対してレーザ光を照射し、ディスク1に対してデータを記録するとともに、その反射光からデータを再生するようになされている。記録再生回路33は、図示せぬ装置から入力される記録データをメモリ34に一旦記憶させ、メモリ34に記録単位としての1クラスタ分のデータ(または1セクタ分のデータでもよい)が記憶されたとき、この1クラスタ分のデータを読み出し、所定の方式で変調するなどして、光ヘッド32に出力するようになされている。また、記録再生回路33は、光ヘッド32より入力されたデータを適宜復調し、図示せぬ装置に出力するようになされている。
【0038】
アドレス発生読取回路35は、制御回路38からの制御に対応してトラック(プリグルーブ2)内に記録するデータアドレス(セクタアドレス)(図17を参照して後述する)を発生し、記録再生回路33に出力している。記録再生回路33は、このアドレスを図示せぬ装置から供給される記録データに付加して、光ヘッド32に出力している。また、記録再生回路33は、光ヘッド32がディスク1のトラックから再生する再生データ中にアドレスデータが含まれるとき、これを分離し、アドレス発生読取回路35に出力している。アドレス発生読取回路35は、読み取ったアドレスを制御回路38に出力する。
【0039】
また、マーク検出回路36は、光ヘッド32が再生出力するRF信号からクロック同期マークに対応する成分を検出している。フレームアドレス検出回路37は、光ヘッド32が出力するRF信号からウォブリング信号に含まれるアドレス情報(図2のトラック番号やフレーム番号)を読み取り、クラスタカウンタ46と制御回路38に供給するようになされている。
【0040】
マーク周期検出回路40は、マーク検出回路36がクロック同期マークを検出したとき出力する検出パルスの周期性を判定する。すなわち、クロック同期マークは一定の周期で発生するため、マーク検出回路36より入力される検出パルスが、この一定の周期で発生した検出パルスであるか否かを判定し、一定の周期で発生した検出パルスであれば、その検出パルスに同期したパルスを発生し、後段のPLL回路41の位相比較器42に出力する。また、マーク周期検出回路40は、一定の周期で検出パルスが入力されてこない場合においては、後段のPLL回路41が誤った位相にロックしないように、所定のタイミングで疑似パルスを発生する。
【0041】
PLL回路41は、位相比較器42の他、ローパスフィルタ(LPF)43、電圧制御発振器(VCO)44、および分周器45を有している。位相比較器42は、マーク周期検出回路40からの入力と、分周器45からの入力との位相を比較し、その位相誤差を出力する。ローパスフィルタ43は、位相比較器42の出力する位相誤差信号を平滑し、VCO44に出力する。VCO44は、ローパスフィルタ43の出力に対応する位相のクロックを発生し、分周器45に出力する。分周器45は、VCO44より入力されるクロックを所定の値(制御回路38で指定する値)で分周し、分周した結果を位相比較器42に出力している。
【0042】
VCO44の出力するクロックは、各回路に供給されるとともに、クラスタカウンタ46にも供給される。クラスタカウンタ46は、フレームアドレス検出回路37より供給されるフレームアドレスを基準として、VCO44の出力するクロックの数を計数し、その計数値が予め設定された所定の値(1クラスタの長さに対応する値)に達したとき、クラスタスタートパルスを発生し、制御回路38に出力している。
【0043】
スレッドモータ39は、制御回路38に制御され、光ヘッド32をディスク1の所定のトラック位置に移送するようになされている。また、制御回路38は、スピンドルモータ31を制御し、ディスク1を所定の角速度(CAV)で回転させるようになされている。
【0044】
ROM47には、アドレスフレーム中のトラック番号(図2)と、ディスク1のデータ記録領域を区分したゾーンとの対応関係を規定するテーブルと、必要に応じて、ゾーンとそのゾーンが対応するバンド(その詳細については後述する)の関係を規定するテーブルが記憶されている。
【0045】
すなわち、制御回路38は、ディスク1を図11に示すように、複数のゾーン(この実施例の場合、第0ゾーン乃至第m+1ゾーンのm+2個のゾーン)に区分してデータを記録または再生する。いま、第0ゾーンの1トラック当たりのデータフレーム(このデータフレームは、図2を参照して説明したアドレスフレームとは異なり、データのブロックの単位である)の数をn個とするとき、次の第1ゾーンにおいては、1トラック当たりのデータフレーム数はn+8とされる。以下、同様に、より外周側のゾーンは、隣接する内周側のゾーンに較べて8個づつデータフレーム数が増加し、最外周の第m+1ゾーンにおいては、n+8×(m+1)個のデータフレーム数となる。
【0046】
第0ゾーンの最内周線密度と同じ線密度で、n+8フレームの容量が得られる半径位置から第1ゾーンに切り替えられる。以下同様に、第mゾーンでは、第0ゾーンの最内周線密度と同じ線密度で、n+8×mフレームの容量が得られる半径位置から第mゾーンとされる。
【0047】
例えば、ディスク1の半径が、24mm乃至58mmの範囲を記録再生エリアとし、トラックピッチを0.87μm、線密度を0.38μm/bitとすると、記録再生エリアは、図12乃至図15に示すように、93個のゾーンに区分される。ディスク半径が24mmの第0ゾーンにおいては、1トラック(1回転)当たり520フレームとなり、ゾーンが1づつインクリメントするにつれて、1トラック当たり8フレームが増加される。
【0048】
後述するように、この実施例の場合、1セクタは24フレーム(データフレーム)により構成されるので、ゾーン毎にインクリメントされるフレームの数(=8)は、この1セクタを構成するフレームの数(=24)より小さい値に設定されていることになる。これにより、より細かい単位で多くのゾーンを形成することが可能となり、ディスク1の容量を大きくすることができる。この方式をゾーンCLD(Constant Linear Dencity)と称する。
【0049】
なお、図12乃至図15において、各列のデータは、ゾーン番号、半径1トラック当たりのフレーム数、1ゾーン当たりのトラック数、1ゾーン当たりの記録再生単位(ブロック)数(クラスタ数)、そのゾーン内における最短の線密度、そのゾーンの容量、そのゾーンの回転速度、そのゾーンの最小線速度、またはそのゾーンの最大線速度を、それぞれ表している。なお回転速度は、データ転送レートを11.08Mbpsとしたときの毎分の回転数を表す。
【0050】
この実施例においては、各ゾーンにおけるトラック数は、420で一定とされ、このトラック数は、一つの記録再生単位のフレーム数(ECCブロックのフレーム数)(図20を参照して後述する)と同一の値とされる。
【0051】
なお、この実施例においては、各ゾーンのトラック数を、記録再生単位を構成するデータフレーム数(420フレーム)の1倍としたが、整数倍とすることができる。これにより、余剰なデータフレームが発生することがなくなり、各ゾーンに整数個の記録再生単位(ブロック)が配置されることになり、ゾーニング効率を向上させることができる。その結果、ゾーンCAVより大きく、ゾーンCLVよりは小さいが、ゾーンCLVに近い容量を得ることができる。
【0052】
また、このように、CLVに近いゾーニングを行うことにより、ゾーンと次のゾーンにおけるクロック周波数の変化が小さくなり、CLV専用の再生装置により再生した場合においても、クロック周波数が変化するゾーン間においてもクロックの抽出が可能となり、ゾーン間を連続して再生することができる。
【0053】
次に、図10の実施例の動作について説明する。ここでは、データ記録時の動作について説明する。光ヘッド32は光ディスク1にレーザ光を照射し、その反射光から得られるRF信号を出力する。フレームアドレス検出回路37は、このRF信号からウォブリング情報(アドレス情報)を読み取り、その読み取り結果を制御回路38に出力するとともに、クラスタカウンタ46にも供給する。また、このウォブリング情報は、マーク検出回路36にも入力され、そこで、クロック同期マークが検出され、マーク周期検出回路40に供給される。
【0054】
マーク周期検出回路40は、クロック同期マークの周期性を判定し、それに対応した所定のパルスを発生し、PLL回路41に出力する。PLL回路41はこのパルスに同期したクロック(記録クロック)を生成し、クラスタカウンタ46に供給する。
【0055】
制御回路38は、フレームアドレス検出回路37より供給されるフレームアドレス(フレーム番号)から、1トラック(1回転)における基準のクロック同期マークの位置を検出することができる。例えばフレーム番号0のフレーム(アドレスフレーム)の最初に検出されるクロック同期マークを基準として、記録クロックのカウント値より、トラック上の任意の位置(1回転中の任意の位置)にアクセスすることが可能となる。
【0056】
以上のようにして、トラック上の任意の位置にアクセスした場合、さらにそのアクセス点が、どのゾーンに属するか否かを判定し、そのゾーンに対応する周波数のクロックをVCO44に発生させる必要がある。そこで、制御回路38は、図16のフローチャートに示すようなクロック切り替え処理をさらに実行する。
【0057】
すなわち、最初にステップS1において、制御回路38は、フレームアドレス検出回路37が出力したアクセス点のフレームアドレスの中からトラック番号を読み取る。そして、ステップS2において、ステップS1で読み取ったトラック番号に対応するゾーンを、ROM47に記憶されているテーブルから読み取る。
上述したように、ROM47のテーブルには、各番号のトラックが、例えば第0ゾーン乃至第92ゾーンのいずれのゾーンに属するかが、予め記憶されている。
【0058】
そこで、ステップS3において、いま読み取ったトラック番号が、それまでアクセスしていたゾーンと異なる新しいゾーンであるか否かを判定する。新しいゾーンであると判定された場合においては、ステップS4に進み、制御回路38は、分周器45を制御し、その新しいゾーンに対応する分周比を設定させる。これにより、各ゾーン毎に異なる周波数の記録クロックがVCO44より出力されることになる。
【0059】
なお、ステップS3において、現在のゾーンが新しいゾーンではないと判定された場合においては、ステップS4の処理はスキップされる。すなわち、分周器45の分周比は変更されず、そのままとされる。
【0060】
次に、記録データのフォーマットについて説明する。この実施例においては、上述したように、1クラスタ(32kバイト)を単位として、データが記録されるが、このクラスタは次のようにして構成される。
【0061】
すなわち、2kバイト(2048バイト)のデータが、1セクタ分のデータとして抽出され、これに図17に示すように、16バイトのオーバーヘッドが付加される。このオーバーヘッドには、セクタアドレス(図10のアドレス発生読取回路35で発生され、あるいは読み取られるアドレス)と、エラー検出のためのエラー検出符号などが含まれている。
【0062】
この、合計2064(=2048+16)バイトのデータが、図18に示すように、12×172(=2064)バイトのデータとされる。そして、この1セクタ分のデータが16個集められ、192(=12×16)×172バイトのデータとされる。この192×172バイトのデータに対して、10バイトの内符号(PI)と16バイトの外符号(PO)が、横方向および縦方向の各バイトに対して、パリティとして付加される。
【0063】
さらに、このようにして208(=192+16)×182(=172+10)バイトにブロック化されたデータのうち、16×182バイトの外符号(PO)は、16個の1×182バイトのデータに区分され、図19に示すように、12×182バイトの番号0乃至番号15の16個のセクタデータの下に1個ずつ付加されて、インタリーブされる。そして、13(=12+1)×182バイトのデータが1セクタのデータとされる。
【0064】
さらに、図19に示す208×182バイトのデータは、図20に示すように、縦方向に2分割され、1フレームが91バイトのデータとされ、208×2フレームのデータとされる。そして、この208×2フレームのデータの先頭に、2×2フレームのリンクデータ(リンクエリアのデータ)が付加される(より正確には、図21を参照して後述するように、4フレーム分のデータの一部がクラスタの先頭に記録され、残りはクラスタの最後に記録される)。91バイトのフレームデータの先頭には、さらに2バイトのフレーム同期信号(FS)が付加される。その結果、図20に示すように、1フレームのデータは合計93バイトのデータとなり、合計210(=208+2)×(93×2)バイト(420フレーム)のブロックのデータとなる。これが、1クラスタ(記録の単位としてのブロック)分のデータとなる。そのオーバヘッド部分を除いた実データ部の大きさは32kバイト(=2048×16/1024kバイト)となる。
【0065】
すなわち、この実施例の場合、1クラスタが16セクタにより構成され、1セクタが24フレームにより構成される。
【0066】
このようなデータが、ディスク1にクラスタ単位で記録されるので、クラスタとクラスタの間には、図21に示すように、リンクエリアが配置される。
【0067】
図21に示すように、リンクエリアは、4つのフレーム(データフレーム)により構成され、データエリア(クラスタ中)の場合と同様に、1フレームのデータは93バイトとされる。各フレームの先頭には、2バイトのフレーム同期信号(FS)(Frame Sync)が配置されている。
【0068】
リンクエリアは、32kバイトのデータブロック(クラスタ)の前に、86バイトと3フレームのデータを付加して記録する。86バイトのデータのうち、先頭の20バイトはプリバッファ(Prebuffer)とALPC(Automatic Laser Power Control)とされる。プリバッファは、ジッタによるクラスタのスタート位置のずれを吸収するバッファであり、ALPCは、レーザ光の記録時または再生時の出力を所定の値に設定するためのデータが記録される記録パワー設定用エリアである。
【0069】
次の66バイトには、Slice/PLLが配置される。Sliceは、再生データを2値化するための時定数を設定するためのデータであり、PLLは、クロックを再生するためのデータである。
【0070】
続く2つのフレームには、Slice/PLLが、それぞれ配置される。最後の1フレームには、先頭の83バイトに、Slice/PLLが配置され、次の4バイトに同期信号(Sync)が配置され、最後の4バイトは、将来の利用のために留保(Reserve)とされる。
【0071】
また、32kバイト(クラスタ)のデータブロックの後には、2バイトのフレーム同期信号、1バイトのポストアンブル(Postamble)および8バイトのポス トバッファ(Postbuffer)が形成される。ポストアンブルは、最後のデータのマーク長を調節し、信号極性を戻すためのデータが記録される。ポストバッファは、偏心などによるジッタを吸収するためのバッファエリアである。ジッタが全く存在しない理想的な状態の場合、8バイトのポストバッファのうち4バイトがオーバーラップして、次のクラスタのプリバッファおよびALPCが記録される。
【0072】
このリンクエリアをROMディスクにも適用し、ROMディスクとRAMディスクを共通のフォーマットにすることも可能である。その場合、ROMディスクでは、リンクエリアのポストバッファ、プリバッファ、およびALPCに情報を記録することが可能である。例えば、アドレスを入れ、アドレスの情報確率を上げるようにすることも可能である。
【0073】
以上のようにして、図12乃至図15に示すように、93個のゾーンに区分されたディスク1を模式的に表すと、図22に示すようになる。上記した実施例においては、この93個の各ゾーンのうちのいずれのゾーンにおいても、一定(同一)の各速度で駆動するようになされていたのであるが、複数のゾーンでバンドを構成し、バンド内では一定の各速度とするが、各バンド毎に異なる角速度で駆動するようにすることもできる。
【0074】
例えば、図23と図24に示すように、最内周の半径r0から最外周の半径rnまでの範囲がデータを記録再生する領域であるとするとき、その中間の半径r3(=(r0+rn)/2)の位置で領域を区分する。すなわち、半径r0から半径r3までのバンドと、半径r3から半径rnまでのバンドに区分する。各バンド内においては、一定の角速度でディスク1を回転するものとし、半径r0における角速度(回転速度)をR1とすると、半径r3における角速度R3は、半径に反比例するから、次式より求めることができる。
R3=R1×(r0/r3)
【0075】
また、図24に示すように、半径r0における線速度をv1とすると、最初のバンド内の半径r3における線速度v4は半径に比例するため、次式より求めることができる。
v4=(r3/r0)×v1
【0076】
また、次のバンドにおける半径r3における線速度は、v1であるから、半径rnにおける線速度v3は、次式より求めることができる。
v3=(rn/r3)×v1
【0077】
このように領域をバンドに区分すれば、半径r0から半径r3までのバンドにおける場合より、半径r3から半径rnまでのバンドにおける場合の方が、回転速度を遅くすることができるので、その分だけ、上述した通常のゾーンCAV方式の場合より、記録容量を増加させることができる。
【0078】
図23と図24の実施例においては、バンドを最内周の半径r0と最外周の半径rnの中間の半径r3で区分するようにした。その結果、2つのバンドにおける線速度の変化の幅が異なるものとなる。
【0079】
そこで、例えば図25と図26に示すように、2つのバンドにおける線速度の変化の幅を同一とすることもできる。
【0080】
すなわち、この場合においては、バンドを区分する半径をr2、各バンドの終点における線速度をv2とすると、線速度の関係から次の式が得られる。
v1/r0=v2/r2
v1/r2=v2/rn
【0081】
従って、上記式から次式が得られる。
r2=(r0×rn)1/2
v2=(rn/r0)1/2×v1
【0082】
また、この場合における半径r0から半径r2までのバンドにおける回転速度をR1とし、半径r2から半径rnまでの回転速度をR2とすると、R2は次式より求めることができる。
R2=R1(r0/r2)=(r0/rn)1/2×R1
【0083】
このように、半径r2で2つのバンドを区分するようにすれば、各バンドにおける線速度の変化の幅を同一とすることができる。
【0084】
以上の実施例においては、バンドの数を2つとしたが、4つとすることもできる。図27と図28は、図23と図24に対応して、半径r0と半径rnまでの範囲を半径r8,r9,r10で4等分してバンドを生成する場合を表しており、図29と図30は、図25と図26に対応して、各バンドにおける線速度の変化の幅が同一となるように、半径r5,r6,r7でバンドを区分する場合を表している。
【0085】
すなわち、図27と図28に示す実施例においては、半径r0から半径rnまでの範囲が、半径r8,r9,r10により4等分されるため、各半径は次式で表される。
r8=r0+(rn−r0)/4
r9=(r0+rn)/2
r10=r0+(3/4)(rn−r0)
【0086】
また、各バンドの回転速度R8,R9,R10は、それぞれ次式で表されるようになる。
R8=R1×(r0/r8)
R9=R1×(r0/r9)
R10=R1×(r0/r10)
【0087】
さらに、半径r8,r9,r10,rnの各バンドの終点における線速度v8,v9,v10,v11は、それぞれ次式より求めることができる。
v8=(v1/r0)×r8
v9=(v1/r0)×r9
v10=(v1/r0)×r10
v11=(v1/r0)×rn
【0088】
一方、図29と図30の実施例においては、半径r5からr6、半径r6からr7、および半径r7から半径rnまでの回転速度R5,R6およびR7は、それぞれ次式より求めることができる。
R5=R1×(r0/r5)
R6=R1×(r0/r6)
R7=R1×(r0/r7)
【0089】
また、図30に示すように、各バンドの終点の半径r5,r6,r7,rnにおける線速度をv5とするとき、次式が成立する。
v1/v5=r0/r5=r5/r6=r6/r7=r7/rn
【0090】
従って、次式が得られる。
r5=(r0×r6)1/2
r6=(r0×rn)1/2
r7=(r6×rn)1/2
【0091】
また、各半径r5,r6,r7,rnにおける線速度v5は、次式より求めることができる。
【0092】
v5=(r5/r0)v1=(r0×r6)1/2(v1/r0)
=(r6/r0)1/2v1=((r0×rn)1/2/r0)1/2v1
=(rn/r0)1/4v1
【0093】
通常のCAVディスクの場合、半径rnの位置における線速度がvnとなるので、結果的に変化幅が、vn−v1となるのに対して、図29と図30に示す実施例においては、v5−v1の変化幅((vn−v1)の1/4以下の変化幅)に抑制することができる。
【0094】
以上のように、半径r0乃至半径rnまでの範囲を、線速度の変化幅が一定となるように、半径r5,r6,r7において4つのバンドに区分すると、ディスクの回転速度、線速度、並びに線密度とクロック周波数は、それぞれ図31乃至図33に示すように変化する。
【0095】
すなわち、半径r0から半径r5までのバンドにおいては、回転速度がR1とされ、半径r5から半径r6までのバンドにおいては、回転速度がR5とされ、半径r6から半径r7までのバンドにおいては、回転速度がR6とされ、半径r7から半径rnまでのバンドにおいては、回転速度がR7とされる。そして、図32に示すように、各バンドにおいて線速度は、最内周から最外周に向かって、v1からv5まで増加するが、各バンドにおける変化幅は一定となっている。
【0096】
また、図33に示すように、クロック周波数は、上述したように、各ゾーン内においては一定であるが、各ゾーン毎に切り替えられ、各バンドにおいては、内周側のゾーンより外周側のゾーンの方が、順次クロック周波数が大きくなる。半径r0,r5,r6,r7の各バンドの始点におけるクロック周波数は同一であるが、各バンドの幅(トラック数)が異なるため、各バンドの終点におけるクロック周波数の値は、より外周のバンドにおける場合の方が、より大きくなっている。
【0097】
また、線密度は、各ゾーンにおいて、内周側に較べて、外周側の方が小さくなるが、いずれのバンドのいずれのゾーンにおいても、その変化幅は一定となる。
【0098】
このように、複数のゾーンをまとめて複数のバンドに区分する場合においては、制御回路38は、図34に示すクロック切り替えおよび回転制御処理を実行する。そのステップS11乃至S14の処理は、図16におけるステップS1乃至S4の処理と基本的に同様の処理である。すなわち、ステップS11において、ウォブルアドレスからトラック番号を読み取ると、ステップS12において、読み取ったトラック番号のゾーンとバンドをROM47から読み取る。そして、ステップS13において、読み取ったトラック番号のゾーンが新しいゾーンであるか否かを判定し、新しいゾーンであると判定された場合、ステップS14に進み、PLL回路41の分周比変更処理を行った後、さらにステップS15において、ステップS12で読み取ったトラック番号のバンドが新しいバンドであるか否かを判定する。新しいバンドであると判定された場合においては、ステップS16に進み、制御回路38は、スピンドルモータ31の回転速度を新しいバンドに対応する角速度に変更させる。
【0099】
ステップS13において、新しいゾーンではないと判定された場合、ステップS14乃至S16の処理はスキップされ、またステップS15において、読み取ったトラック番号のバンドが新しいバンドではないと判定された場合、ステップS16の処理はスキップされる。
【0100】
以上のようにして、図22に示すように、ゾーン0乃至ゾーン92の93個に区分された各ゾーンを、図29と図30に示すように、各バンドにおける線速度の変化幅が一定となるようにバンドにまとめると、各パラメータは図35乃至図38に示すようになる。これらの図において、左側の7列のデータは、図12乃至図15における場合と同様であり、右側の3列のデータは、各ゾーンにおける回転速度、各ゾーンにおける最低線速度、および各ゾーンにおける最高線速度を、それぞれ表している。これらの図に示すように、この実施例においては、ゾーン0乃至ゾーン15が第1のバンドとされ、ゾーン16乃至ゾーン35が第2のバンドとされ、ゾーン36乃至ゾーン60が第3のバンドとされ、ゾーン61乃至ゾーン92が第4のバンドとされる。
【0101】
なお、上記実施例における各領域の長さ(バイト数)は、1例であり、適宜、所定の値を設定することが可能である。
【0102】
ところで、光ディスク1が、再生専用ではなく、記録も可能なディスクである場合、上述したようにして、グルーブまたはランドのエッジをウォブリングすることによりアドレスが記録されていると、ランダムアクセスが可能となる。そこで、例えば、図39に示すように、スパイラル状に連続して形成されているトラックの一部に、データを記録した記録済領域が形成されるとともに、所定の区間データを記録していない未記録領域が形成され、その次にまた、記録済領域が形成されるといったように、データが間欠的に記録されることがある。
【0103】
このようなディスクを、再生信号に含まれるクロックが、所定の周波数と位相になるようにディスクの回転を制御する、いわゆるCLV再生を行う安価な再生装置に装着して、そこに記録されているデータを再生しようとすると、所定の記録済領域から未記録領域を介して、次の記録済領域まで、データ再生点を移動させる必要が生じる。このような場合、記録済領域においては、クロックを再生することができるが、未記録領域においては、クロックを再生することができない。このため、ディスクの回転を正確に制御することができなくなり、ひいては、データを再生することが困難になるばかりでなく、最悪の場合、スピンドルモータが暴走することになる。
【0104】
これを防止するために、図10に示した記録再生装置に、図40に示すような構成をさらに付加することができる。
【0105】
すなわち図40の実施例においては、光ヘッド32が光ディスク1を再生して出力するRF信号のエンベロープを検出するエンベロープ検出回路61が設けられている。コンパレータ62は、エンベロープ検出回路61が出力するエンベロープ信号を、予め設定されている所定の基準レベルと比較し、その比較結果を、記録/未記録判定回路63に出力するようになされている。記録/未記録判定回路63は、判定結果を制御回路38に出力するようになされている。
【0106】
また、ホストコンピュータ71は、SCSIバスを介して、記録再生回路33と制御回路38に接続されている。このホストコンピュータ71は、ファイナライズ(finalize)アプリケーションソフトウェア72を有しており、記録再生装置の動作を、適宜制御するようになされている。入力装置73は、ユーザにより操作され、操作に対応する信号をホストコンピュータ71に出力している。
【0107】
次に、図41のフローチャートを参照して、その動作を説明する。この図41のフローチャートに示す処理は、ユーザが入力装置73を操作して、ホストコンピュータ71に対して、光ディスク1をCLV再生装置において再生することを指令した状態において、光ディスク1の排出を指令したとき、その処理が開始される。
【0108】
最初にステップS31において、ホストコンピュータ71は、SCSIバスを介して制御回路38を制御し、光ヘッド32に光ディスク1の管理情報を読み取らせる。すなわち、制御回路38は、光ディスク1に対してデータを記録したとき、その記録位置を示すファイルアロケーション情報や交替セクタ情報などを光ディスク1の所定のトラック上に記録する。ホストコンピュータ71は、この管理情報を、記録再生回路33を介して読み取り、ステップS32において、複数のゾーンのうち、一部のクラスタにだけデータが記録されているゾーンがあるか否か(データが記録されているクラスタと、データが記録されていないクラスタとが混在するゾーンがあるか否か)を判定する。
【0109】
このステップS32においては、原理的には、トラックのうち、データが部分的に記録されていない領域が存在するか否かを判定すればよいのであるが、この実施例においては、より安全を期するために、データが記録されている記録再生単位としてのクラスタと、データが記録されていないクラスタとが混在するゾーンにおいては、後述するように、データが記録されていないクラスタの全てに対して、ダミーデータを記録するようにする。そして、少なくとも、そのゾーン内においては、ディスクの回転制御が可能となるようにしておく。
【0110】
ホストコンピュータ71は、記録済クラスタと未記録クラスタが混在するゾーンがあると判定されたとき、ステップS33に進み、光ヘッド32をそのゾーンに移送させ、そのトラックを再生させる。図21を参照して上述したように、光ディスク1においては、クラスタが、32キロバイトのデータを記録するデータ領域と、4フレームのリンクエリアとにより構成されている。そして、クラスタのデータ領域にデータが記録されている場合、その直前の4フレームのリンクエリアの各フレームにも、図21に示したような、各種の制御データが記録されている。図40のエンベロープ検出回路61は、光ヘッド32の出力するRF信号のエンベロープを検出し、コンパレータ62は、エンベロープ検出回路61の出力するエンベロープ信号のレベルを、予め設定されている所定の基準レベルと比較する。
【0111】
そのクラスタにデータが記録されている場合、そのエンベロープは基準レベルより大きくなり、クラスタにデータが記録されていない場合、エンベロープのレベルは基準レベルより小さくなる。コンパレータ62は、エンベロープのレベルが基準レベルより大きいとき、例えば、論理Hを出力し、小さいとき、論理Lを出力する。従って、記録/未記録判定回路63は、コンパレータ62の出力から、いま再生しているクラスタにデータが記録されているか否かを判定することができる。制御回路38は、記録/未記録判定回路63の判定結果を取り込み、SCSIバスを介してホストコンピュータ71に出力する。これにより、ホストコンピュータ71は、各クラスタにデータが記録されているか否かを判定することができる。
【0112】
なお、この実施例の場合、ステップS34を参照して後述するように、データを記録したクラスタとデータを記録していないクラスタとが混在するゾーンにおいては、そのデータを記録していないクラスタに、ダミーデータを記録するようにする。ただし、そのデータがダミーデータであることを識別できるようにするために、図42に示すように、ダミーデータを記録したクラスタのリンクフレームの第1番目のフレームは、モニタエリアとして、そこにはダミーデータを記録しないようにする。もちろん、32キロバイトのデータ領域にデータが記録されていないクラスタのリンクエリアの各フレームにもデータが記録されていない。
そこで、ステップS33におけるRF信号のエンベロープの検出は、リンクフレームの第1番目のフレームにおいて行われる。
【0113】
ステップS33でリンクフレームの第1番目のフレームにデータが記録されていないと判定された場合、ステップS34に進み、そのクラスタにダミーデータを記録する処理が実行される。
【0114】
このステップS34の処理の詳細は、図43に示されている。すなわち、そのステップS41において、図42に示すように、そのリンクフレーム中の第2番目のフレーム乃至第4番目のフレームと、それに続く32キロバイトのデータ領域に、ダミーデータが記録される。すなわち、ホストコンピュータ71は、SCSIバスを介して、記録再生回路33にダミーデータを出力し、光ヘッド32を介して、光ディスク1に記録させる。
【0115】
図41に戻って、ステップS34におけるクラスタにダミーデータを記録する処理が実行された後、ステップS33に戻り、再び、他にもデータが記録されていないクラスタが存在するか否かが判定され、そのようなクラスタが存在する場合においては、ステップS34に進み、そのクラスタにダミーデータを記録する処理が実行される。
【0116】
以上のような処理が繰り返し実行されることにより、そのゾーン内の全てのクラスタには、実質的なデータが記録されているか、ダミーデータが記録されていることになる。
【0117】
所定のゾーン内の全てのクラスタに、何らかのデータが記録された状態になると、ステップS33においてNOの判定が行われ、ステップS32に戻る。ステップS32において、ほかにもデータが記録されているクラスタと、記録されていないクラスタとが混在するゾーンがあるか否かが判定され、そのようなゾーンが存在すると判定された場合においては、再びステップS33に戻り、同様の処理が実行される。
【0118】
ステップS32において、そのようなクラスタが混在するゾーンがもはや存在しないと判定された場合、ステップS32からステップS35に進み、ホストコンピュータ71は、制御回路38を制御し、光ディスク1を記録再生装置から排出させる処理を実行させる。
【0119】
以上のようにして、CLV再生を行う再生装置で再生を行うことが指令された状態において、光ディスク1の排出を指令すると、図39に示すような未記録領域のクラスタには、ダミーデータが記録されることになる。このため、光ディスク1をCLV再生した場合、再生信号からクロックを抽出することが連続的に可能となり、光ディスク1を正確に回転制御し、そこに記録されているデータを再生することが可能となる。
【0120】
図42の実施例においては、リンクエリアの4つのフレームのうち、第1番目のフレームだけをモニタエリアとして、ダミーデータを記録しないようにした。
このため、この第1番目のフレームにデータが記録されているか否かを判定し、記録されていれば、それに続くクラスタには実質的なデータが記録されているものとして、そのクラスタにはダミーデータを記録しないようにすることができる。
【0121】
しかしながら、例えば、実質的にデータが記録されているクラスタを再生した場合において、そのリンクエリアの第1番目のフレームのデータがディスクの損傷などに起因して、再生データが得られなかったようなとき、そのクラスタはデータが記録されていないクラスタであると誤認され、そこにダミーデータが上書きされてしまうおそれがある。
【0122】
このような誤判定を防止するため、例えば図44に示すように、4つのリンクフレームのうち、第1番目のフレームだけでなく、第3番目のフレームもモニタ領域とし、そこにはダミーデータを記録しないようにすることができる。
【0123】
図44に示すようなフォーマットにする場合、図41におけるステップS34の処理は、図45のフローチャートに示すような処理となる。
【0124】
すなわち、ステップS51において、リンクフレームの第2フレームにダミーデータを記録する。次にステップS52に進み、リンクフレームの第3フレームにデータが記録されているか否かを判定する。第3フレームにデータが記録されていないと判定された場合(すなわち、そのクラスタには実質的なデータが記録されていない場合)、ステップS53に進み、リンクフレームの第4フレームと、それに続く32キロバイトのデータ領域に、ダミーデータを記録する処理が実行される。
【0125】
これに対して、ステップS52において、リンクフレームの第3フレームにデータが記録されていると判定された場合、ステップS53の処理はスキップされる。すなわち、そのクラスタには、実質的にデータが記録されているものとして、ダミーデータのそれ以後の記録は行われない。これにより、実質的なデータがダミーデータにより消去されてしまうようなことが防止される。
【0126】
図46は、データが記録されているか否かを判定する他の実施例を表している。この実施例においては、復調回路81が、光ヘッド32の出力するRF信号を復調し、復調結果をフレーム同期信号検出回路82に出力するようになされている。フレーム同期信号検出回路82は、復調回路81の出力からフレーム同期信号を検出し、その検出結果を、記録/未記録判定回路63に出力している。記録/未記録判定回路63にはまた、復調回路81の出力が直接供給されている。
【0127】
記録/未記録判定回路63は、復調回路81から供給される復調データの再生位置を、フレーム同期信号検出回路82のフレーム同期信号検出位置から判定する。そして、上述したリンクフレームの4つのフレームのうちの所定のフレームから、所定の基準値以上の量のデータが得られるか否かを判定する。そして、基準値以上のデータが得られたとき、そのクラスタには、実質的にデータが記録されているものと判定し、データ量が基準値以下である場合、そのクラスタは、ブランククラスタ(データが実質的に記録されていないクラスタ)であると判定する。
【0128】
なお、データが記録されているか否かを判定する回路としては、その他、種々の回路が考えられる。
【0129】
また、以上においては、記録再生単位としてクラスタを単位としたが、その他の大きさの単位を記録再生単位とすることも可能である。
【0130】
なお、本発明は、光ディスク以外のディスクにデータを記録または再生する場合にも適用することが可能である。
【0131】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1に記載の記録再生装置および請求項9に記載の記録再生方法によれば、トラックの一部に、データが記録された記録媒体において、データの記録されていない記録再生単位が検出されたとき、その記録再生単位にダミーデータを記録するようにしたので、CLV再生装置において再生を行う場合においても、記録媒体の駆動の制御が容易となり、そこに記録されているデータを正確に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置において用いられるディスクがウォブリングされた状態を説明する図である。
【図2】ウォブリングアドレスフレームの構成例を示す図である。
【図3】ウォブリング信号発生回路の構成例を示す図である。
【図4】図3のバイフェーズ変調回路13が出力するバイフェーズ信号の例を示す図である。
【図5】図3のバイフェーズ変調回路13が出力するバイフェーズ信号の他の例を示す図である。
【図6】図3のFM変調回路15が行う周波数変調を説明する図である。
【図7】図3のFM変調回路15の出力する周波数変調波を示す図である。
【図8】プリグルーブを有するディスク1を製造するための記録装置の構成例を示す図である。
【図9】図8の合成回路22の動作を説明する図である。
【図10】本発明の記録再生装置を応用した光ディスク記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図11】ディスクにおけるゾーンを説明する図である。
【図12】各ゾーンのパラメータを説明する図である。
【図13】各ゾーンのパラメータを説明する図である。
【図14】各ゾーンのパラメータを説明する図である。
【図15】各ゾーンのパラメータを説明する図である。
【図16】図10の実施例におけるクロック切り替え処理を説明するフローチャートである。
【図17】1セクタ分のデータのフォーマットを説明する図である。
【図18】32kバイトのデータの構成を説明する図である。
【図19】図18の外符号をインタリーブした状態を説明する図である。
【図20】32kバイトのブロックのデータの構成を説明する図である。
【図21】リンクエリアの構成例を示す図である。
【図22】ディスクを93のゾーンに区分した状態を示す図である。
【図23】2つのバンドに区分した場合におけるディスク回転速度を説明する図である。
【図24】2つのバンドに区分した場合における線速度を説明する図である。
【図25】2つにバンドに区分した場合におけるディスク回転速度を説明する図である。
【図26】2つのバンドに区分した場合における線速度を説明する図である。
【図27】4つのバンドに区分した場合におけるディスク回転速度を説明する図である。
【図28】4つのバンドに区分した場合における線速度を説明する図である。
【図29】4つのバンドに区分した場合におけるディスク回転速度を説明する図である。
【図30】4つのバンドに区分した場合における線速度を説明する図である。
【図31】4つのバンドに区分した場合におけるディスク回転速度を説明する図である。
【図32】4つのバンドに区分した場合における線速度を説明する図である。
【図33】4つのバンドに区分した場合における線速度とクロック周波数を説明する図である。
【図34】バンドを区分する場合におけるクロック切り替えと回転制御の処理を説明するフローチャートである。
【図35】4つのバンドに区分する場合におけるパラメータを説明する図である。
【図36】4つのバンドに区分する場合におけるパラメータを説明する図である。
【図37】4つのバンドに区分する場合におけるパラメータを説明する図である。
【図38】4つのバンドに区分する場合におけるパラメータを説明する図である。
【図39】光ディスクの記録済領域と未記録領域を説明する図である。
【図40】光ディスク記録再生装置の付加的部分の構成例を示すブロック図である。
【図41】図40の実施例の動作を説明するフローチャートである。
【図42】ダミーデータを記録するフォーマットを説明する図である。
【図43】図41のステップS34のより詳細な処理を説明するフローチャートである。
【図44】ダミーデータを記録する他のフォーマットの例を示す図である。
【図45】図41のステップS34の他の処理例を示すフローチャートである。
【図46】光ディスク記録再生装置の他の付加的部分の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光ディスク, 2 プリグルーブ, 11 発生回路, 12,14 割算器, 13 バイフェーズ変調回路, 15 FM変調回路, 21 ウォブリング信号発生回路, 22 合成回路, 23 マーク信号発生回路, 24記録回路, 25 光ヘッド, 26 原盤, 27 スピンドルモータ, 31 スピンドルモータ, 32 光ヘッド, 33 記録再生回路, 34 メモリ, 35 アドレス発生読取回路, 36 マーク検出回路, 37 フレームアドレス検出回路, 38 制御回路, 39 スレッドモータ, 40マーク周期検出回路, 41 PLL回路, 42 位相比較器, 43 LPF, 44 VCO, 45 分周器, 46 クラスタカウンタ, 47 ROM, 61 エンベロープ検出回路, 62 コンパレータ, 63 記録/未記録判定回路
Claims (8)
- データを記録または再生するトラックがアドレスに対応するようにウォブリングして形成されている記録媒体に対してデータを記録または再生する記録再生装置において、
前記トラックの一部に、前記データが記録された前記記録媒体において、前記トラックの所定の領域の、前記データが記録されていない記録再生単位を検出する検出手段と、
前記検出手段が、前記データの記録されていない記録再生単位を検出したとき、その記録再生単位にフレーム同期信号とダミーデータを記録する記録手段と
を備えることを特徴とする記録再生装置。 - 前記記録再生単位は、前記データを記録または再生するクラスタと、前後の前記クラスタの間に配置されたリンクエリアとにより構成され、
前記検出手段は、前記ダミーデータが記録されていない記録再生単位から、前記リンクエリアを構成する複数のフレームの少なくとも1つに前記データが記録されていないことを検出し、
前記記録手段は、前記ダミーデータが記録されていない記録再生単位の前記データが記録されていないフレームのうちの、少なくとも1つのフレームを除くフレームと、前記クラスタに前記ダミーデータを記録する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。 - 前記記録手段は、前記データが記録されていないフレームのうちの、前記リンクエリアを構成する第1番目及び第3番目のフレームを除くフレームに前記ダミーデータを記録する
ことを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。 - 前記記録媒体は、複数のゾーンに区分されており、
前記記録手段は、前記データが記録されている前記記録再生単位と記録されていない前記記録再生単位の両方を含む前記ゾーン内において、前記記録されていない記録再生単位に対して前記ダミーデータを記録する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。 - 前記検出手段は、前記記録媒体を再生したとき得られる再生信号のエンベロープから、前記データが記録されていない記録再生単位を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。 - 前記検出手段は、前記記録媒体を再生したとき得られる再生信号を復調したデータから、前記データが記録されていない記録再生単位を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。 - 前記検出手段は、前記記録媒体の排出が指令されたとき、前記データが記録されていない記録再生単位を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。 - データを記録または再生するトラックがアドレスに対応するようにウォブリングして形成されている記録媒体に対してデータを記録または再生する記録再生方法において、
前記トラックの一部に、前記データが記録された前記記録媒体において、前記トラックの所定の領域の、前記データが記録されていない記録再生単位を検出し、
前記データの記録されていない記録再生単位が検出されたとき、その記録再生単位にフレーム同期信号とダミーデータを記録する
ことを特徴とする記録再生方法。
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