JP4548814B2 - 不織布 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、拭き取りや、清掃などの用途に適する不織布に関する。より詳細には、本発明は特定の凹凸模様を有する不織布関するものである。本発明の不織布は、拭き取りや清掃などに用いたときに、拭き取り性能、清掃性能、液体の吸収性などに優れており、しかも汚物などが通過しにくくて手の汚れが生じない。さらに、本発明の不織布は、複数枚の不織布を積み重ねたときに不織布間の分離性に優れていて、容器等から取り出す際に次に続く不織布を一緒に取り出してしまうというトラブルが生じず、一枚ずつ確実に取り出すことができる。そして、本発明の方法による場合は、前記した優れた特性を有する不織布を簡単な操作で円滑に製造することができる。
【0002】
【従来の技術】
Z状や二つ折りなどに折った不織布(ティッシュ)を複数枚積み重ねて容器内に収容し、使用時に容器から一枚ずつ取り出すようにした容器入りティッシュが従来から広く知られている。容器入りティシュには、水性組成物で湿潤したいわゆるウエットタイプおよび湿潤されていないドライタイプの両方がある。容器に収容したティッシュでは、一枚のティッシュを容器から取り出すと、それに続く次のティッシュまで一緒に取り出されてしまうという、いわゆる“ズル”が発生することがある。特に、ウエットタイプのティシュは、ティシュが湿潤していてティッシュ間の分離性に劣るために、前記した“ズル”が発生し易い。
【0003】
上記した“ズル”の発生を防止して、ティッシュを一枚ずつ容器から確実に取り出せるようにするために、水性組成物で湿潤したウエットティッシュ(不織布)の端部にエンボス加工を施すことが提案されている(特表2000−509315)。しかしながら、この従来技術による場合は、エンボス加工により生じた凸部が角のあるエッジ状になっているため、一枚のウエットティッシュを容器から取り出す際に、それに続く次のウエットティッシュが引っ掛かって一緒に容器から取り出されてしまい易く、ウエットティッシュを一枚ずつ確実に容器から取り出すという目的の解決には十分に寄与していない。しかも、このウエットティッシュでは、エンボス加工によって、押圧された部分の厚さが極端に薄くなっていることがあり、その場合には該ウエットティッシュを用いて汚物などを拭き取る際に、汚物がその薄い部分を通過してしまい、手などを汚すなどのトラブルが発生することがある。
【0004】
また、容器からティッシュを一枚ずつ確実に取り出し得るようにするために、容器の取り出し口を山型にしたりH型にすることが提案されている。しかしながら、この場合には、終わり部分のティッシュ、例えば90枚入りの場合は最後の2〜20枚程度のティッシュの取り出し時に、次のティッシュまで一緒に取り出されてしまうという上記した“ズル”が発生し易い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、複数枚積み重ねて容器等に収容した不織布を容器等から一枚ずつ取り出す際に、次に続く不織布まで一緒に取り出してしまうという上記した“ズル”が発生せず、不織布を容器から一枚ずつ確実に取り出すことのできる、分離性に優れる不織布を提供することである。
さらに、本発明の目的は、拭き取り性や吸収性に優れ、汚れなどを良好に拭き取ったり、吸収することのできる不織布を提供することである。
また、本発明の目的は、汚物などが通過しにくく、手などの汚れが生じない不織布を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく本発明者らは鋭意検討を重ねてきた。そして、不織布内での繊維の移動が可能な程度に繊維同士を交絡させた繊維ウエブまたは非交絡繊維ウエブを、凹凸模様を有する支持体、特に杉綾状の凹凸模様を有する支持体の上に載置して、上方から水流などの流体を噴射する交絡処理を行って、凹凸模様を有する不織布を製造した。そして、それにより得られた凹凸模様を有する不織布について、その構造や物性について検討したところ、該不織布では、凹凸模様の形成によって不織布を上下に重ねたときに不織布間の接触面積が低減しており、しかも凹凸模様の凸部が角のない滑らかな***形状を有していて凸部に他の不織布が引っ掛かることが防止されることにより、不織布間の分離性が極めて良好であることが明らかになった。
【0007】
さらに、本発明者らが製造した凹凸模様を有する上記不織布では、不織布における凸部により多くの繊維が集合していて、凸部の方が凹部よりも見掛け密度が高くなっていること、それに伴って凸部は潰れにくく弾力性に富み、拭き取り性、液体の吸収性、清掃性能に優れていることを見出した。
また、本発明者らは、前記した凹凸模様を有する不織布を、親水性繊維を用いて製造した場合には、凸部に親水性繊維が多く存在することによって、汚れやその他の液体の吸収性、拭き取り性能、清掃性能が一層向上することを見出した。そして、そのような不織布に、拭き取り性能や清掃性能など促進するための水性組成物を含浸させた場合には、水性組成物の含浸能および保持能が高いことにより、拭き取り性能や清掃性能が一層良好になることを見出した。
さらに、本発明者らは、上記で得られた不織布では、その凹部は、従来のエンボス加工におけるように凹部が強く押圧されていないために、極端に薄くなることが防止されていて、凹部での汚物などの通過が阻止されるために、汚物等の通過による手などの汚れなどが生じないことを見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、
(1) 杉綾状の凹凸模様を有する不織布であって、杉綾状の凹凸模様の凸部が角のない***形状を有し凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大きく、且つ凸部の見掛け密度(B 1 )と凹部の見掛け密度(B 2 )の比(B 1 /B 2 )が1.05〜8であることを特徴とする不織布である。
【0009】
そして、本発明は、
杉綾状の凹凸模様における凸部の厚さ(C1)に対する凹部の厚さ(C2)の比(C2/C1)が0.1〜0.9である前記(1)の不織布;
) 杉綾状の凹凸模様における斜め方向の凹凸のピッチが1.5〜3.5mmで且つ長さ方向の凹凸のピッチが10〜35mmである前記(1)または(2)の不織布;
) 目付けが15〜100g/m2であり、杉綾状の凹凸模様における凸部の厚さが0.3〜3.0mmであり、凹部の厚さが0.2〜1.2mmである前記(1)〜(3)のいずれかの不織布;
) 不織布の質量に基づいて、親水性繊維を10質量%以上含有する前記(1)〜(4)のいずれかの不織布;および、
) 水性液体組成物または非水性液体組成物を含浸してなる前記(1)〜(5)のいずれか不織布;
を包含する。
【0010】
さらに、本発明は、
) 前記(1)〜(6)のいずれかの不織布を用いてなる清掃用品または拭き取り用品;および、
) 所定の寸法に裁断した前記(1)〜(6)のいずれかの不織布の複数枚を、1枚ずつ順次取り出せるように一部をオーバーラップさせて折り畳んで容器内に収容したことを特徴とする容器収容不織布;
である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明は、杉綾状の凹凸模様を有する不織布であって、当該杉綾状の凹凸模様の凸部が角のない***形状を有し、且つ凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大きい不織布である
本発明の不織布では、杉綾状の凹凸模様の凸部が、角のない***形状、すなわち図1の(a)〜(c)に例示するように、角のない滑らかな***形状を有している。そのため、本発明の不織布は不織布間の分離性に優れていて、不織布同士を重ねた際に、凸部での不織布間の引っ掛かりが防止され、上記した“ズル”が生じない。なお、図1は、不織布の断面を例示したものであり、図1においてAは杉綾状の凹凸模様を有する本発明の不織布、1は該不織布における凸部、2は該不織布における凹部を示す。本発明の不織布が図1のものに何ら限定されないことは言うまでもない。
【0012】
さらに、本発明の不織布では、杉綾状の凹凸模様の凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大きくなっている。そのため、本発明の不織布では、凹部に比べて凸部により多くの繊維が集合した状態で繊維同士が交絡していて、凸部は潰れにくく、弾性に富んだ状態になっている。それに伴って、本発明の不織布を清掃用、拭き取り用などの用途に用いた場合は、良好な清掃性能、拭き取り性能を示し、液体などの吸収性に優れている。また、本発明の不織布が親水性繊維を用いて形成されている場合は、凸部に親水性繊維が多量に存在することにより、凸部による水性汚れの吸収や拭き取り性が一層良好になる。さらに、本発明の不織布に清掃や拭き取りを促進するための水性組成物を含浸させた場合には、水性組成物の含浸能および保持能が良好なことにより、極めて優れた拭き取り性能、清掃性能などを示す。
【0013】
本発明の不織布では、不織布の拭き取り性能、清掃性能、液体などの吸収性能、不織布の製造の容易性、洗濯時の汚れ放出性などの点から、凸部の見掛け密度(B1)と凹部の見掛け密度(B2)の比(B1/B2)は1.05〜8であり、1.2〜5であることが好ましい
また、本発明の不織布では、凸部の見掛け密度(B1)が0.05〜0.27g/cm3、特に0.055〜0.10g/cm3であり、凹部の見掛け密度(B2)が0.03〜0.065g/cm3、特に0.04〜0.06g/cm3であることが、拭き取り用、清掃用、液体吸収用などとして用いる際の拭き取り性能、清掃性能、液体などの吸収性能、取り扱い性、製造の容易性、洗濯時の汚れ放出性などの点から好ましい。
ここで、本発明でいう不織布の凸部および凹部の見掛け密度は、以下の実施例の項に記載した方法で測定した見掛け密度をいう。
【0014】
さらに、本発明の不織布全体の目付けは、用途などに応じて調節し得るが、一般的には、10〜100g/m2、特に30〜60g/m2であることが、拭き取り用、清掃用などとして用いる際の拭き取り性能、清掃性能、液体などの吸収性能、取り扱い性、製造の容易性などの点から好ましい。
【0015】
本発明の不織布は、不織布の両面に杉綾状の凹凸模様を有していてもよいし[例えば図1の(a)および(b)]、または片面のみに杉綾状の凹凸模様を有しもう一方の面は平坦であってもよい[例えば図1の(c)]。そのうちでも、本発明の不織布は、両方の面に杉綾状の凹凸模様を有していることが、不織布間の分離性、拭き取り性能、清掃性能、吸収性能、洗濯時の汚れ放出性などが良好になり、製造が容易であることから好ましい。
不織布の両面に杉綾状の凹凸模様を有する場合は、両面の杉綾状の凹凸模様が同じであっても、または異なっていてもよい。また、両面に杉綾状の凹凸模様を有する場合は、一方の面ともう一方の面とで杉綾状の凹凸模様の深さ(凸部の高さ又は凹部の深さ)が同じであってもまたは異なっていてもよい。
さらに、本発明の不織布は、一方の面または両方の面の全体に杉綾状の凹凸模様を有していてもよいし、または一部分(例えば端の部分、中央部分など)にのみ杉綾状の凹凸模様を有していてもよい。また、杉綾状の凹凸模様は、一つの面全体で同じであってもよいし、または部分的に異なっていてもよい。
そのうちでも、本発明の不織布は、面の全体に杉綾状の凹凸模様を有していることが、不織布間の分離性、拭き取り性能、清掃性能、吸収性能、製造の容易性などの点から好ましい。
後記する方法により製造する場合は、一般に両面にほぼ同じ杉綾状の凹凸模様を有する不織布が製造されることが多い。
【0016】
本発明の不織布では、杉綾状の凹凸模様における凸部1の厚さ(C1)(図1に示すように凸部における最大厚)に対する凹部の厚さ(C2)(図1に示すように凹部における最小厚)の比(C2/C1)は、不織布の用途などに応じて調節し得るが、一般的には0.1〜0.9であることが不織布間の分離性、清掃性能、拭き取り性能、液体などの吸収性能、製造の容易性などの点から好ましく、0.2〜0.8であることがより好ましい。
また、本発明の不織布では、凸部の厚さ(C1)および凹部の厚さ(C2)は、不織布全体の目付け、不織布を構成する繊維の用途、不織布の用途などに応じて異なり得るが、一般には凸部の厚さ(C1)が0.3〜3.0mm、特に0.6〜1.0mmであり、凹部の厚さ(C2)が0.1〜1.2mm、特に0.3〜0.6mmであることが、不織布間の分離性、清掃性能、拭き取り性能、液体などの吸収性能、製造の容易性などの点から好ましい。
【0017】
さらに、本発明の不織布の強力、伸度などの力学的特性は特に制限されず、不織布の用途や使用目的などに応じて調節し得るが、一般には、縦方向(不織布製造時の不織布の長さ方向)の強力が3〜28kg/5cmおよび横方向(不織布製造時の幅方向)の強力が0.5〜10kg/5cmであることが、耐久性、取り扱い性、形態安定性などの点から好ましい。
また、不織布の伸度は、縦方向が15〜45%、横方向が70〜150%であることが、取り扱い性、形態安定性などの点から好ましい。
なお、本明細書における不織布の強力および伸度は、以下の実施例の項に記載した方法で測定した強力および伸度を言う。
【0018】
不織布における凹凸模様の形状や種類としては、線状および/または点状の凹凸模様をベースとする、図2の(a)〜(e)の模式図で示す凹凸模様が挙げられる。なお、図2は、不織布の上方からみた平面図である。
図2の(a)は、杉綾状の凹凸模様の例であり、図2の(a)において、3は斜め方向の凹部の最も深い部分、4は長さ方向の凹部の最も深い部分を示す。
図2の(b)は、並列斜線状の凹凸模様の例であり、図2の(b)において、5は斜め方向の凹部の最も深い部分を示す。
図2の(c)は、格子状の凹凸模様の例であり、図2の(c)において、6は縦方向または横方向の凹部の最も深い部分を示す。
図2の(d)は、スクエアー状の凹凸模様の例であり、図2の(d)において、7は円形に窪んだ凹部を示す。
図2の(e)は、スタッガー状の凹凸模様の例であり、図2の(e)において、8は円形に窪んだ凹部を示す。
本発明の不織布は、前記した種々の凹凸模様のうち、杉綾状の凹凸模様を有しており、図2の(a)は、本発明の不織布が有する杉綾状の凹凸模様の一例である。
【0019】
本発明の不織布において、杉綾状の凹凸模様間のピッチ(間隔)は特に制限されず、不織布を構成する繊維の種類、不織布の厚さ、目付け、不織布の用途などに応じて調節することができる。
図2に示したような凹凸模様においては、凹凸模様の形成の容易性、不織布の分離性、拭き取り性能、清掃性能、液体などの吸収性能などが良好になることから、
・図2の(a)に示す杉綾状の凹凸模様では、斜め方向の凹凸のピッチDが1.5〜3.5mmで且つ長さ方向の凹凸のピッチEが10〜35mmであることが好ましく;
・図2の(b)に示す並列斜線状の凹凸模様では、並列斜線状の凹凸のピッチFが1.5〜3.5mmであることが好ましく;
・図2の(c)に示す格子状の凹凸模様では縦方向および横方向の凹凸のピッチG,Hが1.5〜3.5mmであること好ましく;
・図2の(d)に示すスクエアー状の凹凸模様では、凹凸のピッチI,Jが0.15〜0.61mmであることが好ましく;
・図2の(e)に示すスタッガー状の凹凸模様では、凹凸のピッチK,Lが0.15〜0.61mmであることが好ましい。
【0020】
本発明の不織布では、不織布を構成する繊維の種類は特に制限されず、天然繊維、半合成繊維、人造繊維、合成繊維、無機繊維などのいずれを用いてもよく、具体例としては、綿、麻、羊毛、パルプ、レーヨン繊維、ポリノジック繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維などの天然繊維または半合成繊維;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコールなどの合成樹脂の1種または2種以上を用いて製造した各種合成繊維(例えば非複合・非混合繊維、複合紡糸繊維、混合紡糸繊維など);炭素繊維などの無機繊維などを挙げることができる。本発明の不織布は、前記した繊維の1種または2種以上から構成されていることができる。
【0021】
本発明の不織布を、清掃用や拭き取り用に用いる場合、特にウエットタイプの不織布にして清掃用や拭き取り用に用いる場合は、不織布の質量に基づいて、親水性繊維を10質量%以上含有することが好ましく、40〜90質量%含有することがより好ましい。その際の親水性繊維としては、例えば、綿、麻、パルプ、レーヨン繊維、ポリノジック繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、親水性ポリビニルアルコール繊維、親水性ポリエチレンテレフタレート系繊維などを挙げることができ、これらの1種または2種以上を用いることができる。
【0022】
また、本発明の不織布を構成する繊維の一部として、比較的低温で溶融する低融点繊維(例えばポリエチレン繊維、ポリエステルやポリアミドなどの高融点重合体を芯成分としてポリエチレンを鞘成分とする芯鞘型複合繊維など)を用いて、該低融点繊維を熱接着性繊維として機能させることができる。凹凸模様の形成後に、該低融点繊維(熱接着性繊維)の融点以上に加熱して繊維間の接合を行うと、凹凸模様の形態安定性が向上する。熱接着性繊維を用いる代わりに、凹凸模様形成後に不織布に外部から接着剤を施して凹凸模様の形態安定性の向上を図ってもよい。
【0023】
特に、本発明の不織布は、親水性繊維を40〜80質量%、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコールなどの重合体よりなる高融点繊維を5〜30質量%および上記した低融点繊維を10〜30質量%の割合で含有する繊維混合物を用いて形成されていることが好ましい。
【0024】
本発明の不織布を構成する繊維の断面形状は特に制限されず、丸形断面(円形断面);三角形、多角形、多葉形、楕円形、中空形、偏平形、V字形、T字形、アレイ形、その他の異形断面などのいずれであってもよい。
また、本発明の不織布を構成する繊維の単繊維繊度は特に制限されないが、一般には0.5〜9dtex、特に1.6〜3.4dtexであることが、不織布の強力、伸度などの機械的特性が良好になり、しかも拭き取り性、速乾性、洗濯性が良好になる点から好ましい。
さらに、本発明の不織布を構成する繊維の長さは、一般に、25〜80mm、特に38〜51mmであることが、上記した凹凸模様を有する本発明の不織布の製造の容易性、不織布の強力や伸度などの機械的特性などの点から好ましい。
【0025】
本発明の不織布は、液体組成物を含浸することなく、そのままの状態でドライタイプとして用いてもよいし、水性液体組成物を含浸または被覆してウエットタイプにしてもよいし、または非水性液体組成物を含浸または被覆してもよい。
本発明の不織布に含浸または被覆する液体組成物の代表例は、水性液体組成物、またはアルコール性液体組成物である。水性組成物は、水溶液、水中油型エマルジヨン、油中水型エマルジョン、水性懸濁液などのいずれの形態であってもよい。
本発明の不織布に含浸または被覆する液体組成物で用いる成分の種類は、不織布の用途や使用目的などに応じて適宜選択することができ、例えば、各種動植物油脂、鉱油、シリコーン油、乳化剤(界面活性剤)、湿潤剤、皮膚軟化剤、安定剤、抗菌剤、抗カビ剤、防腐剤、皮膚洗浄剤、香料などを挙げることができる。
本発明の不織布を人体用に用いる場合は、不織布に含浸または被覆する液体組成物は、安全性および衛生性に優れるものでなければならない。また、本発明の不織布を人体以外の用途、例えば、家具や家屋、その他の物の清掃に用いる場合は、各々の用途に適した成分を液体組成物中に配合するとよい。
【0026】
本発明の不織布の製造法は特に制限されず、凸部が角のない***形状をなす杉綾状の凹凸模様を有していて、凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大きく、且つ凸部の見掛け密度(B 1 )と凹部の見掛け密度(B 2 )の比(B 1 /B 2 )が1.05〜8である不織布を製造し得る方法であればいずれの方法で製造していてもよい。そのうちでも、本発明の不織布は、繊維ウエブを、杉綾状の凹凸模様を有する支持体上に載置して、繊維ウエブの上方から流体を噴射して交絡処理する方法によって極めて簡単に且つ円滑に製造することができる。
【0027】
以下に図3を参照して、上記した交絡処理による製造方法について説明する。
図3において、Aは杉綾状の凹凸模様を有する本発明の不織布、1は該不織布における凸部、2は該不織布における凹部、9は杉綾状の凹凸模様を形成させる前の繊維ウエブ、10は杉綾状の凹凸模様を有する支持体、11は噴射流体(噴射水流や噴射気体など)を示す。
繊維ウエブ9を構成する繊維としては、杉綾状の凹凸模様を形成させるための噴射流体11による交絡処理の際に、繊維ウエブ9内で繊維が支持体10の凹部10bへと移動して不織布に杉綾状の凹凸模様が形成され得るようにするために、一般に短繊維が好ましく用いられる。繊維長は、杉綾状の凹凸模様の形成性、得られる不織布の強力や伸度などの力学的特性、毛羽立ち防止性などの点から、一般に25〜80mmであることが好ましく、38〜51mmであることがより好ましい。
【0028】
また、杉綾状の凹凸模様を形成する前の繊維ウエブ9としては、繊維間の交絡のない非交絡繊維ウエブ又は交絡していている繊維ウエブのいずれであってもよいが、繊維間の絡みがないかまたは絡みの程度が少なすぎると、繊維ウエブ9に流体11を噴射して交絡処理と同時に杉綾状の凹凸模様を形成させる際に、繊維ウエブ9、ひいてはそれから形成された杉綾状の凹凸模様を有する不織布Aに穴があくというトラブルを生ずることがある。一方、繊維ウエブ9における繊維間の交絡が強すぎると、杉綾状の凹凸模様を有する支持体10の上に繊維ウエブ9を載置して流体11を噴射して交絡処理したときに、繊維ウエブ9内での繊維の移動が抑制されて、繊維が支持体10の凹部10aに集まらなくなり、不織布に杉綾状の凹凸模様が形成されにくくなる。
そのため、繊維ウエブ9としては、杉綾状の凹凸模様を有する不織布Aを製造するための流体11の噴射時に繊維ウエブ9に穴があかず、しかも該流体11の噴射時に繊維ウエブ内で繊維間の交絡と共に繊維の移動が生じて杉綾状の凹凸模様を形成し得るような交絡状態を有する繊維ウエブが好ましく用いられる。
その際の交絡状態は、繊維ウエブ9を構成する繊維の種類、繊度、繊維長、繊維ウエブの目付け、繊維ウエブに杉綾状の凹凸模様を形成するための流体11の圧力などに応じて異なり得る。本発明の方法で好ましく用い得る繊維ウエブ9としては、例えば、短繊維を用いて形成したカードウエブを、パンチメタル状支持体や網状支持体の上に載置して、ウエブの上方からウエブに穴があかない程度の圧力(例えば水圧)で流体を噴射して短繊維間の交絡処理を施したものを挙げることができる。
【0029】
本発明の不織布の製造に当っては、図3の(a)に示すように、上記した繊維ウエブ9を、杉綾状の凹凸模様を有する支持体10の上に載置し、次い図3の(b)に示すように、繊維ウエブ9の上方から圧力流体11を噴射する方法などが採用される。この際に、上方から噴射した圧力流体11によって、繊維ウエブ9内の繊維間に交絡が生じると共に、図3の(c)に示すように、繊維ウエブ9内で繊維の移動が生じて、繊維が支持体10における杉綾状の凹凸模様の凸部10aと凸部10aとの間の部分(凹部)10bに多く集まって、該凹部10bの部分で見掛け密度の高い、角のない凸状部が形成される。一方、支持体10における凸部10aでは、繊維量が低減するため、見掛け密度の低い凹状部が形成される。その結果、凸部が角のない***形状を有し、且つ凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大きい本発明の不織布が製造される。
その際に、杉綾状の凹凸模様を有する支持体10における凹凸のピッチ、凹凸の深さ、繊維ウエブ9の上方から噴射する流体11の圧力などを調整することによって、不織布における杉綾状の凹凸模様のピッチ、凹凸の深さ、凸部および凹部の見掛け密度や厚さなどを調整することができる。
【0030】
本発明の不織布の製造に用いる杉綾状の凹凸模様を有する支持体10としては、その上面に所定の杉綾状の凹凸模様を有し、流体噴射による交絡処理時に繊維ウエブ9を安定した状態で支持することができ、且つ繊維ウエブ9の上方から噴射される流体を繊維ウエブ9の背後(下面側)および支持体10を通して逃がすことのできる支持体であればいずれでもよく、例えば、杉綾状の凹凸模様を有する網状体、杉綾状の凹凸模様を有するパンチングメタル(パンチングドラム)などを挙げることができる。支持体10として杉綾状の凹凸模様を有する網状体を用いる場合は、何ら限定されるものではないが、例えば図4に例示するように、細かい網目を有する全体に平坦な網体10aの上に、更に所定の杉綾状の凹凸模様を有する網体10b(図4では杉綾状の網体)を重ねてなる支持体などを用いることができる。その際に網体10bを構成する線状部分の厚さや太さを調整することにより、不織布の杉綾状の凹凸模様の深さ(凸部や凹部の厚さ)を調整することができる。なお、図4の(a)は網体10aと網体10bを重ねる前の状態を示し、図4の(b)は網体10aと網体10bを重ねた後の状態を示す。
【0031】
また、杉綾状の凹凸模様を有する交絡不織布を製造するための流体としては、加圧水流、加圧気体流などを挙げることができ、そのうちでも加圧水流が繊維間の交絡がより良好に行えることから好ましく用いられる。
加圧流体(特に加圧水流)の噴射装置としては、直径0.07〜0.15mmのオリフィスを0.6〜1.0mmの間隔で横方向に多数設けたノズルを、不織布の幅方向(進行方向を横切る方向)に1本〜5本配列したものなどが好適に用いられる。その際の加圧流体(加圧水流)の圧力(水圧)は5〜80kg/m2程度にすることが好ましい。加圧流体流は、柱状流体流(柱状水流)であっても、または放射状流体流(放射状水流)のいずれであってもよい。
【0032】
本発明の不織布は表面に杉綾状の凹凸模様を有し、且つ該凹凸模様における凸部が角のない滑らか***状をなし、しかも凸部の見掛け密度が凹部の見掛け密度に比べて大きく、また凹部が極端に薄くならないことにより、不織布間の分離性に優れ、しかも拭き取り性能、清掃性能、吸収性能、汚物の通過阻止能に優れているため、それらの特性を活かして、例えば、身体清浄用シート、トイレットペーパー、使い捨てタオル、化粧用シート、おしぼりなどの人体に用いるシート材料;家具や什器、室内、車両などのような物の清掃用や汚れふき取り用シート;などとして有効に用いることができる。
【0033】
本発明の不織布は、所定の大きさに切断して多数枚重ねて容器に収容したときに、容器から一枚ずつ良好に取り出すことができ、次に続く不織布まで一緒に取り出されてしまうという“ズル”が発生しない。そのため、本発明の不織布は、容器収容不織布としても好適に用いることができる。
本発明の不織布を容器収容不織布の形態にして用いるに当たっては、不織布を所定の寸法に裁断したものを、1枚ずつ順次取り出せるように端部などの一部をオーバーラップさせて折り畳んで、容器内に収容する方式などが採用される。その際の折り畳み方式は特に制限されず、不織布が一枚ずつ取り出せ得るようにした折り畳み方式であればいずれでもよい。何ら限定されるものではないが、容器収容不織布の折り畳み方式としては、図5の(a)の模式図で例示するようなZ状折り畳み、図5の(b)の模式図で例示するような2つ折りなどを挙げることができる。図5の(a)において、12は容器を示し、13は容器12の開口部を示し、14a,14b,14c,14d,・・・は、一方の端部で一枚の不織布とそれに続く次の不織布とが所定の幅でオーバーラップするようにして略Z状に折り畳んだそれぞれの不織布を示す。図5の(b)において、12は容器を示し、13は容器12の開口部を示し、15a,15b,15c,15d,・・・は、一枚の不織布とそれに続く次の不織布とが所定の幅(約半分の部分)でオーバーラップするようにして2つ折りにした不織布を示す。図5では、各不織布のオーバーラップ状態がわかるように、それぞれの不織布を実線と点線で交互に記載している。なお、図5では不織布における凹凸模様の記載を省略している。
【0034】
【実施例】
以下に実施例などにより本発明について具体的に説明するが、本発明は、以下の例により何ら限定されない。
以下の例において、不織布における凸部および凹部の見掛け密度、凸部および凹部の厚さ、凹凸模様のピッチ、不織布の強力および伸度、不織布間の分離強力の測定、並びに不織布の汚れの拭き取り性の評価は次のようにして行った。
【0035】
(1)不織布における凸部および凹部の見掛け密度:
(i) 不織布から幅×長さ=1m×1mの試験片を切り取り、その質量を計って、目付を測定する。
(ii)走査型電子顕微鏡で不織布の断面を写真撮影し、断面積を測定して、平均密度を算出する。
(iii)凸部の高さおよび繊維本数、並びに凹部の高さおよび繊維本数を測定し、凸部および凹部の密度比を求め、上記(ii)で算出した平均密度から比例配分により凸部および凹部の密度を算出した。
【0036】
(2)不織布における凸部および凹部の厚さ:
走査型電子顕微鏡で不織布の断面を写真撮影し、凸部および凹部の厚さを測定した。
【0037】
(3)不織布おける凹凸模様のピッチ:
ノギスにて測定した。
【0038】
(4)不織布の強力および伸度:
不織布を切断して、長さ×幅=200mm×50mmの試験片をつくり、この試験片の長さ方向の両端を強伸度測定装置(島津製作所製「オートグラフAGS−50D」)のチャックにて把持し(チャック間距離100mm)、ヘッド速度200mm/分の条件下で、JIS L−1085に準じて、不織布の強力および伸度を測定した。
【0039】
(5)不織布間の分離強力:
(i) 不織布を切断して、長さ方向寸法150mmおよび幅方向寸法200mmの試験片を90枚つくり、該90枚の試験片を、上下に重なり合う試験片の一方の端部が幅方向に沿って15mmの寸法でオーバーラップさせて、図5に示すようにして重ねた後、重ねた不織布を、パラオキシ安息香酸エステルを8質量%および塩化セチルピリジニウムを10質量%含有する水溶液中に浸漬して(浴比1:2.6)、24時間放置して、不織布中に該水溶液を十分に浸透させた。
(ii) 次いで、前記湿潤状態で、強伸度測定装置(島津製作所製「オートグラフAGS−50D」)を使用して、そのオーバーラップ部を含む上部不織布と下部不織布を2個のチャックでチャック間距離150mmにて把持し、ヘッド速度200mm/分の速度で、上下に重なり合う試験片間の分離強力を測定した。
(iii) 前記(ii)の測定を、5回繰り返して行い、その平均値を採って、分離強力とした。
【0040】
(6)不織布の汚れ拭き取り性:
スポイトで一滴の墨汁を滴下した透明なアクリル板上を、幅×長さ=25mm×100mmの試験片の一端上に200gの分銅を載せて0.5m/分の速度で移動させて墨汁を拭き取り、墨汁を滴下した位置から100mm通過した位置でのアクリル板の光透過率を測定し、ブランクのアクリル板の光透過率(100%)に対する拭き取った前記箇所での光透過率の割合を求めて、汚れ拭き取り性の評価を行った。
【0041】
《実施例1》
(1) レーヨン繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長40mm)を60質量部、ポリエチレンテレフタレートを芯成分としてポリエチレンを鞘成分とする低温融着性芯鞘型複合紡糸繊維(芯成分:鞘成分の質量比=1:1)(以下「PET/PE芯鞘繊維」という)(単繊維繊度2.2dtex、繊維長51mm)を30質量部およびポリエチレンテレフタレート繊維(以下「PET繊維」という)(単繊維繊度2.2dtex、繊維長51mm)を10質量部の割合で用いて均一に混綿した後、目付け4g/m2のカードウエブを常法により作製し、このカードウエブを開口率25%、穴径0.3mmのパンチングドラム支持体上に載置して速度80mm/分で長手方向に連続的に移送すると同時に、上方から高圧水流を噴射して交絡処理を行って、交絡した繊維ウエブ(織布)を製造した。この交絡処理に当たっては、穴径0.12mmのオリフィスをウエブの幅方向に沿って0.7mmの間隔で設けてあるノズル3本を使用し(隣接するノズル間の距離20cm)、1列目(上流側)のノズルから噴射した高圧水流の水圧を35kg/cm2、2列目(中間位置)のノズルから噴射した高圧水流の水圧を40kg/cm2、3列目(下流側)のノズルから噴射した水圧を45kg/cm2として行った。
【0042】
(2) 上記(1)で得られた不織布(交絡した繊維ウエブ)を、図4に示すような、細かい網目を有する全体に平坦な網体10aの上に杉綾状の網体10bを重ねた杉綾状の凹凸模様を有する支持体上に載置して連続的に移送すると共に高圧水流を噴射して交絡処理を行って、不織布を構成する繊維を更に交絡させると共に、不織布に杉綾状の凹凸模様を形成させた後、130℃で乾燥して、図2の(a)に示すような、杉綾状の凹凸模様を有する不織布を製造した。なお、杉綾状の凹凸模様を形成させるためのこの交絡処理は、穴径0.10mmのオリフィスをウエブの幅方向に沿って0.7mmの間隔で設けてあるノズル1本を使用して、高圧水流の水圧35kg/cm2の条件下で行った。
【0043】
(3) 上記(2)で得られた杉綾状の凹凸模様を有する不織布は、目付けが40g/m2であり、その凹凸模様の凸部が角のない***形状を有し、凸部の見掛け密度(B1)が0.058g/cm3、凹部の見掛け密度(B2)が0.046g/cm3であり(B1/B2=1.26)、凸部の見掛け密度が凹部の見掛け密度よりも大きいものであった。また、この不織布は、凸部の厚さ(C1)が0.72mm、凹部の厚さ(C2)が0.54mmであり(C2/C1=0.75)、杉綾状の凹凸模様における斜め方向の凹凸のピッチDが2.5mm、長さ方向の凹凸のピッチE13mmであった。
(4) 上記(2)で得られた杉綾状の凹凸模様を有する不織布について、強力および伸度、不織布間の分離強力並びに汚れ拭き取り性を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0044】
《比較例1》
(1) 実施例1の(1)で得られた不織布(交絡した繊維ウエブ)を、凹凸模様のない、全体に平坦な網状支持体(日本フィルコン株式会社製のフラット柄の網状支持体)の上に載置して連続的に移送すると共に、実施例1の(2)におけるのと同じ条件下に高圧水流を用いて交絡処理して不織布を製造した後、130℃で乾燥して、凹凸模様のない全体がほぼ平坦な、目付け40g/m2、厚みが0.48mmの凹凸のない不織布を製造した。
(2) 上記(1)で得られた不織布について、強力および伸度、不織布間の分離強力、並びに汚れ拭き取り性を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0045】
《比較例2》
(1) 比較例1で得られた凹凸模様のない平坦な不織布を、図6の(a)に示すような菱形状の凸部16を有するエンボスローラ(圧着面積26%)を用いて、線圧50kg/cm、温度135℃、処理速度70m/分でエンボス処理して、凹凸模様を有する、目付け40g/m2の不織布を製造した。これにより得られた不織布は、エンボスローラの凸部16によって押圧された箇所が、図6の(b)に示すように、ほぼ菱形状の角のある凹部17として凹んだ構造を有しており、凹部17における対角線の長さは約0.7mm、凹部17の深さは約0.9mm、凹部17の厚さ(凹部17の底部の厚さ)は0.105mm、不織布全体の厚さ(凸部の厚さ)dは0.35mmであった。また、この不織布では、凹んだ凹部17(凹部17の底部)の見掛け密度が0.95g/cm3であり、凹んでいない部分(凸部)18の見掛け密度は0.085g/cm3であり、凸部の見掛け密度が凹部の見掛け密度よりも小さいものであった。
(2) 上記(1)で得られた不織布について、強力および伸度、不織布間の分離強力、並びに汚れ拭き取り性を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0046】
《比較例3》
(1) 比較例1で得られた凹凸模様のない平坦な不織布を、図7の(a)に示すような、円形の穴(窪み)(直径5.5mm、深さ2.0mm)19を有するエンボスローラ(圧着面積25%)を用いて、線圧50kg/cm、温度135℃、処理速度70m/分でエンボス処理して、凹凸模様を有する、目付け40g/m2の不織布を製造した。これにより得られた不織布は、図7の(b)に示すように、エンボスローラの円形の穴19に相当する部分が角のある短円柱状の凸部20として***した構造を有していた。この不織布は、凸部20のない部分21の厚さdが0.05mmで、凸部20のある部分の厚さhが0.20mmであり、凸部20のある部分の見掛け密度が0.020g/cm3で、凸部のない部分21の見掛け密度が0.80g/cm3であり、凸部20のある部分の見掛け密度が凸部のない部分(凹部)21の見掛け密度よりも小さいものであった。
(2) 上記(1)で得られた不織布について、強力および伸度、不織布間の分離強力、並びに汚れ拭き取り性を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0047】
【表1】
Figure 0004548814
【0048】
上記の表1の結果から、実施例1の凹凸模様を有する不織布は、凸部が角のない滑らかな***形状を有し、且つ凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大きいことにより、比較例1の凹凸模様を有していない不織布、比較例2および3の凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも小さいエンボス加工により得られた凹凸模様を有する不織布に比べて、不織布間の分離強力が小さくて分離性に優れていること、さらには汚れの拭き取り性にも優れていることがわかる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の杉綾状の凹凸模様を有する不織布は、凸部が角のない滑らかな***形状を有し、しかも凸部の見掛け密度が凹部の見掛け密度よりも大きくて、凸部により多くの繊維が集合した状態で不織布を構成する繊維同士が交絡していて、凸部が潰れにくく且つ弾力性に優れている。そのため、本発明の不織布を複数枚積み重ねたときに、不織布間の接触面積が低減し、その状態が凸部が潰れにくいことにより不織布の重みによっても変化せず、さらには不織布間の引っ掛かりが防止され、不織布を容器などから一枚ずつ確実に取り出すことができ、しかも一枚の不織布の取り出しと併せて次の不織布の端部を容器の取り出し口から適量突出させることができる。
本発明の不織布では、該不織布を用いての清掃時や拭き取り時に、被清掃面や被拭き取り面にまず最初に接触する凸部の見掛け密度が高くて、凸部により多くの繊維が存在し且つ凸部が潰れにくいので、本発明の不織布を清掃や拭き取りなどの用途に用いた場合には、清掃性能、拭き取り性能、液体などの吸収性能に極めて優れている。
【0050】
本発明の不織布では、エンボス加工による従来の凹凸模様を有する不織布と異なり、凹部が強く圧縮されておらず、極端に薄くなっていないので、汚物などが凹部を通して通過しにくく、手などの汚れが生じにくい。
本発明の水性組成物を含浸または被覆した本発明の不織布では、繊維がより多く存在する凸部に該水性組成物がより多く含浸または被覆されており、そのような凸部が被清掃面や被拭き取り面にまず最初に接触するので、清掃や拭き取りをより円滑に行うことができる。
繊維ウエブを杉綾状の凹凸模様を支持体上に載置して流体を噴射して交絡処理する方法により、上記した優れた特性を有する本発明の不織布を、極めて簡単に且つ円滑に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の杉綾状の凹凸模様を有する不織布の例を示す図(断面図)である。
【図2】 不織布における凹凸模様の例を示す図(平面図)である。
【図3】 本発明の不織布の製造方法の概略を示す図である。
【図4】 本発明の杉綾状の凹凸模様を有する不織布の製造に用いる杉綾状の凹凸模様を有する支持体の一例を示す図である。
【図5】 本発明の不織布を容器に収容したものの例を示すである。
【図6】 比較例2で用いたエンボスローラの概略図および比較例2で得られた凹凸模様を有する不織布の概略図である。
【図7】 比較例3で用いたエンボスローラの概略図および比較例3で得られた凹凸模様を有する不織布の概略図である。
【符号の説明】
杉綾状の凹凸模様を有する不織布
1 凸部
2 凹部
3 杉綾状の凹凸模様における斜め方向の凹部の最も深い部分
4 杉綾状の凹凸模様における長さ方向の凹部の最も深い部分
5 並列斜線状の凹凸模様における斜め方向の凹部の最も深い部分
6 格子状の凹凸模様における縦方向または横方向の凹部の最も深い部分
7 スクエアー状の凹凸模様における円形に窪んだ凹部
8 スタッガー状の凹凸模様における8は円形に窪んだ凹部
9 凹凸模様を形成させる前の繊維ウエブ
10 凹凸模様を有する支持体
11 噴射流体
12 容器
13 容器の開口部
14 略Z状に折り畳んだ凹凸模様を有する不織布
15 2つ折りにした凹凸模様を有する不織布
16 エンボスローラの凸部
17 不織布における凹部
18 不織布における凹んでいない部分
19 エンボスローラにおける円形の穴
20 不織布における凸部
21 不織布における凸部のない部分

Claims (8)

  1. 杉綾状の凹凸模様を有する不織布であって、杉綾状の凹凸模様の凸部が角のない***形状を有し凸部の見掛け密度(B1)が凹部の見掛け密度(B2)よりも大きく、且つ凸部の見掛け密度(B 1 )と凹部の見掛け密度(B 2 )の比(B 1 /B 2 )が1.05〜8であることを特徴とする不織布。
  2. 杉綾状の凹凸模様における凸部の厚さ(C1)に対する凹部の厚さ(C2)の比(C2/C1)が0.1〜0.9である請求項に記載の不織布。
  3. 杉綾状の凹凸模様における斜め方向の凹凸のピッチが1.5〜3.5mmで且つ長さ方向の凹凸のピッチが10〜35mmである請求項1または2に記載の不織布。
  4. 目付けが15〜100g/m2であり、杉綾状の凹凸模様における凸部の厚さが0.3〜3.0mmであり、凹部の厚さが0.2〜1.2mmである請求項1〜のいずれか1項に記載の不織布。
  5. 不織布の質量に基づいて、親水性繊維を10質量%以上含有する請求項1〜のいずれか1項に記載の不織布。
  6. 水性液体組成物または非水性液体組成物を含浸してなる請求項1〜のいずれか1項に記載の不織布。
  7. 請求項1〜のいずれか1項の不織布を用いてなる清掃用品または拭き取り用品。
  8. 所定の寸法に裁断した請求項1〜のいずれか1項の不織布の複数枚を、1枚ずつ順次取り出せるように一部をオーバーラップさせて折り畳んで容器内に収容したことを特徴とする容器収容不織布。
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